JP2001100143A - 暗視装置 - Google Patents
暗視装置Info
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- JP2001100143A JP2001100143A JP27708799A JP27708799A JP2001100143A JP 2001100143 A JP2001100143 A JP 2001100143A JP 27708799 A JP27708799 A JP 27708799A JP 27708799 A JP27708799 A JP 27708799A JP 2001100143 A JP2001100143 A JP 2001100143A
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- Closed-Circuit Television Systems (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 低消費電力で且つ軽量・薄型の小型暗視装置
を実現する。 【解決手段】 暗視装置おいて、ＥＬディスプレイ５を
表示装置として利用する。より具体的には、ＥＬディス
プレイ５を、ＥＬ層１２がその上面側に形成された透明
な絶縁基板１１と、絶縁基板１１と対向しＥＬ層１２を
封止するためのプリント基板１７で構成し、光電変換用
のＣＣＤセンサー２３をプリント基板１７の上面側に配
置する。更に、プリント基板の上面側には、センサーと
共にその駆動回路及び信号処理回路を配置する。
を実現する。 【解決手段】 暗視装置おいて、ＥＬディスプレイ５を
表示装置として利用する。より具体的には、ＥＬディス
プレイ５を、ＥＬ層１２がその上面側に形成された透明
な絶縁基板１１と、絶縁基板１１と対向しＥＬ層１２を
封止するためのプリント基板１７で構成し、光電変換用
のＣＣＤセンサー２３をプリント基板１７の上面側に配
置する。更に、プリント基板の上面側には、センサーと
共にその駆動回路及び信号処理回路を配置する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、暗闇において周囲
の状況を視認可能とする暗視装置に関する。
の状況を視認可能とする暗視装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】一般に、消防士、レスキュー隊員、航空
機のパイロット、夜間監視員等は、暗闇で活動すること
が多く、肉眼では周囲の状況が視認しにくいため、暗視
装置がしばしば利用されている。この暗視装置は、周囲
の状況を映像として表示画面に映し、この映像を観察者
が見ることにより状況を視認するものであり、従来は図
４に示すように構成されていた。即ち、内部に、ガラス
円筒の一端に半透明光電面１０３、他端に蛍光面１０５
を有し、その間に電子レンズ１０４を備えたイメージイ
ンテンシファイヤー１０２が配置され、半透明光電面１
０３の前面にレンズ１が配置されていた。そして、レン
ズ１により半透明光電面１０３に光学像を結ぶと、その
面から像に応じた光電子（像電子）が放出され、像電子
が電子レンズ１０４で加速集束され、高いエネルギーで
蛍光面１０５を発光させるのである。観察者は、この蛍
光面５上の像を肉眼で見ることに周囲の状況を視認する
ことができる。
機のパイロット、夜間監視員等は、暗闇で活動すること
が多く、肉眼では周囲の状況が視認しにくいため、暗視
装置がしばしば利用されている。この暗視装置は、周囲
の状況を映像として表示画面に映し、この映像を観察者
が見ることにより状況を視認するものであり、従来は図
４に示すように構成されていた。即ち、内部に、ガラス
円筒の一端に半透明光電面１０３、他端に蛍光面１０５
を有し、その間に電子レンズ１０４を備えたイメージイ
ンテンシファイヤー１０２が配置され、半透明光電面１
０３の前面にレンズ１が配置されていた。そして、レン
