JP2001077004A - 露光装置および電子線露光装置 - Google Patents

露光装置および電子線露光装置

Info

Publication number
JP2001077004A
JP2001077004A JP24940399A JP24940399A JP2001077004A JP 2001077004 A JP2001077004 A JP 2001077004A JP 24940399 A JP24940399 A JP 24940399A JP 24940399 A JP24940399 A JP 24940399A JP 2001077004 A JP2001077004 A JP 2001077004A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alignment mark
electron beam
image
substrate
exposed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP24940399A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiro Yoshitake
康裕 吉武
Shunichi Matsumoto
俊一 松本
Yoshimasa Fukushima
芳雅 福嶋
Takeshi Kato
毅 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP24940399A priority Critical patent/JP2001077004A/ja
Publication of JP2001077004A publication Critical patent/JP2001077004A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Electron Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】光学的検出装置の構成を簡素化し、被露光基板
を載置するステージ及び基台の小形化を実現した露光装
置及び電子線露光装置を提供する。 【解決手段】縮小レンズ1を有する電子線露光装置にお
いて、位置合わせ用マークが形成された被露光基板4を
載置してXY方向に走行可能にしたステージ31、32
と、ステージのXY座標の測長手段301、302と、
縮小レンズによって露光される露光単位近傍に位置する
位置合わせ用マークに対して光束を斜方照明する照明光
学系、位置合わせ用マークの像を斜方検出して結像させ
る検出光学系、検出光学系で結像されたマークの像を受
光して画像信号に変換する光電変換手段、及び変換され
た画像信号に基いて位置合わせ用マークの位置を測長手
段で測長されるステージのXY座標に基いて算出するマ
ーク位置算出手段を有する光学的検出装置60とを備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被露光基板上のア
ライメント用マークおよび表面の高さを大きな縮小レン
ズと被露光基板との間から斜方より検出できるようにし
た露光装置および電子線露光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、電子線露光装置は、感光剤であ
るレジストの塗布された基板上を基板の載置されたステ
ージの移動と電子線の走査によって露光するものであ
る。ところで、特開昭63−69226号公報(従来技
術1)には、被露光基板上に形成された粗位置合わせ用
マークの位置ずれ誤差を光学座標系で光学的に検出し、
この検出された粗位置合わせ用マークの位置ずれ誤差に
基いて露光単位に設けられた精位置合わせ用マークを電
子線照射領域に位置付け、この位置付けされた精位置合
わせ用マークに対して電子線を照射して電子線座標系で
精位置合わせ用マークの位置ずれ誤差を検出し、この検
出された電子線座標系での位置ずれ誤差を補正した露光
回路パターンを電子線で露光する電子線露光装置が記載
されている。
【0003】しかしながら、上記従来技術1には、粗位
置合わせ用マークの位置ずれ誤差を光学座標系で光学的
に検出する光学的検出装置の具体的な構成が記載されて
いない。また、特開昭61−74338号公報(従来技
術2)などでは、被露光基板上の露光領域におけるレジ
スト表面の高さや傾きを、スリット像の斜方投影照明お
よびスリット像移動の斜方検出によって光学的に検出
し、この検出された露光領域表面を縮小投影レンズの結
像面に高精度に合わせることができる縮小投影露光装置
が記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、例えば、電
子線露光装置において、チップアライメントマーク(精
位置合わせ用マーク)を狭い電子線照射領域に位置付け
できるようにするためには、レジストに感光しない波長
の光を用いてプリアライメントマーク(粗位置合わせ用
マーク)の位置を高精度に検出する必要がある。そのた
めには、図7に示すように、電子縮小レンズ1の脇に顕
微鏡2を配置し、該顕微鏡2で被露光基板4に対して真
上から光をプリアライメントマークに照射し、その反射
光像を真上から検出する方法が考えられる。即ち、電子
線露光に先立ち、ウエハ4上のプリアライメントマーク
が顕微鏡2の視野範囲に入るように、ステージ3を移動
し、顕微鏡2によってプリアライメントマークの位置を
高精度に検出し、その後、再びステージ3を移動してチ
ップアライメントマークを電子縮小レンズ1による電子
線照射領域内に位置付け、該チップアライメントマーク
の位置を反射電子によって検出し、この検出されたチッ
プアライメントマークの位置データに基いて露光回路パ
ターンデータを補正することによって電子線による露光
が行われる。
【0005】このように顕微鏡2を電子縮小レンズ1の
脇に配置させた場合、電子縮小レンズ1の光軸11と顕
微鏡2の光軸21の間隔Lは200mm程度と大きくな
り、その結果、ステージ3を移動させるストロークを長
くする必要があり、ステージの巨大化と該ステージ3を
移動支持する基台の大型化にと伴って電子線露光装置の
床面積が大きく、また価格も高くなるという課題を有し
ていた。いずれにしても、上記従来技術1および2に
は、縮小レンズを有する露光装置において、一つの光学
的検出装置で、被露光基板上の少なくとも露光位置での
高さと少なくともプリアライメントマークの位置との両
方を検出しようとする点について考慮されていない。
【0006】本発明の目的は、上記従来技術の課題を解
決すべく、被露光基板上の少なくともプリアライメント
マークの位置の検出と、少なくとも露光位置での高さ検
出との両方を行うことにより光学的検出装置の構成を簡
素化し、しかも被露光基板を載置するステージおよびス
テージを支持する基台の小形化を実現した露光装置およ
び電子線露光装置を提供することにある。また、本発明
の他の目的は、被露光基板上の少なくともプリアライメ
ントマークの位置の検出と、少なくとも露光位置での高
さ検出との両方を行うことにより光学的検出装置の構成
を簡素化し、しかも被露光基板を載置するステージおよ
びステージを支持する基台の小形化を実現し、更に、少
なくともプリアライメントマークの位置検出の精度向上
を図ってチップアライメントマークに対する電子ビーム
走査照射によるサーチ範囲を狭めることができるように
した電子線露光装置を提供することにある。また、本発
明のさらに他の目的は、被露光基板上の少なくともプリ
アライメントマークの位置の検出と、少なくとも露光位
置での高さ検出との両方を行うことにより光学的検出装
置の構成を簡素化し、しかも被露光基板を載置するステ
ージおよびステージを支持する基台の小形化を実現し、
更に、チップアライメントを反射電子検出でできない場
合でも光学的検出によって行って、被露光基板上の露光
単位に露光回路パターンを高精度に露光できるようにし
た電子線露光装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、縮小レンズを有する露光装置において、
位置合わせ用マークが形成された被露光基板を載置して
XY方向に走行可能に構成したステージと、該ステージ
のXY座標を測長する測長手段と、前記縮小レンズによ
って露光される露光単位の近傍に位置する被露光基板上
の位置合わせ用マークに対して光束を斜方照明する照明
光学系と、前記位置合わせ用マークの像を斜方検出して
結像させる検出光学系と、該検出光学系で結像された位
置合わせ用マークの像を受光して画像信号に変換する光
電変換手段と、該光電変換手段で変換された画像信号に
基いて位置合わせ用マークの位置を前記測長手段で測長
されるステージのXY座標に基いて算出するマーク位置
算出手段とを備えて構成することを特徴とする。これに
より、非露光光で露光位置での位置合わせ用マークの位
置を検出することが可能となる。また、本発明は、電子
線源と、該電子線源からの電子線を所望の形状に成形す
る成形手段と、該成形手段によって成形された電子ビー
ムを集束させるレンズとを備え、前記電子ビームで被露
光基板上に所望の回路パターンを露光する電子線露光装
置において、位置合わせ用マークが形成された前記被露
光基板を載置してXY方向に走行可能に構成したステー
ジと、該ステージのXY座標を測長する測長手段と、前
記ステージ上に載置された被露光基板上の所望箇所の表
面および位置合わせ用マークに対して光束を斜め方向か
ら投影照射する照射光学系と該照射光学系で投影照射さ
れた光束の像の変位並びに該光束の像内の位置合わせ用
マークの像を斜め方向から検出する検出光学系とを有
し、該検出光学系によって検出される光束の像の変位信
号に基いて前記被露光基板上の所望箇所の表面の高さを
検出し、前記検出光学系によって検出される位置合わせ
用マークの画像信号に基いて前記測長手段で測長される
座標系で前記位置合わせ用マークの位置を検出する光学
的検出装置とを備えて構成したことを特徴とする。
【0008】また、本発明は、電子線源と、該電子線源
