JP2001103802A - 株間除草刃を備えた除草機 - Google Patents

株間除草刃を備えた除草機

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JP2001103802A
JP2001103802A JP28634599A JP28634599A JP2001103802A JP 2001103802 A JP2001103802 A JP 2001103802A JP 28634599 A JP28634599 A JP 28634599A JP 28634599 A JP28634599 A JP 28634599A JP 2001103802 A JP2001103802 A JP 2001103802A
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weeding
blade
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plant
vertical rotation
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English (en)
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Kunisuke Sukigara
国佐 鋤柄
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Sukigara Noki KK
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Sukigara Noki KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】作物を損傷させることなく、株間の雑草を機械
的に行うことができる除草機の提供である。 【解決手段】機体フレーム1に、平面視において略山形
をした小型培土板状の刃体24が、垂直回動軸25の軸
心CL1 を中心に左右方向に回動可能に支持された株間
除草刃Cが装着されていて、前記株間除草刃Cの刃体2
4が稲Pの株間を走行して雑草Qを除草すると共に、該
刃体24が稲Pに接触した際に内側に回動されるように
して、稲Pが損傷することを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、作物の条間を走行
し、その株間の雑草を除草するための除草機に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】例えば、水稲栽培における除草は、除草
剤を用いて行われていたが、その影響が公害視されてき
ているために、除草剤の使用が抑制され始めている。こ
のため、従来使用されていた稲の条間を牽引走行する中
耕除草機により、その機械除草を行うと、稲の条間の雑
草は除草可能であるが、その株元の除草は行えない。こ
れは、中耕除草機に備え付けの除草ロータの幅は、稲の
株元との接触を避けるために、稲の条間隔よりも遙に狭
くされているためである。このため、除草剤を使用しな
いで稲の株間除草を行うには、除草くわ等を使用して、
人手により行わざるを得ない。
【0003】一方、畑作物の栽培においても、その条間
除草はカルチベータ等を使用して機械除草が可能であ
り、作物の株間除草を機械的に行うものは数種類ある
が、精度良く行うことはまだ不十分である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した不
具合に鑑み、作物を損傷させることなく、その株間除草
を機械的に行うことを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ための本発明は、作物の条間を走行して、その株間の雑
草を除草可能な除草機であって、平面視で略山形をした
小型培土板状の刃体が、垂直回動軸を中心にして左右に
回動可能となって機体フレームに装着される株間除草刃
を備え、一対一組の前記株間除草刃が、その垂直回動軸
の間隔を作物の条間隔よりも狭くして、前記機体フレー
