JP2001060155A - メッセージ処理装置 - Google Patents

メッセージ処理装置

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JP2001060155A
JP2001060155A JP11234593A JP23459399A JP2001060155A JP 2001060155 A JP2001060155 A JP 2001060155A JP 11234593 A JP11234593 A JP 11234593A JP 23459399 A JP23459399 A JP 23459399A JP 2001060155 A JP2001060155 A JP 2001060155A
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message
state machine
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Akira Kawamura
旭 川村
Ryusuke Masuoka
竜介 益岡
Hironobu Kitajima
弘伸 北島
Akira Sato
陽 佐藤
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06QINFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES; SYSTEMS OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G06Q10/00Administration; Management
    • G06Q10/10Office automation; Time management

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  • Business, Economics & Management (AREA)
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  • General Physics & Mathematics (AREA)
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  • Digital Computer Display Output (AREA)
  • Debugging And Monitoring (AREA)
  • Computer And Data Communications (AREA)
  • Multi Processors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 メッセージ処理システム実装の複雑さを緩和
し、メッセージ処理内容等の変更に対する柔軟性、共通
化できる部品の流用性を向上する。 【解決手段】 UI30を介して処理内容が入力され
る。メッセージ処理部10は、メッセージに対応する有
限状態機械を割り付けるメッセージ・有限状態機械対応
付け情報41と当該有限状態機械の動作を制御するパラ
メタ42を保持するサービス定義格納部40からサービ
ス定義情報を得て、また、有限状態機械の各有限状態、
連携関係、遷移条件を定義した有限状態機械定義格納部
50から有限状態機械定義情報を得て、有限状態機械を
構築する。有限状態機械は、開始状態、メッセージ処理
開始状態、メッセージ回答待ち状態、回答処理、終了状
態の状態間の遷移によりメッセージ内容を処理してゆ
く。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インターネットや
イントラネットなどのネットワークシステム上に構築さ
れた情報処理システムの連携技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、インターネットやイントラネット
などのコンピュータネットワークシステムの発展によ
り、コンピュータの利用形態も多様になりつつある。イ
ンターネットやイントラネットなどのネットワークシス
テムにおいては、共通の規約、即ちインターネットプロ
トコルに従う限り、如何なるプラットフォームのコンピ
ュータやローカルエリアネットワークの接続も可能とす
るオープンなネットワークとして構築されており、それ
ら情報システム同士ではオンラインでのデータ交換を容
易に行なうことができる。
【0003】また、ネットワークを介したWWW(Worl
d Wide Web)ブラウザがインターネットやイントラネッ
トなどのネットワークシステム上の情報へのアクセス手
段として広く普及しており、WWWブラウザを標準イン
タフェースとして用いることにより、幅広いユーザ層に
対して新規に構築する情報処理システムへの簡便なアク
セス手段を提供することができる。
【0004】それらのインターネット関連技術の発展・
普及と表裏一体の関係を持ちながら、これまで分散・局
在していた情報・知識の流通・共有・結合を行なうこと
によって、従来の業務の効率化・高度化や新たな事業分
野の創造を行なうことを目指す動きが活発になってい
る。情報・知識の流通・共有・結合を行なう情報処理シ
ステムを構築するためには、情報・知識が電子化されて
いるものについては、それらが載っている情報処理シス
テム同士を接続し、連携を行なわせる作業が必要とな
る。また、電子化されていない情報・知識については、
情報処理システムと接続・連携させるためにそれらを電
子化する作業が必要となる。
【0005】このネットワーク上での連携を前提とした
情報システムの構築にあたっては、以下の条件が満たさ
れているか否かが重要である。
【0006】第1には、情報処理システム構築における
既存資産の継承性、柔軟性である。構築される情報処理
システムは、進展しつつあるインターネット関連技術を
取り込み、事業分野の激しい状況の変化に対応する必要
があるので、構築にあたっては、固定的なものとして一
から作り込むのではなく、既存資産をできるだけ生かし
て、後で流用可能な共通部品の組合せとなるように構築
することができれば、既存システムからスムーズに移行
でき、また、状況変化に応じた情報処理システムの動的
変更などが容易に行なうことができる。
【0007】第2は、個々の要素の分散性、多元性を保
った形でのネットワークシステムの構成である。インタ
ーネットやイントラネットなどの上に構築された既存の
情報処理システム同士の連携については、一般的にはネ
ットワーク上に分散して存在している情報源や情報処理
システムの各々の運営主体の運営ボリシーや利害関係が
異なっている。また、連携自体についても、期間や内容
に関する限定があることも有り得る。したがって、情報
システム間連携の運用形態として、情報源やその内容を
固定的・一元的なものとして扱って集中管理する旧来型
のものではなく、分散したものを分散したまま、かつ、
個々の情報源・情報処理システムの各々の運用の主体性
やその内容の多様性を保ったまま、流動的・多元的なも
のとして扱えることである。
【0008】上記条件を満たした情報処理システムを構
築するための技術の一つに、以下のようなエージェント
の概念を用いたものがある。ここでいうエージェントの
概念は、ネットワーク上に分散して存在し、各々独立し
て動作し、ひとまとまりとして運用・管理される機能の
提供を行なうプログラムのことである。エージェントシ
ステム内の各エージェントは、他のエージェントとメッ
セージを交換することで、全体として目的の情報処理を
実現するように協調動作を行なう。また、エージェント
間で、情報・知識の内容をどのように表現するかの規約
を決め、それに則ったメッセージ交換を行なうことで、
抽象度の高いレベルでの結合を図る。
【0009】図31にエージェントシステム構成の例を
示す。このエージェントシステムは、ユーザエージェン
ト、データベースエージェント、ファシリテータという
3種類のエージェントで構成されている。ユーザエージ
ェントは、ユーザの検索要求をWWWブラウザ上で受け
付けるためのGUI機能とその検索要求をメッセージと
して送出する機能などを提供する。データベースエージ
ェントは、データベース等の情報源と結合し、検索要求
のメッセージを受け取り、情報源を検索した結果のメッ
セージを回答する機能と、どのような検索要求を受理す
るかの情報、つまり自ら受け付け可能なサービスを宣伝
メッセージとして送出する機能とを提供する。ファシリ
テータは、ユーザエージェントとデータベースエージェ
ントとのメッセージ交換の仲介機能を提供する。図32
にファシリテータのユースケースの例を示す。ファシリ
テータは、データベースエージェントからの宣伝メッセ
ージの情報を内部に持つ知識ベースに登録する機能と、
ユ−ザエージェントからの検索要求メッセージに対し
て、それに相応しいデータベースエージェントを知識ベ
ース内の宣伝情報を用いて選択して、検索要求メッセー
ジを回送し、それらの回答をまとめたものをユーザエー
ジェントに送信するという仲介機能とを持つ。仲介の際
に、必要に応じて、知識ベース内のオントロジ変換知識
を用いて、データベースエージェントが処理できるよう
にメッセージの内容の変換を行なうこともある。また、
データベースエージェントの状態を監視して、検索要求
の回送の制御に用いる機能を持つ場合もある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】エージェント、特にフ
ァシリテータのように複雑なメッセージのやり取りを行
なうエージェントの実装を考えると以下の要求を満たす
必要がある。
【0011】第1には、受信したメッセージに対して、
受信したメッセージの種類や内容によって異なる処理を
行う必要がある。
【0012】第2には、送信したメッセージに対する回
答メッセージの待ち合わせの処理の必要がある。特にフ
ァシリテータの場合は、ユーザエージェントからの検索
要求メッセージに対して、複数のデータベースエージェ
ント宛に検索要求メッセージの回送を行ない、それらに
対する複数の回答メッセージを待ち合わせる処理が必要
となる。
【0013】第3には、応答性向上のために、ユーザエ
ージェントからの検索要求メッセージの並列処理、即
ち、1つの検索要求メッセージへの回答処理が終わる前
に、次の検索要求メッセージ等を受信するように処理す
ることの要求を考慮する必要がある。
【0014】ここで、回答メッセージ待ちの処理に対し
て、詳しく考察すると、単に回答メッセージの受信を待
つ処理だけではなく、タイムアウトやキャンセル要求に
対してもそれらに合わせた処理が必要である。回答メッ
セージ待ちの処理は、利用者の設定や必要に応じて、こ
れまでに受信したデータベースエージェントからの回答
メッセージの蓄積だけをまとめて、ユーザエージェント
へは成功したものとして回答メッセージを送信する場合
や、検索処理が失敗したとする回答メッセージを送信す
る場合の両方が有り得る。また、受信メッセージがどの
待ち合わせに対応するかを判定する処理も必要となる。
その処理には、受信時には既にタイムアウトまたはキャ
ンセルされてしまってために該当する待ち合わせの存在
しない場合のことも考慮する必要がある。
【0015】さらに、実装上に必要となる資源の使われ
方から、回答メッセージ待ちの処理の特徴を考えると、
最終的な回答を送信するまでに、受信メッセージの蓄積
等の作業用の一時的記憶が多種・大量に必要となり、か
つ、タイムアウトを長時間にして運用する場合には、ほ
とんどの時間は何らかのイベント待ちで、何ら処理が行
なわれないという状態となる。
【0016】ここで、受信メッセージの処理等の実装に
ついて生じ得る問題点について具体的に考察するため
に、エージェントを単一プロセスとして実装する、また
は、ユ−ザエージェントからの受信メッセージ毎にプロ
セスまたはスレッドを起こして、そのプロセスまたはス
レッドがそれに対する回答メッセージをユーザエージェ
ントに回答するまでの一貫した処理を行なう場合を想定
すると以下のようになる。
【0017】プロセスまたはスレッドの生存時間の大半
がイベント待ちであり、かつ、その間、大量の一時的記
憶容量をかかえているので、CPU時間・記憶容量等の
資源の無駄が問題となる。また、それらの一時記憶の内
容の一部はシステムが落ちたときの回復処理のために定
期的にバックアップを行うコードを明示的に記述する必
要があり、また、処理状況の監視のために定期的にモニ
タするコードを明示的に記述する必要がある。
【0018】プロセスまたはスレッドは無限ループを回
して定期的に、受信メッセージの有無のチェックする必
要があり、受信メッセージがあったときは、その種類と
内容等によって異なる処理を行なう必要があり、かつ、
受信メッセージの有無のチェックと同じタイミングでタ
イムアウトやキャンセルの処理要求がないかどうかのチ
ェックも同時に行なう必要があり、その処理は、それま
での状況等の組み合わせの各々に応じて処理を変えなけ
ればならない。したがって、エージェントの実装は複雑
