JP2001076172A - 曲面発生方法及びその装置並びに記憶媒体 - Google Patents
曲面発生方法及びその装置並びに記憶媒体Info
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- JP2001076172A JP2001076172A JP25263799A JP25263799A JP2001076172A JP 2001076172 A JP2001076172 A JP 2001076172A JP 25263799 A JP25263799 A JP 25263799A JP 25263799 A JP25263799 A JP 25263799A JP 2001076172 A JP2001076172 A JP 2001076172A
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- curved surface
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- coordinate
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Abstract
(57)【要約】
【課題】曲面発生処理を容易に実行でき、しかも、様々
な曲面に関しても自由に、且つ、要求に適合した曲面を
発生できるようにすること。 【解決手段】3次元座標(o−xyz)における複数の
離散点a1〜a5を与え、そられの点を含む曲面Sを発
生する方法である。3次元座標の2つの座標成分(x,
z)を入力とし他の1つの座標成分yを出力とするニュ
ーラルネットワークに、離散点の2つの座標成分(x,
z)を入力して、そのニューラルネットワークの出力が
その離散点の他の座標成分yとなるような学習を複数の
離散点に関して実行する。学習させたニューラルネット
ワークを用いて、任意の点における2つの座標成分
(x,z)を入力して他の座標成分zを得ることにより
曲面上Sの点の3つの座標成分(x,y,z)を決定す
ることで、離散点を通過する曲面Sを発生させることが
できる。
な曲面に関しても自由に、且つ、要求に適合した曲面を
発生できるようにすること。 【解決手段】3次元座標(o−xyz)における複数の
離散点a1〜a5を与え、そられの点を含む曲面Sを発
生する方法である。3次元座標の2つの座標成分(x,
z)を入力とし他の1つの座標成分yを出力とするニュ
ーラルネットワークに、離散点の2つの座標成分(x,
z)を入力して、そのニューラルネットワークの出力が
その離散点の他の座標成分yとなるような学習を複数の
離散点に関して実行する。学習させたニューラルネット
ワークを用いて、任意の点における2つの座標成分
(x,z)を入力して他の座標成分zを得ることにより
曲面上Sの点の3つの座標成分(x,y,z)を決定す
ることで、離散点を通過する曲面Sを発生させることが
できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ニューラルネット
ワークを用いた曲面発生方法、曲面発生装置、及びコン
ピュータに実行させる曲面発生手順を記録した記録媒体
に関する。
ワークを用いた曲面発生方法、曲面発生装置、及びコン
ピュータに実行させる曲面発生手順を記録した記録媒体
に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、3次元CADによる3次元画像の
作成や、モデルの形成に3次元曲面を発生させることが
重要になってきている。従来の方法は、部分的領域毎に
曲面関数を決定する方法であり、与えられた点を含む曲
面の方程式の係数を連立方程式を解いて得るというもの
である。
作成や、モデルの形成に3次元曲面を発生させることが
重要になってきている。従来の方法は、部分的領域毎に
曲面関数を決定する方法であり、与えられた点を含む曲
面の方程式の係数を連立方程式を解いて得るというもの
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
法は操作が結構面倒であり、必ずしも使用勝手の良いも
のではなかった。又、曲面関数の型が予め決定されてい
るので、その曲面の持つ特性が反映されてしまい、必ず
しも、滑らかな自由曲面が形成されないという問題があ
る。さらに、得られた曲面関数を保存するには、部分領
域毎に曲面関数の係数をデータとして記憶する必要があ
る。さらに、点群データとして、曲面の値を得ている場
合には、データ量が膨大となり、データの保存やデータ
の送信等に問題があるという欠点があった。
法は操作が結構面倒であり、必ずしも使用勝手の良いも
のではなかった。又、曲面関数の型が予め決定されてい
るので、その曲面の持つ特性が反映されてしまい、必ず
しも、滑らかな自由曲面が形成されないという問題があ
る。さらに、得られた曲面関数を保存するには、部分領
域毎に曲面関数の係数をデータとして記憶する必要があ
る。さらに、点群データとして、曲面の値を得ている場
合には、データ量が膨大となり、データの保存やデータ
の送信等に問題があるという欠点があった。
【0004】そこで、本発明は、上記の課題を解決する
ために成されたものであり、曲面発生処理を容易に実行
でき、しかも、様々な曲面に関しても自由に、且つ、要
求に適合した曲面を発生できるようにすることを目的と
する。
ために成されたものであり、曲面発生処理を容易に実行
でき、しかも、様々な曲面に関しても自由に、且つ、要
求に適合した曲面を発生できるようにすることを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用効果】本発明は、
3次元座標における複数の離散点を与え、そられの点を
含む曲面を発生する方法において、3次元座標の2つの
座標成分を入力とし他の1つの座標成分を出力とするニ
ューラルネットワークに、離散点の2つの座標成分を入
力して、そのニューラルネットワークの出力がその離散
点の他の座標成分となるような学習を複数の離散点に関
して実行し、学習させたニューラルネットワークを用い
て、任意の点における2つの座標成分を入力して他の座
標成分を得ることにより曲面上の点の3つの座標成分を
決定することで、曲面を発生させることを特徴とする。
3次元座標における複数の離散点を与え、そられの点を
含む曲面を発生する方法において、3次元座標の2つの
座標成分を入力とし他の1つの座標成分を出力とするニ
ューラルネットワークに、離散点の2つの座標成分を入
力して、そのニューラルネットワークの出力がその離散
