JP2001080697A - 異種液置換式コンテナーによる液体輸送方法 - Google Patents

異種液置換式コンテナーによる液体輸送方法

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JP2001080697A
JP2001080697A JP30005899A JP30005899A JP2001080697A JP 2001080697 A JP2001080697 A JP 2001080697A JP 30005899 A JP30005899 A JP 30005899A JP 30005899 A JP30005899 A JP 30005899A JP 2001080697 A JP2001080697 A JP 2001080697A
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Masaki Yamamoto
真揮 山本
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Raisen KK
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RAISEN KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のタンクローリー等の液体輸送専用車に
代わるもので、複数のコンテナーを搭載して、且つ、ぞ
れぞれを2室として利用し、或いは、非洗浄方式として
異種液を置換して積載可能とし、且つ、液体と一般貨物
または冷凍貨物をも兼用して搭載可能とし、車両の効率
的運行による具体的経済効果の他、トラックの総台数の
減少、排ガス量及び廃液量抑制等の地球環境問題解決を
も課題としている。 【解決手段】 複数の剛性コンテナー胴部内部を対称方
向に可動する可撓性隔膜を設けて2室とし、且つ、各室
に給排口を設けて系列化して連結配管し、或いは、胴部
内部に接液用のポリシート等を2重に装着して下部口部
と配管を切り換えて異種液を置換して積載可能なコンテ
ナーとし、且つ、車両上部空間部に昇降可能な載置パネ
ルを装備して一般荷物或いは冷凍兼用車として構成され
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】この発明は車両に搭載される
タンクローリー等の従来型液体輸送手段に代わるもの
で、往路又は復路それぞれに異種液を非洗浄のまま切り
替え積載可能とし、且つ、一般貨物をも積載可能な兼用
車とする手段及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、産業用又は食品用の液状体を積載
して輸送する手段としては、鋼製を主としたタンクロー
リー車、或いは、鉄道、海上を含めた大型コンテナー、
及び、容器として1000リットルクラスの中型コンテ
ナー、及び、ドラム缶等が主に使用され、一部に、ゴム
製の大型ピロー型タンクも使用されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のタン
クローリーや大型コンテナー車両の場合、専用定型運搬
容器を車体上に固定して特装車として艤装され、往路便
に於いて、液状体を積載して目的地にて排出させるもの
であるが、復路便に於いては、内部液排出後の洗浄が容
易ならず、又、適した液状体の集荷が儘ならない為殆ど
空運行の場合が多かった。その為、折り畳み可能な運搬
容器を開発して、これを折り畳んで格納し、荷台に空間
を設け、この空間部を利用して復路の荷物を運搬しよう
とする試みが行われている。しかしながら、従来技術で
は、荷台上での容器の設置や組み立て、及び、緊締作
業、或いは、液状体の給排出作業に時間を要し、又、特
に内部洗浄が困難とされていた。
【0004】この発明は、かかる従来の課題に着目して
案出されたもので、従来のタンクローリー車や専用タン
クの積載、或いは、大型コンテナー等による液体輸送手
段に代わって車両荷台上に複数の剛性の所定容量定型
の、又は、複数室に設けられたコンテナーを配置して搭