ムに、その左右方向に沿って1ないし複数組装着されて
いることを特徴としている。
【0006】除草機が作物の条間を走行すると、その機
体フレームに装着された一対の株間除草刃を構成する刃
体の左右対称線は、作物の各株を結ぶ直線の付近を走行
して、作物の株間の土は、小型培土板状の刃体により掘
削されて、その小れき土は左右に排土される。これによ
り、株間に生えている雑草は除草される。一対の株間除
草刃の垂直回動軸どうしの間隔は、作物の条間隔よりも
狭い間隔で、しかも機体フレームの左右方向に沿って装
着されているため、株元走行時には、株間除草刃の刃体
の左右対称線は、株元の内側を走行する。この結果、除
草機の機体フレームを基準にして、刃体の左右対称線よ
りも外側の部分が土を介して作物の株元に接触すると、
該刃体は、作物の株元を避けるようにして、垂直回動軸
を中心にして内側に向けて回動する。そして、一対の株
間除草刃が作物の株元を通過すると、その刃体がほぼ左
右対称形状になっているため、その左右方向から受ける
掘削抵抗のバランスがとれるように、前記刃体は、上記
と逆の外側方向に回動させられる。これにより、刃体
は、その左右対称線が進行方向に戻されて、株間を掘削
して、この部分の雑草を除草する。上記のように、株間
除草刃は、作物の株元の部分においてのみ、作物の株元
の損傷を避けるべく曲線走行し、雑草の生えている作物
の株間の部分においては、直線走行することにより、作
物を全く損傷させることなく、その株間の雑草が除草さ
れる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、実施例を挙げて本発明を更
に詳細に説明する。図1は本発明に係る株間除草刃Cを
備えた除草機Aの側面図、図2は同じく平面図、図3は
株間除草刃Cの斜視図、図4は同じく正面断面図であ
る。図1及び図2に示されるように、本発明の実施例の
除草機Aは、枠状の機体フレーム1に駆動輪2が取付け
られていて、該駆動輪2の後方、及び両側方に合計3組
の除草機単体Bが配設された構成である。平面視におい
て、幅方向の中央部の除草機単体Bは、両側方の除草機
単体Bよりも少し後方に配設されている。また、前記駆
動輪2の外周面には、半径方向にほぼ沿って、多数の爪
体2aが取付けられている。
【0008】前記機体フレーム1の後端部で、幅方向の
ほぼ中央部には筒体3が固着されていて、該筒体3に、
側面視において略L字状の連結ブラケット4の起立部4
aが嵌装されている。該連結ブラケット4の後端部に
は、機体フレーム1の幅方向に沿って横杆5が取付けら
れていて、該横杆5の所定位置には、三対の縦杆6が、
それぞれ一定の間隔をおいて下方に向けて取付けられて
いる。横杆5に対する各縦杆6の取付位置は、機体フレ
ーム1の幅方向(左右方向)に沿って調整可能である。
各縦杆6の下端部には、それぞれ除草ロータ7が回転自
在に支承されている。また、機体フレーム1の前方に
は、駆動輪2を駆動回転させるための原動機8が取付け
られていて、同じく後部には、作業者が機体フレーム1
を走行させるための操作ハンドル9が、後方斜め上方に
向かって延設されている。なお、図1及び図2におい
て、11は駆動輪2のカバーであり、12は連結ブラケ
ット4に対して横杆5の取付角度を調整するための調整
ハンドルである。
【0009】上記した各除草ロータ7の前方には、それ
ぞれ除草機単体Bが配設されている。次に、除草機単体
Bについて説明する。本実施例の除草機Aに配設された
3基の除草機単体Bは、いずれもほぼ同一の構成であ
る。図1及び図2に示されるように、各縦杆6の下部に
は、前方斜めやや上方に向かって細い板材が固着されて
いて、単体フレーム13が形成されている。この単体フ
レーム13の先端部は、作物を損傷させないように、平
面視において緩やかにわん曲した先細り形状を呈してい
る。前記単体フレーム13における長手方向のほぼ中央
部には、該単体フレーム13に跨がって橋渡し部材14
が固着されている。このため、前記単体フレーム13の
強度が保持される。単体フレーム13の先端部には、そ
の下方に向かって水平刃支持体15が取付けられてい
