JP2001101275A - 電子マネーシステム - Google Patents

電子マネーシステム

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JP2001101275A JP24219799A JP24219799A JP2001101275A JP 2001101275 A JP2001101275 A JP 2001101275A JP 24219799 A JP24219799 A JP 24219799A JP 24219799 A JP24219799 A JP 24219799A JP 2001101275 A JP2001101275 A JP 2001101275A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 利用者のプライバシーを確保しながら、プリ
ペイドカードやICカード型電子マネーのメリット・利
用価値を高めることができる、カードを使用したマーケ
ティング用データ収集システムを提供する。 【構成】 貨幣価値データ記録領域と顧客属性データ記
録領域とを含み、前記貨幣価値データと顧客属性データ
とを予め記録した上で使用するカードであって、「利用
者を特定又は識別するデータを記録しないこと」により
カード使用時の利用者の匿名性及びカード使用時の利用
者のプライバシーを確保するようにしたカードと、前記
カードにより商品又はサービスの代金の決済を行うと
き、前記カードに記録された貨幣価値データを読み取っ
て所定の決済処理を行う代金決済手段と、前記カードに
より商品又はサービスの代金の決済を行うとき、前記カ
ードに記録された顧客属性データを読み取る顧客属性デ
ータ収集手段と、を備えたことを特徴とする、カードを
使用したマーケティング用データ収集システムである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子マネーの送信
に関連付けて、企業の新商品開発や広告戦略の策定に役
立つマーケティング用データを送信するためのマーケテ
ィング用データ送信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、マーケティング用データを企
業が収集するためのシステムがいろいろ提案されてい
る。例えば、特開平10−49596号公報(富士
通)、特開平10−275186号公報(野村総研)、
特開平10−154270号公報(日本電気)、特許第
2800704号公報(豊丸産業)、特開平9−204
445号公報(塚本豊)などの公報が、様々な提案をし
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来か
ら提案されている技術は、いずれも、商品やサービスの
代金支払に使用する「電子マネーの送信」との関係で、
企業にマーケティング用データを収集することを提案す
るものではない。また、従来から電子マネーの実験や実
用化が行われているが、いずれも、成功していないと言
われている。すなわち、VISAキャッシュのようなI
C電子マネーカード型電子マネーについては、「IC電
子マネーカード型電子マネーには、利用者にとっても又
商品・サービス提供側にとっても、現金に対する有利点
として、どのような点があるのか」がはっきりしないた
め、利用数が少数に止まってしまっている(なかなか普
及する目処が立たっていない)。また、IC電子マネー
カード型電子マネーについては、従来のプリペイドカー
ド(日本電信電話株式会社が提供しているテレホンカー
ドなどのような、公衆電話などの特定の用途のためのも
の)と異なって、その用途が特定されていないため、個
々の発行企業の「商品・サービス提供前の売上げの確
保」には直接結びつかず、個々の発行企業にとってもメ
リットが少ない。
【0004】他方、百貨店などが独自に発行する「会員
電子マネーカード」は、その会員電子マネーカードを持
つ会員についてのみ特別の値引きをしたり、特別のイベ
ントに招待したりして「顧客の囲い込み」を行ったり、
その顧客の購買動向を見て店舗運営の参考にする(その
会員電子マネーカードから分かる購買状況をマーケティ
ング用データとして利用する)ことができる。そのた
め、前記会員カードには、その会員の「会員番号、氏
名、住所、生年月日、性別などの個人識別情報」が表示
又は記録されるか、又は、会員カードには会員番号だけ
表示又は記録されており、店舗側で会員番号と関連付け
て、その会員の「氏名、住所、生年月日、性別などの個
人識別情報」を記録してデータベースを備えるようにし
ている。しかし、顧客側からすると、その百貨店などの
電子マネーカード発行会社に、電子マネーカード発行時
に「自分の趣味や生年月日などの個人データ」を提供し
なくてはならず、その個人データやその個人データと関
連付けた自分の商品購買傾向の情報が、自分の個人識別
情報と共に、電子マネーカード発行会社(この場合は百
貨店)に把握されてしまうことになるので、プライバシ
ー侵害の危険が生じてしまう。特に、その「自分の趣
味、生年月日、購買傾向などの情報」が、その百貨店か
ら外部に漏れて、他の会社の営業目的に流用されてしま
うなどの問題も現実に生じている。これは、従来の百貨
店やガソリンスタンドや娯楽施設が顧客に発行している
「会員カード」と同様の問題である。つまり、これらの
「会員カード」は、「顧客の囲い込み」にはある程度貢
献している。しかし、会員カードには、顧客名や顧客番
号などの顧客を識別できるデータが書き込まれているた
め、「会員カードを使用して行う商品購入やサービスの
利用」には、利用者の「匿名性」が確保されず、利用者
の嗜好などの「プライバシー情報」が会員カード発行側
に知られてしまう。よって、このような「会員カード」
は、「匿名性やプライバシーの保護」をその本質的機能
とする「現金」の替わりにはなり得ない。同様に、「ク
レジットカード」や「デビットカード」(銀行のキャッ
シュカードを一般の商品・サービスの決済に利用できる
ようにしたもの)も、利用者の識別データを記録してい
るため、「匿名性やプライバシーの保護」をその本質的
機能とする「現金」の替わりにはなり得ない。
【0005】そして、このようなプライバシー侵害の危
険は、IC電子マネーカード型電子マネー(特に「多用
途型」)では、より一層大きな問題となる。すなわち、
IC電子マネーカードには、個人の趣味や生年月日など
の個人データが記録されると共に貨幣価値も記録される
ことになるが、そのIC電子マネーカードに記録された
個人データが外部の人に読み取られてしまう可能性は否
定できない。つまり、IC電子マネーカードには、個人
の識別データが書き込まれているタイプと書き込まれな
いタイプとがあるが、前者は、利用者個人の識別が可能
である以上、「匿名性やプライバシーの保護」をその本
質的機能とする「現金」の替わりにはなり得ない。
【0006】一般に、「現金」には、使用者の「匿名
性」(現金には個性が無いので、誰が使用したか分から
ない)があり、その「匿名性」の確保が、個人の「プラ
イバシー」保護のために役立っている。しかし、現状の
IC電子マネーカード型電子マネーにおいては、そのI
C電子マネーカードの中に個人データを記録してそれが
商品・役務提供側に読み取られるようになっているた
め、「個人データが守られて、使用時の電子マネーの匿
名性が確保されること」を保証することはできないはず
である(個人データの暗号化などのセキュリティ技術を
使用しても、完全なセキュリティは原理的に不可能であ
る)。また、前記のIC電子マネーカード型電子マネー
には、個人の診療記録(電子カルテ)や銀行口座データ
や戸籍・住民票情報などをも記録することも提案されて
いるが、そうなると、個人データの漏洩による危険はよ
り大きくなる。
【0007】他方、従来のテレホン電子マネーカード
(プリペイドカード)には、個人データの流出の危険は
全く無い。なぜなら、テレホン電子マネーカードには、
個人データは一切記録されていないからである。その意
味で、テレホン電子マネーカードには、使用の「匿名
性」が完全に確保されている。よって、あるテレホン電
子マネーカードを使用してどこかに電話しても、そのこ
とから、個人が特定されて「ある個人が、テレホン電子
マネーカードを利用して、何時、何処に電話していた」
という情報(テレホン電子マネーカードの利用内容)が
判明する可能性は全く無い。これに対して、前記の個人
データを格納するIC電子マネーカード型電子マネーに
おいては、常に、「ある個人が、IC電子マネーカード
型電子マネーを利用して、何時、何処で、どのような商
品を購入した、又、どのようなサービスの提供を受け
た」というプライバシー情報(IC電子マネーカード型
電子マネーの利用内容)が流出してしまう危険がある。
また、以上は「カード」を使用する場合について述べた
が、ネットワーク上で代金決済する場合も、クレジット
カードの番号を送信することなどで代金決済すると利用
者のプライバシーが漏れてしまう可能性があり、同様の
問題がある。
【0008】現状では、匿名性が確保されている電子マ
ネーシステムとしては、モンデックス、NTT電子マネ
ー(NTTと複数の銀行が実験している「スーパーキャ
ッシュ」では、利用者が自宅のパソコンから契約先銀行
のサイトにアクセスして、暗証番号を入力、最大10万
円までの金額価値をパソコンに接続したICカードにチ
ャージ・格納しておき、商品購入時には、ICカードの
残高から商品代金を差し引く)、eキャッシュなどがあ
る。しかし、少なくとも従来の技術では、匿名性を確保
しようとすれば、マーケティングのための顧客属性情報
の収集はできない。そのため、匿名性をあえて放棄し
て、顧客情報をマーケティングに活用しているシステム
も存在する(1998年9月20日に株式会社筑摩書房
より発行された「電子マネー」の49頁参照)。すなわ
ち、従来の電子マネーシステムでマーケティング情報の
収集をしようとするときは、例えば、各店舗(実際の店
舗とショップとを含む)側が予めユーザーの個人属性情
報をユーザーIDに関連付けてデータベース化してお
き、その後に、各ユーザーの購買時にその購買動向をデ
ータベースに付加しながら、各ユーザーへ電子メールで
DM(ダイレクトメール)を発送するなどの「ワン・ト
ゥー・ワン・マーケティング」を行えることが、電子マ
ネーを含む電子決済サービス導入のメリットとされてき
た。しかしながら、このような「ワン・トゥー・ワン・
マーケティング」のための個人属性情報の収集(個人識
別情報とセットの形での個人属性情報の収集)を行うと
きは、個人のプライバシー侵害の問題を惹起することは
不可避である。このように、従来技術では、ユーザー個
人のプライバシー保護と商品やサービスのマーケティン
グ情報収集とは、両立できない困難な問題であった。
【0009】本発明は、このような従来技術の問題点を
踏まえて、「電子マネーの匿名性を利用して個人のプラ
イバシー保護を確保しながら、電子マネー(電子通貨。
電子現金)を流通させるときに、同時に、マーケティン
グ用データをも一緒に(それと関連付けて)流通させる
(これにより、電子マネーの付加価値を増大させて、そ
の普及を促進させる)」という全く新しいコンセプトを
実現するためのシステムを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】(用語説明1)本明細書
において、「ショップ」とは、単に商品の販売を行うた
めのものだけでなく、サービス(娯楽サービス、金融サ
ービス、医療サービス、福祉サービス、教育サービスな
ど)の提供を行うためのものも含む。また、本発明の
「ショップ」は、現実の店舗(ショップ)と、イン
ターネットなどのネットワーク上に存在するバーチャル
ショップ(バーチャルモール、電子店舗、仮想店舗)と
の両者を含むものである(このことは、平成8年8月2
6日出願の明細書にも開示されている)。また、上記
の「現実の店舗」の変形として、「現実の店舗」がイ
ンターネットや電話(携帯電話を含む)などのネットワ
ークを介して実際の店内の陳列商品の映像を遠隔の顧客
(ネットワーク上の顧客)に提供することなどにより、
インターネットや電話などのネットワークを利用して遠
隔の顧客とリアルタイムに小売販売やサービスの提供を
行うという販売形態(ネットワークを利用したリアルタ
イム遠隔販売(遠隔サービス)という新しい販売形態)
を採用する店舗も、本発明の「ショップ」に含まれる
(なお、前記の「現実の店舗を利用したリアルタイム
遠隔小売販売の形態は、本出願人の出願による特開平1
0−228506号公報(この公報は本発明の先行文献
として本明細書に取り込む)に具体的に開示してい
る)。また、本発明において、「ユーザーが利用・保有
する移動体通信端末(移動体情報通信端末)」とは、ユ
ーザー個人が携帯する携帯型の端末、ユーザーが身体に
装着するウェアラブル型の端末、ユーザーが利用する自
動車などの交通機関に取り付けられた端末(車載端末な
ど)などを含む。また、本発明において、請求項1〜請
求項10(請求項4を除く)に記載された「属性データ
送信手段、位置データ送信手段、地域データ送信手段、
場所属性データ送信手段、行為状況データ送信手段」
は、必ずしも、ユーザーが保有する端末又は記録媒体に
備えられている必要はなく、例えば、街頭に設置された
公衆電話機などの公衆用の通信端末でもよい。また、本
明細書において、「ユーザー(顧客)の属性データ(又
は属性関連データ)」とは、企業のマーケティング用デ
ータ(企業の新商品開発、販売促進、広告戦略の策定な
どの資料)となり得る顧客属性(国籍、年齢・年齢層、
性別、趣味、職業・職種、家族構成、居住地域、出身大
学名、学歴、収入、など)の内容を示すデータ、であ
る。この「ユーザー(顧客)属性データ」は、ユーザー
個人を識別する個人識別データ(個人識別番号、氏名、
住所、電話番号など)とは異なるものであり、「ユーザ
ー個人を識別・特定できない(よって、取引時の匿名性
は確保される)がマーケティング用データとなり得るよ
うなデータ」である。また、本明細書において、前記マ
ーケティング用データ送信手段がマーケティング用デー
タを送信する「相手先」としては、例えば、 ユーザーが「現実の店舗(ショップ)」(百貨店やコ
ンビニエンスストアなど)の代金清算所で電子マネーカ
ードやクレジットカードやデビットカードを使用して代
金支払を行うとき、その現実の店舗の代金清算所に置か
れたレジスタ(電子マネーなどの読み取り機能を有する
もの)に接続された現実の店舗内のコンピュータ、 ユーザーが「現実の店舗(現実のショップ)」(百貨
店やコンビニエンスストアなど)の代金清算所で電子マ
ネーカードやクレジットカードやデビットカードを使用
して代金支払を行うとき、その現実の店舗の代金清算所
に置かれたレジスタ(電子マネーなどの読み取り機能を
有するもの)とネットワークを介して接続された「銀行
やクレジット会社などの現実の店舗以外の主体が設置し
たコンピュータで構成されるセンター」(本明細書では
「センター」は「ネットワークに接続されたコンピュー
タ(サーバー)」という意味で使用している)、 ユーザーが自宅やオフィスの通信端末から、ネットワ
ークを介して、インターネットのホームページ上などの
「バーチャルショップ」にアクセスして商品やサービス
の注文をしたり、その代金を電子マネーやクレジットカ
ードやデビットカードで支払うとき、そのバーチャルシ
ョップ側が設置したコンピュータ(サーバー)、 ユーザーが自宅やオフィスの通信端末から、ネットワ
ークを介して、インターネットのホームページ上などの
「バーチャルショップ」にアクセスして商品やサービス
の注文をしたり、その代金を電子マネーやクレジットカ
ードやデビットカードで支払うとき、前記ユーザー側の
通信端末ととネットワークを介して接続された「銀行や
クレジット会社などの現実の店舗以外の主体が設置した
コンピュータで構成されるセンター」(本明細書では
「センター」は「ネットワークに接続されたコンピュー
タ(サーバー)」という意味で使用している)、などが
ありうる(この部分は、平成11年7月26日出願の国
内優先権主張出願において追加)。また、本明細書にお
いて、ユーザー側の情報通信端末は、家庭やオフィス
に設置されている「固定型」の通信端末(デスクトップ
型パソコンなど)以外に、「モバイル環境(移動体環
境)」で使用するもの、すなわち、ユーザーが携帯す
る携帯型情報通信端末、自動車などに設置される「車
載型」の情報通信端末、などのような様様なものがあり
得る(この部分は、平成11年7月26日出願の国内優
先権主張出願において追加)。本明細書において、ユー
ザーの顧客属性データを、注文データや代金支払データ
と関連付けて送信するときの「関連付け」とは、顧客
属性データを、注文データや代金支払データと「一緒
に、すなわち、同時に」送信する場合(「一緒に、すな
わち、、同時に」送信すれば、それらが互いに関連して
いることがバーチャルショップ側に分かる)、顧客属
性データを、注文データや支払データと「一緒に、すな
わち、同時に」は送信しないが、顧客属性データを送信
するとき、それらに「注文データや代金支払データの識
別番号(ID)」を添付・付加したり、それらに「注文
データの中の商品名や個数などのマーケティングの観点
から重要な情報のみ」を添付・付加するなどの方法で関
連付けて送信する場合、などがありうる。本明細書にお
いて「(注文のための)注文データ」とは、例えばバー
チャルショップのインターネット上のホームページから
取り寄せた注文書の様式の中にユーザーが注文する商品
名や注文個数などの所定事項を記入・入力したデータで
あって、商品・サービスの注文(商品・サービスの購入
申し込み)のために必要なデータである。また、本明細
書において、「電子マネー」とは、「利用者の匿名性を
確保できるものであり、且つ、一定の貨幣価値を有して
おり、商品やサービスの代金支払いに利用できるもの」
であるならば、どのようなものをも含む。例えば、次の
ような(1)〜(4)に示すようなものをも含む。 (1)従来の磁気カード形式のプリペイドカード。従来
のNTT(日本電信電話株式会社)のテレホンカード、
JR東日本株式会社のオレンジカードなども、広い意味
での電子マネーと言える。なお、この「プリペイドカー
ド」には、再度の貨幣価値の充填(記録)ができないタ
イプのもの(現行のテレホンカードなど)と、再度の貨
幣価値の充填が可能な(リローダブルな)タイプのもの
と、がある。また、この「プリペイドカード」には、テ
レホンカード(NTTの公衆電話機専用)やオレンジカ
ード(JR東日本株式会社の乗車券購入専用)のような
特定の商品又はサービスにのみ使用できる「専用」のも
のと、多種類の商品やサービスの購入や利用に使用でき
る「汎用」のものと、がある。 (2)ICカード型電子マネー。モンデックス・カード
やNTTのスーパーキャッシュなどがある。 (3)ネットワーク型電子マネー。このネットワーク型
電子マネーには、「貨幣価値の保蔵場所」により、「ユ
ーザーのコンピュータのメモリ」(ハードディスクなど
の記録媒体)上に価値が保蔵されるタイプと、「ネット
ワーク上の管理センター」のコンピュータの記録媒体に
価値が保蔵されるタイプと、がある。 (4)「換金性の無い(ユーザー間での貨幣価値のやり
取りはできない)商品券などのクーポン」として電子マ
ネーを発行する場合のクーポン式電子マネー。特定の商
店や商店街が、その店舗でのみ「現金・貨幣の替わり」
として通用する商品券として、電子マネーを発行するこ
とがあるが、この場合も、この「商品券」は、「利用者
の匿名性を確保できるものであり、且つ、一定の貨幣価
値を有しており、商品やサービスの代金支払いに利用で
きるもの」であるから、本発明における「電子マネー」
に含まれる。また、本明細書における「記録媒体」は、
ICカードなどのリムーバブルなタイプだけでなく、ハ
ードディスクなどの固定タイプのものなど、様々なもの
を含む。また、本発明における「記録媒体」は、「カー
ド」型のものだけでなく、腕時計型、ペンダント型、ブ
ローチ型、イヤリング型、ブレスレット型、衣服内蔵
型、衣服外付け型、靴内蔵型、靴外付け型などのよう
に、様々な形態を含む。また、本発明において、電子マ
ネーカード(プリペイド型電子マネーカード、すなわ
ち、従来から市販されているテレホンカードなどのプリ
ペイドカード、を含む)などの「カード型の媒体(カー
ド型の媒体の記憶領域)」に「顧客(ユーザー)属性デ
ータ(マーケティング用データ)」又は「この顧客(ユ
ーザー)属性データ(マーケティング用データ)の検索
キーとなりうる顧客識別データ(ユーザーIDなど)」
を「記録」するための手段・方法としては、「ユーザ
ーIDの、カード内部の磁気ストライプやICメモリな
どへの記録」などのような、「カード内部への電気的又
は磁気的方法による記録」だけでなく、CCD(電荷
結合素子)カメラと画像解析処理装置などを使用して機
械的に読み取れると共に人間が目視によっても読み取れ
るような「文字・英数字やバーコードなどで構成したユ
ーザーIDの、カード表面への表示」などのような、
「カードの表面への人が目視可能な(同時に機械的にも
読み取り可能な)方法・形態による記録」をも含むもの
である。(なお、この部分は、1999年(平成11
年)7月9日付けの国内優先権主張出願において追加し
たものである。)
【0011】(用語説明2)また、本明細書において、
「(ユーザー側の)移動体(情報)通信端末」は、「個
人携帯型」情報端末や、自動車に載せられた「車載型」
端末などのような、「移動体情報通信端末(モバイル端
末)」である。このような「移動体」(モバイル環境)
に居るユーザーの場所関連データは、企業(バーチャル
ショップ)側のマーケティング用データとして極めて価
値が高い。他方、本明細書における「ユーザー側の情報
通信端末」には、家庭やオフィス(事務所)で固定して
使用する「固定型」の情報端末(デスクトップ型パソコ
ンなど)と移動体通信端末との両者を含む。「固定型」
の端末により、家庭やオフィスに居るユーザーの注文や
代金支払などの取引においても、企業側にとっては、
「その注文や代金支払などの取引をしてくれたユーザー
がどのような場所又は地域からアクセスしているのか、
そのユーザーがどのような場所又は地域をその住居又は
職場としている人なのか」などの場所関連データは、マ
ーケティング上重要なデータと成り得るからである。ま
た、本発明のように、「ユーザーの場所関連データ」
(地域データ、位置データ、場所属性データ)が得られ
ることにより、企業側にとっては、「注文や代金支払な
どの取引をするユーザーの時間帯データ(マーケティン
グ用データの一つ)」をも得ることができるというメリ
ットもある。すなわち、バーチャルショップにとって
は、ユーザーは全世界に広がっているが、各国毎の時差
の存在から、単にユーザーと注文や代金支払などの取引
を行うだけでは、「ユーザーがこの取引を行ったのはど
のような生活時間帯か、ユーザーは一日の中のどの生活
時間帯に自社との間で多くの取引をしてくれるのか」と
いうマーケティング用データを得ることはできないが、
本発明において「場所関連データ」が得られれば、時差
を計算して、「時間帯データ」を求めることができる
(この部分の記載は、平成11年7月23日出願の国内
優先権主張出願で追加)。本明細書において、「マーケ
ティング用データ」とは、「海水浴場、東京都渋谷の公
園通りの街頭、東京ドーム球場の中、などのような、そ
のままマーケティングデータにできるデータ」だけでな
く、「位置座標データ(数値データ)などのような、そ
のままではマーケティングデータにできないが、それを
元にデータベースを検索したり加工することによりマー
ケティングデータにできるデータ」をも含むものである
(この部分の記載は、平成11年7月23日出願の国内
優先権主張出願で追加)。ここで、本願明細書における
「位置データ」と「地域データ」「場所属性データ」と
を定義しておく。「位置データ」は、ユーザーを含む移
動体が存在する位置・地点・場所を特定・識別するため
の数値データであり、例えば、GPSシステムにより特
定される緯度情報及び経度情報(位置座標データ)など
である。また、「地域データ」は、ユーザーを含む移動
体が存在する位置・地点・場所を特定・識別するため
の、地名や施設名などのような固有名詞(固有名称)か
ら成るデータ(主として文字データ)であり、例えば、
GPSシステムにより特定される位置座標データと地図
データベースとから導かれる(又はユーザーが自分で入
力する)、固有の地名(東京都渋谷道玄坂、青山通り、
琵琶湖、富士山、など)や施設名(東京ドーム球場、上
野美術館、代々木公園、三越デパート日本橋店、帝国ホ
テルのロビー、西武球場の観客席、など)、である。ま
