JP2001090962A - 暖房装置 - Google Patents

暖房装置

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JP2001090962A
JP2001090962A JP27080199A JP27080199A JP2001090962A JP 2001090962 A JP2001090962 A JP 2001090962A JP 27080199 A JP27080199 A JP 27080199A JP 27080199 A JP27080199 A JP 27080199A JP 2001090962 A JP2001090962 A JP 2001090962A
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JP
Japan
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motor
heat
combustor
heating device
conversion element
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JP27080199A
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English (en)
Inventor
Takaaki Kusaka
貴晶 日下
Hidetaka Yabuuchi
秀隆 薮内
Shinichi Nakajima
信市 中島
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の構成のものは、モータポンプの駆動に
熱電変換素子の熱起電力を利用しており、燃焼器の出力
の変動や外気温の変動、あるいは発熱部における負荷変
動等よって安定した動作ができないという課題を有して
いる。 【解決手段】 燃焼熱を発生する発熱部23と、発熱部
23で発生した熱量を放熱する放熱部24との間を循環
する熱媒を、両者間で循環させるポンプ16を備え、こ
のポンプのモータ17を熱電変換素子19で発生した熱
起電力を速度制御手段22を介して供給するようにし
て、熱電変換素子19が発生する熱起電力の大小に関わ
らずモータの回転速度を一定に保つようにして動作の安
定した暖房装置としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃焼により得られ
た熱を利用して熱媒を搬送することによって、局所的な
燃焼熱を広範囲に広げて利用する暖房装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来より、携帯用の暖房器として、ベン
ジン等の石油系燃料の燃焼熱を用いる懐炉が使用されて
いる。また、使い捨て懐炉として、鉄などの金属と酸化
剤の化学反応を利用するものも広く普及している。
【0003】しかし、懐炉や使い捨て懐炉は発熱量が小
さく局部的な加熱しかできないものであり、多数個を分
散して身に着けなければ十分な暖房効果が得られないと
いう課題を有しているものである。
【0004】この課題を解決する手段として、図7に示
している暖房装置が考えられている。この構成のもの
は、発熱部115と、発熱部115の発熱を放熱する放
熱部113によって構成している。発熱部115には、
アルミブロック等の金属材料から成る小型触媒バーナや
小型炎燃焼室等を有している燃焼器101と、燃料噴射
ノズル102と、給気口103と、燃焼排ガス排出口1
04と、着火手段105と、燃料タンク106を備えて
いる。燃料タンク106は、燃焼に必要なブタンやプロ
パンあるいはこれらの混合ガス等の燃料を貯えている。
また、107は燃料タンク106と燃料噴射ノズル10
2との間に設けたチューブ状の燃料通路で、途中に開閉
弁108を有している。109は圧電素子で、前記着火
手段105と電気的に接続されており、この圧電素子1
09を叩くことによって着火手段105に火花が形成さ
れるようになっている。また、114はゼーベック効果
によって発電する熱電変換素子で、燃焼器101で発生
した熱によって熱起電力を発生し、この熱起電力をモー
タポンプ111に供給している。前記熱電変換素子11
4の一端には、熱交換器110を取り付けている。熱交
換器110は、内部に水やアルコール等の熱媒が充填さ
