JP2001074326A - 圧縮機ユニット - Google Patents
圧縮機ユニットInfo
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- JP2001074326A JP2001074326A JP25293599A JP25293599A JP2001074326A JP 2001074326 A JP2001074326 A JP 2001074326A JP 25293599 A JP25293599 A JP 25293599A JP 25293599 A JP25293599 A JP 25293599A JP 2001074326 A JP2001074326 A JP 2001074326A
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- low
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- Control Of Positive-Displacement Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 膨張式冷凍機の冷凍能力にばらつきを生じさ
せない。 【解決手段】 高圧側配管25には高圧圧力センサ28
を取り付ける一方、低圧側配管27には低圧圧力センサ
29を取り付ける。高圧側配管26と低圧側配管27と
を電動弁30が介設されたバイパス配管31で接続す
る。制御装置32は、高圧圧力HPが所定圧力PHH以上
になると、あるいは、低圧圧力LPが所定圧力PLL以下
になると、電動弁30を開放する。さらに、差圧(HP
−LP)が所定範囲に入るように電動弁30の開度を制
御する。その場合における制御系にはパッシブ制御の要
素は一切なく、高圧ヘリウムガスが供給される膨張式冷
凍機の冷凍能力にばらつきは生じない。
せない。 【解決手段】 高圧側配管25には高圧圧力センサ28
を取り付ける一方、低圧側配管27には低圧圧力センサ
29を取り付ける。高圧側配管26と低圧側配管27と
を電動弁30が介設されたバイパス配管31で接続す
る。制御装置32は、高圧圧力HPが所定圧力PHH以上
になると、あるいは、低圧圧力LPが所定圧力PLL以下
になると、電動弁30を開放する。さらに、差圧(HP
−LP)が所定範囲に入るように電動弁30の開度を制
御する。その場合における制御系にはパッシブ制御の要
素は一切なく、高圧ヘリウムガスが供給される膨張式冷
凍機の冷凍能力にばらつきは生じない。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ヘリウム等の低
温液化ガスを断熱膨張させるギフォードマクマホン型等
の冷凍機(以下、膨張式冷凍機と言う)に圧縮ヘリウムガ
スを供給する圧縮機ユニットに関する。
温液化ガスを断熱膨張させるギフォードマクマホン型等
の冷凍機(以下、膨張式冷凍機と言う)に圧縮ヘリウムガ
スを供給する圧縮機ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、膨張式冷凍機に圧縮ヘリウムガス
を供給する圧縮機ユニットとして、図4に示すようなも
のがある。図4において、ヘリウム圧縮機1から吐出さ
れた高圧ヘリウムガスは、油分離器2で冷凍機油等が分
離され、アドソーバ3によって残油分を吸着した後に膨
張式冷凍機(図示せず)の吸入口に供給される。一方、上
記膨張式冷凍機の排気口から排出された低圧ヘリウムガ
スは、サージボトル4を介してヘリウム圧縮機1に戻
る。
を供給する圧縮機ユニットとして、図4に示すようなも
のがある。図4において、ヘリウム圧縮機1から吐出さ
れた高圧ヘリウムガスは、油分離器2で冷凍機油等が分
離され、アドソーバ3によって残油分を吸着した後に膨
張式冷凍機(図示せず)の吸入口に供給される。一方、上
記膨張式冷凍機の排気口から排出された低圧ヘリウムガ
スは、サージボトル4を介してヘリウム圧縮機1に戻
る。
【0003】上記油分離器2の頂部と低圧側配管7と
は、高圧制御弁5が介設されたバイパス管8で接続され
ている。高圧制御弁5はリリーフ弁として機能し、高圧
ヘリウムガスの圧力が所定値を越えると開放して、高圧
ヘリウムガスの一部を低圧側配管7に逃がし、ヘリウム
圧縮機1を高圧から保護するようにしている。
は、高圧制御弁5が介設されたバイパス管8で接続され
ている。高圧制御弁5はリリーフ弁として機能し、高圧
ヘリウムガスの圧力が所定値を越えると開放して、高圧
ヘリウムガスの一部を低圧側配管7に逃がし、ヘリウム
圧縮機1を高圧から保護するようにしている。
【0004】さらに、上記ヘリウム圧縮機1を低圧から
保護するために、高圧側配管6と低圧側配管7とを差圧
制御弁(図示せず)で接続し、高圧ヘリウムガスと低圧ヘ
リウムガスとの差圧が所定の値以上になると高圧ヘリウ
ムガスを低圧側配管にバイパスするようにしている。
保護するために、高圧側配管6と低圧側配管7とを差圧
制御弁(図示せず)で接続し、高圧ヘリウムガスと低圧ヘ
リウムガスとの差圧が所定の値以上になると高圧ヘリウ
ムガスを低圧側配管にバイパスするようにしている。
【0005】尚、高圧圧力スイッチ9および低圧圧力ス
イッチ10は、夫々ヘリウム圧縮機1保護停止用のスイ
ッチである。また、11は均圧電磁弁であり、12は高
圧圧力ゲージであり、13は低圧圧力ゲージである。
イッチ10は、夫々ヘリウム圧縮機1保護停止用のスイ
ッチである。また、11は均圧電磁弁であり、12は高
圧圧力ゲージであり、13は低圧圧力ゲージである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の圧縮機ユニットには、以下のような問題がある。す
なわち、高圧制御弁5や上記差圧制御弁は、作用するヘ
リウムガスの圧力あるいは差圧がバネ力を越えると上記
バネ力に抗して弁体を開く所謂パッシブ制御を行ってい
る。そのために、上記バネ定数のばらつきによる弁の吹
き始め圧力と吹き止まり圧力とにヒステリシスがあり、
信頼性と精度に問題がある。その結果、上記冷凍機の冷
