JP2001083185A - 電流計測装置 - Google Patents

電流計測装置

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JP2001083185A
JP2001083185A JP26030499A JP26030499A JP2001083185A JP 2001083185 A JP2001083185 A JP 2001083185A JP 26030499 A JP26030499 A JP 26030499A JP 26030499 A JP26030499 A JP 26030499A JP 2001083185 A JP2001083185 A JP 2001083185A
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resistor
resistance
input winding
winding
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JP26030499A
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English (en)
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Naritoshi Hoshino
就俊 星野
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】温度変化による特性のばらつきを無くした電流
計測装置を提供する。 【解決手段】電流計測装置は、被計測電流Iaの流れる
被計測電流路1に直列に接続された抵抗2と、抵抗2の
両端間に入力巻線4が接続されたトランス3と、トラン
ス3のコア3aに発生する磁束Φaを検出する磁気検出
手段6と、コア3aに巻回された補償巻線5と、磁気検
出手段6の検出結果に応じて補償巻線5に補償電流Ib
を流し、磁束Φaの変化を打ち消すような磁束Φbを発
生させる磁気平衡回路7と、補償電流Ibを検出し、こ
の補償電流Ibから被計測電流Iaを検出する電流検出
回路8とを備えている。ここで、通電時に抵抗2及び入
力巻線4に夫々発生する温度変化分が異なっており、こ
の温度変化による抵抗2及び入力巻線4の抵抗値変化の
割合が略等しくなるよう、抵抗2及び入力巻線4は互い
に抵抗温度係数の異なる金属材料から形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被計測電流路との
間で絶縁を保持した状態で被計測電流路に流れる直流電
流又は交流電流を計測する電流計側装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来の電流計側装置の概略構成図を図6
に示す。この電流計測装置は、被計測電流Iaの流れる
被計測電流路1に直列に接続された抵抗2′と、抵抗
2′の両端間に入力巻線4′が接続されたトランス3
と、トランス3のコア3aに発生する磁束Φaを検出す
る例えばホール素子からなる磁気検出手段6と、トラン
ス3のコア3aに巻回された補償巻線5と、直流電源E
1,E2から電源供給され、磁気検出手段6の検出結果
に応じて補償電流Ibを補償巻線5に流し、トランス3
のコア3aに発生する磁束Φaの変化を打ち消すような
磁束Φbをコア3aに発生させる磁気平衡回路7と、ト
ランス3の補償巻線5に直列接続された検出抵抗Rsの
電圧降下から補償巻線5に流れる補償電流Ibを検出
し、この補償電流Ibから被計測電流路1に流れる被計
測電流Iaを検出する電流検出回路8とを備えたものが
あった。ここに、抵抗2′から被計測電流路1に流れる
被計測電流Iaを分流する分流器(所謂無誘導分流器)
が構成される(例えば、特開平7−98337号公報参
照)。
【0003】以下に、この電流計測装置の動作について
簡単に説明する。被計測電流路1に被計測電流Iaが流
れると、抵抗2′の抵抗値と入力巻線4′の抵抗値との
分流比で定まる電流Iinが入力巻線4′に流れ、トラン
ス3のコア3aに磁束Φaが発生する。
【0004】この磁束Φaは磁気検出手段6によって検
出され、磁気検出手段6は磁束Φaに比例した検出電圧
を磁気平衡回路7に出力する。磁気平衡回路7では、磁
