JP2001067592A - 走行車両軌跡データの補完方法 - Google Patents

走行車両軌跡データの補完方法

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JP2001067592A
JP2001067592A JP24216599A JP24216599A JP2001067592A JP 2001067592 A JP2001067592 A JP 2001067592A JP 24216599 A JP24216599 A JP 24216599A JP 24216599 A JP24216599 A JP 24216599A JP 2001067592 A JP2001067592 A JP 2001067592A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 データ伝送のエラーに起因する走行軌跡デー
タの誤りを修正し、捕捉できなかったデータを補完する
走行車両軌跡データの補完方法を提供する。 【解決手段】 道路網上に設置された双方向通信手段20
を通じて収集した走行車両軌跡データを補完する方法に
おいて、双方向通信手段が走行車両50と双方向通信を行
って、走行車両が前回双方向通信を行った双方向通信手
段の識別データを取得するとともに、双方向通信手段自
らの識別データを走行車両に供給し、各双方向通信手段
がこの双方向通信を通じて取得、及び、供給した識別デ
ータをデータベース32に収集した後、このデータを走行
車両ごとのデータに区分し、区分したデータを時系列に
並べて識別データの不連続性または重複を探して、アッ
プリンクデータ、またはダウンリンクデータのエラーを
検出し、補完部34で時系列上の前後のデータを用いてエ
ラーデータを補完、修正する。補完されたデータは、交
通流の算出に使用できるため、交通流を高精度に求める
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、道路交通情報通信
システム(VICS)の光ビーコン等の双方向通信手段
を通じて走行車両の軌跡データを収集する方法に関し、
特に、データ伝送の失敗等に起因する軌跡データの誤り
を修正したり、捕捉できなかったデータを補完するもの
である。
【0002】
【従来の技術】VICSでは、1993年から一般街路
に光ビーコンを導入して、渋滞、交通障害、規制情報、
駐車場情報などの交通情報を提供している。光ビーコン
は、一般道路の交差点付近に設置され、管制センターか
ら送られた交通情報を、近赤外線で走行車両に伝送す
る。光ビーコンから情報提供を受ける車両はVICS対
応の車載器を搭載しており、径3.5mの光ビーコンの
通信領域を通過する間に、符号化されたVICS情報を
受信する。現在、光ビーコンは、国内で凡そ1800基
が設置されており、各光ビーコンには固有のコードが設
定されている。
【0003】この光ビーコンは、車載器との間で双方向
通信を行う機能を有しており、光ビーコンの通信領域に
進入した車載器が車両IDと前回通過した光ビーコンの
コード情報とを送信すると、光ビーコンは、これを受信
して、自己のコード情報と交通情報とを車載器に送信す
る。コード情報には、光ビーコンのコードと時刻を表す
タイムスタンプとが含まれる。車載器は、次の光ビーコ
ンの通信領域を通過するとき、いま受信したコード情報
を車両IDとともに光ビーコンに送信し、VICS情報
の提供を受ける。光ビーコンで受信された車載器からの
情報は、管制センターに集められ、交通流の解析に用い
られる。
【0004】なお、車両IDは、車両が新たにエンジン
を駆けた後、最初に通過する光ビーコンによって付与さ
れるIDであり、エンジンを止めるまで同じIDが車載
器で保持される。
【0005】図7は、管制センター30、光ビーコン20及
び車載器搭載車両40の間の伝送ルートを模式的に示して
いる。同図において、1は車載器から光ビーコンへの伝
送ルート、2は車載器から送られた情報を光ビーコンか
ら管制センター30に伝送する伝送ルート、3は管制セン
ター30から光ビーコン20に供給される交通情報の伝送ル
ート、また、4は光ビーコン20から車載器への伝送ルー
