JP2001074752A - 自動分析装置の管理システム - Google Patents

自動分析装置の管理システム

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JP2001074752A
JP2001074752A JP25368899A JP25368899A JP2001074752A JP 2001074752 A JP2001074752 A JP 2001074752A JP 25368899 A JP25368899 A JP 25368899A JP 25368899 A JP25368899 A JP 25368899A JP 2001074752 A JP2001074752 A JP 2001074752A
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Japan
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sample
reagent
mark
control
management system
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JP25368899A
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English (en)
Inventor
Eiji Takami
英二 高見
Toshio Koike
俊夫 小池
Sedouu Daniel
ダニエル・セドゥー
Mitsuteru Kusuda
光輝 楠田
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Hitachi Chemical Diagnostics Systems Co Ltd
Sanofi Diagnostics Pasteur Inc
Original Assignee
Kyowa Medex Co Ltd
Sanofi Diagnostics Pasteur Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動分析を行う上で、対象検体や使用試薬を
正確に把握し、自動分析の信頼性を高める。 【解決手段】 反応セルに検体及び試薬を分注して検体
と試薬との反応を自動分析する自動分析装置に用いられ
る管理システムにおいて、検体別に固有のマークが付さ
れた検体カップ2を検体ホルダ3に収容配列し、この検
体ホルダ3を予め決められた検体セットステージに設定
する検体セット機構1と、試薬別に固有のマークが付さ
れた試薬ボトル5を試薬ホルダ6に収容配列し、この試
薬ホルダ6を予め決められた試薬セットステージに設定
する試薬セット機構4と、異なる複数の読取り方向に向
かって移動自在に設けられ、検体カップ2のマークMa
及び試薬ボトル5のマークMbを異なる読取り方向にて
判別するマークリーダ7とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、理化学的分析、生
化学的分析、免疫学的分析等を行う自動分析装置の管理
システムに係り、特に、検体、試薬、校正用のコントロ
ール試薬を正確に管理する上で有効な自動分析装置の管
理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種の自動分析装置にあっては、
反応セル内に検体及び試薬を分注して検体と試薬との反
応を光学的に分析する方式が通常採用されている。この
場合において、検査対象となる検体の数が増えたり、複
雑な検査を行う上で使用する試薬の種類が増えてくる
と、検体や使用試薬を制御装置側に入力する操作が極め
て煩わしくなる。このような技術的課題を解決する手段
として、検体カップや試薬ボトルに夫々バーコードを予
め付しておき、これを対応するバーコードリーダにて読
み取ることで、検体や試薬の情報を制御装置側に取り込
むようにした管理システムが既に提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この種の自
動分析装置の管理システムにあっては、検体用と試薬用
とで別々にバーコードリーダを設置するようにしていた
ので、部品点数が増加する分、管理システムが複雑化し
てしまうことに加えて、夫々のバーコードリーダが故障
する可能性があるために、装置自体の信頼性を低下させ
る要因にもなっている。また、従前の管理システムにあ
っては、単にバーコードリーダを用いて検体カップや試
薬ボトルのバーコードを読み取るようにしたに過ぎず、
読取り精度をいかに高めるかという点については十分に
配慮されていない。更に、従前の管理システムにおい
て、バーコードリーダで検体カップや試薬ボトルを一旦
認識してしまうと、それ以後の管理についてまでは配慮
されていないため、例えば検体カップや試薬ボトルを夫
々のセットステージに設定した後であっても、検体カッ
プや試薬ボトルを交換することが可能になつてしまう。
このような状況では、検体カップ又は試薬を誤って交換
してしまう懸念があり、自動分析装置の信頼性を損なう
虞れがある。
【0004】本発明は、以上の技術的課題を解決するた
めになされたものであって、自動分析を行う上で、対象
検体や使用試薬を正確に把握し、自動分析の信頼性を高
める(誤分析を回避する)自動分析装置の管理システム
を提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、図
1に示すように、反応セルに検体及び試薬を分注して検
体と試薬との反応を自動分析する自動分析装置に用いら
れる管理システムにおいて、検体別に固有のマークが付
された検体カップ2を検体ホルダ3に収容配列し、予め
決められた検体セットステージに前記検体ホルダ3を設
定する検体セット機構1と、試薬別に固有のマークが付
された試薬ボトル5を試薬ホルダ6に収容配列し、この
試薬ホルダ6を予め決められた試薬セットステージに設
定する試薬セット機構4と、異なる複数の読取り方向に
向かって移動自在に設けられ、検体カップ2のマークM
a及び試薬ボトル5のマークMbを異なる読取り方向にて
判別するマークリーダ7とを備えたことを特徴とするも
のである。この態様にあっては、一つのマークリーダ7
で検体及び試薬の両方を管理できるため、システムの簡
略化を図ることが可能である。
【0006】このような技術的手段において、マークリ
ーダ7は、バーコードリーダに限られるものではなく、
検体カップ2や試薬ボトル5に付されたマークMa,Mb
を読み取るマーク読取りデバイスであれば適宜選定して
差し支えない。また、マークリーダ7による読取り動作
については、通常検体セット機構1、試薬セット機構4
側で検体カップ2、試薬ボトル5を順次移動させる態様
であるが、例えばマークリーダ7を移動させることで各
検体カップ2、試薬ボトル5のマークを読み取る態様も
含む。
【0007】更に、マークリーダ7の具体的態様として
は適宜選定して差し支えないが、その代表的な態様とし
ては、マークリーダ7は読取り面を異なる方向に配置す
べく回転自在に設けられており、検体セット機構1又は
試薬セット機構4はマークリーダ7の読取り面に対向す
る位置に各検体カップ2のマーク又は各試薬ボトル5の
マークを順次移動させるものであるものが挙げられる。
この場合において、マークリーダ7の読取面は同一の高
さにあることは必ずしも必要ではなく、例えば読取面の
高さが相違する場合には、マークリーダ7を回転させな
がら同時に高さ位置を可変設定する支持機構を具備させ
ることが必要である。
【0008】更にまた、本発明にあっては、検体セット
機構1と試薬セット機構4とを備えたものを対象として
いるが、これのみを備えたものに限られるものではな
く、更に、例えば校正用のコントロール試薬別に固有の
マークMcが付されたコントロール試薬カップ9をコン
トロールホルダ10に収容配列し、予め決められたコン
トロール試薬ステージに前記コントロールホルダ10を
設定するコントロール試薬セット機構8を備え、マーク
リーダ7にてコントロール試薬カップ9のマークMcを
も判別するようにしてもよい。この場合において、マー
クリーダ7による読取り方向が検体、試薬、コントロー
ル試薬毎に異なるものでもよいが、マークリーダ7の読
取り方向が2方向で、3つの対象物のマークMa〜Mcを
読み取るシステム、例えばマークリーダ7にて検体カッ
プ1のマークMa及びコントロール試薬カップ9のマー