気検出手段6の検出結果に基づいて補償巻線5に補償電
流Ibを流し、この補償電流Ibによって磁束Φaを打
ち消すような向き及び大きさの磁束Φbをコア3aに発
生させ、磁気的な平衡状態を保っている。
【0005】ここで、被計測電流Iaと入力巻線4′に
流れる電流Iin、電流Iinと磁気平衡回路7から補償巻
線5に供給される補償電流Ibとはそれぞれ比例してい
るので、補償電流Ibが流れる経路に挿入された検出抵
抗Rsには、被計測電流Iaに比例した電圧降下が発生
する。したがって、電流検出回路8では、検出抵抗Rs
の電圧降下から補償電流Ibを検出することにより、被
計測電流Iaを検出することができる。
【0006】ところで、トランス3の入力巻線4′及び
抵抗2′の温度T(T=25+Δt(℃))における抵
抗値R1,R2はそれぞれ次式で表される。
【0007】R1=R1a(1+a×Δt) R2=R2a(1+b×Δt) ただし、R1a,R2aは、それぞれ、25℃における
入力巻線4′及び抵抗2′の抵抗値であり、a,bは、
それぞれ、入力巻線4′及び抵抗2′の抵抗温度係数
(ppm/℃)である。
【0008】ここで、周囲温度の変化によって、図7に
示すように入力巻線4′及び抵抗2′の温度がT1
(℃)からT2(℃)へ同じように変化した場合に、入
力巻線4′の抵抗値はR1(Ω)からR1′(Ω)に変
化し、抵抗2′の抵抗値はR2(Ω)からR2′(Ω)
に変化したとする。尚、図7中のは入力巻線4′の温
度と抵抗値との関係を示し、図7中のは抵抗2′の温
度と抵抗値との関係を示している。
【0009】従来の電流計測装置では、トランス3の入
力巻線4′と抵抗2′とは抵抗温度係数の等しい金属材
料で形成されており、その抵抗値は同じ割合で変化する
ので、入力巻線4′の抵抗値と抵抗2′の抵抗値との比
率は温度変化の前後で略等しくなる(すなわち、R1/
R2=R1′/R2′)。したがって、温度変化の前後
で抵抗2′と入力巻線4′の分流比は変化せず、抵抗値
の温度変化によって生じる検出特性のばらつきを打ち消
すことができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の電流計測装
置では、通電時に抵抗2′及びトランス3の入力巻線
4′にそれぞれ一定電流が流れると、抵抗2′及び入力
巻線4′はそれぞれのジュール熱によって発熱し、それ
ぞれの発熱量と熱伝達面積で定まる飽和温度に収束する
のであるが、抵抗2′及び入力巻線4′の設置の仕方に
よって熱伝達面積が異なったり、抵抗2′と入力巻線
4′の分流比の違いによって、抵抗2′と入力巻線4′
に夫々発生するジュール熱が異なるため、図8(a)に
示すように、入力巻線4′及び抵抗2′の温度上昇分Δ
T2,ΔT3(℃)が異なる場合があった(ΔT3>Δ
T2)。尚、図8(a)中のは入力巻線4′の温度変
化を示し、図8(a)中のは抵抗2′の温度変化を示
す。また、周囲温度をT1とすると、入力巻線4′及び
抵抗2′の飽和温度T2,T3は、それぞれ、次式のよ
うに表される。
【0011】T2=T1+ΔT2 T3=T1+ΔT3 このように、通電時における入力巻線4′及び抵抗2′
の飽和温度T2,T3が異なり、図8(b)に示すよう
に、温度変化の前後で入力巻線4′の抵抗値がR1から
R1′に変化し、抵抗2′の抵抗値がR2からR2″に
変化したとすると、入力巻線4′及び抵抗2′は抵抗温
度係数の等しい金属材料で形成されているので、温度変
化による入力巻線4′の抵抗値変化の割合と抵抗2′の
抵抗値変化の割合が等しくなくなる。したがって、温度
変化の前後で、入力巻線4′の抵抗値と抵抗2′の抵抗
値との比率が変化するため(R1/R2≠R1′/R
2″)、抵抗2′と入力巻線4′の分流比が変化し、温
度変化によって検出特性がばらつくという問題があっ
た。尚、図8(b)中のは入力巻線4′の温度と抵抗
値との関係を示し、図8(b)中のは抵抗2′の温度
と抵抗値との関係を示している。
【0012】本発明は上記問題点に鑑みて為されたもの
であり、その目的とするところは、温度変化による検出
特性のばらつきを低減した電流計測装置を提供すること
にある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明では、被計測電流路に流れる被計測
