JP2001062523A - 内径に溝等を有する部品の成形方法及びその成形装置 - Google Patents

内径に溝等を有する部品の成形方法及びその成形装置

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JP2001062523A
JP2001062523A JP23945199A JP23945199A JP2001062523A JP 2001062523 A JP2001062523 A JP 2001062523A JP 23945199 A JP23945199 A JP 23945199A JP 23945199 A JP23945199 A JP 23945199A JP 2001062523 A JP2001062523 A JP 2001062523A
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JP
Japan
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mandrel
hydraulic pressure
raw material
high hydraulic
piston
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JP23945199A
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Kazuto Kobayashi
小林一登
Naonobu Kanamaru
金丸尚信
Akira Matsumura
松村明
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Aida Engineering Ltd
Original Assignee
Aida Engineering Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本願発明は、高精度であること、金型寿命が長
いこと、ボンデ処理が不要なこと、そして省エネルギー
であることを狙った成形方法及び成形装置を提供するこ
とである。 【解決手段】高圧を発生できる液圧発生部を備え、凹凸
を逆にすれば部品の内面形状になる外形形状をしたマン
ドレルに素材を被せ、素材の外側に、液圧発生部で発生
された高液圧を掛けて、成形させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、内径に溝等を有
する部品の成形方法及びその成形装置に関するものであ
る。対象とする部品は、自動車の等速継手外輪、インタ
ーナルギヤー等の筒状部品である。
【0002】溝等とは、転動体を案内する案内溝、ギヤ
ー等の凹凸形状を意味する。そして、等速継手として
は、トリポードタイプ、ボールジョイントタイプ、レブ
ロジョイントタイプがあり、インターナルギヤーには、
ヘリカルも含まれる。
【0003】本願発明は、これらの部品を、高液圧を利
用して成形する成形方法及びその成形装置に関するもの
である。この液圧は油圧、水圧などを意味し、成形方法
は素材に液圧を掛けて成形させることを意味する。
【0004】
【従来の技術】従来、これらの部品は、熱間鍛造、冷間
鍛造、切削加工、あるいはこれらの加工方法を組み合わ
せた方法によって製造されていた。
【0005】等速継手外輪を熱間鍛造と冷間鍛造で製造
する技術を扱ったものとして、特許第2523372号
を挙げることができる。当該特許掲載公報の(発明が解
決しようとする課題)の欄に、「ところで、等速ジョイ
ント外輪のようなカップ状部品を成形するときは、カッ
プ内面形状と同形状のパンチを用いていわゆる後方押出
しを行うことになるが、パンチの一部に応力が集中して
割れが生じ易く、該割れの発生は、成形荷重の大きさに
敏感であり、型寿命は、応力値の僅かな差によって大き
く左右される。」と記載されている。
【0006】上記の加工方法によれば、金型に過大な応
力が掛かり、金型の寿命が短い。そして、金型と素材の
摩擦を少なくする為に、通常素材はボンデ処理が行われ
る。このボンデ処理は環境問題上歓迎されるものではな
い。他方、軽量化を図るためには、製品各部の贅肉を落
とすことが望まれる。そこで、製品の内面形状に合せて
外形を異形にすることになるが、金型に掛かる応力の関
係で実現できない。換言すれば、設備コストが大で製品
精度に難点があった。
【0007】等速継手外輪を板金成形し、別に成形した
軸と結合する方法で等速ジョイントを製造する技術を扱
ったものとして、特開平8−49727を挙げることが
できる。等速継手外輪を板金で成形すると、各部の応力
が異なり、製品精度が劣化する。所望する細部の成形が
困難である。工程数が多く、コスト高になる。
【0008】前記インターナルギヤーは、ギヤー部はブ
ローチ加工とし、別に成形されたフランジ部と溶接して
製造されていて、冷間鍛造で量産されていない。ブロー