なものとなり、メッセージの処理などの変更や、他の似
た情報処理シテスムのエージェントに流用するなどの作
業は複雑で難しいものなる。
【0019】また、エージェントシステムは、エージェ
ント間のメッセージのやり取りによって協調作業を行な
い、その結果、一つの情報処理を実現するのであるが、
他のエージェントは独立して動作しているので、エージ
ェント内の処理とエージェント間のメッセージのやり取
りの処理の流れが分断されて理解し難いものとなる。
【0020】本発明のメッセージ処理装置は、上記問題
点に鑑み、エージェントシステム実装の複雑さを緩和
し、メッセージ処理内容などの変更に対する柔軟な対応
を可能とし、さらに、他の共通化できる処理内容を持つ
情報処理シテスムのエージェントへの流用性を確保する
ことを目的とする。
【0021】また、本発明のメッセージ処理装置は、独
立したエージェント同士がメッセージのやり取りによっ
て、協調作業を行なう環境において、エージェント内部
の処理と、エージェント間のメッセージのやり取りの処
理の流れを分断せず、処理の流れが円滑なものとするこ
とを目的とする。
【0022】また、本発明のメッセージ処理装置は、エ
ージェントシステムが回答メッセージ待ちの処理等に起
因して大量に必要とする記憶容量を低減し、また、待ち
状態に起因するCPU、記憶容量等の資源の無駄を低減
することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のメッセージ処理装置は、複数の情報処理装
置がネットワークを介して接続された状態で、ネットワ
ークを介して送られてきたメッセージを取り込み、当該
メッセージ内容に対応する処理を実行するメッセージ処
理装置であって、ネットワークを介して送られてきたメ
ッセージを受け取るメッセージ受信機能とメッセージを
送信するメッセージ送信機能を持つメッセージ送受信部
と、メッセージに対応する処理内容の実行部分であっ
て、メッセージの各処理段階を有限状態と捉え、メッセ
ージの処理を有限状態の遷移として実行する有限状態機
械を含むメッセージ処理部とを備え、前記有限状態機械
は、開始状態と、始動要求を受け、当該要求内容を表わ
す他のメッセージ処理装置へ送信するメッセージを用意
し、前記メッセージ送受信部により前記ネットワーク上
に送信するメッセージ処理開始状態と、前記メッセージ
処理開始状態において送信したメッセージに対する他の
メッセージ処理装置からの回答を待つイベント待ち処理
と、前記メッセージ送受信部により前記送信メッセージ
に対する回答メッセージを受け取る回答受け取り処理
と、所定の手順に従って回答メッセージに応じた処理を
実行する回答処理とを含むメッセージ回答待ち状態と、
前記メッセージ回答待ち状態の終了後、メッセージ処理
を終了する終了状態の各状態を遷移することを特徴とす
る。
【0024】上記構成により、エージェントの他エージ
ェントとのメッセージのやり取りを、特定の目的を達成
するための一連の流れ毎に整理・分類して、それをメッ
セージ送受信等の処理の過程に沿って状態遷移を行なう
有限状態機械オブジェクトのクラスとしてまとめること
でメッセージ処理の実装の部品化を行なうことができ、
また、複数のプロセスで協調して1つの有限状態機械オ
ブジェクトの状態遷移を行なわせていくことにより、メ
ッセージ処理の並列実行が可能となる。さらに、状態遷
移の操作を完了したプロセスは、まったく別の有限状態
機械オブジェクトの処理のために再利用することが可能
であり、システムリソースの節約となる。
【0025】また、本発明のメッセージ処理装置は、さ
らに、サービス定義格納部と、有限状態機械定義格納部
とを備え、前記サービス定義格納部は、メッセージに応
じてメッセージを処理するための有限状態機械を割り付
けるメッセージ・有限状態機械対応付け手段と、当該有
限状態機械の動作を制御するパラメタとを要素とするサ
ービス定義を保持し、前記有限状態機械定義格納部は、
有限状態機械の定義を保持し、前記メッセージ処理部
は、処理するメッセージに応じて、前記サービス定義格
納部のメッセージ・有限状態機械対応付け手段によって
生成する有限状態機械を指定し、前記有限状態機械定義
格納部から有限状態機械定義を取り出して有限状態機械
を生成し、前記サービス定義中の制御パラメタを用いて
前記有限状態機械を動作させ、サービスとしてまとまっ
たメッセージ処理を行なうことが好ましい。
【0026】上記構成により、エージェントが提供する
機能をひとまとまりのものとして運用されるもの毎に整
理・分類して、各々を一つのサービス定義のオブジェク
トのクラスとしてメッセージ処理の定義の部品化を行な
ことができ、サービス定義オブジェクトは、受信メッセ
ージに対してどの有限状態機械オブジェクトのクラスを
メッセージ処理のために割り当てるかを決定するメソッ
ドと、そのときに有限状態機械の動作の制御を行なうパ
ラメタをスロットとして持つことが可能となる。
【0027】また、本発明のメッセージ処理装置は、前
記メッセージ処理部が、サービス実行環境を管理するサ
ービス実行環境管理部を備え、前記サービス定義格納部
が、前記サービス定義においてサービス実行環境を参照
・変更することでサービスを管理するサービス管理手段
を加えることが好ましい。
【0028】上記構成により、サービス定義のオブェク
トは、必要に応じて、サービス実行環境オブジェクトを
参照・操作することでサービスの管理を行なうメソッド
や、複数サービスを1つのエージェントで運用するとき
に受信したメッセージを扱うべきサービスを探すための
サービスが適合するかどうかを判定するメソッドを持つ
ことができる。
【0029】
【発明の実施の形態】本発明のメッセージ処理装置の基
本的考え方は、注目しているエージェントの他エージェ
ントとのメッセージのやり取りを、特定の目的を達成す
るための一連の流れ毎に整理・分類して、それをメッセ
ージ送受信等の処理の過程に沿って状態遷移を行なう有
限状態機械オブジェクトのクラスとしてまとめることで
メッセージ処理の実装の部品化を行なうものである。そ
の際に、複数の状態での処理において共通に用いられる
情報は、有限状態機械オブジェクトのスロットとして格
納することで値の受け渡しを行なう。
【0030】メッセージ受信処理要求、タイムアウト処
理要求、キャンセル処理要求の各々に対応した処理を行
なうために、有限状態機械オブジェクトのメソッドを個
別に作成する。また、メッセージ受信処理要求・タイム
アウト処理要求・キャンセル処理要求に対して、それら
の処理対象となる有限状態機械オブジェクトインスタン
スを探し出すための対応付け機構を要求の種類毎に用意
し、回答メッセージを必要とするメッセージを送出する
際には、必要に応じて各対応付け機構への登録を行な
い、状態遷移に伴い登録した対応付けが必要なくなった
場合には削除を行なう。
【0031】エージェントが提供する機能をひとまとま
りのものとして運用されるもの毎に整理・分類して、そ
の各々を一つのサービス定義のオブジェクトのクラスと
して、メッセージ処理の定義の部品化を行なことがで
き、サービス定義オブジェクトは、受信メッセージに対
して、どの有限状態機械オブジェクトのクラスをメッセ
ージ処理ために割り当てるかを決定するメソッドと、そ
のときに有限状態機械の動作の制御を行なうパラメタを
スロットとして持つことが可能となる。
【0032】上記構成により、サービス定義のオブェク
トは、必要に応じて、サービス実行環境オブジェクトを
参照・操作することでサービスの管理を行なうメソッド
や、複数サービスを1つのエージェントで運用するとき
に受信したメッセージを扱うべきサービスを探すための
サービスが適合するかどうかを判定するメソッドを持
つ。
【0033】さらに、エージェント内だけでなくエージ
ェント間のメッセージのやり取りに関しても、特定の目
的を達成するための一連の流れ毎に整理・分類して、メ
ッセージ送受信等の処理の過程に沿って状態遷移を行な
う有限状態機械オブジェクトのクラスとしてまとめるこ
とで、複数エージェントが関わるメッセージ処理の実装
の部品化を行なうことができる。
【0034】以下、本発明の実施形態にかかる他メッセ
ージ処理装置について、図面を参照しながら説明する。
【0035】(実施形態1)本実施形態1のメッセージ
処理装置は、メッセージに対応する処理内容をメッセー
ジの各処理段階の状態と捉え、メッセージの処理を状態
の遷移として実行する有限状態機械を含むメッセージ処
理部を備えたものである。
【0036】本実施形態1にかかるメッセージ処理装置
の全体構成の概略と本装置による処理流れの全体像を図
面を参照しつつ説明する。
【0037】図1は、実施形態1のメッセージ処理装置
の概略構成を示した図である。
【0038】図1において、10は、メッセージ処理
部、20は、メッセージ送受信部である。
【0039】メッセージ処理部10は、メッセージに対
応する処理内容を実行する部分であってメッセージの各
処理段階を有限状態と捉え、処理を実行してゆく。この
ようにメッセージ処理部10は内部に一連のメッセージ
処理の手続きを状態遷移を行なう有限状態機械オブジェ
クトのクラスとしてまとめ、メッセージ処理の実装の部
品として構成された有限状態機械100を含み、処理を
有限状態の遷移として実行するものである。なお、本発
明のメッセージ処理装置のメッセージ処理内の仮想的な
有限状態機械100が持つ有限状態およびその遷移には
様々なパターンがあり、これら有限状態機械のバリエー
ションの例は本実施形態1ならびに後続する他の実施形
態において示す。
【0040】メッセージ送受信部20は、ネットワーク
を介したメッセージ送受信のインタフェースとなる部分
であり、ネットワークを介して送られてきたメッセージ
を取り込むメッセージ受信機能とメッセージを送信する
メッセージ送信機能を持つものであり、必要なハードウ
ェア、ドライバソフトを装備している。
【0041】なお、エージェント管理者用またはユーザ
インタフェース(以下、UIと略記する)用のメッセー
ジ処理装置の場合の一般利用者用のインタフェースとし
てユーザインタフェース(図示せず)を設けても良い。
ユーザインタフェースはキーボード、ポインティングデ
バイス、モニタなどの入出力装置およびその制御部分が
含まれている。
【0042】なお、コンピュータシステム駆動に必要な
制御装置、メモリ、その他の周辺機器は説明の便宜上省
略している。
【0043】次に、本実施形態1のメッセージ処理装置
のメッセージ処理部10内に仮想的に構築される有限状
態機械の例を示す。図2は、本発明で構築される有限状
態機械の最も基本的なものを示している。図2に示すよ
うに、この例の有限状態機械は、開始状態201、メッ
セージ処理開始状態202、メッセージ回答待ち状態2
03(イベント待ち処理と回答受け取り処理と回答処理
から構成される)、終了状態204の状態間を遷移す
る。
【0044】開始状態201は、ふさわしい有限状態機
械のクラスが選ばれ、インスタンスが生成された直後の
状態である。検索などの処理内容を表わすメッセージを
受け取った場合やプログラムや利用者からの入力によっ
て他メッセージ処理装置に関する情報収集手続きからの
要求があると、メッセージ処理開始状態202に遷移す
る。
【0045】メッセージ処理開始状態202は、始動要
求を受けて当該要求内容を表わす他のメッセージ処理装
置へ送信するメッセージを用意する。メッセージ処理装
置間の連携はメッセージを介して行なわれるので、他の
メッセージ処理装置が解釈可能な規約に沿った送信メッ
セージを生成する。送信メッセージを生成すると、メッ
セージ送受信部20によりネットワーク上に送信する。
【0046】この例では、送信メッセージのネットワー
ク上への送信先選定に関する処理を考慮する必要がない
例とする。送信メッセージをネットワーク上に送信すれ
ば、メッセージ回答待ち状態203中のイベント待ち処
理を行なう。
【0047】イベント待ち処理は、送信メッセージの送
信後、所定の他のメッセージ処理装置から必要な回答メ
ッセージを受け取るまで待つ。この例では、回答メッセ
ージ待ち状態は回答メッセージを受け取るまで待ち状態
にあるものとし、タイムアウトなどの処理を考慮する必
要がない例とする。回答メッセージを受け取ると回答受
け取り処理を実行し、続いて回答処理を行なう。
【0048】回答処理は、メッセージ送受信部20によ
り取り込んだ回答メッセージを受け取り、処理プログラ
ムに従って回答メッセージに応じた処理を実行する状態
である。なお、最終的に他のメッセージ処理装置への回
答する場合やUI用に利用されている場合には、利用者
に回答として提示するメッセージや画像など適した回答
形式に調整することも含まれる。回答処理が済むと終了
状態204に遷移する。
【0049】さらに、UI用のメッセージ処理装置の場
合は、メッセージ処理部10は、有限状態機械100か
ら利用者に提示する回答を得ると、ユーザインタフェー
スを介して利用者に回答を提示する。
【0050】以上、本実施形態1のメッセージ処理装置
によれば、ネットワーク上に分散するメッセージにより
連携するエージェントシステムとして働くメッセージ処