れており、熱電変換素子114を介して燃焼器101か
ら伝導された熱によって前記熱媒を加熱して対流させて
いる。前記モータポンプ111は、熱電変換素子114
から供給された熱起電力によって回転して、前記熱媒を
本体部115から発熱部113に熱媒通路112を介し
て循環させている。なお116は開閉弁108を開くと
同時に圧電素子109を叩くための起動レバーである。
【0005】起動レバー116を矢印方向に引くと、開
閉弁108が開かれ、燃料タンク106内の燃料が燃料
通路107を介して燃料噴射ノズル102から噴射され
る。この噴射された燃料が、給気口103から導入され
る燃焼用空気を吸引し、前記燃料ガスは空気との混合気
となって、燃焼器101内に送られる。この時、起動レ
バー116は圧電素子109を叩いているため、着火手
段105に火花が形成されている。この火花によって、
燃焼器101内の混合気は着火される。また燃焼器10
1内で燃焼した後の燃焼排ガスは、燃焼排ガス排出口1
04から本体部115外に排出される。燃焼器101の
燃焼熱は、熱電変換素子114を介して熱交換器110
内の熱媒に伝達される。熱電変換素子114は、高温側
面119の温度が燃焼に伴って上昇し、低温側面120
との間に温度差が生じることにより熱起電力を発生す
る。この熱起電力はモータポンプ111を駆動し、内部
に充填された熱媒を搬送する。搬送された熱媒は熱交換
器110を介して燃焼器101で発生した熱を熱電変換
素子114の低温側面20から受熱して、熱媒通路11
2に送られる。熱媒通路112に搬送された高温の熱媒
は、発熱部113で有している熱量を外部に放熱され
る。このため、発熱部113の全体が周囲を暖房してい
るものである。こうして、冷却された熱媒は、再び熱媒
通路112から熱交換器110内に循環するものであ
る。
【0006】このようにして、放熱部113の周辺全体
が暖房されるものである。このような構成の暖房装置
は、熱電変換素子114の熱起電力を利用してモータポ
ンプ111を駆動しているため、モータポンプ111を
駆動する専用の電池が不要となるもので、簡単な構成で
かつランニングコストが低くてすむものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし前記従来の構成
のものは、モータポンプの駆動に熱電変換素子の熱起電
力を利用しており、燃焼器の出力の変動や外気温の変
動、あるいは発熱部における負荷変動等よって安定した
動作ができないという課題を有している。すなわち、前
記理由によって熱電変換素子が発生する熱起電力が変動
して、モータの動作点が安定しなくなり、場合によって
はモータの回転が停止するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、燃焼熱を発生
する発熱部と、発熱部で発生した熱量を放熱する放熱部
との間を循環する熱媒を、両者間で循環させるポンプを
備え、このポンプのモータを熱電変換素子で発生した熱
起電力を速度制御手段を介して供給するようにして、熱
電変換素子が発生する熱起電力の大小に関わらずモータ
の回転速度を一定に保つようにして、動作の安定した暖
房装置としている。
【0009】
【発明の実施の形態】請求項1に記載した発明は、燃焼
熱を発生する発熱部と、発熱部で発生した熱量を放熱す
る放熱部との間を循環する熱媒を、両者間で循環させる
ポンプを備え、このポンプのモータを熱電変換素子で発
生した熱起電力を速度制御手段を介して供給するように
して、熱電変換素子が発生する熱起電力の大小に関わら
ずモータの回転速度を一定に保つようにして動作の安定
した暖房装置としている。
【0010】請求項2に記載した発明は、速度制御手段
は出力制御回路駆動用の電池で駆動するようにして、暖
房装置の起動時や燃焼出力が低い時であっても、モータ
の回転速度を一定に保つようにして動作の安定した暖房
装置としている。
【0011】請求項3に記載した発明は、出力制御回路
用の電池には二次電池を使用し、速度制御手段によって
発生した余剰電力を充電回路を使用して二次電池に充電
するようにして、余剰電力を有効に利用でき、出力制御
回路の電源である電池の交換が不要で、メンテナンスフ
リーの暖房装置としている。
【0012】請求項4に記載した発明は、二次電池の出
力を出力制御回路に供給するようにして、構成の簡単な
暖房装置としている。
【0013】請求項5に記載した発明は、出力制御用の