ズ１により半透明光電面１０３に光学像を結ぶと、その
面から像に応じた光電子（像電子）が放出され、像電子
が電子レンズ１０４で加速集束され、高いエネルギーで
蛍光面１０５を発光させるのである。観察者は、この蛍
光面５上の像を肉眼で見ることに周囲の状況を視認する
ことができる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従来の暗視装置では、
電子レンズにより光電子を加速するため高電圧が必要と
なり、消費電力が多くならざるを得なかった。また、イ
メージインテンシファイヤーを用いているため、その重
量が重く、且つ観察者の視野方向への厚みが厚くなっ
て、小型化することは極めて難しかった。更に、電子レ
ンズの球面収差による像の歪みや、光電面へ結像するた
めの光学系の方向ずれにより、実視像との位置ずれであ
る視差が生じていた。
電子レンズにより光電子を加速するため高電圧が必要と
なり、消費電力が多くならざるを得なかった。また、イ
メージインテンシファイヤーを用いているため、その重
量が重く、且つ観察者の視野方向への厚みが厚くなっ
て、小型化することは極めて難しかった。更に、電子レ
ンズの球面収差による像の歪みや、光電面へ結像するた
めの光学系の方向ずれにより、実視像との位置ずれであ
る視差が生じていた。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、暗視装置にお
いて低消費電力及び小型化を実現するために、ＥＬ（エ
レクトロルミネセンス）ディスプレイを表示装置として
備える。
いて低消費電力及び小型化を実現するために、ＥＬ（エ
レクトロルミネセンス）ディスプレイを表示装置として
備える。
【０００５】また、本発明では、表示装置としてのＥＬ
ディスプレイと、該ＥＬディスプレイの表示画面の裏面
側に配置されたセンサーとを備えたことを特徴とする。
ディスプレイと、該ＥＬディスプレイの表示画面の裏面
側に配置されたセンサーとを備えたことを特徴とする。
【０００６】前記ＥＬディスプレイは、ＥＬ層がその上
面側に形成された第１の基板と、該第１の基板と対向し
前記ＥＬ層を封止するための第２の基板とを有し、前記
センサーは前記第２の基板の上面側に配置されているこ
とを特徴とする。
面側に形成された第１の基板と、該第１の基板と対向し
前記ＥＬ層を封止するための第２の基板とを有し、前記
センサーは前記第２の基板の上面側に配置されているこ
とを特徴とする。
【０００７】更に、本発明では、入射光線を透過し表面
側で入射光線の一部を反射するダイクロイックミラー
と、反射した光線が入射されるセンサーと、該センサー
で感知した映像を表示するＥＬディスプレイとを備え、
該ＥＬディスプレイの表示を前記ダイクロイックミラー
の裏面側で反射させて観察者に提供することを特徴とす
る。前記ダイクロイックミラーは可視光線を透過し表面
側で赤外光線を反射する赤外線反射ダイクロイックミラ
ーであり、前記センサーの前面に赤外線透過フィルター
を備えたことを特徴とする。
側で入射光線の一部を反射するダイクロイックミラー
と、反射した光線が入射されるセンサーと、該センサー
で感知した映像を表示するＥＬディスプレイとを備え、
該ＥＬディスプレイの表示を前記ダイクロイックミラー
の裏面側で反射させて観察者に提供することを特徴とす
る。前記ダイクロイックミラーは可視光線を透過し表面
側で赤外光線を反射する赤外線反射ダイクロイックミラ
ーであり、前記センサーの前面に赤外線透過フィルター
を備えたことを特徴とする。
【０００８】
【発明の実施の形態】図１は、本発明による暗視装置１
の外観を示し、内面側に観察者が見るための表示画面２
を備え、装置を観察者の頭部に固定するためのベルト３
を側面に備えたゴーグルタイプの暗視装置である。図２
は、その内部構成を示し、１０が筐体でその内部にＥＬ
ディスプレイ５が設けられている。このＥＬディスプレ
イ５は、絶縁基板１１の上面側に有機ＥＬ層１２を形成
し、絶縁基板１１に対向してプリント基板１７を配置
