JP2001070892A - スパイラル型回転ブラシと円筒型回転ブラシの組み合わせによる洗浄方法 - Google Patents

スパイラル型回転ブラシと円筒型回転ブラシの組み合わせによる洗浄方法

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JP2001070892A
JP2001070892A JP29276099A JP29276099A JP2001070892A JP 2001070892 A JP2001070892 A JP 2001070892A JP 29276099 A JP29276099 A JP 29276099A JP 29276099 A JP29276099 A JP 29276099A JP 2001070892 A JP2001070892 A JP 2001070892A
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brush
spiral
rotary brush
washing
cleaning
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JP29276099A
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Shinichi Hoshida
真一 星田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】鶏卵やジャガイモなどの食品の洗浄やゴルフボ
ールなどの工業製品の洗浄方法において、従来からの一
般的な、バーコンベアーなどを使用した機械的搬送装置
と円筒型回転ブラシと水や薬液噴霧の組み合わせからな
る洗浄方法に比較して、機械的搬送装置の代わりに搬送
機能と洗浄機能を持たせたスパイラル型回転ブラシと円
筒型回転ブラシの組み合わせにより、洗浄性に優れかつ
洗浄対象物に対しダメージの少ない方法での洗浄方法を
提供する。 【構成】スパイラル型回転ブラシと円筒型回転ブラシの
組み合わせを特徴とする洗浄方法で、特に、洗浄対象物
の形状に合わせた送り機能とあらゆる方向の回転運動を
与える機能及び洗浄機能を併せ持たせたスパイラル型回
転ブラシと円筒型回転ブラシを一組とし、そのブラシ間
に洗浄対象物を通過させる事により各ブラシの持つ機能
の相乗効果により、洗浄対象物に対するダメージが少な
くかつ洗浄性の向上が格段に優れた洗浄方法を提供出来
るため、洗浄対象物の製品化率の向上と収益性の向上を
有効に達成することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鶏卵やジャガイモ、里
芋、タマネギ、人参などの洗浄を必要とする食品やゴル
フボールなどの洗浄を必要とする工業製品の洗浄方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の洗浄方法としては主に洗
浄対象物、例えば鶏卵では表面の鶏糞などの汚れを落と
すため、ローラコンベヤーやバーコンベヤー上に鶏卵を
乗せ搬送しながら上部に鶏卵の進行方向と平行もしくは
直角に設置した円筒型回転ブラシと洗浄水の噴霧により
洗浄する方法が一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
方法では、機械的にハードな装置上で一方向に強制的に
搬送されるため、鶏卵やジャガイモなどの野菜類の様々
な形状と個体差を持つ強度のない洗浄対象物に対して
は、十分に回転ブラシが接触出来ないため汚れが十分に
落ちず、また汚れを落とそうとして洗浄部を長くしたり
ブラシの当たり強度や回転速度を上げたりすると、ブラ
シの回転方向に洗浄対象物がはねられ、搬送部や洗浄対
象物同士の接触により傷や割れが発生し商品価値が下が
るなど実用上多くの問題点を有する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、円筒形回転ブ
ラシの特性である汚れを落とす機能と緩衝機能と、スパ
イラル型回転ブラシの持つ汚れを落とす機能と緩衝機能
及び搬送機能を組み合わせ、円筒形回転ブラシとスパイ
