JP2001096266A

JP2001096266A - 生ゴミ処理機

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Publication number: JP2001096266A
Application number: JP2000125010A
Authority: JP
Inventors: Koichi Shiraishi; 紘一白石
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1999-07-28
Filing date: 2000-03-22
Publication date: 2001-04-10
Anticipated expiration: 2020-03-22
Also published as: JP3413650B2

Abstract

(57)【要約】【課題】生ゴミの水分を、生ゴミを粉砕し、脱水し
て、機械的に出来るかぎり水分を除去する。それによ
り、加熱による水分蒸発分離による水分除去を極力少な
くし、電力消費並びに乾燥時間を少なくする。生ゴミの
量も大幅に軽減する。さらに乾燥した粉末状の生ゴミを
吸引して生ゴミ収納袋に自動的に収納する。また、生ゴ
ミ特有の臭いをださない。【解決手段】生ゴミを収納し脱水する回転式の脱水槽１
と、その脱水槽内の底部に生ゴミを粉砕する回転式の粉
砕カッター２と、脱水槽の脱水穴３にフィルター４を設
け、その脱水穴に設けたフィルターの外側に、フィルタ
ーを洗浄し、かつ、生ゴミを乾燥するための空気を噴出
させるエアノズル６を設ける。さらに乾燥した粉末状の
生ゴミを吸引するための吸引ノズル３８と、吸引した生
ゴミを収納する生ゴミ収納袋３５を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、一般家庭の台所、
飲食店等の厨房、魚屋や八百屋で発生する生ゴミを乾燥
した粉に処理でき、かつ、その粉末状の生ゴミを吸引し
て生ゴミ収納袋に自動的に収納できる、小型で簡便な生
ゴミ処理機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の生ゴミ処理機には、特開平８−１
２１９６１号公報の生ゴミ処理機がある。その生ゴミ処
理機は、生ゴミ容器の上部から生ゴミを乾燥させるため
の熱風を吹きつけ、生ゴミ容器内の底部に設けた攪拌機
で生ゴミを攪拌して生ゴミを乾燥させていた。生ゴミの
中にある水分はいちど蒸発させ、その水蒸気を結露さ
せ、その結露した水分を排出していた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】前記特開平８−１２１
９６１号公報の生ゴミ処理機は、生ゴミの水分を除去し
乾燥させるのに、生ゴミを加熱して水分を蒸発分離して
いた。水分除去を蒸発分離のみで行うため、大量の加熱
エネルギーを必要とし、乾燥するための時間もかなり長
くかかった。そのため電力消費量が大きかった。さら
に、生ゴミは攪拌するだけで、粉砕しないので、大きな
生ゴミの内部の方は水分が除去しにくく、完全乾燥がで
きなかった。生ゴミは乾燥するだけで粉末にしないの
で、ゴミの量は大幅に減量できなかった。さらに乾燥し
た生ゴミは、乾燥してはいるものの、生ゴミの原形をと
どめていて、生ゴミ容器内から手で取り出すのは、生理
的にも苦痛である。

【０００４】本発明は、生ゴミの水分を、生ゴミを粉砕
し、脱水して、機械的に出来るかぎり水分を除去する。
それにより、加熱による水分蒸発分離による水分除去を
極力少なくし、電力消費並びに乾燥時間を少なくする。
さらに、処理した生ゴミを乾燥した粉末にする。さら
に、生ゴミ容器から吸引して自動的に生ゴミ収納袋に収
納できる。このように、生ゴミが自動的に収納袋に収納
できるので、生ゴミの処理が簡便である。生ゴミを乾燥
した粉末にするので、ゴミの量も大幅に減量できる。こ
のような生ゴミ処理機を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の生ゴミ処理機においては、生ゴミを収納
し、脱水する回転式の脱水槽１と、その脱水槽内の底部
に生ゴミを粉砕する回転式の粉砕カッター２と、脱水槽
の脱水穴３にフィルター４を設け、その脱水穴に設けた
フィルターの外側に、フィルターを洗浄し、かつ、生ゴ
ミを乾燥するための空気を噴出させるエアノズル６を設
けたものである。さらに、脱水槽内の底部に乾燥した粉
末状の生ゴミを吸引する吸引ノズル３８と、吸引した生
ゴミを収納する生ゴミ収納袋３５を設けた。

