JP2001100328A - フィルムタイプの自動検出機能を有するスキャナー - Google Patents

フィルムタイプの自動検出機能を有するスキャナー

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JP2001100328A
JP2001100328A JP2000246345A JP2000246345A JP2001100328A JP 2001100328 A JP2001100328 A JP 2001100328A JP 2000246345 A JP2000246345 A JP 2000246345A JP 2000246345 A JP2000246345 A JP 2000246345A JP 2001100328 A JP2001100328 A JP 2001100328A
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color
channel
film
scanner
spectral
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JP2000246345A
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Kevin C Scott
シー スコット ケヴィン
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Eastman Kodak Co
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Eastman Kodak Co
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/46Colour picture communication systems
    • H04N1/56Processing of colour picture signals
    • H04N1/60Colour correction or control
    • H04N1/6097Colour correction or control depending on the characteristics of the output medium, e.g. glossy paper, matt paper, transparency or fabrics
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
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    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/46Colour picture communication systems
    • H04N1/48Picture signal generators
    • H04N1/482Picture signal generators using the same detector device sequentially for different colour components

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルムタイプを確認するための自動フィル
ムタイプ検出機能及び確認機能を有するスキャナーを提
供することを目的する。 【解決手段】 画像内容を表わす複数のカラー色素をそ
れぞれ含有する異なる媒体タイプのカラー写真媒体のス
キャンニングシステムであって、(a)各カラー色素の
スペクトル吸収内のスペクトル感度に対応する分離チャ
ンネルと、一つのカラー色素のスペクトル吸収内の別の
スペクトル感度に対応する追加チャンネルとを有する信
号を発生させるスキャナーと、(b)少なくとも一つの
前記分離チャンネルと前記追加チャンネルとからの信号
を相関させて媒体タイプを決定するプロセッサとを具備
するスキャンニングシステムを開示する。より具体的に
