JP2001096026A - 信号接続中継ユニット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技機の入れ替え作業に伴う遊技機と遊技機
データ収集装置との間の稼働情報信号送信用の結線に伴
う作業の煩雑性と作業量とを削減することができ、遊技
機に個別に取り付ける機種識別データ設定機構によって
各遊技機の機種認識を確実かつ容易とさせて遊技機のコ
ンピュータによる処理変更作業の完全自動化を図ること
のできる信号接続中継ユニットを提供すること。 【解決手段】 遊技機１と遊技機データ収集装置３とを
接続し遊技機１の稼働情報信号を遊技機データ収集装置
３に送る信号接続中継機構４、５と、遊技機１の機種を
一意的に決定できる機種識別データ設定機構６とを有す
ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、遊技機から発せら
れる稼働情報信号を遊技機データ収集装置に中継して送
信する信号接続中継ユニットに係り、頻繁に実施される
複数の遊技機の入れ替え作業等に伴う作業量を、省力化
するのに好適な信号接続中継ユニットに関する。

【０００２】

【従来の技術と発明が解決しようとする課題】一般に、
パチンコ機およびスロット機と呼ばれる遊技機は、営業
上の理由で、新しく発売された遊技機との入れ替えや、
遊技機の設置場所の移動が数十台の単位で頻繁に行われ
る。

【０００３】今日、この種の遊技機に対しては、営業情
報処理の合理化のために、ホールコンピュータと呼ばれ
るコンピュータによるデータ処理システムを導入し、そ
のシステムの構成装置の遊技機データ収集装置により、
遊技機から出力される複数の稼働情報信号をデータとし
て収集および処理して、遊技機の営業管理情報として利
用する方法が行われている。

【０００４】ところが、このように形成されている遊技
機においては、入れ替え、移動等の対象となった遊技機
の、前記遊技機データ収集装置と接続された複数の信号
線はこの作業のために全て外され、新たに設置された遊
技機と再度、接続されるが、次に説明する通り、この入
れ替え作業等は煩雑であり、更にこれに伴う作業量は厖
大なものであるという問題点があった。

【０００５】なぜならば、遊技機には、前記遊技機デー
タ収集装置に稼働情報信号を出力するために、数種類の
信号出力端子が装備されているが、これらの複数の信号
は、遊技機データ収集装置の構造の関係で、信号線を用
いて直接的に接続するのが一般的である。しかし、これ
らの複数の信号は遊技機の稼働情報信号として規格化が
されていないので、機種毎で信号の電気的な規格、信号
の数、動作状態等が異なっている。遊技機データ収集装
置は遊技機から出力される信号の種類、電気的な規格の
全てに対応するためと、少ない配線数で接続を達成する
ために、種類、規格毎に対応した、多くの接続端子を装
備しているのが一般的である。さらに、遊技機に装備さ
れた信号接続端子の設置位置と遊技機データ処理装置の
設置場所の物理的な距離関係により、ケーブルの長さ、
接続端子の規格等の違いで、遊技機の入れ替え作業によ
り外された信号線および接続端子が、再度使用できる確
証は無いのが現状である。従って、遊技機の入れ替え作
業の際に、不足した信号線だけの追加敷設、または全て
の信号線の新規使用等、場合により様々な方法が取られ
る。そして、接続指示書に従って信号線毎に一本づつ接
続するのだが、作業時間の制限から複数の遊技機を１グ
ループとして設置している遊技島の梁に固定する方法は
行われず、空中配線の形態で、複数の信号線の固定は両
端を束ねて固定する程度の簡単な方法が一般的であり、
まさしく蛸足配線であった。

【０００６】更に、このようにして遊技機の入れ替え作
業を実施した後、それら遊技機の信号をホールコンピュ
ータで稼働情報として適切に処理する為に、入れ替え作
業が行われた個々の遊技機の情報と適切な信号処理方法
を、遊技機の一台毎にホールコンピュータに設定しなけ
ればならない。この設定作業はオペレータの手作業で行
われるが、一般的に遊技機の入れ替え作業の台数が多い
ので、設定の変更を必要とする作業量も多く、設定ミス
等を発生させる原因となるという不都合があった。