からの電子線を所望の形状に成形する成形手段と、該成
形手段によって成形された電子ビームを集束させるレン
ズとを備え、前記電子ビームで被露光基板上に所望の回
路パターンを露光する電子線露光装置において、位置合
わせ用マークが形成された前記被露光基板を載置してX
Y方向に走行可能に構成したステージと、該ステージの
XY座標を測長する測長手段と、前記ステージ上に載置
された被露光基板上の所望箇所の表面および位置合わせ
用マークに対して光束を斜め方向から投影照射する照射
光学系と該照射光学系で投影照射された光束の像の変位
並びに該光束の像内の位置合わせ用マークの像を斜め方
向から検出する検出光学系と該検出光学系によって検出
される位置合わせ用マークの画像信号に対して画像歪み
補正を施す歪み補正回路とを有し、該検出光学系によっ
て検出される光束の像の変位信号に基いて前記被露光基
板上の所望箇所の表面の高さを検出し、前記歪み補正回
路から歪み補正された位置合わせ用マークの画像信号に
基いて前記測長手段で測長される座標系で前記位置合わ
せ用マークの位置を検出する光学的検出装置とを備えて
構成したことを特徴とする。また、本発明は、前記電子
線露光装置において、更に、前記光学的検出装置で検出
された位置合わせ用マークの表面高さに基いて、前記被
露光基板と前記光学的検出装置との間の相対的高さを制
御する制御手段を備えたことを特徴とする。また、本発
明は、前記電子線露光装置における光学的検出装置の照
射光学系において、照射される光束をスリット光束で形
成することを特徴とする。
【0009】また、本発明は、電子線源と、該電子線源
からの電子線を所望の形状に成形する成形手段と、該成
形手段によって成形された電子ビームを集束させるレン
ズとを備え、前記電子ビームで被露光基板上に所望の回
路パターンを露光する電子線露光装置において、相対位
置が与えられた粗位置合わせ用マークと精位置合わせ用
マークとが形成された前記被露光基板を載置してXY方
向に走行可能に構成したステージと、該ステージのXY
座標を測長する測長手段と、前記ステージ上に載置され
た被露光基板上の所望箇所の表面並びに前記粗位置合わ
せ用マークに対して光束を斜め方向から投影照射する照
射光学系と該照射光学系で投影照射された光束の像の変
位並びに該光束の像内の粗位置合わせ用マークの像を斜
め方向から検出する検出光学系とを有し、該検出光学系
によって検出される光束の像の変位信号に基いて前記被
露光基板上の所望箇所の表面の高さを検出し、前記検出
光学系によって検出される粗位置合わせ用マークの画像
信号に基いて前記測長手段で測長される座標系で前記粗
位置合わせ用マークの位置を検出する光学的検出装置
と、該光学的検出装置によって検出される粗位置合わせ
用マークの位置と、前記粗位置合わせ用マークと精位置
合わせ用マークとの間の相対位置についてのデータとを
基に制御を施して精位置合わせ用マークを検出視野内に
位置付けする制御系と、該制御系で位置付けされた精位
置合わせ用マークに対して電子ビームを走査照射して精
位置合わせ用マークからの反射電子を検出して精位置合
わせ用マークの位置を検出する反射電子検出装置と、前
記光学的検出装置から検出される被露光基板上の露光単
位における表面高さに基いて前記電子ビームに対して焦
点合わせをする高さ制御系と、前記反射電子検出装置で
検出された精位置合わせ用マークの位置データに基いて
補正設定された露光回路パターンを前記電子ビームで露
光する電子ビーム露光手段とを備えて構成したことを特
徴とする。
【0010】また、本発明は、電子線源と、該電子線源
からの電子線を所望の形状に成形する成形手段と、該成
形手段によって成形された電子ビームを集束させるレン
ズとを備え、前記電子ビームで被露光基板上に所望の回
路パターンを露光する電子線露光装置において、相対位
置が与えられた粗位置合わせ用マークと精位置合わせ用
マークとが形成された前記被露光基板を載置してXY方
向に走行可能に構成したステージと、該ステージのXY
座標を測長する測長手段と、前記ステージ上に載置され
た被露光基板上の所望箇所の表面並びに前記粗位置合わ
せ用マークおよび前記精位置合わせ用マークに対して光
束を斜め方向から投影照射する照射光学系と該照射光学
系で投影照射された光束の像の変位並びに該光束の像内
の粗位置合わせ用マークの像および精位置合わせ用マー
クの像を斜め方向から検出する検出光学系とを有し、該
検出光学系によって検出される光束の像の変位信号に基
いて前記被露光基板上の所望箇所の表面の高さを検出
し、前記検出光学系によって検出される粗位置合わせ用
マークの画像信号に基いて前記測長手段で測長される座
標系で前記粗位置合わせ用マークの位置を検出し、前記
検出光学系によって検出される精位置合わせ用マークの
画像信号に基いて前記測長手段で測長される座標系で前
記精位置合わせ用マークの位置を検出する光学的検出装
置と、該光学的検出装置によって検出される粗位置合わ
せ用マークの位置と、前記粗位置合わせ用マークと精位
置合わせ用マークとの間の相対位置についてのデータと
を基に制御を施して精位置合わせ用マークを前記検出光
学系の視野内に位置付けする制御系と、前記光学的検出
装置から検出される被露光基板上の露光単位における表
面高さに基いて前記電子ビームに対して焦点合わせをす
る高さ制御系と、前記光学的検出装置で検出された精位
置合わせ用マークの位置データに基いて補正設定された
露光回路パターンを前記電子ビームで露光する電子ビー
ム露光手段とを備えて構成したことを特徴とする。
【0011】また、本発明は、電子線源と、該電子線源
からの電子線を所望の形状に成形する成形手段と、該成
形手段によって成形された電子ビームを集束させるレン
ズとを備え、前記電子ビームで被露光基板上に所望の回
路パターンを露光する電子線露光装置において、相対位
置が与えられた粗位置合わせ用マークと精位置合わせ用
マークとが形成された前記被露光基板を載置してXY方
向に走行可能に構成したステージと、該ステージのXY
座標を測長する測長手段と、前記ステージ上に載置され
た被露光基板上の所望箇所の表面並びに前記粗位置合わ
せ用マークおよび前記精位置合わせ用マークに対して光
束を斜め方向から投影照射する照射光学系と該照射光学
系で投影照射された光束の像の変位並びに該光束の像内
の粗位置合わせ用マークの像および精位置合わせ用マー
クの像を斜め方向から検出する検出光学系とを有し、該
検出光学系によって検出される光束の像の変位信号に基
いて前記被露光基板上の所望箇所の表面の高さを検出
し、前記検出光学系によって検出される粗位置合わせ用
マークの画像信号に基いて前記測長手段で測長される座
標系で前記粗位置合わせ用マークの位置を検出し、前記
検出光学系によって検出される精位置合わせ用マークの
画像信号に基いて前記測長手段で測長される座標系で前
記精位置合わせ用マークの位置を検出する光学的検出装
置と、該光学的検出装置によって検出される粗位置合わ
せ用マークの位置と、前記粗位置合わせ用マークと精位
置合わせ用マークとの間の相対位置についてのデータと
を基に制御を施して精位置合わせ用マークを検出視野内
に位置付けする制御系と、該制御系で位置付けされた精
位置合わせ用マークに対して電子ビームを走査照射して
精位置合わせ用マークからの反射電子を検出して精位置
合わせ用マークの位置を検出する反射電子検出装置と、
精位置合わせ用マークの位置を検出するのを、前記反射
電子検出装置と光学的検出装置とのどちらで行うかを選
択する選択手段と、前記光学的検出装置から検出される
被露光基板上の露光単位における表面高さに基いて前記
電子ビームに対して焦点合わせをする高さ制御系と、前
記選択手段によって選択された検出装置で検出された精
位置合わせ用マークの位置データに基いて補正設定され
た露光回路パターンを前記電子ビームで露光する電子ビ
ーム露光手段とを備えて構成したことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明に係る電子線露光装置の実
施の形態について図面を用いて説明する。まず、本発明
に係る電子線露光装置の一実施の形態について図1およ
び図2を用いて説明する。即ち、電子線露光装置は、電
子線を放射する電子線源101と、該電子線源101か
ら放射された電子ビーム1001を絞るための絞り10
2と、絞り102で絞られた電子ビーム1002を収束
させる電子レンズ103と、露光(描画)するための任
意のビーム形状(例えば矩形形状)に成形制御し、ブラ
ンキングするための絞りの役目もする成形絞り104
と、ブランキング電極(図示せず)と、電子縮小レンズ
制御部504からの電子ビームの焦点制御に基いて、成
形絞り104で成形された電子ビーム1003を被露光
基板4等上に投影する電子縮小レンズ1と、偏向器制御
部501からの偏向制御に基いて、上記電子縮小レンズ
1で投影される電子ビーム1003を偏向させる偏向器
105と、被露光基板4等上に例えばチップ単位に、ス
クライブ領域に形成されたX方向およびY方向アライメ
ントマーク41、42からの反射電子を検出する反射電
子検出器106とを備えて構成される電子ビーム鏡筒を
有し、真空排気される試料室(図示せず)内に被露光基
板4などを載置するXYステージ31、32を備えて構
成される。
【0013】上記成形絞り104としては、様々なビー
ム形状に成形できる多数のパターンを備えて形成しても
よい。更に、XYステージ31、32は、モータ制御部
506から制御に基いて駆動されるモータ(Xステージ
駆動モータ33およびYステージ駆動モータ34からな
る。)33、34によって走行位置決めされることにな
る。レーザ測長器(Xステージ用レーザ測長器301お
よびYステージ用レーザ測長器302からなる。)30
1、302は、ステージ31、32の位置を測長するも
のである。そしてレーザ測長器301、302はステー
ジ31、32のX軸方向およびY軸方向の位置を測長
し、その測長結果を位置制御部505に入力し、さらに
全体制御部50にもフィードバックできるように構成さ
れる。従って、位置制御部505は、全体制御部50か
