JP2001074766A - 加速度センサ - Google Patents

加速度センサ

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JP2001074766A
JP2001074766A JP25026599A JP25026599A JP2001074766A JP 2001074766 A JP2001074766 A JP 2001074766A JP 25026599 A JP25026599 A JP 25026599A JP 25026599 A JP25026599 A JP 25026599A JP 2001074766 A JP2001074766 A JP 2001074766A
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JP
Japan
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piezoelectric element
acceleration sensor
plane
diaphragm
vibration
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Application number
JP25026599A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Baba
啓之 馬場
Yasuyuki Nakano
泰之 中野
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的構造が簡単であり、低価格で、高い性
能を有する優れた加速度センサを提供することを目的と
する。 【解決手段】 所定の厚さと、実質的に水平な2つの平
面37aおよび37bを有する導電性部材からなる振動
板37と、圧電素子材からなり、所定の厚さと、2つの
平面と、を有するシート状の少なくとも2枚の圧電素子
33を、振動板37の一方の平面37a上に接着剤で接
着して積層した圧電素子層34と、圧電素子層34の最
上面上に部分的に延在するように形成された電極35b
と、振動板37を実質的に鉛直な振動方向に振動可能に
支持する支持部11aと、を備えるとともに、圧電素子
層34の各圧電素子33が、圧電素子33に形成された
電極35bの平面に実質的に直交する方向に分極すると
ともに、圧電素子層34内の互いに隣接する圧電素子3
3の分極方向が対向するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加速度センサに関
し、特に、車輌等に用いられ、車輌に受けた振動を電気
信号に変換する圧電素子を備えた加速度センサに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、実用化されている加速度セン
サには、電磁型、圧電型、半導体型等種々の方式により
加速度を検出するものが知られている。圧電型加速度セ
ンサは、振動を電気信号に変換する圧電素子を備えたも
のであり、例えば、図5に示されるようなものがある。
この従来の圧電型加速度センサ1は、振動変換器10
と、振動変換器10と一体となって振動変換器10を支
持する支持プレート11と、振動変換器10と電気的に
接続されるプリント基板13と、プリント基板13と接
続ピン14を介して電気的に接続されるとともに、電気
インピーダンス変換器、アンプ、補正回路などの電気部
品15が搭載されたプリント基板17と、支持プレート
11と抵抗溶接等により電気的に接続されるとともに固
定され、振動変換器10、プリント基板13および17
を収容するケース18と、を備えている。
【0003】支持プレート11とケース18は、一般的
には電気回路のアースと接続され、シールドとして構成
される。
【0004】従来の圧電型加速度センサ1の振動変換器
10は、中心孔3aを有する1対の円盤型の圧電素子3
と、圧電素子3が導電性接着剤等により接着される両面
7aおよび7bを有する円盤型の金属振動板7と、を備
えている。
【0005】各圧電素子3には、少なくとも1つの表面
上に、中心孔を有する円盤状の配線用の大径の電極5a
と、小径の電極5bとが同軸の二重となるように形成さ
れており、この電極5aおよび5bが、ワイヤボンディ
ング等によるワイヤ6によりプリント基板13に電気的
に接続されている。
【0006】各圧電素子3はセラミック等からなり、図
6に示されるように、圧電素子3の表面に対して実質的
に垂直な矢印D1およびD2に示される方向にそれぞれ
分極している。
【0007】図6の等価結線図に示されるように、従来
の加速度センサ1において、振動変換器10の一対の圧
電素子3は、互いに電極5aおよび5bを介して電気的
に並列に接続されている。電極5aは、外部の発振器1
9に電気的に接続され、必要に応じて外部発振器19か
ら所定の電圧を印加することにより、振動板7を振動さ
せる。これは、後述する自己診断機能用の電極である。
一方、電極5bを介して、振動板7の振動に応じて圧電
