JP2001105578A - 記録装置及び濃度むら補正方法 - Google Patents
記録装置及び濃度むら補正方法Info
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Abstract
易で自動的に濃度むらを高精度で検出し、その検出値に
応じて濃度むら補正を行うことができる記録装置及び濃
度むら補正方法を提供する。 【解決手段】 吐出口ごとあるいは複数の吐出口からな
るブロックごとに所定の大きさのパターンを記録媒体に
印字し、光学センサの発光部が前記パターンに光を照射
し、受光部が反射光を測定する。反射光量に従い受光部
が出力した出力電圧値のうち、もっとも低い出力値で除
した値を算出し、その値を基に補正値を計算する。この
補正値に対応する出力γ変換テーブルを求め、出力γ変
換テーブルを用いて濃度補正処理を行う。
Description
むら補正方法に関し、詳しくは、光学的に濃度むらを検
出し、その検出結果に基づいて濃度むら補正を行うため
の記録装置および濃度むら補正方法に関する。
である記録装置も急速に普及している。記録方式とし
て、ワイヤードット方式、感熱方式、熱転写方式、イン
クジェット方式などが挙げられるが、特にインクジェッ
ト方式は、低騒音、低ランニングコスト、小型化、カラ
ー化が容易であるといった利点を有することから、プリ
ンタ、ファクシミリ、複写機など、広範囲に応用されて
いる。
式の記録ヘッドでは、複数の吐出口がその記録ヘッドの
走査方向に略垂直な方向に配列されている。そして、こ
れらの吐出口からインク滴を吐出することにより画像を
形成していく。
造上のバラツキ、あるいは時間の経過による変化などに
よって、吐出量や吐出速度といった吐出特性が異なるこ
とが多い。この吐出特性の差が著しくなると、濃度むら
によるバンディングや筋むらが起こりやすく、形成され
る画像の画質が著しく劣化する場合がある。
し、これに基づいて濃度むら補正を行う記録装置や記録
システムが提供されている。この場合に濃度むらを検出
する方法としては、スキャナ等の入力機器を用いる方法
と、目視による方法とが提案されている。
て、例えば、特開平1−41375号公報には、シアン
(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック
(K)のインクそれぞれによるパッチパターンを記録
し、各パッチパターンをスキャナで読み取り、その読み
取り濃度値と各パッチパターンの期待濃度値とのずれを
検出し、そのずれ量に基づいて画像データの濃度値を補
正する方法が開示されている。ここで、スキャナは記録
されるパッチを形成するドットの密度と同程度の分解能
を有し、ドット単位でその濃度を読み取ることができ
る。このため、そのドットに対応する吐出口単位で補正
をすることが可能となる。
の出力濃度特性の絶対値を検出することは困難であるの
で、専らC、M、Yの3色のインクを重ね打ちした3次
色のパッチパターンによって濃度むらを検出している。
すなわち、それぞれの色の記録ヘッドが平均的な吐出
量、吐出速度の記録ヘッドであれば無彩色になると期待
される印字比率で3色を重ね打ちして形成するパッチを
中心にして、各インクの印字比率をわずかずつ変えたパ
ッチをいくつか印字し、これらのパッチの中からもっと
も無彩色に近いパターンを目視で選択することで、各色
ヘッドの吐出口のずれを検知し、このずれに基づいて各
色ヘッドの画像データを補正する方法である。つまり、
C,M,Y各記録ヘッドの出力特性の僅かな違いによっ
てバランスのずれが生じ灰色パッチには出力特性の強い
色の影響がよく現れるので、もっとも無彩色に近いパタ
ーンを選ぶことで、濃度むら、特に色味の補正を行うこ
とができる。
来の濃度むら補正方法では次のような問題がある。
ユーザが入力機器を用意していることが前提となる。し
かしながら、このような入力機器は比較的高価であり、
全てのユーザが入力機器を有しているとは限らない。ま
た、たとえ所有していたとしても、各ユーザが全て同一
機種を所有しているとは限らず、多種多様な入力機器で
読み込まれた読み取り値を基に濃度むらを検出し、その
検出値に応じた補正処理を行うことは比較的困難である
と考えられる。
要としないので誰でも簡単に色ずれを検出することがで
きるが、上述のように、C,M,Yの印字比率を僅かに
変えた複数のパターンの中から微妙な色の差を肉眼で判
断し、最適なパターンを選択することはきわめて困難で
あり、手間のかかることである。また、それぞれのパタ
ーンの差は微妙であるが故に、ユーザごとに異なる判断
を下しがちで常にユーザが最適な選択を行うとは限らな
い。さらに、吐出口単位、あるいは複数の吐出口からな
るブロック単位でこの無彩色のパターンを形成した場
合、パターン数が多いため、このパターンの記録時間に
も多大な時間を要する。
高価な読み取り機器を用いずに、簡易で自動的に濃度む
らを高精度に検出し、その検出値に応じて濃度むら補正
を行うことが可能な記録装置、及び、濃度むら補正方法
を提供することを目的とする。
数の記録素子を有する記録ヘッドにより記録を行う記録