ら指令される位置決めデータに基に、レーザ測長器30
1、302で測長されるステージ31、32のX軸方向
およびY軸方向の位置情報をフィードバックしてステー
ジの制御信号をモータ制御部506に入力する。なお、
これら電子縮小レンズ1、偏向器105、および反射電
子検出器106の配置の関係は、図1に示すものに限定
されない。即ち、電子縮小レンズ1を最終段、被露光基
板4に最も接近した位置に設けても良い。
【0014】上記構成により、まず、ステージ31、3
2上に搭載された被露光基板(ウエハ)4について、被
露光基板4上の周辺の1箇所または複数箇所に形成され
たプリアライメントマーク(粗位置合わせ用マーク)4
1’、42’を用いて、露光位置に近いところでプリア
ライメント(ウエハアライメント)できる光学的検出装
置60(61〜73)および位置検出回路51でプリア
ライメントマーク41’、42’のX方向およびY方向
の位置をレーザ測長器301および302で測長される
ステージ31、32の座標に基いて検出する。これによ
って、予め、被露光基板4上において、プリアライメン
トマーク41’、42’の位置と被露光基板4上に例え
ばチップ単位に複数箇所の例えばスクライブ領域に形成
されたチップアライメントマーク(精位置合わせ用マー
ク)41、42との相対位置は既知の正確な値を持って
いるので、レーザ測長器301、302で測長されるス
テージ31、32の走行座標を基に、上記複数箇所のチ
ップアライメントマーク41、42を電子ビーム100
3の走査照射に基いて反射電子検出器106によって検
出される反射電子検出視野内に送り込んで位置付けする
ことが可能となる。プリアラメントマーク(粗位置合わ
せ用マーク)41’、42’と、チップアライメントマ
ーク(精位置合わせ用マーク)41、42とは、共に露
光によって形成されるので、相対位置は高精度に既知の
値を示すことになる。なお、チップアライメントマーク
41、42としては、反射電子検出視野内に高精度に送
り込まれるので、各々1本の線状パターンで構成するこ
とができる。
【0015】次に、これらチップアライメントマーク4
1、42が形成された複数箇所の近傍についてその高さ
を、光学的検出装置60(61〜68)および高さ検出
回路52で検出し、この検出された高さが電子ビーム1
003のフォーカス位置からずれている場合には、全体
制御部50は電子縮小レンズ制御部504または位置制
御部505に指令を出して電子縮小レンズ1またはZス
テージ(図示せず)を制御することにより露光しようと
するチップ領域の表面を電子ビーム1003のフォーカ
ス位置に合わせ込む。電子ビーム1003の焦点深度は
10μm程度と深いので、チップ単位で複数箇所に形成
されたチップアライメントマーク41、42の近傍にお
いて合焦点合わせを行えば、被露光基板4の表面に凹凸
や大きなうねり等があっても露光単位において、電子ビ
ーム1003を結像投影された状態(フォーカス状態)
で電子線露光を行うことができる。電子ビームの場合、
エキシマレーザ光による場合に比較して焦点深度が深い
ので、被露光基板4の露光単位における表面のわずかな
傾きは問題にならない。そのため、被露光基板4の露光
単位における表面の傾きを検出する必要がないので、後
述するように、光学的検出装置60としては、一組の照
明光学系と検出光学系で構成することが可能となる。当
然、光学的検出装置60としては、構成が複雑になる
が、X方向検出用とY方向検出用との2組の照明光学系
と検出光学系で構成することも可能である。
【0016】次に、上記反射電子検出視野内に送り込ま
れた複数箇所のチップアライメントマーク41、42に
対して、電子線源101より放射されて絞り102と電
子レンズ103および電子縮小レンズ1により所望の形
状と電流密度に制御された電子ビーム1003を、偏向
器制御部501で偏向器105を制御することによって
走査照射し、上記複数箇所のチップアライメントマーク
41、42からの反射電子を反射電子検出器106で検
出し、信号処理回路502は、複数箇所における偏向制
御部501から得られる電子ビーム1003の走査量に
応じた走査時の反射電子の強度変化からチップアライメ
ントマーク41、42のX方向およびY方向の位置を計
測する。その結果、全体制御部50は、レーザ測長器3
01、302で測長される座標、即ち、電子ビーム10
03の光軸を基準にして信号処理回路502で計測され
た複数箇所のチップアライメントマーク41、42のX
方向およびY方向の位置を基に、電子ビーム1003の
光軸に対する被露光基板4上の上記露光単位の座標を設
定すること、即ちチップアライメントすることが可能と
なる。チップアライメントとは、必ずしも、チップ単位
のアライメントをさすものではなく、露光単位のアライ
メントを意味するものである。
【0017】露光時には、全体制御部50は、レーザ測
長器301、302が測長されたステージ座標に対し
て、複数箇所のチップアライメントマーク41、42の
X方向およびY方向の位置を基準にして補正された電子
ビームによる露光目標座標を算出し、この算出された露
光目標座標を基に位置制御部505および偏向器制御部
501に補正制御指令を出し、偏向器制御部501から
の補正制御に基づく偏向器105により成形された電子
ビーム1003を補正走査させながら、位置制御部50
5から補正制御に基づくモータ制御部506によるステ
ージ走行、即ち被露光基板上の露光単位の走行を併用し
て所望の回路パターンが露光(描画)されることにな
る。
【0018】ところで、チップアライメントマーク4
1、42は、前述したとおり、通常スクライブ領域に形
成されているので、電子ビーム1003を照射したとし
ても、回路パターンを形成する露光単位(露光領域)が
露光されることはない。しかし、被露光基板4におい
て、チップアライメントマーク領域の下地が例えばタン
グステンのように原子番号が大きな材料で構成されてい
るプロセス工程の場合があり、その場合にはチップアラ
イメントマーク41、42に電子ビームを照射すると後
方散乱電子の量が増大して露光される範囲が拡大して、
周囲の領域である回路パターンを形成する領域までも露
光されてしまうことになる。
【0019】また、反射電子によって位置を検出するこ
とができない構造や材料で形成されたチップアライメン
トマークを有する被露光基板4が投入される場合があ
る。特に電子線の後方散乱は材料の原子番号に依存する
ので、チップアライメントマーク部と背景領域での材料
の原子番号に差がないと検出波形のコントラストが小さ
く、反射電子によってチップアライメントマークの位置
を検出することが難しくなる。また、チップアライメン
トマークの領域に酸化膜等の誘電体が存在する場合に
は、誘電体のチャージアップにより反射電子による良好
なコントラストの検出波形が得られないことが生じる。
そこで、このようなプロセス工程の被露光基板4がステ
ージ31、32上に投入される情報を、被露光基板の製
造を管理している製造管理システムに接続されたネット
ワークや記録媒体やキーボード等の入力手段55を用い
て全体制御部50に入力して記憶装置56等に記憶させ
る。すると、全体制御部50は、記憶装置56に記憶さ
れたステージ31、32上に投入される被露光基板4の
状態を見て、チップアライメントマークの位置の検出を
反射電子検出器106および信号処理回路502を用い
て反射電子検出で行うのか、光学的検出装置60および
位置検出回路51を用いて光学検出で行うのかを決定す
る。
【0020】但し、チップアライメントマークの検出を
光学的に行う場合、反射電子で行う場合に比べて位置検
出精度が落ちることになる。従って、チップアライメン
トマークの検出を光学的に行う場合には、当然アライメ
ント精度の規格が緩い(例えば80nm程度以上)露光
単位、しいては被露光基板に対して適用が可能となる。
しかし、反射電子で行う場合と同程度のアライメント精
度(例えば50nm程度以下)が要求される場合には、
光学的検出装置60および位置検出回路51を用いてプ
リアライメントの精度の向上を図って、反射電子検出視
野(反射電子によるサーチ範囲)を狭めることによっ
て、チップアライメントマーク領域の下地が原子番号の
大きな材料で形成されている場合において後方散乱電子
の量の増大にともなって露光される範囲の拡大が生じて
も回路パターンを形成する領域までも露光が及ぶことを
防止することが可能となる。また、反射電子で行う場合
と同程度のアライメント精度(例えば50nm程度以
下)が要求される場合において、チップアライメントマ
ーク部と背景領域での材料の原子番号に差がなく反射電
子による検出波形のコントラストが小さい場合には、光
学的検出装置60および位置検出回路51を用いた光学
検出と反射電子検出器106および信号処理回路502
を用いた反射電子検出とを併用して補うようにすればよ
い。また、誘電体のチャージアップについては、紫外線
を照射することによって誘電体を導通化することによっ
てチャージアップを防止することができる。
【0021】そこで、反射電子検出でチップアライメン
ト(露光単位アライメント)を行う場合には、まず、全
体制御部(コンピュータ)50は、光学的検出装置60
および位置検出回路51で行われたプリアライメントマ
ーク検出に基いて、露光単位毎に複数箇所に設けられた
X方向およびY方向のチップアライメントマーク41、
42を反射電子視野内に位置付けさせる。すると、全体
制御部50は、指令を出して偏向器制御部501の制御
に基いて偏向器105により電子ビーム1003を複数
箇所のチップアライメントマーク41、42に対して走
査照射し、複数箇所のチップアライメントマーク41、
42からの反射電子を反射電子検出器106で検出し、
信号処理回路502は、複数箇所における偏向制御部5
01から得られる電子ビーム1003の走査量に応じた
走査時の反射電子の強度変化からチップアライメントマ
ークのX方向およびY方向の位置を計測する。その結
果、全体制御部50は、レーザ測長器301、302で
測長される座標、即ち、電子ビーム1003の光軸を基