た、「場所属性データ」は、ユーザーを含む移動体が存
在する位置・地点・場所の属性を示すデータであり、例
えば、GPSシステムにより特定される位置座標データ
と地図データベースとから導かれる(又はユーザーが自
分で入力する)、その場所の属性(例えば、海岸、海水
浴場、山、田園地帯、街頭、地下鉄の駅、野球場、テニ
スコート、プール、ホテル、など)である。すなわち、
本明細書において、「場所関連データ」には、(1)G
PSやPHS(簡易型携帯電話)を利用して得られる現
在位置座標データなどのような、主として数値データか
ら成る位置データ、(2)地名や施設名などのような、
主として文字データからなる地域データ、(3)場所属
性(地域属性)データ(都市部・田園地帯・山岳・海岸
・海水浴場・飛行場・地下鉄の駅・温泉街・寺院・若者
が多い場所・湖のボートの上・公営プールの中・飛行機
の中・電車の中・船の上、などのような地域の属性を示
すデータ)、がある。また、ユーザーのプライバシー保
護や誘拐などの犯罪防止のため、前記「位置データ発生
手段、位置データ送信手段」は、「現在位置座標デー
タ」に代えて、「現在より数分前などの所定時間前のユ
ーザーの位置座標データ」や「現在位置座標を含むある
程度広域の位置データ(ユーザーの位置を例えば100
m〜50m程度ぼかした位置座標データ、つまり、わざ
と精度を粗くした位置座標データ)を「位置データ」と
して発生・送信してもよい。また、本明細書において、
ユーザーの行為状況に関する「行為状況データ」=「行
為状況関連データ」は、例えば、ユーザーがその取引の
ときに行っている活動の内容(テニスの練習をしてい
る、湖でボートを漕いでいる、山登りしている、散歩し
ている、デパートで買物をしている、野球をしている、
野球観戦をしている、温泉の風呂に入っている、な
ど)、その活動内容を識別するための識別データ、ユー
ザーの活動に関連するユーザーの周囲の環境・天候・気
候風土などに関するデータ、その取引をしたときのユー
ザーの生活時間帯データ、などが含まれる(この部分の
記載は、平成11年7月23日付けの優先権主張出願で
追加))。また本明細書において、ユーザーの現在位置
データなどの「場所関連データ(位置データ、地域デー
タ、場所属性データ)」や「ユーザー行為状況関連デー
タ(行為状況データ)」(本明細書の中では、「ユーザ
ー行為状況関連データ」を「ユーザー状況データ」を記
していることがある)を、注文データや代金支払データ
と関連付けて送信するときの「関連付け」とは、現在
位置データやユーザー状況データを、注文データや代金
支払データと「一緒に、すなわち、同時に」送信する場
合(「一緒に、すなわち、、同時に」送信すれば、それ
らが互いに関連していることがバーチャルショップ側に
分かる)、現在位置データなどのユーザー状況データ
を、注文データや支払データと「一緒に、すなわち、同
時に」は送信しないが、現在位置データなどのユーザー
状況データを送信するとき、それらに「注文データや代
金支払データの識別番号(ID)」を添付・付加した
り、それらに「注文データの中の商品名や個数などのマ
ーケティングの観点から重要な情報のみ」を添付・付加
するなどの方法で関連付けて送信する場合、などがあり
うる。本明細書において「(注文のための)注文デー
タ」とは、例えばバーチャルショップのインターネット
上のホームページから取り寄せた注文書の様式の中にユ
ーザーが注文する商品名や注文個数などの所定事項を記
入・入力したデータであって、商品・サービスの注文
(商品・サービスの購入申し込み)のために必要なデー
タである。また、本明細書において、「ユーザー行為状
況データ=ユーザー状況データ」とは、「バーチャルシ
ョップへの商品・サービスの注文やその代金支払のと
き、ユーザーは、どのような季節の、どのような曜日
の、どのような時間帯に、又は、どのような場所で、ど
のような行為をしているのか」というユーザーの様子や
ユーザーの周囲の環境の様子を示すためのデータであ
る。この「ユーザー状況データ」には、「ユーザーの様
子やその周囲の状況をそのまま示すデータ」だけでな
く、それを推論・判断するための基礎となる基礎データ
(実施形態5などで後述する、図7の現在位置特定部1
4、センサ類15、ユーザー入力部11、カレンダー部
12、及び時計部13からのデータであって、ユーザー
の注文時又は代金支払時の行動状況や周囲環境の状況を
推論したり特定したりするための基礎データ)をも含む
ものである。
【0012】本発明の内容は、本願の特許請求の範囲に
記載されたとおりのものである。
【0013】本発明では、利用者が携帯するカードや利
用者が自宅や事務所に備え付けて利用するパソコンのハ
ードディスクなどの記録媒体には、利用者の識別IDは
記録しないようにする方式と、前記の記録媒体に利用者
IDを記録しておく方式とがある。後者の方式でも、そ
の利用者IDを支払先(この「支払先」には、「実際の
店舗での有体物の購入やサービス提供に対する対価とし
て代金を支払う場合の支払先」と、「インターネットの
ホームページなどを利用して開設されたバーチャルショ
ップから、楽曲やプログラムや画像や書籍データなどの
データをダウンロード購入したりストリーム映像などの
形で自宅のパソコン画面に映して利用するときの代金の
支払いをする場合の支払先」などがある)に送らないよ
うな仕組みを確保しておけば、利用者のプライバシーを
保護することができる。また、前記カードやハードディ
スクには利用者IDを記録しておいた方が便利な場合も
ある(例えば、電子マネーの発行を申請する場合や、医
療用の電子カルテを保存しておく場合や、個人の国民年
金番号などを記録しておく必要がある場合など、前記カ
ードやハードディスクを「電子マネー用だけではない多
機能」に使用したい場合があるからである)。このよう
な多機能の記録媒体を望む場合は、記録媒体に利用者I
Dは記録しているが、支払先には利用者IDは送信しな
いようにして利用者のプライバシーを保護すると共に、
支払先には利用者の顧客属性データを送信するようにし
て支払先にマーケティング用データの収集を行わせるの
が妥当である。以上の発想から、本発明は、次の(1)
から(4)のような内容のものをも含む。
【0014】(1)商品又はサービスの代金支払時に送
信される貨幣価値データを記録しておくための貨幣価値
データ記録領域と、商品又はサービスの代金支払時に送
信される顧客属性データを記録しておくための顧客属性
データ記録領域とを含み、前記貨幣価値データと顧客属
性データとを予め記録した上で使用する電子マネーカー
ド(接触型又は非接触型)であって、支払先には、「前
記の貨幣価値データと顧客属性データは送信するが、カ
ード利用者を特定又は識別するデータは送信しないよう
にすること」により、電子マネーカード使用時の利用者
の匿名性及びプライバシー保護を確保しながら、支払先
(商品又はサービス提供側)にマーケティング用属性デ
ータを提供できるようにした、ことを特徴とする電子マ
ネーカードなどの電子マネーなどを記録した記録媒体。 (2)少なくとも、商品又はサービスの代金支払時に支
払先に送信される貨幣価値データを記録しておくための
貨幣価値データ記録領域と、商品又はサービスの代金支
払時に支払先に送信される顧客属性データを記録してお
くための顧客属性データ記録領域とを含む記録媒体と、
前記の代金支払い時に、前記記録媒体に記録されたデー
タの中で、少なくとも所定の貨幣価値データ及び顧客属
性データを支払先に送信すると共に、代金支払者を特定
又は識別するためのデータは支払先には送信しないよう
にする送信手段と、を備えたことを特徴とする電子マネ
ーを利用した代金支払い装置。 (3)少なくとも、商品又はサービスの代金支払時に支
払先に送信される貨幣価値データを記録しておくための
貨幣価値データ記録領域と、商品又はサービスの代金支
払時に支払先に送信される顧客属性データを記録してお
くための顧客属性データ記録領域とを含む記録媒体か
ら、前記の代金支払い時に、前記記録媒体に記録された
データの中で、少なくとも所定の貨幣価値データ及び顧
客属性データを受信すると共に、代金支払者を特定又は
識別するためのデータは受信しないようにした電子マネ
ー受信手段、を備えたことを特徴とする電子マネーを利
用した代金受領装置。 (4)ユーザーの顧客属性情報をユーザーIDと関連付
けて記録しておくデータベース手段と、商品又はサービ
スの代金がネットワークを介して支払われたとき、この
支払い者のユーザーIDに基づいて、前記データベース
手段から、商品又はサービス提供元に対して、前記の代
金支払い者の顧客属性を送信する(ユーザーIDは送信
しない)送信手段と、を備え、商品又はサービス提供元
がマーケティング用データを収集することを可能にした
ことを特徴とする電子マネーを利用した代金受領装置。
【0015】本願の特許請求の範囲に記載されたもので
はないが、本願明細書で開示する発明としては、次のも
のも含む。 A.少なくとも、商品又はサービスの代金決済時に読み
取られる貨幣価値データを記録しておくための貨幣価値
データ記録領域と、商品又はサービスの代金決済時に読
み取られる顧客属性データを記録しておくための顧客属
性データ記録領域とを含む記録媒体をその必須の構成要
素とし、ユーザーの匿名性及びプライバシー保護を確保
しながら、商品又はサービス提供側にマーケティング用
属性データを提供できるようにした、ことを特徴とする
電子マネー。 B.商品又はサービスの代金決済時に読み取られる貨幣
価値データを記録しておくための貨幣価値データ記録領
域と、商品又はサービスの代金決済時に読み取られる顧
客属性データを記録しておくための顧客属性データ記録
領域とを含み、前記貨幣価値データと顧客属性データと
を予め記録した上で使用する電子マネーカード(接触型
又は非接触型)であって、「利用者を特定又は識別する
データを記録しないこと」により電子マネーカード使用
時の利用者の匿名性及びプライバシー保護を確保しなが
ら、商品又はサービス提供側にマーケティング用属性デ
ータを提供できるようにした、ことを特徴とする電子マ
ネーカード。 C.貨幣価値データ記録領域と顧客属性データ記録領域
とを含み、前記貨幣価値データと顧客属性データとを予
め記録した上で使用する電子マネーカードであって、
「利用者を特定又は識別するデータを記録しないこと」
により電子マネーカード使用時の利用者の匿名性及び電
子マネーカード使用時の利用者のプライバシーを確保す
るようにした電子マネーカードと、前記電子マネーカー
ドにより商品又はサービスの代金の決済を行うとき、前
記電子マネーカードに記録された貨幣価値データを読み
取って所定の決済処理を行う代金決済手段と、前記電子
マネーカードにより商品又はサービスの代金の決済を行
うとき、前記電子マネーカードに記録された顧客属性デ
ータを読み取る顧客属性データ収集手段と、を備えたこ
とを特徴とする、電子マネーカードを使用したマーケテ
ィング用データ収集システム。 D.顧客に所定の貨幣価値データを記録した電子マネー
カードを発行するための電子マネーカード発行手段と、
電子マネーカード利用者の性別又は年齢などの顧客属性
データを発生するための顧客属性データ発生手段と、顧
客に所定の貨幣価値データを記録した電子マネーカード
を発行するとき、その電子マネーカードに、前記の顧客
属性データ発生手段からの顧客属性データを書き込むた
めの顧客属性データ書き込み手段と、を備えたことを特
徴とする電子マネーカード発行システム。 E.ネットワーク上で商品の購入又はサービスの利用時
に行う代金決済を可能にするための、所定の貨幣価値を
示す貨幣価値データを含むネットワーク型電子マネーで
あって前記電子マネーの利用者に関するマーケティング
用の顧客属性を示す属性データを前記電子マネーの一部
として又は前記電子マネーの付加データとして有すると
共に、「利用者を特定又は識別するデータ」は有しない
ようにすることにより、電子マネー使用時の利用者の匿
名性及びプライバシー保護を確保しながら、代金決済の
相手側又は前記商品・サービス提供側にマーケティング
用属性データを提供できるようにした、ことを特徴とす
るネットワーク型電子マネー。 F.ネットワーク上で商品の購入又はサービスの利用時
に行う代金決済を可能にするための、所定の貨幣価値を
示す貨幣価値データを含むネットワーク型電子マネーで
あって、前記電子マネーは「利用者を特定又は識別する
データ」を含まないものであり、且つ、前記電子マネー
は、電子マネーの利用者に関するマーケティング用の顧
客属性を示す属性データと関連付けられてネットワーク
上を流れる又は移動するものであり、以上の構成によ
り、電子マネー使用時の利用者の匿名性及びプライバシ
ー保護を確保しながら、代金決済の相手側又は前記商品
・サービス提供側にマーケティング用属性データを提供
できるようにした、ことを特徴とするネットワーク型電
子マネー。 G.電子マネーの利用者に関するマーケティング用の顧
客属性を示す属性データを、電子マネーの一部として又
は電子マネーの付加データとして、或いは電子マネーに
関連付けられた関連データとして、有するようにすると
共に、「利用者を特定又は識別するデータ」を含まない
ようにすることにより電子マネー使用時の利用者の匿名
性及びプライバシー保護を確保するようにしたネットワ
ーク型電子マネーと、前記ネットワーク型電子マネーに
より商品又はサービスの代金の決済を行うとき、前記電
子マネーに含まれるか又はこれに関連付けられた属性デ
ータを、代金決済の相手側又は前記商品・サービス提供
側に提供する手段と、を備えたことを特徴とする、ネッ
トワーク型電子マネーを使用したマーケティング用デー
タ収集システム。 H.所定の貨幣価値を示す貨幣価値データを含むネット
ワーク型電子マネーを発行するための電子マネー発行手
段と、電子マネー利用者の性別又は年齢などの顧客属性
データを発生するための属性データ発生手段と、顧客に
所定の貨幣価値を示すネットワーク型電子マネーを発行
するとき、前記属性データ発生手段からの属性データ
を、その電子マネーに付加するか、又はその電子マネー
に関連付けるための、属性データ付加・関連付け手段
と、を備えたことを特徴とするネットワーク型電子マネ
ー発行システム。
【0016】
【発明の実施の形態】実施形態1.図1は本発明の実施
形態1で使用するプリペイドタイプの電子マネーカード
(例えば、百貨店などが自己の店舗内で使用できるもの
として発行する電子マネーカード、ある商店街がその商
店街で使用できるものとして発行する電子マネーカー
ド、ある全国チェーンのスーパーマーケットがその店舗
内で使用できるものとして発行する電子マネーカード、
あるテーマパークがそのテーマパーク内の施設を利用す
るときに使用できるものとして発行するプリペイド電子
マネーカード、など)を発行するためのシステムを示す
ブロック図である。図1において、1はユーザーが現金
を挿入するための現金挿入部、2は現金挿入部1により
挿入された現金を検出してその金額を認識するための現
金金額認識部、3は前記の現金を挿入したユーザーの顧
客属性データ(マーケティング用データに使用する意味
のあるデータであって、例えば、ユーザーの年齢、性
別、趣味、職種などの属性データ)をユーザーが入力す
るための顧客属性データ入力部である。また、4は前記
現金金額認識部2からの金額データ、及び、前記顧客属
性データ入力部3からの顧客属性データに基づいて、プ
リペイド電子マネーカードを作成する電子マネーカード
作成部、5はこの電子マネーカード作成部4により作成
された電子マネーカード6をユーザーに向けて排出する
電子マネーカード排出部である。前記電子マネーカード
作成部4は、電子マネーカード6に、顧客が挿入した現
金金額に相当する貨幣価値データを書き込むと共に、顧
客が入力した顧客属性データを書き込む。
【0017】ここで、図1の顧客属性データ入力部3に
ついて説明する。この入力部3は、例えば銀行のATM
のような外観で、タッチパネル付き液晶ディスプレイを
見ながら、顧客が自己の属性データを入力するものであ
る。図2はこの顧客属性データ入力部3に備えられたタ
ッチパネル付き液晶ディスプレイに表示されるデータ入
力画面を示すものである。顧客は、液晶ディスプレイに
表示される指示に従って、自己の属性データを入力して
いく。液晶ディスプレイでは、例えば、図2(a)に示
すように、まず、顧客の年齢層を入力する画面を表示す
る。顧客は、この画面の中の自己の年齢層を入力するボ
タンに指先をタッチする(接触する)ことにより、自己
の年齢層が入力される。この年齢層の入力が終わると、
前記液晶ディスプレイは、次に、図2(b)に示すよう
に、顧客の性別を入力するための画面を表示する。この
とき、顧客は、図2(b)の男性か女性のいずれかのボ
タンに指先で接触することにより、性別を入力する。性
別の入力が終わると、液晶ディスプレイは、次に、図2
(c)に示すように、顧客の趣味を入力するための画面
を表示する。このとき、顧客は、表示されたボタンの中
から、自己に該当する趣味のボタンを選んでそれを指先
で接触することにより、趣味の入力が行われる。顧客の
職種の入力も、以上と同様に行われる(図2の(d)参
照)。
【0018】次に、図3は、ユーザー(電子マネーカー
ドの利用者)が、電子マネーカードにより、現実の店舗
で、ある商品を購入する(代金決済を行う)ときに行
う、その商品に関するマーケテイングデータを収集する
ためのシステムを示すブロック図である。図3におい
て、11は商品10に表示されたバーコード(商品名、
商品識別コード、製造会社名、などを記録するコード)
を読み取るバーコード・リーダー、12はユーザーが挿
入した電子マネーカード6から貨幣価値データ及び顧客
属性データを読み取る電子マネーカード・リーダー、1
3は前記バーコード・リーダー11及び電子マネーカー
ド・リーダー12からのデータに基づいて、所定の代金
決済を行うレジスタ(POSレジスタが望ましい)であ
る。このレジスタ13は、バーコード・リーダーから送
られた商品価格に相当する金額について、前記電子マネ
ーカード・リーダー12を介して、電子マネーカード6
から貨幣価値データ(前記商品価格に相当する金額の
分)を吸い取る(その結果、電子マネーカード6から
は、その吸い取られた金額の貨幣価値データが無くな
る)。これにより、商品代金の決済が行われる。なお、
商品のみでなく、例えば娯楽施設や医療機関や教育機関
の施設などでのサービス代金の決済も同様の方法で行わ
れる(すなわち、サービス代金の決済においては、例え
ば、ゲーム機やパチンコ遊技機から送信される稼動デー
タに基づいて代金が計算され、その代金に応じた電子マ
ネーが電子マネーカードから引き落とされる)。
【0019】次に、レジスタ13には、計時データを発
生する計時データ発生部14(時計)、及び、暦データ
を発生する暦データ発生部15(カレンダーのデータを
記録しそれを発生する装置)が接続されている。よっ
て、レジスタ13には、前記バーコード・リーダー11
から送られた商品データ(商品名、製造会社名など)、
前記電子マネーカード・リーダー12から送られた顧客
属性データ、商品代金決済時の時間帯データ、商品代金
決済時の暦データ(月や季節などの情報)が、ほぼ同時
に収集されることになる。このような情報は、個々の商
品(又はサービス)毎に「その商品(サービス)が、ど
のような季節の、どのような時間帯に、どのような性別
・年齢層・趣味・職種・職業の人によって、購入(又は
利用)されたか」という商品(サービス)マーケティン
グ用データとしての意味を有するものである。
【0020】このレジスタ13により収集されたマーケ
ティング用データは、各店舗のコンピュータ又は各店舗
を管理するチェーン本部のコンピュータ(マーケティン
グ用データベース作成用コンピュータ)16に送信され
る。図4は、このコンピュータ16により作成されたマ
ーケティング用データベースの一例を示すものである。
図4に示すように、このマーケティング用データベース
には、各商品(又はサービス)毎に、それが「どのよう
な季節の、何曜日のどのような時間帯に、どのような年
齢層・性別・趣味・職種の顧客によって購入(又は利
用)されたか」を記録するようにしている。よって、前
述のようなマーケティング用データを収集し、データベ
ースを作成するシステムを導入することにより、「7月
の夏季の夕方の時間帯には、商品Aが多く売れる(夏季
の夕方には、商品Aを多く陳列しよう)」とか、「学生
には商品Bが多く売れる(大学の前に立地する店舗で
は、商品Bを多く陳列しよう)」などのマーケティング
活動に利用すれば、他の同業他社に対して競争優位に立
つことができる。
【0021】実施形態2.次に、図5は、実施形態2に
使用される電子マネーカードを発光するためのシステム
を示すブロック図である。この図5に示す例は、ユーザ
ーが現金を挿入して貨幣価値を記録した電子マネーカー
ドを発行してもらうシステムではなく、ユーザーの銀行
口座から所定の貨幣価値を引き出して(引き落として)
電子マネーカードに記録(充填)するシステムである。
詳しくは後述するが、この実施形態2では、ユーザー
は、自己の預金(銀行口座にある預金)から所定の金額
分の貨幣価値を引き出して、電子マネーカード30に化
体させることができるので、実施形態1のようにいちい
ち現金を挿入する必要が無くなる。
【0022】図5において、21はユーザー(これから
電子マネーカードを発行してもらおうとする人、又は、
既に電子マネーカードを発行してもらったが、残額が少
なくなったので新たに貨幣価値をリロード(再転送)し
てもらおうとする人)が、自己の銀行口座の口座番号、
暗証番号、引き出したい金額などを入力するための銀行
口座番号データ等入力部、22はユーザーの顧客属性デ
ータを入力するための顧客属性データ入力部、23はC
PU(中央処理装置)、24は外部の装置とデータを送
受信する送受信部、26は外部の銀行に備えられたネッ
トワーク管理用コンピュータ、27は同じ銀行内の前記
コンピュータ26に接続された銀行預金管理用コンピュ
ータ、28は前記CPU24からのデータに基づいて電
子マネーカードを作成する電子マネーカード作成部、2
9は作成された電子マネーカード30をユーザーに向け
て放出する電子マネーカード排出部である。なお、図5
において、21,22,23,24,28,及び29
は、ユーザーの眼前に存在する電子マネーカード発行機
20の構成内容を示している。また、図5において、2
6及び27は、前記電子マネーカード発行機20とは遠
隔に在る銀行内に備えられたコンピュータを示してい
る。
【0023】この図5の電子マネーカード発行システム
の動作を説明する。ユーザーが前記入力部21から自己
の預金の銀行口座番号、預金の暗証番号、預金から引き
出して電子マネーカードにロード(転送)したい金額な
どのデータを入力すると、CPU23は、そのデータ
を、送受信部24を介して、銀行のネットワーク管理用
コンピュータ26に送信する。ネットワーク管理用コン
ピュータ26は、同じ銀行内の預金管理コンピュータ2
7とデータをやり取りして、前記ユーザーの預金の中か
ら所定の貨幣価値データを、電子マネーカード発行機2
0の送受信部24に送信する。この貨幣価値データを受
信すると、CPU23は、この受信した貨幣価値データ
及び前記顧客属性データ入力部22からの顧客属性デー
タを電子マネーカード作成部28に送信して、この貨幣
価値データ及び前記顧客属性データを記録した電子マネ
ーカード30を作成させる。作成された電子マネーカー
ド30は、電子マネーカード排出部29から排出され
る。
【0024】以上のように、この実施形態2では、ユー
ザーは、自己の預金(銀行口座にある預金)から所定の
金額分の貨幣価値を引き出して、電子マネーカード30
に化体させることができるので、実施形態1のようにい
ちいち自分で現金を挿入する必要が無くなる。なお、本
実施形態2においては、電子マネーカード発行時に、ユ
ーザーが保有する貨幣価値を取り込むために、銀行の預
金にアクセスして預金から引き出すようにしているが、
本発明はこれに限られるものではなく、銀行以外の「電
子マネー発行会社」にユーザーが預けた預金にアクセス
して、そこから預金価値(貨幣価値)を引き出すように
してもよい。
【0025】実施形態3.次に、図6は、本発明の実施
形態3に使用される電子マネーカードを発行するための
システムを示すブロック図である。この図6に示す例
は、電子マネーカード発行時に、ユーザーが自分で自己
の顧客属性データを入力するのではなく、予め自己の顧
客属性データを記録している外部のデータベース管理会
社から自己の顧客属性データを送信してもらって、電子
マネーカードに記録させるようにするものである。これ