トを表している。
【0006】この明細書では、車載器から管制センター
30に送られる情報をアップリンク情報、管制センター30
から車載器に伝えられる情報をダウンリンク情報と呼ぶ
ことにする。
【0007】この車載器は、図5に示すように、車両I
Dと前回通過した光ビーコンのコード情報とを含むアッ
プリンク情報を送信する通過情報送信部52と、通過する
光ビーコンから、コード情報及び交通情報を含むダウン
リンク情報を受信する通過情報受信部53と、受信したコ
ード情報や車両ID等を保持する通過情報格納部51とを
具備している。
【0008】また、光ビーコン20は、双方向通信手段と
しての通過情報送受信部21を具備している。
【0009】また、管制センター30は、アップリンク情
報を受信する通過情報受信部31と、この情報を蓄積する
通過情報蓄積部32と、ダウンリンク情報を送出する通過
情報送信部33とを具備している。
【0010】管制センター30では、アップリンク情報を
通過情報蓄積部32に蓄積する際に、図6のフロー図に示
すように、 ステップ1:受信したデータをデータベースに記録した
後、 ステップ2:車両IDが同じであるデータごとに区分し
て、 ステップ3:データ蓄積する。 こうして、管制センター30には、同一車両の走行軌跡を
示すデータが蓄積される。
【0011】例えば、図4に示すように、コードが20
0、300、400、100の光ビーコンが順番に設置
されている道路を車載器搭載車両A(A=車両ID)が
走行したとする。コード200の光ビーコンの下を通過
した後、コード300の光ビーコンの下を通過する際、
車載器は、前回通過光ビーコンのコード200とタイム
スタンプとをコード300の光ビーコンに送出し、その
光ビーコンからコード300とその時点のタイムスタン
プとを受信する。
【0012】コード300の光ビーコンから通過情報を
受信した管制センター30では、この車両Aに関する走行
軌跡データとして、次のデータを蓄積する。 通過光ビーコン番号 前回通過光ビーコン番号 通過時刻 旅行時間 300 200 12:30:00 0:02:00
【0013】ここで、「通過光ビーコン番号」は、コー
ド300の光ビーコンが車両Aに伝えたコードであり、
「前回通過光ビーコン番号」は、車両Aから伝えられた
前回通過光ビーコンのコードであり、「通過時刻」は、
コード300の光ビーコンが車両Aに伝えたタイムスタ
ンプの時刻であり、「旅行時間」は、コード200の光
ビーコンが車両Aに伝えたタイムスタンプとコード30
0の光ビーコンが車両Aに伝えたタイムスタンプとの時
間差を管制センターが算出したものである。
【0014】次に、車両Aがコード400の光ビーコン
の下を通過するとき、車載器は、前回通過光ビーコンの
コード300とタイムスタンプ(12:30:00)とをコード
400の光ビーコンに送出し、その光ビーコンからコー
ド400とその時点のタイムスタンプとを受信する。
【0015】コード400の光ビーコンから通過情報を
受信した管制センター30での車両Aに関する走行軌跡デ
ータは次のようになる。 通過光ビーコン番号 前回通過光ビーコン番号 通過時刻 旅行時間 300 200 12:30:00 0:02:00 400 300 12:32:30 0:02:30
【0016】次に、車両Aがコード100の光ビーコン
の下を通過するとき、車載器は、前回通過光ビーコンの
コード400とタイムスタンプ(12:32:30)とをコード
100の光ビーコンに送出し、その光ビーコンからコー
ド100とその時点のタイムスタンプとを受信する。
【0017】コード100の光ビーコンから通過情報を
受信した管制センター30での車両Aに関する走行軌跡デ
ータは次のようになる。 通過光ビーコン番号 前回通過光ビーコン番号 通過時刻 旅行時間 300 200 12:30:00 0:02:00 400 300 12:32:30 0:02:30 100 400 12:35:00 0:02:30
【0018】このように、光ビーコンでの双方向通信を
通じて、管制センターでは、走行車両の走行軌跡を把握
することができる。
【0019】管制センターでは、各車両の走行軌跡を総