点の他の座標成分となるような学習を複数の離散点に関
して実行し、学習させたニューラルネットワークを用い
て、任意の点における2つの座標成分を入力して他の座
標成分を得ることにより曲面上の点の3つの座標成分を
決定することで、曲面を発生させることを特徴とする。
【0006】ニューラルネットワークの学習が完了すれ
ば、学習させた全ての離散点を面上に含む(概ね面上に
存在し、近似的に含む場合も含む)関数がニューラルネ
ットワークの結合係数により特定されることになる。よ
って、ニューラルネットワークの補間機能を使用するこ
とで、上記の学習させた離散点以外の点の2つの座標成
分をニューラルネットワークに入力させれば、他の残り
の1つの座標成分を得ることができる。これにより、3
つの座標成分により面上の点が得られることになる。学
習が完了したニューラルネットワークは、学習させた離
散点を通る滑らかな曲面(平面を含む)を記憶すること
になる。即ち、ニューラルネットワークによる補間機能
であれば、曲面関数の形を決定しているわけではないの
で、離散点を最も滑らかに接続する曲面が得られること
になる。又、離散点の数を増加させてニューラルネット
ワークを学習させれば、それだけ、より意図する曲面を
発生させることができる。
ば、学習させた全ての離散点を面上に含む(概ね面上に
存在し、近似的に含む場合も含む)関数がニューラルネ
ットワークの結合係数により特定されることになる。よ
って、ニューラルネットワークの補間機能を使用するこ
とで、上記の学習させた離散点以外の点の2つの座標成
分をニューラルネットワークに入力させれば、他の残り
の1つの座標成分を得ることができる。これにより、3
つの座標成分により面上の点が得られることになる。学
習が完了したニューラルネットワークは、学習させた離
散点を通る滑らかな曲面(平面を含む)を記憶すること
になる。即ち、ニューラルネットワークによる補間機能
であれば、曲面関数の形を決定しているわけではないの
で、離散点を最も滑らかに接続する曲面が得られること
になる。又、離散点の数を増加させてニューラルネット
ワークを学習させれば、それだけ、より意図する曲面を
発生させることができる。
【0007】尚、3次元座標系は、直交座標系(O−x
yz座標系)、球面座標系(O−rθφ座標系)、円筒
座標系(O−zrθ座標系)使用することができる。
尚、座標成分は、最大値が1に規格化するのが望まし
い。例えば、0.0 〜1.0 で指定できる直交座標系に変換
できる面であればいかなる面でも構わない。学習させる
ための離散点は、これらの座標系における座標成分を与
えることになる。又、3次元座標系は独立変数が3つの
座標系の意味である。又、3次元座標系は生成する対象
物において発生させる曲面毎に設定しても良いし、共通
に設定しても良い。従って、画面全体において共通に3
次元座標系を決定しなくとも、部分領域毎に3次元座標
系を決定しても良い。又、発生させる曲面毎にニューラ
ルネットワークに入力させる2つの座標成分を異なるも
のとしても良い。
yz座標系)、球面座標系(O−rθφ座標系)、円筒
座標系(O−zrθ座標系)使用することができる。
尚、座標成分は、最大値が1に規格化するのが望まし
い。例えば、0.0 〜1.0 で指定できる直交座標系に変換
できる面であればいかなる面でも構わない。学習させる
ための離散点は、これらの座標系における座標成分を与
えることになる。又、3次元座標系は独立変数が3つの
座標系の意味である。又、3次元座標系は生成する対象
物において発生させる曲面毎に設定しても良いし、共通
に設定しても良い。従って、画面全体において共通に3
次元座標系を決定しなくとも、部分領域毎に3次元座標
系を決定しても良い。又、発生させる曲面毎にニューラ
ルネットワークに入力させる2つの座標成分を異なるも
のとしても良い。
【0008】他の発明は、求められた曲面の記憶は、学
習されたニューラルネットワークの結合係数を記憶する
ことによって行う。この結合係数を記憶することで、曲
面上の全ての点の座標を発生させることができる。よっ
て、曲面上の全ての点の座標値を記憶するわけではない
ので、データ数を減少させて、メモリを節約できると共
に、曲面に関するデータを送信する場合にも、データ数
が少ないため短時間で行うことが可能となる。
習されたニューラルネットワークの結合係数を記憶する
ことによって行う。この結合係数を記憶することで、曲
面上の全ての点の座標を発生させることができる。よっ
て、曲面上の全ての点の座標値を記憶するわけではない
ので、データ数を減少させて、メモリを節約できると共
に、曲面に関するデータを送信する場合にも、データ数
が少ないため短時間で行うことが可能となる。
【0009】曲面が複雑な場合には、領域に分割して、
各領域毎にニューラルネットワークを学習させることに
なる。そして、曲面に関するデータは、各領域毎のニュ
ーラルネットワークの結合係数である。各領域毎にそれ
ぞれのニューラルネットワークに点の2つの座標を入力
して他の1つの座標を出力させることで、平面上の点を
特定することが可能となる。
各領域毎にニューラルネットワークを学習させることに
なる。そして、曲面に関するデータは、各領域毎のニュ
ーラルネットワークの結合係数である。各領域毎にそれ
ぞれのニューラルネットワークに点の2つの座標を入力
して他の1つの座標を出力させることで、平面上の点を
特定することが可能となる。
【0010】他の発明は、第1の発明を実現する装置に
関するものである。即ち、3次元座標における複数の離
散点を与え、そられの点を含む曲面を発生する曲面発生
装置において、3次元座標の2つの座標成分を入力とし
他の1つの座標成分を出力とするニューラルネットワー
クと、ニューラルネットワークに前記離散点の2つの座
標成分を入力する入力手段と、入力手段により入力され
た2つの座標成分に関して、ニューラルネットワークの
出力がその離散点の他の座標成分となるように、ニュー
ラルネットワークの学習を複数の離散点について実行す
る学習手段と、学習させたニューラルネットワークを用
いて、任意の点における2つの座標成分を入力して他の
座標成分を得ることにより曲面上の点の3つの座標成分
を決定することで、曲面を発生させる曲面形成手段とか
ら成ることを特徴とする。
関するものである。即ち、3次元座標における複数の離
散点を与え、そられの点を含む曲面を発生する曲面発生
装置において、3次元座標の2つの座標成分を入力とし
他の1つの座標成分を出力とするニューラルネットワー
クと、ニューラルネットワークに前記離散点の2つの座
標成分を入力する入力手段と、入力手段により入力され
