JP2001068959A - Saw共振子及びこれを用いたラダー型sawフィルタ - Google Patents

Saw共振子及びこれを用いたラダー型sawフィルタ

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JP2001068959A
JP2001068959A JP24072599A JP24072599A JP2001068959A JP 2001068959 A JP2001068959 A JP 2001068959A JP 24072599 A JP24072599 A JP 24072599A JP 24072599 A JP24072599 A JP 24072599A JP 2001068959 A JP2001068959 A JP 2001068959A
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JP
Japan
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electrode fingers
saw
filter
resonator
electrode
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JP24072599A
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English (en)
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Hiroaki Iijima
寛明 飯島
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Japan Radio Co Ltd
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Japan Radio Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電極指本数及び開口長をその実際的な下限以
下に減らすことなく、2端子静電容量が従来よりも小さ
なSAW共振子を実現する。 【解決手段】 電極指12と電極指12の間の部分10
bを、電極指12が設けられている部分に比べ、t2だ
け掘り下げる。電極指12間の静電結合に係る実効的な
比誘電率が低下するため、t2=0の例即ち従来技術に
比べ2端子静電容量を減らすことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、指交差状の電極配
置を有するSAW共振子及びこれを用いたラダー型SA
Wフィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】1ポートのSAW共振子は、図2(1)
及び(2)に示すように、タンタル酸リチウム等の圧電
性基板10の表面10aに、アルミニウム等から形成さ
れるN本(N:2以上の自然数)の電極指12を、指交
差状に配置した電極構造を有している。また、当業者に
周知の事項であるため図示しないが、必要個数の反射器
を付加する。端子14・端子16間の等価回路は、図2
(3)に示すように、インダクタ及びキャパシタの直並
列回路であるため、SAW共振子の特性には、共振周波
数と反共振周波数とが現れる。
【0003】また、図3に示すように、複数の(図中5
個の)共振子Resi(図ではi=1,2,…5)をラ
ダー型に接続した構成のフィルタが知られている。この
フィルタの直列腕に属する共振子(Res2,Res
4)の共振周波数を、並列腕に属する共振子(Res
1,Res3,Res5)の反共振周波数とほぼ同一と
することにより、これら共振乃至反共振周波数の近傍に
中心周波数が位置する帯域通過型のフィルタが得られ
る。図2に示したSAW共振子はその共振周波数と反共
振周波数とが比較的近いという性質を有しているため、
それを図3に示したラダー型フィルタを構成する各共振
子Resiとして用いることにより、狭帯域のラダー型
SAWフィルタが得られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
1ポートSAW共振子には、その端子間静電容量(2端
子静電容量)を小さくするのに限界がある、という問題
があった。即ち、図2に示したSAW共振子の端子14
・端子16間の静電容量Cは、電極指12の本数及び相
隣接する電極指12同士のオーバラップApにより、次
の式
【数1】C=k×Ap×N 但しkは定数に従い与えられる。この式に表れている数
値のうち、電極指本数Nを小さくすると複共振が発生す
るため図2(3)に示した等価回路では表すことができ
なくなり、フィルタ設計が困難になる。実際には、電極
指12は100対程度が下限本数である。また、電極指
12同士のオーバラップ即ち開口長Apを小さくする
と、表面弾性波の回析によりエネルギ伝搬が妨げられる
ため、開口長Apは少なくとも10λ程度は必要である
(λ:通過域に属する表面弾性波の波長)。
【0005】本発明は、このような問題点を解決するこ
とを課題としてなされたものであり、電極指本数N及び
開口長Apをその下限値以上に維持しながら、従来実現
可能であった2端子静電容量よりも小さな静電容量を実
現できるようにすることを、その目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明は、圧電性基板上に形成され複数の電
極指を指交差状に配置した構造を有するSAW共振子に
おいて、圧電性基板の表面のうち、電極指と電極指の間
に存する部分が、電極指が設けられている部分に比べ、
掘り下げられていることを特徴とする。本発明は、ま
