JP2001064296A - 新規3’‐4’架橋ヌクレオシド及びオリゴヌクレオチド類縁体 - Google Patents
新規3’‐4’架橋ヌクレオシド及びオリゴヌクレオチド類縁体Info
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Abstract
として知られている2−5A(即ち、2',5'-オリゴアデ
ニル酸)類縁体、安定で優れたアンチセンス若しくはア
ンチジーン医薬、又は、特定遺伝子の検出薬(プロー
ブ)若しくは増幅開始の為のプライマーとして優れた活
性を有する、新規3'‐4'架橋オリゴヌクレオチド類縁体
及びその製造中間体である新規3'‐4'架橋ヌクレオシド
類縁体に関する。 【解決手段】一般式(1) 【化1】 [R1及びR2は、同一又は異なって、水素原子、水酸基
の保護基、リン酸等を示す]を示し、Aは、炭素数1乃
至4個のアルキレン基を示し、Bは、下記α群から選択
される置換基を有していてもよいプリン−9−イル又は
2−オキソ−1,2−ジヒドロピリミジン−1−イル基を
示す。]で表わされる化合物およびその塩。 (α群)水酸基、アミノ基、メルカプト基、アルコキ
シ、アルキル、アルキルチオ、ハロゲン原子等。
Description
有する生体内物質として知られている2−5A(即ち、
2',5'-オリゴアデニル酸)類縁体、安定で優れたアンチ
センス若しくはアンチジーン医薬、又は、特定遺伝子の
検出薬(プローブ)若しくは増幅開始の為のプライマー
として優れた活性を有する、新規3'‐4'架橋オリゴヌク
レオチド類縁体及びその製造中間体である新規3'‐4'架
橋ヌクレオシド類縁体に関する。
て知られている2−5A(Pharmacol.Ther. Vol. 78, N
o. 2, pp. 55-113, 1998)は、2個のアデノシンの2’
と5’の水酸基がホスホジエステル基で結合し、5’末
端にトリリン酸が結合した、3個以上のヌクレオチドユ
ニットからなるオリゴヌクレオチドである。
NA分解酵素(RNaseL)を、活性型のRNaseLに変
換する物質である。活性型RNaseLは、ウイルスのmR
NAを分解することで、細胞内でウイルスの増殖を阻止
する。
剤、即ち抗ウイルス薬として期待し得る。
ホスホジエステラーゼにより、容易にAMP及びATPにまで
分解されるため、同様の活性を有し、より安定性の高い
2−5A類縁体は、よりよいウィルス増殖抑制剤として
期待できる。
活性を有し、かつ、生体内で安定な、オリゴヌクレオチ
ド類縁体は、有用な医薬として期待され、又、DNA又
はmRNAとの安定な相補鎖形成能が高いオリゴヌクレ
オチド類縁体は、特定遺伝子の検出薬又は増幅開始の為
のプライマーとして有用である。
は、血液中や細胞内に存在する各種ヌクレアーゼによ
り、速やかに分解されてしまうことが知られている。
又、天然型オリゴヌクレオチドは、相補的塩基配列との
親和性による制限で、特定遺伝子の検出薬又は増幅開始
の為のプライマーとしては、充分な感度を持たない場合
もあった。
型のオリゴヌクレオチド類縁体が製造され、それらを医
薬又は特定遺伝子の検出薬等として、開発する試みがな
されている。すなわち、例えば、オリゴヌクレオチドの
ホスホジエステル結合内のリン原子と結合する酸素原子
を硫黄原子に置換したもの、該酸素原子をメチル基に置
換したもの、該酸素原子をホウ素原子に置換したもの、
オリゴヌクレオチドの糖部分や塩基部分を化学修飾した
もの等が知られている。例えば、ISIS社は、ヒトサ
イトメガロウイルス性網膜炎の治療薬として、チオエー
ト型オリゴヌクレオチドであるISIS2922(Vitrav
ene)を開発し、米国で販売している。
クレオチド類縁体における、アンチセンス又はアンチジ
ーン活性の強さ、すなわち、DNA又はmRNAとの安
定な相補鎖形成能や、各種ヌクレアーゼに対する安定
性、生体内の各種蛋白質と非特異的に結合することによ
る副作用の発現等を考慮すると、さらに優れた生体内で
の安定性を有し、副作用の発現の少なく、かつ、相補鎖
形成能の高い非天然型のオリゴヌクレオチド類縁体が望
まれていた。また、そのような非天然型オリゴヌクレオ
チドを合成するに当たって、DNA合成機又はPCR法等天然
型と同様の合成手段を用いる事ができ、合成容易である
ようなヌクレオシド類縁体が望まれていた。
なわち、オキセタン構造を有するものが、特開平10−
195098号に記載されている。
であり、Bはプリン又はピリミジン核酸塩基又はその類
縁体である。) しかしながら、上記化合物を用いたオリゴヌクレオチド
の場合には、生体内でのヌクレアーゼ酵素耐性が低く、
生体内での安定性に欠ける為、抗ウイルス活性、アンチ
センス活性等が不充分であるという問題があった。
ス活性、優れたアンチセンス又はアンチジーン活性を有
し、生体内で安定で、副作用の発現の少ない非天然型の
オリゴヌクレオチド類縁体につき、永年に亘り、鋭意研
究を行なった。その結果、分子内エーテル結合を有する
3'‐4'架橋オリゴヌクレオチド類縁体及びヌクレオシド
類縁体が、安定で優れた抗ウイルス薬、アンチセンス若
しくはアンチジーン医薬、特定遺伝子の検出薬(プロー
ブ)又は増幅開始の為のプライマー及びその製造中間体
として有用であることを見出し、本発明を完成した。
体は一般式(1)
核酸合成の水酸基の保護基、リン酸基、核酸合成の保護
基で保護されたリン酸基又は−P(R3)R4[式中、R
3及びR4は、同一又は異なって、水酸基、核酸合成の保
護基で保護された水酸基、メルカプト基、核酸合成の保
護基で保護されたメルカプト基、アミノ基、炭素数1乃
至4個のアルコキシ基、炭素数1乃至4個のアルキルチ
オ基、炭素数1乃至5個のシアノアルコキシ基又は炭素
数1乃至4個のアルキル基で置換されたアミノ基を示
す]を示し、Aは、炭素数1乃至4個のアルキレン基を
示し、Bは、プリン−9−イル基、2−オキソ−1,2−
ジヒドロピリミジン−1−イル基又は下記α群から選択
される置換基を有する置換プリン−9−イル基若しくは
置換2−オキソ−1,2−ジヒドロピリミジン−1−イル
基を示す。]で表わされる化合物及びその塩であり、本
発明の3'‐4'架橋オリゴヌクレオチド類縁体は一般式
(2)
し、Bは、プリン−9−イル基、2−オキソ−1,2−ジ
ヒドロピリミジン−1−イル基又は下記α群から選択さ
れる置換基を有する置換プリン−9−イル基若しくは置
換2−オキソ−1,2−ジヒドロピリミジン−1−イル基
を示す。]で表わされる構造を1又は2以上有するオリ
ゴヌクレオチド類縁体及びその薬理学上許容される塩で
ある。但し、上記構造を2以上含有する場合は、当該構
造間でBは同一又は異なる。 (α群)水酸基、核酸合成の保護基で保護された水酸
基、炭素数1乃至4個のアルコキシ基、メルカプト基、
核酸合成の保護基で保護されたメルカプト基、炭素数1
乃至4個のアルキルチオ基、アミノ基、核酸合成の保護
基で保護されたアミノ基、炭素数1乃至4個のアルキル
基で置換されたアミノ基、炭素数1乃至4個のアルキル
基、及び、ハロゲン原子。
素数1乃至4個のアルキレン基」としては、例えば、メ
チレン、エチレン、トリメチレン、テトラメチレン基を
あげることができ、好適には、メチレン基である。
R2の「核酸合成の水酸基の保護基」、並びにR3及びR
4又はα群の「核酸合成の保護基で保護された水酸基」
の保護基とは、核酸合成の際に安定して水酸基を保護し
得るものであれば、特に限定はないが、具体的には、酸
性又は中性条件で安定であり、加水素分解、加水分解、
電気分解及び光分解のような化学的方法により開裂し得
る保護基のことをいい、そのような保護基としては、例
えば、ホルミル、アセチル、プロピオニル、ブチリル、
イソブチリル、ペンタノイル、ピバロイル、バレリル、
イソバレリル、オクタノイル、ノナノイル、デカノイ
ル、3−メチルノナノイル、8−メチルノナノイル、3
−エチルオクタノイル、3,7−ジメチルオクタノイ
ル、ウンデカノイル、ドデカノイル、トリデカノイル、
テトラデカノイル、ペンタデカノイル、ヘキサデカノイ
ル、1−メチルペンタデカノイル、14−メチルペンタ
デカノイル、13,13−ジメチルテトラデカノイル、
ヘプタデカノイル、15−メチルヘキサデカノイル、オ
クタデカノイル、1−メチルヘプタデカノイル、ノナデ
カノイル、アイコサノイル及びヘナイコサノイルのよう
なアルキルカルボニル基、スクシノイル、グルタロイ
ル、アジポイルのようなカルボキシ化アルキルカルボニ
ル基、クロロアセチル、ジクロロアセチル、トリクロロ
アセチル、トリフルオロアセチルのようなハロゲノ低級
アルキルカルボニル基、メトキシアセチルのような低級
アルコキシ低級アルキルカルボニル基、(E)−2−メ
チル-2−ブテノイルのような不飽和アルキルカルボニル
基のような「脂肪族アシル基」;メチル、エチル、n−
プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、s
−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、イソペンチ
ル、2−メチルブチル、ネオペンチル、1−エチルプロ
ピル、n−ヘキシル、イソヘキシル、4−メチルペンチ
ル、3−メチルペンチル、2−メチルペンチル、1−メ
チルペンチル、3,3−ジメチルブチル、2,2−ジメ
チルブチル、1,1−ジメチルブチル、1,2−ジメチ
ルブチル、1,3−ジメチルブチル、2,3−ジメチル
ブチル、2−エチルブチルのような「低級アルキル
基」;エテニル、1−プロペニル、2−プロペニル、1
−メチル−2−プロペニル、1−メチル−1−プロペニ
ル、2−メチル−1−プロペニル、2−メチル−2−プ
ロペニル、2−エチル−2−プロペニル、1−ブテニ
ル、2−ブテニル、1−メチル−2−ブテニル、1−メ
チル−1−ブテニル、3−メチル−2−ブテニル、1−
エチル−2−ブテニル、3−ブテニル、1−メチル−3
−ブテニル、2−メチル−3−ブテニル、1−エチル−
3−ブテニル、1−ペンテニル、2−ペンテニル、1−
メチル−2−ペンテニル、2−メチル−2−ペンテニ
ル、3−ペンテニル、1−メチル−3−ペンテニル、2
−メチル−3−ペンテニル、4−ペンテニル、1−メチ
ル−4−ペンテニル、2−メチル−4−ペンテニル、1
−ヘキセニル、2−ヘキセニル、3−ヘキセニル、4−
ヘキセニル、5−ヘキセニルのような「低級アルケニル
基」;ベンゾイル、α−ナフトイル、β−ナフトイルの
ようなアリールカルボニル基、2−ブロモベンゾイル、
4−クロロベンゾイルのようなハロゲノアリールカルボ
ニル基、2,4,6-トリメチルベンゾイル、4−トル
オイルのような低級アルキル化アリールカルボニル基、
4−アニソイルのような低級アルコキシ化アリールカル
ボニル基、2−カルボキシベンゾイル、3−カルボキシ
ベンゾイル、4−カルボキシベンゾイルのようなカルボ
キシ化アリールカルボニル基、4−ニトロベンゾイル、
2−ニトロベンゾイルのようなニトロ化アリールカルボ
ニル基;2−(メトキシカルボニル) ベンゾイルのよう
な低級アルコキシカルボニル化アリールカルボニル基、
4−フェニルベンゾイルのようなアリール化アリールカ
ルボニル基のような「芳香族アシル基」;テトラヒドロ
ピラン-2−イル、3−ブロモテトラヒドロピラン-2−イ
ル、4−メトキシテトラヒドロピラン-4−イル、テトラ
ヒドロチオピラン-2−イル、4−メトキシテトラヒドロ
チオピラン-4−イルのような「テトラヒドロピラニル又
はテトラヒドロチオピラニル基」;テトラヒドロフラン
-2−イル、テトラヒドロチオフラン-2−イルのような
「テトラヒドロフラニル又はテトラヒドロチオフラニル
基」;トリメチルシリル、トリエチルシリル、イソプロ
ピルジメチルシリル、t-ブチルジメチルシリル、メチル
ジイソプロピルシリル、メチルジ-t−ブチルシリル、ト
リイソプロピルシリルのようなトリ低級アルキルシリル
基、ジフェニルメチルシリル、ジフェニルブチルシリ
ル、ジフェニルイソプロピルシリル、フェニルジイソプ
ロピルシリルのような1乃至2個のアリール基で置換さ
れたトリ低級アルキルシリル基のような「シリル基」;
メトキシメチル、1,1−ジメチル−1−メトキシメチ
ル、エトキシメチル、プロポキシメチル、イソプロポキ
シメチル、ブトキシメチル、t-ブトキシメチルのような
「低級アルコキシメチル基」;2−メトキシエトキシメ
チルのような「低級アルコキシ化低級アルコキシメチル
基」;2,2,2−トリクロロエトキシメチル、ビス(2
−クロロエトキシ) メチルのような「ハロゲノ低級アル
コキシメチル」;1−エトキシエチル、1−( イソプロ
ポキシ) エチルのような「低級アルコキシ化エチル
基」;2,2,2−トリクロロエチルのような「ハロゲ
ン化エチル基」;ベンジル、α−ナフチルメチル、β−
ナフチルメチル、ジフェニルメチル、トリフェニルメチ
ル、α−ナフチルジフェニルメチル、9−アンスリルメ
チルのような「1乃至3個のアリール基で置換されたメ
チル基」;4−メチルベンジル、2,4,6-トリメチ
ルベンジル、3,4,5−トリメチルベンジル、4−メ
トキシベンジル、4−メトキシフェニルジフェニルメチ
ル、4、4’−ジメトキシトリフェニルメチル、2−ニ
トロベンジル、4−ニトロベンジル、4−クロロベンジ
ル、4−ブロモベンジル、4−シアノベンジルのような
「低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲン、シアノ基
でアリール環が置換された1乃至3個のアリール基で置
換されたメチル基」;メトキシカルボニル、エトキシカ
ルボニル、t-ブトキシカルボニル、イソブトキシカルボ
ニルのような「低級アルコキシカルボニル基」;4‐ク
ロロフェニル、2-クロロフェニル、4‐メトキシフェニ
ル、4‐ニトロフェニル、2,4-ジニトロフェニルのよう
な「ハロゲン原子、低級アルコキシ基又はニトロ基で置
換されたアリール基」 2,2,2−トリクロロエトキシカルボニル、2−トリ
メチルシリルエトキシカルボニルのような「ハロゲン又
はトリ低級アルキルシリル基で置換された低級アルコキ
シカルボニル基」;ビニルオキシカルボニル、アリール
オキシカルボニルのような「アルケニルオキシカルボニ
ル基」;ベンジルオキシカルボニル、4−メトキシベン
ジルオキシカルボニル、3,4−ジメトキシベンジルオ
キシカルボニル、2−ニトロベンジルオキシカルボニ
ル、4−ニトロベンジルオキシカルボニルのような1乃
至2個の「低級アルコキシ又はニトロ基でアリール環が
置換されていてもよいアラルキルオキシカルボニル基」
をあげることができ、R1及びR2の「核酸合成の水酸基
の保護基」においては、好適には、「脂肪族アシル
基」、「芳香族アシル基」、「1乃至3個のアリール基
で置換されたメチル基」、「低級アルキル、低級アルコ
キシ、ハロゲン、シアノ基でアリール環が置換された1
乃至3個のアリール基で置換されたメチル基」又は「シ
リル基」であり、さらに、好適には、アセチル基、ベン
ゾイル基、ベンジル基、p−メトキシベンゾイル基、ジ
メトキシトリチル基、モノメトキシトリチル基又はtert
-ブチルジフェニルシリル基であり、R3及びR4又はα
群の「核酸合成の保護基で保護された水酸基」の保護基
においては、好適には、「1乃至3個のアリール基で置
換されたメチル基」、「ハロゲン原子、低級アルコキシ
基又はニトロ基で置換されたアリール基」、「低級アル
キル基」又は「低級アルケニル基」であり、さらに好適
には、ベンジル基、2-クロロフェニル基、4‐クロロフ
ェニル基又は2-プロペニル基である。
合成の保護基で保護されたリン酸基」の保護基とは、核
酸合成の際に安定してリン酸基を保護し得るものであれ
ば、特に限定はないが、具体的には、酸性又は中性条件
で安定であり、加水素分解、加水分解、電気分解及び光
分解のような化学的方法により開裂し得る保護基のこと
をいい、そのような保護基としては、例えば、メチル、
エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イ
ソブチル、s−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、
イソペンチル、2−メチルブチル、ネオペンチル、1−
エチルプロピル、n−ヘキシル、イソヘキシル、4−メ
チルペンチル、3−メチルペンチル、2−メチルペンチ
ル、1−メチルペンチル、3,3−ジメチルブチル、
2,2−ジメチルブチル、1,1−ジメチルブチル、
1,2−ジメチルブチル、1,3−ジメチルブチル、
2,3−ジメチルブチル、2−エチルブチルのような
「低級アルキル基」;2−シアノエチル、2−シアノ−
1,1−ジメチルエチルのような「シアノ化低級アルキ
ル基」;2−メチルジフェニルシリルエチル、2−トリ
メチルシリルエチル、2−トリフェニルシリルエチルの
ような「シリル基で置換されたエチル基」;2,2,2
−トリクロロエチル、2,2,2−トリブロモエチル、
2,2,2−トリフルオロエチル、2,2,2−トリク
ロロ−1、1−ジメチルエチルのような「ハロゲン化低
級アルキル基」;エテニル、1−プロペニル、2−プロ
ペニル、1−メチル−2−プロペニル、1−メチル−1
−プロペニル、2−メチル−1−プロペニル、2−メチ
ル−2−プロペニル、2−エチル−2−プロペニル、1
−ブテニル、2−ブテニル、1−メチル−2−ブテニ
ル、1−メチル−1−ブテニル、3−メチル−2−ブテ
ニル、1−エチル−2−ブテニル、3−ブテニル、1−
メチル−3−ブテニル、2−メチル−3−ブテニル、1
−エチル−3−ブテニル、1−ペンテニル、2−ペンテ
ニル、1−メチル−2−ペンテニル、2−メチル−2−
ペンテニル、3−ペンテニル、1−メチル−3−ペンテ
ニル、2−メチル−3−ペンテニル、4−ペンテニル、
1−メチル−4−ペンテニル、2−メチル−4−ペンテ
ニル、1−ヘキセニル、2−ヘキセニル、3−ヘキセニ
ル、4−ヘキセニル、5−ヘキセニルのような「低級ア
ルケニル基」;シクロプロピル、シクロブチル、シクロ
ペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、ノルボル
ニル、アダマンチルのような「シクロアルキル基」;2
−シアノブテニルのような「シアノ化低級アルケニル
基」;ベンジル、α−ナフチルメチル、β−ナフチルメ
チル、インデニルメチル、フェナンスレニルメチル、ア
ントラセニルメチル、ジフェニルメチル、トリフェニル
メチル、1−フェネチル、2−フェネチル、1−ナフチ
ルエチル、2−ナフチルエチル、1−フェニルプロピ
ル、2−フェニルプロピル、3−フェニルプロピル、1
−ナフチルプロピル、2−ナフチルプロピル、3−ナフ
チルプロピル、1−フェニルブチル、2−フェニルブチ
ル、3−フェニルブチル、4−フェニルブチル、1−ナ
フチルブチル、2−ナフチルブチル、3−ナフチルブチ
ル、4−ナフチルブチル、1−フェニルペンチル、2−
フェニルペンチル、3−フェニルペンチル、4−フェニ
ルペンチル、5−フェニルペンチル、1−ナフチルペン
チル、2−ナフチルペンチル、3−ナフチルペンチル、
4−ナフチルペンチル、5−ナフチルペンチル、1−フ
ェニルヘキシル、2−フェニルヘキシル、3−フェニル
ヘキシル、4−フェニルヘキシル、5−フェニルヘキシ
ル、6−フェニルヘキシル、1−ナフチルヘキシル、2
−ナフチルヘキシル、3−ナフチルヘキシル、4−ナフ
チルヘキシル、5−ナフチルヘキシル、6−ナフチルヘ
キシルのような「アラルキル基」;4−クロロベンジ
ル、2−(4−ニトロフェニル)エチル、o−ニトロベ
ンジル、4−ニトロベンジル、2、4−ジニトロベンジ
ル、4−クロロ−2−ニトロベンジルのような「ニトロ
基、ハロゲン原子でアリール環が置換されたアラルキル
基」;フェニル、インデニル、ナフチル、フェナンスレ
ニル、アントラセニルのような「アリール基」;2−メ
チルフェニル、2,6−ジメチルフェニル、2−クロロ
フェニル,4−クロロフェニル、2,4−ジクロロフェ
ニル、2,5−ジクロロフェニル、2−ブロモフェニ
ル、4−ニトロフェニル、4−クロロ−2−ニトロフェ
ニルのような「低級アルキル基、ハロゲン原子、ニトロ
基で置換されたアリール基」を挙げる事ができ、好適に
は、「低級アルキル基」、「シアノ基で置換された低級
アルキル基」、「アラルキル基」、「ニトロ基、ハロゲ
ン原子でアリール環が置換されたアラルキル基」又は
「低級アルキル基、ハロゲン原子、ニトロ基で置換され
たアリール基」であり、さらに好適には、2−シアノエ
チル基、2,2,2−トリクロロエチル基、ベンジル
基、2-クロロフェニル基又は4‐クロロフェニル基であ
る。
R4又はα群の「炭素数1乃至4個のアルコキシ基」と
しては、例えば、メトキシ、エトキシ、n−プロポキ
シ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキシ、s
−ブトキシ又はtert−ブトキシをあげることができ、好
適には、メトキシ又はエトキシ基である。
R4又は「核酸合成の保護基で保護されたメルカプト
基」の保護基としては、核酸合成の際に安定してメルカ
プト基を保護し得るものであれば、特に限定はないが、
具体的には、酸性又は中性条件で安定であり、加水素分
解、加水分解、電気分解及び光分解のような化学的方法
により開裂し得る保護基をいい、例えば、上記水酸基の
保護基としてあげたものの他、メチルチオ、エチルチ
オ、tert−ブチルチオのようなアルキルチオ基、ベンジ
ルチオのようなアリールチオ基等の「ジスルフィドを形
成する基」をあげることができ、好適には、「脂肪族ア
シル基」又は「芳香族アシル基」であり、さらに、好適
には、ベンゾイル基である。
R4又はα群の「炭素数1乃至4個のアルキルチオ基」
としては、例えば、メチルチオ、エチルチオ、プロピル
チオ、イソプロピルチオ、ブチルチオ、イソブチルチ
オ、s−ブチルチオ、tert−ブチルチオをあげることが
でき、好適には、メチルチオ又はエチルチオ基である。
R4又はα群の「核酸合成の保護基で保護されたアミノ
基」の保護基としては、核酸合成の際に安定してアミノ
基を保護し得るものであれば、特に限定はないが、具体
的には、酸性又は中性条件で安定であり、加水素分解、
加水分解、電気分解及び光分解のような化学的方法によ
り開裂し得る保護基をいい、例えば、ホルミル、アセチ