た2つの座標成分に関して、ニューラルネットワークの
出力がその離散点の他の座標成分となるように、ニュー
ラルネットワークの学習を複数の離散点について実行す
る学習手段と、学習させたニューラルネットワークを用
いて、任意の点における2つの座標成分を入力して他の
座標成分を得ることにより曲面上の点の3つの座標成分
を決定することで、曲面を発生させる曲面形成手段とか
ら成ることを特徴とする。
【0011】入力手段により離散点の2つの座標成分を
ニューラルネットワークに入力して、学習手段によりニ
ューラルネットワークの出力が他の第3の座標成分とな
るように学習される。この学習が完了したニューラルネ
ットワークを用いれば、任意の点における2つの座標成
分を入力すれば、他の第3の座標成分を出力させること
で、曲面上の点を発生させることができる。このように
して、学習させる離散点を任意に与えることで、その離
散点を通過(離散点に接近している場合を含む)する曲
面を発生させることができる。又、曲面の記憶は、ニュ
ーラルネットワークの結合係数で行うことができるの
で、データ数を減少できる。よって、メモリの節約、デ
ータ伝送時間の短縮を図ることが可能となる。
ニューラルネットワークに入力して、学習手段によりニ
ューラルネットワークの出力が他の第3の座標成分とな
るように学習される。この学習が完了したニューラルネ
ットワークを用いれば、任意の点における2つの座標成
分を入力すれば、他の第3の座標成分を出力させること
で、曲面上の点を発生させることができる。このように
して、学習させる離散点を任意に与えることで、その離
散点を通過(離散点に接近している場合を含む)する曲
面を発生させることができる。又、曲面の記憶は、ニュ
ーラルネットワークの結合係数で行うことができるの
で、データ数を減少できる。よって、メモリの節約、デ
ータ伝送時間の短縮を図ることが可能となる。
【0012】他の発明は、上記の装置において、コンピ
ュータに実行させる手順を記憶したコンピュータ読み取
り可能な記録媒体である。よって、上記した作用及び効
果を有する。
ュータに実行させる手順を記憶したコンピュータ読み取
り可能な記録媒体である。よって、上記した作用及び効
果を有する。
【0013】
【望ましい実施の形態】以下、本発明を具体的な実施例
に基づいて説明する。本発明は、上記の特徴を有するも
のであり、以下の実施例はその特徴を具体化して説明す
るものであるので、本発明は以下の実施例に限定される
ものではない。
に基づいて説明する。本発明は、上記の特徴を有するも
のであり、以下の実施例はその特徴を具体化して説明す
るものであるので、本発明は以下の実施例に限定される
ものではない。
【0014】1)平面発生装置の構成 本装置は、図1に示すように、主としてCPU1、ハー
ドディスク(以下、HDと記す)2、RAM3、キーボ
ード(以下、KBと記す)4、表示器であるCRT6、
CRT6の画面上の位置表示とクリック指定を与えるマ
ウス7、ROM8とから成るコンピュータシステムで構
成されている。HD2には、ニューラルネットワークの
演算プログラムが記憶されたニューラルネットワーク領
域22、ニューラルネットワークを学習させるためのプ
ログラムが記憶された学習プログラム領域23、3次元
座標系が表示された画面上の点をマウスポインタで指定
したり、キーボードで座標値を入力したりして、その点
の3つの座標成分を得るプログラムを記憶した入力プロ
グラム領域24、ニューラルネットワークを用いて指定
され領域に属する各画素点の2つの座標成分を入力し
て、その点の第3の座標成分を得ることで各画素の3次
元座標成分を決定することで曲面を発生させるプログラ
ムを記憶した曲面発生プログラム領域25とが形成され
ている。
ドディスク(以下、HDと記す)2、RAM3、キーボ
ード(以下、KBと記す)4、表示器であるCRT6、
CRT6の画面上の位置表示とクリック指定を与えるマ
ウス7、ROM8とから成るコンピュータシステムで構
成されている。HD2には、ニューラルネットワークの
演算プログラムが記憶されたニューラルネットワーク領
域22、ニューラルネットワークを学習させるためのプ
ログラムが記憶された学習プログラム領域23、3次元
座標系が表示された画面上の点をマウスポインタで指定
したり、キーボードで座標値を入力したりして、その点
の3つの座標成分を得るプログラムを記憶した入力プロ
グラム領域24、ニューラルネットワークを用いて指定
され領域に属する各画素点の2つの座標成分を入力し
て、その点の第3の座標成分を得ることで各画素の3次
元座標成分を決定することで曲面を発生させるプログラ
ムを記憶した曲面発生プログラム領域25とが形成され
ている。
【0015】RAM3には、画面上の指定された離散点
における3つの座標成分を入力して、そのうち2つの座
標成分を入力データとして記憶する入力データ記憶領域
31、他の1つの座標成分を教師データとして記憶する
教師データ記憶領域32、ニューラルネットワークの結
合係数を記憶する結合係数領域33とが形成されてい
る。これらの画面上の点を指定することで入力された入
力データ及び教師データは、HD2の所定の領域にも保
存されるように構成されている。又、HD2のニューラ
ルネットワーク領域22、学習プログラム領域23、曲
面発生プログラム領域25に保存されているプログラム
を実行形式プログラムとして格納するプログラム領域3
4、各種のデータを一時的に記憶する作業領域35が、
RAM3に形成されている。
における3つの座標成分を入力して、そのうち2つの座
標成分を入力データとして記憶する入力データ記憶領域
31、他の1つの座標成分を教師データとして記憶する
教師データ記憶領域32、ニューラルネットワークの結
合係数を記憶する結合係数領域33とが形成されてい
る。これらの画面上の点を指定することで入力された入
力データ及び教師データは、HD2の所定の領域にも保
存されるように構成されている。又、HD2のニューラ
ルネットワーク領域22、学習プログラム領域23、曲
面発生プログラム領域25に保存されているプログラム
を実行形式プログラムとして格納するプログラム領域3
4、各種のデータを一時的に記憶する作業領域35が、
RAM3に形成されている。
【0016】CPU1には入出力インタフェース5を介
して各種の指令を与えるためのKB4と、ニューラルネ
ットワークの出力によって決定される座標成分により面
上の点を発生することで、曲面画像を表示するCRT6
と、画面上において複数の離散点をポインタで指定する
マウス7とが接続されている。
