JP2001083401A - 顕微鏡のオートフォーカス装置 - Google Patents

顕微鏡のオートフォーカス装置

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JP2001083401A
JP2001083401A JP25445499A JP25445499A JP2001083401A JP 2001083401 A JP2001083401 A JP 2001083401A JP 25445499 A JP25445499 A JP 25445499A JP 25445499 A JP25445499 A JP 25445499A JP 2001083401 A JP2001083401 A JP 2001083401A
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Nobuyuki Nagasawa
伸之 永沢
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】試料を移動しながら観察しても試料に対する追
従性を高く保つこと。 【解決手段】試料2が観察光学系の光軸3に対して垂直
方向に移動していることが移動検出器17により検出さ
れると、CPU13の蓄積制限手段19によりタイミン
グジェネレータ18に対して蓄積制限の指令を送出し、
撮像素子7への電荷蓄積時間を必要以上に長くしないよ
うに最長時間に制限を加える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、顕微鏡により投影
される試料の画像のオートフォーカスに係わり、試料を
撮像するときに、この試料の画像の光強度に応じて電荷
蓄積時間を制御する蓄積型の撮像素子を用いた顕微鏡の
オートフォーカス装置に関する。
【0002】
【従来の技術】顕微鏡により拡大される試料の画像に対
するオートフォーカスの技術として蓄積型の撮像素子を
用いたものがある。このオートフォーカス技術は、顕微
鏡を通して試料の画像を蓄積型の撮像素子に投影し、こ
の撮像素子への電荷蓄積時間を試料の画像の光強度に応
じて制御するものである。
【0003】蓄積型の撮像素子は、撮像面に光が当たっ
ている時間に比例して各画素の信号レベルが大きくな
る。従って、通常、蓄積型の撮像素子は、所定の信号レ
ベルになるように光の強度に基づいて光の当たる時間
(電荷蓄積時間)を制御し、この電荷蓄積時間に応じた
電荷の画像信号を出力する。そして、この撮像素子から
出力された画像信号に基づいて焦点からのずれ量が求め
られ、このずれ量に基づいてフォーカス調整すなわち試
料と顕微鏡の対物レンズとの間隔が調整される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような蓄積型の撮
像素子は、所定の信号レベルになるように光の強度に基
づいて電荷蓄積時間が制御されるので、光の強度が低い
ときには電荷蓄積時間が長くなり、撮像素子から出力さ
れる画像信号に基づいてフォーカス調整するサイクルが
長くなる。このため、試料を移動しながら観察する場合
には、試料の撮像する部位に対するフォーカス調整がな
される前に試料が移動するものとなり、試料に対する追
従性が悪く、追従できる範囲を超えてしまうとフォーカ
ス調整ができなくなってしまう。
【0005】又、蓄積型の撮像素子は、1回の電荷蓄積
中に撮像素子上に投影される画像が変化することによっ
て画像の高周波成分が小さくなるという特性を持ってい
る。この撮像素子の一般的な電荷蓄積時間の制御方法
は、撮像素子から出力される画像信号における信号レベ
ルの一番高い値を基準として次のサイクルの電荷蓄積時
間を決定している。従って、投影される画像が変化して
画像の高周波成分が小さくなると、撮像素子から出力さ
れる画像信号レベルの最大値も小さくなってしまい、撮
像素子上に投影される画像の光強度が高くても、電荷蓄
積時間が長くなってしまうことが多い。このため、移動
している試料に対する追従性が悪くなり、常に最適なフ
ォーカス調整ができなくなってしまう。
【0006】又、コントラスト方式のオートフォーカス
では、画像の高周波成分に着目する方式が一般的であ
る。このため、試料が移動されることによって画像の高
周波成分が小さくなると、フォーカス調整するための情