クMcを同一の読取り方向にて判別するようにしてもよ
い。
【0009】また、検体カップ2などの容器のマークの
読取り精度を上げる意味で、容器の有無についてもチェ
ックするシステムが好ましく、例えばマークリーダ7に
よるマークの読取り動作を開始する前に、検体カップ
2、試薬ボトル5、コントロール試薬カップ9の少なく
ともいずれかの有無を検出する容器有無検出器を備えて
いるものが挙げられる。この態様にあっては、検体カッ
プ2などの容器がない条件下においても、容器のないこ
とを認識し、マークリーダ7によるマークの読取りミス
としないシステムを提供することが可能である。
【0010】更に、主として検体の管理性を配慮した発
明としては、図1に示すように、反応セルに検体及び試
薬を分注して検体と試薬との反応を自動分析する自動分
析装置に用いられる管理システムにおいて、検体別に固
有のマークMaが付された検体カップ2を検体ホルダ3
に収容配列し、予め決められた検体セットステージに前
記検体ホルダ3を設定する検体セット機構1と、検体カ
ップ2のマークMaを判別するマークリーダ7とを備
え、前記検体セット機構1は、複数の検体カップ2が一
列に収容保持される検体ラック11をラックガイド12
に沿って移動自在に装着し、検体ホルダ3に検体ラック
11単位で検体カップ2を収容配列するものであり、ラ
ックガイド12に沿って検体ラック11を移動させる過
程で検体ラック11に収容保持された各検体カップ2に
対して前記マークリーダ7によるマークMaの読取り動
作を順次行うようにしたものが挙げられる。
【0011】この態様にあっては、マークリーダ7は単
方向又は複数方向のいずれの態様をも含むが、システム
の簡略化という観点からすれば、複数の異なる読取り方
向のマークリーダ7であることが好ましい。このこと
は、後述する試薬の管理性を配慮した発明やコントロー
ル試薬の管理性を配慮した発明についても同様である。
【0012】また、検体カップ2のマークMaの読取り
ミスをより確実に回避する上で有効な態様としては、検
体セット機構1は、マークリーダ7によるマークMaの
読取り動作を開始した条件下では、少なくとも検体ラッ
ク11の逆方向への移動が阻止せしめられる移動阻止機
構を備えることが好ましい。ここで、移動阻止機構とし
ては、ラチェット機構など一方向への移動のみを許容す
る機構が用いられる。更に、検体カップ2のマークMa
の読取り動作のやり直しを迅速に行うという観点からす
れば、検体セット機構1は、移動阻止機構が解除せしめ
られる移動阻止解除機構を備えることが好ましい。
【0013】更にまた、検体カップ2のマークMaの認
識後に検体ラック11が不必要に取り外される事態を回
避するには、検体セット機構1は、マークリーダ7によ
るマークMaの読取り動作を完了した後、検体ラック1
1移送中は検体ラック11とラックガイド12との係合
状態を維持するようにすることが好ましい。
【0014】また、検体ホルダ3に対する検体ラック1
1の収容位置を監視するには、検体セット機構1は、検
体ホルダ3に検体ラック11の収容位置検出用マークを
付し、この位置検出用マークが判別せしめられる位置検
出センサを備えることが好ましい。この態様によれば、
今読まれた検体ラック11が検体ホルダ3のどの位置に
装着されたかを常時認識することが可能である。
【0015】更に、検体ラック11自体を管理するシス
テムとしては、検体セット機構1は、各検体ラック11
毎に固有のラックマークを付し、検体ラック11が検体
ホルダ3に装着された条件下で、当該検体ラック11の
ラックマークが判別せしめられるラックマークセンサを
備えたものが挙げられる。この態様によれば、検体カッ
プ2のマークMaに加えて、検体ラック11のラックマ
ークをも認識させることで、検体を二重に管理すること
が可能になり、例えば検体ラック11が誤って交換配置
されることを有効に回避することができる。
【0016】更にまた、検体ホルダ3に対して検体ラッ
ク11を正確に位置決めするという観点からすれば、検
体セット機構1は、検体ホルダ3が検体セットステージ
に達した条件下で、検体ホルダ3に対して各検体ラック
11が同時に位置決め拘束される位置決め拘束機構を備
えることが好ましい。この態様によれば、検体ホルダ3
からの検体ラック11の抜け止め防止、検体ピペッティ
ング時の位置ずれを有効に回避することが可能である。
【0017】また、全検体カップ2に対するマーク認識
(検体カップ2の識別化)が完了したことをシステムが
把握するには、検体セット機構1は、検体ホルダ3が検
体セットステージに達した条件下で、各検体カップ2に
対するマークリーダ7によるマークMaの読取り動作が
完了したことを認識するマーク認識完了センサを備える
ことが好ましい。ここで、マーク認識完了センサとして
は、検体ホルダ3が検体セットステージに達したことを
認識し得る態様であれば、光学センサを用いてもよい
し、あるいは、リミットスイッチを用いるなど適宜選定
して差し支えない。
【0018】更に、認識済みの検体カップ2が誤って取
り除かれるのを回避するという観点からすれば、検体セ
ット機構1は、検体ホルダ3が検体セットステージに達
した条件下で、検体ホルダ3が検体セットステージから
離脱するのを規制する離脱規制機構を備えることが好ま
しい。ここで、離脱規制機構には、ロック機構、磁石に
よる係止機構、パソコン側での警告表示などを広く含
む。
【0019】また、検体ホルダ3については、当該自動
分析装置専用にしても差し支えないが、検体カップ2が
収容配列された検体ホルダ3単位での交換を可能とする
観点からかれば、検体セット機構1は、装置本体に対し
て着脱自在な検体ホルダ3を備えていることが好まし
い。この態様によれば、同様な検体群に対して複数の自
動分析装置での異なる自動分析を容易に行うことができ
る点で好ましい。
【0020】更に、検体ホルダ3から検体カップ2が誤
って抜き取られることを有効に回避するという観点から
すれば、検体セット機構1は、検体ラック11が装着さ
れる検体ホルダ3に、各検体ラック11の上方部全体が
覆われ且つ検体カップ2の開口部に対応した箇所に前記
検体カップ2の開口部よりも狭い開口が開設されたガー
ドカバーを具備させることが好ましい。
【0021】更にまた、マークリーダ7による検体読取
り情報の信頼性を確保するという観点からすれば、検体
セット機構1による検体ホルダ3の検体セットステージ
への設定動作が途中で若しくは事後的に損なわれた条件
下では、マークリーダ7による検体カップ2のマーク読
取り情報がキャンセルせしめられる制御手段を備えるこ
とが好ましい。
【0022】また、主として試薬の管理性を配慮した発
明としては、図1に示すように、反応セルに検体及び試
薬を分注して検体と試薬との反応を自動分析する自動分
析装置に用いられる管理システムにおいて、試薬別に固
有のマークMbが付された試薬ボトル5を試薬ホルダ6
に収容配列し、予め決められた試薬セットステージに前
記試薬ホルダ5を設定する試薬セット機構4と、試薬ボ
トル5のマークMbを判別するマークリーダ7とを備
え、前記試薬セット機構4は、所定方向に沿って進退自
在な試薬ホルダ6に複数の試薬ボトル5を一列に収容保
持し、試薬ホルダ6を一方向に移動させる過程で各試薬
ボトル5に対して前記マークリーダ7によるマークの読
取り動作を順次行うようにした態様が挙げられる。
【0023】このような態様において、マークリーダ7
によるマークの読取り動作の完了を正確に把握するに
は、試薬セット機構4は、試薬ホルダ6が試薬セットス
テージに達した条件下で、各試薬ホルダ5に対してマー
クリーダ7によるマークMbの読取り動作が完了したこ
とを認識するマーク認識完了センサを備えることが好ま
しい。この態様によれば、システムに対して試薬全体が
正確に認識せしめられたことを容易に把握させることが
できる。
【0024】また、試薬ボトル5のマークMbの読取り
ミス(二重読取り)を回避する上で有効な態様として
は、試薬セット機構4は、試薬ホルダ6が初期位置から
試薬セットステージ又は試薬セットステージから初期位
置へ移動する過程で当該試薬ホルダ6の逆方向への移動
が阻止せしめられる移動阻止機構を備えることが好まし
い。ここで、移動阻止機構にはラチェット機構など一方
向への移動のみを許容する機構が用いられる。更に、試
薬セット機構4は、試薬ホルダ6が試薬セットステージ
に達した条件下で、試薬ホルダ6が試薬セットステージ
から離脱するのを規制する離脱規制機構を備えることが