マイコンのポートを利用してモータの回転速度の制御信
号を伝達するようにして、モータの回転速度の制御が安
定すると同時に、速度制御手段の部品点数を削減できる
構成の簡単な暖房装置としている。
【0014】請求項6に記載の発明は、モータの回転速
度信号を速度制御手段にフィードバックする回転速度検
知手段を使用するようにして、常にモータの回転速度を
検知しながら速度制御が行え、モータの起動時や、熱媒
循環経路の圧迫等によるトルク変動時でもモータ回転の
脱調を防止できる暖房装置としている。
【0015】請求項7に記載した発明は、回転速度検知
手段によって回転停止を検知した場合は、燃焼器の燃焼
を停止させるようにして、安全な暖房装置としている。
【0016】
【実施例】(実施例1)以下本発明の第1の実施例につ
いて説明する。図1は、本実施例の暖房装置を、正面方
向から見た断面図である。本実施例の暖房装置は、発熱
部23と、発熱部23の発熱を放熱する放熱部24よっ
て構成している。発熱部23には、燃料ガスを燃焼する
燃焼器1と、前記燃料ガスを貯蔵している燃料タンク7
と、電池13と、レバー14と、熱交換器15と、循環
ポンプ16と、モータ17と、熱電変換素子19と、速
度制御手段22とを備えている。
【0017】前記燃料ガスは、ブタンやプロパンあるい
はこれらの混合ガスを使用している。燃焼器1は、アル
ミブロック等の金属材料によって構成しており、前記燃
料タンク7から供給された燃料ガスを噴射する燃料噴射
ノズル2と、外部の空気を供給する給気口3と、燃焼後
の排ガスを排出する排出口4と、着火手段5と、白金等
から成る触媒6を備えている。前記触媒6は、燃焼器1
の燃焼部に設けている。前記燃料タンクに貯蔵している
燃焼ガスは、チューブ状の燃料通路8を介して前記燃料
噴射ノズル2に連絡している。また燃料通路8は、途中
に燃料通路を開閉するための電磁弁9を有している。こ
の電磁弁9はノーマルクローズを採用しており、電磁弁
9のコイルが通電されると励磁されて弁が開いて、燃料
タンク7から燃料ガスが流れ込むようになっている。ま
た、燃焼器1の底部にはサーミスタや熱電対等で構成し
た温度検知手段10を固定して設けている。前記温度検
知手段10が検知する温度信号は、燃焼器1の出力を制
御する出力制御回路11に伝達されている。すなわち、
出力制御回路11は温度検知手段10の温度信号を受け
て、電磁弁9への通電のオン・オフを制御しているもの
である。本実施例では出力制御回路11は、マイコン1
2を搭載したものを使用している。なおマイコン12に
ついては、必ずしも使用しなければならないということ
ではない。また出力制御回路11は、駆動源として単三
乾電池等の電池13を使用している。電池13は出力制
御回路11に電源を供給している。
【0018】また発熱部23の表面には、使用者が暖房
装置の運転の開始または終了を指示する起動レバー14
を設けている。起動レバー14を矢印方向にスライドさ
せることによって、起動スイッチ25が入って電池13
の電力が出力制御回路11に供給されるものである。出
力制御回路11が動作を開始すると、電磁弁9が開くと
同時に、出力制御回路11に搭載しているイグナイター
回路が作用して、着火手段5に火花が形成されるように
なっている。
【0019】前記熱交換器15は、燃焼器1で発生した
熱を、内部を流れる熱媒に熱交換して伝達して熱媒を加
温して対流させるように作用している。本実施例では、
熱交換器15は、銅またはアルミニウムまたはステンレ
ス等の熱伝導率の高い金属材料で構成している。熱媒と
しては、水またはアルコール等が使用できる。
【0020】前記循環ポンプ16は、前記熱媒を発熱部
23と放熱部24との間で、熱媒循環経路18a、18
b、18cを通って循環させている。熱媒循環経路18
aは、放熱部24内を熱媒が循環するように設けたもの
である。熱媒循環経路18bは、放熱部24と発熱部2
3との間を接続しているものである。また、熱媒循環経
路18cは熱交換器15と循環ポンプ16との間を接続
しているものである。循環ポンプ16としては、遠心
式、ベーン式、ギヤ式、ボルテックス式等の構成のもの
が使用できる。いずれの構成のものであっても、モータ
17の回転力によって駆動される。モータ17の回転を
循環ポンプ16に伝達する構成は、モータの回転軸を循
環ポンプに直結する直結方式、またはマグネットによっ
て非接触で循環ポンプに伝達するマグネットカップリン
グ方式が適している。前記モータ17としてはブラシレ
