JP2001099842A - 生化学分析装置 - Google Patents

生化学分析装置

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JP2001099842A JP27446999A JP27446999A JP2001099842A JP 2001099842 A JP2001099842 A JP 2001099842A JP 27446999 A JP27446999 A JP 27446999A JP 27446999 A JP27446999 A JP 27446999A JP 2001099842 A JP2001099842 A JP 2001099842A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オペレーターの任意のタイミングで化学分析
スライドに検体を点着しても蒸発や外光の影響をなくし
て良好な測定精度を確保しつつ点着操作性を高める。 【解決手段】 点着用ピペットを使用して手動で検体が
点着された化学分析スライド1をインキュベータ14の複
数のセル55に一つずつ挿入し、検体中の所定の生化学物
質の濃度を順次測定する生化学分析装置10において、化
学分析スライド1に検体を点着する点着部12とインキュ
ベータ14との間に、検体の蒸発及び外光を遮断するス
ライド押さえ33を備えた挿入待機部13を設置してな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、血液、尿等の検体
を点着用ピペットにより手動で化学分析スライドに点着
しインキュベータのセルに挿入し、前記検体中に含まれ
る特定成分を定量分析する生化学分析装置に関し、特に
点着後の化学分析スライドの搬送機構に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、検体の小滴を点着供給するだ
けでこの検体中に含まれている特定の化学成分又は有形
成分を定量分析することのできるドライタイプの化学分
析スライドが開発され、実用化されている。この化学分
析スライドを用いると、従来の湿式分析法と比べて簡単
かつ迅速に検体の分析を行うことができるので、それら
は特に、数多くの検体を分析する必要のある医療機関、
研究所等において好適に用いられている。
【0003】またこのような化学分析スライドを用いて
検体中の化学成分等の定量的な分析を行うには、検体を
化学分析スライドに点着させた後、これをインキュベー
タ内で所定時間恒温保持させつつ、その呈色反応(色素
生成反応)を、所定の波長を含む測定光をこの化学分析
スライドに照射してその光学濃度の変化を測定し、この
光学濃度から、予め求めておいた光学濃度と所定の生化
学物質の物質濃度との対応を表す検量線を用いて検体中
の所定の生化学物質の物質濃度を求めるように構成され
た生化学分析装置が用いられる。
【0004】そして、上記生化学分析装置としては、例
えば、特開平5−223829号公報等に開示されてい
るように、各検体が収容された検体容器から点着用ノズ
ルユニットにより自動的に検体を吸引し化学分析スライ
ドに点着するように設けられ、その点着タイミングはイ
ンキュベータでの一連の測定処理に連係した所定のタイ
ミングで行われ、点着後の化学分析スライドは直ちにイ
ンキュベータのセルに挿入され、測定を行うようになさ
れている。
【0005】また、特開平6−288916号公報に
は、上記のような自動点着に加えて、手動で検体の点着
を行う場合に、空いているセルを判定してそのセルがス
ライド挿入位置に到達するまでの時間を算出し、点着か
ら挿入までの時間が一定となるように点着タイミングを
設定し、このタイミングで点着を行うようにした生化学
分析方法が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
自動的に検体の点着を行うようにした生化学分析装置で
は機構が複雑で高価となることから、検体の点着は点着
用ピペットを用いてオペレーターが手動で行うように
し、機構の簡素化を図るようにした装置が考えられる。
【0007】このような手動で検体を点着するもので
は、点着後の化学分析スライドを直ちにインキュベータ
のセルに挿入するためには、インキュベータの測定処理
に対応したタイミングで点着を行う必要があり、オペレ
ーターは装置の指示に従って所定のタイミングになるま
で待たなければならず操作性に難点がある。
【0008】特に、インキュベータでは複数のセルに挿
入された化学分析スライドを順次測定位置に移動させて
