JP2001079112A - トレーニング・システム - Google Patents

トレーニング・システム

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JP2001079112A
JP2001079112A JP26145399A JP26145399A JP2001079112A JP 2001079112 A JP2001079112 A JP 2001079112A JP 26145399 A JP26145399 A JP 26145399A JP 26145399 A JP26145399 A JP 26145399A JP 2001079112 A JP2001079112 A JP 2001079112A
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training system
viscous coupling
training
exercise
load
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Hideyuki Ono
英之 小野
Shigeru Morioka
繁 森岡
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Erugotekku Kk
Viscodrive Japan Ltd
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Erugotekku Kk
Viscodrive Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 人間の筋肉に優しく、負荷に対する違和感を
生じさせないトレーニング・システムを提供する。 【解決手段】 トレーニング者に対して負荷を作用させ
ることにより、有酸素運動、筋力増強運動並びにストレ
ッチ運動を行なえるようにしたトレーニング・システム
において、負荷発生装置としてビスカス・カップリング
を使用したトレーニング・システム。 1‥トレーニング・システム、1A‥ハンドル、1B‥
サドル、1C‥ペダル、1D‥クランク、1E‥台座、
1F‥ジョイント、2‥ビスカス・カップリング

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、屋内における有酸
素運動、筋力増強運動並びにストレッチ運動を継続的、
効果的に実施することができるトレーニング・システム
に関するものであり、特に、トレーニング者の負荷に対
する違和感を解消したトレーニング・システムに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、有酸素運動の代表的な機器と
して、固定式の自転車を用いて足漕ぎ運動を行い、健康
の維持、増進を図る自転車型のトレーニング・システム
が知られている。ここで、トレーニング者に対する負荷
発生装置としては、渦電流を利用した抵抗や、摩擦抵抗
によるものが用いられている。また、筋肉増強運動やス
トレッチ運動のための機器における負荷装置には、ウェ
イト・スタッグ(金属の重り)、油圧シリンダーや空気
圧シリンダー、更にはコイルばねや板ばね等が用いられ
ることが多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、渦電流
の抵抗や摩擦抵抗を利用したものは負荷が滑らかに作用
しないことから、いずれも人間の筋肉に対し不快な感触
をもたらす。また、ウェイト・スタッグや油圧シリンダ
ー等は荷重のかかり方や力を抜いたときの反力が急激で
あることから人間の筋肉に対する負担が大きい。そのた
め、有酸素運動、筋力増強運動並びにストレッチ運動に
おいて、トレーニング者に違和感を生じさせるものであ
った。
【0004】一方、違和感を少しでも軽減するため、足
漕ぎ等の回転運動に対してフライホイールの慣性力を利
用することも行なわれているが、重量物であるフライホ
イールの併用はトレーニング・システムの重量化、大型
化につながり、トレーニングしていないときの格納を困
難にするという新たな弊害を生むことになる。
【0005】更に、室内におけるトレーニングは、屋外
でのサイクリングのように汗が風によって乾かないの
で、30分以上もトレーニングすると体温の上昇で疲労
困憊してしまう。そのため、生活習慣病の予防と改善、
痩身のためには軽い負荷で30分以上の運動が望ましい
にもかかわらず、トレーニングの継続性が損なわれると
いう問題があった。
【0006】そこで本発明は、有酸素運動、筋力増強運
動並びにストレッチ運動において、人間の筋肉に優し