電流を分流する分流器と、分流器の出力端子間に入力巻
線が接続されたトランスと、トランスのコアに発生する
磁束を検出する磁気検出手段と、トランスのコアに巻回
された補償巻線と、磁気検出手段の検出結果に応じて補
償電流を補償巻線に流し、トランスのコアに発生する磁
束の変化を打ち消すような磁束をコアに発生させる磁気
平衡回路と、トランスの補償巻線に流れる補償電流を検
出し、この補償電流から被計測電流路に流れる被計測電
流を検出する電流検出回路とを備え、前記分流器は被計
測電流路に直列に挿入された分流手段を有し、通電時に
前記分流手段及び前記入力巻線に夫々発生する温度変化
分が異なっており、前記分流手段の金属材料と前記入力
巻線の金属材料とは、前記分流手段及び前記入力巻線の
温度変化による抵抗値変化の割合が略等しくなるように
適宜選定された互いに抵抗温度係数の異なる金属材料の
組み合わせからなることを特徴とし、分流器からトラン
スの入力巻線に流れる電流は、分流手段と入力巻線との
抵抗比で定まり、分流手段の金属材料と入力巻線の金属
材料とを、分流手段及び入力巻線の温度変化による抵抗
値変化の割合が略等しくなるよう、互いに抵抗温度係数
の異なる金属材料の組み合わせに適宜選定しているの
で、分流手段及び入力巻線の温度変化分が異なる場合で
も、温度変化の前後で分流手段と入力巻線の抵抗値の比
率を略一定にでき、電流の検出特性がばらつくのを防止
できる。
【0014】請求項2の発明では、請求項1の発明にお
いて、前記分流手段は、互いに抵抗温度係数の異なる金
属材料から形成された複数の分流部からなることを特徴
とし、分流手段は、互いに抵抗温度係数の異なる金属材
料から形成された複数の分流部から構成されているの
で、分流手段の抵抗温度係数を所望の値に設定すること
ができる。
【0015】請求項3の発明では、請求項1の発明にお
いて、前記トランスの入力巻線は、互いに抵抗温度係数
の異なる金属材料から形成された複数の巻線部からなる
ことを特徴とし、入力巻線は、互いに抵抗温度係数の異
なる金属材料から形成された複数の巻線部から構成され
ているので、入力巻線の抵抗温度係数を所望の値に設定
することができる。
【0016】請求項4の発明では、請求項1の発明にお
いて、前記分流手段は、互いに抵抗温度係数の異なる金
属材料から形成された複数の分流部からなり、前記トラ
ンスの入力巻線は、互いに抵抗温度係数の異なる金属材
料から形成された複数の巻線部からなることを特徴と
し、分流手段は、互いに抵抗温度係数の異なる金属材料
から形成された複数の分流部から構成され、入力巻線
は、互いに抵抗温度係数の異なる金属材料から形成され
た複数の巻線部から構成されているので、分流手段及び
入力巻線の抵抗温度係数をそれぞれ所望の値に設定する
ことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
して説明する。
【0018】(実施形態1)図1に本実施形態の電流計
側装置の概略構成図を示す。この電流計測装置は、被計
測電流Iaの流れる被計測電流路1に直列に接続された
抵抗2と、抵抗2の両端間に入力巻線4が接続されたト
ランス3と、トランス3のコア3aに発生する磁束Φa
を検出する例えばホール素子からなる磁気検出手段6
と、トランス3のコア3aに巻回された補償巻線5と、
直流電源E1,E2から電源供給され、磁気検出手段6
の検出結果に応じて補償電流Ibを補償巻線5に流し、
トランス3のコア3aに発生する磁束Φaの変化を打ち
消すような磁束Φbをコア3aに発生させる磁気平衡回
路7と、トランス3の補償巻線5に直列接続された検出
抵抗Rsの電圧降下から補償巻線5に流れる補償電流I
bを検出し、この補償電流Ibから被計測電流路1に流
れる被計測電流Iaを検出する電流検出回路8とを備え
ており、本実施形態の電流計測装置では、抵抗2の金属
材料と入力巻線4の金属材料とに抵抗温度係数の異なる
金属材料を用いている。尚、抵抗2から被計測電流路1
に流れる被計測電流Iaを分流する分流器(所謂無誘導
分流器)の分流手段が構成される。
【0019】以下に、この電流計側装置の動作について
簡単に説明する。被計測電流路1に被計測電流Iaが流
れると、抵抗2の抵抗値と入力巻線4の抵抗値との分流
比で定まる電流Iinが入力巻線4に流れ、トランス3の
コア3aに磁束Φaが発生する。