し、これらの絶縁基板１１とプリント基板１７とをシー
ル１８により接着することにより、有機ＥＬ層１２を封
止して構成されている。通常、有機ＥＬ層１２は湿気に
弱いため乾燥剤１９がプリント基板１７の裏面に張り付
けられている。そして、光電変換により映像を得るため
のＣＣＤセンサー２３がプリント基板１７の上面側に配
置され、その前面に結像用のレンズ２６が筐体１０に挟
持されている。更に、プリント基板１７上には、ＣＣＤ
センサー２３と共に、その駆動回路２４と信号処理回路
２５も搭載されており、これらがパッド２２及びフレキ
シブル配線２１を介してＥＬディスプレイ５に、具体的
には絶縁基板１１上のパッド２０に電気的に接続されて
いる。絶縁基板１１には、アクティブマトリクスディス
プレイを構成するためのＴＦＴ１３がポリシリコン能動
層を用いて形成されており、その上にたとえばＩＴＯで
なる陽極としての画素電極１４が形成されている。画素
電極１４の上には、ホール輸送層，発光層及び電子輸送
層よりなる発光層１５が積層され、更にその上にたとえ
ばアルミニウムよりなる陰極１６が積層されており、こ
れら陽極１４、発光層１５及び陰極１６にて有機ＥＬ層
１２が構成されている。絶縁基板１は、ガラス等の透明
基板が用いられており、陽極１４から注入されたホール
と陰極１６から注入された電子が発光層１５の内部で再
結合することにより光が放たれ、この光が矢印で示すよ
うに透明な陽極１４側から外部へ放射され、観察者は表
示画面２から放たれるその光を見ることにより、ＣＣＤ
センサー２３が捕らえた映像を視認できる。尚、図示し
ないが、電源としての小型バッテリーは筐体１０内部に
取り外し可能に取り付けられている。また、必要に応じ
て表示画面側に焦点調整用のレンズを配置しても良い。
ところで、図２においては、観察者の視認性を高めるた
めにＥＬディスプレイ５のフレキシビリティを利用し
て、表示画面を観察者の顔の局面に沿うよう湾曲させて
いる。具体的には、フレキシブルな透明のプラスチック
基板を絶縁基板１１として用い、その上にＥＬ層１２を
形成している。ＥＬディスプレイ５は極めて薄いため、
暗視装置において観察者の視野方向への厚みを薄くする
ことができ、また、軽いために全体を小型化して図１に
示すようにゴーグルタイプで暗視装置を実現することが
できる。このような手軽な暗視装置が実現することによ
り、その用途及び使用者の幅が従来に比して大きく広が
ることが期待される。しかも、ＥＬディスプレイ５は元
来消費電力が小さく、特に暗闇においてはさほど輝度を
必要としないために、更なる低消費電力化が計られる。
尚、通常の明るい状態で使用するＥＬディスプレイにお
いては、陰極１６で周囲からの光が反射して表示画面が
見にくくなるため、絶縁基板１１の表示画面側に位相差
板及び偏光板を配置して反射光の放射を防止する必要が
あるが、暗闇においては周囲からの光の入射自体が少な
いため、これらの位相差板や偏光板を配置する必要がな
い。以上の実施形態では、ＴＦＴを用いたアクティブマ
トリクス型について説明したが、勿論単純マトリクス型
のパッシブ型を用いてもよい。また、絶縁基板１１に対
向する基板としてはプリント基板に限らず、通常用いら
れる金属の蓋体を用いてもよく、その上にたとえば絶縁
膜を挟んでＣＣＤセンサーや駆動回路及び信号処理回路
を搭載してもよい。更に、赤外線のみを透過させるため
にセンサー２３とレンズ２６の間に赤外線透過フィルタ
ーを付けても良い。次に、ＥＬディスプレイを暗視装置
の表示装置に用いる他の実施形態を、図３に示す。視野
方向と平行にＥＬディスプレイ５５を配置し、ダイクロ
イックミラー５１を用いることにより、昼夜兼用の暗視
装置を実現している。尚、外観は先の実施形態と同様、
図１に示すゴーグルタイプである。この実施形態では、
入射する可視光線をそのまま平行に観察者が見ることが
できるように、そして、赤外光線は垂直真下に反射でき
るように図３の如く、赤外線反射ダイクロイックミラー
５１を配置している。赤外線反射光の経路には非球面レ