装置において、発光部と受光部とを具える光学センサ
と、前記記録素子単位、あるいは複数の記録素子から成
るブロック単位で記録媒体に前記光学センサの発光波長
の範囲に応じた複数の所定パターンを記録するパターン
形成手段と、前記パターン形成手段により記録媒体に記
録されたパターンに対して前記光学センサの発光部より
光を照射し、前記複数のパターンの光学特性を測定する
測定手段と、前記測定手段により測定された光学特性に
基づき、前記記録ヘッドで用いる画像データの補正処理
を行う補正手段とを具えることを特徴とする。
の記録素子を有する記録ヘッドにより記録を行う記録装
置を用いた濃度むら補正方法において、発光部と受光部
とを具える光学センサを用い、前記記録素子単位、ある
いは複数の記録素子から成るブロック単位で記録媒体に
前記光学センサの発光波長の範囲に応じた複数の所定パ
ターンを記録するパターン形成ステップと、前記パター
ン形成手段により記録媒体に記録されたパターンに対し
て前記光学センサの発光部より光を照射し、前記複数の
パターンの光学特性を測定する測定ステップと、前記測
定手段により測定された光学特性に基づき、前記記録ヘ
ッドで用いる画像データの補正処理を行う補正ステップ
とを具えることを特徴とする。
は複数の記録素子からなるブロックごとに所定の大きさ
のパターンを記録媒体に形成し、光学センサが前記パタ
ーンに光を照射し、その反射光の光学特性を測定手段が
測定し、測定手段が測定した値が基準値よりも上回って
いた場合は、記録素子は適量よりも余分に記録剤を記録
媒体に付与していると考え、実際の画像データの該記録
素子が記録すべき部分に関して、補正値を求め、その補
正値に応じて所定の出力γ補正テーブルを用いて濃度補
正処理を実行する。
補正方法を適用した実施形態について、図面を参照して
説明する。
ンタを示す斜視図である。
とからなるヘッドカートリッジ1を搭載したキャリッジ
2を具えている。キャリッジ2はガイドシャフト3に沿
って、キャリッジモータ4の駆動によって、一定方向に
走査される。この走査の際に記録ヘッドよりインク滴を
吐出して記録を行う。そして、キャリッジ2が1走査す
る毎に、搬送ローラ9は記録媒体8を所定量だけ、キャ
リッジの走査方向に垂直な方向へ搬送する。このよう
に、記録動作と記録媒体8の搬送動作とを交互に繰り返
すことにより、記録媒体全体に画像を形成していく。
色ごとに形成されており、本実施形態ではブラックイン
クを吐出するブラックヘッドカートリッジ1Kと、シア
ンインクを吐出するシアンヘッドカートリッジ1Cと、
マゼンタインクを吐出するマゼンタヘッドカートリッジ
1Mと、イエローインクを吐出するイエローヘッドカー
トリッジ1Yの4種類がキャリッジ2に搭載されてい
る。
出口列(図示省略)を有しており、インクタンクから各
吐出口までのインク路にはインクが充填されている。そ
して各吐出口に対応してヒータが設けられている。イン
ク吐出時はこのヒータを発熱し、インク中に膜沸騰を生
じさせ生成される気泡の生成圧力によって所定量のイン
ク滴を吐出する。
がさらに搭載されている。光学センサ30は、キャリッ
ジの走査によって、記録媒体8上の記録結果を検知する
ものである。
ある。
サ30は、発光部31と受光部32とを具えている。発
光部31から記録媒体に向って発せられた光Lin35
は、記録媒体で反射し、その反射光Lref37を受光
部32が検出する。受光部32はこの検出信号をフレキ
シブルケーブル(図示省略)を介してプリンタ1の制御
回路に送信する。
器によりディジタル信号に変換する。なお、プリンタ内
部のMPUにて、発光部への駆動信号のパルス幅を切り
替えることにより、発光量を変化させることができる。
駆動信号のパルス幅は発光量が変化する最小単位で変調
可能な構成となっている。
る。
種類の光学センサを具えており、それぞれ、発光素子3
1と受光素子32とを具えている。発光素子31は、赤
色の光を発光する発光素子R,緑色の光を発光する発光
素子G,青色の光を発光する発光素子Bの3種類があ
り、受光素子はそれぞれ異なる指定領域の波長の光しか
受光しない3種類の受光素子r,g,bがある。発光素
子と受光素子の組み合わせは、光学センサAでは(R,
r)、光学センサBでは(G,g)、光学センサCでは
(B,b)でそれぞれ発光素子と受光素子とが対峙する
ように配列されている。また、発光素子どうし、受光素
子どうしはそれぞれ1列に配列されており、この列を発
光素子列L1、受光素子列L2とする。なお、発光素子
R,G,Bをまとめて発光部(あるいは「発光素子」と
もいう)31、受光素子r,g,bをまとめて受光部
(あるいは「受光素子」ともいう)32とする。各光学
センサA,B,Cはそれぞれ同図(B)に示す回路構成
を有している。発光部はフォトダイオードで、受光部は
ダーリントンフォトトランジスタ素子で構成されてい
る。
の流れとの相関を示す図である。
した光の流れを示す図である。発光素子31のチップレ
ンズ311から鉛直方向に伸びる線、すなわち入射線3
12と、この線312の反射面との交点Oを基点として