スモータやブラシ付きガバナモータ等が使用できるもの
である。
【0021】前記熱電変換素子19は、燃焼器1に高温
側面20が接触しており、熱交換器15に低温側面21
が接触するように配置されている。つまり、熱電変換素
子19は、ゼーベック効果によって高温側面20と低温
側面21との間の温度差に応じた熱起電力を発生するも
ので、発生した熱起電力を速度制御手段22を介して前
記モータ17に供給しているものである。本実施例では
速度制御手段22は、積分回路を有しており入力電圧が
変動しても出力電圧を一定値に保つことができるもので
ある。このため、速度制御手段22は熱電変換素子19
が発生する熱起電力が何かの原因でばらついたとして
も、一定電圧をモータ17に供給できる。換言すれば、
モータ17は速度制御手段22から電圧の供給を受ける
ため、常に一定の回転数で回転できるものである。
【0022】前記放熱部24は、本実施例では布等の柔
軟性を有する袋状のシートで構成しており、内部に柔軟
性を有するゴムチューブで構成した熱媒循環経路18a
を固定している。このため熱媒循環経路18aの放熱面
積が大きくなり効率のよい放熱ができるものである。
【0023】なお、本実施例では本体部23と放熱部2
4とを接続している熱媒循環経路18bは前記熱媒循環
経路18aの外周に断熱材を巻き付けた構成としている
ものである。
【0024】以下、本実施例の動作について説明する。
使用者が起動レバー14を矢印方向に引くと、起動スイ
ッチ25が入り電池13の電力が出力制御回路11に供
給される。出力制御回路11は、電磁弁9に通電して電
磁弁9を開くと同時に、出力制御回路11内のイグナイ
ター回路を動作させる。このため、着火手段5に数秒間
連続的に火花を形成させる。この状態で、燃料タンク7
内の燃料が気化して燃料ガスとなって電磁弁9から燃料
通路8を介して燃料噴射ノズル2から噴射される。噴射
された燃料ガスは、給気口3から外部の空気を吸引し
て、空気が混ざった混合ガスとなって、燃焼器1内に送
られる。燃焼器1内に送られた混合ガスは、着火手段5
に形成されている火花によって着火される。このため、
触媒6の下流側で炎燃焼が開始される。この炎によって
触媒6の温度は上昇する。触媒6の温度が約200℃以
上の活性温度まで上昇すると、触媒6の表面で触媒燃焼
が開始され、炎は消炎する。こうして燃焼器1内で、触
媒燃焼が行われる。この触媒燃焼によって、熱電変換素
子19の高温側面20の温度が上昇し、低温側面21と
の間に温度差が生じるものである。この温度差によって
熱電変換素子19はゼーベック効果によって熱起電力を
発生する。この熱起電力は速度制御手段22に供給さ
れ、速度制御手段22からモータ17に供給される。触
媒燃焼が行われた後の燃焼排ガスは、排ガス排出口4か
ら排出される。
【0025】モータ17が回転すると、モータ17の軸
に接続されている循環ポンプ16が駆動され、収容して
いる熱媒を発熱部23と放熱部24の間で循環させる。
つまり、熱媒は、熱交換器15から熱媒循環経路18
c、熱媒循環経路18b、熱媒循環経路18aを通って
放熱部24に入り、放熱部24から、再び熱媒循環経路
18bから熱交換器15に戻る循環を繰り返しているも
のである。このとき、熱媒は熱交換器15内で、燃焼器
1で発生した熱量を熱電変換素子19の低温側面21か
ら受熱して加熱されている。加熱によって温度が高くな
った熱媒は、前記放熱部24内を熱媒循環経路18aに
よる循環を行っている間に、保有している熱エネルギー
を放熱するものである。すなわち、放熱部24は前記し
ているように布等の柔軟性を有する袋状のシートで構成
しており、この内部に全体に熱媒循環経路18aを固定
した構成としているものである。従って、熱媒循環経路
18aの放熱面積が大きく、効率のよい放熱ができるも
のである。
【0026】こうして、放熱によって温度が低下した熱
媒は、熱媒循環経路18bから再び熱交換器15内に循
環して、熱交換器15で燃焼器1の発熱を熱電変換素子
19の低温側面21から受けて高温となるものである。
【0027】このとき出力制御手段11に搭載している
マイコン12は、温度検知手段10の温度信号によって
常に燃焼器1の温度を検知している。すなわち、燃焼器
1の温度が所定値を上回ったときには、温度検知手段1
0からこの状態の温度情報を受けたマイコン12は、電
磁弁9への通電を停止させるように動作する。すなわ
