JP2001098902A - 蒸気冷却ガスタービン - Google Patents

蒸気冷却ガスタービン

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JP2001098902A JP27843999A JP27843999A JP2001098902A JP 2001098902 A JP2001098902 A JP 2001098902A JP 27843999 A JP27843999 A JP 27843999A JP 27843999 A JP27843999 A JP 27843999A JP 2001098902 A JP2001098902 A JP 2001098902A
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一晴 廣川
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克則 田中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 蒸気冷却ガスタービンのロータを形成のスピ
ンドルボルト貫通部のシール構造において、シール部材
の保持を確実にすること。 【解決手段】 蒸気冷却ガスタービンにおいて、ロータ
ディスク10に形成した通孔12において蒸気回収室5
0へ開口する端部に、通孔12の内径よりも大きな内径
を有する凹所より成るシール部材収容部30を形成し、
シール部材収容部30の側壁から半径方向内側に突出す
る係合部14を設け、シール部材収容部30内の底面3
2に当接するように環状のシール部材20を配設し、シ
ール部材収容部30内において、シール部材20の軸方
向外側に保持部材22、24、26を配設した。保持部
材は、シール部材収容部内に形成した係止部14に係合
する係合部材24と、係合部材を軸方向両側部から挟持
する第1と第2の保持部材22、26により形成されて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蒸気冷却ガスター
ビンに関し、特に蒸気冷却ガスタービンのスピンドルボ
ルトのシール構造に関する。
【0002】
【従来の技術】ガスタービンの高効率化のために、ガス
タービンの燃焼ガスの膨張機入口温度は年々上昇を続け
ており、近時この温度を1500°Cとしたガスタービ
ンが提案されている。こうした高温の燃焼ガスからガス
タービンの静翼および動翼を保護するために、従来の空
気による冷却に代えて比較的低温の蒸気にて冷却する所
謂蒸気冷却ガスタービンの開発が行われている。こうし
た蒸気冷却ガスタービンでは、蒸気は、例えば、蒸気源
としてコンバインドサイクルの蒸気タービンからの抽気
を用いることができ、特にガスタービンの動力を冷却す
る冷却蒸気は、前記蒸気源からガスタービンのロータ尾
端部からロータ内に形成された蒸気通路を経て、ロータ
ディスクに取り付けられた各動翼に供給される。
【0003】前記蒸気通路は、ロータ尾端部から軸方向
に延びる複数の蒸気供給路と、該蒸気供給路に連通し各
ロータディスクに取り付けられた動翼の各々に均一に蒸
気を分配するために周方向に形成した蒸気供給室と、動
翼からの蒸気を均一に回収する蒸気回収室、および、蒸
気回収室から蒸気を蒸気冷却ガスタービン外へ導くため
の蒸気回収路から成る。
【0004】図6を参照すると、従来技術による蒸気冷
却ガスタービンのロータの部分断面が示されている。図
6には、ロータ100の第1段および第2段ロータディ
スク110、120が示されており、該第1段および第
2段ロータディスク110、120は、その周縁部近傍
に軸方向に貫通、形成された複数の通孔112、122
が周方向に等間隔に配設されており、該通孔112、1
22にスピンドルボルト102を挿通、締結することに
より、第1段および第2段ロータディスク110、12
0は、他のロータディスクに連結され、一体的に回転す
るガスタービンロータが形成される。
【0005】第1段および第2段ロータディスク11
0、120において、スピンドルボルト102を挿通す
るための通孔112、122の更に外周部分には動翼を
冷却するための蒸気(以下、単に冷却蒸気と記載する)
を供給、回収するための複数の蒸気通路114、124
が周方向に等間隔に形成されている。蒸気通路114、
124には、冷却蒸気を供給する蒸気供給路を形成する
複数の蒸気供給管104と、動翼を冷却した後の冷却蒸
気を回収する蒸気回収路を形成する複数の蒸気回収管1
06とが周方向で交互に配設される。また、同様に、第
2段ロータディスク120と第3段ロータディスク(図
示せず)の間には第2段動翼に冷却蒸気を供給するため
の蒸気供給室134が形成されている。
【0006】第1段ロータディスク110の外側の端面