好ましい。
【0025】更にまた、試薬ホルダ6から試薬ボトル5
が誤って抜き取られる事態を回避するには、試薬セット
機構4は、試薬ボトル5が試薬セットステージに位置す
るときに試薬ホルダ6から試薬ボトルが離脱されるのを
阻止する離脱阻止カバーを備えることが好ましい。
【0026】また、マークリーダ7による試薬読取り情
報の信頼性を確保という観点からすれば、試薬セット機
構4による試薬ホルダ6の試薬セットステージへの設定
動作が途中で若しくは事後的に損なわれた条件下では、
マークリーダ7による試薬ボトル5のマーク読取り情報
がキャンセルせしめられる制御手段を備えることが好ま
しい。
【0027】また、主として、コントロール試薬の管理
性を配慮した発明としては、図1に示すように、反応セ
ルに検体及び試薬を分注して検体と試薬との反応を自動
分析する自動分析装置に用いられる管理システムにおい
て、校正用のコントロール試薬別に固有のマークMcが
付されたコントロール試薬カップ9をコントロールホル
ダ10に収容配列し、予め決められたコントロール試薬
ステージに前記コントロールホルダ10を設定するコン
トロール試薬セット機構8と、コントロール試薬カップ
9のマークMcを判別するマークリーダ7とを備え、前
記コントロール試薬セット機構8は、複数のコントロー
ル試薬カップ9が一列に収容配列される一若しくは複数
のコントロールラック13をコントロールホルダ10に
進退自在に収容保持するものであり、マークリーダ7の
読取り面に対向してコントロールラック13を移動させ
ることで各コントロール試薬カップ9に対して前記マー
クリーダ7によるマークMcの読取り動作を順次行うよ
うにした態様が挙げられる。
【0028】このような態様においては、コントロール
試薬ステージのスペースとして長尺な狭いスペースを利
用できる。言い換えれば、コントロール試薬ステージに
対する小スペース化を実現することができる。また、こ
の態様にあっては、コントロールホルダ10にコントロ
ールラック13を収容保持する前段階にマークリーダ7
による読取り動作を行う態様が開示されるが、レイアウ
トによっては、コントロールホルダ10にコントロール
ラック13を収容保持する段階でマークリーダ7による
読取り動作を行う態様をも含む。
【0029】更に、コントロールホルダ10に対するコ
ントロールラック13の収容順番を監視することを可能
とするには、コントロール試薬セット機構8は、複数の
コントロール試薬カップ9が一列に収容配列される複数
のコントロールラック13をコントロールホルダ10に
進退自在に収容保持するものであり、各コントロールラ
ック13にはコントロールホルダ10に対する収容順番
を示す順番マークを具備させ、コントロールホルダ10
には前記順番マークを検出する順番マーク検出器を具備
させるようにすればよい。この態様によれば、マークリ
ーダ7によるコントロール試薬読取り情報の信頼性を確
保することができる。
【0030】更にまた、コントロールラック13の収容
順番が相違した場合に、コントロールラック13の再セ
ット動作を迅速に行うという観点からすれば、コントロ
ールホルダ10に対するコントロールラック13の収容
順番が合致しているか否かの順番認識処理をコントロー
ルラック13毎に実行し、コントロールホルダ10に対
するコントロールラック13の収容順番が相違したと認
識した条件下では、次のコントロールラック13に対す
る順番認識処理を不実行とする制御手段を備えるように
すればよい。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に示す実施の形態
に基づいて本発明を詳細に説明する。図2及び図3は本
発明が適用された自動分析装置の実施の一形態を示す説
明図である。同図において、自動分析装置は例えばエイ
ズ検査などの免疫化学分析用として構成されたものであ
り、キャビネット34上に載置される装置本体35に
は、検体体カップが所定の検体セットステージSaにセ
ットされる検体セット機構(検体ユニット)21と、試
薬ボトルが試薬セットステージSbにセットされる試薬
セット機構(試薬ユニット)22と、校正用のコントロ
ール試薬カップがコントロール試薬セットステージSc
にセットされるコントロール試薬セット機構23と、検
体セットステージSaの検体カップ、試薬セットステー
ジSbの試薬ボトル及びコントロール試薬セットステー
ジScのコントロール試薬カップから検体や試薬、コン
トロール試薬を吸引するヘッドユニット24と、このヘ
ッドユニット24にて吸引された検体、試薬などを分注
する反応セル例えば多数の凹状ウェル(例えば8列×1
2行)が形成されるマイクロプレート25と、このマイ
クロプレート25を所定温度に維持する恒温槽(インキ
ュベータ)26と、この恒温槽26で所定温度に維持さ
れたマイクロプレート25を検査ステージSdに搬送
し、マイクロプレート25内の各ウェル内の検体、試薬
の反応を例えば光学的に検査するフォトメーターなどの
光学検査器27とを備えている。尚、図2及び図3中、
符号28はヘッドユニット24にて検体などを吸引する
ときに、ヘッドユニット24の吸引ノズル241の先端
に着脱自在に取り付けられるディスポチップが収容され
るディスポチップ容器、29〜32はキャビネット34
内に収容配置される各種ボトルであり、29は洗浄水な
どが排出される排水ボトル、30は洗浄水が貯留される
洗浄ボトル、31は濯ぎ用のリンスボトル、32は吸引
圧力を一定にするためのトラップボトルである。また、
34aはキャビネットドア、35aは装置本体35のト
ップカバーである。
【0032】また、図3及び図4に示すように、検体セ
ット機構21、試薬セット機構22及びコントロール試
薬セット機構23の近傍には、複数(本例では二つ)の
読取り面を有するバーコードリーダ40が配設されてお
り、このバーコードリーダ40及び前記光学検査器27
などからの情報が制御装置36に取り込まれ、この制御
装置50からヘッドユニット24及び恒温槽26などに
所定の制御信号が送出されるようになっている。尚、3
7は制御装置36に付設されてバーコードリーダ40か
らの情報などを表示するディスプレイである。
【0033】本実施の形態において、バーコードリーダ
40は試薬セット機構22に隣接して配設されており、
バーコードリーダ40の支持構造例を図5(a)(b)
及び図6に示す。同図において、このバーコードリーダ
40の支持構造は、駆動モータ41からの駆動力を伝達
ギア機構42を介して駆動伝達軸(回転ねじ軸)43に
伝達し、この駆動伝達軸43にはナット部材44a内在
の摺動駒44をナット部材44aを介して駆動連結する
と共に、この摺動駒44を回転止めガイドバー46にて
上下方向にのみ摺動自在とし、更に、前記ナット部材4
4aと同軸にシャフト47(前記駆動伝達軸43を逃げ
る挿通孔47aを具備)を連接すると共に、このシャフ
ト47を囲繞するように前記摺動駒44の上部にカム筒
48を固定し、前記シャフト47にはカムフォロワシャ
フト49を径方向に貫通配置すると共に、このカムフォ
ロワシャフト49の両端にローラベアリング50を止め
リング51にて係止する一方、前記カム筒48には前記
ローラベアリング50が係合する螺旋状のカム溝52を
刻設し、更に、前記カム筒48の上部には固定プレート
53を固定すると共に、この固定プレート53には軸受
部材54を圧入して前記シャフト47の上端を回転支承
し、前記軸受部材54を回転中心としてバーコードリー
ダ40の固定バー55を固定プレート53に回転自在に
軸支するようにしたものである。
【0034】このような支持構造によれば、駆動モータ
41により駆動伝達軸43が回転すると、図5(a)
(b)に示すように、駆動伝達軸43の回転がナット部
材44aに伝達されて摺動駒44が回転止めガイドバー
46に沿って上昇していき、シャフト47が押し上げら
れる。すると、ローラベアリング50がカム溝52に沿
って移動していき、カムフォロワシャフト49が例えば
90度回転する。この状態において、バーコードリーダ
40は、図5(a)(b)に示す実線位置P1から上昇
し、かつ、90度回転した仮想線で示す位置P2に移動
設定される。特に、本実施の形態では、バーコードリー
ダ40の実線位置P1は検体カップ、コントロール試薬
カップのバーコードを読み取る位置であり、一方、バー
コードリーダ40の仮想線位置P2は試薬ボトルのバー
コードを読み取る位置である。
【0035】次に、試薬セット機構(試薬ユニット)2
