JP2001086152A - 電子メールシステム、メールサーバシステム及び電子メール管理方法 - Google Patents

電子メールシステム、メールサーバシステム及び電子メール管理方法

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JP2001086152A
JP2001086152A JP26353899A JP26353899A JP2001086152A JP 2001086152 A JP2001086152 A JP 2001086152A JP 26353899 A JP26353899 A JP 26353899A JP 26353899 A JP26353899 A JP 26353899A JP 2001086152 A JP2001086152 A JP 2001086152A
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Hiroshi Ichijo
博 一條
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Kenwood KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 障害に強く、利便性の高い電子メールシステ
ムを提供する。 【解決手段】 ホスト1及びホスト2は、ホスト3が備
えるユーザのホームディレクトリやスプール領域となる
ファイルといった電子メールの送受信や格納に用いるフ
ァイルシステムをマウントすることにより共有してい
る。また、ホスト1〜3へのログインは、NIS(Netw
ork Information Service)等により管理され、クライ
アント4からホスト1〜3のいずれに対しても、同一の
パスワードを用いて、同一のアカウントでログインする
ことができる。DNS(Domain NameService)サーバ5
は、MX(Mail eXchange)レコードにより、電子メー
ルの送信先となるメールサーバのホスト名を管理し、ホ
スト1に障害が発生すると、ホスト2が電子メールを送
受信するように設定する。さらに、ホスト2に障害が発
生すると、ホスト3が電子メールを送受信するように設
定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子メールを配
信する電子メールシステムと電子メールの送受信を管理
するメールサーバシステム及び電子メール管理方法に係
り、特に、耐障害性を高めた電子メールシステム、メー
ルサーバシステム及び電子メール管理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】インターネットやイントラネットの普及
に伴い、電子メールを用いて情報を交換する機会が増え
ている。
【0003】このような電子メールを配信する電子メー
ルシステムでは、ユーザがパーソナルコンピュータとい
ったクライアントを操作してメールメッセージを作成し
た後、電話回線やLAN(Local Area Network)等の通
信網を介してメールサーバにアクセスし、メールメッセ
ージを送信する。メールサーバは、クライアントから受
けた電子メールの宛先を読み取って、インターネット網
等を介して宛先のメールボックスのあるメールサーバに
メールメッセージを送信する。
【0004】宛先のメールボックスを有するメールサー
バは、メールメッセージを受信すると、宛先に応じたス
プール領域等に設けられたメールボックスにメールメッ
セージを蓄積する。そして、メールサーバは、電子メー
ルの受信者が利用するクライアントからメールメッセー
ジを取り出す旨の指示を受けて、メールメッセージをク
ライアントに送信する。
【0005】このような電子メールシステムでは、電子
メールの送受信を管理するメールサーバが安定して動作
する必要があることから、メールサーバのOS(オペレ
ーティングシステム)として、UNIXが使われること
が多い。しかし、メールサーバに発生する様々な障害に
対処するためには、安定して動作するOSを採用するだ
けでは不十分であり、障害が発生したときに電子メール
が扱えなくなったり、電子メールが消失するおそれがあ
る。
【0006】そこで、このようなメールサーバに発生す
る障害に対処するため、以下のような対策が採られるこ
とがある。
【0007】例えば、メールサーバが属する名前空間
(ドメイン)におけるホストのアドレスを管理するDN
S(Domain Name Service)サーバは、電子メールを受
信するメールサーバとなるホストの名前を管理するMX
レコードを備えている。そして、このMXレコードの設
定で複数のメールサーバに優先順位を付け、同一アドレ
ス宛の電子メールを複数のメールサーバで受信できるよ
うにする。これにより、通常使用するメールサーバに障