には、第1段動翼(図示せず)に冷却蒸気を均一に分
配、供給するための蒸気供給室130が形成されてお
り、第1段および第2段ロータディスク110、120
の間には、第1段および第2段動翼を冷却した後の冷却
蒸気を均一に回収するための蒸気回収室132が形成さ
れている。
【0007】一般的に、蒸気冷却ガスタービンの冷却蒸
気の供給源としては蒸気タービンの抽気が用いられる。
冷却蒸気供給源からの冷却蒸気は、蒸気冷却ガスタービ
ンのロータに形成された蒸気供給通路を通って蒸気供給
管104に到達し、次いで蒸気供給管104から蒸気供
給室130、134を介して第1段動翼および第2段動
翼に供給される。第1段動翼および第2段動翼を冷却し
た後の冷却蒸気は、蒸気回収室132から蒸気回収管1
06を介して回収される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】複数のロータディスク
をスピンドルボルトにより互いに連結してロータを組み
立てる際の作業性から、通孔112、124は、特に図
6からも理解されるように、スピンドルボルトの直径に
対して余裕を持たせて若干大きな内径を有しており、両
者間には間隙が形成されている。一方、ロータに形成さ
れた冷却蒸気回収室132、134は通孔112、12
2に連通しており、第1段および第2段ロータディスク
110、120と、スピンドルボルト102との間の間
隙から蒸気が漏洩する。第2段ロータディスク120と
スピンドルボルト102との間から漏洩した蒸気は、冷
却蒸気回収室132内へ流入し冷却蒸気回収管106を
介して回収可能であるが、第1段ロータディスク110
とスピンドルボルト102との間から漏洩した蒸気は回
収されず、該蒸気冷却ガスタービンを利用するプラント
の総合効率を低下させる。
【0009】この第1段ロータディスク110とスピン
ドルボルトとの間の蒸気の漏洩を防止するために、例え
ば、特開平11−50803号公報等の従来技術では、
図6、7に示すように、環状のシール部材140および
C形止め輪142により第1段ロータディスク110と
スピンドルボルト102との間の漏洩蒸気量の低減を図
っている。C形止め輪142は第1段ロータディスク1
10に形成された環状溝内にスナップ式に嵌合されてい
るが、ロータが回転すると、遠心力の作用により、C形
止め輪142が変形、特に径方向の寸法が縮小する所謂
縮径が生じ環状溝116から脱落することが危惧され
る。
【0010】本発明は、こうした従来技術の問題を解決
することを技術課題としており、蒸気冷却ガスタービン
のロータを形成のスピンドルボルト貫通部のシール構造
において、シール部材およびその保持部材の取付けを確
実にすることを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、冷却蒸気供給源からガスタービンのロータに形成し
た蒸気供給路、および、該蒸気供給路に連通する蒸気供
給室を介して動翼に冷却用蒸気を供給し、ロータに形成
した蒸気回収室、および、該蒸気回収室に連通する蒸気
回収路を介して冷却蒸気を回収する蒸気冷却ガスタービ
ンにおいて、前記ロータは、ロータディスクに形成した
通孔にスピンドルボルトを挿通し、該スピンドルボルト
により複数のロータディスクを締結することにより形成
されて成り、前記通孔において前記蒸気回収室へ開口す
る端部に、前記通孔の内径よりも大きな内径を有する凹
所より成るシール部材収容部を形成し、前記シール部材
収容部の側壁から半径方向内側に突出する係合部を設
け、前記シール部材収容部内の底面に当接するように環
状のシール部材を配設し、前記シール部材収容部内にお
いて、前記シール部材の軸方向外側に保持部材を配設
し、前記保持部材が、前記シール部材収容部内に形成し
た係止部に係合する係合部材と、前記係合部材を軸方向
両側部から挟持する第1と第2の保持部材とを含んで成
る蒸気冷却ガスタービンを要旨とする。
【0012】本発明によれば、シール部材は保持部材に
より挟持され、シール部材収容部内に保持される。従来
技術ではシール部材はC形止め輪によってのみ保持され
ているが、C形止め輪は、ロータが回転したときの遠心
力により変形するが、本発明では、係合部材を第1と第
2の保持部材により軸方向の両側部から挟持することに
より、その変形を可及的に低減される。
【0013】好ましくは、前記シール部材は、内周縁部
および外周縁部に沿って形成された2つのテーパ面によ
り、前記シール部材の一方の端面に形成されるシール面
を有している。
【0014】このように、シール部材の内周縁部および
外周縁部に沿って2つのテーパ面を形成し、シール部材
の一方の端面において2つのテーパ面の間にシール面を
形成し、該シール面をシール部材収容部の底面に当接さ