ル、プロピオニル、ブチリル、イソブチリル、ペンタノ
イル、ピバロイル、バレリル、イソバレリル、オクタノ
イル、ノナノイル、デカノイル、3−メチルノナノイ
ル、8−メチルノナノイル、3−エチルオクタノイル、
3,7−ジメチルオクタノイル、ウンデカノイル、ドデ
カノイル、トリデカノイル、テトラデカノイル、ペンタ
デカノイル、ヘキサデカノイル、1−メチルペンタデカ
ノイル、14−メチルペンタデカノイル、13,13−
ジメチルテトラデカノイル、ヘプタデカノイル、15−
メチルヘキサデカノイル、オクタデカノイル、1−メチ
ルヘプタデカノイル、ノナデカノイル、アイコサノイル
及びヘナイコサノイルのようなアルキルカルボニル基、
スクシノイル、グルタロイル、アジポイルのようなカル
ボキシ化アルキルカルボニル基、クロロアセチル、ジク
ロロアセチル、トリクロロアセチル、トリフルオロアセ
チルのようなハロゲノ低級アルキルカルボニル基、メト
キシアセチルのような低級アルコキシ低級アルキルカル
ボニル基、(E)−2−メチル-2−ブテノイルのような
不飽和アルキルカルボニル基等の「脂肪族アシル基」;
ベンゾイル、α−ナフトイル、β−ナフトイルのような
アリールカルボニル基、2−ブロモベンゾイル、4−ク
ロロベンゾイルのようなハロゲノアリールカルボニル
基、2,4,6-トリメチルベンゾイル、4−トルオイ
ルのような低級アルキル化アリールカルボニル基、4−
アニソイルのような低級アルコキシ化アリールカルボニ
ル基、2−カルボキシベンゾイル、3−カルボキシベン
ゾイル、4−カルボキシベンゾイルのようなカルボキシ
化アリールカルボニル基、4−ニトロベンゾイル、2−
ニトロベンゾイルのようなニトロ化アリールカルボニル
基;2−(メトキシカルボニル) ベンゾイルのような低
級アルコキシカルボニル化アリールカルボニル基、4−
フェニルベンゾイルのようなアリール化アリールカルボ
ニル基等の「芳香族アシル基」;メトキシカルボニル、
エトキシカルボニル、t-ブトキシカルボニル、イソブト
キシカルボニルのような「低級アルコキシカルボニル
基」;2,2,2−トリクロロエトキシカルボニル、2
−トリメチルシリルエトキシカルボニルのような「ハロ
ゲン又はトリ低級アルキルシリル基で置換された低級ア
ルコキシカルボニル基」;ビニルオキシカルボニル、ア
リールオキシカルボニルのような「アルケニルオキシカ
ルボニル基」;ベンジルオキシカルボニル、4−メトキ
シベンジルオキシカルボニル、3,4−ジメトキシベン
ジルオキシカルボニル、2−ニトロベンジルオキシカル
ボニル、4−ニトロベンジルオキシカルボニルのような
1乃至2個の「低級アルコキシ又はニトロ基でアリール
環が置換されていてもよいアラルキルオキシカルボニル
基」をあげることができ、好適には、「脂肪族アシル
基」又は「芳香族アシル基」であり、さらに好適には、
ベンゾイル基である。
R4又はα群の「炭素数1乃至4個のアルキル基で置換
されたアミノ基」としては、例えば、メチルアミノ、エ
チルアミノ、プロピルアミノ、イソプロピルアミノ、ブ
チルアミノ、イソブチルアミノ、s−ブチルアミノ、te
rt−ブチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、
ジプロピルアミノ、ジイソプロピルアミノ、ジブチルア
ミノ、ジイソブチルアミノ、ジ(s−ブチル)アミノ、
ジ(tert−ブチル)アミノをあげることができ、好適に
は、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ、ジ
エチルアミノまたはジイソプロピルアミノ基である。
数1乃至5個のシアノアルコキシ基」とは、上記「炭素
数1乃至4個のアルコキシ基」にシアノ基が置換した基
をいい、その様な基としては、例えば、例えば、シアノ
メトキシ、2−シアノエトキシ、3−シアノプロポキ
シ、4−シアノブトキシ、3−シアノ−2メチルプロポ
キシ、又は1−シアノメチル−1,1−ジメチルメトキ
シをあげることができ、好適には、2−シアノエトキシ
基である。
「炭素数1乃至4個のアルキル基」としては、例えば、
メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イ
ソブチル、s−ブチル、tert−ブチルをあげることがで
き、好適には、メチル又はエチル基である。
「ハロゲン原子」としては、例えば、フッ素原子、塩素
原子、臭素原子又はヨウ素原子をあげることができ、好
適には、フッ素原子又は塩素原子である。
リン−9−イル基」及び「置換プリン−9−イル基」全
体で、好適な基は、6−アミノプリン−9−イル(すな
わち、アデニニル)、アミノ基が核酸合成の保護基で保
護された6−アミノプリン−9−イル、2,6−ジアミ
ノプリン−9−イル、2−アミノ−6−クロロプリン−
9−イル、アミノ基が核酸合成の保護基で保護された2
−アミノ−6−クロロプリン−9−イル、2−アミノ−
6−フルオロプリン−9−イル、アミノ基が核酸合成の
保護基で保護された2−アミノ−6−フルオロプリン−
9−イル、2−アミノ−6−ブロモプリン−9−イル、
アミノ基が核酸合成の保護基で保護された2−アミノ−
6−ブロモプリン−9−イル、2−アミノ−6−ヒドロ
キシプリン−9−イル(すなわち、グアニニル)、アミ
ノ基が核酸合成の保護基で保護された2−アミノ−6−
ヒドロキシプリン−9−イル、アミノ基及び水酸基が核
酸合成の保護基で保護された2−アミノ−6−ヒドロキ
シプリン−9−イル、6−アミノ−2−メトキシプリン
−9−イル、6−アミノ−2−クロロプリン−9−イ
ル、6−アミノ−2−フルオロプリン−9−イル、2,
6−ジメトキシプリン−9−イル、2,6−ジクロロプ
リン−9−イル又は6−メルカプトプリン−9−イル基
であり、さらに好適には、6−ベンゾイルアミノプリン
−9−イル、アデニニル、2−イソブチリルアミノ−6
−ヒドロキシプリン−9−イル又はグアニニル基であ
る。
−オキソ−1,2−ジヒドロピリミジン−1−イル基」及
び「置換2−オキソ−1,2−ジヒドロピリミジン−1−
イル基」全体で、好適な基は、2−オキソ−4−アミノ
−1,2−ジヒドロピリミジン−1−イル(すなわち、シ
トシニル)、アミノ基が核酸合成の保護基で保護された
2−オキソ−4−アミノ−1,2−ジヒドロピリミジン−
1−イル、2−オキソ−4−アミノ−5−フルオロ−1,
2−ジヒドロピリミジン−1−イル、アミノ基が核酸合
成の保護基で保護された2−オキソ−4−アミノ−5−
フルオロ−1,2−ジヒドロピリミジン−1−イル、4−
アミノ−2−オキソ−5−クロロ−1,2−ジヒドロピリ
ミジン−1−イル、2−オキソ−4−メトキシ−1,2−
ジヒドロピリミジン−1−イル、2−オキソ−4−メル
カプト−1,2−ジヒドロピリミジン−1−イル、2−オ
キソ−4−ヒドロキシ−1,2−ジヒドロピリミジン−1−
イル(すなわち、ウラシニル)、2−オキソ−4−ヒド
ロキシ−5−メチルピリミジン−1−イル(すなわち、
チミニル)又は4−アミノ−5−メチル−2−オキソ−
1,2−ジヒドロピリミジン−1−イル(すなわち、5−
メチルシトシニル)基であり、さらに好適には、2−オ
キソ−4−ベンゾイルアミノ−1,2−ジヒドロピリミジ
ン−1−イル、シトシニル、チミニル、ウラシニル、2
−オキソ−4−ベンゾイルアミノ−5−メチル−1,2−
ジヒドロピリミジン−1−イル、又は5−メチルシトシ
ニル基である。
ピリミジン塩基と糖が結合した「ヌクレオシド」のう
ち、非天然型のものを言う。
又は異なる上記「ヌクレオシド」がリン酸ジエステル結
合で2乃至50個結合した「オリゴヌクレオチド」の非
天然型誘導体をいい、そのような類縁体としては、好適
には、糖部分が修飾された糖誘導体;リン酸ジエステル
結合部分がチオエート化されたチオエート誘導体;末端
のリン酸部分がエステル化されたエステル体;プリン塩
基上のアミノ基がアミド化されたアミド体を挙げること
ができ、さらに好適には、糖部分が修飾された糖誘導体
及びリン酸ジエステル結合部分がチオエート化されたチ
オエート誘導体を挙げる事が出来る。
は、塩にすることができるので、その塩をいい、そのよ
うな塩としては、好適にはナトリウム塩、カリウム塩、
リチウム塩のようなアルカリ金属塩、カルシウム塩、マ
グネシウム塩のようなアルカリ土類金属塩、アルミニウ
ム塩、鉄塩、亜鉛塩、銅塩、ニッケル塩、コバルト塩等
の金属塩;アンモニウム塩のような無機塩、t−オクチ
ルアミン塩、ジベンジルアミン塩、モルホリン塩、グル
コサミン塩、フェニルグリシンアルキルエステル塩、エ
チレンジアミン塩、N−メチルグルカミン塩、グアニジ
ン塩、ジエチルアミン塩、トリエチルアミン塩、ジシク
ロヘキシルアミン塩、N,N’−ジベンジルエチレンジ
アミン塩、クロロプロカイン塩、プロカイン塩、ジエタ
ノールアミン塩、N−ベンジル−フェネチルアミン塩、
ピペラジン塩、テトラメチルアンモニウム塩、トリス
(ヒドロキシメチル)アミノメタン塩のような有機塩等
のアミン塩;弗化水素酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、沃
化水素酸塩のようなハロゲン原子化水素酸塩、硝酸塩、
過塩素酸塩、硫酸塩、燐酸塩等の無機酸塩;メタンスル
ホン酸塩、トリフルオロメタンスルホン酸塩、エタンス
ルホン酸塩のような低級アルカンスルホン酸塩、ベンゼ
ンスルホン酸塩、p-トルエンスルホン酸塩のようなアリ
−ルスルホン酸塩、酢酸塩、りんご酸塩、フマ−ル酸
塩、コハク酸塩、クエン酸塩、酒石酸塩、蓚酸塩、マレ
イン酸塩等の有機酸塩;及び、グリシン塩、リジン塩、
アルギニン塩、オルニチン塩、グルタミン酸塩、アスパ
ラギン酸塩のようなアミノ酸塩を挙げることができる。
のオリゴヌクレオチド類縁体は、塩にすることができる
ので、その塩をいい、そのような塩としては、好適には
ナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩のようなアルカ
リ金属塩、カルシウム塩、マグネシウム塩のようなアル
カリ土類金属塩、アルミニウム塩、鉄塩、亜鉛塩、銅
塩、ニッケル塩、コバルト塩等の金属塩;アンモニウム
塩のような無機塩、t−オクチルアミン塩、ジベンジル
アミン塩、モルホリン塩、グルコサミン塩、フェニルグ
リシンアルキルエステル塩、エチレンジアミン塩、N−
メチルグルカミン塩、グアニジン塩、ジエチルアミン
塩、トリエチルアミン塩、ジシクロヘキシルアミン塩、
N,N’−ジベンジルエチレンジアミン塩、クロロプロ
カイン塩、プロカイン塩、ジエタノールアミン塩、N−
ベンジル−フェネチルアミン塩、ピペラジン塩、テトラ
メチルアンモニウム塩、トリス(ヒドロキシメチル)ア
ミノメタン塩のような有機塩等のアミン塩;弗化水素酸
塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、沃化水素酸塩のようなハロ
ゲン原子化水素酸塩、硝酸塩、過塩素酸塩、硫酸塩、燐
酸塩等の無機酸塩;メタンスルホン酸塩、トリフルオロ
メタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩のような低級
アルカンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p-トル
エンスルホン酸塩のようなアリ−ルスルホン酸塩、酢酸
塩、りんご酸塩、フマ−ル酸塩、コハク酸塩、クエン酸
塩、酒石酸塩、蓚酸塩、マレイン酸塩等の有機酸塩;及
び、グリシン塩、リジン塩、アルギニン塩、オルニチン
塩、グルタミン酸塩、アスパラギン酸塩のようなアミノ
酸塩を挙げることができる。
好適な化合物としては、(1)R1が、水素原子、脂肪
族アシル基、芳香族アシル基、1乃至3個のアリール基
で置換されたメチル基、低級アルキル、低級アルコキ
シ、ハロゲン若しくはシアノ基でアリール環が置換され
た1乃至3個のアリール基で置換されたメチル基、又
は、シリル基である化合物及びその塩、(2)R1が、
水素原子、アセチル基、ベンゾイル基、ベンジル基、p
−メトキシベンジル基、ジメトキシトリチル基、モノメ
トキシトリチル基又はtert-ブチルジフェニルシリル基
である化合物及びその塩、(3)R2が、水素原子、脂
肪族アシル基、芳香族アシル基、1乃至3個のアリール
基で置換されたメチル基、低級アルキル、低級アルコキ
シ、ハロゲン若しくはシアノ基でアリール環が置換され
た1乃至3個のアリール基で置換されたメチル基、シリ
ル基、ホスホロアミダイト基、ホスホニル基、リン酸基
又は核酸合成の保護基で保護されたリン酸基である化合
物及びその塩、(4)R2が、水素原子、アセチル基、
ベンゾイル基、ベンジル基、p−メトキシベンジル基、
tert-ブチルジフェニルシリル基、-P(OC2H4CN)(NCH(C
H3)2)、-P(OCH3)(NCH(CH3)2)、ホスホニル基、又は、2
−クロロフェニル若しくは4−クロロフェニルリン酸基
である化合物及びその塩、(5)Aが、メチレン基であ
る化合物及びその塩、(6)Bが、6−アミノプリン−
9−イル(すなわち、アデニニル)、アミノ基が核酸合
成の保護基で保護された6−アミノプリン−9−イル、
2,6−ジアミノプリン−9−イル、2−アミノ−6−
クロロプリン−9−イル、アミノ基が核酸合成の保護基
で保護された2−アミノ−6−クロロプリン−9−イ
ル、2−アミノ−6−フルオロプリン−9−イル、アミ
ノ基が核酸合成の保護基で保護された2−アミノ−6−
フルオロプリン−9−イル、2−アミノ−6−ブロモプ
リン−9−イル、アミノ基が核酸合成の保護基で保護さ
れた2−アミノ−6−ブロモプリン−9−イル、2−ア
ミノ−6−ヒドロキシプリン−9−イル(すなわち、グ
アニニル)、アミノ基が核酸合成の保護基で保護された
2−アミノ−6−ヒドロキシプリン−9−イル、アミノ
基及び水酸基が核酸合成の保護基で保護された2−アミ
ノ−6−ヒドロキシプリン−9−イル、6−アミノ−2
−メトキシプリン−9−イル、6−アミノ−2−クロロ
プリン−9−イル、6−アミノ−2−フルオロプリン−
9−イル、2,6−ジメトキシプリン−9−イル、2,
6−ジクロロプリン−9−イル、6−メルカプトプリン
−9−イル、2−オキソ−4−アミノ−1,2−ジヒドロ
ピリミジン−1−イル(すなわち、シトシニル)、アミ
ノ基が核酸合成の保護基で保護された2−オキソ−4−
アミノ−1,2−ジヒドロピリミジン−1−イル、2−オ
キソ−4−アミノ−5−フルオロ−1,2−ジヒドロピリ
ミジン−1−イル、アミノ基が核酸合成の保護基で保護
された2−オキソ−4−アミノ−5−フルオロ−1,2−
ジヒドロピリミジン−1−イル、4−アミノ−2−オキ
ソ−5−クロロ−1,2−ジヒドロピリミジン−1−イ
ル、2−オキソ−4−メトキシ−1,2−ジヒドロピリミ
ジン−1−イル、2−オキソ−4−メルカプト−1,2−
ジヒドロピリミジン−1−イル、2−オキソ−4−ヒド
ロキシ−1,2−ジヒドロピリミジン−1−イル(すなわ
ち、ウラシニル)、2−オキソ−4−ヒドロキシ−5−
メチルピリミジン−1−イル(すなわち、チミニル)、
4−アミノ−5−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロ
ピリミジン−1−イル(すなわち、5−メチルシトシニ
ル)基又はアミノ基が核酸合成の保護基で保護された4
−アミノ−5−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピ
リミジン−1−イル基である化合物及びその塩、(7)
Bが、6−ベンゾイルアミノプリン−9−イル、アデニ
ニル、2−イソブチリルアミノ−6−ヒドロキシプリン
−9−イル、グアニニル、2−オキソ−4−ベンゾイル
アミノ−1,2−ジヒドロピリミジン−1−イル、シトシ
ニル、2−オキソ−5−メチル−4−ベンゾイルアミノ
−1,2−ジヒドロピリミジン−1−イル、5−メチルシ
トシニル、ウラシニル又はチミニル基である化合物及び
その塩をあげることができる。
(4)又は(6)乃至(7)は、番号が大きくなるに従
って、より好適な化合物を示し、一般式(1)におい
て、R1を(1)乃至(2)から任意に選択し、R2を
(3)乃至(4)から任意に選択し、Aを(5)から任
意に選択し、Bを(6)乃至(7)から任意に選択し、
又、これらを任意に組み合わせて得られた化合物および
その塩も好適であり、特に好適な組み合わせは、(2)-
(3)-(5)-(6)、(2)-(3)-(5)-(7)、(2)-(4)-(5)-(6)及び
(2)-(4)-(5)-(7)であり、更に好適には、下記群から選
択される化合物及びその塩である。 (化合物群)3’-O,4’-C-エチレングアノシン、3’
-O,4’-C-エチレンアデノシン、5’-O-ジメトキシ
トリチル-3’-O,4’-C-エチレン-6-N-ベンゾイル
アデノシン、5’-O-ジメトキシトリチル-3’-O,
4’-C-エチレン-2-N-イソブチリルグアノシン、
3’-O,4’-C-エチレン-2-N-イソブチリルグアノ
シン、3’-O,4’-C-エチレン-6-N-ベンゾイルア
デノシン、5'-O-ジメトキシトリチル‐3’-O,4’-
C-エチレン-6-N-ベンゾイルアデノシン‐2'-O‐
(2‐シアノエチル N,N−ジイソプロピル)ホスホ
ロアミダイト 5'-O-ジメトキシトリチル‐3’-O,4’-C-エチレン
-2-N-イソブチリルグアノシン‐2'-O‐(2‐シア
ノエチル N,N−ジイソプロピル)ホスホロアミダイ
ト 3’-O,4’-C-エチレンウリジン、3’-O,4’-C-
エチレン−5−メチルウリジン、3’-O,4’-C-エチ
レンシチジン、3’-O,4’-C-エチレン-5-メチルシ
チジン、2’,5’-ジ-O-ベンジル-3’-O,4’-C-
エチレンウリジン、5’-O-ジメトキシトリチル-3’-
O,4’-C-エチレンウリジン、5’-O-ジメトキシト
リチル-3’-O,4’-C-エチレン-5−メチルウリジ
ン、5’-O-ジメトキシトリチル-3’-O,4’-C-エ
チレン-4-N-ベンゾイルシチジン、5’-O-ジメトキ
シトリチル-3’-O,4’-C-エチレン-4-N-ベンゾイ
ル-5-メチルシチジン、3’-O,4’-C-エチレン-4-
N-ベンゾイルシチジン、3’-O,4’-C-エチレン-4
-N-ベンゾイル-5-メチルシチジン、5'-O-ジメトキシ
トリチル‐3’-O,4’-C-エチレン-ウリジン‐2'-
O‐(2‐シアノエチル N,N−ジイソプロピル)ホ
スホロアミダイト、5'-O-ジメトキシトリチル‐3’-
O,4’-C-エチレン-5−メチルウリジン-2'-O‐(2
‐シアノエチル N,N−ジイソプロピル)ホスホロア
ミダイト、5'-O-ジメトキシトリチル‐3’-O,4’-
C-エチレン-4-N-ベンゾイルシチジン‐2'-O‐(2
‐シアノエチル N,N−ジイソプロピル)ホスホロア
ミダイト、及び、5'-O-ジメトキシトリチル‐3’-O,
4’-C-エチレン-4-N-ベンゾイル−5−メチルシチ
ジン‐2'-O‐(2‐シアノエチル N,N−ジイソプ
ロピル)ホスホロアミダイト。
又は2以上含有するオリゴヌクレオチド類縁体及びその
薬理学上許容される塩のうち、好適なものとしては、
(8)Aが、メチレン基であるオリゴヌクレオチド類縁
体及びその薬理学上許容される塩、(9)Bが、6−ア
ミノプリン−9−イル(すなわち、アデニニル)、アミ
ノ基が核酸合成の保護基で保護された6−アミノプリン
−9−イル、2,6−ジアミノプリン−9−イル、2−
アミノ−6−クロロプリン−9−イル、アミノ基が核酸
合成の保護基で保護された2−アミノ−6−クロロプリ
ン−9−イル、2−アミノ−6−フルオロプリン−9−
イル、アミノ基が核酸合成の保護基で保護された2−ア
ミノ−6−フルオロプリン−9−イル、2−アミノ−6
−ブロモプリン−9−イル、アミノ基が核酸合成の保護
基で保護された2−アミノ−6−ブロモプリン−9−イ
ル、2−アミノ−6−ヒドロキシプリン−9−イル(す
なわち、グアニニル)、アミノ基が核酸合成の保護基で
保護された2−アミノ−6−ヒドロキシプリン−9−イ
ル、アミノ基及び水酸基が保護された2−アミノ−6−
ヒドロキシプリン−9−イル、6−アミノ−2−メトキ
シプリン−9−イル、6−アミノ−2−クロロプリン−
9−イル、6−アミノ−2−フルオロプリン−9−イ
ル、2,6−ジメトキシプリン−9−イル、2,6−ジ
クロロプリン−9−イル、6−メルカプトプリン−9−
イル、2−オキソ−4−アミノ−1,2−ジヒドロピリミ
ジン−1−イル(すなわち、シトシニル)、アミノ基が
核酸合成の保護基で保護された2−オキソ−4−アミノ
−1,2−ジヒドロピリミジン−1−イル、2−オキソ−
4−アミノ−5−フルオロ−1,2−ジヒドロピリミジン
−1−イル、アミノ基が核酸合成の保護基で保護された
2−オキソ−4−アミノ−5−フルオロ−1,2−ジヒド
ロピリミジン−1−イル、4−アミノ−2−オキソ−5
−クロロ−1,2−ジヒドロピリミジン−1−イル、2−
オキソ−4−メトキシ−1,2−ジヒドロピリミジン−1
−イル、2−オキソ−4−メルカプト−1,2−ジヒドロ
ピリミジン−1−イル、2−オキソ−4−ヒドロキシ−
1,2−ジヒドロピリミジン−1−イル(すなわち、ウラシ
ニル)、2−オキソ−4−ヒドロキシ−5−メチルピリ
ミジン−1−イル(すなわち、チミニル)、4−アミノ
−5−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリミジン
−1−イル(すなわち、5−メチルシトシニル)基又は
アミノ基が核酸合成の保護基で保護された4−アミノ−
5−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリミジン−
1−イル基であるオリゴヌクレオチド類縁体及びその薬
理学上許容される塩、(10)Bが、6−ベンゾイルア
ミノプリン−9−イル、アデニニル、2−イソブチリル
アミノ−6−ヒドロキシプリン−9−イル、グアニニ
ル、2−オキソ−4−ベンゾイルアミノ−1,2−ジヒド
ロピリミジン−1−イル、シトシニル、2−オキソ−5
−メチル−4−ベンゾイルアミノ−1,2−ジヒドロピリ
ミジン−1−イル、5−メチルシトシニル、ウラシニル
又はチミニル基であるオリゴヌクレオチド類縁体及びそ
の薬理学上許容される塩をあげることができる。