ち、燃料タンク7からの燃料の供給を停止する。また燃
焼器1の温度が所定値を下回ったときには、温度検知手
段10からこの状態の温度情報を受けたマイコン12
は、電磁弁9を通電して燃料タンク7から燃料を供給し
て燃焼器1で触媒燃焼を行うものである。また何かの原
因によって、触媒燃焼が停止されると、燃焼器1の温度
が低下するため温度検知手段10からこの温度低下の情
報を受けたマイコン12は前記したと同様に、異常を認
識して電磁弁9への通電を停止し、燃料タンク7からの
燃料の供給を停止する。また、この異常が回復しない間
は、この状態を継続しているものである。
【0028】従って、燃焼器1内の温度は一定温度に保
つことができ、放熱部24での放熱の一定に保つことが
できるもので、放熱部24による周囲の暖房は快適に行
われる。また、燃焼器1内で不完全燃焼が行われたり、
また触媒燃焼が行われない状態で燃料ガスが供給されて
周囲の環境を汚したりするようなことは生じないもので
ある。
【0029】ところで、このような熱電変換素子の熱起
電力を利用して熱媒を循環させる構成のものは、触媒燃
焼のオン・オフによる燃焼器の温度の変動や、外気温の
変動、また放熱部での負荷変動等よって、前記熱起電力
が大きく変動するものである。このため、循環ポンプに
使用しているモータは不安定となって、停止したりする
ようなことも生ずるものである。特に小型のブラシレス
モータを使用した場合には、前記の状態はしばしば発生
するものである。
【0030】この点、本実施例では速度制御手段22を
介して、熱電変換素子19の熱起電力をモータ17に供
給するようにしているものである。速度制御手段22
は、前記しているように積分回路を有しており、熱電変
換素子19の熱起電力をいったん積分してから、モータ
17に供給しているものである。従って、瞬間的に前記
熱起電力が変動することがあっても、速度制御手段の出
力は安定しており、モータ17には一定の電圧が供給さ
れるものである。従って本実施例によれば、モータ17
は常に安定して回転でき、動作の安定した暖房装置を実
現するものである。またモータ17を安定して回転させ
ることができるため、循環ポンプ16から発生するポン
プ騒音も低減することができるものである。このポンプ
騒音の低減は、特にベーンポンプやギアポンプのような
圧力型のものを使用するときには特に効果が顕著となる
ものである。
【0031】(実施例2)続いて本発明の第2の実施例
について説明する。図2は本実施例の構成を示す断面図
である。本実施例では、速度制御手段22には電池13
の電力も供給するようにしているものである。
【0032】このため、暖房装置の起動時や燃焼器1で
の燃焼出力が低いとき、すなわち熱電変換素子19が発
生する熱起電力が低い場合であっても、確実に速度制御
手段22が駆動されるものである。このため、モータ1
7は一層安定して動作するものであり、動作の安定し
た、また騒音の低い暖房装置を実現するものである。
【0033】(実施例3)続いて本発明の第3の実施例
について説明する。図3は、本実施例の構成を示す断面
図である。本実施例では、実施例2で説明している電池
13として、二次電池13’を使用している。また、二
次電池13’を充電する充電回路26を有している。
【0034】以下、本実施例の動作について説明する。
本実施例では、熱電変換素子19が発生した熱起電力が
モータ17の動作に必要な電力を超えているときは、こ
の余剰電力を充電回路26を用いて二次電池13’の充
電に使用しているものである。充電回路22は、コンデ
ンサとインダクタンスを有しており、前記熱起電力をい
ったん貯蔵して二次電池13’を充電しているものであ
る。このため、本実施例によればモータ17の駆動源で
ある電池を交換する必要がなく、メンテナンスフリーの
暖房装置を実現できるものである。
【0035】(実施例4)続いて本発明の第4の実施例
について説明する。図4は、本実施例の構成を示す断面
図である。本実施例では、二次電池13’の出力を速度
制御手段22に供給するようにしている。このため本実
施例によれば、速度制御手段22を駆動するための専用
の駆動源を設ける必要がなく、非常に構成の簡単な暖房
装置を実現できるものである。
【0036】(実施例5)続いて本発明の第5の実施例
について説明する。本実施例の構成は、前記図1から図
4に示したものと同一である。本実施例では出力制御回
路11に搭載しているマイコン12は、モータ17の回