凍能力にばらつきが発生するのである。また、上記パッ
シブ制御に起因して弁体の部分での音成や振動が生ずる
という問題もある。
来の圧縮機ユニットには、以下のような問題がある。す
なわち、高圧制御弁5や上記差圧制御弁は、作用するヘ
リウムガスの圧力あるいは差圧がバネ力を越えると上記
バネ力に抗して弁体を開く所謂パッシブ制御を行ってい
る。そのために、上記バネ定数のばらつきによる弁の吹
き始め圧力と吹き止まり圧力とにヒステリシスがあり、
信頼性と精度に問題がある。その結果、上記冷凍機の冷
凍能力にばらつきが発生するのである。また、上記パッ
シブ制御に起因して弁体の部分での音成や振動が生ずる
という問題もある。
【0007】尚、上述の問題は、低圧保護のために、低
圧制御弁を設けて、低圧ヘリウムガスの圧力が所定値を
下回ると高圧側から低圧側へバイパスする場合も同様に
起こる。
圧制御弁を設けて、低圧ヘリウムガスの圧力が所定値を
下回ると高圧側から低圧側へバイパスする場合も同様に
起こる。
【0008】そこで、この発明の目的は、膨張式冷凍機
の冷凍能力にばらつきを生じさせない圧縮機ユニットを
提供することにある。
の冷凍能力にばらつきを生じさせない圧縮機ユニットを
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明の圧縮機ユニットは、冷媒を断
熱膨張させて極低温を得る極低温冷凍機に高圧冷媒を供
給する圧縮機ユニットにおいて、圧縮機本体と、上記圧
縮機本体の吐出口と上記極低温冷凍機の冷媒供給口とを
接続する高圧冷媒管に取り付けられた高圧圧力センサ
と、上記圧縮機本体の吸入口と上記極低温冷凍機の冷媒
排出口とを接続する低圧冷媒管に取り付けられた低圧圧
力センサと、上記高圧冷媒管と低圧冷媒管とを接続する
と共に,電気式開閉弁が介設されたバイパス配管と、上
記高圧圧力センサで検出された高圧冷媒圧力および上記
低圧圧力センサで検出された低圧冷媒圧力の少なくとも
一方に基づいて,上記電気式開閉弁の開閉を制御する制
御装置を備えたことを特徴としている。
め、請求項1に係る発明の圧縮機ユニットは、冷媒を断
熱膨張させて極低温を得る極低温冷凍機に高圧冷媒を供
給する圧縮機ユニットにおいて、圧縮機本体と、上記圧
縮機本体の吐出口と上記極低温冷凍機の冷媒供給口とを
接続する高圧冷媒管に取り付けられた高圧圧力センサ
と、上記圧縮機本体の吸入口と上記極低温冷凍機の冷媒
排出口とを接続する低圧冷媒管に取り付けられた低圧圧
力センサと、上記高圧冷媒管と低圧冷媒管とを接続する
と共に,電気式開閉弁が介設されたバイパス配管と、上
記高圧圧力センサで検出された高圧冷媒圧力および上記
低圧圧力センサで検出された低圧冷媒圧力の少なくとも
一方に基づいて,上記電気式開閉弁の開閉を制御する制
御装置を備えたことを特徴としている。
【0010】上記構成によれば、制御装置によって、高
圧圧力センサで検出された高圧冷媒圧力および低圧圧力
センサで検出された低圧冷媒圧力の少なくとも一方に基
づいて、バイパス配管に介設された電気式開閉弁の開閉
を制御するようにしている。したがって、上記高圧冷媒
圧力および低圧冷媒圧力の制御系にはパッシブ制御の要
素は一切なく、従来の高圧制御弁や差圧制御弁のような
バネ定数のばらつきに起因する信頼性や精度の低下は発
生しない。その結果、圧縮機本体から高圧冷媒ガスが供
給される極低温冷凍機の冷凍能力にばらつきは生じな
い。
圧圧力センサで検出された高圧冷媒圧力および低圧圧力
センサで検出された低圧冷媒圧力の少なくとも一方に基
づいて、バイパス配管に介設された電気式開閉弁の開閉
を制御するようにしている。したがって、上記高圧冷媒
圧力および低圧冷媒圧力の制御系にはパッシブ制御の要
素は一切なく、従来の高圧制御弁や差圧制御弁のような
バネ定数のばらつきに起因する信頼性や精度の低下は発
生しない。その結果、圧縮機本体から高圧冷媒ガスが供
給される極低温冷凍機の冷凍能力にばらつきは生じな
い。
【0011】また、請求項2に係る発明は、請求項1に
かかる発明の圧縮機ユニットにおいて、上記制御装置
は、上記高圧冷媒圧力が第1所定圧力以上になると上記
電気式開閉弁を開放するようになっていることを特徴と
している。
かかる発明の圧縮機ユニットにおいて、上記制御装置
は、上記高圧冷媒圧力が第1所定圧力以上になると上記
電気式開閉弁を開放するようになっていることを特徴と
している。
【0012】上記構成によれば、上記高圧冷媒圧力が第
1所定圧力以上になると高圧冷媒ガスの一部が低圧側に
バイパスされるので、上記高圧冷媒圧力が第1所定圧力
より低く保たれて、上記圧縮機本体が異常高圧から保護
される。
1所定圧力以上になると高圧冷媒ガスの一部が低圧側に
バイパスされるので、上記高圧冷媒圧力が第1所定圧力
より低く保たれて、上記圧縮機本体が異常高圧から保護
される。
【0013】また、請求項3に係る発明は、請求項1に
かかる発明の圧縮機ユニットにおいて、上記制御装置
は、上記低圧冷媒圧力が第2所定圧力以下になると上記
電気式開閉弁を開放するようになっていることを特徴と
している。
かかる発明の圧縮機ユニットにおいて、上記制御装置
は、上記低圧冷媒圧力が第2所定圧力以下になると上記
電気式開閉弁を開放するようになっていることを特徴と
している。
【0014】上記構成によれば、上記低圧冷媒圧力が第
2所定圧力以下になると高圧冷媒ガスの一部が低圧側に
バイパスされるので、上記低圧冷媒圧力が第2所定圧力
より高く保たれて、上記圧縮機本体が異常低圧から保護
される。
2所定圧力以下になると高圧冷媒ガスの一部が低圧側に
バイパスされるので、上記低圧冷媒圧力が第2所定圧力
より高く保たれて、上記圧縮機本体が異常低圧から保護
される。
【0015】また、請求項4に係る発明は、請求項1に
かかる発明の圧縮機ユニットにおいて、上記制御装置
は、上記高圧冷媒圧力が第1所定圧力以上になると、ま
たは、上記低圧冷媒圧力が第2所定圧力以下になると、
上記電気式開閉弁を開放するようになっていることを特
徴としている。
かかる発明の圧縮機ユニットにおいて、上記制御装置
は、上記高圧冷媒圧力が第1所定圧力以上になると、ま
たは、上記低圧冷媒圧力が第2所定圧力以下になると、