理装置において、有限状態機械を仮想的に構築すること
ができ、メッセージ処理の処理段階を状態として捉え、
メッセージ送受信等の処理の過程に沿って状態遷移を行
なう有限状態機械オブジェクトのクラスとしてまとめる
ことでメッセージ処理の実装の部品化を行なうことがで
きる。
【0051】(実施形態2)本実施形態2のメッセージ
処理装置は、メッセージに対応する処理内容をメッセー
ジの各処理段階の状態と捉え、メッセージの処理を状態
の遷移として実行する有限状態機械を含むメッセージ処
理部と、サービス定義を格納したサービス定義格納部
と、有限状態機械の定義を格納した有限状態機械定義格
納部を備えたものである。利用者からの入力または他メ
ッセージ処理装置からのメッセージに応じてメッセージ
処理部内に持つ有限状態機械を動的に構築、変更するも
のである。
【0052】本実施形態2にかかるメッセージ処理装置
の全体構成の概略と本装置による処理流れの全体像を図
面を参照しつつ説明する。
【0053】図3は、実施形態2のメッセージ処理装置
の概略構成を示した図である。
【0054】図3において、10は、メッセージ処理
部、20は、メッセージ送受信部、40は、サービス定
義格納部、50は、有限状態機械定義格納部である。
【0055】メッセージ処理部10は、実施形態1に示
したものと同様、内部に有限状態機械100を含み、処
理を有限状態の遷移として実行するものであり、メッセ
ージ送受信部20も実施形態1と同様のものであり、こ
こでの説明は適宜省略する。
【0056】サービス定義格納部40は、サービス定義
41を格納している部分であり、ここで、サービス定義
41とは、受信メッセージに応じてそのメッセージを処
理するための有限状態機械を割り付けるメッセージ・有
限状態機械対応付け情報42と、当該有限状態機械の動
作を制御するパラメタ43とを要素とするものである。
メッセージの指示内容、要求内容により当該メッセージ
の指示、要求に応えるべく、メッセージ処理装置におけ
る処理内容が変わり、メッセージ処理部10内の有限状
態機械として当該メッセージに対応するものが構築され
る必要がある。そこで、サービス定義格納部40は、サ
ービス定義41として、メッセージと当該メッセージを
処理するための有限状態機械を割り付けるメッセージ・
有限状態機械対応付け情報42と、当該有限状態機械の
動作を制御するパラメタ43とを格納している。
【0057】有限状態機械定義格納部50は、有限状態
機械定義51を格納する部分であり、ここで、有限状態
機械定義51とは、メッセージ処理部10内に構築され
る仮想的な有限状態機械の各状態、各状態の連携関係、
および各状態間の遷移条件を定義したものである。メッ
セージ処理部10により構築すべき有限状態機械の指定
が行なわれると、当該有限状態機械定義格納部50に格
納された有限状態機械定義51に基づいてメッセージ処
理部10中に仮想的な有限状態機械が構築される。
【0058】次に、図3の構成によるメッセージ処理装
置の処理の流れを図4に示したフローチャートを参照し
つつ説明する。
【0059】UI用のメッセージ処理装置の場合は、利
用者は、ユーザインタフェースから検索要求などの処理
内容を入力する。
【0060】メッセージ処理部10は、受け取ったメッ
セージから、メッセージの種類を表わす情報を抽出し、
サービス定義格納部40に渡す(ステップS401)。
【0061】サービス定義格納部40は、渡されたメッ
セージ種類を表わす情報をキーとしてサービス定義41
中のメッセージ・有限状態機械対応付け情報42を参照
し、メッセージ種類を表わす情報キーを基に対応する有
限状態機械の種類を表わす情報を得る(ステップS40
2)。
【0062】サービス定義格納部40は、各々の有限状
態機械の動作の制御を行なう制御パラメタ43を持って
おり、有限状態機械の種類を表わす情報にその有限状態
機械の動作の制御を行なう制御パラメタ43の情報をメ
ッセージ処理部10に返す(ステップS403)。
【0063】メッセージ処理部10は、有限状態機械の
種類を表わす情報を有限状態機械定義格納部50に渡
し、有限状態機械定義格納部50は、渡された有限状態
機械の種類を表わす情報をキーとして有限状態機械定義
51を得て、メッセージ処理部10に有限状態機械定義
51を返す(ステップS404)。
【0064】メッセージ処理部10は、得られた有限状
態機械定義51に従って、有限状態機械オブジェクトの
クラスとしてまとめられたメッセージ処理実装の部品を
定義付けし、有限状態機械を構築する(ステップS40
5)。
【0065】ここで、構築される有限状態機械は、例え
ば、実施形態1で示した有限状態機械で良く、また、他
の実施形態で示される他の有限状態の遷移パターンを持
つ有限状態機械であっても良いことは言うまでもない。
【0066】以上のステップS401〜S405を実行
し、利用者からのメッセージ内容に従って、メッセージ
処理の各段階を状態とする有限状態機械を動的に構築、
変更することができ、メッセージ処理システム構成を柔
軟とし、かつ、メッセージ処理の定義の部品化ができ
る。
【0067】(実施形態3)本実施形態3のメッセージ
処理装置は、メッセージに対応する処理内容をメッセー
ジの各処理段階の状態と捉え、メッセージの処理を状態
の遷移として実行する有限状態機械を含むメッセージ処
理部と、サービス定義41を格納したサービス定義格納
部と、有限状態機械の定義を格納した有限状態機械定義
格納部を備えたもので、メッセージ処理部が、初期化処
理やメインテナンス処理時に利用するためのサービス実
行環境に関する情報を管理するサービス実行環境管理部
を備え、サービス定義格納部に、サービス定義において
サービス実行環境管理部のサービス実行環境を参照・変
更することで初期化処理、メインテナンス処理時や障害
対応時などにおけるサービス定義を管理するサービス管
理手段を加えたものである。
【0068】本実施形態3にかかるメッセージ処理装置
の全体構成の概略と本装置による処理流れの全体像を図
面を参照しつつ説明する。
【0069】図5は、実施形態3のメッセージ処理装置
の概略構成を示した図である。
【0070】図5において、10は、メッセージ処理
部、20は、メッセージ送受信部、40は、サービス定
義格納部、50は、有限状態機械定義格納部である。
【0071】メッセージ処理部10は、実施形態1に示
したものと同様、内部に仮想的に有限状態機械100を
含み、処理を有限状態の遷移として実行するものであ
り、また、サービス実行環境管理部11を備えている。
このサービス実行環境管理部11は、初期化処理やメイ
ンテナンス処理や障害対応時などに利用するためのサー
ビス実行環境の状態情報を管理する部分である。サービ
ス実行環境を参照することにより、環境に状態に応じて
受信メッセージの処理を切り替える。
【0072】サービス定義格納部40は、実施形態2と
同様、サービス定義41を格納している部分であるが、
本実施形態3では、サービス定義41の要素として、メ
ッセージ・有限状態機械対応付け情報42と有限状態機
械の制御パラメタ43に加え、サービス管理手段44を
備えている。このサービス管理手段44は、障害回復時
などにおいてサービス実行環境を参照して対応する有限
状態機械定義51や制御パラメタ43を管理するもので
ある。
【0073】メッセージ送受信部20、有限状態機械定
義格納部50は実施形態1と同様のものであり、ここで
の説明は適宜省略する。
【0074】本実施形態3の構成によるメッセージ処理
装置による処理を説明する。
【0075】ステップS601〜ステップS605まで
の処理は、実施形態2のステップS401〜ステップS
405と同様である。メッセージの種類を表わす情報の
抽出(ステップS601)、メッセージ種類を表わす情
報と実行環境の状態とをキーとした有限状態機械の種類
を表わす情報の取得(ステップS602)、当該有限状
態機械の動作の制御を行なうパラメタ43の情報の取得
(ステップS603)、構成する有限状態機械定義51
の取得(ステップS604)、メッセージ処理実装の部
品の定義付け、有限状態機械の構築(ステップS60
5)を行なう。
【0076】初期化、メンテナンス、障害対応のため
に、通常運用中と受信メッセージ処理を切り替えるため
に、実行環境の状態の値を切り替える。当該切り替えに
基づいてサービス定義41に従った有限状態機械定義5
1を取得し(ステップS606)、有限状態機械を構築
する(ステップS607)。当該作業が済めば値を戻
す。
【0077】(実施形態4)本実施形態4のメッセージ
処理装置は、メッセージに対応する処理内容をメッセー
ジの各処理段階の有限状態と捉え、メッセージの処理を
有限状態の遷移として実行する有限状態機械を含むメッ
セージ処理部と、複数のサービス定義を格納したサービ
ス定義格納部と、有限状態機械の定義を格納した有限状
態機械定義格納部を備えたものである。本実施形態4で
は、サービス定義格納部には複数のサービス定義41が
あり、複数のサービスに対応できるメッセージ処理装置
である。メッセージ処理部10には、サービス適合判定
処理部12が含まれ、受信したメッセージを解析してど
のサービスに適合するか判定し、対応するサービス定義
41を用いて有限状態機械を構築する。
【0078】本実施形態4にかかるメッセージ処理装置
の全体構成の概略と本装置による処理流れの全体像を図
面を参照しつつ説明する。
【0079】図7は、実施形態4のメッセージ処理装置
の概略構成を示した図である。
【0080】図7において、10は、メッセージ処理
部、20は、メッセージ送受信部、40は、サービス定
義格納部、50は、有限状態機械定義格納部である。
【0081】メッセージ処理部10は、実施形態1に示
したものと同様、内部に仮想的に有限状態機械100を
含み、処理を有限状態の遷移として実行するものであ
り、また、サービス適合判定処理部12を備えている。
このサービス適合判定処理部12は、受信したメッセー
ジに適合するサービスを判定し、当該サービス内容の定
義が格納されたサービス定義41を判定する。
【0082】サービス定義格納部40には、複数のサー
ビス定義41がサービス定義毎に格納されており、各サ
ービス定義41は、サービス適合判定手段45を含んで
いる。サービス適合判定手段45によってサービス適合
判定処理部12が判定したサービス定義41に該当する
か否かを判定し、該当する場合は自らのサービス定義4
1をアクティブにするものである。
【0083】メッセージ送受信部20、有限状態機械定
義格納部50は実施形態1と同様のものであり、ここで
の説明は適宜省略する。
【0084】本実施形態3の構成によるメッセージ処理
装置による処理を説明する。
【0085】UI用メッセージ処理装置の場合は、利用
者は、ユーザインタフェースから検索要求などの処理内
容を入力する。
【0086】メッセージ処理部10は、受け取ったメッ
セージから、メッセージの種類を表わす情報を抽出し、
サービス適合判定処理部12に渡す(ステップS80
1)。
【0087】サービス適合判定処理部12は、メッセー
ジの種類を表わす情報に基づいてメッセージ処理に対す
るサービスに適合するサービス定義41を判定する(ス
テップS802)。
【0088】サービス定義格納部40の各サービス定義
41には、サービス適合判定手段45があり、ステップ
S802で判定されたサービス定義に自らが管理するサ
ービス定義41が適合するか否かを判定する(ステップ
S803)。
【0089】サービス適合判定手段45により適合する
と判断された後、メッセージ種類を表わす情報をキーと
した有限状態機械の種類を表わす情報の取得(ステップ
S804)、当該有限状態機械の動作の制御を行なうパ
ラメタ43の情報の取得(ステップS805)、構成す
る有限状態機械定義51の取得(ステップS806)、
メッセージ処理実装の部品の定義付け、有限状態機械の
構築(ステップS807)については、実施形態2で説
明した図4のステップS402〜ステップS405と同
様であり、ここでの説明は適宜省略する。
【0090】以上のステップS801〜S807によ
り、複数のサービスに対応すべく複数のサービス定義を
含むメッセージ処理装置において、受信メッセージに適
合するサービス定義をもって有限状態機械を構築してメ
ッセージ処理を実行することができる。
【0091】(実施形態5)本実施形態5では、本発明
のメッセージ処理装置内に仮想的に構築される有限状態
機械のバリエーションの例を示す。特に本実施形態5
は、利用者が利用者インタフェース用メッセージ処理装
置を介して、当該メッセージ処理装置宛に送出した質問
などのメッセージを他のメッセージ処理装置に対して回
送し、回答メッセージを取りまとめるという仲介エージ
ェント機能を中心とした有限状態機械のバリエーション
の例を示す。
【0092】以下に挙げる各種の有限状態機械は、上記
実施形態1〜4のいずれかに示したメッセージ処理装置
構成のメッセージ処理部10内に構築されるものであ
り、メッセージ処理部10内に1種類のもののみが、プ
ログラミングされているものでも良く、また、サービス
定義、有限状態機械定義に基づいて動的に構築されるも
のでも良い。
