JP2001102828A - アンテナ装置及びカード型無線機 - Google Patents
アンテナ装置及びカード型無線機Info
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Abstract
出状態を実現することにより、高いアンテナ性能を有す
るアンテナ装置及びカード型無線機を提供すること。 【解決手段】一端をカード型無線機6に固定し、他端を
自由端として無線機6の内部に収納するかまたは外部の
一定方向に突出するよう形状が変化するモノポールアン
テナ1と、モノポールアンテナ1の形状を一時的に固定
するスライドノブ3とを備える。モノポールアンテナ1
は形状記憶合金で構成され、初期形状でカード型無線機
6に対して水平方向(X方向)に突出するように設定
し、スライドノブ3を矢印9の方向へ摺動することによ
り、モノポールアンテナ1を突出状態と収納状態との間
で変化するように構成する。
Description
タイプやコンパクトフラッシュタイプのカード型無線機
のアンテナ装置に関し、特に簡単な構成により最適なア
ンテナの突出状態を形成して高いアンテナ性能を実現す
るアンテナ装置及びカード型無線機に関する。
ュータ(以下、ノート型パソコン)や携帯型情報端末
(以下、PDA端末)に挿入されるPCMCIAカード
やコンパクトフラッシュカード型カード(以下、CFカ
ード)にPHS等の無線通信モデムを内蔵したカード型
無線機が提供されている。
線機は、比較的距離が離れた(例えば100m程度)公
衆基地局と接続する場合(以下、公衆回線接続という)
と比較的近距離(例えば、5m以内)に存在する他の無
線端末と接続する場合(以下、近距離接続という)の2
通りの接続条件が考えられる。上記の2通りの接続条件
において求められるアンテナ性能は、一般に水平面パタ
ーン平均化利得(以下、PAG)がそれぞれ公衆回線接
続時において−10dBd程度、近距離接続時において
−25dBd程度である。
れるノート型パソコンやPDA端末は、一般に金属製の
卓上に置いて使用されることが多い。ノート型パソコン
やPDA端末は一般に薄型かつ平面形状であり、そのカ
ード挿入口は平面形状の側面に配置されるのが一般的で
ある。したがって、カード型無線機は金属製の卓上のご
く近傍(例えば、10mm程度以下)に配置されること
が多く、金属板との電磁界的な相互作用によってアンテ
ナ性能が劣化するという問題があった。
テナとしては、例えば、実開93029119号公報、
特開平8−279027号公報、特開平10−2901
75号公報、特開平9−83538号公報に示されるよ
うな外部突出型アンテナが用いられていた。これらのア
ンテナは、カード型端末がノート型パソコンやPDA端
末に挿入された時に、ノート型パソコンやPDA端末の
外部にアンテナが突出するように構成されている。
るアンテナとしては、例えば、特開平10−16373
3号公報や特開平8−101900号公報に示されるよ
うな外部アンテナ接続型の構成が用いられていた。これ
らは、カード型無線機をノート型パソコンに挿入した時
に、カード型無線機のアンテナ給電信号を接続コネクタ
を介してノート型パソコン側に設置されている外部アン
テナへ接続するように構成されている。
ナとしては、例えば、特開平10−63808号公報、
特開平6−314924号公報、特開平6−31492
3号公報に示されるような内蔵型アンテナが用いられて
いた。これらのアンテナは、カード型無線機の内部にマ
イクロストリップパッチアンテナやスロットアンテナな
どの平面アンテナを内蔵するように構成されている。
従来の外部突出型アンテナでは、外部に突出するアンテ
ナ部分の構成が複雑であったり、突出する部分が大きい
ことにより機械的な信頼性が低いという問題があった。
また、上記従来の外部アンテナ接続型の構成では、ノー
ト型パソコンやPDA端末側にアンテナが設置されてい
ることが前提となり、挿入して使用できる機器が限定さ
