JP2001101039A - 階層ストレージ管理装置 - Google Patents

階層ストレージ管理装置

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JP2001101039A
JP2001101039A JP28302499A JP28302499A JP2001101039A JP 2001101039 A JP2001101039 A JP 2001101039A JP 28302499 A JP28302499 A JP 28302499A JP 28302499 A JP28302499 A JP 28302499A JP 2001101039 A JP2001101039 A JP 2001101039A
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Toshiaki Mizukami
利晃 水上
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Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 オンライン状態のファイルをアクセスし、ア
ーカイブフラグをオンからオフにすると、イベント処理
部で、当該ファイルの状態をオンライン状態からバック
アップ状態に遷移させる。オンライン状態のファイルの
ニアラインフラグをオフからオンにすると、当該ファイ
ルの状態は、オンライン状態からニアライン状態に遷移
する。バックアップ状態のファイルのアーカイブフラグ
をオフからオンにすると、当該ファイルは、バックアッ
プ状態からオンライン状態に遷移する。バックアップ状
態のファイルのニアラインフラグをオフからオンにする
と、当該ファイルは、バックアップ状態からニアライン
状態に遷移する。ニアライン状態のファイルのニアライ
ンフラグをオンからオフにすると、当該ファイルは、ニ
アライン状態からバックアップ状態に遷移する。 【効果】 ファイル属性の更新で明示的にファイルを移
動できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、階層ストレージ管理
装置に関し、特にたとえばハードディスクドライブ(H
DD)のような高速ストレージとたとえば光ディスクジ
ューククボックスのような低速ストレージとを含む階層
ストレージにおけるファイルジョイスティックファイル
の移動を管理する管理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ストレージやメモリの容量当たりのコス
トは、アクセス速度が速いものほど高価で、低速になる
ほど安価である。ストレージ・サブシステムを単一、た
とえばハードディスクドライブ(以下、「HDD」と略
す。)で構成すれば、応答速度は10ms程度で比較的
高速なアクセス性能を実現できる。一方、磁気テープを
採用したテープライブラリで構成すれば、応答速度は数
10秒から数分と低速なアクセス性能しか実現できない
が、HDDよりも10分の1〜数10分の1のコストで
実現できる、。
【0003】大容量ストレージでは容量当たりのコスト
のわずかな違いでも、システムコストとしては大きな差
になる。したがって、大容量ストレージでは、容量当た
りのコストの安いメディア/ドライブ装置で構成する必
要がある。
【0004】一方、ストレージに格納されるファイルの
アクセス頻度は、一般的に一様ではなく、比較的頻繁に
アクセスされるファイルと、アクセス時間間隔の長い、
めったにアクセスされないファイルとがある。この特性
を利用して、アクセス頻度の高いファイルを高価だが高
速のストレージに格納し、アクセス頻度の低いファイル
を安価だが低速なストレージに格納することで、システ
ム全体の平均的なアクセス性能を低下させることなく、
システムコストを低下することができる。
【0005】ファイルを高速なストレージと低速なスト
レージに振り分けるファイル管理は、階層ストレージ管
理と呼ばれている。図1には階層ストレージ管理におけ
るストレージのメモリと各メディアとの関係を示す。頂
点に向かって容量当たりのコストが高くなり、底辺に向
かって、ストレージ容量が大きくなる。階層ストレージ
管理では図1の矢印で示したファイル移動を管理する。
【0006】階層ストレージ管理では、選択条件に合う
ストレージ間を移動させるファイルが選択され、設定さ
れた移動開始条件が成り立つときに自動的にファイルが
移動される。高速のストレージにHDD、低速のストレ
ージにテープライブラリや光ディスクジュークボックス