【0093】第1の有限状態機械は、最も基本的な有限
状態機械であって、実施形態1において説明したもので
ある。この第1の有限状態機械は、図2に示したように
開始状態201、メッセージ処理開始状態202、メッ
セージ回答待ち状態203(内部においてイベント待ち
処理と回答受け取り処理と回答処理を持つ)、終了状態
204の状態間を遷移する。各状態の説明は実施形態1
の説明と同様であるので、ここでは適宜省略する。
【0094】第2の有限状態機械は、図9に示すもので
ある。第2の有限状態機械の状態は、開始状態201、
メッセージ処理開始状態202、メッセージ回答待ち状
態203−2(イベント待ち処理、回答受け取り処理、
回答処理を含む)、終了状態204の状態間を遷移す
る。開始状態201、メッセージ処理開始状態202は
実施形態1と同様であるが、メッセージ回答待ち状態2
03−2中のイベント待ち処理においてタイムアウト時
間が設定されており、当該時間内に回答メッセージが届
かない場合には、タイムアウト処理を行なう。ここで、
タイムアウト処理の例としては、タイムアウト時間経過
とともに回答処理に遷移し、回答処理では、タイムアウ
ト時点で得られていた回答を基に回答メッセージ処理を
実行するという処理(第1の処理)や、強制的に終了状
態に遷移する処理(第2の処理)などを挙げることがで
きる。
【0095】次に、第3の有限状態機械は、図10に示
すものである。第3の有限状態機械の状態は、開始状態
201、メッセージ処理開始状態202−3、メッセー
ジ回答待ち状態203(イベント待ち処理、回答受け取
り処理、回答処理を含む)、終了状態204の状態間を
遷移する。ここでは、メッセージ処理開始状態202−
3においてメッセージ回送先の選択処理が加えられてい
る。ネットワーク上でメッセージを介して連携する相手
となる他のメッセージ処理装置、オブジェクトを選択し
て、メッセージを送出処理する。このメッセージ回送先
の選択処理における回送先の選択パターンの例としては
下記のものがある。
【0096】第1のメッセージ回送先の選択処理は、あ
らかじめ回送先の宛先情報を保持しておき、メッセージ
回送にあたって当該宛先情報を参照してメッセージを送
出するものである。回送先の宛先情報の蓄積・保持は、
利用者自らが与える場合もあり、また、ネットワーク上
に分散する他のメッセージ処理装置から送られてくる宣
伝情報から抽出して蓄積しておく場合などがある。ここ
で宣伝情報とは、自分自身の回答能力に関する情報、例
えば、どのようなサービスを提供できるか、どのような
メッセージに反応しうるか、宛先情報など他のメッセー
ジ処理装置に対して“宣伝”という形で通知する情報の
ことである。第1のメッセージ回送先の選択処理はネッ
トワーク全体に対してメッセージを送出するのではな
く、あらかじめ連携する相手を特定できる場合に有効で
ある。
【0097】第2のメッセージ回送先の選択処理は、利
用者から入力されたメッセージの中から回送先の指定情
報を抽出してメッセージを送出するものである。利用者
が特定のデータベースの利用や相手方を指定している場
合などに有効である。
【0098】第3のメッセージ回送先の選択処理は、メ
ッセージの内容の分析に基づいて回送先を選択してメッ
セージを送出するものである。この機能実現のために
は、メッセージの内容の分析手段および当該メッセージ
を処理可能なメッセージ処理装置の宛先情報の保持手段
が必要となる。メッセージの内容の分析手段は、例え
ば、メッセージ内容を解析してメッセージ内容を分類す
る。宛先情報の保持は、他のメッセージ処理装置から与
えられる宣伝情報に加え、エージェント機能により能動
的に他のメッセージ処理装置に関する情報を収集して各
メッセージ内容ごとに対応しうるメッセージ処理装置の
宛先情報を対応付けて蓄積・保持する。
【0099】メッセージ回答待ち状態203に包含され
るイベント待ち処理および回答処理、終了状態204は
実施形態1と同様である。なお、メッセージ回送先が複
数あり、複数の回答を待ち合わせる場合の処理について
は後述する。
【0100】次に、第4の有限状態機械は、図11に示
すものである。第4の有限状態機械の状態は、開始状態
201、メッセージ処理開始状態202−4、メッセー
ジ回答待ち状態203(イベント待ち処理、回答受け取
り処理、回答処理を含む)、終了状態204の状態間を
遷移する。ここでは、メッセージ処理開始状態202−
4においてメッセージの変換機能が加えられている。こ
のメッセージの変換機能により送出メッセージの形式を
メッセージ回送先が受け付け可能な形式に変換する。例
えば、メッセージのスキームをメッセージ回送先のデー
タベースシステムのデータベーススキームへ変換する、
項目名を変換する、項目値を変換するなどの処理が含ま
れる。メッセージ回送先の受け付け可能な形式は、“宣
伝情報”などにより抽出・蓄積しておけば良い。この変
換によりメッセージ処理の連携がより円滑に行なえるよ
うになり、また、回送先で受け付け容易であり回答精度
の向上と回答待ち時間の短縮が期待できる。
【0101】次に、第5の有限状態機械は、図12に示
すものである。第5の有限状態機械の有限状態は、開始
状態201、メッセージ処理開始状態202、メッセー
ジ回答待ち状態203−5(イベント待ち処理、回答受
け取り処理、回答処理を含む)、終了状態204の状態
間を遷移する。ここでは、メッセージ回答待ち状態20
3−5から終了状態204への遷移においてメッセージ
送出機能が加えられている。このメッセージ送出機能と
は、回答処理の最後に回答または回答が得られた旨など
をメッセージの形で応答を返す機能である。この機能に
よって他のメッセージ処理装置にメッセージとして回答
を返すことができる。
【0102】次に、第6の有限状態機械は、図13に示
すものである。第6の有限状態機械の有限状態は、開始
状態201、メッセージ処理開始状態202、メッセー
ジ回答待ち状態203−6(イベント待ち処理、回答受
け取り処理、回答処理を含む)、終了状態204の状態
間を遷移する。この第6の有限状態機械は、メッセージ
回答待ち状態203−6中のイベント待ち処理から回答
処理への遷移における遷移条件に各種のバリエーション
を設けたものである。
【0103】メッセージ回答待ち状態202−6には図
13に示すように、イベント待ち処理、回答受け取り処
理、回答処理があり、回答受け取り処理は回答メッセー
ジ蓄積処理、回答メッセージ処理開始条件チェック処理
を包含している。イベント待ち処理は、回答メッセージ
受信を待つ処理であり、後述するように、回答メッセー
ジ処理開始条件が満たされるまでループ処理によりこの
イベント待ち処理に戻ることとなる。回答メッセージ蓄
積処理は、イベント待ち処理において回答メッセージを
受信した場合に、回答を蓄積する処理である。回答受け
取り処理中の回答メッセージ処理開始条件チェック処理
は、得られている回答メッセージをもって回答受け取り
処理から回答処理への遷移条件が満たされているか否か
をチェックする処理である。遷移条件が満たされていな
い場合は、イベント待ち処理に遷移し、さらなる回答メ
ッセージの受信を待つ。回答メッセージ処理開始条件が
満たされている場合は遷移して、回答処理に遷移する。
【0104】ここで回答メッセージ処理開始条件として
は以下の例が挙げられる。第1の回答メッセージ処理開
始条件は、送出メッセージの宛先から全ての回答が揃っ
ているという条件である。宛先が複数の場合のみならず
1つの場合も含む。この場合は全回答が得られるまでイ
ベント待ち処理が持続することとなる。
【0105】第2の回答メッセージ処理開始条件は、内
容の総量が設定値に達したという条件である。ここで、
内容の総量とは、回答数の絶対値、予定全回答数うちの
得られた回答数の割合、得られた回答メッセージの総バ
イト数、得られた回答メッセージの総レコード数などを
例として挙げることができる。この場合は、全ての回答
メッセージが揃わなくても、ある程度の回答品質が保て
るとして設定した内容の総量に達すれば回答メッセージ
処理を開始することができ、一部のメッセージ処理装置
の不具合や、ネットワーク上の不具合などにより一部の
回答メッセージが長時間得られない場合でも不必要に待
ち状態を維持することなく、妥当な時間コストでシステ
ムを運用することが可能となる。
【0106】第3の回答メッセージ処理開始条件は、失
敗通知でない回答が得られたことを条件とするものであ
る。回送した全宛先からの回答ではなく、1つだけの回
答を欲している場合に、相手方のメッセージ処理装置か
ら得られる回答には先方での処理が不具合に終わり、失
敗通知が回答として返信される場合もありうる。当該回
答をもって回答メッセージ処理を開始すると取りまとめ
られる回答は有効なものとはならない。他のメッセージ
処理装置から正常回答が得られる可能性が残されている
場合もあるので、失敗通知でない回答が届いたことを回
答メッセージ処理開始条件とするものである。
【0107】第4の回答メッセージ処理開始条件は、回
送した全宛先からの回答ではなく、1つだけの回答を欲
している場合に、失敗通知でなく、かつ、内容が空では
ない回答が得られたことを条件とするものである。相手
方のメッセージ処理装置から得られる回答には失敗通知
とはならないが、検索の結果、該当するデータがなく、
“空”回答が得られる場合もある。当該回答をもって回
答メッセージ処理を開始すると取りまとめられる回答は
有効なものとはならない。他のメッセージ処理装置から
空ではない回答が得られる可能性が残されている場合も
あるので、失敗通知でなく、かつ、空でない回答が届い
たことを回答メッセージ処理開始条件とするものであ
る。
【0108】以上のように、回答メッセージ処理開始条
件のバリエーションの例を説明したが、回答メッセージ
処理開始条件を調整することにより、一部のメッセージ
処理装置の不具合や、ネットワーク上の不具合などによ
り一部の回答メッセージが長時間得られない場合でも不
必要に待ち状態を維持することなく、妥当な時間コスト
でシステムを運用することが可能となる。
【0109】次に、第7の有限状態機械は、図14に示
すものである。第7の有限状態機械の有限状態は、開始
状態201、メッセージ処理開始状態202、メッセー
ジ回答待ち状態203−7(イベント待ち処理、回答受
け取り処理、回答処理を包含する)、終了状態204の
状態間を遷移する。この第7の有限状態機械は、回答メ
ッセージ待ち状態203−7において、第6の有限状態
機械において述べた回答メッセージ処理開始条件のチェ
ック処理と、第2の有限状態機械において述べたタイム
アウト処理を組み合わせたものである。これは、第6の
有限状態機械において述べた回答メッセージ処理開始条
件のチェック処理において回答メッセージ処理開始条件
が満たされず、長時間待ち状態が発生した場合に、タイ
ムアウト処理を兼ね合わせることで、一定の時間経過に
より処理を打ち切るものである。
【0110】回答処理は、メッセージ回答待ち状態20
3−7での処理に応じた処理を実行する。つまり、回答
メッセージ処理開始条件が満たされて回答受け取り処理
から回答処理に遷移する場合には、また、タイムアウト
によりタイムアウト処理から回答処理に遷移する場合に
は、回答が得られて蓄積されている場合には回答処理に
遷移し、回答が得られず蓄積されていない場合には終了
状態に遷移する。
【0111】回答処理は、回答のまとめ処理として蓄積
されている回答全てをまとめ処理の対象として扱うこと
もでき、また、蓄積された回答のうち所定の条件を満た
す1つまたは所定個数のみを回答まとめ処理の対象とし
て扱うこともできる。
【0112】次に、第8の有限状態機械は、図15に示
すものである。第8の有限状態機械の有限状態は、開始
状態201、メッセージ処理開始状態202、メッセー
ジ回答待ち状態203−8(イベント待ち処理、回答受
け取り処理、回答処理を包含する)、終了状態204の
状態間を遷移する。この第8の有限状態機械は、メッセ
ージ回答待ち状態203−8において、中止処理要求を
受け付けられる構成となっている。実運用上において利
用者やシステムが中止処理を要求する場合はある。例え
ば、利用者がメッセージ内容が不適切と考え直し、内容
を変えて再送したい場合や、回答待ち状態が長くなり途
中で切り上げたいと要求する場合などである。このよう
な場合に中止処理要求を受け付け、メッセージ回答待ち
状態203−8から強制的に終了状態204に遷移させ
るものである。本第8の有限状態機械のメッセージ回答
待ち状態203−8では、中止処理要求がなかった場合
は、第1の有限状態機械と同様の処理となるが、中止処
理要求があった場合の処理が異なる。第1の中止処理
は、回答の蓄積の有無にかかわらず強制的に処理を中止
して終了状態204に遷移するものである。先のメッセ
ージ内容が不適切で途中で取り止めたい場合などは当該
第1の中止処理が妥当である。第2の中止処理は、中止
処理要求があった時点で回答の蓄積が有る場合には当該
蓄積回答をまとめて回答するために回答処理に遷移する
ものである。回答待ち時間が長くなり途中で切り上げた
い場合などには当該第2の中止処理が妥当である。