順に測光を行っており、その測光の間の所定のタイミン
グで空いたセルに次の化学分析スライドを挿入して測定
性能を確保するようにしており、空いたセルの位置に応
じて化学分析スライドの挿入タイミングが異なり、ま
た、スライドの挿入処理が行われるときと行われないと
きとで測光周期が異なり、一定間隔で手動の点着を行う
ことができず、装置の表示を監視しつつ点着を待たなけ
ればならず、安定した点着操作を行うについて問題を有
する。
【0009】オペレーターの点着操作としては任意のタ
イミングで点着が行えることが好ましいが、これでは挿
入タイミングとずれてしまい、インキュベータの受け入
れ態勢が整うまで化学分析スライドを搬送できずに、点
着後の化学分析スライドが長い時間放置されることにな
る。それにより、点着後の化学分析スライドにおける検
体が蒸発したり、外光の影響を受けて測定精度に影響を
与える問題を有する。
【0010】本発明はかかる点に鑑み、オペレーターが
任意のタイミングで化学分析スライドに検体を点着して
も蒸発や外光の影響をなくして良好な測定精度を確保し
つつ点着操作性を高めるようにした生化学分析装置を提
供せんとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決した本発
明の生化学分析装置は、点着用ピペットを使用して手動
で検体が点着された化学分析スライドを、インキュベー
タの複数のセルに一つずつ挿入し、該化学分析スライド
を恒温保持すると共に前記検体中の所定の生化学物質の
濃度を順次測定するについて、前記化学分析スライドに
検体を点着する点着部と前記インキュベータとの間に、
検体の蒸発及び外光を遮断するスライド押さえを備えた
挿入待機部を設置したことを特徴とするものである。
【0012】また、前記点着部における化学分析スライ
ドへの点着は任意の時期に行われ、インキュベータの所
定のセルに挿入する待機の間、前記挿入待機部に保留す
るのが好適である。
【0013】
【発明の効果】上記のような本発明によれば、化学分析
スライドに検体を点着する点着部とインキュベータとの
間に、スライド押さえによって検体の蒸発及び外光を遮
断する挿入待機部を設置したことにより、インキュベー
タへの挿入タイミングとずれた時期の点着が行われて
も、挿入待機部で点着後の化学分析スライドが保護され
て、そのまま放置されて検体が蒸発したり、外光の影響
を受けて測定精度が低下することがなくなり、オペレー
タの点着時期の自由度が増し、操作性が向上し、点着ミ
スの低減が図れ精度のよい点着により測定精度が高めら
れる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に沿って説明する。図1は一実施形態の生化学分析装置
の概略平面構成を示す図である。
【0015】生化学分析装置10は、未使用の化学分析
スライド1を収容するスライド待機部11と、化学分析
スライド1に血液、尿等の検体を点着する点着部12
と、点着後の化学分析スライド1を収容して所定時間恒
温保持するインキュベータ14と、上記点着部12とイ
ンキュベータ14との間に点着後の化学分析スライド1
を一次保留する挿入待機部13とを備え、搬送手段15
によって上記スライド待機部11から順次化学分析スラ
イド1を点着部12に搬送し、この点着部12に位置す
る化学分析スライド1に対しオペレーターによって図示
しない点着用ピペットを用いその先端にノズルチップを
装着してから該ノズルチップ内に検体容器から検体を吸
引して化学分析スライド1に所定量の点着を手動で行っ
た後、前記挿入待機部13に搬送し、スライド押さえ3
3で化学分析スライド1を覆って検体の蒸発及び外光を
遮断した状態で保留した後、所定のタイミングでこの化
学分析スライド1を搬送手段15によってインキュベー
タ14のセル55(収納部)に挿入し、このインキュベ
ータ14で恒温保持した化学分析スライド1の呈色度合
(反射光学濃度)を測定手段18の測光ヘッド27で測
定し、さらに、測定後の化学分析スライド1を前記搬送
手段15によってインキュベータ14の中心側の廃却孔
56に落下排出するものである。
【0016】また、前記化学分析スライド1は、矩形状
のマウント内に少なくとも試薬層が配設され、マウント
の上下部分には開口が設けられて上部の開口である円形
状の開口部1aの中心に検体の点着が行われる。
【0017】前記装置10の各部の構造を説明すれば、
まず、搬送手段15は、その断面正面図を図2に示すよ
うに、インキュベータ14の中心に向けて直線状に延び
る搬送台30が、その前後端の脚部30aによって下方
