JP2001082065A - フロントアタッチメントの付着物除去装置 - Google Patents

フロントアタッチメントの付着物除去装置

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JP2001082065A
JP2001082065A JP2000210505A JP2000210505A JP2001082065A JP 2001082065 A JP2001082065 A JP 2001082065A JP 2000210505 A JP2000210505 A JP 2000210505A JP 2000210505 A JP2000210505 A JP 2000210505A JP 2001082065 A JP2001082065 A JP 2001082065A
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drum
elastic rod
rod
elastic
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JP2000210505A
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English (en)
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Kojiro Kawabe
浩二郎 川辺
Shoji Ito
正二 伊藤
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ITO YOSETSU KOGYO KK
TOKAI CONCRETE IND CO Ltd
Tokai Concrete Industries Co Ltd
Original Assignee
ITO YOSETSU KOGYO KK
TOKAI CONCRETE IND CO Ltd
Tokai Concrete Industries Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転動作によって地面を掘削するタイプのフ
ロントアタッチメントに付着する土砂等の付着物を除去
するために、十分な除去機能を備えた装置を提供するこ
と。 【解決手段】 除去装置1のドラム6には、回転軸32
方向に沿って複数列の弾性棒状体5が突設されている。
オーガスクリュー3を基台部9のスクリュー貫通孔11
に遊挿させた状態で、抜き方向Bに回転させつつ引き上
げると、弾性棒状体5がスクリュー翼3Bによって押圧
され、ドラム6が矢印Cの方向に回転する。このとき、
弾性棒状体5がスクリュー翼3Bの間に位置しており、
オーガスクリュー3に付着した土砂等を梳き取り操作す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、掘削機本体に取り
付けられて、回転動作によって地面を掘削するタイプの
フロントアタッチメントに付着する土砂等の付着物を除
去するための装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図26に示すように、例えばオーガスク
リュー103のように、回転動作によって地面を掘削す
る装置では、掘削作業後にオーガスクリュー103を地
面から抜き取る際に、スクリュー翼103Aの間や、軸
部103Bに土砂等の付着物が付着した状態となる場合
が多い。この付着物を除去するためには、現在でも多く
手作業に頼らざるを得ない。
【0003】この問題を解決するため、特公昭55−3
0107号には、図27および図28に示した付着物除
去装置100が開示されている。この除去装置100に
は、オーガスクリュー103の回転軸に対して垂直な回
転軸を備えた回転板101と、この回転板101から径
方向外側に突設される弦巻ばね102とが備えられてい
る。オーガスクリュー103が抜き取り方向に回転され
ると、弦巻ばね102がスクリュー翼103Aによって
押圧され、回転板101が連れ回りする。このとき、弦
巻ばね102は、オーガスクリュー103の回転方向に
弾性または復帰変形を繰り返すことで、土砂等を掻き取
るようにして、除去するというものである。
【0004】また、実開平1−164387号には、図
29および図30に示した除去装置104が開示されて
いる。この除去装置104には、オーガスクリュー10
3の回転軸に対して垂直方向の回転軸を備えた回転板1