きくなるに従って、より好適なオリゴヌクレオチド類縁
体を示し、一般式(2)において、Aを(8)から任意
に選択し、Bを(9)乃至(10)から任意に選択し、
又、これらを任意に組み合わせて得られたオリゴヌクレ
オチド類縁体およびその薬理学上許容される塩も好適で
あり、特に好適な組み合わせは(8)-(9)及び(8)-(10)で
ある。
る、具体的な化合物を表1及び表2に例示する。但し、
本発明の化合物は、これらに限定されるものではない。
を示し、Bnは、ベンジル基を示し、Bzは、ベンゾイ
ル基を示し、PMBは、p−メトキシベンジル基を示
し、Trは、トリフェニルメチル基を示し、MMTr
は、4−メトキシトリフェニルメチル(モノメトキシト
リチル)基を示し、DMTrは、4,4’−ジメトキシ
トリフェニルメチル(ジメトキシトリチル)基を示し、
TMTrは、4,4’,4’’−トリメトキシトリフェ
ニルメチル(トリメトキシトリチル)基を示し、TMS
は、トリメチルシリル基を示し、TBDMSは、tert−
ブチルジメチルシリル基を示し、TBDPSは、tert−
ブチルジフェニルシリル基を示し、TIPSは、トリイ
ソプロピルシリル基を示す。
−7)、(1−23)、(1−24)、(1−31)、
(1−32)、(1−35)、(1−36)、(1−3
7)、(1−39)、(1−41)、(1−43)、
(1−49)、(1−51)、(1−67)、(1−6
8)、(1−75)、(1−76)、(1−79)、
(1−80)、(1−81)、(1−83)、(1−8
5)、(1−87)、(1−93)、(1−95)、
(1−111)、(1−112)、(1−115)、
(1−116)、(1−119)、(1−120)、
(1−123)、(1−124)、(1−125)、
(1−127)、(1−129)、(1−131)、
(1−137)、(1−139)、(1−155)、
(1−156)、(1−163)、(1−164)、
(1−167)、(1−168)、(1−169)、
(1−171)、(1−173)、(1−175)、
(1−177)、(1−178)、(1−185)、
(1−186)、(1−193)、(1−194)、
(1−201)、(1−202)、(2−1)、(2−
2)、(2−3)、(2−4)、(2−10)、(2−
15)、(2−16)、(2−17)、(2−19)、
(2−22)、(2−27)、(2−28)、(2−2
9)、(2−31)、(2−34)、(2−39)、
(2−40)、(2−41)、(2−43)、(2−4
6)、(2−51)、(2−52)、(2−53)、
(2−55)、(2−57)、(2−58)、(2−5
9)、(2−60)、(2−66)、(2−71)、
(2−72)、(2−73)、(2−75)、(2−7
8)、(2−83)、(2−84)、(2−85)、
(2−87)、(2−90)、(2−95)、(2−9
6)、(2−97)、(2−99)、(2−102)、
(2−107)、(2−108)、(2−109)、
(2−111)、(2−113)、(2−114)、
(2−115)、(2−116)、(2−122)、
(2−127)、(2−128)、(2−129)、
(2−131)、(2−134)、(2−139)、
(2−140)、(2−141)、(2−143)、
(2−146)、(2−151)、(2−152)、
(2−153)、(2−155)、(2−158)、
(2−163)、(2−164)、(2−165)、
(2−167)、(2−169)、(2−170)、
(2−171)、(2−172)、(2−178)、
(2−183)、(2−184)、(2−185)、
(2−187)、(2−190)、(2−195)、
(2−196)、(2−197)、(2−199)、
(2−202)、(2−207)、(2−208)、
(2−209)、(2−211)、(2−214)、
(2−219)、(2−220)、(2−221)、
(2−223)、(2−225)、(2−226)、
(2−233)、(2−234)、(2−235)又は
(2−236)であり、さらに好適には、3’-O,4’
-C-エチレングアノシン(1−5)、3’-O,4’-C-
エチレンアデノシン(1−7)、5’-O-ジメトキシト
リチル-3’-O,4’-C-エチレン-6-N−ベンゾイル
アデノシン (1−31)、5’-O-ジメトキシトリチ
ル-3’-O,4’-C-エチレン-2-N−イソブチリルグ
アノシン(1−35)、3’-O,4’-C-エチレン-2-
N−イソブチリルグアノシン(1−177)、3’-O,
4’-C-エチレン-6-N−ベンゾイルアデノシン(1−
178)、5'-O-ジメトキシトリチル‐3’-O,4’-
C-エチレン-2-N-イソブチリルグアノシン‐2'-O‐
(2‐シアノエチル N,N−ジイソプロピル)ホスホ
ロアミダイト(1−185)、5'-O-ジメトキシトリチ
ル‐3’-O,4’-C-エチレン-6-N-ベンゾイルアデ
ノシン‐2'-O‐(2‐シアノエチル N,N−ジイソ
プロピル)ホスホロアミダイト(1−186)、3’-
O,4’-C-エチレンウリジン(2−1)、3’-O,
4’-C-エチレン5−メチルウリジン(2−2)、3’-
O,4’-C-エチレンシチジン(2−3)、3’-O,
4’-C-エチレン-5-メチルシチジン(2−4)、
2’,5’-ジ-O-ベンジル-3’-O,4’-C-エチレン
ウリジン(2−10)、5’-O-ジメトキシトリチル-
3’-O,4’-C-エチレンウリジン(2−15)、5’
-O-ジメトキシトリチル-3’-O,4’-C-エチレン-5
−メチルウリジン(2−27)、5’-O-ジメトキシト
リチル-3’-O,4’-C-エチレン-4-N−ベンゾイル
シチジン(2−39)、5’-O-ジメトキシトリチル-
3’-O,4’-C-エチレン-4-N−ベンゾイル-5-メチ
ルシチジン(2−51)、3’-O,4’-C-エチレン-
4-N−ベンゾイルシチジン(2−225)、3’-O,
4’-C-エチレン-4-N−ベンゾイル-5-メチルシチジ
ン(2−226)、5'-O-ジメトキシトリチル‐3’-
O,4’-C-エチレン-ウリジン‐2'-O‐(2‐シアノ
エチル N,N−ジイソプロピル)ホスホロアミダイト
(2−233)、5'-O-ジメトキシトリチル‐3’-O,
4’-C-エチレン-5−メチルウリジン-2'-O‐(2‐シ
アノエチル N,N−ジイソプロピル)ホスホロアミダ
イト(2−234)、5'-O-ジメトキシトリチル‐3’
-O,4’-C-エチレン-4-N-ベンゾイルシチジン‐2'-
O‐(2‐シアノエチル N,N−ジイソプロピル)ホ
スホロアミダイト(2−235)、又は、5'-O-ジメト
キシトリチル‐3’-O,4’-C-エチレン-4-N-ベン
ゾイル−5−メチルシチジン‐2'-O‐(2‐シアノエ
チル N,N−ジイソプロピル)ホスホロアミダイト
(2−236)である。
述べるA法又はB法により、製造することができる。
を示し、Zはアシル基を示し、Aは、前述と同意義を示
し、B1は、プリン−9−イル基、2−オキソ−1,2−ジ
ヒドロピリミジン−1−イル基又は前述のα群から選択
される置換基を有する置換プリン−9−イル基若しくは
2−オキソ−1,2−ジヒドロピリミジン−1−イル基を
示すが、アミノ基で置換されたものは除かれ、B2は、
プリン−9−イル基、2−オキソ−1,2−ジヒドロピリ
ミジン−1−イル基又は前述のα群から選択される置換
基を有する置換プリン−9−イル基若しくは2−オキソ
−1,2−ジヒドロピリミジン−1−イル基を示すが、核
酸合成の保護基で保護されたアミノ基で置換されたもの
は除かれ、R9は、酸素原子と共に脱離基を形成する基
を示す。
は、例えば、ホルミル、アセチル、プロピオニル、ブチ
リル、イソブチリル、ペンタノイル、ピバロイル、バレ
リル、イソバレリル、オクタノイル、ノナノイル、デカ
ノイル、3−メチルノナノイル、8−メチルノナノイ
ル、3−エチルオクタノイル、3,7−ジメチルオクタ
ノイル、ウンデカノイル、ドデカノイル、トリデカノイ
ル、テトラデカノイル、ペンタデカノイル、ヘキサデカ
ノイル、1−メチルペンタデカノイル、14−メチルペ
ンタデカノイル、13,13−ジメチルテトラデカノイ
ル、ヘプタデカノイル、15−メチルヘキサデカノイ
ル、オクタデカノイル、1−メチルヘプタデカノイル、
ノナデカノイル、アイコサノイル及びヘナイコサノイル
のようなアルキルカルボニル基、スクシノイル、グルタ
ロイル、アジポイルのようなカルボキシ化アルキルカル
ボニル基、クロロアセチル、ジクロロアセチル、トリク
ロロアセチル、トリフルオロアセチルのようなハロゲノ
低級アルキルカルボニル基、メトキシアセチルのような
低級アルコキシ低級アルキルカルボニル基、(E)−2
−メチル-2−ブテノイルのような不飽和アルキルカルボ
ニル基等の「脂肪族アシル基」;ベンゾイル、α−ナフ
トイル、β−ナフトイルのようなアリールカルボニル
基、2−ブロモベンゾイル、4−クロロベンゾイルのよ
うなハロゲノアリ−ルカルボニル基、2,4,6-トリ
メチルベンゾイル、4−トルオイルのような低級アルキ
ル化アリ−ルカルボニル基、4−アニソイルのような低
級アルコキシ化アリ−ルカルボニル基、2−カルボキシ
ベンゾイル、3−カルボキシベンゾイル、4−カルボキ
シベンゾイルのようなカルボキシ化アリ−ルカルボニル
基、4−ニトロベンゾイル、2−ニトロベンゾイルのよ
うなニトロ化アリ−ルカルボニル基;2−(メトキシカ
ルボニル) ベンゾイルのような低級アルコキシカルボニ
ル化アリ−ルカルボニル基、4−フェニルベンゾイルの
ようなアリ−ル化アリ−ルカルボニル基等の「芳香族ア
シル基」のような「アシル型」の保護基;メチル、エチ
ル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブ
チル、s−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、イソ
ペンチル、2−メチルブチル、ネオペンチル、1−エチ
ルプロピル、n−ヘキシル、イソヘキシル、4−メチル
ペンチル、3−メチルペンチル、2−メチルペンチル、
1−メチルペンチル、3,3−ジメチルブチル、2,2
−ジメチルブチル、1,1−ジメチルブチル、1,2−
ジメチルブチル、1,3−ジメチルブチル、2,3−ジ
メチルブチル、2−エチルブチルのような「低級アルキ
ル基」;エテニル、1−プロペニル、2−プロペニル、
1−メチル−2−プロペニル、1−メチル−1−プロペ
ニル、2−メチル−1−プロペニル、2−メチル−2−
プロペニル、2−エチル−2−プロペニル、1−ブテニ
ル、2−ブテニル、1−メチル−2−ブテニル、1−メ
チル−1−ブテニル、3−メチル−2−ブテニル、1−
エチル−2−ブテニル、3−ブテニル、1−メチル−3
−ブテニル、2−メチル−3−ブテニル、1−エチル−
3−ブテニル、1−ペンテニル、2−ペンテニル、1−
メチル−2−ペンテニル、2−メチル−2−ペンテニ
ル、3−ペンテニル、1−メチル−3−ペンテニル、2
−メチル−3−ペンテニル、4−ペンテニル、1−メチ
ル−4−ペンテニル、2−メチル−4−ペンテニル、1
−ヘキセニル、2−ヘキセニル、3−ヘキセニル、4−
ヘキセニル、5−ヘキセニルのような「低級アルケニル
基」;ベンゾイル、α−ナフトイル、β−ナフトイルの
ようなアリールカルボニル基、2−ブロモベンゾイル、
4−クロロベンゾイルのようなハロゲノアリールカルボ
ニル基、2,4,6-トリメチルベンゾイル、4−トル
オイルのような低級アルキル化アリールカルボニル基、
4−アニソイルのような低級アルコキシ化アリールカル
ボニル基、2−カルボキシベンゾイル、3−カルボキシ
ベンゾイル、4−カルボキシベンゾイルのようなカルボ
キシ化アリールカルボニル基、4−ニトロベンゾイル、
2−ニトロベンゾイルのようなニトロ化アリールカルボ
ニル基;2−(メトキシカルボニル) ベンゾイルのよう
な低級アルコキシカルボニル化アリールカルボニル基、
4−フェニルベンゾイルのようなアリール化アリールカ
ルボニル基のような「芳香族アシル基」;テトラヒドロ
ピラン-2−イル、3−ブロモテトラヒドロピラン-2−イ
ル、4−メトキシテトラヒドロピラン-4−イル、テトラ
ヒドロチオピラン-2−イル、4−メトキシテトラヒドロ
チオピラン-4−イルのような「テトラヒドロピラニル又
はテトラヒドロチオピラニル基」;テトラヒドロフラン
-2−イル、テトラヒドロチオフラン-2−イルのような
「テトラヒドロフラニル又はテトラヒドロチオフラニル
基」;トリメチルシリル、トリエチルシリル、イソプロ
ピルジメチルシリル、t-ブチルジメチルシリル、メチル
ジイソプロピルシリル、メチルジ-t−ブチルシリル、ト
リイソプロピルシリルのようなトリ低級アルキルシリル
基、ジフェニルメチルシリル、ジフェニルブチルシリ
ル、ジフェニルイソプロピルシリル、フェニルジイソプ
ロピルシリルのような1乃至2個のアリール基で置換さ
れたトリ低級アルキルシリル基のような「シリル基」;
メトキシメチル、1,1−ジメチル−1−メトキシメチ
ル、エトキシメチル、プロポキシメチル、イソプロポキ
シメチル、ブトキシメチル、t-ブトキシメチルのような
「低級アルコキシメチル基」;2−メトキシエトキシメ
チルのような「低級アルコキシ化低級アルコキシメチル
基」;2,2,2−トリクロロエトキシメチル、ビス(2
−クロロエトキシ) メチルのような「ハロゲノ低級アル
コキシメチル」;1−エトキシエチル、1−( イソプロ
ポキシ) エチルのような「低級アルコキシ化エチル
基」;2,2,2−トリクロロエチルのような「ハロゲ
ン化エチル基」;ベンジル、α−ナフチルメチル、β−
ナフチルメチル、ジフェニルメチル、トリフェニルメチ
ル、α−ナフチルジフェニルメチル、9−アンスリルメ
チルのような「1乃至3個のアリール基で置換されたメ
チル基」;4−メチルベンジル、2,4,6-トリメチ
ルベンジル、3,4,5−トリメチルベンジル、4−メ
トキシベンジル、4−メトキシフェニルジフェニルメチ
ル、4、4’−ジメトキシトリフェニルメチル、2−ニ
トロベンジル、4−ニトロベンジル、4−クロロベンジ
ル、4−ブロモベンジル、4−シアノベンジルのような
「低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲン、シアノ基
でアリール環が置換された1乃至3個のアリール基で置
換されたメチル基」;メトキシカルボニル、エトキシカ
ルボニル、t-ブトキシカルボニル、イソブトキシカルボ
ニルのような「低級アルコキシカルボニル基」;4‐ク
ロロフェニル、2-クロロフェニル、4‐メトキシフェニ
ル、4‐ニトロフェニル、2,4-ジニトロフェニルのよう
な「ハロゲン原子、低級アルコキシ基又はニトロ基で置
換されたアリール基」2,2,2−トリクロロエトキシ
カルボニル、2−トリメチルシリルエトキシカルボニル
のような「ハロゲン又はトリ低級アルキルシリル基で置
換された低級アルコキシカルボニル基」;ビニルオキシ
カルボニル、アリールオキシカルボニルのような「アル
ケニルオキシカルボニル基」;ベンジルオキシカルボニ
ル、4−メトキシベンジルオキシカルボニル、3,4−
ジメトキシベンジルオキシカルボニル、2−ニトロベン
ジルオキシカルボニル、4−ニトロベンジルオキシカル
ボニルのような1乃至2個の「低級アルコキシ又はニト
ロ基でアリール環が置換されていてもよいアラルキルオ
キシカルボニル基」があげられる。
例えば、メタンスルホニル、エタンスルホニルのような
低級アルキルスルホニル基、トリフルオロメタンスルホ
ニルのような、ハロゲン置換低級アルキルスルホニル
基、p−トルエンスルホニルのようなアリールスルホニ
ル基をあげることができ、好適には、メタンスルホニル
基又はp−トルエンスルホニル基である。
は、、例えば、ホルミル、アセチル、プロピオニル、ブ
チリル、イソブチリル、ペンタノイル、ピバロイル、バ
レリル、イソバレリル、オクタノイル、ノナノイル、デ
カノイル、3−メチルノナノイル、8−メチルノナノイ
ル、3−エチルオクタノイル、3,7−ジメチルオクタ
ノイル、ウンデカノイル、ドデカノイル、トリデカノイ
ル、テトラデカノイル、ペンタデカノイル、ヘキサデカ
ノイル、1−メチルペンタデカノイル、14−メチルペ
ンタデカノイル、13,13−ジメチルテトラデカノイ
ル、ヘプタデカノイル、15−メチルヘキサデカノイ
ル、オクタデカノイル、1−メチルヘプタデカノイル、
ノナデカノイル、アイコサノイル及びヘナイコサノイル
のようなアルキルカルボニル基、スクシノイル、グルタ
ロイル、アジポイルのようなカルボキシ化アルキルカル
ボニル基、クロロアセチル、ジクロロアセチル、トリク
ロロアセチル、トリフルオロアセチルのようなハロゲノ
低級アルキルカルボニル基、メトキシアセチルのような
低級アルコキシ低級アルキルカルボニル基、(E)−2
−メチル-2−ブテノイルのような不飽和アルキルカルボ
ニル基等の「脂肪族アシル基」;ベンゾイル、α−ナフ
トイル、β−ナフトイルのようなアリールカルボニル
基、2−ブロモベンゾイル、4−クロロベンゾイルのよ
うなハロゲノアリ−ルカルボニル基、2,4,6-トリ
メチルベンゾイル、4−トルオイルのような低級アルキ
ル化アリ−ルカルボニル基、4−アニソイルのような低
級アルコキシ化アリ−ルカルボニル基、2−カルボキシ
ベンゾイル、3−カルボキシベンゾイル、4−カルボキ
シベンゾイルのようなカルボキシ化アリ−ルカルボニル
基、4−ニトロベンゾイル、2−ニトロベンゾイルのよ
うなニトロ化アリ−ルカルボニル基;2−(メトキシカ
ルボニル) ベンゾイルのような低級アルコキシカルボニ
ル化アリ−ルカルボニル基、4−フェニルベンゾイルの
ようなアリ−ル化アリ−ルカルボニル基等の「芳香族ア
シル基」があげられる。
明する。 (A−1工程)本工程は、不活性溶剤中、塩基触媒の存
在下、後述するC乃至E法により製造される化合物(3)
に、脱離基導入試薬を反応して、化合物(4)を製造す
る工程である。
ン、ヘプタン、リグロイン、石油エーテルのような脂肪
族炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレンのような
芳香族炭化水素類;メチレンクロリド、クロロホルム、
四塩化炭素、ジクロロエタン、クロロベンゼン、ジクロ
ロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;蟻酸エチ
ル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、炭酸ジエ
チルのようなエステル類;ジエチルエ−テル、ジイソプ
ロピルエ−テル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジ
メトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテ
ルのようなエ−テル類;アセトン、メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトン、イソホロン、シクロヘキ
サノンのようなケトン類;ニトロエタン、ニトロベンゼ
ンのようなニトロ化合物類;アセトニトリル、イソブチ
ロニトリルのようなニトリル類;ホルムアミド、N,N
−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミ
ド、N−メチル−2−ピロリドン、N−メチルピロリジ
ノン、ヘキサメチルホスホロトリアミドのようなアミド
類;スルホランのようなスルホキシド類;ピリジン類を
あげることができるが、好適には、ピリジンである。
トリエチルアミン、ピリジン、ジメチルアミノピリジン
のような塩基である。
ば、メタンスルホニルクロリド、エタンスルホニルブロ
ミドのようなアルキルスルホニルハライド類;p-トルエ
ンスルホニルクロリドのようなアリールスルホニルハラ
イド類をあげることができ、好適には、メタンスルホニ
ルクロリド及びp-トルエンスルホニルクロリドである。
剤、脱離基導入試薬、塩基触媒により異なるが、通常、
0℃乃至50℃であり、好適には、10乃至40℃であ
る。
剤、脱離基導入試薬、塩基触媒、反応温度により異なる
が、通常、10分乃至24時間であり、好適には、1乃
至10時間である。
例えば、反応液を中和し、反応混合物を濃縮し、水と酢
酸エチルのような混和しない有機溶媒を加え、水洗後、
目的化合物を含む有機層を分離し、無水硫酸マグネシウ
ム等で乾燥後、溶剤を留去することで得られる。
えば、再結晶、シリカゲルカラムクロマトグラフィー等
によって更に精製できる。 (A−2工程)本工程は、溶剤中、酸触媒の存在下、A
−1工程で製造される化合物(4)に、酸無水物を反応
し、化合物(5)を製造する工程である。
ルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフランのような
エーテル類;アセトニトリル、イソブチロニトリルのよ
うなニトリル類;ホルムアミド、N,N−ジメチルホル
ムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル
−2−ピロリドン、N−メチルピロリジノン、ヘキサメ
チルホスホロトリアミドのようなアミド類;酢酸のよう
な有機酸等をあげることができるが、好適には、酢酸で
ある。
酸、硫酸、硝酸等の無機酸をあげることができるが、好
適には、硫酸(特に、濃硫酸)である。
水酢酸、無水プロピオン酸等の低級脂肪族カルボン酸の
無水物をあげることができるが、好適には、無水酢酸で
ある。
剤、酸触媒、酸無水物により異なるが、通常、0℃乃至
50℃であり、好適には、10乃至40℃である。
剤、酸触媒、酸無水物、反応温度により異なるが、通
常、10分乃至12時間であり、好適には、30分乃至
3時間である。
例えば、反応混合物を濃縮し、水と酢酸エチルのような
混和しない有機溶媒を加え、水洗後、目的化合物を含む
有機層を分離し、無水硫酸マグネシウム等で乾燥後、溶
剤を留去することで得られる。
えば、再結晶、シリカゲルカラムクロマトグラフィー等
によって更に精製できる。 (A−3工程)本工程は、不活性溶剤中、酸触媒の存在
下、A−2工程で製造される化合物(5)に、文献(H.
Vorbueggen, K. Krolikiewicz and B, Bennua, Chem.
