JP2001064123A - 毛髪化粧料 - Google Patents

毛髪化粧料

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JP2001064123A
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 ポリマーマクロモノマーを含有する毛髪
化粧料。 【効果】 この毛髪化粧料を用いるとすべり感が持続す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は毛髪化粧料に関す
る。
【0002】
【従来の技術】毛髪化粧料には、毛髪に好ましいすべり
感を付与する目的で、種々の油剤や高重合ポリシロキサ
ン等のポリマー(以下、基剤という)が配合されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの毛髪
化粧料の共通の欠点は、効果が不十分であるだけでなく
シャンプー処理により有効成分が容易に洗い落とされ、
効果の持続性に劣る点である。本発明の課題は十分な効
果とその効果の持続性を飛躍的に改善した毛髪化粧料を
提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はポリマクロモノ
マーを含有する毛髪化粧料に関する。ここでポリマクロ
モノマーとは、マクロモノマーの重合体を意味し、マク
ロモノマーとは500以上の分子量を有するモノマーを
意味する。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明で用いるポリマクロモノマ
ーとしては、長鎖の高分子鎖を枝に持つ櫛形ポリマーが
好ましい。本発明で用いるポリマクロモノマーの主鎖部
分の構造に特に制約はなく、例えば、ポリスチレン、ポ
リメタクリレート、ポリアクリレート、ポリビニルエス
テル、ポリブタジエン等が例示される。
【0006】本発明で用いるポリマクロモノマーの枝部
を構成するポリマーの種類に特に制約はないが、例え
ば、ポリスチレン、(水添)ポリイソプレン、(水添)
ポリブタジエン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
イソブチレン等の炭化水素系ポリマー類;メタクリル酸
メチル、アクリル酸ブチル等のポリ(メタ)アクリル酸
アルキルエステル類(アルキル基の炭素数は例えば1〜
36);ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレン等
のポリアルキレンオキシド類;ポリラクチド、ポリカプ
ロラクタム等のポリエステル類;ポリジメチルシロキサ
ン等のシリコーン類;ポリ−N−アシルエチレンイミン
類(アシル基の炭素数は例えば1〜36);ポリビニル
ピロリドン、ポリビニルアミド等の窒素含有ポリエチレ
ン系ポリマー類等が例示される。これらがブロック状あ
るいはランダム状に共重合していてもよい。本発明で用
いるポリマクロモノマーとしては、主鎖がポリスチレン
又はポリ(メタ)アクリレートであり、枝部がポリ(メ
タ)アクリル酸アルキルエステル、ポリアルキレンオキ
シド又はポリ−N−アシルエチレンイミンであるものが
好ましい。
【0007】本発明で用いるポリマクロモノマーを構成
するマクロモノマーとしては、下記構造のもの、及び高
分子加工,30,510(1994)、Prog. Polym. Sci., Vol. 2
3, 581-620(1998)等に記載の化合物が挙げられる。
【0008】
【化1】
【0009】
【化2】
【0010】
【化3】
【0011】〔式中、Rはメチル基又はエチル基を示
し、m及びnは繰り返し数を意味する。〕
【0012】枝部のポリマー鎖の数平均分子量は、すべ
り感とその持続性の両立の点から、500〜10万、好
ましくは700〜5万、さらに好ましくは1000〜1
万である。
【0013】ポリマクロモノマーの重量平均分子量は、
すべり感及びその持続性の点から、好ましくは3000
以上、より好ましくは5000〜3000万、特に好ま
しくは1万〜2000万である。
【0014】ポリマクロモノマーの製法として、マクロ
モノマーを連鎖重合する方法がある。この方法によれ
ば、枝鎖の数を数本から千本以上に広範囲に変えた規則
性のポリマクロモノマーを容易に合成できる。例えば、
水溶性マクロモノマーは、通常、親水性のポリマー鎖部
分と疎水性の末端重合官能基を有する。このようなモノ
マーは、両親媒性モノマーあるいは界面活性機能を有す
るモノマーであるので、水中では末端重合官能基を核と
するミセルを形成して重合が進行し、櫛形ポリマーを生
成する。このような水溶性マクロモノマーとして、ポリ
エチレンオキシドマクロモノマー及びポリメタクリル酸
マクロモノマーが例示される。ポリエチレンオキシドマ
クロモノマーは、エチレンオキシドのリビングアニオン
重合あるいはポリエチレングリコールモノエーテルの末
端基変換によって得られ、水中でラジカル重合して櫛形
ポリマーを与える。これらの製法の具体例としては、K.