05が備えられている。回転板105の外周からは、所
定の角度を隔てて軸心方向に凹設される溝部105Aが
設けられており、その溝部105Aによって掻き取り片
105Bが区画形成されている。オーガスクリュー10
3が回転すると、溝部105Aの内側にスクリュー翼1
03Aが挟み込まれて、回転板105が連れ回りすると
ともに、掻き取り片105Bがスクリュー翼103Aの
間に付着した土砂等を掻き取る。また、除去装置104
の下部には、回転板105をオーガスクリュー103に
対して、接近または離間させる弾性保持機構106が備
えられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前者の除去
装置100では、オーガスクリュー103に付着した土
砂等が大量であったり、粘土質のように粘着性を備えて
いた場合には、弦巻ばね102が、オーガスクリュー1
03の回転方向に容易に弾性変形したままの状態とな
り、十分に復帰変形しなくなってしまう(図28中、矢
印Fの方向)。このため、付着物の除去機能を発揮する
ことができなかった。また、除去作業中に、弦巻ばね1
02の先端がオーガスクリュー103に引っ掛かったと
きには、弦巻ばね102が変形したり破損したりするお
それがあった。
【0006】後者の除去装置104では、回転板105
の先端を十分にオーガスクリュー103の中心に接近さ
せることが困難であり、スクリュー翼103Aの間に付
着した土砂等の除去作業が十分に行い難かった(なお、
この点については、溝部105Aの開口幅を広くして、
掻き取り片105Bを先細状とすることも考えられる
が、そうするとスクリュー翼103A表面の土砂等の除
去作業が不十分となったり、オーガスクリュー103の
回転に合わせて、回転板105を連れ回りさせることが
困難となってしまう)。また、回転板105は、弾性を
備えていないため、オーガスクリュー103に付着した
土砂等が非常に強い付着力を備えていた場合には、除去
装置104自体が破損してしまうこともあり得た。ま
た、この除去装置104は、均等間隔に設けられたスク
リュー翼103Aに対してのみ、使用可能なものであ
る。ところが実際の現場では、オーガスクリュー103
を使用しているうちに、その一部が変形してしまい、ス
クリュー翼103Aのピッチが不均等となるため、その
ようなオーガスクリュー103に対しては除去装置10
4を使用することができなかった。
【0007】さらに、フロントアタッチメントが掘削ロ
ッドであった場合には、ロッドの長さ方向に対して、軸
部のみの部位や、撹拌翼や均しローラが不均等または非
常に近接して設けられている部位がある。そのようなも
のに対し、除去装置100では、回転板101の軸方向
に一本の弦巻ばね102しか設けられていないため、軸
部のみの部位に付着した土砂等を十分に除去することが
出来にくい。
【0008】また、除去装置104では、本来、均等間
隔に設けられたスクリュー翼103Aのみに適応できる
ように構成されているので、掘削ロッドの付着物除去作
業は行うことが出来なかった。本発明は、上記した事情
に鑑みてなされたものであり、その目的は、回転動作に
よって地面を掘削するタイプのフロントアタッチメント
に付着する土砂等の付着物を除去するために、十分な除
去機能を備えた装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに請求項1の発明に係るフロントアタッチメントの付
着物除去装置は、回転軸を設けた掘削用フロントアタッ
チメントの前記回転軸に対して傾いた回転軸を備え径方
向外側に弾性棒状体を着脱可能な棒状体取付部を設けた
ドラムと、このドラムを回転可能に支持するドラム支持
体とを設え、前記弾性棒状体の先端を前記フロントアタ
ッチメントの軸部に向き合わせた状態で前記フロントア
タッチメントを回転させて前記弾性棒状体により前記フ
ロントアタッチメントの付着物を除去する装置であっ
て、前記ドラムには、前記フロントアタッチメントの回
転運動によって、前記弾性棒状体が前記フロントアタッ
チメントの回転方向に撓み変形したときに互いに当接可
能な位置に複数列の前記棒状体取付部が備えられている
ことを特徴とする。なお、「フロントアタッチメント」
には、オーガスクリューや、掘削ロッド等が含まれる。
【0010】請求項2の発明に係るフロントアタッチメ
ントの付着物除去装置は、回転軸を設けた掘削用フロン
トアタッチメントの前記回転軸に対して傾いた回転軸を
備えたドラムと、このドラムの径方向外側に設けられる
