JP2001084395A - 3次元データの合成方法及び装置 - Google Patents

3次元データの合成方法及び装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】テクスチャの付与された複数の3次元データを
1つの3次元データに合成する際に、合成によって形状
が変形した場合においても破綻の少ないテクスチャ効果
を得ること。 【解決手段】境界表現方式で形状表現され且つテクスチ
ャの付与された複数の3次元データを1つの3次元デー
タに合成する方法であって、複数の3次元データD1
A,D1Bを、境界表現方式の形状表現から、ボリュー
ムを構成する複数のボクセルの特徴量を用いたボリュー
ム方式の形状表現に変換し、その際にボクセルの特徴量
にテクスチャの属性を付与し、3次元局所フィルタFT
を適用することによりボクセルの特徴量を混合し、複数
の3次元データを統合する。統合された3次元データを
境界表現方式の形状表現に逆変換する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の3次元デー
タを合成して1つの形状及びテクスチャ画像を表す3次
元データを合成する方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、光切断法によって物体の3次
元データを非接触で計測する3次元計測装置がしばしば
用いられる。このような3次元計測装置を用いる場合に
は、1つの物体に対し、計測方向を変えて複数回にわた
って計測を行い、物体の全周についての複数の3次元デ
ータ(ポリゴンデータ)を取得する。そして、取得した
複数の3次元データを繋ぎ合わせることよって、物体の
全体についての1つの3次元データを合成する。
【0003】また、物体を計測することに代えて、CG
によって作成した3次元データをつなぎ合わせて合成す
る手法もある。このように、1つの物体についての複数
の部分データから物体の全体形状を示す1つの3次元デ
ータを合成する手法として、ポリゴンデータをそのまま
処理する手法が一般的に用いられている。ポリゴン処理
による形状合成(形状統合)の手法を示す例として、
「Zippered Polygon Meshes from Range Images 」(Gr
egTurk and Marc Levoy, In Proceedings of ACM SIGGR
APH '94, PP. 311-318. ACM Press, 1994) がある。そ
こには、ポリゴンジッピング(Polygon Zipping)と呼称
される方法で位置合わせを行った後にポリゴンメッシュ
のつなぎ合わせを行う方法が提示されている。
【0004】また、メタボールと呼称される3次元形状
の表現法がある。これは、点電荷を参考にしたポテンシ
ャル場を人手で関数定義して点ポテンシャルの位置を調
整したり、ポテンシャルの強度(大きさ)を制御をして
モデリング手段とする方法である。これについて、「分
布関数による物体モデリングと画像生成」(電子通信学
会論文誌 85/4,Vol.J68−D4.)が参考
となる。しかし、一般的なポリゴンなどの既存の形状を
それに該当するポテンシャルを構成する関数定義に変換
する方法が提示されていないので、人為的形状操作の容
易でないモデリング技法という評価が一般的である。
【0005】また、ポリゴンデータ(ポリゴンメッシュ
データ)などのような境界表現方式の形状表現から、ボ
リュームを構成する複数のボクセルの特徴量を用いた形
状表現に変換し、ボクセルの特徴量を混合することによ
って複数の3次元データを統合する方法が、ボリューム
方式として提案されている〔「A Volumetric Methodfor
Building Complex Models from Range Images 」 Brai
n Curless and MarcLevoy, Stanford University, In P
roceedings of ACM SIGGRAPH '96, PP. 303-312. ACM P
ress, 1996) 〕。