報量が少なくなり追従性が低下してしまう。
【0007】そこで本発明は、試料を移動しながら観察
しても試料に対する追従性を高く保つことができる顕微
鏡のオートフォーカス装置を提供することを目的とす
る。
【0008】又、本発明は、試料の移動により画像が変
化することによって画像の高周波成分が小さくなって
も、常に最適なフォーカス調整ができて試料に対する追
従性を高く保つことができる顕微鏡のオートフォーカス
装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
顕微鏡を通して試料の画像を蓄積型の撮像素子に投影
し、この撮像素子への電荷蓄積時間を画像の光強度に応
じて制御し、かつ撮像素子から出力される画像信号に基
づいて試料に対するフォーカス調整を行う顕微鏡のオー
トフォーカス装置において、試料が移動していることを
検出する移動検出手段と、この移動検出手段により試料
の移動が検出されると、撮像素子への電荷蓄積時間の最
長時間に制限を加える蓄積制限手段と、を備えた顕微鏡
のオートフォーカス装置である。
【0010】請求項2記載の発明は、顕微鏡を通して試
料の画像を蓄積型の撮像素子に投影し、この撮像素子へ
の電荷蓄積時間を画像の光強度に応じて制御し、かつ撮
像素子から出力される画像信号に基づいて試料に対する
フォーカス調整を行う顕微鏡のオートフォーカス装置に
おいて、試料が移動していることを検出する移動検出手
段と、この移動検出手段により試料の移動が検出される
と、撮像素子から出力される画像信号に含まれる低周波
成分を強調するフィルタ手段と、を備えた顕微鏡のオー
トフォーカス装置である。
【0011】請求項3記載の発明は、顕微鏡を通して試
料の画像を蓄積型の撮像素子に投影し、この撮像素子へ
の電荷蓄積時間を画像の光強度に応じて制御し、かつ撮
像素子から出力される画像信号に基づいて試料に対する
フォーカス調整を行う顕微鏡のオートフォーカス装置に
おいて、試料が移動していることを検出する移動検出手
段と、この移動検出手段により試料の移動が検出される
と、撮像素子への電荷蓄積時間の最長時間に制限を加え
る蓄積制限手段と、移動検出手段により試料の移動が検
出されると、撮像素子から出力される画像信号に含まれ
る低周波成分を強調するフィルタ手段と、を備えた顕微
鏡のオートフォーカス装置である。
【0012】
【発明の実施の形態】(1) 以下、本発明の第1の実施の
形態について図面を参照して説明する。
【0013】図1は顕微鏡のオートフォーカス装置の構
成図である。顕微鏡のステージ1上には、観察対象とな
る試料2が載置されている。又、ステージ1の上方にお
ける観察光学系の光軸3上には、対物レンズ4、光分岐
光学系5、結像レンズ6及び蓄積型の撮像素子7が配置
されている。
【0014】このうち撮像素子7は、結像レンズ5によ
り投影される試料2の画像の光強度に応じて電荷蓄積時
間が制御されるもので、この電荷蓄積時間に応じた信号
レベルの画像信号を出力するものとなっている。
【0015】この蓄積型の撮像素子7の出力端子には、
撮像素子7から出力される画像信号を増幅する増幅器8
と、この増幅器8により増幅された画像信号に含まれる
特定の周波数成分を強調するフィルタ回路9と、このフ
ィルタ回路9から出力される画像信号をデジタル変換す
るA/Dコンバータ10と、このA/Dコンバータ10
から出力されたデジタル画像信号を画像データとして逐
次記憶するメモリ11とが直列に接続されている。
【0016】ずれ量検出器12は、メモリ11に記憶さ
れているデジタル画像信号を逐次読み出し、このデジタ
ル画像信号からコントラスト値などの合焦度評価演算を
繰り返し実行し、その結果をフォーカス点からのずれ量
として求めてCPU13に渡す機能を有している。
【0017】このCPU13は、ずれ量検出器12によ
り求められたフォーカス点からのずれ量を受け取り、こ
のずれ量に基づいてステージ1を駆動する方向及び駆動
量を演算して求め、これらステージ1の駆動方向及び駆
動量をモータコントローラ14に設定する機能を有して
いる。
【0018】このモータコントローラ14は、CPU1
3により設定されたステージ1の駆動方向及び駆動量に
基づいてモータ駆動タイミング信号をモータドライバ1
5に送出する機能を有している。
【0019】このモータドライバ15は、モータコント
ローラ14からのモータ駆動タイミング信号に応じてモ