チ加工は、切削屑が出るため省エネルギーとは言えな
い。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本願発明は、高精度で
あること、金型寿命が長いこと、ボンデ処理が不要なこ
と、そして省エネルギーであることを狙った成形方法及
び成形装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】高圧を発生できる液圧発
生部を備え、凹凸を逆にすれば部品の内面形状になる外
形形状をしたマンドレルに素材を被せ、素材の外側に、
液圧発生部で発生された高液圧を掛けて、成形させる。
更に詳しく言えば、請求項1の発明においては、成形用
金型に連なる部所で高液圧を発生させ、この高液圧によ
って金属素材を成形させる方法において、当該素材をマ
ンドレルに被せ、前記素材の外側に前記高液圧を掛け
て、前記素材を前記マンドレルに倣って成形させる。請
求項2の発明は、請求項1の発明に加えて、前記高液圧
は、前記成形用金型に設けたピストンを作動させて発生
させる。請求項3の発明においては、請求項2の発明に
加えて、前記素材を前記マンドレルに圧入させる。請求
項4の発明は、請求項2の発明に加えて、前記高液圧
は、前記金属素材の変形抵抗の2倍以上である。請求項
5の発明においては、請求項2の発明に加えて、前記マ
ンドレルの外側にカウンタパンチを設け、当該カウンタ
パンチの先端部をテーパ状にした。請求項6の発明にお
いては、成形用金型に連なる部所で高液圧を発生させる
手段を設け、この高液圧によって金属素材を成形させる
装置において、当該素材を被せるマンドレルを設け、前
記素材の外側に前記高液圧を掛ける構成とし、前記素材
を前記マンドレルに倣って成形させる。請求項7の発明
においては、請求項6の発明に加えて、前記高液圧を発
生させる手段は、前記成形用金型に設けたピストンと前
記マンドレルが収容されているコンテナである。請求項
8の発明においては、請求項7の発明に加えて、前記素
材を前記マンドレルに圧入させる。請求項9の発明にお
いては、請求項7の発明に加えて、前記高液圧は、前記
金属素材の変形抵抗の2倍以上である。請求項10の発
明においては、請求項7の発明に加えて、前記マンドレ
ルの外側にカウンタパンチを設け、当該カウンタパンチ
の先端部をテーパ状にした。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は工程の説明図で、aは素材
1で、bは成形品2、cは成形品2のcc断面を示す。
素材1が成形され、成形品2になる。素材1は、パイ
プ、あるいは中実材を成形されたもので、後述のマンド
レルに被せる都合上中空になっている。成形品2は、前
述のトリポードタイプの等速継手外輪であって、これに
軸部材が固定され、最終製品となる。
【0012】図2は、成形用の装置を示している。ピス
トン3、ガイドリング4は上型の一部を構成し、これら
の下に位置するマンドレル7、コンテナ5、ガイドリン
グ6等は下型の一部を構成している。上型はプレス機械
のスライドに固定され、下型はプレス機械のボルスタに
固定される。上型は、スライドの昇降運動に伴い昇降
し、下型に供給された素材は、上型と下型によって成形
される。
【0013】ピストン3は、ガイドリング4で上型部に
固定されている。コンテナ5、ブロック9は、ガイドリ
ング6で下型部に固定されている。コンテナ5、ブロッ
ク9の中空部にマンドレル7とカウンタパンチ8が配備
され、マンドレル7は下型部に固定され、カウンタパン
チ8はマンドレル7の外側に組み込まれ、ノックアウト
ピン10で昇降自在になっている。
【0014】素材1は、マンドレル7に被せる状態で下
型部に供給される。素材1の小径部の穴にマンドレル小
径部7bにが圧入される。この圧入部は後に作動用の液
体として供給される油をシールする。
【0015】素材1の大径開口部に当接するカウンタパ
ンチ8のテーパ部8aは、内径部から外径部に向けてテ
ーパになっている。これは、前述の圧入部1aと同様に
シールを目的としている。即ち、素材1の大径部がテー
パ部8aに倣ってテーパ状に成形され、密着し、油が素
材1の内部に侵入するのを防止する。
【0016】図2の状態で、コンテナ5の中空部に作動
用の液体である油が供給される。ピストン3がスライド
の下降動作に伴って下降し、図3の状態になる。油11
はピストン3で圧縮され、高圧になる。ほぼ素材の変形
抵抗の2倍以上になる。素材1は圧油の作用でマンドレ
ル7に倣って成形され、成形品2になる。成形が終わる
と、ピストン3はスライドの上昇動作に伴い、上昇し、
コンテナ5から抜ける。
【0017】マンドレル7に付いている成形品2は、ノ
ックアウトピン10の上昇動作に伴い、カウンタパンチ
8を介して押し上げられ、マンドレル7から離脱し、コ
ンテナ5から出て、下型部から取り出され、一連の成形
動作は終了する。
【0018】図4は、第2の実施例を示している。aが