は、プロセッサはシアン色素のスペルトル吸収内の赤チ
ャンネルと上記シアン色素のスペクトル吸収内の赤外線
チャンネルとからの信号を相関させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像データのデジタ
ル処理、特にフィルムスキャナーから得られたデータの
デジタル処理に関する。
【0002】
【従来の技術】フィルムスキャナーはネガフィルム及び
リバーサル(スライド)フィルムを含む写真フィルムの
スキャニングに利用可能である。ネガスキャニング及び
リバーサルスキャニングの双方では、スキャナーによっ
て異なるタイプのフィルム、例えばスライドフィルム場
合、コダクローム(Kodachrome)スライドフィルム及び
エカタクローム(Ektachrome)スライドフィルムの双方
を扱うことは普通のことである。スキャナーがフィルム
を走査し、デジタルスキャンデータを発生させた後、
色、シャープネス及びノイズの点からオリジナル画像の
所望の表示である結果を得るために、そのデジタルスキ
ャンデータの処理が、通常行われている。本処理の幾つ
かは、特に色処理は走査されたフィルムタイプに依存
し、つまりデジタルデータはカラーマトリックスと、ス
キャナーのスペクトル応答と特定のフィルムタイプの組
合わせに適するプロファイルとから処理される。その
上、リバーサルフィルムからのスキャンデータのカラー
処理はフィルムタイプに依存して変化する。なぜなら、
スキャナーのスペクトル応答は、上記フィルムタイプに
適するカラーマッチング機能よりもかなり異なることが
普通であるからである。同様な状況はネガフィルムでも
起こり得ることであるが、その程度は少ない。なぜな
ら、最終出力の印字媒体により露光誤差に対する大きな
ラチチュードを許容し、自動シーンバランシングを利用
することにより、前記したスペクトル差異を適切に補正
するからである。
【0003】数多くの現存するシステムでは、フィルム
タイプの調整は、例えばスキャナーの設定中に適当なデ
ータを入力することにより、手動でスキャナーに対して
行っている。あるいは、米国特許第5,412,737号
には、赤、緑、青及び輝度(ここで輝度は赤、緑及び青
に重きを置いた組合わせである)間の暗さの比、明るさ
の比又は透過比の七つの比較の少なくとも二つの結果に
重きを置いた平均を利用することにより、ネガスライド
及びポジスライドの有無を自動的に確認する方法を開示
している。フィルムタイプの自動検出が望ましいが、多
くの試験での全てのカラーチャンネルを利用する必要が
あるので、上記の公知技術は複雑である。さらに、上記
技術はカラーネガフィルムの強いオレンジキャストに依
存するので、例えば二つのリバーサルフィルム間のよう
な、同じ種類のフィルムの二つのカテゴリー間を区別す
るする能力を有しているか不明確である。
【0004】数多くのフィルムスキャナー(例えば、ニ
コンLS−2000フィルムスキャナー)は、スクラッ
チ、埃や指紋のような欠陥の位置決めし、補正する目的
のために赤外線(IR)チャンネルを有する。さらに、
例えば米国特許第5,266,805号に開示されている
スキャンニングシステムを参照するに、媒体欠陥の位
置、境界及び強度をマッピングするために、赤外線画像
を利用している。分離チャンネルのおかげで、現存する
RGBチャンネルを利用する際の色素感度の重なりに起
因する先行技術固有の数多くの問題を回避することがで
きるが、必要としているものは、フィルムタイプを確認
するために、赤外線チャンネルのような分離チャンネル
を利用する自動フィルムタイプ検出及び確認用の技術で
あり、よってユーザがフィルムタイプが分からないと
き、データ入力間違い若しくはデータ入力を忘れてしま
う、フィルムタイプの手動入力の必要性を回避させる。
【0005】色素の吸収がフィルムの他の色素によりあ
まり影響を受けない二つの異なるスペクトル感度にて調
べられると、現存するシステムに行われる同様なフィル
ムタイプ間でのより直接的な区別を確立することが可能
である。したがって、本発明はスキャンされるフィルム
タイプを分類するために、スキャンフィルムでの及びス
キャンフィルムからの色素のスペクトル吸収の情報を得