載し、この複数のコンテナー内の室内に間仕切り用の可
撓性隔膜を用いて2室に形成し、又は、ポリシート等を
2重、又は、時に1重に設けて口部の切り替えにより非
洗浄方式として異種液を簡単に置換して積載可能とする
ことにより復路便の有効利用を可能とし、更には、この
コンテナーを上下伸縮式として設け、且つ、車両の上部
空間部に昇降可能な載置パネルを設けて一般貨物をも積
載可能な兼用車両として形成し、更には冷凍車への搭載
も可能としている為、荷役作業性の向上や、車両の効率
的運行による台数及び要員の削減等の物流合理化による
具体的経済効果の他、総走行車両数減によるエネルギー
の削減、或いは、排ガス量低減等の地球環境問題解決の
有効手段となる異種液置換式コンテナーによる車両輸送
方法を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は上記目的を達
成するため、トラック等の車両本体の荷台上に複数の所
定容量の剛性コンテナー、又は、複数室に仕切られたコ
ンテナーを搭載してこのコンテナーの各室内部に可撓性
の隔膜を設けて1つのコンテナーを2室として異種液を
交互に同時に積載可能とし、又は、使い捨ての内袋を2
重に装着して下部口部及び配管系列を切り換えて異種液
積載の非洗浄式コンテナーを提供することを要旨とする
ものである。本発明は更に、上記異種液置換積載式のコ
ンテコンテナーを伸縮式コンテナーとして設け、且つ、
車両上部空間部を利用して一般荷物の積載をも可能とす
る液状体の車両輸送方法として構成されている。
【0006】従って、この発明は、複数の所定容量の鋼
板又は合成樹脂製の剛性コンテナーの下部、或いは、側
部を車両本体に固定又は緊締し、このコンテナー胴部室
内の中間部縦方向周状に、又は、胴部を縦方向に分割し
てフランジを設け、此処に、口元のフランジ部を固定し
て基軸として水平対称方向に交互に可動して両サイド内
壁面全面に密着可能に成型加工された椀状の補強入りゴ
ム又は樹脂製の可撓性シートを間仕切り用隔膜として設
け、この隔膜で仕切られた各室に少なくとも2ケの容給
排口を設けてこれを各系列の配管に連結し、更に、この
各系列配管に少なくとも各1ケのバルブを設置して少な
くとも2系列の容器を形成し、各室の給排口から液状体
が注入されるに伴い隔膜が反対側内部壁面に密着して満
タン状となり、これを交互に繰り返して1つのコンテナ
ーを2つの容器として異種液が積載可能に構成されてい
る。なお、各室胴部上部を蓋構造とすることも、胴部上
部にマンホールを設ける事も出来る。又、前記各室給排
口毎にバルブを設けて独立した異種液置換式容器とする
ことも出来る。且つ、本発明のコンテナーの構造が上記
の如く構成されている為充分な耐圧性を持たせることが
出来る。
【0007】又、この間仕切り用の椀状の隔膜の中間面
部が上下対称方向に可動する構造とし、この口部フラン
ジ部を、コンテナー胴部内中間部水平方向に、又は、分
割してフランジを設けて固定して上下の2室に形成する
ことも出来る。尚、この場合の上部室給排口は隔膜中間
面部に給排ホースが取り付けられている。
【0008】次に、この発明は、車体荷台上に搭載され
て底部に少なくとも2ケの通液用給排口を設けて、これ
をバルブ付き連結配管に接続した、上部蓋着脱式の複数
の定型コンテナーの内部に、上部を切り離してオープン
タイプの低密度ポリシート等の内袋を胴部内に外部内袋
と内部内袋として2重に重ねて装着し、この外部内袋の
底部にコンテナーの各給排口に嵌入用の口部ソケットを
接合して各給排口にセットし、かつ、この中の非通液側
とする口部ソケットを埋め込み栓で遮蔽しておき、更
に、内部内袋の底部に通液用の内ソケットを接合してこ
れを前記通液用給排口の嵌合して連結配管に接続し、か
つ、これら2重の内袋の上部オープンの切り離し部を、
別途用意されたエアー抜き付き上部シートと共にガスケ
ットを用いて蓋でセットして密封するように構成され、
このようにして構成さたコンテナーは、目的地に到着
後、液状体積載物を排出後、接液した内部内袋及び上部
シートを剥離して廃棄し、底部キャップを移動して接液
した旧通液給排口を遮蔽すことによって接液していない
