JP2001101633A - 磁気ディスク装置 - Google Patents
磁気ディスク装置Info
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- Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)
- Recording Or Reproducing By Magnetic Means (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】狭トラックの領域において、記録ヘッドの形状
をトラック走行方向に長くすることにより、必要記録磁
界の確保および記録磁極内磁化方向制御を容易なヘッド
構造を実現し、かつ、スキュー角を能動的に制御するこ
とが可能な磁気ディスク装置を提供することを目的とす
る。 【解決手段】垂直磁気記録媒体９０と、単磁極型記録ヘ
ッドを含む単磁極型記録素子部及び再生素子部を有する
スライダ７０と、このスライダ７０を支持接続するサス
ペンションを有し二つ以上の自由度を有するアクチュエ
ータを具備した磁気ディスク装置１において、垂直磁気
記録媒体対向面から見た単磁極型記録ヘッドの記録磁極
形状が、垂直磁気記録媒体のトラック幅方向よりトラッ
ク走行方向に長いことを特徴とし、垂直磁気記録媒体上
の任意の位置において、単磁極型記録ヘッドのトラック
幅方向と垂直磁気記録媒体の径方向が常に略一致するよ
う保たれる制御機構を有することを特徴とする磁気ディ
スク装置。
をトラック走行方向に長くすることにより、必要記録磁
界の確保および記録磁極内磁化方向制御を容易なヘッド
構造を実現し、かつ、スキュー角を能動的に制御するこ
とが可能な磁気ディスク装置を提供することを目的とす
る。 【解決手段】垂直磁気記録媒体９０と、単磁極型記録ヘ
ッドを含む単磁極型記録素子部及び再生素子部を有する
スライダ７０と、このスライダ７０を支持接続するサス
ペンションを有し二つ以上の自由度を有するアクチュエ
ータを具備した磁気ディスク装置１において、垂直磁気
記録媒体対向面から見た単磁極型記録ヘッドの記録磁極
形状が、垂直磁気記録媒体のトラック幅方向よりトラッ
ク走行方向に長いことを特徴とし、垂直磁気記録媒体上
の任意の位置において、単磁極型記録ヘッドのトラック
幅方向と垂直磁気記録媒体の径方向が常に略一致するよ
う保たれる制御機構を有することを特徴とする磁気ディ
スク装置。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、垂直磁気記録方式
を用いた単磁極型の記録ヘッドとそのヘッド制御機構を
有する磁気ディスク装置に関する。
を用いた単磁極型の記録ヘッドとそのヘッド制御機構を
有する磁気ディスク装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】垂直磁気記録方式は旧来より高密度記録
に適した方式として提案されている。しかし、長手記録
方式において、従来技術の延長による急速な面密度の向
上達成などの要因により、現在までに垂直磁気記録方式
が本格的に実用化された例は少ない。しかし、磁気記録
の記録密度向上阻害要因として磁気記録媒体磁性粒子の
熱揺らぎ問題が明らかとなった近年、長手記録方式では
達成できない面記録密度を実現できる記録方式として改
めて垂直記録方式が見直されてきている。
に適した方式として提案されている。しかし、長手記録
方式において、従来技術の延長による急速な面密度の向
上達成などの要因により、現在までに垂直磁気記録方式
が本格的に実用化された例は少ない。しかし、磁気記録
の記録密度向上阻害要因として磁気記録媒体磁性粒子の
熱揺らぎ問題が明らかとなった近年、長手記録方式では
達成できない面記録密度を実現できる記録方式として改
めて垂直記録方式が見直されてきている。
【０００３】この垂直磁気記録方式の中でも記録時の磁
界制御にもっとも優れていると思われるのが、単磁極型
ヘッドと軟磁性裏打ち層を有する垂直配向媒体の組み合
わせによるものである。通常、長手磁気記録方式に用い
られるインダクティブ型のリング形状記録ヘッドでは上
下磁極の間を流れる磁束の漏洩磁界を記録磁界として用
いるために、記録効率はあまり良くなく、狭トラック下
で高保磁力媒体に記録するのは困難となっていく。これ
に対して、単磁極型記録ヘッドと軟磁性裏打ち層の組み
合わせでは記録磁極からでた磁束は全て媒体記録層を垂
直方向に貫通し、軟磁性裏打ち層へ到達するため、長手
記録ヘッドに比べて遙かに磁束効率が良い。
界制御にもっとも優れていると思われるのが、単磁極型
ヘッドと軟磁性裏打ち層を有する垂直配向媒体の組み合
わせによるものである。通常、長手磁気記録方式に用い
られるインダクティブ型のリング形状記録ヘッドでは上
下磁極の間を流れる磁束の漏洩磁界を記録磁界として用
いるために、記録効率はあまり良くなく、狭トラック下
で高保磁力媒体に記録するのは困難となっていく。これ
に対して、単磁極型記録ヘッドと軟磁性裏打ち層の組み
合わせでは記録磁極からでた磁束は全て媒体記録層を垂
直方向に貫通し、軟磁性裏打ち層へ到達するため、長手
記録ヘッドに比べて遙かに磁束効率が良い。
【０００４】図１５に、トラック幅２μｍでの長手記録
と垂直記録の記録起磁力と再生出力の関係図を示す。こ
の図において、縦軸は再生出力を示し、横軸は起磁力を
示す。この図に示すように、垂直記録の方が低起磁力で
十分な再生出力を得られることがわかる。
と垂直記録の記録起磁力と再生出力の関係図を示す。こ
の図において、縦軸は再生出力を示し、横軸は起磁力を
示す。この図に示すように、垂直記録の方が低起磁力で
十分な再生出力を得られることがわかる。
【０００５】特開平１０−２６９５３３号公報は、記録
用単磁極ヘッドと再生用シールド型MRヘッドの複合型ヘ
ッドにおいて、再生用上下シールドを記録用の主磁極と
補助磁極（リターンヨーク）からなる閉磁路の内に配置
することにより、記録磁極と再生ＭＲ素子との間隔を狭
くし、スキュー角による記録と再生のオフセットを抑制