上記電気式開閉弁を開放するようになっていることを特
徴としている。
【0016】上記構成によれば、上記高圧冷媒圧力が第
1所定圧力より低く保たれる一方、上記低圧冷媒圧力が
第2所定圧力より高く保たれて、上記圧縮機本体が異常
高圧および異常低圧から保護される。
1所定圧力より低く保たれる一方、上記低圧冷媒圧力が
第2所定圧力より高く保たれて、上記圧縮機本体が異常
高圧および異常低圧から保護される。
【0017】また、請求項5に係る発明は、請求項1に
かかる発明の圧縮機ユニットにおいて、上記制御装置
は、上記高圧冷媒圧力が第1所定圧力以上になると上記
電気式開閉弁を開放すると共に、上記高圧冷媒圧力と低
圧冷媒圧力との差圧が所定範囲に入るように上記電気式
開閉弁の開度を制御するようになっていることを特徴と
している。
かかる発明の圧縮機ユニットにおいて、上記制御装置
は、上記高圧冷媒圧力が第1所定圧力以上になると上記
電気式開閉弁を開放すると共に、上記高圧冷媒圧力と低
圧冷媒圧力との差圧が所定範囲に入るように上記電気式
開閉弁の開度を制御するようになっていることを特徴と
している。
【0018】上記構成によれば、上記高圧冷媒圧力が第
1所定圧力以上になると高圧冷媒ガスの一部が低圧側に
バイパスされて、上記高圧冷媒圧力が第1所定圧力より
低く保たれる。さらに、上記高圧冷媒圧力と低圧冷媒圧
力との差圧が所定範囲に入るように上記電気式開閉弁の
開度が制御されて、上記低圧冷媒圧力が上記第2所定圧
力より低くならないように維持される。こうして、上記
圧縮機本体が異常高圧および異常低圧から保護される。
1所定圧力以上になると高圧冷媒ガスの一部が低圧側に
バイパスされて、上記高圧冷媒圧力が第1所定圧力より
低く保たれる。さらに、上記高圧冷媒圧力と低圧冷媒圧
力との差圧が所定範囲に入るように上記電気式開閉弁の
開度が制御されて、上記低圧冷媒圧力が上記第2所定圧
力より低くならないように維持される。こうして、上記
圧縮機本体が異常高圧および異常低圧から保護される。
【0019】また、請求項6に係る発明は、請求項1に
かかる発明の圧縮機ユニットにおいて、上記制御装置
は、上記低圧冷媒圧力が第2所定圧力以下になると上記
電気式開閉弁を開放すると共に、上記高圧冷媒圧力と低
圧冷媒圧力との差圧が所定範囲に入るように上記電気式
開閉弁の開度を制御するようになっていることを特徴と
している。
かかる発明の圧縮機ユニットにおいて、上記制御装置
は、上記低圧冷媒圧力が第2所定圧力以下になると上記
電気式開閉弁を開放すると共に、上記高圧冷媒圧力と低
圧冷媒圧力との差圧が所定範囲に入るように上記電気式
開閉弁の開度を制御するようになっていることを特徴と
している。
【0020】上記構成によれば、上記低圧冷媒圧力が第
2所定圧力以下になると高圧冷媒ガスの一部が低圧側に
バイパスされて、上記低圧冷媒圧力が第2所定圧力より
高く保たれる。さらに、上記高圧冷媒圧力と低圧冷媒圧
力との差圧が所定範囲に入るように上記電気式開閉弁の
開度が制御されて、上記高圧冷媒圧力が上記第1所定圧
力より高くならないように維持される。こうして、上記
圧縮機本体が異常高圧および異常低圧から保護される。
2所定圧力以下になると高圧冷媒ガスの一部が低圧側に
バイパスされて、上記低圧冷媒圧力が第2所定圧力より
高く保たれる。さらに、上記高圧冷媒圧力と低圧冷媒圧
力との差圧が所定範囲に入るように上記電気式開閉弁の
開度が制御されて、上記高圧冷媒圧力が上記第1所定圧
力より高くならないように維持される。こうして、上記
圧縮機本体が異常高圧および異常低圧から保護される。
【0021】また、請求項7に係る発明は、請求項1に
かかる発明の圧縮機ユニットにおいて、上記制御装置
は、上記高圧冷媒圧力が第1所定圧力以上になると又は
上記低圧冷媒圧力が第2所定圧力以下になると上記電気
式開閉弁を開放すると共に、上記高圧冷媒圧力と低圧冷
媒圧力との差圧が所定範囲に入るように上記電気式開閉
弁の開度を制御するようになっていることを特徴として
いる。
かかる発明の圧縮機ユニットにおいて、上記制御装置
は、上記高圧冷媒圧力が第1所定圧力以上になると又は
上記低圧冷媒圧力が第2所定圧力以下になると上記電気
式開閉弁を開放すると共に、上記高圧冷媒圧力と低圧冷
媒圧力との差圧が所定範囲に入るように上記電気式開閉
弁の開度を制御するようになっていることを特徴として
いる。
【0022】上記構成によれば、上記高圧冷媒圧力が第
1所定圧力以上になると又は上記低圧冷媒圧力が第2所
定圧力以下になると高圧冷媒ガスの一部が低圧側にバイ
パスされて、上記高圧冷媒圧力が第1所定圧力より低く
保たれる一方、上記低圧冷媒圧力が第2所定圧力より高
く保たれる。さらに、上記高圧冷媒圧力と低圧冷媒圧力
との差圧が所定範囲に入るように上記電気式開閉弁の開
度が制御される。こうして、上記圧縮機本体が異常高圧
および異常低圧から保護される。
1所定圧力以上になると又は上記低圧冷媒圧力が第2所
定圧力以下になると高圧冷媒ガスの一部が低圧側にバイ
パスされて、上記高圧冷媒圧力が第1所定圧力より低く
保たれる一方、上記低圧冷媒圧力が第2所定圧力より高
く保たれる。さらに、上記高圧冷媒圧力と低圧冷媒圧力
との差圧が所定範囲に入るように上記電気式開閉弁の開
度が制御される。こうして、上記圧縮機本体が異常高圧
および異常低圧から保護される。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、この発明を図示の実施の形
態により詳細に説明する。図1は、本実施の形態の圧縮
機ユニットにおける冷媒回路図である。ヘリウム圧縮機
21から吐出された高圧ヘリウムガスは、油分離器22
で冷凍機油等が分離され、アドソーバ23によって残油
分を吸着した後に膨張式冷凍機(図示せず)の吸入口に供
給される。一方、上記膨張式冷凍機の排気口から排出さ
れた低圧ヘリウムガスは、サージボトル24を介してヘ
リウム圧縮機21に戻るようになっている。
態により詳細に説明する。図1は、本実施の形態の圧縮
機ユニットにおける冷媒回路図である。ヘリウム圧縮機
21から吐出された高圧ヘリウムガスは、油分離器22