2を図7〜10に基づいて説明する。図7(a)におい
て、試薬セット機構22は、ベースフレーム67上に試
薬ボトルトレー61をスライドレール62を介して摺動
自在に設け、この試薬ボトルトレー61上に適宜数(本
例では16個)の試薬ボトル60を収容配列するように
したものである。ここで、試薬ボトルトレー61上の各
試薬ボトル60に対応した箇所のうち、例えばバーコー
ドリーダ40が配設された側には逆置き防止ピン63が
立設されており、一方、試薬ボトル60の底部には前記
逆置き防止ピン63を逃げるための凹部64が片側に形
成されている。従って、試薬ボトル60を試薬ボトルト
レー61に装着する場合、仮に、逆方向に試薬ボトル6
0を装着しようとすると、逆置き防止ピン63と試薬ボ
トル60の底部との干渉により試薬ボトル60が持ち上
がってしまうため、試薬ボトル60の装着方向が誤って
いることが理解される。尚、試薬ボトル60の背面側底
部の形状は、図7(b)に示すように、V字状カット部
65になっており、試薬ボトル60内の試薬を効率良く
吸引し得るようになっている。
【0036】また、試薬セット機構22の試薬ボトルト
レー61は、図4に示すように、手前に引き出した初期
位置から完全に押し込んだセット位置に移動し得るよう
になっているが、初期位置からセット位置に至る間、あ
るいは、セット位置から初期位置に至るまでの間、逆方
向への移動が規制せしめられるラチェット機構66(図
7参照)を備えている。このラチェット機構66は、例
えば図7(c)に示すように、ベースフレーム67上に
一対の取付板68を立設し、この取付板68にラチェッ
トシャフト69を回動自在に取付け、このラチェットシ
ャフト69にラチェットバー70を揺動自在に取付け、
ラチェットバー70の移動範囲を固定された板バネ71
にて規制し、試薬ボトルトレー61側に設けられたラチ
ェット受け板72とラチェットバー70とを係合させる
ようにしたものである。この態様によれば、試薬ボトル
トレー61が一方向へ移動している過程においては、ラ
チェット機構66は、一方向への移動のみを許容し、他
方向への移動を阻止するように働く。
【0037】更にまた、本実施の形態では、試薬ボトル
トレー61の底部には試薬ボトルトレー61が今どの位
置に位置しているかを認識するための位置検出器73が
設置されている。この位置検出器73は、図7(a)及
び図8に示すように、試薬ボトルトレー61の底壁下面
に下方に突出する検出用プレート74を設け、この検出
用プレート74には各試薬ボトル60位置に合わせて透
孔75を所定間隔毎に配列する一方、前記ベースフレー
ム67上には前記検出用プレート74を挟んで左右に発
光部と受光部とが設けられるフォトカプラなどの光学式
センサ76を設け、光学式センサ76にて検出用プレー
ト74の透孔75の位置を把握するようにしたものであ
る。
【0038】更にまた、本実施の形態では、図8に示す
ように、試薬ボトルトレー61がセット位置に到達した
ときに動作する、例えばフォトマイクロセンサからなる
確認スイッチ77が設けられており、試薬ボトルトレー
61がセット位置に到達したことをシステムが把握でき
るようになっている。また、ベースフレーム67(図7
参照)上にはマグネットキャッチ78が設けられてお
り、試薬ボトルトレー61の底壁にはキャッチ取付板7
9が設けられ、試薬ボトルトレー61がセット位置に到
達したときに、試薬ボトルトレー61がマグネット作用
にて離脱方向への移動が規制されるようになっている。
【0039】更に、本実施の形態では、試薬ボトルトレ
ー61は、図8に示すように、手前側に引き出しレバー
81を備え、また、ベースフレーム67上には、図7
(a)及び図8に示すように、試薬ボトルトレー61が
セット位置に到達したときに、試薬ボトルトレー61に
収容保持された試薬ボトル60が取り出されないように
ガードカバー82が設けられている。このガードカバー
82は、断面逆L字状に形成されるものであり、ガード
カバー82の庇部分82aが試薬ボトル60の離脱動作
を阻止するようになっている。
【0040】また、試薬セット機構22(図4参照)
は、図9(a)(b)に示すように、手前側にラックテ
ーブル90を有し、このラックテーブル90に検体ラッ
ク110及びコントロール試薬ラック120(図11参
照)を保持し、バーコードリーダ40による各バーコー
ドを順次読み取るようになっている。ここで、検体ラッ
ク110は、例えば図9及び図10に示すように、複数
(本例では8つ)の検体カップ(例えば試験管状カッ
プ)100が一列に収容保持される長尺ボックス状のラ
ック本体111を有し、このラック本体111の内部に
検体カップ100が位置決め拘束せしめられる位置決め
拘束部112を形成すると共に、ラック本体111の両
側部外側底部寄りには一対のガイド溝113を形成し、
更に、検体カップ100のバーコード101側にはバー
コード読取用窓114を切欠形成したものである。尚、
本実施の形態では、検体ラック110の底部前後二カ所
には、前記ガイド溝113に直交して切り欠いた断面略
T字状の切り欠きガイド溝115が形成されており、ま
た、検体ラック110の底部には断面略T字状のガイド
溝116が形成されている。
【0041】本実施の形態において、ラックテーブル9
0は、互いに内方に向かって突出するガイド片91aを
備えた一対のガイドレール91を有し、このガイドレー
ル91に前記検体ラック110のガイド溝113を係合
させ、検体ラック110を摺動自在に移動させるもので
ある。特に、本実施の形態では、ラックテーブル90に
は、検体ラック110のバーコード読取用窓114に面
してラチェット機構130が働いている。このラチェッ
ト機構130は、一端が固定された板バネからなるラチ
ェットレバー131にV字状突起部132を形成し、前
記バーコード読取用窓114に面してラチェットレバー
131のV字状突起部132を配置したものであり、検
体ラック110の進行方向への移動のみを許容し、逆方
向への移動を阻止するようになっている。更に、本実施
の形態では、ラチェット機構130を解除するラチェッ
ト解除機構140が設けられている。このラチェット解
除機構140は、ラチェットレバー131を外側から押
圧する押圧ノブ141を具備し、この押圧ノブ141に
対応した箇所に押圧ノブ141押し戻す用のリセットボ
タン142を設け、このリセットボタン142を押すこ
とで押圧ノブ141を押し戻し、検体ラック110から
ラチェットレバー131を離し、検体ラック110を逆
側へ戻すようにすることもできる。尚、本実施の形態で
は、リセットボタン142を押すことで、当該検体ラッ
ク110で読み込まれたバーコードデータは消去される
ようになっている。
【0042】更にまた、本実施の形態では、ラックテー
ブル90の入口側には、検体ラック110及びコントロ
ール試薬ラック120の検体カップ100若しくはコン
トロール試薬カップ150(図11(b)参照)の有無
を確認する容器有無センサ160が例えば固定的に設け
られている。この容器有無センサ160は、検体ラック
110やコントロール試薬ラック120に収容保持され
る検体カップ100やコントロール試薬カップ150か
ら反射光を光学的に検出するものである。尚、本実施の
形態では、容器有無センサ160は固定的に設けられて
いるが、例えば図5及び図6に示すように、バーコード
リーダ40を支持する可動部に容器有無センサ160を
設けるようにすれば、試薬ボトル60の有無についても
検出可能になる点で好ましい。
【0043】また、本実施の形態にあっては、ラックテ
ーブル90は、試薬ボトルトレー61の手前部分まで延
びて形成されており、入口側のガイドレール91に連接
して一対のガイドレール91’が設けられている。
【0044】また、本実施の形態において、コントロー
ル試薬セット機構23は、図11(a)に示すように、
検体セット機構21と試薬セット機構22との間の長尺
な狭いスペースを利用して設けられたものであり、複数
(本例では8つ)のコントロール試薬カップ150が一
列に収容配列される複数(本例では3つ)のコントロー
ルラック120をコントロールトレー170に進退自在
に収容保持するものである。ここで、コントロールラッ
ク120の基本的構成は、検体ラック110と略同様で
あるが、検体ラック110と異なり、図11(b)に示
すように、ラック本体121の底部に収容順序を示す夫
々異なる位置にマグネット122を組み込んだものであ
る。一方、コントロールトレー170は、例えばベース