ータ16を駆動するもので、このモータ16の回転によ
ってステージ1が観察光学系の光軸3の方向と同一方向
に上下動するものとなっている。
【0020】移動検出器17は、ステージ1上に載置さ
れている試料2が観察光学系の光軸3に対して垂直方向
に移動しているかどうかを検出し、その検出信号をCP
U13に送る機能を有している。この移動検出器17
は、観察者が手動で試料2の位置を操作するタイプと、
電動で試料2の位置を移動させるタイプとがあり、この
うち前者のタイプのステージ1の場合、観察者が操作す
るハンドルに対して、このハンドルの操作を検出するセ
ンサを設けるものとなる。又、後者のタイプのテーブル
1の場合には、電動部の電気信号を取り出すことによっ
て動作検出を行うものとなる。なお、このように直接ス
テージ1の移動を検出する方法の他に、メモリ11に記
憶されているデジタル画像信号に基づいて観察中の画像
の形状がある一定期間継続して変化したか否か、又はフ
ォーカス点からのずれ量がある一定期間継続して変化し
たか否かを調べることによっても上記同様に試料2が観
察光学系の光軸3に対して垂直方向に移動しているか否
かを検出することができる。
【0021】タイミングジェネレータ18は、図2に示
す電荷蓄積時間制御フローチャートに従って動作するも
ので、撮像素子7から出力される画像信号を取り込み、
この画像信号中の最大振幅(最大信号レベル)がある所
定レベルの範囲内に収まるように撮像素子7の電荷蓄積
時間を調整する機能を有している。
【0022】又、タイミングジェネレータ18は、後述
するようにCPU13から発せられる指令を受けて撮像
素子7への電荷蓄積時間の最長時間に制限が加えられる
と、この制限された電荷蓄積時間内に撮像素子7の電荷
蓄積時間を調整する機能を有している。
【0023】上記CPU13は、上記のようにステージ
1の駆動方向及び駆動量をモータコントローラ14に設
定する機能の他に、図3に示す焦点調整フローチャート
に従って動作するもので、移動検出器17から出力され
る検出信号を受け、この検出信号から試料2が観察光学
系の光軸3に対して垂直方向に移動していることを検出
すると、タイミングジェネレータ18に対して蓄積制限
の指令を発して撮像素子7への電荷蓄積時間の最長時間
に制限を加える蓄積制限手段19としての機能を有して
いる。
【0024】次に、上記の如く構成された装置の作用に
ついて説明する。
【0025】試料2の画像は、顕微鏡の対物レンズ4、
光分岐光学系5及び結像レンズ6を通して蓄積型の撮像
素子7に投影される。この撮像素子7は、タイミングジ
ェネレータ18により設定された電荷蓄積時間に従って
電荷を蓄積し、この電荷蓄積時間に応じた電荷の画像信
号を出力する。この画像信号は、増幅器8で増幅されて
フィルタ回路9に送られる。
【0026】このとき上記タイミングジェネレータ18
は、増幅器8で増幅された画像信号を入力し、図2に示
す電荷蓄積時間制御フローチャートのステップ#1にお
いて、撮像素子7から出力される画像信号中の最大振幅
を読み出し、次のステップ#2において画像信号中の最
大振幅が所定レベルの範囲内に収まるように撮像素子7
に対する最適な電荷蓄積時間を算出する。
【0027】次に、タイミングジェネレータ18は、ス
テップ#3において、CPU13によって撮像素子7へ
の電荷蓄積時間の最長時間に制限が加えられているか否
かを判断し、制限が加えられていなければステップ#4
に移って上記ステップ#2にて算出した最適な電荷蓄積
時間を撮像素子7に設定する。
【0028】このような最適な電荷蓄積時間に設定され
ると、蓄積型の撮像素子7は、最適な電荷蓄積時間に従
って電荷を蓄積し、この電荷蓄積時間に応じた電荷の画
像信号を出力する。この画像信号は、上記の通り増幅器
8で増幅され、次のフィルタ回路9により特定の周波数
成分が強調され、次のA/Dコンバータ10によりデジ
タル変換されて画像データとして逐次メモリ11に記憶
される。
【0029】このようにメモリ11に画像データが逐次
記憶されると、ずれ量検出器12は、CPU13からの
指令を受けて、図3に示す焦点調整フローチャートのス
テップ#10において、メモリ11に記憶されているデ
ジタル画像信号を逐次読み出し、次のステップ#11に
おいてデジタル画像信号からコントラスト値などの合焦
度評価演算を繰り返し実行し、その結果をステップ#1