く、負荷に対する違和感を生じさせないトレーニング・
システムを提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は以上の課題を解
決するためになされたものであって、その要旨は、シリ
コーンオイルの粘度が抵抗を生み、制動機能を持ってい
るビスカス・カップリングをトレーニング・システムの
負荷発生装置に使用するものである。特に、有酸素運動
の代表的な機器である固定式自転車に適用した場合、足
漕ぎ運動に対する負荷として、従来の渦電流を利用した
抵抗や摩擦抵抗に替えて、ビスカス・カップリングを使
用するものである。また、好ましくは、トレーニング者
の運動に基づくビスカス・カップリングの回転数検知手
段と、検知された回転数に応じて風速が変化する風力発
生手段とを有するトレーニング・システムに係るもので
ある。さらに、ビスカス・カップリングに近接して芳香
剤容器を設け、回転に伴う発熱によって芳香剤を蒸発さ
せるトレーニング・システムに係るものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明におけるトレーニング・シ
ステムは、上記した通り、負荷発生装置としてビスカス
・カップリングを使用したものである。ビスカス・カッ
プリングは、プレートの相対回転がシリコーンオイルを
せん断し、プレート間に粘性トルクを発生させる。そし
て、この粘性トルクが制動効果を発揮し、しかもこの効
果が回転差の大きさに応じて増減し、トルクが滑らかに
伝わるという特性を有する。
【0009】したがって人間の筋肉に優しい負荷発生装
置となり、特に起動時が滑らかなので、トレーニングの
継続のために最も重要な初動の段階でトレーニングへの
意欲が増すのである。また、重量のあるフライホイール
を廃止できることから、トレーニング・システムの軽量
化、小型化を図ることができることにもなる。
【0010】なお、自転車型のトレーニング・システム
のように、足漕ぎ運動に基づく回転に対して負荷を作用
させる場合は、ビスカス・カップリングをそのまま回転
部分に適用すればよい。ここで、ビスカス・カップリン
グの取付部に切り欠きを設けておけば、ペダルおよびク
ランクを取り付けたままビスカス・カップリングを容易
に取り替えることができるので、トレーニング者の必要
に応じて負荷を変化させることが可能となる。この場
合、ビスカス・カップリングの取り替え作業を要する点
で、従来の渦電流等による負荷がダイヤルを回すか脈拍
を感知した自動変化であることに比べ、手間ではある。
しかしながら、30分以上の長時間トレーニングのため
にはトルクが一定であることが望ましいので、一人がト
レーニング中に負荷を変動させたいとする要求は少な
く、むしろ、途中で安易に負荷を変えると結局筋肉に不
調をきたしてトレーニングの継続性が損なわれてしま
う。したがって、トレーニング者ごとに自己に最適な負
荷を選択し、基本的に途中で負荷を変えない本発明のト
レーニング・システムにおいて、ビスカス・カップリン
グの取り替え作業は、従来のものに比べ何ら劣るもので
はない。
【0011】一方、筋肉増強機器においては、手足の屈
伸運動といった往復運動に対して負荷を作用させる場合
がある。そこで、このような場合には、ラチェット機構
を併用してビスカス・カップリングが一方向にのみ回転
するようにすればよい。したがって、本発明のトレーニ
ング・システムは固定式自転車のペダル部分に限られ
ず、ハンドルに握力増強用のグリップを設けてグリップ
の回転部にビスカス・カップリングを適用したり、ショ
ルダー・プレス、シーテッド・ロウ、ラット・プルダウ
ン、バーティカル・バタフライ、レッグ・プレス等の各
種筋肉増強機器、ローイングマシン等にも適用できるも
のである。
【0012】また、自転車型のトレーニング・システム
にあっては、通常足漕ぎ部分とハンドル部分とが一体に
なっており、トレーニング者はハンドルを握りながら足
漕ぎ運動をする。本発明においても当然ながらこのよう
な固定式自転車とすることができるが、足漕ぎ部分とハ
ンドル部分とを分離させることによってトレーニングし
ていないときの格納を容易にすることができる。すなわ
ち、足漕ぎ部分とハンドル部分とが分離したシステムと
すれば、ビスカス・カップリングの使用によってフライ
ホイールが不要になることと相俟って一層の軽量化、小
型化が図れ、利便性を向上させることができるのであ
る。なお、トレーニング時は、足漕ぎ部分とハンドル部
分とを連結して強度を確保することは勿論である。
【0013】ここで、ハンドル部分には新聞、書籍、パ
ソコン、テレビ等の置き台を装着することができる。す
なわち、継続的なトレーニングを可能とするためには、
負荷に対する違和感の解消に加え、退屈を少なくさせる