フレーム上にコントロールラック120が摺動自在に係
合するガイドレールを敷設するなどして固定的に設けた
ものであり、本例では、コントロールラック120(N
o.1,No.2,No.3)のマグネット122に対応した箇所に
ホール素子171を備えると共に、各コントロールラッ
ク120が順番に装着されたときに、夫々のコントロー
ルラック120の離脱が防止せしめられるラック固定金
具172を備えている。
【0045】次に、検体セット機構21を図12〜図1
7に基づいて説明する。図12に示すように、検体セッ
ト機構(検体ユニット)21は、ベースフレーム181
上にスライドレール182を介してベーストレー183
を摺動自在に設け、このベーストレー183上に検体ト
レイ184を着脱自在に装着したものである。尚、符号
250はベーストレー183の摺動抵抗をより低減させ
るためのボール支持機構である。ここで、ベーストレー
183は、特に図12及び図16に示すように、引き出
し方向手前側に引き出しレバー185を備えており、ま
た、検体ラックトレー184を位置決めするために、例
えば3つの位置決めボス186〜188を引き出し方向
前後に分けて突設し、検体ラックトレー184側の位置
決め孔に前記位置決めボス186〜188を嵌合させる
ものである。
【0046】また、本実施の形態において、検体ラック
トレー184は、図12〜図15に示すように、長方形
状の底壁プレート191の長手方向前後に側壁プレート
192,193を立設し、この側壁プレート192,1
93間に頂壁プレート194を掛け渡すようにしたもの
である。特に、底壁プレート191上には、検体ラック
110のガイド溝116に嵌合する断面略T字状のガイ
ドバー195が収容可能な検体ラック110数分だけ所
定間隔毎に設けられている。更に、前記ガイドバー19
5の一端側には、検体ラック110の切り欠きガイド溝
115のいずれか一方側に係合するロックバー200が
前記各ガイドバー195に直交して摺動自在に配置され
ている。そして、ロックバー200の長手方向両端は検
体ラックトレー184の側壁プレート192,193を
貫通して外部に突出配置されている。尚、ロックバー2
00には各円形突起201が各ガイドバー195に対応
して設けられている。一方、頂壁プレート194には検
体ラック110に収容保持されている検体カップ100
の開口よりも小さく、かつ、検体カップ100からの吸
引動作に支障のない大きさの開口197が各検体カップ
100に対応して設けられている。尚、本実施の形態で
は、頂壁プレート194の両端は側壁プレート192,
193の外側突出配置されており、検体ラックトレー1
84を持ち運ぶ際の把手198として機能するようにな
っている。
【0047】更に、本実施の形態では、図12〜図16
に示すように、ベーストレー183の奧側には検体ラッ
クトレー184識別用のフラグ210が設けられてい
る。このフラグ210は例えば4ビット用のものであ
り、ベーストレー183上に検体ラックトレー184を
載置した際に、検体ラックトレー184側の構成に応じ
て4つのフラグ210が適宜上下動するようになってお
り、ベースフレーム181側のフラグ判別器220(本
例では4つ)にてフラグ210の位置に対応した識別符
号を認識するようになっている。ここで、フラグ判別器
220としては、例えば下側に位置するフラグ210の
存在によって光路が遮られることでフラグ210を判別
するフォトカプラなどが用いられる。
【0048】また、前記ベーストレー183の奧側には
突出片230が設けられており、ベースフレーム181
の奧側に設けられたリミットスイッチ231を押すこと
で、ベーストレー183上の検体ラックトレー184が
セット位置に到達したことを認識することができるよう
になっている。更に、本実施の形態では、ベースフレー
ム181上にはマグネットキャッチ241が設けられて
おり、ベーストレー183の底壁にはキャッチ取付板2
42が設けられ、検体ラックトレイ184がセット位置
に到達したときに、検体ラックトレー184がマグネッ
ト作用にて離脱方向への移動が規制されるようになって
いる。尚、本実施の形態では、検体ラックトレー183
がセット位置に到達したことを認識するための確認スイ
ッチとして、リミットスイッチ231を用いるようにし
ているが、これに限られるものではなく、例えばフラグ
判別器220を利用して検体ラックトレー184のセッ
ト位置での位置確認を行うようにしてもよい。
【0049】また、本実施の形態では、図17(a)
(b)に示すように、ベーストレー183のラックテー
ブル90側には識別用プレート260が設けられてい
る。この識別用プレート260は、検体ラックトレー1
84の24個の検体ラック110に対応した位置に例え
ば5ビット相当の光透過口261を設定し、各光透過口
261を光学式センサ262にて判別するようにしたも
のである。尚、光学式センサ262はベースフレーム1
81にブラケット263を介して固定されている。
【0050】次に、本実施の形態に係る自動分析装置の
管理システムの動作例について説明する。 ◎試薬セット処理 試薬セットステージSbに試薬をセットする場合には、
図18に示すような処理を行えばよい。同図において、
先ず、試薬ボトル60に試薬を入れ、対応したバーコー
ドラベルを貼る。この後、システムに試薬ボトル60バ
ーコードの読取指示を行い、バーコードリーダ40を9
0度回転させて読取り準備に入る。そして、図19に示
すように、試薬ボトルトレー61を一番手前まで引き出
し、固有のバーコードの貼られた試薬ボトル60を準備
し、上記の試薬ボトル60を試薬ボトルトレー61に装
着し、試薬ボトルトレー61を適当なスピードで奧まで
押し込み、試薬ボトル60のバーコードを読み込ませ
る。そして、図20に示すように、試薬ボトルトレー6
1を最後まで押し込んだ時点で試薬のセット処理が終了
する。
【0051】このような試薬のセット処理においては、
図21に示すように、試薬ボトルトレー61は初期位置
からセット位置にかけて一方向しか移動できないため、
試薬ボトル60に貼られた試薬バーコードラベルを二度
読みする懸念はない。また、試薬ボトルトレー61が最
後まで押し込まれた時点で、確認スイッチ77(図8参
照)が働き、試薬の説と処理が完了したことをシステム
が認識する。そして、試薬ボトルトレー61がセット位
置に到達した時点では、ガードカバー82の存在よっ
て、一旦読み込まれた試薬ボトル60が勝手に取り替え
られないようになつており、これによつて、情報の信頼
性が確保される。
【0052】また、本実施の形態では、図33のような
試薬監視処理が実行されている。これは、バーコードリ
ーダ40による読取り処理がOKか否かを常時チェック
し、例えば位置検出器73による位置検出によってシス
テムが検出用プレート74の透孔数を超える数のパルス
を認識した場合には、これはエラーとして読み込んだデ
ータは削除される。また、一旦押し込まれた試薬ボトル
トレー61を引き抜くと、これをエラーとし、その結
果、読み込まれたデータは削除される。但し、どうして
も読めなかったバーコードについては手入力するという
オプションを付加することが好ましい。
【0053】◎検体セット処理について 検体セットステージSaに検体をセットする場合には、
図22に示すような処理を行えばよい。同図において、
先ず、図23に示すように、検体ラックトレイ184を
手前に最後まで引き出し、検体ラックトレー184を機
械方向に向けて検体ラックポジションNo.1がラックテー
ブル90の延長線上になるまで押す。この状態におい
て、検体ラック110をラックテーブル90に装着し、
右にスライドさせる。この後、バーコードリーダ40に
よる読取処理を行い、検体ラック110を右にスライド
させ、図24に示すように、検体ラックトレー184に
装着する。
【0054】次いで、次の検体ラック110に対する処
理を始める前に、検体ラックトレー184を1ラック分
移動させ、以後同様にして、検体ラック110に対する
バーコードリーダ40による読取処理及び検体ラックト
レー184への検体ラック110の装着動作を行う。以
後、検体ラック110に対するバーコードリーダ40に
よる読取処理及び検体ラックトレー184への検体ラッ
ク110の装着動作を所定の数まで(本例では24個目
まで)行う(図25参照)。そして、最後のNo.24の検
体ラック110に対する処理が終了すると、図26に示
すように、検体ラックトレー184をA矢印方向に最後