2においてフォーカス点からのずれ量として求める。
【0030】次に、CPU13は、ステップ#13にお
いて、ずれ量検出器12により求められたフォーカス点
からのずれ量を受け取り、このずれ量に基づいてステー
ジ1を駆動する方向及び駆動量を演算して求め、これら
ステージ1の駆動方向及び駆動量をモータコントローラ
14に設定する。
【0031】このモータコントローラ14は、CPU1
3により設定されたステージ1の駆動方向及び駆動量に
基づいてモータ駆動タイミング信号をモータドライバ1
5に送出する。このモータドライバ15は、モータ駆動
タイミング信号を受けてモータ16を回転駆動する。こ
のモータ16の回転によってステージ1は、観察光学系
の光軸3の方向と同一方向に上下動する。
【0032】ここで、ステージ1上に載置されている試
料2が観察光学系の光軸3に対して垂直方向に移動する
と、移動検出器17は、試料2が観察光学系の光軸3に
対して垂直方向に移動したことを検出し、その検出信号
をCPU13に送る。
【0033】このCPU13は、図3に示す焦点調整フ
ローチャートのステップ#14において、移動検出器1
7から出力される検出信号を受け、この検出信号から試
料2が観察光学系の光軸3に対して垂直方向に移動して
いることを検出する。
【0034】このように試料2が観察光学系の光軸3に
対して垂直方向に移動していることが検出されると、C
PU13の蓄積制限手段19は、ステップ#15におい
て、タイミングジェネレータ18に対して蓄積制限の指
令を送出し、撮像素子7への電荷蓄積時間の最長時間に
制限を加える。
【0035】このときタイミングジェネレータ18は、
上記図2に示す電荷蓄積時間制御フローチャートのステ
ップ#1〜#4を繰り返して最適な電荷蓄積時間を撮像
素子7に設定しているが、撮像素子7への電荷蓄積時間
の最長時間に制限が加えられたことにより、ステップ#
3から#5に移り、ステップ#2で算出した最適な電荷
蓄積時間と電荷蓄積時間の制限値とを比較し、最適な電
荷蓄積時間が電荷蓄積時間の制限値よりも長いか否かを
判断する。
【0036】この判断の結果、最適な電荷蓄積時間が電
荷蓄積時間の制限値よりも短ければ、タイミングジェネ
レータ18は、ステップ#6に移って最適な電荷蓄積時
間を設定し、再びステップ#1に戻る。
【0037】これに対して最適な電荷蓄積時間が電荷蓄
積時間の制限値よりも長ければ、タイミングジェネレー
タ18は、ステップ#7に移って撮像素子7に電荷蓄積
時間の制限値を設定し、これと共に次のステップ#7に
おいて増幅器8の増幅率を上げる。
【0038】このように電荷蓄積時間の制限値に設定さ
れると、蓄積型の撮像素子7は、制限された電荷蓄積時
間に従って電荷を蓄積して電荷の画像信号を出力する。
この画像信号は、増幅率の上げられた増幅器8で増幅さ
れ、次のフィルタ回路9により特定の周波数成分が強調
され、次のA/Dコンバータ10によりデジタル変換さ
れて画像データとして逐次メモリ11に記憶される。
【0039】以下、上記同様に、ずれ量検出器12は、
メモリ11に記憶されているデジタル画像信号を逐次読
み出し、コントラスト値などの合焦度評価演算を繰り返
し実行し、その結果をフォーカス点からのずれ量として
求める。次に、CPU13は、ずれ量検出器12により
求められたフォーカス点からのずれ量を受け取り、この
ずれ量に基づいてステージ1を駆動する方向及び駆動量
を演算して求め、これらステージ1の駆動方向及び駆動
量をモータコントローラ14に設定する。
【0040】これにより、モータドライバ15によるモ
ータ16の回転駆動によりステージ1が観察光学系の光
軸6の方向と同一方向に上下動する。
【0041】上記説明で分かるように、タイミングジェ
ネレータ18は、撮像素子7から出力される画像信号中
の最大振幅が所定の信号レベルの範囲内に収まるように
撮像素子7の電荷蓄積時間を制御しているので、撮像素
子7に投影される画像の明るさ、コントラストが低下す
ると、画像信号の振幅が小さくなり電荷蓄積時間が長く
なる。例えば、画像が明るい場合には、図4(a)に示す
ように画像信号は時間間隔Tint(a)で出力され、画像が
暗くなると、同図(b)に示すように画像信号は時間間隔
Tint(b)で出力されるようになる。
【0042】従って、撮像素子7の電荷蓄積時間が長く
なると、撮像素子7から出力される画像信号のインター