により、ユーザーは、実施形態2のように、電子マネー
カード発行時に、自分でいちいち自己の顧客属性データ
を入力する手間を省けるようになる。
【0026】図6において、31はユーザー(これから
電子マネーカードを発行してもらおうとする人、又は、
既に電子マネーカードを発行してもらったが、残額が少
なくなったので新たに貨幣価値をリロード(再転送)し
てもらおうとする人)が、自己の銀行口座の口座番号、
暗証番号、引き出したい金額などを入力するための銀行
号座データ等入力部、32はCPU(中央処理装置)、
33は外部とデータを送受信する送受信部、34は外部
の銀行に備えられたネットワーク管理用コンピュータ、
35は同じ銀行内の前記コンピュータ34に接続された
銀行預金管理用コンピュータ、36は同じ銀行内の前記
コンピュータ34に接続された顧客管理用コンピュータ
(顧客の属性データを顧客の預金口座番号などの識別デ
ータと関連付けて記録するデータベース管理用のコンピ
ュータ)、37は前記CPU32からのデータに基づい
て電子マネーカードを作成する電子マネーカード作成
部、38は作成された電子マネーカード39をユーザー
に向けて放出する電子マネーカード排出部である。な
お、図6において、31,32,33,37,及び38
は、ユーザーの眼前に存在する電子マネーカード発行機
40の内部構成を示している。また、図6において、3
4,35,及び36は、前記電子マネーカード発行機4
0とは遠隔に在る銀行内に備えられたコンピュータを示
している。
【0027】この図6の電子マネーカード発行システム
の動作を説明する。ユーザーが前記入力部31から自己
の預金の銀行口座番号、預金の暗証番号、預金から引き
出して電子マネーカードにロード(転送)したい金額な
どのデータを入力すると、CPU32は、そのデータ
を、送受信部33を介して、遠隔の銀行のネットワーク
管理用コンピュータ34に送信する。前記銀行内のネッ
トワーク管理用コンピュータ34は、同じ銀行内の預金
管理コンピュータ35とデータをやり取りして、前記ユ
ーザーの預金の中から所定の貨幣価値データを、電子マ
ネーカード発行機40の送受信部33に送信する。ま
た、前記銀行内のネットワーク管理用コンピュータ34
は、同じ銀行内の顧客管理用コンピュータ36とデータ
をやり取りして(例えば前記ユーザーの預金口座番号を
キーとして該当する顧客の属性データを検索して取り出
すことにより)、前記ユーザーの「顧客属性データ(ユ
ーザーの年齢・職業・職種・趣味・性別など)のみ」
(「ユーザーを識別・特定するデータ」は一切含まな
い。つまり、個人の住所・氏名や企業の住所・名称など
の「個人識別データ又は企業識別データ」は、一切含ま
ない)を、電子マネーカード発行機40の送受信部33
に、送信する。CPU32は、前記のネットワーク管理
用コンピュータ34から送信された「貨幣価値データ及
び顧客属性データ」を受信すると、この受信した「貨幣
価値データ及び顧客属性データ」を電子マネーカード作
成部37に送信する。電子マネーカード作成部37は、
この「貨幣価値データ及び顧客属性データ」に基づい
て、電子マネーカード39を作成する。この作成された
電子マネーカード39は、電子マネーカード排出部38
から、ユーザーに向けて排出される。
【0028】以上のように、この実施形態3では、ユー
ザーは、遠隔の銀行内の顧客管理用コンピュータ36に
記録された自己の属性データを、そのまま電子マネーカ
ードに記録することができるので、実施形態1又は実施
形態2のようにいちいち自分で自己の顧客属性データを
入力する必要が無くなる。また、本実施形態3では、自
己の顧客属性データを記録した外部の顧客管理コンピュ
ータ36に記録された属性データをそのまま流用して電
子マネーカードに自己の属性データを記録させている
が、電子マネーカードには、ユーザーの「個人データ
(自己を特定・識別するデータ)」は一切記録されな
い。つまり、前記の外部の顧客管理コンピュータ36か
らは、そのユーザーの「顧客属性データ(年齢、性別、
趣味、職種など)」だけが前記CPU32に送信されて
くるだけで、そのユーザーの「個人データ(個人を識別
・特定するための識別コード、氏名、住所、電話番号な
ど)」は一切送信されて来ない(よって、個人データ
は、電子マネーカード39には、一切記録されることは
無い)。よって、本実施形態3においても、ユーザーの
電子マネーカードの利用時の「匿名性」、ユーザーの電
子マネーカード利用に伴う「プライバシー保護」は、完
全に確保される。
【0029】なお、本実施形態3では、ユーザーの顧客
属性データを電子マネーカードに記録するために、預金
のある銀行内の顧客管理用コンピュータに記録された顧
客管理用データベースからの情報を利用するようにして
いるが、本発明はこれに限られるものではなく、例え
ば、図6において、ユーザーの指示に基づいて、CPU
32が送受信機33を介して、銀行以外の顧客情報管理
会社(ユーザーが自己の顧客属性データを管理するよう
に委託したデータベース管理会社)にアクセスして、そ
こから、ユーザーの顧客属性データを送信してもらっ
て、電子マネーカードに記録するようにしてもよい。ま
た、本発明において、「電子マネーカード」の読み取り
方式は、磁気記録された情報に磁気ヘッドで読み取る方
式、ICの記録領域に記録された情報を電気的に読み取
る方式(有線送信により読み取る方式。接触型)、IC
の記録領域に記録された情報を電波又は赤外線などの無
線により送信させる方式(非接触型)、などの様々な方
式が採用できる。
【0030】なお、実施形態1の図3において、前記の
バーコード・リーダー11及び電子マネーカード・リー
ダー12は、例えば、百貨店などのレジ(代金決済と商
品引き渡しを行う場所)に置かれることを予定している
が、本発明ではこれに限られるものではなく、例えば、
自動販売機や大型自動販売機を利用した無人コンビニエ
ンスストアなどでも、適用することができる。
【0031】実施形態4.次に、本発明の実施形態4に
よるネットワーク型電子マネー、この電子マネーの発行
システム、この電子マネーを使用したマーケティング用
データ収集システムを説明する。図7は、本実施形態4
によるネットワーク型電子マネーのデータ構造を示す図
である。図7において、51は電子マネーの発行機関を
示すデータ、52は貨幣価値を示すデータ、53は利用
者のマーケティング用属性データを示すデータである。
この図7に示すように、本実施形態4の電子マネーに
は、利用者個人を識別するためのデータ(氏名や個人識
別番号など)は一切含んでいないので、「現金」と同様
に、利用時における利用者の「匿名性」やプライバシー
の確保が可能であり、「現金に替わり得る」ものであ
る。
【0032】これらの51,52,53の中で、発行機
関データ51及び貨幣価値データ52は、本実施形態4
のネットワーク型電子マネーに必須の構成要素であり、
いわば電子マネーの「本体データ」である。他方、前記
の属性データ53は、電子マネーに必須の要素ではな
く、いわば「オプションのデータ」、「付加的なデー
タ」である。この属性データ53は、例えば、「利用者
の年齢、性別、職種、趣味、居住地域などのような、個
人を特定・識別することは無いがマーケティング用の利
用価値の高い属性データ」である。この属性データ53
は無くてもネットワーク型電子マネーとしての利用は可
能である。しかし、電子マネーの前記「本体データ」に
この属性データ53が「付加」又は「関連付け」されて
いるときは、後述のマーケティング用データ収集が可能
・便利になるというメリットが商品・サービスの提供企
業側にある。そのため、これらの提供企業側としては、
「属性データ53が付加・関連付けされた電子マネー」
については、「そのような付加・関連付けのない電子マ
ネー」に比較して、所定の「優遇策やプレミアムを付け
る」こと(例えば、「属性データ付きの電子マネー」を
利用した決済する顧客には、特別の値引きを与えるな
ど)が予想される。
【0033】つまり、図7に示すようなデータ構造を持
つ電子マネー(つまり、属性データ53を付加的データ
又は関連データとして含む電子マネー)を使用して代金
決済をするときは、利用者から商品・サービス提供側に
貨幣価値が移動するのと同時に、属性データも電子マネ
ー利用者から商品・サービス提供側に提供又は移動する
ことになる。よって、商品・サービス提供側の企業とし
ては、前記属性データを収集することにより、各商品や
サービス毎のマーケティング用データの収集ができるこ
とになる。すなわち、個々の代金決済を通じて、自動的
に、個々の商品・サービスについて「どのような年齢・
性別・職種・地域の人が購入・利用しているのか」とい
うマーケティング用データを収集できるようになる。
【0034】次に、このような「属性データ53付きの
電子マネー」を発行するためのシステムを図8を参照し
て説明する。図8は、本実施形態4による「属性データ
付き電子マネー」を発行する発行機関に備えられたコン
ピュータシステムを示すブロック図である。図8におい
て、60は利用者からのアクセスに対して利用者に操作
方法などを知らせるための表示画面を表示するなどのユ
ーザーインターフェースの役割を果たすためのユーザー
インターフェース部である。また、61は電子マネーを
発行してもらおうとする利用者からの発行依頼を受ける
発行依頼受信部、62は利用者が自己の属性データを発
行機関の中にある顧客属性データベースを記録したコン
ピュータから自動的に発生(付加)するようにしてくれ
との依頼を受ける属性自動発生依頼受信部、63は利用
者が自己の属性データを個別に入力するときにその利用
者が入力した属性データを受信する 個別入力属性デー
タ受信部、である。また、図8において、64は前記発
行依頼受信部61からの発行依頼データに基づいて、そ
の貨幣価値がその利用者の預金の金額の範囲内かどうか
(つまり、その利用者がその金額の電子マネーを発行す
るだけの預金を持っているかどうか)を顧客預金データ
ベース65にアクセス・検索して確認するための預金デ
ータベース検索部である。また、65は利用者から預か
った預金のデータを管理する顧客預金データベースであ
って、前記預金データベース検索部64からの検索依頼
に応じて利用者の預金状況のデータを提供するための顧
客預金データベースである。また、66は、前記の預金
データベース検索部64からの出力(その利用者が確か
に希望金額に対応する預金を有していることを示す信
号)に基づいて、所定の貨幣価値データを発生するため
の貨幣価値データ発生部である。
【0035】また、図8において、67は、前記属性自
動発生依頼受信部62からの出力に基づいて顧客属性デ
ータベース68からその利用者に関する属性データを検
索して引き出してくる属性データベース検索部である。
また、図8において、69は、前記属性データベース検
索部67が引き出した属性データを受信して又は前記個
別入力属性データ受信部63からの属性データを受信し
て、この受信した属性データをネットワーク型電子マネ
ーの「付加データ」又は「関連付けデータ」として発生
する属性データ発生部である。また、図8において、7
0は、前記貨幣価値データ発生部66からの貨幣価値デ
ータと前記属性データ発生部69からの属性データとに
基づいて、図7に示すようなデータ構造の「属性データ
が付加(関連付け)されたネットワーク型電子マネー」
を発行するネットワーク型電子マネー発行部である。
【0036】次に、この図8に示す電子マネー発行シス
テムの動作を説明する。まず、利用者は、例えば自己の
コンピュータ通信端末を使用して、インターネットなど
のネットワークを介して、インターネット上に開設され
た電子マネー発行機関のホームページ(サイト)にアク
セスする。このホームページにアクセスすると、まず、
前記ユーザーインターフェース部60により、所定の案
内画面が利用者のコンピュータ通信端末の画面に表示さ
れる。そして、利用者が本実施形態4による属性データ
付き電子マネーの発行依頼を希望するときは、前記発行
依頼受信部61の「発行依頼受付用の画面」が利用者
(ユーザー)の端末の画面に表示される。ユーザーは、
この画面上で、まず、属性データ付き電子マネーの発行
依頼と、自己の氏名その他の識別データと、発行を希望
する電子マネーの貨幣価値の金額と、を入力する。する
と、利用者側の端末画面は、利用者の属性データを入力
するための画面に切り替わる。この画面では、利用者
に、自己の属性データを自分で個別に入力するかそれと
も発行機関の中に既にある顧客属性データベースの中の
属性データをそのまま利用して自動的に電子マネーに付
加・関連付けするかのいずれにするかを選択するよう
に、要求する。利用者が個別に入力することを選択した
ときは、前記属性個別入力受信部63が作動して、利用
者に自己の属性データを入力するための画面を表示させ
る(この場合の案内画面は図2とほぼ同様)。そして、
この利用者が個別に入力した属性データは、前記属性個
別入力受信部63が、前記属性データ発生部69に送信
する。以上のように、図8のブロック図において、発行
依頼受信部61、属性自動発生依頼受信部62、及び、
個別入力属性データ受信部63の3つと前記ユーザーイ
ンターフェース部60との協働により、利用者がインタ
ーネットを介してアクセスして見ることができるホーム
ページの画面が生成されるようになっている。その意味
では、前記の3つと前記ユーザーインターフェース部6
0とが合わさって、一つのユーザーインターフェース機
能を果たしている。
【0037】他方、前記の選択画面上で、利用者が顧客
属性データベースにある属性データを自動的に付加する
ことを選択したときは、前記属性自動発生依頼部62が
作動して、前記属性データベース検索部67に必要な指
示データ(利用者のIDなどの識別データを含む)を送
信する。そして、前記属性データベース検索部67は、
該当する属性データを検索し引き出して、それを前記属
性データ発生部69に送信する。また、前記発行依頼受
信部61による「発行依頼受付用の画面」において、利
用者が発行を希望する電子マネーの金額を入力したと
き、前記発行依頼受信部61は、その発行希望金額を預
金データベース検索部64に出力する。預金データベー
ス検索部64は、この受信した発行希望金額が利用者の
預金の範囲内かどうかを確認するために、預金データベ
ースにアクセスして検索し確認する。そして、前記の発
行希望金額が利用者の預金の範囲内であれば、その発行
希望金額を、前記貨幣価値データ発生部66に送信す
る。前記貨幣価値データ発生部66は、前記預金データ
ベース検索部64から受信した発行希望金額に相当する
貨幣価値データ(電子マネー)を発生し、前記ネットワ
ーク型電子マネー発行部70に送信する。また、前記属
性データ発生部69も、前記属性データベース検索部6
7又は個別入力属性データ受信部63から受信した属性
データを前記ネットワーク型電子マネー発行部70に送
信する。電子マネー発行部70は、これらの貨幣価値デ
ータ及び属性データに基づいて、図7に示すようなデー
タ構造の「属性データ付き電子マネー」を発行する。
【0038】(追加説明)なお、以上の実施形態4で
は、属性データを電子マネーに付加・関連付けするため
の方法として、属性データを利用者が個別に入力する方
法と、予め銀行などの電子マネー発行機関にある顧客デ
ータベースからのデータを利用する方法とを紹介した
が、本発明では、これら以外の方法も可能である。例え
ば、電子マネーの利用者が確かに本人である(「他人の
成りすまし」ではない)ことを認証するために認証機関
が発行する認証データに属性データを付加・関連付けす
るようにしてもよい。このように認証データに利用者の
属性データを付加するときは、理論上は、属性データは
電子マネーとは別個のデータとなるが、認証データその
ものが電子マネーと一緒に、それと関連付けられてネッ
トワーク上を流れるものであるから、そのことから考え
れば、この認証データに属性データが付加される場合で
も、「属性データが電子マネーに付加又は関連付けられ
ている」と言える。また、本発明では、電子マネーや認
証データを暗号化するときに、暗号化のためのソフトウ
ェアが利用者の属性データを電子マネー又は認証データ
に付加するようにしてもよい。
【0039】このように、マーケティング用の顧客属性
データは、電子マネーの一部として電子マネーと一体に
ネットワーク上を流通するものでもよいし、「電子マネ
ーとは別体のものだが、電子マネーに付加・関連付けら
れてネットワーク上で扱われるもの」でもよい。すなわ
ち、例えば、マーケティング用顧客属性データは、電子
マネーの利用者の認証データの一部又は関連データとし
て、電子マネー利用者又は商品・サービス提供側がネッ
トワーク上でアクセスできるものでもよいし、電子マネ
ーのデータの暗号化に使用する公開鍵のデータの一部又
は関連データとし、電子マネー利用者又は商品・サービ
ス提供側がネットワーク上でアクセスできるものでもよ
い。また、認証データや暗号化処理に使用される公開鍵
データとは別に、独立のマーケティング用属性データと
して、電子マネーに関連付けられて存在し、電子マネー
利用者又は商品・サービス提供側がネットワーク上でア
クセスできるものであってもよい。
【0040】実施形態5.図9(a)は本発明の実施形
態5によるカードの発行システムを示すブロック図であ
る。同図において、101は、ユーザーID、マネー情
報(貨幣価値情報)、及び属性情報(ユーザーの性別・
年齢層・職種などのマーケティング用属性データ)を記
録するための記録媒体(この例では「ICカード」とし
ているが、携帯型の腕時計やペンダントでもよいし、据
置型のハードディスクなどでもよい)、102はカード
リーダ付きパソコン(通信端末)、103はインターネ
ットなどの通信網上の電子マネー管理センターのコンピ
ュータである。同図において、ユーザーは、カード(記
録媒体)101からパソコン102によりユーザーID
を読み取って、前記電子マネー管理センターのコンピュ
ータ103に、「ユーザーIDと、電子マネー発行申請
(発行を希望する旨とその発行希望金額)」を送信す
る。前記センターのコンピュータ103は、これを受け
て、ユーザーのIDと預金残高金額(電子マネー発行限
度額)をチェックして、所定金額の電子マネーをユーザ
ー側に送信する。ユーザー側では、この受信した電子マ
ネーをカード101に書き込むことにより、カード10
1への電子マネーの「リロード(再書き込み)」が行わ
れる。
【0041】図9(b)は、本実施形態5による「現実
の店舗」での商品購入システムを示すブロック図であ
る。同図において、111は、ユーザーID、マネー情
報、及び属性情報を記録したICカード、112は店舗
のレジ(商品代金精算所)に備え付けられた電子マネー
読み取り用のカードリーダ、113は店舗のレジに備え
付けられた商品のバーコードを読み取って「商品関連デ
ータ(商品販売・購入データ)」(購入される商品の商
品名、メーカー名、個数、販売価格、販売日時、販売時
刻など)を入力するためのカレンダー機能及び時計機能
付きのバーコードリーダである。また114は、前記カ
ードリーダ112からのマネー情報及び属性情報と、前
記バーコードリーダ113からの商品購入データとを、
互いに関連付けるためのデータ合成部である。また、1
15はこのデータ合成部114からのデータを受信して
記録する現実の店舗に備え付けられた管理コンピュータ
である。この図9(b)のシステムでは、前記管理コン
ピュータ115は、販売された商品の商品販売データと
対応させて、電子マネーの領収の管理を行うと共に、販
売された商品の商品販売データと対応させて、顧客属性
のデータベース化を行う。特に、後者の顧客属性のデー
タベース化により、現実の店舗側では、「個々の商品毎
に、それがどういう性別のどういう年齢層の人に(さら
には、どういう職種・職業・趣味の人に)、どれだけ売
れたか」という商品毎のマーケティング用データが得ら
れるようになる。
【0042】図9(c)は本実施形態5によるインター
ネットなどの通信網上の「バーチャルショップ」でのデ
ジタルコンテンツ(楽曲・映像・ゲーム・書籍のデジタ
ルデータ)などの購入システムを示すブロック図であ
る。同図において、121は、ユーザーID、マネー情
報、及び属性情報を記録した記録媒体(この例では「I
Cカード」としているが、「ハードディスク」などでも
よい)、122はユーザーの自宅にあるカードリーダ付
きのパソコン、123はユーザーのパソコン122に接
続された「商品購入データ」(デジタルコンテンツのタ
イトルなどの商品名、メーカー名、個数、購入価格)を
入力するための商品購入データ入力部であって、具体的
にはパソコン122に備えられたキーボードやマウスな
どの入力機器である。また124はインターネット(公
衆データ通信網)、125はインターネット124に接
続されたバーチャルショップ側の装置(コンピュータ)
である。同図のシステムでは、パソコン122は、カー
ド121から「電子マネー情報及び属性情報のみ(ユー
ザーIDは含まない)」と「商品購入データ」とを互い
に関連付けて、前記バーチャルショップ側装置125
に、送信する。これにより、バーチャルショップ側で
は、ユーザーIDなどの個人識別データは得ないまま
(すなわち、「匿名性」と「ユーザーのプライバシー」
は完全に保護されたまま)、電子マネーの受領と各商品
(デジタルコンテンツ)毎のマーケティング用属性デー
タを取得することができる。よって、電子マネーを使用
することにより、商品代金の受領と商品毎のマーケティ
ング用データの収集とを、電子マネーの「匿名性」の確
保とユーザーの「個人情報の保護・プライバシー保護」
を確保しながら、同時に行えるようになる。
【0043】実施形態6.図10は本発明の実施形態6
による電子マネーを使用したデジタルコンテンツ購入シ
ステム(バーチャルショップ側から見ると「デジタルコ
ンテンツ販売システム」)を示す図である。図10にお
いて、131はユーザーIDと電子マネー情報を記録し
たカード、132は商品購入データ入力部、133はユ
ーザーの自宅にあるカードリーダ付きパソコン、134
はインターネットに接続された属性管理センターのコン
ピュータであって顧客のマーケティング用属性データを
顧客ID毎にまとめたデータベースを管理するための属
性管理センターのコンピュータ、135はインターネッ
ト上に開設されたバーチャルショップである。本実施形
態6では、前記カード131からのマネー情報と前記入
力部132からの商品購入データとが、パソコン133
により互いに関連付けられて、インターネットを介して
バーチャルショップ135側に、送られる(図10の
参照)。他方、前記カード131からのユーザーID情
報と前記入力部132からの商品購入データとは、イン
ターネット上の属性管理センターのコンピュータ134
に送信される(図10の参照)。前記属性管理センタ
ー側134では、受信したユーザーID情報に基づいて
対応する属性情報を抽出し、この属性情報を前記の受信
した商品購入データと関連付けて、バーチャルショップ
側135に送信する(図10の参照。このとき、属性
管理センター134からバーチャルショップ135へ
は、ユーザーIDなどのユーザーを識別する情報は、送
信しない)。以上により、本実施形態では、バーチャル
ショップ側135は、電子マネーを使用することによ
り、商品(デジタルコンテンツ)の販売代金の領収と、
各商品(デジタルコンテンツ)毎のマーケティング用顧
客属性データの収集とを、ユーザーのプライバシー保護
を確保しながら、同時に行うことができる。
【0044】実施形態7.図11は本発明の実施形態7
による電子マネーを使用したデジタルコンテンツなどの
購入システム(バーチャルショップ側から見ると「デジ
タルコンテンツ販売システム」)を示す図である。図1
1において、141はユーザーIDと顧客属性情報を記
録したカード、142は商品購入データ入力部、143
はユーザーの自宅にあるカードリーダ付きパソコン、1
44はインターネットに接続された管理センターのコン
ピュータであって顧客の電子マネーをユーザーID毎に
管理するマネー管理センター(銀行などが担当する)の
コンピュータ、145はインターネット上のバーチャル
ショップである。本実施形態7では、前記カード141
からの属性情報と前記入力部142からの商品購入デー
タとが、パソコン143により互いに関連付けられて、
インターネットを介してバーチャルショップ145側
に、送られる(図11の参照)。他方、前記カード1
41からのユーザーID情報と前記入力部142からの
商品購入データ(商品名、メーカー名、個数、販売価格
など)とは、インターネット上のマネー管理センターの
コンピュータ144に送信される(図11の参照)。