で冷凍機油等が分離され、アドソーバ23によって残油
分を吸着した後に膨張式冷凍機(図示せず)の吸入口に供
給される。一方、上記膨張式冷凍機の排気口から排出さ
れた低圧ヘリウムガスは、サージボトル24を介してヘ
リウム圧縮機21に戻るようになっている。
【0024】本実施の形態においては、上記ヘリウム圧
縮機21から油分離器22への高圧側配管25には、高
圧ヘリウムガスの圧力を検出する高圧圧力センサ28を
取り付けている。また、上記膨張式冷凍機の排気口から
サージボトル24への低圧側配管27には、低圧ヘリウ
ムガスの圧力を検出する低圧圧力センサ29を取り付け
ている。そして、油分離器22からアドソーバ23への
高圧側配管26と低圧側配管27とを、電動弁30が介
設されたバイパス配管31で接続している。
縮機21から油分離器22への高圧側配管25には、高
圧ヘリウムガスの圧力を検出する高圧圧力センサ28を
取り付けている。また、上記膨張式冷凍機の排気口から
サージボトル24への低圧側配管27には、低圧ヘリウ
ムガスの圧力を検出する低圧圧力センサ29を取り付け
ている。そして、油分離器22からアドソーバ23への
高圧側配管26と低圧側配管27とを、電動弁30が介
設されたバイパス配管31で接続している。
【0025】上記高圧圧力センサ28及び低圧圧力セン
サ29からの検出信号は、制御装置32に送出される。
この制御装置32は、マイクロコンピュータ等で構成さ
れ、高圧圧力センサ28および低圧圧力センサ29から
の検出信号に基づいて、高圧ヘリウムガスおよび低圧ヘ
リウムガスの圧力を監視している。そして、高圧ヘリウ
ムガスの圧力が所定圧力以上になると、あるいは、低圧
ヘリウムガスの圧力が所定圧力以下になると、電動弁3
0に対して制御信号を出力して開放し、高圧ヘリウムガ
スの一部を低圧側にバイパスさせる。さらに、高圧ヘリ
ウムガスと低圧ヘリウムガスとの圧力差が所定の範囲を
外れると、電動弁30に対して制御信号を出力して、上
記圧力差が上記所定範囲内に入るように電動弁30の開
度を制御するのである。
サ29からの検出信号は、制御装置32に送出される。
この制御装置32は、マイクロコンピュータ等で構成さ
れ、高圧圧力センサ28および低圧圧力センサ29から
の検出信号に基づいて、高圧ヘリウムガスおよび低圧ヘ
リウムガスの圧力を監視している。そして、高圧ヘリウ
ムガスの圧力が所定圧力以上になると、あるいは、低圧
ヘリウムガスの圧力が所定圧力以下になると、電動弁3
0に対して制御信号を出力して開放し、高圧ヘリウムガ
スの一部を低圧側にバイパスさせる。さらに、高圧ヘリ
ウムガスと低圧ヘリウムガスとの圧力差が所定の範囲を
外れると、電動弁30に対して制御信号を出力して、上
記圧力差が上記所定範囲内に入るように電動弁30の開
度を制御するのである。
【0026】図2および図3は、上記制御装置32によ
って行われるヘリウム圧力制御処理動作のフローチャー
トである。以下、図2および図3に従って、ヘリウム圧
力制御処理について説明する。本圧縮機ユニットの電源
がオンされると、ヘリウム圧力制御処理動作がスタート
する。
って行われるヘリウム圧力制御処理動作のフローチャー
トである。以下、図2および図3に従って、ヘリウム圧
力制御処理について説明する。本圧縮機ユニットの電源
がオンされると、ヘリウム圧力制御処理動作がスタート
する。
【0027】ステップS1で、上記高圧圧力センサ28
からの検出信号に基づいて、ヘリウム圧縮機21が停止
状態における高圧圧力HPが所定値P0以下であるか否
かが判別される。その結果、P0以下であればステップ
S3に進み、そうでなければステップS2に進む。ステッ
プS2で、異常表示LED(発光ダイオード)(図示せず)
が点灯され、エラーフラグが設定される。ステップS3
で、ヘリウム圧縮機21のスイッチ(図示せず)がオンさ
れたか否かが判別される。その結果、オンされていれば
ステップS4に進み、オフであれば上記ステップS1に戻
る。
からの検出信号に基づいて、ヘリウム圧縮機21が停止
状態における高圧圧力HPが所定値P0以下であるか否
かが判別される。その結果、P0以下であればステップ
S3に進み、そうでなければステップS2に進む。ステッ
プS2で、異常表示LED(発光ダイオード)(図示せず)
が点灯され、エラーフラグが設定される。ステップS3
で、ヘリウム圧縮機21のスイッチ(図示せず)がオンさ
れたか否かが判別される。その結果、オンされていれば
ステップS4に進み、オフであれば上記ステップS1に戻
る。
【0028】ステップS4で、上記電動弁30がT1秒間
開放され、バイパス配管31が開放されて均圧処理が行
われる。ステップS5で、圧縮機主電源がオンされてヘ
リウム圧縮機21が駆動される。ステップS6で、圧縮
機保護機器からの信号が正常値であるか否かが判別され
る。その結果、正常値であればステップS7に進み、異
常値であればステップS21に進む。尚、上記圧縮機保護
機器としては、圧縮機温度センサ,冷却水温度センサ,圧
縮機モータ電流計(何れも図示せず)等がある。
開放され、バイパス配管31が開放されて均圧処理が行
われる。ステップS5で、圧縮機主電源がオンされてヘ
リウム圧縮機21が駆動される。ステップS6で、圧縮
機保護機器からの信号が正常値であるか否かが判別され
る。その結果、正常値であればステップS7に進み、異
常値であればステップS21に進む。尚、上記圧縮機保護
機器としては、圧縮機温度センサ,冷却水温度センサ,圧
縮機モータ電流計(何れも図示せず)等がある。
【0029】ステップS7で、上記高圧圧力センサ28
からの検出信号に基づいて、高圧圧力HPが上限値P
Hmaxよりも低いか否かが判別される。その結果、PHmax
よりも低ければステップS8に進み、PHmax以上であれ
ばステップS21に進む。ステップS8で、高圧圧力HP
が高い閾値PHHよりも低いか否かが判別される。その結
果、PHHよりも低ければステップS10に進み、PHH以上
であればステップS9に進む。ステップS9で、電動弁3
0が開放されて、高圧ヘリウムガスの一部が低圧側配管
27にバイパスされる。そうした後、ステップS12に進
む。ステップS10で、高圧圧力HPが低い閾値PHLより
