JP2001083473A - 光変調器 - Google Patents

光変調器

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JP2001083473A
JP2001083473A JP26134099A JP26134099A JP2001083473A JP 2001083473 A JP2001083473 A JP 2001083473A JP 26134099 A JP26134099 A JP 26134099A JP 26134099 A JP26134099 A JP 26134099A JP 2001083473 A JP2001083473 A JP 2001083473A
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Japan
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electric field
optical
quantum well
light
waveguide
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JP26134099A
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Kazuhiko Hosomi
和彦 細見
Masataka Shirai
正敬 白井
Toshio Katsuyama
俊夫 勝山
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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  • Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シュタルク効果を利用した従来の屈折率制御
型光変調器や、電界吸収型光変調器は40Gbps以上
の超高速動作のもとでの動作電圧は数Vであり、動作電
圧の大幅な低減を必要とする。 【解決手段】 光変調を行う光導波路を、その屈折率制
御による変調のオフ電界より電界吸収が起る電界が小さ
くなるよう設定する。本願発明によれば、同一の量子井
戸で屈折率変調と電界吸収型変調を同時に用いるので、
電界を有効に利用し、動作電圧が大幅に低減することが
出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、光変調器、光モ
ジュール、光システム等に関するものである。わけて
も、本願発明は低消費電力・高速応答を有する半導体光
強度の変調器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、光伝送技術は目覚ましい発展をと
げ、現在までに10Gbpsの光伝送システムが実用化
されており、今後も一層の大容量化が進むものと予想さ
れる。10Gbpsのシステムでは、変調方式が半導体
レーザーの直接変調方式に変わって、低チャーピングで
高速動作が可能な外部変調方式に移行されている。光伝
送システムの一層の大容量化のためには、より高性能な
外部変調器の開発が重要となってきている。外部変調に
用いられる変調器の材料としてはLiNbO3等の誘電
体を用いたものと、InPやGaAs等の半導体を用い
たものがある。しかし、半導体レーザー等の他の光素子
や電子回路との集積化が可能で、小型化低電圧化も容易
な半導体光変調器への期待が高まりつつある。 半導体
変調器として代表的なものには、電界が印加されると吸
収端が長波長側にシフトする現象を利用して光吸収の程
度を制御することで光の変調を行う電界吸収型変調器
と、印加する電界で屈折率を制御することで変調を行う
屈折率変化型変調器が挙げられる。量子井戸構造で見ら
れる量子閉じこめシュタルク効果(以下、QCSEと略
記する)を利用した変調器は、電界吸収型・屈折率制御
型いずれの方式でもバルク半導体の変調器よりも遙かに
高効率であるため、超高速光通信用変調器としてさかん
に研究されている。
【0003】電界吸収型光変調器の従来技術には、In
GaAsP/InGaAs多重量子井戸吸収層とする変
調器が宮崎らにより1994年電子情報通信学会春季大
会講演論文集分冊4、4-218頁に報告されている。
またInGaAs/InAlAs多重量子井戸を吸収層
とする変調器が井戸らにより1994年電子情報通信学
会春季大会講演論文集分冊4、4-221頁に報告され
ている。一方屈折率制御型光変調器の例としては、In