前記マネー管理センター側144では、受信したユーザ
ーID情報及び商品購入データに基づいて、その顧客
(ユーザー)の預金残高などから決まる電子マネー発行
残高をチェックする。そして、電子マネー発行残高の余
裕があることを確認したときは、前記「商品購入デー
タ」に含まれる「販売価格」(ユーザーから見ると「購
入価格」)に相当する貨幣価値を示す電子マネー情報と
前記商品購入データとを、前記バーチャルショップ14
5のコンピュータ145に送信する(図11の参
照)。以上により、本実施形態では、バーチャルショッ
プ側145は、電子マネーを使用することにより、商品
(デジタルコンテンツ)の販売代金の領収と、各商品
(デジタルコンテンツ)毎のマーケティング用顧客属性
データの収集とを、ユーザーのプライバシー保護を確保
しながら、同時に行うことができる。
【0045】実施形態8.図12は本発明の実施形態8
による電子マネーを使用したデジタルコンテンツ購入シ
ステム(バーチャルショップ側から見ると「デジタルコ
ンテンツ販売システム」)を示す図である。図12にお
いて、151はユーザーIDとマネー情報を記録したカ
ード、152は商品購入データ入力部、153はユーザ
ーの自宅にあるカードリーダ付きパソコン、154はイ
ンターネットに接続された属性管理センターのコンピュ
ータであって顧客ID毎に顧客属性情報をデータベース
化して管理している属性管理センターのコンピュータ、
155はインターネット上のバーチャルショップであ
る。本実施形態8では、前記カード151からのID情
報及びマネー情報と前記入力部152からの商品購入デ
ータとが、パソコン153により互いに関連付けられ
て、インターネットを介して前記属性管理センター側
(センターのコンピュータ)154に、送信される(図
12の参照)。前記属性管理センター側154では、
前記の受信したユーザーID情報及び商品購入データに
基づいて、その顧客(ユーザー)のマーケティング用属
性情報を抽出し、前記の受信した「電子マネー及び商品
購入データ(ユーザーIDは含まない)」とこの「属性
情報」とを関連付けて、前記バーチャルショップのコン
ピュータ155に送信する(図12参照。このときユ
ーザーIDなどのユーザーを識別できる情報は送信しな
い)。以上により、本実施形態では、バーチャルショッ
プ側155は、電子マネーを使用することにより、商品
(デジタルコンテンツ)の販売代金の領収と、各商品
(デジタルコンテンツ)毎のマーケティング用顧客属性
データの収集とを、ユーザーのプライバシー保護を確保
しながら、同時に行うことができる。
【0046】実施形態9.図13は本発明の実施形態9
による電子マネーを使用したデジタルコンテンツ購入シ
ステム(バーチャルショップ側から見ると「デジタルコ
ンテンツ販売システム」)を示す図である。図13にお
いて、161はユーザーIDとユーザー属性情報を記録
したカード、162は商品購入データ入力部、163は
ユーザーの自宅にあるカードリーダ付きパソコン、16
4はインターネットに接続されたマネー管理センターの
コンピュータであって顧客ID毎に発行・使用できる電
子マネーを管理しているマネー管理センター(銀行など
が運営する)のコンピュータ、165はインターネット
上のバーチャルショップである。本実施形態9では、前
記カード161からのID情報及び属性情報と前記入力
部162からの商品購入データとが、パソコン163に
より互いに関連付けられて、インターネットを介して前
記マネー管理センター側のコンピュータ164に送信さ
れる(図13の参照)。前記マネー管理センター側コ
ンピュータ164では、前記の受信したユーザーID情
報及び商品購入データに基づいて、その顧客(ユーザ
ー)の預金残高などから決められる電子マネー発行許可
残高をチェックした上で、前記「商品購入データ」の中
の購入価格に対応する金額の電子マネーをユーザーのた
めの発行する。そして、この発行した所定金額の「電子
マネー」と前記の受信した「属性情報及び商品購入デー
タ(ユーザーIDは含まない)」とを関連付けて、前記
バーチャルショップのコンピュータ165に送信する
(図13の参照。このときユーザーIDなどのユーザ
ーを識別できる情報は送信しない)。以上により、本実
施形態では、バーチャルショップ側165は、電子マネ
ーを使用することにより、商品(デジタルコンテンツ)
の販売代金の領収と、各商品(デジタルコンテンツ)毎
のマーケティング用顧客属性データの収集とを、ユーザ
ーのプライバシー保護を確保しながら、同時に行うこと
ができる。
【0047】実施形態10.図14は本発明の実施形態
10による電子マネーを使用したデジタルコンテンツ購
入システム(バーチャルショップ側から見ると「デジタ
ルコンテンツ販売システム」)を示す図である。図14
において、171はユーザーIDを記録したカード、1
72は商品購入データ入力部、173はユーザーの自宅
にあるカードリーダ付きパソコン、174はインターネ
ットに接続されたマネー及び属性管理センターのコンピ
ュータであって顧客ID毎に発行・使用できる電子マネ
ーと顧客ID毎にそのマーケティング用属性データを管
理しているマネー及び属性管理センター(銀行などが運
営するのが望ましい)のコンピュータ、175はインタ
ーネット上のバーチャルショップである。本実施形態1
0では、前記カード171からのID情報と前記入力部
172からの商品購入データとが、パソコン173によ
り互いに関連付けられて、インターネットを介して前記
マネー及び属性管理センター側コンピュータ174に、
送信される(図14の参照)。前記マネー及び属性管
理センター側コンピュータ174では、受信したユーザ
ーID情報に基づいて、その顧客(ユーザー)の預金残
高などから決められる電子マネー発行許可残高をチェッ
クした上で、前記「商品購入データ」の中の購入価格に
対応する金額の電子マネーをユーザーのための発行する
と共に、そのユーザーの属性情報を抽出する。そして、
前記の発行した所定金額の「電子マネー」と前記の抽出
した「属性情報」とを、前記の受信した「商品購入デー
タ」と関連付けて、前記バーチャルショップのコンピュ
ータ175に送信する(図14の参照。このときユー
ザーIDなどのユーザーを識別できる情報は送信しな
い)。以上により、本実施形態では、バーチャルショッ
プ側コンピュータ175は、電子マネーを使用すること
により、商品(デジタルコンテンツ)の販売代金の領収
と、各商品(デジタルコンテンツ)毎のマーケティング
用顧客属性データの収集とを、ユーザーのプライバシー
保護を確保しながら、同時に行うことができる。
【0048】なお、本実施形態では、前記「マネー及び
属性管理センターのコンピュータ」174は、電子マネ
ー管理会社のコンピュータを想定しているが、従来のク
レジットカードを管理する「クレジット会社のコンピュ
ータ」や、従来のデビットカード(銀行が発行するキャ
ッシュカードで即時決済できるカード)を管理する「銀
行のコンピュータ」でもよい。すなわち、例えば、ユー
ザーが現実の店舗でクレジットカードやデビットカード
を提示して、カードリーダに自分のIDを読み取らせる
と、そのIDと商品代金額と商品データが「クリジット
会社のコンピュータ」又は「銀行のコンピュータ」に送
信され、そこで、ユーザーの与信枠や預金残高が商品代
金額を上回っていることが確認されると、クレジットカ
ードの場合は与信が与えられ、デビットカードの場合は
銀行預金からの代金引き落としが行われる。このとき、
前記「クリジット会社のコンピュータ」又は「銀行のコ
ンピュータ」は、前記の送信されて来た「商品データ」
と自社で管理している「ユーザー属性情報」とを関連付
けて、各商品と顧客属性とのデータベースを作成する。
そして、このデータベースは、例えば週に一回か月に一
回のペースて、レポートの形で、「クリジット会社のコ
ンピュータ」又は「銀行のコンピュータ」から販売店や
製造メーカーの方に提供される。このレポートでは、個
々の顧客のユーザーIDなどの顧客識別データは含まれ
ていないので、電子マネーのユーザーの匿名性・プライ
バシーは完全に保護される。販売店や製造メーカー側で
は、このレポートの形で個々の商品毎の属性データ(マ
ーケティング用データ)を得られることは、大きなメリ
ットである。よって、販売店や製造メーカーにとって
は、このようにマーケティング用データを得られる販売
形態、すなわち、電子マネー・クレジットカード・デビ
ットカードを使用したときに同時に属性データを収集す
るという販売形態は、他の現金を使用した販売形態に対
して、大きなメリットを感じることになる。よって、販
売店や製造メーカーとしては、電子マネー・クレジット
カード・デビットカードを使用したときに同時に属性デ
ータを収集させるという形態で商品・役務を購入した顧
客に対しては、例えば商品代金の5%引きなどの形で還
元するということも十分に考えられる。
【0049】実施形態11.図15は本発明の実施形態
11による電子マネーを使用したデジタルコンテンツ購
入システム(バーチャルショップ側から見ると「デジタ
ルコンテンツ販売システム」)を示す図である。図15
において、181はユーザーIDを記録したカード、1
82は商品購入データ入力部(後述のパソコン183の
キーボードなどで構成される)、183はユーザーの自
宅にあるカードリーダ付きパソコン、184はインター
ネットに接続されたマネー管理センターのコンピュータ
であって顧客ID毎に発行・使用できる電子マネーを管
理するマネー管理センターのコンピュータ、185はイ
ンターネットに接続された属性管理センターのコンピュ
ータであって顧客ID毎にユーザーの属性情報をデータ
ベース化して管理する属性管理センターのコンピュー
タ、186はインターネット上のバーチャルショップで
ある。本実施形態11では、前記カード181からのI
D情報と前記入力部182からの商品購入データとが、
パソコン183により互いに関連付けられて、インター
ネットを介して前記マネー管理センターのコンピュータ
184と、前記属性管理センターのコンピュータ185
とに、それぞれ、送信される。前記マネー管理センター
側184では、受信したユーザーID情報に基づいて、
その顧客(ユーザー)の預金残高などから決められる電
子マネー発行許可残高をチェックした上で、前記「商品
購入データ」の中の購入価格に対応する金額の「電子マ
ネー」をユーザーのための発行し、この発行した電子マ
ネーを、前記「商品購入データ」と関連付けて、前記バ
ーチャルショップ側186に送信する(図15の参
照。このとき、ユーザーIDなどのユーザーを特定する
情報は送信しない)。他方、前記属性管理センター側コ
ンピュータ185では、前記の受信したユーザーID情
報に基づいて、そのユーザーの属性情報を抽出し、この
抽出した「属性情報」と前記「商品購入データ」とを互
いに関連付けて、前記バーチャルショップ側コンピュー
タ186に送信する(図15の参照。このとき、ユー
ザーIDなどのユーザーを特定する情報は送信しな
い)。以上のように、本実施形態では、前記属性管理セ
ンターのコンピュータ185は、いわば、ユーザーID
情報をユーザー属性情報に変換するための「変換フィル
ター」のような作用を果たしている。以上により、本実
施形態では、バーチャルショップ側186は、電子マネ
ーを使用することにより、商品(デジタルコンテンツ)
の販売代金(電子マネー)の領収と、各商品(デジタル
コンテンツ)毎のマーケティング用顧客属性データの収
集とを、ユーザーのプライバシー保護を確保しながら、
同時に行うことができる。
【0050】実施形態12.図16は本発明の実施形態
12による、電子マネーを使用した「現実の店舗」での
商品販売システム(ユーザー側から見ると「商品購入シ
ステム」)を示す図である。図16において、191は
ユーザーIDを記録したICカード、192は商品販売
データ入力部(現実の店舗の商品代金精算所などに備え
られた商品バーコードリーダなどで構成され、商品名、
メーカー名、数量、商品販売代金額などの商品販売デー
タ(商品関連データ)を入力するためのもの)、193
は現実の店舗の商品代金精算所などに備え付けられたコ
ンピュータであって、前記ICカード191を読み取れ
るカードリーダを備えたコンピュータである。また、1
94はインターネットに接続されたマネー管理センター
のコンピュータであって顧客ID毎に発行・使用できる
電子マネーを管理するマネー管理センターのコンピュー
タ、195はインターネットに接続された属性管理セン
ターのコンピュータであって顧客ID毎にユーザーの属
性情報をデータベース化して管理する属性管理センター
のコンピュータ、である。本実施形態12では、前記カ
ード191からのID情報と前記入力部192からの商
品販売データとが、コンピュータ193により互いに関
連付けられて、インターネットを介して前記マネー管理
センターのコンピュータ194と、前記属性管理センタ
ーのコンピュータ195とに、それぞれ、送信される
(図16の参照)。なお、このとき、前記カード1
91から読み取ったユーザーIDは、この送信が終わる
と同時に、自動的に、前記コンピュータ193から消去
されるようにしている(又は、前記コンピュータ193
では、ID情報はもともと記録・蓄積しないようにして
いる)。前記マネー管理センター側194では、受信し
たユーザーID情報に基づいて、その顧客(ユーザー)
の預金残高などから決められる電子マネー発行許可残高
をチェックした上で、前記「商品販売データ」の中の商
品販売金額に対応する金額の「電子マネー」をユーザー
のために発行し、この発行した「電子マネー」と前記
「商品販売データ」とを互いに関連付けて、前記の現実
の店舗内のコンピュータ193に返信する(図16の
参照。このとき、ユーザーIDなどのユーザーを特定す
る情報は返信しない)。他方、前記属性管理センター側
195では、前記の受信したユーザーID情報に基づい
て、そのユーザーの属性情報を抽出し、この抽出した
「属性情報」と前記「商品販売データ」とを互いに関連
付けて、前記の現実の店舗内のコンピュータ193に返
信する(図16の参照。このとき、ユーザーIDなど
のユーザーを特定する情報は返信しない)。以上のよう
に本実施形態では、前記カード191から読み取られた
ユーザーIDの情報は、現実の店舗のコンピュータ19
3には残らずに消去されると共に、前記インターネット
上の管理センター194及び195からマネー情報及び
属性情報が返信されるときも、ユーザーIDは返信され
ないようにしている。よって、本実施形態によれば、現
実の店舗側において、電子マネーを使用することによ
り、商品(有体物)の販売代金の領収と、各商品(有体
物)毎のマーケティング用顧客属性データの収集とを、
ユーザーのプライバシー保護を確保しながら、同時に行
うことができる。
【0051】実施形態13.次に、図17を参照して、
本発明の実施形態13を説明する。図17において、2
05は、ユーザーが電子マネーを使用して購入しようと
する商品のデータ(商品の代金額、商品の名称、種類、
数量、メーカー名などのデータ)を入力するための商品
データ入力部である。この商品データ入力部205は、
例えば、ユーザーが実際の店舗に居る場合は商品のパッ
ケージに印刷されたバーコードを読み取るバーコードリ
ーダであったりするし、ユーザーが自宅に居る場合は自
宅のパソコンの入力機器であったりする。また図17に
おいて、206は、ゲームセンターなどにおいてユーザ
ーが利用した役務(サービス)のデータを入力するため
の役務データ入力部である。この役務データ入力部20
6は、例えば、ゲームセンターにおいて、各ゲーム機と
接続され、各ゲーム機の稼動状況(利用状況)をリアル
タイムに把握できるデータ入力部である(例えば、日経
BP社発行の「日経ビジネス 1998年11月16日
号」の第33〜34頁は、各ゲーム機とパソコンを無線
で接続し、各ゲーム機の稼動状況を15分おきに調査し
パソコン画面で即座に閲覧できる、いわばゲーム機のP
OS(販売時点情報管理)とも言えるゲームセンター用
の情報システムを紹介している)。
【0052】前記の商品データ入力部205及び役務デ
ータ入力部206からのデータは、商品・役務データ送
信部207に送信される。商品・役務データ送信部20
7は、これらのデータを、代金決済用コンピュータ20
3及びマーケティング用データベース作成用コンピュー
タ204に、それぞれ送信する。なお、前記の代金決済
用コンピュータ203及びマーケティング用データベー
ス作成用コンピュータ204は、ユーザーが商品を購入
する実際の店舗の中に備えられていてもよいし、インタ
ーネットなどのネットワークを介して前記送信部202
と接続されるものであってもよい。前記の代金決済用コ
ンピュータ203は、前記の商品・役務データ送信部2
07からのデータに基づいて、商品・役務代金の決済に
必要な金額を算出し、その金額データを図17の代金額
送信部208に送信する。代金額送信部208は、この
代金額データを後述のマネー・属性送信部202に送信
する。次に、図17において、201はカードやハード
ディスクなどの記録媒体である。この記録媒体201に
は、例えば、ユーザーID、電子マネー情報、属性情
報、医療カルテ情報、交通定期券情報、住民票・戸籍情
報などの各種の情報をそれぞれ記録するための記憶領域
が設けられている(例えば、ユーザーID、電子マネー
情報、属性情報、医療カルテ情報、交通定期券情報、住
民票・戸籍情報などの各種の情報が、それぞれ別のファ
イル又はフォルダとして、記録されている)。そして、
前記の各種の情報は、それぞれ所定のセキュリティ(自
由な読み取りを禁止)を掛けられた状態で、記録されて
いる。このように、記録媒体201は、「多用途型IC
カード」などのように、多くの用途に使用されることを
予定している。次に、202は、前記記録媒体201か
らその中に記録された電子マネー情報と属性情報だけを
読み取って送信するためのマネー・属性送信部である。
この送信部202は、ユーザーが実際の店舗にいるとき
は店舗のレジに置かれた電子マネーカードを読み取るた
めのカードリーダであったりするし、ユーザーが自宅に
居ながらインターネット上のバーチャルショップで商品
の買い物をしようとするときは自宅にあるパソコンのハ
ードディスクの中にある電子マネー情報を取り出すため
のCPU(中央処理装置)であったりする。
【0053】前記マネー・属性送信部202は、前記代
金額送信部208から送信された代金額に相当する額の
電子マネー情報を、前記記録媒体201から引き出す
(それだけ、前記記録媒体201の中の電子マネー情報
は減額される)。また、前記マネー・属性送信部202
は、前記記録媒体201から、ユーザーの属性情報をも
取り出す。
【0054】このマネー・属性送信部202が前記記録
媒体201から取り出した「前記代金額に相当する電子
マネー情報、及び、属性情報」は、送信部202によ
り、代金決済用コンピュータ203及びマーケティング
用データベース作成用コンピュータ204に、それぞれ
送信される。前記の代金決済用コンピュータ203は、
前記マネー・属性送信部202から送信された「前記代
金額に相当する電子マネー情報」と前記商品・役務デー
タ送信部207から送信された「商品・役務データ」と
から、商品・役務の代金決済の処理を行う。また、前記
マーケティング用データベース作成用コンピュータ20
4は、前記マネー・属性送信部202から送信された
「前記のユーザーの属性情報」と前記商品・役務データ
送信部207から送信された「前記のユーザーが購入・
利用した商品・役務のデータ」とから、個々の商品・役
務毎の顧客属性情報をデータベースとしてまとめる処理
を行い、マーケティング用データベースを作成する。
【0055】実施形態14.次に、図18を参照して本
発明の実施形態14を説明する。図18において、ユー
ザー側の情報端末(パソコンなど)220は、ユーザー
の顧客属性データを記録した顧客属性記録部210を含
んでいる。また、前記端末220は、ユーザーがバーチ
ャルショップへの注文のためのデータを入力・作成する
ための注文データ生成部211、及び、ユーザーがバー
チャルショップへの注文した商品又はサービスの代金支
払を行うための電子マネーを発生させるための電子マネ
ー発生部212、を含んでいる。この電子マネー発生部
212は、例えば、ユーザーが保有する電子マネーを記
録したICカードとそれを読み取るカードリーダなどで
構成される。また、前記端末220は、関連付け部21
3を含んでいる。この関連付け部213は、前記顧客属
性データ記録部210からの顧客属性データを、前記注
文データ生成部4からの注文データと関連付けるもので
ある。また、この関連付け部213は、前記顧客属性デ
ータ記録部210からの顧客属性データを前記電子マネ
ー発生部212からの電子マネーと関連付けることを行
うことも、できる。
【0056】前記端末220には、送信部214が備え
られている。この送信部214は、バーチャルショップ
側のコンピュータ216に、前記注文データ生成部2
11からの注文データ、前記電子マネー発生部212
からの電子マネー、前記顧客属性データ記録部210
からの顧客属性データを、インターネット215を介し
て、送信する。前記送信部214が、前記のの顧客属
性データを送信する形態(方法・方式)としては、例え
ば次の(1)から(6)までの6つがあり得る。 (1)注文データを送信するとき、それと同時に(それ
と一緒に)、顧客属性データを送信する。このように、
注文データと同時に又は一緒に基礎データを送信するよ
うにすれば、注文データと属性データは、それだけで、
「関連付け」られたことになる。なぜなら、注文データ
と同時に又は一緒に属性データを送信すれば、バーチャ
ルショップ側では、その属性データは一緒に送られてき
た注文データと関連したものなのだなと理解できるから
である。 (2)注文データを送信した後又は前に、「その注文デ
ータのID(識別番号)」を添付・付加した形で顧客属
性データを送信する。このようにすれば、属性データの
送信は、注文データの送信と同時でなくてもよい。 (3)注文データを送信した後又は前に、「その注文デ
ータの内容である商品名と注文個数などのマーケティン
グの観点から重要な事項のみのデータ」を添付・付加し
た形で、顧客属性データを送信する。このようにすれ
ば、バーチャルショップ側では、属性データを商品名・
数量などのデータと関連付けることができる。他方、ユ
ーザー側では、注文データのIDなどと属性データとの
関連付けをしない(つまり、ユーザーを特定するユーザ
ー識別データを含まないデータのみを、属性データと関
連付けることができる)ので、ユーザーは自己のプライ
バシーを保護できる。 (4)電子マネーを送信するとき、それと同時に(それ
と一緒に)、顧客属性データを送信する。このように、
電子マネーと同時に又は一緒に属性データを送信すれ
ば、電子マネーと属性データは、それだけで、「関連付
け」られたことになる。なぜなら、電子マネーと同時に
又は一緒に属性データを送信すれば、バーチャルショッ
プ側では、その属性データは一緒に送られてきた電子マ
ネーと関連したものなのだなと理解できるからである。 (5)電子マネーを送信した後(又はその前)に、「そ
の電子マネーのID(識別番号)」を添付・付加した形
で顧客属性データを送信する。このような「関連付け」
を行えば、属性データの送信は、電子マネーの送信と同
時でなくても、必要な「関連付け」が行える。 (6)電子マネーを送信した後(又は送信する前)に、
「その電子マネーの内容である商品名と注文個数などの
マーケティングの観点から重要な事項のみのデータ」を
添付・付加した形で、顧客属性データを送信する。この
ような「関連付け」を行えば、バーチャルショップ側で
は、属性データを商品名・数量などのデータと関連付け
ることができる。他方、ユーザー側では、電子マネーの
IDなどの個人識別データを顧客属性データと関連付け
しなくて済むので、ユーザーのプライバシーを保護する
ことができる。電子マネーは「匿名性」を有しているも
のもあるが、ユーザーIDを有している「匿名性」の無
い電子マネーも存在する。なお、この(6)の方式は、
顧客属性データの電子マネーとの関連付けだけではな
く、顧客属性データの「銀行口座からの即時引き落とし
申請データ」や「クレジットカードによるクレジット
(与信)申請データ」などとの関連付けについても、適
用できる。つまり、「銀行口座からの即時引き落とし申
請データ」や「クレジットカードによるクレジット(与
信)申請データ」などの中には、必ずユーザーIDが含
まれているので、この(6)の方式により(すなわち、
「ユーザーを識別する識別データを含まない商品名や商