も高いか否かが判別される。その結果、PHLより高けれ
ばステップS12に進み、PHL以下であればステップS11
に進む。ステップS11で、電動弁30が閉鎖される。
からの検出信号に基づいて、高圧圧力HPが上限値P
Hmaxよりも低いか否かが判別される。その結果、PHmax
よりも低ければステップS8に進み、PHmax以上であれ
ばステップS21に進む。ステップS8で、高圧圧力HP
が高い閾値PHHよりも低いか否かが判別される。その結
果、PHHよりも低ければステップS10に進み、PHH以上
であればステップS9に進む。ステップS9で、電動弁3
0が開放されて、高圧ヘリウムガスの一部が低圧側配管
27にバイパスされる。そうした後、ステップS12に進
む。ステップS10で、高圧圧力HPが低い閾値PHLより
も高いか否かが判別される。その結果、PHLより高けれ
ばステップS12に進み、PHL以下であればステップS11
に進む。ステップS11で、電動弁30が閉鎖される。
【0030】ステップS12で、上記低圧圧力センサ29
からの検出信号に基づいて、低圧圧力LPが下限値P
Lmaxよりも高いか否かが判別される。その結果、PLmax
よりも高ければステップS13に進み、PLmax以下であれ
ばステップS21に進む。ステップS13で、上記低圧圧力
LPが低い閾値PLLよりも高いか否かが判別される。そ
の結果、PLLよりも高ければステップS15に進み、PLL
以下であればステップS14に進む。ステップS14で、電
動弁30が開放されて、高圧ヘリウムガスの一部が低圧
側配管27にバイパスされる。そうした後、ステップS
17に進む。ステップS15で、上記低圧圧力LPが高い閾
値PLHよりも低いか否かが判別される。その結果、PLH
よりも低ければステップS17に進み、PLH以上であれば
ステップS16に進む。ステップS16で、電動弁30が閉
鎖される。
からの検出信号に基づいて、低圧圧力LPが下限値P
Lmaxよりも高いか否かが判別される。その結果、PLmax
よりも高ければステップS13に進み、PLmax以下であれ
ばステップS21に進む。ステップS13で、上記低圧圧力
LPが低い閾値PLLよりも高いか否かが判別される。そ
の結果、PLLよりも高ければステップS15に進み、PLL
以下であればステップS14に進む。ステップS14で、電
動弁30が開放されて、高圧ヘリウムガスの一部が低圧
側配管27にバイパスされる。そうした後、ステップS
17に進む。ステップS15で、上記低圧圧力LPが高い閾
値PLHよりも低いか否かが判別される。その結果、PLH
よりも低ければステップS17に進み、PLH以上であれば
ステップS16に進む。ステップS16で、電動弁30が閉
鎖される。
【0031】ステップS17で、上記高圧圧力と低圧圧力
との差圧(HP−LP)が算出され、この差圧(HP−L
P)が所定範囲内に入るように、電動弁30の開度が制
御される。ステップS18で、ヘリウム圧縮機21の上記
スイッチがオフされたか否かが判別される。その結果、
オフされていればステップS19に進み、オンのままであ
れば上記ステップS6に戻って、高圧圧力HPと低圧圧
力LPとの監視と電動弁30の制御とが続行される。ス
テップS19で、圧縮機主電源がオフされてヘリウム圧縮
機21が停止される。ステップS20で、電動弁30がT
1秒間開放されて均圧処理が行われる。そうした後、上
記ステップS1に戻って高圧圧力HPの監視に移行す
る。
との差圧(HP−LP)が算出され、この差圧(HP−L
P)が所定範囲内に入るように、電動弁30の開度が制
御される。ステップS18で、ヘリウム圧縮機21の上記
スイッチがオフされたか否かが判別される。その結果、
オフされていればステップS19に進み、オンのままであ
れば上記ステップS6に戻って、高圧圧力HPと低圧圧
力LPとの監視と電動弁30の制御とが続行される。ス
テップS19で、圧縮機主電源がオフされてヘリウム圧縮
機21が停止される。ステップS20で、電動弁30がT
1秒間開放されて均圧処理が行われる。そうした後、上
記ステップS1に戻って高圧圧力HPの監視に移行す
る。
【0032】ステップS21で、上記異常表示LEDが点
灯されると共に、エラーフラグが設定される。ステップ
S22で、上記圧縮機主電源がオフされてヘリウム圧縮機
21が停止される。ステップS23で、電動弁30がT1
秒間開放されて均圧処理が行われる。ステップS24で、
エラーフラグの解除および異常表示のクリアが指示され
るのを待ち、指示されればステップS25に進む。ステッ
プS25で、異常表示LEDが消灯され、エラーフラグが
解除される。そうした後、上記ステップS1に戻って高
圧圧力HPの監視に移行する。
灯されると共に、エラーフラグが設定される。ステップ
S22で、上記圧縮機主電源がオフされてヘリウム圧縮機
21が停止される。ステップS23で、電動弁30がT1
秒間開放されて均圧処理が行われる。ステップS24で、
エラーフラグの解除および異常表示のクリアが指示され
るのを待ち、指示されればステップS25に進む。ステッ
プS25で、異常表示LEDが消灯され、エラーフラグが
解除される。そうした後、上記ステップS1に戻って高
圧圧力HPの監視に移行する。
【0033】尚、上記高圧圧力HPおよび低圧圧力LP
の値の大小判定には、圧力HP,LPを所定数サンプリ
ングし、そのサンプリング値の平均値を用いる。あるい
は、比較の対象となる閾値に所定回数到達した場合に、
上記閾値に至ったと判定するようにしても差し支えな
い。また、上記ステップS17で行われる電動弁30の開
度制御に際しては、PID制御を行うことによって冷凍
能力が最適になるように制御する。さらに、電動弁30
の開閉制御に際してもPID制御を行うことによって、
電動弁30が完全オン/オフする場合が減少し、電動弁
30の寿命を長くして信頼性を高めることができる。例
えば、電動弁30をステッピングモータ駆動の電動式開
閉弁とすると、常時制御電圧が印加されることはなく、
PID制御が必要な場合のみ制御電圧が印加される。
の値の大小判定には、圧力HP,LPを所定数サンプリ