転速度を安定させるようようにプログラムされている。
また、前記マイコン12の回転速度制御信号は、マイコ
ン12の空きポートを利用して速度制御手段22に伝達
するようにしている。
【0037】以上の構成として、マイコン12にプログ
ラムされている速度制御信号によってモータ17は制御
されるものである。このため、モータ17の回転速度が
正確に制御されるものである。このとき、マイコン12
の空きポートを利用して速度制御信号を速度制御手段2
2に伝達するようにしているため、モータドライブ用の
IC等が不要になるものである。このため、構成が簡単
な暖房装置を実現できるものである。
【0038】(実施例6)続いて本発明の第6の実施例
について説明する。図5は本実施例の構成を示す断面図
である。本実施例では、回転速度検知手段27を使用し
ている。回転速度検知手段27は、たとえばホール素子
によって構成しており、モータ17の回転速度を検知し
て速度制御手段22にフィードバックしているものであ
る。
【0039】以上のように本実施例によれば、回転速度
検知手段27によって、常にモータ17の回転速度を検
知しながら速度制御を行っているものである。このた
め、モータ17の起動時や、放熱部24の圧迫等によっ
てトルクが変動しても、モータ17の回転の脱調を防止
することができる。
【0040】尚、本実施例では回転速度検知手段27と
してホール素子等のセンサで回転速度を検知し速度制御
手段22にフィードバックさせる方式を取っているが、
例えばモータ17の誘起電圧を速度制御手段22で検知
する方式を取ってもよい。
【0041】(実施例7)続いて本発明の第7の実施例
について説明する。図6は本実施例の構成を示す断面図
である。本実施例では、起動ボタン14’と、起動スイ
ッチ25’を設けている。起動スイッチ25’は、電磁
コイル28の通電によってオフされる構成となってい
る。本実施例では、出力制御回路12に搭載したマイコ
ンからの指示によって、前記電磁コイル28への通電が
制御されている。つまり、本実施例では回転速度検知手
段27が何かの原因によって、モータ17の回転が停止
されると電磁コイル28を通電して、起動スイッチ2
5’を切るようにしているものである。起動スイッチ2
5’が切られると、電磁弁9への通電がオフされて、燃
料タンク7からの燃料の供給が停止される。従って燃焼
器1での燃焼が停止される。
【0042】すなわち本実施例によれば、例えばポンプ
16にゴミがづまったりしてモータ17がロックされた
ようなときには、回転速度検知手段27のこの異常の検
知によって燃焼器1での燃焼を停止することができるも
のである。もちろん、使用者が異常を認識して起動ボタ
ン14’を手動で操作しても同様に燃焼器1での燃焼を
停止することができるものである。
【0043】尚、前記実施例1から実施例7での説明で
は、触媒18を用いた触媒燃焼を使用するようにしてい
るが、特に触媒燃焼に限定する必要はなく、例えば炎燃
焼を用いてガスの供給量を比例制御で調節する構成とし
ても支障はないものである。
【0044】
【発明の効果】請求項1に記載した発明は、燃焼器と、
燃焼器の出力を制御する出力制御回路と、出力制御回路
に電源を供給する電池と、前記燃焼器で発生する熱を受
けて熱起電力を発生する熱電変換素子と、熱電変換素子
を伝導した熱を熱媒と熱交換する熱交換器と、前記熱電
変換素子で発生した熱起電力によって駆動されるモータ
と、モータの回転力によって前記熱交換器で熱交換した
熱媒を強制的に循環させる循環ポンプと、前記熱媒の熱
を放熱する発熱部とを備え、前記モータは速度制御手段
によって熱電変換素子が発生する熱起電力の大小に関わ
らず回転速度を一定に保つようにした構成として、動作
の安定した暖房装置を実現するものである。
【0045】請求項2に記載した発明は、速度制御手段
は、出力制御回路に電源を供給する電池で駆動する構成
として、動作の安定した暖房装置を実現するものであ
る。
【0046】請求項3に記載した発明は、電池には二次
電池を使用し、速度制御手段によって発生した余剰電力
を前記二次電池に充電する充電回路を設けた構成とし
て、余剰電力を有効に利用でき、出力制御回路の電源で
ある電池の交換が不要で、メンテナンスフリーの暖房装
置を実現するものである。
【0047】請求項4に記載した発明は、二次電池の出
力を出力制御回路に供給するようにした構成として、構
成の簡単な暖房装置を実現するものである。