外部内袋と給排口及び連結配管に切り換えることが出来
る。かつ、上部シートも交換することによってコンテナ
ー内部の洗浄を全く不要として異種の液状体を交互に輸
送することを可能としている。
【0009】更に、この発明は、車体荷台上に搭載され
て底部に少なくとも2ケの給排口とバルブ付き連結配管
を各系列に設けた上部蓋着脱式、又は、固定式の複数の
コンテナーの胴部を、複数段に分割してこれを異径に設
け、且つ、各胴部の上下周囲端部に係止機構を設けて脱
落防止を図って各胴部が相互に上下スライド可能とし、
更に、この胴部内部に可撓性シール膜を上下端部を周状
に接合してその中間部を非接合状として設けて上下伸縮
式コンテナーを形成し、この上下伸縮式コンテナー内部
に、上部フランジ付きの間仕切り用の胴部をジャバラ状
に設けた可撓性膜体を上下屈伸タイプとして形成して異
種液を交互に積載することとが出来る。或いは、上部を
切り離しオープンタイプの低密度ポリシート等の内袋を
外部内袋と内部内袋として2重に装着して前記同様非洗
浄方式の伸縮式コンテナーとすることも出来る。
【0010】又、この発明は、車体荷台上に搭載されて
上部の如く構成された異種液置換可能なコンテナーの上
部空間部に昇降手段を用いて昇降可能な載置パネルを装
備して一般荷物積載可能な兼用車とすることが出来る。
【0011】この発明は上記の如く構成され、コンテナ
ー内部に隔膜、或いは、使い捨ての着脱式内袋を用いて
置換して1つのコンテナーを2つの容器として利用可能
な構造としているため、液状体の積載物を目的地に到着
して排出後、容器内の洗浄無しで異種の液状体の積載を
可能とし、帰り便に、或いは、他の目的地への配送に有
効利用をすることが出来る。また、搭載されている複数
のコンテナーを区分して異種液を同時運行することも出
来る。かつ、可燃物、危険物をも積載可能な構造とする
ことが出来る。且つ、車両荷台上部空間部に昇降可能な
載置パネルを装備して一般荷物の積載を可能とし、液状
体輸送と一般貨物の積載の多目的の兼用トラックを提供
することが出来ると同時に、本発明のコンテナーを冷凍
車に搭載することが出来るため保冷及び生鮮品の品質保
持をも可能とする画期的な輸送システムの確立を図るこ
とが出来るものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づき、この発
明の実施形態を説明する。図1は、この発明の複数の異
種液置換式コンテナー1を搭載したコンテナー車両6の
一部切欠した斜視図を示し、コンテナー車両6は運転席
の後部にサイドパネル7を設けた箱8型車を用いて示し
ており、上部空間部Aに、荷台9の両側に立設された複
数本のガイドポスト10に沿って昇降手段11によって
スライドする載置パネル12が装備され、且つ、複数の
異種液置換式コンテナー1が荷台9上に固定され、且
つ、通しアングル13によって固定され、且つ、複数の
コンテナー1を連結する配管14、及び、バルブ15が
設置されて構成されている。尚、本発明は、複数室に仕
切られた大型コンテナー、或いは、無蓋車にも対応が出
来るものである。
【0013】図2は、前記異種液置換式コンテナー1が
剛性の本体2Aを、主に立方形とし、上部マンホールB
に開閉蓋16を設けた胴部2Bを縦方向周状に分割した
フランジ17式として胴部2Bを水平方向左右対称形に
設け、かつ、このフランジ17部に補強布18A入りの
ゴム又は樹脂製の可撓性隔膜18のフランジ18B部を
挟接して固定して基軸とし、隔膜18の椀状の面部18
Dが両サイドの左右胴部2B内に交互に可動して内面に
密着可能な形状に成型して設け、この隔膜18が間仕切
りとなってコンテナー本体2AをA室19A、B室19
Bの2室に形成し、このそれぞれに給排口20を設け、
これを配管14、及び、バルブ15に連結して隔膜式異
種液置換式定型コンテナー2が形成されている。従っ
て、先ず、コンテナー本体2AのA室19A側の給排口
20又は同側マンホール16から注入された液状体21
は隔膜の面部18DがB室19B側胴部2B内面に密着
することによってコンテナー本体2を満タンとし、次