【0006】ボリューム方式の合成方法によると、ポリ
ゴンデータの状態のままで合成する場合と比べて、デー
タの接続部分の連結が滑らかに行われ、処理時間も短縮
される。
【0007】ところが、3次元データにテクスチャ画像
が付与されている場合において、ボリューム方式による
とテクスチャ画像に対しては何らの処理を行わない。し
たがって、その場合には、ボリューム方式によって3次
元データを合成した後に、合成処理とは全く別個に、合
成された3次元データに対してテクスチャ画像を投影す
ることとなる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】したがって、従来にお
いては、元の形状から変形されているかも知れない3次
元データに対して、テクスチャ画像を投影することとな
り、その結果、テクスチャ画像が歪んでしまう可能性が
大きい。
【0009】すなわち、3次元データの合成が行われる
と、各3次元データの周辺部分が統合されるので、周辺
部分の形状が変形し易い。形状が変形すると、そこに投
影されるテクスチャ画像がずれた位置に投影されること
となり、その結果、テクスチャ画像も変形してしまう。
【0010】例えば、図8において、テクスチャ画像付
きに2つの3次元データDA,DBをボリューム方式に
よって合成する場合を想定する。この場合に、3次元デ
ータDA,DBの合成によって3次元データDCが生成
される。元の3次元データDA上の点P2は、合成によ
って3次元データDC上の点P3に移動する。
【0011】ところが、合成後の3次元データDCにテ
クスチャ画像を投影する際に、テクスチャ画像は観測方
向に沿って投影されるから、図8に示すように、3次元
データDCの点P3上へは、元の3次元データDAの点
P1上のテクスチャ画像が投影されることとなる。つま
り、3次元データDC上の点P3に対しては、本来投影
されるべきテクスチャ画像とは異なったものが投影され
ることとなる。その結果、3次元データDCに投影され
るテクスチャ画像が歪み、テクスチャ効果の破綻が大き
くなる。
【0012】本発明は、上述の問題に鑑みてなされたも
ので、テクスチャの付与された複数の3次元データを1
つの3次元データに合成する際に、ボクセルの特徴量に
テクスチャの属性を付与することにより、合成によって
形状が変形した場合においても破綻の少ないテクスチャ
効果を得ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る方
法は、境界表現方式で形状表現され且つテクスチャの付
与された複数の3次元データを1つの3次元データに合
成する方法であって、前記複数の3次元データを、境界
表現方式の形状表現から、ボリュームを構成する複数の
ボクセルの特徴量を用いたボリューム方式の形状表現に
変換し、その際に前記ボクセルの特徴量に前記テクスチ
ャの属性を付与し、前記ボクセルの特徴量を混合するこ
とによって前記複数の3次元データを統合し、統合され
た3次元データを境界表現方式の形状表現に逆変換す
る。
【0014】請求項2の発明に係る方法は、前記統合さ
れた3次元データが格納されたボクセルと位置を同じく
する3次元データのボクセルに付与されたテクスチャ属
性に対して、3次元局所フィルタを適用する。
【0015】請求項3の発明に係る装置は、境界表現方
式で形状表現され且つテクスチャの付与された複数の3
次元データを1つの3次元データに合成する装置であっ
て、前記複数の3次元データを、境界表現方式の形状表
現から、ボリュームを構成する複数のボクセルの特徴量
を用いたボリューム方式の形状表現に変換し、且つ前記
ボクセルの特徴量に前記テクスチャの属性を付与する手
段と、前記ボクセルの特徴量を混合することによって前
記複数の3次元データを統合する手段と、統合された3
次元データを境界表現方式の形状表現に逆変換する手段
と、を有してなる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は本実施形態に係る3次元デ
ータ合成装置1のブロック図である。図1において、3
次元データ合成装置1は、処理装置11、ディスプレィ