(以下、これらを、単に「ジュークボック」と略す。)
を採用した従来の階層ストレージ管理の条件設定例を示
す。
【0007】(1) HDDからジュークボックスヘ移動さ
せるファイルの選択 以下に示す条件例のANDやORで移動するHDD内の
ファイル侯補が選択される。
【0008】 最終ファイルアクセス時期。たとえ
ば、「1999年4月3日より以前」や「1ヶ月以前」 最終ファイル更新時期。たとえば、「1999年4
月3日より以前」や「1ヶ月以前」 ファイルサイズ。たとえば、10MB以上 (2) (1)で選択されたファイルの移動開始条件 以下に示す条件例のANDやORでファイルが移動され
る。
【0009】 残り容量制限。たとえば、HDDの残
り容量が300MBまで減少したとき 移動候補数。たとえば、移動するファイル侯補数が
100まで増加したとき (3) (1)で選択されたファイルの移動停止条件 以下に示す条件例のANDやORで移動が停止される。
【0010】 残り容量上限。たとえば、HDDの残
り容量が500MBまで増加したとき 移動候補数。たとえば、移動するファイル候補数が
10まで減少したとき (4) ジュークボックスからHDDへ移動させるジューク
ボックス内のファイルの選択条件 読み出しアクセスのあったジュークボックス内のフ
ァイル (5) (4)で選択されたファイルの移動条件 要求があったとき直ちに実行 また、場合によっては次の機能を備えることもある。
【0011】(6) HDDからジュークボックスヘ移動さ
せないファイルの指定 (1) の条件に合うファイルであっても、選択候補から外
すファイル名リストをファイル(「駐在指定ファイル」
と呼ぶ。)に記述しておくことで選択から外す機能。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来の階層ストレージ
管理にいては、前述した条件に従ってファイルがHDD
からジュークホックに移動する。しかし、過去のアクセ
ス履歴やファイルサイズに拘わらず、特定のファイルや
ファイル群については、アクセス時の高速な応答が必要
で、ジュークボックスに移動したファイルをアクセスし
て応答時間が長くなっては困る場合がある。たとえば、
ネットワーク経由でアクセスするときのタイムアウトの
発生を防ぎたい場合である。しかし、ジュークボックス
からHDDにファイルが移動するのは、一度読み出しア
クセスがあった場合であり、一度は、ジュークボックス
からの応答時間の長いアクセスを行わなければならない
という課題があった。、さらに、前述のように、HDD
からジュークボックスヘのファイル移動は、空き容量が
条件となる容量値以下になった場合に開始される。HD
Dに十分な容量がある間は移動が起こらない。つまり、
明示的に移動を開始させられないという課題があった。
【0013】それゆえに、この発明の主たる目的は、フ
ァイルを高速にアクセスできる、階層ストレージ管理装
置を提供することである。
【0014】この発明の他の目的は、必要に応じてスト
レージ間で明示的にファイルを移動できる、階層ストレ
ージ管理装置を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明に従った階層ス
トレージ管理装置は、応答速度およびデータ転送速度の
少なくとも1つが互いに異なる複数種類のストレージを
階層的に構成した階層ストレージの管理装置であって、
ユーザアプリケーションによって直接アクセスされるフ
ァイルのファイル属性が各ストレージに格納されている
ファイルのファイル状態を指定できる情報を有し、さら
に任意のユーザアプリケーションがファイル属性を変更
したときその更新されたファイル属性に従って当該ファ
イルのファイル状態を遷移させるファイル状態遷移手段
を備える、階層ストレージ管理装置である。
【0016】なおファイル状態を指定するファイル属性
はそのファイルがすべて有することも、またそのファイ
ルに関連づけられたファイルに分散して有することもあ
る。
【0017】請求項2記載発明は、ユーザアプリケーシ
ョンによって直接アクセスしないニアライン領域にのみ
実体ファイルが格納されているファイルで、そのファイ
ルにリンクしているターゲット領域のファイルをアクセ
スしたとき、実体ファイルをターゲット領域にコピーす
るために、前記ファイル状態遷移手段は、前記ファイル
属性を更新するとともに前記ファイル状態を遷移させ
る、請求項1記載の階層ストレージ管理装置である。
【0018】
【作用】階層ストレージは、ユーザ操作などのコンピュ
ータ入力装置からの指示を含むユーザアプリケーション