ことも重要である。そこで、トレーニング中に読書等が
簡単にできるように置き台を設けるのである。
【0014】特に、置き台上のテレビに風景画像等を記
録したVTR等を接続すれば、視聴覚的な臨場感を付与
することができ、トレーニングの継続に一層効果的なも
のとなる。すなわち、実写による撮影画像をVTR、D
VD、CDーROM、LD等で再生するのである。これ
らの画像再生手段によれば、記録画像によって、風景の
単なる横スクロールだけでなく、ドライバーズ・アイに
よる縦スクロール画面とすることができ、再生速度の変
化も可能であり、実写による臨場感のあるものとするこ
とができる。
【0015】ここで、画像再生手段は、ビスカス・カッ
プリングの回転数に応じた再生速度の遅速に加え、各再
生速度における画像に乱れが生じないようになされたも
のとすることが好ましい。なぜなら、一般的なVTR等
であれば、スロー再生や倍速再生は可能であるとして
も、スロー再生時には画面全体がカクカクとぎこちない
動きとなり、倍速再生時には画面に横スジ状のバーノイ
ズが出てしまうので、臨場感が失われるからである。
【0016】したがって、VTRであれば、コマ送りの
連続でスロー再生等するものではなく、テープのスピー
ドに応じてビデオヘッドが記録トラックを正確にトレー
スするものを採用することが好ましい。
【0017】なお、置き台上の画像表示手段としては、
ブラウン管だけでなく、液晶、プラズマ等の各種ディス
プレイ装置が使用できる。そして、ディスプレイ装置に
写し出される仮想風景によって、あたかも現実に観光地
をサイクリングしたり、走行しているような体感を得る
ことができるのである。
【0018】また、置き台には、体脂肪の記録手段や体
脂肪の経時変化の印刷手段を載せてもよい。トレーニン
グの目的の一つは生活習慣病の予防、改善、痩身等であ
り、その目標値は体脂肪に求められ、トレーニング中に
容易に体脂肪を確認できるようにするためである。な
お、体脂肪を目標値とするのは、体重ではトレーニング
で脂肪が減少しても筋肉量が増加し、変化が出ない場合
があるからである。
【0019】ここで、体脂肪を簡便に測定する部位は臍
部(腹直筋部)の周囲であり、いわゆるウェスト・サイ
ズを測定することにより体脂肪の変化を容易に確認でき
る。そして、毎日のトレーニング時に備付けのメジャー
で測定し、同じく備付けのプリンター付き計算機等に日
付とともに記録しておく。このようにしておけば、トレ
ーニングの成果をいつでも確認でき、達成感を得ること
ができるので、トレーニングの継続に一層有効なものと
なる。なお、体脂肪は、体脂肪計で体脂肪率を測定し、
その数値を記録、印刷するようにしてもよい。
【0020】本発明においては、更に、ビスカス・カッ
プリングの回転数検知手段と、検知された回転数に応じ
て風速が変化する風力発生手段を設けることが好まし
い。トレーニング者がビスカス・カップリングを回転さ
せると、回転に応じてファンによって風力が発生し、風
が吹き付けることによる爽快感を味わうことができるか
らである。なお、風力発生手段は、ファン等をトレーニ
ング者の正面に設置しても、水平に設置しておき、風洞
によってトレーニング者の前方に導くようにしてもよ
い。
【0021】ここで、ビスカス・カップリングの回転
は、シャフト・ドライブ、チェーン、ゴムベルト等によ
って風力発生手段に伝達し、人力でプロペラ等を回転さ
せることも、電動によって風力を発生させることもでき
る。いずれにせよ、ビスカス・カップリングの回転数に
応じてファン等の回転数が変化し、トレーニング者に吹
き付ける風の強さが変わるので、漕ぐ速さに応じて自転
車のスピードが変化し、乗員に当たる風の強さが変わる
実際のサイクリングと同様、トレーニング者は臨場感、
爽快感が得られることとなる。
【0022】なお、風力の発生を人力とする場合には、
シャフト・ドライブを使用することが好ましい。シャフ
ト・ドライブはメンテナンスが不要であり、チェーンや
ゴムベルトのような噛み合いトラブルもなく、運動着の
ズボンの裾等が汚れる心配もないからである。また、チ
ェーンやゴムベルトでは、幼児がギアとの間に指をはさ
む心配があり、スタイル的にも劣るからである。ただ
し、チェーンやゴムベルトにカバーをすることにより、
裾汚れや指はさみの問題は解決できる。なお、この場
合、ビスカス・カップリングの回転がギア比に応じてシ
ャフト・ドライブ等の回転となるので、シャフト・ドラ
イブ等がそのままビスカス・カップリングの回転数検知
手段およびその伝達手段となっている。
【0023】一方、電動によって風力を発生させる場
合、磁石等からなる回転センサーをビスカス・カップリ
ングの近辺に取り付けて回転数を検知し、検知された回