まで押すようにすればよい。
【0055】このとき、ロックバー200の奧側が装置
奧の壁にぶつかって手前に押される。この結果、ロック
バー200の上に付いた円形突起201が各検体ラック
110の切り欠きガイド溝116の縁部に係合すること
になり、検体ラック110が検体ラックトレイ184に
完全に固定される。これによって、検体ラック110装
着時の多少の検体ラック110毎の位置ずれは修正さ
れ、検体ピペッティング時の位置ずれもなくすことがで
きる。尚、このロックバー200は検体ピペッティング
時の位置ずれ防止として働くのみならず、測定後に、検
体ラックトレー184を取り出し、テーブルまたは別の
機器に移送する途中の場合には、抜け防止機構として働
く。
【0056】このような検体セット処理においては、検
体ラック110をラックテーブル90に装着してバーコ
ードを読み始めた時点でラチェット機構130が働き、
逆方向に戻らなくなる。このため、検体ラック110中
の検体カップ60の二度読みは有効に回避される。ま
た、バーコード読取後、検体ラック110移行中は、ガ
イドレール91,91’機構により検体ラック110は
外されないため、バーコード読取後の検体ラック110
は途中で取り外されることなく、検体ラックトレー18
4に収容保持される。
【0057】また、本実施の形態では、図34に示すよ
うな検体監視処理が実行されている。これは、検体ラッ
ク単位のバーコードリーダによる読取処理がOKか否か
をチェックし、もし、NGであれば、バーコードリーダ
による読取処理を再実行するようにしている。このと
き、例えば、ラチェット解除機構140を働かせれば、
直ちにラチェット機構130を解除することができるた
め、検体ラック100のバーコードリーダ40による読
取が失敗した場合、あるいは、検体ラック110中の検
体を変更したいような場合には、直ちにバーコードリー
ダ40による読取動作をキャンセルし、再実行すること
が可能である。
【0058】検体ラックトレー184が検体セットステ
ージに設定されたことは、リミットスイッチ231など
のスイッチ要素にて確認することができ、システムは直
ちに検体セット処理完了を認識することができる。更
に、検体セットステージから検体ラックトレーが移動し
たか否かについても、前記リミットスイッチ231など
のスイッチ要素にて直ちに認識することができる。
【0059】また、本実施の形態では、検体ラックトレ
ー184には検体ラック110の収容位置を識別するた
めの手段が設けられているため、常にどの位置で検体ラ
ックトレー184が止まっているか否かをシステムが認
識することになる。従って、今読まれたi番目の検体ラ
ック110が例えば検体ラックトレー184のj番目の
場所に装着されたことを認識することができる。
【0060】尚、本実施の形態において、図27に示す
ように、検体ラック110側に例えば図に示すような2
進コードで作成したラック用ラベル270を付し、これ
をラック確認用センサ271にて認識するようなシステ
ムにしてもよい。このようなシステムを採用すれば、検
体ラックトレー184に検体ラック110を装着する
と、ラック確認用センサ271がどの検体ラック110
が装着されたかを識別する。この時点で、システムは、
検体の識別符号(ID)と検体ラック110の識別符号
(ID)及び検体ラックトレー184の装着された場所
を関連付けて記憶する。この結果、検体ラックトレー1
84の何番目にどの識別符号(ID)の検体ラック11
0が入っているかの認識ができることになる。もし何ら
かの理由で、検体ラックトレー184が引き出され、検
体ラック110同士が交換された場合、検体ラックトレ
ー184を奧に押し込むとき、ラック確認用センサ27
1によつて確認がとられ、もし違っている場合にはエラ
ーとして、オペレータに確認を求めることができる。
【0061】◎コントロール試薬セット処理 コントロール試薬セットステージScにコントロール試
薬をセットする場合には、図28に示すような処理を行
えばよい。同図において、必要な項目分のコントロール
試薬をコントロール試薬カップ150に入れ、それをコ
ントロールラック120に装着する。この後、図29に
示すように、コントロールラック120をラックテーブ
ル90に装着し、バーコードリーダ40による読取処理
を行う。この後、コントロールラック120を検体ラッ
クトレー184前までスライドさせ、図30に示すよう
に、コントロールラック120を所定の向きでコントロ
ールトレー170に装着し、最後までスライドさせる
(図31参照)。すなわち、コントロールラック120
の挿入過程について補足すると、コントロールラック1
20を試薬トレー64前までスライドさせ(図30
)、検体ラックトレイ184前でラックテーブル90
のガイドレール91,91’から外し、それを手前に取
り出す(図30)。そして、コントロールラック12
0の左側を手前に旋回させ(図30)、90度まで旋
回させたコントロールラック120をマグネット121
が付いている方を先頭にし(図30)、コントロール
ラック120をコントロールトレー170に装着して最
後まで押し込む(図30)。次の順番及び最後の順番
のコントロールラック120についても同様に行い、コ
ントロールトレー170に3つのコントロールラック1
20(No.1,No.2,No.3)に装着する(図32参照)。
【0062】このとき、図35に示すようなコントロー
ル試薬監視処理が実行されている。これは、コントロー
ルラック120単位のバーコードリーダ40による読取
処理がOKか否かをチェックし、もし、NGであれば、
バーコードリーダ40による読取処理を再実行するよう
にしている。このとき、例えば、ラチェット解除機構1
40を働かせればよい。また、コントロールラック12
0が順番通りに設定されたか否かをチェックし、もし、
順番通りであれば、システムは次のコントロールラック
120を受け入れる準備をし、逆に、異なる順番のコン
トロールラック120を認識すると、その時点で、次の
コントロールラック120に対する受け入れ準備を中止
する。この場合には、最初からコントロールラック12
0のセット処理を行うことが必要になる。
【0063】更に、コントロール試薬ステージからコン
トロールラック120が移動した場合には、コントロー
ル試薬カップ150に対するバーコードリーダによる読
取データをキャンセルする。
【0064】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、自動分析を行う上で、対象検体、試薬、コントロー
ル試薬などの被検査体をマークリーダによって精度良く
判別するようにしたので、被検査体を常時正確に把握す
ることができ、その分、自動分析時の誤分析を未然に防
止でき、自動分析の信頼性を高めることができる。特
に、複数方向のマークリーダを利用するようにすれば、
一つのマークリーダで検体や試薬などの複数の被検査体
を管理することができるので、システムの簡略化を図る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る自動分析装置の管理システムの
概要を示す説明図である。
【図2】 本発明が適用された自動分析装置の一実施の
形態の全体構成を示す説明図である。
【図3】 本実施の形態で用いられる自動分析装置の全
体制御系を示す説明図である。
【図4】 本実施の形態に係る自動分析装置の試薬、検
体、コントロール試薬のセットステージの周辺構成を示
す平面説明図である。
【図5】 (a)は本実施の形態で用いられるバーコー
ドリーダの支持構造例を示す正面説明図、(b)は
(a)の左側面から見た説明図である。
【図6】 本実施の形態に係るバーコードリーダの支持
構造の分解斜視図である。
【図7】 (a)は本実施の形態に係る試薬セット機構
(試薬ユニット)の正面説明図、(b)は試薬ボトルの
背面図、(c)はラチェット機構の一例を示す説明図で
ある。
【図8】 図6(a)の右側面から見た説明図である。
【図9】 (a)は検体ラック及びコントロールラック
を保持するラックホルダの構成を示す説明図、(b)は
(a)を右方向から見た矢視図である。
【図10】 (a)は検体ラックのバーコードリーダ側
から見た説明図、(b)は検体ラックをバーコードリー
ダに対向する側から見た説明図である。
【図11】 (a)は本実施の形態で用いられるコント
ロール試薬セット機構を示す説明図、(b)はコントロ
ールラックの構成を示す説明図である。