の動作によって直接アクセスできるターゲット領域およ
びそれらによっては直接アクセスしないニアライン領域
を含む。そのターゲット領域に存在するファイルのファ
イル属性として、最終アクセス時刻,最終ファイル更新
時刻およびファイルサイズのような情報のほか、アーカ
イブフラグおよびニアラインフラグを含む。ファイルの
アクセスによってこのアーカイブフラグおよびニアライ
ンフラグの少なくとも1つが変更されたとき、ファイル
状態遷移手段は、そのフラグの変更に伴ってファイル状
態を遷移させる。
【0019】また、ニアライン領域にのみ実体ファイル
が格納されているファイルをたとえばオープンする等の
ためにアクセスする場合、ユーザアプリケーションが実
体ファイルをアクセスできるようにファイル状態遷移手
段は、ファイル属性たとえばフラグを更新するととも
に、ファイル状態を遷移させることもある。
【0020】ターゲット領域のファイルのアクセスによ
って、ファイルシステム管理部からイベントの発生がイ
ベント処理部に通報され、イベント処理部では、当該フ
ァイルを更新されたアーカイブフラグおよびニアライン
フラグで決まるファイル状態とすることによって、ファ
イル状態を遷移させる。
【0021】また、ニアライン領域にのみ実体ファイル
が格納されているファイルのアクセスの場合、ファイル
システム管理部またはイベント処理が属性フラグを更新
して、ファイル状態を遷移させることもある。
【0022】
【発明の効果】この発明によれば、ファイル属性に応じ
て低速ストレージに保存されているファイルを高速スト
レージに明示的にコピーすることができるので、低速ス
トレージにアクセスすることなく、高速にファイルをア
クセスできる。また、ファイル属性、具体的にはアーカ
イブフラグを更新することによって、高速ストレージか
ら低速ストレージへ明示的にファイルを移動させること
ができる。
【0023】この発明のその他の目的,特徴および利点
は、添付図面に関連して行われる以下の実施例の詳細な
説明から一層明らかとなろう。
【0024】
【実施例】図2に示すこの発明の一実施例の階層ストレ
ージ管理装置10では、ホスト12からアクセス可能
な、高速ストレージとしてRAID(Redundant Arrays
of Independent Disks:大容量ハードディスク装置)1
4を採用し、低速なストレージとしてジュークボックス
16を採用した。RAID14には、ホスト12のアプ
リケーションやユーザから直接ファイルを格納しまたは
読み出すターゲット領域を確保する。つまり、「ターゲ
ット領域」とは、RAID14内の領域であって、ユー
ザやアプリケーションがアクセスする領域である。ジュ
ークボックス16には、ターゲット領域からのファイル
の移動先やコピー先であるニアライン領域を確保する。
つまり、「ニアライン領域」とは、ランダムアクセス可
能なストレージ領域であり、この実施例ではジュークボ
ックス16に形成され、アプリケーションやユーザから
直接アクセスされることはない。なお、「ニアライン領
域」に対する「オンライン領域」は、アプリケーション
やユーザが即座にアクセスできるストレージ領域であ
り、この実施例ではRAID14に形成される。
【0025】ホスト10は周知のように、図3に示すC
PU120を含み、このCPU120に、たとえばキー
ボードおよびマウスその他のポインティングデバイスを
含む入力装置121が接続されるとともに、図4や図5
〜図7に示すプログラムや、データを格納するためのH
DD(Hard Disc Drive)122およびワーキングメモリ
として利用できるRAM123が接続される。たとえば
CRTのようなディスプレイやプリンタ等を含む出力装
置124がまたCPU120に接続される。CPU12
0はストレージインタフェース125を介して、前述の
RAID14およびジュークボック16に結合される。
したがって、ユーザは入力装置121を操作して、RA
ID14内に蓄積されているファイルにアクセスでき
る。ただし、RAID14はあくまで階層ストレージの
ターゲット領域を確保する。
【0026】この実施例での階層ストレージ管理では、
管理するファイルについて、「オンライン状態」、「バ
ックアップ状態」、および「ニアライン状態」の3つの
状態を定義する。「オンライン状態」とは、管理するフ
ァイルがターゲット領域にのみ保存されている状態であ
り、ホスト12はターゲット領域を単なるストレージと
して利用する。「バックアップ状態」とは、管理するフ
ァイルがターゲット領域に保存されていてかつそのファ
イルのコピーがニアライン領域にも保存されている状態