GaAs/InAlAs多重量子井戸を導波層としたマ
ッハツェンダー型変調器が佐野らにより1993年電子
情報通信学会春季大会講演論文集分冊4、4-186頁
に報告されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】QCSEを利用したこ
れらの光変調器のでも40Gbps以上の超高速動作の
もとでの動作電圧は数Vである。実用化に向けて、より
一層の動作電圧の大幅な低減が望まれている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願発明の主な発明の諸
形態を列挙すると次の通りである。
【0006】本願の第1の発明の形態は、所定基体上
に、少なくとも第一の半導体層、量子井戸層、第二の半
導体層が順次積層された構造と、前記量子井戸層に電界
を印加する手段を有し、前記量子井戸層が、当該量子井
戸層の電界印加時に屈折率が遮断する電界より光の電界
吸収が発生する電界が小さい特性を有することを特徴と
する光変調器である。本願発明の基本構成である。当該
半導体光変調器の動作電圧をより低いものとすることが
出来る。尚、この特徴点については、後に詳細に説明す
る。
【0007】本願の光変調器は、例えば、方向性結合器
やマッハツエンダ干渉計に用いて有用である。
【0008】本願の第2の発明の形態は、少なくとも二
本の光導波路を有し、当該二本の光導波路相互の間隔が
狭められた光変調領域が、少なくとも第一の半導体層、
量子井戸層、第二の半導体層が順次積層された構造と、
前記量子井戸層に電界を印加する手段を有し、前記量子
井戸層が、当該量子井戸層の電界印加時、それによって
もたらされる屈折率変化が光を遮断する電界より光の電
界吸収が発生する電界が小さい特性を有する結合導波路
の位相変調部を有する方向性結合器であることを特徴と
する光変調器である。
【0009】本願の第3の発明の形態は、少なくとも一
つの第1の光導波路と、第2の光導波路とを有し、前記
第1の光導波路は光導波光を二本に分岐する分岐部を有
し、この分岐された二本の第3および第4の光導波路は
それぞれが位相変調部を有し、前記位相変調部より光導
波路に接続された合波部とを有し、且つ前記位相変調器
は、少なくとも第一の半導体層、量子井戸層、第二の半
導体層が順次積層された構造と、前記量子井戸層に電界
を印加する手段を有し、前記量子井戸層が、当該量子井
戸層の電界印加時に屈折率が遮断する電界より光の電界
吸収が発生する電界が小さい特性を有することを特徴と
する光変調器である。 当然、本願発明の光変調器を用
いて、光モジュール、わけても光通信用モジュールを構
成することが出来る。即ち、本願の第4の発明の形態
は、前記第1の形態より第3の形態のいずれか一に記載
の半導体光変調器と、当該光変調器に光学的に結合され
た集光手段と、前記光変調器からの出力光を光ファイバ
ーに光学的に結合させる集光手段とを有する光モジュー
ルである。
【0010】こうして、本願発明を用いて、駆動電圧の
低い光システム、光通信システム等を構成することが出
来る。
【0011】次ぎに、本願発明の最も重要な特徴点につ
いて、詳細に説明する。
【0012】使用する光の波長に於いて、屈折率変化と
吸収係数の変化の両方を用いることが出来れば互いの効
果が重畳され、それぞれ単独に用いた場合に比べて電界
に対して高効率に変調することが可能となる。但し、
「従来の技術」の項で説明したように共鳴波長、使用波
長、動作電界等の設計パラメータは屈折率制御型、電界
吸収型で異なる。以下、ある使用波長に対して、同一の
量子井戸層で屈折率変化と吸収係数の変化の両方を用い
るためにの条件に関して説明する。 屈折率制御型のデ
バイスを構成した場合、屈折率制御でオフになる電界を
0とする。またこの量子井戸の共鳴波長を使用波長λ
opにまで移動するのに必要な電界(使用波長に於いて電
界吸収が起る電界)をFabとする。図3は従来技術での
屈折率制御型光変調器のF0とFabの関係を示す図で
ある。横軸が電界強度、縦軸が光強度を示す。そして、
同図に当該光変調器の電界吸収による変調特性と屈折率
制御の変調特性を合わせて示している。図3に示す様
に、通常の屈折率制御素子ではλr 0とλopが大きく離れ
ているので、Fab>F0となる。従って変調動作させた
場合、電界F0で屈折率制御によりOFFとなり、電界
吸収の効果を使うことはできない。電界吸収の効果を利
用するためにはFab<F0なる関係を満たすことが必要
となる。こうした関係の例は図4に示される。図4は本