【0113】次に、第9の有限状態機械は、図16と図
17に示すものである。第9の有限状態機械の有限状態
は、開始状態201、メッセージ処理開始状態202、
メッセージ回答待ち状態203−9(イベント待ち処
理、回答受け取り処理、回答処理を包含する)、終了状
態204の状態間を遷移する。この第9の有限状態機械
は、メッセージ回答待ち状態203−9において、第6
の有限状態機械において述べた回答メッセージ処理開始
条件のチェック処理と、第8の有限状態機械において述
べた中止処理を組み合わせたものである。これは、第6
の有限状態機械において述べた回答メッセージ処理開始
条件が満たされるまでに中止処理要求があれば、回答メ
ッセージ処理を行なわず中止処理を実行するものであ
る。本第9の有限状態機械も中止処理要求に対する中止
処理によって2つのタイプに分類することができる。第
1のタイプが図16に示すもので、中止処理要求が有っ
た場合、第8の有限状態機械で述べた第1の中止処理、
つまり、回答の蓄積の有無にかかわらず強制的に処理を
中止して終了状態204に遷移する処理を行なうタイプ
である。第2のタイプが図17に示すもので、中止処理
要求が有った場合、第8の有限状態機械で述べた第2の
中止処理、つまり、中止処理要求があった時点で回答の
蓄積が有る場合には当該蓄積回答をまとめるために回答
処理に遷移するタイプである。なお、回答メッセージ処
理開始条件チェック処理および回答処理は第6の有限状
態機械と同様の処理で良い。
【0114】(実施形態6)本実施形態6では、実施形
態5と同様、本発明のメッセージ処理装置内に仮想的に
構築される有限状態機械のバリエーションの例を示す
が、本実施形態6は、特に、ネットワーク上のデータベ
ースシステムへのアクセスを受け持つメッセージ処理装
置などの対象を指定し、その状態をチェックするという
状態監視機能を中心とした有限状態機械のバリエーショ
ンの例を示す。
【0115】以下に挙げる各種の有限状態機械は、上記
実施形態1〜4のいずれかに示したメッセージ処理装置
構成のメッセージ処理部10内に構築されるものであ
り、メッセージ処理部10内に1種類のもののみが、プ
ログラミングされているものでも良く、また、サービス
定義、有限状態機械定義に基づいて動的に構築されるも
のでも良い。
【0116】第10の有限状態機械は、図18に示すも
のである。第10の有限状態機械の有限状態は、開始状
態201、メッセージ処理開始状態202−10、メッ
セージ回答待ち状態203−10(イベント待ち処理、
タイムアウト処理、回答受け取り処理、正常回答処理、
異常回答処理を包含する)、終了状態204の状態間を
遷移する。
【0117】利用者からのネットワークリソースの状態
監視要求があった場合やシステムの管理上の要請からネ
ットワークリソースの状態監視要求があった場合、また
は、ファシリテータとしてネットワークリソースの状態
に関する情報を収集する場合などにおいて、状態監視チ
ェック対象に対する状態監視用のメッセージを作成して
ネットワーク上に送出し、メッセージ処理開始状態20
2−10からメッセージ回答待ち状態203−10に遷
移する。
【0118】メッセージ回答待ち状態203−10に
は、図18に示すように、メッセージ回答を待つイベン
ト待ち処理に続き、状態に関する回答メッセージ内容の
チェック処理と第2の有限状態機械において述べたタイ
ムアウト処理を組み合わせたものである。メッセージ回
答待ち状態203−10の処理の流れの概略は以下の通
りである。まず、イベント待ち処理においてタイムアウ
ト時間以内に状態監視チェック対象から回答メッセージ
が得られた場合、当該状態に関する回答メッセージの内
容をチェックする。チェックの結果、当該チェック対象
の状態が正常であるか異常であるかが判断され、正常回
答、異常回答のそれぞれに対応する管理処理が行なわ
れ、終了状態204に遷移する。また、イベント待ち処
理においてタイムアウト時間が経過した場合、タイムア
ウト処理に遷移し、本第10の有限状態機械ではメッセ
ージ処理開始状態202−10に遷移する。つまり、タ
イムアウトした場合は、指定されたチェック対象の状態
に関する情報が得られていないため、状態に関する状態
が得られるまで処理を継続することとし、状態監視用の
メッセージの生成処理を繰り返してループを形成してい
る。
【0119】次に、第11の有限状態機械は、図19に
示すものである。第11の有限状態機械の有限状態は、
第10の有限状態機械と同様、開始状態201、メッセ
ージ処理開始状態202−11、メッセージ回答待ち状
態203−11(イベント待ち処理、タイムアウト処
理、正常回答処理、異常回答処理を包含する)、終了状
態204の状態間を遷移する。
【0120】本第11の有限状態機械は、前述の第10
の有限状態機械に比べて、タイムアウト処理が異なって
いる。第11の有限状態機械ではタイムアウトした場
合、強制的に終了状態204に遷移する。これは、タイ
ムアウトした場合には、当該指定チェック対象の障害や
ネットワークの一部の障害が発生しており、メッセージ
を再送しても有効な回答が得られる可能性が低いと考
え、強制的に有限状態機械を終了状態に遷移させるもの
である。
【0121】なお、その他のメッセージ開始処理状態2
02−11、タイムアウト処理以外のメッセージ回答待
ち状態203−11、終了状態204−11等の各状態
は第10の有限状態機械と同様であり、ここでの説明は
適宜省略する。
【0122】次に、第12の有限状態機械は、図20に
示すものである。第12の有限状態機械の有限状態は、
第10の有限状態機械と同様、開始状態201、メッセ
ージ処理開始状態202−12、メッセージ回答待ち状
態203−12(イベント待ち処理、タイムアウト処
理、正常回答処理、異常回答処理を包含する)、終了状
態204の状態間を遷移する。
【0123】第12の有限状態機械では、メッセージ処
理開始状態202−12における状態監視チェック対象
に対する状態監視用のメッセージの作成と送出、メッセ
ージ回答待ち状態203−12におけるイベント処理待
ちが第10の有限状態機械と同様に行なわれる。本第1
2の有限状態機械は、第10の有限状態機械に比べて、
メッセージ回答待ち状態203−12の回答処理におけ
る状態に関する回答メッセージ内容のチェック処理にお
いて異常が検出された場合の処理と、イベント待ちから
タイムアウトが検出された場合の処理が特定されてい
る。
【0124】メッセージ回答待ち状態203−12の回
答処理における状態に関する回答メッセージ内容のチェ
ック処理において異常が検出された場合、異常回答処理
に遷移し、当該指定チェック対象をメッセージ回送先と
しては不適格としてメッセージ宛先情報から当該チェッ
ク対象を除外する指定対象使用中止処理を行なう。つま
り、指定チェック対象には何等かの障害が発生してお
り、メッセージを回送しても有効な回答が期待できず、
または、回答メッセージが返って来ずにタイムアウトが
発生する事態を招く可能性があり、事前にメッセージ回
送先から除外するものである。
【0125】同様に、タイムアウトが発生した場合も、
タイムアウト処理としてメッセージ宛先情報から当該チ
ェック対象を除外する指定対象使用中止処理を行なう。
指定対象使用中止処理後、再度メッセージ処理開始状態
202−12に遷移し、他の指定対象のチェック処理を
再開するようにループする。
【0126】次に、第13の有限状態機械は、図21に
示すものである。第13の有限状態機械の有限状態は、
開始状態201、メッセージ処理開始状態202−1
3、メッセージ回答待ち状態203−13(イベント待
ち処理、タイムアウト処理、正常回答処理、異常回答処
理を包含する)、終了状態204の状態間を遷移する。
【0127】第13の有限状態機械では、メッセージ処
理開始状態202−13における状態監視チェック対象
に対する状態監視用のメッセージの作成と送出、メッセ
ージ回答待ち状態203−13におけるイベント処理待
ちが第10の有限状態機械と同様に行なわれる。本第1
3の有限状態機械は、第12の有限状態機械に比べて、
メッセージ回答待ち状態203−13においてイベント
待ちからタイムアウトが検出された場合の処理と、回答
処理において状態に関する回答メッセージ内容のチェッ
ク処理において状態の正常が確認された場合の処理が異
なっている。本第13の有限状態機械は、タイムアウト
が発生した原因が指定対象の障害によるものか、一時的
な過負荷やネットワーク上の一時的な通信不良でありメ
ッセージ処理実行に大きな問題が発生していないもの
か、引き続き見極める余地を持たせたものである。
【0128】タイムアウトが発生した場合、タイムアウ
ト処理としてメッセージ宛先情報から当該チェック対象
を仮に除外する指定対象使用中止処理を行なう。指定対
象使用中止処理後、再度メッセージ処理開始状態202
−13に遷移し、当該指定対象を含む指定対象のチェッ
ク処理を再開するようにループする。この指定対象使用
中止処理により当該指定対象は一般の検索要求等のメッ
セージ宛先からは除外されるが、引き続きメッセージ処
理開始状態202−13において状態問い合わせのメッ
セージが送出され、メッセージ回答待ち状態203−1
3に遷移する。
【0129】メッセージ回答待ち状態203−13のイ
ベント待ち処理において、当該指定対象から状態に関す
る回答メッセージが得られた場合、その内容のチェック
が行なわれ、正常状態の回答内容であれば、障害などの
事由が解消したとして指定対象使用中止処理を解除し、
当該指定対象を宛先に加える指定対象使用再開処理を行
なう。
【0130】(実施形態7)本実施形態7では、実施形
態5と同様、本発明のメッセージ処理装置内に仮想的に
構築される有限状態機械のバリエーションの例を示す
が、本実施形態7は、特に、メッセージ回答待ち状態が
多段階になっている有限状態機械のバリエーションの例
を示す。この例は、例えば、メッセージの送出およびメ
ッセージ回答待ちの前処理として、当該メッセージ回送
先の宛先情報を得るためのネットワーク上への問い合わ
せ処理に関するメッセージ送出とメッセージ回答待ちが
挿入される場合などに有効である。
【0131】以下に挙げる各種の有限状態機械は、上記
実施形態1〜4のいずれかに示したメッセージ処理装置
構成のメッセージ処理部10内に構築されるものであ
り、メッセージ処理部10内に1種類のもののみが、プ
ログラミングされているものでも良く、また、サービス
定義、有限状態機械定義に基づいて動的に構築されるも
のでも良い。
【0132】第14の有限状態機械は、図22に示すも
のである。第14の有限状態機械の有限状態は、開始状
態201、メッセージ処理開始状態202−14、第1
のメッセージ回答待ち状態203−14a、第2のメッ
セージ回答待ち状態203−14b、終了状態204の
状態間を遷移する。
【0133】メッセージを受け付けた場合、開始状態2
01からメッセージ処理開始状態202−14に遷移す
る。ここで、当該メッセージ内容の処理に適当な宛先が
分からず、事前に宛先を調べたい場合がある。例えば、
文章の翻訳要求など特定の作業に関し、送り付ける宛先
に関する情報がない場合などである。メッセージ処理開
始状態202−14において、問い合わせ処理に関する
メッセージを送出する。この問い合わせ処理に関するメ
ッセージには、例えば、作業内容に関連する処理能力を
持つ装置の宛先情報の問い合わせ処理、相手方処理能力
に関する情報の問い合わせ処理などがある。当該問い合
わせメッセージ送出後、第1のメッセージ回答待ち状態
203−14aに遷移する。
【0134】問い合わせメッセージに対する回答が得ら
れた場合、回答処理が行なわれる。なお、第1のメッセ
ージ回答待ち状態203−14aにおいて、第2の有限
状態機械で説明したタイムアウト処理、第6の有限状態
機械で説明した回答メッセージ処理開始条件チェック処
理、第8の有限状態機械で説明した中止処理などを組み
合わせても良いことは言うまでもない。
【0135】第1の回答メッセージ待ち処理203−1
4a中の回答処理において、回答メッセージの内容を処
理して回送先選択に有効な情報を抽出する。問い合わせ
メッセージに対応する宛先情報や相手方処理能力に関す
る情報などである。当該抽出情報を基に回送先選択を行
なって、利用者から入力された処理内容を表わすメッセ
ージを送出し、第2のメッセージ回答待ち状態203−
14bに遷移する。
【0136】第2のメッセージ回答待ち状態203−1
4bにおいて、回答メッセージが得られた場合、回答処
理が行なわれるが、第2のメッセージ回答待ち状態20
3−14bにおいても、回答の蓄積処理、第2の有限状
態機械で説明したタイムアウト処理、第6の有限状態機
械で説明した回答メッセージ処理開始条件チェック処
理、第8の有限状態機械で説明した中止処理などを組み
合わせても良いことは言うまでもない。
【0137】第2の回答メッセージ待ち処理203−1
4b中の回答処理において、得られている回答メッセー
ジの取りまとめなどの処理が行なわれた後、終了状態2
04に遷移する。
【0138】次に、第15の有限状態機械は、図23に
