JP2001059669A - 冷蔵庫 - Google Patents

冷蔵庫

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JP2001059669A
JP2001059669A JP23441299A JP23441299A JP2001059669A JP 2001059669 A JP2001059669 A JP 2001059669A JP 23441299 A JP23441299 A JP 23441299A JP 23441299 A JP23441299 A JP 23441299A JP 2001059669 A JP2001059669 A JP 2001059669A
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cooling
refrigerator
circulation fan
forced
room
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JP23441299A
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English (en)
Inventor
Haruko Ashida
はる子 芦田
Yutaka Yageta
豊 八下田
Hideki Yoshida
英樹 吉田
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D2400/00General features of, or devices for refrigerators, cold rooms, ice-boxes, or for cooling or freezing apparatus not covered by any other subclass
    • F25D2400/28Quick cooling

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  • Devices That Are Associated With Refrigeration Equipment (AREA)
  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】冷蔵庫において、冷蔵室への冷気の吐出方向を
変更する急冷却運転を使用者が強制的に開始させて冷蔵
室内の温度分布を短時間に均一化すること。 【解決手段】冷蔵室5内の冷気を循環させるファン26
を有する冷蔵庫において、循環ファン26で循環される
冷蔵室5への冷気の吐出方向を変更する風向変更手段2
5と、強制急冷却運転モードを選択する強制急冷却スイ
ッチと、強制急冷却スイッチを押すことにより強制急冷
却運転モードとして循環ファン26を所定時間駆動し、
これに連動して風向変更手段25を左右方向に回転動作
を反復しながら駆動する機能を有する制御装置とを備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷蔵庫に係り、特
に冷蔵室内の冷気を循環させるファンを有する冷蔵庫に
好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来の冷蔵庫としては、例えば特開平8
−240373号公報に記載されているように、冷蔵室
の各部分を均一に冷却させることのできる冷蔵庫を提供
するため、冷蔵室及び冷凍室から構成された貯蔵室と、
貯蔵室にそれぞれ設けられて送風される冷気と熱交換さ
せる蒸発器と、蒸発器によって熱交換された冷気を貯蔵
室に供給するよう蒸発器に近接してそれぞれ配置された
送風ファンと、冷蔵室の一側に設けられ、蒸発器によっ
て熱交換された冷気の吐出方向を変化させて分散または
吐出方向を特定して集中するように吐出する冷蔵室用の
冷気吐出手段とを備えるものが公知である(従来技術
1)。
【0003】また、従来の冷蔵庫としては、例えば特開
平9−42820号公報に記載されているように、強制
通風冷却方式の冷蔵室内に室内冷気循環用の送風機を設
けた冷蔵庫において、室内温度の平均化による食品保存
品質の安定化を実現させることを目的として、冷蔵室内
の奥中央部に上下方向に設けた冷気循環ダクトと、ダク
ト内の最下部に備えた冷気循環用送風機と、冷気循環ダ
クトと所定の間隔をおいて奥両端部に上下方向に設けた
冷気吐出ダクトを備え、冷気循環用送風機を、圧縮機の
停止時および扉開閉後の一定時間に運転させるものが公
知である(従来技術2)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来技術1及び従来技術2では、冷蔵室への冷気の吐出方
向を変更する急冷却運転を使用者が強制的に開始させて
冷蔵室内の温度分布を短時間に均一化することについて
十分な配慮がなされていなかった。
【0005】本発明の目的は、冷蔵室への冷気の吐出方
向を変更する急冷却運転を使用者が強制的に開始させて
冷蔵室内の温度分布を短時間に均一化することができる
冷蔵庫を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の第1の特徴は、冷蔵室及び冷凍室を形成する
冷蔵庫本体と、圧縮機、冷却器等からなる冷凍サイクル
と、前記冷蔵室の冷気を循環させる冷蔵室内循環ファン
と、前記冷蔵室内循環ファンで循環される冷蔵室の冷気
の吐出方向を変更する風向変更手段と、強制急冷却運転