害が発生すると他のメールサーバで電子メールを受信す
ることで、メールサーバに障害が発生しても電子メール
を送受信することができるようにする。
【0008】また、例えば、電子メールを格納するメー
ルボックスとなるスプール領域や、ユーザのホームディ
レクトリを含めたファイルシステムを、ミラーリングや
RAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks)
等により多重化したり訂正符号を付加することで、記録
装置等に発生する障害に対処する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の電
子メールシステムにおける障害対策では、通常使用する
メールサーバに障害が発生した場合に、DNSサーバが
備えるMXレコードの設定に応じて、他のメールサーバ
で電子メールを受信して蓄積することができるものの、
障害発生前に受信した電子メールを扱うことができず不
便であった。また、このようにすると、通常使用するメ
ールサーバが復旧した後では、障害による停止中に受け
取った電子メールを参照できなくなり、不便である。
【0010】また、ファイルシステムを多重化したり訂
正符号を付加したりすると、記録装置等に発生する障害
には対処することができるが、メールサーバ自体が停止
した場合には、電子メールを扱うことができない。
【0011】この発明は、上記実状に鑑みてなされたも
のであり、障害に強く利便性の高い電子メールシステム
を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するべ
く、この発明の第1の観点に係る電子メールシステム
は、電子メールの送受信を管理する複数のメールサーバ
と、前記複数のメールサーバのいずれかにアクセスして
電子メールを送受信するクライアントとを備え、前記複
数のメールサーバは、電子メールを格納するファイルシ
ステムを備える第1のメールサーバと、前記第1のメー
ルサーバが備えるファイルシステムに、通信を介して接
続され、該ファイルシステムを利用して電子メールの送
受信を管理する第2のメールサーバとを含み、前記クラ
イアントが、前記第1のメールサーバにアクセスする
と、前記第1のメールサーバは、自己が備えるファイル
システムを用いて前記クライアントとの間で電子メール
を送受信し、前記クライアントが、前記第2のメールサ
ーバにアクセスすると、前記第2のメールサーバは、前
記第1のメールサーバが備えるファイルシステムを用い
て前記クライアントとの間で電子メールを送受信する、
ことを特徴とする。
【0013】この発明によれば、第2のメールサーバ
は、第1のメールサーバが備えるファイルシステムを共
有して、クライアントは、第2のメールサーバにアクセ
スしても、第1のメールサーバにアクセスする場合と同
一のファイルシステムを利用して電子メールを送受信す
ることができる。これにより、クライアントは、通常時
に第2のメールサーバを利用して電子メールを送受信
し、第2のメールサーバに障害が発生すると、第1のメ
ールサーバを利用して電子メールを送受信することがで
きる。しかも、第2のメールサーバに障害が発生して
も、同一のファイルシステムを利用するので、障害発生
前に受信した電子メールを障害発生後にも取り出すこと
ができるし、第2のメールサーバが障害により停止して
いる間に受信した電子メールを、第2のメールサーバが
復旧した後、第2のメールサーバにアクセスして取り出
すこともできる。これにより、メールサーバに発生する
障害に強く、便利な電子メールシステムを提供すること
ができる。
【0014】また、この発明の第2の観点に係るメール
サーバシステムは、メールサーバとして機能する複数の
ホストからなるものであって、前記複数のホストは、電
子メールを格納するファイルシステムを備え、該ファイ
ルシステムを利用して電子メールの送受信を管理する第
1のホストと、前記第1のホストが備えるファイルシス
テムに、通信を介して接続され、該ファイルシステムを
利用して電子メールの送受信を管理する第2のホストと
を備える、ことを特徴とする。
【0015】この発明によれば、第2のホストは、第1
のホストが備えるファイルシステムを利用して、電子メ
ールの送受信を管理することができる。これにより、第
1のホストと第2のホストのいずれによっても同一のフ
ァイルシステムを利用して電子メールを管理することが
でき、障害に強く、利便性の高い電子メールシステムを
提供することができる。
【0016】より具体的には、前記第2のホストは、前
記第1のホストが備えるファイルシステムをマウントし
て共有することにより、前記第1のホストが備えるファ
イルシステムを利用して電子メールの送受信を管理する
ことが望ましい。
【0017】また、前記複数のホストは、NIS(Netw
ork Information Service)によりクライアントからの