合して交通流を算出し、渋滞などの発生を把握して光ビ
ーコン等から情報提供したり、また、交差点での交通流
の分岐状況などを把握して、交通信号の制御パラメー
タ、即ち、青開始時刻から次の開始時刻までの時間を示
すサイクル、交差する道路の青信号時間の比を示すスプ
リット、及び隣接する交差点との青時間開始時刻のずれ
を表すオフセット、を調整し、車両が円滑に走行できる
ように制御する。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この車載器を
搭載する車両の数は、全車両7000万台の内、数10
万台のオーダーであり、1/100程度の比率である。
そのため、管制センターで把握できる車両走行軌跡のデ
ータ量は、全体の交通量に比べれば極く僅かである。
【0021】また、車載器を搭載する車両であっても、
双方向通信のエラー等によりデータが得られない場合が
10〜20%程度存在すると言われている。現状では、
こうした通信エラー等が原因して不完全な走行軌跡しか
得られないデータは、交通流算出の根拠から外してお
り、そのため、車両走行軌跡のデータ量はさらに減少す
ることになる。
【0022】このデータ量の減少は、算出する交通流の
精度の低下を招来する。
【0023】本発明は、こうした従来の問題点を解決す
るものであり、車両走行軌跡のデータ量の増加を図るた
めに、データ伝送のエラー等に起因する走行軌跡データ
の誤りを修正し、捕捉できなかったデータを補完する走
行車両軌跡データの補完方法を提供することを目的とし
ている。
【0024】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、道
路網上に設置された光ビーコン等の双方向通信手段を通
じて収集した走行車両軌跡データを補完する方法におい
て、双方向通信手段が走行車両と双方向通信を行って、
走行車両が前回双方向通信を行った双方向通信手段の識
別データを取得するとともに、双方向通信手段自身の識
別データを走行車両に供給し、各双方向通信手段がこの
双方向通信を通じて取得、及び、供給した識別データを
データベースに収集した後、このデータを走行車両ごと
のデータに区分し、区分したデータを時系列に並べて識
別データの不連続箇所または重複箇所を探すことによ
り、アップリンクデータのエラー、またはダウンリンク
データのエラー、もしくは、アップリンクデータ及びダ
ウンリンクデータのエラーを検出し、時系列上の前後の
データを用いてエラーデータを補完または修正するよう
にしている。
【0025】この補完または修正されたデータは、交通
流の算出に使用することができる。そのため、交通流を
求める際のデータ量を増やすことができ、交通流を高精
度に求めることが可能になる。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明の走行車両軌跡データの補
完方法を実施する道路交通情報通信システムでは、図1
に示すように、管制センター30が、通過情報受信部31、
通過情報蓄積部32、通過情報送信部33の他に、通過情報
蓄積部32に蓄積された車両ID別の走行軌跡データを修
正・補完する通過情報補完部34を備えており、修正・補
完されたデータが、必要に応じて、通過情報送信部33か
ら光ビーコン20を経て車載器50に送信される。その他の
構成は従来システム(図5)と変わりがない。
【0027】この通過情報補完部34によって行われる走
行軌跡データの補完方法について説明する。
【0028】走行車両軌跡データの補完や修正が必要に
なる通信エラーは、アップリンク情報の伝送に発生する
場合、ダウンリンク情報の伝送に発生する場合、アップ
リンク情報及びダウンリンク情報の両方の伝送に発生す
る場合、の3つのケースが考えられる。
【0029】アップリンク情報のエラーは、車載器には
光ビーコンからの情報が得られているが、管制センター
には、車載器からの情報が格納されていない場合であ
り、これは、光ビーコンとセンターとの通信(図7にお
ける2)が不調である場合などに発生する。
【0030】ダウンリンク情報のエラーは、管制センタ
ーにはアップリンク情報が格納されるが、車両には光ビ
ーコンからの情報が保存されていない場合であり、これ