Ber.,114, 1234-1255 (1981))に従って調製した、所望
の置換基を有していてもよいプリン又はピリミジンに対
応するトリメチルシリル化体を反応して、化合物(6)
を製造する工程である。
エン、キシレンのような芳香族炭化水素類;メチレンク
ロリド、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロ
エタン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼンのようなハ
ロゲン化炭化水素類;アセトニトリル、イソブチロニト
リルのようなニトリル類;ホルムアミド、N,N−ジメ
チルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N
−メチル−2−ピロリドン、N−メチルピロリジノン、
ヘキサメチルホスホロトリアミドのようなアミド類;硫
化炭素等をあげることができるが、好適には、1,2-ジク
ロロエタンである。
3, SnCl4,TiCl4, ZnCl2, BF3, トリフルオロメタンスル
ホン酸トリメチルシリルのようなルイス酸触媒等をあげ
ることができ、好適には、トリフルオロメタンスルホン
酸トリメチルシリルである。
剤、酸触媒により異なるが、通常、0℃から100℃で
あり、好適には、50℃乃80℃である。
剤、酸触媒、反応温度により異なるが、通常、1時間乃
至24時間であり、好適には、1時間乃至8時間であ
る。
例えば、反応混合物を濃縮し、水と酢酸エチルのような
混和しない有機溶媒を加え、水洗後、目的化合物を含む
有機層を分離し、無水硫酸マグネシウム等で乾燥後、溶
剤を留去することで得られる。
えば、再結晶、シリカゲルカラムクロマトグラフィー等
によって更に精製できる。 (A−4工程)本工程は、A−3工程で製造される化合
物(6)の保護基Yを除去すると同時に脱保護された3'
OH基とOR9基による環化反応を行い、本発明の化合物
(1a)を製造する工程である。
なるが、他の副反応を生じない方法であれば、特に限定
はなく、例えば、”Protective Groups in Organic Syn
thesis” (Theodora W. Greene著、 1981年、A Wiley-I
nterscience Publication発行)に記載の方法によって行
うことができる。
はアラルキルオキシカルボニル基である場合には、通
常、溶媒中で、還元剤と接触させることにより(好適に
は、触媒下に常温にて接触還元)除去する方法又は酸化
剤を用いて除去する方法が好適である。接触還元による
除去において使用される溶媒としては、本反応に関与し
ないものであれば特に限定はないが、メタノール、エタ
ノール、イソプロパノールのようなアルコール類、ジエ
チルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンのよう
なエーテル類、トルエン、ベンゼン、キシレンのような
芳香族炭化水素類、ヘキサン、シクロヘキサンのような
脂肪族炭化水素類、酢酸エチル、酢酸プロピルのような
エステル類、酢酸のような脂肪酸類又はこれらの有機溶
媒と水との混合溶媒が好適である。
反応に使用されるものであれば、特に限定はないが、好
適には、パラジウム炭素、水酸化パラジウム、ラネーニ
ッケル、酸化白金、白金黒、ロジウム−酸化アルミニウ
ム、トリフェニルホスフィン−塩化ロジウム、パラジウ
ム−硫酸バリウムが用いられる。
0気圧で行なわれる。
及び触媒の種類等により異なるが、通常、0乃至100
℃で、5分乃至24時間実施される。
ンジル基である場合には、通常、溶媒中で、酸化による
除去する方法が好適である。
しては、本反応に関与しないものであれば特に限定はな
いが、好適には、含水有機溶媒である。
トンのようなケトン類、メチレンクロリド、クロロホル
ム、四塩化炭素のようなハロゲン化炭化水素類、アセト
ニトリルのようなニトリル類、ジエチルエ−テル、テト
ラヒドロフラン、ジオキサンのようなエ−テル類、ジメ
チルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ヘキサメチ
ルホスホロトリアミドのようなアミド類及びジメチルス
ルホキシドのようなスルホキシド類を挙げることができ
る。
れる化合物であれば特に限定はないが、好適には、過硫
酸カリウム、過硫酸ナトリウム、アンモニウムセリウム
ナイトレイト(CAN) 、2,3-ジクロロ-5,6- ジシアノ-p-
ベンゾキノン(DDQ) が用いられる。
及び触媒の種類等により異なるが、通常、0乃至150
℃で、10分乃至24時間実施される。
例えば、反応混合物を濃縮し、水と酢酸エチルのような
混和しない有機溶媒を加え、水洗後、目的化合物を含む
有機層を分離し、無水硫酸マグネシウム等で乾燥後、溶
剤を留去することで得られる。
えば、再結晶、シリカゲルカラムクロマトグラフィー等
によって更に精製できる。 (A−5工程)本工程は、不活性溶剤中、A−4工程で
得られる化合物(1a)の保護基Xを除去し、化合物
(1b)を製造する工程である。
なるが、他の副反応を生じない方法であれば、特に限定
はなく、例えば、”Protective Groups in Organic Syn
thesis” (Theodora W. Greene、Peter G. M.Wuts著、
1999年、A Wiley-Interscience Publication発行)に記
載の方法によって、行うことができる。
又は芳香族アシル基」、(2)「1乃至3個のアリール
基で置換されたメチル基」又は「低級アルキル、低級ア
ルコキシ、ハロゲン、シアノ基でアリール環が置換され
た1乃至3個のアリール基で置換されたメチル基」、
(3)「シリル基」の場合には、以下の方法により行う
ことができる。 (1)脂肪族アシル基及び芳香族アシル基の場合は、通
常、不活性溶剤中、塩基を反応して行う。
応を阻害せず、出発物質をある程度以上溶解するもので
あれば、特に限定はなく、例えば含水のまたは無水の、
ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドのような
アミド類;メチレンクロリド、クロロホルム、1,2−
ジクロロエタン又は四塩化炭素ようなハロゲン化炭化水
素類;テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジオキ
サンのようなエーテル類が挙げられ、好適には、エーテ
ル類であり、更に好適には、テトラヒドロフランであ
る。
ム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウムのようなアルカ
リ金属水酸化物;炭酸ナトリウム、炭酸カリウムのよう
なアルカリ金属炭酸塩;ナトリウムメトキシド、ナトリ
ウムエトキシドのようなアルカリ金属アルコキシド;ア
ンモニア水、アンモニア/メタノール溶液のようなアン
モニア溶液をあげることができる。
には、20乃至40℃である。
好適には、1乃至3時間である。
は、例えば、反応混合物を濃縮し、水と酢酸エチルのよ
うな混和しない有機溶媒を加え、水洗後、目的化合物を
含む有機層を分離し、無水硫酸マグネシウム等で乾燥
後、溶剤を留去することで得られる。
ば、再結晶またはシリカゲルカラムクロマトグラフィー
等によって更に精製できる。 (2)保護基が「1乃至3個のアリール基で置換された
メチル基」又は「低級アルキル、低級アルコキシ、ハロ
ゲン、シアノ基でアリール環が置換された1乃至3個の
アリール基で置換されたメチル基」の場合には、不活性
溶剤中、還元剤を用いて行う。
タノ−ル、イソプロパノ−ルのようなアルコ−ル類;ジ
エチルエ−テル、テトラヒドロフラン、ジオキサンのよ
うなエ−テル類;トルエン、ベンゼン、キシレンのよう
な芳香族炭化水素類;ヘキサン、シクロヘキサンのよう
な脂肪族炭化水素類;酢酸エチル、酢酸プロピルのよう
なエステル類;酢酸のような有機酸類又はこれらの有機
溶媒と水との混合溶媒が好適である。
元反応に使用されるものであれば、特に限定はないが、
好適には、パラジウム炭素、ラネ−ニッケル、酸化白
金、白金黒、ロジウム−酸化アルミニウム、トリフェニ
ルホスフィン−塩化ロジウム、パラジウム−硫酸バリウ
ムが用いられる。
0気圧で行なわれる。
には、20乃至40℃である。
好適には、1乃至3時間である。
は、例えば、反応混合物から、還元剤を除去し、水と酢
酸エチルのような混和しない有機溶媒を加え、水洗後、
目的化合物を含む有機層を分離し、無水硫酸マグネシウ
ム等で乾燥後、溶剤を留去することで得られる。
えば、再結晶、シリカゲルカラムクロマトグラフィー等
によって更に精製できる。
基」、すなわち、トリチル基の場合は酸を用いて行うこ
ともできる。
ゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;
メチレンクロリド、クロロホルム、四塩化炭素、1,2
−ジクロロエタン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン
のようなハロゲン化炭化水素類;メタノ−ル、エタノ−
ル、イソプロパノ−ル、tert-ブタノールのようなアル
コ−ル類;アセトニトリル、イソブチロニトリルのよう
なニトリル類;ホルムアミド、N,N−ジメチルホルム
アミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−
2−ピロリドン、N−メチルピロリジノン、ヘキサメチ
ルホスホロトリアミドのようなアミド類;酢酸のような
有機酸類をあげることができ、好適には、有機酸(特
に、酢酸)又はアルコール類(特に、tert-ブタノー
ル)である。
トリフルオロ酢酸である。
には、20乃至40℃である。
好適には、1乃至3時間である。
は、例えば、反応混合物を中和し、水と酢酸エチルのよ
うな混和しない有機溶媒を加え、水洗後、目的化合物を
含む有機層を分離し、無水硫酸マグネシウム等で乾燥
後、溶剤を留去することで得られる。得られた化合物
は、必要ならば、常法、例えば、再結晶、シリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー等によって更に精製できる。 (3)保護基が、「シリル基」の場合は、通常、弗化テ
トラブチルアンモニウム、弗化水素酸、弗化水素酸−ピ
リジン、弗化カリウムのような弗素アニオンを生成する
化合物で処理するか、又は、酢酸、メタンスルホン酸、
パラトルエンスルホン酸、トリフルオロ酢酸、トリフル
オロメタンスルホン酸のような有機酸又は塩酸のような
無機酸で処理することにより除去できる。
蟻酸、酢酸、プロピオン酸のような有機酸を加えること
によって、反応が促進することがある。
ず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定
はないが、好適には、ジエチルエ−テル、ジイソプロピ
ルエ−テル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメト
キシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテルの
ようなエ−テル類;アセトニトリル、イソブチロニトリ
ルのようなニトリル類;水;酢酸のような有機酸及びこ
れらの混合溶媒を挙げることができる。
適には、20乃至70℃である。
適には、1乃至24時間である。
は、例えば、反応混合物を濃縮し、水と酢酸エチルのよ
うな混和しない有機溶媒を加え、水洗後、目的化合物を
含む有機層を分離し、無水硫酸マグネシウム等で乾燥
後、溶剤を留去することで得られる。得られた化合物は
必要ならば常法、例えば、再結晶またはシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー等によって更に精製できる。 (A−6工程)本工程は、不活性溶剤中、塩基触媒の存
在下、A−5工程で得られる化合物(1b)に存在する
保護基Zを除去して、本発明の化合物(1c)を製造す
る工程である。
類;アセトニトリル、イソブチロニトリルのようなニト
リル類;ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−
ピロリドン、N−メチルピロリジノン、ヘキサメチルホ
スホロトリアミドのようなアミド類;あるいはそれらの
混合溶剤であり、好適には、水及びピリジンの混合溶剤
である。
酸化ナトリウム、水酸化カリウムのようなアルカリ金属
水酸化物;炭酸ナトリウム、炭酸カリウムのようなアル
カリ金属炭酸塩;ナトリウムメトキシド、ナトリウムエ
トキシドのようなアルカリ金属アルコキシド;アンモニ
ア水等をあげることができ、好適には、アルカリ金属水
酸化物(特に、水酸化ナトリウム)である。
剤、酸触媒により異なるが、通常、0℃乃至50℃であ
り、好適には、10℃乃至30℃である。
剤、酸触媒、反応温度により異なるが、通常、1分乃至5
時間であり、好適には、1分乃至30分である。
は、例えば、反応混合物を濃縮し、水と酢酸エチルのよ
うな混和しない有機溶媒を加え、水洗後、目的化合物を
含む有機層を分離し、無水硫酸マグネシウム等で乾燥
後、溶剤を留去することで得られる。
えば、再結晶、シリカゲルカラムクロマトグラフィー等
によって更に精製できる。
は、必要に応じて通常の方法(例えば、”Protective G
roups in Organic Synthesis” (Theodora W. Greene、
PeterG. M.Wuts著、 1999年、A Wiley-Interscience Pu
blication発行)に記載の方法)に準じて再度官能基が保
護される。 (A−7工程)本工程は、不活性溶剤中、A−6工程で
得られる化合物(1c)のB1に存在する保護基を除去
するため、脱保護試薬を反応して、本発明の化合物(1
d)を製造する工程である。
なるが、他の副反応を生じない方法であれば、特に限定
はなく、例えば、”Protective Groups in Organic Syn
thesis” (Theodora W. Greene 著、 1981年、A Wiley-
Interscience Publication発行)に記載の方法によっ
て、行うことができる。
族アシル基の場合には、以下の方法により行うことがで
きる。
香族アシル基の場合は、通常、不活性溶剤中、塩基を反
応して行う。
応を阻害せず、出発物質をある程度以上溶解するもので
あれば、特に限定はなく、例えば含水のまたは無水の、
メタノール、エタノールのようなアルコール類;ジメチ
ルホルムアミド、ジメチルアセトアミドのようなアミド
類;メチレンクロリド、クロロホルム、1,2−ジクロ
ロエタン又は四塩化炭素ようなハロゲン化炭化水素類;
テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジオキサンの
ようなエーテル類をあげることができ、好適には、アル
コール類であり、更に好適には、メタノールである。
ム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウムのようなアルカ
リ金属水酸化物;炭酸ナトリウム、炭酸カリウムのよう
なアルカリ金属炭酸塩;ナトリウムメトキシド、ナトリ
ウムエトキシドのようなアルカリ金属アルコキシド;ア
ンモニアをあげることができ、好適には、アンモニアで
ある。
には、10乃至40℃である。
好適には、10乃至15時間である。反応終了後、例え
ば、反応混合物を濃縮し、水と酢酸エチルのような混和
しない有機溶媒を加え、水洗後、目的化合物を含む有機
層を分離し、無水硫酸マグネシウム等で乾燥後、溶剤を
留去することで得られる。
えば、再結晶、シリカゲルカラムクロマトグラフィー等
によって更に精製できる。なお、(A-5工程)及び(A-
6工程)、(A-5工程)乃至(A-7工程)、又は、(A-6
工程)及び(A-7)工程は所望に応じ、一度に行う事が
でき、(1a)又は(1b)から目的化合物(1b)、(1c)又は(1d)
を1段階の反応で得る事も可能である。 (B−1工程)本工程は、不活性溶剤中、後述するC乃
至E法により製造することができる化合物(3)に脱保
護試薬を反応して、保護基Yを除去し、化合物(7)を
製造する工程である。
なるが、他の副反応を生じない方法であれば、特に限定
はなく、例えば、”Protective Groups in Organic Syn
thesis” (Theodora W. Greene著、 1981年、A Wiley-I
nterscience Publication発行)に記載の方法によって行
うことができる。
はアラルキルオキシカルボニル基である場合には、通
常、溶媒中で、還元剤と接触させることにより(好適に
は、触媒下に常温にて接触還元)除去する方法又は酸化
剤を用いて除去する方法が好適である。接触還元による
除去において使用される溶媒としては、本反応に関与し
ないものであれば特に限定はないが、メタノール、エタ
ノール、イソプロパノールのようなアルコール類、ジエ
チルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンのよう
なエーテル類、トルエン、ベンゼン、キシレンのような
芳香族炭化水素類、ヘキサン、シクロヘキサンのような
脂肪族炭化水素類、酢酸エチル、酢酸プロピルのような
エステル類、酢酸のような脂肪酸類又はこれらの有機溶
媒と水との混合溶媒が好適である。
反応に使用されるものであれば、特に限定はないが、好
適には、パラジウム炭素、水酸化パラジウム、ラネーニ
ッケル、酸化白金、白金黒、ロジウム−酸化アルミニウ
ム、トリフェニルホスフィン−塩化ロジウム、パラジウ
ム−硫酸バリウムが用いられる。
0気圧で行なわれる。
及び触媒の種類等により異なるが、通常、0乃至100
℃で、5分乃至24時間実施される。
ンジル基である場合には、通常、溶媒中で、酸化による
除去する方法が好適である。
しては、本反応に関与しないものであれば特に限定はな
いが、好適には、含水有機溶媒である。
トンのようなケトン類、メチレンクロリド、クロロホル
ム、四塩化炭素のようなハロゲン化炭化水素類、アセト
ニトリルのようなニトリル類、ジエチルエ−テル、テト
ラヒドロフラン、ジオキサンのようなエ−テル類、ジメ
チルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ヘキサメチ
ルホスホロトリアミドのようなアミド類及びジメチルス
ルホキシドのようなスルホキシド類を挙げることができ
る。
れる化合物であれば特に限定はないが、好適には、過硫
酸カリウム、過硫酸ナトリウム、アンモニウムセリウム
ナイトレイト(CAN) 、2,3-ジクロロ-5,6- ジシアノ-p-
ベンゾキノン(DDQ) が用いられる。
及び触媒の種類等により異なるが、通常、0乃至150
℃で、10分乃至24時間実施される。 (B−2工程)本工程は、不活性溶剤中、B−1工程で
製造される化合物(7)に脱離基導入試薬を反応して、
環化させた化合物(8)を製造する工程である。
ン、ヘプタン、リグロイン、石油エーテルのような脂肪
族炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレンのような
芳香族炭化水素類;メチレンクロリド、クロロホルム、
四塩化炭素、ジクロロエタン、クロロベンゼン、ジクロ
ロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;蟻酸エチ
ル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、炭酸ジエ
チルのようなエステル類;ジエチルエ−テル、ジイソプ
ロピルエ−テル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジ
メトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテ
ルのようなエ−テル類;アセトン、メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトン、イソホロン、シクロヘキ
サノンのようなケトン類;ニトロエタン、ニトロベンゼ
ンのようなニトロ化合物類;アセトニトリル、イソブチ
ロニトリルのようなニトリル類;ホルムアミド、N,N
−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミ
ド、N−メチル−2−ピロリドン、N−メチルピロリジ
ノン、ヘキサメチルホスホロトリアミドのようなアミド
類;スルホランのようなスルホキシド類;ピリジン類を
あげることができるが、好適には、ピリジンである。
トリエチルアミン、ピリジン、ジメチルアミノピリジン
のような塩基である。
ば、メタンスルホニルクロリド、エタンスルホニルブロ
ミドのようなアルキルスルホニルハライド類;p-トルエ
ンスルホニルクロリドのようなアリールスルホニルハラ
イド類をあげることができ、好適には、メタンスルホニ
ルクロリド及びp-トルエンスルホニルクロリドである。
剤、脱離基導入試薬、塩基触媒により異なるが、通常、
0℃乃至50℃であり、好適には、10乃至40℃であ
る。
剤、脱離基導入試薬、塩基触媒、反応温度により異なる
が、通常、10分乃至24時間であり、好適には、1乃
至10時間である。
例えば、反応液を中和し、反応混合物を濃縮し、水と酢
酸エチルのような混和しない有機溶媒を加え、水洗後、
目的化合物を含む有機層を分離し、無水硫酸マグネシウ
ム等で乾燥後、溶剤を留去することで得られる。
えば、再結晶、シリカゲルカラムクロマトグラフィー等
によって更に精製できる。 (B−3工程)本工程は、溶剤中、酸触媒の存在下、B
−2工程で製造される化合物(8)に、酸無水物を反応
し、化合物(9)を製造する工程である。
えば、再結晶、シリカゲルカラムクロマトグラフィー等
によって更に精製できる。 (B−4工程)本工程は、不活性溶剤中、B−3工程で
製造される化合物(9)の保護基Xを除去し、化合物
(10)を製造する工程である。
ば、再結晶またはシリカゲルカラムクロマトグラフィー
等によって更に精製できる。 (B−5工程)本工程は、不活性溶剤中、B−4工程で
製造される化合物(10)に、塩基触媒の存在下又は非
存在下、酸無水物、酸クロライド又はカルボン酸を反応
して、化合物(11)を製造する工程である。
ゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;
メチレンクロリド、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロ
ロエタン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼンのような
ハロゲン化炭化水素類;蟻酸エチル、酢酸エチル、酢酸
プロピル、酢酸ブチル、炭酸ジエチルのようなエステル
類;ジエチルエ−テル、ジイソプロピルエ−テル、テト
ラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエ
チレングリコールジメチルエーテルのようなエ−テル
類;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチル
ケトン、イソホロン、シクロヘキサノンのようなケトン
類;ニトロエタン、ニトロベンゼンのようなニトロ化合
物類;アセトニトリル、イソブチロニトリルのようなニ
トリル類;ホルムアミド、ジメチルホルムアミド(DM
F)、ジメチルアセトアミド、ヘキサメチルホスホロト
リアミドのようなアミド類;ジメチルスルホキシド、ス
ルホランのようなスルホキシド類;トリメチルアミン、
トリエチルアミン、N−メチルモルホリン等の脂肪族三
級アミン類;ピリジン、ピコリンのような芳香族アミン
などがあげられ、さらに好適には、ハロゲン化炭化水素
類(特にメチレンクロリド)、芳香族アミン(特にピリ
ジン)である。
リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムのようなアル
カリ金属炭酸塩類;炭酸水素リチウム、炭酸水素ナトリ
ウム、炭酸水素カリウムのようなアルカリ金属重炭酸塩
類;水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウ
ムのようなアルカリ金属水素化物類;水酸化リチウム、
水酸化ナトリウム、水酸化カリウムのようなアルカリ金
属水酸化物類;リチウムメトキシド、ナトリウムメトキ
シド、ナトリウムエトキシド、カリウムt−ブトキシド
のようなアルカリ金属アルコキシド類;トリエチルアミ
ン、トリブチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、
N−メチルモルホリン、ピリジン、4−(N,N−ジメ
チルアミノ)ピリジン、N,N−ジメチルアニリン、
N,N−ジエチルアニリン、1,5−ジアザビシクロ
[4.3.0]ノナ−5−エン、1,4−ジアザビシク
ロ[2.2.2]オクタン(DABCO)、1,8−ジ
アザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン(DB
U)のような有機アミン類であり、好適には有機アミン
類(特に好適には、トリエチルアミン)である。
水酢酸、プロピオン酸等の低級脂肪族カルボン酸をあげ
ることができるが、好適には、酢酸である。
水縮合試薬を用いる事ができ、そのような脱水縮合試薬
としては、 (a)ジエチルホスホリルシアニド、ジフェニルホスホ
リルアジド、シアノ燐酸ジエチルのような燐酸エステル
類; (b)1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド、1,
3−ジイソプロピルカルボジイミド、1−エチル−3−
(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド等のカ
ルボジイミド類;前記カルボジイミド類と下記塩基の組
合せ;前記カルボジイミド類とN−ヒドロキシスクシン
イミド、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール、N−ヒド
ロキシ−5−ノルボルネン−2,3−ジカルボキシイミ
ドのようなN−ヒドロキシ類の組合せ; (c)2,2’−ジピリジル ジサルファイド、2,
2’−ジベンゾチアゾリルジサルファイドのようなジサ
ルファイド類とトリフェニルホスフィン、トリブチルホ
スフィンのようなホスフィン類の組合せ; (d)N,N’−ジスクシンイミジルカ−ボネート、ジ
−2−ピリジル カーボネート、S、S’−ビス(1−
フェニル−1H−テトラゾール−5−イル)ジチオカー
ボネートのようなカーボネート類; (e)N,N’−ビス(2−オキソ−3−オキサゾリジ
