JP2000291966A - 暖房装置 - Google Patents

暖房装置

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JP2000291966A
JP2000291966A JP10104199A JP10104199A JP2000291966A JP 2000291966 A JP2000291966 A JP 2000291966A JP 10104199 A JP10104199 A JP 10104199A JP 10104199 A JP10104199 A JP 10104199A JP 2000291966 A JP2000291966 A JP 2000291966A
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JP
Japan
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heat
heat medium
combustion
heat exchange
passage
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JP10104199A
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English (en)
Inventor
Takaaki Kusaka
貴晶 日下
Hiroshi Uno
浩 宇野
秀隆 ▲藪▼内
Hidetaka Yabuuchi
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 周囲の環境温度に応じて使用者が任意に温度
調節できる暖房装置を提供する。 【解決手段】 熱源1と、熱源1の熱を受熱し、熱媒と
熱交換する熱交換手段10と、前記熱交換手段10で熱
交換した熱媒を熱媒循環経路15内に強制的に循環させ
る熱媒強制循環手段14と、循環する熱媒の熱を放熱す
る放熱手段16とから構成され、前記熱交換手段10は
金属等の高熱伝導性材料からなる第一の熱媒通路11
と、樹脂等の低熱伝導性材料からなる第二の熱媒通路1
2から成り、前記第二の熱媒通路12を前記第一の熱媒
通路11の内面に沿って摺動自在に設けた暖房装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱媒を加熱して搬
送することにより、局所的な熱を広範囲に広げて利用す
る暖房装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、携帯用の暖房に用いる熱源と
して、ベンジン等の石油系燃料の燃焼熱を用いた懐炉が
よく知られている。また、使い捨て懐炉として、鉄など
の金属と酸化剤の化学反応を利用するものも広く普及し
ている。
【0003】しかし、上記従来の懐炉は、発熱量が小さ
く局部的な加熱しかできないため、単一で身体全体を暖
めることは不可能であり、多数個を分散して身に着けな
ければ十分な暖房効果が得られないという欠点があるこ
とから、近年、発熱量の大きい燃焼熱により熱媒を温
め、搬送して広範囲を温める暖房装置が考えられてい
る。この種の暖房装置は、図8に示しているような構成
のものが一般的である。以下、その構成について説明す
る。
【0004】図8において、81はアルミニウムブロッ
ク等の金属から成る小型触媒バーナや小型炎暖房装置等
の燃焼手段であり、燃料噴射ノズル102、給気口10
3、燃焼排ガス排出口104、着火手段105を備えて
いる。106は燃焼に必要なブタンやプロパン等の燃料
を貯える燃料タンクである。107は燃料タンク106
と燃料噴射ノズル102との間に設けたチューブ状の燃
料通路であり途中に開閉弁108を有する。109は圧
電素子であり前記着火手段と電気的につながっており、
この圧電素子109を叩くことによって着火手段105
で火花が形成されるようになっている。
【0005】110は燃焼手段101の側面に取り付け
られた熱交換手段であり、燃焼手段101で発生した熱
を熱交換により内部に充填された水やアルコール等の熱
媒に伝達させるものである。111は電動ポンプ等の熱
媒強制循環手段であり前記熱交換手段110と熱媒循環
経路112を介して接続されており、熱媒が強制的に循
環されるようになっている。113は熱媒循環経路11
2の一部を内包し熱媒循環経路112内の熱を外部に放
熱させる放熱手段である。また、114は熱媒強制循環
手段111を駆動させるためのバッテリーであり駆動ス
イッチ115を介して熱媒強制循環手段111と電気的
に接続されている。116は以上に述べた部品を内包す
る暖房装置の筐体であり、117は開閉弁108を開く
と同時に圧電素子109を叩き、駆動スイッチ115を
入れるための起動レバーである。
【0006】以上の構成で、以下のように作動するもの
である。起動レバー117を矢印方向に引くと、開閉弁
108が開かれ、燃料タンク106内の燃料が燃料通路
107を介して燃料噴射ノズル102から噴射される。
この噴射された燃料が、給気口103から導入される燃
焼用空気を吸引し、混合気となり、燃焼手段101内に
送られる。
【0007】この時、起動レバー117は圧電素子10
9を叩くため、着火手段105で火花が形成され燃焼手
段101内の混合気は着火される。また燃焼手段101
内で燃焼した後の燃焼排ガスは燃焼排ガス排出口104
