JP2001095653A - 着脱自在シート - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 経済性利便性に優れた座席用の着脱自在シー
トを提供する。 【解決手段】 座席１の少なくとも背もたれ部２上部を
被覆する座席用着脱シート３の表面部に広告スペース５
を形成している。そして，その裏面部に，１または２以
上のポケット６を形成し，バックとして機能させたり，
あるいはブックカバーとして機能させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は，着脱自在シートに
係り，特に座席の少なくとも背もたれ部上部を被覆する
座席用着脱シートに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来，各種座席用着脱シートが提案され
ている。かかる座席用シートは，コンサート会場，映画
館，車両などにおいて，座席使用者の頭部が接触する背
もたれ部上部を覆うことにより，座席を汚れから防止す
るためのだけのものであった。そして，汚れたシートを
適宜交換可能なように，着脱自在に構成されているのが
一般的であった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら，従来，
かかるシートに対して何らかの付加価値を付して経済的
価値を高めようとする試みは何らなされていなかった。

【０００４】本発明は，従来の着脱自在シートが有する
上記問題点に鑑みてなされたものであり，座席用の着脱
自在シートに付加価値を付して，経済的価値を高めると
ともに，利用者がその着脱自在シートを持ち帰ることに
より，バッグ，巾着，ブックカバー，ＣＤケースなどの
各種用途に使用可能な新規かつ改良された着脱自在シー
トを提供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に，請求項１に記載の発明は，座席の少なくとも背もた
れ部上部を被覆する座席用着脱シートであって，表面部
に広告スペースが形成されていることを特徴としてい
る。

【０００６】また，請求項２に記載の発明は，裏面部に
１または２以上のポケットが形成されていることを特徴
としている。

【０００７】また，請求項３に記載の発明は，袋状に形
成されていることを特徴としている。その際に，請求項
４に記載のように，袋の開口部を閉止する閉止手段を設
け，巾着として構成することができる。

【０００８】また，請求項５に記載のように，前記裏面
部に１または２のショルダバンドを設ければ，ショルダ
バックあるいはリュックとして構成することが可能であ
る。

【０００９】また，請求項６に記載のように，前記裏面
部を内側として，折りたたみ可能なバッグとして形成す
ることも可能であり，請求項７に記載のように，前記裏
面部を内側として折りたたむことにより，ブックカバー
を構成することも可能であり，さらにまた請求項８に記
載のように，周辺部にチャック部を形成し，かかるチャ
ックを閉止することにより，裏面部を内側としたバック
として構成することも可能である。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照しながら，
本発明にかかる着脱自在シートの好適な実施形態につい
て説明する。

【００１１】例えば，図1に示すように，コンサート会
場では，多数の座席が列状に配され，その各々に着脱自
在のシートが付されている。そして，本発明は，かかる
着脱自在シートの経済的価値と機能を高めるためのもの
である。

【００１２】図２には，本発明の第１の実施形態にかか
る着脱自在シートの使用状態が示されている。図示のよ
うに，座席１の背もたれ部２の上部には，着脱自在シー
ト３が取り付けられている。着脱自在シート３は，例え
ば矩形の布の各辺をひも４で結ぶことにより構成するこ
とができる。そして，本実施の形態の特徴は，着脱自在
シート３の背面部に広告スペース５が形成されている点
にある。なお，本構成にかかる着脱自在シートの取付方
法に関しては，図２に示すように，ひも４を介して取り
付けることも可能であるし，あるいは裏面にマジックテ
ープなどを貼設して，より堅固に取り付けることも可能
である。

【００１３】なお，本構成にかかる着脱自在シート３お
よびひも４を構成する素材に関しては，布，紙，ビニル
シート，不織布などの各種素材のものを適宜選択するこ
とが可能である。さらに，広告スペースも自由に設計す
ることが可能であり，その広告スペースに形成される広
告に関しても，そのスペースに要求される広告的，装飾
的な機能に応じて，印刷，縫込み，貼り付けなどの各種
効果的な手段により構成することが可能である。

【００１４】一般に，図1に示すようなコンサート会場
では，観客は常に前方を観ており，したがって，前方座
席の背面部は自然に視界に入ってくる。本発明によれ
ば，この視界内に入る背面部に広告スペース設け，ここ
に主催者などの広告主の広告を掲載できるようにしたも
のである。なお，この広告スペースは，単に広告媒体と
して使用するに限定されない。例えば，コンサートのプ
レーヤの肖像等を掲載することにより，コンサートの臨
場感を高めたり，あるいは観客がそのシートを持ち帰る
ことによりプレミアムグッズとしての価値を付加するよ
うな使用方法も可能である。

【００１５】図３および図４には，本発明の第２の実施
形態にかかる着脱自在シート３ａが示されている。図３
に示すように，この着脱自在シートの裏面には，複数の
ポケット６ａ，６ｂが形成されており，図４に示すよう
に，裏面部を内側に折りたたむことにより，開放型のバ
ックとして機能させることも可能である。なお，図示の
例では，ひも部４はそのまま残しているが，バックとし
て機能させる際には，このひも部を取り外すように構成
しても良い。また，図示はしていないが，裏面部の周囲
にチャック部を設けて，使用時には，このチャック部を
閉止して，閉止型のバックとして機能させることも可能
である。

