JP2001089317A - 化粧料 - Google Patents
化粧料Info
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- JP2001089317A JP2001089317A JP26480199A JP26480199A JP2001089317A JP 2001089317 A JP2001089317 A JP 2001089317A JP 26480199 A JP26480199 A JP 26480199A JP 26480199 A JP26480199 A JP 26480199A JP 2001089317 A JP2001089317 A JP 2001089317A
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- cosmetic
- antibacterial
- cosmetics
- protamine
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Abstract
(57)【要約】
【課題】従来のアレルゲンや刺激の原因となるような抗
菌、防腐剤を配合せず、皮膚に対する安全性が高くアレ
ルギー性刺激性の低い、且つ、抗菌効果、防腐効果の高
い微生物による品質劣化を十分に防ぐことができる化粧
料を提供すること。 【解決手段】化粧料に全体の重量を基準にして、プロタ
ミンを０．０００１重量％〜１０重量％配合することに
よる。
菌、防腐剤を配合せず、皮膚に対する安全性が高くアレ
ルギー性刺激性の低い、且つ、抗菌効果、防腐効果の高
い微生物による品質劣化を十分に防ぐことができる化粧
料を提供すること。 【解決手段】化粧料に全体の重量を基準にして、プロタ
ミンを０．０００１重量％〜１０重量％配合することに
よる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はプロタミンを含有するこ
とを特徴とする、抗菌、防腐効果に優れた化粧料に関す
る。
とを特徴とする、抗菌、防腐効果に優れた化粧料に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】従来化粧料には、微生物による品質劣化
防止の目的で、通常一種または二種以上の抗菌、防腐剤
が配合されている。例えばフェノール類として、パラオ
キシ安息香酸エステル（パラベン）、イソプロピルメチ
ルフェノール、レゾルシン、フェノキシエタノール、ヒ
ノキチオール等が、また酸類として、安息香酸、サリチ
ル酸、ソルビン酸、デヒドロ酢酸、及びその塩類等が、
４級アンモニウム化合物として、塩化ベンザルコニウ
ム、臭化アルキルイソキノリニウム等が、その他にも、
感光素、グルコン酸クロルヘキシジン等が挙げられる。
しかしながら、これらの抗菌、防腐剤の多くは皮膚等に
アレルギーを引き起こすアレルゲンであったり、刺激性
や毒性を有するものも多い。そのため化粧品において
は、アレルゲンとして表示を義務付けられているものが
多く、また、配合濃度の上限が規定されているものが多
い。例えば、パラオキシ安息香酸エステル１．０重量
％,イソプロピルメチルフェノール０．１重量％（清浄
用化粧品は１．０重量％）,レゾルシン０．１重量％,フ
ェノキシエタノール１．０重量％,ヒノキチオール０．
１重量％（清浄用化粧料上限なし,アイライナー,口唇,
口腔化粧品は０．０５重量％）,安息香酸０．２重量％,
サリチル酸０．２重量％,デヒドロ酢酸０．５重量％,塩
化ベンザルコニウム０．０５重量％（清浄用化粧品は
３．０重量％,口腔化粧品は０．０１重量％）,臭化アル
キルイソキノリニウム０．０５重量％（清浄用化粧品は
０．５重量％）,感光素０．００２重量％,グルコン酸ク
ロルヘキシジン０．０５重量％（清浄用化粧品は０．１
重量％）等である。しかし、このように表示を義務付
け、配合上限を設定したとしても、アレルギーや刺激を
引き起こす危険性は残されている。そこで、前記のよう
な抗菌、防腐剤を配合せずに化粧品に抗菌効果、防腐効
果をもたせる試みが従来よりなされている。例えば、植
物由来の抽出物を配合する方法等が知られている。代表
的なものとしては、茶等のポリフェノールがあるが、こ
のような方法では抗菌スペクトルが限られる場合が多
く、化粧品として十分な抗菌効果、防腐効果が得られず
満足できるものではなかった。また、アルコールやポリ
オールにより抗菌,防腐効果を持たせようとする試みも
なされているが、少量では十分な効果は得られず、効果
があるまで配合量を上げると刺激がでる等の問題点があ
った。
防止の目的で、通常一種または二種以上の抗菌、防腐剤
が配合されている。例えばフェノール類として、パラオ
キシ安息香酸エステル（パラベン）、イソプロピルメチ
ルフェノール、レゾルシン、フェノキシエタノール、ヒ
ノキチオール等が、また酸類として、安息香酸、サリチ
ル酸、ソルビン酸、デヒドロ酢酸、及びその塩類等が、
４級アンモニウム化合物として、塩化ベンザルコニウ
ム、臭化アルキルイソキノリニウム等が、その他にも、
感光素、グルコン酸クロルヘキシジン等が挙げられる。
しかしながら、これらの抗菌、防腐剤の多くは皮膚等に
アレルギーを引き起こすアレルゲンであったり、刺激性
や毒性を有するものも多い。そのため化粧品において