モードを選択する強制急冷却スイッチと、前記冷蔵室内
循環ファン及び風向変更手段をそれぞれ制御する手段を
有する制御装置とを備え、前記制御装置は、前記強制急
冷却スイッチを押すことにより強制急冷却運転モードと
して冷蔵室内循環ファンを所定時間駆動し、これに連動
して風向変更手段を左右方向に回転動作を反復しながら
駆動する機能を有する構成にしたことにある。
【0007】本発明の第2の特徴は、冷蔵室及び冷凍室
を形成する冷蔵庫本体と、圧縮機、冷却器等からなる冷
凍サイクルと、前記冷却器で冷却された冷気を前記冷蔵
室に通風する冷却器ファン及びこの通風路を開閉する冷
蔵室ダンパを有する冷却冷気通風手段と、前記冷蔵室の
冷気を循環させる冷蔵室内循環ファンと、前記冷蔵室内
循環ファンで循環される冷蔵室の冷気の吐出方向を変更
する風向変更手段と、扉開閉した際に自動急冷却を選択
する強制入切スイッチと、強制急冷却運転モードを選択
する強制急冷却スイッチと、前記冷却冷気通風手段、前
記冷蔵室内循環ファン及び風向変更手段をそれぞれ制御
する手段を有する制御装置とを備え、前記制御装置は、
前記強制急冷却スイッチを押すことにより、前記強制入
切スイッチの入切に係わらず強制急冷却運転モードに入
り、前記冷蔵室内循環ファンを所定時間駆動し、これに
連動して風向変更手段を左右方向に回転動作を反復しな
がら駆動する機能を有する構成にしたことにある。
【0008】本発明の第3の特徴は、冷蔵室及び冷凍室
を形成する冷蔵庫本体と、圧縮機、冷却器等からなる冷
凍サイクルと、前記冷却器で冷却された冷気を前記冷蔵
室に通風する冷却器ファン及びこの通風路を開閉する冷
蔵室ダンパを有する冷却冷気通風手段と、前記冷蔵室の
冷気を循環させる冷蔵室内循環ファンと、前記冷蔵室内
循環ファンで循環される冷蔵室の冷気の吐出方向を変更
する風向変更手段と、強制急冷却運転モードを選択する
強制急冷却スイッチと、前記冷却冷気通風手段、前記冷
蔵室内循環ファン及び風向変更手段をそれぞれ制御する
手段を有する制御装置とを備え、前記制御装置は、前記
強制急冷却スイッチの入力状態によって前記冷蔵室内循
環ファンの駆動と、前記風向変更手段の方向制御とを選
択可能にしたことにある。
【0009】本発明の第4の特徴は、冷蔵室及び冷凍室
を形成する冷蔵庫本体と、圧縮機、冷却器等からなる冷
凍サイクルと、前記冷却器で冷却された冷気を前記冷蔵
室に通風する冷却器ファン及びこの通風路を開閉する冷
蔵室ダンパを有する冷却冷気通風手段と、前記冷蔵室の
冷気を循環させる冷蔵室内循環ファンと、前記冷蔵室内
循環ファンで循環される冷蔵室の冷気の吐出方向を変更
する風向変更手段と、強制急冷却運転モードを選択する
強制急冷却スイッチと、前記冷却冷気通風手段、前記冷
蔵室内循環ファン及び風向変更手段をそれぞれ制御する
手段を有する制御装置とを備え、前記制御装置は、前記
圧縮機の高速運転及び冷却器ファンの高速運転を行う急
冷凍運転と、前記冷蔵室内循環ファンの駆動及び吐出方
向制御筒の制御動作を行う強制急冷却運転とが重なった
場合に、前記冷蔵室内循環ファン、前記風向変更手段及
び前記冷蔵室ダンパの動作は、前記強制急冷却運転モー
ドを優先すると共に、前記圧縮機及び前記冷却器ファン
の動作は、前記急冷凍運転モードを優先する機能を有す
る構成にしたことにある。
【0010】本発明の第5の特徴は、冷蔵室及び冷凍室
を形成する冷蔵庫本体と、圧縮機、冷却器等からなる冷
凍サイクルと、前記冷蔵室の冷気を循環させる冷蔵室内
循環ファンと、前記冷蔵室内循環ファンで循環される冷
蔵室の冷気の吐出方向を変更する風向変更手段と、強制
急冷却運転モードを選択する強制急冷却スイッチと、強
制急冷却運転状態を表示する複数の表示部を有する表示
モニタと、前記冷蔵室内循環ファン及び風向変更手段を
それぞれ制御する手段を有する制御装置とを備え、前記
制御装置は、前記強制急冷却スイッチを押すことにより
強制急冷却運転モードとして冷蔵室内循環ファンを所定
時間駆動し、これに連動して風向変更手段を左右方向に
回転動作を反復しながら駆動する機能を有し、前記表示
モニタは前記強制冷却運転中に前記表示部のインジケー
タガが順々に移動する機能を有する構成にしたことにあ
る。
【0011】本発明の第6の特徴は、冷蔵室及び冷凍室
を形成する冷蔵庫本体と、圧縮機、冷却器等からなる冷
凍サイクルと、前記冷蔵室の冷気を循環させる冷蔵室内
循環ファンと、前記冷蔵室内循環ファンで循環される冷
蔵室の冷気の吐出方向を変更する風向変更手段と、強制
急冷却運転モードを選択する強制急冷却スイッチと、前
記冷蔵室内循環ファン及び風向変更手段をそれぞれ制御
する手段を有する制御装置とを備え、前記制御装置は、
前記強制急冷却スイッチを押すことにより強制急冷却運
転モードとして冷蔵室内循環ファンを所定時間駆動し、
これに連動して風向変更手段を左右方向に回転動作を反
復しながら駆動する機能を有し、前記表示モニタは前記
強制冷却運転中に前記表示部のインジケータガがその方
向に点灯する機能を有する構成にしたことにある。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の冷蔵庫の一実施例
を図面を参照しつつ説明する。
【0013】図1乃至図2を用いて、本発明に係る冷蔵
庫の構造の概略を説明する。図1は本発明に係る冷蔵庫
の構造の概略を示す縦断面図である。図2は図1に示す
冷蔵庫の冷蔵室の構造の概略を示す正面図である。
【0014】冷蔵庫本体1は、外箱2と内箱3とこれら