から排出される。また同時に起動レバー117は駆動ス
イッチ115を入れるため、バッテリー114内の電気
が熱媒強制循環手段111に供給され、熱媒強制循環手
段111は駆動し、熱媒が搬送される。搬送された熱媒
は熱交換手段110を通して燃焼手段101で発生した
熱を受熱し、熱媒循環経路112に送られる。熱媒循環
経路112に搬送された熱媒の熱は放熱手段113の表
面から外部へ放熱され、放熱手段113全体にわたる広
範囲の加熱が可能となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし前記従来の構成
のものは、発熱量を使用者が任意に調節する事ができな
いため、常に快適な温度で暖房することは困難である。
【0009】本発明は上記の課題を解決するためのもの
で、周囲の環境温度に応じて使用者が任意に温度調節で
きる暖房装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、熱源と、熱源
の熱を受熱し、熱媒と熱交換する熱交換手段と、前記熱
交換手段で熱交換した熱媒を熱媒循環経路内に強制的に
循環させる熱媒強制循環手段と、循環する熱媒の熱を放
熱する放熱手段とを備え、熱交換手段の高熱伝導性材料
からなる第一の熱媒通路内面に沿って、低伝導性材料か
らなる第二の熱媒通路を摺動自在に設ける手段としたた
め、熱媒との熱交換面積を自由に変化させることによ
り、使用者の意志で任意に熱媒の温度を調節する事がで
きるものである。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明は各請求項に記載した形態
と暖房装置とすることにより本発明の目的を達成するこ
とができる。
【0012】すなわち、本発明の請求項1に記載の発明
は、熱源と、熱源の熱を受熱し、熱媒と熱交換する熱交
換手段と、前記熱交換手段で熱交換した熱媒を熱媒循環
経路内に強制的に循環させる熱媒強制循環手段と、循環
する熱媒の熱を放熱する放熱手段とを備え、前記熱交換
手段は金属等の高熱伝導性材料からなる第一の熱媒通路
と、樹脂等の低熱伝導性材料からなる第二の熱媒通路と
を具備し、前記第二の熱媒通路を前記第一の熱媒通路の
内面に沿って摺動自在に設けた暖房装置とすることによ
り、熱交換手段における熱媒との熱交換面積を自由に変
化させることができ、簡単な構成の熱媒温度調節機構を
実現できるものである。
【0013】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明に加え、熱媒循環経路の途中に熱媒循環経路内の
圧力上昇を押さえるための圧力吸収手段を設けたもので
あり、前記第二の熱媒通路の摺動に伴う熱媒循環経路内
の圧力の変動を吸収することができ、圧力上昇による熱
媒漏れをなくし、熱媒循環の安定化を図ることができ
る。
【0014】請求項3に記載の発明は、燃焼用の燃料を
噴射する燃料噴射ノズルと、前記燃料噴射ノズルに連通
する燃料通路を開閉するための開閉弁と、燃焼熱を受熱
する受熱部と、受熱部の温度を一定に保つ様に前記開閉
弁を開閉する温度制御手段とを備えた燃焼手段と、この
燃焼手段の燃焼部近傍の熱を受熱し熱媒と熱交換する第
一の熱交換手段と、前記受熱部近傍の熱を受熱し熱媒と
熱交換する第二の熱交換手段と、前記第一、第二の熱交
換手段で熱交換した熱媒を熱媒循環経路内に強制的に循
環させる熱媒強制循環手段と、循環する熱媒の熱を放熱
する放熱手段とを具備し、前記第二の熱交換手段は金属
等の高熱伝導性材料からなる第一の熱媒通路と、樹脂等
の低熱伝導性材料からなる第二の熱媒通路から成り、前
記第二の熱媒通路を前記第一の熱媒通路の内面に沿って
摺動自在に設けた暖房装置とすることにより、前記受熱
部近傍における熱交換量を自由に変化させ、前記温度制
御手段の動作温度を任意に調節する構成としているた
め、前記第二の熱交換手段における熱交換面積が小さく
ても、調節温度幅を大きくとることができ、機器のコン
パクト化を図ることができる。
【0015】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の発明に加え、第一の熱交換手段と第二の熱交換手段を
連通する熱媒循環経路に、第一の熱交換手段と第二の熱
交換手段とを熱的に分離するための熱的分離手段を設け
たものであり、前記受熱部近傍の熱が熱媒循環経路を介
して前記第一の熱交換手段に奪われにくくなるため、前
記第二の熱交換手段による熱交換面積変化の影響を大き
くすることができ、温度調節幅をさらに一層大きく取る
ことができる。
【0016】請求項5に記載の発明は、請求項1、2、
3、4のいずれか1項に記載の発明に加え、第一の熱媒
通路に樹脂等の低熱伝導材料から成る第三の熱媒通路を
液密に接続し、この第一及び第三の熱媒通路内面には磁
性体を有する第二の熱媒通路を設け、前記第一及び第三
の熱媒通路の外部には前記第二の熱媒通路を磁力によっ
て摺動させるための磁性体を有する摺動手段を備えたも
のであり、前記第二の熱媒通路は前記第一及び第三の熱
媒通路によって密封された構成となり、摺動部から外部
への熱媒漏れが起こることのない信頼性の高い暖房装置
を実現できるものである。
【0017】請求項6に記載の発明は、請求項1、2、
3、4、5のいずれか1項に記載の発明に加え、熱源ま
たは燃焼手段の熱を高温側面に受熱して低温側面との温
度差で熱起電力を発生する熱電気変換手段を熱源と熱交
換手段との間または燃焼手段と第一の熱交換手段との間