た、直列腕及び並列腕にそれぞれSAW共振子を配置し
たラダー型のフィルタであるラダー型SAWフィルタに
おいて、少なくとも、直列腕に配置されているSAW共
振子が、本発明に係る共振子であることを特徴とする。
【0007】ここに、電極指と電極指の間に存する部分
を掘り下げることは、電極指と電極指の間に存する誘電
体(圧電性基板の一部)を除去することである。従っ
て、本発明においては、従来に比べ、相隣接する電極指
同士の静電結合に係る誘電率が実質的に低下することと
なる。これによって、本発明においては、実現できる2
端子静電容量の下限値を、従来よりも下げている。その
際、電極指本数N及び開口長Apは、複共振や回析等に
伴う問題が生じない程度の値に維持することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態に
関し、図面に基づき説明する。なお、図2及び図3に示
した従来技術と同様の又は対応する構成には同一の符号
を付し、説明を省略する。
【0009】図1に、本発明の一実施形態に係るSAW
共振子、特に圧電性基板10の表面に形成した掘り下げ
t2及びその効果を示す。図中、10bで表されている
のは電極指12とこれに隣接する電極指12との間の部
分、10cは電極指12が形成されている部分である。
本実施形態においては、電極指12と電極指12の間の
部分10bが、電極指12が形成されている部分10c
に対し、t2だけ掘り下げられている。t2は0より大
きく、例えば、反応性イオンエッチング(RIE)等の
手法により形成できる。なお、t1は電極指12の厚み
であり例えば0.08λとする。圧電性基板10は例え
ば36°LT基板(比誘電率εr=42.7)とする。
【0010】このように、本実施形態においては、図1
(1)に示した如く電極指12と電極指12の間の部分
10bを掘り下げている。この掘り下げによって、図1
(2)に示すように、相隣接する電極指12同士の静電
結合に係る実効的な比誘電率の値の低下という作用が生
ずる。即ち、電極指12と電極指12の間の部分10b
が掘り下げられているため、任意の電極指12から発せ
られた電気力線のうち、従来であれば圧電性基板10中
を通過していたものが、比誘電率=1の領域即ち空気中
を通ることとなり、電極指12間の静電結合に係る実効
的な比誘電率が従来技術に比べ低くなる。その結果、電
極指本数Nや開口長Apを極端に減らさずとも、2端子
間静電容量を従来よりも小さな値とすることが可能とな
る。
【0011】図1(3)に、発明者が行った実験の結果
を示す。この図に示すように、t2=0即ち従来技術の
構造における2端子間静電容量をCと表した場合、t2
=0.03λであれば0.82Cまで、t2=0.07
λであれば0.68Cまで、2端子間静電容量を低減で
きた。
【0012】このように、本実施形態によれば、従来技
術に比べ小さな2端子間静電容量を実現することができ
る。これを利用することにより、従来は電極指本数N又
は開口長Apを極端に減らさなければ実現することがで
きなかった特性のフィルタを実現することが可能にな
る。例えば、中心周波数1.8GHz、通過帯域幅30
MHzの5極帯域通過フィルタを図3に示した如くラダ
ー型フィルタにより実現しようとすると、並列腕に属す
る共振子の2端子間静電容量を3〜4pF、直列腕に属
する共振子の2端子静電容量を0.5〜1.0pFとす
る必要がある。従来技術においては、0.5pFの2端
子静電容量を有するSAW共振子を得るためには、電極
指12を100対とするのであれば開口長Apを6.3
3λという小さな値としなければならなかった。これに
対して、本実施形態においては、開口長Apを10λ程
度に維持しながら、0.5pF程度の2端子静電容量を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係るSAW共振子の構
成及び効果を示す図であり、特に(1)は本実施形態に
おける圧電性基板10の表面の掘り下げを示す断面図、
(2)はこの掘り下げによる2端子静電容量の低減効果
を示す概念図、(3)は発明者が行った実験の結果を示
すグラフである。
【図2】 SAW共振子の要部構成を示す図であり、特
に(1)は電極指配置を示す平面図、(2)は電極指間
隔を示す断面図、(3)は等価回路図である。
【図3】 ラダー型フィルタの構成を示す回路図であ
る。
【符号の説明】
10 圧電性基板、12 電極指、10b 電極指と電
極指の間の部分、10c 電極指が形成されている部
分、t2 掘り下げの深さ、λ 表面弾性波の波長、R
es1〜Res5 共振子。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電性基板上に形成され複数の電極指を
    指交差状に配置した構造を有するSAW共振子におい
    て、 圧電性基板の表面のうち、電極指と電極指の間に存する
    部分が、電極指が設けられている部分に比べ、掘り下げ
    られていることを特徴とするSAW共振子。
  2. 【請求項2】 直列腕及び並列腕にそれぞれSAW共振
    子を配置したラダー型のフィルタであるラダー型SAW
    フィルタにおいて、 少なくとも、直列腕に配置されているSAW共振子が、
    請求項1記載の共振子であることを特徴とするラダー型
    SAWフィルタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2005099089A1 (ja) 2004-04-01 2005-10-20 Toyo Communication Equipment Co., Ltd. 弾性表面波デバイス
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