弾性棒状体と、前記ドラムを回転可能に支持するドラム
支持体とを設え、前記弾性棒状体の先端を前記フロント
アタッチメントの軸部に向き合わせた状態で前記フロン
トアタッチメントを回転させて前記弾性棒状体により前
記フロントアタッチメントの付着物を除去する装置であ
って、前記弾性棒状体は、前記フロントアタッチメント
の回転方向に撓み変形したときに互いに当接可能な位置
に複数列に備えられていることを特徴とする。なお、請
求項2において、弾性棒状体とドラムとは、固着されて
いる場合のほか、分離可能に設けられていてもよい。さ
らになお、請求項1および請求項2において、ドラムの
回転軸がフロントアタッチメントの回転軸に対して「傾
いた」とは、両回転軸が並行に設けられていないことを
示しており、例えば両回転軸がほぼ垂直方向を向いて傾
いている場合の他に、ドラムの回転軸がフロントアタッ
チメントのスクリュー翼の傾きに合わせて傾いている場
合も含まれる。請求項3の発明は、請求項1または2の
いずれかに記載のものであって、前記弾性棒状体は、複
数本の線材を束ねたワイヤロープを素材として形成され
ていることを特徴とする。なお、ある程度剛性があるも
のならワイヤロープの種類は問わないが、特に鋼芯入り
のワイヤロープがよい。請求項4の発明は、請求項1〜
3のいずれかに記載のものであって、前記ドラム支持体
は、前記ドラムの回転軸の傾きを変更可能とされている
ことを特徴とする。
【0011】
【発明の作用、および発明の効果】請求項1または請求
項2の発明によれば、弾性棒状体は、フロントアタッチ
メントの回転運動によって軸部の回転方向に撓み変形し
たときに、互いに当接可能な位置に複数本のものが備え
られる。このため、フロントアタッチメントへの付着物
が大量であったり、付着物に粘性があっても、弾性棒状
体の全体が容易に撓み変形したままとなってしまうこと
が回避される。このため、付着物の抵抗力が小さい場合
には、弾性棒状体がその付着物を取り除く。また、付着
物の抵抗力が大きい場合にも、弾性棒状体が撓み変形し
た後に復帰変形する回数が多くなるので、その復帰変形
時に付着物を除去する効果も向上する。さらに、複数本
の弾性棒状体によって、付着物を梳き取るようにして除
去するので、除去効果がさらに向上する。
【0012】なお、フロントアタッチメントがオーガス
クリューである場合には、弾性棒状体が、オーガスクリ
ューのスクリュー翼を上下から挟み付けるようにして作
用し得るため、付着物が除去され易い。また、フロント
アタッチメントが掘削ロッドである場合には、弾性棒状
体が複数列に設けられているので、撹拌翼や均しローラ
部分についても付着物を除去することができる。加え
て、弾性棒状体の先端を掘削ロッドの軸部分に当接させ
て除去作業を行うことにより、軸部分の付着物も除去で
きる。
【0013】請求項3の発明によれば、複数本の線材を
束ねたワイヤロープによって弾性棒状体が形成されるの
で、一本一本の線材が細いため、もしもフロントアタッ
チメントの回転に線材が巻き込まれたとしても、弾性棒
状体の全体が変形・破損してしまうおそれが少ない。請
求項4の発明によれば、フロントアタッチメントのスク
リュー翼の傾斜に合わせてドラムの回転軸を変更するこ
とにより、付着物の除去効果を高められる。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態につい
て、図1〜図23を参照しつつ、詳細に説明する。図1
は、付着物除去装置1(以下では、「除去装置1」とい
う)を掘削機本体2に取り付けた様子を示したものであ
る。除去装置1は、ブーム4に装着された振れ止め部材
12の上面側に取り付けられており、オーガスクリュー
3の回転抜き取り操作に伴って連れ回りしている。な
お、振れ止め部材12は、ブーム4に沿って上下方向に
移動可能とされている。また、オーガスクリュー3の上
端部には、オーガスクリュー3を回転させるモータ29
が連結されている。モータ29の上端縁は、鋼芯入りの
ワイヤロープ33によって、ブーム4側に連結されてい
る。除去装置1は、図2に示すように、弾性棒状体5を
突設させたドラム6と、このドラム6を回転可能に挟持
する挟持部材7と、この挟持部材7を固定する支持部材
8と、円筒状の基台部9と、支持部材8と基台部9とを
連結する組付部材10とから構成されている。なお、本
実施形態の挟持部材7、支持部材8、基台部9および組
付部材10を組み合わせたものが、本発明における「ド
ラム支持体」に該当する。