願発明の光変調器のF0とFabの関係を示す図であ
る。横軸が電界強度、縦軸が光強度を示す。そして、同
図に当該光変調器の電界吸収による変調特性と屈折率制
御の変調特性を合わせて示している。この関係を使用波
長、共鳴エネルギー等を用いて定量的に記述してみる。
【0013】電界印加時の共鳴エネルギーのシフトはQ
CSEによってもたらされる。量子井戸の井戸幅をLと
すると、このQCSEによるエネルギーシフトΔEは電
界が弱い場合は近似的に
【0014】
【数1】
【0015】で与えられる。ここでKは
【0016】
【数2】
【0017】で与えられる定数である。
【0018】尚、ここで、前述の通り、Fは電界、Er 0
は電界がかからないときの量子井戸の共鳴エネルギー、
Lは量子井戸の井戸幅、hはプランク定数、m*は電子
の有効質量、eは電子の電荷である。
【0019】従って、電圧がかからないときの量子井戸
の共鳴エネルギーをEr 0とすると、電界Fの時の共鳴エ
ネルギーEr(F)は
【0020】
【数3】
【0021】となる。
【0022】Fabは上式の右辺が使用波長のエネルギー
opに等しい時のFであるから式4の関係が成立する。
【0023】
【数4】
【0024】屈折率変調と電界吸収を両方使える条件F
ab<F0は、式5のように書き直すことが出来る。
【0025】
【数5】
【0026】以上述べた如く、素子設計に於いて上式を
満たすようパラメータを設定すれば屈折率変調効果と電
界吸収効果の両方を用いることができ、低電圧動作が可
能な光変調器を提供することが可能となる。
【0027】以上、本願発明の要点について説明した。
前記条件の設定の他の本願発明に関わる諸構成、例えば
光導波路の具体的構成、量子井戸層の構成などは通例の
技術を用いて十分である。適用する半導体材料は、導波
光の波長によって選択される。光通信用としては、II
I−V族化合物半導体材料が有用である。わけても、I
nP系、例えばInP、InGaAsP、InGaA
s、更にはInAlAs,InAlAsP、InGaA
lAsなどが有用である。
【0028】以下に従来技術での動作原理と本願発明の
それとを比較する。
【0029】従来技術の電界吸収型光変調器と屈折率変
化型変調器における量子井戸の共鳴波長(λr 0)と使用
波長の関係について説明する。図5は電界の印加時の量
子井戸構造の導波路の光吸収スペクトルの変化を示す図
である。横軸は波長、縦軸は光吸収係数(α)である。
図には、無電界時と電界に印加時が例示されている。一
方、図6は電界の印加時の光吸収係数の変化(Δα)の
スペクトルを示したものである。図5にに示すように量
子井戸における吸収係数は共鳴波長(λr 0)近傍に於い
て急激に変化する。このため図6に示す光吸収係数の変
化の波長スペクトルを見ると、吸収係数変化は共鳴波長
近傍では大きいが長波長側に離れるに従って急激に減少
する。従って電界吸収を利用するデバイスでは吸収係数
変化が大きい波長領域に使用波長(λop)が来るように
設計する。 一方屈折率スペクトルの電界印加時の変化
は図7、図8に示されるようなものである。図7は電界
の印加時の量子井戸構造の導波路の屈折率スペクトルの
変化を示す図である。横軸は波長、縦軸は屈折率(n)
である。図には、無電界時と電界に印加時が例示されて
いる。一方、図6は電界の印加時の屈折率の変化(Δ
n)のスペクトルを示したものである。図6に示される
ように屈折率変化は傾きが緩やかで、共鳴波長から離れ
た波長域でも比較的大きな値を保っていることがわか
る。従来技術の屈折率制御型光変調器では、共鳴波長か
ら比較的離れた、吸収係数の変化がなく屈折率変化のみ
がある波長領域を使用波長としていた。
【0030】これに対して本願発明においては、屈折率
変調効果と電界吸収効果の両方を用いることを可能とす
る。そして、Fab<F0の条件は低電圧動作が可能な光
変調器を提供する。
【0031】
【発明の実施の形態】図1は本願発明による代表的な光
強度変調器の実施の形態を示す平面図、図2はその断面
図である。基本的な構造は屈折率制御型素子の一つの型
である方向性結合器と同じ構成をしている。
【0032】図1において、参照符号1、2は入力ポー
ト、3、4は出力ポート、5は光変調領域p+-InGa
As層、6はp側電極、31、32、33、および34
は光導波路をそれぞれ示す。
【0033】また入出力ポートの端面には反射防止膜が
塗布されている。尚、この反射膜は図示は省略されてい
る。図2はは図1に示す素子の断面図である。11はn
-InP基板、12はn-InPクラッド層、13はI-I