るように、赤外線チャンネル(又は通常の三つのRGB
チャンネルを超えた、他のスペクトル的に区別されたチ
ャンネル)の使用を基礎とする。かかる分類は、その後
のデジタル画像処理工程を選択若しくは変更させるため
に利用され得る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の点に鑑
みてなされたものであり、前記した一つ以上の問題を克
服することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的は、画像内容を
表わす複数のカラー色素をそれぞれ含有する異なる媒体
タイプのカラー写真媒体のスキャンニングシステムであ
って、(a)各カラー色素のスペクトル吸収内のスペク
トル感度に対応する分離チャンネルと、一つのカラー色
素のスペクトル吸収内の別のスペクトル感度に対応する
追加チャンネルとを有する信号を発生させるスキャナー
と、(b)少なくとも一つの前記分離チャンネルと前記
追加チャンネルとからの信号を相関させて媒体タイプを
決定するプロセッサとを具備するスキャンニングシステ
ムにより達成される。
【0008】具体的には、上記プロセッサはシアン色素
のスペクトル吸収内の赤チャンネルと上記シアン色素の
スペクトル吸収内のさらなる赤外線チャンネルとからの
信号を相関させる。
【0009】本発明は多くの価値のある技術的利点を提
供する。本発明により自動スキャンニングと自動処理が
可能となる;したがって、ユーザによる介入又はフィル
ムタイプの認識は不必要となる。乱暴な取扱いも問題な
い;フィルムタイプは、フィルムタイプに依存する画像
処理に大きく必要とされる同じ物理的性質(色素スペク
トル)に基づいて決定される。最小の計算が関係する;
好ましい実施例では、画像の2D(二次元)ヒストグラ
ムがピクセル処理にのみ必要とされる。さらに、本発明
はフィルムのオリジナル画像の露光状態以上/又は露光
状態以下の合理的な広範囲にわたり、スキャナーの露光
設定の合理的な広範囲以上に、フィルムタイプを正確に
分類する。
【0010】本発明の上記及び他の態様、目的、特徴及
び利点は、添付した特許請求の範囲及び図面を参照し
て、以下の好ましい実施例の詳細な説明を概観すること
により、一層明確に理解できる。
【0011】
【発明の実施の形態】電子センサ及び画像処理を利用す
るスキャニング装置は周知であるので、本願での説明
は、特にスキャニング装置の一部分を構成し、本発明の
装置及び方法と直接協働する要素に関する。特に示さな
いが本願で説明する要素は、本技術分野から選択され
る。以下の説明では、フィルムタイプの区別方法は、ソ
フトウェア又はコンピュータプログラムとして説明す
る。かかるソフトウェアの均等物はハードウェアにも構
成されていることは、当業者は容易に理解できる。説明
すべき実施例の他の態様はソフトウェアにても実現され
る。以下に説明するシステムが与えられたとすると、本
発明の実施に必要なかかる全てのソフトウェアは従来の
ものであり、かかる技術分野の通常の知識の範囲内であ
る。さらに、本願で利用するように、コンピュータプロ
グラムはコンピュータ可読保存媒体に保存され、その保
存媒体は、例えば(フロッピー(登録商標)ディスクの
ような)磁気ディスクや磁気テープのような磁気保存媒
体、光学ディスク、光学テープ又は機械可読バーコード
のような光学保存媒体、ランダムアクセスメモリ(RA
M)又はリードオンリメモリ(ROM)のような固体状
態電子保存や、コンピュータプログラムを保存させるの
に利用される他の物理的装置又は媒体を含む。
【0012】図1を参照するに、本発明を実施するため
のコンピュータシステム10を示す。コンピュータシス
テム10はスキャナーシステムの好ましい実施例を説明
する目的で示すが、本発明は図示したコンピュータシス
テム10に限定されるものではなく、電子処理システム
にも利用される。コンピュータシステム10は、プログ
ラムを受けて処理し、他の処理機能をも実行するため、
マイクロプロセッサを基礎とするユニット12を具備す
る。ディスプレイ14は、ソフトウェアと関連したユー
ザ関連情報を表示するために、マイクロプロセッサを基