している内容が開示されている。
用単磁極ヘッドと再生用シールド型MRヘッドの複合型ヘ
ッドにおいて、再生用上下シールドを記録用の主磁極と
補助磁極（リターンヨーク）からなる閉磁路の内に配置
することにより、記録磁極と再生ＭＲ素子との間隔を狭
くし、スキュー角による記録と再生のオフセットを抑制
している内容が開示されている。
【０００６】また、特開平９−１８０３８２号公報に
は、ヘッドの位置決めに関する２段アクチュエータと呼
ばれる技術の代表例であり、マイクロアクチュエータを
ジンバルとスライダの間に介在させ、マイクロアクチュ
エータは強磁性体からなり、磁歪による寸法変化を利用
している内容が開示されている。
は、ヘッドの位置決めに関する２段アクチュエータと呼
ばれる技術の代表例であり、マイクロアクチュエータを
ジンバルとスライダの間に介在させ、マイクロアクチュ
エータは強磁性体からなり、磁歪による寸法変化を利用
している内容が開示されている。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
では、インダクティブ型リング形状記録ヘッドでは記録
磁界はヘッドギャップ付近に集中しているのに対し、単
磁極型記録ヘッドでは媒体裏打ち層とのカップリングに
より記録磁界が生成されるため、主記録磁極形状にあわ
せた形で媒体に記録磁界が印加される。
では、インダクティブ型リング形状記録ヘッドでは記録
磁界はヘッドギャップ付近に集中しているのに対し、単
磁極型記録ヘッドでは媒体裏打ち層とのカップリングに
より記録磁界が生成されるため、主記録磁極形状にあわ
せた形で媒体に記録磁界が印加される。
【０００８】図１６に、ヘッド走行方向に対して、記録
ヘッドが傾いた場合のトラックへの記録模式図を示す。
この場合、ヘッド走行方向に対してスキュー角が０のと
きは垂直記録方式の方が記録フリンジもきれいに形成さ
れるが、図に示すように、スキュー角が大きくなると単
磁極型ヘッド１０ではトレーリング側から見てトラック
サイドにはみ出した磁極部１１ｂも記録痕跡を残す（磁
極コアサイドライト現象）ことになるという問題があ
る。
ヘッドが傾いた場合のトラックへの記録模式図を示す。
この場合、ヘッド走行方向に対してスキュー角が０のと
きは垂直記録方式の方が記録フリンジもきれいに形成さ
れるが、図に示すように、スキュー角が大きくなると単
磁極型ヘッド１０ではトレーリング側から見てトラック
サイドにはみ出した磁極部１１ｂも記録痕跡を残す（磁
極コアサイドライト現象）ことになるという問題があ
る。
【０００９】一方、高トラック密度化のなかでサブミク
ロンオーダーのトラック幅に対し、アスペクト比をトラ
ック幅方向に寄せる制限のもとでは、１００ｎｍオーダ
ーもしくはそれ以下の磁極膜厚が必要となり、記録媒体
に対向する記録磁極面積は極端に縮小されてしまう。
ロンオーダーのトラック幅に対し、アスペクト比をトラ
ック幅方向に寄せる制限のもとでは、１００ｎｍオーダ
ーもしくはそれ以下の磁極膜厚が必要となり、記録媒体
に対向する記録磁極面積は極端に縮小されてしまう。
【００１０】図１７は有限要素法の計算機シミュレーシ
ョンにより、トラック幅０．５μｍの場合、磁極膜厚と
記録磁界強度の関係を示した図である。図１７において
縦軸は記録磁界強度を示し、横軸には磁極膜厚を示す。
図に示すように、磁極膜厚が２００ｎｍ以下では磁界の
低下が著しい。さらに世代がすすみ、０．１μｍオーダ
ーのトラック幅で十分な記録磁界強度を確保するために
は、磁極膜厚をトラック幅以下にすることは困難であ
る。
ョンにより、トラック幅０．５μｍの場合、磁極膜厚と
記録磁界強度の関係を示した図である。図１７において
縦軸は記録磁界強度を示し、横軸には磁極膜厚を示す。
図に示すように、磁極膜厚が２００ｎｍ以下では磁界の
低下が著しい。さらに世代がすすみ、０．１μｍオーダ
ーのトラック幅で十分な記録磁界強度を確保するために
は、磁極膜厚をトラック幅以下にすることは困難であ
る。
【００１１】以上のことからも、垂直磁気記録方式に用
いられる狭トラックな主磁極構造を実現する場合、記録
磁極厚（ヘッド走行方向長さ）が記録トラック幅に対し
て無視できない厚さを有する場合、スキュー角が大きい
と、図１５に示したように、磁極コアサイドライトが生
じ、磁化転移形状の変化、隣接トラックへのオーバーラ
イト等の問題が生じる。
いられる狭トラックな主磁極構造を実現する場合、記録
磁極厚（ヘッド走行方向長さ）が記録トラック幅に対し
て無視できない厚さを有する場合、スキュー角が大きい
と、図１５に示したように、磁極コアサイドライトが生
じ、磁化転移形状の変化、隣接トラックへのオーバーラ
イト等の問題が生じる。
【００１２】また、記録トラック幅、記録磁極厚ともに
縮小していった場合、磁極先端が尖鋭化により、記録電
流を流さない場合の磁極磁化方向の制御が困難となり、
非記録時にも記録ヘッドから媒体への磁界印加が生じ、
データの誤書き換え、誤消去の原因となる。
縮小していった場合、磁極先端が尖鋭化により、記録電
流を流さない場合の磁極磁化方向の制御が困難となり、
非記録時にも記録ヘッドから媒体への磁界印加が生じ、
データの誤書き換え、誤消去の原因となる。
【００１３】さらに、従来のアクチュエータに関する技
術の多くは位置決め精度の向上を主目的としているが、
これらは記録再生のオフセット制御には有効だが、将来
狭トラック化を進めて行くうえで問題となるスキュー角
制御への応用は視野にはいっていない。
術の多くは位置決め精度の向上を主目的としているが、
これらは記録再生のオフセット制御には有効だが、将来
狭トラック化を進めて行くうえで問題となるスキュー角
制御への応用は視野にはいっていない。
【００１４】上記した課題を解決するために本発明で
は、狭トラックの領域において、磁極膜厚方向（ヘッド
走行方向）に厚くボリュームをもたせることにより、必
要記録磁界の確保および非記録時の記録磁極内磁化方向
制御を容易なヘッド構造を実現し、かつ、スキュー角を
能動的に制御する。このことにより、本構造ヘッドをヘ
