JP2001095214A - 永久磁石式発電機を組み込んだディスケット - Google Patents

永久磁石式発電機を組み込んだディスケット

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JP2001095214A JP2000071573A JP2000071573A JP2001095214A JP 2001095214 A JP2001095214 A JP 2001095214A JP 2000071573 A JP2000071573 A JP 2000071573A JP 2000071573 A JP2000071573 A JP 2000071573A JP 2001095214 A JP2001095214 A JP 2001095214A
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stator
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diskette
magnetic poles
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Masahiro Masuzawa
正宏 増澤
Fumio Kimura
文雄 木村
Toshiko Takahashi
俊子 高橋
Masahiro Mita
正裕 三田
Kenichi Kitsuta
謙一 橘田
Takehiro Takahashi
武博 高橋
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Proterial Ltd
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Hitachi Maxell Ltd
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    • H02K7/18Structural association of electric generators with mechanical driving motors, e.g. with turbines
    • H02K7/1807Rotary generators
    • HELECTRICITY
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 3.5″フロッピー(登録商標)ディスクな
どのディスケット内に組み込むことができる永久磁石式
発電機の出力を大きくする。 【解決手段】 ディスケットのハブの回転を永久磁石式
発電機の回転子に伝える機構として、2〜10倍に増速
のできるものを用いる。増速しているので、磁気特性の
低い永久磁石を回転子に用いることができる。その場
合、ボンドNdFeB磁石のように表面磁束密度分布が
ほぼサインカーブをしているものを用いることができ、
その場合コギングトルクを低くすることができる。固定
子磁極相互を電気角で約90°ずらし、また補助磁極を
持った固定子とすることによって更にコギングトルクを
低減することができる。このようにコギングトルクを低
減することができたので、回転子の回転数を増やすこと
ができて、発電機出力を増加することができた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は永久磁石式発電機に
関し、特にフロッピーディスクドライブに挿入取り付け
られるディスケットに組み込むことができるとともに、
そのディスケットに磁気カードなどメモリーを組み込ん
だときに、そのメモリーの入出力電源とすることのでき
る永久磁石式発電機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】個人の健康診断結果などの情報をICカ
ードに蓄積しておき、そのICカードを持って医療機関
などを訪れたときに、ICカードに入っている情報を基
にして医療を行うことができ、また医療を施したときの
カルテの内容をICカードに保管することができる。ま
た、電子マネーとしてICカードを使うことも検討され
ている。すなわち、ICカードに使用する人の銀行口
座、暗証番号、必要により口座の残高を記憶させてお
き、お金を使うたびにICカードを経由して銀行口座と
の通信決済を行うというものである。
【0003】またデジタルカメラの撮像情報は比較的情
報量が多いので、容量の大きいフラッシュメモリーに保
管することが提案されている。フラッシュメモリーは数
メガバイトから10メガバイトの容量を持っているので
デジタルカメラの撮像情報をフラッシュメモリーに保管
しておき、そのフラッシュメモリーをパソコンに接続す
ることによって、パソコンで処理を行うことができ、そ
の結果をフラッシュメモリーに蓄積することでMOのよ
うな追加の外部記憶装置を必要としないというものであ
る。
【0004】これらのICカードにしてもフラッシュメ
モリーにしても、それらの入出力装置として独自の機器
が必要であり、この必要性のために普及が妨げられてい
る。コンピュータ、特に広く用いられているパソコンの
入出力装置としてはフロッピーディスクドライブ特に
3.5″フロッピーディスクドライブが一般である。
3.5″フロッピーディスクドライブを用いて、ICカ
ードやフラッシュメモリーの入出力が行なえると普及に
はずみが付くものと考えられる。3.5″フロッピーデ
ィスクドライブを用いてICカードやフラッシュメモリ
ーなどの入出力を行うことも考えられており、3.5″
フロッピーディスクドライブに挿入組み込むことのでき
るアダプターも提案されている。しかし、3.5″フロ
ッピーディスクドライブはそれに挿入する3.5″ディ
スケット(通常の3.5″フロッピーディスケット)と
の間には情報の入出力用の磁気ヘッドと、フロッピーデ
ィスクを300rpmで回転させるための駆動シャフト
は付いているが、給電端子は付いていない。そこで、デ
ィスケット形状をしたアダプターに組み込まれているC
PUの電源として、ボタン型の電池をアダプター内に組
み込んで使われている。電池は使用するのに伴い消耗す
るので、長くとも数ヶ月毎にその取替えが必要である。
【0005】そこで、このディスケット内に発電機を組
み込んでおき、3.5″フロッピーディスクドライブの
駆動シャフトの回転を用いてその発電機を働かすことが
できれば、極めて有用なものとなり、ICカードなどが
広く利用されるようになるものと考えられる。事実、発
電機を3.5″ディスケット内に組み込むことは既に提
案されており、日本の特許公報特公平7-86912 号やPC
Tの国際公表公報特表平7-500238号に記載されている。
【0006】特公平7-86912 号公報には、3.5″ディ
スケット内に発電機を組み込むことと、その発電機は回
転子と固定子とレギュレータを持つと示されているが、
その詳しい構成は示されていない。また、特表平7-5002
38号公報には、3.5″ディスケットに組み込まれた発
電機としてはハブとともに回転する永久磁石が付けられ
ていて、この永久磁石の付いたハブはフロッピーディス
クドライブの駆動シャフトによって回転させられること
が示されている。またこの永久磁石は円筒形をしてお
り、円筒端面に多数の磁極があるように回転軸方向に磁
化されている。固定子ヨークの磁極はこの円筒形永久磁
石を挟むように配置されていて、円筒形永久磁石の両側
の固定子ヨークの間に固定子コイルが設けられている。
また、この円筒形永久磁石の円周面に磁極を設けた例も
示されていて、その場合固定子ヨークの磁極はクローポ
ール型をしている。
【0007】特表平7-500238号公報に開示されているよ
うな3.5″フロッピーディスケットに組み込むことの
できる大きさをした永久磁石式発電機で、その円筒形を
した回転子永久磁石で円筒端面に多数の磁極を持つよう
に回転軸方向に磁化されているものを考えてみる。この
場合、円筒端面の両側に小さな磁気空隙を介して固定子
磁極が配置されている。発電機に許される厚さは2.0
〜2.5mmなので永久磁石の厚みとしては0.5〜
0.8mmしか許されない。このように磁極間寸法の短
い磁石では保磁力の大きなものを使っても起磁力の小さ
なものとなってしまう。また、磁石の厚さを大として起
磁力を大きくした場合、固定子磁極に許される厚さが薄
くなって磁束を十分に通すことができなくなってしま
う。
【0008】また、同公報に示されている円筒状永久磁
石の円周面に磁極を設けて、それに対向する固定子ヨー
クをクローポール型とした永久磁石式発電機の場合、ク
ローポールの両磁極の端部ヨークが発電機に許された
2.0〜2.5mmの厚さのなかで対向して設けられ
て、その両端ヨークの間の永久磁石外側に固定子巻線を
施すことになる。固定子巻線に許される長さは永久磁石
厚みよりも少し長い1mm以下であり、十分な巻線数を
入れることができないために、出力電圧の低いものとな
る。
【0009】発電機の出力をできるだけ大きくして、歪
みのないものとするには、円筒型永久磁石の円周面の磁
極が等角間隔で配置されているとともに、固定子ヨーク
の磁極数を回転子永久磁石の磁極数と同じにして、固定
子磁極が永久磁石磁極と対向するようにしておく必要が
あると考えられる。
【0010】ディスケットをICカードなど磁気ストラ
イプを持ったメモリーカードとの間で情報の入出力装置
とするには、メモリーカードを入れるためのスペースを
ディスケットに設ける必要がある。メモリーカードの大
きさは通常長さ85mm、幅54mm、厚さ0.8mm
であり、この厚さはエンボスを無視した厚さなので実際
はもう少し厚くなる。このメモリーカードを入れるスペ
ースと永久磁石式発電機をディスケット内に設けると、
それらが重なるので、3.5″ディスケットの厚さ3.