転数を電気信号として、有線や赤外線リモコン等で風力
発生手段に伝達する。そして、風力発生手段は、検知さ
れたペダルの回転数に応じてモーターが回転するものと
するのである。なお、赤外線リモコンを使用すれば、ト
レーニング・システムの格納の際に有利なものとなる。
【0024】なお、風力発生手段の併設は自転車型のト
レーニング・システムに限られず、ショルダー・プレス
等の各種筋肉増強機器やローイングマシン等にも適用で
きることは勿論である。この場合、サイクリングの臨場
感や爽快感とは元々無縁であるが、体温上昇による疲労
困憊を軽減し、トレーニングの継続性を高めることがで
きるようになる。
【0025】また、ビスカス・カップリングに近接して
芳香剤容器を設ければ、アロマテラピー(芳香療法)を
実現することができる。すなわち、所定の容器にアロマ
エッセンシャルオイル等の芳香剤を充填しておけば、ビ
スカス・カップリングの回転に伴う発熱によって芳香剤
が蒸発し、自然の芳香を発生させることができるのであ
る。
【0026】
【実施例】以下、本発明の好ましい実施の形態を図面に
より説明する。図1は、本発明のトレーニング・システ
ムの一例を示す斜視図である。すなわち、トレーニング
・システム1は、サドル1Bとその側方に配置したハン
ドル1A、ペダル1C、クランク1D、台座1Eから構
成され、足漕ぎ運動に対する負荷手段としてクランク1
Dの回転中心にビスカス・カップリング2を設けたもの
である。
【0027】ここで、ビスカス・カップリング2は、ハ
ウジング、ハブ、カバー、複数のスチールプレート(イ
ンナーおよびアウター)とスペーサーリングおよび高粘
度シリコーンオイル、オイルシール等の部品から成り立
っている。第1実施例で使用したビスカス・カップリン
グ2はトルクが1.0kg・mのものであって、スチー
ルプレートは27枚、ハウジング外径は90mmであ
る。また、50回転の場合、約50ワットの負荷が発生
する。なお、ビスカス・カップリング2のトルクは、
0.2kg・m〜8.0kg・mの範囲であれば足漕ぎ
運動に対して非常に良い感触が得られる。
【0028】また、第1実施例のトレーニング・システ
ム1は、サドル1Bに座ってペダル1Cを漕ぐものであ
るが、ハンドル1Aを含む部分とペダル1Cを含む部分
とが結合・分離でき、その間隔は、トレーンング者の体
格に合わせてジョイント1Fにより調整できるようにな
っている。
【0029】さらに、第1実施例においては、ビスカス
・カップリング2の上部に芳香剤容器13が設けられて
いる。芳香剤容器13の中にはアロマエッセンシャルオ
イルが充填されており、足漕ぎ運動に基づくビスカス・
カップリング2の発熱によって容器上面の穴から徐々に
蒸発する。したがって、トレーンング者に対するアロマ
テラピー(芳香療法)が実現されている。
【0030】図2は、本発明のトレーニング・システム
における第2実施例を示す斜視図である。第2実施例
は、通常の自転車の形状に近いものであるが、前方にハ
ンドル1Aを設けただけでなく、サドル1Bの側方にも
ハンドル1Aを配置している。なお、ビスカス・カップ
リング2には、第1実施例よりも高い1.8kg・mの
トルクのものを使用しているが、図3に拡大して示すよ
うに、ビスカス・カップリング2は必要に応じてペダル
1Cおよびクランク1Dごと取り替えることができる。
すなわち、ビスカス・カップリング2の取付部1Gには
切り欠き1Hが設けられ、クランク1Dの軸が通るよう
になっている。したがって、ペダルおよびクランクが取
り付けられた数種類のトルクのビスカス・カップリング
を用意しておけば、ボルト・ナット14で固定するだけ
でよい。
【0031】図4は、本発明のトレーニング・システム
における第3実施例を示す斜視図である。第3実施例
は、室内置きの固定式自転車として一般的な形状のもの
に本発明を適用したものであるが、ハンドル1Aの部分
にノート型パソコンといった電子機器等のための置き台
3を装着している。なお、ビスカス・カップリング2は
ケースに内蔵されている。
【0032】図5は、本発明のトレーニング・システム
における第4実施例を示す斜視図である。第4実施例
は、サドル1Bの側方にハンドル1Aを配置するととも
にハンドル1Aに握力強化用のハンド・グリップ4を取
り付けている。ハンド・グリップ4における負荷発生装
置は、クランク1Dの回転中心のビスカス・カップリン
グ2と同様、ビスカス・カップリング2である。ただ
し、図示しないラチェット機構の内蔵によって一方向に
のみ回転するようになっている。
【0033】また、第4実施例のトレーニング・システ
ム1における台座1Eには、連結金具5を介して新聞等
の置き台3が設置されている。この置き台3は、高さ調