【0020】この磁束Φaは磁気検出手段6によって検
出され、磁気検出手段6は磁束Φaに比例した検出電圧
を磁気平衡回路7に出力する。磁気平衡回路7では、磁
気検出手段6の検出結果に基づいて補償巻線5に補償電
流Ibを流し、この補償電流Ibによって磁束Φaを打
ち消すような向き及び大きさの磁束Φbをコア3aに発
生させ、磁気的な平衡状態を保っている。
【0021】ここで、被計測電流Iaと入力巻線4に流
れる電流Iin、電流Iinと磁気平衡回路7から補償巻線
5に供給される補償電流Ibとはそれぞれ比例している
ので、補償電流Ibが流れる経路に挿入された検出抵抗
Rsには、被計測電流Iaに比例した電圧降下が発生す
る。したがって、電流検出回路8では、検出抵抗Rsの
電圧降下から補償電流Ibを検出することにより、被計
測電流Iaを検出することができる。
【0022】ところで、通電時に抵抗2及びトランス3
の入力巻線4にそれぞれ一定電流が流れると、抵抗2及
び入力巻線4はそれぞれジュール熱によって発熱し、そ
れぞれの発熱量と熱伝達面積で定まる飽和温度に収束す
るのであるが、抵抗2及び入力巻線4の設置の仕方によ
って熱伝達面積が異なったり、抵抗2と入力巻線4との
分流比の違いによって、抵抗2と入力巻線4に夫々発生
するジュール熱が異なるため、入力巻線4及び抵抗2の
飽和温度が異なる場合があった。
【0023】例えば、入力巻線4の周囲温度T1からの
温度変化分ΔT2に比べて、抵抗2の周囲温度T1から
の温度変化分ΔT3の方が大きく、入力巻線4の飽和温
度T2(=T1+ΔT2)に比べて抵抗2の飽和温度T
3(=T1+ΔT3)の方が高くなっている場合は、抵
抗2と入力巻線4とで温度変化による抵抗値変化の割合
が略等しくなるように、入力巻線4の金属材料に、例え
ば抵抗温度係数が約200ppm/℃のCN30を選定
し、抵抗2の金属材料に、CN30に比べて抵抗温度係
数の小さい例えば抵抗温度係数が約±100ppm/℃
のCN49を選定している。
【0024】ここで、通電時に入力巻線4の温度がT1
(℃)からT2(℃)へ変化し、抵抗2の温度がT1
(℃)からT3(℃)へ変化した際に、入力巻線4の抵
抗値がR1(Ω)からR1″(Ω)に変化し、抵抗2の
抵抗値がR1(Ω)からR1″(Ω)に変化したとする
と(図2参照)、上述のように温度変化の前後で入力巻
線4の抵抗値変化の割合と、抵抗2の抵抗値変化の割合
とが略等しくなるように、入力巻線4及び抵抗2は抵抗
温度係数の異なる金属材料で形成されているので、温度
変化の前後で入力巻線4の抵抗値と抵抗2の抵抗値との
比率は略等しくなり(R1/R2=R1″/R2″)、
抵抗2と入力巻線4の分流比は変化しないので、抵抗値
の温度変化によって生じる検出特性のばらつきを打ち消
すことができる。尚、図2中のは入力巻線4の温度と
抵抗値との関係を示し、図2中のは抵抗2の温度と抵
抗値との関係を示している。
【0025】このように、抵抗2の金属材料と入力巻線
4の金属材料とは、通電時に入力巻線4及び抵抗2にそ
れぞれ発生する温度変化分ΔT2,ΔT3(ΔT1≠Δ
T2)が異なる場合に、この温度変化分ΔT2,ΔT3
による抵抗値変化の割合が略等しくなるように適宜選定
された互いに抵抗温度係数の異なる金属材料の組み合わ
せになっているので、通電時に抵抗2及び入力巻線4に
それぞれ発生する温度変化分ΔT2,ΔT3が異なった
としても、温度変化の前後で抵抗2と入力巻線4の抵抗
値の比率(分流比)を略一定にでき、温度変化によって
検出特性がばらつくのを防止できる。
【0026】尚、本実施形態では、抵抗2の金属材料を
CN49、入力巻線4の金属材料をCN30としている
が、抵抗2及び入力巻線4の金属材料の組み合わせを上
記の組み合わせに限定する趣旨のものではなく、通電時
に抵抗及び入力巻線にそれぞれ発生する温度変化分が異
なる場合に、抵抗及び入力巻線の温度変化による抵抗値
変化の割合が略等しくなるよう、抵抗及び入力巻線の金
属材料の組み合わせを適宜選定すれば良い。例えば通電
時における入力巻線4の温度変化分ΔT2に比べて、抵
抗2の温度変化分ΔT3の方が大きい場合は、抵抗2の
金属材料に、入力巻線4の金属材料に比べて抵抗温度係
数の小さい金属材料を選定すれば良く、その温度変化分
ΔT3,ΔT2の差に応じて、抵抗2の金属材料と入力