5mmのなかで、両面のカバーの厚さ0.2mmが2枚
とすると、メモリーカードの厚さが0.8mmで、それ
の出し入れするための余裕を持たせると、発電機の厚さ
は2.0mm以下とする必要がある。
【0011】この永久磁石式発電機を持ったディスケッ
トを本出願人は既に特願平10-224051 号として出願して
いる。この出願しているディスケットを図19に示して
いる。図のディスケット9はその中央にあるハブ911
の周りに永久磁石式発電機90が組み込まれており、外
周面に磁極を持った円環状の永久磁石912がハブとと
もに回転できるようになっている。発電機の固定子92
は、回転子91の永久磁石912の外周で、永久磁石9
12の外周面の磁極との間に磁気空隙を持って設けられ
ており、ディスケット内部に取り付けられている。ディ
スケット9は、ICカードあるいはメモリーカードなど
の入出力装置として使われるものなので、メモリーカー
ドを挿入するためのスペース95があり、またメモリー
カードとの間で情報をやり取りするためのカードコンタ
クト端子96が設けられている。このディスケットとフ
ロッピーディスクドライブの磁気ヘッドとの間で情報の
やり取りをするための入出力ターミナル97が、磁気ヘ
ッドが入り込むために開けられた開口93のところに設
けられている。入出力ターミナル97とカードコンタク
ト端子96の間で情報を処理するために必要によりCP
U98が設けられている。永久磁石式発電機90はCP
U98の駆動およびカードコンタクト端子96などの駆
動用電源として用いられる。駆動用電源として、発電機
の出力がディスケット内の安定化電源回路99を経由す
るのが通常である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】特願平10-224051 号で
出願している永久磁石式発電機は、円環状の永久磁石の
外周面に磁極を持った永久磁石式回転子を持ち、その回
転子磁極と対向できる位置に固定子磁極が円周内面に並
べられており、その各固定子磁極から外方に向かって延
びている固定子磁極歯を持っている。その永久磁石式発
電機の出力大きくするために、使用している永久磁石と
しては保磁力と残留磁束密度のできるだけ大きなもの、
好ましくは異方性の焼結NdFeB磁石を用いている。
また各固定子磁極歯に巻いているコイルも合計で600
0ターンと多いものである。
【0013】しかし、回転子を回転させるのにフロッピ
ーディスクドライブの回転をそのまま用いているために
通常300rpmと回転が小さい。そのために、出力は
せいぜい20mWであった。
【0014】また、この出力を大きくするために磁気特
性の良い焼結NdFeB磁石を用いると、それを用いた
磁石回転子の周りでの磁束密度分布がほとんど矩形波と
なるので、磁極と磁極との間での磁束密度分布が急峻と
なって、コギングトルクが大きくなる傾向があった。フ
ロッピーディスクドライブで永久磁石式発電機の回転子
を滑らかに回転させるには、回転子のコギングトルクを
大きくとも2.5mNm以下にする必要がある。そこ
で、コギングトルクを低くするために、固定子磁極間を
閉スロットとすることも行われていた。閉スロットにす
ると磁石回転子からの磁束の一部が固定子磁極間で短絡
するので、出力が更に低くなることがあった。
【0015】また、出力が小さいために、上に述べたよ
うに固定子コイルの巻数を増やしていたが、ディスケッ
トの狭いスペースの中でこのように多くの巻線を施して
いたので、細い巻線を用いる必要があり発電機の内部抵
抗の増加が避けられないものであった。また、固定子磁
極歯に多くの巻線を巻くために、磁極歯を長くする必要
があり、それが磁気抵抗を増やすとともに、狭いディス
ケット内で多くのスペースを占めるということになって
いた。
【0016】これらのことはすべてディスケットに使用
する永久磁石式発電機の原価を上昇させることにつなが
ってもいた。
【0017】そこで、本発明は上記した欠点を軽減ある
いは解消し発電出力の大きな永久磁石式発電機を組み込
んだディスケットを提供することを目的としている。
【0018】また、本発明の他の目的はコギングトルク
の小さな永久磁石式発電機とすることによって、その発
電出力を大きくしたものを組み込んだディスケットを提
供することである。
【0019】本発明の更なる目的はメモリーカード挿入
スペースと永久磁石式発電機とがオーバーラップしない
ディスケットを提供することにより、発電機あるいはそ
れに用いている磁石の厚さを大きくすることのできるも
のである。
【0020】また本発明の更に他の目的は製造原価の安
い永久磁石式発電機を組み込んだディスケットを提供す
ることである。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明の永久磁石式発電
機を組み込んだディスケットは、磁気ディスク形状をし
たディスケットケースと、その内部に設けられ、外部駆
動機構によって駆動させられるハブと、ディスケットケ
ース内部に設けられ、前記ハブによって回転させられる
回転子を持った永久磁石式発電機とを有するものにおい
て、前記永久磁石式発電機は、回転することのできる
(好ましくは、円環状)永久磁石を持ち、この永久磁石
はその円周上に並んだ複数の磁極を持ち、これらの磁極
は円周方向に互いに違った極性をしている回転子と、一
端に前記回転子磁極と磁気空隙を介して対向することが
できる位置に固定子磁極を持ち、この固定子磁極から回
転子外方に延びていて、固定子コイルを巻いてある固定
子磁極歯を複数個持っている固定子とを有しており、前
記回転子と前記固定子とは全体として平板状に構成され
ている、また前記ディスケットケース内には、前記ハブ
と前記永久磁石式発電機の回転子とを連結している回転
連結機構が設けられているとともに、この回転連結機構
は増速機構であることを特徴とするものである。
【0022】本発明の永久磁石式発電機を組み込んだデ
ィスケットにおいて、前記回転連結機構は2倍から10
倍に増速する増速機構であることが好ましい。ハブの回
転軸と回転子の回転軸とは、同軸あるいは偏芯している
ことができる。回転連結機構として、無端ベルト式、歯
車式、ゴムローラ式のものを用いることができる。ハブ
の回転軸と回転子の回転軸とが同軸の場合に、回転連結
機構を同軸回転連結機構とすると、この同軸回転連結機
構は遊星式同軸回転連結機構であることが好ましい。
【0023】本発明の永久磁石式発電機を組み込んだデ
ィスケットは、磁気ディスク形状をしたディスケットケ
ースと、その内部に設けられ、外部駆動機構によって駆
動させられるハブと、ディスケットケース内部に設けら
れ、前記ハブによって回転させられる回転子を持った永
久磁石式発電機とを有するものにおいて、前記永久磁石
式発電機は、回転することのできる(好ましくは、円環
状)永久磁石を持ち、この永久磁石はその円周上に並ん
だ複数の磁極を持ち、これらの磁極は円周方向に互いに
違った極性をしている回転子と、一端に前記回転子磁極
と磁気空隙を介して対向することができる位置に固定子
磁極を持ち、この固定子磁極から回転子外方に延びてい
て、固定子コイルを巻いてある固定子磁極歯を複数個持
っている固定子とを有しており、前記回転子と前記固定
子とは全体として平板状に構成されている、また前記デ
ィスケットケース内には、前記ハブと前記永久磁石式発
電機の回転子とを連結している回転連結機構が設けられ
ているとともに、前記ハブの回転軸(axis)と前記回転子
の回転軸(axis)とは偏芯(同一軸上にない)しているこ
とを特徴とするものである。またその場合、前記ディス
ケットケース内にはメモリーカード挿入スペースを有し
ており、そのスペースと前記永久磁石式発電機とはディ
スケットケース内で平面的には重なっていないことがよ
い。
【0024】本発明の永久磁石式発電機を組み込んだデ
ィスケットで前記永久磁石式発電機の空隙磁束密度分布