の間に充填された断熱材4とによって形成され、箱体状
の形状を備えている。この冷蔵庫本体1は、物品を収納
して貯蔵可能な貯蔵室を複数形成している。これらの貯
蔵室は、上から、冷蔵室5、野菜室6、上部冷凍室7及
び下部冷凍室8を有している。また、冷蔵室4内の底部
には、氷温貯蔵室(以下では氷温室という)9が設けら
れている。この氷温室9の代わりにチルド用貯蔵室であ
ってもよい。
【0015】これらの貯蔵室5〜8の前面側には貯蔵室
を開閉する扉10〜13が設けられている。冷蔵室5の
前面には冷蔵庫の左右の少なくともいずれかの側に設け
られた支持部により回動自在の支持された回転扉10が
設けられ、野菜室6及び冷凍室7、8の前面側にはレー
ル等によって引出し自在に支持された引出し扉11、1
2、13が設けられている。さらに、冷蔵室5を形成す
る回転扉10は、その閉状態で冷蔵室内側に張り出す複
数のポケット14が備えられている。
【0016】前記野菜室6と冷凍室7、8との間は、両
室間の熱の伝達を低減するために、断熱材を有する断熱
仕切壁15により区画されている。野菜室6及び冷凍室
7、8の後方には、冷却器16、送風ファン17が配置
された冷却室18形成されている。この冷却室18と野
菜室6との間に前記断熱仕切壁15が介在するように、
野菜室6の後方で上下方向に断熱仕切壁15が延在して
形成されている。前記冷却室18は、図1に示されるご
とく、野菜室6及び冷凍室7、8の後方に跨って配置さ
れており、下方の引出し式の貯蔵室である冷凍室7、8
と、その上方の冷蔵室6との間に、引出し式貯蔵室であ
る野菜室6を配置する際に、無効な空間を有効利用する
ために形成されるものである。前記冷却器16は、圧縮
機90、凝縮器等と共に冷凍サイクルを構成する。
【0017】前記冷却室18において、冷却器16の上
方には送風ファン17が配置されている。冷却室18の
上方には、冷蔵室6とこの冷却室18とを連通し、その
内部を冷却器16により冷却された冷気が流れる冷気通
路19が形成されており、前記ファン17の後方側に設
けられたファン用モータ20が駆動することで回転する
ファン17により冷気が冷気通路19を通り冷蔵室5に
供給される。この冷気通路19には、冷蔵室5の温度を
適切な範囲に調節するために冷蔵室5へ供給される冷気
の量を調節する冷蔵室ダンパ21が設けられている。な
お、この冷蔵室ダンパ21は冷却室18の上方の、いわ
ば天井となる部分に配置された断熱材中の冷気通路19
に設けられている。
【0018】また、冷却器16により冷却された冷気
は、同時に、ファン16から前方に向けて流出し、冷却
室18と野菜室6或いは冷凍室7、8との間に配置され
た冷気通路22を下降して冷凍室7、8に流入し、冷凍
室7、8を冷却する。
【0019】冷却室18から冷蔵室ダンパ21を介して
冷気通路19を通る冷気は、冷蔵室ダンパ21を通過
後、冷蔵室6の背面側を内箱3の壁面に沿って上昇する
ように冷気通路19が形成されている。また、この冷気
通路19は、冷蔵室5の後方で複数の通路19a、19
bに分岐されている。この分岐された冷気通路19a、
19bは、冷蔵室5の背面両側部に上下にわたって延び
ている。冷蔵室5内には、上下方向に間隔をあけて複数
配置された棚23が配置され、冷蔵室5内が上下の区画
された空間を形成するようになっている。この区画され
た空間は、扉のポケット14と棚23との間隙により上
下に連通している。前記棚23によって形成された各空
間と前記分岐した冷気通路19a、19bとを連通し
て、冷気が冷蔵室23に向けて流出する冷気吐出口24
が上下にわたって複数形成されている。
【0020】前記複数の冷気通路19a、19bの間に
位置する冷蔵室5の背面中央部には、ほぼ円筒形の形状
をした吐出方向制御筒25と、この吐出方向制御筒25
に冷蔵室5の冷気を供給するための冷蔵室内循環ファン
26とが配置されている。吐出方向制御筒25は縦長で
あり、冷蔵室内循環ファン26はその下方に配置され、
これらが冷蔵室5の背面中央部に上下に延在して設けら
れている。なお、吐出方向制御筒25は、風向変更手段
を構成するものである。
【0021】前記冷蔵室内循環ファン26は、その左右
両側に設けられた冷蔵室内冷気吸込口27から冷蔵室5
の冷気を吸込み、吹出した冷気を吐出方向制御筒25に
供給する。この吐出方向制御筒25は、内側を冷気が流
れるよう中空にされており、冷蔵室5の各棚23で区画
された空間の上部に対応した位置にダクト吐出口(循環
用吐出口)28が上下わたって複数形成され、前記冷蔵
室内循環ファン26により供給された冷気がこのダクト
吐出口28から矢印に示すように冷蔵室5内に吐出され
る。このダクト吐出口28からの冷気の吐出速度は、前
記冷気吐出口24からの冷気の吐出速度よりも大きく
(好ましくは3倍以上大きく、最も好ましくは10倍程
度大きく)なるように、前記吐出方向制御筒25、冷蔵
室内循環ファン26及びその他の構成が設定されてい
る。冷蔵室5内の各棚23で区画された空間に送られた
冷気は、冷蔵室5の前方へ流れ、各棚23の前端部を過
ぎると、矢印に示すようにこの棚23とポケット14と
の間隙より下降する。下降した冷気は、矢印に示すよう
に、氷温室9の上面側の棚面の上方を冷蔵室5の後方へ
流れ、吸込み口27から冷蔵室内循環ファン26に吸込
まれる。このように、冷蔵室内循環ファン26及び吐出
方向制御筒25は、冷蔵室5内の冷気を循環させる手段
である。この冷蔵室内循環ファン26及び吐出方向制御
筒25による冷蔵室5の冷気の通風路は、前記冷却器1