品個数のみ)を、属性データと関連付けて送信すること
により)、ユーザーは、自己のプライバシーを保護する
ができる。図18において、上記のような(1)〜
(6)のいずれかの方法で送信されて来た顧客属性デー
タは、バーチャルショップ側のコンピュータ(サーバ
ー)216に受信され、さらにこのサーバー216に備
えられたマーケティング用データベース217に記録さ
れる。
【0057】なお、図18の実施形態14において、ユ
ーザーが自己の顧客属性データを送信すると、バーチャ
ルショップ側では、商品・サービスの価格を割り引きす
るなどの特典を与えることができる。バーチャルショッ
プ側では、ユーザーの顧客属性データの送信を受けるこ
とにより、自社の商品・サービス開発のためのマーケテ
ィング用データが得られる(自社のマーケティング用デ
ータベースを作成できる)ので、価格割引を行うだけの
価値がある。
【0058】次に、図19を参照して、本発明の他の実
施形態を説明する(なお、この図19図及びその説明
は、平成11年7月14日付けの国内優先権主張出願で
追加したものである)。図19(a)の例では、ユーザ
ーが携帯するICカード301の中に、電子マネー記録
部302とユーザー属性データ(年齢層・性別・趣味・
職種などのマーケティング用データとなり得るデータ)
記録部303が内臓されている。今、ユーザーが自己の
パソコン(ICカード読み取り機構を備えている)30
4を使用して、インターネット305を介してバーチャ
ルショップ(製造メーカーが提供するものを含む)のコ
ンピュータ306にアクセスして、ある商品又はサービ
スの購入予約の取引契約をしたとする。この契約をした
とき、バーチャルショップ側コンピュータ306からそ
の取引契約を識別するための取引IDがユーザー側に送
信されてくる。ユーザーは、その後、その取引の代金支
払をする必要がある。そのために、ユーザーは、前記I
Cカード301の電子マネー記録部302からその代金
に相当する金額の電子マネー(貨幣価値データ=「代金
支払データ」の一つ)をパソコン304に取り込む。ま
た、ユーザーは、ICカード301の中のユーザー属性
データ記録部303からユーザー属性データをパソコン
304に取り込む。そして、ユーザーは、この取り込ん
だ電子マネーとユーザー属性データとを、前記取引ID
と互いに関連付けながら、インターネット305を介し
て、バーチャルショップ側コンピュータ306に送信す
る。これにより、バーチャルショップ側では、電子マネ
ーによる代金の受け取りと共に、その取引(販売した商
品・サービス)に関する顧客属性データ(マーケティン
グ用データとなり得るもの)を得ることができ、これを
自社の商品・サービスのマーケティングに活用すること
ができる。なお、この例では、ユーザー側パソコン30
4からバーチャルショップ側コンピュータ306に、
「電子マネーと属性データとを、取引IDと関連つけて
送信する」ようにしているが、「取引ID」を使用しな
いで、「電子マネーと属性データとを、取引データ(ユ
ーザーが購入する商品・サービスの内容と契約の成立日
時などの取引の内容を示すデータ)と関連付けて送信す
る」ようにしてもよい。
【0059】次に、図19(b)の例を説明する。図1
9(a)と同一の部分には同一の符号を付して説明を省
略する。図19(b)において、307は、多数のユー
ザーの属性データを、各ユーザーの属性識別データ(こ
の「属性識別データ(属性ID)」は、ユーザーの氏名
・住所などの個人的プライバシー情報を特定できない識
別データとすることが望ましいが、システムによって
は、ユーザーの個人的プライバシー情報をも識別できる
ユーザーIDそのものであってもよい)と関連付けて記
録した属性データベースを管理するためのコンピュータ
である。また、図19(b)の例では、ユーザーが携帯
するICカード301には、前記のユーザー属性識別デ
ータ(属性ID)を記録するための属性ID記録部30
3aが内臓されている。今、ユーザーとバーチャルショ
ップとの間で、ある商品又はサービスの購入契約が成立
して、バーチャルショップからユーザーにその取引を特
定するための取引IDが送信されたとする。この図19
(b)の例では、ユーザーは、まず、その取引の代金支
払のための電子マネーと自己の属性ID(前記属性ID
記録部303aに記録された属性識別データ)とを、前
記取引IDと関連付けて、バーチャルショップ側コンピ
ュータ306に送信する。この送信された属性IDは、
それ自体は属性の内容(性別・年齢など)を示すデータ
を含んでいないので、この属性IDだけでは、バーチャ
ルショップ側は顧客の属性(マーケティング用データ)
を知ることができない。そこで、バーチャルショップ側
コンピュータ306から、前記属性IDと前記取引ID
とを、互いに関連付けながら、前記属性データベース管
理用コンピュータ307に送信する。属性データベース
管理用コンピュータ307では、この送られてきた属性
IDから該当する属性データを検索し取り出して、その
取り出した属性データと前記取引IDとを、互いに関連
付けながら、バーチャルショップ側コンピュータ306
に送信する。これにより、バーチャルショップ側では、
顧客属性データを、個々の取引毎に(個々の商品・サー
ビス毎に)知ることができるので、これらを自社の商品
開発用のマーケティング用データとして活用することが
できる。なお、この図19(b)の例でも、前記「取引
ID」の代わりに、「個々の取引内容を示すデータ」を
使用してもよい。
【0060】次に、図19(c)の例を説明する。図1
9(c)において、図19(b)と同一の部分には同一
の符号を付して説明を省略する。この図19(c)の例
では、取引契約が成立し、バーチャルショップからユー
ザーに取引IDが送信された後の処理は次のようにな
る。まず、ユーザーは、代金相当額の電子マネーを取引
IDと関連付けて、バーチャルショップ側コンピュータ
306に送信する。また、ユーザーは、自己の属性ID
を取引ID(この「取引ID」の中には、バーチャルシ
ョップ側コンピュータ306の電子メールアドレスも含
まれているものとする)と関連付けて、インターネット
上に開設された属性データベース管理用コンピュータ3
07に送信する。この属性IDと取引IDが送信された
属性データベース管理用コンピュータ307では、属性
IDから該当する属性データを検索し取り出す。そし
て、コンピュータ307は、この取り出した属性データ
を、取引IDと関連付けながら、バーチャルショップ側
コンピュータ306に電子メールなどの手段で送信する
(前述のように、取引IDの中に、バーチャルショップ
側コンピュータ306の電子メールアドレスが含まれて
いるので、属性管理用コンピュータ307は、バーチャ
ルショップ側コンピュータ306に電子メールを送信す
ることができる)。なお、この図19(c)の例でも、
前記「取引ID」の代わりに、「個々の取引内容を示す
データ」を使用してもよい。
【0061】図20の実施形態.図20において、1は
ネットワーク(本実施形態1ではインターネット)2上
のバーチャルショップ側のサーバー、3は、インターネ
ット2に接続されたユーザー側の携帯情報端末である。
また、4はユーザーがバーチャルショップに商品又はサ
ービスを注文するための注文データを発生するための注
文データ発生部である。この注文データ発生部4により
発生される「注文データ」には、注文する商品・サービ
スの名称、代金金額、代金支払方法(クレジットカー
ド、銀行口座引き落とし、電子マネーの送信など)など
のデータが含まれる。この注文データ発生部4による注
文データの発生は、例えば、ユーザーがキーボードなど
から構成されるユーザー入力部64からデータ入力する
ことにより、発生される。また、65はユーザーデータ
記録部で、ユーザーの会員識別番号、氏名、生年月日、
住所、電話番号などのユーザーを識別するための識別デ
ータ(個人識別データ)と、ユーザーの性別、年齢層、
趣味、職種などの顧客属性データ(マーケティング用デ
ータとなりうるもの)とが、互いに区別されて、記録さ
れている。
【0062】図20において、5は、ユーザー属性デー
タ発生部5は、前記ユーザーデータ記録部65から、前
記のユーザーの顧客属性データを読みとって、「前記バ
ーチャルショップに送信するべきユーザー属性データ」
を発生させるユーザー属性データ発生部である。また6
1は、ユーザー個人識別データ発生部61は、前記ユー
ザーデータ記録部65から、前記のユーザーの識別デー
タ(個人情報)を読みとって、「前記バーチャルショッ
プに送信すべきユーザー個人識別データ」を発生させる
ユーザー個人識別データ発生部である。また、6は、前
記の注文データを発生するときのユーザーの居場所・行
為状況(どこで、どんな環境の下で、何をしているの
か、などの状況)を示すユーザー状況データを発生する
ためのユーザー状況発生部である。このユーザー状況デ
ータ発生部6の構成及び動作については、図21を参照
して後述する。
【0063】また、図20において、7は、前記注文デ
ータ発生部4からの注文データ、前記ユーザー属性デー
タ発生部5からのユーザー属性データ、前記ユーザー個
人識別データ発生部61からのユーザー識別データ、及
び、前記ユーザー状況データ発生部6からのユーザー状
況データを、それらを互いに関連付けて又はそれらを一
緒に、バーチャルショップ側に送信するための送信デー
タ(注文のための送信データ)を発生するための送信デ
ータ発生部である。なお、この「注文のための送信デー
タ」の中には、システムとして一律に又はユーザーの選
択により、前記のユーザーの個人識別データを含めない
ようにしてもよい(ユーザーのプライバシー保護のた
め)。
【0064】すなわち、図22は、前記「注文のために
送信する、送信予定データ」の一例を示すものである。
この「送信予定データ」は、前記の注文データ発生部
4、ユーザー属性データ発生部5、ユーザー個人識別デ
ータ発生部61、及び、ユーザー状況データ発生部6に
接続された送信データ表示部62に、表示される。図2
2はこの送信データ表示部6に表示された画面を示す一
例である。図22に示すように、この画面には、一番上
に、「送信予定データの一覧」という文字(タイトル)
が表示されている。そして、この下には、注文の内容を
示す「取引内容」のブロック66、「ユーザー顧客属
性」を示すブロック67、「ユーザー状況」を示すブロ
ック68、及び、「ユーザーの個人識別データ(個人情
報)」を示すブロック69が、表示されている。
【0065】本実施形態では、「ユーザーが神奈川県の
湘南海岸という海水浴場でボートに乗っているとき、あ
る楽曲(例えば、サザンオールスターズの「○○○」と
いう曲」を聴きたいと思いついたとき、その楽曲データ
のダウンロード(携帯情報端末3のハードディスクへの
取り込み)をバーチャルショップに注文するとき」を想
定して説明する。この場合、前記送信データ表示部62
の画面においては、次のような情報が表示される。すな
わち、前記「取引内容」ブロック66には、注文する商
品又はサービスの名称(この場合は、楽曲データのダウ
ンロード)、そのダウンロード・サービスの代金価格、
その代金の支払方法(電子マネーの送信、銀行口座から
の即時引き落とし、クレジットカードによる支払いな
ど)などのデータが表示される。これらのデータは、例
えば、前記ユーザー入力部64を使用してユーザーが入
力する。また、「ユーザー顧客属性」をブロック67に
は、ユーザーの性別、年齢層、趣味、職種などの顧客属
性が表示される。これらの顧客属性は、例えば、前記ユ
ーザーデータ記憶部65から入力される。また、「ユー
ザー状況」ブロック68には、ユーザーが、そのとき
(その注文をしている今現在)、どのような季節で、ど
のような天候で、どのような曜日のどのような時間帯
に、どのような場所(地域・地名)のどのような場所特
性(地域特性)の場所で、どのような行動をしているの
か、というユーザー行為状況のデータを表示する(な
お、このような「ユーザー行為状況」をどのように発生
するのかは、図21を参照して後述する)。
【0066】なお、ここで、前記の「場所特性(地域特
性)データ」とは、海水浴場、ホテル、公園、街路、
湖、山、田舎道、田園、野球場、テニス場、ゴルフ場、
プール、学校、保育園、温泉街、温泉旅館、などのよう
な、「特定の位置を識別するための数値データとしての
位置データ(地図上の経度・緯度情報)や、特定の位置
を識別するための文字データとしての地域データ(地名
や施設名など)」とは切り離した「場所の属性・特性」
データのことである。すなわち、「温泉街」は、山口県
山口市の湯田温泉の温泉街、山口県豊浦郡の川棚温泉の
温泉街、山口県長門市の湯本温泉の温泉街など、全国
(又は世界)中に多数存在するが、それらは、「場所
(山口県山口市などの住所地)」の如何を問わず、同じ
「温泉街」という「共通の特性・属性・テーマ・ジャン
ル」を有している。そのような「共通の特性・属性・テ
ーマ・ジャンル」を、本明細書では「場所特性」データ
と呼んでいる。
【0067】本実施形態では、ユーザーは、図22に示
すような「送信予定データの一覧」を、前記送信データ
表示部62に表示させながら、「本当に送信するデー
タ」を決定する。すなわち、ユーザーは、図22に示す
画面を表示させながら、例えば、「個人識別データは自
己のプライバシー保護のため送信したくない」と考えた
ときは、「ユーザー識別データ」ブロック69を消去し
て、「送信データ」から排除する。つまり、この場合、
「ユーザー識別データ」は、「送信予定データ」には入
っていたが、ユーザーの希望・選択により、「送信デー
タ」からは排除されたことになる。
【0068】また、本実施形態では、後述のように、
「ユーザー行為状況データ」のほとんどは、ユーザーが
個別に入力しなくても、センサなどからのデータに基づ
くコンピュータによる推論により自動的に発生されるよ
うになっている。しかし、この自動的に発生された「ユ
ーザー状況データ」をそのままバーチャルショップに送
信するのでなく、ユーザーの希望・選択により訂正する
ことを可能にしている。例えば、図23の「ユーザー行
為状況」ブロック68に示すように、ユーザーの行動状
況として「海水浴」というデータが自動的に発生された
として、ユーザーは本当はボートに乗っているのなら、
ユーザーの選択により、ユーザーが、キーボードなどか
ら構成されるユーザー入力部63(図20)を使用し
て、前記「ユーザー行為状況」ブロック68の中の「海
水浴」を「ボート(に乗る)」と訂正することができ
る。
【0069】また、図20において、7は、前記の注文
データ発生部4からの注文データ、ユーザー属性データ
発生部5からのユーザー属性データ、ユーザー個人識別
データ発生部61からのユーザー識別データ、及び、ユ
ーザー状況データ発生部6からのユーザー状況データ
を、互いに関連付けて「送信予定データ」を作成し、ユ
ーザーの選択・訂正を加えた上で本当に送信する「送信
データ」を発生するための送信データ発生部である(こ
の「送信データ」の中には、前記のユーザー個人識別デ
ータは、プライバシー保護のため、含めないようにする
ことができる。この「含めないようにする」ためには、
個別にユーザーが選択することや、全ての場合に一律に
含めないようにシステムを予め設定しておくこと、など
が可能である)。また、図20において、8は、前記
「送信データ」をバーチャルショップ側に送信するため
の送信部である。
【0070】図21は、図20のユーザー状況データ発
生部6の構成の一例を示すものである。図21におい
て、11はユーザーが注文データ発生時の自己の状況デ
ータ(どこで何をしているのか、など)をキーボードな
どで入力するためのユーザー入力部である。また、12
はカレンダー(暦)のデータを記憶したカレンダー部、
13は時刻データを発生させる時計部、14はユーザー
の現在位置を特定するための現在位置特定部(例えば、
従来より公知のように、GPS(グローバルポジショニ
ングシステム)受信機やPHS(パーソナルハンディホ
ンシステム)などで構成される)、15はユーザーの周
囲の温度・気圧・湿度などを測定するためのセンサ類
(温度センサ、気圧センサ、湿度センサなどを含む)、
16はユーザーの周囲の音を収集するマイク、17はユ
ーザーの周囲の風景・景色を撮像するCCD(電荷結合
素子)カメラ、18は各地の気候・風土を地名や地図や
位置座標データなどと関連つけて記録した気候風土デー
タベース、19は地図データベース、20はユーザーの
行動パターン(例えば、ユーザーは月曜の夕方はテニス
をしている、火曜日の夕方は水泳をしている、平日の昼
間は会社でデスクワークをしている、平日の朝8時から
9時の間は電車で通勤している、などのユーザーの生活
パターン)を記録したユーザー行動パターンデータベー
スである。
【0071】また、図21において、21は前記の符号
12から20までの構成要素からのデータに基づいて、
そのときのユーザー状況(「ユーザーがどこで何をして
いるのか」などのユーザーの「行為状況及び周囲状
況」)を推論するための推論部である。この推論部21
には、そのとき(ユーザーがバーチャルショップに注文
するとき)の季節を推論する季節推論部21a、そのと
きの天候を推論するための天候推論部21b、そのとき
の曜日を推論する曜日推論部21c、そのときの時間帯
(できれば、生活時間帯が望ましい)を推論するための
時間帯推論部21d、そのときの場所を推論するための
場所推論部21e、そのときの場所特性を推論するため
の場所特性推論部21f、そのときのユーザーの行動
(活動)内容を推論するための行動内容推論部21e、
などを含んでいる。例えば、前記季節推論部21aは、
カレンダー部12、現在位置特定部14、気候風土デー
タベース18、及び地図データベース19などからのデ
ータに基づいて、ユーザーが居る場所の季節を推論する
(例えば、12月に南半球のオーストラリアに居るとき
は、真夏だと推論する)。また、前記天候推論部21b
は、センサ類15からのデータ(ユーザーの居る場所の
気温、湿度、気圧などのデータ)及び気候風土データベ
ース18からのデータに基づいて、ユーザーが居る場所
の天候を推論する。また、前記時間帯推論部21dは、
前記時計部13、現在位置特定部14、気候風土データ
ベース18、及び地図データベース19などからのデー
タに基づいて、ユーザーのそのときの生活時間帯を推論
する(例えば、ユーザーが北欧の「白夜」の季節に北欧
のある国に滞在してその現地時間午後9時のとき、「夕
方の生活時間帯」と推論する)。また、前記場所推論部
21eは、現在位置特定部14、時計部13、地図デー
タベース19などからのデータに基づいて、ユーザーの
そのときの居場所の場所(住所地)を推論する。また、
前記場所特性推論部21fは、現在位置特定部14、時
計部13、地図データベース19、マイク16、及びカ
メラ17などからのデータに基づいて、ユーザーのその
ときの居場所の場所特性(例えば、街頭、海岸、列車の
中、レストランの中、自宅の寝室、温泉街、など)を推
論する。また、前記ユーザー行動推論部21gは、カレ
ンダー部12、時計部13、現在位置特定部14、マイ
ク16、カメラ17、地図データベース19、ユーザー
の行動パターンデータベース20などからのデータに基
づいて、そのときのユーザーの行動(例えば、プールで
水泳をしている、自宅のリビングルームでテレビを見て
いる、など)を推論する。このようにして推論部21に
よる推論により導き出されたデータは、ユーザー状況デ
ータ発生部22に送信される。また、これらのデータ
は、ユーザー状況表示部64に表示される。この表示を
見ながら、ユーザーは、ユーザー入力部11を使用し
て、ユーザー状況のデータを訂正することができる(以
上、図2参照)。
【0072】図23の実施形態.図23は、ユーザーが
バーチャルショップ側に、注文した商品又はサービスの
代金を電子マネーにより支払をするときに、バーチャル
ショップ側に「そのときのユーザーの状況(行為状況・
周囲状況)」を収集させるためのシステムを示す。図2
3において、図20と同一の部分には同一の符号を付し
ている(これは、図24以下も同様である)。図23に
おいて、31はユーザーの電子マネーを記録したマネー
カード(ICカード)、32はこのカード31を読み取
るためのカードリーダ、33は前記カードリーダ32を
介してカード31から所定金額の電子マネーを取り込ん
で発生させる(店舗側に送信させるための電子マネーを
カード31から取り寄せる)ための電子マネー発生部で
ある。この実施形態では、電子マネーとユーザー属性デ
ータとユーザー状況データとが互いに関連つけられて、
バーチャルショップ側のコンピュータ1に送信される。
【0073】なお、この実施形態において、前記の電子
マネーデータ、ユーザーの顧客属性データ、及びユーザ
ー行為状況データと共に、ユーザーを識別・特定するた
めのユーザー識別データ(会員番号、氏名、住所、電話
番号などの個人データ)を一緒に送信してもよいし、こ
の識別データはプライバシー保護のため送信しないよう
にしてもよい。ユーザー識別データを送信する場合は、
バーチャルショップ側は、ユーザーに対してポイントサ
ービスを提供するなどして「顧客の囲い込み」「ワン・
トー・ワンマーケティング」が可能になる。他方、前記
の個人データなどのユーザー識別データを送信しない場
合は、ユーザーのプライバシー保護を確保することがで
きる。
【0074】図24の実施形態.図24は本発明の他の
実施形態を示す図である。図24において、図20から
図23までに開示した部分と同一のものには同一の符号
をふして説明を省略する。この実施形態では、ユーザー
側の携帯情報端末3には、GPS受信機やPHS(パー
ソナルハンディホンシステム=簡易型携帯電話)の位置
検索システムなどを搭載してユーザーの現在位置座標デ
ータ(緯度・経度・高度のデータ)を特定する現在位置
特定部14、ユーザーの周囲の気温・湿度・気圧などを
測定するためのセンサ類15、ユーザーが自分で自己の
現在(注文時又は代金支払時)の行動状況を入力するた
めのキーボードなどから成るユーザー入力部11、カレ
ンダー(暦)のデータを記録したカレンダー部12、及
び、時刻データを出力する時計部13、を含んでいる。
これらの前記現在位置特定部14、センサ類15、ユー
ザー入力部11、カレンダー部11、及び時計部13か
らのデータは、「ユーザーの注文時又は代金支払時の行
動状況や周囲環境の状況」を推論したり特定したりする
ための基礎データとなるものである。
【0075】また、前記端末3は、ユーザーがバーチャ
ルショップへの注文のためのデータを入力・作成するた
めの注文データ発生部4、及び、ユーザーがバーチャル
ショップへの注文した商品又はサービスの代金支払を行
うための電子マネーを発生させるための電子マネー発生
部33、を含んでいる。この電子マネー発生部33は、
例えば、ユーザーが保有する電子マネーを記録したIC
カードとカードリーダなどで構成される。また、前記端
末3は、関連付け部81を含んでいる。この関連付け部
81は、前記現在位置特定部14、センサ類15、ユー
ザー入力部11、カレンダー部11、及び時計部13な
どから出力される「ユーザーの注文時又は代金支払時の
行動状況や周囲環境の状況を推論したり特定したりする
ための基礎データ」を、前記注文データ発生部4からの
注文データと関連付けるものである。また、この関連付
け部81は、前記現在位置特定部14、センサ類15、
ユーザー入力部11、カレンダー部11、及び時計部1
3などから出力される「ユーザーの注文時又は代金支払
時の行動状況や周囲環境の状況を推論したり特定したり
するための基礎データ」を、前記電子マネー発生部33
からの電子マネーと関連付けることも行うことができ
る。
【0076】前記端末3には、送信部8が備えられてい
る。この送信部8は、バーチャルショップ側のコンピュ
ータに、前記注文データ発生部4からの注文データ、
前記電子マネー発生部33からの電子マネー、前記
現在位置特定部14、センサ類15、ユーザー入力部1
1、カレンダー部11、及び時計部13からのデータ
(ユーザーの注文時又は代金支払時の行動状況や周囲環
境の状況を推論したり特定したりするための基礎デー
タ)を、インターネット2を介して送信する。前記送信
部8が、前記のの「前記現在位置特定部14、センサ
類15、ユーザー入力部11、カレンダー部11、及び
時計部13からのデータ(ユーザーの注文時又は代金支
払時の行動状況や周囲環境の状況を推論したり特定した
りするための基礎データ)」(以下、このの「前記現
在位置特定部14、センサ類15、ユーザー入力部1
1、カレンダー部11、及び時計部13からのデータ」
を、「基礎データ」と呼ぶ)を送信する形態(場合)