巻線の金属材料とに、表1のa〜eに示すような組み合
わせのものを適宜選定すれば良い。また上述とは逆に、
例えば通電時における入力巻線4の温度変化分ΔT2に
比べて、抵抗2の温度変化分ΔT3の方が小さい場合
は、抵抗2の金属材料に、入力巻線4の金属材料に比べ
て抵抗温度係数の大きい金属材料を選定すれば良い。
【0027】
【表1】
【0028】(実施形態2)図3に本実施形態の電流計
測装置の概略構成図を示す。本実施形態では、実施形態
1の電流計測装置において、抵抗2を複数(例えば本実
施形態では2個)の抵抗体(分流部)2a,2bの直列
回路で構成しており、各抵抗体2a,2bの金属材料を
互いに抵抗温度係数の異なる金属材料としている。尚、
抵抗2以外の構成は実施形態1の電流計測装置と同様で
あるので、同一の構成要素には同一の符号を付してその
説明を省略する。
【0029】実施形態1の電流計測装置では、抵抗2は
一つの金属材料で形成されているが、本実施形態では抵
抗2を、抵抗温度係数の異なる抵抗体2a,2bから構
成しており、抵抗体2a,2bの金属材料を例えばCN
49、CN30、CN15などの金属材料の中から適宜
選定することにより、抵抗2全体の抵抗温度係数を所望
の値に設定することができる。尚、抵抗体2a,2bの
金属材料を上記の金属材料に限定する趣旨のものではな
く、所望の抵抗温度係数が得られるように金属材料を適
宜選定すれば良い。
【0030】したがって、抵抗2を構成する抵抗体2
a,2bの金属材料や、入力巻線4の金属材料の組み合
わせを適宜選定することにより、通電時に抵抗2や入力
巻線4にそれぞれ発生する温度変化分が異なる場合で
も、抵抗2及び入力巻線4の温度変化による抵抗値変化
の割合を略等しくでき、温度変化の前後で抵抗2と入力
巻線4の抵抗値の比率(分流比)を略一定にでき、温度
変化によって電流の検出特性がばらつくのを防止でき
る。
【0031】(実施形態3)図4に本実施形態の電流計
測装置の概略構成図を示す。本実施形態では、実施形態
1の電流計測装置において、トランス3の入力巻線4を
複数(例えば本実施形態では2個)の巻線部4a,4b
の直列回路で構成しており、各巻線部4a,4bの金属
材料を互いに抵抗温度係数の異なる金属材料としてい
る。尚、トランス3の入力巻線4以外の構成は実施形態
1の電流計測装置と同様であるので、同一の構成要素に
は同一の符号を付してその説明を省略する。
【0032】実施形態1の電流計測装置では、トランス
3の入力巻線4は一つの金属材料で形成されているが、
本実施形態では入力巻線4を、抵抗温度係数の異なる巻
線部4a,4bから構成しており、巻線部4a,4bの
金属材料を例えばCN30、CN15、CN10などの
金属材料の中から適宜選定することにより、入力巻線4
全体の抵抗温度係数を所望の値に設定することができ
る。尚、巻線部4a,4bの金属材料を上記の金属材料
に限定する趣旨のものではなく、所望の抵抗温度係数が
得られるように金属材料を適宜選定すれば良い。
【0033】したがって、抵抗2の金属材料や、入力巻
線4を構成する巻線部4a,4bの金属材料の組み合わ
せを適宜選定することにより、通電時に抵抗2や入力巻
線4にそれぞれ発生する温度変化が異なる場合でも、抵
抗2及び入力巻線4の温度変化による抵抗値変化の割合
を略等しくでき、温度変化の前後で抵抗2と入力巻線4
の抵抗値の比率(分流比)を略一定にでき、温度変化に
よって電流の検出特性がばらつくのを防止できる。
【0034】(実施形態4)図5に本実施形態の電流計
測装置の概略構成図を示す。本実施形態では、実施形態
1の電流計測装置において、抵抗2を複数(例えば本実
施形態では2個)の抵抗体2a,2bの直列回路で構成
するとともに、トランス3の入力巻線4を複数(例えば
本実施形態では2個)の巻線部4a,4bの直列回路で
構成しており、各抵抗体2a,2bの金属材料を互いに
抵抗温度係数の異なる金属材料とし、各巻線部4a,4
bの金属材料を互いに抵抗温度係数の異なる金属材料と
している。尚、抵抗2及びトランス3の入力巻線4以外
の構成は実施形態1の電流計測装置と同様であるので、
同一の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略
する。
【0035】実施形態1の電流計測装置では、抵抗2及