は、アレルゲンとして表示を義務付けられているものが
多く、また、配合濃度の上限が規定されているものが多
い。例えば、パラオキシ安息香酸エステル１．０重量
％,イソプロピルメチルフェノール０．１重量％（清浄
用化粧品は１．０重量％）,レゾルシン０．１重量％,フ
ェノキシエタノール１．０重量％,ヒノキチオール０．
１重量％（清浄用化粧料上限なし,アイライナー,口唇,
口腔化粧品は０．０５重量％）,安息香酸０．２重量％,
サリチル酸０．２重量％,デヒドロ酢酸０．５重量％,塩
化ベンザルコニウム０．０５重量％（清浄用化粧品は
３．０重量％,口腔化粧品は０．０１重量％）,臭化アル
キルイソキノリニウム０．０５重量％（清浄用化粧品は
０．５重量％）,感光素０．００２重量％,グルコン酸ク
ロルヘキシジン０．０５重量％（清浄用化粧品は０．１
重量％）等である。しかし、このように表示を義務付
け、配合上限を設定したとしても、アレルギーや刺激を
引き起こす危険性は残されている。そこで、前記のよう
な抗菌、防腐剤を配合せずに化粧品に抗菌効果、防腐効
果をもたせる試みが従来よりなされている。例えば、植
物由来の抽出物を配合する方法等が知られている。代表
的なものとしては、茶等のポリフェノールがあるが、こ
のような方法では抗菌スペクトルが限られる場合が多
く、化粧品として十分な抗菌効果、防腐効果が得られず
満足できるものではなかった。また、アルコールやポリ
オールにより抗菌,防腐効果を持たせようとする試みも
なされているが、少量では十分な効果は得られず、効果
があるまで配合量を上げると刺激がでる等の問題点があ
った。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来のアレ
ルゲンや刺激の原因となるような抗菌、防腐剤を配合せ
ず、皮膚に対する安全性が高くアレルギー性刺激性の低
い、且つ、抗菌効果、防腐効果の高い微生物による品質
劣化を十分に防ぐことができる化粧料を提供することを
目的としている。
ルゲンや刺激の原因となるような抗菌、防腐剤を配合せ
ず、皮膚に対する安全性が高くアレルギー性刺激性の低
い、且つ、抗菌効果、防腐効果の高い微生物による品質
劣化を十分に防ぐことができる化粧料を提供することを
目的としている。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記技術
課題を達成すべく鋭意研究の結果、プロタミンを配合す
ることにより、その化粧料が皮膚に対する安全性が高く
アレルギー性刺激性の低い、且つ、抗菌効果、防腐効果
の高いものとなることを見いだし、本発明を完成するに
至った。
課題を達成すべく鋭意研究の結果、プロタミンを配合す
ることにより、その化粧料が皮膚に対する安全性が高く
アレルギー性刺激性の低い、且つ、抗菌効果、防腐効果
の高いものとなることを見いだし、本発明を完成するに
至った。
【０００５】すなわち、本発明は、化粧料全体の重量を
基準にして、プロタミンを０．０００１重量％〜１０重
量％配合することを特徴とする。好ましくは、０．００
１重量％〜５重量％である。より好ましくは、０．０１
重量％〜１重量％である。
基準にして、プロタミンを０．０００１重量％〜１０重
量％配合することを特徴とする。好ましくは、０．００
１重量％〜５重量％である。より好ましくは、０．０１
重量％〜１重量％である。
【０００６】本発明でしようするプロタミンは特に限定
されるものではない。抽出物を用いても良いし、市販品
を利用しても良い。
されるものではない。抽出物を用いても良いし、市販品
を利用しても良い。
【０００７】本発明にいうプロタミンは化粧料の品質劣
化を引き起こす種々の幅広い菌種に対して抗菌活性を有
し、また、その起源及び組成から、皮膚に対して安全性
の高いものである。
化を引き起こす種々の幅広い菌種に対して抗菌活性を有
し、また、その起源及び組成から、皮膚に対して安全性
の高いものである。
【０００８】本発明にいう化粧料組成物の剤型は、特に
制限はなく、クリーム状、乳液状、化粧水状、パウダー
状等々化粧料として公知の形態で幅広く使用に供される
ものである。
制限はなく、クリーム状、乳液状、化粧水状、パウダー
状等々化粧料として公知の形態で幅広く使用に供される
ものである。
【０００９】本発明の組成物には、前記のプロタミンに
加えて、必要に応じて、本発明の効果を損なわない範囲
で化粧料に一般に用いられる各種成分、すなわち油性成
分、界面活性剤、保湿剤、酸化防止剤、増粘剤等々を配
合することができる。
加えて、必要に応じて、本発明の効果を損なわない範囲
で化粧料に一般に用いられる各種成分、すなわち油性成
分、界面活性剤、保湿剤、酸化防止剤、増粘剤等々を配
合することができる。
【００１０】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明
する。なお、本発明はこれに限定されるものではない。
また、これに先立ち評価方法に関して詳述する。各実施
例共、後記の各種細菌及び真菌に対する抗菌活性につい
て評価した。細菌として大腸菌（Escherichia coli,ATC
C No.8739）,緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa ATCC No.