れてしまうという問題があった。また、上記の従来の内
蔵型アンテナでは、アンテナがノート型パソコンやPD
A端末のカード挿入口の内部に隠されてしまうため、挿
入時のアンテナ性能の劣化が大きいという問題があっ
た。
解決するためになされたもので、簡単な構成により如何
なる型のノート型パソコンやPDA端末にも設置するこ
とができ、アンテナを無線機の外部に突出させ、最適な
突出状態を実現することにより、高いアンテナ性能を有
するアンテナ装置及びカード型無線機を提供するもので
ある。
は、一端が無線機に固定され、他端が自由端として前記
無線機の内部に収納されるかまたは外部の一定方向に突
出するよう形状が変化するアンテナ素子と、前記アンテ
ナ素子の形状を一時的に固定する手段とを備えるという
構成を有している。この構成により、アンテナ素子を無
線機の外部に突出させるかまたは収納させて、その突出
の程度を制御するようにしたことにより、アンテナの突
出状態を最適に調整して高いアンテナ性能を実現するこ
とができることとなる。
テナ素子がカード型無線機の平面方向に対し水平方向に
突出するよう前記カード型無線機に装着するという構成
を有している。この構成により、カード型無線機に装着
されたアンテナ素子をカード型無線機に対して水平方向
に突出させるようにしたことにより、公衆回線接続(遠
距離)又は近距離接続のそれぞれに対して最適なアンテ
ナの突出状態を形成して、最適なアンテナ性能を実現す
ることができることとなる。
テナ素子がカード型無線機の平面方向に対し斜め上方に
突出するよう前記カード型無線機に装着するという構成
を有している。この構成により、カード型無線機に装着
されたアンテナ素子をカード.無線機に対して斜め上方
に突出させるようにしたことにより、カード型無線機が
特に金属製の卓上に置かれたときに、最適なアンテナの
突出状態を形成して、最適なアンテナ性能を実現するこ
とができることとなる。
テナ素子の形状を一時的に固定する手段として前記アン
テナ素子に沿って移動する摺動部材を備えるという構成
を有している。この構成により、スライドノブを摺動す
るという簡単な構成及び容易な操作により、最適なアン
テナの突出状態を形成して、最適なアンテナ性能を実現
することができることとなる。
テナ素子がモノポールアンテナであるという構成を有し
ている。この構成により、アンテナ素子としてモノポー
ルアンテナを用いたことにより、簡単な構成と容易な操
作とにより、最適なアンテナの突出状態を形成して、最
適なアンテナ性能を実現することができることとなる。
テナ素子がループアンテナであるという構成を有してい
る。この構成により、アンテナ素子としてループアンテ
ナを用いたことにより、簡単な構成と容易な操作とによ
り、最適なアンテナの突出状態を形成して、最適なアン
テナ性能を実現することができることとなる。
が接続された端子を備え、前記アンテナ素子が収納状態
にあるときに前記アンテナ素子に前記端子が電気的に接
触するという構成を有している。この構成により、収納
状態において、アンテナ素子に装荷回路を接続するよう
にしたことにより、収納状態におけるアンテナ素子の不
整合損失を防ぎ、高いアンテナ性能を実現することがで
きることとなる。
機内部に配置された第2のアンテナ素子と、前記第2の
アンテナ素子に接続された端子とを備え、前記アンテナ
素子が収納状態にあるときに前記アンテナ素子に前記端
子が電気的に接触するという構成を有している。この構
成により、収納状態において、アンテナ素子に第2のア
ンテナ素子を接続するようにしたことにより、収納状態
におけるアンテナ素子の不整合損失を防ぎ、高いアンテ
ナ性能を実現することができることとなる。
テナ素子の収納時には、前記アンテナ素子の近傍に配置
された第2のアンテナ素子が前記アンテナ素子と電磁的
に結合するという構成を有している。この構成により、
収納状態において、アンテナ素子に第2のアンテナ素子
を電気的に接続せず、電磁的に結合するようにしたこと