【図12】 本実施の形態で用いられる検体セット機構
(検体ユニット)を示す分解斜視説明図である。
【図13】 本実施の形態で用いられる検体セット機構
の右側面から見た説明図である。
【図14】 図13中、XIV方向から見た矢視図であ
る。
【図15】 図13中、XV−XV線断面説明図であ
る。
【図16】 図13中のベーストレーの平面説明図であ
る。
【図17】 (a)は検体トレイの検体ラックの収容位
置を判別する位置センサを示す説明図、(b)は検体ト
レイ側に設けられる識別プレートの一例を示す説明図で
ある。
【図18】 本実施の形態における試薬セット処理内容
を示すフローチャートである。
【図19】 本実施の形態における試薬バーコードの読
取り開始時の状態を示す説明図である。
【図20】 本実施の形態における試薬バーコードの読
取り進行中の状態を示す説明図である。
【図21】 本実施の形態における試薬バーコードの読
取り動作を模式的に示す説明図である。
【図22】 本実施の形態における検体セット処理内容
を示すフローチャートである。
【図23】 本実施の形態における検体ラックに対する
検体バーコードの読取り開始時の状態を示す説明図であ
る。
【図24】 本実施の形態における検体ラックの読取り
完了及び検体ラックトレーへの装着状態を示す説明図で
ある。
【図25】 本実施の形態における検体ラックの読取り
完了及び検体ラックトレーポジション(No.12)への装
着状態を示す説明図である。
【図26】 本実施の形態における検体ラックトレーへ
全部の検体ラックを装着した状態を示す説明図である。
【図27】 本実施の形態における検体セット機構の変
形形態を示す説明図である。
【図28】 本実施の形態におけるコントロール試薬セ
ット処理内容を示すフローチャートである。
【図29】 本実施の形態におけるコントロールラック
に対するコントロール試薬バーコードの読取り開始時の
状態を示す説明図である。
【図30】 本実施の形態におけるコントロールラック
のラックホルダへの装着状態を示す説明図である。
【図31】 本実施の形態におけるコントロールラック
(No.1)の装着完了状態を示す説明図である。
【図32】 本実施の形態における各コントロールラッ
ク(No.1〜No.3)の装着完了状態を示す説明図である。
【図33】 本実施の形態で用いられる試薬監視処理内
容を示すフローチャートである。
【図34】 本実施の形態で用いられる検体監視処理内
容を示すフローチャートである。
【図35】 本実施の形態で用いられるコントロール試
薬監視処理内容を示すフローチャートである。
【符号の説明】 1…検体セット機構,2…検体カップ,3…検体ホル
ダ,4…試薬セット機構,5…試薬ボトル,6…試薬ホ
ルダ,7…マークリーダ,8…コントロール試薬セット
機構,9…コントロール試薬カップ,10…コントロー
ルホルダ,11…検体ラック,12…ラックガイド,1
3…コントロールラック
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年12月6日(2000.12.
6)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図14】
【図4】
【図5】
【図6】
【図9】
【図7】
【図8】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図21】
【図19】
【図20】
【図29】
【図31】
【図22】
【図24】
【図23】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図30】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高見 英二 静岡県駿東郡長泉町南一色600−1 協和 メデックス株式会社内 (72)発明者 小池 俊夫 静岡県駿東郡長泉町南一色600−1 協和 メデックス株式会社内 (72)発明者 ダニエル・セドゥー フランス国 93430 マーン ラ コケッ ト ボールバード レイモン ポアンカレ 3 サノフィ・ダイアグノーステック ス・パスツール内 (72)発明者 楠田 光輝 東京都千代田区紀尾井町3番23号 日本サ ノフィ株式会社内 Fターム(参考) 2G058 BB02 BB09 BB15 CB09 CB15 CC02 CD12 CE01 CE07 CF06 CF09 CF16 CF17 EA02 EA04 ED35 GB10 GC02 GC05 GC08 HA01

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反応セルに検体及び試薬を分注して検体
    と試薬との反応を自動分析する自動分析装置に用いられ
    る管理システムにおいて、 検体別に固有のマークが付された検体カップを検体ホル
    ダに収容配列し、予め決められた検体セットステージに
    前記検体ホルダを設定する検体セット機構と、 試薬別に固有のマークが付された試薬ボトルを試薬ホル
    ダに収容配列し、この試薬ホルダを予め決められた試薬
    セットステージに設定する試薬セット機構と、 異なる複数の読取り方向に向かって移動自在に設けら
    れ、検体カップのマーク及び試薬ボトルのマークを異な
    る読取り方向にて判別するマークリーダとを備えたこと
    を特徴とする自動分析装置の管理システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の自動分析装置の管理シス
    テムにおいて、 マークリーダは読取り面を異なる方向に配置すべく回転
    自在に設けられており、検体セット機構又は試薬セット
    機構はマークリーダの読取り面に対向する位置に各検体
    カップのマーク又は各試薬ボトルのマークを順次移動さ
    せるものであることを特徴とする自動分析装置の管理シ
    ステム。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の自動分析装置の管理シス
    テムにおいて、 更に、校正用のコントロール試薬別に固有のマークが付
    されたコントロール試薬カップをコントロールホルダに
    収容配列し、予め決められたコントロール試薬ステージ
    に前記コントロールホルダを設定するコントロール試薬
    セット機構を備え、 マークリーダにてコントロール試薬カップのマークをも
    判別するようにしたことを特徴とする自動分析装置の管
    理システム。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の自動分析装置の管理シス
    テムにおいて、 マークリーダは、検体カップのマーク及びコントロール
    試薬カップのマークを同一の読取り方向にて判別するこ
    とを特徴とする自動分析装置の管理システム。
  5. 【請求項5】 請求項1又は3に記載の自動分析装置の
    管理システムにおいて、 マークリーダによるマークの読取り動作を開始する前
    に、検体カップ、試薬ボトル、コントロール試薬カップ
    の少なくともいずれかの有無を検出する容器有無検出器
    を備えていることを特徴とする自動分析装置の管理シス
    テム。
  6. 【請求項6】 反応セルに検体及び試薬を分注して検
    体と試薬との反応を自動分析する自動分析装置に用いら
    れる管理システムにおいて、 検体別に固有のマークが付された検体カップを検体ホル
    ダに収容配列し、予め決められた検体セットステージに
    前記検体ホルダを設定する検体セット機構と、 検体カップのマークを判別するマークリーダとを備え、 前記検体セット機構は、複数の検体カップが一列に収容
    保持される検体ラックをラックガイドに沿って移動自在
    に装着し、検体ホルダに検体ラック単位で検体カップを
    収容配列するものであり、ラックガイドに沿って検体ラ
    ックを移動させる過程で検体ラックに収容保持された各
    検体カップに対して前記マークリーダによるマークの読
    取り動作を順次行うようにしたことを特徴とする自動分
    析装置の管理システム。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の自動分析装置の管理シス
    テムにおいて、 前記検体セット機構は、マークリーダによるマークの読