して各種の指令を与えるためのKB4と、ニューラルネ
ットワークの出力によって決定される座標成分により面
上の点を発生することで、曲面画像を表示するCRT6
と、画面上において複数の離散点をポインタで指定する
マウス7とが接続されている。
【0017】2)画面上の離散点(教師点)の指定 次に、CRT6上において、離散的な教師点を指定する
方法について説明する。図2の(a)に示すように、C
RT6上において、まず、プリミティブ形状が形成され
る。即ち、設定する座標系において、2つの座標軸で形
成される座標面がプリミティブ形状として形成される。
図2(a)の場合には、O−xyz直交座標系におい
て、xz面がプリミティブ形状とされている。x座標と
z座標とがニューラルネットワークに入力される2つの
座標成分となり、y座標成分がニューラルネットワーク
の出力となる。又、球座標であれば、r軸に垂直な球
面、経度軸φと法線軸rとで構成される緯度軸θに垂直
な面、緯度軸θと法線軸rとで構成される経度軸φに垂
直な面をプリミティブ形状として定義することができ
る。又、円筒座標であれば、法線軸に垂直な円筒面、z
軸に垂直なrθ面、経度θ軸に垂直なzr面(円筒を軸
方向に切断する面)をプリミティブ形状として定義する
ことができる。座標系としては描きたい曲面に最適な任
意の座標系を用いることができる。プリミティブ形状
は、この座標系における3つの座標平面のうちの任意の
1つを選択することが可能である。ニューラルネットワ
ークでは、プリミティブ形状面上の点の座標成分を入力
して、その面に垂直な座標成分を決定するものである。
よって、このプリミティブ形状面を適正に選択すること
により、発生させる曲面の基本的成分が決定されること
になり、より複雑な曲面を発生させることが可能とな
る。従来の空間曲面関数で曲面を発生させるには、関数
型をいろいろ準備しておく必要がある。しかし、本発明
では、プリミティブ形状を選択することで、発生曲面の
基礎面が形成され、その面に対する垂直成分がニューラ
ルネットワークの補間機能により滑らかに発生できると
いう効果がある。
方法について説明する。図2の(a)に示すように、C
RT6上において、まず、プリミティブ形状が形成され
る。即ち、設定する座標系において、2つの座標軸で形
成される座標面がプリミティブ形状として形成される。
図2(a)の場合には、O−xyz直交座標系におい
て、xz面がプリミティブ形状とされている。x座標と
z座標とがニューラルネットワークに入力される2つの
座標成分となり、y座標成分がニューラルネットワーク
の出力となる。又、球座標であれば、r軸に垂直な球
面、経度軸φと法線軸rとで構成される緯度軸θに垂直
な面、緯度軸θと法線軸rとで構成される経度軸φに垂
直な面をプリミティブ形状として定義することができ
る。又、円筒座標であれば、法線軸に垂直な円筒面、z
軸に垂直なrθ面、経度θ軸に垂直なzr面(円筒を軸
方向に切断する面)をプリミティブ形状として定義する
ことができる。座標系としては描きたい曲面に最適な任
意の座標系を用いることができる。プリミティブ形状
は、この座標系における3つの座標平面のうちの任意の
1つを選択することが可能である。ニューラルネットワ
ークでは、プリミティブ形状面上の点の座標成分を入力
して、その面に垂直な座標成分を決定するものである。
よって、このプリミティブ形状面を適正に選択すること
により、発生させる曲面の基本的成分が決定されること
になり、より複雑な曲面を発生させることが可能とな
る。従来の空間曲面関数で曲面を発生させるには、関数
型をいろいろ準備しておく必要がある。しかし、本発明
では、プリミティブ形状を選択することで、発生曲面の
基礎面が形成され、その面に対する垂直成分がニューラ
ルネットワークの補間機能により滑らかに発生できると
いう効果がある。
【0018】図2の(b)に示すように、発生させる曲
面において、必ず通過させたい特徴点a1〜a5を離散
点として指定する。この離散点のx座標成分、z座標成
分がニューラルネットワークの入力値となり、y座標成
分が教師データとなる。このようにして、特徴点を離散
点として指定することで、各点の2つの座標成分が入力
データ、他の第3の座標成分が教師データとして入力さ
れる。次に、図4に示すように、2つの素子を有する入
力層と、1つの素子を有する出力層と、その間の任意の
階層で、任意の素子数を有する中間層とから成るニュー
ラルネットワークに上記の各離散点のx座標成分、z座
標成分を入力して、その出力が教師データのy座標成分
となるように学習させる。
面において、必ず通過させたい特徴点a1〜a5を離散
点として指定する。この離散点のx座標成分、z座標成
分がニューラルネットワークの入力値となり、y座標成
分が教師データとなる。このようにして、特徴点を離散
点として指定することで、各点の2つの座標成分が入力
データ、他の第3の座標成分が教師データとして入力さ
れる。次に、図4に示すように、2つの素子を有する入
力層と、1つの素子を有する出力層と、その間の任意の
階層で、任意の素子数を有する中間層とから成るニュー
ラルネットワークに上記の各離散点のx座標成分、z座
標成分を入力して、その出力が教師データのy座標成分
となるように学習させる。
【0019】そして、この学習させたニューラルネット
ワークに、プリミティブ形状の上の任意の点におけるx
座標成分、z座標成分を入力すれば、その点のプリミテ
ィブ形状面に垂直なy座標成分を得ることができる。こ
のようにして、曲面上の点の座標成分(x,y,z)が
得られる。この処理をプリミティブ形状面上の全ての点
において実施すれば、図2の(c)に示すように、特徴
点a1〜a5を通過する曲面Sを得ることができる。
ワークに、プリミティブ形状の上の任意の点におけるx
座標成分、z座標成分を入力すれば、その点のプリミテ
ィブ形状面に垂直なy座標成分を得ることができる。こ
のようにして、曲面上の点の座標成分(x,y,z)が
得られる。この処理をプリミティブ形状面上の全ての点
において実施すれば、図2の(c)に示すように、特徴
点a1〜a5を通過する曲面Sを得ることができる。
【0020】図3は、CPU1による上記の処理手順を
示している。ステップ100で、上述のプリミティブ形
状面が各種の候補の中から選択される。即ち、座標系の
指定と基準となる面の指定である。次に、ステップ10
2において、画面上で、図2の(b)に示す特徴点a1
〜a5をマウスで指定する。尚、特徴点の座標成分の入
力は、キーボードから直接入力するようにしても良い。
これにより、各特徴点の座標(x,y,z)が生成され
る。プリミティブ形状面上の座標(x,z)は、入力デ