の平板状の基台31に設置され、該搬送台30には略中
央部に前記スライド待機部11が、それよりインキュベ
ータ14側に前記点着部12が、さらにインキュベータ
14側に前記挿入待機部13が配設されている。
【0018】上記スライド待機部11には、化学分析ス
ライド1を保持するスライドガイド32が設置され、こ
のスライドガイド32に未使用の化学分析スライド1が
通常複数枚重ねられて保持される。上記スライドガイド
32は、前記搬送台30の搬送面と同一高さに最下端部
の化学分析スライド1が位置するように、該搬送台30
の凹部に装着され、最下端部の前面側には1枚の化学分
析スライド1のみが通過し得る開口32aが形成されて
いる。また、後面側には後述の挿入部材36が挿通可能
な開口が形成され、底面には前記搬送台30に形成され
たスリット30bに連通する溝32bが形成されてい
る。なお、このスライドガイド32には、化学分析スラ
イド1を複数枚重ねて収納したカートリッジをセットす
るようにしてもよい。
【0019】上記スライド待機部11の前方の点着部1
2及び挿入待機部13は、図3に平面図を、図4に断面
正面図を、図5に断面側面図を詳細に示している。
【0020】この部分の前記搬送台30の上部には、ス
ライド押さえ33を内蔵した開閉カバー34が設置され
ている。開閉カバー34は平面が略矩形状でその一側部
が取付具29によって前記搬送台30に対して起伏動可
能に取り付けられ、その点着部12に対応する位置には
略矩形状の開口34aが形成されている。また、開閉カ
バー34の底面には前記スライド押さえ33の大きさに
相当する凹部34bが形成されている。
【0021】上記開閉カバー34の上面には透明材料に
よる点着ガイド47が固着されている。この点着ガイド
47は、基部が開口34a側方の開閉カバー34の上面
に固着され、これから開口34aの中心に位置する化学
分析スライド1の開口部1aに向けて延び、先端部に凹
状の切欠き部47aが形成されてなり、この先端切欠き
部47aに点着用ピペットの先端を当てて検体の点着を
行うように設けられている。なお、この点着ガイド47
は、図3に鎖線で示すように開口34aの反対側に取り
付けるようにしてもよいし、また、両方に取り付けるこ
とも可能である。また、上記点着ガイド47と共に上方
に延びるスライドガイド32の案内と開閉カバー34の
把手を兼ねた板部材48が固着されている。
【0022】上記開閉カバー34は反スライド搬送方向
に移動させてから起伏回動するように、開閉カバー34
に設けたピン34cが搬送台30の長孔30cに係合し
てロックされる。なお、点検、清掃等のために前記開閉
カバー34を開閉する際には、前記スライドガイド32
を外した状態で行う。
【0023】前記スライド押さえ33は平面が略矩形状
であり、点着部12に対応する位置には上記開閉カバー
34の矩形状開口34aに連通する長円形状の開口33
aが形成され、両側の上縁部には鍔部33bが形成さ
れ、スライドガイド32に近い方の底面角部は斜面33
cに形成されている。そして、インキュベータ14側の
挿入待機部13に対応する位置の底面は平坦に形成され
ている。
【0024】上記スライド押さえ33の鍔部33bを含
む上面部が前記開閉カバー34の凹部34b内に挿入さ
れ、開閉カバー34の下面の両側に平板状の底面板35
が固着され、この底面板35の内側辺はスライド押さえ
33の鍔部33bより内側に位置して該鍔部33bの底
面を受け、開閉カバー34から離脱しないようにスライ
ド押さえ33を保持している。上記凹部34bはスライ
ド押さえ33の形状より大きく形成され、このスライド
押さえ33が上下及び前後左右に若干移動可能となって
いる。さらに、スライド押さえ33の挿入待機部13側
の上面には、図4に示すようにバネ受け孔34dが設け
られ、このバネ受け孔34dにスプリング28が開閉カ
バー34の下面との間に縮装され、スライド押さえ33
が下方に付勢されている。
【0025】点着部12及び挿入待機部13における搬
送台30のスライド搬送面は、前記スライドガイド32
の開口32aと同じ高さに形成され、前記スライド押さ
え33の底面との間に化学分析スライド1が搬送される
扁平空間が形成されると共に、挿入待機部13ではスラ
イド押さえ33の底面によって化学分析スライド1のマ
ウント部を押圧して、開口部1aに蓋をするように遮蔽
し、点着された検体の蒸発防止(乾燥防止)と外光に露
出しないように遮光する構造となっている。
【0026】そして、搬送手段15による化学分析スラ
イド1の搬送は、前記搬送台30上に載置されたプレー