アクセスを管理して、前記複数のホストのいずれに対し
ても、同一のパスワードを用いることにより同一のアカ
ウントでのログインを許可することが望ましい。これに
より、第2のホストに障害が発生する前であっても後で
あっても、クライアントからは同一の手順でメールサー
バにアクセスすることができ、便利である。
【0018】また、前記複数のホストのうちから電子メ
ールの送受信を管理するものを特定するためのMX(Ma
il eXchange)レコードを格納するドメインネームサー
バを備え、前記複数のホストのうち、前記ドメインネー
ムサーバに格納されたMXレコードにより特定されるホ
ストが電子メールの送受信を管理することが望ましい。
【0019】前記第1のホストは、例えばミラーリング
やRAID(Redundant Arrays ofInexpensive Discs)
等により、電子メールを格納するファイルシステムを多
重化していてもよい。これにより、第1のホストが備え
るファイルシステムに発生する障害に対する強度を高め
ることができる。
【0020】また、この発明の第3の観点に係る電子メ
ール管理方法は、複数のメールサーバを用いてクライア
ントが送受信する電子メールを管理するための電子メー
ル管理方法であって、前記複数のメールサーバのいずれ
かにおいて電子メールを格納するファイルシステムを、
他のメールサーバと共有し、前記クライアントから前記
複数のメールサーバのいずれにアクセスしても、同一の
ファイルシステムを利用した電子メールの送受信を可能
とする、ことを特徴とする。
【0021】この発明によれば、複数のメールサーバの
いずれかにおいて電子メールを格納するファイルシステ
ムを、他のメールサーバと共有することで、クライアン
トから複数のメールサーバのいずれにアクセスしても実
質的に同一のファイルシステムを利用して電子メールを
送受信することができ、障害に強く、便利な電子メール
システムを提供することができる。
【0022】より具体的には、前記複数のメールサーバ
のいずれかにおいて電子メールを格納するファイルシス
テムを、他のメールサーバにマウントすることにより共
有することが望ましい。
【0023】また、NIS(Network Information Serv
ice)により前記クライアントから前記複数のメールサ
ーバへのアクセスを管理して、前記クライアントから前
記複数のメールサーバのいずれに対しても、同一のパス
ワードを用いることにより同一のアカウントでのログイ
ンを許可することが望ましい。これにより、メールサー
バに障害が発生する前であっても後であっても、クライ
アントからは同一の手順でメールサーバにアクセスする
ことができ、便利である。
【0024】また、例えばミラーリングやRAID(Re
dundant Arrays of Inexpensive Discs)等により、電
子メールを格納するファイルシステムを多重化してもよ
い。
【0025】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して、この発
明の実施の形態に係る電子メールシステムについて詳細
に説明する。以下では、メールサーバとして3台のホス
トを利用する場合を例として説明する。
【0026】図1は、この発明の実施の形態に係る電子
メールシステムの構成の一例を示す図である。図示する
ように、この電子メールシステムは、3台のホスト1〜
3と、クライアント4と、DNS(Domain Name Servic
e)サーバ5と、これらを相互に接続するローカルネッ
トワーク6と、広域ネットワーク7とを備えている。
【0027】ホスト1〜3は、ワークステーションに代
表される、メールの蓄積・転送を行うためのメールサー
バであり、ローカルネットワーク6を介してクライアン
ト4との間で電子メールを送受信したり、広域ネットワ
ーク7を利用して、他のメールサーバとの間で電子メー
ルを送受信する。
【0028】ホスト1〜3は、いずれも同様の構成を有
しており、図2は、例として、ホスト1の構成を示す図
である。図示するように、ホスト1は、バス13を介し
て相互に接続された制御部10と、記憶部11と、通信
部12とを備えている。
【0029】制御部10は、RAM(Random Access Me
mory)を備えたCPU(Central Processing Unit)等
から構成され、ホスト1全体の動作を制御すると共に、
記憶部11のプログラム格納部20に格納されたプログ
ラムを読み出して実行する。
【0030】記憶部11は、磁気ディスク装置、メモリ
等から構成され、電子メールの送受信を管理するプログ
ラム(例えば、sendmailプログラム)等の動作プログラ
ムを格納するプログラム格納部20と、電子メールを格
納するメール格納部(メールボックス)21とを備えて
いる。
【0031】ここで、記憶部11は、図3に示すような