nGaAs/InP層とで構成されたMQW(多重量子
井戸)層、14はp-InPクラッド層をそれぞれ示
す。また16はn側電極を示す。
【0034】尚、各層の具体例は次ぎの通りである。M
QWの層13は厚さ6nmのI−In0.58Ga0.42As
0.10.9(バンドギャップ0.790eV)の量子井戸
層と厚さ15nmのI−In0.81Ga0.19As0.45
0.55(バンドギャップ1.06eV)の障壁(バリア)
層の10ペアの組み合わせで構成される。量子井戸層及
びバリア層共に無歪みでInP基板に格子整合する。導
波路の幅は2ミクロンでシングルモードの導波路になっ
ている。各導波路の間隔は1μmである。
【0035】本素子の作製方法は次の通り。n-InP
基板11上に、通例の有機金属気相成長法(MOCVD
法)で、12、13、14の各層を順次エピタキシャル
成長した。フォトリソグラフィーで導波路の形状にレジ
ストパターンを形成し、このレジストパターンをマスク
にドライエッチングで、半導体積層体をメサ形状(層1
3、14の積層体の部分)を作製した。次に基板側から
Ti/Pt/Auの順にメタル層を蒸着し、いわゆるリ
フトオフ工程を用いて上部p電極16を形成した。
【0036】図2の断面図を図1の平面図と対応する
と、導波路31、32、33、及び34が前記メサ形状
の層13、14の積層体の部分である。そして、上部p
電極16が図1の電極6に対応する。
【0037】各部の動作は次の通りである。入力ポート
の一方(例えば導波路31の入力ポート1)に光を入射
すると光は導波路内を伝播し、変調領域5に導かれる。
変調領域の長さは電圧無印加時に導波路33の出力ポー
ト3の出力が、集中し最大となるように1.65mmと
した。変調領域5では二本の導波路が結合した結合導波
路を形成しており、光のパワーは二つの導波路間を移動
する。p側電極6を通して電圧を印加すると、QCSE
によってMQW層13の共鳴波長が移動し、使用波長で
の吸収係数が増大するとともに屈折率が大きくなる。変
調領域5は結合導波路をなしており、屈折率の変化によ
って伝播定数が変化するため出力ポート3、4での出力
強度のパワー配分が変化する。
【0038】図1に示した構造の半導体光変調器で、屈
折率変化のみによって得られる導波路3の出力ポートで
の出力特性を図9に示す。使用波長は1.55μmであ
る。出力強度が最小になる電圧V0(F0に対応する)は
約3Vであることが理解される。
【0039】導波路に電圧を印加した場合、QCSEに
よって屈折率変化だけでなく、使用波長での吸収係数の
変化をもたらす。使用波長での電界吸収による変調特性
を、電極付きの一本の導波路で測定した結果を図10に
示す。横軸は印加電圧、縦軸は出力強度である。出力強
度が0.8になる電圧をVab(Fabに対応する)と
すると、本例のVabは約1.3Vである。このよう
に、本例では、使用波長1.55μmに対してVabを
1.7V低く設定した。Vabの設定は量子井戸の共鳴
波長を変化させることで調節した。量子井戸の共鳴波長
を使用波長に近づけることによって、Vabを更に小さ
く設定することも可能である。しかし、この場合、共鳴
波長と使用波長が近いとオン時(即ち、本例では、電圧
無印加時)の損失が増大する。従って、実用時の諸要請
に従って設計することが必要なことは言うまでもない。
【0040】最終的に導波路33の出力ポート3からの
出射光強度は図9に示す変調特性と、図11に示す変調
特性が重畳された特性となる。こうして得られた本例の
出力特性を図12に示す。変調特性を図9及び図10の
特性と比較してみると、出力強度が最小になる電圧が
0.3Vないし0.5V程度低電圧側にシフトしている
ことが理解される。更に、消光比も本例の方が大きい。
【0041】このように本例によれば、従来型の方向性
結合器と比較して低電圧での動作が可能である。更に、
通常の電界吸収型光変調器と比較するとキャリアの発生
が少ないため、キャリアのパイルアップの可能性が少な
くなるので、高速動作に好適であるという特徴も有す
る。
【0042】図12は本願発明による光強度変調器の他
の実施の形態の概略を示す平面図である。基本的な構造
は屈折率制御型素子の一つの型であるマッハツェンダー
干渉計で構成されている。
【0043】符号24、25、26および27は導波
路、符号1は入力ポート、符号3は出力ポートである。
本例では、屈折率変調部21、22とは別に電界吸収部
23を設けた。位相変調部の長さは1mm、電界吸収部
の長さは300μmである。各導波路の構造は先の実施