びトランス3の入力巻線はそれぞれ一つの金属材料で形
成されているが、本実施形態では抵抗2を、抵抗温度係
数の異なる抵抗体2a,2bから構成し、トランス3の
入力巻線4を、抵抗温度係数の異なる巻線部4a,4b
から構成しており、抵抗体2a,2bの金属材料を例え
ばCN49、CN30、CN15などの金属材料の中か
ら適宜選定するとともに、巻線部4a,4bの金属材料
を例えばCN30、CN15、CN10などの金属材料
の中から適宜選定することにより、抵抗2全体の抵抗温
度係数及び入力巻線4全体の抵抗温度係数をそれぞれ所
望の値に設定することができる。尚、抵抗体2a,2b
の金属材料や巻線部4a,4bの金属材料を上記の金属
材料に限定する趣旨のものではなく、所望の抵抗温度係
数が得られるように金属材料を適宜選定すれば良い。
【0036】したがって、抵抗2を構成する抵抗体2
a,2bの金属材料や、入力巻線4を構成する巻線部4
a,4bの金属材料の組み合わせを適宜選定することに
より、通電時に抵抗2や入力巻線4にそれぞれ発生する
温度変化が異なる場合でも、抵抗2及び入力巻線4の温
度変化による抵抗値変化の割合を略等しくでき、温度変
化の前後で抵抗2と入力巻線4の抵抗値の比率(分流
比)を略一定にでき、温度変化によって電流の検出特性
がばらつくのを防止できる。
【0037】
【発明の効果】上述のように、請求項1の発明は、被計
測電流路に流れる被計測電流を分流する分流器と、分流
器の出力端子間に入力巻線が接続されたトランスと、ト
ランスのコアに発生する磁束を検出する磁気検出手段
と、トランスのコアに巻回された補償巻線と、磁気検出
手段の検出結果に応じて補償電流を補償巻線に流し、ト
ランスのコアに発生する磁束の変化を打ち消すような磁
束をコアに発生させる磁気平衡回路と、トランスの補償
巻線に流れる補償電流を検出し、この補償電流から被計
測電流路に流れる被計測電流を検出する電流検出回路と
を備え、前記分流器は被計測電流路に直列に挿入された
分流手段を有し、通電時に前記分流手段及び前記入力巻
線に夫々発生する温度変化分が異なっており、前記分流
手段の金属材料と前記入力巻線の金属材料とは、前記分
流手段及び前記入力巻線の温度変化による抵抗値変化の
割合が略等しくなるように適宜選定された互いに抵抗温
度係数の異なる金属材料の組み合わせからなることを特
徴とし、分流器からトランスの入力巻線に流れる電流
は、分流手段と入力巻線との抵抗比で定まり、分流手段
の金属材料と入力巻線の金属材料とを、分流手段及び入
力巻線の温度変化による抵抗値変化の割合が略等しくな
るよう、互いに抵抗温度係数の異なる金属材料の組み合
わせに適宜選定しているので、分流手段及び入力巻線の
温度変化分が異なる場合でも、温度変化の前後で分流手
段と入力巻線の抵抗値の比率を略一定にでき、電流の検
出特性がばらつくのを防止できるという効果がある。
【0038】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記分流手段は、互いに抵抗温度係数の異なる金属
材料から形成された複数の分流部からなることを特徴と
し、分流手段は、互いに抵抗温度係数の異なる金属材料
から形成された複数の分流部から構成されているので、
分流手段の抵抗温度係数を所望の値に設定できるという
効果がある。
【0039】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、前記トランスの入力巻線は、互いに抵抗温度係数の
異なる金属材料から形成された複数の巻線部からなるこ
とを特徴とし、入力巻線は、互いに抵抗温度係数の異な
る金属材料から形成された複数の巻線部から構成されて
いるので、入力巻線の抵抗温度係数を所望の値に設定で
きるという効果がある。
【0040】請求項4の発明は、請求項1の発明におい
て、前記分流手段は、互いに抵抗温度係数の異なる金属
材料から形成された複数の分流部からなり、前記トラン
スの入力巻線は、互いに抵抗温度係数の異なる金属材料
から形成された複数の巻線部からなることを特徴とし、
分流手段は、互いに抵抗温度係数の異なる金属材料から
形成された複数の分流部から構成され、入力巻線は、互
いに抵抗温度係数の異なる金属材料から形成された複数
の巻線部から構成されているので、分流手段及び入力巻