【００１６】なお，ポケット６ａ，６ｂに関しても各種
機能を付加することが可能である。例えば，大きなポケ
ット６ａは，ＣＤなどの電子メディアを収納するように
構成することが可能であり，小さなポケットは，チケッ
トやペンやキーホルダや携帯電話のストラップなどの各
種小物を収容するように構成することが可能である。こ
のようなコンサート会場で同時に販売されるような商品
を収容可能に構成することにより，さらに本構成にかか
る着脱自在シートのプレミアム性を向上させることが可
能である。また，ポケット６ａ，６ｂの寸法や数に関し
ては，広告媒体や用途に応じて，自由に設計できること
はいうまでもない。

【００１７】図５および図６には，本発明の第３の実施
形態にかかる着脱自在シート３ｂが示されている，図５
に示すように，この着脱自在シートの裏面部の両端には
ポケット部６’が形成されている。このポケット部６’
は，雑誌などの書籍の表紙の短部を収納するためのもの
であり，使用時には，図６に示すようにブックカバーと
して機能させることができるものである。なお，ひも部
４は，上記第２の実施形態と同様に，使用時には取り外
してもよいし，あるいはそのまま残して，しおりとして
機能させてもよい。

【００１８】図７および図８には，本発明の第４の実施
形態にかかる着脱自在シート３ｃが示されている。図７
に示すように，この着脱自在シートは袋状に形成されて
おり，この袋状の開口部には，ひもが縫いこまれてお
り，使用時には，図８に示すように，ひもを閉めて，巾
着として使用することが可能である。なお，この開口部
の閉止手段としては，チャックなどの他の構成も可能で
あるし，また閉止手段を設けず，開放状態に放置してお
いてもかまわない。

【００１９】図９および図１０には，本発明の第５の実
施形態にかかる着脱自在シート３ｄが示されている。図
９に示すように，この着脱自在シートは袋状に形成され
ており，この袋状の開口部には，ひもが縫いこまれてお
り，使用時には，図１０に示すように，ひもを閉めて，
巾着状にすることが可能である。かかる点については，
第４の実施形態と同様である。しかし，この第５の実施
形態では，裏面部に２つのショルダバンド４が形成され
ており，このショルダバンド４を利用することにより，
図１０に示すようにリュックとして機能させることが可
能である。なおこのショルダバンド４を伸縮自在に構成
し，シートとしての使用時には，背もたれ部の前方と後
方を結ぶひも４として機能させることも可能である。

【００２０】以上，添付図面を参照しながら本発明にか
かる着脱自在シートの好適な実施形態について説明した
が本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば，
特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内におい
て各種の変更例または修正例に想到しうることは明らか
であり，それらについても当然に本発明の技術的範囲に
属するものと了解される。

【００２１】

【発明の効果】以上説明したように，本発明によれば，
座席用の着脱自在シートの経済的価値を高め，また各種
機能を付加したので，より利便性に優れたシートを提供
することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の一形態にかかる着脱自在シート
を利用可能なコンサート会場の様子を示す説明図であ
る。

【図２】本発明の第１の実施形態にかかる着脱自在シー
トの概略的な説明図である。

【図３】本発明の第２の実施形態にかかる着脱自在シー
トの裏面部の展開図である。

【図４】本発明の第２の実施形態にかかる着脱自在シー
トの使用状態図である。

【図５】本発明の第３の実施形態にかかる着脱自在シー
トの展開図である。

【図６】本発明の第３の実施形態にかかる着脱自在シー
トの使用状態図である。

【図７】本発明の第４の実施形態にかかる着脱自在シー
トの展開図である。

【図８】本発明の第４の実施形態にかかる着脱自在シー
トの使用状態図である。

【図９】本発明の第５の実施形態にかかる着脱自在シー
トの展開図である。

【図１０】本発明の第５の実施形態にかかる着脱自在シ
ートの使用状態図である。

【符号の説明】 １ 座席 ２ 背もたれ ３ 着脱自在シート ４ ひも ５ 広告スペース ６ ポケット

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 座席の少なくとも背もたれ部上部を被覆
   する座席用着脱シートであって，表面部に広告スペース
   が形成されていることを特徴とする，着脱自在シート。
2. 【請求項２】 裏面部に１または２以上のポケットが形
   成されていることを特徴とする，請求項１に記載の着脱
   自在シート。
3. 【請求項３】 袋状に形成されていることを特徴とす
   る，請求項1または２に記載の着脱自在シート。
4. 【請求項４】 袋の開口部を閉止する閉止手段が設けら
   れていることを特徴とする，請求項３に記載の着脱自在
   シート。
5. 【請求項５】 前記裏面部には１または２のショルダバ
   ンドが設けられていることを特徴とする，請求項２，３
   または４のいずれかに記載の着脱自在シート
6. 【請求項６】 前記裏面部を内側として，折りたたみ可
   能なバッグとして形成されることを特徴とする，請求項
   ２，３，４または５のいずれかに記載の着脱自在シー
   ト。
7. 【請求項７】 前記裏面部を内側として折りたたむこと
   により，ブックカバーを構成することを特徴とする，請
   求項２に記載の着脱自在シート。
8. 【請求項８】 周辺部にはチャック部が形成され，かか
   るチャックを閉止することにより，裏面部を内側とした
   バックが構成されることを特徴とする，請求項２に記載
   の着脱自在シート。