礎とするユニット12に電子的に接続されている。さら
に、キーボード16はユーザが情報をソフトウェアに入
力することを可能にするために、マイクロプロセッサを
基礎とするユニット12に接続している。入力用のキー
ボード16を利用することの代わりに、ディスプレイ1
4のセレクタ20を移動させ、当業者には周知であるよ
うにセレクタ20が重なるアイテムを選択するために、
マウス18を利用する。
【0013】コンパクトディスクのリードオンリメモリ
(CD‐ROM)22は、ソフトウェアを受け、ソフト
ウェアプログラムを入力させる手段と、コンパクトディ
スク24を介してマイクロプロセッサを基礎とするユニ
ット12へ他の情報を提供するため、マイクロプロセッ
サを基礎とするユニット12に接続しており、そのコン
パクトディスク24は、通常ソフトウェアを有する。加
えて、さらにフロッピーディスク26もソフトウェアを
有し、ソフトウェアプログラムを入力させるために、マ
イクロプロセッサを基礎とするユニット12へ挿入され
る。さらに、本技術分野では周知であるように、マイク
ロプロセッサを基礎とするユニット12は、ソフトウェ
アプログラムを内部に保存するためにプログラム化され
ている。さらに、マイクロプロセッサを基礎とするユニ
ット12は、電話線やローカルエリアネットワークやイ
ンターネットのような外部のネットワークへの接続27
を有している。プリンタ28は、コンピュータシステム
10の出力のハードコピーを印字するために、マイクロ
プロセッサを基礎とするユニット12に接続している。
【0014】本発明の目的のため、写真フィルム30の
画像はスキャナー32によりコンピュータシステム10
へスキャンされ、マイクロプロセッサを基礎とするユニ
ット12に保存され、ディスプレイ14に表示される。
さらに、画像は従前から公知であるパーソナルコンピュ
ータカード(PCカード)34に電子的に埋設されたデ
ジタル画像を有するPCMCIAカード(パーソナルコ
ンピュータメモリカードインターナショナル協会に基づ
くカード)のようなPCカード34を介して入力され
る。ディスプレイ14の画像の可視化表示を可能にする
ために、PCカード34は最終的にマイクロプロセッサ
を基礎とするユニット12に挿入される。さらに、画像
はコンパクトディスク24、フロッピーディスク26や
ネットワーク接続27を介して入力される。PCカード
30、フロッピーカード26又はコンピュータディスク
34に保存された、或いはネットワーク接続27を介し
て入力された画像は、デジタルカメラ(図示せず)又は
スキャナー32のような多種多様ソースから得られ、そ
れぞれPCカード30、フロッピーディスク26又はコ
ンピュータディスク34に直接画像が保存可能である
(つまり、コンピュータシステム10に接続する必要な
い)。
【0015】本発明の主な目的は、二つ以上のスペクト
ル点、つまり吸収スペクトルの二つ以上の波長域で、好
ましくは単一のカラー色素により非常に影響を受ける吸
収の点で、特定のフィルム色素の吸収を評価し、相関さ
せることであることである。各フィルムタイプは少なく
とも一つの上記波長域で特徴的な吸収を有し、フィルム
タイプ間で異なる相関関係を確立させる。図2はエカタ
クロームフィルム(実線)とコダクロームフィルム(破
線)での、それぞれイエロー色素、マゼンタ色素及びシ
アン色素の吸収曲線40、42及び44を示す。図2の
検査から、本発明の実施の候補として、多くの波長が選
択可能であることが分かる;例えば、波長600nmで
のエカタクロームシアン色素44の吸収は、同じ波長で
のコダクロームシアン色素44の吸収よりも0.2だけ
濃度が高い。本発明は上記波長で実行することが可能で
あるが、本波長の光を吸収するマゼンタ42の効果を減
殺させる必要がある。そのようなことは難しいことでは
なく、よって不必要なマゼンタ色素の吸収を削除できる
が、観察用の別のチャンネルを選択することにより、全
ての伴う問題を回避する方がよい。
【0016】通常、約800nm付近又はそれ以上の波
長にて測定可能である、図2の領域46に示すようなコ
ダクロームシアン色素44はエカタクロームシアン色素