に、この液状体21をA室側給排口20から排出後、B
室19B側給排口20または同B室側マンホール16か
ら注入された液状体21は隔膜の面部18DをA室19
A側胴部2B内面に徐々に押しやりながらB室19Bを
形成し充填出来る。このように形成された1つのコンテ
ナーを2つの容器とする複数の異種液置換式コンテナー
2の各A室19A、及び、各B室19Bそれぞれを配管
14を系列区分して連結し、かつバルブ15を設けるこ
とによって各A室19A合計及び各B室19B合計容量
のコンテナーとして形成している。本コンテナー2がこ
のような構造と操作に形成されている為、A室19Aの
液状体21積載物を降ろした後、即、注入口をB室側マ
ンホールまたは給排口20への切り替えによって異種の
液状体21をB室19Bに積載することが出来る。
【0014】尚、図3は前記本体2Aを上部蓋2C着脱
式に形成し、この本体2A胴部2Bほぼ中央部縦方向半
周状に溝部2aを設けて、可撓性隔膜18のフランジ1
8B部に内蔵された芯板18Cをボルト22Aとナット
22Bによって外部から固定してこれを基軸として水平
対称方向に可動して隔膜式異種液置換式定型コンテナー
2を形成した様子を示している。尚、この場合、本体2
Aと上部蓋2Cはガスケット23を介して取り付けら
れ、かつ本体2A下部溝部2aと隔膜18のフランジ1
8B部の接合部には接着材乃至目地材24が併用されて
いる。又、隔膜18のフランジ18B部を本体2A下部
溝部2aに内部からボルト22A、ナット22Bによっ
て取り付け、又は、接着等により強力に接合することも
出来る。
【0015】或いは、図4の如く、本体3A胴中間部水
平方向にフランジ17Aを設け、隔膜25のフランジ2
5Aを固定して上下方向に可動して上下2室のコンテナ
ー3をとして形成することも出来る。尚、この場合、コ
ンテナー3底部に液溜まり3B、及び、隔膜25には液
溜まり25Bが設けられ、且つ、排出用ホース26が用
いられている。
【0016】又、図5の如き上部フランジ27A付きの
ジャバラ式隔膜27を設けて、これをコンテナー3の上
部フランジに固定し同様の目的を達することが出来る。
【0017】もとより、各コンテナー2の各給排口20
毎にバルブ15を設けることによって各室19A、及
び、各B室19Bを区分して異種液を同時積載して運行
することも出来ると同時に、各コンテナー2を独立した
単体として扱うことも出来る。且つ、本コンテナー2
は、図示していないが大型コンテナーの胴部内部を複数
室に設けて同様に形成することが出来る。
【0018】図6は、この発明の第2の実施形態の非洗
浄式異種液置換定型コンテナー4を示すもので、車両荷
台9上に搭載する複数の上部開放型定型コンテナー本体
4Aに少なくとも各2ケの下部給排口20を設けてこれ
を各系列別に配管14で連結してバルブ15を設け、且
つ、コンテナー本体4A内部に、上部を切り離して開放
された低密度ポリ等の内袋28を外部内袋28A、内部
内袋28Bとして重ね合わせて装着し、外部内袋28A
の底部に下部各給排口20に挿入して固定する為の口部
ソケット29を接合して装着し、且つ、この一方の口部
ソケット29に着脱可能な埋め込み栓30を取り付けて
非通液側とし、内部内袋28B底部には外部内袋28A
の他方の通液側口部ソケット29に嵌合して固定する為
の内ソケツト31を1ケ接合して設け、それぞれを下部
各給排口20に嵌合して固定し、且つ、重ね合わされた
外部内袋28A、内部内袋28Bの上部オープンの切り
離し部Bを別途用意されたエアー抜き32付き上部シー
ト33と共にガスケット34を介して蓋4Bによってセ
ットして密封し、非洗浄式異種液置換定型コンテナー4
を形成している。下部給排口20は各コンテナー4を連
結する配管14及びバルブ15に接続されて構成されて
いる。このように形成された非洗浄式異種液置換定型コ
ンテナー4は、先ず、通液用下部給排口20から注入さ
れて積載された液状体21を排出後、蓋4Bを外し、上
部シート33及び内部内袋28Bを剥離したあと、外部
内袋28Aを利用することとし、埋め込み栓30を口部
ソケット29の他方に移動して取り付けることによって