準にして信号処理回路502で計測された複数箇所のチ
ップアライメントマークのX方向およびY方向の位置を
基に、電子ビーム1003の光軸に対する被露光基板4
上の上記露光単位の座標を設定すること、即ちチップア
ライメントすることが可能となる。また、光学的検出装
置60でチップアライメント(露光単位アライメント)
を行う場合については、後述する。
【0022】次に、光学的検出装置60および位置検出
回路51を用いてプリアライメント(ウエハアライメン
ト)する実施例について図1〜図6を用いて説明する。
プリアライメントマーク41’、42’としては、被露
光基板4の周辺部に形成されたチップ単位(露光単位)
毎に複数箇所に設けられたチップアライメントマーク4
1、42を用いても良いし、同様な形状をしたプリアラ
メント専用のマークを用いても良い。また、アライメン
トマークとしては、X方向検出用およびY方向検出用の
1本もしくは複数本の線状パターンを用いれば良い。ま
ず、光学的検出装置60(61〜73)および位置検出
回路51並びに高さ検出回路52などについて詳細に説
明する。光学検出系61〜73は、被露光基板の高さ検
出機能とアライメントマークの位置検出機能とを備えて
構成される。まず、被露光基板4の高さ検出および位置
検出を行う同一光学的検出装置60について説明する。
この光学的検出装置60は、被露光基板の高さ検出およ
びアライメントマーク位置検出が可能な照明光学系と、
検出光学系とで構成される。即ち、電子ビーム鏡筒の先
端と被露光基板4との間の間隙は狭いので、電子ビーム
鏡筒の一方の側から照明レンズ65により約20度以下
の浅い角度でスリット状光束602を被露光基板4に対
して照射し、被露光基板4からの反射光像を検出レンズ
66により約20度以下の浅い角度で検出することが必
要となる。
【0023】照明光学系は、光源61と、該光源61よ
り照射された光611をコリメートするコリメートレン
ズ62と、スリット状の透過パターンもしくは開口パタ
ーンを形成したスリット(絞り)63と、該スリット
(絞り)63を出射した光束602を折り曲げるミラー
64と、スリット状光束602の像631を、ステージ
31、32上に搭載された被露光基板4上の周辺の複数
箇所に形成されたX方向検出用およびY方向検出用プリ
アライメントマーク41’、42’に対して浅い角度で
投影する照明レンズ65とで構成される。この照明光学
系において、スリット(絞り)63としてスリット状に
する必要はなく、円形開口パターンを通して得られる光
束をシリンドリカルレンズ等で一軸方向に集束してスリ
ット状光束602の像631を被露光基板4上に投影し
てもよい。検出光学系は、被露光基板4上に投影されて
反射される浅い角度のスリット状光束602の像631
を高さ検出用の1次元位置センサ68上に結像させる検
出レンズ(結像レンズ)66と、反射光像を反射される
ミラー67と、ハーフミラー71と、被露光基板4の高
さ変化に応じて移動するスリット状光束の像632を受
光する1次元位置センサ68と、スリット状光束602
が照射された被露光基板4上のX方向検出用およびY方
向検出用プリアライメントマーク41’、42’の像を
拡大させて結像させる拡大レンズ72と、該拡大レンズ
72で結像されたプリアライメントマークの像を撮像す
る撮像カメラ73とで構成される。
【0024】まず、上記光学系による被露光基板4上の
周辺の複数箇所に形成されたプリアライメントマーク近
傍の高さ調整を行う。全体制御部50には、被露光基板
4上の描画座標データおよびプリアライメントマーク4
1’、42’の座標データと共に描画図形データがネッ
トワーク等の入力手段を用いて例えばCADシステム
(図示せず)から入力されて記憶装置56等に記憶させ
ることができるようになっている。従って、全体制御部
50から位置制御部505に対して、プリアライメント
マーク41’、42’の座標データが入力されることに
なる。そこで、位置制御部505は、全体制御部50か
らのプリアライメントマーク41’、42’の座標デー
タに基いてレーザ測長器301、302で測長されたス
テージ31、32の位置データのフィードバックを受け
ながら、モータ制御部506を制御することによりステ
ージ31、32を移動させて、複数箇所に形成された各
プリアライメントマーク41’、42’を、照明光学系
でスリット状光束602の像631が投影される位置に
位置付ける。
【0025】そして、光源61から光601を照射する
ことにより、この光601はコリメートレンズ62によ
りコリメートされてスリット63に入射され、スリット
63を出射した光束602はミラー64により折り曲げ
られ、照明レンズ65によりスリット状光束602の像
631が浅い角度で、複数箇所に形成された各プリアラ
イメントマーク41’、42’上に投影される。この投
影されたスリット状光束602の像631は、各プリア
ライメントマーク41’、42’の表面により反射さ
れ、検出レンズ66により、ミラー67を介し、1次元
位置センサ68上に結像される。従って、1次元位置セ
ンサ68上において、各プリアライメントマーク41、
42の高さ変化ΔZに応じて結像されたスリット像63
2が移動することになり、各プリアライメントマーク4
1’、42’の高さを検出することができることにな
る。即ち、高さ検出回路52からは、スリット像632
を受光して1次元位置センサ68から得られる画像信号
の最もピーク位置で示される移動量ΔEが算出されるこ
とになる。この移動量ΔEは、1次元位置センサ68上
における合焦点状態となる基準位置(検出光軸604の
位置を示す1次元位置センサの中心位置)からの変位量
として検出されることになる。
【0026】従って、被露光基板4上のプリアライメン
トマーク41’、42’の高さ変化をΔZ、1次元位置
センサ68上のスリット像632の移動量をΔE、照明
レンズ65または検出レンズ66が被露光基板4となす
角をθ、検出レンズ66による1次元位置センサ68上
への結像倍率をMとすると、プリアライメントマーク4
1’、42’の高さ変化ΔZは、1次元位置センサ68
上のスリット像632の移動量ΔEから次に示す(数
1)式により求めることができる。 ΔZ=ΔE・tanθ/(2M) (数1) そこで、全体制御部(コンピュータ)50は、高さ検出
回路52で検出されて送られてきた1次元位置センサ6
8上の基準位置からの変位量データ(移動量データ)Δ
Eと、予め入力手段55を用いて入力されて記憶装置5
6等に記憶された上記光学系の特性値(照明レンズ65
または検出レンズ66の被露光基板4となす角度θ、お
よび検出レンズ66による1次元位置センサ68上への
結像倍率M)を基に、上記(数1)式によりプリアライ
メントマーク41’、42’の高さ変化ΔZを換算す
る。そして、全体制御部(コンピュータ)50は、この
換算されたマーク41’、42’の高さ変化ΔZに応じ
て被露光基板4を搭載するZステージ(図示せず)の高
さを制御することにより、マーク41’、42’の高さ
を、図3に示す照明光軸603と検出光軸604の交点
610に合わせることが可能となる。
【0027】その結果、特に、撮像カメラ73で撮像さ
れるX方向のプリアライメントマーク41’の画像に基
づくX方向のプリアライメントを高精度に実現すること
ができる。その理由は、X方向のプリアライメントマー
ク41’の高さが、図3に示す照明光軸603と検出光
軸604の交点610からずれると、撮像カメラ73で
撮像されるX方向のプリアライメントマーク41’の画
像に誤差が生じるからである。
【0028】そして、プリアライメントマーク41’、
42’を用いたプリアライメントは次に説明するように
行われる。被露光基板4のステージ31、32上への搭
載は、被露光基板4に形成されたオリフラ合わせで粗く
位置決めされる。その関係で、全体制御部50からのプ
リアライメントマーク41’、42’の位置に関するC
ADデータに基いて位置制御部505は、モータ制御部
506を制御することにより各マーク41’、42’が
スリット状光束602の像631に対して粗く位置決め
されることになる。
【0029】従って、プリアライメントマーク41’、
42’としては、共に複数本の線状パターンを並べて形
成することにより、これら各マーク41’、42’内の
何れかの線状パターンを、スリット状光束602の像6
31に入り込ませることが可能となる。即ち、高さ調整
と同様に、光源61から光611を照射することによ
り、この光611はコリメートレンズ62によりコリメ
ートされてスリット63に入射され、スリット63を出
射した光602はミラー64により折り曲げられ、照明
レンズ65によりスリット63の像631が浅い角度
で、粗位置決めされた複数箇所の各プリアラメントマー
ク41’、42’に対して投影される。この投影された
スリット状光束602の像631に基づく粗位置決めさ
れた各マーク41’、42’からの像633は、検出レ
ンズ66で検出され、ミラー67で反射させて上方へ折
り曲げられ、ハーフミラー71を通して拡大レンズ72
で拡大結像されて撮像カメラ73で撮像される。なお、
例えば撮像カメラ73と拡大レンズ72との間の検出レ
ンズ66の結像位置に空間フィルタを設けて各マーク4
1’、42’からの正反射光(0次回折光)を遮光する
ことによって、各マーク41’、42’における線状パ
ターンの検出方向であるエッジ情報を強調させた線状パ
ターンの1次以上の回折像を撮像カメラ73で撮像する
ことができる。
【0030】撮像カメラ73は、X方向検出用マーク4
1’およびY方向検出用マーク42’の各々を撮像し、
この撮像されたX方向検出マーク像401’およびY方
向検出マーク像402’を位置検出回路51に入力して
記憶される。なお、これらX方向検出用マーク像40
1’およびY方向検出用マーク像402’は、スリット
像633の領域でマーク像として検出されることにな
る。Y方向検出用マーク42’としては、粗く位置決め
される関係で、何れかの線状パターンがスリット状光束
602の像631に入り込ませることができるように、