る。この水平刃支持体15は、側面視において下側後方
に向かってわん曲された板材より成り、その下方先端部
には、平面視において二股状の水平刃16が固着されて
いる。なお、各除草機単体B及び各除草ロータ7におけ
る上下方向の取付位置は、前記連結ブラケット4の起立
部4aの取付位置を、上下方向に調整することによって
調整可能である。
【0010】上記した橋渡し部材14には、一対のブラ
ケット17が、機体フレーム1の幅方向(左右方向)に
沿って取付けられている。このブラケット17は、図5
に示されるように、細長い板材を、下方にほぼ直角にな
るように折り曲げたものである。一対のブラケット17
は、前記橋渡し部材14の両側から、それらの水平部分
17aの先端面を相対向させた形態で、しかも前記水平
部分17aが出入自在に取付けられている。一対のブラ
ケット17の下端部には、機体フレーム1の長手方向に
沿って、ほぼ水平にして一対の保護枠18が固着されて
いる。各保護枠18は、除草機Aの走行路の近辺に存す
る作物が、除草機Aの除草ロータ7等に巻き込まれない
ように保護するためのものであり、それらの前端部は、
除草機単体Bの内側にわん曲されて、護葉板18aを形
成している。そして、一対の保護枠18の後方には、そ
れぞれ元かき刃19が固着されている。各元かき刃19
は、それらの後端部が内側に屈曲されていて、上記した
水平刃16によって膨軟にされた株元の外側の土を内側
にかき寄せるという機能を有している。
【0011】前記一対の保護枠18の下方で、前記一対
の元かき刃19の直前方には、それぞれ株間除草刃Cが
設けられている。次に、この株間除草刃Cについて説明
する。図3及び図4に示されるように、各保護枠18に
おける長手方向のほぼ中央部で、それらの内側には、正
面視において略コの字状のブラケット21が固着されて
いる。このブラケット21の上側突片22と下側突片2
3には、同心にして各挿通孔22a,23a が設けられて
いる。上下の各挿通孔22a,23a には、株間除草刃C
の刃体24を回動させるための垂直回動軸25が挿通さ
れる。この垂直回動軸25は丸棒材をわん曲させたもの
であり、その起立部分が、ブラケット21の下方から下
側突片23の挿通孔23aに挿通される。このように、
本実施例における株間除草刃Cの垂直回動軸25は、刃
体24の前端部24aよりも所定の長さだけ前方に配置
されている。このとき、ブラケット21における上下の
各突片22,23の間には円筒状の筒体26が嵌装され
ているため、前記垂直回動軸25の起立部分は、下側突
片23の挿通孔23aから、前記筒体26及び上側突片
22の挿通孔22aを通って、ブラケットの上方に突出
される。即ち、垂直回動軸25は、ブラケット21の上
下の各突片22,23の間で、筒体26を挟み込んだ形
態で取付けられる。そして、垂直回動軸25の上端部
に、ストッパピン27が装着される。このため、該垂直
回動軸25がブラケット21から落下することはない。
【0012】前記筒体26において、ブラケット21の
開口部分の側で、該筒体26の上下方向のほぼ中央部に
は、ボルト挿通孔26aが水平に設けられていると共
に、該ボルト挿通孔26aと同心にして、六角ナット2
8が固着されている。この六角ナット28には、六角ボ
ルト29が螺合されている。該六角ボルト29の先端部
は、前記ボルト挿通孔26aを通過して、垂直回動軸2
5を押圧している。このため、垂直回動軸25が筒体2
6の内周面に押し付けられて、前記垂直回動軸25と前
記筒体26とが、あたかも一体化された状態となる。筒
体26の底面部は、ブラケット21の下側突片23に支
持されているため、垂直回動軸25が落下することはな
い。しかも、筒体26の上方には、僅かな隙間を介して
ブラケット21の上側突片22が設けられているため、
垂直回動軸25が上方に飛び出ることはない。このよう
にして、垂直回動軸25の上下方向の取付位置(即ち、
株間除草刃Cの刃体24の取付位置)が定められる。こ
の取付位置は、六角ボルト29が垂直回動軸25を押圧
している部分を移動させることによって、調整可能であ
る。また、垂直回動軸25は、その軸心CL1 を中心
に、筒体26と一体となった状態で機体フレーム1の左