バルも長くなり、フォーカス点からのずれ量の検出のイ
ンターバルも長くなるため、観察している試料2の位置
が断続的に変化するような場合、フォーカス位置への追
従性能が低下してしまう。
【0043】このため、顕微鏡において、特に高倍率の
対物レンズ4を用いた場合には、焦点深度が浅く、フォ
ーカス調節装置がフォーカス点の方向を認識できる範囲
が非常に狭いので、フォーカス点への追従性能が低下す
ると、フォーカス点の方向を認識できる範囲から外れて
しまい、追従できなくなる可能性もある。
【0044】これに対して本発明の装置では、試料2が
観察光学系の光軸3に対して垂直方向に移動しているこ
とが検出されると、CPU13の蓄積制限手段19によ
りタイミングジェネレータ18に対して蓄積制限の指令
を送出し、撮像素子7への電荷蓄積時間を必要以上に長
くしないように最長時間に制限を加えるので、試料2が
移動している場合でもフォーカス調整のインターバルを
短く保ててフォーカス位置への追従ができる。
【0045】(2) 次に、本発明の第2の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。なお、図1と同一部分に
は同一符号を付してその詳しい説明は省略する。
【0046】図5は顕微鏡のオートフォーカス装置の構
成図である。CPU13には、図6に示す焦点調整フロ
ーチャートに従って処理を実行するもので、この処理に
よってフィルタ手段20を有するものとなる。このフィ
ルタ手段20は、移動検出器17から出力される検出信
号を受け、この検出信号から試料2が観察光学系の光軸
3に対して垂直方向に移動していることを検出すると、
フィルタ回路9に対して撮像素子7から出力される画像
信号に含まれる低周波成分を強調する指令を発する機能
を有している。
【0047】フィルタ回路9は、低周波成分を強調する
指令を受けると、画像強調フィルタ定数を可変して、撮
像素子7から出力される画像信号に含まれる低周波成分
を強調する。
【0048】次に、上記の如く構成された装置の作用に
ついて説明する。
【0049】試料2の画像は、顕微鏡の対物レンズ4、
光分岐光学系5及び結像レンズ6を通して蓄積型の撮像
素子7に投影される。この撮像素子7は、タイミングジ
ェネレータ18により設定された電荷蓄積時間に従って
電荷を蓄積し、この電荷蓄積時間に応じた電荷の画像信
号を出力する。
【0050】このときタイミングジェネレータ18は、
増幅器8で増幅された画像信号を入力し、この画像信号
中の最大振幅が所定レベルの範囲内に収まるように撮像
素子7に対する最適な電荷蓄積時間を算出することは上
記の通りである。
【0051】撮像素子7から出力された画像信号は、上
記の通り増幅器8で増幅され、次のフィルタ回路9によ
り特定の周波数成分が強調され、次のA/Dコンバータ
10によりデジタル変換されて画像データとして逐次メ
モリ11に記憶される。
【0052】ここで、CPU13は、ステップ#20に
おいて移動検出器17から出力される検出信号を受け取
って試料2が観察光学系の光軸3に対して垂直方向に移
動したか否かを判断する。
【0053】この判断の結果、試料2が移動していなけ
れば、CPU13は、ステップ#21に移ってフィルタ
回路9に対しては通常通り特定の周波数成分を強調する
ように設定する。
【0054】このようにフィルタ回路9の設定のときに
画像データが逐次メモリ11に記憶されると、ずれ量検
出器12は、CPU13からの指令を受けて、ステップ
#22において、メモリ11に記憶されているデジタル
画像信号を逐次読み出し、次のステップ#23において
デジタル画像信号からコントラスト値などの合焦度評価
演算を繰り返し実行し、その結果をステップ#24にお
いてフォーカス点からのずれ量として求める。
【0055】次に、CPU13は、ステップ#25にお
いて、ずれ量検出器12により求められたフォーカス点
からのずれ量を受け取り、このずれ量に基づいてステー
ジ1を駆動する方向及び駆動量を演算して求め、これら
ステージ1の駆動方向及び駆動量をモータコントローラ
14に設定する。
【0056】このモータコントローラ14は、CPU1
3により設定されたステージ1の駆動方向及び駆動量に
基づいてモータ駆動タイミング信号をモータドライバ1
5に送出する。このモータドライバ15は、モータ駆動