ニル)ホスフィニッククロライドのようなホスフィニッ
ククロライド類; (f)N,N’−ジスクシンイミジルオキザレート、
N,N’−ジフタルイミドオキザレート、N,N’−ビ
ス(5−ノルボルネン−2,3−ジカルボキシイミジ
ル)オキザレート、1,1’−ビス(ベンゾトリアゾリ
ル)オキザレート、1,1’−ビス(6−クロロベンゾ
トリアゾリル)オキザレート、1,1’−ビス(6−ト
リフルオロメチルベンゾトリアゾリル)オキザレートの
ようなオキザレート類; (g)前記ホスフィン類とアゾジカルボン酸ジエチル、
1,1’−(アゾジカルボニル)ジピペリジンのような
アゾジカルボン酸エステル又はアゾジカルボキシアミド
類の組合せ; (h)N−エチル−5−フェニルイソオキサゾリウム−
3’−スルホナートのようなN−低級アルキル−5−ア
リールイソオキサゾリウム−3’−スルホナート類; (i)ジ−2−ピリジルジセレニドのようなジヘテロア
リールジセレニド類; (j)p−ニトロベンゼンスルホニルトリアゾリドのよ
うなアリールスルホニルトリアゾリド類; (k)2−クロル−1−メチルピリジニウム ヨーダイ
ドのような2−ハロ−1−低級アルキルピリジニウム
ハライド類; (l)1,1’−オキザリルジイミダゾ−ル、N,N’
−カルボニルジイミダゾ−ルのようなイミダゾール類; (m)3−エチル−2−クロロ−ベンゾチアゾリウム
フルオロボレートのような3−低級アルキル−2−ハロ
ゲン−ベンゾチアゾリウム フルオロボレート類; (n)3−メチル−ベンゾチアゾール−2−セロンのよ
うな3−低級アルキル−ベンゾチアゾール−2−セロン
類; (o)フェニルジクロロホスフェート、ポリホスフェー
トエステルのようなホスフェート類; (p)クロロスルホニルイソシアネートのようなハロゲ
ノスルホニルイソシアネート類; (q)トリメチルシリルクロリド、トリエチルシリルク
ロリドのようなハロゲノシラン類; (r)メタンスルホニルクロリドのような低級アルカン
スルホニルハライド; (s)N,N,N’,N’−テトラメチルクロロホルマ
ミジウムクロリドのようなN,N,N’,N’−テトラ
低級アルキルハロゲノホルマミジウムクロリド類を挙げ
ることができるが、好適には、カルボジイミド類、及
び、ホスフィン類とアゾジカルボン酸エステル又はアゾ
ジカルボキシアミド類の組合せである。
水酢酸、無水プロピオン酸等の低級脂肪族カルボン酸の
無水物をあげることができるが、好適には、無水酢酸で
ある。
ば、アセチルクロライド、プロピオン酸クロライド等の
低級脂肪族カルボン酸クロライドをあげることができる
が、好適には、アセチルクロライドである。
剤、触媒、カルボン酸、カルボン酸クロライドにより異
なるが、通常、0℃乃至150℃であり、好適には、2
0乃至100℃である。
剤、触媒、カルボン酸、カルボン酸クロライド、酸無水
物、反応温度により異なるが、通常、10分乃至12時
間であり、好適には、30分乃至3時間である。
は、例えば、反応混合物を濃縮し、水と酢エチルのよう
な混和しない有機溶媒を加え、水洗後、目的化合物を含
む有機層を分離し、無水硫酸マグネシウム等で乾燥後、
溶剤を留去することで得られる。
えば、再結晶、シリカゲルカラムクロマトグラフィー等
によって更に精製できる。 (B−6工程)本工程は、不活性溶剤中、酸触媒の存在
下、B-5工程で製造される化合物(11)に、文献(H. Vo
rbrggen, K. Krolikiewicz and B, Bennua, Chem. Be
r., 114, 1234-1255 (1981))に従って調製した、所望
の置換基を有していてもよいプリン又はピリミジンに対
応するトリメチルシリル化体を反応して、化合物(1e)
を製造する工程である。
えば、再結晶、シリカゲルカラムクロマトグラフィー等
によって更に精製できる (B−7工程)本工程は、不活性溶剤中、B−6工程で
得られる化合物(1e)のZを除去するため、脱保護試
薬を反応して、本発明の化合物(1c)を製造する工程
である。
えば、再結晶、シリカゲルカラムクロマトグラフィー等
によって更に精製できる。
は、必要に応じて通常の方法(例えば、”Protective G
roups in Organic Synthesis” (Theodora W. Greene、
PeterG. M.Wuts著、 1999年、A Wiley-Interscience Pu
blication発行)に記載の方法)に準じて再度官能基が保
護される。
乃至E法により、製造することができる。
10は、酸素原子と一緒になって脱離基を形成する基を示
し、Eは、エチレン、トリメチレン又はテトラメチレン
基を示し、Wは、単結合、メチレン又はエチレン基を示
す。
のR9にあげられるものと同様のものがあげられ、好適
には、トリフルオロメタンスルホニル基である。
示すか、一緒になって酸素原子を示す。
原子を示す場合には、メチル、エチル、プロピル、イソ
プロピル、ブチル、イソブチル、s−ブチル、tert−ブ
チルのような炭素数1乃至4個のアルキル基であり、好
適には、メチル基であり、R 12及びR13が同一であって
水素原子の場合には、ベンジル基のようなアラルキル
基;メトキシメチル基のようなアルコキシアルキル基;
ベンジルオキシメチル基のようなベンジルオキシメチル
基又はベンジルオキシメチル基のようなアラルキルオキ
シメチル基;メトキシエトキシメチル基のようなアルコ
キシアルコキシアルキル基;トリメチルシリル、t-ブチ
ルジメチルシリル、ジフェニルメチルシリル、ジフェニ
ルブチルシリル、ジフェニルイソプロピルシリル、フェ
ニルジイソプロピルシリルのようなシリル基をあげるこ
とができる。
化合物(12)は、以下の方法で、製造することができ
る。
デンD-グルコースを出発原料とし、既知の方法(R.D.You
ssefyeh, J.P.H.Verheyden, J.G.Moffatt. J.Org.Che
m., 44, 1301-1309 (1979))に準じて、化合物(12)の
「X」の部分が水素原子に相当する化合物を製造し、次
いで、既知の方法(特開平10‐304889)に従って製造す
ることができる。又、市販の1,2,5,6-ジイソプロピリデ
ンD-グルコースを出発原料とし、既知の方法(Mersmaeke
r, Alain De, Leberton, Jacques, Jouanno, Chantal,
Fritsh, Valerie, Wolf, Romain M., Wedenborn, Sebas
tian, Syn. Lett., 11, 1287-1290)(1997))に準じて1,2
-ジイソプロピリデンD-アロフラノースを合成し、これ
を用いて、既知の方法(Wood, William W., Watson, Gra
ham M., J.Chem. Soc. Chem. Commun., 21, 1599-1600
(1986))に準じてアルデヒド体
ば、Hudlicky "Reductionsin Organic Chemistory", El
lis Horwood(1984)等に記載の方法)に準じて還元反応を
行う事によっても得ることができる。
明する。 (C法) (C−1工程)本工程は、不活性溶剤中、塩基触媒の存
在下、前述の方法で製造される化合物(12)に、脱離基
導入試薬を反応して、化合物(13)を製造する工程であ
る。
えば、再結晶、シリカゲルカラムクロマトグラフィー等
によって更に精製できる。 (C−2工程)本工程は、不活性溶剤中、C−1工程で製
造される化合物(13)に、シアノ化試薬を反応して、化
合物(14)を製造する工程である。
ルホルムアミド、ジメチルアセトアミドのようなアミド
類;メチレンクロリド、クロロホルム、1,2−ジクロ
ロエタン又は四塩化炭素ようなハロゲン化炭化水素類;
テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジオキサンの
ようなエーテル類;アセトニトリル;ジメチルスルホキ
シド等をあげることができるが、好適には、アミド類
(ジメチルホルムアミド)である。
ば、KCN, NaCN、シアン化トリメチルシラン等をあげる
ことができるが、好適には、NaCNである。
剤、シアノ化試薬により異なるが、通常、0℃乃至10
0℃であり、30℃乃至70℃である。
剤、シアノ化試薬、反応温度により異なるが、通常、3
0分乃至12時間であり、好適には、1乃至3時間であ
る。
例えば、反応混合物を濃縮し、水と酢酸エチルのような
混和しない有機溶媒を加え、水洗後、目的化合物を含む
有機層を分離し、無水硫酸マグネシウム等で乾燥後、溶
剤を留去することで得られる。
えば、再結晶、シリカゲルカラムクロマトグラフィー等
によって更に精製できる。 (C−3工程)本工程は、不活性溶剤中、C−2工程で製
造される化合物(14)に、還元剤を反応して、化合物
(15)を製造する工程である。
ンクロリド、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン又
は四塩化炭素ようなハロゲン化炭化水素類;ヘキサン、
ヘプタン、リグロイン、石油エーテルのような脂肪族炭
化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香
族炭化水素類;ジエチルエ−テル、ジイソプロピルエ−
テル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエ
タン、ジエチレングリコールジメチルエーテルのような
エ−テル類;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイ
ソブチルケトン、イソホロン、シクロヘキサノンのよう
なケトン類等をあげることができるが、好適には、ハロ
ゲン化炭化水素類(特に、メチレンクロリド)である。
アルミニウム水素、トリエトキシアルミニウム水素等を
あげることができるが、好適には、ジイソブチルアルミ
ニウムハイドライドである。
剤、還元剤により異なるが、−100℃乃至−50℃で
あり、好適には、−90℃乃至−70である。
剤、還元剤、反応温度により異なるが、通常、30分乃
至12時間であり、好適には、1乃至5時間である。
例えば、反応混合物を濃縮し、水と酢酸エチルのような
混和しない有機溶媒を加え、水洗後、目的化合物を含む
有機層を分離し、無水硫酸マグネシウム等で乾燥後、溶
剤を留去することで得られる。
えば、再結晶、シリカゲルカラムクロマトグラフィー等
によって更に精製できる。 (C−4工程)本工程は、不活性溶剤中、C−3工程で製
造される化合物(15)に、還元剤を反応して、A法の原
料化合物の一つである化合物(3a)を製造する工程で
ある。
−ル、エタノ−ル、n−プロパノ−ル、イソプロパノ−
ル、n−ブタノ−ル、イソブタノ−ル、t−ブタノ−
ル、イソアミルアルコ−ル、ジエチレングリコール、グ
リセリン、オクタノール、シクロヘキサノール、メチル
セロソルブのようなアルコ−ル類;酢酸等をあげること
ができるが、好適には、アルコール類(特に、エタノー
ル)である。
化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素リチウムのような水
素化ホウ素アルカリ金属;水素化アルミニウムリチウ
ム、水素化リチウムトリエトキシドアルミニウムのよう
な水素化アルミニウム化合物;ボラン等をあげることが
できるが、好適には、水素化ホウ素ナトリウムである。
剤、還元剤により異なるが、通常、0℃乃至50℃であ
り、好適には、10乃至40℃である。
剤、還元剤、反応温度により異なるが、通常、10分乃
至12時間であり、好適には、30分乃至5時間であ
る。
は、例えば、還元剤を分解し、反応混合物を濃縮し、水
と酢酸エチルのような混和しない有機溶媒を加え、水洗
後、目的化合物を含む有機層を分離し、無水硫酸マグネ
シウム等で乾燥後、溶剤を留去することで得られる。
えば、再結晶、シリカゲルカラムクロマトグラフィー等
によって更に精製できる。 (D法) (D−1工程)本工程は、不活性溶剤中、前述の方法で
製造される化合物(12)に、酸化剤を反応して、化合物
(16)を製造する工程である。
ン、ヘプタン、リグロイン、石油エーテルのような脂肪
族炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレンのような
芳香族炭化水素類;メチレンクロリド、クロロホルム、
四塩化炭素、ジクロロエタン、クロロベンゼン、ジクロ
ロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;蟻酸エチ
ル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、炭酸ジエ
チルのようなエステル類;ジエチルエ−テル、ジイソプ
ロピルエ−テル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジ
メトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテ
ルのようなエ−テル類;アセトン、メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトン、イソホロン、シクロヘキ
サノンのようなケトン類;をあげることができるが、好
適には、ハロゲン化炭化水素類(特に、メチレンクロリ
ド)である。
n)酸化用試薬、デスマーチン(Dess-Martin)酸化用試薬,
ピリジン塩酸塩・三酸化クロム錯体(ピリジニウムク
ロロクロメート、ピリジニウムジクロメート)のような
三酸化クロム錯体等をあげることができるが、好適な試
薬としては、スワン酸化用試薬(すなわち、ジメチルス
ルホキシド−オキザリルクロリド)である。
剤、酸化剤により異なるが、通常、−100℃乃至−5
0℃であり、好適には、−100乃至−70℃である。
剤、酸化剤、反応温度によって異なるが、通常、30分
乃至12時間であり、好適には、1乃至5時間である。
は、例えば、酸化剤を分解し、反応混合物を濃縮し、水
と酢酸エチルのような混和しない有機溶媒を加え、水洗
後、目的化合物を含む有機層を分離し、無水硫酸マグネ
シウム等で乾燥後、溶剤を留去することで得られる。
えば、再結晶、シリカゲルカラムクロマトグラフィー等
によって更に精製できる。 (D−2工程)本工程は、不活性溶剤中、D−1工程で製
造される化合物(16)に、増炭素試薬を反応して、化合
物(17)を製造する工程である。
ン、ヘプタン、リグロイン、石油エーテルのような脂肪
族炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレンのような
芳香族炭化水素類;メチレンクロリド、クロロホルム、
四塩化炭素、ジクロロエタン、クロロベンゼン、ジクロ
ロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;蟻酸エチ
ル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、炭酸ジエ
チルのようなエステル類;ジエチルエ−テル、ジイソプ
ロピルエ−テル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジ
メトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテ
ルのようなエ−テル類;アセトン、メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトン、イソホロン、シクロヘキ
サノンのようなケトン類;をあげることができるが、好
適には、ハロゲン化炭化水素類(特に、メチレンクロリ
ド)である。
ittig)試薬、ホーナー・エモンズ(Horner-Emmons)試
薬、ピターソン(Peterson)反応試薬、TiCl4-CH2Cl2-Zn
系反応剤、テーベ(Tebbe)試薬等をあげることができる
が、好適には、ウィッティヒ試薬、ホーナー・エモンズ
試薬及びテーベ試薬である。
剤、増炭素試薬により異なるが、通常、−20℃乃至2
0℃であり、好適には、0℃である。
剤、増炭素試薬、反応温度によって異なるが、30分乃
至12時間、好適には、1乃至5時間である。
例えば、反応混合物を濃縮し、水と酢酸エチルのような
混和しない有機溶媒を加え、水洗後、目的化合物を含む
有機層を分離し、無水硫酸マグネシウム等で乾燥後、溶
剤を留去することで得られる。
えば、再結晶、シリカゲルカラムクロマトグラフィー等
によって更に精製できる。 (D−3工程)本工程は、不活性溶剤中、D−2工程で製
造される化合物(17)のオレフィンの末端炭素に選択的
に水酸基を導入して、化合物(3a)を製造する工程で
ある。
ン、ヘプタン、リグロイン、石油エーテルのような脂肪
族炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレンのような
芳香族炭化水素類;メチレンクロリド、クロロホルム、
四塩化炭素、ジクロロエタン、クロロベンゼン、ジクロ
ロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;蟻酸エチ
ル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、炭酸ジエ
チルのようなエステル類;ジエチルエ−テル、ジイソプ
ロピルエ−テル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジ
メトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテ
ルのようなエ−テル類;アセトン、メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトン、イソホロン、シクロヘキ
サノンのようなケトン類をあげることができるが、好適
には、エーテル類(特に、テトラヒドロフラン)であ
る。
シアミルボラン、セキシルボラン、9-BBN(9-ボラビシク
ロ[3.3.1]ノナン)等をあげることができるが、好適に
は、9-BBNである。
剤、試薬により異なるが、0℃乃至50℃であり、好適
には、10乃至40℃である。
剤、試薬、反応温度により異なるが、通常、6乃至48
時間であり、好適には、12乃至24時間である。
は、例えば、反応混合物を濃縮し、水と酢酸エチルのよ
うな混和しない有機溶媒を加え、水洗後、目的化合物を
含む有機層を分離し、無水硫酸マグネシウム等で乾燥
後、溶剤を留去することで得られる。
えば、再結晶、シリカゲルカラムクロマトグラフィー等
によって更に精製できる。 (E法) (E−1工程)本工程は、不活性溶剤中、D−1工程で製
造される化合物(16)に、増炭素試薬を反応して、化
合物(18)を製造する工程である。
ン、ヘプタン、リグロイン、石油エーテルのような脂肪
族炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレンのような
芳香族炭化水素類;メチレンクロリド、クロロホルム、
四塩化炭素、ジクロロエタン、クロロベンゼン、ジクロ
ロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;蟻酸エチ
ル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、炭酸ジエ
チルのようなエステル類;ジエチルエ−テル、ジイソプ
ロピルエ−テル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジ
メトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテ
ルのようなエ−テル類;アセトン、メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトン、イソホロン、シクロヘキ
サノンのようなケトン類をあげることができるが、好適
には、エーテル類(特に、テトラヒドロフラン)等をあ
げることができるが、さらに好適には、ハロゲン化炭化
水素類(特に、メチレンクロリド)である。
ニルホスホラニリデン酢酸メチル、エトキシカルボニル
メチル(トリフェニル)ホスホニウムブロミド、メトキシ
メチルトリフェニルホスホニウムクロリドのようなウィ
ッティヒ(Wittig)試薬;ジエチルホスホノ酢酸エチルエ
ステル、3-ジエチルホスホノプロピオン酸エチルエステ
ル、ジフェニルホスホノ酢酸エチルエステルのようなホ
ーナー・エモンズ(Horner-Emmons)試薬等をあげること
ができる。
剤、試薬により異なるが、通常、−20℃乃至40℃で
あり、好適には、0乃至20℃である。
剤、試薬、反応温度によって異なるが、30分乃至12
時間、好適には、1乃至5時間である。
例えば、反応混合物を濃縮し、水と酢酸エチルのような
混和しない有機溶媒を加え、水洗後、目的化合物を含む
有機層を分離し、無水硫酸マグネシウム等で乾燥後、溶
剤を留去することで得られる。
えば再結晶、またはシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー等によって更に精製できる。 (E−2工程)本工程は、不活性溶剤中、E−1工程で製
造される化合物(18)に、還元剤を反応して、化合物
(19)を製造する工程である。
実施することができる。但し、R11が、置換基を有して
いてもよいベンジル基で、かつ、R12及びR13が水素原
子である場合には,この工程により、化合物(3b)を
直接製造することができる。 (E−3工程)本工程は、不活性溶剤中、E−2工程で製
造される化合物(19)に、還元剤を反応させて、A法又
はB法の原料化合物の一つである化合物(3b)を製造
する工程である。 (a)R12とR13とが一緒になって酸素原子である場合 使用される溶剤としては、例えば、メタノ−ル、エタノ
−ル、n−プロパノ−ル、イソプロパノ−ル、n−ブタ
ノ−ル、イソブタノ−ル、t−ブタノ−ル、イソアミル
アルコ−ル、ジエチレングリコール、グリセリン、オク
タノール、シクロヘキサノール、メチルセロソルブのよ
うなアルコ−ル類;酢酸等をあげることができるが、好
適には、アルコール類(特に、エタノール)である。
化ホウ素リチウムのような水素化ホウ素アルカリ金属;
水素化アルミニウムリチウム、水素化リチウムトリエト
キシドアルミニウムのような水素化アルミニウム化合
物;ボラン等をあげることができるが、好適には、ボラ
ンあるいは水素化アルミニウムリチウムである。
剤、還元剤により異なるが、通常、0℃乃至50℃であ
り、好適には、10乃至40℃である。
剤、還元剤、反応温度により異なるが、通常、10分乃
至12時間であり、好適には、30分乃至5時間であ
る。
は、例えば、還元剤を分解し、反応混合物を濃縮し、水
と酢酸エチルのような混和しない有機溶媒を加え、水洗
後、目的化合物を含む有機層を分離し、無水硫酸マグネ
シウム等で乾燥後、溶剤を留去することで得られる。
えば、再結晶、シリカゲルカラムクロマトグラフィー等
によって更に精製できる。 (b)R12とR13とが水素の場合でR11がベンジル基以
外の場合 R11がシリル基の場合には、A−5工程の(3)の方法
に準じて実施することができる。
基;メトキシメチル基のようなアルコキシアルキル基;
ベンジルオキシメチル基のようなベンジルオキシメチル
基又はベンジルオキシメチル基のようなアラルキルオキ
シメチル基;メトキシエトキシメチル基のようなアルコ
キシアルコキシアルキル基等の場合には、酸触媒を用
い、その場合に使用される酸触媒としてはp−トルエン
スルホン酸、トリフルオロ酢酸、ジクロロ酢酸のような
有機酸、BF3、AlCl3のようなルイス酸をあげることが出
来る。
ン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;メ
チレンクロリド、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−
ジクロロエタン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼンの
ようなハロゲン化炭化水素類;アセトニトリル、イソブ
チロニトリルのようなニトリル類;ホルムアミド、N,
N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトア
ミド、N−メチル−2−ピロリドン、N−メチルピロリ
ジノン、ヘキサメチルホスホロトリアミドのようなアミ
ド類;硫化炭素等をあげることが出来る。
剤、酸触媒により異なるが、通常、0℃乃至50℃であ
り、好適には、10乃至40℃である。
剤、酸触媒、反応温度により異なるが、通常、10分乃
至12時間であり、好適には、30分乃至5時間であ
る。
は、例えば、反応混合物を中和し、水と酢酸エチルのよ
うな混和しない有機溶媒を加え、水洗後、目的化合物を
含む有機層を分離し、無水硫酸マグネシウム等で乾燥
後、溶剤を留去することで得られる。
えば、再結晶、シリカゲルカラムクロマトグラフィー等
によって更に精製できる。
るF法により、修飾ヌクレオシドを含むオリゴヌクレオ
チド又はそのチオエート誘導体を製造することができ
る。
保護基(特に、メトキシ基で置換されていてもよいトリ
チル基)を示し、R14は、ホスホニル基、後述するモノ
置換−クロロ(アルコキシ)ホスフィン類又はジ置換−
アルコキシホスフィン類を反応することにより形成され
る基を示す。 (F法) (F−1工程)本工程は、不活性溶剤中、A法で製造さ
れる化合物(1c)に、保護化試薬を反応して、化合物
(20)を製造する工程である。
ゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;
メチレンクロリド、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロ
ロエタン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼンのような
ハロゲン化炭化水素類;蟻酸エチル、酢酸エチル、酢酸
プロピル、酢酸ブチル、炭酸ジエチルのようなエステル
類;ジエチルエ−テル、ジイソプロピルエ−テル、テト
ラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエ
チレングリコールジメチルエーテルのようなエ−テル
類;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチル
ケトン、イソホロン、シクロヘキサノンのようなケトン
類;ニトロエタン、ニトロベンゼンのようなニトロ化合
物類;アセトニトリル、イソブチロニトリルのようなニ