素材12で、bが成形品13である。cは素材12の上
面図で、dは成形品13の上面図である。素材12はパ
イプあるいは中実材を成形されたものである。素材12
は、異形状部12aを有し、成形品13の形状により近
いものとなっている。成形品bは、前述のトリポードタ
イプの等速継手外輪であって、これに軸部材が固定さ
れ、最終製品となる。
【0019】図5は第3の実施例を示す。aは素材14
で、bは成形品15で、cは成形品15の上面図であ
る。当該実施例は、最初の実施例に軸部を一体物とした
ものである。
【0020】図6は、第4の実施例の成形品16を示
す。この成形品16は、等速継手外輪でクロス溝16a
を有している。
【0021】図7は第5の実施例を示す。aは素材17
で、bは成形品18で、cは成形品18の上面図であ
る。当該成形品18はインターナルギヤーを示す。
【0022】図8は第6の実施例を示す。aは素材19
で、bは成形品20で、cは成形品20の上面図であ
る。当該成形品20はインターナルギヤーのギヤー部の
みを示す。これにフランジが付けられ最終製品になる。
【0023】
【発明の効果】本願発明によれば、液圧により応力が成
形部全域に均等に掛かるので、高精度の製品を得ること
ができる。また、金属素材が金型と相対運動をしながら
成形される方式ではないため、両者の摩擦による抵抗に
よって、金属素材の流動が阻害されることがなく、複雑
な形状の製品でも得ることが出来る。よって、型寿命が
長く、ボンデ処理も不要である。更に、金属素材の変形
抵抗の2倍以上の圧力を掛けることが出来るので複雑な
形状で、高精度を要求される製品を得ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】工程説明図
【図2】成形前の成形装置の縦断面図
【図3】成形後の成形装置の縦断面図
【図4】第2実施例の工程説明図
【図5】第3実施例の工程説明図
【図6】第4実施例の成形品の斜視図
【図7】第5実施例の工程説明図
【図8】第6実施例の工程説明図
【符号の説明】
1は素材、2は成形品、3はピストン、4はガイドリン
グ、5はコンテナ、6はガイドリング、7はマンドレ
ル、7aはマンドレル形状部、7bはマンドレル小径
部、8はカウンタパンチ、8aはテーパ部、9はブロッ
ク、10はノックアウトピン、11は油、12は素材、
13は成形品、14は素材、15は成形品、16は成形
品、17は素材、18は成形品、19は素材、20は成
形品である。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】成形用金型に連なる部所で高液圧を発生さ
    せ、この高液圧によって金属素材を成形させる方法にお
    いて、当該素材をマンドレルに被せ、前記素材の外側に
    前記高液圧を掛けて、前記素材を前記マンドレルに倣っ
    て成形させることを特徴とする内径に溝等を有する部品
    の成形方法。
  2. 【請求項2】前記高液圧は、前記成形用金型に設けたピ
    ストンを作動させて発生させることを特徴とする請求項
    1記載の内径に溝等を有する部品の成形方法。
  3. 【請求項3】前記素材を前記マンドレルに圧入させるこ
    とを特徴とする請求項2記載の高液圧による金属の成形
    方法。
  4. 【請求項4】前記高液圧は、前記金属素材の変形抵抗の
    2倍以上であることを特徴とする請求項2記載の内径に
    溝等を有する部品の成形方法。
  5. 【請求項5】前記マンドレルの外側に金型を設け、当該
    金型の先端部をテーパ状にしたことを特徴とする請求項
    2記載の内径に溝等を有する部品の成形方法。
  6. 【請求項6】成形用金型に連なる部所で高液圧を発生さ
    せる手段を設け、この高液圧によって金属素材を成形さ
    せる装置において、当該素材を被せるマンドレルを設
    け、前記素材の外側に前記高液圧を掛ける構成とし、前
    記素材を前記マンドレルに倣って成形させることを特徴
    とする内径に溝等を有する部品の成形装置。
  7. 【請求項7】前記高液圧を発生させる手段は、前記成形
    用金型に設けたピストンと前記マンドレルが収容されて
    いるコンテナであることを特徴とする請求項6記載の内
    径に溝等を有する部品の成形装置。
  8. 【請求項8】前記素材を前記マンドレルに圧入させるこ
    とを特徴とする請求項7記載の内径に溝等を有する部品
    の成形装置。
  9. 【請求項9】前記高液圧は、前記金属素材の変形抵抗の
    2倍以上であることを特徴とする請求項7記載の内径に
    溝等を有する部品の成形装置。
  10. 【請求項10】前記マンドレルの外側に金型を設け、当
    該金型の先端部をテーパ状にしたことを特徴とする請求
    項7記載の内径に溝等を有する部品の成形装置。
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