示すものである。第15の有限状態機械の状態は、開始
状態201、メッセージ処理開始状態202−15、第
1のメッセージ回答待ち状態203−15a、第2のメ
ッセージ回答待ち状態203−15b、終了状態204
の状態間を遷移する。
【0139】第15の有限状態機械では、メッセージ処
理開始状態202−15において、有限状態機械で説明
したメッセージの変換機能を実現するため、例えば、相
手方のデータベーススキーム、項目名、項目値などの情
報に関する問い合わせメッセージを送出し、第1のメッ
セージ回答待ち状態203−15aに遷移する。
【0140】変換情報に関する問い合わせメッセージの
回答が得られた場合、メッセージを変換し、変換が完了
していない場合は、メッセージ処理開始状態202−1
5に再度遷移する。
【0141】変換が完了している場合は変換メッセージ
を宛先に送出し、第2のメッセージ回答待ち状態203
−15bに遷移する。
【0142】第2のメッセージ回答待ち状態203−1
5bにおいても回答の蓄積処理、第2の有限状態機械で
説明したタイムアウト処理、第6の有限状態機械で説明
した回答メッセージ処理開始条件チェック処理、第8の
有限状態機械で説明した中止処理などを組み合わせても
良いことは言うまでもない。
【0143】第2の回答メッセージ待ち処理203−1
5b中の回答処理において、得られている回答メッセー
ジの取りまとめなどの処理が行なわれた後、終了状態2
04に遷移する。
【0144】(実施形態8)本実施形態8では、実施形
態5と同様、本発明のメッセージ処理装置内に仮想的に
構築される有限状態機械のバリエーションの例を示す
が、本実施形態8は、特に、先行する実施形態の有限状
態機械とは回答処理が異なっている有限状態機械のバリ
エーションの例を示す。
【0145】以下に挙げる各種の有限状態機械は、上記
実施形態1〜4のいずれかに示したメッセージ処理装置
構成のメッセージ処理部10内に構築されるものであ
り、メッセージ処理部10内に1種類のもののみが、プ
ログラミングされているものでも良く、また、サービス
定義、有限状態機械定義に基づいて動的に構築されるも
のでも良い。
【0146】第16の有限状態機械は、図24に示すも
のである。第16の有限状態機械の有限状態は、開始状
態201、メッセージ処理開始状態202、メッセージ
回答待ち状態203−16、終了状態204の状態間を
遷移する。
【0147】第16の有限状態機械は、開始状態20
1、メッセージ処理開始状態202に関しては、第1の
有限状態機械や他の先行する有限状態機械と同様で良
い。回答メッセージ待ち処理203−16において、回
答メッセージの取りまとめ処理を行なうが、その際、回
答長の調整を行なう。例えば、複数の回答が得られ、回
答長が大きくなった場合、回答長を設定の大きさに短縮
する。回答長を調整した後、利用者に対して当該回答を
伝達し、終了状態204に遷移する。
【0148】次に、第17の有限状態機械は、図25に
示すものである。第17の有限状態機械の有限状態は、
開始状態201、メッセージ処理開始状態202、メッ
セージ回答待ち状態203−17、終了状態204の状
態間を遷移する。
【0149】第17の有限状態機械は、開始状態20
1、メッセージ処理開始状態202に関しては、第1の
有限状態機械や他の先行する有限状態機械と同様で良
い。回答めっせーじ待ち処理203−17において、回
答メッセージの取りまとめ処理を行なうが、その際、当
該メッセージ処理の履歴を示す情報を付与し、回答取り
まとめメッセージを生成する。ここではこのメッセージ
に付与する履歴情報を“持ち回り情報”と呼ぶ。この持
ち回り情報をメッセージに付与しておくことで、今後こ
の回答取りまとめメッセージが、利用者端末上で追加の
処理や他のメッセージ処理装置に送出されて追加の処理
が施される度に持ち回り情報に履歴を追記して行けば、
過去のメッセージ処理の履歴を利用することができ、メ
ッセージ処理装置における利用性が高まることが期待で
きる。
【0150】(実施形態9)本実施形態9は、本発明の
メッセージ処理装置において仮想的な有限状態機械を構
築する場合の処理プロセス(スレッド)と当該有限状態
機械の割り当て関係のバリエーションの例を説明する。
【0151】第1の処理プロセス(スレッド)と当該有
限状態機械の割り当て関係は、単一のプロセス(スレッ
ド)により有限状態機械の全ての状態遷移を逐次的に実
行する関係、つまり、有限状態機械の全ての状態遷移の
実行を担当する1のプロセス(スレッド)を割り当てら
れている関係である。この関係の概念を図26に示す。
図26に示すように、1つのメッセージ処理プロセス3
00により、有限状態機械の各有限状態、つまり、開始
状態201、メッセージ処理開始状態202、メッセー
ジ回答待ち状態203、終了状態204の各々の実行が
割り当てられている。なお、有限状態機械が複数構築さ
れている場合には、各有限状態機械ごとに1つのプロセ
ス(スレッド)を割り当てれば良い。
【0152】次に、第2の処理プロセス(スレッド)と
当該有限状態機械の割り当て関係は、1つの処理プロセ
ス(スレッド)が任意の状態遷移の実行を担当するよう
に割り当てられている関係である。この関係の概念を図
27に示す。この例では、図27に示すようにメッセー
ジ処理プロセス300−1は開始状態201、メッセー
ジ処理開始状態202の実行を担当し、メッセージ処理
プロセス300−2はメッセージ回答待ち状態203、
終了状態204の実行が割り当てられている。
【0153】次に、第3の処理プロセス(スレッド)と
当該有限状態機械の割り当て関係は、分散オブジェクト
実行環境を前提として、ネットワーク上の異なるプラッ
トフォームで実行されているメッセージ処理プログラム
が、分散オブジェクト割り当て装置を介して有限状態機
械に割り当てられている関係である。この関係の概念を
図28に示す。この例では、図28に示すように、メッ
セージ処理プロセス300−3は、分散オブジェクト割
り当て装置400を介して有限状態機械100の開始状
態201、メッセージ処理開始状態202の実行を担当
し、メッセージ処理プロセス300−4は、分散オブジ
ェクト割り当て装置400を介して有限状態機械100
のメッセージ回答待ち状態203、終了状態204の実
行が割り当てられている。
【0154】(実施形態10)実施形態10のメッセー
ジ処理装置は、他のメッセージ処理装置に対して、内部
に構築している有限状態機械を内容とするメッセージを
送出し、当該他のメッセージ処理装置において、送出し
た有限状態機械を内容とするメッセージを基に、当該有
限状態機械を再構築するものである。この概念を図29
に示す。
【0155】図29に示すように、メッセージ処理装置
500aは、他のメッセージ処理装置500bに対して
有限状態機械を内容とするメッセージを送出する。例え
ば、実施形態3で説明したサービス定義41の情報(メ
ッセージ・有限状態機械対応付け情報42、有限状態機
械の制御パラメタ43およびそのパラメタ値を含む)、
有限状態機械定義51を送る。なお、メッセージ処理装
置500bがサービス定義情報や有限状態機械定義情報
を保持するまたはネットワーク上のリソースから動的に
得ることが可能な場合には、メッセージ処理装置500
a内での有現状態機械の現在の状態を表わす制御パラメ
タ値を送れば良い。
【0156】有限状態機械を内容とするメッセージを受
信したメッセージ処理装置500bでは、サービス定義
情報、有限状態機械定義情報に基づいて、メッセージ処
理部内に有限状態機械を再構築する。
【0157】(実施形態11)本発明にかかるメッセー
ジ処理装置は、上記に説明した構成を実現する処理ステ
ップを記述したプログラムをコンピュータ読み取り可能
な記録媒体に記録して提供することにより、各種コンピ
ュータを用いて構築することができる。本発明にかかる
メッセージ処理装置を実現する処理ステップを備えたプ
ログラムを記録した記録媒体は、図30に図示した記録
媒体の例に示すように、CD−ROM602やフレキシ
ブルディスク603等の可搬型記録媒体601だけでな
く、ネットワーク上にある記録装置内の記録媒体600
や、コンピュータのハードディスクやRAM等の記録媒
体605、さらに、ネットワーク上に存在する計算機上
のプログラムが動的に生成するプログラム606であっ
ても良く、プログラム実行時にはプログラムはコンピュ
ータ604上にローディングされ、主メモリ上で実行さ
れる。
【0158】
【発明の効果】本発明のメッセージ処理装置によれば、
メッセージのやり取りを介して連携するメッセージ処理
装置において、特定の目的を達成するための一連の流れ
毎に整理・分類して、メッセージ処理をメッセージ送受
信等の処理の過程に沿って状態遷移を行なう有限状態機
械オブジェクトのクラスとしてまとめることができる。
また待ち合わせを含むメッセージ処理の経過の全ての情
報の変化を有限状態機械の状態遷移として実行、管理す
ることができるので、一連のメッセージ処理手続きの過
程を、それを処理するプロセスから切り離すことが可能
となる。従って、複数のプロセスで協調して1つの有限
状態機械オブジェクトの状態遷移を行なわせていくこ
と、および、複数のプロセスによる複数のメッセージ処
理の並列実行が可能となる。このとき、プロセス数の方
が少ないことも可能である。さらに、状態遷移の操作を
完了したプロセスは、まったく別の有限状態機械オブジ
ェクトの処理のために再利用することが可能であり、シ
ステムリソースを節約することができる。逆に同一の有
限状態機械にアクセス(操作)することが可能ならば、
別のメッセージ処理装置、別の計算機、別のネットワー
ク、別言語で記述されていても差し支えない。
【0159】また、本発明のメッセージ処理装置によれ
ば、エージェントが提供する機能をひとまとまりのもの
として運用されるもの毎に整理・分類して、各々を一つ
のサービス定義のオブジェクトのクラスとしてメッセー
ジ処理の定義の部品化を行なことができ、サービス定義
オブジェクトは、受信メッセージに対してどの有限状態
機械オブジェクトのクラスをメッセージ処理のために割
り当てるかを決定するメソッドと、そのときに有限状態
機械の動作の制御を行なうパラメタをスロットとして持
つことが可能となる。
【0160】以上の説明に関して更に以下の項を開示す
る。
【0161】(1)構成要素として作業用記憶部とメッ
セージ処理部とを持ち、開始状態に於て始動要求を受け
ると、メッセージ処理開始状態に遷移し、初期設定され
た作業用記憶の値にしたがって、所定の処理を作業用記
憶を用いて行ない、生成したメッセージを送信要求した
後、そのメッセージの回答待ち状態に遷移し、メッセー
ジの回答待ち状態に於て、回答メッセージの処理要求を
受けると、回答メッセージを作業用記憶に蓄積し、所定
の条件が満たされた場合には、所定の処理を行なった後
に終了状態に遷移する有限状態機械。
【0162】(2)前記(1)の有限状態機械に於て、
回答待ち状態に於てタイムアウト処理要求を受けると所
定の処理を行なった後に終了状態に遷移する有限状態機
械。
【0163】(3)前記(1)の有限状態機械に於て、
開始状態に於て処理すべきメッセージとともに始動要求
を受けると、メッセージ処理開始状態に遷移し、そのメ
ッセージを回送するのに相応しい単数または複数の宛先
を選択してメッセージの送信要求を行なった後、回答待
ち状態に遷移し、回答待ち状態に於て、それらの回答メ
ッセージの処理要求を受けると、回答メッセージを作業
用記憶に蓄積し、所定の条件が満たされた場合には、蓄
積した回答メッセージをまとめる処理を行なった後に終
了状態に遷移する有限状態機械。
【0164】(4)前記(3)の有限状態機械に於て、
事前に宛先の情報を格納した宛先情報格納部を参照する
ことで、与えられたメッセージを回送するのに相応しい
宛先を選択することを特徴とする有限状態機械。
【0165】(5)前記(3)の有限状態機械に於て、
与えられたメッセージ中の指定に基づいて、そのメッセ
ージを回送するのに相応しい宛先を選択することを特徴
とする有限状態機械。
【0166】(6)前記(3)の有限状態機械に於て、
与えられたメッセージの内容の分析に基づいて、そのメ
ッセージを回送するのに相応しい宛先を選択することを
特徴とする有限状態機械。
【0167】(7)前記(3)の有限状態機械に於て、
与えられたメッセージを回送するのに相応しい宛先を選
択する際にメッセージ内容の変換処理を行なうことを特
徴とする有限状態機械。
【0168】(8)前記(3)の有限状態機械に於て、
回答待ち状態から終了状態に遷移する際に、所定の宛先
へ、まとめた回答を内容とするメッセージを送信要求す
ることを特徴とする有限状態機械。
【0169】(9)前記(3)の有限状態機械に於て、
回答待ちのメッセージが全部揃うことを、回答待ち状態
から終了状態に遷移するための条件とすることを特徴と
する有限状態機械。
【0170】(10)前記(9)の有限状態機械に於
て、回答待ちのメッセージが全部揃うか、または、回答
の内容の総量が所定の値に達したことを、回答待ち状態
から終了状態に遷移するための条件とすることを特徴と
する有限状態機械。