44よりも赤外線の光をより吸収することは公知であ
る。これは有用な情報である。なぜなら、本発明の主な
例はコダクローム又はエカタクロームの何れかのスライ
ドフィルムを分類することである。フィルムの画像内で
は、各色素量は画像内の位置に依存して通常変化するこ
とが予想されることである;仮に色素が画像にて全く変
化しないなら、画像全体は一様であり、したがってほと
んど画像情報を有しておらず、観察する興味もわかな
い。だから、ある領域ではシアン色素の量が少ないが、
他の領域では多くのシアン色素を有し、スキャンデータ
はスキャナーの赤チャンネル及びIRチャンネルにより
観察された低濃度シアンの領域と高濃度シアンの領域を
含む。以上のことから、濃度の相関関係はIRスキャナ
ーチャンネルにより観察された濃度対赤スキャナーチャ
ンネルにより観察された濃度から計算される。その相関
値はフィルムタイプの分類を可能にする閾値である。
【0017】図3を参照するに、スキャナー32は赤ス
ペクトル、緑スペクトル、青スペクトル及び赤外線スペ
クトルにてフィルム30を一様に照射するランプ50を
具備する;そのフィルム30はランプ50からの光路の
フィルムゲート(図示せず)に位置する。フィルム30
を通過する光は画像センサ52に向かって導かれ、その
画像センサ52は従来のマルチスペクトルリニアアレイ
である(図示するように、分離RGB及びIRのリニア
センサ)。例示するリニアアレイでは、フィルム30は
センサ52を通過して矢印54の方向に運搬され、スキ
ャンニング効果が得られる。あるいは、カラー露光は
赤、緑、青及び赤外線の分離カラーセクター58により
回転カラーフィルターホイール56により連続的に行わ
れる、又は赤スペクトル、緑スペクトル、青スペクトル
又は赤外線スペクトルでフィルムを連続して照射する分
離発光ダイオード(LED)からなる照射器により行わ
れる(連続露光のため、エリアアレイセンサが利用さ
れ、フィルムは完全な画像捕捉を構成する露光の各シー
ケンスのために、センサの前に一瞬停止しさせる)。セ
ンサ52からのアナログスキャン信号はアナログ処理セ
クション60に供給され、そのセクションはサンプリン
グとスキャン信号の信号処理を行い、その後、a/d変
換器62へ送り、その変換器はフィルムの透過率に直線
的に比例した12ビットコード値を発生させる;よっ
て、コード値が高いと明るい色であることを意味してい
る。
【0018】a/d変換器62によるスキャン画像出力
には四つのチャンネル(赤、緑、青、赤外線)がある;
コード値は保存体64に保管される。デジタルプロセッ
サ68はデータバス66を介して保存体64と、スキャ
ナーを制御するために、他の構成部品と接続している。
加えて、スキャナー32の露光は制御器70により調整
可能であり、その制御器は各チャンネルのスケールファ
クタによりコード値を掛け合わせるのと同様の効果をも
たらす。本発明に利用されるアルゴリズムはスキャナー
露光での幅広い変動を許容する。ただし、過剰露光を回
避するために注意が払われ、クリッピングが顕著な程度
まで発生しないものとする。画像捕捉ははセンサ52に
接続させたクロックドライバ72を介して、プロセッサ
68により制御される。そのプロセッサ68はマイクロ
プロセッサを基礎とするユニット12と接続しており、
スキャナー32へのユーザインターフェースはディスプ
レイ14、キーボード16、マウス18及びセレクタ2
0を介して得られる。本発明に利用されるアルゴリズム
は、例えばフロッピーディスクによりコンピュータシス
テム10に入力されるソフトウェアドライバーへ導入さ
れ、スキャナー32が独立型ユニットとして動作可能な
らば、プロセッサ68に包含される(この場合、図示し
ないが、スキャナー32はそれ自体のユーザインターフ
ェースを有している)。
【0019】本発明の好ましい実施例は、スキャンスラ
イドフィルムのフィルムタイプを二つのタイプに分類す
ることであり、一方のフィルムタイプはエカタクローム
であり、他方はコダクロームである。上記分類に到達す
る際に関係する工程を(赤外線チャンネルに対して)、
図6に概略する。基本的には、IR濃度と赤濃度との間
の相関関係は、それぞれエカタクロームリバーサルフィ