に設け、熱媒強制循環手段は前記熱電気変換手段で発生
した熱起電力により駆動する構成としたものであり、バ
ッテリーを必要とせずに熱媒を循環させることができる
ため、軽量でランニングコストが安い暖房装置を実現で
きるものである。
【0018】
【実施例】(実施例1)以下本発明の実施例1における
暖房装置について図1を用いて説明する。
【0019】図1は、本実施例の暖房装置を、正面方向
から見た断面図である。1はアルミニウムブロック等の
金属材料から成る小型触媒バーナや小型炎燃焼装置等の
熱源であり、燃料噴射ノズル2、給気口3、燃焼排ガス
排出口4、着火手段5を備えている。6は燃焼に必要な
ブタンやプロパンあるいはこれらの混合等の燃料を貯え
る燃料タンクである。7は燃料タンク6と燃料噴射ノズ
ル2との間に設けたチューブ状の燃料通路であり途中に
開閉弁8を有する。9は圧電素子であり前記着火手段5
と電気的につながっており、この圧電素子9を叩くこと
によって着火手段5で火花が形成されるようになってい
る。
【0020】10は、熱源1で発生した熱を熱交換によ
り内部に充填された水やアルコール等の熱媒に伝達させ
るための熱交換手段であり、銅やアルミニウム、ステン
レス等の熱伝導性の高い金属材料からなる第一の熱媒通
路11と樹脂等の熱伝導性の低い材料からなる第二の熱
媒通路12とで構成されており、第一の熱媒通路11は
熱源1の側面に取り付けられ、第二の熱媒通路12は第
一の熱媒通路11の内面に沿って矢印に示すように摺動
自在に取り付けられている。また、13は前記第一の熱
媒通路11と前記第二の熱媒通路12との間を液密に保
つためのOリング等のシール材である。14は電動ポン
プ等の熱媒強制循環手段であり前記熱交換手段10と熱
媒循環経路15を介して接続されており、熱媒が強制的
に循環されるようになっている。16は熱媒循環経路1
5の一部を内包し熱媒循環経路15内の熱を外部に放熱
させる放熱手段である。
【0021】また、17は熱媒強制循環手段14を駆動
させるためのバッテリーであり駆動スイッチ18を介し
て熱媒強制循環手段14と電気的に接続されている。1
9は以上に述べた部品を内包する暖房装置の筐体であ
り、20は開閉弁8を開くと同時に圧電素子9を叩くた
めの起動レバーである。
【0022】起動レバー20を矢印A方向に引くと、開
閉弁8が開かれ、燃料タンク6内の燃料が燃料通路7を
介して燃料噴射ノズル2から噴射される。この噴射され
た燃料が、給気口3から導入される燃焼用空気を吸引
し、混合気となり、熱源1内に送られる。この時、起動
レバー20は圧電素子9を叩くため、着火手段5で火花
が形成され熱源1内の混合気は着火される。また熱源1
内で燃焼した後の燃焼排ガスは燃焼排ガス排出口4から
排出される。
【0023】また同時に起動レバー20は駆動スイッチ
18を入れるため、バッテリー17内の電気が熱媒強制
循環手段14に供給され、熱媒強制循環手段14は駆動
し、熱媒が搬送される。搬送された熱媒は熱交換手段1
0を通して熱源1で発生した熱を受熱し、熱媒循環経路
15に送られる。熱媒循環経路15に搬送された熱媒の
熱は放熱手段16の表面から外部へ放熱され、放熱手段
16全体にわたる広範囲の加熱が可能となる。また、第
二の熱媒通路12を第一の熱媒通路11に沿って摺動さ
せることにより、熱伝導性の高い第一の熱媒通路11の
内面と熱媒との接触面積が変化し、熱媒への熱交換量が
変わる。従って、使用者は第二の熱媒通路12を任意の
位置で止めることにより、熱媒の温度を好みの温度に調
節することが可能となる。
【0024】このように、本実施例は熱交換手段10に
おける熱媒との熱交換面積を自由に変化させることがで
き、簡単な構成の熱媒温度調節機構を実現できるもので
ある。 尚、本実施例では熱源1として小型触媒バーナ
や小型炎燃焼装置等の燃焼器を用いているが、例えば電
気式ヒータを用いたものであっても良い。
【0025】(実施例2)本発明の実施例2における暖
房装置について図2を用いて説明する。
【0026】図2は、本実施例の暖房装置を、正面方向
から見た断面図である。図2の1〜20は実施例1と同
様の構成である。また、21は熱媒循環経路15の途中
に設けた圧力吸収手段であり、金属や樹脂等から成るベ
ローズで構成されている。
【0027】起動レバー20を矢印A方向に引くと、開
閉弁8が開かれ、燃料タンク6内の燃料が燃料通路7を
介して燃料噴射ノズル2から噴射される。この噴射され
た燃料が、給気口3から導入される燃焼用空気を吸引
し、混合気となり、熱源1内に送られる。この時、起動
レバー20は圧電素子9を叩くため、着火手段5で火花
が形成され熱源1内の混合気は着火される。また熱源1
内で燃焼した後の燃焼排ガスは燃焼排ガス排出口4から
排出される。また同時に起動レバー20は駆動スイッチ
18を入れるため、バッテリー17内の電気が熱媒強制
循環手段14に供給され、熱媒強制循環手段14は駆動
し、熱媒が搬送される。
【0028】搬送された熱媒は熱交換手段10を通して
熱源1で発生した熱を受熱し、熱媒循環経路15に送ら
れる。熱媒循環経路15に搬送された熱媒の熱は放熱手
段16の表面から外部へ放熱され、放熱手段16の全体
にわたる広範囲の加熱が可能となる。また、第二の熱媒
通路12を第一の熱媒通路11に沿って摺動させること
により、熱伝導性の高い第一の熱媒通路11の内面と熱
媒との接触面積が変化し、熱媒への熱交換量が変わる。
従って、使用者は第二の熱媒通路12を任意の位置で止