ータ記憶領域31に、座標yは教師データ記憶領域32
に記憶される。次に、ステップ104において、それら
の値を用いてニューラルネットワークの学習が実行され
る。
示している。ステップ100で、上述のプリミティブ形
状面が各種の候補の中から選択される。即ち、座標系の
指定と基準となる面の指定である。次に、ステップ10
2において、画面上で、図2の(b)に示す特徴点a1
〜a5をマウスで指定する。尚、特徴点の座標成分の入
力は、キーボードから直接入力するようにしても良い。
これにより、各特徴点の座標(x,y,z)が生成され
る。プリミティブ形状面上の座標(x,z)は、入力デ
ータ記憶領域31に、座標yは教師データ記憶領域32
に記憶される。次に、ステップ104において、それら
の値を用いてニューラルネットワークの学習が実行され
る。
【0021】ニューラルネットワークの構成は、図4に
示す通りである。このニューラルネットワークの演算手
順は図5に示す通りである。このニューラルネットワー
クの学習手順は、図6に示す通りである。
示す通りである。このニューラルネットワークの演算手
順は図5に示す通りである。このニューラルネットワー
クの学習手順は、図6に示す通りである。
【0022】このようにして得られた学習用データを用
いて、ニューラルネットワークを学習させるが、まず、
ニューラルネットワークの構成について次に説明する。 3)ニューラルネットワークの構成 本実施例のニューラルネットワーク10は、図4に示す
ように、入力層LI と出力層LO と中間層LM の3層構
造に構成されている。入力層LI は座標成分x,zに対
応して2個の入力素子を有し、出力層LO は座標成分y
に対応して1個の出力素子を有し、中間層LM はf個の
出力素子を有している。
いて、ニューラルネットワークを学習させるが、まず、
ニューラルネットワークの構成について次に説明する。 3)ニューラルネットワークの構成 本実施例のニューラルネットワーク10は、図4に示す
ように、入力層LI と出力層LO と中間層LM の3層構
造に構成されている。入力層LI は座標成分x,zに対
応して2個の入力素子を有し、出力層LO は座標成分y
に対応して1個の出力素子を有し、中間層LM はf個の
出力素子を有している。
【0023】多層構造のニューラルネットワークは、一
般的に、次の演算を行う装置として定義される。第i 層
の第j 番目の素子の出力Oi j は、次式で演算される。但
し、i ≧2 である。
般的に、次の演算を行う装置として定義される。第i 層
の第j 番目の素子の出力Oi j は、次式で演算される。但
し、i ≧2 である。
【0024】
【数1】 Oi j =f(Ii j) (1)
【数2】
【数3】 f(x)=1/{1+exp(-x)} (3)
【0025】但し、Vi j は第i 層の第j 番目の演算素子
のバイアス、Wi-1 k, i jは、第i-1 層の第k 番目の素子と
第i 層の第j 番目の素子間の結合係数、O1 j は第1 層の
第j番目の素子の出力値を表す。即ち、第1 層であるか
ら演算を行うことなく、そのまま入力を出力するので、
入力層(第1層)の第j 番目の素子の入力値でもある。
のバイアス、Wi-1 k, i jは、第i-1 層の第k 番目の素子と
第i 層の第j 番目の素子間の結合係数、O1 j は第1 層の
第j番目の素子の出力値を表す。即ち、第1 層であるか
ら演算を行うことなく、そのまま入力を出力するので、
入力層(第1層)の第j 番目の素子の入力値でもある。
【0026】次に、図4に示す3層構造のニューラルネ
ットワーク10の具体的な演算手順について図5を参照
して説明する。ステップ200において、中間層(第2
層)の第j 番目の素子は、入力層(第1層)の各素子か
らの出力値O1 j (第1層の入力データ)を入力して、
(2)式を層番号と第1層の素子数を用いて具体化した
次式の積和演算を行なう。
ットワーク10の具体的な演算手順について図5を参照
して説明する。ステップ200において、中間層(第2
層)の第j 番目の素子は、入力層(第1層)の各素子か
らの出力値O1 j (第1層の入力データ)を入力して、
(2)式を層番号と第1層の素子数を用いて具体化した
次式の積和演算を行なう。
【数4】
【0027】次に、ステップ202において、次式によ
り、(4)式の入力値の積和関数値のシグモイド関数に
より、中間層(第2層)の各素子の出力が演算される。
第2層の第j 番目の素子の出力値は次式で演算される。
り、(4)式の入力値の積和関数値のシグモイド関数に
より、中間層(第2層)の各素子の出力が演算される。
第2層の第j 番目の素子の出力値は次式で演算される。
【0028】
【数5】 O2 j=f(I2 j )=1/{1+exp(-I2 j) } (5) この出力値 O2 j は出力層(第3層)の各素子の入力値
となる。次に、ステップ204において、出力層(第3
層)の各素子の入力値の積和演算が実行される。
となる。次に、ステップ204において、出力層(第3
層)の各素子の入力値の積和演算が実行される。
【0029】
【数6】 次に、ステップ206において、(5)式と同様に、シ
グモイド関数により、出力層の各素子の出力値O3 jが演
算される。
グモイド関数により、出力層の各素子の出力値O3 jが演
算される。
【0030】
【数7】 O3 j=f(I3 j)=1/{1+exp(-I3 j)} (7)
【0031】ニューラルネットワークは上記のようにし
て、各画素のx座標成分、z座標成分を入力して、その
画素のy座標成分を出力するように構成されている。
て、各画素のx座標成分、z座標成分を入力して、その
画素のy座標成分を出力するように構成されている。
【0032】次に、上記のニューラルネットワークの学
習方法について説明する。4)ニューラルネットワーク
の学習このニューラルネットワークは、各離散点を指定
して得られたx,z値と、その値に対応するy値の教師
データを用いて、図6に示す手順で学習される。結合係
数は良く知られたバックプロパーゲーション法により実
行される。この学習は、各種の事象に関する多数の入力
データに対して、それぞれの出力が、それぞれの最適な
教師データとなるように、繰り返し実行される。
習方法について説明する。4)ニューラルネットワーク
の学習このニューラルネットワークは、各離散点を指定
して得られたx,z値と、その値に対応するy値の教師
データを用いて、図6に示す手順で学習される。結合係
数は良く知られたバックプロパーゲーション法により実
行される。この学習は、各種の事象に関する多数の入力