6を通ることなく、冷却器16とは独立している。ま
た、冷蔵室内循環ファン26は、冷蔵室5の背面両側下
部の吸込み口27から流入した冷蔵室の冷気を前面から
吸込んで、上方の吐出方向制御筒25に向け吹出す遠心
ファンである。
【0022】吐出方向制御筒25を駆動するステッピン
グモータ29は、吐出方向制御筒25の上方に配置さ
れ、上下に延びる吐出方向制御筒25を上下方向の軸に
沿って回転する。この吐出方向制御筒25の回転により
前記ダクト吐出口28の向きが変えられ、このダクト吐
出口28から冷蔵室5に吐出される冷気の向きが調節さ
れる。
【0023】吐出方向制御筒25内に設けられた風向板
30は、各ダクト吐出口28に対応した位置、例えばダ
クト吐出口28のすぐ上に位置して、吐出方向制御筒2
5内の通路を横切るように形成され、吐出方向制御筒2
5内を下方から上方に流れてきた冷蔵室内冷気の一部を
冷蔵室5の方向に向きを変えてダクト吐出口28から速
い速度で流れ出やすくしている。
【0024】冷却室18から供給される冷気を吹出す吐
出口24と冷蔵室5から吸込んだ冷気を吹出すダクト吐
出口28とから冷蔵室5内に吐出された冷気は、前記の
ように一部が冷蔵室内循環ファン26及び吐出方向制御
筒25とを介して冷蔵室5内を循環するが、残る冷気の
内の一部は冷蔵室5の下方に形成され野菜室6と連通し
た開口31から野菜室6に流入する。野菜室6に流入し
た冷気は、野菜室6内の容器の上方を冷蔵庫前方に向け
て流れ、容器の前部を下降した後、容器の下部を後方に
向けて流れ、図示しないが野菜室6内に形成された戻り
開口及び冷気戻り通路を通り冷却室18に戻る。
【0025】このように、冷蔵庫内の冷気は、冷却器1
6により冷却された冷気が送風ファン17の回転により
冷却室18から冷蔵室5或いは野菜室6を介して冷却室
18に戻る循環の経路と、冷蔵室内の冷気が冷蔵室内循
環ファン26により吸込まれて吐出方向制御筒25を通
って前記冷気吐出口28から冷蔵室5に流れ出て再度冷
蔵室内循環ファン26に流入する循環の経路とを備えて
いるものである。
【0026】冷蔵室5内部を照明する庫内灯32は、吐
出方向制御筒25と隣り合う冷気通路19a、19bと
の間に配置され、吐出方向制御筒25及び冷気通路19
a、19bが冷蔵室5の背面部に配置された際に生じる
これらの間の無効な空間を有効利用している。また、庫
内灯32を覆うカバー33は、庫内灯32の前面に配置
され、少なくとも庫内灯32の前面部分が照明光を透過
するとともに乱反射する部材で形成されている。
【0027】前記の通り、冷蔵室内循環ファン26は、
吐出方向制御筒25の下方に配置され、冷蔵室内循環フ
ァン26の左右両側に冷気の吸込口27が形成されてい
る。この吸込口27と冷蔵室内循環ファン26の間には
流入通路35が形成されている。そして、この流入通路
35には、この通路を流れる冷気の温度を検出する温度
検出手段である冷蔵室センサ36が配置されている。冷
蔵室センサ36が検出した温度に基づいて、冷蔵室5内
の温度を判定して、前記冷蔵室ダンパ21による冷気の
流れの調節が行われる。例えば、判定された温度が予め
定められた温度より高く、冷蔵室5の冷却が必要と判断
されると、冷蔵室ダンパ21が開かれる。また、判定さ
れた温度が予め定められた温度より低く、冷却を必要と
しないと判断されると、冷蔵室ダンパ21が閉じられ
る。この冷蔵室ダンパ21の具体的制御方法は後述す
る。
【0028】前記吐出方向制御筒25は冷蔵室5の背面
部に設けられた背面パネル34の背面側に組付けられて
いる。この背面パネル34の前面側には、パネル34と
吐出方向制御筒25を覆うカバー33が配置される。こ
のカバー33は前記庫内灯32を覆うランプカバーをも
兼ねている。前記吐出方向制御筒25は、冷蔵室5に前
傾して配設されており、同様に背面パネル34、カバー
33も冷蔵室5に前傾して配設されている。
【0029】また、冷蔵室5内の各棚23により区画さ
れた貯蔵空間の温度を検出するために、各棚23の貯蔵
空間に対応したそれぞれの高さ位置で、かつ棚23とポ
ケット14との間に位置する左右側壁面に温度検出手段
である方向判定センサ37が配置されている。この方向
判定センサ37は、棚23により区画された貯蔵空間を
前方に向けて流れてきた冷気の温度を検出する。この冷
気は、棚23の前端部に達すると、ポケット14を冷却
すると共に、ポケット14との間の空間を冷蔵庫下方に
向けて下降して、下方に配置された冷蔵室内循環ファン
26への冷気流入口27及び氷温室9の下方に形成され
た開口31に向かう。
【0030】前記方向判定センサ37は、棚23で区画
された貯蔵空間を流れたきた冷気温度を検出する。棚2
3の上面に貯蔵物が載置されている場合には、流れる冷
気は貯蔵物と熱交換して温度が変化する。方向判定セン
サ37は冷蔵室5を形成する左右両側壁面に上下にわた
って複数配置されているので、各棚23上方の左右両側
に流れてくる冷気の温度を検出し、両側の温度を比較し
て左右どちらの側の冷気温度が高いかが検出される。そ
して、検出された高い方の側の温度が冷蔵室5の設定さ
れた温度よりも高い場合には、前記吐出方向制御筒25
の冷気吐出口28の向きが検出された温度の高い側の予
め定められた方向に向けられるように、前記吐出方向制
御筒25が回転されて停止する。そして、冷蔵庫用ファ
ン26の回転により吐出方向制御筒25に供給された冷
気が吐出口28より冷蔵室5の検出された温度の高い側
に向けて吹出される。
【0031】マイコンで構成された制御装置51は、冷