装置12、キーボード13、マウス14、及び媒体ドラ
イブ装置15などからなる。処理装置11は、プログラ
ム及びデータを格納したハードディスク装置及び主メモ
リ、外部機器との間の種々のインタフェース、その他の
種々の機器又は回路を備えており、OSの下でプログラ
ムを実行してその処理結果をディスプレィ装置12の表
示面に表示し又は外部へ出力する。
【0017】媒体ドライブ装置15は、CD−ROM、
フロッピー(登録商標)ディスク、又は光磁気ディスク
など、そこにセットされる記録媒体にアクセスしてデー
タ又はプログラムを読み出し又は書き込む。以下に説明
する3次元データの合成方法を実行するためのプログラ
ムは、ハードディスク装置又は記録媒体に格納され、主
メモリ上に適時ローディングされ、処理装置によって実
行される。このような3次元データ合成装置1は、例え
ばパーソナルコンピュータ、ワークステーション、又は
汎用コンピュータを用いて実現される。
【0018】また、処理装置11には、被写体である種
々の物体を撮影してその3次元データD1を入力するた
めの3次元入力装置(3次元計測装置)3が接続されて
いる。
【0019】3次元入力装置3は、例えば光切断法によ
って物体の3次元データD1を非接触で計測する。ま
た、3次元入力装置3から、3次元データD1ではな
く、3次元データD1を生成するための元となるデータ
を出力し、処理装置11によって3次元データD1を演
算によって求めてもよい。また、処理装置11におい
て、CG又はCADによって3次元データを作成するこ
とが可能であり、これら種々の3次元データを合成する
ことにより、元の物体とは別の形状を容易に創り出すこ
とができる。
【0020】3次元入力装置3は、3次元データのテク
スチャ画像として用いるために、物体についての2次元
画像を撮影して出力することができる。撮影によって得
られたテクスチャ画像は、3次元入力装置3の内部で、
又は処理装置11において、3次元データD1に貼り付
けられ、テクスチャ画像付きの3次元データD1が得ら
れる。
【0021】処理装置11において、テクスチャ画像付
きの3次元データを合成するに当たり、それらを境界表
現方式の形状表現からボリューム(Volume)を構
成する複数のボクセル(Voxel)の特徴量を用いた
ボリューム方式の形状表現に変換する。その際に、ボク
セルの特徴量にテクスチャの属性を付与する。そして、
ボクセルの特徴量を混合することによって、複数の3次
元データを統合する。その後、統合された3次元データ
を境界表現方式の形状表現に逆変換し、これを出力す
る。詳細は後述する。
【0022】次に、テクスチャ付き3次元データの合成
処理についてさらに詳しく説明する。まず、テクスチャ
属性の合成処理を距離ポテンシャルの合成と同じように
して行う場合について説明する。
【0023】図2は合成処理を示すフローチャートであ
る。図2において、テクスチャ付きの複数の3次元デー
タを入力し(#11)、入力した3次元データを互いに
位置合わせする(#12)。位置合わせの行われた3次
元データについて、それぞれの形状情報を距離ポテンシ
ャルに変換して各ボクセルに格納するとともに(#1
3)、境界表面のテクスチャ属性をサンプリングしてそ
の属性値を各ボクセルに格納する(#14)。距離ポテ
ンシャル及び属性値をボリューム方式によって合成し
(#15)、合成された距離ポテンシャル及び属性値を
境界表現に逆変換する(#16)。
【0024】このように、本実施形態においては、ボク
セルに対して、元の3次元データの形状情報(距離情
報)のみでなく、テクスチャ属性(テクスチャ情報)を
もその特徴量として与える。テクスチャ属性として、例
えば、表面の色を表すカラー情報、表面の凹凸の状態を
表すバンプ、及び透明性を表すトランスパレンシーマッ
ピングなどがある。テクスチャ属性は、3次元データの
面の部分つまり境界部分についてのみ与えられ、面でな
い部分についてはテクスチャ属性は定義されない。
【0025】例えば、テクスチャ属性がカラー情報であ
る場合に、カラー情報の属性値は、赤、緑、青の3原色