ンズ５３が設けられ、その先に赤外線透過フィルター５
２及びＣＣＤセンサー５４が配置されている。また、赤
外線反射ダイクロイックミラー５１の垂直真上にはＣＣ
Ｄセンサー５４からの映像を表示する有機ＥＬディスプ
レイ５５が配置され、有機ＥＬディスプレイ５５と赤外
線反射ダイクロイックミラー５１との間に非球面レンズ
５６が配置されている。更に、可視光の明度を検出する
ためフォトダイオード６１が可視光の光路に挿入されて
いる。ここで、周囲が明るいときは、フォトダイオード
６１がそれを検出して、ＣＣＤセンサー５４及びＥＬデ
ィスプレイ５５の電源をオフするよう構成されているの
で、ＥＬディスプレイ５５では表示が行われず、赤外線
反射ダイクロイックミラー５１を透過した可視光線のみ
が観察者の肉眼にとらえられることとなる。一方、周囲
が暗くなると、フォトダイオード６１がそれを検出し
て、ＣＣＤセンサー４及びＥＬディスプレイ５５の電源
をオンとするよう構成されているので、ＥＬディスプレ
イ５５では表示が行われる。具体的には、入射光線のう
ち赤外光線が赤外線反射ダイクロイックミラー５１で反
射され、非球面レンズ５３により高感度のＣＣＤセンサ
ー５４に結像され、電気信号に変換される。電気信号は
図示しない信号処理回路で視差修正され、ＥＬディスプ
レイ５５に送られる。そしてここでたとえば緑色単色の
像に変換されて表示される。ＥＬディスプレイ５５の像
は非球面レンズ５６で焦点調整され、その後、赤外線反
射ダイクロイックミラー５１においてダイイクロック構
造となっていない裏面で反射され、観察者の肉眼にとら
えられる。ここで、ＥＬディスプレイ５５からの可視光
線は、赤外線透過フィルターにより可視光線分が除去さ
れるため、ＣＣＤセンサー５４ではその影響を受けな
い。尚、視差の補正は、２点補正法で、倍率ずれ・θず
れ・位置ずれを信号処理して補正すればよい。また、赤
外線反射ダイクロイックミラー５１の両面での反射を使
用しているため、ＣＣＤセンサー５４とＥＬディスプレ
イ５５を平行に配置しさえすれば、ＸＹ方向の視差は生
じにくい。このように、像の歪み及び視差のない、昼夜
兼用のゴーグルタイプの暗視装置が実現できる。そし
て、ＥＬディスプレイ５５は、消費電力が少なく、且つ
軽量・薄型なので、低消費電力の小型暗視装置を実現で
きる。
の外観を示し、内面側に観察者が見るための表示画面２
を備え、装置を観察者の頭部に固定するためのベルト３
を側面に備えたゴーグルタイプの暗視装置である。図２
は、その内部構成を示し、１０が筐体でその内部にＥＬ
ディスプレイ５が設けられている。このＥＬディスプレ
イ５は、絶縁基板１１の上面側に有機ＥＬ層１２を形成
し、絶縁基板１１に対向してプリント基板１７を配置
し、これらの絶縁基板１１とプリント基板１７とをシー
ル１８により接着することにより、有機ＥＬ層１２を封
止して構成されている。通常、有機ＥＬ層１２は湿気に
弱いため乾燥剤１９がプリント基板１７の裏面に張り付
けられている。そして、光電変換により映像を得るため
のＣＣＤセンサー２３がプリント基板１７の上面側に配
置され、その前面に結像用のレンズ２６が筐体１０に挟
持されている。更に、プリント基板１７上には、ＣＣＤ
センサー２３と共に、その駆動回路２４と信号処理回路
２５も搭載されており、これらがパッド２２及びフレキ
シブル配線２１を介してＥＬディスプレイ５に、具体的
には絶縁基板１１上のパッド２０に電気的に接続されて
いる。絶縁基板１１には、アクティブマトリクスディス
プレイを構成するためのＴＦＴ１３がポリシリコン能動
層を用いて形成されており、その上にたとえばＩＴＯで
なる陽極としての画素電極１４が形成されている。画素
電極１４の上には、ホール輸送層，発光層及び電子輸送
層よりなる発光層１５が積層され、更にその上にたとえ
ばアルミニウムよりなる陰極１６が積層されており、こ
れら陽極１４、発光層１５及び陰極１６にて有機ＥＬ層
１２が構成されている。絶縁基板１は、ガラス等の透明
基板が用いられており、陽極１４から注入されたホール