である。「ニアライン状態」とは、管理されるファイル
がニアライン領域にしか保存されていない状態である
が、ターゲット領域には、ニアライン領域に移動したフ
ァイルヘのリンクが残される(以下、「HSM(Hierarc
hy StorageManagement)リンクと呼ぶ。)。HSMリン
クは元のファイルと同じファイル名を有することで、ユ
ーザやアプリケーションからは元のファイルをアクセス
したのと同じ方法でアクセスを行える透過性を備えるこ
とができる。また、HSMリンクは元のファイルに比べ
てファイルサイズが小さいため、ニアライン状態になる
と、ターゲット領域の使用容量が減る。たとえば、高速
のストレージから低速のストレージにファイルが移動す
るのは、そのファイルがオンライン状態からニアライン
状態に遷移したことを意味する。
【0027】また、ターゲット領域に保存されているフ
ァイルには、少なくともアーカイブ(Archive)フラグと
ニアラインフラグのファイル属性を備える。アーカイブ
フラグは、通常のファイルシステムのようにファイルの
生成や更新時にオンされ、アプリケーションソフトやユ
ーザ操作やOSまたはファイル状態遷移手段によってオ
フされる。ニアラインフラグは、アプリケーションソフ
トやユーザ操作やOSまたはファイル状態遷移手段によ
ってオンまたはオフされる。アーカイブフラグとニアラ
インフラグとで規定されるファイル状態を表1に示し
た。
【0028】ファイル属性は、周知のように、OS,ア
プリケーション,あるいはユーザ操作によって更新され
る情報であり、この情報は、従来は、ファイルに関する
単なる情報の記憶として利用されてきた。これに対し
て、この実施例では、ファイル属性として、従来公知の
属性情報たとえばパスワード,作成者,所有者,作成時
刻,更新時刻,最終アクセス時刻,ファイルサイズなど
の他に、少なくともニアラインフラグを、アーカイブフ
ラグを持たない場合にはアーカイブフラグとともに、設
定できるようにしている。なお、アーカイブフラグやニ
アラインフラグは、他のファイル属性情報と同様に、当
該ファイルのファイル属性設定画面を出力装置(ディス
プレイ)124に表示した状態で、入力装置121を操
作することによって、設定しかつ変更することができ
る。
【0029】
【表1】
【0030】図4を参照して、図2に示す管理装置10
すなわち図3のホスト12のソフトウェアの内部構成を
説明する。一般的にコンピュータ内部のソフトウェア
は、HDD122内に設定されていて、ユーザアプリケ
ーション,カーネル(OS),およびファイルシステム
(ストレージ)から構成される。また、ファイルアクセ
スに着目すれば、カーネル内部は、システムコール管理
部,ファイルシステム管理部およびデバイスドライバ部
に大別される。実施例では、このような一般的なコンピ
ュータソフトウェアの他に、ファイルシステム管理部に
以下の機能を追加するとともに、次のソフトウェアを含
む。
【0031】ファイルシステム管理部は、ターゲット領
域のファイルについて、アーカイブフラグとニアライン
フラグの変化やファイルアクセスがあったことを検知し
てイベント処理部に伝えるもので、具体的には、図5に
示す動作をする。
【0032】図5を参照して、ファイルシステム管理部
は、ステップS1でRAID14のターゲット領域への
アクセス要求がCPU120から出力されるとき起動さ
れる。そして、ステップS2では、そのアクセス要求に
ついて、イベント処理部への通報が必要かどうか判断す
る。たとえば、アーカイブフラグおよびニアラインフラ
グが変更された場合、通報する。また、ニアライン状態
のファイルをオープするときも通報する場合がある。
【0033】アーカイブフラグやニアラインフラグがと
もに不変の場合やニアライン状態のファイルオープン以
外のファイルアクセスの場合、イベント処理部への通報
は不要であり、ステップS3で、当該アクセス要求に従
ったファイル処理を実行する。
【0034】イベント処理部への通報が必要な場合、つ
まりアーカイブフラグおよびニアラインフラグの少なく
とも1つがユーザまたはアプリケーションによって変更
された場合、ステップS2で“YES”が判断され、続
くステップS4で、発生したイベントをイベント処理部
に通報し、次のステップS5で、ターゲット領域へのア
クセス要求をイベント処理部に転送する。このようにし
て、イベント処理部は、ターゲット領域へのアクセスお
よびフラグの変更を知る。
【0035】イベント処理部は、ファイルシステム管理
部からの検知情報を受け取り、処理するもので、具体的