ッドロータリー・アクチュエータを用いたインライン型
のディスク装置へ実装することも可能な磁気ディスク装
置を提供することを目的とする。
は、狭トラックの領域において、磁極膜厚方向（ヘッド
走行方向）に厚くボリュームをもたせることにより、必
要記録磁界の確保および非記録時の記録磁極内磁化方向
制御を容易なヘッド構造を実現し、かつ、スキュー角を
能動的に制御する。このことにより、本構造ヘッドをヘ
ッドロータリー・アクチュエータを用いたインライン型
のディスク装置へ実装することも可能な磁気ディスク装
置を提供することを目的とする。
【００１５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項１に係る発明では、基板と、この基板上に軟
磁性層と、垂直配向した記録層との少なくとも二層を有
する垂直磁気記録媒体と、垂直磁気記録媒体に記録する
単磁極型記録ヘッドを含む単磁極型記録素子部及びおよ
び再生素子部を有するスライダと、このスライダを支持
接続するサスペンションを有し二つ以上の自由度を有す
るアクチュエータを具備した磁気ディスク装置におい
て、垂直磁気記録媒体対向面から見た単磁極型記録ヘッ
ドの記録磁極形状が、垂直磁気記録媒体のトラック幅方
向よりトラック走行方向に長いことを特徴とし、垂直磁
気記録媒体上の任意の位置において、単磁極型記録ヘッ
ドのトラック幅方向と垂直磁気記録媒体の径方向が常に
略一致するよう保たれる制御機構を有することを特徴と
する。
に、請求項１に係る発明では、基板と、この基板上に軟
磁性層と、垂直配向した記録層との少なくとも二層を有
する垂直磁気記録媒体と、垂直磁気記録媒体に記録する
単磁極型記録ヘッドを含む単磁極型記録素子部及びおよ
び再生素子部を有するスライダと、このスライダを支持
接続するサスペンションを有し二つ以上の自由度を有す
るアクチュエータを具備した磁気ディスク装置におい
て、垂直磁気記録媒体対向面から見た単磁極型記録ヘッ
ドの記録磁極形状が、垂直磁気記録媒体のトラック幅方
向よりトラック走行方向に長いことを特徴とし、垂直磁
気記録媒体上の任意の位置において、単磁極型記録ヘッ
ドのトラック幅方向と垂直磁気記録媒体の径方向が常に
略一致するよう保たれる制御機構を有することを特徴と
する。
【００１６】このような構成により、狭トラックの領域
において、垂直磁気記録媒体対向面から見た単磁極型記
録ヘッドの記録磁極形状を、磁極膜厚方向（ヘッド走行
方向）に厚くボリュームをもたせることにより、必要記
録磁界の確保および非記録時の記録磁極内磁化方向制御
を容易なヘッド構造を実現し、かつ、スキュー角を能動
的に制御することが可能な磁気ディスク装置を提供可能
となる。
において、垂直磁気記録媒体対向面から見た単磁極型記
録ヘッドの記録磁極形状を、磁極膜厚方向（ヘッド走行
方向）に厚くボリュームをもたせることにより、必要記
録磁界の確保および非記録時の記録磁極内磁化方向制御
を容易なヘッド構造を実現し、かつ、スキュー角を能動
的に制御することが可能な磁気ディスク装置を提供可能
となる。
【００１７】また、請求項５に係る発明では、基板と、
この基板上に軟磁性層と、垂直配向した記録層との少な
くとも二層を有する垂直磁気記録媒体と、垂直磁気記録
媒体に記録する単磁極型記録ヘッドを含む単磁極型記録
素子部及びおよび再生素子部を有するスライダと、この
スライダを支持接続するサスペンションを有するアクチ
ュエータを具備した磁気ディスク装置において、垂直磁
気記録媒体対向面から見た単磁極型記録ヘッドの記録磁
極形状が、垂直磁気記録媒体のトラック幅方向よりトラ
ック走行方向に長いことを特徴とし、サスペンションは
２つ以上の自由度を有することにより、垂直磁気記録媒
体上の任意の位置において、単磁極型記録ヘッドのトラ
ック幅方向と垂直磁気記録媒体の径方向が常に略一致す
るよう保たれる制御機構を有することを特徴とする。
この基板上に軟磁性層と、垂直配向した記録層との少な
くとも二層を有する垂直磁気記録媒体と、垂直磁気記録
媒体に記録する単磁極型記録ヘッドを含む単磁極型記録
素子部及びおよび再生素子部を有するスライダと、この
スライダを支持接続するサスペンションを有するアクチ
ュエータを具備した磁気ディスク装置において、垂直磁
気記録媒体対向面から見た単磁極型記録ヘッドの記録磁
極形状が、垂直磁気記録媒体のトラック幅方向よりトラ
ック走行方向に長いことを特徴とし、サスペンションは
２つ以上の自由度を有することにより、垂直磁気記録媒
体上の任意の位置において、単磁極型記録ヘッドのトラ
ック幅方向と垂直磁気記録媒体の径方向が常に略一致す
るよう保たれる制御機構を有することを特徴とする。
【００１８】このような構成により、狭トラックの領域
において、垂直磁気記録媒体対向面から見た単磁極型記
録ヘッドの記録磁極形状を、磁極膜厚方向（ヘッド走行
方向）に厚くボリュームをもたせることにより、必要記
録磁界の確保および非記録時の記録磁極内磁化方向制御
を容易なヘッド構造を実現し、かつ、スキュー角を能動
的に制御することが可能な磁気ディスク装置を提供可能
となる。
において、垂直磁気記録媒体対向面から見た単磁極型記
録ヘッドの記録磁極形状を、磁極膜厚方向（ヘッド走行
方向）に厚くボリュームをもたせることにより、必要記
録磁界の確保および非記録時の記録磁極内磁化方向制御
を容易なヘッド構造を実現し、かつ、スキュー角を能動
的に制御することが可能な磁気ディスク装置を提供可能
となる。
【００１９】
【発明の実施の形態】以下本発明に係る実施の形態を、
図面を参照して説明する。
図面を参照して説明する。
【００２０】図１〜４に本実施例の概要図を示す。図１
は本実施例の装置概要図を示す。図２に裏打ち軟磁性層
付き垂直磁気記録用媒体の例の断面模式図を示す。図３
に本実施例の磁気記録再生用ヘッドユニットの概要図を
示す。図４に垂直磁気記録用単磁極型記録素子の概要図
を示す。
は本実施例の装置概要図を示す。図２に裏打ち軟磁性層
付き垂直磁気記録用媒体の例の断面模式図を示す。図３