ト状の挿入部材36(図2参照)の前進移動によって行
われる。すなわち、前記搬送台30の中央には前後方向
に延びるスリット30bが形成され、該スリット30b
上の搬送面に挿入部材36がスライド可能に載置され、
この挿入部材36の後端底部にスリット30bを通して
下方からブロック37が固定され、該ブロック37が上
記スリット30bに沿って前後方向に摺動自在に設けら
れている。また、前記スライドガイド32によるスライ
ド待機部11より後方の位置における搬送台30の上に
は、上記挿入部材36を押える補助板38が配設され、
該補助板38はカバー39内に若干上下移動可能に保持
されている。
【0027】また、前記ブロック37の下部にはスライ
ダ40が取り付けられ、このスライダ40は前記搬送台
30に沿って配設されたガイドロッド41によって前後
方向に摺動自在に支持されている。さらに、上記スライ
ダ40には搬送台30の前後に配設されたプーリ42,
43に巻き掛けられたベルト44の一部が固着されてい
る。そして、後方のプーリ43は搬送モータ45によっ
て回転駆動され、上記スライダ40と一体に移動するブ
ロック37によって前記挿入部材36が前後方向に移動
操作され、その先端部によってスライドガイド32の下
端部の化学分析スライド1の後端を押して、該化学分析
スライド1を直線状にスライド待機部11から点着部1
2を経て挿入待機部13に、さらに挿入待機部13から
インキュベータ14に搬送するものである。
【0028】つまり、上記搬送モータ45の駆動によっ
てスライドガイド32の下端の化学分析スライド1を点
着部12に搬送し、検体が点着された化学分析スライド
1を挿入待機部13に搬送して、インキュベータ14の
挿入タイミングとなるまでこの挿入待機部13で保留
し、所定のタイミングとなったときにインキュベータ1
4のセル55に挿入し、さらに測定後のセル55内の化
学分析スライド1をインキュベータ14の中心部の廃却
孔56に搬送するように、この搬送モータ45の駆動制
御が行われる。
【0029】次に、インキュベータ14は、その断面正
面構造を図6に示すように、円盤状の回転部材50が下
部中心の回転筒51によってベアリング52を介して軸
受け部53に対して回転自在に支持され、この回転部材
50の上に上位部材54が配設されている。上記上位部
材54の底面は平坦であり、回転部材50の上面には円
周上に所定間隔で複数(図1の場合6個)の凹部が形成
されて両部材51,54間にスリット状空間によるセル
55が形成され、このセル55の底面の高さは前記搬送
手段15の搬送台30の搬送面の高さと同一に設けら
れ、該搬送台30の先端部分に接近して回転部材50の
外周部分が位置している。なお、図1のインキュベータ
14は、上位部材54を除去した回転部材50の上面形
状を示している。
【0030】また、前記回転筒51の内孔は測定後の化
学分析スライド1の廃却孔56に形成され、この廃却孔
56の径は前記化学分析スライド1が通過可能な寸法に
設定され、また、上記回転部材50の中心部分には上記
廃却孔56に連通する開口50aが形成されている。そ
して、前記セル55の中心側部分は、該セル55と同一
高さで中心側の開口50aに連通し、該セル55に位置
する化学分析スライド1がそのまま中心側に移動すると
上記廃却孔56に落下するように構成されている。
【0031】上記上位部材54には図示しない加熱手段
が配設され、その温度調整によってセル55内の化学分
析スライド1を恒温保持する一方、該上位部材54には
セル55に対応して化学分析スライド1のマウントを上
から押えて検体の蒸発防止を行う押え部材57が配設さ
れている。上位部材54の上面にはカバー58が配設さ
れる一方、このインキュベータ14は上方及び側方が上
部カバー59によって覆われ、底部が下部カバー60で
覆われ遮光が行われる。なお、加熱手段はセル55にお
ける化学分析スライド1を37±0.2℃に加熱保持す
る。
【0032】さらに、前記回転部材50の化学分析スラ
イド1を収納する各セル55の底面中央には測光用の開
口55aが形成され、該開口55aを通して図1に示す
位置に配設された測光ヘッド27による化学分析スライ
ド1の反射光学濃度の測定が行われる。また、上記回転
部材50には、前記セル55と同一円周上に濃度基準板
用セル61(図1参照)が形成され、この部分に前記測
光ヘッド27の校正用の白色と黒色の2つの濃度基準板
62が設置されている。なお、上記測光ヘッド27はフ
ィルターを備え、異なる波長の主波長及び副波長の光を
照射してそれぞれ測定を行い、測定精度を高めるように
している。