下部給排口20を切り換えて新たな配管14及びバルブ
15に接続し、かつ、上部シート33を予備シートと交
換して蓋4Bをセットすることによって清浄なコンテナ
ーとなるように構成されおり、荷役終了後、口部ソケッ
ト29の接合された外部内袋28A、及び、埋め込み栓
30と上部シート33を取り外すことによってコンテナ
ー4内部の洗浄を不要としている。尚、外部内袋28
A、及び、内部内袋28Bの上部開放切り離し部Cと上
部シート33の周囲部を所定径の断面丸型または蒲鉾型
の棒状ガスケット34等を用いて巻き込みながら内方向
に折り返し、その上から蓋4Bにて圧縮セットすること
によって外部漏洩を確実に防止することが出来る。尚、
上部シート33のエアー抜き部32を注入口として液状
体21の注入を行うことも出来る。また、前記同様各コ
ンテナー4の各給排口20毎にバルブ15を設けること
によって各コンテナー4を単体のコンテナーとしてとし
て扱うことも出来る。且つ、複数室を設けた大型コンテ
ナーを同様に形成することが出来る。更には、内袋28
を1枚装着することも、或いは、下部給排口20を3系
列に設けることによって3枚の装着、又は、最後1回の
洗浄によって3種の異種液を繰り返し輸送することが出
来る。
【0019】図8は、本発明の異種液置換コンテナーの
第3の実施形態の上下伸縮式異種液置換コンテナー5を
示すもので、コンテナー本体5Aが上部蓋5Bと、中間
胴部5Cと2ケの給排口20付きの受け皿5Dからな
り、この中間胴部5Cを水平方向に複数分割して、且
つ、それぞれを異径に設けて組み合わせ、その組み合わ
せられる上下端部に周状の係止機構5Eを設けて脱落防
止を図って、かつ、相互にスライド可能な構造とし、更
に、この中間胴部5C部内に可撓性シール膜35を、胴
部5Cの上部フランジ部5Fと下部受け皿5D部に接合
し、中間部を非接合として装着して上下伸縮可能なコン
テナー本体5Aを形成し、中間胴部5C内部に図5の如
きジャバラ式隔膜27を装着して2室に形成し、或い
は、コンテナー本体5Aの受け皿5Dに口部フィッティ
ング29付きの内袋28A、28Bを着脱させて非洗浄
タイプの上下伸縮式異種液置換コンテナー5を形成する
ことが出来る。尚、前記同様、各コンテナー5毎にバル
ブ15を設けることによって単体のコンテナーとして扱
うことも出来る。或いは、図示していないが、中間胴部
5Cを耐圧性を有する可撓性シール膜35を用いて伸縮
式異種液置換コンテナー5を形成することが出来る。
【0020】図9は、本発明の第4の実施形態の載置パ
ネル12を搭載装置して一般貨物と共用可能な上下伸縮
式異種液置換コンテナー5を搭載した例の輸送方法を示
すコンテナー車両6の後方図で、片側が、液状体21積
載物を降ろしたあとコンテナー5が下方に縮小して、且
つ、昇降手段11付きの載置パネル12がパネル受け3
6で受け止められて上部空間部Aを確保して一般貨物の
積載を可能としている。尚、積載重量制限の範囲で液状
体21と一般貨物の混載をも可能としている。
【発明の効果】この発明は、上記のように構成したもの
で、以下のような優れた効果を奏するものである。 (1)全ゆる液状体の輸送手段として、車両荷台上に搭
載されて2系列以上に連結配管された複数のコンテナー
を内部の可撓性隔膜によって系列別異室に置換して往路
と復路を有効利用可能な経済的運行を可能にしている。 (2)且つ、各コンテナー毎にバルブを設置することに
よって各コンテナーの各室を独立させ、異種液を同時輸
送することも出来る。或いは、単体としても利用するこ
とが出来る。 (3)又、各コンテナー内部に使い捨ての低密度ポリシ
ート等の接液用の内袋を2枚重ねて装着しておき、底部
に設けた口部の系列配管への切り替えにより異種液を交
互に輸送した後もコンテナー内部の洗浄を不要にするこ
とが出来る。 (4)又、各コンテナーの胴部を上下スライド可能な複
数段の伸縮式コンテナーとして、異種液置換可能なコン
テナーとすることも出来る。 (5)従って、従来の如く各コンテナーの使用時毎の内
部洗浄を不要とする為、水資源の節約と同時に廃液処理
と環境汚染の問題解決が出来る。 (6)更に、車両荷台上に搭載されてた複数のコンテナ