は、例えば次の(1)から(6)までの6つの場合があ
りうる。 (1)注文データを送信するとき、それと同時に(それ
と一緒に)、基礎データを送信する。このように、注文
データと同時に又は一緒に基礎データを送信すれば、注
文データと基礎データは、それだけで、「関連付け」ら
れたことになる。なぜなら、注文データと同時に又は一
緒に基礎データを送信すれば、バーチャルショップ側で
は、その基礎データは一緒に送られてきた注文データと
関連したものなのだなと理解できるからである。 (2)注文データを送信した後に、「その注文データの
ID(識別番号)」を添付・付加した形で基礎データを
送信する。このようにすれば、基礎データの送信は、注
文データの送信と同時でなくてもよい。 (3)注文データを送信した後に、「その注文データの
内容である商品名と注文個数などのマーケティングの観
点から重要な事項のみのデータ」を添付・付加した形
で、基礎データを送信する。このようにすれば、バーチ
ャルショップ側では、基礎データを商品名・数量などの
データと関連付けることができる。他方、ユーザー側で
は、注文データのIDなどと基礎データとの関連付けを
しない(つまり、ユーザーを特定するユーザー識別デー
タを含まないデータのみを、基礎データと関連付けるこ
とがてきる)ので、自己のプライバシーが保護される。 (4)電子マネーを送信するとき、それと同時に(それ
と一緒に)、基礎データを送信する。このように、電子
マネーと同時に又は一緒に基礎データを送信すれば、電
子マネーと基礎データは、それだけで、「関連付け」ら
れたことになる。なぜなら、電子マネーと同時に又は一
緒に基礎データを送信すれば、バーチャルショップ側で
は、その基礎データは一緒に送られてきた電子マネーと
関連したものなのだなと理解できるからである。 (5)電子マネーを送信した後(又は前)に、「その電
子マネーのID(識別番号)」を添付・付加した形で基
礎データを送信する。このようにすれば、基礎データの
送信は、電子マネーの送信と同時でなくても、必要な
「関連付け」が行える。 (6)電子マネーを送信した後(又は送信する前)に、
「その電子マネーの内容である商品名と注文個数などの
マーケティングの観点から重要な事項のみのデータ」を
添付・付加した形で、基礎データを送信する。このよう
にすれば、バーチャルショップ側では、基礎データを商
品名・数量などのデータと関連付けることができる。他
方、ユーザー側では、電子マネーのIDなどと基礎デー
タとの関連付けをしないので、自己のプライバシーが保
護される。電子マネーは「匿名性」を有しているものも
あるが、IDを有している電子マネーも存在する。な
お、この(6)の方式は、電子マネーとの関連付けだけ
ではなく、「銀行口座からの即時引き落とし申請デー
タ」や「クレジットカードによるクレジット(与信)申
請データ」などとの関連付けでも、適用できる。つま
り、銀行口座からの即時引き落とし申請データ」や「ク
レジットカードによるクレジット(与信)申請データ」
などでは、ユーザーIDが必要なので、この(6)の方
式により(すなわち、ユーザーを識別するデータを含ま
ない商品名や商品個数のみを、基礎データと関連付けて
送信することにより)、ユーザーのプライバシーを保護
することは、大きな意味を持つ。
【0077】図24において、上記のような(1)〜
(6)のいずれかの方法で送信されて来た基礎データ
は、バーチャルショップ側のコンピュータ(サーバー)
1に受信され、さらにこのサーバー1に備えられたユー
ザー状況推論部21に送られる。ユーザー状況推論部2
1では、この送られてきた基礎データと、地図データベ
ース19、気候・風土データベース18、及び天候デー
タベース82などからのデータとを付き合わせて、ユー
ザーの行動状況(ユーザーは注文又は代金支払のとき何
をしているのか)及びユーザーの周囲の環境状況(ユー
ザーが注文又は代金支払をしたときのその周囲の環境は
どうのようなものか、季節は何か、時間帯は何か、天候
は何か、場所はどこか、その場所の場所特性はどのよう
なものか、など)を、推論する。すなわち、例えば、前
記推論部21は、ユーザー側から送信される現在位置デ
ータと時刻データとカレンダーデータとに基づいて、天
候データベース82を参照しながら、ユーザーが注文又
は代金支払したときのユーザーの居る場所の天候を特定
する。また、推論部21は、現在位置特定部14からの
現在位置データに基づいて、地図データベースを参照し
て、「ユーザーが注文時又は代金支払時にどのような場
所に居たのか」を推論することができる。そして、前記
推論部21は、この場合、「山口県山口市湯田の街中」
とか「山口県長門市湯本の交叉点の前」などの場所の位
置データ(所在地のデータ)だけでなく、「温泉街」
「温泉旅館の中」「温泉街のカラオケボックスの中」な
どの場所特性(場所属性)のデータをも、地図データベ
ースなどを使用して推論することができる。
【0078】なお、図24のユーザー状況推論部21の
内容は、図21に示した推論部21と同様のものであ
る。すなわち、この実施形態では、図21に示す実施形
態においてはユーザー側の端末3に備えられていた推論
部21を、バーチャルショップ側サーバー1に備えるよ
うにしたものである。このようにすれば、ユーザー側の
端末3の負担が軽くなり、端末3の低コスト化・軽量化
も可能になる。
【0079】なお、前記の各実施形態において、ユーザ
ーが自己の状況データ(基礎データも含む)を送信する
と、バーチャルショップ側では、商品・サービスの価格
を割り引きするなどの特典を与えることができる。バー
チャルショップ側では、ユーザー状況データの送信を受
けることにより、自社の商品・サービス開発のためのマ
ーケティング用データが得られるので、価格割引を行う
だけの価値がある。
【0080】なお、本発明では、図24の現在位置特定
部14からの現在位置データ(緯度・経度などの位置座
標データ)だけを、注文データと関連付けてバーチャル
ショップ側に送信する(又は、電子マネーなどの代金支
払データと関連付けてバーチャルショップ側に送信す
る)だけでも、バーチャルショップ側では、ユーザーの
注文時又は代金支払時の状況をある程度知ることができ
るというメリット(マーケティング用データを得るメリ
ット)が得られる。また、本発明では、GPS受信機な
どで取得した「高精度の位置座標データ」をそのままバ
ーチャルショップ側に送ると、ユーザーのプライバシー
を侵害する場合もありうる(例えば、ユーザーが他人に
知られたくない場所に居るときなど)。そこで、本発明
では、例えば、図24の現在位置特定部14で得られた
「高精度な位置座標データ」を少し変更した上で送信す
るようにしてもよい。例えば、前記の「高精度な位置座
標データ」を10mから00m程度の範囲で位置を示す
データ」に変換して、それを前記の注文データや代金支
払データと関連付けて送信するようにしてもよい。
【0081】図25の実施形態 図25(a)〜(d)はそれぞれ本発明の他の実施形態
(この実施形態の中で、図25(a)〜(d)のような
変形例がある)を示す図である。図25(a)の例図2
5(a)において、101はユーザーが携帯する携帯情
報端末、102はこの端末101に備えられた(内臓さ
れた)取引IDを記録するための取引ID記録部であ
る。取引ID記録部102は、ユーザーがバーチャルシ
ョップと取引を行うとき、その取引の内容を特定するた
めの識別データ(例えば、バーチャルショップ側から確
認のためにユーザーに送信されるもの)である。なお、
本実施形態では、前記取引ID記録部102は、「取引
識別データ」から成る取引IDだけでなく、「取引の内
容を示すデータ」を取引IDとして使用してもよい(つ
まり、本明細書では、「取引の内容を示すデータ」も、
「取引ID」の一つの形態として、「取引ID」の概念
の中に含まれる)。
【0082】また、103は場所関連データ記録部であ
る。この場所関連データ記録部103が記録する「場所
関連データ」は、例えば、GPS(グローバルポジショ
ニングシステム)受信機により特定されるユーザーの現
在位置座標データ、GPS受信機からのユーザーの数分
又は数十分前の位置座標データ(ユーザーの現在位置座
標データをむやみに送信するとユーザーにとって誘拐な
どの犯罪に利用される恐れがあるため、ユーザーの現在
位置ではなく現在より少し前の時点の位置座標データを
送信することも考えてよく、本明細書ではこれも「ユー
ザーが取引をするときの、場所関連データ」の一つであ
る)、ユーザーが居る場所の地名(例えば、東京都の渋
谷の公園通り、青山通り、横浜市の中華街など)、ユー
ザーが居る場所の施設名(例えば、上野美術館、帝国劇
場、サントリーホールの中、横浜市の山下公園、外人墓
地、東京ドーム球場、千葉県の幕張メッセ、東京デズニ
ーランド、帝国ホテル、青山通りノレストラン○○○の
中、琵琶湖の中、富士山の頂上、など)などがありうる
(これらは、いずれも、企業にとってマーケティング用
データとなりうるものである)。なお、前記の場所関連
データは、ユーザーが入力部107を使用して入力する
ことができる。
【0083】また、104はユーザーの行為状況関連デ
ータを記録するための行為状況関連データ記録部であ
る。この「行為状況関連データ」の中には、例えば、
「美術館の中を鑑賞中、観劇中、コンサートを聴いてい
るところ、食事中、ショッピング中、テニスの練習中、
水泳の練習中、ハイキング、職場への通勤中」などのよ
うなユーザーの行動に関するデータ、「天気は晴れ、天
候は曇り、雪」などのユーザーの周囲の天候に関するデ
ータ、「自動車の中、電車の中、飛行機の中、地下鉄の
中、田園地帯、海水浴場、都会の雑踏、山の中、地下鉄
の駅の構内」などのユーザーの周囲の環境に関するデー
タ、「熱帯雨林、サバンナ、寒冷気候、秋、冬、春、
夏、湿気が多い」などの気候風土に関するデータ、「夕
方、早朝、朝の通勤時間帯、昼間、深夜」などの時間帯
に関するデータ、などがあり得る(これらは、いずれ
も、企業にとってマーケティング用データとなりうるも
のである)。なお、前記の行為状況関連データは、ユー
ザーが入力部107を使用して入力することができる。
【0084】また、105は電子マネーデータ(貨幣価
値データ)を記録する電子マネー記録部で、一種の「電
子財布」の機能を有するものである。この電子マネー記
録部105への電子マネーの記録方法としては、例え
ば、ユーザーが銀行との間でオンラインで、自己の銀行
口座に預金している金額の範囲内で、所定の貨幣価値の
電子マネーを引き出して、電子マネー記録部105に記
録する。また、106は送信部で、前記取引ID記録部
102、場所関連データ記録部103、行為状況関連デ
ータ記録部104、電子マネー記録部105からのデー
タを、それぞれ独立に、又は互いに関連付けて、他(バ
ーチャルショップ側コンピュータ109など)に送信す
るためのものである。
【0085】また、107は入力部で、ユーザーが、
「バーチャルショップと取引をしているときの、ユーザ
ーが居る場所に関する場所関連データや行為状況関連デ
ータ」などを入力するためのものである。この入力部1
07は、キーボード、タッチペン、ポインティングデバ
イス(スライスパッドやアキユポイントなど)、マイク
(マイクからの音声を認識するための音声認識装置を含
む)などから構成される。また。108はインターネッ
トなどのネットワーク、109はインターネット108
に接続されたバーチャルショップ側コンピュータ(サー
バー)である。ユーザーは、バーチャルショップ側コン
ピュータ109と取引IDや電子マネーなどの取引関連
データをやりとりするとき、自己の場所関連データや行
為状況関連データを、「取引IDや代金支払用電子マネ
ーなどのような、取引関連データ」と関連付けて、バー
チャルショップ側に送信することができる。このように
すれば、バーチャルショップ側では、これらのユーザー
から送信してもらった場所関連データや行為状況関連デ
ータを取引IDにより整理しデータベース化することに
より、「ユーザーは、果たして、どのような場所に居る
ときに、どのような行動をしているときに、又はどのよ
うな環境・天候・気候のときに、自社の商品やサービス
を注文したり代金支払したりしてくれているのか」を把
握することができるので、バーチャルショップ側として
は、例えば「屋外広告を出すときは、どのような場所・
どのような施設(運動施設、劇場、博物館、遊園地な
ど)に出せば、広告のコストパフォーマンスが良いか」
などの情報を知ることができ、前記場所関連データをマ
ーケティング活動に有効に利用することができる。
【0086】図25(b)の例 図25(b)において、図25(a)と同一の部分には
同一の符号を付して説明を省略する。図25(b)にお
いて、103aは情報携帯端末101に内臓されたGP
S受信機、103bはGPS受信機103aからの位置
座標データに基づいて地図データベース103c(情報
携帯端末101に内臓されている)を検索して該当する
場所の地名や施設名などの場所関連データを求めるため
の場所関連データ検索部(情報携帯端末101に内臓さ
れている)、である。この図25(b)の例では、ユー
ザーの現在位置座標データがGPS受信機103aによ
り例えば所定時間毎に自動的に(又はユーザーが操作・
指示したときだけ)測定される。そして、この測定され
た位置座標データは、GPS受信機103aから場所関
連データ検索部103bに送信される。場所関連データ
検索部103bは、地図データベース103cから、前
記位置座標データに対応する地名や施設名などの場所関
連データを自動的に検索し、送信部106に送る。よっ
て、この図25(b)の例では、ユーザーが自分で入力
部107(図25(a)参照)を使用して場所関連デー
タを入力しなくても、携帯端末101により自動的にユ
ーザーの取引時の場所関連データが求められて、バーチ
ャルショップ側に「取引ID(注文内容データ、注文内
容を識別するための注文識別データ、など)や電子マネ
ー(代金支払データ)などのような、取引関連データデ
ータ」と共に送信することができる。
【0087】図25(c)の例 図25(c)において、図25(b)と同一の部分には
同一の符号を付して説明を省略する。図25(c)にお
いて、110はインターネット108に接続された場所
関連データ検索用コンピュータ(サーバー)、111は
この検索用コンピュータ110に接続された地図データ
ベース用記録装置である。この図25(c)の例の動作
の一例を説明する。ユーザーの情報携帯端末101から
は、GPS受信機103aで得られたユーザーの現在位
置座標データが、「取引IDや電子マネーデータ(代金
支払用データ)などのような、取引関連データ」と関連
付けて、バーチャルショップ側コンピュータ109に送
信される。バーチャルショップ側コンピュータ109で
は、前記の送信されてきた電子マネーデータについて
は、取引IDと関連付けて、商品代金として受領する。
また、バーチャルショップ側コンピュータ109は、前
記の送信されてきた現在位置座標データについては、そ
のままの形ではマーケティング用データとして使用でき
ないので、この現在位置座標データを、取引ID(この
「取引ID」の中には、バーチャルショップ側コンピュ
ータ109の電子メールアドレスが含まれているものと
する)と関連付けて、インターネット108上の場所関
連データ検索用コンピュータ110に送信する。前記検
索用コンピュータ110では、この送られてきた現在位
置座標データに基づいて、地図データベース111を検
索して、前記の現在位置座標データに対応する地名や施
設名などの「場所関連データ」を求めて、これを前記取
引IDと関連付けて、バーチャルショップ側コンピュー
タ109に電子メールで返信する(前述のように、取引
IDにはバーチャルショップ側コンピュータ109の電
子メールアドレスが含まれているので、検索用コンピュ
ータ110はバーチャルショップ側コンピュータ109
の電子メールアドレスを知ることができる)。バーチャ
ルショップ側コンピュータ109では、この返信されて
きた場所関連データと取引IDとにより、商品・サービ
スのマーケティング用データを作成することができる。
【0088】図25(d)の例 図25(d)において、図25(c)と同一の部分には
同一の符号を付して説明を省略する。図25(d)の動
作の一例を説明する。ユーザーの情報携帯端末101か
らは、電子マネー記録部105からの電子マネー(代金
相当額の)が取引IDと関連付けて、バーチャルショッ
プ側コンピュータ109に送信される。また、ほぼ同時
に、ユーザーの情報携帯端末101から、GPS受信機
103aで得られたユーザーの現在位置座標データが、
取引ID(この取引IDの中には、バーチャルショップ
側コンピュータ109の電子メールアドレスも含まれて
いるものとする)と関連付けて、検索用コンピュータ1
10に送信される。検索用コンピュータ110では、こ
の送信されてきた現在位置座標データに基づいて、地図
データベース111を検索して、前記の現在位置座標デ
ータに対応する地名や施設名などの「場所関連データ」
を求めて、これを前記取引IDと関連付けて、バーチャ
ルショップ側コンピュータ109に電子メールで送信す
る(前述のように、取引IDには、バーチャルショップ
側コンピュータ109の電子メールアドレスが含まれて
いるので、検索用コンピュータ110は、バーチャルシ
ョップ側コンピュータ109に前記の得られた場所関連
データを電子メールで送信することができる)。バーチ
ャルショップ側コンピュータ109では、この送信され
てきた場所関連データと取引IDとにより、商品・サー
ビスのマーケティング用データを作成することができ
る。
【0089】バーチャルショップ側では、前記場所デー
タを取引IDに基づいて整理することにより、例えば、
「この商品は、海水浴場に居るユーザーから注文が多
い」とか、「この商品は東京の渋谷の公園通りを歩いて
いるユーザーからの注文が多い」とか、「この商品は富
士山の頂上に居るユーザーからの注文が多い」などのよ
うな、マーケティングに活用できる場所データを得るこ
とができる。他方、ユーザーは、自己の「現在位置座標
データ」をそのまま個々のバーチャルショップ側に送信
するときは自己のプライバシーが侵害されたり、自己の
誘拐などの犯罪に悪用される危険がある。そこで、例え
ば銀行やクレジット会社などの公共性の高い金融機関な
どが共同で設立した信用性の高いセンターに設置された
場所データ検索用コンピュータ110に自己の「現在位
置座標データ」を送るようにし、この場所データ検索用
コンピュータ110が、前記場所データを取引IDと関
連付けて、バーチャルショップ側コンピュータ109に
送信するようにすれば、ユーザーのプライバシーが侵害
される可能性を低減させられるようになる(すなわち、
前記場所データ検索用コンピュータ110がバーチャル
ショップ側コンピュータ109に対して、前記「場所デ
ータ」と関連付けて送信する「取引ID」には、「ユー
ザーの個人的情報を特定できる情報やプライバシー情
報」は除外するようにし、例えば、「販売された商品・
サービスの種類や代金などの情報」だけを含めるように
するのが望ましい)。
【0090】また、バーチャルショップ側では、「この
楽曲のコンテンツのダウンロード・サービスは、湘南海
岸の海水浴場に居るユーザーから多く注文される(よっ
て、湘南海岸の海水浴場に、楽曲のコンテンツのダウン
ロード・サービスの屋外看板を供えるのがマーケティン
グ上有効)」とか、「この映画のコンテンツのダウンロ
ードサービスの注文は、東京の赤坂ブリンスホテルなど
の都市型ホテルに宿泊している客からの注文が多い(よ
って、東京の都市型ホテルのロビーに、映画のダウンロ
ード・サービスの広告ポスターを貼るとマーケティング
上有効)」などのような、マーケティングに活用できる
場所データを得ることができる(なお、本明細書では、
前述のように、「そのままではマーケティングに活用で
きないが、データベースで検索したり加工することによ
りマーケティングに活用できる位置座標データ」など
も、「マーケティング用データ」に含めている)。
【0091】
【発明の効果】以上のように、本発明によるマーケティ
ング用顧客属性データ収集システム、このシステムに適
用するのに適した電子マネーカード、及びこの電子マネ
ーカードの発行システムによれば、電子マネーカードな
どの、「電子マネー(「ネットワーク上の電子マネー」
を含む)を記録した記録媒体」の使用時における利用者
の「匿名性」及び電子マネーカード使用時の利用者の
「プライバシー」を完全に確保しながら、商品やサービ
スを提供している企業にとって極めて有益な顧客属性デ
ータ(マーケティング用データとなるデータ)を収集す
ることができる。この顧客属性データの収集は、個々の
商品・サービス提供企業が独自に行ってもよいし、広範
囲に使用できる電子マネーカードを発行する会社が、ま
とめて収集し、その収集したマーケティング用データ
を、各商品・サービス毎に編集・整理して、各商品・サ
ービス提供企業にマーケティング用の「レポート」とし
て提供するようにしてもよい。以上のように、本発明に
よれば、ユーザーが電子マネーカード(顧客属性データ
を記録した電子マネーカード)などの電子マネーを記録
した記録媒体を使用して商品・サービスの決済をすれ
ば、自動的に、その商品・サービスを購入・利用した顧
客の属性データ(年齢、年齢層、性別、職種、趣味な
ど)が収集できるので、商品・サービス提供企業にとっ
ては、大変なメリットがある。そこで、商品・サービス
提供企業としては、その電子マネーを記録した記録媒体
を利用して決済したユーザーには、例えば5%などの一
定率で「代金を値引きする」などのプレミアムを与える
ことも可能である。なぜなら、従来は、自社が提供して
いる商品・サービスの購入・利用者のマーケティング用
データを収集するためには、専門の市場調査会社などに
依頼して高額の調査手数料を支払う必要があったが、そ
のような依頼をしなくても(つまり高額の調査手数料を
支払わなくても)正確なマーケティング用データが収集
できるのだから、「この支払わなくてよくなった高額の
調査手数料」相当分を、「代金の値引き」などの形で電
子マネー利用者=顧客に還元する(電子マネー利用者に
優待サービスを与える)ことは、極めて経済合理性があ
ることだからである。よって、例えば、IC電子マネー
カード型電子マネーは、現在「現金」に対する有利性が
見えないという理由から普及が困難な状況になっている
と言われているが、本発明のシステム及び電子マネーカ
ードを採用すれば、「IC電子マネーカード型電子マネ
ーの現金に対する優位性」が明確に生じる(電子マネー
カード利用者は、現金で支払う人よりも、一定の「値引
き」などの優待サービスを受けられるという意味で、
「優位性」が得られる)。よって、IC電子マネーカー
ド型電子マネーの普及促進に資することが期待される。
なお、以上の「電子マネー(カード型電子マネーとネッ
トワーク上の電子マネーとを含む)の利用に伴うマーケ
ティング用データの収集体勢の確立」、これによる「電
子マネー利用者への値引きなどの優待サービスの提供の
可能性」などの「電子マネー利用へのインセンティブの
付与」、そして、これによる「電子マネー利用の普及促
進」という効果は、IC電子マネーカード型電子マネー
だけでなく、磁気記録型のマネー電子マネーカードで
も、従来型のプリペイド電子マネーカード(テレホン電
子マネーカードなど)でも、さらに、ネットワーク上の
電子マネーについても、同様に期待できる。例えば、従
来のテレホン電子マネーカードに顧客属性データを記録
して、公衆電話で利用する度に、その顧客属性データが
収集されるようにしておけば、公衆電話提供会社は、
「どこの地域にある公衆電話には、どのような時間帯
に、どのような年齢層・性別・趣味・職種の人がどれだ
け利用しているか」というマーケティング用データを自
動的に収集できるので、「どの地域に、どのようなタイ
プの公衆電話を設置すれば、より企業収益を向上させら
れるか」の企業判断に有益な情報を得られるようにな
る。よって、公衆電話提供会社としては、電子マネーカ
ード利用者に対しては現金利用者よりも、値引きなどの
優待サービスを与えることが合理的と言える。そして、
電子マネーカード利用者を現金利用者よりも優待するよ
うにすれば、電子マネーカード利用がより一層促進され
ることが期待される。また、本発明によるマーケティン
グ用データの収集は、電子マネーだけでなく、従来のク
レジットカードやデビットカードにも適用することがで
きる(上記の図14に関して述べた実施形態10を参
照)。なお、本発明による前記の「電子マネーの利用に
伴うマーケティング用データの収集体勢の確立」、これ