の形態1で説明したものと同様でInP系の半導体材料
から構成されている。
【0044】マッハツエンダー干渉系の屈折率変化によ
る変調特性も図9に例示したものと殆ど同様の特性を示
す。従って、実施の形態1で述べたV0とVabに関す
る議論は全く同様である。但し、本例では屈折率変調部
21、22の一方にのみ電圧を印加した場合、二つの出
力が異なり、完全に打ち消し合わなくなる恐れがある。
そこで、合波後に更に電界吸収部23を設けて消光比を
補償した。電界吸収部に印加する電圧は変調部に印加す
る電圧と同じでも異なっていても良い。図12では3d
B結合部にY型分岐を用いたが、MMI(多モード干渉
結合器)を用いても全く同様の効果が得られる。このよ
うに本願発明の適用に当っては、光変調器自体の特徴を
除いてこれまで周知の基本構成を用いることが出来る。
【0045】本形態では入力ポート1から入射した光は
Y分岐によって等しく分岐され位相変調部21あるいは
22に導かれる。ここで21に電界F1、22に電界F2
を印加する。23の電極と22の電極は電気的に短絡さ
せて同じ電界を加えるものとする。F1≠F2>F0の時、
21、22を通過する光は電界吸収を受けて各々強度を
減じるとともに互いに位相差を生じる。この位相差の為
合波された時干渉し更に強度が小さくなる。合波された
光は電界吸収部23を通過する。23にはF2の電界が
印加されているため再び電界吸収を受け、透過光の強度
は一層減少する。
【0046】本実施の形態では消光比を大きく取るため
に電界吸収部23を別に設けたが、この部分がなくても
変調動作は可能である。また22と23を短絡させずに
別々に電界を印加しても同様の効果は得られる。
【0047】次ぎに、本願の光変調器を用いた光モジュ
ール及び光通信システムを例示する。
【0048】図13は実施の形態1の光変調器を用いた
光変調用通信モジュールの平面構成を示す図である。サ
ブマウント101上に実施の形態1に示した電界吸収型
光変調器102が搭載される。そして、その光軸上に光
ファイバー103とレンズ104を固定して光通信用変
調器モジュール105が構成される。本願発明に直接関
わる電界吸収型光変調器102の構成以外は通例のもの
に従って十分である。
【0049】図14は実施の形態2の光通信用変調器モ
ジュール105を用いた幹線系光通信システムの例を示
す概略構成図である。送信装置106は変調器モジュー
ル105に光を入力するための半導体レーザー107
と、この変調器モジュールを駆動するための駆動系10
8とを具備する。半導体レーザー107からの光は変調
器モジュール105で光信号に変換され、光ファイバー
109を通って受信装置110内の受光部111で検出
される。本願発明に直接関わる変調器モジュール105
の構成以外は通例のものに従って十分である。
【0050】以上、詳細に説明したように、本願発明に
よれば、低電圧で動作し、小型で集積化可能な超高速通
信に適した光変調器を得ることができる。更に本発明に
よる光変調器により安価で信頼性の高い長距離光通信モ
ジュール及びそれらを用いた光通信システムを構築する
事が出来る。
【0051】
【発明の効果】 【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本願発明の光変調器の概略を示す平面図
である。
【図2】図2は本願発明の光変調器の概略を示す断面図
である。
【図3】図3は従来型の屈折率制御型光変調器のF0
Fabの関係を示す図である。
【図4】図4は本願発明の屈折率制御型光変調器のF0
とFabの関係を示す図である。
【図5】図5は導波路の光吸収係数スペクトルの電界に
よる変化を示した図である。
【図6】図6は導波路の光吸収吸収係数変化のスペクト
ルの電界による変化を示した図である。
【図7】図7は導波路の屈折率スペクトルの電界による
変化を示した図である。
【図8】図8は導波路の屈折率変化のスペクトルの電界
による変化を示した図である。
【図9】図9は本願発明の光変調器の光導波路の電界吸
収による変調特性の例を示す図である。
【図10】図10は本願発明の光変調器の光導波路の屈
折率変化による変調特性の例を示す図である。
【図11】図11は本願発明の光変調器の変調特性の例
を示す図である
【図12】図12は本願発明の別な例を示す概略平面図
である。
【図13】図13は本願発明の実施の形態たる光変調器
を実装した光通信モジュールの模式図である。
【図14】図14は本願発明の実施の形態たる光通信モ
ジュールを用いた光通信システムの模式図である。
【符号の説明】