【0171】(11)前記(3)の有限状態機械に於
て、回答待ちのメッセージのうち、少なくとも1つの失
敗通知でないものが届くことを、回答待ち状態から終了
状態に遷移するための条件とすることを特徴とする有限
状態機械。
【0172】(12)前記(11)の有限状態機械に於
て、回答待ちのメッセージのうち、少なくとも1つの、
失敗通知でなく、かつ、内容が空でないものが届くこと
を、回答待ち状態から終了状態に遷移するための条件と
することを特徴とする有限状態機械。
【0173】(13)前記(9)または前記(10)の
有限状態機械に於て、回答待ち状態に於て、所定の条件
が満たされたときに、蓄積された回答の全てをまとめ処
理の対象とすることを特徴とする有限状態機械。
【0174】(14)前記(11)または前記(12)
の有限状態機械に於て、回答待ち状態に於て、所定の条
件が満たされたときに、蓄積された回答のうち所定の条
件を満たす1つをまとめ処理の対象とすることを特徴と
する有限状態機械。
【0175】(15)前記(1)の有限状態機械に於
て、回答待ち状態に於て、中止処理要求を受けると、所
定の処理を行なった後に終了状態に遷移する有限状態機
械。
【0176】(16)前記(3)と前記(15)の両方
の特徴を持つ有限状態機械に於て、回答のまとめ処理を
行なわずに、終了状態に遷移することを特徴とする有限
状態機械。
【0177】(17)前記(3)と前記(15)の両方
の特徴を持つ有限状態機械に於て、中止処理要求を受け
ると、前記(13)または前記(14)のタイムアウト
処理と同様の回答のまとめ処理を行なった後に、終了状
態に遷移することを特徴とする有限状態機械。
【0178】(18)前記(2)の有限状態機械に於
て、開始状態に於てチェック対象の指定とともに始動要
求を受けると、メッセージ処理開始状態に遷移し、指定
対象のチェックのためのメッセージの送信要求を行なっ
た後、回答待ち状態に遷移し、回答待ち状態に於て、そ
の回答メッセージの処理要求を受けると、回答メッセー
ジの処理として、状態回答内容が正常状態の報告か、異
常状態の報告かをチエックし、正常状態の報告の場合に
は正常状態回答処理を行ない、異常状態の報告の場合に
は異常状態回答処理を行った後に終了状態に遷移し、ま
た、回答待ち状態に於て、タイムアウト処理要求を受け
ると、タイムアウト処理を行なった後に、メッセージ処
理開始状態に遷移することを特徴とする有限状態機械。
【0179】(19)前記(2)の有限状態機械に於
て、開始状態に於てチェック対象の指定とともに始動要
求を受けると、メッセージ処理開始状態に遷移し、指定
対象のチェックのためのメッセージの送信要求を行なっ
た後、回答待ち状態に遷移し、回答待ち状態に於て、そ
の回答メッセージの処理要求を受けると、回答メッセー
ジの処理として、状態回答内容が正常状態の報告か、異
常状態の報告かをチエックし、正常状態の報告の場合に
は正常状態回答処理を行ない、異常状態の報告の場合に
は異常状態回答処理を行い、また、回答待ち状態に於
て、タイムアウト処理要求を受けると、タイムアウト処
理を行なった後に、終了状態に遷移することを特徴とす
る有限状態機械。
【0180】(20)前記(18)または前記(19)
の有限状態機械に於て、始動要求の際に指定されたチェ
ック対象が使用可能扱いされている事を前提として、回
答待ち状態に於て、異常状態回答処理とタイムアウト処
理の処理として、指定対象使用中止処理を行なうことを
特徴とする有限状態機械。
【0181】(21)前記(18)または前記(19)
の有限状態機械に於て、始動要求の際に指定されたチェ
ック対象が使用中止扱いされている事を前提として、回
答待ち状態に於て、正常状態回答処理として、指定対象
使用再開処理を行なうことを特徴とする有限状態機械。
【0182】(22)前記(20)の有限状態機械に於
て、タイムアウト処理の後に、前記(21)の有限状態
機械の開始状態に遷移することを特徴とする有限状態機
械。
【0183】(23)前記(3)の有限状態機械に於
て、開始状態に於て処理すべきメッセージとともに始動
要求を受けると、メッセージ処理開始状態に遷移し、そ
のメッセージの処理のために必要な問合せのメッセージ
を送信した後、1番目の回答待ち状態に遷移し、1番目
のメッセージ回答待ち状態に於て、回答メッセージの処
理要求を受けると、処理すべきメッセージを回送するの
に相応しい単数または複数の宛先を選択してメッセージ
の送信要求を行なった後、2番目の回答待ち状態に遷移
し、2番目の回答待ち状態に於て、それらの回答メッセ
ージの処理要求を受けると、回答メッセージを作業用記
憶に蓄積し、所定の条件が満たされた場合には、蓄積し
た回答メッセージをまとめる処理を行なった後に終了状
態に遷移する有限状態機械。
【0184】(24)前記(23)の有限状態機械に於
て、メッセージ処理開始状態に於て、処理すべきメッセ
ージの送信元に関する情報を問合せ、1番目のメッセー
ジ回答待ち状態に於て、回答中の送信元に関する情報に
基づいて処理を行なうことを特徴とする有限状態機械。
【0185】(25)前記(23)の有限状態機械に於
て、メッセージ処理開始状態に於て、宛先に関する情報
を問合せ、1番目のメッセージ回答待ち状態に於て、回
答中の宛先に関する情報に基づいて処理を行なうことを
特徴とする有限状態機械。
【0186】(26)前記(7)の有限状態機械に於
て、開始状態に於て処理すべきメッセージとともに始動
要求を受けると、メッセージ処理開始状態に遷移し、メ
ッセージ処理開始状態の内部では、変換情報問合せ状態
に於て、そのメッセージの変換処理のために必要な問合
せのメッセージを送信した後、1番目の回答待ち状態に
遷移し、1番目のメッセージ回答待ち状態に於て、回答
メッセージの処理要求を受けると、回答の情報を用いて
変換処理を行なった後、再び変換情報問合せ状態に遷移
するという繰り返しが、変換情報問合せ状態に於けるチ
ェックで変換完了判定されるまで行なわれ、変換完了判
定されると、処理すべきメッセージを回送するのに相応
しい単数または複数の宛先を選択してメッセージの送信
要求を行なった後、2番目の回答待ち状態に遷移し、2
番目の回答待ち状態に於て、それらの回答メッセージの
処理要求を受けると、回答メッセージを作業用記憶に蓄
積し、所定の条件が満たされた場合には、蓄積した回答
メッセージをまとめる処理を行なった後に終了状態に遷
移する有限状態機械。
【0187】(27)前記(1)の有限状態機械に於
て、前記(3)の処理で必要となる、宛先に関する情報
を事前に収集するために、開始状態に於て情報収集対象
の指定とともに始動要求を受けると、メッセージ処理開
始状態に遷移し、指定対象に関する情報の問合せのため
のメッセージの送信要求を行なった後、回答待ち状態に
遷移し、回答待ち状態に於て、その回答メッセージの処
理要求を受けると、回答メッセージの処理として、宛先
情報の格納処理を行った後に終了状態に遷移することを
特徴とする有限状態機械。
【0188】(28)前記(1)の有限状態機械に於
て、開始状態に於て始動要求を受けると、推論開始処理
が行なわれた後、外部問合せを伴う推論処理中状態に遷
移し、外部問合せを伴う推論処理中状態の内部で、推論
処理中に於ける推論処理中に外部問合せが発生すると、
問合せメッセージの送信要求を行なった後、メッセージ
回答待ち状態に遷移し、メッセージ回答待ち状態に於
て、回答メッセージの処理要求を受けると、回答の情報
を蓄積し、所定の条件が満たされると回答のまとめ処理
の後に、再び推論処理中状態に遷移し、回答まとめの値
を元に推論処理を継続するという繰り返しを、推論が完
了するまで繰り返し、推論が完了すると、終了状態に遷
移することを特徴とする有限状態機械。
【0189】(29)前記(1)の有限状態機械とメッ
セージ対応付け装置とを構成要素とし、メッセージ処理
開始状態からメッセージ回答待ち状態に遷移する際のメ
ッセージ送信要求と同時に、そのメッセージと有限状態
機械との対応をメッセージ対応付け装置に登録し、その
メッセージに対する回答メッセージを受け取ると、メッ
セージ対応付け装置を参照して、対応する有限状態機械
に対して回答メッセージ処理要求を行ない、メッセージ
回答待ち状態から終了状態に遷移する際に、メッセージ
と有限状態機械との対応関係を削除することを特徴とす
る、メッセージ処理装置。
【0190】(30)前記(2)の有限状態機械とメッ
セージ対応付け装置とタイマー装置とを構成要素とし、
メッセージ処理開始状態からメッセージ回答待ち状態に
遷移する際のメッセージ送信要求と同時に、そのメッセ
ージと有限状態機械との対応をメッセージ対応付け装置
に登録し、また、タイマー装置に所定の時刻での有限状
態機械へるタイムアウト処理要求を登録し、そのメッセ
ージに対する回答メッセージを受け取ると、メッセージ
対応付け装置を参照して、対応する有限状態機械に対し
て回答メッセージ処理要求を行ない、また、所定の時刻
に於て対応する有限状態機械に対して所定のタイムアウ
ト処理要求を行ない、メッセージ回答待ち状態から終了
状態に遷移する際に、メッセージと有限状態機械との対
応関係を削除し、また、有限状態機械に関するタイムア
ウト処理を削除することを特徴とする、メッセージ処理
装置。
【0191】(31)前記(15)の有限状態機械と元
メッセージ対応付け装置とメッセージ対応付け装置とを
構成要素とし、メッセージ処理開始状態からメッセージ
回答待ち状態に遷移する際に、元メッセージと有限状態
機械との対応を元メッセージ対応付け装置に登録し、ま
た、メッセージ送信要求と同時に、そのメッセージと有
限状態機械との対応をメッセージ対応付け装置に登録
し、そのメッセージに対する回答メッセージを受け取る
と、メッセージ対応付け装置を参照して、対応する有限
状態機械に対して回答メッセージ処理要求を行ない、ま
た、元メッセージについての中止要求メッセージを受け
取ると、元メッセージ対応付け装置を参照して、対応す
る有限状態機械に対して中止処理要求を行ない、メッセ
ージ回答待ち状態から終了状態に遷移する際に、メッセ
ージと有限状態機械との対応関係を削除し、また、元メ
ッセージと有限状態機械との対応関係をを削除すること
を特徴とする、メッセージ処理装置。
【0192】(32)メッセージ処理部と、サービス定
義部と、有限状態機械定義部とを構成要素とし、サービ
ス定義格納部に、その種類に応じて受け取ったメッセー
ジを処理するための前記(1)の有限状態機械を割り付
けるメッセージ・有限状態機械対応付け手段と、その有
限状態機械の動作を制御するパラメタとを要素として持
つサービス定義を格納し、有限状態機械定義格納部に、
単数または複数の種類の前記(1)の有限状態機械の定
義を格納し、メッセージ処理部に於て、サービス定義中
のメッセージ・有限状態機械対応付け手段によって、受
け取ったメッセージの種類に応じた有限状態機械定義を
取り出して有限状態機械を生成し、サービス定義中の制
御パラメタを用いて動作させることによって、単数また
は複数の種類の前記(1)の有限状態機械を用いて、サ
ービスとしてまとまったメッセージ処理を行なうことを
特徴とする、メッセージ処理装置。
【0193】(33)前記(32)のメッセージ処理装
置に於て、サービス実行環境を管理するサービス実行環
境管理部を構成要素に加え、また、サービス定義に、サ
ービス実行環境を参照・変更することでサービスを管理
するサービス管理手段を加えたことを特徴とする、メッ
セージ処理装置。
【0194】(34)前記(32)のメッセージ処理装
置に於て、サービス定義格納部に複数のサービス定義を
格納可能とし、受け取ったメッセージに対してどのサー
ビスを適用すべきか判定するためのサービス適合判定手
段をそれらの個々のサービス定義に追加したことを特徴
とする、メッセージ処理装置。
【0195】(35)前記(1)の有限状態機械を用い
たメッセージ処理装置に於て、単一のプロセスまたはス
レドが複数の有限状態機械の全ての状態遷移を逐時的に
実行する、または、個々の有限状態機械毎にその全ての
状態遷移を実行を担当するためのプロセスまたはスレッ
ドを割り当てることを特徴する、メッセージ処理装置。
【0196】(36)前記(1)の有限状態機械を用い
たメッセージ処理装置に於て、複数のプロセスまたはス
レドが、任意の有限状態機械の任意の状態遷移の実行を
担当することを特徴とする、メッセージ処理装置。
【0197】(37)分散オブジェクト実行環境を前提
として、前記(1)の有限状態機械を用いたメッセージ
処理装置に於て、ネットワーク上の異なる場所で実行さ
れているメッセージ処理プログラムが、1つの有限状態
機械の状態遷移の実行の分担を行なうことを特徴とす
る、メッセージ処理装置。
【0198】(38)前記(1)の有限状態機械を用い
たメッセージ処理装置に於て、どの状態にあるかを特定
された有限状態機械自体を内容とするメッセージを、他
のメッセージ処理装置に送信し、それを受信したメッセ
ージ処理装置は、状態遷移を進めて、必要に応じて、ど
の状態にあるかを特定された有限状態機械自体を内容と
するメッセージを、他のメッセージ処理装置に送信して
いくことを特徴とする、メッセージ処理装置。