は、車両が光ビーコンの通信領域を通過する間に光ビー
コンと車載器との通信(図7における4)が完了できな
かった場合などに発生する。
【0031】アップリンク情報及びダウンリンク情報の
双方向エラーは、車載器にも管制センターにもデータが
格納されない場合であり、これは、車両が光ビーコンの
通信領域を外れて通過したために光ビーコンと車載器と
の通信(図7における1、4)が抜けてしまった場合な
どに発生する。
【0032】図4の例において、車両Aがコード400
の光ビーコンを通過したときのアップリンク情報にエラ
ーが発生したとすると、車載器は、コード400の光ビ
ーコンからコード400とその時点のタイムスタンプと
を受信したが、管制センター30では、コード400の光
ビーコンからの通過情報を受信していないため、車両A
に関する走行軌跡データリストは、コード300の光ビ
ーコンから通過情報を受信した状態と変化がなく、 通過光ビーコン番号 前回通過光ビーコン番号 通過時刻 旅行時間 300 200 12:30:00 0:02:00 のままとなる。
【0033】次に、車両Aがコード100の光ビーコン
の下を通過すると、車載器は、記憶している前回通過光
ビーコンのコード400とタイムスタンプ(12:32:30)
とをコード100の光ビーコンに送出し、その光ビーコ
ンからコード100とその時点のタイムスタンプとを受
信する。
【0034】管制センター30では、コード100の光ビ
ーコンから通過情報を受信することによって車両Aに関
する走行軌跡データリストが次のようになる。 通過光ビーコン番号 前回通過光ビーコン番号 通過時刻 旅行時間 300 200 12:30:00 0:02:00 100 400 12:35:00 0:02:30
【0035】このように、アップリンク情報のエラー
は、各車両ごとのデータを時系列に並べた走行軌跡デー
タリストから、「通過光ビーコン番号」が次行の「前回
通過光ビーコン番号」に一致していない不連続行を探す
ことにより検出することができる。
【0036】そして、このアップリンク情報のエラーに
対しては、走行軌跡データリストの検出した不連続行の
1つ前の行の「通過光ビーコン番号」を「前回通過光ビ
ーコン番号」とし、不連続行の「前回通過光ビーコン番
号」を「通過光ビーコン番号」とし、この不連続行の
「通過時刻」から「旅行時間」を引き算した値を「通過
時刻」とし、この「通過時刻」と1つ前の行の「通過時
刻」との差分を「旅行時間」とする1行を不連続行の前
に挿入することにより補完することができる。
【0037】こうしてアップリンク情報のエラーを補完
することにより、走行軌跡データリストは次のようにな
る。 通過光ビーコン番号 前回通過光ビーコン番号 通過時刻 旅行時間 300 200 12:30:00 0:02:00 400 300 12:32:30 0:02:30 100 400 12:35:00 0:02:30
【0038】次に、図4の例において、車両Aがコード
400の光ビーコンを通過したときのダウンリンク情報
にエラーが発生したとする。車載器は、コード400の
光ビーコンからコード情報を受信することができないた
め、コード300の光ビーコンから受信したコード情報
を保持し続ける。一方、管制センター30は、コード40
0の光ビーコンからの通過情報を受信することによっ
て、車両Aに関する走行軌跡データリストを次のように
更新する。 通過光ビーコン番号 前回通過光ビーコン番号 通過時刻 旅行時間 300 200 12:30:00 0:02:00 400 300 12:32:30 0:02:30
【0039】車両Aが次にコード100の光ビーコンの
下を通過するとき、車載器は、前回通過光ビーコンのコ
ード情報として、記憶しているコード300とタイムス
タンプ(12:30:00)とをコード100の光ビーコンに送
出し、その光ビーコンからコード100とその時点のタ
イムスタンプとを受信する。
【0040】管制センター30は、コード100の光ビー
コンから通過情報を受信することによって、車両Aに関