めることにより、熱媒の温度を好みの温度に調節するこ
とが可能となる。また、このように前記第二の熱媒通路
12を摺動させた場合、前記第一の熱媒通路11の容積
が大きいほど熱媒循環経路15の内圧が変動が大きくな
るが、ベローズで構成された圧力吸収手段21が変形す
ることによりこの内圧の変動を吸収するため、安定した
熱媒循環が得られる。
【0029】このように本実施例は、第二の熱媒通路1
2の摺動に伴う熱媒循環経路15内の圧力の変動を吸収
することができ、圧力上昇による熱媒漏れをなくし、熱
媒循環の安定化を図ることができる。
【0030】尚、本実施例では熱源1として小型触媒バ
ーナや小型炎燃焼装置等の燃焼器を用いているが、例え
ば電気式ヒータを用いたものであっても良い。また、圧
力吸収手段21は、金属や樹脂等からなるベローズを用
いているが、例えば金属や樹脂等のダイヤフラムの様な
変形可能な構成のものであっても良い。
【0031】(実施例3)本発明の実施例3における暖
房装置について図3及び図4を用いて説明する。
【0032】図3は、本実施例の暖房装置を、正面方向
から見た断面図である。図3において1aはアルミニウ
ムブロック等の金属材料から成る燃焼手段であるが、2
〜20は実施例1と同様の構成である。また、22は、
燃焼手段1で発生した熱を熱交換により内部に充填され
た水やアルコール等の熱倍に伝達させるための第一の熱
交換手段であり、銅やアルミニウム、ステンレス等の熱
伝導性の高い金属材料から構成され、燃焼手段1の側面
に取り付けられている。
【0033】また、23は前記燃料噴射ノズル2の近傍
の熱を熱交換により熱媒に伝達させるための第二の熱交
換手段であり、銅やアルミニウム、ステンレス等の熱伝
導性の高い金属材料からなる第一の熱媒通路11と樹脂
等の熱伝導性の低い材料からなる第二の熱媒通路12と
で構成されており、第一の熱媒通路11は燃焼手段1の
燃料噴射ノズル2の近傍に取り付けられ、第二の熱媒通
路12は第一の熱媒通路11の内面に沿って摺動自在に
取り付けられている。この熱媒強制循環手段14と前記
第一の熱交換手段22と前記第二の熱交換手段23とは
熱媒循環経路15を介して接続されており、熱媒が強制
的に循環されるようになっている。24は燃焼手段1に
設けた燃焼用触媒である。
【0034】図4は図3における燃料噴射ノズル2の横
断面図である。25は燃料通路7と燃料噴射口26の間
に設けた開閉弁であり、燃料噴射ノズル2内に設けた開
閉座27を押さえることにより、燃料の流れを止めるこ
とができる。28は前記開閉弁25に取り付けられた永
久磁石であり、29は開閉弁25を常に開閉座27の方
向にふ勢するバネである。30は、ある一定温度に達す
ると磁性を失う特性を持つ感温磁性体であり、燃焼手段
1の熱を受熱するように、燃料噴射ノズル2の筐体で構
成された金属製の受熱部31に接合されている。これら
の感温磁性体30とバネ29と永久磁石28と開閉弁2
5は温度制御手段32を構成するものである。
【0035】起動レバー20を矢印A方向に引くと、開
閉弁8が開かれ、燃料タンク6内の燃料が燃料通路7を
介して燃料噴射ノズル2から噴射される。この噴射され
た燃料が、給気口3から導入される燃焼用空気を吸引
し、混合気となり、燃焼手段1a内に送られる。この
時、起動レバー20は圧電素子9を叩くため、着火手段
5で火花が形成され燃焼手段1a内の混合気は着火され
る。着火後、炎により燃焼用触媒24が約200℃以上
まで上昇すると炎がなくなり燃焼用触媒24表面で触媒
燃焼が始まる。
【0036】また燃焼手段1a内で燃焼した後の燃焼排
ガスは燃焼排ガス排出口4から排出される。また同時に
起動レバー20は駆動スイッチ18を入れるため、バッ
テリー17内の電気が熱媒強制循環手段14に供給さ
れ、熱媒強制循環手段14は駆動し、熱媒が搬送され
る。搬送された熱媒は第二の熱交換手段23、第一の熱
交換手段22を通して燃焼手段1aで発生した熱を受熱
し、熱媒循環経路15に送られる。熱媒循環経路15に
搬送された熱媒の熱は放熱手段16の表面から外部へ放
熱され、放熱手段16の全体にわたる広範囲の加熱が可
能となる。
【0037】また、燃焼手段1aの温度が上昇するに従
って、受熱部31及び感温磁性体30の温度も上昇し、
ある温度に達すると感温磁性体30は磁性を失うため、
永久磁石28をバネ29のふ勢力に抗して引きつけなく
なる。従って、開閉弁25がバネ29によって開閉座2
7を押さえるため、燃料噴出口26からの燃料噴出は止
まる。次に燃料噴出が止まると燃焼手段1a及び感温磁
性体30の温度は降下し磁性が戻るため、再び開閉弁2
5が開き燃焼用触媒24の表面で触媒燃焼が始まる。
【0038】このように燃焼手段1aの温度は常に一定
に制御される。またこのとき、第二の熱媒通路12を第
一の熱媒通路11に沿って摺動させることにより、熱伝
導性の高い第一の熱媒通路11の内面と熱媒との接触面
積が変化し、受熱部31近傍における熱媒への熱交換量
が変わる。従って、感温磁性体30自体の動作温度が一
定でも、受熱部31近傍の熱交換量を変化させることに
より、温度制御手段32の動作温度を変化させることが
できる。使用者は第二の熱媒通路12を任意の位置で止
めることにより、熱媒の温度を好みの温度に調節するこ
とが可能となる。
【0039】このように、本実施例は前記受熱部31近
傍における熱交換量を自由に変化させ、前記温度制御手
段32の動作温度を任意に調節する構成としているた