右方向に回動可能である。
【0013】上記した垂直回動軸25の下半部は、後方
に向けてわん曲されてわん曲部25aが形成されてい
る。そして、前記わん曲部25aに連続して形成された
水平部25bの後端部は、株間除草刃Cの刃体24の前
端部24aの下部に固着されている。この刃体24は、
平面視において略山形であり、その形状は小型培土板に
近似している。そして、刃体24は、平面視における垂
直回動軸25の水平部25bの軸心線(左右対称線CL
2 )に対して、ほぼ左右対称形状に配置されている。こ
の株間除草刃Cの刃体24は、除草作業中に土中に入り
込み、作物の株間の土を掘削する。このとき、刃体24
が前記左右対称線CL2 に対して、ほぼ左右対称形状に
配置されているため、左右方向の土から受ける掘削抵抗
はほぼ同等である。
【0014】次に、本発明に係る除草機Aの作用につい
て説明する。ここでは、本実施例の除草機Aを使用し
て、水田中の株間の雑草Q、及び条間の雑草Q’を除草
する場合について説明する。図6及び図10に示される
ように、該除草機Aの駆動輪2が稲Pの条間に配置され
る。一対の株間除草刃Cの垂直回動軸25の軸心CL1
どうしの間隔W1 は、稲Pの条間隔W2 よりも狭い。そ
のため、各株間除草刃Cの左右対称線CL2 は、稲Pの
株列(稲Pの株元どうしを結ぶ株間方向の直線)Kの僅
かに内側に、前記株列Kに沿って配置される。そして、
刃体24の外側部分は、稲Pの株列Kよりも外側に配置
されている。
【0015】除草機Aを走行させると、稲Pの株間の土
は、一対の株間除草刃Cにより掘削される。同時に、稲
Pの株間に生えている雑草Qが掘り起こされ、刃体24
の外側に移動させられた後、一対の株間除草刃Cによっ
て排土される小れき土32に埋もれて枯死する(図7及
び図11参照)。除草機Aが稲Pの株間を走行する際
に、一対の株間除草刃Cを支持する垂直回動軸25のわ
ん曲部25aが土中に入り込んでいて、その走行路に存
する雑草、塵芥等を土中に押し込むため、雑草、塵芥等
が刃体24に引っ掛かることはない。一対の株間除草刃
Cの刃体24どうしは左右対称線CL2 に対して左右対
称に配置されているため、各刃体24が受ける土の掘削
抵抗はほぼ同一であり、一対の株間除草刃Cは除草機A
の走行方向に沿って、直線走行される。同様にして、稲
Pの条間に生えている雑草Q’が掘り起こされ、小れき
土32に埋もれて枯死する。更に、刃体24の直後に走
行する元かき刃19によって小れき土33がかき寄せら
れる(図13参照)。
【0016】除草機Aが、更に稲Pの条間を走行する
と、図7に示されるように、保護枠18に設けられた護
葉板18aが、一対の株間除草刃Cの走行線上から稲P
を退避させる。そして、一対の株間除草刃Cにおける刃
体24の外側の部分が、土を介して稲Pの株元に接触す
る。すると、図8及び図12に示されるように、刃体2
4は稲Pからの抵抗を受け、稲Pの株元を避けるように
して、垂直回動軸25の軸心CL1 を中心に除草機単体
Bの内側に回動される。この結果、一対の株間除草刃C
は、稲Pの株元を回り込むように走行する。このように
して、稲Pの株元の近辺に生えている雑草Qが除草され
る。このとき、一対の株間除草刃Cにおける刃体24の
外側の部分は、土を介して稲Pの株元に接触しているた
め、稲Pの株元を損傷するおそれはない。
【0017】前記刃体24が稲Pの株元を通過すると、
図9及び図14に示されるように、刃体24の外側の部
分が稲Pから受ける抵抗力が減少するため、該刃体24
は、土からの掘削抵抗が刃体24の両側の部分にほぼ同
等に作用して、バランスがとれた状態となるように、上
記と逆の方向(除草機単体Bの外側)に直ちに回動させ
られる。そして、一対の株間除草刃Cの左右対称線CL
2 が、再び除草機Aの走行方向に沿った方向に戻され
る。
【0018】上記のように、一対の株間除草刃Cは、稲
Pの株間の部分においては直線走行し、稲Pの株元の部
分においてのみ、稲Pの株元の損傷を避けるべく曲線走
行する。このため、稲Pを全く損傷させることなく、そ
の株間の雑草Q、及び条間の雑草Q’が除草される。本
実施例における一対の株間除草刃Cは、ブラケット17