【0033】前記インキュベータ14の回転駆動は、図
示していないが、前記回転部材50を支持する回転筒5
1の外周部分にタイミングベルトが巻き掛けられ、この
タイミングベルトが駆動モータの駆動プーリに対しても
巻き掛けられ、該駆動モータの正逆回転駆動によって前
記回転部材50の往復回転駆動を行うように構成されて
いる。そして、上記インキュベータ14の回転操作は、
該インキュベータ14の所定回転位置の下方に配設され
た測光ヘッド27に対して、まず、濃度基準板62にお
ける白色基準板に続いて黒色基準板を位置させてその濃
度を検出して校正を行った後に、順次1番から6番のセ
ル55を位置させて化学分析スライド1の呈色反応の光
学濃度の測定を行い、この一連の測定の後、逆回転して
基準位置に復帰し、次の回の測定を行うように、所定角
度範囲内で往復回転駆動を行うように制御される。ま
た、新たな点着後の化学分析スライド1を挿入待機部1
3から挿入する処理は、例えば、前記濃度基準板62に
よる校正を行った後に、1番目のセル55の測定を行う
までの回転操作の途中で空のセル55(又は測定が終了
した化学分析スライド1が入っているセル)を挿入待機
部13に対応する位置に停止させて、前記搬送手段15
の作動で挿入待機部13にある化学分析スライド1を挿
入するように制御される。
【0034】さらに、前記インキュベータ14の下方に
は測定後の化学分析スライド1を回収する回収箱70が
配設されている。この回収箱70には、回転筒51の中
心の前記廃却孔56の下方に臨んで収容室71が形成さ
れ、底部には廃却孔56から落下してくる化学分析スラ
イド1に接触してその落下方向を変更して分散させる突
起73が形成されている。
【0035】一方、前記生化学分析装置10の本体上部
には、図1に示すように操作パネル20が設置され、こ
の操作パネル20にはLCD等による表示部21が配設
されて各種表示が行われると共に、スタートキー22を
含む操作部23が配設され、点着動作と測定動作の連係
操作が行われる。
【0036】次いで、本実施形態の動作を、図7の一例
のタイムチャートに沿って説明する。このタイムチャー
トは上段に測光順序を示し、測光ヘッド27上に位置さ
せる濃度基準板62又はセル55の順を示し、次段から
下方にスタートキー22の状態、表示部21の表示(L
CD表示)、搬送手段15によるスライド動作、インキ
ュベータ動作をそれぞれ示し、斜線部分がその動作状態
にあることを表している。
【0037】まず、分析を行う前に、スライド待機部1
1に化学分析スライド1をセットし、分析処理を開始す
る。前記インキュベータ14の回転操作は、前述のよう
に、基本的には測光ヘッド27により、濃度基準板62
の白色基準板・黒色基準板の濃度を検出した後に、1番
から6番のセル55が順に移動して化学分析スライド1
の濃度測定を行い、この一連の動作を繰り返すものであ
り、これとは別途にスタートキー22の操作に応じて化
学分析スライド1の点着部12への搬送、点着後のスタ
ートキー22の操作に応じて挿入待機部13への搬送、
この挿入待機部13からインキュベータ14の動作に対
応してセル55への挿入動作を連係して行うものであ
り、上記動作に連係して表示が行われる。なお、点着後
の化学分析スライド1に対してはセル55に挿入後、例
えば10〜12秒間隔で順次測定し、全体で120秒の
測定時間が経過した時点で測定を終了するものであり、
化学分析スライド1に対する測定は各測定回において主
波長及び副波長の2波長でそれぞれ測定するが、濃度基
準板62に対する測定(校正)は各測定回で主波長と副
波長の一方を交互に行うように設定されている。
【0038】測定を開始した段階でインキュベータ14
のセル55に化学分析スライド1が収納されていないア
イドル状態では、スタートキー22は供給キー待ち状態
で、「ソクテイカノウ」の表示がなされ、例えば最初に
濃度基準板62の濃度測定を行っている間にこの表示が
なされた後に、オペレーターが点着を行うためにスター
トキー22を押下操作すると、表示は「ジュンビチュ
ウ」となって搬送手段15によってスライド待機部11
から1枚の化学分析スライド1が点着部12に搬送供給
される。点着部12にスライド1が搬送されて点着可能
状態となると、ブザーが鳴ってオペレーターに知らせ
る。これに応じて、スタートキー22は点着キー待ち状
態となり、表示は「テンチャクゴSTART」となる。
オペレーターは点着部12にある化学分析スライド1に
対して点着用ピペットを用いて検体を点着した後、スタ
ートキー22の押下操作を行う。これにより、点着後の