はほぼサインカーブとなっていることが好ましい。その
場合、前記永久磁石式発電機の(円環状)永久磁石はボ
ンド磁石であることがよい。
【0025】本発明の永久磁石式発電機を組み込んだデ
ィスケットは、その発電機回転子の複数の固定子磁極の
うちの幾つかの固定子磁極は同時に前記回転子磁極と対
向することができる位置に配置されているとともに、前
記複数の固定子磁極のうち残りの固定子磁極は前記幾つ
かの固定子磁極から電気角でほぼ90度ずれた位置に配
置されていることがコギングトルクを低減させる上から
好ましい。その幾つかの固定子磁極の数は前記複数の固
定子磁極の数のほぼ半数であることが好ましい。また、
前記幾つかの固定子磁極の各々から回転子外方に延びて
いて固定子コイルを巻いてある固定子磁極歯はその外側
端で互いに、軟磁性体から成るバックヨークで結合され
ているとともに、前記残りの固定子磁極の各々から回転
子外方に延びていて固定子コイルを巻いてある固定子磁
極歯はその外側端で互いに、軟磁性体から成るバックヨ
ークで結合されていることをが好ましい。
【0026】本発明に用いている固定子は、更に前記回
転子磁極と磁気空隙を介して対向することができる位置
に複数の補助磁極を持ち、その複数の補助磁極の各々は
固定子コイルを持たないで、補助磁極同士は軟磁性体か
ら成るバックヨークで結合されていることが、コギング
トルクを更に低減させる上から好ましく、その複数の補
助磁極のピッチは、前記回転子磁極間のピッチの1/2
であることが好ましい。また、前記複数の補助磁極の数
は多くとも前記複数の固定子磁極の数であることがよ
い。
【0027】本発明のディスケットを上に述べた構成と
することによって、永久磁石式発電機の発電出力を従来
対比で2倍以上、特に回転連結機構でもって発電機回転
子の回転数を約6倍とすることで、その出力を約6倍に
上昇している。この発電機はそのコギングトルクを小さ
くしているので、回転子の回転を回転連結機構によって
6倍としても、回転トルクがフロッピーディスクドライ
ブの許容最大トルクを上まわることがないので、発電機
の回転が滑らかであり、大きな発電出力を得ることがで
きるものである。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明の永久磁石式発電機および
それを組み込んだディスケットの構造をまず説明する。
ここでは最も広く用いられている3.5″フロッピーデ
ィスクドライブに取り付けられる構造をしたディスケッ
トを用いて説明するが、それ以外のサイズあるいは構造
をしたディスケットについても応用できることは以下の
説明から明らかとなるであろう。3.5″ディスケット
(通常、3.5″フロッピーディスクと呼ばれているも
の)1は、図1に平面図(底面図)で示している構造を
しており、その大きさは長さ94mm、幅90mm、厚
さが3.5mmのプラスチックケースとなっている。こ
の裏板を取り除いた状態の平面図を図2に示している。
ケースの一端に入出力用の磁気ヘッドが入り込むための
開口13があり、フロッピーディスクドライブに取り付
けられる前方の部分にはスライドできるカバー14が付
いており開閉できるようになっている。ケースの略中央
部にフロッピーディスクドライブの駆動シャフトの回転
を伝えられるようになっているハブ11があり、フロッ
ピーディスクの場合、このハブと同軸にフロッピーディ
スクが取り付けられており、回転できるようになってい
る。
【0029】本発明の第一実施態様による永久磁石式発
電機を組み込んだディスケット1においては、ディスケ
ット1のほぼ中央のハブ11と、永久磁石式発電機2
と、回転連結機構3とが組み込まれており、発電機2の
回転子21には、ハブ11の回転が回転連結機構3で増
速されて伝えられるようになっている。発電機の回転子
21はその回転軸の周りに回転できるようになった円環
状の永久磁石212を持っている。発電機の固定子22
は、回転子永久磁石212の外周に、永久磁石212の
外周面との間に磁気空隙を持って設けられている。図2
に示しているディスケット1は、メモリーカードの入出
力装置として使われるものなので、メモリーカードを挿
入できるスペース15があり、またメモリーカードとの
間で情報をやり取りするためのカードコンタクト端子1
6が設けられている。このディスケットとフロッピーデ
ィスクドライブの磁気ヘッドとの間で情報のやり取りを
するための入出力ターミナル17が、磁気ヘッドが入り
込むために開けられた開口13のところに設けられてい
る。入出力ターミナル17とカードコンタクト端子16
の間で情報を処理するために必要によりCPU18が設
けられている。永久磁石式発電機2はCPU18の駆動
およびカードコンタクト端子16などの駆動用電源とし
て用いられるが、発電機からの出力電力にはリップル等
を含んでいることがあり、整流と安定化を必要としてお
り、安定化電源回路19がディスケット内に設けられた
発電機2の出力ラインに組み込まれている。
【0030】永久磁石式発電機2の回転子21は、ディ
スケットのハブ11がフロッピーディスクドライブの駆
動シャフトと係合して、駆動シャフトが回転したとき
に、その回転が回転連結機構3によって伝えられて、回
転子21が回転させられる。3.5″フロッピーディス
クドライブの場合通常はその回転数は300rpmであ
る。このようにハブ11がフロッピーディスクドライブ
の駆動シャフトと係合するので、ハブ11と駆動シャフ
トとの係合部分の構造は通常のディスケットのハブの構
造と同じにしておくことが好ましい。
【0031】回転連結機構3として本発明では増速機構
を用いていて、好ましい増速比は2倍から10倍であ
る。ハブ11の回転が300rpmの時に、増速比を2
倍から10倍とすることによって、永久磁石式発電機2
の回転子21は600rpmから3000rpmの回転
となる。600rpm以上とすることで発電出力が40
mW以上となり増速した効果が得られる。また、増速比
を10倍以下としたのは、10倍を超えて増速比を設定
すると大きな回転トルクを必要とするので10倍以下と
している。
【0032】回転連結機構3として図2に示しているの
はハブ11とともに回転するプーリー111と、回転子
21とともに回転するプーリー215とを持ち、それら
プーリー間を無端ベルト31で繋いだものである。これ
以外の回転連結機構として、数個の歯車や摩擦ローラを
組み合わせたものも用いることができる。
【0033】メモリーカードとしては、ICカードや通
常の磁気カードのように、クレジットカードと同じサイ
ズをした長さ85mm、幅54mm、厚さ0.8mmの
ものを用いることができる。またスマートメディア(登
録商標)と呼ばれているものも用いることができる。
【0034】図2には永久磁石式発電機2、ハブ11、
回転連結機構3、メモリーカード挿入スペース15の位
置関係を示している。ここで永久磁石式発電機の回転子
21の回転軸とハブ11の回転軸とは偏芯した位置にあ
り、すなわち同一軸上にはない。このように発電機とハ
ブの位置をずらすことによって、永久磁石式発電機の厚
さを厚くすることができる。またメモリーカードの挿入
スペース15は、ハブや永久磁石式発電機とは平面的に
は重ならない様になっている。ここで示しているメモリ
ーカード挿入スペース15はスマートメディアに対応し
た大きさを示している。
【0035】永久磁石式発電機の固定子ヨーク221の
外周が完全な円となっていると、固定子ヨーク221の
外周と入出力ターミナルやカードコンタクト端子、ある
いはハブとが干渉するおそれがある。そこで固定子ヨー
ク221の外周をこれらの部分で切り欠く、あるいはこ
れらのものと干渉する固定子ヨークの部分をなくした、
長方形としておくことが好ましい。
【0036】上に述べたように、永久磁石式発電機とメ
モリーカード挿入スペースとが平面的には重ならないと
ころに設けられている場合には、ディスケットが3.