め、前記第二の熱交換手段23における熱交換面積が小
さくても、調節温度幅を大きくとることができ、機器の
コンパクト化を図ることができる。
【0040】尚、本実施例では燃焼手段1aとして燃焼
用触媒24を使用した小型触媒バーナを使用している
が、例えば小型炎燃焼装置とし、開閉弁25が開き燃料
が燃焼手段1aに供給されたときは常に着火手段5が働
く構成にしても良い。また、本実施例では温度制御手段
32として感温磁性体30を用いているが、例えばバイ
メタルを用いて開閉弁を駆動する方式や、サーミスタと
電磁弁を用いた電子式温度制御方式としてもよい。
【0041】(実施例4)本発明の実施例4における暖
房装置について図5を用いて説明する。なお上記実施例
と同一部分については、同一符号を付してその説明を省
略する。
【0042】図5は、本実施例の暖房装置を、正面方向
から見た断面図である。33は第一の熱交換手段22と
第二の熱交換手段23とを熱的に分離するための熱的分
離手段であり、樹脂やゴム等の熱伝導性の低い材料でで
きたチューブで第一の熱交換手段22と第二の熱交換手
段23とをつなぐ熱媒循環経路15を形成している。
【0043】起動レバー20を矢印A方向に引くと、開
閉弁8が開かれ、燃料タンク6内の燃料が燃料通路7を
介して燃料噴射ノズル2から噴射される。この噴射され
た燃料が、給気口3から導入される燃焼用空気を吸引
し、混合気となり、燃焼手段1a内に送られる。この
時、起動レバー20は圧電素子9を叩くため、着火手段
5で火花が形成され燃焼手段1a内の混合気は着火され
る。着火後、炎により燃焼用触媒24が約200℃以上
まで上昇すると炎がなくなり燃焼用触媒24表面で触媒
燃焼が始まる。また燃焼手段1a内で燃焼した後の燃焼
排ガスは燃焼排ガス排出口4から排出される。
【0044】また同時に起動レバー20は駆動スイッチ
18を入れるため、バッテリー17内の電気が熱媒強制
循環手段14に供給され、熱媒強制循環手段14は駆動
し、熱媒が搬送される。搬送された熱媒は第二の熱交換
手段23、第一の熱交換手段22を通して燃焼手段1a
で発生した熱を受熱し、熱媒循環経路15に送られる。
熱媒循環経路15に搬送された熱媒の熱は放熱手段16
の表面から外部へ放熱され、放熱手段16の全体にわた
る広範囲の加熱が可能となる。
【0045】また、燃焼手段1aの温度が上昇するに従
って、受熱部31及び感温磁性体30の温度も上昇し、
ある温度に達すると感温磁性体30は磁性を失うため、
永久磁石28をバネ29のふ勢力に抗して引きつけなく
なる。従って、開閉弁25がバネ29によって開閉座2
7を押さえるため、燃料噴出口26からの燃料噴出は止
まる。次に燃料噴出が止まると燃焼手段1a及び感温磁
性体30の温度は降下し磁性が戻るため、再び開閉弁2
5が開き燃焼用触媒24の表面で触媒燃焼が始まる。
【0046】このように燃焼手段1aの温度は常に一定
に制御される。またこのとき、第二の熱媒通路12を第
一の熱媒通路11に沿って摺動させることにより、熱伝
導性の高い第一の熱媒通路11の内面と熱媒との接触面
積が変化し、受熱部31近傍における熱媒への熱交換量
が変わる。従って、感温磁性体30自体の動作温度が一
定でも、受熱部31近傍の熱交換量を変化させることに
より、温度制御手段32の動作温度を変化させることが
できる。
【0047】使用者は第二の熱媒通路12を任意の位置
で止めることにより、熱媒の温度を好みの温度に調節す
ることが可能となる。また、第一の熱交換手段22と第
二の熱交換手段23とは熱的分離手段33によって熱的
に切り離されているため、第二の熱交換手段23の熱が
熱伝導によって第一の熱交換手段22に奪われにくくな
る。従って第二の熱媒通路12を第一の熱媒通路11の
内面いっぱいに押し込んだ状態において、受熱部31の
近傍の熱が第二の熱交換手段23を介して第一の熱交換
手段22に伝わることがないため受熱部31の近傍の熱
が奪われることはなく、温度制御手段32の動作温度が
上昇することはない。従って温度調節における下限温度
が熱的分離手段33を設けない場合よりも一層下がるこ
ととなる。
【0048】このように、本実施例は前記受熱部31の
近傍の熱が前記第一の熱交換手段22に奪われにくくな
るため、前記第二の熱交換手段23による熱交換面積変
化の影響を大きくすることができ、温度調節幅をさらに
一層大きく取ることができる。
【0049】尚、本実施例では燃焼手段1aとして燃焼
用触媒24を使用した小型触媒バーナを使用している
が、例えば小型炎燃焼装置とし、開閉弁25が開き燃料
が燃焼手段1aに供給されたときは常に着火手段5が働
く構成にしても良い。また、本実施例では温度制御手段
32として感温磁性体30を用いているが、例えばバイ
メタルを用いて開閉弁を駆動する方式や、サーミスタと
電磁弁を用いた電子式温度制御方式としてもよい。
【0050】(実施例5)本発明の実施例5における暖
房装置について図6を用いて説明する。なお上記実施例
と同一部分については、同一符号を付してその説明を省
略する。
【0051】図6は、本実施例の暖房装置を、正面方向
から見た断面図である。図6の1〜20は実施例1と同
様の構成である。また、11は熱源1の側面に取り付け
られ、銅やアルミニウム、ステンレス等の熱伝導性の高
い金属材料からなる第一の熱媒通路であり樹脂等の熱伝
導性の低い材料からなる第三の熱媒通路34と液密に接
続されている。
【0052】この第一の熱媒通路11及び第三の熱媒通
路34の内面には磁石等の磁性体35を外周に設けた樹