により、機械的な調整を必要とせずに収納状態における
アンテナ素子の不整合損失を防ぎ、高いアンテナ性能を
実現することができることとなる。
1、2、3、4、5、6、7、8または9に記載のアン
テナ装置を備えるという構成を有している。この構成に
より、アンテナ素子をカード型無線機の外部に突出させ
るかまたは収納させて、その突出の程度を制御するよう
にしたことにより、簡単な構成によりアンテナの突出状
態を最適に調整して高いアンテナ性能を実現することが
できることとなる。
発明の実施の形態1乃至5を詳細に説明する。 (実施の形態1)まず、図1及び図2を参照して、本発
明の実施の形態1におけるアンテナ装置の構成を説明す
る。図1は本発明の実施の形態1におけるモノポールア
ンテナの初期状態の形状を表したカード型無線機の構成
を示す図、図2は本発明の実施の形態1におけるモノポ
ールアンテナの形状を変形して保持した状態を表すカー
ド型無線機の構成を示す図である。すなわち、図1はモ
ノポールアンテナ1を突出させた状態を示し、図2はモ
ノポールアンテナ1を収納した状態を示している。図1
及び2において、モノポールアンテナ1の一端をアンテ
ナ固定部2で固定され、スライドノブ3を摺動すること
によりモノポールアンテナ1の先端を突出させ、または
収納する。また、カード型無線機6は整合回路4と、無
線回路5と、PDA端末等に接続するコネクタ部7とを
有する。
はコンパクトフラッシュ型カード(CFカード)であ
り、PDA端末やノート型パソコン(この場合は、一般
にPCMCIAカードを介して挿入される)に挿入され
るPHS無線通信モデムとして動作する。カード型無線
機6は、例えばPCMCIAタイプであってもよいが、
本実施の形態1ではCFカードとして説明する。コネク
タ部7はカード型無線機6がPDA端末などに挿入され
たときに、PDA端末との間の信号接続を行うものであ
る。
期形状として記憶しており、その形状を外部からの機械
的圧力により容易に変化することができ、そして圧力を
取り除いたときは初期形状に復帰する金属(例えば、形
状記憶合金)で構成されている。モノポールアンテナ1
の初期形状は、例えば、図1に示すような形状であり、
図2に示す状態はモノポールアンテナ1の形状を変形し
てカード型無線機6の内部に保持した状態である。図1
に示す初期状態では、モノポールアンテナ1はカード型
無線機6に対して水平方向(X方向)に突出している。
モノポールアンテナ1のモノポール長は約4分1波長
(1.9GHz帯において約39mm)に設定される。
成する樹脂製ケースの一部であり、モノポールアンテナ
1はその一端がアンテナ固定部2によって機械的に固定
される。モノポールアンテナ1は整合回路4を介して無
線回路5に給電される。無線回路6は、プリント基板上
に実装された送受信機能を実現する回路とシールドケー
スとにより構成される。
カード型無線機6を構成する樹脂製ケースの一部で構成
されたレール8によって支持されており、モノポールア
ンテナ1に沿って矢印9の方向へ手でスライドすること
ができる。モノポールアンテナ1はスライドノブ3の中
央を貫通しているため、スライドノブ3のスライドによ
って図1の初期状態から図2の状態まで形状が変化す
る。したがって、使用者はスライドノブ3を手でスライ
ドすることによって、モノポールアンテナ1を突出状態
にまたは収納状態に容易に状態を変形させることができ
る。
実施の形態1におけるモノポールアンテナの動作を説明
する。図3は本発明の実施の形態1におけるカード型無
線機が挿入されたPDA端末が金属卓上に置かれた状態
を示す図、図4は図3に示すモノポールアンテナの突出
角度αを変化した場合の水平面(XY面)パターン平均
化利得(PAG)の変化を示す図である。図3におい
て、PDA端末10の厚みは一般に薄いため、PDA端
末10の側面に挿入されたカード型無線機6のモノポー
ルアンテナ1と金属卓11との距離12は、例えば8m