素子3に生じた電位を外部へ取り出すようになってい
る。このようにして加速度センサ1にかかる加速度が、
振動板7の振動に応じて電極5bを介して電気信号とし
て取り出され、検出される。
【0008】また、一方の電極5aに外部から所定の電
圧を印加して振動板7を振動させ、振動によって発生し
た電位を他方の電極5bから取り出すことにより、加速
度センサのレベル校正や、センサ機能の良否の自己診断
機能を実現することができる。
【0009】図7は、加速度センサの振動に対する一定
加速度における周波数特性の例であり、図に示されるよ
うに、共振点f0付近では、高いQを有するが、中およ
び低周波数領域では平坦な特性を示す。一般的には、加
速度センサの使用目的により、平坦部または共振点f0
近傍の振動出力を選択して使用する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような従来の加速度センサ1においては、圧電素子3内
の分極方向により電極5aおよび5bが設けられている
平面上に焦電気が発生する。この焦電効果をキャンセル
するべく、複数枚の圧電素子3が必要となり、かつ振動
板7の両面に圧電素子3が接着されている。特に、振動
板7の裏側への圧電素子3の接着および結線作業は煩雑
である。このように構造が複雑となるため、コストが高
くなるといった問題点があった。
【0011】さらに、各電極5aおよび5bへの結線が
振動板7の両面において必要となるため、結線数が増加
してしまい、製造工程が複雑となり、これによってもコ
スト高が生じてしまうといった問題点があった。
【0012】そこで、本発明は、上記の問題点に鑑みて
なされたものであり、比較的構造が簡単であり、低価格
で、高い性能を有する優れた加速度センサを提供するこ
とを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、上記課題を解決するために、導電性部材からなる振
動板と、シート状の少なくとも2枚の圧電素子を、この
振動板の一方の平面上に接着剤で接着して積層した加速
度検出層と、この加速度検出層の最上面上に部分的に延
在するように形成された電極と、前記振動板を実質的に
鉛直な振動方向に振動可能に支持する支持部と、を備え
るとともに、前記加速度検出層の各前記圧電素子が、前
記圧電素子に形成された電極の平面に実質的に直交する
方向に分極するとともに、前記加速度検出層内の互いに
隣接する圧電素子の分極方向が対向するように配置さ
れ、前記加速度検出層の互いに隣接する圧電素子が、互
いに電気的に直列に接続されることを特徴とする。
【0014】この構成によれば、少なくとも2枚の圧電
素子を振動板の一方の平面にのみ接着剤等で接着して積
層させて加速度センサを簡単に構成することができる。
さらに、圧電素子に形成された電極への結線も少なく、
さらに振動板の他方の平面、すなわち裏面への配線の必
要がないので、加速度センサの製造工程を大幅に簡略化
することができ、コストを削減できる。また、加速度検
出層内の各圧電素子33毎に分極方向を対向するように
構成し、互いに電気的に直列に接続しているので、加速
度検出層内の分極の影響が相殺され、焦電電圧の発生を
抑制することができる。
【0015】圧電素子材は、振動を電気信号に変換する
特性を有すものであり、圧電セラミック素子材や、Li
NbO3、LiTaO3等の単結晶性圧電素子材からな
る。
【0016】請求項2に記載の発明は、上記課題を解決
するために、請求項1に記載の加速度センサにおいて、
前記加速度検出層が、前記各圧電素子の平面に平行で、
かつ前記加速度検出層内の前記振動方向の略中間に位置
する仮想中間面を有し、前記加速度検出層を積層した振
動板の振動の機械的中立面が、前記加速度検出層の前記
仮想中間面と、前記振動板の一方の平面との間になるよ
うに、前記振動板および前記各圧電素子が、所定の機械
的寸法および定数を有することを特徴とする。
【0017】この構成によれば、各圧電素子および振動
板の機械的寸法および定数、例えば板厚などを適切に選
定することにより、振動の機械的中立面の位置を好適な
値に調節することができる。特に、加速度検出層を積層
した振動板の振動の機械的中立面が、加速度検出層の仮
想中間面と、振動板の一方の平面との間になるようにす
ることにより、効率の良い出力を得ることが可能とな
る。
【0018】請求項3に記載の発明は、上記課題を解決
するために、請求項1または2の何れかに記載の加速度
センサにおいて、前記圧電素子が、中心孔を有する円盤
型であり、前記支持部が、前記振動板の中心部で前記振
動板を支持することを特徴とする。
【0019】この構成によれば、振動板のバランスをと
り安く、振動を均一にすることができるので、低価格で
量産性が高く高性能な加速度センサが得られる。
【0020】請求項4に記載の発明は、上記課題を解決
するために、請求項3に記載の加速度センサにおいて、
前記電極が、前記圧電素子と同心円で、かつ前記圧電素
子の平面と実質的に平行な2つの平面を有するリング状
であってもよい。この構成によれば、振動によって生じ
た電位を確実に検出することが可能であり、簡単な構成