ツリー状のディレクトリ構造で情報を記録することによ
り、動作プログラムや電子メールを格納するためのファ
イル等を管理している。
【0032】また、ホスト1及びホスト2のメール格納
部21は、ホスト3のファイルシステムをマウントする
ことにより、ホスト3のメール格納部21を共有して構
成される。従って、メール格納部21においてメールボ
ックスとして割り当てられるスプール領域となるファイ
ルや、ユーザのホームディレクトリは、実体がホスト3
に設けられている。
【0033】通信部12は、無線又は有線用のLAN
(Local Area Network)ボード等から構成され、ローカ
ルネットワーク6と接続して、広域ネットワーク7に接
続された他のメールサーバ(図示せず)や、クライアン
ト4との間で電子メールを送受信するためのものであ
る。
【0034】また、ホスト1〜3は、NIS(Network
Information Service)等によりクライアント4からの
アクセス管理がなされ、ホスト1〜3には、同一のパス
ワードを用いることにより、同一のアカウント名でアク
セスすることができる。
【0035】図1のクライアント4は、電子メールの作
成、送受信、閲覧が可能なパーソナルコンピュータ等の
情報通信装置であり、ローカルネットワーク6を介して
ホスト1〜3にアクセスする。そして、クライアント4
は、例えばSMTP(SimpleMail Transfer Protocol)
といったプロトコルに従って、作成した電子メールを送
信する。一方、クライアント4は、メール格納部21に
ユーザ宛の電子メールが格納されていると、これをPO
P(Post Office Protocol)やIMAP(Internet Mai
l Access Protocol)といったプロトコルに従って取り
出し、画面に表示する等の処理を実行する。
【0036】ここで、クライアント4は、例えば、通常
時に電子メールを送受信するメールサーバとしてホスト
1を利用し、ホスト1に障害が発生すると、メールサー
バとしてホスト2を利用する。さらに、ホスト2に障害
が発生すると、クライアント4は、ホスト3をメールサ
ーバとして利用する。
【0037】DNSサーバ5は、TCP/IP(Transm
ission Control Protocol/InternetProtocol)環境にお
いて、ホスト名とIP(Internet Protocol)アドレス
の対応関係を記述したデータベースを管理するためのも
のであり、メールアドレスとそのメールを受信するメー
ルサーバのホスト名との対応関係を記述したMX(Mail
eXchange)レコードを有している。すなわち、MXレ
コードは、ホスト1〜3のうちから電子メールの送受信
を管理するものを特定するためのものである。
【0038】ローカルネットワーク6は、有線又は無線
LANから構成され、ネットワークを名前空間(ドメイ
ン)により分割したものであり、DNSサーバ5によ
り、ローカルネットワーク6に接続された端末のホスト
名とIPアドレスが管理されている。
【0039】広域ネットワーク7は、インターネット
や、企業や学術機関を結ぶプライベートネットワークに
代表される、ローカルネットワーク6を他のネットワー
クと結合するためのものである。
【0040】以下に、この発明の実施の形態に係る電子
メールシステムの動作を説明する。この電子メールシス
テムは、複数のメールサーバとなるホスト間で電子メー
ルを送受信するためのファイルシステムを共有すること
により、耐障害性を高めたシステムである。
【0041】この電子メールシステムにおいて、ホスト
1〜3が正常に動作する通常時には、クライアント4か
ら送られた電子メールは、ホスト1が管理する。すなわ
ち、クライアント4は、電子メールを作成すると、これ
をローカルネットワーク6を介してホスト1に送る。
【0042】ホスト1の制御部10は、通信部12を介
してクライアント4から電子メールを受けると、受け取
った電子メールの宛先アドレスを解読する。
【0043】ホスト1の制御部10は、宛先のメールボ
ックスが自己のファイルシステム(メール格納部21)
にあれば、そのメールボックスに電子メールを格納す
る。また、宛先のメールボックスが他のメールサーバ内
にあれば、広域ネットワーク7を利用し、SMTP(Si
mple Mail Transfer Protocol)等のプロトコルに従っ
て、そのメールサーバに転送する。また、宛先のメール
ボックスが見つからなければ、その旨を通知するメッセ
ージを含んだ電子メールを作成し、送信者のメールボッ
クスに格納する。
【0044】一方、ホスト1は、広域ネットワーク7に
接続された他のメールサーバ(図示せず)等からSMT
Pといったプロトコルに従ってホスト1が備えるメール
ボックス宛の電子メールを受信すると、これを送信先メ
ールアドレスに応じてメール格納部21のメールボック