ングし、そのサンプリング値の平均値を用いる。あるい
は、比較の対象となる閾値に所定回数到達した場合に、
上記閾値に至ったと判定するようにしても差し支えな
い。また、上記ステップS17で行われる電動弁30の開
度制御に際しては、PID制御を行うことによって冷凍
能力が最適になるように制御する。さらに、電動弁30
の開閉制御に際してもPID制御を行うことによって、
電動弁30が完全オン/オフする場合が減少し、電動弁
30の寿命を長くして信頼性を高めることができる。例
えば、電動弁30をステッピングモータ駆動の電動式開
閉弁とすると、常時制御電圧が印加されることはなく、
PID制御が必要な場合のみ制御電圧が印加される。
【0034】このように、本実施の形態によれば、高圧
側配管25には高圧圧力センサ28を取り付ける一方、
低圧側配管27には低圧圧力センサ29を取り付ける。
さらに、高圧側配管26と低圧側配管27とを電動弁3
0が介設されたバイパス配管31で接続する。そして、
制御装置32によって、高圧圧力センサ28および低圧
圧力センサ29からの検出信号に基づいて、高圧圧力H
Pが所定圧力PHH以上になると、あるいは、低圧圧力L
Pが所定圧力PLL以下になると、電動弁30を開放して
高圧ヘリウムガスの一部を低圧側にバイパスする。さら
に、差圧(HP−LP)が所定範囲に入るように電動弁3
0の開度を制御するようにしている。
側配管25には高圧圧力センサ28を取り付ける一方、
低圧側配管27には低圧圧力センサ29を取り付ける。
さらに、高圧側配管26と低圧側配管27とを電動弁3
0が介設されたバイパス配管31で接続する。そして、
制御装置32によって、高圧圧力センサ28および低圧
圧力センサ29からの検出信号に基づいて、高圧圧力H
Pが所定圧力PHH以上になると、あるいは、低圧圧力L
Pが所定圧力PLL以下になると、電動弁30を開放して
高圧ヘリウムガスの一部を低圧側にバイパスする。さら
に、差圧(HP−LP)が所定範囲に入るように電動弁3
0の開度を制御するようにしている。
【0035】その場合における高圧圧力HPおよび低圧
圧力LPの制御系にはパッシブ制御の要素は一切なく、
従来の高圧制御弁や差圧制御弁のようなバネ定数のばら
つきに起因する信頼性や精度の低下は無い。したがっ
て、上述のようにして圧力HPが制御された高圧ヘリウ
ムガスが供給される膨張式冷凍機の冷凍能力にばらつき
は生じないのである。
圧力LPの制御系にはパッシブ制御の要素は一切なく、
従来の高圧制御弁や差圧制御弁のようなバネ定数のばら
つきに起因する信頼性や精度の低下は無い。したがっ
て、上述のようにして圧力HPが制御された高圧ヘリウ
ムガスが供給される膨張式冷凍機の冷凍能力にばらつき
は生じないのである。
【0036】上記実施の形態によれば、高圧圧力HPが
上限値PHmax以上あるいは低圧圧力LPが下限値PLmax
以下になると、自動的にヘリウム圧縮機21が停止され
るようになっている。したがって、ヘリウム圧縮機21
保護停止用のスイッチである高圧圧力スイッチおよび低
圧圧力スイッチを削除することができる。さらに、上記
ステップS4,ステップS20,ステップS23のように、ヘ
リウム圧縮機21の運転開始時や運停止時に均圧処理が
必要な場合には、制御装置32によって電動弁30を開
放するようにしている。したがって、均圧専用の均圧電
磁弁を削除することができるのである。さらに、制御装
置32によって、運転開始時等における高圧圧力センサ
28や低圧圧力センサ29のオフセットを更正して、正
確な制御を行なうことができる。
上限値PHmax以上あるいは低圧圧力LPが下限値PLmax
以下になると、自動的にヘリウム圧縮機21が停止され
るようになっている。したがって、ヘリウム圧縮機21
保護停止用のスイッチである高圧圧力スイッチおよび低
圧圧力スイッチを削除することができる。さらに、上記
ステップS4,ステップS20,ステップS23のように、ヘ
リウム圧縮機21の運転開始時や運停止時に均圧処理が
必要な場合には、制御装置32によって電動弁30を開
放するようにしている。したがって、均圧専用の均圧電
磁弁を削除することができるのである。さらに、制御装
置32によって、運転開始時等における高圧圧力センサ
28や低圧圧力センサ29のオフセットを更正して、正
確な制御を行なうことができる。
【0037】尚、上記実施の形態においては、上記バイ
パス配管31に電動弁30に設けているが、この発明に
おいては特に電動弁30に限定するものではなく、電磁
比例弁等の電気で作動する総ての弁を含む概念である。
パス配管31に電動弁30に設けているが、この発明に
おいては特に電動弁30に限定するものではなく、電磁
比例弁等の電気で作動する総ての弁を含む概念である。
【0038】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1に係
る発明の圧縮機ユニットは、高圧冷媒管と低圧冷媒管と
を電気式開閉弁が介設されたバイパス配管で接続し、上
記高圧冷媒管に取り付けられた高圧圧力センサで検出さ
れた高圧冷媒圧力と、上記低圧冷媒管に取り付けられた
低圧圧力センサで検出された低圧冷媒圧力との少なくと
も一方に基づいて、制御装置によって上記電気式開閉弁
の開閉を制御するので、上記高圧冷媒圧力および低圧冷
媒圧力の制御系にはパッシブ制御の要素は一切ない。し
たがって、従来の高圧制御弁や差圧制御弁のようなバネ
定数のばらつきに起因する信頼性や精度の低下は発生し
ない。すなわち、この発明によれば、圧縮機本体から高
圧冷媒ガスが供給される極低温冷凍機の冷凍能力に、ば
らつきは生じないのである。
る発明の圧縮機ユニットは、高圧冷媒管と低圧冷媒管と
を電気式開閉弁が介設されたバイパス配管で接続し、上
記高圧冷媒管に取り付けられた高圧圧力センサで検出さ
れた高圧冷媒圧力と、上記低圧冷媒管に取り付けられた
低圧圧力センサで検出された低圧冷媒圧力との少なくと
も一方に基づいて、制御装置によって上記電気式開閉弁
の開閉を制御するので、上記高圧冷媒圧力および低圧冷
媒圧力の制御系にはパッシブ制御の要素は一切ない。し
たがって、従来の高圧制御弁や差圧制御弁のようなバネ