Ito et al:Polymer J., Vol. 17, No.7,p827-839(198
5)、K. Ito et al:Macromolecules, 24, p2348-2354(1
991)及びその引用文献を例示することができる。
【0015】本発明毛髪化粧料へのポリマクロモノマー
の配合量は、毛髪へのすべり性の付与能及びその持続性
の点から0.001〜75重量%(以下、単に%で示
す)、さらに0.01〜50%、特に0.1〜20%が
好ましい。
【0016】本発明毛髪化粧料には、さらに油剤、ポリ
オール類を配合するのが、毛髪の感触を向上させる点か
ら好ましい。油剤は化粧料に汎用の油剤であれば特に制
約はないが、例えば特開平8−198732号公報第7
頁第13欄32行〜第8頁第13欄41行に記載の液状
ないし固体の各種油脂、炭化水素類、シリコーン類が挙
げられる。
【0017】油脂類としては、炭素数12〜30の飽和
又は不飽和アルコール類;当該アルコール類と多価アル
コールとのエーテル類;当該アルコール類と炭素数1〜
11の脂肪酸とのエステル類;炭素数12〜30の飽和
又は不飽和脂肪酸;当該脂肪酸と一価又は多価アルコー
ルとのエステル類;当該脂肪酸とアミン類とのアミド
類;ステロール類;スクアレン;リン脂質;糖脂質;動
物性油脂;植物性油脂;シリコーン誘導体が挙げられ
る。
【0018】一方、炭化水素類の具体例としては、ワセ
リン、流動パラフィン、固形パラフィン等が挙げられ
る。さらにシリコーン誘導体としては、ジメチルポリシ
ロキサン、メチルポリシロキサン、ポリシロキサン、ア
ミノ変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、メチル
フェニルポリシロキサン、ポリエーテル変性シリコーン
等が挙げられる。
【0019】これらの油剤の中でも特に炭素数12〜2
6の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を有
する高級アルコール類が好ましい。
【0020】これらの油剤は、単独でも二種以上を混合
しても用いることができ、その配合量は毛髪化粧料中に
1〜25%であるのが好ましく、特に3〜20%、さら
に5〜15%配合すると、特に十分な効果が得られ、し
かも感触も良好であり好ましい。
【0021】ポリオール類は、化粧料に汎用されるポリ
オール類であれば特に制約はないが、例えばグリセリ
ン、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブタ
ンジオール、ポリエチレングリコール、ソルビトール等
が挙げられる。これらのポリオール類は、毛髪化粧料中
に感触向上効果の点から0.1〜25%、さらに0.5
〜20%、特に1〜10%配合するのが好ましい。
【0022】さらに、本発明の毛髪化粧料には本発明の
効果を損なわない範囲で、必要に応じてヒドロキシエチ
ルセルロース等の増粘剤、アニオン性・両性・カチオン
性・非イオン性界面活性剤、アニオン性・両性・カチオ
ン性・非イオン性重合物、香料、パルー化剤、色素、紫
外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤等を配合しても良い。
【0023】本発明の毛髪化粧料は通常の方法にしたが
って製造することができ、例えば浴室内で用いるような
ヘアシャンプー、ヘアトリートメント、ヘアコンディシ
ョナーや浴室外で用いるヘアフォーム、ヘアスプレー、
ヘアクリーム、ヘアワックス、ヘアジェル、さらには、
ヘアダイ、パーマ、ヘアマニキュア、ヘアブリーチ等家
庭や美容室での施術に用いられる剤にも配合できる。
【0024】
【実施例】(合成例A)
【0025】
【化4】
【0026】0.6gの水素化ナトリウムと50mLの乾
燥テトラヒドロフランを入れ、そこに10gのポリエチ