【０００７】また、遊技機は裏側に装備された機構を整
備する目的で開閉機構を装備している。

【０００８】この開閉動作は遊技機の構造上の関係で頻
繁に行われるが、その際に、遊技機に接続された前記複
数の信号線は、曲げ、引っ張り等の影響を毎回受けるこ
ととなる。その結果、前記空中配線の方法と簡単な固定
方式は、この頻繁に行われる開閉動作の影響で、ケーブ
ルの切断、或いは接続不良等の事故を発生させる原因の
一つになるという不都合を有していた。

【０００９】本発明はこれらの点に鑑みてなされたもの
であり、遊技機と遊技機データ収集装置とを接続し遊技
機の稼働情報信号を遊技機データ収集装置に送る信号接
続中継機構と、遊技機の機種を一意的に決定できる機種
識別データ設定機構とを設けることにより、遊技機の入
れ替え作業に伴う遊技機と遊技機データ収集装置との間
の稼働情報信号送信用の結線に伴う作業の煩雑性と作業
量とを削減することができ、遊技機に個別に取り付ける
機種識別データ設定機構によって各遊技機の機種認識を
確実かつ容易とさせて遊技機のコンピュータによる処理
変更作業の完全自動化を図ることのできる信号接続中継
ユニットを提供することを目的とする。

【００１０】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に請求項１に記載の本発明の信号接続中継ユニットは、
遊技機と遊技機データ収集装置とを接続し遊技機の稼働
情報信号を遊技機データ収集装置に送る信号接続中継機
構と、遊技機の機種を一意的に決定できる機種識別デー
タ設定機構とを有することを特徴とする。

【００１１】このように構成したことにより、本発明は
遊技機の入れ替え作業に伴う遊技機と遊技機データ収集
装置との間の稼働情報信号送信用の結線に伴う作業の煩
雑性と作業量とを削減することができ、遊技機に個別に
取り付ける機種識別データ設定機構によって各遊技機の
機種認識を確実かつ容易とさせて遊技機のコンピュータ
による処理変更作業の完全自動化を図ることができる。

【００１２】また、請求項２に記載の本発明の信号接続
中継ユニットは、請求項１において、前記信号接続中継
機構は、前記遊技機と接続されて遊技機からの稼働情報
信号を受け取る信号接続端子群と、前記遊技機データ収
集装置および機種識別データ設定機構に共に接続されて
おり、一方の遊技機データ収集装置には稼働情報信号を
送信し、他方の機種識別データ設定機構からは前記遊技
機に付与された機種識別データを受け取る集合コネクタ
とが設けられていることを特徴とする。

【００１３】このように構成したことにより、本発明は
信号接続端子群をもって遊技機と簡単かつ容易に接続す
ることができ、また、集合コネクタをもって遊技機デー
タ収集装置および機種識別データ設定機構に簡単かつ容
易に接続することができる。

【００１４】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図１
および図２について説明する。

【００１５】図１および図２は本発明の１実施の形態を
示している。

【００１６】図１においては、パチンコ機およびスロッ
ト機等の遊技機１を本発明の１実施形態である信号接続
中継ユニット２を介して遊技機データ収集装置３接続さ
せたものである。

【００１７】この接続中継ユニット２には、遊技機１と
接続されて遊技機１からの稼働情報信号を受け取る信号
接続端子群４が設けられている。更に、遊技機データ収
集装置３に接続されて遊技機データ収集装置３に稼働情
報信号を送信する集合コネクタ５が設けられている。こ
の集合コネクタ５には、遊技機１に対してその機種に対
応して一意的に識別させる機種識別データを付与する機
種識別データ設定機構６が接続されている。そして、こ
の集合コネクタ５は、集合ケーブルハーネス７を介して
遊技機データ収集装置３に装備された集合コネクタ８に
接続されている。この集合コネクタ８を通して遊技機デ
ータ収集装置３に集められたデータは、その遊技機デー
タ収集装置３から営業情報処理コンピュータ（図示せ
ず）へ適宜なデータ通信手段によって送られる。