に本実施例の磁気記録再生用ヘッドユニットの概要図を
示す。図４に垂直磁気記録用単磁極型記録素子の概要図
を示す。
【００２１】図１に示すディスク装置１において、筐体
２の中には、裏打ち軟磁性層付き垂直磁気記録用媒体９
０、磁気記録再生用ヘッドユニット７０、アクチュエー
タ６１、スピンドルモーター６４、ボイスコイルモータ
６５等が内蔵されている。垂直磁気記録媒体９０は、ス
ピンドルモータ６４により高速回転する。
２の中には、裏打ち軟磁性層付き垂直磁気記録用媒体９
０、磁気記録再生用ヘッドユニット７０、アクチュエー
タ６１、スピンドルモーター６４、ボイスコイルモータ
６５等が内蔵されている。垂直磁気記録媒体９０は、ス
ピンドルモータ６４により高速回転する。
【００２２】アクチュエータ６１は、磁気記録再生用ヘ
ッドユニット７０を支持しているヘッドサスペンション
６２と、ヘッドサスペンション６２を支持して回駆動力
を伝達するためのアーム６６等から構成され、ボイスコ
イルモータ６７により駆動される。
ッドユニット７０を支持しているヘッドサスペンション
６２と、ヘッドサスペンション６２を支持して回駆動力
を伝達するためのアーム６６等から構成され、ボイスコ
イルモータ６７により駆動される。
【００２３】図２に示す垂直磁気記録用媒体９０は、ガ
ラス基板９１上に、ＮｉＦｅ軟磁性裏打ち層９２、Ｃｏ
ＣｒＴａ垂直配向記録層９３、カーボン保護膜９４、潤
滑層９５が順に積層されている。
ラス基板９１上に、ＮｉＦｅ軟磁性裏打ち層９２、Ｃｏ
ＣｒＴａ垂直配向記録層９３、カーボン保護膜９４、潤
滑層９５が順に積層されている。
【００２４】図３に示すように、ヘッドスライダ７１の
トレーリング側７４ａに垂直記録用単磁極型記録素子８
０と磁気抵抗型再生素子７２が設けられている。また、
ヘッドスライダ７１の上面には、一対の圧電可動素子
（ピエゾ素子）７３ａ、７３ｂが設けられている。この
ピエゾ素子７３ａ、７３ｂが、補強板６９に接続され、
補強板６９は、ヘッドサスペンション６２に接合されて
いる。このピエゾ素子７３ａ、７３ｂは、電圧を印加す
ることにより、図に示す矢印のように伸縮するため、ヘ
ッドスライダ７１はサスペンション６２に対して、微少
変位する事が可能である。また、図示するように、変位
可能な圧電可動素子は、その変位方向が、同一直線上に
ない位置で二つ以上存在している。このとき、一対のピ
エゾ素子７３ａ、７３ｂを同位相で同量変位させれば、
ヘッドスライダ７１はサスペンション６２に対して平行
移動するが、二つのピエゾ素子７３ａ、７３ｂを逆位相
もしくは非同量変位させると、ヘッドスライダ７１はサ
スペンション６２に対し、角度変位することとなる。こ
のことにより、スキュー角をほとんど０にすることが可
能となる。
トレーリング側７４ａに垂直記録用単磁極型記録素子８
０と磁気抵抗型再生素子７２が設けられている。また、
ヘッドスライダ７１の上面には、一対の圧電可動素子
（ピエゾ素子）７３ａ、７３ｂが設けられている。この
ピエゾ素子７３ａ、７３ｂが、補強板６９に接続され、
補強板６９は、ヘッドサスペンション６２に接合されて
いる。このピエゾ素子７３ａ、７３ｂは、電圧を印加す
ることにより、図に示す矢印のように伸縮するため、ヘ
ッドスライダ７１はサスペンション６２に対して、微少
変位する事が可能である。また、図示するように、変位
可能な圧電可動素子は、その変位方向が、同一直線上に
ない位置で二つ以上存在している。このとき、一対のピ
エゾ素子７３ａ、７３ｂを同位相で同量変位させれば、
ヘッドスライダ７１はサスペンション６２に対して平行
移動するが、二つのピエゾ素子７３ａ、７３ｂを逆位相
もしくは非同量変位させると、ヘッドスライダ７１はサ
スペンション６２に対し、角度変位することとなる。こ
のことにより、スキュー角をほとんど０にすることが可
能となる。
【００２５】図４に示すように、垂直磁気記録媒体９０
に対して、記録磁界を印加する記録主磁極８１と、記録
主磁極８１を励磁するため設けられた励磁コイル８２
と、記録主磁極８１から放出された磁束のリターンパス
となる補助磁極８３とから構成されている。
に対して、記録磁界を印加する記録主磁極８１と、記録
主磁極８１を励磁するため設けられた励磁コイル８２
と、記録主磁極８１から放出された磁束のリターンパス
となる補助磁極８３とから構成されている。
【００２６】記録主磁極８１の垂直磁気記録媒体９０に
臨む対向面は、トラック幅方向長（Ｔｗ）よりもトラッ
ク走行方向長（ｔ）の方が長い構造をとっている。この
ことにより、狭トラック化が進んでも、媒体対向面積は
大きくすることが可能となるので磁界強度を確保でき
る。
臨む対向面は、トラック幅方向長（Ｔｗ）よりもトラッ
ク走行方向長（ｔ）の方が長い構造をとっている。この
ことにより、狭トラック化が進んでも、媒体対向面積は
大きくすることが可能となるので磁界強度を確保でき
る。
【００２７】補助磁極８３は記録主磁極８１よりも大き
く形成されており、垂直磁気記録媒体９０に臨む対向面
積も記録主磁極８１よりもはるかに大きく形成されてい
る。
く形成されており、垂直磁気記録媒体９０に臨む対向面
積も記録主磁極８１よりもはるかに大きく形成されてい
る。
【００２８】垂直磁気記録媒体９０に対して信号の書き
込みを行う場合には、励磁コイル８２に電流を流すこと
により、記録主磁極８１を励磁し、記録主磁極８１から
垂直磁気記録媒体９０の垂直配向記録層９３に対して垂
直な磁界が印加される。この時、磁界は軟磁性裏打ち層
９２を通り、補助磁極８３へと戻り、閉ループを形成す
る。補助磁極８３へ入る磁界の向きは、記録主磁極８１
から出る磁界の向きとは逆であるが、補助磁極８３の対
向面積が大きいために、磁束密度が小さくなり、垂直配
向記録層に書き込まれた信号に対して影響を及ぼすこと
はない。
込みを行う場合には、励磁コイル８２に電流を流すこと
により、記録主磁極８１を励磁し、記録主磁極８１から
垂直磁気記録媒体９０の垂直配向記録層９３に対して垂
直な磁界が印加される。この時、磁界は軟磁性裏打ち層
９２を通り、補助磁極８３へと戻り、閉ループを形成す