【０００６】

【発明の実施の形態】発明の実施の形態を実施例に基づ
き、図面を参照して説明する。図１において、生ゴミ処
理機３３は、主として、蓋１３と生ゴミを収納し、脱水
する回転式の脱水槽１と生ゴミを粉砕する粉砕カッター
２と生ゴミを乾燥させるための複数のエアノズル６によ
り構成されている。脱水槽１は、底がある内筒７とフィ
ルター４と外筒８とで構成されている。内筒７と外筒８
には複数の脱水穴３と５があけられている。脱水槽の回
転駆動は駆動モーター１９と減速機構２０により行う。
この駆動モーターと減速機構は粉砕カッターの回転駆動
と共用で、減速機構に内蔵された切替え装置により脱水
槽と粉砕カッターの回転駆動を切り換える。粉砕カッタ
ーは２枚刃か３枚刃で回転してゴミをを細かく粉砕す
る。エアノズル６は脱水槽の外側で外周と底部に設けら
れている。このエアノズルは脱水穴５から脱水槽の内部
に空気を吹きつけるようにしていて、フィルター４の洗
浄と、脱水後のゴミを乾燥させる空気を送り込む。エア
ノズルは底があるノズル取付け筒９に取りつけられてい
る。１０はエアノズルに供給する空気を入れておく空気
室、１１はヒーターで、底部から脱水槽に熱風を吹き込
むための熱源である。２１は脱水槽から排出され、ノズ
ル取付け筒に落ちた排水を排水タンク１８に入れるため
の排水パイプである。排水タンクには排水ポンプ２２が
設けられていて、浄水器２３により濾過された浄水を溜
める貯水タンク２４に送水するようにしている。この貯
水タンクは取り出しが容易な場所に取りつけられてい
る。貯水タンクの水は浄水器を通しているので生ゴミの
臭いが無くなっている。１５はエアチューブパッキン
で、エアノズルから噴出した空気が排気孔１６に短絡し
て流出しないようにせき止めるためのパッキンである。
脱水槽が回転する時は、図のように脱水槽に密着してい
ないが、脱水槽を停止して空気を噴出させてゴミを乾燥
させる時は、エアチューブパッキンに空気を入れ膨らま
せて脱水槽に密着させる。生ゴミを乾燥させるために使
用した空気は脱水槽上部と蓋との間の隙間を通り、排気
孔１６からドーナツ型の排気ダクト１７へ排出される。
その排出された空気は、排気コンプレッサー２５で圧縮
され高圧空気となり、除湿器２６、脱臭器２７、電磁弁
２８を通り、再びエアノズル６から脱水槽内へ送り込ま
れる。その脱水槽へ送り込まれる空気は除湿器と脱臭器
で除湿され脱臭されるので、乾燥した臭いのない空気と
なる。電磁弁２８はエアノズルへの空気を遮断でき、流
量を調整できるようになっている。電磁弁２９はエアチ
ューブパッキン１５を膨らませるための電磁弁、電磁弁
３０はエアチューブパッキンを縮ませるための空気を逃
がすための電磁弁である。生ゴミ処理機の蓋１３にはパ
ッキン１４が設けられていて、生ゴミ処理機からの臭い
が外へ出ないようにしている。蓋はバネ等で強く押しつ
ける構造となっており、生ゴミ処理機内の圧力変動に対
しても、蓋が開かないようにしている。圧力変動に対し
てアキュムレーター等の圧力変動防止装置を設ける場合
もある。さらに、コンプレッサー、除湿器、脱臭器等の
空気回路及び排水ポンプ、浄水器、貯水タンク等の排水
回路は、生ゴミ処理機に設けられている密閉容器３２内
に収納されていて、臭いが外に出ないようにしている。
空気回路は閉回路としていて、生ゴミ処理機内のみを循
環する回路としていて、生ゴミの臭いが外に出ないよう
にしている。

