JP2001099412A - ゴミの焼却炉 - Google Patents

ゴミの焼却炉

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JP2001099412A
JP2001099412A JP27444299A JP27444299A JP2001099412A JP 2001099412 A JP2001099412 A JP 2001099412A JP 27444299 A JP27444299 A JP 27444299A JP 27444299 A JP27444299 A JP 27444299A JP 2001099412 A JP2001099412 A JP 2001099412A
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JP
Japan
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combustion chamber
combustion
dioxin
incinerator
chimney
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JP27444299A
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English (en)
Inventor
Yoshio Yuki
義男 結城
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YUKI TEKKOSHO KK
Original Assignee
YUKI TEKKOSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゴミの焼却炉において、その構造を簡単にす
ると共に、ランニングコストが安くて、ダイオキシンの
発生を抑制することが出来るゴミ焼却炉の提供。 【解決手段】 このゴミ焼却炉は第1燃焼室1と第2燃
焼室2を有し、第1燃焼室1は間に水を満たした2重壁
構造を成し、第2燃焼室2には複数本の金属棒11,1
1…を配列すると共に、その上部には塩素吸着剤12を
設け、第2燃焼室2にはバーナー13を備えて金属棒1
1,11…を真っ赤に加熱し、第2燃焼室2の上方には
煙突3を起立している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はゴミの焼却炉であっ
て、ダイオキシンの発生を防止することが出来る焼却炉
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ダイオキシンは物の不完全燃焼に伴って
非意図的に生成される有害な有機塩素化合物であり、平
成9年2月には世界保健機構(WHO)でも人に対して発ガ
ン性があると正式に規定されている。我が国のダイオキ
シンの総排出量の約8〜9割はゴミの焼却施設から排出
されていることから、ゴミの焼却に伴うダイオキシンの
排出を削減することが急務である。
【0003】そこで、ゴミの焼却炉から排出されるダイ
オキシンの量を減らす為には、ゴミを高温で完全燃焼す
ること、燃焼ガスを速やかに冷却すること、そして排ガ
ス処理を徹底することが必要である。その為に、燃焼ガ
スが800℃以上の状態で燃焼出来る燃焼室を設置する
こと。燃焼ガスが800℃以上の温度のまま燃焼室に2
秒以上滞留出来る燃焼室を持つこと。そしてこの燃焼室
は外気と遮断されていること。助燃装置を備えることが
必要である。さらに必要な空気を供給出来る設備を設け
た燃焼室を備えること。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように最近のゴミ
焼却炉にはダイオキシンの排出量に関する規制が厳し
く、色々な工夫がなされている。基本的には800℃以
上で燃焼しなければならない訳であるが、助燃装置を備
える燃焼室の構成が複雑化して製作費が嵩むことにな
る。本発明が解決しようとする課題はこの問題点であっ
て、簡単な構造で燃焼室の温度を800℃以上に上げて
ダイオキシンの排出を抑える事が出来るゴミの焼却炉を
提供する。
【0005】
【課題を解決する為の手段】本発明に係るゴミの焼却炉
は第1燃焼室と第2燃焼室を有し、第2燃焼室は第1燃
焼室の上部に設けられている。第1燃焼室の正面にはゴ
ミの投入口が設けられ、投入口にはドアが取り付けられ
て完全閉鎖することが出来る。また第1燃焼室の底はメ
ザラとなっていて、下方から空気が導かれ、そして第1
燃焼室の周囲は2重壁構造を成して、両壁間には水が満
たされている。すなわち触っても火傷しないように、安
全対策も成されている。
【0006】第1燃焼室では投入されたゴミが燃焼して
燃焼ガスが発生するが、この第1燃焼は800℃の高温
に達することはなく、したがってこの状態で燃焼する場
合に排出される煙にはダイオキシンがある程度含まれて
いると考えられる。そこで、本発明では第1燃焼室で燃
焼して発生したダイオキシンは800℃以上の高温にな
っている第2燃焼室へ流れて分解される。
【0007】第2燃焼室には助燃装置としてバーナーが
取り付けられ、該バーナーの炎は第2燃焼室を加熱し、
そして第2燃焼室に配置している複数本の金属棒を真っ
赤に加熱する。第1燃焼室で発生して未完全燃焼状態に
ある燃焼ガス、及び第1燃焼室で発生したダイオキシン
はこの第2燃焼室の炎及び真っ赤に加熱された複数本の
金属棒の隙間を通過することで800℃以上の温度に晒
され、燃焼ガスは完全燃焼すると共に、ダイオキシンは
分解される。さらに、第2燃焼室には塩素吸着剤が取り
付けられ、煙突から大気中に放出されようとするダイオ
キシンはこの塩素吸着剤に吸着する。以下、本発明に係
る実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0008】
【実施例】図1、図2は本発明に係るゴミの焼却炉を示