脂等の熱伝導性の低い材料から成る第二の熱媒通路12
を内面に沿って摺動自在に設けている。また、第一の熱
媒通路11及び第三の熱媒通路34の外部には前記第二
の熱媒通路12を磁力によって摺動させるための磁性体
から成る摺動手段36を設けており、前記第一の熱媒通
路11及び前記第三の熱媒通路34の外面に沿って摺動
自在に取り付けられている。
【0053】起動レバー20を矢印A方向に引くと、開
閉弁8が開かれ、燃料タンク6内の燃料が燃料通路7を
介して燃料噴射ノズル2から噴射される。この噴射され
た燃料が、給気口3から導入される燃焼用空気を吸引
し、混合気となり、熱源1内に送られる。この時、起動
レバー20は圧電素子9を叩くため、着火手段5で火花
が形成され熱源1内の混合気は着火される。また熱源1
内で燃焼した後の燃焼排ガスは燃焼排ガス排出口4から
排出される。また同時に起動レバー20は駆動スイッチ
18を入れるため、バッテリー17内の電気が熱媒強制
循環手段14に供給され、熱媒強制循環手段14は駆動
し、熱媒が搬送される。搬送された熱媒は熱交換手段1
0を通して熱源1で発生した熱を受熱し、熱媒循環経路
15に送られる。
【0054】熱媒循環経路15に搬送された熱媒の熱は
放熱手段16の表面から外部へ放熱され、放熱手段16
の全体にわたる広範囲の加熱が可能となる。また、摺動
手段36を第一の熱媒通路11及び第三の熱媒通路34
に沿って摺動させることにより、熱伝導性の高い第一の
熱媒通路11の内面と熱媒との接触面積が変化し、熱媒
への熱交換量が変わる。従って、使用者は第二の熱媒通
路12を任意の位置で止めることにより、熱媒の温度を
好みの温度に調節することが可能となる。また、第二の
熱媒通路12は第一の熱媒通路11及び第三の熱媒通路
34によって密封された構成となっているため、摺動部
から外部への熱媒漏れは起こらない。
【0055】このように本実施例は、第一の熱媒通路1
1と第三の熱媒通路34によって熱媒を密封し摺動部と
なる第二の熱媒通路12は外部から磁力によって摺動さ
せており、摺動部から外部への熱媒漏れが起こることの
ない信頼性の高い暖房装置を実現できるものである。
【0056】尚、本実施例では熱源1として小型触媒バ
ーナや小型炎燃焼装置等の燃焼器を用いているが、例え
ば電気式ヒータを用いたものであっても良い。また、本
実施例では熱源1の側面に設けた第一の熱媒通路11の
熱交換面積を変化させる構成としているが、例えば熱源
1を、燃焼用の燃料を噴射する燃料噴射ノズルと、前記
燃料噴射ノズルに連通する燃料通路を開閉するための開
閉弁と、燃焼熱を受熱する受熱部と、受熱部の温度を一
定に保つ様に前記開閉弁を開閉する温度制御手段とを備
えた燃焼手段とし、この燃焼手段の燃焼部近傍の熱を受
熱し熱媒と熱交換する熱交換手段の熱交換面積を変化さ
せる構成であっても良いことは明らかである。
【0057】(実施例6)本発明の実施例6における暖
房装置について図7を用いて説明する。なお上記実施例
と同一部分については、同一符号を付してその説明を省
略する図7は、本実施例の暖房装置を、正面方向から見
た断面図である。37は燃焼手段1aと第一の熱交換手
段22との間に設けられたゼーベック素子やペルチェ素
子等の熱電気変換手段であり、熱媒強制循環手段14と
電気的に接続されており高温側面38と低温側面39と
の間に温度差が生じて起電力を発生すると熱媒強制循環
手段14が駆動するようになっている。
【0058】起動レバー20を矢印A方向に引くと、開
閉弁8が開かれ、燃料タンク6内の燃料が燃料通路7を
介して燃料噴射ノズル2から噴射される。この噴射され
た燃料が、給気口3から導入される燃焼用空気を吸引
し、混合気となり、燃焼手段1a内に送られる。この
時、起動レバー20は圧電素子9を叩くため、着火手段
5で火花が形成され燃焼手段1a内の混合気は着火され
る。着火後、炎により燃焼用触媒24が約200℃以上
まで上昇すると炎がなくなり燃焼用触媒24の表面で触
媒燃焼が始まる。
【0059】また燃焼手段1a内で燃焼した後の燃焼排
ガスは燃焼排ガス排出口4から排出される。熱電気変換
手段37は、高温側面38の温度が燃焼に伴って上昇し
低温側面39との間に温度差が生じることにより起電力
を発生する。この起電力は熱媒強制循環手段14を駆動
し、内部に充填された熱媒を搬送する。搬送された熱媒
は第一の熱交換手段22を通して燃焼手段1で発生した
熱を熱電気変換手段37の低温側面39から受熱し、熱
媒循環経路15に送られる。熱媒循環経路15に搬送さ
れた熱媒の熱は放熱手段16の表面から外部へ放熱さ
れ、放熱手段16の全体にわたる広範囲の加熱が可能と
なる。
【0060】また、燃焼手段1の温度が上昇するに従っ
て、受熱部31及び感温磁性体30の温度も上昇し、あ
る温度に達すると感温磁性体30は磁性を失うため、永
久磁石28をバネ29のふ勢力に抗して引きつけなくな
る。従って、開閉弁25がバネ29によって開閉座27
を押さえるため、燃料噴出口26からの燃料噴出は止ま
る。次に燃料噴出が止まると燃焼手段1a及び感温磁性
体30の温度は降下し磁性が戻るため、再び開閉弁25
が開き燃焼用触媒24の表面で触媒燃焼が始まる。
【0061】このように燃焼手段1aの温度は常に一定
に制御される。またこのとき、第二の熱媒通路12を第
一の熱媒通路11に沿って摺動させることにより、熱伝
導性の高い第一の熱媒通路11の内面と熱媒との接触面
積が変化し、受熱部31の近傍における熱媒への熱交換