ーの上部に昇降手段による搭置パネルを装備して一般貨
物積載可能な兼用車とすることも出来る。 (7)冷凍車内にも搭載可能で冷凍品、保冷品、生鮮食
料品の輸送も可能である。 (8)従って、従来のタンクローリー等に代わる新たな
液状体輸送手段によって往路、及び、復路便の有効利
用、車両保有代数の削減、及び、要員の削減等の合理化
による経済的効果の他、最も排ガス量の多いとされるト
ラックの総台数削減をも可能として地球環境問題の改善
に大変効果的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の異種液置換式コンテナーを搭載した
コンテナー車両の一部切欠した斜視図である。
【図2】異種液置換式定型コンテナーの隔膜が水平方向
移動式の内部構成を示す正面断面図で、片側は満タンで
片側は隔膜が対称方向に移動する様子を示す。
【図3】同上の隔膜の胴部内取り付け拡大断面部分図。
【図4】同上の隔膜をコンテナー胴部中間部にフランジ
を設けて取り付けて上下方向移動式の内部構成を示す正
面断面図で、片側は下部室満タンで片側は上部室満タン
の様子を示す。
【図5】上下方向移動式の隔膜の実施形態で、用いられ
るジャバラ式の隔膜正面断面図。
【図6】本発明の第2実施形態を示す非洗浄式のコンテ
ナーを示す正面断面図で、内袋が2重に装着された初期
の内部構成の状態を示す。
【図7】同上底部の各口部ソケットと埋め込み栓の取り
付けを示す正面部分拡大断面図。
【図8】本発明の第3実施形態を示す上下伸縮式異種液
置換コンテナーの組み立て構成を示す正面断面図で、片
側が伸長して片側が縮小した様子を示す。
【図9】同上伸縮式コンテナーがトラックの荷台上に搭
載されて片側は伸長して片側は縮小した様子を示す一部
切欠した後方全体図。
【符号の説明】
1 本発明の異種液置換式コンテナー 2 同隔
膜式定型コンテナー 2A 同本体 2a 溝部
2B 胴部 2C 着脱式蓋 2D 本体接合鋼 3
同上下室式コンテナー 3A 同胴部本体 3B 液溜まり 4
非洗浄式定型コンテナー 4A 同本体 4B 同蓋 5
上下伸縮式コンテナー 5A 同本体 5B 上部蓋 5C
中間胴部 5D 受け皿 5E 係止機構 5F
フランジ部 6 コンテナー車両 7 サイドパネル 8
箱型車の箱 9 荷台 10 ガイドポスト 11
昇降手段 12 載置パネル 13 通しアングル 14
配管 15 バルブ 16 マンホール用開閉蓋 17 フランジ 17A
水平方向のフランジ 18 隔膜 18A補強布 18B
同フランジ 18C 芯板 18D 隔膜の椀状の面部 18
E 液溜まり 19A A室 19B B室 20 給排口
21 液状体 22A ボルト 22B ナット
23 ガスケット 24 目地材 25 上下室用隔膜
25A 同フランジ部 25B 同液溜まり 26 給排ホース
27 ジャバラ式隔膜 27A 上部フランジ 27B 液溜まり
28 2枚重ねの内袋 28A 外部内袋 28B 内部内袋 2
9 口部フィッティング 30 埋め込み栓 31 アダプターフィッティ
ング 32 エアー抜き 33上部シート 34 棒状ガスケツト
35 可撓性シール膜 36 パネル受け 37 後部扉
38 補強鋼 39 脚 40 加締めクランプ
41 Oリング 42 固定用アーム 43 取っ手 A 車両空間部 B マンホール C 内袋
上部切り離し部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トラック等の車両による液状体輸送に於
    いて、該車両本体荷台上に、鋼製又は合成樹脂製(以下
    剛性と言う)の所定容量の複数の定型コンテナー、又
    は、複数室に仕切られたコンテナーを搭載して固定又は
    緊締設置し、且つ、該剛性コンテナーの各室内の中間胴
    部を基軸として水平方向又は上下方向対称に交互に可動
    して両内面に密着可能な椀状の間仕切り用のゴム又は樹
    脂製の可撓性膜体(以下隔膜と言う)を成型して設け、
    且つ、該椀状隔膜の口部を、前記室内胴部中間部の縦ま
    たは水平方向の周状に、又は、胴部中間部を分割してフ