【0015】基台部9は、図3および図4に示すよう
に、上下に同径のスクリュー貫通孔11を開口させた略
円筒状とされており、ブーム4に備えられた振れ止め部
材12の上部に装着される。スクリュー貫通孔11の内
径は、オーガスクリュー3のスクリュー翼3Bの外径よ
りも大きくされており、オーガスクリュー3を上下に遊
挿可能としている(図20を合わせて参照)。基台部9
の下端部には、周方向に沿って均等に四個の固定部13
が突設されており、基台部9が振れ止め部材12の上面
に載置されたときの固定のために使用される。
【0016】また、基台部9の周囲には、中心を挟んで
対向する位置に一対の組付片14Aが設けられている。
各組付片14Aには、上下方向に所定のピッチで取付孔
14Bが開口されている。なお、基台部9の上端縁から
は、スクリュー貫通孔11の中心を挟んで対向する一対
の引掛部30が突設されている。各引掛部30の中央に
は、上下方向に長い長孔状の引掛け孔30Aが開口され
ており、除去装置1を運搬するときに使用される。
【0017】組付部材10は、図5〜図7に示すよう
に、長方形状の基板部10Aと、この基板部10Aの両
側縁付近から突設された一対の側縁部10Bとからな
り、断面略コの字状とされている。基板部10Aには、
中央孔15と、この中央孔15を中心として同一円周上
に均等に配置される十個の周辺孔16とが設けられてい
る。これらの孔部15,16は、組付部材10と後述す
る支持部材8との連結に用いられる。両側縁部10Bに
は、上下方向に均等なピッチで取付孔18が設けられて
いる。各取付孔18のピッチは、基台部9の組付片14
Aに設けられた取付孔14Bのピッチと同等とされてい
る。両側縁部10Bの離間幅は、基台部9の両組付片1
4Aの離間幅よりも僅かに短くされており、組付部材1
0が両組付片14Aの内側に配置されると、両側縁部1
0Bの外面側が組付片14Aの内面側に接する状態で組
み付けられる。
【0018】支持部材8は、図8〜図10に示すよう
に、長方形状の基板部8Aと、この基板部8Aの両側縁
から折り立てられる扇状の側縁部8Bとから構成され、
平断面コの字状とされている。基板部8Aの形状は、組
付部材10の基板部10Aの形状と比べると、上下高さ
は同一であり、幅方向に僅かに大きく形成されている。
基板部8Aの中央には、中央孔19が設けられており、
この中央孔19を中心として同一円周上に六個の周辺孔
20が開口されている。中央孔19と周辺孔20との離
間距離は、組付部材10における中央孔15と周辺孔1
6との離間距離と同一とされている。
【0019】また、六つの周辺孔20は、中央孔19の
上下にそれぞれ三個ずつが分かれて配置されており、上
側または下側の三個の周辺孔20が、中央孔19を中心
とした中心角は、組付部材10において、中央孔15を
中心とした周辺孔16の中心角と同一とされている。こ
うして、支持部材8と組付部材10とは、互いの中央孔
15,19を合わせた状態で、周辺孔16,20の中心
角だけ回転させながら、傾けて組み付け可能とされてい
る。
【0020】また、基板部8Aの上縁からは、左右一対
の軸受部22が円筒状に突設されている。両軸受部22
の中央には、基板部8Aの幅方向に整合する組付孔22
Aが設けられている。側縁部8Bは、支持部材8の上端
縁を中心とし、支持部材8の上下長さを半径とした扇状
とされている。側縁部8Bの下端よりの位置には、組付
孔22Aを中心とした円周の一部の形状である組付溝2
1が開口されている。この組付溝21によって、後述す
るように挟持部材7が角度を任意に変えながら組み付け
可能とされている。
【0021】挟持部材7は、図11〜図13に示すよう
に、左右一対の挟持片7Aと、両挟持片7Aを連結する
上下一対の連結片7B,7Cとから構成されている。両
挟持片7Aの離間距離は、支持部材8の両側縁部8Bの
離間距離よりも僅かに短くされており、挟持部材7が支
持部材8の内側に挟まれた状態で、両部材7,8が組み
付けられる。挟持片7Aは、長方形を原型として、その
上端部が半円形状に形成されている。一方、下端部は、
図11において左側の頂点部分が三角形状に切り取られ
ており、右端部のみが残されている。挟持片7Aの上端
付近には、ドラム組付孔23が開口されており、ここに
は後述するように、ドラム6が回動可能に組み付けられ
る。
【0022】下側の連結片7Cは、断面L字状に形成さ
れており、挟持片7Aの下端縁において、両挟持片7A
を連結している。また、上側の連結片7Bは、図11に