整ネジ3A、角度調整ヒンジ3Bによって位置調整が可
能となっている。なお、置き台3にもハンドル3Cが設
けられ、トレーニング者の姿勢が変えられるようになっ
ている。
【0034】図6は、本発明のトレーニング・システム
における第5実施例を示す斜視図である。第5実施例
は、風力発生手段6、画像再生手段7等を設けたもので
ある。すなわち、ビスカス・カップリング2に直結した
クランク1Dの近辺には磁石とコイルからなる回転セン
サー8が取り付けられており、電磁誘導によってペダル
1C、すなわち、ビスカス・カップリング2の回転数が
検知される。検知された回転数は電気信号として、送信
機9Aと受信機9Bとからなる赤外線リモコンで風力発
生手段6および画像再生手段7に送信される。そして、
風力発生手段6のファン6Aは、検知されたペダル1C
の回転数に応じて、図示しないモーターによって回転す
るのである。
【0035】ここで、ビスカス・カップリング2の回転
数とファン6Aの回転数の関係は可変とすることもでき
る。すなわち、サーモスタット等に連動して、夏季等の
室温が高い時期はビスカス・カップリング2の回転数に
対してファン6Aの回転数を高く設定し、風力を強めて
涼しさを増すのである。一方、冬季等の室温が低い時期
はファン6Aの回転数を下げて涼し過ぎないように調整
するのである。また、トレーニング者の体温の高低に応
じて、ファン6Aの回転数を速くしたり遅くしたりして
もよい。
【0036】さらに、第5実施例では、予め記録された
画像の再生手段7と、記録画像の表示手段10とが追加
され、VTRの再生手段7は、足漕ぎ運動に基づくビス
カス・カップリング2の回転に応じて再生速度が遅速で
き、かつ、各再生速度において画像に乱れが生じないも
のとなっている。したがって、観光地のサイクリングコ
ースや名所等を予め撮影したビデオテープを再生すれ
ば、現実に走行している体感を視聴覚的に得ることがで
きる。
【0037】すなわち、このビデオテープは、実際のサ
イクリングコースをドライバーズ・アイで撮影したもの
等であり、初期状態では静止画像となっている。そし
て、ペダル1Cを漕ぐと、回転センサー8からの信号を
受けて再生が開始され、ディスプレイ装置からなる画像
表示手段10の風景が回転数に応じた速度で次々に変化
するのである。したがって、ペダル1Cの漕ぎ具合によ
って移動する風景を楽しみながら、実際に観光地等を走
行している気分でトレーニングすることができることに
なる。
【0038】ここで、記録画像は国内だけでなく海外の
コース、平坦地ばかりでなく山道等のコースも取り入れ
れば一層ゲーム性が向上してトレーニングの楽しさが増
すとともに、現実感のあるものとなる。また、健康のた
めのトレーニングは、長時間であるほど効果が増すの
で、1本のテープに数種類のソフトを録画しておいて、
必要に応じて切り替えられるようになっている。
【0039】なお、ディスプレイ装置からなる画像表示
手段10は、仮想風景のみならず、利用時間や走行距離
等の情報も表示することができる。また、サイクリング
・シミュレーションとは無関係の通常のテレビ放送を受
信して表示させることも通常のDVDやビデオソフトを
再生することもできる。
【0040】加えて、第5実施例のハンドル1Aには、
運動者の体脂肪の測定手段11および体脂肪の記録・印
刷手段12が取り付けられている。ここで、測定手段1
1はメジャーであり、ウェスト・サイズを測定するもの
である。そして、プリンター付き計算機からなる記録・
印刷手段12に数値入力するようになっている。入力さ
れた数値は、グラフにいつでも印刷でき、運動者は達成
感を得ることができるようになっている。
【0041】なお、測定手段11を体脂肪計としてトレ
ーニング者に取り付けておけば、体脂肪率の数値入力の
自動化が図れる。また、トレーニング前後の脈拍(持久
力の指標である最大酸素摂取量が増加すると脈拍は減少
する)、体温等を測定する各種センサーを取り付けるこ
ともでき、体調(例えば5段階評価)等の日毎に変化す
るあらゆる数値を記録しておくこともできる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のトレーニ
ング・システムは、負荷発生装置としてビスカス・カッ
プリングを使用していることから、トレーニング者に対
して違和感のない負荷を作用させることができる。すな
わち、自転車型のトレーニング・システムで言うなら
ば、実際のサイクリングで味わうことのできるペダルの
踏み心地が得られ、生活習慣病の予防と改善、痩身に効
果的とされる30分以上の長時間トレーニングを可能と
し、継続的、効果的なトレーニング・システムとするこ
とができる。
【0043】また、自転車型のトレーニング・システム