する走行軌跡データリストを次のように更新する。 通過光ビーコン番号 前回通過光ビーコン番号 通過時刻 旅行時間 300 200 12:30:00 0:02:00 400 300 12:32:30 0:02:30 100 300 12:35:00 0:05:00
【0041】このように、ダウンリンク情報のエラー
は、各車両ごとのデータを時系列に並べた走行軌跡デー
タリストから、「前回通過光ビーコン番号」が前の行に
一致している重複行を探すことにより検出することがで
きる。
【0042】そして、このダウンリンク情報のエラーに
対しては、走行軌跡データリストの重複行の「前回通過
光ビーコン番号」を1つ前の行の「通過光ビーコン番
号」に修正し、重複行の「旅行時間」を、重複行の「通
過時刻」と1つ前の行の「通過時刻」との差分に補正す
ることによって、修正することができる。
【0043】こうしてダウンリンク情報のエラーを修正
することにより、走行軌跡データリストは次のようにな
る。 通過光ビーコン番号 前回通過光ビーコン番号 通過時刻 旅行時間 300 200 12:30:00 0:02:00 400 300 12:32:30 0:02:30 100 400 12:35:00 0:02:30
【0044】このように、片方向のデータが欠けたアッ
プリンク情報のエラーやダウンリンク情報のエラーは、
走行軌跡データリストに基づいて修正することができ
る。
【0045】しかし、アップリンク情報及びダウンリン
ク情報の双方向の通信エラーが発生している場合には、
走行軌跡データリストからだけでは修正が不可能であ
る。
【0046】そこで、この場合には、アップリンク情報
をデジタル地図に重ね、経路探索法を用いて、通過した
光ビーコンを予測する。
【0047】まず、図3(a)に示すように、車両Aの
アップリンク情報から、車両Aが通過したことが明らか
な光ビーコンの位置(斜線部分)を地図上に配置する。
次に、図3(b)に示すように、最短経路探索などの経
路探索法を用いて、各光ビーコン位置を結合する経路を
求め、次に、図3(c)に示すように、この経路上に有
り、アップリンク情報には無かった光ビーコンの位置
(四角位置)を求める。そして、アップリンク情報に有
る光ビーコンの各位置から、距離に比例した時間が掛か
るものとして、この光ビーコン位置の通過時刻を求め、
その通過時刻から旅行時間を算出する。
【0048】こうして求めた各光ビーコン位置のデータ
を車両Aの走行軌跡データリストに加えることにより、
走行軌跡データを補完することができる。
【0049】図2は、管制センター30での走行軌跡デー
タの補完の手順を示している。
【0050】ステップ11:光ビーコンによる双方向通信
の結果をデータベースに記録し、 ステップ12:このデータを車両IDごとに区分し、 ステップ13:各車両ごとのデータを時系列に並べた走行
軌跡データリストから、アップリンク情報エラー及びダ
ウンリンク情報エラーをチェックし、 ステップ14:アップリンク情報エラーを検出した場合
は、その車両の走行軌跡データを使って、前後の光ビー
コンのデータから、失ったデータを補完する。
【0051】ステップ15:ダウンリンク情報エラーを検
出した場合は、その車両の走行軌跡データを使って、前
後の光ビーコンのデータから、正常データに修正する。
【0052】ステップ16:各車両についてのアップリン
ク情報エラー及びダウンリンク情報エラーのチェックが
終了すると、 ステップ17:ステップ14及びステップ15の補完・修正を
実施しても、走行軌跡データリスト上で「通過光ビーコ
ン番号」が次行の「前回通過光ビーコン番号」に一致し
ない不連続行が存在するかどうか検索し、不連続行が存
在する場合には、地図補完を行う。
【0053】ステップ18:地図補完では、光ビーコン位
置が特定されている地図データベースにアップリンク情
報が存在するビーコン位置を配置し、それらの位置を結
ぶ最適経路を探索し、その経路上にあって、アップリン
ク情報が無いビーコン位置をデータとして補完する。
【0054】ステップ19:補完したデータを、車載器搭
載車両がその後に通過する光ビーコンを用いて送信す
る。
【0055】管制センターでは、補完したデータを交通
流の算出に使用し、また、車載器は、補完データをナビ
ゲーションシステムの経路探索などに利用する。
【0056】なお、この実施形態では、専ら光ビーコン