おいて挟持片7Aの右側縁部において、中央やや下端よ
りの位置で両挟持片7Aを連結している。連結片7B
は、断面L字状とされており、その一面側を挟持片7A
の上下方向に一致させる一方、他面側は、挟持片7Aの
内側に向けて組み付けられている。また、連結片7Bの
上縁には、幅方向に沿って三個の軸受部25が設けられ
ている。各軸受部25の中央には、連結片7Bの幅方向
に組付孔25Aが開口されている。連結片7Bの軸受部
25と、支持部材8の軸受部22とは、互いに組付可能
な位置に設けられており、両部材7,8を組付けると、
互いの軸受部22,25の組付孔22A,25Aを整合
させた状態となり、ここに芯棒31を貫通させること
で、両部材7,8が回動可能に組み付けられる(図17
等を合わせて参照)。
【0023】また、挟持片7Aの下端付近には、固定用
孔24が設けられている。この固定用孔24と組付孔2
5Aとの距離は、支持部材8において組付孔22Aと組
付溝21との距離と同一とされている。このため、両部
材7,8が、芯棒31によって組み付けられた状態で
は、固定用孔24が組付溝21に沿って回動することに
なる。次に、図14〜図16を参照しつつ、ドラム6と
弾性棒状体5とについて説明する。ドラム6は、略円筒
状に形成されており、その側壁中央には、幅方向に貫通
する軸孔26が設けられている。この軸孔26は、挟持
片7Aのドラム組付孔23と整合して、軸部材32によ
って回動可能に組み付けられる。ドラム6の外周には、
軸線に沿って六角ナットからなる図示五列の棒状体取付
部27が、円周方向に沿って均等に配置されている。こ
の棒状体取付部27には、弾性棒状体5のボルト部28
が組み付けられる。
【0024】弾性棒状体5は、金属材からなる基部5A
と、この基部5Aに固定される弾性部5Bとからなる。
基部5Aは有底の円筒状に形成されており、開口されて
いる端部には、弾性部5Bの一端が固定されている。ま
た、閉止されている端部からは、ボルト部28が突設さ
れている。弾性部5Bは、適度な剛性と弾性とを兼ね備
えた鋼芯入りワイヤロープによって形成されている。こ
のワイヤロープは、所定の長さに切断された後、一端側
(オーガスクリュー3に当接する側)が溶着されて弾性
部5Bとされる。このように、一端側の溶着によって、
除去装置1の使用に伴う先端部のほぐれを防止してい
る。なお、この種のワイヤロープは、掘削機本体2とモ
ータ29との間を連結しているものを使用することがで
きる。そのようなワイヤロープは、定期的に交換する必
要があるので、その廃物を利用することもできるため、
廃物利用も兼ねられる。
【0025】次に、上記のように構成された本実施形態
の作用および効果について、図17〜図23を参照しつ
つ説明する。図17は、組み立てが完了した除去装置1
の側面図である。ドラム6はスクリュー貫通孔11の軸
線(図中の符号Aで示す線)から外れところに位置して
おり、弾性棒状体5の先端が軸線Aの付近にある。ま
た、ドラム6の回転軸は、軸線Aに対してほぼ直交する
位置に組み付けられている。ドラム6は、挟持部材7に
対して、軸孔26を回動中心として回動可能に軸止めさ
れている。
【0026】除去装置1を作動させるときには、図20
に示すように、スクリュー貫通孔11の内側にオーガス
クリュー3を貫通させた状態としておき、弾性棒状体5
の先端がオーガスクリュー3の軸部3Aに当接するよう
に調整しておく。オーガスクリュー3は、抜き出し方向
(図20中、符号Bで示す回転方向)に回転しつつ、上
側に引き上げられる。弾性棒状体5は、オーガスクリュ
ー3のスクリュー翼3Bによって上方に連れ回りされ、
ドラム6は、図中の符号Cで示す方向に連れ回りする。
【0027】すると、その引き上げに伴って、オーガス
クリュー3のスクリュー翼3Bや軸部3Aに、土砂等の
付着物が付着してくる。このとき、除去装置1の弾性棒
状体5は、オーガスクリュー3の軸部3Aに当接しなが
ら、付着物を除去する。このとき、弾性棒状体5は、ド
ラム6の回転軸方向に沿って複数に設けられているた
め、付着物の付着力が小さい場合には、弾性変形するこ
となく付着物を除去する。また、付着物の付着力が大き
い場合であっても、弾性棒状体5がオーガスクリュー3
の回転方向に(矢印B方向)撓み変形し、それが復帰変
形するときの回数が増加するだけでなくすき取る効果が
あるため、オーガスクリュー3の付着物除去効果が高め
られる。特に、付着物が粘度の高い粘土状のものである
場合には、従来のように、オーガスクリュー103の回
転方向に一列の弦巻ばね102のみしか備えられていな