蔵庫本体1の背面上部に配置され、方向判定センサ37
の検出データに基づいて吐出方向制御筒25を駆動する
ステッピングモータ29を制御したり、冷蔵室センサの
検出データに基づいて各種制御を行う。制御装置51の
動作は後述する。
【0032】而して、冷却器16からの冷気が冷蔵室5
内に流れ出る冷気吐出口24を備えた複数の冷気通路1
9a、19bと、これらの間に配置され冷蔵室5内の冷
気を吸込んで冷蔵室5内の各棚23の間に吹出して供給
する冷蔵室内循環ファン26及び吐出方向制御筒25と
を備えているので、冷蔵室内循環ファン26により循環
される冷気と、冷気吐出口24からの冷却された冷気と
が相まって冷蔵室5内の冷気の温度を均一化することが
できる。特に、冷蔵室5内で各棚23間を流れて貯蔵物
を熱交換をして温度が上昇した冷気が冷気流入口27に
集められて再度棚23間に吹出される循環が行われる。
このため、冷蔵室5の温度に近い温度の冷気を貯蔵物に
提供でき、過度に貯蔵物の温度を低下させることなく、
貯蔵物を冷却することができる。
【0033】また、冷蔵室5内の冷気を吹出す吐出方向
制御筒25が吹出す方向を変更するように回転するた
め、冷却器16からの温度の低い冷気と同時に、各棚2
3間を通過した後に集められて再度冷蔵室5に吹出され
た冷気とが混合された冷気が貯蔵物に供給される。ま
た、冷蔵室内循環ファン26による冷気吹出しの速度
は、冷却器16からの冷気が冷気流出孔24から冷蔵室
5へ流出する際の速度よりも大きいので、前記の作用に
加えて、貯蔵物が棚23間に載置されたために阻害され
ていた冷蔵室5内の冷気の動きが前記吐出方向制御筒2
5からの流出した冷気により促され、貯蔵物と冷蔵庫内
の冷気との熱交換を大きくする。また、吐出方向制御筒
25の冷気の吐出口28の向きが左右の一方の側の冷気
吐出口24に近い場合には、冷気吐出口24から流出し
た冷気と前記冷蔵室内の循環冷気との混合がより増大
し、前記した作用がさらに促進される。
【0034】このようにして、従来の技術による冷蔵庫
と比して、庫内の冷気と貯蔵物とをより活発に接触さ
せ、相互の熱伝達が促進されるので、棚23上に貯蔵物
を複数載置したことに起因する冷蔵室5内の温度の偏り
(温度分布)が小さくなり、庫内の冷却の効率が向上す
る。
【0035】また、冷却器16からの冷気の吐出口24
に近い側に吐出方向制御筒25の冷蔵室内循環冷気の吐
出口28があると、吐出方向制御筒25から吹き出され
たより速度の大きな冷気により冷却器16からの冷気の
吐出口24の近傍の冷気の動きが促進されるので、前記
冷気の吐出口24からの冷気が吐出口24からスムーズ
に流出し、冷却室18から冷蔵室5及び野菜室6を通っ
て冷却室18へと循環する庫内冷気の循環の効率も向上
する。
【0036】さらに、冷蔵室内循環ファン26は前面よ
り冷気を吸い込んで上方に吹き出す遠心ファンであり、
軸流ファンのようにファンの後方に軸方向の流路を必要
としないので、ファンへ流れる冷気流路の前後方向の空
間を小さくでき、冷蔵室5内の空間を有効に利用するこ
とができ、使い勝手の良い冷蔵室とすることができる。
【0037】冷蔵室5内の温度は、前記の通り、冷蔵室
内循環ファン26へ流入する冷気の流入通路35内に配
置された冷蔵室センサ36により検出されるので、例
え、冷蔵室5の各部を流れる冷気の温度が異なる温度と
なっていたとしても、この通路35内を通る際に各部の
冷気が混合されたり、通路35を流れる冷気同士で熱交
換されるので、通路35内の冷気温度はより均一に近く
なる。このような冷気の温度を検出することで、扉10
の開閉等により外部から進入する冷気の温度の影響や、
棚23上に載置された貯蔵物による局所的な温度の高低
による影響が低減されるので、より高い精度で冷蔵室5
の温度が検出され、冷蔵室5の冷却の効率が向上され、
ひいては冷蔵庫全体の効率が向上される。
【0038】次に、本発明の冷蔵庫における自動急冷却
制御の基本動作を図3〜図5を用いて説明する。図3は
本発明の冷蔵庫の自動急冷却制御の基本動作フローチャ
ート図である。図4は本発明の冷蔵庫における吐出方向
制御筒の全方向吐出動作時の動作を説明する図である。
図5は本発明の冷蔵庫の冷蔵室内に温かい食品が投入さ
れた時の方向判定センサの温度特性図である。
【0039】図3において、冷蔵庫本体の電源が投入さ
れることにより冷蔵庫の制御動作がスタートする(ST
EP0)。冷蔵庫の制御動作がスタートすると、冷蔵室
内に設置されている強制入切スイッチの入切が判定され
る(STEP1)。この強制入切スイッチが“入”のと
きには、冷蔵室扉閉時間がtwより大きいか判定される
(STEP2)。この判定において、tw時間以上でな
ければ、積算値tx2が所定時間txx2より小さいか
判定される(STEP3)。この判定において、所定時
間txx2より小さい場合には、ドアスイッチによって
冷蔵室扉の開閉が検出され、冷蔵室扉の開とそれに続く
閉を検出したら自動急冷却制御(自動急冷却モード)を
起動する(STEP4)。t1時間遅延させた後(ST
EP5)、吐出方向制御筒のイニシャライズ動作を行う
(STEP6)。このイニシャライズ動作はステッピン
グモータを駆動させることにより行う。
【0040】このt1時間遅延させる理由は、例えば使
用者が食品を庫内に投入しようとしているときに、うっ
かり扉が閉ってしまい再び時間をおかずに扉を開けて食
品を庫内に投入する場合等のように、扉の開閉が短時間
に連続的に行われた際には、ステッピングモータの駆