と陰極１６から注入された電子が発光層１５の内部で再
結合することにより光が放たれ、この光が矢印で示すよ
うに透明な陽極１４側から外部へ放射され、観察者は表
示画面２から放たれるその光を見ることにより、ＣＣＤ
センサー２３が捕らえた映像を視認できる。尚、図示し
ないが、電源としての小型バッテリーは筐体１０内部に
取り外し可能に取り付けられている。また、必要に応じ
て表示画面側に焦点調整用のレンズを配置しても良い。
ところで、図２においては、観察者の視認性を高めるた
めにＥＬディスプレイ５のフレキシビリティを利用し
て、表示画面を観察者の顔の局面に沿うよう湾曲させて
いる。具体的には、フレキシブルな透明のプラスチック
基板を絶縁基板１１として用い、その上にＥＬ層１２を
形成している。ＥＬディスプレイ５は極めて薄いため、
暗視装置において観察者の視野方向への厚みを薄くする
ことができ、また、軽いために全体を小型化して図１に
示すようにゴーグルタイプで暗視装置を実現することが
できる。このような手軽な暗視装置が実現することによ
り、その用途及び使用者の幅が従来に比して大きく広が
ることが期待される。しかも、ＥＬディスプレイ５は元
来消費電力が小さく、特に暗闇においてはさほど輝度を
必要としないために、更なる低消費電力化が計られる。
尚、通常の明るい状態で使用するＥＬディスプレイにお
いては、陰極１６で周囲からの光が反射して表示画面が
見にくくなるため、絶縁基板１１の表示画面側に位相差
板及び偏光板を配置して反射光の放射を防止する必要が
あるが、暗闇においては周囲からの光の入射自体が少な
いため、これらの位相差板や偏光板を配置する必要がな
い。以上の実施形態では、ＴＦＴを用いたアクティブマ
トリクス型について説明したが、勿論単純マトリクス型
のパッシブ型を用いてもよい。また、絶縁基板１１に対
向する基板としてはプリント基板に限らず、通常用いら
れる金属の蓋体を用いてもよく、その上にたとえば絶縁
膜を挟んでＣＣＤセンサーや駆動回路及び信号処理回路
を搭載してもよい。更に、赤外線のみを透過させるため
にセンサー２３とレンズ２６の間に赤外線透過フィルタ
ーを付けても良い。次に、ＥＬディスプレイを暗視装置
の表示装置に用いる他の実施形態を、図３に示す。視野
方向と平行にＥＬディスプレイ５５を配置し、ダイクロ
イックミラー５１を用いることにより、昼夜兼用の暗視
装置を実現している。尚、外観は先の実施形態と同様、
図１に示すゴーグルタイプである。この実施形態では、
入射する可視光線をそのまま平行に観察者が見ることが
できるように、そして、赤外光線は垂直真下に反射でき
るように図３の如く、赤外線反射ダイクロイックミラー
５１を配置している。赤外線反射光の経路には非球面レ
ンズ５３が設けられ、その先に赤外線透過フィルター５
２及びＣＣＤセンサー５４が配置されている。また、赤
外線反射ダイクロイックミラー５１の垂直真上にはＣＣ
Ｄセンサー５４からの映像を表示する有機ＥＬディスプ
レイ５５が配置され、有機ＥＬディスプレイ５５と赤外
線反射ダイクロイックミラー５１との間に非球面レンズ
５６が配置されている。更に、可視光の明度を検出する
ためフォトダイオード６１が可視光の光路に挿入されて
いる。ここで、周囲が明るいときは、フォトダイオード
６１がそれを検出して、ＣＣＤセンサー５４及びＥＬデ
ィスプレイ５５の電源をオフするよう構成されているの
で、ＥＬディスプレイ５５では表示が行われず、赤外線
反射ダイクロイックミラー５１を透過した可視光線のみ
が観察者の肉眼にとらえられることとなる。一方、周囲
が暗くなると、フォトダイオード６１がそれを検出し
て、ＣＣＤセンサー４及びＥＬディスプレイ５５の電源
をオンとするよう構成されているので、ＥＬディスプレ
イ５５では表示が行われる。具体的には、入射光線のう
ち赤外光線が赤外線反射ダイクロイックミラー５１で反
射され、非球面レンズ５３により高感度のＣＣＤセンサ
ー５４に結像され、電気信号に変換される。電気信号は
図示しない信号処理回路で視差修正され、ＥＬディスプ
レイ５５に送られる。そしてここでたとえば緑色単色の