【０００７】図１の３８は乾燥した粉末状の生ゴミを吸
引する吸引ノズルである。この吸引ノズルは、図１のｂ
部詳細図である図４に示すように、粉砕カッター２のボ
スの下面に設けられている。この吸引ノズルから粉末状
の生ゴミが吸引され、粉砕カッター駆動軸３７にあけら
れた生ゴミ吸引孔３９を通して排出される。図１の４０
は生ゴミ吸引孔３９に連通する生ゴミ吸引パイプであ
る。４１はその生ゴミ吸引パイプの回転継手で、回転す
る粉砕カッター駆動軸３７にあけられた生ゴミ吸引孔３
９と、固定された生ゴミ吸引パイプを連結させるための
ものである。吸引された生ゴミは電気掃除機と同じ原理
で、バグフィルターである生ゴミ収納袋３５に収納され
る。この生ゴミ収納袋は図１には図示していないので、
他の実施例で示す図３を参照されたい。さらに吸引ノズ
ル３８はノズル詰まり防止のため、逆噴射できるように
している。

【０００８】図３は粉末になった生ゴミを取り出す方法
の、他の実施例を示す。電気掃除機と同じ原理の吸引機
３６を設け、脱水槽１内の生ゴミの粉末を吸引ホース３
４で吸い込み、バグフィルターの役目もする生ゴミ収納
袋３５に生ゴミの粉末を収納する。生ゴミ収納袋３５が
満杯になったら、その収納袋を取り出し、カラの収納袋
と取り替える。図１の吸引ノズル３８や生ゴミ吸引パイ
プ４０が吸引ホース３４にかわったものである。

【０００９】図２は脱水槽とエアノズルの関係を示す図
で、図１のａ部詳細図である。脱水槽は３層構造になっ
ていて、生ゴミを入れる容器としての内筒７と生ゴミの
水分だけを脱水するフィルター４とフィルターを支持す
る外筒８からなっている。内筒と外筒には脱水穴３と５
があけられていて、そこから生ゴミの水分がでていく。
フィルターの内筒側には粉砕された生ゴミの粉末が付着
するので、フィルターの外側にあるエアノズル６により
空気を噴出し、フィルターに付着した生ゴミの粉末をブ
ローオフする。フィルターは洗浄され、めづまりがなく
なる。その後、ノズルから空気を噴出し、粉砕された生
ゴミを乾燥させる。図２では図１のａ部、すなわち、脱
水槽の側面で説明したが、脱水槽の底部についても同じ
である。この実施例では脱水槽を３層構造で説明した
が、内筒だけの１層構造でもかまわない。その場合は、
内筒の脱水穴にフィルターを嵌め込んだ構造となる。

【００１０】次に、生ゴミを処理する方法について図１
により説明する。先ず生ゴミ処理機の蓋１３をあけ、生
ゴミを脱水槽１に入れる。蓋を閉め、粉砕カッター２を
回転し、生ゴミを粉砕する。粉砕カッターの回転を止
め、脱水槽１を回転し、脱水穴３からフィルター４で濾
過し、水分だけを脱水槽から取り出し、その水分を排水
タンク１８へ排水する。脱水が完了すると、脱水槽の回
転を止め、エアノズル６から空気を噴出させる。それに
よりフィルターに付着している生ゴミをはがし、脱水槽
内に落とし込む。落とし込んだら、側部からの空気噴出
を止め、底部からの熱風を脱水槽内に送り込む。底部か
らの熱風はヒーター１１により加熱された空気であり、
生ゴミの温度を上げ、乾燥させる。この時、粉砕カッタ
ー２を回転し生ゴミをさらに粉砕しながら攪拌する。生
ゴミを乾燥させる時に発生する水蒸気は噴出空気ととも
に脱水槽１の上部の蓋１３との小さな隙間から排気孔１
６を通って排出される。空気の中の水蒸気は脱湿器２６
により結露し、水となって排出タンク１８へ流しこまれ
る。脱湿された空気は脱臭器２７により脱臭され、再び
電磁弁２８を通って底部でヒーター１０により加熱さ
れ、脱水槽の底部にあるエアノズル６から脱水槽内に噴
出される。側部からの空気噴出はしないので、側部のエ
アノズル６の電磁弁２８は閉じておく。エアノズル６か
ら空気を噴出する時は、エアチューブパッキン１５を膨
らませ、脱水槽に密着させ、エアノズルから噴出した空
気が排気孔１６に短絡して流出しないようにせき止め
る。乾燥した粉末状の生ゴミは生ゴミ吸引ノズル３９か
ら吸引され生ゴミ収納袋３５に収納される。