の量r,g,bで表されるから、距離ポテンシャルをd
として、各ボクセルの特徴量は(d,r,g,b)によ
って表される。
【0026】そして、ボリューム方式による合成処理を
行う際に、距離ポテンシャルとともにテクスチャ属性を
も合成する。これによって、合成により形状が変形した
場合でも、それに対するテクスチャ画像のずれを軽減す
ることができ、テクスチャ効果の低下が抑えられる。
【0027】次に、テクスチャ属性の合成を局所フィル
タを用いて行う場合について説明する。図3は他の実施
形態の合成処理を示すフローチャート、図4は局所フィ
ルタの適用の様子を示す図である。
【0028】図3において、テクスチャ付きの複数の3
次元データを入力し(#21)、入力した3次元データ
を互いに位置合わせする(#22)。位置合わせの行わ
れた3次元データについて、それぞれの形状情報を距離
ポテンシャルに変換して各ボクセルに格納するとともに
(#23)、境界表面のテクスチャ属性をサンプリング
してその属性値を各ボクセルに格納する(#24)。
【0029】ステップ#25において、境界部分のボク
セルを選択する。この処理に際して、距離ポテンシャル
を合成して形状統合を行い、その結果に対して等値面抽
出法を適用して境界表現に変換し、境界部分に座標を持
つボクセルをしきい値処理などによって選択する。
【0030】そして、図4に示すように、境界部分のボ
クセルに注目し、合成前のボクセルの属性値に局所フィ
ルタFTを適用して、その結果を合成後のボクセルに格
納する(#26)。すなわち、ステップ#25で選択さ
れたボクセルに注目し、ステップ#24で得た属性値つ
まり元の3次元データのテクスチャ画素を処理対象とし
て、3次元的な局所フィルタFTを適用し、合成後にお
ける各ボクセルの属性値を決定する。なお、この場合の
局所フィルタFTのパラメータは適宜調整可能である。
【0031】ステップ#25で行われた形状統合後の境
界表現に、ステップ#26で得られた属性値を投影し、
その点の属性値とする(#27)。そして、合成された
距離ポテンシャル及び属性値を境界表現に逆変換する
(#28)。
【0032】すなわち、図3に示す実施形態では、3次
元データの境界領域に対して局所フィルタFTを適用
し、これによってテクスチャ属性を合成する。局所フィ
ルタFTは、例えば、5×5×5、9×9×9、12×
12×12、その他の種々のサイズの3次元の空間フィ
ルタである。局所フィルタFTとして、例えば、平均化
処理フィルタ又はメディアン(中間値)フィルタなどが
用いられる。
【0033】図4で示されるように、境界部分に局所フ
ィルタFTを適用することによって、局所フィルタFT
内の属性値が合成後の形状に沿って混ぜ合わされる。例
えば、上に述べた例のように、各ボクセルの特徴量が
(d,r,g,b)で表される場合に、局所フィルタF
Tとして平均化処理フィルタを用いると、それぞれの要
素についての平均値が中央の注目ボクセルの特徴量の要
素となる。
【0034】したがって、合成後の3次元データD3上
の点P3は、合成前の3次元データD1Aの点P1に近
い部分のテクスチャ属性のみでなく、本来的に受け継ぐ
べき点P2をも含めた周辺部分全体のテクスチャ属性を
受け継ぐこととなる。
【0035】これによって、テクスチャ属性の接合が滑
らかに行われ、形状に対するテクスチャ画像のずれを軽
減してテクスチャ効果の低下を効果的に抑えることがで
きる。
【0036】ここで、ボリューム方式の形状表現につい
て、図6及び図7を参照して説明する。ボリューム方式
では、3次元空間を、x,y,zの各方向に小さな単位
の格子に分割し、この単位格子によって構成される小さ
な立方体状のボクセルを用いて形状を表現する。例え
ば、図6(A)に示す四角錐状の物体Q1を、図6
(B)に示す多数のボクセルBXを用いて表現する。
【0037】一般に、各ボクセルには何らかの属性値
(特徴量)が付与されている場合が多い。属性値に基づ
いて、適用用途に応じたデータ処理が行われる。このよ
うなボクセルを用いたデータ表現は、従来において医用
工学の分野でのCT(Computer Tomography )による人