ルムとコダクロームリバーサルフィルムの図4及び図5
に示した赤濃度及び赤外線濃度の2Dヒストグラムから
計算される。本計算はスキャナーのIRチャンネルがシ
アン色素をどの程度十分に観察するかを求める。スキャ
ナーの赤チャンネルは、シアン色素が画像内の各位置に
どの程度実際に存在するかを示す良好なインディケータ
であると仮定する。つまり、スキャナーの赤は予想され
たシアン色素により十分に吸収され、シアン以外の色素
からの吸収により相対的に影響を受けない。仮にスキャ
ナーの赤チャンネルがシアン以外の色素からの吸収によ
り影響を受けるならば、従来のカラー変換は図6のブロ
ック82に示すように利用される。かかる変換により、
選択したフィルムタイプのシアン色素量の見積りである
出力が得られる。あるいは、ブロック84、90及び9
2に示すように、ヒストグラムは3Dにて実行され、相
関関係を個々の色素から分離するように、回帰(regres
sion)が実行される。ヒストグラムの三つの入力は、カ
ラー色素を囲む予想された二つのチャンネルと追加チャ
ンネルの二つのオンピークチャンネル(カラー補正され
たもの)である。さらに、本発明は他のチャンネルで、
ネガフィルムだけでなく、コダック社以外の製造業者に
より製造されたフィルムを含む他のスライドフィルムで
も実行される。例えば、図7は、中間波長の可視光チャ
ンネルを利用することによりフィルムタイプ分類を行う
点で、図6で利用される同じ参照文字と同様及び同じ参
照文字で示された工程を示す。さらに、図6に示すよう
に、紫外線(UV)チャンネルと可視光に相当する一つ
のチャンネルとの間で比較可能である。
【0020】赤画像及びIR画像の双方はノイズ及び欠
陥(スクラッチ、埃、指紋など)に関する変動を示すの
で、2Dヒストグラムは非代表的ピクセルを抑制するた
めの手段として利用する。2Dヒストグラムは赤濃度及
びIR濃度により指定される。ピクセル毎に基づき、赤
及びIRのスキャナーコード値は工程80でルックアッ
プテーブルへ送り、濃度に変換させる。上記濃度は最大
スキャナーコード値に対して相対的なものであり、2D
ヒストグラムを指定し、工程84で適当なビン(bin)
を増加させるように、式(1)及び(2)に整数として
表わされる。有害な効果無しに、かなり果敢な量子化が
利用できることが判明した。赤濃度[0...3.6]は
[0...63]と表示され、IR濃度[0...3.6]
は[0...255]と表示される。これにより2Dヒ
ストグラムのメモリサイズは16384ビン(つまり、
64256)で合理的に小さいままであることを可能
にする。
【0021】
【数1】 IR濃度は高精度で維持される。なぜならば、IRチャ
ンネルでのより小さな変動を維持させることが望ましい
からである。相関値は小さい数である、つまりIRデル
タ‐濃度は赤デルタ‐濃度と比較して小さいので、上記
のことは明白である。
【0022】登録ミスのフィルムホルダー若しくは正常
な画像開口部よりも小さなスライドマウント(例えばA
PSスライド)又はスライドのペンマーキング或いはフ
ィルムに貼り付いたブラックテープ片のような不透明な
物体に起因して、赤チャンネル及びIRチャンネルの双
方が殆どブラック(高濃度)である画像領域がある。こ
れは赤とIRとの間の高い相関関係を人工的に生じさせ
る傾向があり、かかるスキャンに不適当な分類を招く。
上記問題を回避するために、全体の最小濃度(最も明る
い)IR値(Dmin)は工程88の画像で見つかり、好
ましくは工程86の全体の1DIRヒストグラムを作
り、最低濃度3%の発生を無視することにより見つか
る。その後、工程90での2Dヒストグラムで処理する
と、全体の最小IR濃度よりも0.8以上の暗いIR濃
度を有するビンは無視される。IRチャンネルは上記目
的のために利用される。なぜなら、より低い濃度範囲を
有するからである;IR濃度範囲(Dmax‐Dmin)は、
画像領域をさえぎるものがなく、いつも0.8以下であ
ることが観測される。図7に示すように、仮にスキャナ
ーのみが可視光チャンネルを有するならば、同様な試験
は図7の工程90’で実行されるが、ずれが非常に大き