タイミング信号を受けてモータ16を回転駆動する。こ
のモータ16の回転によってステージ1は、観察光学系
の光軸3の方向と同一方向に上下動する。
【0057】一方、上記ステップ#20での判断の結
果、試料2が移動していれば、CPU13のフィルタ手
段20は、ステップ#26に移って、フィルタ回路9に
対し、撮像素子7から出力される画像信号に含まれる低
周波成分を強調する指令を発する。
【0058】このとき撮像素子7から出力された画像信
号は、上記の通り増幅器8で増幅され、次のフィルタ回
路9により低周波数成分が強調される。
【0059】そして、低周波数成分が強調された画像信
号は、A/Dコンバータ10によりデジタル変換されて
画像データとして逐次メモリ11に記憶される。
【0060】このように画像データが逐次メモリ11に
記憶されると、ずれ量検出器12は、CPU13からの
指令を受けて、ステップ#22において、メモリ11に
記憶されているデジタル画像信号を逐次読み出し、次の
ステップ#23においてデジタル画像信号からコントラ
スト値などの合焦度評価演算を繰り返し実行し、その結
果をステップ#24においてフォーカス点からのずれ量
として求める。
【0061】次に、CPU13は、ステップ#25にお
いて、ずれ量検出器12により求められたフォーカス点
からのずれ量を受け取り、このずれ量に基づいてステー
ジ1を駆動する方向及び駆動量を演算して求め、これら
ステージ1の駆動方向及び駆動量をモータコントローラ
14に設定する。
【0062】このモータコントローラ14は、CPU1
3により設定されたステージ1の駆動方向及び駆動量に
基づいてモータ駆動タイミング信号をモータドライバ1
5に送出する。このモータドライバ15は、モータ駆動
タイミング信号を受けてモータ16を回転駆動する。こ
のモータ16の回転によってステージ1は、観察光学系
の光軸3の方向と同一方向に上下動する。
【0063】通常、コントラスト方式の焦点調節装置で
は、画像信号中の高周波成分の強度によってフォーカス
点からのずれ量を検出する方式が採られている。蓄積型
の撮像素子7に試料2の画像を投影して試料2の画像信
号を得る場合、撮像素子7上に投影される試料2の位置
が変化すると、一回の画像情報の蓄積の間に複数の異な
った画像が重なり合うことになり、その結果として撮像
素子7から出力される画像信号に含まれる周波数成分の
うち高周波成分は小さくなり、低周波成分が多く残るよ
うになる。例えば、試料2が停止しているときには図7
(a)に示すように比較的高周波成分が多く含まれている
画像信号が得られるが、試料2が移動しているときには
同図(b)に示すように高周波成分が除去された画像信号
となる。
【0064】従って、試料2が観察光学系の光軸3に対
して垂直方向に移動していることが検出されると、フィ
ルタ回路9に対して撮像素子7から出力される画像信号
に含まれる低周波成分を強調することにより、試料2の
移動により画像が変化することによって画像の高周波成
分が小さくなっても、常に最適なフォーカス調整ができ
て試料2に対する追従性を高く保つことができる。
【0065】なお、本発明は、上記第1及び第2の実施
の形態に限定されるものではなく次の通りに変形しても
よい。
【0066】例えば、CPU13は、上記第1の実施の
形態における蓄積制限手段19と第2の実施の形態にお
けるフィルタ手段20との両機能を有するようにしても
よい。この場合、CPU13は、移動検出器17から出
力される検出信号を受け、この検出信号から試料2が観
察光学系の光軸3に対して垂直方向に移動していること
を検出すると、タイミングジェネレータ18に対して蓄
積制限の指令を発して撮像素子7への電荷蓄積時間の最
長時間に制限を加え、かつフィルタ回路9に対して撮像
素子7から出力される画像信号に含まれる低周波成分を
強調する指令を発する機能を有するものとなる。
【0067】又、上記第1及び第2の実施の形態では、
移動検出器17を用いてステージ1が移動しているか静
止しているか否かを検出しているが、この移動検出器1
7を速度検出器に代えてステージ1の移動速度を検出可
能な構成としてもよい。このような構成にすることによ
り、ステージ1の移動速度に応じて上記第1の実施の形
態で説明したように撮像素子7への電荷蓄積時間の最長
時間の制限値を可変したり、又は上記第2の実施の形態
で説明したようにフィルタ回路9に対する低周波成分を