トリル類;ホルムアミド、ジメチルホルムアミド(DM
F)、ジメチルアセトアミド、ヘキサメチルホスホロト
リアミドのようなアミド類;ジメチルスルホキシド、ス
ルホランのようなスルホキシド類;トリメチルアミン、
トリエチルアミン、N−メチルモルホリン等の脂肪族三
級アミン類;ピリジン、ピコリンのような芳香族アミン
などがあげられ、さらに好適には、ハロゲン化炭化水素
類(特にメチレンクロリド)、芳香族アミン(特にピリ
ジン)である。使用される保護化試薬としては、5’位
のみを選択的に保護でき、酸性、中性の条件下、除去で
きるものであれば、特に制限はないが、好適には、トリ
チルクロリド、モノメトキシトリチルクロリド、ジメト
キシトリチルクロリドのようなトリアリールメチルハラ
イド類又はジメトキシトリチル-O-トリフラートのよう
なトリアリールメタノールエーテルである。保護化試薬
としてトリアリールメチルハライド類を用いる場合に
は、通常、塩基を用いる。その場合において、使用され
る塩基としては、ピリジン、ジメチルアミノピリジン、
ピロリジノピリジン等の複素環アミン類、トリメチルア
ミン、トリエチルアミン等の脂肪族三級アミン類があげ
られ、好適には、ピリジン、ジメチルアミノピリジン、
ピロリジノピリジンである。
は、該塩基自体が脱酸剤として働くので、改めて塩基を
加える必要はない。
などにより通常0乃至150℃であり、好適には20乃
至100℃である。また、反応時間は使用される原料、
溶剤、反応温度などにより異なるが、通常1乃至100
時間であり、好適には、2乃至24時間である。
例えば、反応混合物を濃縮し、水と酢酸エチルのような
混和しない有機溶媒を加え、水洗後、目的化合物を含む
有機層を分離し、無水硫酸マグネシウム等で乾燥後、溶
剤を留去することで得られる。
えば、再結晶、シリカゲルカラムクロマトグラフィー等
によって更に精製できる。 (F−2工程)本工程は、不活性溶剤中、F−1工程で製
造される化合物(20)に、アミダイト化に通常用いるモ
ノ置換−クロロ(アルコキシ)ホスフィン類又はジ置換
−アルコキシホスフィン類を反応して、化合物(21)
を製造する工程である。
えないものであれば、特に限定はないが、好適には、テ
トラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジオキサンのよ
うなエーテル類;メチレンクロリド、クロロホルム、四
塩化炭素、ジクロロエタン、クロロベンゼン、ジクロロ
ベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類が挙げられる。
シ)ホスフィン類としては、例えば、クロロ(モルホリ
ノ)メトキシホスフィン、クロロ(モルホリノ)シアノ
エトキシホスフィン、クロロ(ジメチルアミノ)メトキ
シホスフィン、クロロ(ジメチルアミノ)シアノエトキ
シホスフィン、クロロ(ジイソプロピルアミノ)メトキ
シホスフィン、クロロ(ジイソプロピルアミノ)シアノ
エトキシホスフィンのようなホスフィン類があげられ、
好適には、クロロ(モルホリノ)メトキシホスフィン、
クロロ(モルホリノ)シアノエトキシホスフィン、クロ
ロ(ジイソプロピルアミノ)メトキシホスフィン、クロ
ロ(ジイソプロピルアミノ)シアノエトキシホスフィン
である。
ン類を用いる場合には、脱酸剤が使用され、その場合
に、使用される脱酸剤としては、ピリジン、ジメチルア
ミノピリジンのような複素環アミン類、トリメチルアミ
ン、トリエチルアミン、ジイソプロピルアミンのような
脂肪族アミン類があげられるが、好適には、脂肪族アミ
ン類(特にジイソプロピルアミン)である。
類としては、例えば、ビス(ジイソプロピルアミノ)シ
アノエトキシホスフィン、ビス(ジエチルアミノ)メタ
ンスルホニルエトキシホスフィン、ビス(ジイソプロピ
ルアミノ)(2,2,2-トリクロロエトキシ)ホスフィン、
ビス(ジイソプロピルアミノ)(4-クロロフェニルメト
キシ)ホスフィンのようなホスフィン類をあげることが
でき、好適には、ビス(ジイソプロピルアミノ)シアノ
エトキシホスフィンである。
場合には、酸が使用され、その場合に、使用される酸と
しては、好適には、テトラゾール、酢酸又はp−トルエ
ンスルホン酸である。
至80℃であり、好適には、室温である。
により異なるが、通常、5分乃至30時間であり、好適
には、室温で反応した場合、30分乃至10時間であ
る。
は、目的化合物は、例えば、反応混合物を適宜中和し、
又、不溶物が存在する場合には、濾過により除去した
後、水と酢酸エチルのような混和しない有機溶媒を加
え、水洗後、目的化合物を含む有機層を分離し、無水硫
酸マグネシウム等で乾燥後、溶剤を留去することによっ
て得られる。得られた目的化合物は必要ならば、常法、
例えば、再結晶、再沈殿又はクロマトグラフィ−等によ
って更に精製できる。
は、メチレンクロリドのようなハロゲン化炭化水素
類)、F−1で製造される化合物(20)に、トリス−
(1,2,4−トリアゾリル)ホスファイトを反応した
後、水を加えて、H−ホスホネート化して、化合物(2
1)を製造する工程である。
0乃至100℃であり、好適には、10乃至40℃であ
る。
により異なるが、通常、5分から30時間であり、好適
には、室温で反応した場合、30分である 反応終了後、本反応の目的化合物(21)は、例えば、反応
混合物を適宜中和し、又、不溶物が存在する場合には、
濾過により除去した後、水と酢酸エチルのような混和し
ない有機溶媒を加え、水洗後、目的化合物を含む有機層
を分離し、無水硫酸マグネシウム等で乾燥後、溶剤を留
去することによって得られる。得られた目的化合物は必
要ならば、常法、例えば、再結晶、再沈殿又はクロマト
グラフィ−等によって更に精製できる。 (F−3工程)本工程は、少なくとも1つ以上のF−2で
製造される化合物(21)、及び、所望のヌクレオチド
配列のオリゴヌクレオチド類縁体を製造するのに必要な
市販のホスホロアミダイト試薬等を使用して、通常の方
法により、DNA自動合成機上、目的のオリゴヌクレオ
チド類縁体を製造する工程である。
レオチド類縁体は、DNA合成機、例えばパーキンエル
マー社のホスホロアミダイト法によるモデル392など
を用いて文献(Nucleic AcidsResearch, 12, 4539(198
4))記載の方法に準じて合成することが出来る。
は、硫黄のほかテトラエチルチウラムジスルフィド(T
ETD、アプライドバイオシステムズ社)、Beaucage試
薬(ミリポア社)等の3価のリン酸に反応してチオエー
トを形成する試薬を用い、文献(Tetarhedron Letters,
32, 3005(1991)、J. Am. Chem. Soc., 112, 1253(199
0))記載の方法に準じてチオエート誘導体を得る事が出
来る。
は、オリゴパック(逆相クロマトカラム)を使用して、
精製し、精製物の純度をHPLCで分析することにより
確認することができる。
は、ヌクレオシド単位として、通常、2乃至50個であ
り、好適には、10乃至30個である。
鎖形成能及びヌクレアーゼ酵素耐性は、以下の方法に従
い、調べることができる。 (試験方法1)得られた種々のオリゴヌクレオチド類縁
体と、相補的な配列を有する天然のDNAあるいはRN
Aからなるオリゴヌクレオチドとをアニーリング処理
し、融解温度(Tm値)を測定することにより、本発明
のオリゴヌクレオチド類縁体の相補DNAおよびRNA
に対するハイブリッド形成能を調べる。
ド類縁体と天然型相補オリゴヌクレオチドを同量加えた
サンプル溶液を、沸騰水中に浴し、時間をかけてゆっく
り室温まで冷却する(アニーリング)。分光光度計(例
えば、島津 UV-2100PC)のセル室内で、サンプル溶液を
20℃から90℃まで温度を少しずつ上昇させ、260
nmにおける紫外線吸収を測定する。 (試験方法2)ヌクレアーゼ酵素耐性の測定 オリゴヌクレオチドを緩衝液中にて、ヌクレアーゼを加
えて加温する。ヌクレアーゼとしては、蛇毒ホスホジエ
ステラーゼ、エンドヌクレアーゼP1、エンドヌクレア
ーゼS1等が用いられる。緩衝液としては、酵素に適す
る緩衝液であれば制限はないが、蛇毒ホスホジエステラ
ーゼの場合トリス‐塩酸緩衝液、エンドヌクレアーゼP
1の場合酢酸ナトリウムバッファー等が使用される。ま
た必要に応じて緩衝液に金属イオンを加える。金属イオ
ンとしては、蛇毒ホスホジエステラーゼの場合Mg2+、
エンドヌクレアーゼの場合Zn2+等が用いられる。反応
温度は0〜100℃が好適であり、さらに30〜50℃
が好適である。
DTA)を加え、100℃で2分間加熱することによ
り、反応を停止させる。
リゴヌクレオチドをラジオアイソトープ等で標識し切断
反応生成物をイメージアナライザー等で定量する方法、
切断反応生成物を逆相高速液体クロマトグラフィー(H
PLC)で定量する方法、切断反応生成物を色素(エチ
ジウムブロマイド等)で染色し、コンピューターを用い
た画像処理により定量する方法などが用いられる。
又は2以上含有するオリゴヌクレオチド類縁体の投与形
態としては、例えば、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤
若しくはシロップ剤等による経口投与又は注射剤若しく
は坐剤等による非経口投与を示し、これらの製剤は、賦
形剤(例えば、乳糖、白糖、葡萄糖、マンニトール、ソ
ルビトールのような糖誘導体;トウモロコシデンプン、
バレイショデンプン、α澱粉、デキストリンのような澱
粉誘導体;結晶セルロースのようなセルロース誘導体;
アラビアゴム;デキストラン;プルランのような有機系
賦形剤:及び、軽質無水珪酸、合成珪酸アルミニウム、
珪酸カルシウム、メタ珪酸アルミン酸マグネシウムのよ
うな珪酸塩誘導体;燐酸水素カルシウムのような燐酸
塩;炭酸カルシウムのような炭酸塩;硫酸カルシウムの
ような硫酸塩等の無機系賦形剤を挙げることができ
る。)、滑沢剤(例えば、ステアリン酸、ステアリン酸
カルシウム、ステアリン酸マグネシウムのようなステア
リン酸金属塩;タルク;コロイドシリカ;ビーガム、ゲ
イ蝋のようなワックス類;硼酸;アジピン酸;硫酸ナト
リウムのような硫酸塩;グリコール;フマル酸;安息香
酸ナトリウム;DLロイシン;脂肪酸ナトリウム塩;ラ
ウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸マグネシウムのよ
うなラウリル硫酸塩;無水珪酸、珪酸水和物のような珪
酸類;及び、上記澱粉誘導体を挙げることができ
る。)、結合剤(例えば、ヒドロキシプロピルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニル
ピロリドン、マクロゴール、及び、前記賦形剤と同様の
化合物を挙げることができる。)、崩壊剤(例えば、低
置換度ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシ基メ
チルセルロース、カルボキシ基メチルセルロースカルシ
ウム、内部架橋カルボキシ基メチルセルロースナトリウ
ムのようなセルロース誘導体;カルボキシ基メチルスタ
ーチ、カルボキシ基メチルスターチナトリウム、架橋ポ
リビニルピロリドンのような化学修飾されたデンプン・
セルロース類を挙げることができる。)、安定剤(メチ
ルパラベン、プロピルパラベンのようなパラオキシ安息
香酸エステル類;クロロブタノール、ベンジルアルコー
ル、フェニルエチルアルコールのようなアルコール類;
塩化ベンザルコニウム;フェノール、クレゾールのよう
なフェノール類;チメロサール;デヒドロ酢酸;及び、
ソルビン酸を挙げることができる。)、矯味矯臭剤(例
えば、通常使用される、甘味料、酸味料、香料等を挙げ
ることができる。)、希釈剤等の添加剤を用いて周知の
方法で製造される。
り異なるが、例えば、経口投与の場合には、1回当り、
下限として、0.01mg/kg 体重(好ましくは、0.1mg/kg
体重)、上限として、1000mg/kg 体重(好ましくは、10
0mg/kg 体重)を、静脈内投与の場合には、1回当り、
下限として、0.001mg/kg 体重(好ましくは、0.01mg/kg
体重)、上限として、100mg/kg 体重(好ましくは、10
mg/kg 体重)を1日当り1乃至数回症状に応じて投与す
ることが望ましい。以下、実施例、参考例及び試験例を
あげて、本発明をさらに詳しく説明する。
-O,4'-C-エチレン−5−メチルウリジン (例示化合物
番号2-29) 参考例6で得られた2'-O-アセチル-3'-O-ベンジル-4'
-p-トルエンスルホニルオキシエチル-5'-O-t-ブチル
ジフェニルシリル-5-メチルウリジン(120mg、
0.145mmol)をメタノール(10ml)に溶解し、2
0%水酸化パラジウム-炭素を100mg加え、得られ
た反応液を、水素雰囲気下、常圧で2日間攪拌した。触
媒を濾過し、濾液の溶媒を減圧下留去後、得られた残渣
を、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製し(ジク
ロロメタン:メタノール=40:1)、無色アモルファ
ス状物質(70mg、0.124mmol,収率85%)を
得た。 1 H-NMR (400MHz, CDCl3) : 1.14(9H, s), 1.43(3H, s),
1.91(1H, dt, 8.0 and13Hz), 2.08(1H, ddd, 4.8, 6.3
and 13Hz), 2.16(3H, s), 3.72(1H, d, 11Hz),3.97(1
H, dt, 4.8 and 8Hz), 4.11(1H, m), 4.13(1H, d, 11H
z), 4.64(1H, d,5.0Hz), 5.28(1H, dd, 5.0 and 8.4H
z), 6.33(1H, d, 8.4Hz), 7.4-7.7(10H, m), 8.01(1H,
s). FABMS(mNBA):549[M+H]+ (実施例2)5'-O-tブチルジフェニルシリル-3'-O,4'-C-エチレ
ン−5−メチルウリジン (例示化合物番号2-31) 少量の水に炭酸カリウムを10mg溶かし、メタノール
10mlを加え、さらに実施例1で得られた2'-O-アセチ
ル-5'-O-t−ブチルジフェニルシリル-3'-O,4'-C-エ
チレン−5−メチルウリジン(70mg、0.124mm
ol)を溶解し、3時間放置した。反応終了後、水及び酢
酸エチルを加え、分液し、有機層を水、飽和食塩水で洗
い、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を
留去し、無色固体(43mg、0.10mmol,収率81
%)を得た。1 H-NMR (400MHz, CDCl3) : 1.11(9H, s), 1.47(3H, d,
1.5Hz), 1.95(1H, dt, 8.4 and 13.3Hz), 2.10(1H, dd
d, 4.4, 6.3 and 13.3Hz), 2.93(1H, d, 10Hz), 3.71(1
H, d, 11Hz), 4.06(2H, m), 4.08(1H, d, 11Hz), 4.28
(1H, m), 4.44(1H,d, 5.2Hz), 6.01(1H, d, 7.9Hz), 7.
4-7.7(10H, m), 8.23(1H, s). FABMS(mNBA):523[M+H]+ (実施例3)3'-O,4'-C-エチレン−5−メチルウリジン (例示化合
物番号2-2) 窒素気流下、実施例2で得られた5'-O-tブチルジフェ
ニルシリル-3'-O,4'-C-エチレン−5−メチルウリジ
ン(19mg、0.0363mmol)を無水テトラヒドロ
フラン(2ml)に溶解し、そこへ1.0M−テトラブチ
ルアンモニウムフロリド/テトラヒドロフラン溶液
(0.05ml、0.05mmol)を加え、90分室温で撹
拌した。反応終了後、メタノール0.5mlを加え、溶媒
を留去し、得られた残渣を、シリカゲルクロマトグラフ
ィーにより精製し(ジクロロメタン:メタノール=1
2:1)、無色固体(7mg、0.0246mmol,収率
68%)を得た。1 H-NMR (400MHz, CD3OD) : 1.89(3H, s), 2.03(2H, t,
6.9Hz), 3.69(1H, d, 12Hz), 3.85(1H, d, 12Hz), 4.02
(2H, t, 6.9Hz), 4.26(1H, d, 4.9Hz), 4.31(1H,dd, 4.
9 and 7.9Hz), 5.97(1H, d, 7.9Hz), 7.88(1H, s). FABMS(mNBA):285[M+H]+ (実施例4)2'-O-アセチル-5'-O-t−ブチルジフェニルシリル-3'
-O,4'-C-エチレン-6-N-ベンゾイルアデノシン (例示
化合物番号1-37) 参考例7で得られた2'-O-アセチル-3'-O-ベンジル-4'
-p-トルエンスルホニルオキシエチル-5'-O-t-ブチルジ
フェニルシリル-6-N-ベンゾイルアデノシン(68m
g、0.0723mmol)をメタノール(10ml)に溶解
し、20%水酸化パラジウム-炭素を20mg加え、得
られた反応液を、水素雰囲気下、50気圧で2日間攪拌
した。触媒を濾過し、濾液の溶媒を減圧下留去後、得ら
れた残渣を、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製
し(ジクロロメタン:メタノール=16:1)、無色ア
モルファス状物質(11mg、0.0162mmol,収率
21%)を得た。1 H-NMR (400MHz, CDCl3) : 1.12(9H, s), 2.09(3H, s),
2.16(2H, m), 3.78(1H,d, 11Hz), 4.05(1H, dt, 5.0,
8.7Hz), 4.15(1H, d, 11Hz), 4.17(1H, m), 4.73(1H,
d, 4.8Hz), 5.82(1H, dd, 4.8 and 8.0Hz), 6.36(1H,
8.0Hz), 7.35-7.70(13H, m), 8.02(2H, d, 7.4Hz), 8.2
2(1H, s), 8.72(1H, s), 9.03(1H, s). FABMS(mNBA):678[M+H]+ (実施例5)2'-O-アセチル-3'-O,4'-C-エチレン-6-N-ベンゾイ
ルアデノシン (例示化合物番号1-209) 実施例4で得られた2'-O-アセチル-5'-O-t−ブチル
ジフェニルシリル-3'-O,4'-C-エチレン-6-N-ベンゾ
イルアデノシン(11mg、0.0162mmol)を無水
テトラヒドロフラン(2ml)に溶解し、そこへ1.0M
−テトラブチルアンモニウムフロリド/テトラヒドロフ
ラン溶液(0.03ml、0.03mmol)を加え、90分
室温で撹拌した。メタノール2mlを加え、溶媒を留去
し、得られた残渣を、シリカゲルクロマトグラフィーに
より精製し(ジクロロメタン:メタノール=12:
1)、無色固体(7mg、0.0159mmol,収率98
%)を得た。1 H-NMR (400MHz, CDCl3) : 2.09(3H, s), 2.10(1H, m),
2.22(1H, ddd, 4.7, 6.5 and 13Hz), 3.74(1H, t, 11H
z), 4.10-4.20(3H, m), 4.83(1H, d, 4.6Hz), 5.85(1H,
dd, 4.6 and 8.1Hz), 6.07(1H, d, 8.1Hz), 6.36(1,
d, 11Hz), 7.56(2H, t, 7.5Hz), 7.65(1H, t, 7.5Hz),
8.05(2H, 7.5Hz), 8.82(1H, s), 9.04(1H,s). FABMS(mNBA):440[M+H]+ (実施例6)3'-O,4'-C-エチレンアデノシン (例示化合物番号1-
7) 実施例5で得られた2'-O-アセチル-3'-O,4'-C-エチ
レン-6-N-ベンゾイルアデノシン(7mg、0.0159mmol)を
飽和アンモニア/メタノール溶液(5ml)に溶解し、一晩
放置した。
た残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し
(ジクロロメタン:メタノール=7:1)、白色粉末
(約5mg、定量的収率)を得た。
5.8Hz), 3.75(1H, d, 12Hz), 3.94(1H, d, 12Hz), 4.04
(2H, m), 4.39(1H, d, 4.4Hz), 4.78(1H, dd, 4.4 and
8.0Hz), 6.03(1H, d, 8.0Hz), 8.44(1H, s), 8.58(1H,
s). FABMS(mNBA):294[M+H]+ (実施例7)2', 5'-O-ジアセトキシ‐3'-O,4'-C-エチレン-6-N-
ベンゾイルアデノシン (例示化合物番号1−32) 窒素気流下、室温で参考例16で得られた2,3−ジア
セトキシ−6a−アセトキシメチル−ヘキサヒドロ−フ
ロ[3,2‐d]フラン(1.88g、6.22mmol)を
無水1,2−ジクロロエタン(100ml)に溶解し、そ
こに、前記の文献(H. Vorbueggen,K.Krolikiewicz and
B,Bennua, Chem.Ber.,114,1234-1255(1981))に従って
調製したトリメチルシリル化ベンゾイルアデニン(4.
60g、約12mmol)を加えた。さらに、そこへ、トリ
フルオロメタンスルホン酸トリメチルシリル(1.0m
l、5.5mmol)を滴下し、8時間加熱還流した。
飽和水溶液(約100ml)を加え、セライトを用いてろ
過し、濾液にジクロロメタン(約100ml)を加え、有
機層を炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(約100ml)、
次いで飽和食塩水(約100ml)で洗浄後、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られ
た残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し
(ジクロロメタン:メタノール=100:8)、無色ア
モルファス状の目的物(2.52g、5.23mmol、収
率84%)を得た。
2.18(3H, s), 2.19(1H, m), 2,30(1H, ddd, 4.1, 6.2 a
nd 13Hz), 4.15(2H, m), 4.43(1H, d, 12Hz), 4.48(1H,
d,12Hz), 4.70(1H, d, 4.9Hz), 5.81(1H, dd, 4.9 and
7.9Hz), 6.33(1H, d, 7.9Hz), 7.52-7.64(3H, m), 8.0
3(2H, m), 8.23(1H, s), 8.81(1H, s), 8.95(1H, brs). FABMS(mNBA):482[M+H]+. (実施例8)3'-O,4'-C-エチレン-6-N-ベンゾイルアデノシン (例
示化合物番号1−178) 実施例7で得られた2', 5'-O-ジアセトキシ‐3'-O,4'
-C-エチレン-6-N-ベンゾイルアデノシン(1.39
g、2.89mmol)をピリジン15mlに溶かし、1N水
酸化ナトリウム水溶液6mlを加え、20分間室温で撹拌
した。反応終了後、0.1N酢酸水で反応液を中和し、
溶媒を留去した。得られた残渣をそのまま、シリカゲル
クロマトグラフィーを用いて精製し(ジクロロメタン:
メタノール=10:1)、無色アモルファス状の目的物
(889mg、2.24mmol、収率77%)を得た。
3.31(2H,m), 3.76(1H, d, 12Hz), 3.99(1H, d, 12Hz),
4.12(2H, m), 4.42(1H, 4.7Hz), 4.92(1H, dd, 4.7 and
8.0Hz), 6.09(1H, d, 8.0Hz), 7.54-7.68(3H, m), 8.0
8(2H, d, 7.2Hz), 8.63(1H, s), 8.70(1H, s). FABMS(mNBA):398[M+H]+. (実施例9)5'-O-ジメトキシトリチル‐3'-O,4'-C-エチレン-6-
N-ベンゾイルアデノシン (例示化合物番号1−31) 実施例8で得られた3'-O,4'-C-エチレン-6-N-ベンゾ
イルアデノシン(1.89g、4.76mmol)を無水ピ
リジンで共沸脱水後、窒素気流下、無水ピリジン(20
ml)に溶解した.これに4,4’−ジメトキシトリチル
トリフルオロメタンスルホン酸(2.7g、6.0mmo
l)を添加し、100℃、5時間加熱した。反応溶液に
少量のメタノール(約3ml)を加えた後、溶媒を減圧下
濃縮し、水(約50ml)を加え,クロロホルム(約100m
l)で抽出した。有機層を炭酸水素ナトリウム飽和水溶
液(約50ml×2)、飽和食塩水(約50ml)で洗浄後、溶
媒を減圧下濃縮し、得られた残渣を、シリカゲルクロマ
トグラフィーを用いて精製し(ジクロロメタン:メタノ
ール=100:10)、無色アモルファス状の目的物
(900mg、1.28mmol、収率27%)を得た。
8.8 and 13Hz), 2.19(1H, dt, 5.0and 13Hz), 3.30(1H,
d, 10Hz), 3.59(1H, d, 10Hz), 3.76(3H, s), 3.77(3
H, s), 4.08(2H, m), 4.25(1H, brs), 4.50(1H, d, 5.0
Hz), 5.02(1H, brd, 5.0Hz),6.06(1H, d, 7.2Hz), 6.79
(4H, d, 8.7Hz), 7.2-7.6(12H, m),8.03(2H, d, 7.4H
z), 8.25(1H, s), 8.77(1H, s), 9.19(1H, s). FABMS(mNBA):700[M+H]+ (実施例10)5'-O-ジメトキシトリチル‐3'-O,4'-C-エチレン-6-
N-ベンゾイルアデノシン‐2'-O‐(2‐シアノエチル
N,N−ジイソプロピルホスホロアミダイト) (例示
化合物番号1−186) 実施例9で得られた5'-O-ジメトキシトリチル‐3'-O,
4'-C-エチレン-6-N-ベンゾイルアデノシン(820m
g、1.17mmol)を無水ピリジンで共沸脱水した後、
窒素気流下、無水ジクロロメタン(20ml)に溶解し、
N,N−ジイソプロピルアミンテトラゾール塩(340
mg,2.0mmol)、N,N,N’,N’−テトライソ
プロピル− 2−シアノエチルホスホロアミダイト(6
35μl,2.0mmol)を加え、45℃で5時間攪拌し
た。反応溶液を炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(10m
l)、飽和食塩水(10ml)で洗浄後、溶媒を減圧下濃
縮し、得られた残渣を、シリカゲルクロマトグラフィー
を用いて精製し(ジクロロメタン:酢酸エチル=4:
1)、無色アモルファス状の目的物(835mg、0.