ラル型回転ブラシを平行に設置し、その間を両ブラシに
より洗浄対象物をソフトに保持しかつあらゆる角度に回
転搬送させながら洗浄するというものである。
【0005】特に、毛先の長いスパイラルブラシと毛先
の短いスパイラルブラシを組み合わせた特殊スパイラル
回転ブラシは洗浄対象物を搬送しながらまんべんなくあ
らゆる角度に回転運動を与える特性が優れているため洗
浄効果もさらに向上する。毛先の長短やそのピッチと本
数及び軸の径は目的と洗浄対象物に合わせ変えることが
できる。
【0006】たとえば鶏卵などの楕円形状のものは全長
程度のピッチで胴周部の半径程度の毛先の長いスパイラ
ルブラシとその間に1/2程度の毛先の短いスパイラル
ブラシを組み合わせるとより効果的である。またジャガ
イモなどの球形に近い凹凸の多いものは全長程度のピッ
チで胴周部の半径程度の毛先の長いスパイラルブラシと
その間に使用するブラシ幅にもよるが1/2から1/3
程度の毛先の短い複数のスパイラルブラシを組み合わせ
るとより効果的である。またゴルフボールのような球形
状のものは全長程度のピッチで毛先の長いスパイラルブ
ラシとその間にゴルフボールの半球の断面形状に合わせ
た形で毛先の短い複数のスパイラルブラシを組み合わせ
る方法が効果的である。
【0007】またゴルフボールのような球形状のものに
対しては、円筒型回転ブラシを洗浄対象物の半球の断面
形状に合わせた形で刈り込んだスパイラル型回転ブラシ
を使用する方法も有効であるが、その他の非対称性の強
い洗浄対象物に対しては、毛先の長短を組み合わせた特
殊スパイラル型回転ブラシの方が、制作コストも安く単
位面積あたりのブラシの接触圧力が高いことと洗浄対象
物の回転方向も固定化されにくく全方向性の回転を与え
る特性があるため洗浄効果がより優れている。
【0008】これらの方法であれば、球形状や楕円形状
や円錐形状や円筒形状で更に個体差のある洗浄対象物に
対し、各ブラシの寸法を変更するだけで、またブラシ材
質も金属、ナイロン、塩化ビニール、ポリプロピレンな
ど洗浄対象物と目的に合わせ選択すれば良く、ブラシの
軸の材質や植毛方法も現在ある技術で対応出来る。また
従来の機械的ハードな搬送装置が必要でなくなり、装置
としてもシンプルで機械的故障が少なくかつコストが安
くなるため普及性も高い。
【0009】
【実施例】以下、この発明の実施例の一として鶏卵の洗
浄方法について図面に基づいて詳細に説明する。図1の
1から投入された2の鶏卵は3の円筒型回転ブラシと
4,5の毛先の長さの異なる特殊スパイラル型回転ブラ
シに両サイドから保持されながら、4の毛足の長いスパ
イラル型回転ブラシにより投入方向に搬送され、この場
合は毛足の長いスパイラル型回転ブラシの中間に設置し
た5の毛足の短いスパイラル型回転ブラシにより保持と
全方向性の回転を与えられ、高速で回転する3の円筒型
回転ブラシとにより搬送洗浄される。この場合の水や薬
液の洗浄水はブラシ上部から噴霧しても良いし、ブラシ
下部を水槽にしブラシ部を水面に接触させ洗浄水を巻き
上げても良い。
【0010】搬送洗浄される鶏卵は、図3の様に3の円
筒型回転ブラシが8の方向に回転し、スパイラル型回転
ブラシは逆の9の方向に回転し鶏卵を持ち上げる方向で
回転するため鶏卵は落下することなく搬送洗浄されかつ
洗浄対象物に対するブラシの接触効率も高いため洗浄効
果も格段に優れている。回転方向と速度は目的と洗浄対
象物により選択すれば良く、また洗浄対象物の大小が極
端で落下の恐れがある場合には、両ブラシ間の洗浄対象
物下部に簡単な落下防止用のパイプもしくはバーを設置
するだけで落下の防止も容易に行える。
【0011】このように搬送洗浄された鶏卵は、従来の
洗浄方法に比較し破卵の発生も極端に少なく、従来の洗
浄方法では落ちないとされていた血液が付着乾燥した汚
卵や卵黄が付着乾燥した汚卵も洗浄する事が可能とな
り、収益性の向上に大きく寄与することが出来るように
なった。
【0012】
【発明の効果】以上、この発明の効果を鶏卵を使用し、
時間当たり処理能力の同じ次の4装置で確認した結果を
下記に示す。使用した鶏卵は同ロットの汚卵800個を