の水平部17a(図5参照)の取付位置を調整すること
によって、垂直回動軸25の軸心CL1 の間隔W1 を調
整することが可能である。この間隔W1 を調整すること
によって、刃体24によって排土される小れき土32の
量を調整することができる。稲Pの生育の度合いによっ
て、上記した間隔W1 を調整することが望ましい。更
に、本実施例に示されるように、刃体24の外側部分を
株列Kよりも外側に配置させることによって、除草した
後の稲Pの株間に土が残らないという効果が奏される。
【0019】本実施例の除草機Aには、図2に示される
ように、その幅方向に沿って3組の除草機単体Bが配設
されている。いずれの除草機単体Bにおいても、上記し
た株間除草刃Cを構成する垂直回動軸25の軸心CL1
どうしの間隔は、作物の条間隔W2 よりも狭い。このた
め、本実施例の除草機Aを使用することによって、同時
に4列の作物の株間に生えている雑草Qを除草すること
ができる。しかも、内側2列の作物の場合、その株間の
両側から一度に除草されるため、より確実に除草され
る。機体フレーム1の幅方向の中央部の除草機単体B
は、両側部の除草機単体Bに対して、機体フレーム1の
長手方向に沿って位置をずらして装着されているため、
それぞれの株間除草刃Cどうしが干渉することはない。
しかも、刃体24が株間の左右から重なり部分を有する
状態で走行されるため、株間に生えている雑草Qが確実
に除草される。
【0020】上記の実施例では、本発明に係る除草機A
を、水田の雑草Q,Q’を除草するために使用する場合
について説明した。しかし、この除草機Aは、水田以外
の圃場において、カルチベータに装着して使用しても構
わない。その実施例を、図15及び図16に示す。図1
5は、3本爪カルチベータD1 に、一対の株間除草刃C
がそれぞれ取付けられた場合である。そして、図16
は、トラクタ31に牽引されて使用される5畦カルチベ
ータD2 に、一対の株間除草刃Cが装着された場合であ
る。
【0021】本明細書では、機体フレーム1に一対の株
間除草刃Cが、3組装着された除草機Aの場合について
説明した。しかし、機体フレーム1に装着される一対の
株間除草刃Cの数が、3組に限られるものではない。例
えば、乗用田植機の場合には、田植装置を取り外して除
草機が装着される。そして、6条用、8条用のように条
数に対応させて組数が決められる。また、本明細書で
は、各株間除草刃Cを構成する垂直回動軸25が、刃体
24の前端部24aから所定の長さだけ前方に設けられ
ている場合について説明したが、刃体24の前端部24
aの直上に設けられていても構わない。更に、前記垂直
回動軸25の水平部25bが、刃体24の上方から前方
に張り出している形態であっても構わない。また、垂直
回動軸25がわん曲されておらず、所定の傾斜角を有し
て取付けられた形態であっても構わない。
【0022】
【発明の効果】本発明に係る株間除草刃を備えた除草機
は、左右方向に回動可能に支持された一対の株間除草刃
の垂直回動軸が、作物の条間隔よりも狭い間隔で、機体
フレームに取付けられている。このため、次の諸効果が
奏される。(1)除草機が作物の条間を走行すると、そ
の機体フレームに装着された一対の株間除草刃が作物の
株間を走行する。このとき、株間の土が掘削され、その
小れき土が左右に排土されるため、株間に生えている雑
草を機械除草することができる。(2)一対の株間除草
刃が作物の株元と接触すると、一対の株間除草刃は作物
からの抵抗により、作物の株元を避ける方向に回動さ
れ、作物からの抵抗がなくなると元の状態に復元する。
このため、作物の株元の近辺も除草できる。しかも、一
対の株間除草刃は、土を介して作物に接触するため、該
作物が損傷するおそれはない。(3)前記垂直回動軸
が、刃体の前端部よりも所定長さだけ前方に配置され
て、刃体が作物の株元に接触すると、該刃体の全体が前
記株元の側方に移動可能になっている場合、作物の株元
が多少蛇行していても、刃体全体が、その側方に移動し
て、作物の株元を損傷しない。更に、左右一対の株間除
草刃の間隔を条間幅に近づけることもできて、株間除草
の効果が高まる。(4)前記垂直回動軸の下半部が、後