体などの内部構造の可視化手法としてしばしば用いられ
る。
【0038】本実施形態に関するボリューム方式の形状
処理においては、ボクセル群に格納される属性を、ポリ
ゴンデータなどの3次元データから導出することの可能
な属性としている。これにより、ボリューム方式の形状
処理は、3次元データの処理における中間的な手段とし
て位置付けることできる。
【0039】例えば、図6の例では、各ボクセルにおい
て、ポリゴンデータで規定されるポリゴンからの距離に
相当するポテンシャル値を計算する。例えば、ポテンシ
ャル値を距離値と等しくする。ボクセルBX、視点V
P、及びポリゴンデータPMが、図7に示す位置関係に
あるとする。視点VPは、例えば3次元入力装置3の設
置位置である。視点VPの向きが観測の方向、つまり視
線VLである。
【0040】視線VL上において、ボクセルBXから1
つのポリゴンPGの点xまでの距離dxに基づいて、ポ
テンシャル値を決定する。このとき、ポリゴンPGに対
してボクセルBXが視点VPの側にある場合は、ポテン
シャル値の符号は負となり、視点VPの反対側にある場
合は正となるのが一般的である。
【0041】ポテンシャル値の計算は、多視点から得ら
れた複数のポリゴンデータPMのそれぞれに対して行わ
れる。したがって、通常、各ボクセルに対応して複数の
ポテンシャル値が得られることになる。
【0042】これら複数のポテンシャル値の合計値が、
各ボクセルの加算ポテンシャル値となる。このように、
ポテンシャル値を付与されたボクセル群が空間的に分布
することから、ボリュームは距離ポテンシャル場と見な
すことができる。
【0043】そして、各ボクセルの加算ポテンシャル値
に基づいて、マーチンキューブ法(Marching Cubes
法) などの手法を用い、再度ポリゴンデータを生成する
ことができる。
【0044】次に、ボリューム方式による合成(形状統
合)について、図5を参照して説明する。図5におい
て、枠A及び枠B内のそれぞれの左側に示すように、2
つの3次元データD1a,D2aが入力される。2つの
3次元データD1a,D2aは、それぞれ太線で示す部
分が互いに重複する部分である。
【0045】これら3次元データD1a,D2aは、そ
れぞれの枠内の右側に示すようにポテンシャル化を行
う。ポテンシャル化によって、3次元形状が距離ポテン
シャル(距離関数)により表現されることとなる。距離
ポテンシャルとは、物体の表面の位置が視点から見てど
こにあるかを相対的に示すための概念である。
【0046】枠C内の左側には、ポテンシャル化された
3次元データD1a,D2a、つまり距離ポテンシャル
により表現されたデータを、それぞれの重複部分が互い
に一致するように配置した状態が示されている。距離ポ
テンシャルによる表現では、物体を視点からポテンシャ
ル方向に見ている。この例では、3つのデータのうち、
中央のデータD2bのポテンシャル値を「0」とし、そ
れよりも所定距離だけ視点に近づいた位置のポテンシャ
ル値を「−0.5」とし、所定距離だけ視点から離れた
位置のポテンシャル値を「+0.5」としている。した
がって、ポテンシャル方向は図に矢印で示す方向であ
る。
【0047】なお、ポテンシャル値は、形状表面の処理
のために必要と考えられる近傍の点、例えば近傍の全て
のボクセルにおいて算出される。ポテンシャル値が「−
0.5」の空間上の点を結んだものがポテンシャル値
「−0.5」の等高線となり、ポテンシャル値が「+
0.5」の空間上の点を結んだものがポテンシャル値
「+0.5」の等高線となる。
【0048】枠C内の右側には、ポテンシャル表現され
たデータを、ポテンシャル値(距離値)の加算などによ
る混合演算によって統合した状態が示されている。この
ような統合のための手法として、従来の技術の項で述べ
たような種々の公知の手法を用いることができる。
【0049】このように、3次元データをポテンシャル
化することにより、例えばポリゴンデータのような境界
表現方式で形状表現されていた境界部分、つまり物体の
表面形状を、ボクセルで表現することができる。そし
て、複数の3次元データを合成するに当たり、データの