量が変わる。従って、感温磁性体30自体の動作温度が
一定でも、受熱部31の近傍の熱交換量を変化させるこ
とにより、温度制御手段32の動作温度を変化させるこ
とができる。使用者は第二の熱媒通路12を任意の位置
で止めることにより、熱媒の温度を好みの温度に調節す
ることが可能となる。
【0062】また、第一の熱交換手段22と第二の熱交
換手段23とは熱的分離手段33によって熱的に切り離
されているため、第二の熱交換手段23の熱が熱伝導に
よって第一の熱交換手段22に奪われにくくなる。従っ
て第二の熱媒通路12を第一の熱媒通路11の内面いっ
ぱいに押し込んだ状態において、受熱部31の近傍の熱
が第二の熱交換手段23を介して第一の熱交換手段22
に伝わることがないため受熱部31の近傍の熱が奪われ
ることはなく、温度制御手段32の動作温度が上昇する
ことはない。
【0063】また、本実施例は、燃焼手段1aの熱を高
温側面38に受熱して低温側面39との温度差で熱起電
力を発生する熱電気変換手段37を燃焼手段1aと第一
の熱交換手段22との間に設け、熱媒強制循環手段14
は熱電気変換手段37で発生した熱起電力により駆動す
る構成としたものであり、バッテリーを必要とせずに熱
媒を循環させることができるため、軽量でランニングコ
ストが安い暖房装置を実現できるものである。
【0064】尚、本実施例では燃焼手段1aとして燃焼
用触媒24を使用した小型触媒バーナを使用している
が、例えば小型炎燃焼装置とし、開閉弁25が開き燃料
が燃焼手段1aに供給されたときは常に着火手段5が働
く構成にしても良い。また、本実施例では温度制御手段
32として感温磁性体30を用いているが、例えばバイ
メタルを用いて開閉弁を駆動する方式や、サーミスタと
電磁弁を用いた電子式温度制御方式としてもよい。
【0065】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1に記載の
発明によれば、熱源と、熱源の熱を受熱し、熱媒と熱交
換する熱交換手段と、前記熱交換手段で熱交換した熱媒
を熱媒循環経路内に強制的に循環させる熱媒強制循環手
段と、循環する熱媒の熱を放熱する放熱手段とを備え、
前記熱交換手段は金属等の高熱伝導性材料からなる第一
の熱媒通路と、樹脂等の低熱伝導性材料からなる第二の
熱媒通路とを具備し、前記第二の熱媒通路を前記第一の
熱媒通路の内面に沿って摺動自在に設けた暖房装置とす
ることにより、熱交換手段における熱媒との熱交換面積
を自由に変化させることができ、簡単な構成の熱媒温度
調節機構を実現できる。
【0066】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明に加え、熱媒循環経路の途中に熱媒循環経
路内の圧力上昇を押さえるための圧力吸収手段を設けた
ものであり、前記第二の熱媒通路の摺動に伴う熱媒循環
経路内の圧力の変動を吸収することができ、圧力上昇に
よる熱媒漏れをなくし、熱媒循環の安定化を図ることが
できる。
【0067】請求項3に記載の発明によれば、燃焼用の
燃料を噴射する燃料噴射ノズルと、前記燃料噴射ノズル
に連通する燃料通路を開閉するための開閉弁と、燃焼熱
を受熱する受熱部と、受熱部の温度を一定に保つ様に前
記開閉弁を開閉する温度制御手段とを備えた燃焼手段
と、この燃焼手段の燃焼部近傍の熱を受熱し熱媒と熱交
換する第一の熱交換手段と、前記受熱部近傍の熱を受熱
し熱媒と熱交換する第二の熱交換手段と、前記第一、第
二の熱交換手段で熱交換した熱媒を熱媒循環経路内に強
制的に循環させる熱媒強制循環手段と、循環する熱媒の
熱を放熱する放熱手段とを具備し、前記第二の熱交換手
段は金属等の高熱伝導性材料からなる第一の熱媒通路
と、樹脂等の低熱伝導性材料からなる第二の熱媒通路か
ら成り、前記第二の熱媒通路を前記第一の熱媒通路の内
面に沿って摺動自在に設けた暖房装置とすることによ
り、前記受熱部近傍における熱交換量を自由に変化さ
せ、前記温度制御手段の動作温度を任意に調節する構成
としているため、前記第二の熱交換手段における熱交換
面積が小さくても、調節温度幅を大きくとることがで
き、機器のコンパクト化を図ることができる。
【0068】請求項4に記載の発明によれば、請求項3
に記載の発明に加え、第一の熱交換手段と第二の熱交換
手段を連通する熱媒循環経路に、第一の熱交換手段と第
二の熱交換手段とを熱的に分離するための熱的分離手段
を設けたものであり、前記受熱部近傍の熱が熱媒循環経
路を介して前記第一の熱交換手段に奪われにくくなるた
め、前記第二の熱交換手段による熱交換面積変化の影響
を大きくすることができ、温度調節幅をさらに一層大き
く取ることができる。
【0069】請求項5に記載の発明によれば、請求項
1、2、3、4のいずれか1項に記載の発明に加え、第
一の熱媒通路に樹脂等の低熱伝導材料から成る第三の熱
媒通路を液密に接続し、この第一及び第三の熱媒通路内
面には磁性体を有する第二の熱媒通路を設け、前記第一
及び第三の熱媒通路の外部には前記第二の熱媒通路を磁
力によって摺動させるための磁性体を有する摺動手段を
備えたものであり、前記第二の熱媒通路は前記第一及び
第三の熱媒通路によって密封された構成となり、摺動部
から外部への熱媒漏れが起こることのない信頼性の高い
暖房装置を実現できる。
【0070】請求項6に記載の発明によれば、請求項
1、2、3、4、5のいずれか1項に記載の発明に加
え、熱源または燃焼手段の熱を高温側面に受熱して低温