複数本の段差状の線状パターンで構成される。当然、照
明光束602の像631がY方向に長手にしたスリット
状であるため、複数本の線状パターンをスリット像63
3の長手方向(Y方向)に並設することは可能となり、
位置検出精度の向上を図ることができると共にY方向の
プリアライメントを可能にする。位置検出回路51は、
撮像カメラ73によって撮像されたY方向検出用マーク
像402’に基づく信号をA/D変換し、このA/D変
換された画像信号における検出光軸604を示すx0座
標上のY方向に歪みのない画像信号に対して、例えばし
きい値法または対称性パターンマッチングによって各線
状パターンの中心位置を検出し、これら検出された各線
状パターンの中心位置を基にY方向検出用マーク42’
全体に対する、撮像カメラ73に対して設定されたY方
向の基準位置(検出光軸604を示す位置y0)からの
変位量Δyを算出計測して全体制御部50に入力する。
そして、撮像カメラ73に対して設定されたY方向の基
準位置(検出光軸604を示す位置y0)からの変位量
Δyは、レーザ測長器302からもステージ32の変位
量として測長できるものである。
【0031】X方向検出用マーク41’としては、Y方
向と同様に、粗く位置決めされる関係で、何れかの線状
パターンがスリット状光束602の像631に入り込ま
せることができるように、複数のY方向長さの異なる段
差状の線状パターンで構成される。その理由は、照明光
束602の像631がY方向に長手にしたスリット状で
あり、しかもスリット状光束602の像631に特定の
1本の線状パターンが重なるように位置決めすることが
難しいことによる。即ち、X方向検出用マーク41’の
複数の線状パターンの長さを変えておくことにより、ス
リット像633の狭い領域に全ての線状パターンが入ら
なくても、X方向検出用マーク41’の位置を計測する
こと、即ちX方向のプリアライメントが可能になるから
である。
【0032】そこで、位置検出回路51は、撮像カメラ
73によって撮像されたX方向検出用マーク像401’
に基づく信号をA/D変換し、このA/D変換されたX
方向検出用マーク像401’からスリット像632の領
域で検出されている線状パターン411’に基づく信号
から線状パターン411’のY方向長さを検出し、この
検出されたY方向の長さに基いて線状パターン411’
のパターン番号を認識し、その後、スリット像632の
領域で検出されている線状パターン411’に基づくデ
ジタル画像信号に対して図6(a)に示す如く(数4)
式に基づく検出光軸604を示すx0を基準とするX方
向の画素位置xに応じた補正係数f(x)で補正し、こ
の補正されたデジタル画像信号に対して例えばしきい値
法または対称性パターンマッチングによって線状パター
ン411’の中心位置を検出する。そして、位置検出回
路51は、線状パターン411’のパターン番号と上記
検出された中心位置から、撮像カメラ73に対して設定
されたX方向の基準位置(例えば検出光軸604を示す
位置x0)からのX方向検出用マーク41’全体の変位
量Δxを算出計測し、全体制御部50に入力する。そし
て、撮像カメラ73に対して設定されたX方向の基準位
置(検出光軸604を示す位置x0)からの変位量Δx
は、レーザ測長器301からもステージ31の変位量と
して測長できるものである。
【0033】なお、撮像カメラ73、即ち光学的検出装
置60に対して設定されたX方向およびY方向の基準位
置(例えば検出光軸604を示す位置(x0,y0))
と電子ビームの基準位置(例えば電子ビームの光軸)と
の間のレーザ測長器301で測長できる距離は、常に一
定になるように校正されているものとする。この校正方
法については、後述するものとする。ところで、Xステ
ージ31をX軸方向に走査して線状パターン411’を
スリット像633に対して走査することにより、スリッ
ト像633に対するレーザ測長器301で測長される線
状パターンの走査に応じた信号が撮像カメラ73によっ
て検出することが可能となるので、X方向検出用プリア
ライメントマーク41’として1本の線状パターンで構
成してもよい。しかし、このX方向検出用プリアライメ
ントマーク41’は粗位置決めされる関係で、Xステー
ジ31をX軸方向に走査する探索範囲は拡がることにな
る。そこで、X方向検出用マーク41’として複数本の
線状パターンをX方向に並設すれば、上記探索範囲を狭
めることができる。但し、この場合、必ずしも長さを変
える必要はない。さらに、この場合、空間フィルタを設
けて撮像カメラ73によって線状パターンから得られる
1次以上の回折像を撮像することによって、スリット像
633に対して走査される線状パターンの検出方向のエ
ッジを強調された信号を検出し、この検出された信号に
基いて線状パターンの中心位置を求めれば高精度に検出
することが可能となる。また、この場合、位置検出回路
51は、撮像カメラ73に対して設定されたX方向の基
準位置(検出光軸604を示す位置x0)からのX方向
検出用マーク41’全体の変位量Δxを、レーザ測長器
301によって測長される線状パターンの走査量を基に
算出計測されることになる。当然、撮像カメラ73に対
して設定されるX方向の基準位置も、レーザ測長器30
1で測長される位置座標に基づくものとなる。
【0034】ところで、上記検出光学系が斜方検出系で
あるため、被露光基板4の面と撮像カメラ73の撮像面
とは平行とはならず、その結果として撮像カメラ73上
の像は歪みをもつことになる。そこで、撮像カメラ73
での像歪み発生について図3を用いて説明する。図3
は、高さ調整することによって、照明光軸603と検出
光軸との交点610をプリアライメントマーク41’、
42’が形成された面に一致させた状態を示す。この状
態のとき、上記検出光学系の検出光軸603との交点6
10から等しい距離離れた物点410と物点420との
結像を考える。ここで、交点610から物点410と物
点420までの距離A、BはA=Bである。検出光軸6
04が被露光基板4の面に対して傾いているため、検出
レンズ66から見た物点410の画角αと、物点420
の画角βはα>βの関係となり、この結果、撮像カメラ
73の像面731上の物点410の像411と物点42
0の像421の光軸からの距離A’、B’の関係はA’
>B’の関係となり、倍率差、即ち歪みが発生すること
になる。即ち、例えば、図4(a)に示すように、被露
光基板4の面上にX、Y方向に等ピッチの格子状の補正
マーク430があった場合には、図4(b)に示すよう
に撮像カメラ71上では格子像440に示すように台形
状の歪みが発生することになる。ただし、図4(b)は
倍率を1にした場合を示している。
【0035】図4(b)からわかるように、像歪は、Y
方向については検出光軸604を通る基準線y0を中心
にして対称性を有することになり、X方向については検
出光軸604を通る基準線x0から離れるに従って増加
していくことになる。そこで、ステップ801におい
て、格子状の補正マーク430を形成した試料をステー
ジ31、32上に載置し、全体制御部50は補正マーク
430がスリット像631の領域に入るよう位置制御部
505に指令を出して、位置制御部505はXステージ
駆動モータ33およびYステージ駆動モータ34を駆動
する。なお、補正マーク430は格子の代わりに各格子
点に「十字」マークを配置したものを用いても良い。
【0036】次に、ステップ802において、補正マー
ク430をX方向およびY方向に微動させながら、この
補正マーク430を撮像カメラ73で撮像し、この撮像
された補正マーク像440を位置検出回路51が取り込
む。次に、ステップ803において、位置検出回路51
は例えば「十字」または「T字」のテンプレートを用い
たテンプレートマッチングによる各格子点の位置検出に
よりスリット像632の中心付近でのY方向のピッチP
y’または両端の格子の距離を求める。x0でのY方向
の画像は歪みが無いので、この求められたY方向のピッ
チPy’または両端の格子の距離が、格子状の補正マー
ク430の既知のY方向のピッチまたは両端の格子の距
離と一致した点が撮像カメラ73での基準位置(x0)
となると共に、そのときレーザ測長器301で測長され
るステージ31の座標が光学的検出装置60に対してプ
リアライメントされた基準X座標となる。さらに、Y方
向の格子の対称性を調べ、対称性が取れた点が撮像カメ
ラ73での基準位置(y0)となると共に、そのときレ
ーザ測長器302で測長されるステージ32の座標が光
学的検出装置60に対してプリアライメントされた基準
Y座標となる。このようにして、撮像カメラ73での検
出光軸604を通る基準位置(x0,y0)が設定され
ると共に、光学的検出装置60に対してプリアライメン
トされたレーザ測長器301、302に対する基準X座
標およびY座標が決定されることになる。
【0037】次に、ステップ804において、位置検出
回路51は、x0での各格子ピッチの平均値Pyを計算
すると共に各格子点(i、j)でのx、y方向のピッチ
Px(i、j)、Py(i、j)を計算する。次に、ス
テップ805において、位置検出回路51は、各格子点
(i、j)でのx、y方向のピッチPx(i、j)、P
y(i、j)から、各格子点(i、j)でのピッチずれ
ΔPx(i、j)、ΔPy(i、j)を次に示す(数
2)式により求める。 ΔPx(i、j)=Px(i、j)−Py ΔPy(i、j)=Py(i、j)−Py (数2) 次に、ステップ806において、位置検出回路51は、
各ピッチずれのy方向平均ΔPxm(i)、ΔPym
(I)を次に示す(数3)式より求める。 ΔPxm(i)=ΣΔPx(i、j)/Ny ΔPym(i)=ΣΔPy(i、j)/Ny (数3) 但し、Nyは加算するy方向ピッチの数である。
【0038】次に、ステップ807において、位置検出
回路51は、ステップ806で求めたx方向格子点Iで
のピッチずれΔPxm(i)、ΔPym(i)の変化を
近似する補正多項近似式(次に示す(数4)式で示され
る。)を求める。 ΔPx=f(x) ΔPy=g(X) (数4) この求められたf(x)、g(x)は、例えば図6に示