におけるビスカス・カップリングの取付部に切り欠きを
設ければ、ペダルごとビスカス・カップリングの取り替
えが可能となる。さらに、足漕ぎ部分とハンドル部分と
を分離可能とすることによりトレーニングしていないと
きの格納が容易になり、ハンドル部分に置き台を装着す
れば退屈さを軽減することができ、トレーニングの継続
につながる。
【0044】加えて、検知された回転数に応じて風速が
変化する風力発生手段を設ければ、肌に感じる爽快感が
付与され、体温上昇に伴なう疲労を軽減することがで
き、ビスカス・カップリングに近接して芳香剤容器を設
ければ、アロマテラピー(芳香療法)を実現することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明のトレーニング・システムの第1
実施例を示す斜視図である。
【図2】図2は本発明のトレーニング・システムの第2
実施例を示す斜視図である。
【図3】図3は第2実施例におけるビスカス・カップリ
ングの取付部を示す斜視図である。
【図4】図4は本発明のトレーニング・システムの第3
実施例を示す斜視図である。
【図5】図5は本発明のトレーニング・システムの第4
実施例を示す斜視図である。
【図6】図6は本発明のトレーニング・システムの第5
実施例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1‥トレーニング・システム 1A‥ハンドル 1B‥サドル 1C‥ペダル 1D‥クランク 1E‥台座 1F‥ジョイント 1G‥取付部 1H‥切り欠き 2‥ビスカス・カップリング 3‥置き台 3A‥高さ調整ネジ 3B‥角度調整ヒンジ 3C‥ハンドル 4‥ハンド・グリップ 5‥連結金具 6‥風力発生手段 6A‥ファン 7‥画像再生手段 8‥回転センサー 9A‥送信機 9B‥受信機 10‥画像表示手段 11‥体脂肪の測定手段 12‥体脂肪の記録・印刷手段 13‥芳香剤容器 14‥ボルト・ナット

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トレーニング者に対して負荷を作用させ
    ることにより、有酸素運動、筋力増強運動並びにストレ
    ッチ運動を行なえるようにしたトレーニング・システム
    において、負荷発生装置としてビスカス・カップリング
    を使用したことを特徴とするトレーニング・システム。
  2. 【請求項2】 ペダルの回転に基づいてビスカス・カッ
    プリングが作動することで、トレーニング者の足漕ぎ運
    動に対して負荷を作用させるようにした自転車型のもの
    であることを特徴とする請求項1に記載のトレーニング
    ・システム。
  3. 【請求項3】 ビスカス・カップリングの取付部に切り
    欠きを設け、ペダルごとビスカス・カップリングを取り
    替え可能としたことを特徴とする請求項2に記載のトレ
    ーニング・システム。
  4. 【請求項4】 自転車型のトレーニング・システムにお
    ける足漕ぎ部分とハンドル部分とが分離していることを
    特徴とする請求項2または3に記載のトレーニング・シ
    ステム。
  5. 【請求項5】 自転車型のトレーニング・システムにお
    けるハンドル部分に置き台が装着されていることを特徴
    とする請求項2ないし4に記載のトレーニング・システ
    ム。
  6. 【請求項6】 トレーニング者の運動に基づくビスカス
    ・カップリングの回転数検知手段と、検知された回転数
    に応じて風速が変化する風力発生手段とを有することを
    特徴とする請求項1ないし5に記載のトレーニング・シ
    ステム。
  7. 【請求項7】 ビスカス・カップリングの回転数を赤外
    線リモコンによって伝達し、ファンを回転させるように
    したことを特徴とする請求項6に記載のトレーニング・
    システム。
  8. 【請求項8】 ビスカス・カップリングに近接して芳香
    剤容器を設け、ビスカス・カップリングの回転に伴う発
    熱によって芳香剤を蒸発させることを特徴とする請求項
    1ないし7に記載のトレーニング・システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100967215B1 (ko) 2008-03-20 2010-07-05 김주리 시트용 하체운동기
KR20170068558A (ko) * 2014-10-21 2017-06-19 토탈 짐 글로벌 코오포레이션 로잉 운동 장치 및 그 사용 방법

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