強調するための画像強調フィルタ定数を可変したりする
ものとなり、これら電荷蓄積時間の制限及び低周波成分
の強調の相乗効果及びきめ細かい制御によって追従制御
を向上できる。
【0068】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、試
料を移動しながら観察しても試料に対する追従性を高く
保つことができる顕微鏡のオートフォーカス装置を提供
できる。
【0069】又、本発明によれば、試料の移動により画
像が変化することによって画像の高周波成分が小さくな
っても、常に最適なフォーカス調整ができて試料に対す
る追従性を高く保つことができる顕微鏡のオートフォー
カス装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる顕微鏡のオートフォーカス装置
の第1の実施の形態を示す構成図。
【図2】本発明に係わる顕微鏡のオートフォーカス装置
の第1の実施の形態における電荷蓄積時間制御フローチ
ャート。
【図3】本発明に係わる顕微鏡のオートフォーカス装置
の第1の実施の形態における焦点調整フローチャート。
【図4】撮像素子への電荷蓄積時間の調整を示す図。
【図5】本発明に係わる顕微鏡のオートフォーカス装置
の第2の実施の形態を示す構成図。
【図6】本発明に係わる顕微鏡のオートフォーカス装置
の第2の実施の形態における焦点調整フローチャート。
【図7】蓄積型の撮像素子から出力される画像信号に含
まれる周波数成分を示す図。
【符号の説明】
1:ステージ、 2:試料、 3:観察光学系の光軸、 4:対物レンズ、 5:光分岐光学系、 6:結像レンズ、 7:蓄積型の撮像素子、 8:増幅器、 9:フィルタ回路、 10:A/Dコンバータ、 11:メモリ、 12:ずれ量検出器、 13:CPU、 14:モータコントローラ、 15:モータドライバ、 16:モータ、 17:移動検出器、 18:タイミングジェネレータ、 19:蓄積制限手段、 20:フィルタ手段。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 顕微鏡を通して試料の画像を蓄積型の撮
    像素子に投影し、この撮像素子への電荷蓄積時間を前記
    画像の光強度に応じて制御し、かつ前記撮像素子から出
    力される画像信号に基づいて前記試料に対するフォーカ
    ス調整を行う顕微鏡のオートフォーカス装置において、 前記試料が移動していることを検出する移動検出手段
    と、 この移動検出手段により前記試料の移動が検出される
    と、前記撮像素子への電荷蓄積時間の最長時間に制限を
    加える蓄積制限手段と、を具備したことを特徴とする顕
    微鏡のオートフォーカス装置。
  2. 【請求項2】 顕微鏡を通して試料の画像を蓄積型の撮
    像素子に投影し、この撮像素子への電荷蓄積時間を前記
    画像の光強度に応じて制御し、かつ前記撮像素子から出
    力される画像信号に基づいて前記試料に対するフォーカ
    ス調整を行う顕微鏡のオートフォーカス装置において、 前記試料が移動していることを検出する移動検出手段
    と、 この移動検出手段により前記試料の移動が検出される
    と、前記撮像素子から出力される画像信号に含まれる低
    周波成分を強調するフィルタ手段と、を具備したことを
    特徴とする顕微鏡のオートフォーカス装置。
  3. 【請求項3】 顕微鏡を通して試料の画像を蓄積型の撮
    像素子に投影し、この撮像素子への電荷蓄積時間を前記
    画像の光強度に応じて制御し、かつ前記撮像素子から出
    力される画像信号に基づいて前記試料に対するフォーカ
    ス調整を行う顕微鏡のオートフォーカス装置において、 前記試料が移動していることを検出する移動検出手段
    と、 この移動検出手段により前記試料の移動が検出される
    と、前記撮像素子への電荷蓄積時間の最長時間に制限を
    加える蓄積制限手段と、 前記移動検出手段により前記試料の移動が検出される
    と、前記撮像素子から出力される画像信号に含まれる低
    周波成分を強調するフィルタ手段と、を具備したことを
    特徴とする顕微鏡のオートフォーカス装置。
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