レングリコールモノメチルエーテル(MPEG、Mn=2000,
Aldrich 製)を含む100mLのTHF溶液を、室温で滴
下し、2時間攪拌した。これを0℃まで冷却した後、5
gのp−ビニルベンジルクロライドを滴下し、室温で2
4時間攪拌した。反応液を大量のアセトン中に注ぎ、反
応物である塩化ナトリウムを沈殿させ、それを濾過し
た。濾液は大部分のアセトンを溶媒留去により除いた。
つぎに、ヘキサン中に注ぎ、マクロモノマーを沈殿さ
せ、遠心分離(〜3000r/min)により回収した。回収物
はベンゼンに溶かし、ヘキサンで2回再沈精製を行って
から、ベンゼン溶液で凍結乾燥させて、約10.5gの
マクロモノマーAが得られた。収率は90%以上であっ
た。このようにして得られたマクロモノマーは、1H−
NMR分析により構造を、多角度光散乱検出器付サイズ
排除クロマトグラフィー(MALLS-SEC)によりポリスチ
レン換算分子量を確認した。結果を表1に示した。
【0027】(合成例B)
【0028】
【化5】
【0029】合成例Aにおいて5gのp−ビニルベンジ
ルクロライドのかわりに10gのp−(7−ブロモヘプ
チル)スチレンを使用し、反応温度を30℃、反応時間
を72時間とすること以外は、合成例Aと同様の方法に
て11gのマクロモノマーBを得た。構造は合成例Aと
同様に確認した。結果を表1に示した。
【0030】(合成例C)
【0031】
【化6】
【0032】合成例Aにおいて5gのp−ビニルベンジ
ルクロライドのかわりに10gのp−(7−ブロモヘプ
チル)スチレンを使用し、10gのMPEG(Mn=200
0, Aldrich製)のかわりに、25gのMPEG(Mn=50
00, Aldrich製)を使用し、反応温度を30℃、反応時
間を72時間とすること以外は、合成例Aと同様の方法
にて24gのマクロモノマーCを得た。構造は合成例C
と同様に確認した。結果を表1に示した。
【0033】
【表1】
【0034】(重合法)乾燥アルゴン置換したガラスチ
ューブに、表2に示した量のマクロモノマーと開始剤の
4,4′−アゾビス(4−シアノ吉草酸)(AVA)イ
オン交換水とを入れ、凍結融解を繰り返して脱気する。
このガラスチューブを真空下で封印し、60℃のオイル
バス中で24時間重合を行った。ポリマーは凍結乾燥
後、取り出して、1H−NMR、GPC及び多角度光散
乱検出器付サイズ排除クロマトグラフィー(MALLS-SE
C)により構造確認を行った。1 H−NMRは、JEOL JNM−GX 270 FTsp
ectrometer を使用し、CDCl3、C6D6、又はD2Oを溶媒と
した。GPCは、JASCO PU980とRI検出器
(JASCO RI930)を、カラムはShodex A−80
2とA−803を使用した。溶離液はTHF、流速1mL
/min とし、40℃で測定を行った。分子量は、東ソー
(株)製のPEO標準サンプルで換算した。合成条件と
結果を表2に示す。
【0035】
【表2】
【0036】(試験法)表3にポリPEOマクロモノマ
ーを毛髪に塗布した試験例及びプロピレングリコール、
直鎖状ポリエチレングリコール、シリコーン化合物の比
較試験例及びそれらの官能評価結果を示した。
【0037】試験法(a):毛髪上での表面摩擦の測定
法 測定試料のヘアピースは、スライドガラスを方眼紙の上
に貼り付け、毛髪20本をマス目に沿って1mm間隔で、
たるまないように高湿度の環境下で貼ったものを使用し
た。毛髪はプレーンシャンプーで2度洗浄後乾燥したも
のを用い、摩擦を測定する部分は直接指で触らないよう
にした。なお、毛髪はできるだけ太さがそろったものを
選び、一連の実験は同一の人からの毛髪で行った。ま
ず、未処理毛髪の摩擦測定を行い、次に、油剤又はポリ
マーの希釈溶液(ヘキサン又はエタノール溶液)を滴下
した。均一に広がるように、9カ所に1滴ずつ、約0.