927mmol、収率80%)を得た。
m), 1.26(1H, m), 2.16(1H, m), 2.38(2H, m), 3.5-3.7
(6H, m), 3.78(3H, s), 3.79(3H, s), 3.8-4.2(3H, m),
4.5(1H, d, 4.7Hz), 6.2(1H, d, 7.9Hz), 6.82(4H,
m), 7.2-7.6(12H, m), 8.02(2H, m), 8.18(1H, s), 8.6
8(1H, s), 9.03(1H, brs). (実施例11) (オリゴヌクレオチド類縁体の合成)核酸合成機(PE B
iosystems社製 ABI model392 DNA/RNA synthesiser)
を用い、1.0μmolスケールで行った。各合成サイクルに
おける溶媒、試薬、ホスホロアミダイトの濃度は天然オ
リゴヌクレオチド合成の場合と同じであり、溶媒、試
薬、天然型ヌクレオシドのホスホロアミダイトは全てPE
Biosystems社製のものを用いた。3'−の水酸基がCPG支
持体に結合した5'−O−DMTr−チミジン(1.0μmo
l)のDMTr基をトリクロロ酢酸によって脱保護し、
その5'−水酸基に天然ヌクレオチド合成用のアミダイト
及び実施例10の化合物を用いて縮合反応を繰り返し行
い、それぞれの配列の修飾オリゴヌクレオチド類縁体を
合成した。合成サイクルは以下の通りである。 合成サイクル 1) detritylation トリクロロ酢酸/ジクロロメタン;85
sec 2) coupling ホスホロアミダイト(25eq)、テトラゾール
/アセトニトリル;25secor 10min 3) capping 1-メチルイミダゾール/テトラヒドロフラ
ン、無水酢酸/ピリジン/テトラヒドロフラン;15sec 4) oxidation ヨウ素/水/ピリジン/テトラヒドロフラ
ン;15sec 上記において、サイクル2)で実施例10の化合物を用い
て反応を行う場合は、10分間反応を行い、その他のホス
ホロアミダイトを用いる場合は25秒間反応を行った。
し、合成サイクルの1)まで行い5'−DMTr基を脱保護
した後は、常法に従い、濃アンモニア水処理によってオ
リゴマーを支持体から切り出すとともに、リン原子上の
保護基シアノエチル基をはずし、さらに核酸塩基上の保
護基をはずした。
修飾オリゴヌクレオチド類縁体は、逆相HPLCで精製を行
い、目的のオリゴヌクレオチドを得た。
部分が3'-O,4'-C-エチレンアデノシンであるオリゴヌ
クレオチド類縁体(以下「オリゴヌクレオチド(1)」と
する。)を得た。(収量0.55μmol( 55% yield)) 得られた修飾オリゴヌクレオチド類縁体の精製は、逆相
HPLC(HPLC:島津製作所製LC−VP;カラム: GLサイエ
ンス Inertsil Prep-ODS(20×250mm);0.1M酢酸トリエ
チルアミン水溶液(TEAA), pH7;10→60%CH3CN / 30min,
linear gradient;40℃;10ml/min;254nm)にて行
い、29.6分に溶出する分画を集めた。本化合物はHPLC
(和光純薬Wakosil DNA(4.6×150mm), 0.1M TEAA, pH7,
10→50% CH3CN /20min, linear gradient, 60℃, 1ml/m
in)で分析すると16.58分に溶出された。(λmax = 263n
m) (参考例1)3-O-ベンジル-4-ホルミル-5-O-t-ブチルジフェニル
シリル-1,2-O-イソプロピリデン-α-D-エリスロペン
トフラノース 窒素気流下、−78℃に冷却した無水ジクロロメタン
(150ml)に、塩化オキザリル(3.53ml、40.
5mmol)を加え、そこへ、無水ジクロロメタン(75m
l)に溶解したジメチルスルホキシド(4.62ml、6
4.8mmol)を滴下した。20分攪拌後、反応試薬液に
無水ジクロロメタン(75ml)に溶解した3-O-ベンジ
ル-4-C-ヒドロキシメチル-5-O-t-ブチルジフェニルシ
リル-1,2-O-イソプロピリデン-α-D-エリスロペント
フラノース(特開平10-304889に記載の方法に従って製
造することができる)(7.40g、13.50mmol)
を滴下し、さらに、30分攪拌した。さらにまた、トリ
エチルアミン(16.7ml、120mmol)を加え、ゆっ
くり室温に戻した。反応液に水(約200ml)を加え、
分液し、有機層を水、次いで飽和食塩水で洗い、無水硫
酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、シ
リカゲルクロマトグラフィーにより精製し(ヘキサン:
酢酸エチル=5:1)、無色油状物質(6.82g、1
2.49mmol,収率93%)を得た。 (参考例2)3-O-ベンジル-4-ビニル-5-O-t-ブチルジフェニルシ
リル-1,2-O-イソプロピリデン-α-D-エリスロペント
フラノース 窒素気流下、参考例1で得られた3-O-ベンジル-4-ホル
ミル-5-O-t-ブチルジフェニルシリル-1,2-O-イソプ
ロピリデン-α-D-エリスロペントフラノース(6.8
2g、12.49mmol)を無水テトラヒドロフラン(2
00ml)に溶解し、0℃に冷却した。そこへ、0.5M
−テーベ試薬/トルエン溶液(28ml、14.0mmol)
を滴下後、0℃で1時間攪拌した。
l)を加えた後、0.1N水酸化ナトリウム水溶液(3
0m)をゆっくり加えた。得られた析出物をセライトを
用いて濾過し、濾取物をジエチルエーテルで洗い、分液
し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧
下、溶媒を留去後、得られた残渣をアルミナ(塩基性)
クロマトグラフィーにより粗精製し(酢酸エチル)、さ
らに、得られた粗精製物をシリカゲルクロマトグラフィ
ーによりさらに精製し(ヘキサン:酢酸エチル=7:
1)、無色油状物質(1.68g、3.09mmol,収率
25%)を得た。1 H-NMR (400MHz, CDCl3) : 0.97(9H, s), 1.32(3H, s),
1.54(1H, s), 3.49(1H,d, 11Hz), 3.53(1H, d, 11Hz),
4.45(1H, d, 4.9Hz), 4.64(1H, t, 3.8Hz), 4.65(1H,
d, 12Hz), 4.82(1H, d, 12Hz), 5.18(1H, dd, 1.9 and
11Hz), 5.44(1H,dd, 1.9 and 18Hz), 5.80(1H, d, 3.8H
z), 6.16(1H, dd, 11 and 18Hz), 7.2-7.7(15H, m). FABMS(mNBA):545[M+H]+ (参考例3)3-O-ベンジル-4-ヒドロキシエチル-5-O-t-ブチルジ
フェニルシリル-1,2-O-イソプロピリデン-α-D-エリ
スロペントフラノース 窒素気流下、参考例2で得られた3-O-ベンジル-4-ビニ
ル-5-O-t-ブチルジフェニルシリル-1,2-O-イソプロ
ピリデン-α-D-エリスロペントフラノース(1.68
g、3.09mmol)を無水テトラヒドロフラン(50m
l)に溶解し、そこへ、0.5Mの9−BBN(9−ボ
ラビシクロ[3.3.1]ノナン)/テトラヒドロフラ
ン溶液(10ml、5mmol)を滴下し、室温で一晩攪拌し
た。
後、3N水酸化ナトリウム水溶液(5ml)を加えた。さ
らに、30%過酸化水素水(10ml)を、反応液が30
乃至50℃になるようにゆっくり加え、その後30分攪
拌した。
び酢酸エチルを加え、分液し、有機層を中性リン酸バッ
ファー、次いで、飽和食塩水で洗い、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去後、得られた残渣
をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し(ヘキサ
ン:酢酸エチル=5:1)、無色油状物質(1154mg、2.
05mmol,収率66%)を得た。1 H-NMR (400MHz, CDCl3) : 0.99(9H, s), 1.36(3H, s),
1.68(3H, s), 1.70(1H,ddd, 3.3, 6.2 and 20Hz), 2.4
5(1H, ddd, 4.0, 8.6 and 20Hz), 3.42(1H, d,11Hz),
3.68(2H, m), 3.74(1H, d, 11Hz), 4.29(1H, d, 5.2H
z), 4.56(1H, d, 12Hz), 4.69(1H, dd, 4.0 and 5.2H
z), 4.81(1H, d, 12Hz), 5.80(1H, d, 4.0),7.3-7.7(15
H, m). FABMS(mNBA):563[M+H]+ (参考例4)3-O-ベンジル-4-(p-トルエンスルホニルオキシエチ
ル)-5-O-t-ブチルジフェニルシリル-1,2-O-イソプロ
ピリデン-α-D-エリスロペントフラノース 窒素気流下、参考例3で得られた3-O-ベンジル-4-ヒド
ロキシエチル-5-O-t-ブチルジフェニルシリル-1,2-O
-イソプロピリデン-α-D-エリスロペントフラノース
(980mg 、1.74mmol)を予めトルエンで共沸
脱水し、これを無水ジクロロメタン(30ml)に溶解
し、0℃に冷却した。そこへ、トリエチルアミン(1.
25ml、9mmol)、ジメチルアミノピリジン(20m
g、0.17mmol)、塩化p−トルエンスルホニル(5
72mg、3mmol)を加え、室温で一晩攪拌した。
飽和水溶液を加え、分液し、有機層を、炭酸水素ナトリ
ウム飽和水溶液、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥した。
シリカゲルクロマトグラフィーにより精製し(ヘキサ
ン:酢酸エチル=9:1、その後7:1)、無色油状物
質(953mg、1.33mmol,76%)を得た。1 H-NMR (400MHz, CDCl3) : 0.95(9H, s), 1.30(3H, s),
1.46(3H, s), 1.89(1H,ddd, 6.9, 9 and 15Hz), 2.38
(3H, s), 2.52(1H, ddd, 5.4, 9 and 15Hz), 3.35(1H,
d, 11Hz), 3.58(1H, d, 11Hz), 4.14(1H, dt, 6.9 and
9Hz), 4.19(1H, d, 5.2Hz), 4.27(1H, dt, 5.4 and 9H
z), 4.49(1H, d, 12Hz), 4.61(1H, dd, 4.0and 5.2),
4.74(1H, d, 12Hz), 5.71(1H, d, 4.0Hz), 7.2-7.7(19
H, m).FABMS(mNBA):717[M+H]+ (参考例5)1,2-ジ-O-アセチル-3-O-ベンジル-4-(p-トルエンス
ルホニルオキシエチル) -5-O-t-ブチルジフェニルシ
リル-α-D-エリスロペントフラノース 参考例4で得られた3-O-ベンジル-4-(p-トルエンスル
ホニルオキシエチル)-5-O-t-ブチルジフェニルシリル
-1,2-O-イソプロピリデン-α-D-エリスロペントフラ
ノース933mg (1.30mmol)を酢酸10mlに溶
解し、無水酢酸1.13ml (12mmol)、濃硫酸0.
01mlを加え、室温で1時間攪拌した。反応液を氷冷水
50mlにあけ、さらに30分攪拌した。飽和食塩水、酢
酸エチルを加え、有機層を中性リン酸バッファー、炭酸
水素ナトリウム飽和水溶液、飽和食塩水で洗い、硫酸マ
グネシウム無水物で乾燥した。溶媒を留去後、得られた
残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し(ヘ
キサン:酢酸エチル=3:1)、無色油状物質 611
mg(0.803mmol,収率62%, α:β= 1 : 14)
を得た。1 H-NMR (400MHz, CDCl3) (β体): 11.06(9H, s), 1.79
(3H, s), 2.06(3H, s), 2.15(1H, m), 2.33(1H, ddd,
5, 10 and 15Hz), 2.43(3H, s), 3.52(1H, d, 10Hz),
3.55(1H, d, 10Hz), 4.22(1H, dt, 6.0 and 10Hz), 4.2
7(1H, d, 5.1Hz), 4.34(1H, dt, 5.3 and 10Hz), 4.51
(1H, d, 11Hz), 4.57(1H, d, 11Hz), 5.33(1H,d, 5.1H
z), 6.08(1H, s), 7.1-7.7(19H, m). FABMS(mNBA):761[M+H]+ (参考例6)2'-O-アセチル-3'-O-ベンジル-4'-p-トルエンスルホ
ニルオキシエチル-5'-O-t-ブチルジフェニルシリル-5
-メチルウリジン 参考例5で得られた1,2-ジ-O-アセチル-3-O-ベンジル
-4-(p-トルエンスルホニルオキシエチル) -5-O-t-ブ
チルジフェニルシリル-α-D-エリスロペントフラノー
ス(268mg、0.352mmol)を、無水1,2−ジ
クロロエタン(10ml)に溶解した。そこへ、前記の文
献(H.Vorbrueggen,K.Krolikiewicz andB,Bennua,Chem.
Ber.,114,1234-1255(1981))に従って調製したトリメチ
ルシリル化チミン(190mg、約0.7mmol)を加
え、0℃に冷却し、さらに、トリフルオロメタンスルホ
ン酸トリメチルシリル(0.13ml、0.7mmol)を加
え、その後、50℃で3時間撹拌した。反応液を、室温
に戻し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(約10ml)を
加えた。
(約20ml)を加えて、攪拌し、析出した白色不溶物を
セライトを用いて濾過した。得られた濾液から有機層を
分離し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥した。溶媒を留去後、得られた残渣をシリ
カゲルクロマトグラフィーにより精製し(ヘキサン:酢
酸エチル = 1.5:1、その後1:1)、無色アモ
ルファス状物質 241mg(0.291mmol,収率8
3%)を得た。1 H-NMR (400MHz, CDCl3) : 1.08(9H, s), 1.57(3H, s),
2.07(3H, s), 2.39(3H,s), 3.55(1H, d, 11Hz), 3.79
(1H, d, 11Hz), 4.12(2H, m), 4.36(1H, d, 6Hz), 4.39
(1H, d, 11Hz), 4.55(1H, d, 11Hz), 5.38(1H, t, 6H
z), 6.01(1H, d, 6Hz), 7.2-7.6(19H, m), 7.96(1H,
s). FABMS(mNBA):827[M+H]+ (参考例7)2'-O-アセチル-3'-O-ベンジル-4'-p-トルエンスルホ
ニルオキシエチル-5'-O-t-ブチルジフェニルシリル-6-
N-ベンゾイルアデノシン 参考例5で得られた1,2-ジ-O-アセチル-3-O-ベンジル
-4-(p-トルエンスルホニルオキシエチル) -5-O-t-ブ
チルジフェニルシリル-α-D-エリスロペントフラノー
ス(340mg、0.447mmol)を、無水1,2−ジ
クロロエタン(10ml)に溶解した。そこへ、前記の文
献(H.Vorbrueggen,K.Krolikiewicz andB,Bennua,Chem.
Ber.,114,1234-1255(1981))に従って調製したトリメチ
ルシリル化ベンゾイルアデニン(307mg、約0.8
mmol)を加え、0℃に冷却し、さらに、トリフルオロメ
タンスルホン酸トリメチルシリル(0.145ml、0.
8mmol)を加え、その後、2時間加熱還流した。反応液
を、室温に戻し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(約1
0ml)を加えた。反応終了後、反応混合物に塩化メチレ
ン(約20ml)を加えて、攪拌し、析出した白色不溶物
をセライトを用いて濾過した。得られた濾液から有機層
を分離し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥した。溶媒を留去後、得られた残渣をシ
リカゲルクロマトグラフィーにより精製し(ジクロロメ
タン:メタノール = 50:1)、無色アモルファス
状物質 155mg(0.165mmol,収率34%)を
得た。1 H-NMR (400MHz, CDCl3) : 1.01(9H, s), 2.04(3H, s),
2.15(1H, m), 2.38(3H,s), 2.40(1H, m), 3.53(1H, d,
11Hz), 3.82(1H, d, 11Hz), 4.21(1H, m), 4.25(1H,
m), 4.53(1H, d, 11Hz), 4.58(1H, d, 11Hz), 4.70(1H,
d, 5.8Hz), 5.97(1H, t, 5.4Hz), 6.10(1H, d, 5.0H
z), 7.2-8.0(24H, m), 8.04(1H, s), 8.58(1H, s), 8.9
5(1H, s). FABMS(mNBA):940[M+H]+ (参考例8)3-O-p-メトキシベンジル-4-ヒドロキシメチル‐1,2-O
-イソプロピリデン-α-D-エリスロペントフラノース
チル−テトラヒドロ−フロ[2,3−d]−1,3−ジオ
キソール−5−カルバルデヒド(6-(4-methoxy-benzylo
xy)-2,2-dimethyl-tetrahydro-furo[2,3-d][1,3]dioxol
e-5-carbaldehyde)(3450mg、11.19mmol)
(Wood, William W.; Watson, Graham M.J.Chem.Soc.Ch
em.Commun. 21, 1986, 1599-1600)を水50ml/テトラ
ヒドロフラン50ml混合液に溶かし、0℃に冷却した。
これにホルムアルデヒド(37%in H2O)6.5m
lおよび1N水酸化ナトリウム水溶液30mlを加え、室
温で一晩撹拌した。反応終了後、反応液にジクロロメタ
ン(約300ml)を加え、分液した。有機層を0.1N
塩酸、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(約200ml)、
飽和食塩水(約200ml)で洗浄後、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。溶媒を減圧下濃縮し、得られた残渣
を、シリカゲルクロマトグラフィーを用いて精製し(ヘ
キサン:酢酸エチル=1:3)、無色固体の目的物(3
510mg、10.32mmol、収率92%)を得た。1 H-NMR (400MHz, CDCl3) : 1.34(3H, s), 1.64(3H, s),
1.84(1H, dd, 3.7 and9.5Hz), 2.38(1H, t, 7.0Hz),
3.55(1H, dd, 9.5 and 12Hz), 3.77(1H, dd, 3.7and 12
Hz), 3.82(3H, s), 3.90(2H, m), 4.20(1H, d, 5.1Hz),
4.50(11Hz), 4.63(1H, dd, 3.7 and 5.1Hz), 4.74(1H,
d, 11Hz), 5.76(1H, 3.7Hz), 6.90(2H,m), 7.30(2H,
m). FABMS(mNBA):341[M+H]+. (参考例9)3-O-p-メトキシベンジル-4-ヒドロキシメチル-5-O-ベ
ンジル-1,2-O-イソプロピリデン-α-D-エリスロペン
トフラノース
チル‐1,2-O-イソプロピリデン-α-D-エリスロペント
フラノース(3000mg、8.82mmol)を無水ジメ
チルホルムアミド45mlに溶かし、0℃に冷却した。水
素化ナトリウム(60% in mineral oil)350mg
を加え、20分間、0℃で撹拌した後、ベンジルブロミ
ド(1.05ml、8.82mmol)をゆっくり滴下し、そ
の後室温で一晩撹拌した。反応終了後、反応液を氷水に
あけてから、酢酸エチル(約100ml×3)で抽出し
た。有機層を炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(約200
ml)、飽和食塩水(約200ml)で洗浄後、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下濃縮し、得られた
残渣を、シリカゲルクロマトグラフィーを用いて精製し
(ヘキサン:酢酸エチル=2.5:1)、無色油状の目
的物(2.12g、4.93mmol、収率56%)を得
た。1 H-NMR (400MHz, CDCl3) : 1.34(3H, s), 1.63(3H, s),
3.52(1H, d, 11Hz), 3.59(1H, d, 11Hz), 3.80(3H,
s), 3.82(1H, d, 12Hz), 3.89(1H, d, 12Hz), 4.25(1H,
d, 5.1Hz), 4.44(1H, d, 12Hz), 4.45(1H, d, 12Hz),
4.54(1H, d, 12Hz),4.61(1H, dd, 3.7 and 5.1Hz), 4.7
1(1H, d, 12Hz), 5.77(1H, d, 3.7Hz), 6.85-6.89(2H,
m), 7.23-7.36(7H, m). FABMS(mNBA):431[M+H]+. (参考例10)3-O-p-メトキシベンジル-4-ホルミル-5-O-ベンジル-
1,2-O-イソプロピリデン-α-D-エリスロペントフラノ
ース
ンジル-1,2-O-イソプロピリデン-α-D-エリスロペン
トフラノース(2.07g、4.81mmol)を用いて、参考例1
と同様の方法により無色油状の目的物(1.73g、4.06mm
ol、収率85%)を得た。
1.60(3H, s), 3.60(1H, d, 11Hz),3.65(1H, d, 11Hz),
3.80(3H, s), 4.34(1H, d, 4.4Hz), 4.46(1H, d, 12H
z), 4.50-4.58(3H, m), 4.64(1H, d, 12Hz), 5.82(1H,
d, 3.3Hz), 6.85-6.88(2H, m), 7.22-7.35(7H, m), 9.9
0(1H, s). FABMS(mNBA):429[M+H]+. (参考例11)3-O-p-メトキシベンジル-4-ビニル-5-O-ベンジル-1,2
-O-イソプロピリデン-α-D-エリスロペントフラノー
ス
を無水ジメチルホルスルホキシド2mlに懸濁し、80℃
で45分間撹拌した。室温に戻したあとここに、メチル
トリフェニルホスホニウムブロミド(757mg、2.
12mmol)を溶かした無水ジメチルホルスルホキシド溶
液3mlを滴下し、室温で10分間撹拌した。さらに3-O
-p-メトキシベンジル-4-ホルミル-5-O-ベンジル-1,2-
O-イソプロピリデン-α-D-エリスロペントフラノース
(758mg、1.77mmol)を溶かした無水ジメチル
ホルスルホキシド溶液3mlを滴下し、室温で1時間撹拌
した。反応終了後、反応液を氷水にあけ、酢酸エチル
(約50ml×3)で抽出後、有機層を水(約100m
l)、飽和食塩水(約100ml)で洗浄後、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下濃縮し、得られた
残渣を、シリカゲルクロマトグラフィーを用いて精製し
(ヘキサン:酢酸エチル=5:1)、無色油状の目的物
(455mg、1.07mmol、収率60%)を得た。
1.52(3H, s), 3.28(1H, d, 11Hz), 3.33(1H, d, 11Hz),
3.79(3H, s), 4.23(1H, d, 5.1Hz), 4.40(1H, d, 12H
z), 4.50-4.55(3H, m), 4.69(1H, d, 12Hz), 5.24(1H,
dd, 2.0 and 12Hz), 5.51(1H,dd, 2.0 and 17Hz), 5.75
(1H, d, 3.7Hz), 6.18(1H, dd, 12 and 17Hz), 6.84-6.
88(2H, m), 7.21-7.35(7H, m). FABMS(mNBA):449[M+Na]+ , 365[M+K]+. (参考例12)3-O-p-メトキシベンジル-4-ヒドロキシエチル-5-O-ベ
ンジル-1,2-O-イソプロピリデン-α-D-エリスロペン
トフラノース
-O-イソプロピリデン-α-D-エリスロペントフラノー
ス(485mg、1.14mmol)を用いて、参考例3と
同様の方法により無色油状の目的物(323mg、0.