スに格納する。
【0045】ここで、ホスト1のメール格納部21は、
ホスト3のファイルシステムをマウントすることにより
構成されている。より詳細には、ホスト1には、ホスト
3のメール格納部21が備えるユーザのホームディレク
トリやスプール領域といった、電子メールの送受信や格
納に用いるファイルシステムがマウントされている。
【0046】従って、ホスト1が電子メールを受信し
て、メール格納部21のメールボックスに電子メールを
格納すると、例えば、ホスト3のスプール領域のファイ
ルが書き換えられる。また、ホスト2のメール格納部2
1もホスト3のファイルシステムをマウントすることに
より構成されており、ホスト1がメール格納部21のメ
ールボックスに電子メールを格納するために書き換えた
ファイルは、ホスト2からも参照することができる。す
なわち、クライアント4は、ホスト1〜3のいずれにア
クセスしても、同一のファイルシステムを利用して電子
メールを送受信することができる。
【0047】また、ホスト1の制御部10は、クライア
ント4からメールの取り出しを指示されると、ユーザの
アカウント名とパスワードを要求し、クライアント4か
らのアクセスを許可するか否かを判別する。
【0048】ホスト1の制御部10は、アクセスを許可
しないと判別すると、メールの取り出しには応じず、ク
ライアント4からのログインを排除する。
【0049】一方、ホスト1の制御部10は、アクセス
を許可すると、メール格納部21が備えるユーザのアカ
ウント名に応じたメールボックスから電子メールを取り
出してクライアント4に送信する。
【0050】また、ホスト1に障害が発生すると、クラ
イアント4は、ホスト2にアクセスすることで、通常時
と同様に電子メールを送受信することができる。ここ
で、ホスト1及びホスト2のメール格納部21は、ホス
ト3のファイルシステムをマウントすることにより構成
されていることから、メールボックスの同一性が維持さ
れ、ホスト1に障害が発生しても、ホスト2にアクセス
して同一のメールボックスを利用することができる。こ
の際、ホスト2へのログインは、NIS等により管理さ
れ、ホスト1にログインする場合と同一のパスワードを
用いて同一のアカウントでログインすることができる。
【0051】また、DNSサーバ5は、MXレコードに
より、電子メールの送信先となるメールサーバのホスト
名を管理しており、ホスト1に障害が発生すると、ホス
ト2が電子メールを受信するように設定する。これによ
り、電子メールを受け取っているメールサーバが動作を
停止した場合、自動的に電子メールを管理するメールサ
ーバを切り換えて、電子メールを送受信することができ
る。
【0052】以下に、具体例として、ホスト3が電子メ
ールをスプール領域に格納する場合の動作を説明する。
【0053】以下では、アカウント名が「jeorge」であ
るユーザが、電子メールのアドレス「jeorge@hoge.foob
ar.co.jp」を有しているものとする。そして、ホスト3
の記憶部11は、図3に示すようなディレクトリ構造で
情報を記録し、ユーザのスプール領域は、ディレクトリ
「/var/spool/mail」にあるファイル「jeorge」として
設けられているものとする。
【0054】この場合、ホスト1及びホスト2のメール
格納部21は、例えば、ホスト3の記憶部11のディレ
クトリ「/var」を、ホスト1及びホスト2の記憶部11
のディレクトリ「/mnt/hoge」にマウントすることによ
り構成する。例えば、ホスト1及びホスト2の記憶部1
1は、ホスト3の記憶部11のファイルシステムをマウ
ントする以前に、図4に示すようなディレクトリ構造を
有しているものとする。ホスト1及びホスト2の記憶部
11は、ホスト3の記憶部11のファイルシステムをマ
ウントすることにより、図5に示すようなディレクトリ
構造となる。
【0055】ここで、ホスト1及びホスト2において、
アカウント名「jeorge」のスプール領域として、ディレ
クトリ「/mnt/hoge/var/spool/mail」のファイル「jeor
ge」を設定しておく。また、DNSサーバ5のMXレコ
ードは、ホスト1〜3に優先順位を付け、通常時にホス
ト1が電子メールの送受信を管理し、ホスト1に障害が
発生すると、ホスト2が電子メールの送受信を管理する
ように設定しておく。さらに、ホスト2に障害が発生す
ると、ホスト3が電子メールの送受信を管理するように
設定しておく。
【0056】このような設定の後、宛先アドレスが「je
orge@hoge.foobar.co.jp」である電子メールが送られる
と、ホスト1は、スプール領域として設定したディレク
トリ「/mnt/hoge/var/spool/mail」のファイル「jeorg
e」を書き換えて、受信した電子メールを格納する。こ
れにより、ホスト3の記憶部11のディレクトリ「/var