    ランジを用いて固定して装着し、且つ、該隔膜によって
    仕切られて2室となる左右又は上下各室それぞれに給排
    液口を設け、且つ、該各給排液口を連結する各系列別配
    管に接続して前記複数の各室を少なくとも2系列以上に
    形成したことを特徴とし、且つ、該各系列毎の配管に少
    なくとも1ケ以上の開閉用バルブを設置して異種液が各
    系列別の複数室に交互に給排可能に構成された異種液置
    換式コンテナーによる液体輸送方法。
  2. 【請求項2】 前記トラック等の車両本体荷台上に固定
    又は緊締設置された複数の定型の、又は、複数室に設け
    られた上部蓋着脱式剛性コンテナーの各室底部に、少な
    くとも2ケ及び2系列の給排液口、及び、バルブ付き連
    結用配管を設置して形成し、且つ、該各室内部に、上部
    を切り離して開放された使い捨て用の樹脂等の軟質シー
    ト製の着脱用外部内袋、及び、内部内袋を重ねて初期装
    着し、且つ、該外部内袋底部に、前記コンテナー各室底
    部各給排液口に挿入用の口部ソケットを接合してこれを
    交互通液口として嵌合し、この中の一方を着脱可能な埋
    め込み栓を用いて遮蔽しておき、且つ、前記内部内袋の
    底部に内ソケットを接合して前記外部内袋の通液口用口
    部ソケットに嵌合、且つ、固定して配管に接続し、且
    つ、内袋上部切り離し周囲部を別途用意された上部用シ
    ート周囲部と重合してガスケットを介して装着し、且
    つ、上部蓋を取り付けて密封してコンテナーを形成し、
    積載液状体を輸送後排出して開蓋し、接液した前記上部
    シート及び内部内袋を剥離して廃棄し、且つ、前記埋め
    込み栓を外部内袋の旧通液口の口部ソケットに移動装着
    して遮蔽し、該外部内袋通液口を他系列配管に切り替え
    接続して異種液の給排可能に形成され、且つ、コンテナ
    ーの各室内部の洗浄を不要とするよう構成された請求項
    1記載の異種液置換式コンテナーによる液体輸送方法。
  3. 【請求項3】 前記トラック等の車両本体荷台上に固定
    又は緊締設置して搭載された所定容量の、且つ、少なく
    とも2ケの給排液口、及び、2系列のバルブ付き配管に
    連結して設置して形成した複数の上部開放型の蓋着脱、
    又は、蓋固定式の剛性コンテナーの胴部を異径の複数段
    に設け、且つ、各複数段胴部上下端部周囲に係止機構を
    設けて脱落防止を図り、且つ、相互に上下のスライドを
    可能とし、且つ、該胴部内部に可撓性シール膜を設けて
    上下端部を周状に接合し、且つ、中間部を非接合として
    屈伸可能な伸縮式コンテナーを形成し、該伸縮式コンテ
    ナー内に前記可撓性隔膜を上部フランジ式に設けて2室
    とし、又は、底部に口部ソケット付きの前記内袋を重合
    してこれを着脱可能に装着して伸縮可能に構成された請
    求項1及び2記載の異種液置換式コンテナーによる液体
    輸送方法。
  4. 【請求項4】 前記トラック等の車両本体荷台上に固定
    又は緊締設置して搭載された所定容量の、且つ、少なく
    とも2ケ及び2系列の給排液口、及び、バルブ付き配管
    を連結して設置して異種液を交互、又は、同時輸送可能
    に形成した前記複数の定型、或いは、複数室に設けられ
    たコンテナー、又は、伸縮式コンテナーの上部空間部
    に、昇降手段を用いて昇降可能な載置パネルを装備し、
    該載置パネル上に一般荷物を積載可能に構成された請求
    項1及び2及び3記載の異種液置換式コンテナーによる
    液体輸送方法。
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WO2016068357A1 (ko) * 2014-10-29 2016-05-06 이현수 냉동차의 적재공간 가변형 냉동 시스템

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