すようにxに対し単調増加する関数となり、これら関数
f(x)、g(x)を付属するメモリーまたは記憶装置
に記憶する。以上で、画像の歪み補正の準備作業が完了
する。
【0039】次に、ステップ807において、位置検出
回路51は、X方向検出用マーク像401’またはY方
向検出用マーク像402’を取り込んだ際、各画素のピ
ッチを上記(数4)式で示される関数f(x)、g
(x)で補正する。これにより、歪みの補正された画像
が得られ、正確なマーク位置検出が可能になる。Y方向
については、x0におけるマーク像402’の位置を検
出すれば、歪み補正することなく正確にプリアライメン
トマーク42’の中心位置を求め、この中心位置がy0
に位置したときをレーザ測長器302によって測長すれ
ばY方向のプリアライメントをすることが可能となる。
X方向については、線状パターンとしてもある幅を持っ
ているので、X方向検出用マーク像401’に対して関
数f(x)に基づく歪み補正を施してその線状パターン
の幅の中心がx0に位置したときをレーザ測長器301
によって測長すれば、Y方向のプリアライメントをする
ことが可能となる。
【0040】以上説明したように、プリアライメントを
電子線露光位置(チップアライメントが行われる位置)
の近傍で行うことができるので、ステージ31、32を
走行させるストロークを大きくする必要がなく、ステー
ジ31、32の小形化およびステージ31、32を走行
支持する基台の小形化を実現でき、しかもチップアライ
メントに近い位置でプリアラメントが行われるので、チ
ップアライメントに対するプリアライメントの精度向上
を図ることができる。
【0041】次に、光学的検出装置60に対して設定さ
れたX方向およびY方向の基準位置(x0,y0)と電
子ビームの基準位置(例えば電子ビームの光軸)との間
の校正(キャリブレーション)について説明する。上記
校正は、例えば、ステージ31、32上に載置された校
正用ターゲット5を用いて行う。校正用ターゲット5に
は、X方向検出用の直線状パターン41”とY方向検出
用の直線状パターン42”とが形成されている。即ち、
レーザ測長器301、302で測長される座標を基に、
光学的検出装置60で検出される直線状パターン4
1”、42”の位置と、電子ビーム1003を走査照射
して反射電子検出器106で検出される直線状パターン
41”、42”の位置とのずれ量が校正するためのオフ
セット値となる。そこで、全体制御部50は、定期的に
このオフセット値を求めて記憶装置56に記憶させてお
けばよい。このようにすることによって、光学的検出装
置60によってプリアライメントすることによって、露
光単位(例えばチップ単位)毎に、スクライブ領域の複
数箇所に形成されたチップアライメントマーク41、4
2を反射電子検出視野内に位置付けすることが可能とな
る。チップアライメントマーク41、42としては、各
々1本の直線状パターンによって構成する。
【0042】次に、光学的検出装置60および位置検出
回路51等によるチップアライメントについて説明す
る。即ち、前述したように、反射電子検出によってチッ
プアライメント検出が難しく、チップアライメント精度
の規格が緩い場合には、チップアライメントマーク4
1、42を用いて光学的検出装置60および位置検出回
路51等によりチップアライメントを行う。この光学的
検出装置60および位置検出回路51等によるチップア
ライメントマーク41、42を用いたチップアライメン
トも、プリアライメントマーク41’、42’を用いた
プリアライメントと同様に行う。ただし、チップアライ
メントは、電子ビーム1003の光軸に対するアライメ
ントとなる。即ち、全体制御部50からのプリアライメ
ントマーク41’、42’とチップアライメントマーク
41、42との間の相対位置に関するCADデータもし
くは描画データに基いて位置制御部505は、モータ制
御部506を制御してステージ31、32を移動させる
ことによって複数箇所の各マーク41、42がスリット
状光束602の像631に対して位置決めされる。
【0043】まず、1次元位置センサ68から検出され
る信号に基いてマーク41、42が形成されている面を
照明光軸と検出光軸との交点に一致するように高さ調整
が行われる。次に、プリアライメントマーク41’、4
2’と同様にチップアライメントマーク41、42の位
置が撮像カメラ73で撮像される画像信号に基いて検出
されてチップアライメントがされることになる。なお、
光学的検出装置60による特にチップアライメントにお
いて、マーク41、42が形成されている面への高さ調
整がわずかでもずれるとX方向についてはその影響を受
けて検出位置に誤差が生じて検出精度が低下することに
なるので、光学的検出装置60として、X方向を向けた
照明光学系と検出光学系の組に、更にY方向を向けた照
明光学系と検出光学系の組に設けることによってX方向
について検出精度を低下を防止することができる。ま
た、前記実施の形態では、電子線露光装置について説明
したが、縮小レンズの径が大きなエキシマレーザ縮小投
影露光装置にも適用することが可能である。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、電子線露光装置などに
おいて、被露光基板上の少なくともプリアライメントマ
ークの位置の検出と、少なくとも露光位置での高さ検出
との両方を行うことにより光学的検出装置の構成を簡素
化し、しかも被露光基板を載置するステージおよびステ
ージを支持する基台の小形化を実現することができる効
果を奏する。また、本発明によれば、電子線露光装置に
おいて、更に、少なくともプリアライメントマークの位
置検出の精度向上を図ってチップアライメントマークに
対する電子ビーム走査照射によるサーチ範囲を狭めるこ
とができ、回路パターン露光領域に入り込ませることを
低減することができる効果を奏する。また、本発明によ
れば、電子線露光装置において、更に、チップアライメ
ントを反射電子検出でできない場合でも光学的検出によ
って行って、被露光基板上の露光単位に露光回路パター
ンを高精度に露光することができる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電子線露光装置の一実施の形態の
構成を示す図である。
【図2】図1に示す光学的位置検出装置の一実施例を更
に具体的に示した斜視図である。
【図3】本発明に係る光学的位置検出装置の位置合わせ
マーク検出光学系の倍率差を説明するための図である。
【図4】本発明に係る光学的位置検出装置の位置合わせ
マーク検出光学系の像歪みを説明するための図である。
【図5】本発明に係る光学的位置検出装置の位置合わせ
マーク検出光学系の像歪み補正方法を説明するための図
である。
【図6】本発明に係る光学的位置検出装置の位置合わせ
マーク検出光学系の像歪みに対する補正多項近似式を説
明するための図である。
【図7】従来の電子線露光装置における電子線露光光学
系と顕微鏡(プリアライメント検出系)の配置を説明す
るための図である。
【符号の説明】
1…電子縮小レンズ、101…電子銃、102…絞り、
103…電子レンズ、104…成形絞り、105…偏向
器、106…反射電子検出器、31…X方向ステージ、
32…Y方向ステージ、33…Xステージ駆動モータ、
34…Yステージ駆動モータ、301…X方向レーザ測
長器、302…Y方向レーザ測長器、4…被露光基板
(ウエハ)、41…X方向検出用チップアライメントマ
ーク(X方向検出用精位置合わせ用マーク)、42…Y
方向検出用チップアライメントマーク(Y方向検出用精
位置合わせ用マーク)、41’…X方向検出用プリアラ
イメントマーク(X方向検出用粗位置合わせ用マー
ク)、42’…Y方向検出用プリアライメントマーク
(Y方向検出用粗位置合わせ用マーク)、41”…X方
向検出用直線状パターン、42”…Y方向検出用直線状
パターン、430…補正用マーク、440…補正用マー
ク像、5…校正用ターゲット、50…全体制御部(コン
ピュータ)、51…位置検出回路、501…偏向器制御
部、502…信号処理回路、504…電子縮小レンズ制
御部、505…位置制御部、506…モータ制御部、6
0…光学的検出装置、61…光源、62…コリメートレ
ンズ、63…スリット、602…スリット状光束、63
1…スリット光束投影像、632、633…スリット
像、64…ミラー、65…照明レンズ、66…検出レン
ズ、67…ミラー、68…1次元位置センサ、71…ハ
ーフミラー、72…拡大レンズ、73…撮像カメラ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福嶋 芳雅 茨城県ひたちなか市市毛882番地 株式会 社日立製作所計測器グループ内 (72)発明者 加藤 毅 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体グループ内 Fターム(参考) 2H097 AA03 CA16 KA03 KA12 KA20 LA10 5C034 BB04 BB06 BB07 5F046 BA04 EA03 EA09 EB03 EB07 EC03 FA03 FB20 FC08 5F056 BB10 BD01 BD03

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】縮小レンズを有する露光装置において、 位置合わせ用マークが形成された被露光基板を載置して
    XY方向に走行可能に構成したステージと、 該ステージのXY座標を測長する測長手段と、 前記縮小レンズによって露光される露光単位の近傍に位
    置する被露光基板上の位置合わせ用マークに対して光束
    を斜方照明する照明光学系と、 前記位置合わせ用マークの像を斜方検出して結像させる
    検出光学系と、 該検出光学系で結像された位置合わせ用マークの像を受
    光して画像信号に変換する光電変換手段と、 該光電変換手段で変換された画像信号に基いて位置合わ
    せ用マークの位置を前記測長手段で測長されるステージ
    のXY座標に基いて算出するマーク位置算出手段とを備