9027),黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus ATCC N
o.6538)、真菌として黒カビ(Aspergillus niger ATCC N
o.16404),カンジダ(Candida albicans ATCC No.10231)
を用いて、試料１ｇあたり細菌は１０×６乗個,真菌は
１０×５乗個を植菌し、細菌については３５℃で培養、
２週間後の生菌数を、真菌については２５℃で培養、
２,４週間後の生菌数を測定した。評価基準は、細菌に
ついては２週間後の生菌数が１／１０００以下となった
場合、真菌については２週間,４週間後の生菌数に増加
傾向がない場合に合格と評価した。また同時に各実施例
の処方においてプロタミンを配合しないものを比較例と
した。
する。なお、本発明はこれに限定されるものではない。
また、これに先立ち評価方法に関して詳述する。各実施
例共、後記の各種細菌及び真菌に対する抗菌活性につい
て評価した。細菌として大腸菌（Escherichia coli,ATC
C No.8739）,緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa ATCC No.
9027),黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus ATCC N
o.6538)、真菌として黒カビ(Aspergillus niger ATCC N
o.16404),カンジダ(Candida albicans ATCC No.10231)
を用いて、試料１ｇあたり細菌は１０×６乗個,真菌は
１０×５乗個を植菌し、細菌については３５℃で培養、
２週間後の生菌数を、真菌については２５℃で培養、
２,４週間後の生菌数を測定した。評価基準は、細菌に
ついては２週間後の生菌数が１／１０００以下となった
場合、真菌については２週間,４週間後の生菌数に増加
傾向がない場合に合格と評価した。また同時に各実施例
の処方においてプロタミンを配合しないものを比較例と
した。
【００１１】 化粧水 実施例１ 試料 原料 配合量(W/W%) 実施例試料 比較例試料 グリセリン 5.0 5.0 １，３−ブチレングリコール 2.0 2.0 ソルビット 1.0 1.0 モノラウリン酸ポリオキシエチレン 1.0 1.0 ソルビタン（２０E.O.） プロタミン 1.0 - エタノール 3.0 3.0 精製水 （全体を100にする）
【００１２】 エモリエントクリーム 実施例２ 試料 原料 配合量(W/W%) 実施例試料 比較例試料 スクワラン 31.0 31.0 ワセリン 6.0 6.0 ミツロウ 5.0 5.0 セタノール 4.0 4.0 親油型モノステアリン酸グリセリン 4.0 4.0 セスキオレイン酸ソルビタン 2.5 2.5 モノラウリン酸ポリオキシエチレン 2.0 2.0 ソルビタン（２０E.O.） グリセリン 5.0 5.0 プロタミン 2.0 - 酸化防止剤 適量 適量 精製水 （全体を100にする）
【００１３】 ファンデーション 実施例３ 試料 原料 配合量(W/W%) 実施例試料 比較例試料 ステアリン酸 5.0 5.0 セタノール 2.0 2.0 親油型モノステアリン酸グリセリン 1.5 1.5 流動パラフィン 10.0 10.0 スクワラン 8.0 8.0 酸化チタン 8.0 8.0 タルク 5.0 5.0 着色顔料 適量 適量 水酸化カリウム 0.5 0.5 グリセリン 3.0 3.0 プロタミン 5.0 - 酸化防止剤 適量 適量 精製水 （全体を100にする）
【００１４】実施例１〜３の評価結果を表１に示す。
【００１５】
【表１】
【００１６】なお、実施例１〜３について各々３０名の
パネラーに実使用テスト及びパッチテストを行ったが、
刺激感を感じたパネラー及び陽性者は皆無であった。
パネラーに実使用テスト及びパッチテストを行ったが、
刺激感を感じたパネラー及び陽性者は皆無であった。
【００１７】
【発明の効果】以上記載のごとく、本発明は皮膚に対す
る安全性が高くアレルギー性刺激性の低い、且つ、抗菌
効果、防腐効果の高い微生物による品質劣化防止効果に
優れるものである。
る安全性が高くアレルギー性刺激性の低い、且つ、抗菌
効果、防腐効果の高い微生物による品質劣化防止効果に
優れるものである。
Claims (1)
- 【請求項１】プロタミンを含有することを特徴とする化
粧料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26480199A JP2001089317A (ja) | 1999-09-20 | 1999-09-20 | 化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26480199A JP2001089317A (ja) | 1999-09-20 | 1999-09-20 | 化粧料 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001089317A true JP2001089317A (ja) | 2001-04-03 |
Family
ID=17408413
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26480199A Pending JP2001089317A (ja) | 1999-09-20 | 1999-09-20 | 化粧料 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001089317A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007023009A (ja) * | 2005-07-13 | 2007-02-01 | Daiwa Fine Chemicals Co Ltd (Laboratory) | 抗菌性化粧料 |
-
1999
- 1999-09-20 JP JP26480199A patent/JP2001089317A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007023009A (ja) * | 2005-07-13 | 2007-02-01 | Daiwa Fine Chemicals Co Ltd (Laboratory) | 抗菌性化粧料 |
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