【0199】(39)前記(8)の有限状態機械に於
て、回答待ち状態から終了状態に遷移する際に、所定の
宛先に送信要求するメッセージの内容について、回答長
の短縮を行なうことを特徴とする有限状態機械。
【0200】(40)前記(8)の有限状態機械に於
て、回答待ち状態から終了状態に遷移する際に、所定の
宛先に送信要求するメッセージについて、与えられた処
理すべきメッセージに添付されていた持ち回り情報を添
付することを特徴とする有限状態機械。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態1のメッセージ処理装置の
概略構成を示す図
【図2】 本発明の実施形態1の第1の有限状態機械の
概略構成を示す図
【図3】 本発明の実施形態2のメッセージ処理装置の
概略構成を示す図
【図4】 本発明の実施形態2のメッセージ処理装置の
処理の流れの概略を示す図
【図5】 本発明の実施形態3のメッセージ処理装置の
概略構成を示す図
【図6】 本発明の実施形態3のメッセージ処理装置の
処理の流れの概略を示す図
【図7】 本発明の実施形態4のメッセージ処理装置の
概略構成を示す図
【図8】 本発明の実施形態4のメッセージ処理装置の
処理の流れの概略を示す図
【図9】 本発明の実施形態5の第2の有限状態機械の
概略構成を示す図
【図10】 本発明の実施形態5の第3の有限状態機械
の概略構成を示す図
【図11】 本発明の実施形態5の第4の有限状態機械
の概略構成を示す図
【図12】 本発明の実施形態5の第5の有限状態機械
の概略構成を示す図
【図13】 本発明の実施形態5の第6の有限状態機械
の概略構成を示す図
【図14】 本発明の実施形態5の第7の有限状態機械
の概略構成を示す図
【図15】 本発明の実施形態5の第8の有限状態機械
の概略構成を示す図
【図16】 本発明の実施形態5の第9の有限状態機械
(第1のタイプ)の概略構成を示す図
【図17】 本発明の実施形態5の第9の有限状態機械
(第2のタイプ)の概略構成を示す図
【図18】 本発明の実施形態6の第10の有限状態機
械の概略構成を示す図
【図19】 本発明の実施形態6の第11の有限状態機
械の概略構成を示す図
【図20】 本発明の実施形態6の第12の有限状態機
械の概略構成を示す図
【図21】 本発明の実施形態6の第13の有限状態機
械の概略構成を示す図
【図22】 本発明の実施形態7の第14の有限状態機
械の概略構成を示す図
【図23】 本発明の実施形態7の第15の有限状態機
械の概略構成を示す図
【図24】 本発明の実施形態8の第16の有限状態機
械の概略構成を示す図
【図25】 本発明の実施形態9の第17の有限状態機
械の概略構成を示す図
【図26】 本発明の実施形態10の第1の処理プロセ
スと当該有限状態機械の割り当て関係を示す図
【図27】 本発明の実施形態10の第2の処理プロセ
スと当該有限状態機械の割り当て関係を示す図
【図28】 本発明の実施形態10の第3の処理プロセ
スと当該有限状態機械の割り当て関係を示す図
【図29】 本発明の実施形態11のメッセージ処理装
置間で有限状態機械を内容とするメッセージを送受信す
る概念を示す図
【図30】 本発明のメッセージ処理装置を実現する処
理ステップを備えたプログラムを記録した記録媒体の例
を示す図
【図31】 従来のエージェントシステム構成の例を示
す図
【図32】 従来のファシリテータのユースケースの例
を示す図
【符号の説明】
10 メッセージ処理部 11 サービス実行環境管理部 12 サービス適合判定処理部 20 メッセージ送受信部 40 サービス定義格納部 41 サービス定義 42 メッセージ・有限状態機械対応付け情報 43 有限状態機械制御パラメタ 44 サービス管理手段 45 サービス適合判定手段 50 有限状態機械定義格納部 51 有限状態機械定義 100 有限状態機械 300 メッセージ処理プロセス 400 分散オブジェクト割り当て装置 500 メッセージ処理装置 600 回線先のハードディスク等の記録媒体 601 CD−ROMやフレキシブルディスク等の可搬
型記録媒体 602 CD−ROM 603 フレキシブルディスク 604 コンピュータ 605 コンピュータ上のRAM/ハードディスク等の
記録媒体 606 ネットワーク上の計算機上のプログラムが動的
に生成するプログラム
フロントページの続き (72)発明者 北島 弘伸 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 佐藤 陽 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 Fターム(参考) 5B089 GA01 GB08 HA10 JA11 KA04 KB09 KC17 KC46 KE01

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の情報処理装置がネットワークを介
    して接続された状態で、ネットワーク上に流れるメッセ
    ージを取り込み、当該メッセージ内容に対応する処理を
    実行するメッセージ処理装置であって、 ネットワークを介して送られてきたメッセージを受け取
    るメッセージ受信機能とメッセージを送信するメッセー
    ジ送信機能を持つメッセージ送受信部と、 メッセージに対応する処理内容の実行部分であって、メ
    ッセージの各処理段階を有限状態と捉え、メッセージの
    処理を有限状態の遷移として実行する有限状態機械を含
    むメッセージ処理部とを備え、 前記有限状態機械は、 開始状態と、 始動要求を受け、当該要求内容を表わす他のメッセージ
    処理装置へ送信するメッセージを用意し、前記メッセー
    ジ送受信部により前記ネットワーク上に送信するメッセ
    ージ処理開始状態と、 前記メッセージ処理開始状態において送信したメッセー
    ジに対する他のメッセージ処理装置からの回答を待つイ
    ベント待ち処理と、前記メッセージ送受信部により前記
    送信メッセージに対する回答メッセージを受け取る回答
    受け取り処理と、所定の手順に従って回答メッセージに
    応じた処理を実行する回答処理とを含むメッセージ回答
    待ち状態と、 前記メッセージ回答待ち状態の終了後、メッセージ処理
    を終了する終了状態の各状態を遷移することを特徴とす
    るメッセージ処理装置。
  2. 【請求項2】 さらに、サービス定義格納部と、有限状
    態機械定義格納部とを備え、 前記サービス定義格納部は、メッセージに対応する処理
    を実行するための有限状態機械を割り付けるメッセージ
    ・有限状態機械対応付け情報と、当該有限状態機械の動
    作を制御するパラメタとを要素とするサービス定義を保
    持し、 前記有限状態機械定義格納部は、有限状態機械の定義を
    保持し、 前記メッセージ処理部は、処理するメッセージに応じ
    て、前記サービス定義格納部のメッセージ・有限状態機
    械対応付け情報によって生成する有限状態機械を指定
    し、前記有限状態機械定義格納部から有限状態機械定義
    を取り出して有限状態機械を生成し、前記サービス定義
    中の制御パラメタを用いて前記有限状態機械を動作さ
    せ、メッセージ処理を行なう請求項1に記載のメッセー
    ジ処理装置。
  3. 【請求項3】 前記メッセージ処理部が、サービス実行
    環境を管理するサービス実行環境管理部を備え、前記サ
    ービス定義格納部に、前記サービス定義においてサービ
    ス実行環境を参照・変更することでサービスを管理する
    サービス管理手段を加えたことを特徴とする請求項2に
    記載のメッセージ処理装置。
  4. 【請求項4】 前記サービス定義格納部が、複数のサー
    ビス定義を格納し、 前記メッセージ処理部は、メッセージに応じて前記複数
    のサービス定義中のどのサービスを適用すべきか判定す
    るためのサービス適合判定部を備えた請求項2に記載の
    メッセージ処理装置。
  5. 【請求項5】 前記有限状態機械のメッセージ処理開始
    状態において、前記有限状態機械は、メッセージの送信
    先の選定にあたり、 宛先の情報を格納した宛先情報格納部を参照して与えら
    れたメッセージを回送するのに相応しい宛先を選択する
    手段と、利用者から与えられたメッセージ中に直接記述
    されている宛先指定に基づいてそのメッセージを回送す
    るのに相応しい宛先を選択する手段と、与えられたメッ
    セージの内容の分析に基づいてそのメッセージを回送す
    るのに相応しい宛先を選択する手段のうちから選ばれた
    少なくとも1つの手段によりメッセージ送信先を選定す
    る請求項1〜4のいずれか1項に記載の有限状態機械。
  6. 【請求項6】 前記有限状態機械のメッセージ回答待ち
    状態から終了状態に遷移する条件として、回答待ちのメ
    ッセージが全部揃うという条件か、メッセージ回答内容
    の総量が所定の値に達したという条件か、回答待ちのメ
    ッセージに対する回答として少なくとも1つの失敗通知
    でない回答が届くという条件か、回答待ちのメッセージ
    に対する回答として少なくとも1つの失敗通知でなくか
    つ内容が空でないものが届くという条件のうち選ばれた
    少なくとも1つの条件が満たされたことを遷移条件とす
    る請求項1〜4のいずれか1項に記載の有限状態機械。
  7. 【請求項7】 状態チェック対象の指定とともに始動要
    求を受けて、前記有限状態機械がメッセージ処理開始状
    態に遷移した場合、指定対象のチェックのためのメッセ
    ージの送信要求を行なった後に前記メッセージ回答待ち
    状態に遷移し、前記メッセージ回答待ち状態においてそ
    の回答メッセージを受け取ると、前記回答処理として、
    状態回答内容が正常の報告か、異常の報告かをチエック
    し、正常の報告の場合には正常回答処理を行ない、異常
    の報告の場合には異常回答処理を行った後に前記終了状
    態に遷移する請求項1〜4のいずれか1項に記載のメッ
    セージ処理装置。
  8. 【請求項8】 前記有限状態機械の前記メッセージ回答
    待ち状態が、少なくとも第1のメッセージ回答待ち状態
    と第2のメッセージ回答待ち状態の複数のメッセージ回
    答待ち状態からなり、 前記始動要求を受け、当該要求内容を表わす他のメッセ
    ージ処理装置へ送信するメッセージを用意し、前記メッ
    セージ送受信部により前記ネットワーク上に送信すると
    前記第1のメッセージ回答待ち状態に遷移し、 前記第1のメッセージ回答待ち状態において、回答メッ
    セージを受け取ると処理プログラムに従って回答メッセ
    ージに対応する処理を実行して第2のメッセージを用意
    し、前記第2のメッセージを送信するのに相応しい宛先
    を選択して送信すると前記第2のメッセージ回答待ち状
    態に遷移し、 前記第2のメッセージ回答待ち状態において、回答メッ
    セージを受け取ると処理プログラムに従って回答メッセ
    ージに対応する処理を実行する回答処理に遷移する請求
    項1〜6のいずれか1項に記載のメッセージ処理装置。
  9. 【請求項9】 前記メッセージ処理部が、さらに推論処
    理部を備え、 前記有限状態機械の前記メッセージ処理開始状態は、前
    記推論部による推論処理中状態を含み、始動要求を受け
    ると推論処理中状態に遷移して推論処理を実行し、外部
    に問合せを伴うメッセージを用意して前記メッセージ送
    受信部により前記ネットワーク上に送信するものであ
    り、 前記メッセージ回答待ち状態は、前記推論処理が行なわ
    れたメッセージに対する他のメッセージ処理装置からの
    回答を待つものであり、 前記回答処理は、前記推論処理が行なわれた送信メッセ
    ージに対する回答メッセージを収集し、処理プログラム
    に従って回答メッセージに対応する処理を実行し、推論
    処理復帰条件が満たされたかを確認するものであり、 前記回答メッセージでは推論処理復帰条件が満たされな
    い場合に、前記推論処理中状態に再度遷移して前記メッ
    セージ回答待ち状態と前記回答処理を繰り返し、前記推
    論処理復帰条件が満たされた場合は、前記終了状態に遷
    移することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に
    記載のメッセージ処理装置。
  10. 【請求項10】 分散オブジェクト実行環境を前提とし
    て、前記ネットワーク上の異なるプラットフォームで実
    行されているメッセージ処理プログラムが、一体の前記
    有限状態機械の状態遷移の実行の分担を行なう請求項1
    〜4のいずれか1項に記載のメッセージ処理装置。
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