による「電子マネー利用者への値引きなどの優待サービ
スの提供の可能性」について、追加的に述べる。「個々
の商品の購入に伴うマーケティング用データの収集」
は、従来のコンビニエンスストアなどにおいては、既に
行われていた。すなわち、個々の商品のマーケティング
用データの収集は、POSシステム=販売時点情報管理
システムを採用して売れ筋商品と死に筋商品とを選別す
る「単品管理」と呼ばれる手法を採用している「セブン
イレブン」などのコンビニエンス・ストアに商品を扱っ
てもらうことによっても得られる。しかしながら、全て
の企業がコンビニエンスストアに商品を納入できる訳で
はなく、また、コンビニエンスストアの利用だけでは、
十分なマーケティング用データを得ることはできない。
また、より重要な点として、従来のコンビニエンススト
アでは、レジの店員が顧客の外観を観察して、その年齢
層及び性別をPOSレジに手入力するようにしている。
つまり、従来のコンビニエンスストアでのマーケティン
グ用データの収集は、「店員による顧客の外観の観察」
「店員による顧客の属性データ(前記の観察により推測
した属性データ)の手入力」という「余計な作業負担」
を店員に課すものとなっており、それだけ、店員の「作
業効率」は低下してしまう。これに対して、本発明によ
るマーケティング用データの収集は、「ユーザーによる
電子マネーカードの読み取り機への挿入(接触型電子マ
ネーカードの場合)、電子マネーカードの読み取り機へ
の接近(非接触型電子マネーカードの場合)、又は電子
マネーデータの送信(ネットワーク型電子マネーの場
合)」という動作だけで、自動的にマーケティング用デ
ータの収集が行われる。しかも、前記の「ユーザーが電
子マネーカードを挿入する又は接近させる、電子マネー
を送信する」という動作は、本来的に、「代金決済のた
め」である。つまり、本発明においては、「代金決済の
ための電子マネーカードの挿入又は接近、電子マネーの
送信という行為」がそのまま同時に「マーケティング用
データの収集のための行為」をも兼ねているので、ユー
ザーに「マーケティング用データ収集のための特別な負
担」を掛けることは全くない。また、店員についても、
「代金決済のための電子マネーカードの読み取り、ネッ
トワーク型電子マネーの受信」(これは、そのほとんど
が「ユーザーによる電子マネーカードの挿入又は接近、
ネットワーク型電子マネーの送信」と重複する)がその
まま同時に「マーケティング用データの収集」を兼ねて
いるので、店員に「マーケティング用データの収集のた
めの余計な負担」を掛けることも全く無い。よって、本
発明では、従来のコンビニエンスストアにおけるマーケ
ティング用データの収集と異なって、ユーザーや店員に
「余計な負担」を掛けて「作業効率」を低下させること
なく、電子マネーカードやネットワーク型電子マネーに
よる代金決済だけで自動的にマーケティング用データの
収集が可能になる、しかも、電子マネー利用者の「匿名
性・プライバシー」を完全に確保することができる、と
いう画期的な効果を奏するものである。さらに、従来の
コンビニエンスストアでは、レジで代金の清算をすると
きに、店員が顧客の外観からその年齢層や性別を「推
測」してマーケティング用データとして入力するように
しているが、それはあくまで店員の「推測」によるもの
なので、正確ではないデータが入力されることが多い。
特に、近年では、男女間のボーダーレス化や世代間のボ
ーダーレス化という社会潮流があるため、単に店員が顧
客の外観を眺めただけでは、正確な性別や年齢層が判別
しないことが少なくない。この点で、従来の「店員の推
測による顧客属性の入力」には精度上の大きな限界があ
る。また、「店員による顧客の観察と推測」によってマ
ーケティング用データを収集する場合は、せいぜい、顧
客の性別と年齢層が入力できるだけで、その他の顧客の
職業・職種、趣味、居住地域、出身地、出身大学、など
の属性を収集することはできない。これに対して、本発
明によれば、カードやハードディスクなどの記録媒体
に、顧客の正確な性別、年齢層、職業・職種、趣味、居
住地域、出身地、出身大学、などの属性を記録して、そ
れらの属性データを、電子マネーによる代金支払い時
に、商品・役務提供側やカード管理会社などに提供し
て、マーケティング用データベース作成に使用させるよ
うにしている。よって、本発明によれば、従来の「店員
の目視による推測」による場合と比べて、格段に正確で
高精度なマーケティング用データベースを作成できるよ
うになる。なお、以上の例では主としてカード型電子マ
ネーに本発明を適用した場合の効果を述べたが、ネット
ワーク型電子マネーに本発明を適用する場合でも、ほぼ
同様の効果を奏することができる。また、本発明では、
特に、図9から図16に示すようなシステムを構築する
ことにより、バーチャルショップ又は現実の店舗におい
て、電子マネーを使用することにより、商品(有体物)
の販売代金の領収と、各商品(有体物)毎のマーケティ
ング用顧客属性データの収集とを、ユーザーのプライバ
シー保護を確保しながら、同時に行うことができるよう
になる。最後に、特開平10-3568号公報(出願
人:日立製作所。「電子財布応用システム及びICカー
ドを用いた取引装置」)と本発明との相違点について説
明しておく。前記公報では、「電子マネー情報及びユー
ザーの年齢情報などを記録したICカード」が開示され
ている。また、前記公報の段落番号0041には、「I
Cカード内の年齢情報記憶部には、所有者の具体的な年
齢あるいは10代、20代などの情報を記憶するが、所
有者のプライバシーを守るために、本実施例では生年月
日の情報は記憶しないものとする。一方、銀行に口座を
開設する際には、生年月日などの個人情報を銀行側に登
録するため、図7の実施例では銀行にアクセス時にカー
ドの年齢情報の照合及び更新を行う。」という技術が開
示されている。さらに、前記公報の段落番号0049で
は、「カード所有者の年齢情報は、銀行や管理会社に格
納して、商取引時に必要に応じて銀行や管理会社にアク
セスすることで年齢情報の照合を行うことも可能であ
る。」という技術も開示されている。このように、前記
公報は、「ユーザーの年齢情報をICカードや銀行・管
理会社のコンピュータなどに格納する」、という技術を
開示している。しかしながら、前記公報がユーザーの年
齢情報をICカードなどに格納するという技術を採用し
ている「目的」は、「ユーザーの年齢情報に基づいて、
年齢制限のある商品やサービスの販売禁止の有無をチェ
ックしたり、年齢によって価格が異なる運賃サービスな
どの年齢割引額を自動計算したりするため」である。本
発明のように、「電子マネー(さらには、クレジットカ
ード、デビットカードなど)を使用して代金決済すると
きに、自動的に(「代金決済のための行為」以上の余計
な負担を顧客や店員に掛けることなく)、販売・利用さ
れた個々の商品・役務毎にユーザーの属性情報を収集し
て、マーケティング用データベースの作成を行う」とい
う「目的・技術思想」は、前記公報には全く見られな
い。すなわち、前記公報には、本発明のような「代金決
済時に自動的にマーケティング用データを収集してマー
ケティング用データベースを作成する」という「目的・
技術思想」は全く記載されておらず、その示唆も無い。
よって、前記公報の内容は本発明の進歩性を否定するも
のではない。本発明によれば、バーチャルショップ側の
コンピュータが、「商品・サービス注文時のユーザーの
状況」や「代金支払(クレジットによる支払も含む)時
のユーザーの状況」などのマーケティング用データを、
収集できるようになる。すなわち、モバイル環境の下で
は、ユーザーは、例えば、「海水浴場の砂浜の上で、自
宅に帰ったらすぐピザを食べたいので、帰宅時間にピザ
を宅配するようにバーチャルショップに注文し、代金を
電子マネーやクレジツトカードで支払う」、「ドライブ
しながら、ある楽曲が聞きたくなった(ある映画が見た
くなった)ので、その楽曲(映画)のデータのダウンロ
ードをバーチャルショップに注文して、代金を電子マネ
ーなどで支払う」、「旅先で、毛皮のコートが欲しくな
ったので、バーチャルショップのインターネットのホー
ムページを呼び出して商品展示画面を見ながら選択して
注文し、代金を銀行口座からの即時引き落としで支払
う」など、ユーザーがバーチャルショップから商品・サ
ービスを注文したり代金支払をするときの「ユーザー状
況」はさまざまである。このような場合、バーチャルシ
ョップ側としては、ユーザーがどのような状況のとき、
そのような注文や代金支払をするのかを、マーケティン
グ用データとして収集したいはずである。本発明はその
ような新しい要請に有効に応えられるシステムである。
また、本発明のように、「ユーザーの場所関連データ」
が得られることにより、企業側にとっては、「注文や代
金支払などの取引をするユーザーの時間帯データ(マー
ケティング用データの一つ)」をも得ることができると
いうメリットもある。すなわち、バーチャルショップに
とっては、ユーザーは全世界に広がっているが、各国毎
の時差の存在から、単にユーザーと注文や代金支払など
の取引を行うだけでは、「ユーザーがこの取引を行った
のはどのような生活時間帯か、ユーザーは一日の中のど
の生活時間帯に自社との間で多くの取引をしてくれるの
か」というマーケティング用データを得ることはできな
いが、本発明において「場所関連データ」が得られれ
ば、時差を計算して、「時間帯データ」を求めることが
できる(この部分の記載は、平成11年7月23日出願
の国内優先権主張出願で追加)。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態1による電子マネーカード
発行システムを示すブロック図である。
【図2】 図1の顧客属性データ入力部3の液晶ディス
プレイの入力画面を示す図である。
【図3】 実施形態1によるマーケティング用データ収
集システムを示すブロック図である。
【図4】 図3のマーケティング用データベース作成用
コンピュータにより作成されたデータベースの一例を示
す図である。
【図5】 本発明の実施形態2による電子マネーカード
発行システムを示すブロック図である。
【図6】 本発明の実施形態3による電子マネーカード
発行システムを示すブロック図である。
【図7】 本発明の実施形態4によるネットワーク型電
子マネーのデータ構造を説明するための図である。
【図8】 本発明の実施形態4によるネットワーク型電
子マネーの発行システムを示すブロック図である。
【図9】 本発明の実施形態5を示すブロック図であ
る。
【図10】 本発明の実施形態6を示すブロック図であ
る。
【図11】 本発明の実施形態7を示すブロック図であ
る。
【図12】 本発明の実施形態8を示すブロック図であ
る。
【図13】 本発明の実施形態9を示すブロック図であ
る。
【図14】 本発明の実施形態10を示すブロック図で
ある。
【図15】 本発明の実施形態11を示すブロック図で
ある。
【図16】 本発明の実施形態12を示すブロック図で
ある。
【図17】 本発明の実施形態13を示すブロック図で
ある。
【図18】 本発明の実施形態14を示すブロック図で
ある。
【図19】 本発明の他の実施形態を示すブロック図で
ある。
【図20】 本発明の他の実施形態を示すブロック図で
ある。
【図21】本発明の実施形態を示す図である。
【図22】本発明の実施形態を示す図である。
【図23】本発明の実施形態を示す図である。
【図24】本発明の実施形態を示す図である。
【図25】本発明の実施形態3を示す図である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年8月27日(1999.8.2
7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【請求項24】 ユーザーが利用する移動体通信端末に
備えられたマーケティング用データ送信システムであっ
て、 ユーザーがインターネットなどのネットワークを介して
商品又はサービスを提供してくれるショップとの間で商
取引を行うとき、その取引の代金決済のために使用する
電子マネーを記録するための電子マネー記録手段と、 前記ユーザーの現在の行為状況を特定するための行為状
況データを発生するための行為状況データ発生手段と、 前記行為状況データ発生手段からの行為状況データを、
前記電子マネー記録手段からの取引代金の決済のための
電子マネーと関連付けてショップ側に又はショップ側の
ためにマーケティング用データを収集するためのセンタ
ーなどの機関に送信するための行為状況データ送信手段
と、を備えたことを特徴とするマーケティング用データ
送信システム。
【手続補正書】
【提出日】平成11年8月30日(1999.8.3
0)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】電子マネーシステム
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、「電子マネーの送
信に関連付けて、企業の新商品開発や広告戦略の策定に
役立つマーケティング用データを送信する」というマー
ケティング用データ送信機能を備えた電子マネーシステ
に関する。なお、以下の本明細書においては、「マー
ケティング用データ送信機能を備えた電子マネーシステ
ム」のことを「マーケティング用データ送信システム」
と呼んでいることがあるが、両者は同じ意味で使用して
いる。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年9月2日(1999.9.2)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】
【課題を解決するための手段】(用語説明1)本明細書
において、「ショップ」とは、単に商品の販売を行うた
めのものだけでなく、サービス(娯楽サービス、金融サ
ービス、医療サービス、福祉サービス、教育サービスな
ど)の提供を行うためのものも含む。また、本発明の
「ショップ」には、現実の店舗(ショップ) (なお、この「現実の店舗
(ショップ)」には、自動販売機も含む。このことは、
本明細書の段落番号0030の中の次の文章からも明ら
かである。「実施形態1の図3において、前記のバーコ
ード・リーダー11及び電子マネーカード・リーダー1
2は、例えば、百貨店などのレジ(代金決済と商品引き
渡しを行う場所)に置かれることを予定しているが、本
発明ではこれに限られるものではなく、例えば、自動販
売機や大型自動販売機を利用した無人コンビニエンスス
トアなどでも、適用することができる。」)、インターネットなどのネットワーク上に存在するバー
チャルショップ(バーチャルモール、電子店舗、仮想店
舗)(本明細書で言う「インターネットなどのネットワ
ークを介して商品又はサービスを提供してくれるショッ
プ」の一つ)「現実の店舗」がインターネットや電話(携帯電話を
含む)などのネットワークを介して実際の店内の陳列商
品の映像を遠隔の顧客(ネットワーク上の顧客)に提供
することなどにより、インターネットや電話などのネッ
トワークを利用して遠隔の顧客とリアルタイムに小売販
売やサービスの提供を行うという販売形態(ネットワー
クを利用したリアルタイム遠隔販売(遠隔サービス)と
いう新しい販売形態)を採用する店舗(上記の「現実
の店舗」の変形と言うことができる)(本明細書で言う
「インターネットなどのネットワークを介して商品又は
サービスを提供してくれるショップ」の一つ) 、などが
含まれる(なお、前記の「現実の店舗を利用したリア
ルタイム遠隔小売販売の形態」は、本出願人の出願によ
る特開平10−228506号公報(この公報は本発明
の先行文献として本明細書に取り込む)の中に、具体的
に開示されている)。また、本発明において、「ユーザ
ーが利用・保有する移動体通信端末(移動体情報通信端
末)」とは、ユーザー個人が携帯する携帯型の端末、ユ
ーザーが身体に装着するウェアラブル型の端末、ユーザ
ーが利用する自動車などの交通機関に取り付けられた端
末(車載端末など)などを含む。また、本発明におい
て、請求項1〜請求項10(請求項4を除く)に記載さ
れた「属性データ送信手段、位置データ送信手段、地域
データ送信手段、場所属性データ送信手段、行為状況デ
ータ送信手段」は、必ずしも、ユーザーが保有する端末
又は記録媒体に備えられている必要はなく、例えば、街
頭に設置された公衆電話機などの公衆用の通信端末でも
よい。また、本明細書において、「ユーザー(顧客)の
属性データ(又は属性関連データ)」とは、企業のマー
ケティング用データ(企業の新商品開発、販売促進、広
告戦略の策定などの資料)となり得る顧客属性(国籍、
年齢・年齢層、性別、趣味、職業・職種、家族構成、居
住地域、出身大学名、学歴、収入、など)の内容を示す
データ、である。この「ユーザー(顧客)属性データ」
は、ユーザー個人を識別する個人識別データ(個人識別
番号、氏名、住所、電話番号など)とは異なるものであ
り、「ユーザー個人を識別・特定できない(よって、取
引時の匿名性は確保される)がマーケティング用データ
となり得るようなデータ」である。また、本明細書にお
いて、前記マーケティング用データ送信手段がマーケテ
ィング用データを送信する「相手先」としては、例え
ば、 ユーザーが「現実の店舗(ショップ)」(百貨店やコ
ンビニエンスストアなど)の代金清算所で電子マネーカ
ードやクレジットカードやデビットカードを使用して代
金支払を行うとき、その現実の店舗の代金清算所に置か
れたレジスタ(電子マネーなどの読み取り機能を有する
もの)に接続された現実の店舗内のコンピュータ、 ユーザーが「現実の店舗(現実のショップ)」(百貨
店やコンビニエンスストアなど)の代金清算所で電子マ
ネーカードやクレジットカードやデビットカードを使用
して代金支払を行うとき、その現実の店舗の代金清算所
に置かれたレジスタ(電子マネーなどの読み取り機能を
有するもの)とネットワークを介して接続された「銀行
やクレジット会社などの現実の店舗以外の主体が設置し
たコンピュータで構成されるセンター」(本明細書では
「センター」は「ネットワークに接続されたコンピュー
タ(サーバー)」という意味で使用している)、 ユーザーが自宅やオフィスの通信端末から、ネットワ
ークを介して、インターネットのホームページ上などの
「バーチャルショップ」にアクセスして商品やサービス
の注文をしたり、その代金を電子マネーやクレジットカ
ードやデビットカードで支払うとき、そのバーチャルシ
ョップ側が設置したコンピュータ(サーバー)、 ユーザーが自宅やオフィスの通信端末から、ネットワ
ークを介して、インターネットのホームページ上などの
「バーチャルショップ」にアクセスして商品やサービス
の注文をしたり、その代金を電子マネーやクレジットカ
ードやデビットカードで支払うとき、前記ユーザー側の
通信端末ととネットワークを介して接続された「銀行や
クレジット会社などの現実の店舗以外の主体が設置した
コンピュータで構成されるセンター」(本明細書では
「センター」は「ネットワークに接続されたコンピュー
タ(サーバー)」という意味で使用している)、などが
ありうる(この部分は、平成11年7月26日出願の国
内優先権主張出願において追加)。また、本明細書にお
いて、ユーザー側の情報通信端末は、家庭やオフィス
に設置されている「固定型」の通信端末(デスクトップ
型パソコンなど)以外に、「モバイル環境(移動体環
境)」で使用するもの、すなわち、ユーザーが携帯す
る携帯型情報通信端末、自動車などに設置される「車
載型」の情報通信端末、などのような様様なものがあり
得る(この部分は、平成11年7月26日出願の国内優
先権主張出願において追加)。本明細書において、ユー
ザーの顧客属性データを、注文データや代金支払データ
と関連付けて送信するときの「関連付け」とは、顧客
属性データを、注文データや代金支払データと「一緒
に、すなわち、同時に」送信する場合(「一緒に、すな
わち、、同時に」送信すれば、それらが互いに関連して
いることがバーチャルショップ側に分かる)、顧客属
性データを、注文データや支払データと「一緒に、すな
わち、同時に」は送信しないが、顧客属性データを送信
するとき、それらに「注文データや代金支払データの識
別番号(ID)」を添付・付加したり、それらに「注文
データの中の商品名や個数などのマーケティングの観点
から重要な情報のみ」を添付・付加するなどの方法で関
連付けて送信する場合、などがありうる。本明細書にお
いて「(注文のための)注文データ」とは、例えばバー
チャルショップのインターネット上のホームページから
取り寄せた注文書の様式の中にユーザーが注文する商品
名や注文個数などの所定事項を記入・入力したデータで
あって、商品・サービスの注文(商品・サービスの購入
申し込み)のために必要なデータである。また、本明細
書において、「電子マネー」とは、「利用者の匿名性を
確保できるものであり、且つ、一定の貨幣価値を有して
おり、商品やサービスの代金支払いに利用できるもの」
であるならば、どのようなものをも含む。例えば、次の
ような(1)〜(4)に示すようなものをも含む。 (1)従来の磁気カード形式のプリペイドカード。従来
のNTT(日本電信電話株式会社)のテレホンカード、
JR東日本株式会社のオレンジカードなども、広い意味
での電子マネーと言える。なお、この「プリペイドカー
ド」には、再度の貨幣価値の充填(記録)ができないタ
イプのもの(現行のテレホンカードなど)と、再度の貨
幣価値の充填が可能な(リローダブルな)タイプのもの
と、がある。また、この「プリペイドカード」には、テ
レホンカード(NTTの公衆電話機専用)やオレンジカ
ード(JR東日本株式会社の乗車券購入専用)のような
特定の商品又はサービスにのみ使用できる「専用」のも
のと、多種類の商品やサービスの購入や利用に使用でき
る「汎用」のものと、がある。 (2)ICカード型電子マネー。モンデックス・カード
やNTTのスーパーキャッシュなどがある。 (3)ネットワーク型電子マネー。このネットワーク型
電子マネーには、「貨幣価値の保蔵場所」により、「ユ
ーザーのコンピュータのメモリ」(ハードディスクなど
の記録媒体)上に価値が保蔵されるタイプと、「ネット
ワーク上の管理センター」のコンピュータの記録媒体に
価値が保蔵されるタイプと、がある。 (4)「換金性の無い(ユーザー間での貨幣価値のやり
取りはできない)商品券などのクーポン」として電子マ
ネーを発行する場合のクーポン式電子マネー。特定の商
店や商店街が、その店舗でのみ「現金・貨幣の替わり」
として通用する商品券として、電子マネーを発行するこ
とがあるが、この場合も、この「商品券」は、「利用者
の匿名性を確保できるものであり、且つ、一定の貨幣価
値を有しており、商品やサービスの代金支払いに利用で
きるもの」であるから、本発明における「電子マネー」
に含まれる。また、本明細書における「記録媒体」は、
ICカードなどのリムーバブルなタイプだけでなく、ハ
ードディスクなどの固定タイプのものなど、様々なもの
を含む。また、本発明における「記録媒体」は、「カー
ド」型のものだけでなく、腕時計型、ペンダント型、ブ
ローチ型、イヤリング型、ブレスレット型、衣服内蔵
型、衣服外付け型、靴内蔵型、靴外付け型などのよう
に、様々な形態を含む。また、本発明において、電子マ
ネーカード(プリペイド型電子マネーカード、すなわ
ち、従来から市販されているテレホンカードなどのプリ
ペイドカード、を含む)などの「カード型の媒体(カー
ド型の媒体の記憶領域)」に「顧客(ユーザー)属性デ
ータ(マーケティング用データ)」又は「この顧客(ユ
ーザー)属性データ(マーケティング用データ)の検索
キーとなりうる顧客識別データ(ユーザーIDなど)」
を「記録」するための手段・方法としては、「ユーザ
ーIDの、カード内部の磁気ストライプやICメモリな
どへの記録」などのような、「カード内部への電気的又
は磁気的方法による記録」だけでなく、CCD(電荷
結合素子)カメラと画像解析処理装置などを使用して機
械的に読み取れると共に人間が目視によっても読み取れ
るような「文字・英数字やバーコードなどで構成したユ
ーザーIDの、カード表面への表示」などのような、
「カードの表面への人が目視可能な(同時に機械的にも
読み取り可能な)方法・形態による記録」をも含むもの
である。(なお、この部分は、1999年(平成11
年)7月9日付けの国内優先権主張出願において追加し
たものである。)