線の抵抗温度係数をそれぞれ所望の値に設定できるとい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の電流計測装置を示す概略構成図で
ある。
【図2】同上に用いる抵抗及びトランスの入力巻線の温
度変化と抵抗値変化との関係を示す図である。
【図3】実施形態2の電流計測装置を示す概略構成図で
ある。
【図4】実施形態3の電流計測装置を示す概略構成図で
ある。
【図5】実施形態4の電流計測装置を示す概略構成図で
ある。
【図6】従来の電流計測装置を示す概略構成図である。
【図7】同上に用いる抵抗及びトランスの入力巻線の温
度と抵抗値との関係を示す図である。
【図8】(a)は同上に用いる抵抗及びトランスの入力
巻線の通電時の温度変化を示す図であり、(b)は温度
と抵抗値との関係を示す図である。
【符号の説明】
1 被計測電流路 2 抵抗 3 トランス 3a コア 4 入力巻線 5 補償巻線 6 磁気検出手段 7 磁気平衡回路 8 電流検出回路 Ia 被計測電流 Ib 補償電流 Φa,Φb 磁束
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年10月12日(1999.10.
12)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】ここで、通電時に入力巻線4の温度がT1
(℃)からT2(℃)へ変化し、抵抗2の温度がT1
(℃)からT3(℃)へ変化した際に、入力巻線4の抵
抗値がR1(Ω)からR1″(Ω)に変化し、抵抗2の
抵抗値がR(Ω)からR″(Ω)に変化したとする
と(図2参照)、上述のように温度変化の前後で入力巻
線4の抵抗値変化の割合と、抵抗2の抵抗値変化の割合
とが略等しくなるように、入力巻線4及び抵抗2は抵抗
温度係数の異なる金属材料で形成されているので、温度
変化の前後で入力巻線4の抵抗値と抵抗2の抵抗値との
比率は略等しくなり(R1/R2=R1″/R2″)、
抵抗2と入力巻線4の分流比は変化しないので、抵抗値
の温度変化によって生じる検出特性のばらつきを打ち消
すことができる。尚、図2中のは入力巻線4の温度と
抵抗値との関係を示し、図2中のは抵抗2の温度と抵
抗値との関係を示している。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被計測電流路に流れる被計測電流を分流す
    る分流器と、分流器の出力端子間に入力巻線が接続され
    たトランスと、トランスのコアに発生する磁束を検出す
    る磁気検出手段と、トランスのコアに巻回された補償巻
    線と、磁気検出手段の検出結果に応じて補償電流を補償
    巻線に流し、トランスのコアに発生する磁束の変化を打
    ち消すような磁束をコアに発生させる磁気平衡回路と、
    トランスの補償巻線に流れる補償電流を検出し、この補
    償電流から被計測電流路に流れる被計測電流を検出する
    電流検出回路とを備え、前記分流器は被計測電流路に直
    列に挿入された分流手段を有し、通電時に前記分流手段
    及び前記入力巻線に夫々発生する温度変化分が異なって
    おり、前記分流手段の金属材料と前記入力巻線の金属材
    料とは、前記分流手段及び前記入力巻線の温度変化によ
    る抵抗値変化の割合が略等しくなるように適宜選定され
    た互いに抵抗温度係数の異なる金属材料の組み合わせか
    らなることを特徴とする電流計測装置。
  2. 【請求項2】前記分流手段は、互いに抵抗温度係数の異
    なる金属材料から形成された複数の分流部からなること
    を特徴とする請求項1記載の電流計測装置。
  3. 【請求項3】前記トランスの入力巻線は、互いに抵抗温
    度係数の異なる金属材料から形成された複数の巻線部か
    らなることを特徴とする請求項1記載の電流計測装置。
  4. 【請求項4】前記分流手段は、互いに抵抗温度係数の異
    なる金属材料から形成された複数の分流部からなり、前
    記トランスの入力巻線は、互いに抵抗温度係数の異なる
    金属材料から形成された複数の巻線部からなることを特
    徴とする請求項1記載の電流計測装置。
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