動、停止による負荷を軽減するためにイニシャライズ動
作を遅延させる。t1時間は、5秒から10秒程度が適
当である。
【0041】なお、自動急冷却制御中に、冷蔵室扉の開
を検出したら自動急冷却制御を停止し、自動急冷却制御
により可動する部分に使用者が可動中に触れることのな
いようにする。
【0042】自動急冷却制御が起動され、吐出方向制御
筒のイニシャライズ動作が終了すると、全方向吐出制御
をt2時間行うと共に、積算値tx2のカウントを行う
(STEP7)。この全方向吐出制御は、間欠的にステ
ッピングモータを駆動して、吐出方向制御筒を所定回転
範囲内で反復させながら庫内循環ファンを駆動し、冷蔵
室内で空気を循環させて、扉開閉動作に伴う冷蔵室内の
温度上昇を素早く冷却し、庫内食品の品質の安定を図る
ものである。このt2時間は、もっとも温度が上昇しや
すい扉ポケット部の温度の安定を図るために、2分から
4分程度が適切である。また、全方向に空気を吐出し、
循環することで、冷蔵室内の温度の均一化が図られ、次
に続く検温動作の精度の向上を図ることができる。
【0043】この間欠的に所定回転範囲内で反復動作を
行う吐出方向制御筒の動作を図4により具体的に説明す
る。
【0044】図4に示すように、吐出方向制御筒の吐出
方向を中央位置から右方向の位置まで45°回転させて
停止し(STEP1A)、所定時間だけタイマでカウン
トして右方向を維持し(STEP2A)、次いで、左方
向の位置まで90°回転させて停止し(STEP3
A)、所定時間だけタイマでカウントして左方向を維持
し(STEP4A)、次いで、中央方向の位置まで45
°回転させて停止し(STEP5A)、所定時間だけタ
イマでカウントして中央方向を維持する(STEP6
A)ように、ステッピングモータを間欠的に運転する。
以下これをt2時間だけ反復する。このようにステッピ
ングモータを間欠的に運転することにより、ステッピン
グモータの長期の寿命を確保するものである。
【0045】なお、全方向吐出制御は、次に続く検温動
作の精度向上も目的としているので、一方の壁面に長時
間、循環空気を吐出することは好ましくなく、各方向で
の停止時間は10秒から20秒が適当である。また、図
4に示すように、検温動作に入る直前の、吐出方向制御
筒の吐出方向は、中央方向となるように制御することに
より、壁面にあるセンサの誤検出を回避することができ
る。
【0046】この全方向吐出制御をt2時間行った後、
冷蔵室内の両側壁面に設置した方向判定センサで循環空
気の温度を検出し、通常の冷却状態か否かが判定される
(STEP8)。方向判定センサ1は左側壁面に複数設
置されており、方向判定センサ2は右側壁面に複数設置
されている。この判定において、通常の冷却状態でない
場合、例えば冷蔵庫を初めて使用する場合等のように、
循環空気の温度が極端に高い状態であるときには、左右
両側壁面の方向判定センサ1、2の検出温度が所定温度
X1、X2以下に到達するまで、t2時間の全方向吐出
制御を繰り返す。この循環空気の温度が極端に高い状態
とは、例えば方向判定センサが25℃以上の温度を検出
した場合とする。通常の冷却状態時では、冷蔵室内の方
向判定センサのすぐ傍に例えば50℃高温食品を投入し
ても、方向判定センサの検出温度が25℃以上にはなら
ないので、全方向吐出制御を繰り返すことはない。
【0047】STEP8において、通常の冷却状態と判
定した場合には、t6時間の計測を開始し(STEP
9)、方向判定センサ1、2により温度L1、R1を検
出し記憶する(STEP10)。
【0048】次いで、t3時間遅延させた後(STEP
12)、再び、方向判定センサ1、2により温度L2、
R2を検出し記憶する(STEP13)。t3時間遅延
させる理由は、一般的に冷蔵庫に用いられているセンサ
データをマイコンで構成される制御装置が読み取る分解
能力では、温度で0.3℃程度の温度差がないと判定で
きないので、30秒から2分程度の時間を要するためで
ある。
【0049】STEP13の後、t4時間が経過したか
が判定される(STEP14)。この判定において、t
4時間が経過していない場合には、方向判定センサ1、
2により検出して記憶した一回目温度から二回目温度の
変化ΔL12(=L1−L2)、ΔR12(=R1−R
2)の比較差ΔT12(=(L1−L2)−(R1−R
2))の絶対値が設定温度差T0より小さいかを比較演
算し、吐出方向制御筒の吐出方向が判定される(STE
P15)。この比較演算は、冷蔵室内の複数の方向判定
センサ1、2の温度変化率が最も大きいところが判定さ
れる。具体的な判定方法については、図5を用いて後述
する。
【0050】STEP15において、吐出方向の判定が
できない(温度変化の比較差ΔT12が設定温度差T0
より小さい)場合には、冷蔵室センサで検出する温度R
が所定温度T1以下であるか否かが判定される(STE
P16)。この判定において、冷蔵室センサで検出する
温度Rが所定温度T1以下であると判定された場合は、
STEP12に戻り、STEP12からSTEP16を
繰り返し、STEP15及びSTEP16の判定を行
う。このように、t4時間の間、t3時間毎に温度検出
を繰り返して判定を行うが、t4時間経過しても判定で
きない場合は(STEP14)、冷蔵室内が温度ムラな
く十分冷却されていると判断し、自動急冷却制御を終了
して、ステッピングモータのイニシャライズ動作を行
う。冷蔵室内は扉開閉や新たな食品の投入を伴わない安
定状態であっても、冷気の吐出口に食品を置かれる等、