る。補助磁極８３へ入る磁界の向きは、記録主磁極８１
から出る磁界の向きとは逆であるが、補助磁極８３の対
向面積が大きいために、磁束密度が小さくなり、垂直配
向記録層に書き込まれた信号に対して影響を及ぼすこと
はない。
【００２９】図５はディスク装置上でヘッド位置を内
周、中周、外周に移動したときのヘッド角度制御のイメ
ージ図である。このイメージ図に示すように、任意の半
径位置でヘッド部の中心線Cと、記録媒体の半径との成
す角度が常に直角になるように制御を行い、スキュー角
をほとんど０にすることが可能となる。これは、記録媒
体上に予め記憶されている、サーボ情報をヘッドで読み
取り、ヘッド角度の調整を行う。
周、中周、外周に移動したときのヘッド角度制御のイメ
ージ図である。このイメージ図に示すように、任意の半
径位置でヘッド部の中心線Cと、記録媒体の半径との成
す角度が常に直角になるように制御を行い、スキュー角
をほとんど０にすることが可能となる。これは、記録媒
体上に予め記憶されている、サーボ情報をヘッドで読み
取り、ヘッド角度の調整を行う。
【００３０】次に本発明を実現するヘッド角度調整のヘ
ッドスライダ構造の例について述べる。以下に述べるい
ずれの例においても、記録素子の記録主磁極はトラック
幅方向長（Ｔｗ）よりもトラック走行方向長（ｔ）の方
が長い構造となっている。
ッドスライダ構造の例について述べる。以下に述べるい
ずれの例においても、記録素子の記録主磁極はトラック
幅方向長（Ｔｗ）よりもトラック走行方向長（ｔ）の方
が長い構造となっている。
【００３１】図６はヘッド角度調整のヘッドスライダ構
造の概要図を示す。本例では角度制御に用いるマイクロ
アクチュエータをスライダ先端部に設置し、スライダ本
体とは独立に単磁極型記録素子および再生素子の角度制
御を起行うものである。
造の概要図を示す。本例では角度制御に用いるマイクロ
アクチュエータをスライダ先端部に設置し、スライダ本
体とは独立に単磁極型記録素子および再生素子の角度制
御を起行うものである。
【００３２】垂直記録用単磁極型記録素子８０と磁気抵
抗型再生素子７２とが一対のマイクロ静電素子１２３
ａ、１２３ｂを介してヘッドスライダ１２１に接合され
ている。記録素子８０および再生素子７２はヘッドスラ
イダ１２１に対して、微少変位する事が可能である。こ
こで、変位可能な圧電可動素子１２３ａ、１２３ｂは同
一直線上にない位置で二つ以上存在している。このと
き、一対の圧電可動素子１２３ａ、１２３ｂを同位相で
同量変位させれば、垂直記録用単磁極型記録素子８０と
磁気抵抗型再生素子７２とはヘッドスライダ１２１に対
して平行移動するが、二つの圧電可動素子１２３ａ、１
２３ｂを逆位相もしくは非同量変位させると、垂直記録
用単磁極型記録素子８０と磁気抵抗型再生素子７２とは
ヘッドスライダ１２１に対し、角度変位することとな
る。上記の実施例にて示したマイクロアクチュエータで
はもちろん、角度制御だけでなく、微小位置制御も同時
に可能である。
抗型再生素子７２とが一対のマイクロ静電素子１２３
ａ、１２３ｂを介してヘッドスライダ１２１に接合され
ている。記録素子８０および再生素子７２はヘッドスラ
イダ１２１に対して、微少変位する事が可能である。こ
こで、変位可能な圧電可動素子１２３ａ、１２３ｂは同
一直線上にない位置で二つ以上存在している。このと
き、一対の圧電可動素子１２３ａ、１２３ｂを同位相で
同量変位させれば、垂直記録用単磁極型記録素子８０と
磁気抵抗型再生素子７２とはヘッドスライダ１２１に対
して平行移動するが、二つの圧電可動素子１２３ａ、１
２３ｂを逆位相もしくは非同量変位させると、垂直記録
用単磁極型記録素子８０と磁気抵抗型再生素子７２とは
ヘッドスライダ１２１に対し、角度変位することとな
る。上記の実施例にて示したマイクロアクチュエータで
はもちろん、角度制御だけでなく、微小位置制御も同時
に可能である。
【００３３】さらに他の実施例について述べる。図７は
ヘッド角度調整の２自由度アクチュエータの概要図を示
す。この例は、サスペンションの中間部に可動部を設け
た２自由度アクチュエータを利用したものである。可動
部１３２はサスペンション前部１３１ａとサスペンショ
ン後部１３１ｂとの間を連結している。サスペンション
前部１３１ａの先端にはヘッドスライダ１３３が接続さ
れている。可動部１３２の動作制御方法としては、ボイ
スコイルモータによる回転変位制御、強磁性体を用いた
磁歪による変位制御、ピエゾ素子等の圧電可動素子によ
る角度変位制御などの変位制御方法を用いることが出来
る。いずれの場合もサスペンション前部１３１ａとサス
ペンション後部１３１ｂとの角度関係が変位する構造を
とるものとする。
ヘッド角度調整の２自由度アクチュエータの概要図を示
す。この例は、サスペンションの中間部に可動部を設け
た２自由度アクチュエータを利用したものである。可動
部１３２はサスペンション前部１３１ａとサスペンショ
ン後部１３１ｂとの間を連結している。サスペンション
前部１３１ａの先端にはヘッドスライダ１３３が接続さ
れている。可動部１３２の動作制御方法としては、ボイ
スコイルモータによる回転変位制御、強磁性体を用いた
磁歪による変位制御、ピエゾ素子等の圧電可動素子によ
る角度変位制御などの変位制御方法を用いることが出来
る。いずれの場合もサスペンション前部１３１ａとサス
ペンション後部１３１ｂとの角度関係が変位する構造を
とるものとする。
【００３４】図８はヘッド角度調整のヘッドスライダの
概要図を示す。本例は、ヘッドスライダ１４１の一部に
回転軸１４５を軸に回転可能な支持回転部１４３を設
け、この支持回転部１４３に垂直記録用単磁極型記録素
子１４３と磁気抵抗型再生素子１４４とを配置したもの
である。回転動作機構としては静電ワブルモータなどを
用いて回転制御を行うことが出来る。この回転動作によ
り、ヘッドスライダ１４１はトラック走行方向と角度が
生じても、垂直記録用単磁極型記録素子１４３が設けら
れた支持回転部１４３は回転可能なのでトラック走行方
向に対してスキュー角を生じることがない。