5″ディスケットと同じ大きさとするとその厚さは3.
5mmなので、ディスケットのケースカバーに必要とす
る厚さ0.2mmが2枚とすると、永久磁石式発電機の
厚さを3.0mmまで厚くすることができる。また、メ
モリーカードのように磁気ストライプを持ったカードと
発電機とが重ならないので、従来メモリーカードスペー
スと発電機との間に必要としていた磁気シールド板を設
ける必要がなくなり、発電機の回転子に用いられている
永久磁石の磁力線を短絡して磁力を低下させるおそれが
なくなる。
【0037】もちろん、ディスケットの形状が3.5″
ディスケットよりも少し厚くなる場合、たとえば4.0
〜4.5mmになれば、発電機に許される厚さは3.5
〜4.0mmとすることができる。
【0038】本発明の第一実施態様に用いている永久磁
石式発電機2の平面図を図3に示している。永久磁石式
発電機2はディスケットケースの表板と裏板の間に設け
られたハウジング23の中に設置されている。発電機は
その中央に平板状の回転子21と、回転子外周に回転子
外周との間に磁気空隙を持って設けられた平板状の固定
子22とからなっていて、固定子22と回転子21とが
全体として平板状の構成をなしている。平板状の固定子
22はハウジング23の内側に固定されている。ハウジ
ング23の中央には回転子を軸支するためのシャフト2
32が付いている。回転子21のボス211はこのシャ
フト232に対して回転できるように、銅合金粉末など
を焼結して作った含油軸受213で支えられている。ボ
スには従動用のプーリー215が同軸に固定して設けら
れている。ボスの外周には円環状の永久磁石212が固
定されていて、ボスとともに回るようになっている。永
久磁石212は図4に斜視図で示すように、その外周円
周面上に複数個の磁極を持ち、これらの磁極は円周方向
に互いに違った極性、すなわちNSNS………と並んで
いる。
【0039】固定子22は、一端に回転子磁極と磁気空
隙を介して対向することができる位置に固定子磁極を持
ち、その固定子磁極から回転子外方に平面状に延びてい
る複数個の磁極歯223を持っている。磁極歯223の
外側の端部にはバックヨーク224、224が固定され
ている。
【0040】磁極歯223の外周端をつないでいるバッ
クヨーク224、224と、各磁極歯223の間の磁気
抵抗はできるだけ小さくすることが必要である。本発明
の永久磁石式発電機2の好ましい実施態様においては、
バックヨーク224,224から回転子外周面に向かっ
て延びた複数個の磁極歯223が一体に突出した固定子
ヨーク221を用いている。このような固定子ヨーク2
21を用いた場合、予め巻いて作っておいた固定子コイ
ル225を磁極歯223の内側から挿入することができ
るので、組み立てが容易となる。
【0041】固定子22の磁極歯223、バックヨーク
224ともに軟磁性体で作られている。飽和磁束密度B
sが大きいことは、部品の断面積を小さくして、発電機
全体の大きさを小さくする上から好ましいことなので、
飽和磁束密度Bsが1.2T以上の軟鉄、電磁軟鉄、圧
粉磁心、4〜6%Siを含む珪素鋼板を使うことができ
る。各磁極歯223には出力を取り出すための固定子コ
イル225が巻かれている。この発電機2は全体として
平板状をしており、最も厚いところでも3mm以下にす
る必要があるので、磁極歯223に巻いた固定子コイル
225の最外径、すなわち回転軸方向での厚さを3mm
以下にすることが必要である。
【0042】ICカードよりも小さなスマートメディア
をメモリーカードとして用いる場合は、上に説明したよ
うにメモリーカード挿入スペース15と発電機とは重な
らないようにすることができるので、発電機の回転軸方
向厚さを(増速機構も含めて)3mm程度まで厚くする
ことができるが、ICカードなどをメモリーカードとし
て用いる場合には、発電機とカード挿入スペースとが重
ならざるを得ない。その場合発電機の回転軸方向厚さは
2mm以下となる。
【0043】回転子21に用いている永久磁石212と
しては円環状の永久磁石が好ましい。この永久磁石21
2はボス211の外周に接着剤などで固定されている。
この円環状の永久磁石は、回転軸方向に適当な長さ、す
なわち厚さを持っている。永久磁石厚さは厚くとも3.
0mmであり、0.8〜3.0mmで使用することがで
きるが、好ましくは1.0〜2.5mmである。しかし
この寸法は使われるディスケットの寸法や、一緒に組み
込まれる機器の構成によって変わってくることは明らか
である。永久磁石212は図4の斜視図で示すように外
周面上に磁極が現われている。
【0044】円環状永久磁石212は磁化方向の厚さが
できるだけ厚いことは起磁力の観点からは望ましいこと
である。図5(a)に示すラジアル異方性を持つ場合、
ボス211を強磁性材料で作っておくと、円周面上の隣
り合った磁極から磁石の半径方向に入った磁力線が強磁
性体のボス211の中で反対極性の磁極から半径方向に
入った磁力線に結び付く。図5(b)に示す極異方性の
場合、磁石内部で反対極性の磁極同士を磁力線が結んで
いる。いずれの場合も、永久磁石212の半径方向の厚
さは磁極間距離の1/3〜1/4以上の厚さがあればよ
いが、2mm以上あることが好適である。
【0045】永久磁石の特性としては回転子円周表面に
沿った磁束密度分布がほぼサインカーブをしていること
が好ましい。この磁束密度分布は磁化した回転子永久磁
石の円周表面に沿ってガウスメータなどで測定すること
ができる。固定子と回転子とを組み合わせて、固定子上
にガウスメータのプローブを置いて、回転子を回転させ
ることによって、閉磁路での磁束密度分布を測定するこ
とができる。固定子を用いないで測定したものが開磁路
での磁束密度分布である。回転子円周表面に沿った磁束
密度分布の例として図6にほぼサインカーブをしている
ものを示しており、その図の(a)は閉磁路での測定
値、(b)は開磁路での測定値である。また図7には矩
形波カーブをしているものを示しており、その図で
(a)は閉磁路での測定値、(b)は開磁路での測定値
である。
【0046】図6に示すように磁束密度分布がほぼサイ
ンカーブをしている場合は、回転子の磁極と磁極の間で
の磁束密度の急峻な変化がないので回転子のコギングト
ルクが小さくなる。
【0047】磁束密度分布をこのようにほぼサインカー
ブとするには用いる永久磁石として等方性あるいは極異
方性を持つものがよい。等方性および極異方性の永久磁
石ではいずれも、円周面上にある隣り合った磁極上でそ
の中心付近が最も強く磁化されてそこから離れるに従っ
て徐々に弱くなり、異極性の二つの磁極間中心に磁化反
転点(磁束密度の径方向成分がほぼゼロのところ)があ
るように磁化される。すなわち、磁束密度分布はほぼサ
インカーブとなる。固定子磁極と回転子磁極との吸引力
がこの磁力によって決められるために、サインカーブ状
となっている磁束密度分布によってコギングトルクを小
さくすることができる。
【0048】他方、ラジアル異方性を持った永久磁石の
場合、図7に示す矩形波カーブとなった磁束密度分布を
示し、コギングトルクが大きくなる。
【0049】また磁束密度や保磁力の大きさなどから考
えると焼結磁石が好ましく、特に焼結NdFeB磁石が
よい。焼結NdFeB磁石とボンドNdFeB磁石の磁
気特性は図8に例示するように、ボンド磁石は焼結磁石
の2/3程度となっている。焼結NdFeB磁石は異方
性なので円筒形永久磁石の場合は、ラジアル異方性(図
5(a)に示す)と極異方性(図5(b)に示す)があ
るが、極異方性の焼結NdFeB磁石がもっとも好まし
いものといえる。
【0050】しかし、本発明のように回転子の回転数を
大きくすることができる場合には、出力も大きくなるの
で、ボンドNdFeB磁石を使うことができて、その場