    えて構成することを特徴とする露光装置。
  2. 【請求項2】電子線源と、該電子線源からの電子線を所
    望の形状に成形する成形手段と、該成形手段によって成
    形された電子ビームを集束させるレンズとを備え、前記
    電子ビームで被露光基板上に所望の回路パターンを露光
    する電子線露光装置において、 位置合わせ用マークが形成された前記被露光基板を載置
    してXY方向に走行可能に構成したステージと、 該ステージのXY座標を測長する測長手段と、 前記ステージ上に載置された被露光基板上の所望箇所の
    表面および位置合わせ用マークに対して光束を斜め方向
    から投影照射する照射光学系と該照射光学系で投影照射
    された光束の像の変位並びに該光束の像内の位置合わせ
    用マークの像を斜め方向から検出する検出光学系とを有
    し、該検出光学系によって検出される光束の像の変位信
    号に基いて前記被露光基板上の所望箇所の表面の高さを
    検出し、前記検出光学系によって検出される位置合わせ
    用マークの画像信号に基いて前記測長手段で測長される
    座標系で前記位置合わせ用マークの位置を検出する光学
    的検出装置とを備えて構成したことを特徴とする電子線
    露光装置。
  3. 【請求項3】電子線源と、該電子線源からの電子線を所
    望の形状に成形する成形手段と、該成形手段によって成
    形された電子ビームを集束させるレンズとを備え、前記
    電子ビームで被露光基板上に所望の回路パターンを露光
    する電子線露光装置において、 位置合わせ用マークが形成された前記被露光基板を載置
    してXY方向に走行可能に構成したステージと、 該ステージのXY座標を測長する測長手段と、 前記ステージ上に載置された被露光基板上の所望箇所の
    表面および位置合わせ用マークに対して光束を斜め方向
    から投影照射する照射光学系と該照射光学系で投影照射
    された光束の像の変位並びに該光束の像内の位置合わせ
    用マークの像を斜め方向から検出する検出光学系と該検
    出光学系によって検出される位置合わせ用マークの画像
    信号に対して画像歪み補正を施す歪み補正回路とを有
    し、該検出光学系によって検出される光束の像の変位信
    号に基いて前記被露光基板上の所望箇所の表面の高さを
    検出し、前記歪み補正回路から歪み補正された位置合わ
    せ用マークの画像信号に基いて前記測長手段で測長され
    る座標系で前記位置合わせ用マークの位置を検出する光
    学的検出装置とを備えて構成したことを特徴とする電子
    線露光装置。
  4. 【請求項4】更に、前記光学的検出装置で検出された位
    置合わせ用マークの表面高さに基いて、前記被露光基板
    と前記光学的検出装置との間の相対的高さを制御する制
    御手段を備えたことを特徴とする請求項2または3記載
    の電子線露光装置。
  5. 【請求項5】前記光学的検出装置の照射光学系におい
    て、照射される光束をスリット光束で形成することを特
    徴とする請求項2または3記載の電子線露光装置。
  6. 【請求項6】電子線源と、該電子線源からの電子線を所
    望の形状に成形する成形手段と、該成形手段によって成
    形された電子ビームを集束させるレンズとを備え、前記
    電子ビームで被露光基板上に所望の回路パターンを露光
    する電子線露光装置において、 相対位置が与えられた粗位置合わせ用マークと精位置合
    わせ用マークとが形成された前記被露光基板を載置して
    XY方向に走行可能に構成したステージと、 該ステージのXY座標を測長する測長手段と、 前記ステージ上に載置された被露光基板上の所望箇所の
    表面並びに前記粗位置合わせ用マークに対して光束を斜
    め方向から投影照射する照射光学系と該照射光学系で投
    影照射された光束の像の変位並びに該光束の像内の粗位
    置合わせ用マークの像を斜め方向から検出する検出光学
    系とを有し、該検出光学系によって検出される光束の像
    の変位信号に基いて前記被露光基板上の所望箇所の表面
    の高さを検出し、前記検出光学系によって検出される粗
    位置合わせ用マークの画像信号に基いて前記測長手段で
    測長される座標系で前記粗位置合わせ用マークの位置を
    検出する光学的検出装置と、 該光学的検出装置によって検出される粗位置合わせ用マ
    ークの位置と、前記粗位置合わせ用マークと精位置合わ
    せ用マークとの間の相対位置についてのデータとを基に
    制御を施して精位置合わせ用マークを検出視野内に位置
    付けする制御系と、 該制御系で位置付けされた精位置合わせ用マークに対し
    て電子ビームを走査照射して精位置合わせ用マークから
    の反射電子を検出して精位置合わせ用マークの位置を検
    出する反射電子検出装置と、 前記光学的検出装置から検出される被露光基板上の露光
    単位における表面高さに基いて前記電子ビームに対して
    焦点合わせをする高さ制御系と、 前記反射電子検出装置で検出された精位置合わせ用マー
    クの位置データに基いて補正設定された露光回路パター
    ンを前記電子ビームで露光する電子ビーム露光手段とを
    備えて構成したことを特徴とする電子線露光装置。
  7. 【請求項7】電子線源と、該電子線源からの電子線を所
    望の形状に成形する成形手段と、該成形手段によって成
    形された電子ビームを集束させるレンズとを備え、前記
    電子ビームで被露光基板上に所望の回路パターンを露光
    する電子線露光装置において、 相対位置が与えられた粗位置合わせ用マークと精位置合
    わせ用マークとが形成された前記被露光基板を載置して
    XY方向に走行可能に構成したステージと、 該ステージのXY座標を測長する測長手段と、 前記ステージ上に載置された被露光基板上の所望箇所の
    表面並びに前記粗位置合わせ用マークおよび前記精位置
    合わせ用マークに対して光束を斜め方向から投影照射す
    る照射光学系と該照射光学系で投影照射された光束の像
    の変位並びに該光束の像内の粗位置合わせ用マークの像
    および精位置合わせ用マークの像を斜め方向から検出す
    る検出光学系とを有し、該検出光学系によって検出され
    る光束の像の変位信号に基いて前記被露光基板上の所望
    箇所の表面の高さを検出し、前記検出光学系によって検
    出される粗位置合わせ用マークの画像信号に基いて前記
    測長手段で測長される座標系で前記粗位置合わせ用マー
    クの位置を検出し、前記検出光学系によって検出される
    精位置合わせ用マークの画像信号に基いて前記測長手段
    で測長される座標系で前記精位置合わせ用マークの位置
    を検出する光学的検出装置と、 該光学的検出装置によって検出される粗位置合わせ用マ
    ークの位置と、前記粗位置合わせ用マークと精位置合わ
    せ用マークとの間の相対位置についてのデータとを基に
    制御を施して精位置合わせ用マークを前記検出光学系の
    視野内に位置付けする制御系と、 前記光学的検出装置から検出される被露光基板上の露光
    単位における表面高さに基いて前記電子ビームに対して
    焦点合わせをする高さ制御系と、 前記光学的検出装置で検出された精位置合わせ用マーク
    の位置データに基いて補正設定された露光回路パターン
    を前記電子ビームで露光する電子ビーム露光手段とを備
    えて構成したことを特徴とする電子線露光装置。
  8. 【請求項8】電子線源と、該電子線源からの電子線を所
    望の形状に成形する成形手段と、該成形手段によって成
    形された電子ビームを集束させるレンズとを備え、前記
    電子ビームで被露光基板上に所望の回路パターンを露光
    する電子線露光装置において、 相対位置が与えられた粗位置合わせ用マークと精位置合
    わせ用マークとが形成された前記被露光基板を載置して
    XY方向に走行可能に構成したステージと、 該ステージのXY座標を測長する測長手段と、 前記ステージ上に載置された被露光基板上の所望箇所の
    表面並びに前記粗位置合わせ用マークおよび前記精位置
    合わせ用マークに対して光束を斜め方向から投影照射す
    る照射光学系と該照射光学系で投影照射された光束の像
    の変位並びに該光束の像内の粗位置合わせ用マークの像
    および精位置合わせ用マークの像を斜め方向から検出す
    る検出光学系とを有し、該検出光学系によって検出され
    る光束の像の変位信号に基いて前記被露光基板上の所望
    箇所の表面の高さを検出し、前記検出光学系によって検
    出される粗位置合わせ用マークの画像信号に基いて前記
    測長手段で測長される座標系で前記粗位置合わせ用マー
    クの位置を検出し、前記検出光学系によって検出される
    精位置合わせ用マークの画像信号に基いて前記測長手段
    で測長される座標系で前記精位置合わせ用マークの位置
    を検出する光学的検出装置と、 該光学的検出装置によって検出される粗位置合わせ用マ
    ークの位置と、前記粗位置合わせ用マークと精位置合わ
    せ用マークとの間の相対位置についてのデータとを基に
    制御を施して精位置合わせ用マークを検出視野内に位置
    付けする制御系と、 該制御系で位置付けされた精位置合わせ用マークに対し
    て電子ビームを走査照射して精位置合わせ用マークから
    の反射電子を検出して精位置合わせ用マークの位置を検
    出する反射電子検出装置と、 精位置合わせ用マークの位置を検出するのを、前記反射
    電子検出装置と光学的検出装置とのどちらで行うかを選
    択する選択手段と、 前記光学的検出装置から検出される被露光基板上の露光
    単位における表面高さに基いて前記電子ビームに対して