【0048】請求項5に記載した発明は、速度制御手段
は、出力制御回路に搭載した出力制御用のマイコンを利
用して回転速度を制御する構成として、モータの回転速
度の制御が安定すると同時に、速度制御手段の部品点数
を削減できる構成の簡単な暖房装置を実現するものであ
る。
【0049】請求項6に記載した発明は、モータと速度
制御手段との間には、モータの回転速度信号を速度制御
手段にフィードバックする回転速度検知手段を設けた構
成として、常にモータの回転速度を検知しながら速度制
御が行え、モータの起動時や、熱媒循環経路の圧迫等に
よるトルク変動時でもモータ回転の脱調を防止できる暖
房装置を実現するものである。
【0050】請求項7に記載した発明は、回転速度検知
手段によって回転停止を検知すると、出力制御回路の出
力によって燃焼器の燃焼を停止させる構成として、安全
な暖房装置を実現するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例である燃焼装置の構成を
示す断面図
【図2】本発明の第2の実施例である燃焼装置の構成を
示す断面図
【図3】本発明の第3の実施例である燃焼装置の構成を
示す断面図
【図4】本発明の第4の実施例である燃焼装置の構成を
示す断面図
【図5】本発明の第6の実施例である燃焼装置の構成を
示す断面図
【図6】本発明の第7の実施例である燃焼装置の構成を
示す断面図
【図7】従来例である燃焼装置の構成を示す断面図
【符号の説明】
1 燃焼器 11 出力制御回路 12 マイコン 13 電池 13’二次電池 14’起動ボタン 15 熱交換器 16 循環ポンプ 17 モータ 18a 熱媒循環経路 18b 熱媒循環経路 18c 熱媒循環経路 19 熱電変換素子 20 高温側面 21 低温側面 22 速度制御手段 23 発熱部 24 放熱部 25’起動動スイッチ 26 充電回路 27 回転速度検知手段
フロントページの続き (72)発明者 中島 信市 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3L070 AA00 BB01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃焼器と、燃焼器の出力を制御する出力
    制御回路と、出力制御回路に電源を供給する電池と、前
    記燃焼器で発生する熱を受けて熱起電力を発生する熱電
    変換素子と、熱電変換素子を伝導した熱を熱媒と熱交換
    する熱交換器と、前記熱電変換素子で発生した熱起電力
    によって駆動されるモータと、モータの回転力によって
    前記熱交換器で熱交換した熱媒を強制的に循環させる循
    環ポンプと、前記熱媒の熱を放熱する発熱部とを備え、
    前記モータは速度制御手段によって熱電変換素子が発生
    する熱起電力の大小に関わらず回転速度を一定に保つよ
    うにした暖房装置。
  2. 【請求項2】 速度制御手段は、出力制御回路に電源を
    供給する電池で駆動する請求項1に記載した暖房装置。
  3. 【請求項3】 電池には二次電池を使用し、速度制御手
    段によって発生した余剰電力を前記二次電池に充電する
    充電回路を設けた請求項1または2に記載した暖房装
    置。
  4. 【請求項4】 二次電池の出力を出力制御回路に供給す
    るようにした請求項3に記載した暖房装置。
  5. 【請求項5】 速度制御手段は、出力制御回路に搭載し
    た出力制御用のマイコンを利用して回転速度を制御する
    構成とした請求項1から4のいずれか1項に記載した暖
    房装置。
  6. 【請求項6】 モータと速度制御手段との間には、モー
    タの回転速度信号を速度制御手段にフィードバックする
    回転速度検知手段を設けた請求項1から5のいずれか1
    項に記載した暖房装置。
  7. 【請求項7】 回転速度検知手段によって回転停止を検
    知すると、出力制御回路の出力によって燃焼器の燃焼を
    停止させる構成とした請求項6に記載した暖房装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100712960B1 (ko) 2005-12-28 2007-05-07 주재헌 발전기능을 가진 히터

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