mと小さくなる。ここで、モノポールアンテナ1の突出
角度をαとする。
(α=0度)においては、モノポールアンテナ1がPD
A端末10の内部に完全に収納されるため、PDA端末
10のケースによる吸収や金属部分とモノポールアンテ
ナ1との相互作用によりアンテナ性能が大きく劣化す
る。また、モノポールアンテナ1が突出した状態(例え
ば、α=45度)においては、PDA端末10のケース
や金属部分による影響はほとんど受けずにアンテナ性能
は向上する。また、モノポールアンテナ1のインピーダ
ンスは、突出角度αの変化により大きく変化する。ここ
では、アンテナ性能がよい状態である突出状態を優先
し、突出状態において整合回路を最適に調整するものと
して説明する。
おける効果について説明する。図4に示すグラフは、突
出角度αを0度から45度まで変化すると、PAGは−
25dBdから−10dBdまで大きく変化するという
ことを示している。このように、モノポールアンテナ1
の収納時(α=0度)では、そのアンテナ性能は大きく
劣化し、逆に突出時にはアンテナ性能が高くなるという
ことが分かる。このような、モノポールアンテナ1の収
納時の大きな劣化は、上記のPDA端末10のケースや
金属部分の影響による不整合損失や吸収によるものであ
る。
回線接続を行いたい場合(アンテナ性能を高くしたい場
合)は、スライドノブ3を操作することにより、モノポ
ールアンテナ1を突出させればよい。モノポールアンテ
ナ1を突出させると、PAGが−10dBd程度のアン
テナ性能を確保できるように、モノポールアンテナ1の
状態を変化させることができる。また、逆に近距離接続
を行う場合(高いアンテナ性能が必要ない場合)は、ス
ライドノブ3を操作して、モノポールアンテナ1をカー
ド型無線機6内に収納して無駄な突出物が出ないように
することにより、操作性を向上させることができる。上
記において、スライドノブ3の操作により、モノポール
アンテナ1の突出程度を制御することにより、中間の如
何なる距離に対しても最適なアンテナ性能を確保するこ
とができる。
けるアンテナ装置は、形状記憶合金を用いて構成したモ
ノポールアンテナをスライドノブの操作によってカード
型無線機の水平方向へ容易に突出させ、または収納する
ことにより、公衆回線接続または近距離接続のどちらを
行う場合にも、最適なアンテナ性能を実現することがで
きるものである。
角度α及びモノポールアンテナ1と金属卓11との間の
距離は本実施の形態1で使用した値に限るものではな
く、その他如何なる値でも、同様な構成であれば同様な
効果を得ることができる。また、モノポールアンテナ1
は形状記憶合金を用いずとも、形状復元性のある弾力性
のあるものでよいが、本願発明はモノポールアンテナ1
を外部に突出させることを主要件とするものであるか
ら、その形状復元性の有無により本願発明の効果が左右
されるものではない。更に、モノポールアンテナ1を外
部に突出させる方法は、本実施の形態1では、形状記憶
合金を用いることにより実現したが、他の如何なる手段
を用いても同様な効果を得ることができる。また、モノ
ポールアンテナ1の形状を固定する方法は本実施の形態
1のスライドノブ3に限るものではなく、例えば変形し
または変形しない状態のモノポールアンテナ1を一時的
に固定できる構成であれば、如何なる他の手段を用いて
も同様な効果が得られる。
れる機器は、本実施の形態1のCFカード及びPDA端
末10に限るものではなく、例えばPCMCIAカード
やノート型パソコンであっても同様な効果が得られる。
また、本実施形態ではアンテナ素子をモノポールアンテ
ナ1として説明したが、例えば、ループアンテナとすれ
ば収納及び突出によるアンテナ性能の最適化は、モノポ
ールアンテナと同様に最適な効果が得られ、更に人体近
傍におけるアンテナ性能を向上させることができる。
照して、本発明の実施の形態2におけるアンテナ装置に
ついて説明する。図5は本発明の実施の形態2における
カード型無線機が挿入されたPDA端末が金属卓上に置