には、図6に示す動作を実行する。すなわち、ファイル
システム管理部からイベント発生の通報がある(ステッ
プS11)と、ステップS12で、先のステップS5で
転送されたアクセス要求を処理する。したがって、たと
えばフラグ変更のイベントが通報されたとき、表2の
「フラグ更新に伴う動作」を実行することになる。
【0036】
【表2】
【0037】表2および図7を参照して、オンライン状
態のファイル(ターゲット領域)がアクセスされ、ユー
ザ(アプリケーション)が明示的にアーカイブフラグを
操作してアーカイブフラグがオンからオフに変更される
と、そのイベントの発生がファイルシステム管理部から
イベント処理部に通知され、イベント処理部では、応じ
て、ターゲット領域のファイルをニアライン領域にコピ
ーする。したがって、当該ファイルの状態は、オンライ
ン状態からバックアップ状態に遷移する。
【0038】オンライン状態のファイルがアクセスさ
れ、ユーザ(アプリケーション)によってニアラインフ
ラグがオフからオンに変更されると、そのイベントの発
生がファイルシステム管理部からイベント処理部に通知
される。イベント処理部では、応じて、アーカイブフラ
グをオフするとともに、ターゲット領域のファイルをニ
アライン領域に移動する。ターゲット領域にはニアライ
ン領域に移動したファイルをユーザ(アプリケーショ
ン)から透過にアクセスするためのHSMリンクを生成
する。したがって、当該ファイルの状態は、オンライン
状態からニアライン状態に遷移する。ファイルシステム
管理部とイベント処理部の機能分担には、いくつもの方
法がある。たとえば、オンライン状態からニアライン状
態への遷移では、ファイルシステム管理部がアーカイブ
フラグをオフする方法もある。
【0039】バックアップ状態のファイルのアーカイブ
フラグの明示的操作,またはファイルの更新によってア
ーカイブフラグがオフからオンに変更されると、そのイ
ベントの発生がファイルシステム管理部からイベント処
理部に通知される。イベント処理部では、応じて、ニア
ライン状態のファイルをニアライン領域から削除する。
または、ニアライン領域のファイルがオンライン領域の
ファイルのバックアップファイルとしての関連づけを削
除する。したがって、当該ファイルは、バックアップ状
態からオンライン状態に遷移する。
【0040】バックアップ状態のファイルがアクセスさ
れ、ニアラインフラグがオフからオンに変更されると、
そのイベントの発生がファイルシステム管理部からイベ
ント処理部に通知され。イベント処理部では、応じて、
ターゲット領域のファイルをHSMリンクに変更する。
したがって、当該ファイルは、バックアップ状態からニ
アライン状態に遷移する。
【0041】ニアライン状態のファイルがアクセスさ
れ、ニアラインフラグがオンからオフに変更されると、
そのイベントの発生がファイルシステム管理部から処理
部に通知される。イベント処理部では、ニアライン領域
のファイルをターゲット領域にコピーしてHSMリンク
と置き換える。
【0042】ニアライン状態のファイルがオープンされ
ると、自動的にニアライン状態へファイル状態を遷移す
る条件にファイル属性の最終アクセス時刻が用いられて
いる場合、ニアライン状態のファイルにオープン要求が
あると、イベント処理部ではニアライン領域のファイル
をターゲット領域にコピーし、ニアラインフラグをオン
からオフに更新してから、コピーされたファイルをオー
プンする。つまり、バ状態にしてファイルをオープンす
る。このファイルのクローズ要求があると、最終アクセ
ス時刻やファイルサイズなどを更新してクローズする。
なお、ニアラインフラグを更新せずにファイルをオープ
ンし、クローズ時にニアラインフラグをオンからオフに
更新する方法もある。
【0043】また、自動的にニアライン状態にファイル
状態を遷移させる条件にファイル属性の最終アクセス時
刻が用いられていない場合、ニアライン状態からバック
アップ状態に遷移することなく、ニアライン領域のファ
イルをHSMリンクを経由してオープンする方法もあ
る。
【0044】図4に示す階層ストレージ管理デーモン
は、常時ターゲット領域の残り容量をモニタするととも
に、ファイル属性がある条件を満足しているファイルを
検索して、条件に対応したアーカイブフラグやニアライ
ンフラグの更新を行うもので、具体的には、図8に示す
動作を実行する。すなわち、ステップS21で、ファイ
ル属性(最終ファイルアクセス時刻,最終ファイル更新
時刻およびファイルサイズ)を参照し、先に説明した移
動条件に適合するファイルを探す。該当するファイルを
探知する(ステップS22)と、RAID14(ターゲ