側面との温度差で熱起電力を発生する熱電気変換手段を
熱源と熱交換手段との間または燃焼手段と第一の熱交換
手段との間に設け、熱媒強制循環手段は前記熱電気変換
手段で発生した熱起電力により駆動する構成としたもの
であり、バッテリーを必要とせずに熱媒を循環させるこ
とができるため、軽量でランニングコストが安い暖房装
置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における暖房装置の正面方向
から見た断面図
【図2】本発明の実施例2における暖房装置の正面方向
から見た断面図
【図3】本発明の実施例3における暖房装置の正面方向
から見た断面図
【図4】同暖房装置の燃料噴射ノズルの横断面図
【図5】本発明の実施例4における暖房装置の正面方向
から見た断面図
【図6】本発明の実施例5における暖房装置の正面方向
から見た断面図
【図7】本発明の実施例6における暖房装置の正面方向
から見た断面図
【図8】従来の例を示す暖房装置の正面方向から見た断
面図
【符号の説明】
1 熱源 1a 燃焼手段 2 燃料噴射ノズル 7 燃料通路 10 熱交換手段 11 第一の熱媒通路 12 第二の熱媒通路 14 熱媒強制循環手段 15 熱媒循環経路 16 放熱手段 21 圧力吸収手段 22 第一の熱交換手段 23 第二の熱交換手段 24 燃焼用触媒 25 開閉弁 31 受熱部 32 温度制御手段 33 熱的分離手段 34 第三の熱媒通路 35 磁性体 36 摺動手段 37 熱電気変換手段 38 高温側面 39 低温側面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ▲藪▼内 秀隆 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3L071 BB05 BC01 BC05 BD02 BE01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱源と、熱源の熱を受熱し、熱媒と熱交
    換する熱交換手段と、前記熱交換手段で熱交換した熱媒
    を熱媒循環経路内に強制的に循環させる熱媒強制循環手
    段と、循環する熱媒の熱を放熱する放熱手段とを備え、
    前記熱交換手段は金属等の高熱伝導性材料からなる第一
    の熱媒通路と、樹脂等の低熱伝導性材料からなる第二の
    熱媒通路とを具備し、前記第二の熱媒通路を前記第一の
    熱媒通路の内面に沿って摺動自在に設けた暖房装置。
  2. 【請求項2】 熱媒循環経路の途中に熱媒循環経路内の
    圧力上昇を押さえるための圧力吸収手段を設けた請求項
    1記載の暖房装置。
  3. 【請求項3】 燃焼用の燃料を噴射する燃料噴射ノズル
    と、前記燃料噴射ノズルに連通する燃料通路を開閉する
    ための開閉弁と、燃焼熱を受熱する受熱部と、受熱部の
    温度を一定に保つ様に前記開閉弁を開閉する温度制御手
    段とを備えた燃焼手段と、この燃焼手段の燃焼部近傍の
    熱を受熱し熱媒と熱交換する第一の熱交換手段と、前記
    受熱部近傍の熱を受熱し熱媒と熱交換する第二の熱交換
    手段と、前記第一、第二の熱交換手段で熱交換した熱媒
    を熱媒循環経路内に強制的に循環させる熱媒強制循環手
    段と、循環する熱媒の熱を放熱する放熱手段とを具備
    し、前記第二の熱交換手段は金属等の高熱伝導性材料か
    らなる第一の熱媒通路と、樹脂等の低熱伝導性材料から
    なる第二の熱媒通路から成り、前記第二の熱媒通路を前
    記第一の熱媒通路の内面に沿って摺動自在に設けた暖房
    装置。
  4. 【請求項4】 第一の熱交換手段と第二の熱交換手段を
    連通する熱媒循環経路に、第一の熱交換手段と第二の熱
    交換手段とを熱的に分離するための熱的分離手段を設け
    た請求項3記載の暖房装置。
  5. 【請求項5】 第一の熱媒通路に樹脂等の低熱伝導材料
    から成る第三の熱媒通路を液密に接続し、この第一及び
    第三の熱媒通路内面には磁性体を有する第二の熱媒通路
    を設け、前記第一及び第三の熱媒通路の外部には前記第
    二の熱媒通路を磁力によって摺動させるための磁性体を
    有する摺動手段を備えた請求項1ないし4のいずれか1
    項に記載の暖房装置。
  6. 【請求項6】 熱源または燃焼手段の熱を高温側面に受
    熱して低温側面との温度差で熱起電力を発生する熱電気
    変換手段を熱源と熱交換手段との間または燃焼手段と第
    一の熱交換手段との間に設け、熱媒強制循環手段は前記
    熱電気変換手段で発生した熱起電力により駆動する構成
    とした請求項1ないし5のいずれか1項に記載の暖房装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20160025481A (ko) * 2014-08-27 2016-03-08 (주)한울티피씨 유압식 베인펌프와 와류 가열 방식을 이용한 온수기기

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20160025481A (ko) * 2014-08-27 2016-03-08 (주)한울티피씨 유압식 베인펌프와 와류 가열 방식을 이용한 온수기기
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