合は価格も安くまたコギングトルクを小さくすることが
できる。
【0051】本発明の永久磁石式発電機の永久磁石とし
て、NdFeB磁石以外に、(1)窒化物磁石例えばS
mFeN磁石、(2)交換スプリング磁石と呼ばれてい
るSmFeNにα鉄を含む磁石、NdFeBにα鉄を含
む磁石やNdFeBにFe3Bを含む磁石等、(3)N
dFeBやSmFeNなどのHDDR(水素化・分解・
脱水素・再結合)磁石、(4)SmCo磁石なども、要
求される特性との兼ね合いで使用することができる。
【0052】図4や図5(a)(b)においては、円環
状永久磁石212の外周面上に24極の磁極を持ったも
のを示しているが、本発明においては極数として12〜
24極とすることが好ましく、16〜20極とすること
は更に好ましいことである。極数が少ないと、1極当た
りの磁束量は大きくなるが、発電機の出力の最も大きく
なるのが16〜24極である。しかし、極数を多くして
いくと、固定子の半径方向に延びた磁極歯間の空間が小
さくなる。その上、固定子の製作に困難が伴い、また出
力の電圧波形に歪みが生じるなどの問題があるので、1
6〜20極が最適である。
【0053】外方向に延びた固定子磁極歯の磁極は、回
転子永久磁石の磁極と磁気空隙を介して対向できるよう
に、同じ角度間隔であることが好ましい。
【0054】半径方向に延びた固定子磁極歯223の磁
極厚さは、永久磁石212の回転軸方向長さ、すなわち
厚さよりも小さくすることが必要である。このように固
定子磁極歯223の厚さを永久磁石厚さよりも小さくす
ることによって、発電機2として大きな出力が得られ
る。しかし、この固定子磁極歯223の磁極厚さは永久
磁石212から出る磁力線によって飽和しないだけの厚
みを持っている必要がある。これは固定子22を構成し
ている半径方向に延びた磁極歯223の中に永久磁石2
12の磁極から出た磁束をできるだけ導くとともに、磁
極歯内の磁束密度を大きくするためである。永久磁石2
12の持っている磁束密度と、固定子22の飽和磁束密
度を比較してみると、既に述べたように固定子22は軟
磁性材料で作られていて、その飽和磁束密度は1.2T
以上であるのに対して、永久磁石212は最も磁力の強
い焼結NdFeB磁石であってもその残留磁束密度が
1.2〜1.3Tなので作動点での磁束密度は1.0T
程度である。後に示す本発明の実施例にある永久磁石式
発電機の回転子に使っている永久磁石は、発電機に組み
込む前のパーミアンス係数は2、組み込んだ状態で5程
度なので、最大の磁束密度は1.02Tである。固定子
22の半径方向に延びた磁極歯223の厚みを小さくし
て、その断面積を絞ることによって、磁極歯223を通
る磁束密度を大きくする。焼結したNdFeB磁石を回
転子永久磁石212として用いて、1.2T以上の飽和
磁束密度を持った固定子22を用いている場合、永久磁
石厚みの30%〜70%の厚さを持った磁極歯223が
好ましい。
【0055】半径方向に延びた磁極歯223には固定子
コイル225が巻かれていて、磁極歯内の交番磁界によ
って固定子コイル225に起電力が発生する。各磁極歯
223に巻かれた固定子コイル225は直列に結線して
おくことが好ましい。固定子コイル225の線径として
は0.1〜0.25mmのものが好適であり、より好ま
しくは0.12〜0.18mmのものであるが、固定子
コイル225の抵抗をできるだけ小さくするために径の
大きなコイル225を使用することが好ましい。
【0056】図3に平面図で示す永久磁石式発電機の固
定子22はこの図で左と右の部分には磁極歯223があ
るが、上と下の部分には磁極歯が設けられていない。こ
れは図1,図2に示すディスケット1のように入出力タ
ーミナル17やハブ11を設けたり、発電機2をディス
ケットの端部に位置しているために、磁極歯を取り除い
て、入出力ターミナル17,ハブ11,ディスケットの
端壁との干渉を無くしている。このように磁極歯の数は
それだけ少なくなっている。しかし、残りの磁極歯22
3は回転子永久磁石212の磁極と同時に対向すること
ができるように実質的に等角度間隔で設けられている。
切り欠かれて少なくなっている固定子磁極歯223があ
る場合にはその数は少なくとも1極であり、通常2から
4極である。
【0057】図9に本発明の第二実施態様による永久磁
石式発電機を組み込んだディスケット4の裏板を取り除
いた状態の平面図を示している。この図に示しているデ
ィスケット4は図1,2に示しているものと本質的には
同じであり、同じ部品については同一符号で示してい
る。この図にある永久磁石式発電機5は図10に平面図
で示している。回転連結機構3は図2に示しているもの
と同じで、ハブ11とともに回転するプーリー111
と、回転子21とともに回転するプーリー215とを持
ち、それらプーリー間を無端ベルト31で繋いだもの
で、好ましい増速比は2〜10倍である。
【0058】図10に示している永久磁石式発電機5は
ディスケットケースの表板と裏板の間に設けられたハウ
ジング53の中に設置されている。発電機5はその中央
に平板状の回転子21と、回転子外周に回転子外周との
間に磁気空隙を持って設けられた平板状の固定子から成
っていて、固定子と回転子21とが全体として平板状の
構成をなしている。平板状の固定子はハウジング53の
内側に固定されている。ハウジング53の中央には回転
子21を軸支するためのシャフト232が付いていて、
回転子のボス211はこのシャフト232に対して回転
できるようになっている。回転子21の構造は第一実施
態様で用いたものと同じなので、詳しい説明は省略す
る。前に述べたように、回転子21の永久磁石212は
その外周円周上に複数個の回転子磁極を持ち、これらの
磁極による磁束密度分布は図6に示したようなほぼサイ
ンカーブをしていることが好ましい。
【0059】固定子は、複数の磁極歯から成る磁極歯の
第一グループ51を図10では回転子21の右側に、複
数の磁極歯から成る磁極歯の第二グループ52を回転子
21の左側に有している。この図では、磁極歯の各グル
ープは5本の磁極歯を有している。磁極歯第一グループ
の5本の磁極歯はほぼ平行に並んでいて、各磁極歯には
固定子コイル515が巻かれている。その各磁極歯は一
端に固定子磁極513を持ち、第一グループ51の磁極
513は空隙を介して回転子磁極と同時に対向すること
ができる位置に配置されている。各磁極歯の反対側端部
は互いにバックヨーク514で連結されている。また、
磁極歯第二グループ52の5本の磁極歯はほぼ平行に並
んでいて、各磁極歯には固定子コイル515が巻かれて
いる。その各磁極歯は一端に固定子磁極523を持ち、
第二グループ52の磁極523は空隙を介して回転子磁
極と同時に対向することができる位置に配置されてい
る。各磁極歯の反対側端部は互いにバックヨーク524
で連結されている。
【0060】ここで、第一グループ51の固定子磁極5
13と、第二グループ52の固定子磁極523とは、回
転子磁極に対して電気角でほぼ90°ずれて設けられて
いる。すなわち、第一グループの磁極513が回転子磁
極と対向しているときに、第二グループの磁極523は
回転子磁極の極間と対向している。ここで5極の固定子
磁極がずれて配置されているので、全体の固定子磁極数
の半数がずれていることになる。ほぼ90°ずれている
固定子磁極の数は全体の数のほぼ半数であることがコギ
ングトルクを減少させる上から望ましいことである。
【0061】第一グループ51と第二グループ52の磁
極によるコギングトルクは、一方の磁極をほぼ90°ず
らすことによって、相殺されて小さくなるので、一方の
グループの磁極数が極端に多くなるとコギングトルクを
減少させる効果が小さくなる。しかし、少々多くなって
も許容できるものである。