/spool/mail」に格納されているファイル「jeorge」が
書き換えられる。また、ホスト2のメール格納部21
も、ホスト3の記憶部11のファイルシステムをマウン
トして構成されることから、このファイル「jeorge」を
参照することができる。すなわち、クライアント4は、
ホスト2にアクセスしても、ホスト1にアクセスした場
合と同様にして、電子メールを送受信することができ
る。
【0057】このようにして、ホスト1〜3の間で、電
子メールの送受信に必要となるファイルシステムを共有
し、同一アカウントによるホスト1〜3へのアクセスを
許可する。そして、ホスト1に障害が発生して停止して
いる間に、クライアント4が電子メールを送受信する場
合、クライアント4は、まず、ホスト1にアクセスを試
みるが、応答がないことから、ホスト2にアクセスす
る。
【0058】クライアント4は、ホスト1にアクセスす
る際と同一のパスワードを用いて同一のアカウントでホ
スト2に接続すると、作成した電子メールをSMTP等
のプロトコルに従ってホスト2に送ることで、送信する
ことができる。また、クライアント4は、スプール領域
として設定されているホスト2のディレクトリ「/mnt/h
oge/var/spool/mail」のファイル「jeorge」の内容をホ
スト2から受け取ることにより、電子メールを受信する
ことができる。これにより、ホスト1に障害が発生して
も、クライアント4は、ホスト2にアクセスすることに
より、ホスト1に障害が発生する前と同様にして、電子
メールを送受信することができる。すなわち、ホスト1
に障害が発生する前に受信した電子メールもホスト2を
利用して取り出すことができ、障害に強く利便性の高い
電子メールシステムを構築することができる。
【0059】以上説明したように、この発明によれば、
メールサーバとして機能する複数のホストの間でファイ
ルシステムを共有し、これら複数のホストのいずれに
も、同一のパスワードを用いることにより同一アカウン
トでログインできるようにすることで、障害に強く、利
便性の高い電子メールシステムを提供することができ
る。
【0060】この発明は、上記実施の形態に限定され
ず、様々な変形及び応用が可能である。例えば、上記実
施の形態では、3台のホスト1〜3がメールサーバとし
て機能するものとして説明したが、数は任意であり、2
台以上のメールサーバでファイルシステムを共有するこ
とにより、耐障害性を高めることができる。
【0061】また、ホスト3のファイルシステムは、ミ
ラーリングやRAID(RedundantArrays of Inexpensi
ve Discs)等により、多重化しておいてもよく、これに
より、ホスト3が備える記録装置等に発生する障害に対
する強度を高めることができる。
【0062】また、上記実施の形態では、クライアント
4は、通常時にホスト1をメールサーバとして利用する
ものとして説明したが、これに限定されず、ホスト1〜
3のいずれを用いても、電子メールを送受信することが
できる。これにより、ホスト1〜3の負荷を分散するこ
とができ、ネットワークのトラフィック量も低減するこ
とができる。
【0063】上記実施の形態では、クライアント4は、
ホスト1〜3にローカルネットワーク6を介してアクセ
スするものとして説明したが、これに限定されず、例え
ば、公衆回線網や、インターネット網等を介してアクセ
スするようにしてもよい。
【0064】また、ホスト1及びホスト2とホスト3と
の間は、図6に示すように、ローカルネットワーク6と
は異なるネットワーク60により接続されていてもよ
い。そして、ホスト1及びホスト2とホスト3との間の
データ通信を、ローカルネットワーク6とは別のネット
ワーク60を介して行うことにより、ローカルネットワ
ーク6のトラフィック量を低減することができ、さら
に、ホスト3へのアクセスを、ホスト1及びホスト2と
は別個に管理して、セキュリティーを高めることができ
る。
【0065】
【発明の効果】以上の説明のように、この発明は、複数
のメールサーバでファイルシステムを共有し、同一アカ
ウントでアクセスすることができるようにすることで、
障害に強く利便性が高い電子メールシステムを提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係る電子メールシステ
ムの構成の一例を示す図である。
【図2】ホストの構成の一例を示す図である。
【図3】記憶部のディレクトリ構造の一例を示す図であ
る。
【図4】マウントする前のディレクトリ構造を例示する
図である。
【図5】マウントした後のディレクトリ構造を例示する
図である。
【図6】ホスト間が別個のネットワークで接続された電
子メールシステムの構成の一例を示す図である。
【符号の説明】