1…入力ポート1、2…入力ポート2、3…出力ポート
1、4…出力ポート2、5…変調領域、6…p-電極、
11…半導体基板、12…n-InPクラッド層InG
aAsP井戸層、13…多重量子井戸構造、14…n型
クラッド層、15…n-電極、21…第一の変調部、2
2…第二の変調部、23…吸収部、24、25、26、
27、31、32、33、34…光導波路、101…サ
ブマウント、102…電界吸収型光変調器、103…光
ファイバー、104…レンズ、105…光通信用変調器
モジュール、106…送信装置、107…半導体レーザ
ー、108…駆動系、109…光ファイバー、110…
受信装置、111…受光器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 勝山 俊夫 東京都国分寺市東恋ヶ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 Fターム(参考) 2H079 AA02 AA12 AA13 BA01 BA03 CA05 DA16 EA04 EA05 EA07 HA12 KA11 2K002 AA02 AB01 AB02 AB04 BA06 CA13 DA07 DA08 DA12 GA07 HA05 HA06

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも第一の半導体層、量子井戸
    層、第二の半導体層が順次積層された構造と、前記量子
    井戸層に電界を印加する手段を有し、前記量子井戸層
    が、当該量子井戸層の電界印加時に屈折率変化が光を遮
    断する電界より光の電界吸収が発生する電界が小さい特
    性を有することを特徴とする光変調器。
  2. 【請求項2】 少なくとも二本の光導波路を有し、当該
    二本の光導波路相互の間隔が狭められた光変調領域が、
    少なくとも第一の半導体層、量子井戸層、第二の半導体
    層が順次積層された構造と、前記量子井戸層に電界を印
    加する手段を有し、前記量子井戸層が、当該量子井戸層
    の電界印加時に屈折率が遮断する電界より光の電界吸収
    が発生する電界が小さい特性を有する結合導波路の位相
    変調部を有する方向性結合器であることを特徴とする光
    変調器。
  3. 【請求項3】 少なくとも一つの第1の光導波路と、第
    2の光導波路とを有し、前記第1の光導波路は光導波光
    を二本に分岐する分岐部を有し、この分岐された二本の
    第3および第4の光導波路はそれぞれが位相変調部を有
    し、前記位相変調部より光導波路に接続された合波部と
    を有し、且つ前記位相変調器は、少なくとも第一の半導
    体層、量子井戸層、第二の半導体層が順次積層された構
    造と、前記量子井戸層に電界を印加する手段を有し、前
    記量子井戸層が、当該量子井戸層の電界印加時に屈折率
    が遮断する電界より光の電界吸収が発生する電界が小さ
    い特性を有することを特徴とする光変調器。
  4. 【請求項4】請求項1より請求項3のいずれか一に記載
    の光変調器と、当該光変調器に光学的に結合された集光
    手段と、前記光変調器からの出力光を光ファイバーに光
    学的に結合させる集光手段とを有する光モジュール。
  5. 【請求項5】請求項1より請求項3のいずれか一に記載
    の光変調器を有する送信手段と、この送信手段からの出
    力光を導波するための導波手段と、この導波手段からの
    出力光を受信するための受信手段とを有する光通信シス
    テム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012119482A (ja) * 2010-11-30 2012-06-21 Sumitomo Electric Ind Ltd 波長可変レーザ装置およびその制御方法
US8843001B2 (en) 2010-11-02 2014-09-23 Fujitsu Optical Components Limited Optical transmitter and optical transmission apparatus
JP2014191087A (ja) * 2013-03-26 2014-10-06 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光位相変調器

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