概要図を示す。本例は、ヘッドスライダ１４１の一部に
回転軸１４５を軸に回転可能な支持回転部１４３を設
け、この支持回転部１４３に垂直記録用単磁極型記録素
子１４３と磁気抵抗型再生素子１４４とを配置したもの
である。回転動作機構としては静電ワブルモータなどを
用いて回転制御を行うことが出来る。この回転動作によ
り、ヘッドスライダ１４１はトラック走行方向と角度が
生じても、垂直記録用単磁極型記録素子１４３が設けら
れた支持回転部１４３は回転可能なのでトラック走行方
向に対してスキュー角を生じることがない。
【００３５】また、図９、図１０に他の例を示す。図９
にヘッドスライダの角度制御イメージ図を示す。図１０
にヘッドスライダ部分の拡大図を示す。この例は、最内
周若しくは最外周でヘッドスライダ７１の位置決め（ヘ
ッド中心線Cがトラック走行方向に対して平行）を行
い、ヘッドの中心線Dを対象にして、一端に回転軸７５
を設け、他端に圧電可動素子（ピエゾ素子等）７６を設
ける。このことにより、圧電可動素子７６に電圧が印加
されて伸縮すると、ヘッドスライダ７１は、回転軸７５
を軸に角度変位することが可能である。このことによ
り、一つの圧電可動素子を設けることによってヘッドス
ライダ７１の角度制御を行うことが可能となる。
にヘッドスライダの角度制御イメージ図を示す。図１０
にヘッドスライダ部分の拡大図を示す。この例は、最内
周若しくは最外周でヘッドスライダ７１の位置決め（ヘ
ッド中心線Cがトラック走行方向に対して平行）を行
い、ヘッドの中心線Dを対象にして、一端に回転軸７５
を設け、他端に圧電可動素子（ピエゾ素子等）７６を設
ける。このことにより、圧電可動素子７６に電圧が印加
されて伸縮すると、ヘッドスライダ７１は、回転軸７５
を軸に角度変位することが可能である。このことによ
り、一つの圧電可動素子を設けることによってヘッドス
ライダ７１の角度制御を行うことが可能となる。
【００３６】図１１はヘッド角度調整のヘッドスライダ
の概要図を示す。本例は、ヘッドスライダ１５１とサス
ペンション１５２の間に、回転可能な回転動作機構１５
３を設けたものである。この回転動作機構１５３によ
り、ヘッドスライダ１５１が回転動作可能となり、常に
トラック走行方向に対して、スキュー角が生じることが
無いようにスライダ１５１を回転制御することが可能で
ある。回転動作機構としては静電ワブルモータなどを用
いて回転制御を行うことが出来る。
の概要図を示す。本例は、ヘッドスライダ１５１とサス
ペンション１５２の間に、回転可能な回転動作機構１５
３を設けたものである。この回転動作機構１５３によ
り、ヘッドスライダ１５１が回転動作可能となり、常に
トラック走行方向に対して、スキュー角が生じることが
無いようにスライダ１５１を回転制御することが可能で
ある。回転動作機構としては静電ワブルモータなどを用
いて回転制御を行うことが出来る。
【００３７】なお、この場合は、ヘッドスライダが走行
方向に対して、図５に示したように常にトラック走行方
向に対して、一定角度を保つことさえ出来ればよいた
め、回転可能な回転動作機構１５３は制御機構を持た
ず、たとえば図１２のようにヘッドスライダ１６１の横
形状に空気抵抗に対する姿勢制御を保つ翼的効果などを
持たせる風受部１６２を設けることによっても実現でき
る。この場合、ヘッドスライダ１６１は、回転軸１６３
によりサスペンション１６４と接合される。記録媒体回
転時に記録媒体表面に発生する風圧を受けることによ
り、ヘッドスライダ１６１は回転軸１６３を中心に回動
し、常にヘッド走行方向に対して一定角度を維持する。
また、本例では、回転動作機構１５３に電気的あるいは
磁気的な制御機構を持たせる必要がないため、構造は簡
素となる。
方向に対して、図５に示したように常にトラック走行方
向に対して、一定角度を保つことさえ出来ればよいた
め、回転可能な回転動作機構１５３は制御機構を持た
ず、たとえば図１２のようにヘッドスライダ１６１の横
形状に空気抵抗に対する姿勢制御を保つ翼的効果などを
持たせる風受部１６２を設けることによっても実現でき
る。この場合、ヘッドスライダ１６１は、回転軸１６３
によりサスペンション１６４と接合される。記録媒体回
転時に記録媒体表面に発生する風圧を受けることによ
り、ヘッドスライダ１６１は回転軸１６３を中心に回動
し、常にヘッド走行方向に対して一定角度を維持する。
また、本例では、回転動作機構１５３に電気的あるいは
磁気的な制御機構を持たせる必要がないため、構造は簡
素となる。
【００３８】上記した例においては、単磁極記録素子の
媒体に対向する面形状が長方形である。この場合、半径
位置に対するスキュー角制御は、磁気ディスクの情報領
域全域に亘って、単磁極記録素子のトラック幅方向とデ
ィスク径方向が略一致するよう行うことが必要となる。
しかし、単磁極記録素子の媒体の対向面からみた形状に
よっては、角度制御を必ずしも単磁極記録素子のトラッ
ク幅方向とディスク径方向が略一致させる必要が無く、
角度範囲に余裕を持たせることも可能である。
媒体に対向する面形状が長方形である。この場合、半径
位置に対するスキュー角制御は、磁気ディスクの情報領
域全域に亘って、単磁極記録素子のトラック幅方向とデ
ィスク径方向が略一致するよう行うことが必要となる。
しかし、単磁極記録素子の媒体の対向面からみた形状に
よっては、角度制御を必ずしも単磁極記録素子のトラッ
ク幅方向とディスク径方向が略一致させる必要が無く、
角度範囲に余裕を持たせることも可能である。
【００３９】図１３に単磁極記録素子の媒体対向面から
みた形状の図を示す。単磁極記録素子１７１のトレーリ
ング側エッジ１７３と、単磁極記録素子１７１のトラッ
ク幅方向側面のなす角が外周側、内周側でそれぞれθou
t、θinであるとき、単磁極記録素子１７１の中心線Cと
ヘッド走行方向とのなす角度をα（内周側に傾いた時を
正とする）とすると、ディスク装置への記録時は常にθ
in＋α＜９０度、θout−α＜９０度の範囲内に制御す
れば、磁極コアサイドライト現象は起こらず、更には、