く、かかる試験は全てのチャンネルで実行されることが
好ましい。
【0023】何れかの一定の赤濃度では、指定赤濃度を
有するピクセルのサブセット間の1DIRヒストグラム
として、一列の2Dヒストグラムが観察可能である。一
定の赤濃度では、「代表的な」IR濃度から、利用可能
なピクセルのサブセットが工程92にて調製される;異
なる基準が利用されるが、好ましい実施例では「代表的
な」IR濃度は最低5%で最高5%の発生を無視するこ
とにより計算される。全ての中間濃度アイテム間の平均
は、回帰のため工程92の代表的IR濃度として利用さ
れる。しかしながら、時折、赤濃度に不十分な変動のあ
る画像が存在する。例えば、その画像は全て一様な色で
ある。この場合、線形回帰により信頼できない結果が発
生し、極端な場合には、特異なために失敗する。したが
って、回帰を開始する前に、赤濃度の1Dヒストグラム
を工程94で作り、工程96で試験し、計算された相関
関係値が意味のあるものである濃度値での十分に幅のあ
る変動であることを確実にする。これは最小値及び最大
値の1D赤ヒストグラムをスキャンニングし、最大及び
最小3%の発生を無視することにより実行される。最小
と最大の赤濃度の間の差異が小さい限り、例えば(max-
densRed-min-densRed)が1.0以下であるならば、フ
ィルムタイプの決定は不可能であり、代わりに固定(デ
フォルト)選択が行われ(基本的には、特定のフィルム
タイプと仮定され、選択の結果は単純に許容される)、
多分フィルムタイプのユーザ入力が必要となる。好まし
くは1D赤ヒストグラムは、前述した不透明物体に起因
した極端に暗いIR濃度のある2Dビンを無視すること
により、2Dヒストグラムから発生させるべきである。
【0024】2Dヒストグラムを完成させ、回帰用の利
用可能なデータのサブセットを選択した後、赤濃度と
「代表的な」IR濃度のさまざまな組合わせの散乱チャ
ートを図8に示す。線形回帰は記録された濃度に直線式
を適合させるように、工程98にて実行される。
【0025】Y= aX + b (3) ここでYはdensIR=indexIR*3.6/255であり、XはdensRe
d=indexRed*3.6=63である。ある実施例では、画像の全
てのピクセルからのデータアイテムにより、線形回帰か
ら実行する:しかしながら、遅く、メモリ集約的であ
り、2Dヒストグラムのノイズ抑制効果が欠如する。好
ましい実施例では、これは完成した2Dヒストグラムを
介してスキャンニングし、それぞれ別個の赤濃度では、
前述したように代表的なIR濃度を計算し、発生した数
により濃度に重きを置くことにより実行される。これは
2Dヒストグラムへの赤インデックスの数以下に、線形
回帰のデータ点の数を限定する。線形回帰から、傾き
(a)は工程100の相関係数として利用される。工程
100にて利用される閾値を決定するために、フィルム
サンプルの集団を処理し、IRから赤への濃度相関関係
を調べる。ニコンLS-2000スキャナーにより、典
型的な相関関係値は、 エカタクローム 0.043から0.052 コダクローム 0.096から0.206 である。閾値は0.077と任意に設定される。工程1
00にて相関関係が0.077未満であるならば、その
フィルムはエカタクロームフィルムとして分類され、相
関関係が0.077以上ならば、そのフィルムはコダク
ロームフィルムと分類される。上記決定の結果として、
コンピュータシステム10又はスキャナー32でのその
後の画像処理が行われるが、その処理は本発明の一部で
はなく、スキャンされる実際のフィルムタイプに適用さ
れる。
【0026】本発明は好ましい実施例を参照して説明し
た。しかしながら、発明の範囲から逸脱することなく、
変形例を実施することは当業者には理解される。例え
ば、本発明はフィルムタイプを決定するために写真フィ
ルムのスキャニングに関係して説明したが、さらに本発
明は、通常の写真媒体、例えば媒体タイプを決定するた
めに印画紙でも実行可能である。この場合、方法はスキ
ャナーが反射スキャナーであること以外は、同じであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明を実施するためのフィルムスキ