受光素子32のチップレンズ321とを結ぶ線、すなわ
ち反射線322とから成る角度θは、 θ=tan-1(P/Z) P:発光素子31―受光素
子32間の距離 Z:チップレンズから反射面までの距離 となる。
の反射光強度を1とすると、円周と反射線322との交
点Qでの反射光強度Rは、 R=(1×cosθ)<1 となり、入射線312側の反射光強度に比べて弱まる。
つまり、いくらかの反射光強度の損失が発生しているこ
とになる。
ものは、基本的に拡散反射物体であり、これらはランバ
ート反射すると考えられる。したがって、反射光強度の
損失を防ぎ、高効率で反射光を得るためには、発光、受
光素子31、32を同軸上に配置するのが理想的である
が、このような構成は難しい。したがって、発光、受光
素子31、32を互いに角度づけて配置した構成にすれ
ば、反射光強度の損失を小さくすることができる。
をそれぞれ角度付けて配置した場合の図である。
射線322と鉛直線との角度θ2とが、θ1=θ2となる
ように、発光素子31、受光素子32をそれぞれ角度付
けて配置する構成をとる。このような構成にすることで
反射強度の損失を小さくすることができる。本実施形態
では、光学センサA,B,Cいずれも、同図(b)の構
成とする。
り、かつ反射光強度がいくらか損失されてしまうため、
分解能はスキャナと比較して粗く非常にマクロ的であ
る。例えば、スキャナはドット単位で識別することが可
能であるが、光学センサはそのような識別ができない。
したがって、本発明では、記録ヘッドの吐出口単位、あ
るいは複数の吐出口からなるブロック単位で、読み取り
可能な大きさのパターンを記録媒体に印字し、そのパタ
ーンを測定して、吐出口ごと、あるいはブロックごとの
印字特性を把握するものとする。なお、本実施形態で
は、パターンの大きさは70ドット×70ドットとする
が、本発明はこの大きさに限定せず、光学センサの機能
に応じて適切な大きさを設定可能とする。
による反射率の違いを説明する。
っても、読み取り感度すなわち反射率に差異が生じる。
す図である。
れぞれ、25%、50%、75%、100%の印字比率
のときの所定範囲のドットの様子を示す図である。
反射率が減少する傾向にある。つまり、同図(b)、
(c)に示すように、印字比率の低い、エリアファクタ
ーが埋まらない中間調のパターンでは、白地の面積が多
く、光を反射しやすい。一方、同図(d)、(e)に示
すように、印字比率の高いパターンでは、白地の面積が
少ないため光を反射しにくい。また、印字比率が50%
未満の状態では、白地の面積の変化量に濃度の変化量も
相対しているので、印字比率と反射率の関係がほぼ線形
な状態で推移する。しかしながら、印字比率が50%以
上の状態では、ドットの重なりやインク打ち込み量によ
り濃度が変化するため、反射率と印字比率との関係は線
形ではなく、反射率は比較的穏やかに減少していく傾向
にある。つまり、印字比率が50%を超えると、印字比
率が上がるにつれて反射率の減少の度合いが小さくなる
といえる。
トル分布特性を示した図である。
はそれぞれ赤色、緑色、青色で、ピーク波長はそれぞれ
700(nm),565(nm),455(nm)であ
る。本実施形態の記録装置で用いられる色剤は、ブラッ
ク、シアン、マゼンタ、イエローの4色であるため、各
色剤で形成されたパターンの吸光波長領域とオーバーラ
ップする発光波長領域を有する発光素子で光を照射すれ
ば濃度変化と共に反射光強度が変化する。
図である。
の光をカットするために、染料が含まれた樹脂で形成さ
れている。例えば、受光素子rの場合、600(nm)
よりも短い波長の光には感度を示さないような染料を含
む樹脂で形成されている。さらに赤色の発光素子Rと組
み合わせることにより、650〜730(nm)の波長
領域の光のみを受光するということになる。同様に受光
素子g,bも、発光素子G,Bの発光波長領域とオーバ
ーラップする分光波長領域を有しているので、それぞれ
所定領域の光のみを受光し、高感度に出力を得ることが
できる。
す図である。
パターンを普通紙に印字し、その印字結果に各発光素子
R,G,Bから光を照射し、反射率を測定したものであ
る。なお、パターンは、各色剤単体で形成されたものと
する。
Refを表す。図8(b)に示すようにシアンは波長が
580〜700(nm)で、吸光分布特性を示す。ま
た、同図9(c)(d)に示すように、マゼンタは50
0〜580(nm)、イエローは400〜470(n
m)で、吸光分布特性を示す。ブラックに関しては図8
(a)に示すように、測定した波長領域ほぼ全域に渡っ
て吸光分布特性を示す。したがって、シアンのパターン
には発光素子Rを、マゼンタには発光素子Gを、イエロ
ーには発光素子Yを照射するのが有効である。なお、ブ
ラックのインクで形成されたパターンにおいては、本実
施形態で用いた3つの発光素子R,G,Bのほぼ全波長
領域で吸光特性を示すので、いずれの発光素子を用いて
測定してもかまわない。
に感度の異なる発光素子を取り付け、普通紙にブラック
のインクで印字比率50%のパターンを印字し、この印
字結果に同一距離から発光素子への順電流を変化させた