い場合には、容易に弦巻ばね102が変形してしまい、
復帰変形に伴う掻き取り効果も期待しにくかったが、本
実施形態では、粘土状の付着物であっても有効に除去し
得る。
【0028】このように、本実施形態によれば、除去装
置1は、オーガスクリュー3の回転に伴って、付着物を
容易に除去することができる。また、弾性棒状体5が、
オーガスクリュー3の回転方向に沿って複数に備えられ
ていることにより、弾性棒状体5がオーガスクリュー3
のスクリュー翼3Bを上下から挟み付けるようにして、
除去作業が進行し得る(図21における上から二列目の
弾性棒状体5を参照)。このため、スクリュー翼3Bの
上下に付着した土砂等を梳き取る効果が発揮できる。
【0029】なお、オーガスクリュー3の外径に依って
は、挟持部材7の軸受部25を回動中心として回動さ
せ、固定用孔24と組付溝21との間に配置される固定
用部材(図示せず)によって位置を固定し直すことで、
挟持部材7を所望の角度に傾動させることができる(図
22を参照)。こうして、オーガスクリュー3の外径に
合わせて、弾性棒状体5の位置を変更できる。また、オ
ーガスクリュー3のスクリュー翼3Bの角度に依って
は、支持部材8と組付部材10との取付角度を変えても
よい(図23を参照)。このようにすれば、より有効な
位置で、除去装置1を作動させることができる。
【0030】加えて、除去装置1の使用に従って消耗が
予想される弾性棒状体5は、容易に取り替えができるよ
うにしてあるので、使用性に優れたものとなる。さら
に、弾性棒状体5として、ワイヤロープを用いることに
より、適度な剛性と弾性とを備えているので、付着物の
除去に特に有効である。また、ワイヤロープの原料とし
て、廃物を利用することもできる。
【0031】<他の実施形態>図24には、フロントア
タッチメントとして、撹拌ロッド40を装備した掘削機
本体2に除去装置1を装着した様子を示した。撹拌ロッ
ド40には、軸方向に沿って、軸部40Aのみの部位
や、軸部40Aの径方向外側にスクリュー翼40C・撹
拌翼40B・均しローラ40Dが不均等に突設された部
位が設けられている。
【0032】本実施形態の除去装置1によれば、軸部4
0Aのみのところにおいては、弾性棒状体5の先端を当
接させて使用すれば、複数列に設けた弾性棒状体5の弾
性・復帰変形により、付着物を除去することができる。
【0033】また、図25には、中掘工法を使用して地
面を掘削しているときに、排土ホッパ41の内部に除去
装置1を装着している様子を示した。従来には、中掘工
法を用いた場合には、安定した足場を確保することが困
難であったため、人力でオーガスクリュー3に付着した
土砂等を取り除くことは難しかった。このため、排土ホ
ッパ41の上部にホースを連結し、そこからの水流に頼
らざるを得なかった。ところが、本発明を具現化した除
去装置1によれば、排土ホッパ41内部に除去装置1を
備えることにより、オーガスクリュー3に付着した土砂
等を容易に除去できる。
【0034】本発明の技術的範囲は、上記した実施形態
によって限定されるものではなく、例えば、次に記載す
るようなものも本発明の技術的範囲に含まれる。その
他、本発明の技術的範囲は、均等の範囲にまで及ぶもの
である。 (1)本実施形態では、ドラム6と弾性棒状体5とは、
分離可能に構成されているが、本発明によれば、ドラム
と弾性棒状体とを溶着して一体に構成してもよい。 (2)本実施形態では、弾性棒状体5として鋼芯入りの
ワイヤロープを使用したが、本発明によれば、単なる合
成樹脂性の棒材の他、弦巻ばねを使用することもでき
る。 (3)本実施形態では、弾性棒状体5として全て同じ性
状のものを設けているが、本発明によれば、ドラムの軸
方向に沿って硬質の弾性棒状体と軟性の弾性棒状体とを
交互に配置することもできる。 (4)本実施形態では、弾性棒状体5はドラム6の幅方
向に沿って五列に配置されていたが、本発明によれば、
弾性棒状体は少なくとも二列以上あればよい。また、弾
性棒状体5は、ドラム6の回転軸に沿って配置されてい
たが、本発明によれば、弾性棒状体は、ドラムの回転軸
に対して傾斜を備えたり、互い違いに配置することもで
きる。そのようにすれば、隣り合う弾性棒状体の間にフ
ロントアタッチメントのスクリュー翼が挟み付けられる
可能性が向上するので、スクリュー翼に付着した付着物
の除去効果が更に向上し得る。 (5)本実施形態では、ドラム6は、フロントアタッチ
メントの回転に伴って連れ回りするようになっている