データに対して、それぞれの出力が、それぞれの最適な
教師データとなるように、繰り返し実行される。
【0033】図6のステップ300において、変数i,
jに初期値1が設定され、ステップ302において、変
数iに対応する入力データと教師データとが読み込まれ
る。ステップ304において、次式により出力層の各素
子の学習信号が演算される。
jに初期値1が設定され、ステップ302において、変
数iに対応する入力データと教師データとが読み込まれ
る。ステップ304において、次式により出力層の各素
子の学習信号が演算される。
【数8】 Y3 j=(Tj-δj)・f'(I3 j) (8) 但し、Tj は任意の出力δjに対する教師データであり、
外部から付与される。又、f'(x) はジグモイド関数の導
関数である。
外部から付与される。又、f'(x) はジグモイド関数の導
関数である。
【0034】次に、ステップ306において、全成分に
関して学習が完了したか否かが判定され、学習が完了し
ていなければ、ステップ308で変数を次の値に更新し
て、ステップ304で次の出力成分に関する学習信号が
演算される。尚、図4のニューラルネットワークでは出
力層の成分数は1である。ステップ306で全成分に関
して学習信号の演算が完了すると、ステップ310にお
いて、中間層の学習信号Y が次式で演算される。
関して学習が完了したか否かが判定され、学習が完了し
ていなければ、ステップ308で変数を次の値に更新し
て、ステップ304で次の出力成分に関する学習信号が
演算される。尚、図4のニューラルネットワークでは出
力層の成分数は1である。ステップ306で全成分に関
して学習信号の演算が完了すると、ステップ310にお
いて、中間層の学習信号Y が次式で演算される。
【数9】
【0035】
次に、ステップ312において、出力層
の各結合係数が補正される。補正量は次式で求められ
る。
次に、ステップ312において、出力層
の各結合係数が補正される。補正量は次式で求められ
る。
【数10】 Δω2 i, 3 j(t)=P・Y3 j・f(I2 i)+Q・Δω2 i, 3 j(t-1) (10) 但し、Δω2 i, 3 j(t) は、出力層の第j 番目の素子と中
間層の第i 番目の素子との間の結合係数の第t 回目演算
の変化量である。又、Δω2 i, 3 j(t-1) は、その結合係
数の前回の補正量である。P,Q は比例定数である。尚、
P が大きい程、結合係数の補正量が大きいので、学習感
度、あるいは学習速度( 収束速度) が大きくなるが、振
動する可能性が生じ易くなる。又、Q が大きい程、前回
の補正量が反映されるので、結合係数の変化の安定性が
高くなり、結果として収束は速くなる。
間層の第i 番目の素子との間の結合係数の第t 回目演算
の変化量である。又、Δω2 i, 3 j(t-1) は、その結合係
数の前回の補正量である。P,Q は比例定数である。尚、
P が大きい程、結合係数の補正量が大きいので、学習感
度、あるいは学習速度( 収束速度) が大きくなるが、振
動する可能性が生じ易くなる。又、Q が大きい程、前回
の補正量が反映されるので、結合係数の変化の安定性が
高くなり、結果として収束は速くなる。
【0036】補正された結合係数は、上記の補正量を用
いて、
いて、
【数11】 W2 i, 3 j+Δω2 i, 3 j(t) →W2 i, 3 j (11) により、求められる。次に、ステップ314へ移行し
て、中間層の各素の結合係数が補正される。その結合係
数の補正量は出力層の場合と同様に、次式で求められ
る。
て、中間層の各素の結合係数が補正される。その結合係
数の補正量は出力層の場合と同様に、次式で求められ
る。
【0037】
【数12】 Δω1 i, 2 j(t)=P・Y2 j・f(I1 i)+Q・Δω1 i, 2 j(t-1) (12) よって、結合係数は、
【数13】 W1 i, 2 j + Δω1 i, 2 j(t) →W1 i, 2 j (13) により、補正された結合係数が求められる。
【0038】次に、ステップ316において、学習対象
の全ての入力データに対して1回の学習が完了したか否
が判定される。全ての入力データに対する学習が終了し
ていない場合には、ステップ318へ移行して、次の入
力データとその入力データに対応する教師データが学習
対象データとして設定される。そして、ステップ302
に戻り、次の入力データに関する学習が実行される。こ
のようにして、全入力データに関して1回の学習が完了
すると、ステップ316の判定結果がYES となり、ステ
ップ320へ移行する。
の全ての入力データに対して1回の学習が完了したか否
が判定される。全ての入力データに対する学習が終了し
ていない場合には、ステップ318へ移行して、次の入
力データとその入力データに対応する教師データが学習
対象データとして設定される。そして、ステップ302
に戻り、次の入力データに関する学習が実行される。こ
のようにして、全入力データに関して1回の学習が完了
すると、ステップ316の判定結果がYES となり、ステ
ップ320へ移行する。
【0039】ステップ320では、ニューラルネットワ
ークの出力値と教師データの差( 誤差) が十分に小さく
なったか否かが判定される。誤差が十分に小さくなって
いなければ、ステップ300に移行して、全入力データ
に関する第2回目の学習を実行するために、最初の入力
データとそれに対応する教師データとが学習対象データ
として設定される。このように、上記した学習演算が繰
り返し実行される。このようにして、ステップ312に
おいて、誤差が所定の値以下となるまで、上記の学習演
算が繰り返し実行される。この結果、初期の広範囲の事
象に関して初期学習されたニューラルネットワークが完
成される。
ークの出力値と教師データの差( 誤差) が十分に小さく
なったか否かが判定される。誤差が十分に小さくなって
いなければ、ステップ300に移行して、全入力データ
に関する第2回目の学習を実行するために、最初の入力
データとそれに対応する教師データとが学習対象データ
として設定される。このように、上記した学習演算が繰
り返し実行される。このようにして、ステップ312に
おいて、誤差が所定の値以下となるまで、上記の学習演
算が繰り返し実行される。この結果、初期の広範囲の事
象に関して初期学習されたニューラルネットワークが完
成される。
【0040】以上のようにして、離散点の(x、z)座
標成分と、y座標成分との対応関係がニューラルネット
ワークにおいて学習される。そして、学習されたニュー
ラルネットワークを用いて、全ての点におけるx,z座