かれた状態を示す図、図6は図5に示すモノポールアン
テナの突出角度βを変化した場合の水平面(XY面)パ
ターン平均化利得(PAG)の変化を示す図である。本
実施の形態2におけるアンテナ装置は図3に示すものと
同様に、カード型無線機6がPDA端末10に挿入され
た状態を例にしたものであるが、図3に示すものと異な
る点は、モノポールアンテナ1が垂直方向(Z方向)に
も突出角度βだけ突出した形状に設定されることであ
る。その他、図5において、図1乃至図3に示す符号と
同一の符号を付したものは同一の構成要素を示すもので
ある。
期形状は、カード型無線機6に対して水平方向(X方
向)に突出角度α、垂直方向(Z方向)に突出角度βだ
け突出した形状に設定される。また、モノポールアンテ
ナ1の収納状態は図2に示す状態と同様になる。この場
合においても、実施の形態1と同様に、スライドノブ3
を手でスライドさせることによって、モノポールアンテ
ナ1を突出状態または収納状態に容易に変化させること
ができる。
1との距離12は、図3の場合は8mmと小さいため、
金属卓11との間の電磁界的な相互作用によってアンテ
ナ性能の劣化が生じることになる。一方、図5に示すよ
うに、モノポールアンテナ1を突出角度βだけ垂直方向
(Z方向)に金属卓11から跳ね上げることにより、ア
ンテナ性能を更に改善することができる。
ノポールアンテナ1の突出角度αを45度に固定し、突
出角度βを変化させた場合の水平面(XY面)パターン
平均化利得(PAG)の変化を示すものである。図6に
示す結果から、突出角度βを0度から40度まで変化す
ると、PAGは−10dBdから−7dBdまで変化す
ることが分かる。このような突出角度βの増加によるP
AGの向上は、金属卓11とモノポールアンテナ1との
間の距離が大きくなることにより相互作用が減少するこ
とと、モノポールアンテナ1から放射される電波の垂直
偏波成分が向上することにより生じたものである。
るアンテナ装置は、形状記憶合金で構成したモノポール
アンテナ1の初期形状を水平方向に突出角度αだけ突出
させるのみではなく、垂直方向にも突出角度βだけ突出
させて、全体として斜め上方に突出させる形状としたこ
とにより、モノポールアンテナ突出時のアンテナ性能を
更に高くすることができる。
出角度は本実施の形態2の値に限るものではなく、他の
如何なる値によっても、同様な構成であれば同様な効果
が得られる。
本発明の実施の形態3におけるアンテナ装置について説
明する。図7は本発明の実施の形態3におけるモノポー
ルアンテナの形状を変形して保持した状態を表すカード
型無線機の構成を示す図である。図7において、端子1
3がモノポールアンテナ1をその収納時に装荷回路14
に接続し、装荷回路14はモノポールアンテナ1のイン
ピーダンスの変化を補正する機能を有する。その他、図
1乃至図3の符号と同一の符号を有するものは同一の構
成要素を示すものである。
納状態であり、この状態ではモノポールアンテナ1は端
子13に電気的に接続される。端子13は装荷回路14
に接続されているため、モノポールアンテナ1に対し装
荷回路14が接続されることになる。装荷回路14は無
線回路5上に配置された一定の入力インピーダンスを有
する回路である。
ノポールアンテナ収納時のPAGは−25dBdと低
く、その原因の一つに収納状態における不整合損失の増
大がある。すなわち、収納状態では、PDA端末10の
ケースや金属部分の影響によりモノポールアンテナ1の
インピーダンスは突出状態と比べて大きく変化するが、
整合回路4では、通常、アンテナ性能が高い状態(突出
状態)を優先してそれに最適になるよう設計される。そ
の結果、収納状態ではインピーダンス不整合による反射
損失(不整合損失)が大きくなる。
は、収納時にモノポールアンテナ1に対し装荷回路14
を接続することにより、インピーダンスの変化を補正す
ることができ、それによって不整合損失を低減すること
ができる。図7において、装荷回路14を最適に設定し