で、低価格で量産性が高く高性能な加速度センサが得ら
れる。
【0021】請求項5に記載の発明は、上記課題を解決
するために、請求項1乃至4の何れかに記載の加速度セ
ンサにおいて、前記圧電素子が、2つの前記電極を備え
てもよい。この構成によれば、2つの電極のうち、一方
の電極を外部発振器などに接続させ、所定の電圧を印加
することにより、振動板を振動させ、この振動に応じて
生じた電位を他方の電極から取り出すことにより、加速
度センサの自己診断機能を実現することができる。これ
により、簡単な構成で信頼性の高い加速度センサが得ら
れる。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明に係る加速度センサは、導
電性部材からなる振動板と、シート状の少なくとも2枚
の圧電素子を、この振動板の一方の平面上に接着剤で接
着して積層した加速度検出層と、この加速度検出層の最
上面上に部分的に延在するように形成された電極と、前
記振動板を実質的に鉛直な振動方向に振動可能に支持す
る支持部と、を備えている。
【0023】この加速度センサにおいて、前記加速度検
出層の各前記圧電素子が、前記圧電素子に形成された電
極の平面に実質的に直交する方向に分極するとともに、
前記加速度検出層内の互いに隣接する圧電素子の分極方
向が対向するように配置され、前記加速度検出層の互い
に隣接する圧電素子が、互いに電気的に直列に接続され
る。
【0024】このように構成された加速度センサによれ
ば、少なくとも2枚の圧電素子を振動板の一方の平面に
のみ接着剤等で接着して積層させて加速度センサを簡単
に構成することができる。さらに、圧電素子に形成され
た電極への結線も少なく、さらに振動板の他方の平面、
すなわち裏面への配線の必要がないので、加速度センサ
の製造工程を大幅に簡略化することができ、コストを削
減できる。
【0025】また、本発明に係る加速度センサは、各圧
電素子および振動板の機械的寸法および定数、例えば板
厚などを適切に選定することにより、振動の機械的中立
面の位置を好適な値に調節することができる。特に、加
速度検出層を積層した振動板の振動の機械的中立面が、
加速度検出層の仮想中間面と、振動板の一方の平面との
間になるようにすることにより、効率の良い出力を得る
ことが可能となる。
【0026】以下に図面に基づいて、本発明の詳細な説
明を示すが、本発明は以下の実施例により限定されるも
のではない。尚、すべての図面において、同様な構成要
素は同じ参照記号および符号を用いて示してある。
【0027】
【実施例】図1は、本発明に係る加速度センサの実施例
の断面立面図である。同図に示されるように、本実施例
の加速度センサ31は、振動変換器40と、図5に示さ
れた従来の加速度センサ1と同じ支持プレート11と、
プリント基板13および17と、ケース18と、を備え
ている。従来の加速度センサ1と同じ構成要素には同じ
符号を付して詳細な説明は省略する。
【0028】本実施例において、プリント基板は2枚で
構成されているが、これに限定されるものではなく、1
枚でもあるいは3枚以上であっても良い。
【0029】振動変換器40は、図2に示されるよう
に、圧電セラミックスなどの圧電素子材からなる圧電素
子33を2枚備えている。各圧電素子33は、LiNb
3、LiTaO3等の単結晶圧電素子材を用いて構成し
ても良い。各圧電素子33は、所定の厚さと、2つの平
面を有する円盤形状であり、さらにその中心部に中心孔
33aが形成されている。
【0030】さらに、振動変換器40は、金属などの導
電性部材からなる金属振動板37を備えている。振動板
37は、所定の厚さと、実質的に水平な2つの平面37
aおよび37bと、を有する円盤形状である。振動板3
7の形状は円盤型に限定されるものではなく、棒状など
様々な形状が考えられる。本実施例では、振動板37の
中央部で支持部11aにより振動板37を実質的に鉛直
な振動方向に振動可能に支持しているが、これに限定さ
れるものではなく、例えば、円盤の周囲部でクランプす
るタイプ、あるいは、棒状の振動板を片持ちに固定した
タイプなど、様々な方式が考えられる。
【0031】2枚の圧電素子33が、互いに導電性接着
剤等により接着されて、振動板37の一方の平面37a
上に積層され圧電素子層34を形成している。本実施例
では導電性接着剤を使用しているが、非導電性のもので
あっても良い。圧電素子層34の最上面34a上に、部
分的に延在するように電極35aおよび35bが形成さ
れる。図3は振動変換器40の上面図であり、同図に示
されるように、電極35aおよび35bは、圧電素子層
34と同心円で、かつ圧電素子層の最上面34aと実質
的に平行な2つの平面を有するリング状に形成されてお
り、電極35aが大径で、電極35bが小径で、同軸に
二重に配置されている。本実施例において、電極35a
および35bはリング状であるが、これに限定されるも
のではなく、弧状、矩形など様々な形状を有しても良
い。
【0032】本実施例において、圧電素子層34内の各
圧電素子33は、図2の矢印D3およびD4で示される
ように、金属振動板37の平面に実質的に垂直な方向