について説明したが、電波ビーコンなど、その他の双方
向通信手段を用いるシステムにおいても、本発明の適用
は可能である。
【0057】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の走行車両軌跡データ補完方法を用いることにより、光
ビーコン等の双方向通信手段を通じて収集するデータの
利用率を20%程度高めることができる。
【0058】その結果、交通流の推定精度を向上させる
ことができ、交通信号の制御パラメータの調整などを的
確に行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における走行車両軌跡デー
タ補完方法を行う道路交通情報通信システムの構成を示
すブロック図、
【図2】本発明の実施の形態における走行車両軌跡デー
タ補完方法の手順を示すフロー図、
【図3】本発明の実施の形態における走行車両軌跡デー
タ補完方法での地図補完を示す説明図、
【図4】光ビーコンの配置の一例、
【図5】従来の道路交通情報通信システムの構成を示す
ブロック図、
【図6】従来の道路交通情報通信システムでのデータ処
理手順を示すフロー図、
【図7】光ビーコンと管制センターと車載器搭載車両と
の関係を示す説明図である。
【符号の説明】
20 光ビーコン 21 通過情報送受信部 30 管制センター 31 通過情報受信部 32 通過情報蓄積部 33 通過情報送信部 34 通過情報補完部 50 車載器 51 通過情報格納部 52 通過情報送信部 53 通過情報受信部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F073 AA32 BB01 BC04 CC14 CC20 EF10 GG01 GG08 5H180 AA01 BB02 BB04 FF12 FF13 5K067 BB37 DD17 GG11 HH23 HH25

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 道路網上に設置された双方向通信手段を
    通じて収集した走行車両軌跡データを補完する方法であ
    って、 双方向通信手段が走行車両と双方向通信を行って、前記
    走行車両が前回双方向通信を行った双方向通信手段の識
    別データを取得するとともに、双方向通信手段自身の識
    別データを前記走行車両に供給し、各双方向通信手段が
    この双方向通信を通じて取得、及び、供給した識別デー
    タをデータベースに収集した後、前記データを走行車両
    ごとに区分し、区分したデータを時系列に並べて前記識
    別データの不連続箇所または重複箇所を探すことによ
    り、アップリンクデータのエラー、またはダウンリンク
    データのエラー、もしくは、アップリンクデータ及びダ
    ウンリンクデータのエラーを検出し、時系列上の前後の
    データを用いてエラーデータを補完または修正すること
    を特徴とする走行車両軌跡データの補完方法。
  2. 【請求項2】 前記アップリンクデータのエラーが検出
    されたとき、時系列に並べた前記識別データの前後のデ
    ータから失われたデータを補完することを特徴とする請
    求項1に記載の走行車両軌跡データの補完方法。
  3. 【請求項3】 前記ダウンリンクデータのエラーが検出
    されたとき、時系列に並べた前記識別データの前後のデ
    ータから、エラーデータを正常データに修正することを
    特徴とする請求項1に記載の走行車両軌跡データの補完
    方法。
  4. 【請求項4】 前記アップリンクデータ及びダウンリン
    クデータのエラーが検出されたとき、時系列に並べた前
    記識別データに対応する双方向通信手段の位置を地図デ
    ータベースに配置して、前記位置を通過する最適経路を
    探索し、前記最適経路上のデータの無い双方向通信手段
    のデータを補完することを特徴とする請求項1に記載の
    走行車両軌跡データの補完方法。
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