スキュー角の制御も制御角度に余裕をもたせて行うこと
が可能となる。図１４に単磁極記録素子が、トラック走
行方向から傾いた場合の図を示す。図示するように、単
磁極記録素子１７１の傾く角度が上述した範囲内なら、
隣接トラックへの書き込み現象を引き起こすことはな
い。なお、単磁極記録素子の角度制御機構は、上述した
例と同様のものである。
みた形状の図を示す。単磁極記録素子１７１のトレーリ
ング側エッジ１７３と、単磁極記録素子１７１のトラッ
ク幅方向側面のなす角が外周側、内周側でそれぞれθou
t、θinであるとき、単磁極記録素子１７１の中心線Cと
ヘッド走行方向とのなす角度をα（内周側に傾いた時を
正とする）とすると、ディスク装置への記録時は常にθ
in＋α＜９０度、θout−α＜９０度の範囲内に制御す
れば、磁極コアサイドライト現象は起こらず、更には、
スキュー角の制御も制御角度に余裕をもたせて行うこと
が可能となる。図１４に単磁極記録素子が、トラック走
行方向から傾いた場合の図を示す。図示するように、単
磁極記録素子１７１の傾く角度が上述した範囲内なら、
隣接トラックへの書き込み現象を引き起こすことはな
い。なお、単磁極記録素子の角度制御機構は、上述した
例と同様のものである。
【００４０】
【発明の効果】以上詳述した発明によれば、狭トラック
の領域において、磁極膜厚方向（ヘッド走行方向）に厚
くボリュームをもたせることにより、必要記録磁界の確
保および非記録時の記録磁極内磁化方向制御を容易なヘ
ッド構造を実現し、かつ、スキュー角を能動的に制御す
ることにより、高トラックピッチの実現が可能な磁気デ
ィスク装置を提供することが可能である。
の領域において、磁極膜厚方向（ヘッド走行方向）に厚
くボリュームをもたせることにより、必要記録磁界の確
保および非記録時の記録磁極内磁化方向制御を容易なヘ
ッド構造を実現し、かつ、スキュー角を能動的に制御す
ることにより、高トラックピッチの実現が可能な磁気デ
ィスク装置を提供することが可能である。
【図１】本実施例の装置概要図。
【図２】裏打ち軟磁性層付き垂直磁気記録用媒体の例の
断面模式図
断面模式図
【図３】本実施例の磁気記録再生用ヘッドユニットの概
要図。
要図。
【図４】垂直磁気記録用単磁極型記録素子の概要図。
【図５】ヘッドスライダ角度制御のイメージ図。
【図６】ヘッド角度調整のヘッドスライダ構造の概要
図。
図。
【図７】ヘッド角度調整の２自由度アクチュエータの概
要図。
要図。
【図８】ヘッド角度調整のヘッドスライダ構造の概要
図。
図。
【図９】ヘッドスライダの角度制御のイメージ図。
【図１０】スライダ部分の拡大図。
【図１１】ヘッド角度調整のヘッドスライダ構造の概要
図。
図。
【図１２】ヘッド角度調整のヘッドスライダ構造の概要
図
図
【図１３】単磁極記録素子の媒体対向面からみた形状の
図。
図。
【図１４】単磁極記録素子の媒体対向面からみた形状の
図。
図。
【図１５】長手記録と垂直記録の記録起磁力と再生出力
の関係図。
の関係図。
【図１６】ヘッド走行方向に対して記録ヘッドが傾いた
場合のトラックへの記録模式図。
場合のトラックへの記録模式図。
【図１７】磁極膜厚と記録磁界強度の関係図。
１…ディスク装置 ２…筐体 ６１…アクチュエータ ６２…ヘッドサスペンション ６４…スピンドルモーター ６５…ボイスコイルモータ ６６…アーム ６７…ボイスコイルモータ ６９…補強板 ７０…磁気記録再生用ヘッドユニット ７１…ヘッドスライダ ７２…再生素子 ７３ａ、７３ｂ…圧電可動素子（ピエゾ素子） ７４ａ…トレーリング側 ７５…回転軸 ７６…圧電素子 ８０…記録素子 ８１…記録主磁極 ８２…励磁コイル ８３…補助磁極 ９０…垂直磁気記録用媒体 ９１…ガラス基板 ９２…ＮｉＦｅ軟磁性裏打ち層 ９３…ＣｏＣｒＴａ垂直配向記録層 ９４…カーボン保護膜 ９５…潤滑層 １２３ａ、１２３ｂ…圧電可動素子 １３１ａ…サスペンション前部 １３１ｂ…サスペンション後部 １３２…可動部 １４１…ヘッドスライダ １４３…支持回転部 １４５…回転軸 １５１…ヘッドスライダ １５２…サスペンション １５３…回転動作機構 １６１…ヘッドスライダ １７１…単磁極記録素子 １７２…リーディング側 １７３…トレーリング側
Claims (6)
- 【請求項１】基板と、この基板上に軟磁性層と、垂直配
向した記録層との少なくとも二層を有する垂直磁気記録
媒体と、前記垂直磁気記録媒体に記録する単磁極型記録
ヘッドを含む単磁極型記録素子部及びおよび再生素子部
を有するスライダと、このスライダを支持接続するサス
ペンションを有し二つ以上の自由度を有するアクチュエ
ータを具備した磁気ディスク装置において、前記垂直磁
気記録媒体対向面から見た単磁極型記録ヘッドの記録磁
極形状が、前記垂直磁気記録媒体のトラック幅方向より
トラック走行方向に長いことを特徴とし、前記垂直磁気
記録媒体上の任意の位置において、前記単磁極型記録ヘ
ッドのトラック幅方向と前記垂直磁気記録媒体の径方向
が常に略一致するよう保たれる制御機構を有することを
特徴とする磁気ディスク装置。 - 【請求項２】前記スライダと、前記アクチュエータとの
間に前記スライダと独立して動作させることが可能な可
動素子が設けられ、前記スライダ部は前記垂直磁気記録
媒体面のトラック走行方向に対して角度変位可能である
ことを特徴とする請求項１に記載の磁気ディスク装置。 - 【請求項３】前記単磁極型記録素子部と前記スライダの
間に前記単磁極型記録素子部を独立して動作させること
が可能な可動素子が設けられ、前記単磁極型記録素子部
は前記垂直磁気記録媒体面のトラック走行方向に対して
角度変位可能であることを特徴とする請求項１に記載の
磁気ディスク装置。 - 【請求項４】前記スライダは、回転軸部を介して前記サ
スペンションに接続されており、前記スライダを回転さ
せることにより、前記単磁極型記録素子部は前記垂直磁
気記録媒体面のトラック走行方向に対して角度変位可能
であることを特徴とする請求項１に記載の磁気ディスク
装置。 - 【請求項５】基板と、この基板上に軟磁性層と、垂直配