フロントページの続き (31)優先権主張番号 特願平10−341741 (32)優先日 平成10年12月1日(1998.12.1) (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平11−33529 (32)優先日 平成11年2月10日(1999.2.10) (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平11−196631 (32)優先日 平成11年7月9日(1999.7.9) (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平11−201026 (32)優先日 平成11年7月14日(1999.7.14) (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平11−208301 (32)優先日 平成11年7月22日(1999.7.22) (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平11−26787 (32)優先日 平成11年2月3日(1999.2.3) (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平11−31817 (32)優先日 平成11年2月9日(1999.2.9) (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平11−209763 (32)優先日 平成11年7月23日(1999.7.23) (33)優先権主張国 日本(JP) Fターム(参考) 3E042 CC01 CC02 CD04 CD10 EA01 5B035 AA06 BB09 BC02 CA23 5B049 AA01 AA06 BB11 CC00 CC10 CC39 DD01 EE21 EE28 FF00 FF09 GG03 GG06 GG09 5B058 CA13 CA15 KA11 YA06 9A001 BB06 CC03 DD15 JJ08 JJ25 JJ55 JJ66 JJ67 KK57 KK58 KK60

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ユーザーが保有する電子マネー記録手段
    であって、ユーザーが商品又はサービスを提供するシヨ
    ップとの間で商取引を行うとき、その取引の代金決済の
    ために使用する電子マネーを記録するための電子マネー
    記録手段と、 ユーザーが保有する属性データ記録手段であって、ユー
    ザーの年齢や職業などのようなマーケティング用データ
    となり得る顧客属性を示す属性データを記録するための
    属性データ記録手段と、 前記属性データ記録手段からの属性データを、前記電子
    マネー記録手段からの取引代金の決済のための電子マネ
    ーと関連付けて外部に送信するための属性データ送信手
    段と、を備えたことを特徴とするマーケティング用デー
    タ送信システム。
  2. 【請求項2】 ユーザーが保有する電子マネー記録手段
    であって、ユーザーがインターネットなどのネットワー
    クを介して商品又はサービスを提供してくれるショップ
    との間で商取引を行うとき、その取引の代金決済のため
    に使用する電子マネーを記録するための電子マネー記録
    手段と、 ユーザーが保有する属性データ記録手段であって、ユー
    ザーの年齢や職業などのようなマーケティング用データ
    となり得る顧客属性を示す属性データを記録するための
    属性データ記録手段と、 前記属性データ記録手段からの属性データを、前記電子
    マネー記録手段からの取引代金の決済のための電子マネ
    ーと関連付けて外部に送信するための属性データ送信手
    段と、を備えたことを特徴とするマーケティング用デー
    タ送信システム。
  3. 【請求項3】 ユーザーが保有する電子マネー記録手段
    であって、ユーザーが商品又はサービスを提供する現実
    のシッョプにおいて商取引を行うとき、その取引の代金
    決済のために使用する電子マネーを記録するための電子
    マネー記録手段と、 ユーザーが保有する属性データ記録手段であって、ユー
    ザーの年齢や職業などのようなマーケティング用データ
    となり得る顧客属性を示す属性データを記録するための
    属性データ記録手段と、 前記属性データ記録手段からの属性データを、前記電子
    マネー記録手段からの取引代金の決済のための電子マネ
    ーと関連付けて外部に送信するための属性データ送信手
    段と、を備えたことを特徴とするマーケティング用デー
    タ送信システム。
  4. 【請求項4】 ユーザーが保有するカード型記録媒体で
    あって、ユーザーが商品又はサービスを提供するショッ
    プとの間で商取引を行うとき、その取引の代金決済のた
    めに使用する電子マネーを記録した電子マネー記録用の
    カード型記録媒体と、 ユーザーが保有するカード型記録媒体であって、ユーザ
    ーの年齢や職業などのようなマーケティング用データと
    なり得る顧客属性を示す属性データを記録した属性デー
    タ記録用のカード型記録媒体と、 前記属性データ用のカード型記録媒体に備えられた属性
    データ送信手段であって、前記属性データを、前記電子
    マネーと関連付けて外部に送信するための属性データ送
    信手段と、を備えたことを特徴とするマーケティング用
    データ送信システム。
  5. 【請求項5】 ユーザーが保有するカード型記録媒体で
    あって、ユーザーが商品又はサービスを提供するシッョ
    プとの間で商取引を行うとき、その取引の代金決済のた
    めに使用する電子マネーを記録した電子マネー記録用の
    カード型記録媒体と、 ユーザーが保有するカード型記録媒体であって、ユーザ
    ーの年齢や職業などのようなマーケティング用データと
    なり得る顧客属性を示す属性データを記録した属性デー
    タ記録用のカード型記録媒体と、 前記属性データ用のカード型記録媒体に記録された属性
    データを読み取って、その読み取った属性データを、前
    記電子マネーと関連付けて外部に送信するための属性デ
    ータ読み取り送信手段と、を備えたことを特徴とするマ
    ーケティング用データ送信システム。
  6. 【請求項6】 ユーザーが利用する移動体通信端末に備
    えられた電子マネー記録手段であって、ユーザーがイン
    ターネットなどのネットワークを介して商品又はサービ
    スを提供してくれるショップとの間で商取引を行うと
    き、その取引の代金決済のために使用する電子マネーを
    記録するための電子マネー記録手段と、 ユーザーが利用する移動体通信端末に備えられた現在位
    置識別手段であって、ユーザー又はユーザーを収容して
    いる移動体の現在位置を識別するための現在位置識別手
    段と、 前記現在位置識別手段からの位置データを、前記電子マ
    ネー記録手段からの取引代金の決済のための電子マネー
    と関連付けて外部に送信するための位置データ送信手段
    と、を備えたことを特徴とするマーケティング用データ
    送信システム。
  7. 【請求項7】 ユーザーが利用する移動体通信端末に備
    えられた電子マネー記録手段であって、ユーザーがイン
    ターネットなどのネットワークを介して商品又はサービ
    スを提供してくれるショップとの間で商取引を行うと
    き、その取引の代金決済のために使用する電子マネーを
    記録するための電子マネー記録手段と、 ユーザーが利用する移動体通信端末に備えられた現在位
    置識別手段であって、ユーザーを含む移動体の現在位置
    を識別するための現在位置識別手段と、 ユーザーが利用する移動体通信端末に備えられた地域デ
    ータ発生手段であって、前記現在位置識別手段からの位
    置データに基づいて、地名や施設名などのような固有名
    詞から成る地域データであって前記ユーザーを含む移動
    体の存在する地域を特定するための地域データを求める
    地域データ発生手段と、 前記地域データ発生手段からの地域データを、前記電子
    マネー記録手段からの取引代金の決済のための電子マネ
    ーと関連付けて外部に送信するための地域データ送信手
    段と、を備えたことを特徴とするマーケティング用デー
    タ送信システム。
  8. 【請求項8】 ユーザーが利用する移動体通信端末に備
    えられた電子マネー記録手段であって、ユーザーがイン
    ターネットなどのネットワークを介して商品又はサービ
    スを提供してくれるバーチャルショップとの間で商取引
    を行うとき、その取引の代金決済のために使用する電子
    マネーを記録するための電子マネー記録手段と、 ユーザーが利用する移動体通信端末に備えられた地域デ
    ータ発生手段であって、地名や施設名などのような固有
    名詞から成る地域データであって前記ユーザーを含む移
    動体の居る地域を特定するための地域データを発生する
    ための地域データ発生手段と、 前記地域データ発生手段からの地域データを、前記電子
    マネー記録手段からの取引代金の決済のための電子マネ
    ーと関連付けて外部に送信するための地域データ送信手
    段と、を備えたことを特徴とするマーケティング用デー
    タ送信システム。
  9. 【請求項9】 ユーザーが利用する移動体通信端末に備
    えられた電子マネー記録手段であって、ユーザーがイン
    ターネットなどのネットワークを介して商品又はサービ
    スを提供してくれるショップとの間で商取引を行うと
    き、その取引の代金決済のために使用する電子マネーを
    記録するための電子マネー記録手段と、 ユーザーが利用する移動体通信端末に備えられた現在位
    置識別手段であって、ユーザーを含む移動体の現在位置
    を識別するための現在位置識別手段と、 ユーザーが利用する移動体通信端末に備えられた場所属
    性データ発生手段であって、前記現在位置識別手段から
    の位置データに基づいて、海岸や駅などの前記ユーザー
    を含む移動体の存在する場所の属性を示す場所属性デー
    タを求める場所属性データ発生手段と、 前記場所属性データ発生手段からの場所属性データを、
    前記電子マネー記録手段からの取引代金の決済のための
    電子マネーと関連付けて外部に送信するための場所属性
    データ送信手段と、を備えたことを特徴とするマーケテ
    ィング用データ送信システム。
  10. 【請求項10】 ユーザーが利用する移動体通信端末に
    備えられた電子マネー記録手段であって、ユーザーがイ
    ンターネットなどのネットワークを介して商品又はサー
    ビスを提供してくれるバーチャルショップとの間で商取
    引を行うとき、その取引の代金決済のために使用する電
    子マネーを記録するための電子マネー記録手段と、 ユーザーが利用する移動体通信端末に備えられた場所属
    性データ発生手段であって、海岸や駅などのような前記
    ユーザーを含む移動体の居る場所の属性を示す場所属性
    データを発生するための場所属性データ発生手段と、 前記場所属性データ発生手段からの場所属性データを、
    前記電子マネー記録手段からの取引代金の決済のための
    電子マネーと関連付けて外部に送信するための場所属性
    データ送信手段と、を備えたことを特徴とするマーケテ
    ィング用データ送信システム。
  11. 【請求項11】 ユーザーが利用する移動体通信端末に
    備えられた電子マネー記録手段であって、ユーザーがイ
    ンターネットなどのネットワークを介して商品又はサー
    ビスを提供してくれるバーチャルショップとの間で商取
    引を行うとき、その取引の代金決済のために使用する電
    子マネーを記録するための電子マネー記録手段と、 ユーザーが利用する移動体通信端末に備えられた現在位
    置識別手段であって、ユーザーを含む移動体の現在位置
    を識別するための現在位置識別手段と、 ユーザーが利用する移動体通信端末に備えられた地域デ
    ータ発生手段であって、前記現在位置識別手段からの位
    置データに基づいて、前記ユーザーの現在の行為状況を
    特定するための行為状況データを求める行為状況データ
    発生手段と、前記行為状況データ発生手段からの行為状
    況データを、前記電子マネー記録手段からの取引代金の
    決済のための電子マネーと関連付けて外部に送信するた
    めの行為状況データ送信手段と、を備えたことを特徴と
    するマーケティング用データ送信システム。
  12. 【請求項12】 ユーザーが利用する移動体通信端末に
    備えられた電子マネー記録手段であって、ユーザーがイ
    ンターネットなどのネットワークを介して商品又はサー
    ビスを提供してくれるショップとの間で商取引を行うと
    き、その取引の代金決済のために使用する電子マネーを
    記録するための電子マネー記録手段と、 ユーザーが利用する移動体通信端末に備えられた行為状
    況データ発生手段であって、前記ユーザーの現在の行為
    状況を特定するための行為状況データを発生するための
    行為状況データ発生手段と、 前記行為状況データ発生手段からの行為状況データを、
    前記電子マネー記録手段からの取引代金の決済のための
    電子マネーと関連付けて外部に送信するための行為状況
    データ送信手段と、を備えたことを特徴とするマーケテ
    ィング用データ送信システム。
  13. 【請求項13】 ユーザーが保有する記録媒体であっ
    て、 ユーザーが商品又はサービスを提供するシヨップとの間
    で商取引を行うとき、その取引の代金決済のために使用
    する電子マネーを記録するための電子マネー記録領域
    と、 ユーザーの年齢や職業などのようなマーケティング用デ
    ータとなり得る顧客属性を示す属性データを記録するた
    めの属性データ記録領域であって、前記電子マネー記録
    領域からの取引代金の決済のための電子マネーと関連付
    けて外部に送信するための属性データを記録した属性デ
    ータ記録領域と、を備えている、ことを特徴とするマー
    ケティング用データ送信システム用の記録媒体。
  14. 【請求項14】 ユーザーが保有する記録媒体であっ
    て、 ユーザーがインターネットなどのネットワークを介して
    商品又はサービスを提供してくれるショップとの間で商
    取引を行うとき、その取引の代金決済のために使用する
    電子マネーを記録するための電子マネー記録領域と、 ユーザーの年齢や職業などのようなマーケティング用デ
    ータとなり得る顧客属性を示す属性データを記録するた
    めの属性データ記録領域であって、前記電子マネー記録
    領域からの取引代金の決済のための電子マネーと関連付
    けて外部に送信するための属性データを記録するための
    属性データ記録領域と、を備えている、ことを特徴とす
    るマーケティング用データ送信システム用の記録媒体。
  15. 【請求項15】 ユーザーが保有し携帯する記録媒体で
    あって、 ユーザーが商品又はサービスを提供する現実のシッョプ
    において商取引を行うとき、その取引の代金決済のため
    に使用する電子マネーを記録するための電子マネー記録
    領域と、 ユーザーの年齢や職業などのようなマーケティング用デ
    ータとなり得る顧客属性を示す属性データを記録するた
    めの属性データ記録領域であって、前記電子マネー記録
    手段からの取引代金の決済のための電子マネーと関連付
    けて外部に送信するための属性データを記録するための
    属性データ記録領域と、を備えている、ことを特徴とす
    るマーケティング用データ送信システム用の携帯型記録
    媒体。
  16. 【請求項16】 ユーザーが保有するカード型記録媒体
    であって、 ユーザーが商品又はサービスを提供するショップとの間
    で商取引を行うとき、その取引の代金決済のために使用
    する電子マネーを記録した電子マネー記録領域と、 ユーザーの年齢や職業などのようなマーケティング用デ
    ータとなり得る顧客属性を示す属性データを記録した属
    性データ記録領域であって、前記属性データを、前記電
    子マネーと関連付けて外部に送信するための属性データ
    を記録するための属性データ記録領域と、を備えてい
    る、ことを特徴とするマーケティング用データ送信シス
    テム用のカード型記録媒体。
  17. 【請求項17】 ユーザーが保有するカード型記録媒体
    であって、 ユーザーが商品又はサービスを提供するシッョプとの間
    で商取引を行うとき、その取引の代金決済のために使用
    する電子マネーを記録した電子マネー記録領域と、 ユーザーの年齢や職業などのようなマーケティング用デ
    ータとなり得る顧客属性を示す属性データを記録した属
    性データ記録領域であって、「外部のデータ読み取り送
    信用の装置によって、前記属性データを読み取ってもら
    い、その読み取ってもらった属性データを、前記電子マ
    ネーと関連付けて外部に送信してらうための属性デー
    タ」を記録した属性データ記録領域と、を備えている、
    ことを特徴とするマーケティング用データ送信システム
    用のカード型記録媒体。
  18. 【請求項18】 ユーザーが利用する移動体通信端末に
    備えられたマーケティング用データ送信システムであっ
    て、 ユーザーがインターネットなどのネットワークを介して
    商品又はサービスを提供してくれるショップとの間で商
    取引を行うとき、その取引の代金決済のために使用する
    電子マネーを記録するための電子マネー記録手段と、 ユーザー又はユーザーを収容している移動体の現在位置
    を識別するための現在位置識別手段と、 前記現在位置識別手段からの位置データを、前記電子マ
    ネー記録手段からの取引代金の決済のための電子マネー
    と関連付けて外部に送信するための位置データ送信手段
    と、を備えたことを特徴とするマーケティング用データ
    送信システム。
  19. 【請求項19】 ユーザーが利用する移動体通信端末に
    備えられたマーケティング用データ送信システムであっ
    て、 ユーザーがインターネットなどのネットワークを介して
    商品又はサービスを提供してくれるショップとの間で商
    取引を行うとき、その取引の代金決済のために使用する
    電子マネーを記録するための電子マネー記録手段と、 ユーザーを含む移動体の現在位置を識別するための現在
    位置識別手段と、 前記現在位置識別手段からの位置データに基づいて、地
    名や施設名などのような固有名詞から成る地域データで
    あって前記ユーザーを含む移動体の存在する地域を特定
    するための地域データを求める地域データ発生手段と、 前記地域データ発生手段からの地域データを、前記電子
    マネー記録手段からの取引代金の決済のための電子マネ
    ーと関連付けて外部に送信するための地域データ送信手
    段と、を備えたことを特徴とするマーケティング用デー
    タ送信システム。
  20. 【請求項20】 ユーザーが利用する移動体通信端末に
    備えられたマーケティング用データ送信システムであっ
    て、 ユーザーがインターネットなどのネットワークを介して
    商品又はサービスを提供してくれるバーチャルショップ
    との間で商取引を行うとき、その取引の代金決済のため
    に使用する電子マネーを記録するための電子マネー記録
    手段と、 ユーザーが利用する移動体通信端末に備えられた地域デ
    ータ発生手段であって、地名や施設名などのような固有
    名詞から成る地域データであって前記ユーザーを含む移
    動体の居る地域を特定するための地域データを発生する
    ための地域データ発生手段と、 ユーザーが利用する移動体通信端末に備えられた地域デ
    ータ送信手段であって、前記地域データ発生手段からの
    地域データを、前記電子マネー記録手段からの取引代金
    の決済のための電子マネーと関連付けて外部に送信する
    ための地域データ送信手段と、を備えたことを特徴とす
    るマーケティング用データ送信システム。
  21. 【請求項21】 ユーザーが利用する移動体通信端末で
    あって、 ユーザーがインターネットなどのネットワークを介して
    商品又はサービスを提供してくれるショップとの間で商
    取引を行うとき、その取引の代金決済のために使用する
    電子マネーを記録するための電子マネー記録手段と、 ユーザーを含む移動体の現在位置を識別するための現在
    位置識別手段と、 前記現在位置識別手段からの位置データに基づいて、海
    岸や駅などの前記ユーザーを含む移動体の存在する場所
    の属性を示す場所属性データを求める場所属性データ発
    生手段と、 前記場所属性データ発生手段からの場所属性データを、
    前記電子マネー記録手段からの取引代金の決済のための
    電子マネーと関連付けて外部に送信するための場所属性
    データ送信手段と、を備えたことを特徴とするマーケテ
    ィング用データ送信システム。
  22. 【請求項22】 ユーザーが利用する移動体通信端末で
    あって、 ユーザーがインターネットなどのネットワークを介して
    商品又はサービスを提供してくれるバーチャルショップ
    との間で商取引を行うとき、その取引の代金決済のため
    に使用する電子マネーを記録するための電子マネー記録
    手段と、 海岸や駅などのような前記ユーザーを含む移動体の居る
    場所の属性を示す場所属性データを発生するための場所
    属性データ発生手段と、 前記場所属性データ発生手段からの場所属性データを、
    前記電子マネー記録手段からの取引代金の決済のための
    電子マネーと関連付けて外部に送信するための場所属性
    データ送信手段と、を備えたことを特徴とするマーケテ
    ィング用データ送信システム。
  23. 【請求項23】 ユーザーが利用する移動体通信端末に
    備えられたマーケティング用データ送信システムであっ
    て、 ユーザーがインターネットなどのネットワークを介して
    商品又はサービスを提供してくれるバーチャルショップ
    との間で商取引を行うとき、その取引の代金決済のため
    に使用する電子マネーを記録するための電子マネー記録
    手段と、 ユーザーを含む移動体の現在位置を識別するための現在
    位置識別手段と、 前記現在位置識別手段からの位置データに基づいて、前
    記ユーザーの現在の行為状況を特定するための行為状況
    データを求める行為状況データ発生手段と、 前記行為状況データ発生手段からの行為状況データを、
    前記電子マネー記録手段からの取引代金の決済のための
    電子マネーと関連付けて外部に送信するための行為状況
    データ送信手段と、を備えたことを特徴とするマーケテ
    ィング用データ送信システム。
  24. 【請求項24】 ユーザーが利用する移動体通信端末に
    備えられたマーケティング用データ送信システムであっ
    て、 ユーザーがインターネットなどのネットワークを介して
    商品又はサービスを提供してくれるショップとの間で商
    取引を行うとき、その取引の代金決済のために使用する
    電子マネーを記録するための電子マネー記録手段と、 前記ユーザーの現在の行為状況を特定するための行為状
    況データを発生するための行為状況データ発生手段と、 前記行為状況データ発生手段からの行為状況データを、
    前記電子マネー記録手段からの取引代金の決済のための
    電子マネーと関連付けて外部に送信するための行為状況
    データ送信手段と、を備えたことを特徴とするマーケテ
    ィング用データ送信システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2018180984A (ja) * 2017-04-14 2018-11-15 トッパン・フォームズ株式会社 決済管理装置、決済システム、決済管理方法

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