て不整合損失を十分低減した場合、PAGは−18dB
d程度まで改善される。
けるアンテナ装置の特徴は、収納状態においてモノポー
ルアンテナ1に装荷回路14を接続することにより、収
納時のアンテナ性能を高くすることができることであ
る。なお、接触端子13や装荷回路14の位置は本実施
の形態3の値に限るものではなく、他の如何なる値によ
っても、同様な構成であれば同様な効果が得られるもの
である。
本発明の実施の形態4におけるアンテナ装置について説
明する。図8は本発明の実施の形態4におけるモノポー
ルアンテナの形状を変形して保持した状態を表すカード
型無線機の構成を示す図である。図8においては、収納
時に、モノポールアンテナ1に対し他のアンテナパター
ン15を接続して、モノポールアンテナ1のインピーダ
ンスの変化を補正するよう構成する。なお、図1乃至図
3の符号と同一の符号を有するものは同一の構成要素を
示すものである。
アンテナ素子)15は無線回路5のプリント基板上の印
刷パターンで構成される。モノポールアンテナ1の収納
状態では、モノポールアンテナ1は端子13に電気的に
接続される。端子13がアンテナパターン15に接続さ
れているため、モノポールアンテナ1にはアンテナパタ
ーン15が接続されることになる。この場合、収納状態
において、モノポールアンテナ1を端子13に電気的に
接続する代わりに、モノポールアンテナ1を収納する
と、近傍に配置されているアンテナパターン15に電磁
的に結合するよう構成してもよい。
ポールアンテナ1は、収納時にアンテナパターン15に
接続されることによって、一種の折り返しモノポールア
ンテナとして動作することになる。この場合、アンテナ
パターン15の長さを適切に調整することにより、収納
時におけるモノポールアンテナ1のインピーダンスの変
化を補正することができ、不整合損失を低減することが
できる。
けるアンテナ装置の特徴は、収納状態において、モノポ
ールアンテナ1に対しカード型無線機内部に設けられた
アンテナパターン15を接続することにより、収納時に
おけるモノポールアンテナ1のアンテナ性能を高くする
ことができることである。なお、アンテナパターン15
は基板上に設けられた印刷パターンに限るものではな
く、例えば、直線状やコイル状の金属素子であっても、
同様な効果が得られるものである。
本発明の実施の形態5におけるアンテナ装置について説
明する。図9は本発明の実施の形態5におけるモノポー
ルアンテナの形状を変形して保持した状態を表した無線
機の構成を示す図である。図9において、無線機16は
一般的な無線端末を示し、例えば無線機能を内蔵したP
DA端末やノート型パソコン等である。また、無線機1
6は一般に金属卓11の上に置かれて使用される。な
お、図1乃至図3の符号と同一の符号を有するものは同
一の構成要素を示すものである。
テナ1は無線機16の上面に設置されて、その突出方向
は無線機16に対して垂直方向(Z方向)に向けられ
る。その他、スライドノブ3などの動作は図1乃至図3
に示すものと同様である。また、本実施の形態5によ
り、図9に示すように構成されたモノポールアンテナ1
を備えた無線機16を金属卓11上に配置すると、モノ
ポールアンテナ1は無線機16に対して垂直方向に突出
することになり、極めて高いアンテナ性能が得られ、約
−5dBd程度以上のPAGが得られる。
5におけるアンテナ装置はカード型無線機のみではな
く、一般的な無線端末用アンテナとして、簡単な構成に
より最適なアンテナの突出状態を形成して高いアンテナ
性能を実現することができるものである。
に、形状記憶合金を用いたモノポールアンテナをスライ
ドノブの操作によって無線機の外部に突出させ、その突
出の程度を制御し、または収納するような簡単な構成に
より、公衆回線接続、中間距離の接続、または近距離接
続等、どこに接続する場合でも、または無線機を金属製
の卓上に置いた場合や人体近傍に配置した場合にでも、
最適なアンテナ性能を実現することができる。