方に向けてわん曲されていて、そのわん曲部の先端部
に、刃体の先端下部が固着されている場合、前記わん曲
部の走行路に存する雑草、塵芥等が土中に埋め込まれ、
刃体がそれらを引っ掛けることがない。そのため、刃体
の走行が安定する。(5)一対の株間除草刃の上下方向
に沿った装着位置が調整可能である場合、作物の種類に
応じて刃体を土中にもぐり込ませる深さを調整できる。
このため、作物の根を損傷させることを防止できる。
(6)前記一対の株間除草刃が、除草ロータの前方に装
着されている場合、一対の株間除草刃によって掘削され
た土が、更に除草ロータによって攪拌される。このた
め、除草された雑草が確実に枯死する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る株間除草刃Cを備えた除草機Aの
側面図である。
【図2】同じく平面図である。
【図3】株間除草刃Cの斜視図である。
【図4】同じく正面断面図である。
【図5】作用状態の株間除草刃Cの斜視図である。
【図6】一対の株間除草刃Cが、稲Pの条間に配置され
た状態の作用説明図である。
【図7】刃体24の外側の部分が、稲Pに接触した状態
の作用説明図である。
【図8】刃体24が回動される状態の作用説明図であ
る。
【図9】刃体24が、稲Pの株元の部分を通過した状態
の作用説明図である。
【図10】図6のX1 −X1 線断面図である。
【図11】図7のX2 −X2 線断面図である。
【図12】図8のX3 −X3 線断面図である。
【図13】図9のX4 −X4 線断面図である。
【図14】株間除草刃Cによって、雑草Q,Q’が除草
された状態を示す図である。
【図15】一対の株間除草刃Cが装着された3本爪カル
チベータD1 の平面図である。
【図16】一対の株間除草刃Cが装着された5畦カルチ
ベータD2 の平面図である。
【符号の説明】
A:除草機 C:株間除草刃 CL1 :軸心 CL2 :左右対称線 D1 :3本爪カルチベータ(除草機) D2 :5畦カルチベータ(除草機) P:稲(作物) Q,Q’:雑草 W1 :間隔 W2 :条間隔 1:機体フレーム 7:除草ロータ 18:保護枠 24:刃体 24a:前端部(刃体の先端部) 25:垂直回動軸 25a:わん曲部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作物の条間を走行して、その株間の雑草
    を除草可能な除草機であって、 平面視で略山形をした小型培土板状の刃体が、垂直回動
    軸を中心にして左右に回動可能となって機体フレームに
    装着される株間除草刃を備え、 一対一組の前記株間除草刃が、その垂直回動軸の間隔を
    作物の条間隔よりも狭くして、前記機体フレームに、そ
    の左右方向に沿って1ないし複数組装着されていること
    を特徴とする株間除草刃を備えた除草機。
  2. 【請求項2】 株間除草刃の垂直回動軸は、刃体の前端
    部よりも所定長さだけ前方に配置されて、刃体が作物の
    株元に接触すると、該刃体の全体が前記株元の側方に移
    動可能になっていることを特徴とする請求項1に記載の
    株間除草刃を備えた除草機。
  3. 【請求項3】 垂直回動軸の下半部は、後方に向けてわ
    ん曲されて、そのわん曲部の先端部に、刃体の先端下部
    が固着されていることを特徴とする請求項1又は2に記
    載の株間除草刃を備えた除草機。
  4. 【請求項4】 機体フレームに対する株間除草刃の上下
    方向に沿った装着位置は調整可能であることを特徴とす
    る請求項1ないし3のいずれかに記載の株間除草刃を備
    えた除草機。
  5. 【請求項5】 除草機は水田中耕除草用のものであっ
    て、一対の株間除草刃の垂直回動軸は、左右の保護枠の
    内側であって、しかも除草ロータの前方に装着されてい
    ることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載
    の株間除草刃を備えた除草機。
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