【0062】図10において、回転子外周面上で、固定
子磁極513,523と対向していない部分に補助磁極
54,54′が設けられている。補助磁極の各々が回転
子磁極と磁気空隙を介して対向することができる位置に
ある。複数個の補助磁極は、その反対側端部で軟磁性体
からなるバックヨーク544で結合されている。これら
の補助磁極には固定子コイルが巻回されていない。
【0063】ここで補助磁極54,54′は主固定子磁
極(コイルの巻回されている第一と第二グループの固定
子磁極)513,523の半分の周期、すなわち補助磁
極のピッチを回転子磁極のピッチ(主固定子磁極のピッ
チと同じであるが)の半分としておくことが好ましい。
【0064】第一グループと第二グループの固定子磁極
513,523によるコギングトルクを合成したもの
は、これらの磁極513,523がほぼ90°ずれてい
ることから、固定子磁極や回転子磁極の周期の半分の周
期となっている。補助磁極54,54′のピッチを固定
子磁極513,523のピッチの半分とすることによっ
て、補助磁極によるコギングトルクを固定子磁極による
合成コギングトルクと相殺するようにできる。主固定子
磁極による合成コギングトルクと相殺することが出来る
ように、補助磁極54,54′の数を主固定子磁極数と
ほぼ同じとすることが好ましい。これは発電機回転子に
許容されるコギングトルクの大きさとのかねあいで、数
を決めることができる。しかし、補助磁極数は多くとも
主固定子磁極数とする必要がある。
【0065】図10に示す永久磁石式発電機回転子のコ
ギングトルクを以下に説明する。図11に理想的なコギ
ングトルクを説明するグラフ、図12に現実的なコギン
グトルクを説明するグラフ、図13に補助磁極を用いて
コギングトルクを減少させた場合を説明するグラフを示
している。
【0066】第一グループと第二グループの固定子磁極
513,523すべてが同時に回転子磁極と対向するよ
うになっていると仮定した場合、理想的にはコギングト
ルクはサインカーブとなるので、図11のカーブaのト
ルクとなる。このときの最大トルクを、本発明の発電機
で第一グループと第二グループの固定子磁極すべてが同
時に回転子磁極と対向するようにして作ったときに測定
された最大トルクを用いて、2.25mNmとしてい
る。第一グループの5極の固定子磁極513をそのまま
として、第二グループの5極の固定子磁極523をそれ
らから電気角90°ずらして図10に示すような発電機
としたときの、第一グループの5極の固定子磁極による
コギングトルクは図11のカーブbに示すように、カー
ブaと同じ位相であるがその振幅が半分となっている。
このときの第二グループの5極の固定子磁極によるコギ
ングトルクは、第一グループから90°ずれているため
に、図11のカーブcに示すようになる。カーブbとカ
ーブcとは位相が90°ずれているので、これらの合成
したカーブdはトルクがゼロとなる。このように理想的
には電気角で90°ずらした磁極を設けることによっ
て、コギングトルクをゼロにできることになる。
【0067】図11のカーブaはサインカーブ状に示し
ているが、現実のコギングトルクは電気角45°を境に
左右対称とはならず、同じ構成ですべての固定子磁極が
同時に回転子磁極と対向することができるようにした発
電機のコギングトルクは図12のカーブaの如くにな
る。このとき第一グループの5極の固定子磁極によるコ
ギングトルクは図12のカーブbのように、カーブaと
同じ位相であるがその振幅が半分となったものとなる。
一方第二グループの5極の固定子磁極を第一グループの
それから電気角90°ずらして設けたときの、第二グル
ープの5極の固定子磁極によるコギングトルクは、第一
グループのコギングトルクカーブから90°ずれてい
て、図12のカーブcに示すようになる。カーブbとカ
ーブcの合成トルクはカーブdに示すようになる。カー
ブdに示すように、半数の固定子磁極の位相を電気角9
0°ずらすことによって、そのコギングトルクの最大値
を約半分とすることができるということを理解できるで
あろう。電気角で90°ずらす角度は正確に90°であ
る必要はなく、コギングトルクの最大値を約半分とする
ことができる程度の精度でよい。
【0068】ピッチを主固定子磁極ピッチの半分にした
補助磁極を設けた場合のコギングトルクを図13に示し
ている。同図でカーブa、カーブdは図12のカーブ
a、カーブdと同じものである。補助磁極は固定子磁極
の周期の半分なので、コギングトルクの周期も半分とな
り、図13のカーブxのようになる。このカーブxと合
成トルクカーブdとが相殺されて、これらの合成トルク
はカーブyのように小さくなる。補助磁極の数、大きさ
をカーブyに示す合成トルクが小さくなるように決める
ことによって、発電機の回転子によるコギングトルクを
小さくすることができる。
【0069】本発明のディスケットにおいては、上に詳
しく説明したようにコギングトルクを小さくすることが
出来た発電機を用いているので、一般に用いられている
フロッピーディスクドライブの駆動装置によって回転子
の増速を図ることができる。その結果、大きな発電出力
を得ることができる。
【0070】図14に本発明の第三実施態様による永久
磁石式発電機を組み込んだディスケット6の裏板を取り
除き、発電機の一部を切り欠いた状態の平面図を示して
いる。この図に示しているディスケット6は図2,図9
に示したものと本質的には同じであり、同じ部品につい
ては同一符号で示している。この図にある永久磁石式発
電機5は図9,図10に示した発電機5と同じ構成をし
たものである。ここで用いられている回転連結機構7
は、ディスケット6のほぼ中央部に設けられたハブ61
の外周に設けられた歯車712と、その歯車712と組
み合わさって回される小歯車724,この小歯車724
と同軸に回転する大歯車726,この大歯車726と組
み合わさって回される歯車728からできている。最終
段の歯車728は発電機5の回転子21と同軸に設けら
れていて、歯車728によって回転子21を回転させる
ようになっている。第一段の歯車712から最終段の歯
車728への回転数は2〜10倍に増速するようになっ
ている。この増速回転連結機構7は歯車式なので、その
詳細な説明は必要ないと思われるので、これ以上の説明
は省略する。
【0071】ここで回転連結機構7を歯車を連結した例
で説明したが、歯車をゴムローラーにしても同じ効果を
得ることができる。図14では、図9にある永久磁石式
発電機5を用いているが、これに代えて図3にある永久
磁石式発電機2を用いることができることはいうまでも
ない。
【0072】図15に本発明の第四実施態様による永久
磁石式発電機を組み込んだディスケット8の裏板を取り
除いた状態の平面図を示している。この図に示している
ディスケット8は図2,図9、図14に示したものと本
質的には同じであり、同じ部品については同一符号で示
している。この図にある永久磁石式発電機5は図9,図
10に示した発電機5と同じ構成をしたものであるが、
ここではハブ81と回転子21とが同軸に構成されてお
り、ハブ81の回転が遊星式同軸回転連結機構80を介
して回転子21に増速して伝わるようになっている。こ
こでも、ハブ81の回転は遊星式同軸回転連結機構80
によって2〜10倍の回転を回転子21に伝えることが
できる。永久磁石式発電機5の構成と働きは既に詳しく
上で述べたのでここでは説明を省略する。
【0073】遊星式同軸回転連結機構80を、図16に
示している。図15の16−16断面図と、図17に示
す歯車(あるいはゴムローラー)相互の関係を示す説明
図を参照しながら説明する。ハブ81はその円筒内面に
内歯車82を持っていて、フロッピーディスクドライブ
の駆動シャフトの動力によって、その軸の周りに回転さ