727mmol、収率64%)を得た。
1.66(3H, s), 1.77(1H, 3.7, 6.6 and 15Hz), 2.48(1H,
dq, 4.4, and 15Hz), 3.28(1H, d, 11Hz), 3.53(1H,
d, 11Hz), 3.74(1H, m), 3.80(3H, s), 3.83(1H, m),
4.11(1H, d, 5.1Hz), 4.43(1H,d, 12Hz), 4.48(1H, d,
12Hz), 4.52(1H, d, 12Hz), 4.62(1H, dd, 3.7 and 5.1
Hz), 4.69(1H, d, 12Hz), 5.76(1H, d, 3.7Hz), 6.86(2
H, m), 7.22-7.36(7H,m). FABMS(mNBA):445[M+H]+. (参考例13)4-ヒドロキシエチル-5-O-ベンジル-1,2-O-イソプロピ
リデン-α-D-エリスロペントフラノース
ンジル-1,2-O-イソプロピリデン-α-D-エリスロペン
トフラノース(13.5g、30.36mmol)を10%
含水ジクロロメタン溶液200mlに溶かし、そこに2,
3‐ジクロロ-5,6‐ジシアノ-1,4‐ベンゾキノン
(95%)(8.7g、36.43mmol)を加え、室温
で4時間撹拌した。反応終了後、反応液をジクロロメタ
ン(約300ml)で抽出し、有機層を炭酸水素ナトリウ
ム飽和水溶液(約300ml)、飽和食塩水(約300m
l)で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒
を減圧下濃縮し、得られた残渣を、シリカゲルクロマト
グラフィーを用いて精製し(ヘキサン:酢酸エチル=
1:2)、無色油状の目的物(7.9g、24.38mm
ol、収率80%)を得た。
1.62(3H, s), 1.86(1H, dq, 3.7 and 15Hz), 2.19(1H,
ddd, 4.4, 8.0 and 15Hz), 3.46(1H, d, 10Hz), 3.50(1
H, d, 10Hz), 3.74(1H, dq, 3.7 and 12Hz), 3.85(1H,
dq, 3.7, 12Hz), 4.25(1H, d, 6.6Hz), 4.51(1H, d, 12
Hz), 4.57(1H, d, 12Hz), 4.72(1H, dd, 4.4 and 6.6H
z), 5.88(1H, d, 4.4Hz), 7.2-7.4(5H, m). FABMS(mNBA):325[M+H]+. (参考例14)6a−ベンジルオキシメチル−2,2−ジメチル−ヘキ
サヒドロ−フロ[2’, 3’:4,5]フロ[2,3−d]
−1,3−ジオキソール
リデン-α-D-エリスロペントフラノース(7.9g、
24.38mmol)を無水ピリジン200mlに溶かし、p
‐トルエンスルホン酸クロリド(5.72g、30mmo
l)を加え、室温で一晩撹拌した。反応終了後、ピリジ
ンを留去し、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(約100
ml)を加え、酢酸エチル(約200ml×2)で抽出し
た。有機層を炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(約100
ml)、飽和食塩水(約100ml)で洗浄後、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下濃縮し、得られた
残渣を、シリカゲルクロマトグラフィーを用いて精製し
(ヘキサン:酢酸エチル=2:1)、白色固体の目的物
(6.93g、22.64mmol、収率93%)を得た。
1.63(3H, s), 1.82(1H, ddd, 8.0,10 and 13Hz), 2.11
(1H, ddd, 3.0, 6.5 and 13Hz), 3.41(1H, d, 10Hz),
3.70(1H, d, 10Hz), 4.04(1H, dt, 2.2 and 8.1Hz), 4.
20(1H, ddd, 6.3, 8.0 and 10Hz), 4.49(1H, d, 5.9H
z), 4.52(1H, d, 12Hz), 4.60(1H, d, 12Hz), 4.62(1H,
dd, 3.7 and 5.9Hz), 5.92(1H, d, 3.7Hz), 7.2-7.4(5
H, m). FABMS(mNBA):307[M+H]+. (参考例15)2,3−ジアセトキシ−6a−ベンジルオキシメチル−
ヘキサヒドロ−フロ[3 ,2‐d]フラン
2,2−ジメチル−ヘキサヒドロ−フロ[2’,3’:
4,5]フロ[2,3−d]−1,3−ジオキソール(6.8
g、22.22mmol)を用いて、参考例5と同様の方法
により無色油状の目的物(7.03g、20.1mmol、
収率90%)(α:β=約3:4)を得た。
H, dt, 9.0 and 13Hz), 2.12(1H, m), 2.12(3H, s), 2.
15(3H, s), 3.50(1H, d, 10Hz), 3.67(1H, d, 10Hz),
4.01(1H, dt, 3.2 and 8.3Hz), 4.25(1H, ddd, 6.4, 8.
4 and 9.6Hz), 4.51(1H, d, 5.3Hz), 4.52(1H, d, 12H
z), 4.62(1H, d, 12Hz), 5.12(1H, t, 5.3Hz), 6.46(1
H, d, 5.3Hz), 7.2-7.4(5H, m). (β体)2.01(3H,
s), 2.06(1H, ddd, 8.0, 10and 13Hz), 2.13(1H, dq,
2.8 and 13Hz), 2.14(3H, s), 3.61(1H, d, 10Hz),3.65
(1H, d, 10Hz), 3.92(1H, ddd, 5.9, 8.5 and 10Hz),
4.01(1H, dt, 2.7 and 8.5Hz), 4.58(1H, d, 12Hz), 4.
60(1H, d, 5.7Hz), 4.62(1H, d, 12Hz), 5.17(1H, dd,
3.2 and 5.7Hz), 6.24(1H, d, 3.2Hz), 7.2-7.4(5H,
m). FABMS(mNBA):349[M-H]+. (参考例16)2,3−ジアセトキシ−6a−アセトキシメチル−ヘキ
サヒドロ−フロ[3,2 ‐d]フラン
ol)を酢酸エチル100mlに溶かし、パラジウム−活性
炭(150mg)を加え、常圧水素下、室温で1時間撹
拌した。反応終了後、パラジウム−活性炭をろ過し、溶
媒を留去した。残渣を無水ピリジン80mlに溶かし、無
水酢酸10mlを加え、室温で30分間撹拌した。反応終
了後、溶媒を留去し、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液
(約100ml)を加え、酢酸エチル(約100ml)で抽
出した。有機層を炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(約1
00ml)、飽和食塩水(約100ml)で洗浄後、無水硫
酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下濃縮し、得ら
れた残渣を、シリカゲルクロマトグラフィーを用いて精
製し(ヘキサン:酢酸エチル=1.5:1)、白色固体
の目的物(α:β=約1:1)(4.13g、13.6
7mmol、収率69%)を得た。
H, m), 2.11(3H, s), 2.13(3H, s),2.16 (3H, s), 2.21
(1H, dq, 2.9 and 13Hz), 4.05(1H, dt, 2.9 and 8.0H
z), 4.10(1H, d, 12Hz), 4.29(1H, ddd, 6.6, 8.0 and
10Hz), 4.36(1H, d, 12Hz), 4.49(1H, d, 5.1Hz), 5.09
(1H, t, 5.1Hz), 6.45(1H, d, 5.1Hz). (β体)2.01
(1H, ddd, 8.0, 10 and 13Hz), 2.10(3H, s), 2.12(3H,
s), 2.15(3H, s), 2.19(1H, ddd, 2.2, 5.9 and 13H
z), 3.90(1H, ddd, 5.9, 8.8 and 10Hz), 4.04(1H,dt,
2.2 and 8.0), 4.25(1H, d, 12Hz), 4.35(1H, d, 12H
z), 4.60(1H, d, 5.8Hz), 5.15(1H, dd, 2.9 and 5.8H
z), 6.27(1H, d, 2.9Hz). FABMS(mNBA):303[M+H]+ (試験例1) (ヌクレアーゼ酵素耐性の測定)各種オリゴヌクレオチ
ド(80μg)を含むバッファー溶液2250μl(50mM Tris(p
H8.0) and 10mM MgCl2)に3'-エキソヌクレアーゼ(pho
sphodiesterase from Crotalus durissus (Boehringer
Mannheim))0.3μgを加え、混合液を37℃に保ち反応を
行った。一定時間後に混合液の一部を取り、90℃で2
分間加熱することにより、酵素を失活させ反応を停止さ
せた。各時間における混合液中のオリゴヌクレオチドの
残量を逆相高速液体カラムクロマトグラフィーで定量
し、ヌクレアーゼ存在下でのオリゴヌクレオチド量の経
時的変化を測定した。試験に用いたオリゴヌクレオチド 1. 実施例11で得られたオリゴヌクレオチド(1)。 2. 特開平10−195098号に従って調整した配列: 5’−ttttttttttnt−3’(配列表の配列番号 1) で示される配列を有し、nが3'-O,4'-C-メチレンアデノ
シンであるオリゴヌクレオチド(以下、「オリゴヌクレ
オチド(2)」とする。) 3. 配列: 5’−ttttttttttnt−3’(配列表の配列番号 1) で示される配列を有し、nがリボアデノシンであり、且
つnの2'-水酸基とnの3'側チミジンの5'-水酸基が2',5'
リン酸ジエステルで結合しているオリゴヌクレオチド
(以下、「オリゴヌクレオチド(3)」とする。) 4. 配列: 5’−ttttttttttnt−3’(配列表の配列番号 1) で示される配列を有し、nが2'-デオキシアデノシンであ
る天然型オリゴヌクレオチド(以下、「オリゴヌクレオ
チド(4)」とする。) (結果)図1に示すように本発明のオリゴヌクレオチド
類縁体は天然型と比して顕著なヌクレアーゼ耐性を示し
た。更に、既知の非天然型オリゴヌクレオチド類縁体と
比しても顕著なヌクレアーゼ耐性を示した。
オチド及びヌクレオシド類縁体は、安定で優れた抗ウイ
ルス薬、アンチセンス若しくはアンチジーン医薬、特定
遺伝子の検出薬(プローブ)又は増幅開始の為のプライ
マー及びその製造中間体として有用である。
るための合成オリゴヌクレオチド <220> 配列の特徴 <221> 配列の種類:修飾塩基 <222> 特徴を表す位置:11 <223> 特徴の説明:アデニンまたは修飾アデニン
リゴヌクレオチド、既知の非天然型オリゴヌクレオチド
類縁体のヌクレアーゼ酵素耐性を示す。
Claims (13)
- 【請求項1】 一般式(1) 【化1】 [式中、R1及びR2は、同一又は異なって、水素原子、
核酸合成の水酸基の保護基、リン酸基、核酸合成の保護
基で保護されたリン酸基又は−P(R3)R4[式中、R
3及びR4は、同一又は異なって、水酸基、核酸合成の保
護基で保護された水酸基、メルカプト基、核酸合成の保
護基で保護されたメルカプト基、アミノ基、炭素数1乃
至4個のアルコキシ基、炭素数1乃至4個のアルキルチ
オ基、炭素数1乃至5個のシアノアルコキシ基又は炭素
数1乃至4個のアルキル基で置換されたアミノ基を示
す]を示し、Aは、炭素数1乃至4個のアルキレン基を
示し、Bは、プリン−9−イル基、2−オキソ−1,2−
ジヒドロピリミジン−1−イル基又は下記α群から選択
される置換基を有する置換プリン−9−イル基若しくは
置換2−オキソ−1,2−ジヒドロピリミジン−1−イル
基を示す。]で表わされる化合物及びその塩。 (α群)水酸基、 核酸合成の保護基で保護された水酸基、 炭素数1乃至4個のアルコキシ基、 メルカプト基、 核酸合成の保護基で保護されたメルカプト基、 炭素数1乃至4個のアルキルチオ基、 アミノ基、 核酸合成の保護基で保護されたアミノ基、 炭素数1乃至4個のアルキル基で置換されたアミノ基、 炭素数1乃至4個のアルキル基、及び、 ハロゲン原子。 - 【請求項2】 R1が、水素原子、脂肪族アシル基、芳香
族アシル基、1乃至3個のアリール基で置換されたメチ
ル基、低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲン若しく
はシアノ基でアリール環が置換された1乃至3個のアリ
ール基で置換されたメチル基、又は、シリル基である、
請求項1に記載の化合物及びその塩。 - 【請求項3】 R1が、水素原子、アセチル基、ベンゾイ
ル基、ベンジル基、p−メトキシベンジル基、ジメトキ
シトリチル基、モノメトキシトリチル基又はtert-ブチ
ルジフェニルシリル基である、請求項1に記載の化合物
及びその塩。 - 【請求項4】 R2が、水素原子、脂肪族アシル基、芳香
族アシル基、1乃至3個のアリール基で置換されたメチ
ル基、低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲン若しく
はシアノ基でアリール環が置換された1乃至3個のアリ
ール基で置換されたメチル基、シリル基、ホスホロアミ
ダイト基、ホスホニル基、リン酸基又は核酸合成の保護
基で保護されたリン酸基である、請求項1乃至3の何れ
か1項に記載の化合物及びその塩。 - 【請求項5】 R2が、水素原子、アセチル基、ベンゾイ
ル基、ベンジル基、p−メトキシベンジル基、tert-ブ
チルジフェニルシリル基、-P(OC2H4CN)(NCH(CH3)2)、-P
(OCH3)(NCH(CH3)2)、ホスホニル基、又は、2−クロロ
フェニル若しくは4−クロロフェニルリン酸基である、
請求項1乃至3の何れか1項に記載の化合物及びその
塩。 - 【請求項6】 Aが、メチレン基である、請求項1乃至
5の何れか1項に記載の化合物及びその塩。 - 【請求項7】 Bが、6−アミノプリン−9−イル(す
なわち、アデニニル)、アミノ基が核酸合成の保護基で
保護された6−アミノプリン−9−イル、2,6−ジア
ミノプリン−9−イル、2−アミノ−6−クロロプリン
−9−イル、アミノ基が核酸合成の保護基で保護された
2−アミノ−6−クロロプリン−9−イル、2−アミノ
−6−フルオロプリン−9−イル、アミノ基が核酸合成
の保護基で保護された2−アミノ−6−フルオロプリン
−9−イル、2−アミノ−6−ブロモプリン−9−イ
ル、アミノ基が核酸合成の保護基で保護された2−アミ
ノ−6−ブロモプリン−9−イル、2−アミノ−6−ヒ
ドロキシプリン−9−イル(すなわち、グアニニル)、
アミノ基が核酸合成の保護基で保護された2−アミノ−
6−ヒドロキシプリン−9−イル、アミノ基及び水酸基
が核酸合成の保護基で保護された2−アミノ−6−ヒド
ロキシプリン−9−イル、6−アミノ−2−メトキシプ
リン−9−イル、6−アミノ−2−クロロプリン−9−
イル、6−アミノ−2−フルオロプリン−9−イル、
2,6−ジメトキシプリン−9−イル、2,6−ジクロ
ロプリン−9−イル、6−メルカプトプリン−9−イ
ル、2−オキソ−4−アミノ−1,2−ジヒドロピリミジ
ン−1−イル(すなわち、シトシニル)、アミノ基が核
酸合成の保護基で保護された2−オキソ−4−アミノ−
1,2−ジヒドロピリミジン−1−イル、2−オキソ−4
−アミノ−5−フルオロ−1,2−ジヒドロピリミジン−
1−イル、アミノ基が核酸合成の保護基で保護された2
−オキソ−4−アミノ−5−フルオロ−1,2−ジヒドロ
ピリミジン−1−イル、4−アミノ−2−オキソ−5−
クロロ−1,2−ジヒドロピリミジン−1−イル、2−オ
キソ−4−メトキシ−1,2−ジヒドロピリミジン−1−
イル、2−オキソ−4−メルカプト−1,2−ジヒドロピ
リミジン−1−イル、2−オキソ−4−ヒドロキシ−1,
2−ジヒドロピリミジン−1−イル(すなわち、ウラシニ
ル)、2−オキソ−4−ヒドロキシ−5−メチルピリミ
ジン−1−イル(すなわち、チミニル)、4−アミノ−
5−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリミジン−
1−イル(すなわち、5−メチルシトシニル)基又はア
ミノ基が核酸合成の保護基で保護された4−アミノ−5
−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリミジン−1
−イル基である、請求項1乃至6の何れか1項に記載の
化合物及びその塩。 - 【請求項8】 Bが、6−ベンゾイルアミノプリン−9
−イル、アデニニル、2−イソブチリルアミノ−6−ヒ
ドロキシプリン−9−イル、グアニニル、2−オキソ−
4−ベンゾイルアミノ−1,2−ジヒドロピリミジン−1
−イル、シトシニル、2−オキソ−5−メチル−4−ベ
ンゾイルアミノ−1,2−ジヒドロピリミジン−1−イ
ル、5−メチルシトシニル、ウラシニル又はチミニル基
である、請求項1乃至6の何れか1項に記載の化合物及
びその塩。 - 【請求項9】 下記群から選択される化合物及びその
塩;3’-O,4’-C-エチレングアノシン、3’-O,
4’-C-エチレンアデノシン、5’-O-ジメトキシトリ
チル-3’-O,4’-C-エチレン-6-N-ベンゾイルアデ
ノシン、5’-O-ジメトキシトリチル-3’-O,4’-C
-エチレン-2-N-イソブチリルグアノシン、3’-O,
4’-C-エチレン-2-N-イソブチリルグアノシン、
3’-O,4’-C-エチレン-6-N-ベンゾイルアデノシ
ン、5'-O-ジメトキシトリチル‐3’-O,4’-C-エチ
レン-6-N-ベンゾイルアデノシン‐2'-O‐(2‐シ
アノエチル N,N−ジイソプロピル)ホスホロアミダ
イト 5'-O-ジメトキシトリチル‐3’-O,4’-C-エチレン
-2-N-イソブチリルグアノシン‐2'-O‐(2‐シア
ノエチル N,N−ジイソプロピル)ホスホロアミダイ
ト 3’-O,4’-C-エチレンウリジン、3’-O,4’-C-
エチレン−5−メチルウリジン、3’-O,4’-C-エチ
レンシチジン、3’-O,4’-C-エチレン-5-メチルシ
チジン、2’,5’-ジ-O-ベンジル-3’-O,4’-C-
エチレンウリジン、5’-O-ジメトキシトリチル-3’-
O,4’-C-エチレンウリジン、5’-O-ジメトキシト
リチル-3’-O,4’-C-エチレン-5−メチルウリジ
ン、5’-O-ジメトキシトリチル-3’-O,4’-C-エ
チレン-4-N-ベンゾイルシチジン、5’-O-ジメトキ
シトリチル-3’-O,4’-C-エチレン-4-N-ベンゾイ
ル-5-メチルシチジン、3’-O,4’-C-エチレン-4-
N-ベンゾイルシチジン、3’-O,4’-C-エチレン-4
-N-ベンゾイル-5-メチルシチジン、5'-O-ジメトキシ
トリチル‐3’-O,4’-C-エチレン-ウリジン‐2'-
O‐(2‐シアノエチル N,N−ジイソプロピル)ホ
スホロアミダイト、5'-O-ジメトキシトリチル‐3’-
O,4’-C-エチレン-5−メチルウリジン-2'-O‐(2
‐シアノエチル N,N−ジイソプロピル)ホスホロア
ミダイト、5'-O-ジメトキシトリチル‐3’-O,4’-
C-エチレン-4-N-ベンゾイルシチジン‐2'-O‐(2
‐シアノエチル N,N−ジイソプロピル)ホスホロア
ミダイト、及び、5'-O-ジメトキシトリチル‐3’-O,
4’-C-エチレン-4-N-ベンゾイル−5−メチルシチ
ジン‐2'-O‐(2‐シアノエチル N,N−ジイソプ
ロピル)ホスホロアミダイト。 - 【請求項10】 下記一般式(2) 【化2】 [式中、 Aは、炭素数1乃至4個のアルキレン基を示
し、Bは、プリン−9−イル基、2−オキソ−1,2−ジ
ヒドロピリミジン−1−イル基又は下記α群から選択さ
れる置換基を有する置換プリン−9−イル基若しくは置
換2−オキソ−1,2−ジヒドロピリミジン−1−イル基
を示す。]で表わされる構造を1又は2以上含有するオ
リゴヌクレオチド類縁体及びその薬理学上許容される
塩。但し、上記構造を2以上含有する場合は、当該構造
間でBは同一又は異なる。 (α群) 水酸基、 核酸合成の保護基で保護された水酸基、 炭素数1乃至4個のアルコキシ基、 メルカプト基、 核酸合成の保護基で保護されたメルカプト基、 炭素数1乃至4個のアルキルチオ基、 アミノ基、 核酸合成の保護基で保護されたアミノ基、 炭素数1乃至4個のアルキル基で置換されたアミノ基、 炭素数1乃至4個のアルキル基、及び、 ハロゲン原子。 - 【請求項11】 Aがメチレン基である請求項10記載
のオリゴヌクレオチド類縁体及びその薬理学上許容され
る塩。 - 【請求項12】 Bが、Bが、6−アミノプリン−9−
イル(すなわち、アデニニル)、アミノ基が核酸合成の
保護基で保護された6−アミノプリン−9−イル、2,
6−ジアミノプリン−9−イル、2−アミノ−6−クロ
ロプリン−9−イル、アミノ基が核酸合成の保護基で保
護された2−アミノ−6−クロロプリン−9−イル、2
−アミノ−6−フルオロプリン−9−イル、アミノ基が
核酸合成の保護基で保護された2−アミノ−6−フルオ
ロプリン−9−イル、2−アミノ−6−ブロモプリン−
9−イル、アミノ基が核酸合成の保護基で保護された2
−アミノ−6−ブロモプリン−9−イル、2−アミノ−
6−ヒドロキシプリン−9−イル(すなわち、グアニニ
ル)、アミノ基が核酸合成の保護基で保護された2−ア
ミノ−6−ヒドロキシプリン−9−イル、アミノ基及び
水酸基が核酸合成の保護基で保護された2−アミノ−6
−ヒドロキシプリン−9−イル、6−アミノ−2−メト
キシプリン−9−イル、6−アミノ−2−クロロプリン
−9−イル、6−アミノ−2−フルオロプリン−9−イ
ル、2,6−ジメトキシプリン−9−イル、2,6−ジ
クロロプリン−9−イル、6−メルカプトプリン−9−
イル、2−オキソ−4−アミノ−1,2−ジヒドロピリミ
ジン−1−イル(すなわち、シトシニル)、アミノ基が
核酸合成の保護基で保護された2−オキソ−4−アミノ
−1,2−ジヒドロピリミジン−1−イル、2−オキソ−
4−アミノ−5−フルオロ−1,2−ジヒドロピリミジン
−1−イル、アミノ基が核酸合成の保護基で保護された
2−オキソ−4−アミノ−5−フルオロ−1,2−ジヒド
ロピリミジン−1−イル、4−アミノ−2−オキソ−5
−クロロ−1,2−ジヒドロピリミジン−1−イル、2−
オキソ−4−メトキシ−1,2−ジヒドロピリミジン−1
−イル、2−オキソ−4−メルカプト−1,2−ジヒドロ
ピリミジン−1−イル、2−オキソ−4−ヒドロキシ−
1,2−ジヒドロピリミジン−1−イル(すなわち、ウラシ
ニル)、2−オキソ−4−ヒドロキシ−5−メチルピリ
ミジン−1−イル(すなわち、チミニル)、4−アミノ
−5−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリミジン
−1−イル(すなわち、5−メチルシトシニル)基又は
アミノ基が核酸合成の保護基で保護された4−アミノ−
5−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリミジン−
1−イル基である、請求項10乃至11の何れか1項に
記載のオリゴヌクレオチド類縁体及びその薬理学上許容
される塩。 - 【請求項13】 Bが、6−ベンゾイルアミノプリン−
9−イル、アデニニル、2−イソブチリルアミノ−6−
ヒドロキシプリン−9−イル、グアニニル、2−オキソ
−4−ベンゾイルアミノ−1,2−ジヒドロピリミジン−
1−イル、シトシニル、2−オキソ−5−メチル−4−
ベンゾイルアミノ−1,2−ジヒドロピリミジン−1−イ
ル、5−メチルシトシニル、ウラシニル又はチミニル基
である請求項10乃至11の何れか1項に記載のオリゴ
ヌクレオチド類縁体及びその薬理学上許容される塩。
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JP2000187448A JP2001064296A (ja) | 1999-06-22 | 2000-06-22 | 新規3’‐4’架橋ヌクレオシド及びオリゴヌクレオチド類縁体 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP11-174904 | 1999-06-22 | ||
JP17490499 | 1999-06-22 | ||
JP2000187448A JP2001064296A (ja) | 1999-06-22 | 2000-06-22 | 新規3’‐4’架橋ヌクレオシド及びオリゴヌクレオチド類縁体 |
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Family Applications (1)
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2000
- 2000-06-22 JP JP2000187448A patent/JP2001064296A/ja active Pending
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