像に変換されて表示される。ＥＬディスプレイ５５の像
は非球面レンズ５６で焦点調整され、その後、赤外線反
射ダイクロイックミラー５１においてダイイクロック構
造となっていない裏面で反射され、観察者の肉眼にとら
えられる。ここで、ＥＬディスプレイ５５からの可視光
線は、赤外線透過フィルターにより可視光線分が除去さ
れるため、ＣＣＤセンサー５４ではその影響を受けな
い。尚、視差の補正は、２点補正法で、倍率ずれ・θず
れ・位置ずれを信号処理して補正すればよい。また、赤
外線反射ダイクロイックミラー５１の両面での反射を使
用しているため、ＣＣＤセンサー５４とＥＬディスプレ
イ５５を平行に配置しさえすれば、ＸＹ方向の視差は生
じにくい。このように、像の歪み及び視差のない、昼夜
兼用のゴーグルタイプの暗視装置が実現できる。そし
て、ＥＬディスプレイ５５は、消費電力が少なく、且つ
軽量・薄型なので、低消費電力の小型暗視装置を実現で
きる。
【０００９】
【発明の効果】本発明によれば、低消費電力で且つ軽量
・薄型の小型暗視装置を実現できるようになる。また、
像の歪み及び視差の少ない暗視装置をも実現可能とな
る。
・薄型の小型暗視装置を実現できるようになる。また、
像の歪み及び視差の少ない暗視装置をも実現可能とな
る。
【図１】本発明による暗視装置の外観を示す斜視図であ
る。
る。
【図２】本発明の実施形態を示す断面図である。
【図３】本発明の他の実施形態を示す模式図である。
【図４】従来の暗視装置の構成を示す図である。
１：暗視装置、２：表示画面、５：有機ＥＬディスプレ
イ、１１：絶縁基板、１２：ＥＬ層、１３：ＴＦＴ、１
４：画素電極、１５：発光層、１６：陰極、１７；プリ
ント基板、２３：ＣＣＤセンサー、２４：駆動回路、２
５：信号処理回路、５１：赤外線反射ダイクロイックミ
ラー、５２：赤外線透過フィルター、５３：非球面レン
ズ、５４：ＣＣＤセンサー、５５：有機ＥＬディスプレ
イ、５６：非球面レンズ、６１：フォトダイオード
イ、１１：絶縁基板、１２：ＥＬ層、１３：ＴＦＴ、１
４：画素電極、１５：発光層、１６：陰極、１７；プリ
ント基板、２３：ＣＣＤセンサー、２４：駆動回路、２
５：信号処理回路、５１：赤外線反射ダイクロイックミ
ラー、５２：赤外線透過フィルター、５３：非球面レン
ズ、５４：ＣＣＤセンサー、５５：有機ＥＬディスプレ
イ、５６：非球面レンズ、６１：フォトダイオード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｈ０４Ｎ 7/18 Ｈ０４Ｎ 7/18 Ｕ Ｆターム(参考） 5C022 AA15 AC01 AC42 AC55 AC69 AC78 5C054 AA01 AA05 CA05 CC03 CE07 FA02 FE01 FF03 HA18 5C094 AA15 AA22 BA29 EB02 ED01 ED05 ED20 FA04 HA10 5G435 AA16 AA18 BB05 DD10 DD13 GG04 GG11
Claims (11)
- 【請求項１】 ＥＬディスプレイを表示装置として備え
た暗視装置。 - 【請求項２】 表示装置としてのＥＬディスプレイと、
該ＥＬディスプレイの表示画面の裏面側に配置されたセ
ンサーとを備えたことを特徴とする暗視装置。 - 【請求項３】 前記ＥＬディスプレイは、ＥＬ層がその
上面側に形成された第１の基板と、該第１の基板と対向
し前記ＥＬ層を封止するための第２の基板とを有し、前
記センサーは前記第２の基板の上面側に配置されている
ことを特徴とする請求項２記載の暗視装置。 - 【請求項４】 前記第２の基板の上面側には、更に前記
センサーの駆動回路及び信号処理回路を備えて成ること
を特徴とする請求項３記載の暗視装置。 - 【請求項５】 前記第１の基板は、湾曲していることを
特徴とする請求項３または請求項４記載の暗視装置。 - 【請求項６】 前記第１の基板は、フレキシブルな透明
絶縁基板であることを特徴とする請求項３乃至請求項５