標成分が、順次、ニューラルネットワークに入力され、
順次、y座標成分を出力させて、図3に示すように、画
像データのピクセルに対応して全画素の座標成分yが得
られる。このようにして、図2(c)に示すように、滑
らかな曲面Sを発生させることができる。
標成分と、y座標成分との対応関係がニューラルネット
ワークにおいて学習される。そして、学習されたニュー
ラルネットワークを用いて、全ての点におけるx,z座
標成分が、順次、ニューラルネットワークに入力され、
順次、y座標成分を出力させて、図3に示すように、画
像データのピクセルに対応して全画素の座標成分yが得
られる。このようにして、図2(c)に示すように、滑
らかな曲面Sを発生させることができる。
【0041】滑らかな曲面Sを発生させた後、その曲面
が所望のものでなければ、所望の曲面に対して誤差が大
きい部分で教師点としての離散点を指定して、再度、学
習させることで、その新たな教師点を通過する曲面が得
られる。このように、所望の曲面に対して誤差の大きい
部分に対して、教師点を追加設定することで、発生させ
る曲面はより所望の曲面に近づく。
が所望のものでなければ、所望の曲面に対して誤差が大
きい部分で教師点としての離散点を指定して、再度、学
習させることで、その新たな教師点を通過する曲面が得
られる。このように、所望の曲面に対して誤差の大きい
部分に対して、教師点を追加設定することで、発生させ
る曲面はより所望の曲面に近づく。
【0042】装置及びプログラム上は、教師点としての
離散点の指定が完了すれば、自動的にニューラルネット
ワークの学習が行われ、学習が完了した時点で、指定さ
れた領域の曲面を自動的に発生させるようにすれば良
い。このようにすることで、教師点の設定が完了した時
点で、その教師点を通過する曲面を表示させることがで
きる。この表示曲面を見て、誤差の大きい部分において
教師点を追加設定することで、この追加設定された教師
点を通過する滑らかな曲面を発生させることができる。
このように曲面の発生と修正とを連続して実行すること
で、次第に所望の曲面を得ることが可能となる。得られ
た曲面に対して、次に隣接する領域に関して、同様に、
教師点を設定して、上述したような処理を実行すること
で、次の隣接する滑らかな曲面を発生させることが可能
となる。
離散点の指定が完了すれば、自動的にニューラルネット
ワークの学習が行われ、学習が完了した時点で、指定さ
れた領域の曲面を自動的に発生させるようにすれば良
い。このようにすることで、教師点の設定が完了した時
点で、その教師点を通過する曲面を表示させることがで
きる。この表示曲面を見て、誤差の大きい部分において
教師点を追加設定することで、この追加設定された教師
点を通過する滑らかな曲面を発生させることができる。
このように曲面の発生と修正とを連続して実行すること
で、次第に所望の曲面を得ることが可能となる。得られ
た曲面に対して、次に隣接する領域に関して、同様に、
教師点を設定して、上述したような処理を実行すること
で、次の隣接する滑らかな曲面を発生させることが可能
となる。
【0043】尚、請求項における入力手段及び入力手順
は、上記実施例では、離散点を指定して指定画素の座標
成分x,y,zを入力する図3のステップ102で構成
されている。又、請求項の学習手段及び学習手順は、図
6の各ステップで構成されている。又、請求項の曲面形
成手段、曲面形成手順は、図3のステップ106で、ニ
ューラルネットワーク及びその処理手順は図4及び図5
の各ステップで構成されている。
は、上記実施例では、離散点を指定して指定画素の座標
成分x,y,zを入力する図3のステップ102で構成
されている。又、請求項の学習手段及び学習手順は、図
6の各ステップで構成されている。又、請求項の曲面形
成手段、曲面形成手順は、図3のステップ106で、ニ
ューラルネットワーク及びその処理手順は図4及び図5
の各ステップで構成されている。
【0044】上記実施例において、HD2は記録媒体の
一種であるが、これらの上述したプログラムは、FD、
CD−ROM等の可搬媒体であっても良い。又、インタ
ーネット上でプログラムを供給する場合には、供給元の
サーバコンピュータのハードディスク等も記録媒体とな
る。又、曲面発生のためのデータはニューラルネットワ
ークの結合係数で記憶される。よって、この結合係数だ
けを伝送すれば、遠隔地においてもこの結合係数をニュ
ーラルネットワークに組み込むことで、発生させた曲面
と同一曲面を容易に得ることができる。又、本発明を、
3次元CADの一部の機能に組み込んで、任意の曲面発
生をこの発明で実行させるようにしても良い。
一種であるが、これらの上述したプログラムは、FD、
CD−ROM等の可搬媒体であっても良い。又、インタ
ーネット上でプログラムを供給する場合には、供給元の
サーバコンピュータのハードディスク等も記録媒体とな
る。又、曲面発生のためのデータはニューラルネットワ
ークの結合係数で記憶される。よって、この結合係数だ
けを伝送すれば、遠隔地においてもこの結合係数をニュ
ーラルネットワークに組み込むことで、発生させた曲面
と同一曲面を容易に得ることができる。又、本発明を、
3次元CADの一部の機能に組み込んで、任意の曲面発
生をこの発明で実行させるようにしても良い。
【図1】本発明の具体的な第1実施例に係る装置の構成
を示したブッロク図。
を示したブッロク図。
【図2】同実施例装置における曲面発生の手順を示した
説明図。
説明図。
【図3】同実施例装置における曲面発生の処理手順を示
したフローチャート。
したフローチャート。
【図4】同実施例に係るニューラルネットワークの構成
を示した構成図。
を示した構成図。
【図5】同実施例に係るニューラルネットワークの演算
手順を示したフローチャート。
手順を示したフローチャート。
【図6】同実施例に係るニューラルネットワークの学習
手順を示したフローチャート。
手順を示したフローチャート。
10…ニューラルネットワーク LI …入力層 LM …中間層 Lo …出力層
Claims (6)
- 【請求項1】 3次元座標における複数の離散点を与
え、そられの点を含む曲面を発生する方法において、 前記3次元座標の2つの座標成分を入力とし他の1つの
座標成分を出力とするニューラルネットワークに前記離
散点の2つの座標成分を入力して、そのニューラルネッ
トワークの出力がその離散点の他の座標成分となるよう
な学習を前記複数の離散点に関して実行し、 学習させたニューラルネットワークを用いて、任意の点
における2つの座標成分を入力して他の座標成分を得る
ことにより曲面上の点の3つの座標成分を決定すること