せることにより、シール面に印加される面圧を高めるこ
とが可能となり、シール性が向上する。
【0015】好ましい実施形態によれば、前記係合部材
をC形止め輪状部材により形成することができる。更に
好ましくは、C形止め輪状部材の外周縁部に沿って外テ
ーパ面を形成し、前記係止部に前記C形止め輪状部材の
外テーパ面に相補形に係合するテーパ面を設けることが
できる。
【0016】また、好ましくは、前記C形止め輪状部材
の内周縁部に沿って複数の舌部を設け、該舌部に内テー
パ面を形成し、前記第1の保持部材に前記C形止め輪状
部材の内テーパ面と係合可能なテーパ面を設ける。
【0017】係合部材の変形量は、係合部材に作用する
遠心力の大きさに加えて、係合部材と、第1と第2の保
持部材の間に作用する摩擦力により決定されるので、第
1と第2の保持部材の製造誤差によっては、係合部材
と、第1と第2の保持部材の間に作用する摩擦力が不十
分で、遠心力により係合部材が変形することも生じ得
る。本発明によれば、係合部材の内周縁部に形成された
テーパ面が、係合部材の変形時に、第1の保持部材のテ
ーパ面に当接することにより、係合部材の変形量を低減
し、係合部材が係止部から脱落することを防止すること
ができる。
【0018】好ましくは、前記第1の保持部材に外ネジ
を形成し、前記第2の保持部材に前記第1の保持部材の
外ネジと係合する内ネジを形成する。そして、第1と第
2の保持部材の間に前記係合部材を配置して、前記第1
と第2の保持部材の外ネジおよび内ネジを係合させるこ
とにより、前記係合部材を第1と第2の保持部材の間に
挟持するようにできる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の好ましい実施形態を説明する。なお、以下の説明で
は、主として第1段ロータディスクのスピンドルボルト
貫通部について記載するが、その余のロータの構成は従
来技術のロータと同様となっている。
【0020】図1から図4は、第1段ロータディスク1
0の部分断面図であり、スピンドルボルト40を挿通さ
せるための通孔12を有しており、該通孔12は、第1
のロータディスク10と第2のロータディスク(図示せ
ず)の間に形成される蒸気回収室50に連通している。
第1段ロータディスク10の内側の端面、つまり、蒸気
回収室50を形成する端面には、通孔12の開口部を囲
繞するように、環状のシール部材20を配設するための
シール部材収容部として通孔12よりも大きな内径を有
する座ぐり穴または凹所30(図4参照)が形成されて
いる。凹所30内には、環状のシール部材20と、該シ
ール部材20を凹所30内に保持するための保持部材2
2、24、26が配設される。前記保持部材は、ボルト
を形成する第1の保持部材22と、前記ボルトに係合す
るナットを形成する第2の保持部材26と、第1と第2
の保持部材22、26の間に挟持される係合部材24を
具備して成る。
【0021】凹所30は、その底面32に連続する側面
から形成される第1の収容部34と、第1の収容部34
に隣接させて形成された環状の凹溝より成る第2の収容
部36と、半径方向内側に突き出した環状の突起より成
る係止部14を挟んで前記第2の収容部36の軸方向外
側に凹所30の開口部に形成された第3の収容部38を
含んで成る。
【0022】シール部材20は、凹所30内において最
も奥方に形成されている第1の収容部34内に配設さ
れ、凹所30の底面32に当接するシール面20aを有
している。シール面20aは、シール部材20の外周縁
部および内周縁部に沿って形成されたテーパ面20b、
20cの間に、シール部材20の一方の端面から軸方向
に隆起した円形の幅の狭い端面として形成されており、
このようにシール部材20を細い円形のシール面20a
にて凹所30の底面32に当接させることにより面圧を
高め、底面32とシール部材20との間のシール性を高
めている。
【0023】第1の保持部材22は、一端に外ネジ22
cを有する実質的に円筒状の本体部22aと、該本体部
22aにおいて前記外ネジ22cの反対側の端部に連結
する環状の挟持部22bとを有し、本体部22aと挟持
部22bとの間の連結部にテーパ面22dが形成されて
いる。また、本体部22aにおいて外ネジ22cの設け
られている側の端面には、第1の保持部材22を組み付
けるときの工具またはジグと係合させるためのすり割り
22eが形成されている。
【0024】第2の保持部材26は、第1の保持部材2
2の外ネジ22cと係合する内ネジ26aを有する環状
部材より成り、一方の端面の中心部には軸方向に隆起す
る挟持部26bが形成されている。また、第2の保持部
材26も同様に、第2の保持部材26を組み付けるとき
の工具またはジグと係合させるためのすり割り26cが
形成されている。
【0025】図5をも参照すると、係合部材24は所謂