ときの出力特性を示した図である。図中、横軸は発光素
子への順電流を定格最大値100%としたときの比率、
縦軸にはセンサ出力電圧を示している。本来、光学セン
サは取り付け公差、電気的な特性上のバラツキが生じ、
等しい順電流であってもセンサの出力特性は大きく異な
る。R1では順電流が50%以上の領域で飽和している
ため、印字比率が50%以下の高反射率領域での濃度変
化は識別が困難である。しかし、印字比率が50%以上
で反射光量が下がる領域ではR3より高感度に濃度差を
識別することができる。よって判定対象となる濃度領域
に適した条件で光学センサを駆動することにより高精度
に濃度むらを検出することができる。
ッドの特性を検出し、濃度むらを補正する方法について
説明する。
ートである。
異なるので、最初に、測定する印字パターンに最適な光
量が照射されるように、光学センサ自体の光量のバラツ
キを補正し、光量を決定するキャリブレーションを実行
する(ステップ1)。このキャリブレーション処理の詳
細は後述する。
ーン、例えば、図5に示したパターンなどを記録媒体に
印字する(ステップ2)。この印字は1つの吐出口のみ
で所定の大きさの印字パターンを印字してもよいし、複
数の吐出口からなるブロックで印字してもよい。ブロッ
クの場合、例えば記録ヘッドを吐出口16個ずつのブロ
ックに分割し、この1つのブロックで所定の印字パター
ンを印字するという仕組みである。なお、この印字パタ
ーンは上述のパターンに限定するわけではなく、いかな
るパターンであってもよい。また、ブロックの場合、例
えば吐出口16個の単一パスで印字パターンを形成して
もよいし、必要に応じてマルチパスで形成してもよい。
学特性を測定する(ステップ3)。測定したデータから
吐出口ごと、あるいはブロックごとの補正情報を求める
(ステップ4)。なお、補正情報の求め方については後
述する。その補正情報を記録装置の基板上に設けたEE
P−ROM(図示省略)に書き込み(ステップ5)、処
理を終了する。
理について説明する。このキャリブレーション処理は、
光学センサの順電流の値を変調し、得られたセンサ出力
電圧の変化によって感度補正を行うものである。上述の
ように、インクの色調によって感度のよい発光素子がそ
れぞれ異なるので、本実施形態では、光学センサを複数
具えているが、このキャリブレーション処理はそれぞれ
の色に対応して、各光学センサに対して実行されるもの
とする。
フローチャートである。
ンクで記録媒体に印字比率が0%(図13(a)参
照)、25%(図13(b)参照)、50%(図13
(c)参照)のキャリブレーションパターンを印字する
(ステップ1101)。なお、本実施形態では印字比率
が50%までの濃度補正を考慮しているため、印字比率
が50%までのキャリブレーションパターンしか印字し
ないが、本発明はこれに限定するものではない。次に発
光素子への駆動信号のパルス幅をパルス幅変調(PW
M)制御で変調し、パルス幅を最大定格電流の10%に
相当する値に設定する(ステップ1102)。そして、
ステップ1で印字したキャリブレーションパターンの濃
度を測定する(ステップ1103)。そして、この測定
値が線形であるか否かを判断し(ステップ1104)、
線形である場合は、前記駆動パルス幅が最大定格電流の
100%に到達しているか否かを判断し(ステップ11
05)、到達していなければ、さらに10%加算した値
で(ステップ1106)、再度ステップ1103からの
処理を実行する。このようにステップ1103からステ
ップ1106までの処理を繰り返し、ステップ1104
で測定値が線形でなくなったら、前記駆動パルス幅を1
0%減算して(ステップ1107)、これを駆動パルス
幅の確定値とする(ステップ1108)。また、ステッ
プ1105で駆動パルス幅が最大定格電流の100%に
到達したら、それ以上加算することはできないので、こ
の時点でステップ1108に移行し、駆動パルス幅を確
定する。
を駆動し、センサチェック処理を実行する(ステップ1
109)。センサチェック処理とは、センサが故障等で
濃度むら検出不能な状態か否かをチェックするもので、
ステップ1101で印字したキャリブレーションパター
ンの印字比率0%のものと50%のものとを実際に測定
し、両出力結果の差分を求め、この差分が一定の閾値以
上であるかどうかを判断する。検出不能な状態のとき、
すなわち反射光量が変化しないときなどは差分が閾値以
下となり、この状態をセンサーエラーと判断する(ステ
ップ1110)。
定格電流の10%単位で加算していく処理としたが、さ
らに細かい単位で調整を行う処理としてもよい。
(発光素子R、受光素子rの例)を示す図である。
比率を示し、縦軸にはセンサ出力電圧すなわち受光素子
が受光した反射光量を電圧に変換した値を示す。
移が線形であり、かつ所定の傾きがあればいかなる印字
比率のものを読み取っても、僅かな濃度差を検知するこ
とが可能となる。図に示すように、例えば駆動パルス幅
が最大定格電流の10%の場合、印字比率0〜25%の
範囲での変移はほとんどなく、実際の使用には適さな
い。同じく駆動パルス幅が最大定格電流の場合もほとん