定数のばらつきに起因する信頼性や精度の低下は発生し
ない。すなわち、この発明によれば、圧縮機本体から高
圧冷媒ガスが供給される極低温冷凍機の冷凍能力に、ば
らつきは生じないのである。
【0039】また、請求項2に係る発明における上記制
御装置は、上記高圧冷媒圧力が第1所定圧力以上になる
と上記電気式開閉弁を開放するようになっているので、
上記高圧冷媒圧力を第1所定圧力よりも低く保つことが
でき、上記圧縮機本体を異常高圧から保護できる。
御装置は、上記高圧冷媒圧力が第1所定圧力以上になる
と上記電気式開閉弁を開放するようになっているので、
上記高圧冷媒圧力を第1所定圧力よりも低く保つことが
でき、上記圧縮機本体を異常高圧から保護できる。
【0040】また、請求項3に係る発明における上記制
御装置は、上記低圧冷媒圧力が第2所定圧力以下になる
と上記電気式開閉弁を開放するようになっているので、
上記低圧冷媒圧力を第2所定圧力よりも高く保つことが
でき、上記圧縮機本体を異常低圧から保護できる。
御装置は、上記低圧冷媒圧力が第2所定圧力以下になる
と上記電気式開閉弁を開放するようになっているので、
上記低圧冷媒圧力を第2所定圧力よりも高く保つことが
でき、上記圧縮機本体を異常低圧から保護できる。
【0041】また、請求項4に係る発明における上記制
御装置は、上記高圧冷媒圧力が第1所定圧力以上になる
と、あるいは、上記低圧冷媒圧力が第2所定圧力以下に
なると、上記電気式開閉弁を開放するようになっている
ので、上記高圧冷媒圧力を第1所定圧力よりも低く保つ
一方、上記低圧冷媒圧力を第2所定圧力よりも高く保つ
ことができる。したがって、上記圧縮機本体を異常高圧
および異常低圧から保護できる。
御装置は、上記高圧冷媒圧力が第1所定圧力以上になる
と、あるいは、上記低圧冷媒圧力が第2所定圧力以下に
なると、上記電気式開閉弁を開放するようになっている
ので、上記高圧冷媒圧力を第1所定圧力よりも低く保つ
一方、上記低圧冷媒圧力を第2所定圧力よりも高く保つ
ことができる。したがって、上記圧縮機本体を異常高圧
および異常低圧から保護できる。
【0042】また、請求項5に係る発明における上記制
御装置は、上記高圧冷媒圧力が第1所定圧力以上になる
と上記電気式開閉弁を開放すると共に、上記高圧冷媒圧
力と低圧冷媒圧力との差圧が所定範囲に入るように上記
電気式開閉弁の開度を制御するようになっているので、
上記高圧冷媒圧力を上記第1所定圧力よりも低く保つ一
方、上記低圧冷媒圧力を第2上記所定圧力よりも低くな
らないように維持できる。したがって、上記圧縮機本体
を異常高圧および異常低圧から保護できる。
御装置は、上記高圧冷媒圧力が第1所定圧力以上になる
と上記電気式開閉弁を開放すると共に、上記高圧冷媒圧
力と低圧冷媒圧力との差圧が所定範囲に入るように上記
電気式開閉弁の開度を制御するようになっているので、
上記高圧冷媒圧力を上記第1所定圧力よりも低く保つ一
方、上記低圧冷媒圧力を第2上記所定圧力よりも低くな
らないように維持できる。したがって、上記圧縮機本体
を異常高圧および異常低圧から保護できる。
【0043】また、請求項6に係る発明における上記制
御装置は、上記低圧冷媒圧力が第2所定圧力以下になる
と上記電気式開閉弁を開放すると共に、上記高圧冷媒圧
力と低圧冷媒圧力との差圧が所定範囲に入るように上記
電気式開閉弁の開度を制御するようになっているので、
上記低圧冷媒圧力を上記第2所定圧力よりも高く保つ一
方、上記高圧冷媒圧力を上記第1所定圧力よりも高くな
らないように維持できる。こうして、上記圧縮機本体を
異常高圧および異常低圧から保護できる。
御装置は、上記低圧冷媒圧力が第2所定圧力以下になる
と上記電気式開閉弁を開放すると共に、上記高圧冷媒圧
力と低圧冷媒圧力との差圧が所定範囲に入るように上記
電気式開閉弁の開度を制御するようになっているので、
上記低圧冷媒圧力を上記第2所定圧力よりも高く保つ一
方、上記高圧冷媒圧力を上記第1所定圧力よりも高くな
らないように維持できる。こうして、上記圧縮機本体を
異常高圧および異常低圧から保護できる。
【0044】また、請求項7に係る発明における上記制
御装置は、上記高圧冷媒圧力が第1所定圧力以上になる
と又は上記低圧冷媒圧力が第2所定圧力以下になると上
記電気式開閉弁を開放すると共に、上記高圧冷媒圧力と
低圧冷媒圧力との差圧が所定範囲に入るように上記電気
式開閉弁の開度を制御するようになっているので、上記
高圧冷媒圧力を第1所定圧力よりも低く保つ一方、上記
低圧冷媒圧力を第2所定圧力よりも高く保つことができ
る。さらに、上記高圧冷媒圧力と低圧冷媒圧力との差圧
を上記所定範囲内に入るように維持できる。こうして、
上記圧縮機本体を異常高圧および異常低圧から保護でき
る。
御装置は、上記高圧冷媒圧力が第1所定圧力以上になる
と又は上記低圧冷媒圧力が第2所定圧力以下になると上
記電気式開閉弁を開放すると共に、上記高圧冷媒圧力と
低圧冷媒圧力との差圧が所定範囲に入るように上記電気
式開閉弁の開度を制御するようになっているので、上記
高圧冷媒圧力を第1所定圧力よりも低く保つ一方、上記
低圧冷媒圧力を第2所定圧力よりも高く保つことができ
る。さらに、上記高圧冷媒圧力と低圧冷媒圧力との差圧
を上記所定範囲内に入るように維持できる。こうして、
上記圧縮機本体を異常高圧および異常低圧から保護でき
る。
【図1】 この発明の圧縮機ユニットにおける冷媒回路
図である。
図である。
【図2】 図1における制御装置によって行われるヘリ
ウム圧力制御処理動作のフローチャートである。
ウム圧力制御処理動作のフローチャートである。
【図3】 図2に続くヘリウム圧力制御処理動作のフロ
ーチャートである。
ーチャートである。
【図4】 従来の圧縮機ユニットの冷媒回路図である。
21…ヘリウム圧縮機、25,26…高圧側配管、
27…低圧側配管、28…高圧圧力センサ、
29…低圧圧力センサ、30…電動弁、
31…バイパス配管、32…制
御装置。
27…低圧側配管、28…高圧圧力センサ、
29…低圧圧力センサ、30…電動弁、
31…バイパス配管、32…制
御装置。
Claims (7)
- 【請求項1】 冷媒を断熱膨張させて極低温を得る極低