C形止め輪に類似する部材(本明細書では、C形止め輪
状部材と称する)より成り、その内周面に沿って等間隔
に配設された複数の舌部24aを有している。舌部24
aには、該係合部材24をロータディスク10に組み付
けたときに、第1の保持部材22のテーパ面22dに対
面する内テーパ面24bが形成されており、係合部材2
4の断面において対角線を挟んで内テーパ面24bの反
対側の隅部には、係止部14のテーパ面14aに係合す
る外テーパ面24cが、係合部材24の外周縁部に沿っ
て形成される。
【0026】以下、本実施形態の作用をシール部材20
の組立工程を順に追いながら説明する。第1段ロータデ
ィスク10の通孔12にスピンドルボルト40を通した
後に、シール部材20をスピンドルボルト40に通しな
がら、凹所30の第1の収容部34に配置する。次い
で、第1の収容部34に配置されたシール部材20の軸
方向の外側から、第1の保持部材22をスピンドルボル
ト40に通しながら、その挟持部22bがシール部材2
0に当接するように凹所30内に配置する。次いで、係
合部材としてのC形止め輪状部材24を第2の収容部3
6にはめ込むようにして、第1の保持部材22の外周面
に配置する。次いで、第2の保持部材26の内ネジ26
aを第1の保持部材22の外ネジ22cに係合させ、第
2の保持部材26を第1の保持部材22に締結する。
【0027】第2の保持部材26を締め込んでゆくと、
第2の保持部材26の挟持部26aが係合部材24に当
接して(図2、3参照)、係合部材24を凹所30の奥
へ押し込む。この間、係合部材24は、その外周縁部に
形成されたテーパ面24cにおいて係止部14のテーパ
面14aと係合しながら半径方向に拡がる。第2の保持
部材26を第1の保持部材22に対して完全に締結する
と、係合部材24は、凹所30の第2の収容部36に嵌
合すると共に、第1と第2の保持部材22、26の各々
の挟持部22b、26bの間に挟持される。これによ
り、第1の保持部材22、係合部材24および第2の保
持部材26は一体の保持部材となり、係合部材24のテ
ーパ面24cが係止部14のテーパ面14aに係合する
ことにより、前記保持部材が凹所30内に係止され、シ
ール部材20が凹所30の第1の収容部34内に保持さ
れる。このとき、第1と第2の保持部材22、26にお
いてすり割り22e、26cが形成されている端面で、
両者をかしめることにより、第1と第2の保持部材2
2、26が互いに緩むことを防止しても良い。
【0028】全てのロータディスクをスピンドルボルト
40により締結してロータを形成し、蒸気冷却ガスター
ビンを作動させると、第1のロータディスク10の凹所
30は、蒸気回収室50に連通しているために、蒸気回
収室50内の第1段動翼および第2段動翼を冷却した後
の冷却蒸気の圧力により、シール部材20は凹所30の
底面32に押圧される。
【0029】一般的に、ガスタービンの如く高温となる
回転機械では、機械温度が上昇したときの熱膨張を考慮
して、各構成要素は遊びを見込んだ寸法にて形成され
る。本実施形態においても、シール部材20は内径およ
び外径寸法は、こうした遊びを含んでおり、シール部材
20の外周面および内周面は、凹所30の第1の収容部
34の内周面やスピンドルボルト40の外周面に必ずし
も接触していない。特に、蒸気冷却ガスタービンが作動
してロータが回転すると、スピンドルボルト40は遠心
力により半径方向外側へ変形し、シール部材20および
保持部材22、24、26もまた半径方向外側へ変位す
る。このとき、シール部材20が半径方向外側へ変位す
ると共に、シール部材20それ自体が蒸気回収室50内
の蒸気圧力により凹所30の底面32に押圧されること
から、シール部材20の外周面と第1の収容部34の内
周面との間からの蒸気漏洩が防止される。然しながら、
シール部材20とスピンドルボルト40との間からの蒸
気の漏洩は、シール部材20により低減することはでき
るが、完全に防止することはできない。
【0030】本実施形態によれば、シール部材20は保
持部材22、24、26により保持される。既述したよ
うに、従来技術ではシール部材はC形止め輪によっての
み保持されている。C形止め輪は、ロータ回転したとき
の遠心力の作用により変形するので、その脱落が危惧さ
れるが、本実施形態によれば、係合部材24を形成する
C形止め輪状部材は、第1と第2の保持部材22、26
により軸方向の両側面から挟持されるために、遠心力に
より変形しにくくなっている。また、係合部材24の変
形量は、係合部材24に作用する遠心力の大きさに加え
て、係合部材24と、第1と第2の保持部材22、26
の間に作用する摩擦力により決定される。従って、第1
と第2の保持部材22、26の製造誤差によっては、係
合部材24と、第1と第2の保持部材22、26の間に