が、本発明によれば、ドラムに駆動用の動力源(例え
ば、モータ)を連結してもよい。そのようにすれば、連
れ回りが少なくなるため、ロッドの場合により効果的で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態における付着物除去装置を掘削機に
取付けたときの作動状態を示す全体図
【図2】付着物除去装置の分解図
【図3】基台部の側面図
【図4】基台部の平面図
【図5】取付部材の正面図
【図6】取付部材の側面図
【図7】取付部材の平面図
【図8】支持部材の側面図
【図9】支持部材の正面図
【図10】支持部材の平面図
【図11】挟持部材の側面図
【図12】挟持部材の正面図
【図13】挟持部材の平面図
【図14】ドラムと弾性棒状体とを分離したときの側面
【図15】ドラムと弾性棒状体とを組み付けたときの側
面図
【図16】ドラムの正面図
【図17】付着物除去装置の側面図
【図18】付着物除去装置の正面図
【図19】付着物除去装置の平面図
【図20】付着物除去装置を駆動中の側面図
【図21】弾性棒状体がオーガスクリューに当接したと
きの様子を示した図
【図22】ドラムをオーガスクリュー寄りに移動させた
ときの付着物除去装置の側面図
【図23】ドラムの回転軸を傾けて取り付けたときの付
着物除去装置の正面図
【図24】フロントアタッチメントが撹拌ロッドである
ときの全体図
【図25】付着物除去装置を排土ホッパ中に取り付けた
ときの概念図
【図26】従来例においてオーガスクリューに付着した
付着物を除去操作中の作業員を示す図
【図27】従来例における付着物除去装置の側面図
【図28】従来例における付着物除去装置の平面図
【図29】従来例における付着物除去装置の側面図
【図30】従来例における付着物除去装置の背面図
【符号の説明】
1…付着物除去装置 3…オーガスクリュー(フロントアタッチメント) 3A,40A…軸部 3B,40C…スクリュー翼 5…弾性棒状体 6…ドラム 7…挟持部材(ドラム支持体) 8…支持部材(ドラム支持体) 9…基台部(ドラム支持体) 10…組付部材(ドラム支持体) 27…棒状体取付部 40…撹拌ロッド(フロントアタッチメント)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸を設けた掘削用フロントアタッチ
    メントの前記回転軸に対して傾いた回転軸を備え径方向
    外側に弾性棒状体を着脱可能な棒状体取付部を設けたド
    ラムと、このドラムを回転可能に支持するドラム支持体
    とを設え、前記弾性棒状体の先端を前記フロントアタッ
    チメントの軸部に向き合わせた状態で前記フロントアタ
    ッチメントを回転させて前記弾性棒状体により前記フロ
    ントアタッチメントの付着物を除去する装置であって、 前記ドラムには、前記フロントアタッチメントの回転運
    動によって、前記弾性棒状体が前記フロントアタッチメ
    ントの回転方向に撓み変形したときに互いに当接可能な
    位置に複数列の前記棒状体取付部が備えられていること
    を特徴とするフロントアタッチメントの付着物除去装
    置。
  2. 【請求項2】 回転軸を設けた掘削用フロントアタッチ
    メントの前記回転軸に対して傾いた回転軸を備えたドラ
    ムと、このドラムの径方向外側に設けられる弾性棒状体
    と、前記ドラムを回転可能に支持するドラム支持体とを
    設え、前記弾性棒状体の先端を前記フロントアタッチメ
    ントの軸部に向き合わせた状態で前記フロントアタッチ
    メントを回転させて前記弾性棒状体により前記フロント
    アタッチメントの付着物を除去する装置であって、 前記弾性棒状体は、前記フロントアタッチメントの回転
    方向に撓み変形したときに互いに当接可能な位置に複数
    列に備えられていることを特徴とするフロントアタッチ
    メントの付着物除去装置。
  3. 【請求項3】 前記弾性棒状体は、複数本の線材を束ね
    たワイヤロープを素材として形成されていることを特徴
    とする請求項1または2のいずれかに記載のフロントア
    タッチメントの付着物除去装置。
  4. 【請求項4】 前記ドラム支持体は、前記ドラムの回転
    軸の傾きを変更可能とされていることを特徴とする請求
    項1〜3のいずれかに記載のフロントアタッチメントの
    付着物除去装置。
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