【００１８】このように形成されている接続中継ユニッ
ト２は、遊技機１のできる限り近いところに設置するの
が望ましい。本実施の形態においては、図２に示す信号
中継基板９をもって遊技機１の近くに接続中継ユニット
２を取り付けるようにされている。

【００１９】即ち、信号中継基板９を例えば遊技機１の
１種であるパチンコ台の木枠のヒンジ側（図示せず）に
取り付ける。一方の遊技機１とは、２０端子程度のコネ
クタ状とされた信号接続端子群４をもって接続され、他
方の遊技機データ収集装置３とは、３０端子程度の集合
コネクタ５をもって接続される。また、信号中継基板９
の表面には、機種識別データ設定機構６としての識別コ
ード設定スイッチ１０が設けられており、最大２５５種
類の識別コードを入力して付与できるようにされてい
る。この識別コード設定スイッチ１０によって設定され
た識別コードは、営業情報処理コンピュータによる管理
システムにおいて、台番号とあわせて自動処理ＩＤとし
て使用され、台データ処理ユニットが故障して、ストッ
クされたユニットと交換された際に、また、台の入れ替
え作業で台の種類が変更になった場合も、システムが自
動的に最適な処理方法を設定するようになっている。更
に、この自動処理ＩＤはパチンコ台としての遊技機１の
稼働管理処理にも使用され、表示名称の変更、台の管理
データベースの履歴処理の変更等の自動処理にも使用可
能であり、従来では人的な作業に依存していた設定処理
の多くを合理化できるものである。

【００２０】次に、本実施の形態の作用について説明す
る。

【００２１】まず、接続中継ユニット２を遊技機１に取
り付ける。この場合、遊技機１の構造上の障害とならな
い様に、装置の木枠部の適当な位置に信号中継基板９を
ネジをもって固定する。

【００２２】この方法により遊技機１と接続中継ユニッ
ト２の信号接続端子群４との信号線の接続作業は、遊技
機１の単体の環境で行うことができる。また、遊技機１
と接続中継ユニット２とは接続距離が短いので接続作業
の省力化と合理化とが可能となる。

【００２３】この接続作業中に同時並行的に行われる遊
技機１の機種識別データ設定機構６の設定作業は、予め
営業情報処理コンピュータで指定された機種識別コード
に従って識別コード設定スイッチ１０を用いて行う。

【００２４】このような設定作業を必要とするのは、新
しい遊技機１を導入した時点だけに限られ、遊技機１の
遊技店での設置場所の移動の場合は、既に接続作業の完
了した接続中継ユニット２と一緒に移動させるので、遊
技機１と信号接続端子群４との信号線の再接続作業は不
用である。また、接続中継ユニット２はネジ２本の簡単
な方法で遊技機１に固定される構造なので、遊技機１を
廃棄する際には簡単に取り外して再利用が可能である。

【００２５】次に、接続中継ユニット２と遊技機データ
収集装置３とを集合ケーブルハーネス７により接続す
る。

【００２６】本実施の形態においては、遊技機データ収
集装置３と接続中継ユニット２は集合コネクタ５により
１本の集合ケーブルハーネス７で接続することができる
構造なので、入れ替え作業における信号線の接続作業
は、この集合コネクターハーネス７と接続中継ユニット
２との接続だけの簡単な作業で完結し、接続作業に伴う
作業時間の短縮と信頼性の向上が可能となる。