温冷凍機に高圧冷媒を供給する圧縮機ユニットにおい
て、 圧縮機本体(21)と、 上記圧縮機本体(21)の吐出口と上記極低温冷凍機の冷
媒供給口とを接続する高圧冷媒管(25)に取り付けられ
た高圧圧力センサ(28)と、 上記圧縮機本体(21)の吸入口と上記極低温冷凍機の冷
媒排出口とを接続する低圧冷媒管(27)に取り付けられ
た低圧圧力センサ(29)と、 上記高圧冷媒管(26)と低圧冷媒管(27)とを接続する
と共に、電気式開閉弁(30)が介設されたバイパス配管
(31)と、 上記高圧圧力センサ(28)で検出された高圧冷媒圧力お
よび上記低圧圧力センサ(29)で検出された低圧冷媒圧
力の少なくとも一方に基づいて、上記電気式開閉弁(3
0)の開閉を制御する制御装置(32)を備えたことを特
徴とする圧縮機ユニット。 - 【請求項2】 請求項1に記載の圧縮機ユニットにおい
て、 上記制御装置(32)は、上記高圧冷媒圧力が第1所定圧
力以上になると、上記電気式開閉弁(30)を開放するよ
うになっていることを特徴とする圧縮機ユニット。 - 【請求項3】 請求項1に記載の圧縮機ユニットにおい
て、 上記制御装置(32)は、上記低圧冷媒圧力が第2所定圧
力以下になると、上記電気式開閉弁(30)を開放するよ
うになっていることを特徴とする圧縮機ユニット。 - 【請求項4】 請求項1に記載の圧縮機ユニットにおい
て、 上記制御装置(32)は、上記高圧冷媒圧力が第1所定圧
力以上になると、あるいは、上記低圧冷媒圧力が第2所
定圧力以下になると、上記電気式開閉弁(30)を開放す
るようになっていることを特徴とする圧縮機ユニット。 - 【請求項5】 請求項1に記載の圧縮機ユニットにおい
て、 上記制御装置(32)は、上記高圧冷媒圧力が第1所定圧
力以上になると上記電気式開閉弁(30)を開放すると共
に、上記高圧冷媒圧力と低圧冷媒圧力との差圧が所定範
囲に入るように上記電気式開閉弁(30)の開度を制御す
るようになっていることを特徴とする圧縮機ユニット。 - 【請求項6】 請求項1に記載の圧縮機ユニットにおい
て、 上記制御装置(32)は、上記低圧冷媒圧力が第2所定圧
力以下になると上記電気式開閉弁(30)を開放すると共
に、上記高圧冷媒圧力と低圧冷媒圧力との差圧が所定範
囲に入るように上記電気式開閉弁(30)の開度を制御す
るようになっていることを特徴とする圧縮機ユニット。 - 【請求項7】 請求項1に記載の圧縮機ユニットにおい
て、 上記制御装置(32)は、上記高圧冷媒圧力が第1所定圧
力以上になると、あるいは、上記低圧冷媒圧力が第2所
定圧力以下になると上記電気式開閉弁(30)を開放する
と共に、上記高圧冷媒圧力と低圧冷媒圧力との差圧が所
定範囲に入るように上記電気式開閉弁(30)の開度を制
御するようになっていることを特徴とする圧縮機ユニッ
ト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25293599A JP2001074326A (ja) | 1999-09-07 | 1999-09-07 | 圧縮機ユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25293599A JP2001074326A (ja) | 1999-09-07 | 1999-09-07 | 圧縮機ユニット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001074326A true JP2001074326A (ja) | 2001-03-23 |
Family
ID=17244218
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25293599A Pending JP2001074326A (ja) | 1999-09-07 | 1999-09-07 | 圧縮機ユニット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001074326A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6530237B2 (en) | 2001-04-02 | 2003-03-11 | Helix Technology Corporation | Refrigeration system pressure control using a gas volume |
JP2008075725A (ja) * | 2006-09-20 | 2008-04-03 | Showa Engineering Co Ltd | ガスの供給制御装置 |
JP2013134020A (ja) * | 2011-12-27 | 2013-07-08 | Sumitomo Heavy Ind Ltd | クライオポンプシステム、極低温システム、圧縮機ユニットの制御装置及びその制御方法 |
CN114216211A (zh) * | 2021-12-16 | 2022-03-22 | 珠海格力电器股份有限公司 | 新风空调的滤网脏堵检测组件、新风空调及其控制方法 |
-
1999
- 1999-09-07 JP JP25293599A patent/JP2001074326A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2013134020A (ja) * | 2011-12-27 | 2013-07-08 | Sumitomo Heavy Ind Ltd | クライオポンプシステム、極低温システム、圧縮機ユニットの制御装置及びその制御方法 |
CN114216211A (zh) * | 2021-12-16 | 2022-03-22 | 珠海格力电器股份有限公司 | 新风空调的滤网脏堵检测组件、新风空调及其控制方法 |
CN114216211B (zh) * | 2021-12-16 | 2022-09-23 | 珠海格力电器股份有限公司 | 新风空调的滤网脏堵检测组件、新风空调及其控制方法 |
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