【００１１】

【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。

【００１２】生ゴミの水分を、生ゴミを粉砕し、脱水し
て、機械的に出来るかぎり水分を除去する。それによ
り、加熱による水分蒸発分離による水分除去を極力少な
くし、水分を蒸発させる熱エネルギーを大幅に減少でき
る。そのため、電力消費を軽減し、乾燥時間も短縮する
ことができる。

【００１３】処理した生ゴミを乾燥した粉末にすること
ができるので、処理した生ゴミが後処理しやすくなる。
ゴミの量も大幅に減量できる。

【００１４】生ゴミを乾燥した粉末状にして収納袋に自
動的に収納できるので、手を汚さずに簡単に生ゴミの処
理ができる。

【００１５】生ゴミの粉砕と脱水を脱水槽内で行えるの
で、生ゴミ処理機がコンパクトになる。大きなスペース
を取らないので、家庭用の生ゴミ処理機として使用でき
る。

【００１６】脱水槽のフィルターをエアノズルで逆洗浄
できるので、フィルターの目詰まりがない。

【００１７】生ゴミを乾燥する空気は再循環して使用
し、外へ放出しない。循環する場合は、その都度脱臭器
とヒーターの中を通しており、生ゴミの臭いがなくな
る。脱水後の排水も浄水器にかけて貯水タンクに貯水す
るので、排水の臭いもない。

【００１８】一般家庭の台所、飲食店の厨房、魚屋や八
百屋で発生する生ゴミを乾燥した粉末に処理できるの
で、不純物を入れないことを遵守すれば、肥料や家畜の
餌として有料で販売することが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】生ゴミ処理機の縦断面図である。

【図２】図１のａ部詳細図で、脱水槽とエアノズルの縦
断面図ある。

【図３】処理後の生ゴミを吸引する吸引機と生ゴミ収納
袋を示す概念図である。

【図４】図１のｂ部詳細図で、粉末状の生ゴミを吸引す
るための吸引ノズルの詳細図である。

【符号の説明】

１：脱水槽、２：粉砕カッター、３：脱水穴、４：フィ
ルター、５：脱水穴、６：エアノズル、７：内筒、８：
外筒、９：ノズル取付け筒、１０：空気室、１１：ヒー
ター、１３：蓋、１４：パッキン、１５：エアチューブ
パッキン、１６：排気孔、１７：排気ダクト、１８：排
水タンク、１９：駆動モーター、２０：減速機構、２
１：排水パイプ、２２：排水ポンプ、２３：浄水器、２
４：貯水タンク、２５：排気コンプレッサー、２６：除
湿器、２７：脱臭器、２８：電磁弁、２９：電磁弁、３
０：電磁弁、３１：噴出空気、３２：密閉容器３３：生ゴミ処理機、３４：吸引ホース、３５：生ゴミ
収納袋、３６：吸引機３７：粉砕カッター駆動軸、３８：吸引ノズル、３９：
生ゴミ吸引孔、４０：生ゴミ吸引パイプ、４１：生ゴミ
吸引パイプの回転継手

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】生ゴミを収納し、脱水する回転式の脱水
槽（１）と、その脱水槽内の底部に生ゴミを粉砕する回
転式の粉砕カッター（２）と、脱水槽の脱水穴（３）に
フィルター（４）を設け、その脱水穴に設けたフィルタ
ーの外側に、フィルターを洗浄し、かつ、生ゴミを乾燥
するための空気を噴出させるエアノズル（６）を設けた
生ゴミ処理機。
【請求項２】回転式の脱水槽（１）内の底部に、乾燥
した粉末状の生ゴミを吸引するための吸引ノズル（３
８）と、吸引した生ゴミを収納する生ゴミ収納袋（３
５）を設けた請求項１記載の生ゴミ処理機。