4cc滴下し、乾燥後、処理した毛髪の摩擦測定を行っ
た。Heidonの表面性測定機(Heidon 14DR)にて、接触
面積を10mm×10mm、1回の移動距離は30mm。速度
6000mm/min 、荷重100gf、1サンプルに対し
て、6回測定を行った。測定室の温度23±1℃、湿度
60±5%RH。得られた摩擦係数−時間プロットよ
り、安定領域から、平均摩擦係数(MIU)と摩擦係数
変動幅(D)を求めた。摩擦係数は、人間が物体の表面
をこするときに感じるすべりやすさ、すべりにくさと相
関があり、MIU値が大きくなればなるほどすべりにく
い。本発明での変動幅(D)とは、平均摩擦係数を求め
た安定領域における最大摩擦係数(μ max)と平均摩擦
係数の差を2倍したものである。平均摩擦係数の変動の
度合い(即ち変動幅)が、大きければ大きいほど、ざら
つき、きしみ、サラット感を、小さいほど油性感、べと
つきを感じると言われている。なお、ブランク毛髪の平
均摩擦係数のふれが大きかったので、処理後の値をブラ
ンクの値で割り、変化率(%)とした。 官能評価方法(b):試験例及び比較試験例の組成物を
人毛トレス(20g)に対して浴比0.1(対毛髪重量
比)の量を均一に塗布し溶媒乾燥後の感触の評価を専門
パネラー(N=10)の官能評価により行った。評価基
準は以下の通り。
【0038】[評価基準] <すべり感> 5・・・とてもよくすべる 4・・・よくすべる 3・・・ややすべる 2・・・きしむ 1・・・非常にきしむ <べたつき感> 5・・・全くべたつかず、サラサラ感がある 4・・・全くべたつかない 3・・・少しべたつく 2・・・ややべたつく 1・・・非常にべたつく
【0039】
【表3】
【0040】実施例1(シャンプー組成物) 下記に示した組成のシャンプーを常法により製造した。 (重量%) ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリ ウム(EO=3) 15.0 ラウリン酸ジエタノールアミド 2.0 ヒドロキシエチルセルロースヒドロキシプロピル トリメチルアンモニウムクロリドエーテル(カ チナールLC-100 東邦化学(株)製) 2.0 2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒド ドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン ( アンヒトール20Y 花王(株)製) 0.5 ポリPEOマクロモノマー(1) 0.5 pH調整剤 適量 保存料 適量 着色料 適量 香料 適量 水 バランス 100.0
【0041】本発明品のシャンプーを使用して洗髪し、
すすいだ後、水分を十分タオルで拭き取った。その後、
ドライヤーで十分乾燥し、毛髪のすべり感を専門パネラ
ーにより評価した。非常に指通しもよく、なめらかな感
触であることを確認できた。また、8時間経過後におい
ても効果は持続していた。
【0042】実施例2(ヘアリンス組成物) 下記に示した組成のヘアリンスを常法により製造した。 (重量%) ステアリルトリメチルアンモニウムクロリド 1.5 セチルアルコール 2.0 プロピレングリコール 3.0 ポリPEOマクロモノマー(2) 1.0 pH調整剤 適量 保存料 適量 着色料 適量 香料 適量 水 バランス 100.0
【0043】プレーンシャンプーを使用して洗髪し、す
すいだ後、本発明のヘアリンスを均一に塗布して洗髪
し、すすいだ後、水分を十分タオルで拭き取った。その
後、ドライヤーで十分乾燥し、毛髪のすべり感を専門パ
ネラーにより評価した。非常に指通しもよく、なめらか
な感触であることを確認できた。また、8時間経過後に
おいても効果は持続していた。
【0044】実施例3(ヘアトリートメント組成物) 下記に示した組成のヘアトリートメントを常法により製