せられるようになっている。永久磁石式発電機5の回転
子21は、ハブ81と同じ軸の周りに回転できるように
なっていて、その回転軸の周りに小さな外歯車87を持
っている。外歯車87と回転子21の環状永久磁石21
2とはボス211によって一体に組み立てられていて、
一緒に回転するようになっている。外歯車87と内歯車
82の間に、この図では3個の遊星歯車83が設けられ
ていて、内歯車82の回転を外歯車87に伝えている。
ここで遊星歯車83はその回転軸84をブラケット85
によって、ディスケット8に固定されている。
【0074】遊星式同軸回転連結機構80による増速比
は、内歯車82の歯数すなわち直径と、外歯車87の歯
数すなわち直径との比であるから、この比を2〜10倍
とすることによって、増速比も2〜10倍とすることが
できる。例えば、ハブ81の内歯車82の直径を20m
m、回転子21の外歯車87の直径を7mmとすると、
その間に直径6.5mmの遊星歯車83を介在させるこ
とができて、その増速比を約2.9倍とすることができ
る。ハブ81がフロッピーディスクドライブの駆動シャ
フトで300rpmで回転させると、回転子21の回転
数は857rpmとなる。
【0075】ここで内歯車82,外歯車87、遊星歯車
83をいずれも歯車として説明したが、ゴムローラやロ
ーラの周りにゴムを付けたものでも同じ効果がある。
【0076】
【実施例】本発明の永久磁石式発電機を組み込んだディ
スケットを以下の実験によって更に詳しく説明するとと
もにその実施条件を明らかにする。
【0077】実験1
【0078】
【表1】
【0079】表1に示す設計条件に基づいて作成した永
久磁石式発電機を組み込んだディスケットについて、回
転子回転数を6倍にしたときのその出力と、コギングト
ルクを測定した結果を表2に示す。表2で、回転子永久
磁石欄、固定子磁極欄に示しているものは表1の各々に
対応するものである。
【0080】
【表2】
【0081】表2に示すように、焼結NdFeB永久磁
石を用いた場合の出力は極めて大きくなり、従来300
rpmの場合20mW程度であったものが約6倍となっ
た。ボンドNdFeB永久磁石を用いた場合でも、出力
が80mWと大きなものとなった。
【0082】しかしコギングトルクは焼結NdFeB極
異方性とボンドNdFeBの場合はラジアル異方性と比
較して極めて小さくできて、2.5mNm以下とするこ
とができた。しかしラジアル異方性の場合はかなり大き
くなっている。
【0083】これは極異方性の場合とボンドの場合は回
転子永久磁石の回りの磁束密度分布がサインカーブとな
っているのでコギングトルクを小さくすることができて
いるものと考えられる。更に、固定子磁極数の半分(5
極)をほぼ90°他のものからずらして、ピッチが半分
となっている補助磁極を固定子磁極の数と同じだけ設け
ることによって、6倍速の時でさえもコギングトルクが
0.36mNmと小さくすることができた。ラジアル異
方性の場合、コギングトルクを2.5mNm以下とする
には、固定子磁極歯先端を閉スロットとする必要があ
る。
【0084】実験2 実験1で用いた焼結NdFeB極異方性永久磁石を持っ
た発電機について回転子の回転数を300〜1800r
pmまで変えた場合の負荷電流と出力電圧の関係を図1
8に示している。この図から明らかなように300rp
mでは20mWであったものが、900rpmでは64
mW、1800rpmでは112mWとなった。
【0085】
【発明の効果】以上説明したように本発明の永久磁石式
発電機を組み込んだディスケットでは、発電機の出力を
大きくすることができた。そのために、特性の低い、安
価なボンドNdFeB永久磁石を回転子に使用しても従
来よりも大きな出力が得られるようになった。
【0086】また、回転子永久磁石の表面における磁束
密度分布をサインカーブに近い特性を示すものを使用
し、固定子磁極相互を電気角で約90°ずらし、また補
助磁極を持った固定子とすることによってコギングトル
クを小さくすることができ、磁極歯を閉スロットにする
必要がなくなり、更に大きな出力が得られるようになっ
た。
【0087】また更に、フロッピーディスクドライブの
駆動軸と係合して回転を受けるハブの回転軸と永久磁石
式発電機の回転軸を違った位置にすることによって永久
磁石式発電機の厚さを厚くすることもできるようになっ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施態様による永久磁石式発電機
を組み込んだディスケットの平面図である。
【図2】本発明の第一実施態様による永久磁石式発電機
を組み込んだディスケットで裏板を取り除いた状態の平
面図である。
【図3】本発明の第一実施態様に使用している永久磁石
式発電機の平面図である。
【図4】本発明に使用している永久磁石の斜視図であ
る。
【図5】本発明に使用している永久磁石の磁化を説明す
る図である。
【図6】本発明に使用している永久磁石式発電機の回転
子表面の磁束密度分布を示す図である。
【図7】本発明に使用している永久磁石式発電機の回転
子表面の磁束密度分布を示す図である。
【図8】本発明に使用している永久磁石の磁気特性図で
ある。
【図9】本発明の第二実施態様による永久磁石式発電機
を組み込んだディスケットで裏板を取り除いた状態の平
面図である。
【図10】本発明の第二実施態様に使用している永久磁
石式発電機の平面図である。
【図11】図10に示す永久磁石式発電機における理想
的なコギングトルクを説明するグラフである。
【図12】図10に示す永久磁石式発電機における現実
的なコギングトルクを説明するグラフである。
【図13】図10に示す永久磁石式発電機に於いて、補
助磁極を考慮したときの現実的なコギングトルクを説明
するグラフである。
【図14】本発明の第三実施態様による永久磁石式発電
機を組み込んだディスケットで裏板を取り除き、発電機
の一部を切り欠いた状態の平面図である。
【図15】本発明の第四実施態様による永久磁石式発電
機を組み込んだディスケットで裏板を取り除いた状態の
平面図である。
【図16】本発明の第四実施態様のディスケットで、図
15の16−16断面を拡大して、遊星式同軸回転連結
機構の部分を示す図である。
【図17】図16の遊星式同軸回転連結機構の歯車(ゴ
ムローラ)相互の関係を示す説明図である。
【図18】本発明に使用している永久磁石式発電機の出
力を示す図である。
【図19】既出願の永久磁石式発電機を持ったディスケ
ットを示し、(a)はその平面図、(b)は19B−1
9B断面図、(c)は(b)の要部拡大図である。
【符号の説明】
1,4,6,8,9 ディスケット 11,61,81,911 ハブ 111 プーリー 13,93 開口 14 カバー 15,95 メモリーカード挿入スペース 16,96 カードコンタクト端子 17,97 入出力ターミナル 18,98 CPU 19,99 安定化電源回路 2,5,90 永久磁石式発電機 21,91 回転子 211 ボス 212,912 永久磁石 213 含油軸受 215 プーリー 22,92 固定子 221 固定子ヨーク 223 磁極歯 224,514,544 バックヨーク 225,515 固定子コイル 23,53 ハウジング 232 シャフト 3,7,80 回転連結機構 31 無端ベルト 51,52 磁極歯グループ 513,523 固定子磁極 54,54′ 補助磁極 712,724,726,728,82,83,87