ど変移がなく、実際の使用には適さない。線形であり、
最も傾きが大きいのは駆動パルス幅が最大定格電流の5
0%の場合であり、この値を実際の濃度むらの測定に用
いれば、適切な値を得ることができる。
て説明する。
図である。
定パターンの光学特性に反映させるためには、検出パタ
ーンがハーフデューティ(印字比率50%)のパターン
が望ましい。例えば、同図(A)に示す千鳥パターンな
どである。その理由は、ドットの大きさや形状が、パッ
チの面積被覆率、すなわち記録されたドットがどのくら
い記録媒体の記録すべき領域を覆っているかを示す割合
に与える影響が顕著に表れるからである。なお、このパ
ッチの面積被覆率をエリアファクターともいう。
ぞれ、同図(A)と同一走査方向で記録したものである
が、濃度むらの要因として挙げられる吐出量、吐出速度
が変化した場合の印字結果である。同図(B)は吐出量
が+10%規定量よりも多く吐出された場合であり、同
図(C)は逆に10%少なく吐出された場合である。同
図(D)は規定の吐出量で吐出されたが、吐出速度が所
定の速度よりも10%速かった場合である。主滴と副滴
(サテライト)の位置がずれている。このように吐出量
の増減で形成されるドットの大きさは変化し、したがっ
てパターンの濃度自体も変化する。また吐出速度が速く
なった場合には、主滴と副滴の着弾誤差が大きくなり、
エリアファクターが増加する。
ンサが読み取り、その読み取った出力値を示すグラフで
ある。
る。つまり、検出パターンの濃度(エリアファクター)
に反比例することになる。本実施形態では、規定の吐出
量よりも実際の吐出量が小さい場合(例えば図15
(C)の場合)、出力値が増加し、吐出速度が規定より
も大きい場合(例えば図15(D)の場合)、エリアフ
ァクターが増加するので出力値は減少することになる。
いは複数の吐出口からなるブロック単位で形成された所
定の大きさのパターンを光学センサが読み取り、その値
に応じて補正を行う。そこで、所定の吐出口で印字した
パターンが図15(B),(C),(D)であった場合
の、それぞれの濃度むら補正処理を説明する。
する出力値のうち、もっとも低い出力値で除した値(以
下、この値を「Vref」という)を算出し、その値を
基に補正値を計算する。
(C),(D)の各センサ出力値を示し、もっとも低い
レベルを破線で示している。
る前記補正値の曲線を示す線図であり、この曲線にした
がって前記Vrefに適した補正値を得ることができる
ようになっている。すなわち、Vrefが同図中、
(X)で示される値であった場合、それに対応する補正
値αは、図中の曲線から求めると、補正値0.8と補正
値0.7との間の値となる。本実施形態ではその値の小
数点2位以下で四捨五入をする。このようにしてVre
fに対応する補正値αを1.0から0.6までの値に割
り振る。なお、図18は、図17の線図に当てはめて求
めた図15(A),(B),(C),(D)に対応する
補正値の一覧である。
の関係を決める曲線(変換カーブ)はVref=1.0
のときに補正値が1.0となるようなポイントを通る反
比例のカーブとする。
き、本実施形態では予めROMに格納されていた出力γ
補正テーブルを吐出口ごと、あるいはブロックごとに選
択する。そして、その出力γ補正テーブルによって記録
濃度値に応じた濃度値を読み出すようになっている。
ルである。
正テーブルが設定され、これがRAMに格納される。例
えば、補正値αが0.8の場合、それに応じて選択され
る出力γ補正テーブルにより得られる記録濃度は、前記
補正値によって補正しない場合よりも、記録濃度が20
%薄くなるというものである。
けでなく、別の方法であってもよい。例えば、サーマル
インクジェット方式の記録ヘッドでは、発熱体への印加
パルスとしてダブルパルスを用いたPWM制御によるヘ
ッド駆動を行うものがある。そこで、上記印字比率に代
わって、センサ出力電圧が基準よりも上回った場合(例
えばパターンB,Dの場合)には、プレパルスを基準よ
りも短いパルス幅にして吐出量を少なくすることができ
る。一方、センサ出力電圧が基準よりも下回った場合
(例えばパターンCの場合)には、プレパルスを基準よ
りも長いパルス幅にして吐出量を多くする。このよう
に、各吐出パルスを変化させることによって、各吐出口
からの吐出量を適正な値に補正することによっても、濃
度むら補正を行うことができる。
いて印字パターンを測定し、その測定結果に応じて補正
処理を自動的に行うので、スキャナなどの高価な入力装
置を用いることなく濃度むら補正処理を実行できるばか
りでなく、装置自体のコストを比較的安価に抑えること
ができる。
異なる光スペクトル特性を持つ3個の発光素子を具えた
光学センサを用いて印字パターンを測定する記録装置で
あったが、本実施形態では、発光素子が1個のみの光学
センサを用いた記録装置について説明する。
は緑色のみとする。
ては光吸収特性がそれぞれオーバーラップしており、緑
色の発光素子のスペクトルの分布範囲に3色とも一部が
含まれることになる。したがって、これら3色のインク
で印字された印字パターンは測定可能である。しかしな