食品の様々な置き方によって、温度ムラが生じている。
このt4時間の判定によって、自動急冷却モードを停止
し、実際の投入した食品に温度差がないにも関わらず、
他の食品の置載状態によって、温度差がある、という誤
判定がなされ冷蔵室内循環ファンが駆動され、無用の冷
却を行うのを防止している。
【0051】STEP16において、冷蔵室センサで検
出する温度Rが所定温度T1より高いと判定された場合
は、全方向吐出制御をt5時間行うと共に、積算値tx
2のカウントを行う(STEP17)。
【0052】前記STEP15において、吐出方向の判
定ができる場合には(温度変化の差ΔT12が設定温度
差T0より大きい場合には)、具体的な吐出方向の判定
を行う(STEP16)。即ち、この具体的な吐出方向
の判定は、方向判定センサ1、2により検出して記憶し
た二回目温度から一回目温度の差ΔL21(=L2−L
1)、ΔR21(=R2−R1)の比較差ΔT21(=
(L2−L1)−(R2−R1))が設定温度差T0よ
り大きいかを比較演算して行う。
【0053】この判定において、記憶した温度の比較差
ΔT21が設定温度差T0より大きくない場合には、冷
蔵室内右側を集中的に冷却する必要があると判断し、ス
テッピングモータにより吐出方向制御筒を右側に回転し
て吐出方向を右方向に向け、右方向狙い打ち制御をt5
時間行うと共に、積算値tx2のカウントを行う(ST
EP19)。
【0054】前記STEP18において、記憶した温度
の比較差ΔT21が設定温度差T0より大きい場合に
は、冷蔵室内左側を集中的に冷却する必要があると判断
し、ステッピングモータにより吐出方向制御筒を左側に
回転して吐出方向を左方向に向け、左方向狙い打ち制御
をt5時間行うと共に、積算値tx2のカウントを行う
(STEP20)。
【0055】なお、STEP17の全方向吐出制御、S
TEP19の右方向狙い打ち制御及びSTEP20の左
方向狙い打ち制御におけるt5時間は、冷蔵室の一方の
壁面に循環空気を連続して吐出する時間に係わり、長時
間では一方が極端に冷却され、次の方向判定の精度が低
下するので、15分程度が適当である。
【0056】これらの制御がt5時間行われた後、t6
時間が経過したかが判定される(STEP21)。t6
時間が経過していなければ、t4時間をtt4時間に書
き換え(STEP24)、再びSTEP10に戻り、S
TEP10以降を繰り返す。このt4時間をtt4時間
に書き換える理由は、冷蔵室内循環ファンをt2時間駆
動した初期の全方向吐出制御の後と、この初期の全方向
吐出制御を経過した後に冷蔵室内循環ファンをt5時間
駆動した全方向吐出制御または左右いずれかの狙い打ち
制御の後とでは、制御装置で判定可能な温度差がつくま
での時間に差が生じるので、その差を吸収するためであ
る。tt4時間はt4時間のおよそ1.5倍が適切であ
る。
【0057】前記STEP21において、t6時間が経
過すれば、STEP1に戻る。
【0058】前記STEP3において、冷蔵室内循環フ
ァンの駆動時間の積算値tx2が所定時間txx2に達
してこれより小さくなった場合には、冷蔵室内循環ファ
ンを停止し、その運転停止時間がty2時間経過したか
が判定される(STEP23)。この判定において、t
y2時間を経過するまではSTEP1に戻り、これを繰
り返す。運転停止時間がty2時間を経過した場合に
は、積算値tx2をクリアした後(STEP25)、S
TEP1に戻る。
【0059】このように、冷蔵室内循環ファンの駆動時
間の積算値tx2が所定時間txx2に達すると、冷蔵
室内循環ファンを停止するようにしたので、冷蔵室内循
環ファンの長時間運転を防止することができ、長時間運
転による寿命の短縮という問題を解消できる。また、冷
蔵室内循環ファンを運転すると、冷蔵室内全体の温度の
均一化が図られるために、通常より冷蔵室ダンパの開放
率が高くなり、冷却室から送風ファンによって送られて
きた冷気を冷蔵室内に吐出する時間が長くなるが、冷蔵
室内循環ファンの駆動時間の積算値tx2が所定時間t
xx2に達すると、冷蔵室内循環ファンを停止するよう
にしたので、冷却室から送風ファンによって送られてき
た冷気を冷蔵室内に長時間吐出し続けるという問題を解
消できる。従って、度重なる扉開閉動作が続く場合等の
ように、連続的に自動急冷却動作が行われ、冷蔵室内循
環ファンが連続的に運転されるときに、所定時間、強制
的に自動急冷却動作を停止する機能を有することは有効
である。
【0060】また、冷蔵室扉の開閉動作がtw時間以上
なかったら、積算値tx2をクリアする(STEP2
2)。冷蔵室扉の開閉動作がtw時間以上ない場合は、
冷蔵室内循環ファンを停止する必要がないためである。
【0061】なお、積算値tx2は2時間程度が適当で
あり、停止時間ty2、twは30分程度がが適当であ
る。
【0062】ここで、本発明の冷蔵庫の自動急冷却動作
における方向判定センサの具体的な判定方法を図5を用
いて説明する。
【0063】図5において、方向判定センサ1、2の初
期取り込み温度データをそれぞれL1、R1とし、2回
目以降の方向判定センサ1、2の取り込み温度データを
それぞれ、L2、R2とする。図5から明らかなよう
に、冷蔵室ダンパが閉塞している時に、方向判定センサ
1により近い方に温かい食品が投入されると、温かい食
品がある方の方向判定センサ1の温度変化率ΔL21
(=L2−L1)が大きく、方向判定センサ2の温度変
化率ΔR21(=R2−R1)が小さい。また、冷蔵室
ダンパが開放している時に、方向判定センサ1により近