無作為に4分割し各洗浄機で同一の時間処理した。 1列ローラーコンベアー搬送装置と上部に平行して2
本の円筒型回転ブラシを装備した従来型の汚卵専用洗浄
機 本発明の、鶏卵の全長程度のピッチで鶏卵全長の1/
2程度の半径を持つ半円形状の溝を円筒型回転ブラシに
スパイラル加工したスパイラル型回転ブラシと円筒型回
転ブラシを組み合わせた洗浄機 本発明の、鶏卵の全長の1/3程度のピッチと同程度
の毛足長を持つスパイラル型回転ブラシと円筒型回転ブ
ラシを組み合わせた洗浄機 本発明の、鶏卵の全長程度のピッチで胴周部の半径程
度の毛先の長いスパイラルブラシとその間に1/2程度
の毛先の短いスパイラルブラシを配置した特殊スパイラ
ル型回転ブラシと円筒型回転ブラシを組み合わせた洗浄
以上により、本発明が従来の洗浄方法よりも破卵が少な
くかつ洗浄効果が格段に優れたものであると認められ
た。
【0013】また鶏卵業界では、破卵の商品価値がほと
んど無く廃棄されるか加工用に回されるが、汚卵に関し
ては清浄卵との価格差が1kg当たり70円程度であ
り、中規模の収容羽数10万羽程度の養鶏農場の1日の
鶏卵生産量は約5、000kgで、汚卵が平均6%程度
約300kg発生する。本発明を利用し、仮に汚卵が少
なく見積もって1日に2%約100kg改善されるとす
ると、1日に7、000円、年間に2、555、000
円の収益性の向上となり、業界にもたらす波及効果はす
こぶる大きい。
【0014】次にジャガイモの洗浄効果を、時間当たり
処理能力の同じ次の2装置で確認した結果を下記に示
す。使用したジャガイモは同ロットの土の付着したもの
200個を無作為に2分割し各洗浄機で同一の時間で処
理した。 1列バーコンベアー搬送装置と上部に平行して2本の
円筒型回転ブラシを装備した従来型のジャガイモ専用洗
浄機 本発明の、ジャガイモの全長程度のピッチで胴周部の
半径程度の毛先の長いスパイラルブラシとその間に1/
2程度の毛先の短い2本のスパイラルブラシをを配置し
た特殊スパイラル型回転ブラシと円筒型回転ブラシを組
み合わせた洗浄機 以上によりキズの発生も少なくかつ洗浄効果が高いこと
が確認され、本発明が従来の方法よりも格段に優れたも
のであると認められた。
【0015】同様の結果は他の野菜類でも確認されてお
り、本発明の各産業上の利用性は極めて大きいものと考
えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】平面図、鶏卵の洗浄用ブラシの組み合わせ例を
上部から見た図
【図2】側面図、鶏卵の洗浄用ブラシの組み合わせ例を
側面から見た図
【図3】断面、鶏卵の洗浄用ブラシの組み合わせ例を断
面から見た図
【符号の説明】
1−鶏卵の投入搬送方向 8−円筒型回転ブラ
シの回転方向 2−鶏卵 9−特殊スパイラル
型回転ブラシの回転方向 3−円筒型回転ブラシ部 4−特殊スパイラル型回転ブラシ部(毛足長部) 5−特殊スパイラル型回転ブラシ部(毛足短部) 6−円筒型回転ブラシ軸部 7−特殊スパイラル型回転ブラシ軸部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スパイラル型回転ブラシと円筒型回転ブラ
    シの組み合わせを特徴とする洗浄方法。
  2. 【請求項2】毛先の長いスパイラルブラシと毛先の短い
    スパイラルブラシを組み合わせた特殊スパイラル型回転
    ブラシと円筒型回転ブラシの組み合わせを特徴とする洗
    浄方法。
  3. 【請求項3】これら洗浄方法を利用した、鶏卵やジャガ
    イモ、里芋、タマネギ、人参などの洗浄を必要とする食
    品の洗浄方法とゴルフボールなどの洗浄を必要とする工
    業製品の洗浄方法。
JP29276099A 1999-09-07 1999-09-07 スパイラル型回転ブラシと円筒型回転ブラシの組み合わせによる洗浄方法 Pending JP2001070892A (ja)

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Cited By (4)

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