    焦点合わせをする高さ制御系と、 前記選択手段によって選択された検出装置で検出された
    精位置合わせ用マークの位置データに基いて補正設定さ
    れた露光回路パターンを前記電子ビームで露光する電子
    ビーム露光手段とを備えて構成したことを特徴とする電
    子線露光装置。
JP24940399A 1999-09-03 1999-09-03 露光装置および電子線露光装置 Pending JP2001077004A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24940399A JP2001077004A (ja) 1999-09-03 1999-09-03 露光装置および電子線露光装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24940399A JP2001077004A (ja) 1999-09-03 1999-09-03 露光装置および電子線露光装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001077004A true JP2001077004A (ja) 2001-03-23

Family

ID=17192473

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24940399A Pending JP2001077004A (ja) 1999-09-03 1999-09-03 露光装置および電子線露光装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001077004A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006196767A (ja) * 2005-01-14 2006-07-27 Fujitsu Ltd 電子ビームの走査条件を決定する電子線露光装置及び方法
CN100394306C (zh) * 2005-04-04 2008-06-11 中国科学院微电子研究所 电子束和光学混合和匹配曝光套准标记的制备方法
EP1979926A2 (de) * 2006-02-03 2008-10-15 Carl Zeiss NTS GmbH Fokussier- und positionierhilfseinrichtung für ein teilchenoptisches rastermikroskop
US7599076B2 (en) 2005-11-11 2009-10-06 Hitachi High-Technologies Corporation Method for optically detecting height of a specimen and charged particle beam apparatus using the same
JP2010219445A (ja) * 2009-03-18 2010-09-30 Nuflare Technology Inc 荷電粒子ビーム描画方法、荷電粒子ビーム描画用の基準マークの位置検出方法及び荷電粒子ビーム描画装置
JP2020005005A (ja) * 2012-03-08 2020-01-09 エーエスエムエル ネザーランズ ビー.ブイ. アライメントセンサーとビーム測定センサーを備えている荷電粒子リソグラフィシステム
CN113841089A (zh) * 2019-07-19 2021-12-24 株式会社V技术 曝光装置及曝光方法
CN114096369A (zh) * 2019-07-11 2022-02-25 欧姆龙株式会社 控制装置及具备控制装置的激光加工系统、激光加工方法

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006196767A (ja) * 2005-01-14 2006-07-27 Fujitsu Ltd 電子ビームの走査条件を決定する電子線露光装置及び方法
CN100394306C (zh) * 2005-04-04 2008-06-11 中国科学院微电子研究所 电子束和光学混合和匹配曝光套准标记的制备方法
US7599076B2 (en) 2005-11-11 2009-10-06 Hitachi High-Technologies Corporation Method for optically detecting height of a specimen and charged particle beam apparatus using the same
EP1979926A2 (de) * 2006-02-03 2008-10-15 Carl Zeiss NTS GmbH Fokussier- und positionierhilfseinrichtung für ein teilchenoptisches rastermikroskop
JP2009525571A (ja) * 2006-02-03 2009-07-09 カール・ツァイス・エヌティーエス・ゲーエムベーハー 粒子光学式走査顕微鏡のための焦点合わせおよび位置決め補助装置
JP2010219445A (ja) * 2009-03-18 2010-09-30 Nuflare Technology Inc 荷電粒子ビーム描画方法、荷電粒子ビーム描画用の基準マークの位置検出方法及び荷電粒子ビーム描画装置
JP2020005005A (ja) * 2012-03-08 2020-01-09 エーエスエムエル ネザーランズ ビー.ブイ. アライメントセンサーとビーム測定センサーを備えている荷電粒子リソグラフィシステム
USRE49732E1 (en) 2012-03-08 2023-11-21 Asml Netherlands B.V. Charged particle lithography system with alignment sensor and beam measurement sensor
CN114096369A (zh) * 2019-07-11 2022-02-25 欧姆龙株式会社 控制装置及具备控制装置的激光加工系统、激光加工方法
CN114096369B (zh) * 2019-07-11 2023-10-10 欧姆龙株式会社 控制装置及具备控制装置的激光加工系统、激光加工方法
CN113841089A (zh) * 2019-07-19 2021-12-24 株式会社V技术 曝光装置及曝光方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7625679B2 (en) Method of aligning a particle-beam-generated pattern to a pattern on a pre-patterned substrate
US5747202A (en) Projection exposure method
US8008631B2 (en) Method of acquiring offset deflection amount for shaped beam and lithography apparatus
US5912467A (en) Method and apparatus for measurement of pattern formation characteristics
US7388213B2 (en) Method of registering a blank substrate to a pattern generating particle beam apparatus and of correcting alignment during pattern generation
TWI723287B (zh) 帶電粒子束描繪裝置及帶電粒子束描繪方法
JP2001077004A (ja) 露光装置および電子線露光装置
US5712488A (en) Electron beam performance measurement system and method thereof
US5894132A (en) Charged-particle-beam projection-exposure apparatus with focus and tilt adjustments
JP2002231616A (ja) 位置計測装置及び方法、露光装置及び方法、並びにデバイス製造方法
US20130020502A1 (en) Charged particle beam drawing apparatus and method of manufacturing article
JP6548764B2 (ja) オートフォーカス装置
TWI677897B (zh) 平台機構的位置補正方法以及帶電粒子束的描畫裝置
JP3694669B2 (ja) 電子ビーム描画装置
JP2006210455A (ja) 荷電粒子線露光装置及び該装置を用いたデバイス製造方法
JP2010258339A (ja) ドリフト測定方法、荷電粒子ビーム描画方法および荷電粒子ビーム描画装置
TW472298B (en) Electron beam exposure apparatus, adjusting method, and block mask for adjustment
JP2003303758A (ja) 荷電粒子ビーム描画装置およびそれを用いた描画方法
JP3630189B2 (ja) アライメント方法、露光方法、及び露光装置
JP2840959B2 (ja) 電子ビーム描画露光装置の焦点設定方法
JP3838771B2 (ja) 電子ビーム露光装置における電子ビーム入射角測定方法及びそれを利用した露光方法
JPH08227840A (ja) 荷電粒子線描画装置における調整方法および描画方法
JP4212181B2 (ja) 半導体露光方法及び露光装置
JP3673625B2 (ja) 微細パターンの形成方法
KR20210002345A (ko) 마이크로리소그래피용 마스크를 측정하기 위한 장치 및 오토포커싱 방법