がら、光吸収特性が前記緑色のスペクトルの分布範囲に
含まれないイエローに関しては測定不可能である。そこ
で、本実施形態ではこのイエローについては他の色と重
ね合わせて、前記緑色のスペクトルの分布範囲に含まれ
る二次色をつくり、この二次色を測定することによりイ
エローの濃度むらを検知する。
により赤色を形成するマゼンタ、あるいは、イエローと
重ね合わせることによりグリーンを形成するシアンを重
ね合わせる色として用いる。本実施形態では、グリーン
を形成するシアンを例にとって説明する。
記録媒体に印字し、緑色の光学センサで読み取り、その
読みとり値に応じて、濃度むら補正を実行する。そし
て、イエローの印字パターンの下地として、記録媒体に
均一な濃度でシアンを印字する。そのシアンの下地の上
に測定対象であるイエローの印字パターンを印字する。
すると、実際に記録媒体に印字された印字パターンの色
はグリーンになる。そして、このグリーンの印字パター
ンに緑色の発光素子から光を照射し、反射光を測定す
る。この測定結果のセンサ出力電圧と基準との差分を求
める。すでに下地のシアンに関しては濃度むら補正を行
い均一な濃度で印字しているので、求められた差分はイ
エローに関するものである。したがって、この差分に応
じて、実施形態1同様、間引き処理などの濃度むら補正
処理をイエローの所定の吐出口、あるいはブロックに関
して実行する。
出パターンの光吸収特性から外れた場合でも、二次色を
用いて測定することができ、濃度むら補正が可能とな
る。発光素子の数を削減することにより、配線などのコ
ストを低減することができるだけでなく、光学センサ自
体を小型化することができる。
に光吸収特性の得られる光スペクトル特性の発光素子で
構成された光学センサを用いて、印字パターンの測定を
行う形態である。しかしながら、可視光領域の全域で光
スペクトル特性を有する白色の発光素子を用いても、各
色の印字パターンを測定することは可能である。本実施
形態では、光学センサの発光素子として白色の発光素子
を用いた場合について説明する。
した光学センサのスペクトル特性である。この白色LE
Dは可視光領域のほぼ全域で発光するため、本実施形態
で用いられる色剤、ブラック、シアン、マゼンタ、イエ
ローのいずれの色調においても光吸収特性を与えること
が可能となる。
し、測定したセンサ出力電圧と基準との差分に応じて、
実施形態1と同様の補正処理を行えばよい。
より、光学センサを小型化できる。さらに配線などのコ
ストを低減することができる。
の記録ヘッドを具えた記録装置を用いたが、本発明はこ
れに限定するものではなく、単一色の記録装置であって
もよい。
らず、他の方式であってもよい。
ェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために
利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段
(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エ
ネルギによりインクの状態変化を生起させる方式の記録
ヘッド、記録装置において優れた効果をもたらすもので
ある。かかる方式によれば記録の高密度化,高精細化が
達成できるからである。
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成
長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐
出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信
号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が
行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐
出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信
号としては、米国特許第4463359号明細書,同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことが
できる。
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書,米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのよう
な記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによっ
てその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の
記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げるこ
とができる。
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものであっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるか
いずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色
によるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備
えた装置にも本発明は極めて有効である。
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付与時にインクが液状をなすものを用いてもよ
い。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形状
態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せし
めることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発
を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化す
るインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点では
すでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付与
によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も
本発明は適用可能である。このような場合のインクは、
特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−7
1260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部
または貫通孔に液状又は固形物として保持された状態
で、電気熱変換体に対して対向するような形態としても
よい。本発明においては、上述した各インクに対して最
も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもので
ある。
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
法を用いることにより、記録素子ごとあるいは複数の記
録素子からなるブロックごとに所定の大きさのパターン
を記録媒体に形成し、光学センサが前記パターンに光を
照射し、その反射光の光学特性を測定手段が測定し、測
定手段が測定した値が基準値よりも上回っていた場合
は、記録素子は適量よりも余分に記録剤を記録媒体に付
与していると考え、実際の画像データの該記録素子が記
録すべき部分に関して、補正値を求め、その補正値に応
じて所定の出力γ補正テーブルを用いて濃度補正処理を
行うことにより、スキャナ等の高価な入力機器を用いず
に、簡易で自動的に濃度むらを高精度で検出し、その検
出値に応じて濃度むら補正を行うことができる。
ので、装置全体のコストを低く抑えることができる。
色の発光素子を用いることにより、光学センサを小型化
でき、さらに配線などのコストを低減することができ
る。
である。
散反射の場合を示し、(b)は発光素子、受光素子をそ
れぞれ角度つけて配置した場合を示す。
であり、(b),(c),(d),(e)はそれぞれ印
字比率が25%、50%、75%、100%の時の所定
範囲のドットを示す図である。
を示した図である。
(a)はブラックの場合、(b)はシアンの場合であ
る。
(c)はマゼンタの場合、(d)はイエローの場合であ
る。
ンに発光した場合のセンサ出力特性を示すグラフであ
る。
る。
トである。
あり、(a)は印字比率0%であり、(b)は印字比率
25%であり、(c)は印字比率50%である。
る。
学センサが読みとった出力値を示すグラフである。
を示す線図である。
力値に対応する補正値を示す図である。
ブルを示す線図である。
ある。
Claims (18)
- 【請求項1】 複数の記録素子を有する記録ヘッドによ
り記録を行う記録装置において、 発光部と受光部とを具える光学センサと、 前記記録素子単位、あるいは複数の記録素子から成るブ
ロック単位で記録媒体に前記光学センサの発光波長の範
囲に応じた複数の所定パターンを記録するパターン形成
手段と、 前記パターン形成手段により記録媒体に記録されたパタ
ーンに対して前記光学センサの発光部より光を照射し、
前記複数のパターンの光学特性を測定する測定手段と、 前記測定手段により測定された光学特性に基づき、前記
記録ヘッドで用いる画像データの補正処理を行う補正手
段とを具えることを特徴とする記録装置。 - 【請求項2】 前記補正手段は、前記記録素子単位、あ
るいは複数の記録素子から成るブロック単位で記録すべ
き記録データの出力濃度値を、該記録データの濃度値に
応じて補正する出力濃度補正テーブルを複数具え、 さらに前記光学センサによって読み取った各パターンの
光学特性に基づき、前記出力濃度補正テーブルを選択す
る出力濃度補正テーブル選択手段を具えることを特徴と
する請求項1に記載の記録装置。 - 【請求項3】 前記補正手段は、測定された各パターン
の光学特性から最も低い濃度を検出し、その濃度を基準