スライド1は挿入待機部13に搬送され、スライド押さ
え33によって蒸発及び外光が遮断された状態で保留さ
れる。
【0039】点着後のスタートキー22の操作が、例え
ば図示のように1番のセル55が測定位置にあるときに
行われると、表示は「シバラクオマチクダサイ」に切り
替わり、スライド挿入待ち状態及び次の点着のためのス
ライド供給待ち状態となる。化学分析スライド1のセル
55への挿入は濃度基準板62の測定後で1番のセル5
5が測定位置に移動する間に行われるもので、インキュ
ベータ14の動作が上記タイミングとなると、インキュ
ベータ14は制御部によって選択された所定のセル55
が挿入位置に移動停止するのに応じて、搬送手段15の
作動で挿入待機部13にある化学分析スライド1がセル
55に挿入され、この搬送手段15は次の化学分析スラ
イド1を供給するための初期位置(原点)に戻ると共
に、インキュベータ14は1番のセル55が測光位置に
移動する測光処理に復帰する。そして、表示は「ソクテ
イカノウ」に変わり、スタートキー22は次の化学分析
スライド1を搬送するための供給キー待ち状態となる。
スライド供給のためのスタートキー22の操作が受け付
けられるのは、表示が「ソクテイカノウ」のときであ
る。
【0040】なお、点着後のスタートキー22の操作時
期に応じて、挿入待機部13に搬送された化学分析スラ
イド1がセル55に挿入されるまでの保留時間は、1〜
12秒である。また、挿入待ち状態で、次測定のために
スタートキー22が操作されると、表示は「ジュンビチ
ュウ」となる。また、「ソクテイカノウ」の表示には空
きセル数が同時に表示される。
【0041】以上の通り、この生化学分析装置10は、
手動で検体を点着するについて、スタートキー22を操
作して化学分析スライド1を点着位置に搬送させてか
ら、時間的制限をそれほど受けることなく点着操作を行
い、点着が完了したらスタートキー22を再度操作する
と、インキュベータ14の挿入タイミングとなるまで点
着後の化学分析スライド1を挿入待機部13に搬送して
一次保留し、この保留中はスライド押さえ33によって
化学分析スライド1を検体の蒸発防止及び外光を遮蔽し
て保持し、これにより検出精度の低下を防止しつつ、イ
ンキュベータ14の測定動作に伴うタイミングにそれほ
ど制限されることなく任意の時期に点着動作を行うこと
ができ、その操作性が良好となり、点着ミスの発生も低
減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一つの実施の形態における生化学分析
装置の要部機構の概略平面図
【図2】搬送手段の部分の断面正面図
【図3】点着部及び挿入待機部の平面図
【図4】点着部及び挿入待機部の断面正面図
【図5】挿入待機部の断面側面図
【図6】インキュベータの部分の断面正面図
【図7】インキュベータの測定動作、スライド搬送動作
及び表示を示すタイムチャート
【符号の説明】
1 化学分析スライド 10 生化学分析装置 11 スライド待機部 12 点着部 13 挿入待機部 14 インキュベータ 15 搬送手段 18 測定手段 20 操作パネル 21 表示部 22 スタートキー 23 操作部 27 測光ヘッド 30 搬送台 32 スライドガイド 33 スライド押さえ 33a 開口 33b 鍔部 34 開閉カバー 34a 開口 34b 凹部 35 底部材 36 挿入部材 45 搬送モータ 47 点着ガイド 50 回転部材 55 セル 62 濃度基準板

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 点着用ピペットを使用して手動で検体が
    点着された化学分析スライドを、インキュベータの複数
    のセルに一つずつ挿入し、該化学分析スライドを恒温保
    持すると共に前記検体中の所定の生化学物質の濃度を順
    次測定する生化学分析装置において、 前記化学分析スライドに検体を点着する点着部と前記イ
    ンキュベータとの間に、検体の蒸発及び外光を遮断する
    スライド押さえを備えた挿入待機部を設置したことを特
    徴とする生化学分析装置。
  2. 【請求項2】 前記点着部における化学分析スライドへ
    の点着は任意の時期に行われ、インキュベータの所定の
    セルに挿入する待機の間、前記挿入待機部に保留するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の生化学分析装置。
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