1〜3 ホスト 4 クライアント 5 DNSサーバ 6 ローカルネットワーク 7 広域ネットワーク 10 制御部 11 記憶部 12 通信部 13 バス 20 プログラム格納部 21 メール格納部 60 ネットワーク

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電子メールの送受信を管理する複数のメー
    ルサーバと、 前記複数のメールサーバのいずれかにアクセスして電子
    メールを送受信するクライアントとを備え、 前記複数のメールサーバは、 電子メールを格納するファイルシステムを備える第1の
    メールサーバと、 前記第1のメールサーバが備えるファイルシステムに、
    通信を介して接続され、該ファイルシステムを利用して
    電子メールの送受信を管理する第2のメールサーバとを
    含み、 前記クライアントが、前記第1のメールサーバにアクセ
    スすると、前記第1のメールサーバは、自己が備えるフ
    ァイルシステムを用いて前記クライアントとの間で電子
    メールを送受信し、 前記クライアントが、前記第2のメールサーバにアクセ
    スすると、前記第2のメールサーバは、前記第1のメー
    ルサーバが備えるファイルシステムを用いて前記クライ
    アントとの間で電子メールを送受信する、 ことを特徴とする電子メールシステム。
  2. 【請求項2】メールサーバとして機能する複数のホスト
    からなるメールサーバシステムであって、 前記複数のホストは、 電子メールを格納するファイルシステムを備え、該ファ
    イルシステムを利用して電子メールの送受信を管理する
    第1のホストと、 前記第1のホストが備えるファイルシステムに、通信を
    介して接続され、該ファイルシステムを利用して電子メ
    ールの送受信を管理する第2のホストとを備える、 ことを特徴とするメールサーバシステム。
  3. 【請求項3】前記第2のホストは、前記第1のホストが
    備えるファイルシステムをマウントして共有することに
    より、前記第1のホストが備えるファイルシステムを利
    用して電子メールの送受信を管理する、 ことを特徴とする請求項2に記載のメールサーバシステ
    ム。
  4. 【請求項4】前記複数のホストは、NIS(Network In
    formation Service)によりクライアントからのアクセ
    スを管理して、前記複数のホストのいずれに対しても、
    同一のパスワードを用いることにより同一のアカウント
    でのログインを許可する、 ことを特徴とする請求項2又は3に記載のメールサーバ
    システム。
  5. 【請求項5】前記複数のホストのうちから電子メールの
    送受信を管理するものを特定するためのMX(Mail eXc
    hange)レコードを格納するドメインネームサーバを備
    え、 前記複数のホストのうち、前記ドメインネームサーバに
    格納されたMXレコードにより特定されるホストが電子
    メールの送受信を管理する、 ことを特徴とする請求項2、3又は4に記載のメールサ
    ーバシステム。
  6. 【請求項6】前記第1のホストは、電子メールを格納す
    るファイルシステムを多重化している、 ことを特徴とする請求項2乃至5のいずれか1項に記載
    のメールサーバシステム。
  7. 【請求項7】複数のメールサーバを用いてクライアント
    が送受信する電子メールを管理するための電子メール管
    理方法であって、 前記複数のメールサーバのいずれかにおいて電子メール
    を格納するファイルシステムを、他のメールサーバと共
    有し、前記クライアントから前記複数のメールサーバの
    いずれにアクセスしても、同一のファイルシステムを利
    用した電子メールの送受信を可能とする、 ことを特徴とする電子メール管理方法。
  8. 【請求項8】前記複数のメールサーバのいずれかにおい
    て電子メールを格納するファイルシステムを、他のメー
    ルサーバにマウントすることにより共有する、 ことを特徴とする請求項7に記載の電子メール管理方
    法。
  9. 【請求項9】NIS(Network Information Service)
    により前記クライアントから前記複数のメールサーバへ
    のアクセスを管理して、前記クライアントから前記複数
    のメールサーバのいずれに対しても、同一のパスワード
    を用いることにより同一のアカウントでのログインを許
    可する、 ことを特徴とする請求項7又は8に記載の電子メール管
    理方法。
  10. 【請求項10】電子メールを格納するファイルシステム
    を多重化する、 ことを特徴とする請求項7、8又は9に記載の電子メー
    ル管理方法。
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