濃度とし、その基準濃度に対する各パターンの濃度比率
を算出する算出手段をさらに具え、 前記出力濃度補正テーブル選択手段は、前記算出手段に
よって算出された比率に基づき各パターンに対するブロ
ック毎に出力濃度テーブルを選択することを特徴とする
請求項2に記載の記録装置。 - 【請求項4】 前記パターンの色調に応じて前記光学セ
ンサの発光部または受光部をキャリブレーションするキ
ャリブレーション手段をさらに具えることを特徴とする
請求項1ないし3のいずれかに記載の記録装置。 - 【請求項5】 前記光学センサにおいて、発光部を駆動
させる駆動部への駆動信号が変調可能であり、前記キャ
リブレーション手段は、該駆動信号を変調させることに
より、キャリブレーションすることを特徴とする請求項
4に記載の記録装置。 - 【請求項6】 前記光学センサの発光部は白色LEDで
あることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記
載の記録装置。 - 【請求項7】 前記パターンを形成する記録剤の色調が
前記光学センサで検知できない波長のものであれば、 前記パターン形成手段は、前記光学センサで検知可能な
色調の記録剤で下地を形成し、該下地の上に前記検知不
可能な色調の記録剤でパターンを形成し、 前記測定手段は、前記パターン形成手段が形成した二次
色のパターンを測定することを特徴とする請求項1ない
し6のいずれかに記載の記録装置。 - 【請求項8】 前記光学センサは、波長の異なる複数の
発光部および受光部を具えていることを特徴とする請求
項1ないし5のいずれかに記載の記録装置。 - 【請求項9】 前記光学センサの発光部は緑色LED、
赤色LED、青色LEDであることを特徴とする請求項
8に記載の記録装置。 - 【請求項10】 前記記録素子は、インクジェット方式
で記録を行うことを特徴とする請求項1ないし9のいず
れかに記載の記録装置。 - 【請求項11】 前記補正手段は、前記差分に応じて、
前記記録素子のインク吐出量を調整することを特徴とす
る請求項10に記載の記録装置。 - 【請求項12】 前記記録素子は熱エネルギーを利用し
てインク中に気泡を生成し、該気泡の生成圧力によって
インク滴を吐出することを特徴とする請求項10または
11に記載の記録装置。 - 【請求項13】 複数の記録素子を有する記録ヘッドに
より記録を行う記録装置を用いた濃度むら補正方法にお
いて、 発光部と受光部とを具える光学センサを用い、 前記記録素子単位、あるいは複数の記録素子から成るブ
ロック単位で記録媒体に前記光学センサの発光波長の範
囲に応じた複数の所定パターンを記録するパターン形成
ステップと、 前記パターン形成手段により記録媒体に記録されたパタ
ーンに対して前記光学センサの発光部より光を照射し、
前記複数のパターンの光学特性を測定する測定ステップ
と、 前記測定手段により測定された光学特性に基づき、前記
記録ヘッドで用いる画像データの補正処理を行う補正ス
テップとを具えることを特徴とする濃度むら補正方法。 - 【請求項14】 前記補正ステップは、前記記録素子単
位、あるいは複数の記録素子から成るブロック単位で記
録すべき記録データの出力濃度値を、該記録データの濃
度値に応じて補正する出力濃度補正テーブルを複数具
え、 さらに前記光学センサによって読み取った各パターンの
光学特性に基づき、前記出力濃度補正テーブルを選択す
る出力濃度補正テーブル選択ステップを具えることを特
徴とする請求項13に記載の濃度むら補正方法。 - 【請求項15】 前記補正ステップは、測定された各パ
ターンの光学特性から最も低い濃度を検出し、その濃度
を基準濃度とし、その基準濃度に対する各パターンの濃
度比率を算出する算出ステップをさらに具え、 前記出力濃度補正テーブル選択ステップは、前記算出ス
テップによって算出された比率に基づき各パターンに対
するブロック毎に出力濃度テーブルを選択することを特
徴とする請求項14に記載の濃度むら補正方法。 - 【請求項16】 前記パターンの色調に応じて前記光学
センサの発光部または受光部をキャリブレーションする
キャリブレーションステップをさらに具えることを特徴
とする請求項13ないし15のいずれかに記載の濃度む
ら補正方法。 - 【請求項17】 前記光学センサにおいて、発光部を駆
動させる駆動部への駆動信号が変調可能であり、前記キ
ャリブレーションステップは、該駆動信号を変調させる
ことにより、キャリブレーションすることを特徴とする
請求項16に記載の濃度むら補正方法。 - 【請求項18】 前記パターンを形成する記録剤の色調
が前記光学センサで検知できない波長のものであれば、 前記パターン形成ステップは、前記光学センサで検知可
能な色調の記録剤で下地を形成し、該下地の上に前記検
知不可能な色調の記録剤でパターンを形成し、 前記測定ステップは、前記パターン形成手段が形成した
二次色のパターンを測定することを特徴とする請求項1
3ないし17のいずれかに記載の濃度むら補正方法。
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