歯車 84 回転軸 85 ブラケット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 文雄 埼玉県熊谷市三ヶ尻5200番地 日立金属株 式会社磁性材料研究所内 (72)発明者 高橋 俊子 埼玉県熊谷市三ヶ尻5200番地 日立金属株 式会社磁性材料研究所内 (72)発明者 三田 正裕 埼玉県熊谷市三ヶ尻5200番地 日立金属株 式会社磁性材料研究所内 (72)発明者 橘田 謙一 大阪府茨木市丑寅一丁目1番88号 日立マ クセル株式会社内 (72)発明者 高橋 武博 大阪府茨木市丑寅一丁目1番88号 日立マ クセル株式会社内 Fターム(参考) 5H607 BB02 BB09 BB14 CC03 DD07 DD17 EE24 EE28 HH03 5H621 AA03 GA02 GA04 GA11 GB03 GB11 HH01 JK07 JK15 5H622 CA01 CA05 DD02 DD04 DD05 PP19 QA04 QB05

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気ディスク形状をしたディスケットケ
    ースと、 その内部に設けられ、外部駆動機構によって駆動させら
    れるハブと、 ディスケットケース内部に設けられ、前記ハブによって
    回転させられる回転子を持った永久磁石式発電機とを有
    するディスケットにおいて、前記永久磁石式発電機は、 回転することのできる永久磁石を持ち、この永久磁石は
    その円周上に並んだ複数の磁極を持ち、これらの磁極は
    円周方向に互いに違った極性をしている回転子と、 一端に前記回転子磁極と磁気空隙を介して対向すること
    ができる位置に固定子磁極を持ち、この固定子磁極から
    回転子外方に延びていて、固定子コイルを巻いてある固
    定子磁極歯を複数個持っている固定子とを有しており、 前記回転子と前記固定子とは全体として平板状に構成さ
    れている、 また前記ディスケットケース内には、前記ハブと前記永
    久磁石式発電機の回転子とを連結している回転連結機構
    が設けられているとともに、この回転連結機構は増速機
    構であることを特徴とする永久磁石式発電機を組み込ん
    だディスケット。
  2. 【請求項2】 前記回転連結機構は2倍から10倍に増
    速する増速機構であることを特徴とする請求項1記載の
    永久磁石式発電機を組み込んだディスケット。
  3. 【請求項3】 前記ハブの回転軸と前記回転子の回転軸
    とは偏芯していることを特徴とする請求項1あるいは2
    記載の永久磁石式発電機を組み込んだディスケット。
  4. 【請求項4】 前記ハブの回転軸と前記回転子の回転軸
    とは同軸となっていて、前記回転連結機構は同軸回転連
    結機構であることを特徴とする請求項1あるいは2記載
    の永久磁石式発電機を組み込んだディスケット。
  5. 【請求項5】 前記同軸回転連結機構は遊星式同軸回転
    連結機構であることを特徴とする請求項4記載の永久磁
    石式発電機を組み込んだディスケット。
  6. 【請求項6】 前記永久磁石式発電機の空隙磁束密度分
    布はほぼサインカーブとなっていることを特徴とする請
    求項1〜5のいずれか記載の永久磁石式発電機を組み込
    んだディスケット。
  7. 【請求項7】 前記永久磁石式発電機の永久磁石はボン
    ド磁石であることを特徴とする請求項6記載の永久磁石
    式発電機を組み込んだディスケット。
  8. 【請求項8】 前記複数の固定子磁極のうちの幾つかの
    固定子磁極は同時に前記回転子磁極と対向することがで
    きる位置に配置されているとともに、前記複数の固定子
    磁極のうち残りの固定子磁極は前記幾つかの固定子磁極
    から電気角でほぼ90度ずれた位置に配置されているこ
    とを特徴とする請求項1〜7のいずれか記載の永久磁石
    式発電機を組み込んだディスケット。
  9. 【請求項9】 前記幾つかの固定子磁極の数は前記複数
    の固定子磁極の数のほぼ半数であることを特徴とする請
    求項8記載の永久磁石式発電機を組み込んだディスケッ
    ト。
  10. 【請求項10】 前記幾つかの固定子磁極の各々から回
    転子外方に延びていて固定子コイルを巻いてある固定子
    磁極歯はその外側端で互いに、軟磁性体から成るバック
    ヨークで結合されているとともに、 前記残りの固定子磁極の各々から回転子外方に延びてい
    て固定子コイルを巻いてある固定子磁極歯はその外側端
    で互いに、軟磁性体から成るバックヨークで結合されて
    いることを特徴とする請求項9記載の永久磁石式発電機
    を組み込んだディスケット。
  11. 【請求項11】 前記固定子は、更に前記回転子磁極と
    磁気空隙を介して対向することができる位置に複数の補
    助磁極を持ち、その複数の補助磁極の各々は固定子コイ
    ルを持たないで、補助磁極同士は軟磁性体から成るバッ
    クヨークで結合されていることを特徴とする請求項1〜
    10記載の永久磁石式発電機を組み込んだディスケッ
    ト。
  12. 【請求項12】 前記複数の補助磁極のピッチは、前記
    回転子磁極間のピッチの1/2であることを特徴とする
    請求項11記載の永久磁石式発電機を組み込んだディス
    ケット。
  13. 【請求項13】 前記複数の補助磁極の数は多くとも前
    記複数の固定子磁極の数であることを特徴とする請求項
    12記載の永久磁石式発電機を組み込んだディスケッ
    ト。
  14. 【請求項14】 磁気ディスク形状をしたディスケット
    ケースと、 その内部に設けられ、外部駆動機構によって駆動させら
    れるハブと、 ディスケットケース内部に設けられ、前記ハブによって
    回転させられる回転子を持った永久磁石式発電機とを有
    するディスケットにおいて、前記永久磁石式発電機は、 回転することのできる永久磁石を持ち、この永久磁石は
    その円周上に並んだ複数の磁極を持ち、これらの磁極は
    円周方向に互いに違った極性をしている回転子と、 一端に前記回転子磁極と磁気空隙を介して対向すること
    ができる位置に固定子磁極を持ち、この固定子磁極から
    回転子外方に延びていて、固定子コイルを巻いてある固
    定子磁極を複数個持っている固定子とを有しており、 前記回転子と前記固定子とは全体として平板状に構成さ
    れている、 また前記ディスケットケース内には、前記ハブと前記永
    久磁石式発電機の回転子とを連結している回転連結機構
    が設けられているとともに、前記ハブの回転軸と前記回
    転子の回転軸とは偏芯していることを特徴とする永久磁
    石式発電機を組み込んだディスケット。
  15. 【請求項15】 前記回転連結機構は無端ベルト式の増
    速機構であることを特徴とする請求項14記載の永久磁
    石式発電機を組み込んだディスケット。
  16. 【請求項16】 前記回転連結機構はギアあるいはゴム
    ローラ伝達式の増速機構であることを特徴とする請求項
    14記載の永久磁石式発電機を組み込んだディスケッ
    ト。
  17. 【請求項17】 前記ディスケットケース内にはメモリ
    ーカード挿入スペースを有しており、そのスペースと前
    記永久磁石式発電機とはディスケットケース内で平面的
    には重なっていないことを特徴とする請求項14〜16
    のいずれか記載の永久磁石式発電機を組み込んだディス
    ケット。
JP2000071573A 1999-07-16 2000-03-15 永久磁石式発電機を組み込んだディスケット Withdrawn JP2001095214A (ja)

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