    取り動作を開始した条件下では、少なくとも検体ラック
    の逆方向への移動が阻止せしめられる移動阻止機構を備
    えたことを特徴とする自動分析装置の管理システム。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の自動分析装置の管理シス
    テムにおいて、 前記検体セット機構は、移動阻止機構が解除せしめられ
    る移動阻止解除機構を備えたことを特徴とする自動分析
    装置の管理システム。
  9. 【請求項9】 請求項6記載の自動分析装置の管理シス
    テムにおいて、 前記検体セット機構は、マークリーダによるマークの読
    取り動作を完了した後、検体ラック移送中は検体ラック
    とラックガイドとの係合状態を維持することを特徴とす
    る自動分析装置の管理システム。
  10. 【請求項10】 請求項6記載の自動分析装置の管理シ
    ステムにおいて、 前記検体セット機構は、検体ホルダに検体ラックの収容
    位置検出用マークを付し、この位置検出用マークが判別
    せしめられる位置検出センサを備えたことを特徴とする
    自動分析装置の管理システム。
  11. 【請求項11】 請求項6記載の自動分析装置の管理シ
    ステムにおいて、 前記検体セット機構は、各検体ラック毎に固有のラック
    マークを付し、検体ラックが検体ホルダに装着された条
    件下で、当該検体ラックのラックマークが判別せしめら
    れるラックマークセンサを備えたことを特徴とする自動
    分析装置の管理システム。
  12. 【請求項12】 請求項6記載の自動分析装置の管理シ
    ステムにおいて、 前記検体セット機構は、検体ホルダが検体セットステー
    ジに達した条件下で、検体ホルダに対して各検体ラック
    が同時に位置決め拘束される位置決め拘束機構を備えた
    ことを特徴とする自動分析装置の管理システム。
  13. 【請求項13】 請求項6記載の自動分析装置の管理シ
    ステムにおいて、 前記検体セット機構は、検体ホルダが検体セットステー
    ジに達した条件下で、各検体カップに対するマークリー
    ダによるマークの読取り動作が完了したことを認識する
    マーク認識完了センサを備えたことを特徴とする自動分
    析装置の管理システム。
  14. 【請求項14】 請求項6記載の自動分析装置の管理シ
    ステムにおいて、 前記検体セット機構は、検体ホルダが検体セットステー
    ジに達した条件下で、検体ホルダが検体セットステージ
    から離脱するのを規制する離脱規制機構を備えたことを
    特徴とする自動分析装置の管理システム。
  15. 【請求項15】 請求項6記載の自動分析装置の管理シ
    ステムにおいて、 前記検体セット機構は、装置本体に対して着脱自在な検
    体ホルダを備えていることを特徴とする自動分析装置の
    管理システム。
  16. 【請求項16】 請求項6記載の自動分析装置の管理シ
    ステムにおいて、 前記検体セット機構は、検体ラックが装着される検体ホ
    ルダに、各検体ラックの上方部全体が覆われ且つ検体カ
    ップの開口部に対応した箇所に前記検体カップの開口部
    よりも狭い開口が開設されたガードカバーを具備させた
    ことを特徴とする自動分析装置の管理システム。
  17. 【請求項17】 請求項6記載の自動分析装置の管理シ
    ステムにおいて、 検体セット機構による検体ホルダの検体セットステージ
    への設定動作が途中で若しくは事後的に損なわれた条件
    下では、マークリーダによる検体カップのマーク読取り
    情報がキャンセルせしめられる制御手段を備えたことを
    特徴とする自動分析装置の管理システム。
  18. 【請求項18】 反応セルに検体及び試薬を分注して検
    体と試薬との反応を自動分析する自動分析装置に用いら
    れる管理システムにおいて、 試薬別に固有のマークが付された試薬ボトルを試薬ホル
    ダに収容配列し、予め決められた試薬セットステージに
    前記試薬ホルダを設定する試薬セット機構と、 試薬ボトルのマークを判別するマークリーダとを備え、 前記試薬セット機構は、所定方向に沿って進退自在な試
    薬ホルダに複数の試薬ボトルを一列に収容保持し、試薬
    ホルダを一方向に移動させる過程で各試薬ボトルに対し
    て前記マークリーダによるマークの読取り動作を順次行
    うようにしたことを特徴とする自動分析装置の管理シス
    テム。
  19. 【請求項19】 請求項18記載の自動分析装置の管理
    システムにおいて、 前記試薬セット機構は、試薬ホルダが試薬セットステー
    ジに達した条件下で、各試薬ホルダに対してマークリー
    ダによるマークの読取り動作が完了したことを認識する
    マーク認識完了センサを備えたことを特徴とする自動分
    析装置の管理システム。
  20. 【請求項20】 請求項18記載の自動分析装置の管理
    システムにおいて、 前記試薬セット機構は、試薬ホルダが初期位置から試薬
    セットステージ又は試薬セットステージから初期位置へ
    移動する過程で当該試薬ホルダの逆方向への移動が阻止
    せしめられる移動阻止機構を備えたことを特徴とする自
    動分析装置の管理システム。
  21. 【請求項21】 請求項18記載の自動分析装置の管理
    システムにおいて、 前記試薬セット機構は、試薬ホルダが試薬セットステー
    ジに位置するときに試薬ホルダから試薬ボトルが離脱さ
    れるのを阻止する離脱阻止カバーを備えたことを特徴と
    する自動分析装置の管理システム。
  22. 【請求項22】 請求項18記載の自動分析装置の管理
    システムにおいて、 試薬セット機構による試薬ホルダの試薬セットステージ
    への設定動作が途中で若しくは事後的に損なわれた条件
    下では、マークリーダによる試薬ボトルのマーク読取り
    情報がキャンセルせしめられる制御手段を備えたことを
    特徴とする自動分析装置の管理システム。
  23. 【請求項23】 反応セルに検体及び試薬を分注して検
    体と試薬との反応を自動分析する自動分析装置に用いら
    れる管理システムにおいて、 校正用のコントロール試薬別に固有のマークが付された
    コントロール試薬カップをコントロールホルダに収容配
    列し、予め決められたコントロール試薬ステージに前記
    コントロールホルダを設定するコントロール試薬セット
    機構と、 コントロール試薬カップのマークを判別するマークリー
    ダとを備え、 前記コントロール試薬セット機構は、複数のコントロー
    ル試薬カップが一列に収容配列される一若しくは複数の
    コントロールラックをコントロールホルダに進退自在に
    収容保持するものであり、マークリーダの読取り面に対
    向してコントロールラックを移動させることで各コント
    ロール試薬カップに対して前記マークリーダによるマー
    クの読取り動作を順次行うようにしたことを特徴とする
    自動分析装置の管理システム。
  24. 【請求項24】 請求項23記載の自動分析装置の管理
    システムにおいて、 前記コントロール試薬セット機構は、複数のコントロー
    ル試薬カップが一列に収容配列される複数のコントロー
    ルラックをコントロールホルダに進退自在に収容保持す
    るものであり、各コントロールラックにはコントロール
    ホルダに対する収容順番を示す順番マークを具備させ、
    コントロールホルダには前記順番マークを検出する順番
    マーク検出器を具備させたことを特徴とする自動分析装
    置の管理システム。
  25. 【請求項25】 請求項23記載の自動分析装置の管理
    システムにおいて、 コントロールホルダに対するコントロールラックの収容
    順番が合致しているか否かの順番認識処理をコントロー
    ルラック毎に実行し、コントロールホルダに対するコン
    トロールラックの収容順番が相違したと認識した条件下
    では、次のコントロールラックに対する順番認識処理を
    不実行とする制御手段を備えることを特徴とする自動分
    析装置の管理システム。
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