ナの収納状態において、モノポールアンテナをアンテナ
パターンまたは装荷回路に接続して、収納時におけるモ
ノポールアンテナのインピーダンスの変化を補正するよ
うにしたことにより、収納時におけるモノポールアンテ
ナの不整合損失を防ぎ、収納時において高いアンテナ性
能を実現することができる。
テナの初期状態の形状を表したカード型無線機の構成を
示す図、
テナの形状を変形して保持した状態を表すカード型無線
機の構成を示す図、
が挿入されたPDA端末が金属卓上に置かれた状態を示
す図、
変化した場合の水平面(XY面)パターン平均化利得
(PAG)の変化を示す図、
が挿入されたPDA端末が金属卓上に置かれた状態を示
す図、
変化した場合の水平面(XY面)パターン平均化利得
(PAG)の変化を示す図、
テナの形状を変形して保持した状態を表すカード型無線
機の構成を示す図、
テナの形状を変形して保持した状態を表したカード型無
線機の構成を示す図、
テナの形状を変形して保持した状態を表す無線機の構成
を示す図。
Claims (10)
- 【請求項1】一端が無線機に固定され、他端が自由端と
して前記無線機の内部に収納されるかまたは外部の一定
方向に突出するよう形状が変化するアンテナ素子と、前
記アンテナ素子の形状を一時的に固定する手段とを備え
ることを特徴とするアンテナ装置。 - 【請求項2】前記アンテナ素子がカード型無線機の平面
方向に対し水平方向に突出するよう前記カード型無線機
に装着することを特徴とする請求項1記載のアンテナ装
置。 - 【請求項3】前記アンテナ素子がカード型無線機の平面
方向に対し斜め上方に突出するよう前記カード型無線機
に装着することを特徴とする請求項1記載のアンテナ装
置。 - 【請求項4】前記アンテナ素子の形状を一時的に固定す
る手段として前記アンテナ素子に沿って移動する摺動部
材を備えることを特徴とする請求項1、2または3記載
のアンテナ装置。 - 【請求項5】前記アンテナ素子がモノポールアンテナで
あることを特徴とする請求項1、2、3または4記載の
アンテナ装置。 - 【請求項6】前記アンテナ素子がループアンテナである
ことを特徴とする請求項1、2、3または4記載のアン
テナ装置。 - 【請求項7】装荷回路が接続された端子を備え、前記ア
ンテナ素子が収納状態にあるときに前記アンテナ素子に
前記端子が電気的に接触するようにしたことを特徴とす
る請求項1、2、3、4、5または6記載のアンテナ装
置。 - 【請求項8】前記無線機内部に配置された第2のアンテ
ナ素子と、前記第2のアンテナ素子に接続された端子と
を備え、前記アンテナ素子が収納状態にあるときに前記
アンテナ素子に前記端子が電気的に接触するようにした
ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5または6記
載のアンテナ装置。 - 【請求項9】前記アンテナ素子の収納時には、前記アン
テナ素子の近傍に配置された第2のアンテナ素子が前記
アンテナ素子と電磁的に結合することを特徴とする請求
項1、2、3、4、5または6記載のアンテナ装置。 - 【請求項10】請求項1、2、3、4、5、6、7、8
または9に記載のアンテナ装置を備えたことを特徴とす
るカード型無線機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27545199A JP3665239B2 (ja) | 1999-09-29 | 1999-09-29 | アンテナ装置及びカード型無線機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27545199A JP3665239B2 (ja) | 1999-09-29 | 1999-09-29 | アンテナ装置及びカード型無線機 |
Publications (2)
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