で、かつ互いに対向する方向に分極するとともに、各電
極35aと35bおよび金属振動板37を介して互いに
電気的に直列に接続されている。他の実施例において、
分極方向は、図4の矢印D5およびD6で示されるよう
な方向であっても良い。このように分極方向を圧電素子
層34内の各圧電素子33毎に対向するように構成し、
互いに電気的に直列に接続しているので、圧電素子層3
4内の分極の影響が相殺され、焦電電圧の発生を抑制す
ることができる。
【0033】本実施例において、圧電素子33は、円盤
形状であるが、これに限定されるものではなく、所定の
厚さと、2つの平面を有するシート状であれば良い。本
実施例のような円盤形状にした場合、圧電素子33を積
層する振動板37のバランスがとり易く、振動を均一に
することができるので好ましい。これにより高性能な加
速度センサを提供することが可能となる。
【0034】他の実施例において、各圧電素子33は、
その両方の平面上に、電極35aおよび35bをそれぞ
れ設けてもよく、このようにすれば、加速度センサの製
造工程において、圧電素子33を振動板37に接着する
際、圧電素子33上の電極35aおよび35bの設置
面、すなわち、圧電素子33の裏表を気にすることなく
取付が可能となり、圧電素子33の扱いが楽になるの
で、製造コストをより低く抑えることができる。
【0035】尚、本実施例では、2つの電極35aおよ
び35bを備えているが、これは前述した自己診断機能
等を有する加速度センサを提供するためのものであり、
少なくとも1つの電極を備えれば、加速度センサとして
の機能を果たすことができる。
【0036】本実施例では、電極35aは入力端子45
を介して外部発振器19から印加された電圧を入力す
る。一方、電極35bは出力端子41を介して振動によ
って発生した電位を出力する。このようにして加速度セ
ンサ31は、振動板37の振動に応じて電極35bを介
して電気信号として取り出して加速度を検出する。
【0037】上記のように構成された振動変換器40を
備えた加速度センサ31によれば、各圧電素子33およ
び振動板37の機械的定数、例えば板厚などを適切に選
定することにより、図2に点線51で示される振動の機
械的中立面の位置を調節することができる。これによ
り、効率の良い出力を得ることが可能となる。
【0038】例えば、振動の機械的中立面51の位置
が、振動板37の平面37aよりも振動板37側の場
合、圧電素子層34内の各圧電素子33の出力は略同レ
ベルで、かつ逆相となり、相殺されてしまい極めて小さ
くなることが予想できる。
【0039】一方、図2に示されるように、振動の機械
的中立面51の位置が、各圧電素子33の平面に平行
で、かつ圧電素子層34内の振動方向の略中間に位置す
る仮想中間面53と、振動板37の平面37aとの間に
位置する場合、圧電素子層34内の各圧電素子33の出
力は互いに同相の部分と逆相の部分ができるため、圧電
素子層34から出力を得ることが可能となる。このよう
に、振動の機械的中立面51の位置に応じて、圧電素子
層33からの出力は変化する。
【0040】特に、この中立面51を仮想中間面53の
近傍に設定するように、各圧電素子33および振動板3
7の機械的寸法および定数、例えば板厚などを適切に選
定するのが好ましい。
【0041】実験によれば、例えば中立面51を振動板
37の一方の平面37aから圧電素子層34の最上面3
4aに向かって約10%の位置に設定した場合でさえ、
得られる出力のロスは約−12dBに抑えることができ
る。
【0042】このように、振動板37の機械的中立面5
1が、振動板37の一方の平面37aと仮想中間面53
との間になるように各圧電素子33および振動板37の
機械的寸法および定数、例えば板厚などを調節すること
により、各電極35aおよび35bから出力を取り出す
ことが可能となり、高性能な加速度センサを得ることが
できる。
【0043】本実施例において、圧電素子層34は、2
枚の圧電素子33から構成されるが、他の実施例におい
て、圧電素子層は、複数枚の圧電素子33を振動板37
の一方の平面37a上に積層した構造であっても良い。
この場合、隣接する各圧電素子33の分極方向が互いに
対向するように各圧電素子33を配置するとともに、互
いに電気的に直列に接続する。尚、圧電素子の枚数は、
偶数枚が望ましい。さらに、振動板の振動の機械的中立
面が、圧電素子層の仮想中間面と、振動板の一方の平面
との間に位置するように、振動板および圧電素子層内の
各圧電素子の機械的寸法および定数を選定する。
【0044】本実施例の加速度センサの振動変換器40
によれば、2枚の圧電素子33を振動板37の一方の平
面37aにのみ積層させて簡単に構成することができ、
さらに、圧電素子33に形成された電極35aおよび3
5bへの結線も少なく、さらに振動板37の他方の平面
37b、すなわち裏面への配線の必要がないので、加速
度センサの製造工程を大幅に簡略化することができ、コ
ストを削減できる。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、導電性部材からなる振
動板と、シート状の少なくとも2枚の圧電素子を、振動