向した記録層との少なくとも二層を有する垂直磁気記録
媒体と、前記垂直磁気記録媒体に記録する単磁極型記録
ヘッドを含む単磁極型記録素子部及びおよび再生素子部
を有するスライダと、このスライダを支持接続するサス
ペンションを有するアクチュエータを具備した磁気ディ
スク装置において、前記垂直磁気記録媒体対向面から見
た単磁極型記録ヘッドの記録磁極形状が、前記垂直磁気
記録媒体のトラック幅方向よりトラック走行方向に長い
ことを特徴とし、前記サスペンションは２つ以上の自由
度を有することにより、前記垂直磁気記録媒体上の任意
の位置において、前記単磁極型記録ヘッドのトラック幅
方向と前記垂直磁気記録媒体の径方向が常に略一致する
よう保たれる制御機構を有することを特徴とする磁気デ
ィスク装置。 - 【請求項６】前記垂直磁気記録媒体対向面から見た単磁
極型記録ヘッドの記録磁極形状であり、前記単磁極型記
録ヘッドの、前記垂直磁気記録媒体の内周側の側面と前
記単磁極型記録ヘッドの後端面とがなす第１の角度と、
前記単磁極型記録ヘッドの、前記垂直磁気記録媒体の外
周側の側面と前記単磁極型記録ヘッドの後端面とがなす
第２の角度と、前記単磁極型記録ヘッドの長手方向と平
行な前記単磁極型記録ヘッドの中心線と前記垂直磁気記
録媒体のトラック走行方向とがなす、前記垂直磁気記録
媒体の内周側方向を正とする第３の角度と、前記第１の
角度と第３の角度との和が常に９０度より小さく、且つ
前記第２の角度と前記第３の角度との差が常に９０度よ
り小さく保たれる制御機構を有することを特徴とする、
請求項１、２、３、４、５のいずれかに記載のディスク
装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28240099A JP2001101633A (ja) | 1999-10-04 | 1999-10-04 | 磁気ディスク装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28240099A JP2001101633A (ja) | 1999-10-04 | 1999-10-04 | 磁気ディスク装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001101633A true JP2001101633A (ja) | 2001-04-13 |
Family
ID=17651927
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28240099A Pending JP2001101633A (ja) | 1999-10-04 | 1999-10-04 | 磁気ディスク装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001101633A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN100339889C (zh) * | 2003-12-26 | 2007-09-26 | 阿尔卑斯电气株式会社 | 盘装置 |
| US7298573B2 (en) | 2004-12-15 | 2007-11-20 | Hitachi Global Storage Technologies Netherlands B.V. | Magnetic disk drive with offset detection of composite magnetic head |
| US7372656B2 (en) | 2005-04-13 | 2008-05-13 | Hitachi Global Storage Technologies Netherlands B.V. | disk drive with side erase control |
| US9093094B2 (en) | 2013-12-03 | 2015-07-28 | HGST Netherlands B.V. | Hard disk drive actuator assembly with interleaved voice coil motor |
-
1999
- 1999-10-04 JP JP28240099A patent/JP2001101633A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN100339889C (zh) * | 2003-12-26 | 2007-09-26 | 阿尔卑斯电气株式会社 | 盘装置 |
| US7372671B2 (en) | 2003-12-26 | 2008-05-13 | Tdk Corporation | Disk apparatus |
| US7298573B2 (en) | 2004-12-15 | 2007-11-20 | Hitachi Global Storage Technologies Netherlands B.V. | Magnetic disk drive with offset detection of composite magnetic head |
| US7372656B2 (en) | 2005-04-13 | 2008-05-13 | Hitachi Global Storage Technologies Netherlands B.V. | disk drive with side erase control |
| US9093094B2 (en) | 2013-12-03 | 2015-07-28 | HGST Netherlands B.V. | Hard disk drive actuator assembly with interleaved voice coil motor |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20050414 |
|
| RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20050606 |