ット領域)の残容量や移動候補数を参照して、次のステ
ップS23で、先に説明したファイル移動条件が成立し
たがどうか判断する。
【0045】移動開始条件が成立したファイルについ
て、次のステップS24において、当該ファイルのファ
イル属性に含まれるニアラインフラグをセット(オン)
するとともに、アーカイブフラグをリセット(オフ)す
る。したがって、そのファイルがターゲット領域(RA
ID14)からニアライン領域(ジュークボック16)
移動する。このとき、ターゲット領域には、表1に示す
ように、HSMリンクが書き残される。
【0046】移動するファイルがバックアップ状態であ
れば、ターゲット領域の実体ファイルをファイルサイズ
の小さなHSMリンクに置き換えるため、ニアライン領
域にファイルを移動させることなく、ターゲット領域の
容量を増やすことができる。また、移動させるファイル
がオンライン状態のファイルであれば、実体ファイルを
ニアライン領域に移動してから、ターゲット領域の実体
ファイルをHSMリンクに置き換える。
【0047】その後、ターゲット領域の残容量や移動候
補数を参照して、先に説明した移動停止条件が成立した
かどうかをステップS25で判断し、移動停止条件が成
立すると、先のステップS21に戻る。つまり、階層ス
トレージ管理デーモンでは、移動停止条件が成立するま
で、探索されたファイルについてステップS24のフラ
グを変更することによって、ターゲット領域からニアラ
イン領域へのファイル移動を実行する。
【0048】従来の階層ストレージ管理では、ジューク
ボックス16に移動したファイルつまりニアライン状態
のファイルがRAID(HDD)14を戻すには、当該
ファイルを一度アクセスする必要がある。換言すれば、
アプリケーションは、一度はジュークボックス16への
応答時間の長いアクセスを行わなければならない。
【0049】これに対して、上述の実施例では、ニアラ
イン状態でオンしていたニアラインフラグを明示的にオ
フすることで、ジュークボックス16に移動されていた
ファイルがRAID14にコピーされる。したがって、
RAID14にコピーされたファイルをアプリケーショ
ンがアクセスすることで、高速にアクセスすることが可
能になる。このように、ファイル移動とファイルアクセ
スとを分離して明示的に動作させることで、従来技術の
課題を解決できる。
【0050】詳しく述べると、アーカイブフラグをオフ
することで、HDDのファイルがジュークボックスにコ
ピーされる。また、ニアラインフラブをオンすること
で、HDDのファイルはジュークボックスヘ移動され
る。このように、アーカイブフラグとニアラインフラグ
を更新することで、ジュークボックスからHDDへのフ
ァイルの移動やコピーを明示的に指定できる。
【0051】また、従来は、先に説明したようなルール
にしたがったファイル移動であり、移動するファイルを
指定できるだけで、それを実行するタイミングを明示的
に指定できなかった。
【0052】これに対して、実施例ではファイル属性の
変化によってファイル移動を行えるため、ファイル属性
の変化というタイミングでファイル移動開始の指定が可
能になった。
【0053】さらに、上述の実施例では、アーカイブフ
ラグをオフすることで、HDDのファイルのバックアッ
プがジュークホックに作成される。これにより、次のよ
うな利点が生まれる。すなわち、通常、HDDのバック
アップのために専用のアプリケーションが必要である
が、実施例ではファイル属性のアーカイブビットをオフ
するだけでよく、ファイルシステムには必ず装備されて
いるコマンドでバックアップが可能になる。さらに、従
来では、通常、専用のアプリケーションでHDDのバッ
クアップを行うため、アプリケーションがHDDをアク
セスしているときは、バックアップを取れない。また、
次のバックアップが行われるまでバックアップを取れな
いことになる。つまり、ファイルがオープンされていて
ロックがかかっている場合、バックアップソフトウェア
がそのファイルをバックアップできないし、ロックが係
っていないファイルを更新中にバックアップされるれて
しまう問題が発生する。そのため、バックアップを実行
する時間帯は、そのようなアプリケーションを停止する
ことが必要になる。これに対して、実施例では、先に説
明したように、ファイルがクローズしてアーカイブビッ
ト(フラグ)がオンされたことを検知してバックアップ
を行うことができるので、この問題を解決できる。
【0054】さらに、実施例では、HSMの中にバック
アップを含んだ統合的なシステムになっているため、タ
ーゲット領域の容量を高速に増加することができる。た