作用する摩擦力が不十分で、遠心力により係合部材24
が変形することも生じ得る。この場合でも、本実施形態
では、係合部材24の内周縁部に形成されたテーパ面2
4aが、第1の保持部材22のテーパ面24dに当接す
ることにより、係合部材24の変形量を低減し、係合部
材24が係止部14から脱落することを防止している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施形態による蒸気冷却ガスタービンの
ロータディスクのスピンドルボルト貫通部の要部拡大断
面図である。
【図2】保持部材の組立を説明するための図1と同様の
ロータディスクのスピンドルボルト貫通部の要部拡大断
面図である。
【図3】図2においてAで示す部分の更に拡大断面図で
ある。
【図4】本発明実施形態による第1のロータディスクの
部分拡大断面図である。
【図5】図3において矢視V−Vの方向に見た、係合部
材としてのC形止め輪状部材の部分平面図である。
【図6】蒸気冷却ガスタービンのロータの部分断面図で
ある。
【図7】従来技術によるロータディスクのスピンドルボ
ルト貫通部の要部拡大断面図である。
【符号の説明】
10…第1段ロータディスク 12…通孔 14…係合部 20…シール部材 22…第1の保持部材 24…係合部材(C形止め輪状部材) 26…第2の保持部材 30…凹所
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年5月22日(2000.5.2
2)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上松 一雄 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂製作所内 Fターム(参考) 3G002 AA05 AA06 AA10 AB01 HA08

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷却蒸気供給源からガスタービンのロー
    タに形成した蒸気供給路、および、該蒸気供給路に連通
    する蒸気供給室を介して動翼に冷却用蒸気を供給し、ロ
    ータに形成した蒸気回収室、および、該蒸気回収室に連
    通する蒸気回収路を介して冷却蒸気を回収する蒸気冷却
    ガスタービンにおいて、 前記ロータは、ロータディスクに形成した通孔にスピン
    ドルボルトを挿通し、該スピンドルボルトにより複数の
    ロータディスクを締結することにより形成されて成り、 前記通孔において前記蒸気回収室へ開口する端部に、前
    記通孔の内径よりも大きな内径を有する凹所より成るシ
    ール部材収容部を形成し、前記シール部材収容部の側壁
    から半径方向内側に突出する係合部を設け、前記シール
    部材収容部内の底面に当接するように環状のシール部材
    を配設し、前記シール部材収容部内において、前記シー
    ル部材の軸方向外側に保持部材を配設し、 前記保持部材が、前記シール部材収容部内に形成した係
    止部に係合する係合部材と、前記係合部材を軸方向両側
    部から挟持する第1と第2の保持部材とを含んで成る蒸
    気冷却ガスタービン。
  2. 【請求項2】 前記シール部材の内周縁部および外周縁
    部に沿って2つのテーパ面を形成し、シール部材の一方
    の端面において2つのテーパ面の間にシール面を形成し
    た請求項1に記載の蒸気冷却ガスタービン。
  3. 【請求項3】 前記係合部材がC形止め輪状部材により
    形成される請求項1または2に記載の蒸気冷却ガスター
    ビン。
  4. 【請求項4】 前記C形止め輪状部材は、その外周縁部
    に沿って外テーパ面が形成されており、前記係止部が、
    前記C形止め輪状部材の外テーパ面に相補形に係合する
    テーパ面を有している請求項3に記載の蒸気冷却ガスタ
    ービン。
  5. 【請求項5】 前記C形止め輪状部材は、その内周縁部
    に沿って複数の舌部が形成されており、該舌部に内テー
    パ面が形成されており、前記第1の保持部材が前記C形
    止め輪状部材の内テーパ面と係合可能に設けられたテー
    パ面を有している請求項3または4に記載の蒸気冷却ガ
    スタービン。
  6. 【請求項6】 前記第1の保持部材が外ネジを有してお
    り、前記第2の保持部材が前記第1の保持部材の外ネジ
    と係合する内ネジを有しており、両者を係合させること
    により、前記係合部材を第1と第2の保持部材の間に挟
    持する請求項1から5の何れか1項に記載の蒸気冷却ガ
    スタービン。
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