で、曲面を発生させることを特徴とする曲面発生方法。 - 【請求項2】 求められた曲面の記憶は、前記学習され
たニューラルネットワークの結合係数を記憶することに
よって行うことを特徴とする請求項1に記載の曲面発生
方法。 - 【請求項3】 3次元座標における複数の離散点を与
え、そられの点を含む曲面を発生する曲面発生装置にお
いて、 前記3次元座標の2つの座標成分を入力とし他の1つの
座標成分を出力とするニューラルネットワークと、 前記ニューラルネットワークに前記離散点の2つの座標
成分を入力する入力手段と、 前記入力手段により入力された2つの座標成分に関し
て、前記ニューラルネットワークの出力がその離散点の
他の座標成分となるように、前記ニューラルネットワー
クの学習を前記複数の離散点について実行する学習手段
と、 前記学習させたニューラルネットワークを用いて、任意
の点における2つの座標成分を入力して他の座標成分を
得ることにより曲面上の点の3つの座標成分を決定する
ことで、曲面を発生させる曲面形成手段と、 から成ることを特徴とする曲面発生装置。 - 【請求項4】 求められた曲面の記憶は、前記学習され
たニューラルネットワークの結合係数を記憶することに
よって行うことを特徴とする請求項2に記載の曲面発生
装置。 - 【請求項5】 3次元座標における複数の離散点を与
え、そられの点を含む曲面を発生させる以下の一連の処
理手順をコンピュータに実行させるプログラムを記憶し
た記録媒体において、 前記3次元座標の2つの座標成分を入力とし他の1つの
座標成分を出力とするニューラルネットワークの処理手
順と、 前記3次元座標における前記複数の離散点を指定するこ
とで離散点の3つの座標成分を得る手順と、 前記離散点の2つの座標成分を前記ニューラルネットワ
ークに入力して、その出力がその離散点の他の座標成分
となるような学習を前記複数の離散点に関して実行させ
る手順と、 学習させたニューラルネットワークを用いて、任意の点
における2つの座標成分を入力して他の座標成分を得る
ことにより曲面上の点の3つの座標成分を決定すること
で、曲面を発生させる手順のうちの少なくとも1つの手
順を記録した記録媒体。 - 【請求項6】 求められた曲面の特定は、前記学習され
たニューラルネットワークの結合係数によって行い、こ
の結合係数を出力又は送信する手順を有する請求項5に
記載の記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25263799A JP2001076172A (ja) | 1999-09-07 | 1999-09-07 | 曲面発生方法及びその装置並びに記憶媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25263799A JP2001076172A (ja) | 1999-09-07 | 1999-09-07 | 曲面発生方法及びその装置並びに記憶媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001076172A true JP2001076172A (ja) | 2001-03-23 |
Family
ID=17240131
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25263799A Pending JP2001076172A (ja) | 1999-09-07 | 1999-09-07 | 曲面発生方法及びその装置並びに記憶媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001076172A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006001121A1 (ja) * | 2004-06-25 | 2006-01-05 | Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd. | データ圧縮装置及び方法,データ解析装置及び方法並びにデータ管理システム |
CN110516388A (zh) * | 2019-08-31 | 2019-11-29 | 大连理工大学 | 基于调和映射的曲面离散点云模型环切刀轨生成方法 |
CN114863056A (zh) * | 2022-03-23 | 2022-08-05 | 北京大学口腔医学院 | 基于面型参数生成颞下颌关节髁突运动包络面及其截面曲线的方法和装置 |
WO2023120766A1 (ko) * | 2021-12-21 | 2023-06-29 | 한국전기연구원 | 인공신경망 기반의 특성 곡선 예측 방법 |
-
1999
- 1999-09-07 JP JP25263799A patent/JP2001076172A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006001121A1 (ja) * | 2004-06-25 | 2006-01-05 | Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd. | データ圧縮装置及び方法,データ解析装置及び方法並びにデータ管理システム |
US7664715B2 (en) | 2004-06-25 | 2010-02-16 | Caterpillar Japan Ltd. | Apparatus and method for compressing data, apparatus and method for analyzing data, and data management system |
CN110516388A (zh) * | 2019-08-31 | 2019-11-29 | 大连理工大学 | 基于调和映射的曲面离散点云模型环切刀轨生成方法 |
WO2023120766A1 (ko) * | 2021-12-21 | 2023-06-29 | 한국전기연구원 | 인공신경망 기반의 특성 곡선 예측 방법 |
CN114863056A (zh) * | 2022-03-23 | 2022-08-05 | 北京大学口腔医学院 | 基于面型参数生成颞下颌关节髁突运动包络面及其截面曲线的方法和装置 |
CN114863056B (zh) * | 2022-03-23 | 2022-11-22 | 北京大学口腔医学院 | 基于面型参数生成颞下颌关节髁突运动包络面方法和装置 |
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