のいずれかに記載の暗視装置。 - 【請求項７】 入射光線を透過し表面側で入射光線の一
部を反射するダイクロイックミラーと、反射した光線が
入射されるセンサーと、該センサーで感知した映像を表
示するＥＬディスプレイとを備え、該ＥＬディスプレイ
の表示を前記ダイクロイックミラーの裏面側で反射させ
て観察者に提供することを特徴とする暗視装置。 - 【請求項８】 前記ダイクロイックミラーは可視光線を
透過し表面側で赤外光線を反射する赤外線反射ダイクロ
イックミラーであることを特徴とする請求項７記載の暗
視装置。 - 【請求項９】 前記センサーの前面に赤外線透過フィル
ターを備えたことを特徴とする請求項８記載の暗視装
置。 - 【請求項１０】 視野の明度を検出する検出器を有し、
明度が所定値以下であるときは前記ＥＬディプレイの表
示をオンすることを特徴とする請求項７乃至い請求項９
のいずれかに記載の暗視装置。 - 【請求項１１】 視野の明度を検出する検出器を有し、
明度が所定値以上であるときは前記ＥＬディプレイの表
示をオフすることを特徴とする請求項７乃至い請求項９
のいずれかに記載の暗視装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27708799A JP2001100143A (ja) | 1999-09-29 | 1999-09-29 | 暗視装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27708799A JP2001100143A (ja) | 1999-09-29 | 1999-09-29 | 暗視装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001100143A true JP2001100143A (ja) | 2001-04-13 |
Family
ID=17578606
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27708799A Pending JP2001100143A (ja) | 1999-09-29 | 1999-09-29 | 暗視装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001100143A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009086006A (ja) * | 2007-09-27 | 2009-04-23 | Shimadzu Corp | 頭部装着型表示装置 |
| JP2009086007A (ja) * | 2007-09-27 | 2009-04-23 | Shimadzu Corp | 頭部装着型画像取得装置及びそれを用いた頭部装着型表示装置 |
| KR101980782B1 (ko) * | 2017-12-12 | 2019-08-28 | 엘지디스플레이 주식회사 | 디스플레이 장치 및 이를 구비한 헤드 장착형 표시장치 |
-
1999
- 1999-09-29 JP JP27708799A patent/JP2001100143A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009086006A (ja) * | 2007-09-27 | 2009-04-23 | Shimadzu Corp | 頭部装着型表示装置 |
| JP2009086007A (ja) * | 2007-09-27 | 2009-04-23 | Shimadzu Corp | 頭部装着型画像取得装置及びそれを用いた頭部装着型表示装置 |
| KR101980782B1 (ko) * | 2017-12-12 | 2019-08-28 | 엘지디스플레이 주식회사 | 디스플레이 장치 및 이를 구비한 헤드 장착형 표시장치 |
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