造した。 (重量%) 2−ドデシルヘキサデシルトリメチルアンモニウ ムクロリド 1.5 ステアリルトリメチルアンモニウムクロリド 1.0 セトステアリルアルコール 3.0 流動パラフィン 1.0 ポリPEOマクロモノマー(1) 1.0 ヒドロキシエチルセルロース (1%水溶液 粘度8000mPa・s) 0.5 ポリオキシエチレン(5)オレイルエーテル 0.5 pH調整剤 適量 保存料 適量 着色料 適量 香料 適量 水 バランス 100.0
【0045】プレシャンプーを使用して洗髪し、すすい
だ後、本発明のヘアトリートメントを均一に塗布して洗
髪し、すすいだ後、水分を十分タオルで拭き取った。そ
の後、ドライヤーで十分乾燥し、毛髪のすべり感を専門
パネラーにより評価した。非常に指通しもよく、なめら
かな感触であることを確認できた。また、8時間経過後
においても効果は持続していた。
【0046】実施例4(ヘアスプレー組成物) 下記に示した原料を混合しヘアスプレー原液とした。原
液は所定の容器に封入後に噴射剤を充填しヘアスプレー
とした。用いた噴射剤はLPG(2.5kg/cm 2)で原
液:噴射剤比は50:50とした。 (重量%) N−メタクリロイルオキシエチルN,N−ジメチ ルアンモニウム−α−N−メチルカルボキシベ タイン・メタクリル酸アルキルエステル共重合 体*1 12.0 流動イソパラフィン*2 4.0 スクワラン 0.2 ポリPEOマクロモノマー(1) 0.4 香料 適量 エタノール バランス 100.0 *1)ユカフォーマーM-75(三菱油化製)、 *2)アイソゾール400(日本石油製)。
【0047】スタイルを整えた後に本発明のヘアスプレ
ーを適量スプレーし官能評価を行ったところ、ヘアスプ
レー本来のセット性が損なわれることなく、且つ、ごわ
つきもなく高いすべり感があることが確認できた。ま
た、8時間経過後においても効果が持続していた。
【0048】実施例5(ブロー用スプレー組成物) 下記に示した原料を混合しブロー用スプレーの原液とし
た。原液は所定の容器に封入後に噴射剤を充填しブロー
用スプレーとした。用いた噴射剤はLPG(4.5kg/
cm2)で原液:噴射剤比は45:55とした。 (重量%) ポリビニルピロリドン・N,N−ジメチルアミノ エチルメタクリル酸共重合体ジエチル硫酸塩*1 1.5 高重合メチルポリシロキサンエマルジョン*2 2.5 スクワラン 0.2 ポリPEOマクロモノマー(2) 0.2 香料 適量 エタノール バランス 100.0 *1)ガフコートN755(BASF社製)、 *2)シリコーンKM9716(信越化学工業製)。
【0049】本発明品のブロー用スプレーの適量を髪に
スプレーし、ブローしながらヘアスタイルを整えた後の
髪の感触を専門パネラーにより官能評価を行ったとこ
ろ、ブロー剤本来の整髪性が損なわれることなく、且
つ、さらっとした良好な感触で仕上がることが確認でき
た。また、8時間経過後においても効果が持続してい
た。
【0050】実施例6(ヘアフォーム組成物) 下記に示した原料を混合しヘアフォーム原液とした。原
液は所定の容器に封入後、噴射剤を充填しヘアフォーム
とした。用いた噴射剤はLPG(5.0kg/cm 2)で原
液:噴射剤比は90:10とした。 (重量%) ポリビニルピロリドン・N,N−ジメチルアミノ エチルメタクリル酸共重合体ジエチル硫酸塩*1 3.0 エタノール 10.0 流動イソパラフィン*2 4.0 メチルフェニルポリシロキサン*3 1.2 ポリPEOマクロモノマー(3) 0.4 ポリオキシエチレントリデシルエーテル*4 1.0 香料 適量 精製水 バランス 100.0 *1)ガフコートN755(BASF社製)、 *2)アイソゾール400(日本石油製)、 *3)シリコーンSF557(東レ・ダウコーニング製)、 *4)ソフタノール90(日本触媒製)。
【0051】スタイルを整えた後に本発明のヘアフォー
ムを塗布し、手櫛でさらにスタイルを整えた後、仕上が
った髪の感触を専門パネラーにより官能評価を行ったと
ころ、指通しも良く、なめらかな感触で自然なつや感に
仕上がることが確認できた。また、8時間経過後におい