ャナーを導入したコンピュータシステムの線図である。
【図2】図2は、コダクロームカラーリバーサルフィル
ム及びエカタクロームカラーリバーサルフィルムに利用
されたカラー色素の吸収スペクトルを示す図である。
【図3】図1に示すスキャナーのブロック図である。
【図4】図4は、フィルムタイプを区別するためのアル
ゴリズムにて利用され、エカタクロームカラーリバーサ
ルフィルムにて通常見つかる赤濃度及び赤外線濃度の2
次元ヒストグラムを示す図である。
【図5】図5は、フィルムタイプを区別するためのアル
ゴリズムにて利用され、コダクロームカラーリバーサル
フィルムにて通常見つかる赤濃度及び赤外線濃度の2次
元ヒストグラムを示す図である。
【図6】追加したチャンネルが赤外線(又は紫外線)チ
ャンネルであるフィルムタイプ相関関係の実施を表わす
フローチャートである。
【図7】追加したチャネルが中間波長の可視光チャンネ
ルであるフィルムタイプ相関関係の実施を表わすフロー
チャートである。
【図8】フィルムタイプを区別する基準の決定を説明す
る、コダクロームカラーリバーサルフィルム及びエカタ
クロームカラーリバーサルフィルムの代表的な赤外線濃
度対赤濃度のプロットである。
【符号の説明】
10 コンピュータシステム 12 マイクロプロセッサを基礎とするユニット 14 ディスプレイ 16 キーボード 18 マウス 20 セレクタ 22 CD‐ROM 24 CD 26 フロッピーディスク 27 ネットワーク接続 28 プリンタ 30 フィルム 32 スキャナー 34 PCカード 40 黄色吸収曲線 42 マゼンタ吸収曲線 44 シアン吸収曲線 50 ランプ 52 画像センサ 54 矢印 56 カラーフィルタホイール 58 カラーセレクタ 60 アナログ処理セクション 62 A/D変換器 64 保存 66 データバス 68 デジタルプロセッサ 70 コントローラ 72 クロックドライバ 80‐100 工程
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/48 H04N 1/46 A

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像内容を表わす複数のカラー色素をそ
    れぞれ含有する異なる媒体タイプのカラー写真媒体のス
    キャンニングシステムであって、 (a)各カラー色素のスペクトル吸収内のスペクトル感
    度に対応する分離チャンネルと、一つのカラー色素のス
    ペクトル吸収内の別のスペクトル感度に対応する追加チ
    ャンネルとを有する信号を発生させるスキャナーと、 (b)少なくとも一つの前記分離チャンネルと前記追加
    チャンネルとからの信号を相関させて媒体タイプを決定
    するプロセッサとを具備するスキャンニングシステム。
  2. 【請求項2】 前記プロセッサは、シアン色素のスペク
    トル吸収内の赤チャンネルと、前記シアン色素のスペク
    トル吸収内のさらなる赤外線チャンネルとからの信号を
    相関させて前記媒体タイプを決定する請求項1記載のス
    キャンニングシステム。
  3. 【請求項3】 画像内容を表わす複数のカラー色素を含
    有するカラーフィルムのフィルムタイプを識別する方法
    であって、 (a) 前記カラーフィルムをスキャニングする工程
    と、 (b) 各カラー色素のスペクトル吸収内のスペクトル
    感度に対応する分離チャンネルに、及び前記カラー色素
    の一つの色素のスペクトル吸収内の追加チャンネルにス
    キャン信号を発生させる工程と、 (c) 前記分離チャンネルの少なくとも一つのチャン
    ネルと前記追加チャンネルとからの信号を相関させてフ
    ィルムタイプを決定する工程とを含む識別方法。
JP2000246345A 1999-09-02 2000-08-15 フィルムタイプの自動検出機能を有するスキャナー Pending JP2001100328A (ja)

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