す実施例であり、同図の1は第1燃焼室、2は第2燃焼
室、3は煙突をそれぞれ示している。第1燃焼室1は正面
壁を除いて周囲は2重構造の壁で囲まれ、壁の間には水
が満たされていて、この水は第1燃焼室1の上部に設け
ている給水口15から給水される。
【0009】したがって、第1燃焼室1の外壁は触って
火傷するほどの高温になることはなく、沸騰して発生す
る蒸気はパイプ4を通して第1燃焼室1内へ導かれる。
勿論、パイプ4の中間にはバルブ5が取り付けられてい
て、蒸気の流入を遮断することも出来、この際には大気
中へ放出される。上記を第1燃焼室へ導き入れること
で、燃焼する対象物によっては、その燃焼を助ける効果
がある。
【0010】第1燃焼室1の正面にはドア6が設けら
れ、該ドア6は軸7を中心として開閉することが出来、
そして閉じたドア6は開かないようにロック8が備わっ
ている。ゴミはこのドア6を開いて中に投入され、第1
燃焼室内で燃焼することになるが、第1燃焼室1の底に
はメザラ9が配置され、引き戸10を適当に開くことで
空気を入れ、メザラ9の隙間から第1燃焼室1内へ空気
を導いてゴミの完全燃焼を図る。
【0011】ゴミが完全燃焼するならばダイオキシンは
発生しないことになるが、300℃前後の温度域にある
第1燃焼室1ではこの完全燃焼を実現することは出来な
い。ところで、この第1燃焼室1内で発生したダイオキ
シンは第2燃焼室2へ流れ、また未完全燃焼状態にある
燃焼ガスも同時に第2燃焼室2へ流れる。
【0012】ところで、第2燃焼室2には複数本の金属
棒11,11…が配列され、またその上方には塩素吸着
剤12が取り付けられている。そして第2燃焼室2には
バーナー13が備わっていて、バーナー13から噴射す
る炎は第2燃焼室2内へ入って上記金属棒11,11…
を真っ赤に加熱し、第2燃焼室2内の温度を高めること
が出来る。
【0013】第1燃焼室1で燃焼することなく発生した
燃焼ガスはこの800℃以上になった第2燃焼室2で完
全に燃焼し、この際にはダイオキシンは発生しない。ま
た第1燃焼室1で発生したダイオキシンは800℃以上
の高温にある複数の金属棒11,11…間を通過する際
に分解してしまう。分解しないで通過したダイオキシン
は上部に配置している塩素吸着剤12に吸着し、大気中
に放出されるダイオキシンの量は極めて少なくなる。
【0014】煙突3にはブロアー14が取り付けられ、
空気を上方へ送り出している。したがって、第2燃焼室
2の上部に塩素吸着剤12を配置しても排ガスの流れが
阻害されないようになっている。このブロアー14から
送られる空気は第2燃焼室2の上部にある煙突3であっ
て、燃焼温度には何ら影響を与えないることはない。第
1燃焼室1で不完全燃焼した場合であっても、第2燃焼
室2で完全に燃焼し、そしてダイオキシンが分解して煙
突3から大気中に放出されることになる。
【0015】図1、図2に示したゴミの焼却炉は本発明
の1具体例であり、その外観形態は限定しない。そして
第2燃焼室は温度が800℃以上の高温になることか
ら、金属面を外部に露出した状態では風雨に晒されるこ
とで耐久性に欠ける。そこで一般的には外側を耐火煉瓦
で囲んでいる。以上述べたように、本発明のゴミ焼却炉
は第1燃焼室の上部に第2燃焼室を設け、この第2燃焼
室には複数本の金属棒を配列すると共に、塩素吸着剤を
配置し、そして第2燃焼室にはバーナーを取り付けたも
のであって、次のような効果を得ることが出来る。
【0016】
【発明の効果】本発明のゴミ焼却炉は第1燃焼室と第2
燃焼室を備え、第1燃焼室で燃焼する際に発生したダイ
オキシンは800℃以上の高温状態にある第2燃焼室を
通過することで分解する。そして分解しないで通過しよ
うとするダイオキシンは塩素吸着剤に吸着される。また
第1燃焼室で完全燃焼しないで残った燃焼ガスは800
℃以上の高温にある第2燃焼室で完全燃焼することが出
来て、ダイオキシンは発生しないことになる。
【0017】ところで、第2燃焼室には複数本の金属棒
が配列され、バーナーによって第2燃焼室が加熱される
と共に、金属棒は真っ赤に加熱され、800℃以上の高
温状態にあるこの金属棒間を流れることにより、ダイオ
キシンは分解することが出来、また燃焼ガスはダイオキ
シンを発生することなく完全に燃焼すること出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のゴミ焼却炉を示す正面図。
【図2】本発明のゴミ焼却炉を一部断面を含む側面図。
【符号の説明】
1 第1燃焼室 2 第2燃焼室 3 煙突 4 パイプ 5 バルブ 6 ドア 7 軸 8 ロック 9 メザラ 10 引き戸 11 金属棒 12 塩素吸着剤 13 バーナー 14 ブロアー 15 給水口

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴミの焼却炉において、該焼却炉は第1
    燃焼室と第2燃焼室を有し、第1燃焼室は間に水を満た
    した2重壁構造を成して正面にはゴミを投入するドアを
    設け、そして第1燃焼室の底はメザラ構造として底から
    空気を導き入れることが出来、第2燃焼室には複数本の
    金属棒を配列すると共に、その上部には塩素吸着剤を設
    け、また第2燃焼室にはバーナーを備えることで室内を
    高温にすると共に金属棒を真っ赤に加熱し、さらに第2
    燃焼室の上部には煙突を起立し、煙突内の排ガスの流れ
    を助ける為のブロアーを該煙突に取り付けた事を特徴と
    するゴミの焼却炉。
  2. 【請求項2】 上記2重構造の側壁に満たした水が沸騰
    した上記を第1燃焼室へ導く為のパイプを取着し、パイ
    プの途中にはバルブを設けた請求項1記載のゴミの焼却
    炉。
JP27444299A 1999-09-28 1999-09-28 ゴミの焼却炉 Pending JP2001099412A (ja)

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