【００２７】更に、この集合ケーブルハーネス７はどの
遊技機１に対しても物理的に使用できる様に敷設方法を
実施することによって、ケーブルハーネス７の固定も確
実に実施でき、遊技機１の裏扉等の開閉動作に追随して
ケーブルハーネス７が破損する等の不都合の発生を防止
することができる。

【００２８】そして、遊技機１の入れ替えに伴う、設置
と接続作業が完了した後、営業情報処理コンピュータシ
ステムを稼働させ、遊技機の入れ替え処理を自動的に実
行するプログラムを起動させることにより、遊技機１毎
に設置された接続中継ユニット２に装備された、遊技機
の機種識別データ設定機構６で設定された機種識別コー
ドが、遊技機１毎に順次読み込まれ、そのコードに従っ
て、営業情報処理プログラムで必要とする台情報の設定
または稼働情報の処理方法の処理の変更作業の一連の作
業を人的な作業の介在なしに全て自動的に実行させるこ
とができる。

【００２９】このように本発明は、本発明の接続中継ユ
ニット２に装備された遊技機１の機種を、一意的に識別
させるための機種識別データ設定機構６の機種識別デー
タを、営業情報処理コンピュータシステムが有する遊技
機データ収集装置３とのデータ通信手段により、営業情
報処理コンピュータに知らせることによって、プログラ
ム処理による遊技機１の入れ替えに伴う、情報処理コン
ピュータの営業情報プログラムの設定およびデータ処理
方法の変更作業を自動化することができる。勿論、この
自動処理を実現するために、営業情報処理コンピュータ
によって遊技機１の機種を一意的に識別するための機種
識別コード体系と、そのコードに従って処理を自動的に
設定または変更する処理プログラムを設けておくとよ
い。

【００３０】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、必要に応じて変更することができるも
のである。

【００３１】

【発明の効果】このように本発明の信号接続中継ユニッ
トは構成され作用するものであるから、遊技機と遊技機
データ収集装置とを接続し遊技機の稼働情報信号を遊技
機データ収集装置に送る信号接続中継機構と、遊技機の
機種を一意的に決定できる機種識別データ設定機構とを
設けることにより、遊技機の入れ替え作業に伴う遊技機
と遊技機データ収集装置との間の稼働情報信号送信用の
結線に伴う作業の煩雑性と作業量とを削減することがで
き、遊技機に個別に取り付ける機種識別データ設定機構
によって各遊技機の機種認識を確実かつ容易とさせて遊
技機のコンピュータによる処理変更作業の完全自動化を
図ることができる等の優れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の信号接続中継ユニットの１実施の形
態を示すブロック図

【図２】 本発明の信号接続中継ユニットを遊技機に取
り付けるための信号中継基板の１例を示す正面図

【符号の説明】

１ 遊技機 ２ 接続中継ユニット ３ 遊技機データ収集装置 ４ 信号接続端子群 ５ 集合コネクタ ６ 機種識別データ設定機構

フロントページの続き (72)発明者 大村 角龍 京都府京都市上京区出町今出川上る青龍町 231番地株式会社マルハン内 Ｆターム(参考） 2C088 CA09 CA31 EA07

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 遊技機と遊技機データ収集装置とを接続
   し遊技機の稼働情報信号を遊技機データ収集装置に送る
   信号接続中継機構と、遊技機の機種を一意的に決定でき
   る機種識別データ設定機構とを有することを特徴とする
   信号接続中継ユニット。
2. 【請求項２】 前記信号接続中継機構は、前記遊技機と
   接続されて遊技機からの稼働情報信号を受け取る信号接
   続端子群と、前記遊技機データ収集装置および機種識別
   データ設定機構に共に接続されており、一方の遊技機デ
   ータ収集装置には稼働情報信号を送信し、他方の機種識
   別データ設定機構からは前記遊技機に付与された機種識
   別データを受け取る集合コネクタとが設けられているこ
   とを特徴とする請求項１に記載の信号接続中継ユニッ
   ト。