とえば、図4のイベント処理部が、ファイルが新規に作
成されたことまたは更新されたイベント通報を受けた場
合、直ちにファイルのアーカイブビットをオフしてバッ
クアップ状態にする。そうすることによって、ターゲッ
ト領域のファイルでニアライン状態になっていないファ
イルのほとんどが常時バックアップされていることにな
る。そのため、ターゲット領域の空き容量が不足して図
7のステップS24の処理が行われても、ニアライン領
域にファイルを移動することなくバックアップ状態から
ニアライン状態に遷移するため、高速に空き容量を増加
できる。
【0055】これまで、各ストレージに格納されるファ
イルの状態を指定するファイル属性状態にアーカイブビ
ットとニアラインビットを用いる実施例を説明したが、
ターゲット領域のファイルが通常のファイルシステムで
備えるファイル属性であるターゲット領域のファイルサ
イズ(T-SIZE)とHSM独特のファイル属性であるニア
ライン領域のファイルサイズ(N-SIZE)とをファイル属
性して有する場合、両方のファイルサイズの関係から次
の表3に示すようにファイル状態を指定する方法があ
る。
【0056】
【表3】
【0057】なお、オンライン状態の場合、バックアッ
プ状態またはニアライン状態を区別するために、たとえ
ばN-SIZEには負数である「−1」を入力する。また、タ
ーゲット領域の実体ファイルがHSMリンクのファイル
サイズよりも小さい場合、ニアライン状態への遷移を禁
止する。また、実体ファイルが更新されると、更新前と
はファイルサイズの関係が変わることがある。図4のイ
ベント処理部では、更新前のファイルサイズの関係から
指定されるファイル状態を記憶しておき、次のコピー処
理を行うことで、ファイルサイズによって正しくファイ
ル状態を指定することになる。
【0058】
【表4】
【0059】他にも、各ストレージに格納されるファイ
ルの状態を指定する情報をファイル属性の1つのフィー
ルドに記録する方法がある。しかしながら、ファイル状
態の指定については、アーカイブフラグとニアラインフ
ラグとによってファイル状態を指定することと理論的に
等価である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の背景となる階層ストレージを示す図
解図である。
【図2】この発明の一実施例を示すシステム構成図であ
る。
【図3】図2実施例のホストを詳細に示すブロック図で
ある。
【図4】図3に示すホストに設定されるプログラムを示
す図解図である。
【図5】図4に示すファイルシステム管理部を詳細に示
すフロー図である。
【図6】図4に示すイベント処理部を詳細に示すフロー
図である。
【図7】実施例におけるイベント処理部によるファイル
状態の遷移を示す図解図である。
【図8】図4に示す階層管理デーモンを詳細に示すフロ
ー図である。
【符号の説明】
10 …階層ストレージ管理装置 12 …ホスト 14 …RAID 16 …ジュークボック 120 …CPU 121 …入力装置 122 …HDD 123 …RAM 124 …出力装置 125 …ストレージインタフェース

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】応答速度およびデータ転送速度の少なくと
    も1つが互いに異なる複数種類のストレージを階層的に
    構成した階層ストレージの管理装置であって、 ユーザアプリケーションによって直接アクセスされるタ
    ーゲット領域のファイルおよびそのファイルに一意に関
    連づけられたファイルのファイル属性が各ストレージに
    格納されたファイルのファイル状態を指定できる情報を
    有し、さらに任意のプログラムが前記ファイル属性を変
    更したときその更新されたファイル属性に従って当該フ
    ァイルのファイル状態を遷移させるファイル状態遷移手
    段を備える、階層ストレージ管理装置。
  2. 【請求項2】ユーザアプリケーションによって直接アク
    セスしないニアライン領域にのみ実体ファイルが格納さ
    れているファイルで、そのファイルにリンクしているタ
    ーゲット領域のファイルをアクセスしたとき、前記ファ
    イル状態遷移手段は、実体ファイルをターゲット領域に
    コピーするために、前記ファイル属性を更新するととも
    に前記ファイル状態を遷移させる、請求項1記載の階層
    ストレージ管理装置。
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