ても効果は持続していた。
【0052】実施例7(ヘアクリーム組成物) 下記に示した原料を加熱混合し乳化させた後に冷却し、
所定の容器に充填しヘアクリームとした。 (重量%) セタノール 5.0 モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン (20E.O.)*1 4.5 ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナト リウム*2 0.5 流動パラフィン*3 3.0 ポリPEOマクロモノマー(5) 1.0 ポリPEOマクロモノマー(6) 0.5 香料 適量 精製水 バランス 100.0 *1)レオドールスーパーTW-S120(花王製)、 *2)SPE-104NB(花王製)、 *3)ハイコールK-350(カネダ製)。
【0053】本発明のヘアクリームの適量を手で髪に馴
染ませスタイルを整えた。仕上がった髪の感触を専門パ
ネラーにより官能評価を行ったところ、ヘアクリームと
して所定のスタイリング機能を有し、且つ、指通しも良
く、なめからな感触で仕上がることが確認できた。
【0054】実施例8(ヘアミルク組成物) 下記に示した原料を混合し乳化後に所定の容器に充填し
ヘアミルクとした。 (重量%) ポリアクリル酸アミド・イソパラフィン混合物*1 1.5 高重合ポリエチレングリコール*2 0.1 流動パラフィン*3 5.0 リンゴ酸ジイソステアリル*4 1.5 ポリPEOマクロモノマー(4) 0.5 エタノール 3.5 香料 適量 精製水 バランス 100.0 *1)セピゲル305(フランスSEPIC社製)、 *2)アルコックスE-100(明成化学工業製)、 *3)ケイドール(Witco Chemical Corp.製)、 *4)コスモール222(日清製油製)。
【0055】本発明品のヘアミルクを手で髪に馴染ませ
スタイルを整えた。仕上がった髪の官能評価を行ったと
ころ、指通しも良く、なめらかな感触なことが確認でき
た。また、8時間経過後でも効果が持続していた。
【0056】
【発明の効果】本発明の毛髪化粧料を用いれば、毛髪に
対して良好なすべり感を持続的に付与することができ
る。
フロントページの続き (72)発明者 近藤 昭裕 和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社研 究所内 (72)発明者 伊藤 浩一 愛知県豊橋市高師本郷町字北沢34番地の1 (72)発明者 川口 正剛 愛知県豊橋市羽根井町17番地の1 Fターム(参考) 4C083 AC022 AC072 AC102 AC122 AC182 AC372 AC402 AC642 AC692 AC712 AC792 AC902 AD011 AD041 AD042 AD072 AD092 AD132 AD152 AD282 CC31 CC32 CC33 CC38 CC39 DD27 DD33 EE06 EE07 EE28 4J002 AE05X BN12W BN121 BN14W BN141 BN20W BN201 CF27W CF271 CH02X CH05W CH051 CM01W CM011 CP03X CP09X CP17W CP171 CP18X EC046 EC056 GB00 4J027 AA01 AA03 AA08 AB28 AC03 AC04 AC06 AC07 AC08 AF01 AH02 AH03 AJ01 BA01 CA22 CA24 CA28 CA29 CB09 CC02 CD00 CD08

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリマクロモノマーを含有する毛髪化粧
    料。
  2. 【請求項2】 ポリマクロモノマーが、ポリ(ポリエチ
    レンオキシドマクロモノマー)である請求項1記載の毛
    髪化粧料。
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