板の一方の平面上に接着剤で接着して積層した圧電素子
層と、圧電素子層の最上面上に部分的に延在するように
形成された電極と、振動板を実質的に鉛直な振動方向に
振動可能に支持する支持部と、を備えるとともに、圧電
素子層の各圧電素子が、圧電素子に形成された電極の平
面に実質的に直交する方向に分極するとともに、圧電素
子層内の互いに隣接する圧電素子の分極方向が対向する
ように配置され、圧電素子層の互いに隣接する圧電素子
が、互いに電気的に直列に接続されるので、少なくとも
2枚の圧電素子を振動板の一方の平面にのみ接着剤等で
接着して積層させて加速度センサを簡単に構成すること
ができる。さらに、圧電素子に形成された電極への結線
も少なく、さらに振動板の他方の平面、すなわち裏面へ
の配線の必要がないので、加速度センサの製造工程を大
幅に簡略化することができ、コストを削減できる。
【0046】このように、焦電効果等の悪影響が少なく
安定しており、かつ製造工程における結線も少なく構成
できるので、比較的構成が簡単であり、低価格で量産性
が高く、高性能な加速度センサが得られるという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る加速度センサの実施例の断面立面
図である。
【図2】図1に示された加速度センサの振動変換器の等
価的結線図である。
【図3】図1に示された加速度センサの振動変換器の上
面図である。
【図4】本発明に係る加速度センサの振動変換器の他の
実施例の等価的結線図である。
【図5】従来の加速度センサの断面立面図である。
【図6】従来の加速度センサの振動変換器の等価的結線
図である。
【図7】一般的な加速度センサの周波数特性を説明する
ための図である。
【符号の説明】
11 支持プレート 11a 支持部 13、17 プリント基板 15 電気部品 18 ケース 19 外部発振器 31 加速度センサ 33 圧電素子 34 圧電素子層(加速度検出層) 35a、35b 電極 37 金属振動板 40 振動変換器 51 機械的中立面 53 仮想中間面

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性部材からなる振動板と、 シート状の少なくとも2枚の圧電素子を、この振動板の
    一方の平面上に接着剤で接着して積層した加速度検出層
    と、 この加速度検出層の最上面上に部分的に延在するように
    形成された電極と、 前記振動板を実質的に鉛直な振動方向に振動可能に支持
    する支持部と、を備えるとともに、 前記加速度検出層の各前記圧電素子が、前記圧電素子に
    形成された電極の平面に実質的に直交する方向に分極す
    るとともに、前記加速度検出層内の互いに隣接する圧電
    素子の分極方向が対向するように配置され、 前記加速度検出層の互いに隣接する圧電素子が、互いに
    電気的に直列に接続されることを特徴とする加速度セン
    サ。
  2. 【請求項2】 前記加速度検出層が、前記各圧電素子の
    平面に平行で、かつ前記加速度検出層内の前記振動方向
    の略中間に位置する仮想中間面を有し、 前記加速度検出層を積層した振動板の振動の機械的中立
    面が、前記加速度検出層の前記仮想中間面と、前記振動
    板の一方の平面との間になるように、前記振動板および
    前記各圧電素子が、所定の機械的寸法および定数を有す
    ることを特徴とする請求項1に記載の加速度センサ。
  3. 【請求項3】 前記圧電素子が、中心孔を有する円盤型
    であり、 前記支持部が、前記振動板の中心部で前記振動板を支持
    することを特徴とする請求項1または2の何れかに記載
    の加速度センサ。
  4. 【請求項4】 前記電極が、前記圧電素子と同心円で、
    かつ前記圧電素子の平面と実質的に平行な2つの平面を
    有するリング状であることを特徴とする請求項3に記載
    の加速度センサ。
  5. 【請求項5】 前記圧電素子が、2つの前記電極を備え
    たことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の加
    速度センサ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020095963A (ko) * 2001-06-18 2002-12-28 현대자동차주식회사 공진형 주파수 탐지장치 및 방법
CN105466657A (zh) * 2016-02-03 2016-04-06 吉林大学 基于路面的压电双十字梁车辆振动检测装置
EP3905352A1 (en) * 2020-04-30 2021-11-03 Beijing Xiaomi Mobile Software Co., Ltd. Piezoelectric assembly, electronic device and assembly process for piezoelectric assembly
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