接続部分の連結が滑らかに行われ、処理時間も短縮でき
るなどの効果がある。
【0050】そして、枠C内の右側のデータに上で述べ
たマーチンキューブ法などの公知の等値面抽出法を適用
することにより、ポテンシャル値が「0」の形状データ
D2cを抽出し、境界表現方式の形状表現に逆変換す
る。これによって、ボクセル表現からポリゴン表現に戻
し、枠Dに示す3次元データD3aが生成される。な
お、マーチンキューブ法については、USP47108
76に詳しい。
【0051】上に述べたように、本実施形態の3次元デ
ータ合成装置1によると、境界部分に局所フィルタFT
を適用することによって、属性値が合成後の形状に沿っ
て混ぜ合わされる。これによって、形状に対するテクス
チャ画像のずれが軽減される。また、ボリューム方式の
処理自体が比較的単純であるため、演算処理がコスト的
に有利となる。ボクセルを処理単位としているので、画
像処理の画素間並列性に相当するボクセル間の並列処理
などを行うことによって、さらなる高速化を図ることが
可能である。
【0052】
【発明の効果】本発明によると、テクスチャの付与され
た複数の3次元データを1つの3次元データに合成する
際に、ボクセルの特徴量にテクスチャの属性を付与する
ことにより、合成によって形状が変形した場合において
も破綻の少ないテクスチャ効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る3次元データ合成装置のブロ
ック図である。
【図2】合成処理を示すフローチャートである。
【図3】他の実施形態の合成処理を示すフローチャート
である。
【図4】局所フィルタの適用の様子を示す図である。
【図5】ボリューム方式による形状統合を説明するため
の図である。
【図6】ボリューム方式の形状表現を説明するための図
である。
【図7】ボリューム方式における距離ポテンシャルの算
出方法を説明するための図である。
【図8】従来におけるテクスチャ処理の問題点を説明す
るための図である。
【符号の説明】
1 3次元データ合成装置 3 3次元入力装置 11 処理装置 D1,D1A,D1B 3次元データ BX ボクセル FT 局所フィルタ(3次元局所フィルタ)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】境界表現方式で形状表現され且つテクスチ
    ャの付与された複数の3次元データを1つの3次元デー
    タに合成する方法であって、 前記複数の3次元データを、境界表現方式の形状表現か
    ら、ボリュームを構成する複数のボクセルの特徴量を用
    いたボリューム方式の形状表現に変換し、その際に前記
    ボクセルの特徴量に前記テクスチャの属性を付与し、 前記ボクセルの特徴量を混合することによって前記複数
    の3次元データを統合し、 統合された3次元データを境界表現方式の形状表現に逆
    変換する、 ことを特徴とする3次元データの合成方法。
  2. 【請求項2】前記統合された3次元データが格納された
    ボクセルと位置を同じくする3次元データのボクセルに
    付与されたテクスチャ属性に対して、3次元局所フィル
    タを適用する、 請求項1記載の3次元データの合成方法。
  3. 【請求項3】境界表現方式で形状表現され且つテクスチ
    ャの付与された複数の3次元データを1つの3次元デー
    タに合成する装置であって、 前記複数の3次元データを、境界表現方式の形状表現か
    ら、ボリュームを構成する複数のボクセルの特徴量を用
    いたボリューム方式の形状表現に変換し、且つ前記ボク
    セルの特徴量に前記テクスチャの属性を付与する手段
    と、 前記ボクセルの特徴量を混合することによって前記複数
    の3次元データを統合する手段と、 統合された3次元データを境界表現方式の形状表現に逆
    変換する手段と、 を有してなることを特徴とする3次元データの合成装
    置。
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