い方に温かい食品が投入されると、方向判定センサ1の
温度変化率ΔL21が負の値として小さく、方向判定セ
ンサ2が冷蔵室ダンパの開放により冷却されるので、方
向判定センサ2の変化率ΔR21が負の値として大き
い。従って、方向判定センサ1の温度変化率ΔL21か
ら方向判定センサ2の温度変化率ΔR21をマイナスし
た値が正であれば、方向判定センサ1の方に温かい食品
があると判定し、負であれば方向判定センサ2の方に温
かい食品があると判定することができる。
【0064】次に、本発明の冷蔵庫における運転状態の
表示方法を図6を用いて説明する。図6は本発明の冷蔵
庫の冷蔵室扉に装着される表示モニタの正面図である。
【0065】図6において、表示モニタ161は、自動
急冷却の冷蔵室内循環ファン駆動中を示す表示部17
1、おいそぎ冷蔵表示部181、おいそぎ冷凍表示部1
82及びおさえめ表示部183を有している。表示部1
71は、複数列で複数行のLEDを有し、点滅して自動
運転中であることを使用者に知らせる。この表示部17
1のLEDは、右、中央、左、中央の順に点滅動作を2
秒ずつ行い、冷蔵室内循環ファンが停止するまで繰り返
す。また、表示部181は、強制急冷却スイッチを使用
者が押すことにより、そのLEDが点灯する。この表示
部181のLEDの点灯と、表示部171のLED17
の点滅と合わせて、強制急冷却中であることを使用者に
知らせることができ、使い勝手の良いものとすることが
できる。
【0066】なお、表示部171は、LEDの各列を吐
出方向と対応させ、全方向吐出運転中の場合には、右、
中央、左、中央の順にLEDを点滅させ、右方向吐出運
転中の場合には、右の列のLEDを点滅させ、左方向吐
出運転中の場合には、左の列のLED(インジケータ)
を点滅させるようにすることにより、より一層運転内容
が明確になり、使い勝手のよいものとすることができ
る。
【0067】次に、本発明の冷蔵庫における強制急冷却
制御の基本動作を図7を用いて説明する。図7は本発明
の冷蔵庫の強制急冷却制御の基本動作フローチャート図
である。
【0068】図7において、冷蔵室内に設置されている
強制入切スイッチが“入”または“切”のどちらであっ
ても、強制急冷却スイッチを使用者が押すことにより、
強制急冷却制御(強制急冷却モード)が起動する(ST
EP100)。この強制急冷却制御の起動後、冷蔵室扉
の連続閉塞時間がtwより大きいか判定される(STE
P101)。この判定において、tw時間以上であれ
ば、積算値tx2をクリアした後(STEP112)、
STEP1に戻り、tw時間以下であれば、冷蔵室内循
環ファンの駆動時間の積算値tx2が所定時間txx2
より小さいか判定される(STEP102)。
【0069】この判定において、所定時間txx2に達
してこれより大きくなった場合には、冷蔵室内循環ファ
ンを停止し、その運転停止時間がty2時間経過したか
判定される(STEP113)。この判定において、t
y2時間を経過するまではSTEP101に戻り、これ
を繰り返す。運転停止時間がty2時間を経過した場合
には、積算値tx2をクリアした後(STEP11
4)、STEP1に戻る。このように、冷蔵室内の温度
が冷蔵室内循環ファンの連続駆動時間が長く、温度が安
定状態にないと判断した場合には、ty2時間運転を停
止した後、運転積算値tx2をクリアして強制急冷却運
転に復帰するものである。
【0070】前記STEP102において、冷蔵室内循
環ファンの連続駆動時間tx2が所定時間txx2に達
していない場合には、冷蔵室内循環ファンを駆動する
(STEP103)。次いで、ステッピングモータを右
に45°回転させることにより、吐出方向制御筒を連動
して右に45°回転移動させる(STEP104)。ス
テッピングモータが45度回転したら、tal1時間ス
テッピングモータを停止する(STEP105)。これ
により、吐出制御筒から右方向にtal1時間冷気を吐
出する。
【0071】このtal1時間停止後、ステッピングモ
ータを反転させ、吐出方向制御筒を連動して左に45度
回転移動し(STEP106)、さらに吐出方向制御筒
を連動して左に45度回転移動する(STEP10
7)。この吐出方向制御筒が左方向を向いた状態で、t
al2時間ステッピングモータを停止する(STEP1
08)。これにより、吐出方向制御筒から左方向にta
l2時間冷気を吐出する。
【0072】このtal1時間停止後、ステッピングモ
ータを反転させ、吐出方向制御筒を連動して右に45度
回転移動する(STEP109)。この吐出方向制御筒
が中央方向を向いた状態で、tal3時間ステッピング
モータを停止する(STEP110)。
【0073】このような右方向、左方向、中央方向への
冷気の吐出が所定時間行われた後、強制急冷却運転を開
始してからの冷蔵室内循環ファンの連続駆動時間がta
ll時間に達したか判定される(STEP110)。t
all時間に達していない場合には、STEP104に
戻り、tall時間に達するまで上記ステップを繰り返
す。tall時間に達すると、強制急冷却運転を停止す
る(STEP110)。
【0074】上記強制急冷却運転時には、方向判定セン
サによる温度検出をを行わないので、各方向でのステッ
ピングモータの停止時間tal1、tal2、tal3
は、自動急冷却運転の一方向停止時間およそ15分より
長くても影響は少ないが、庫内温度の均一化の観点か
ら、15分から20分程度が適当である。
【0075】なお、本フローチャートには図示していな
いが、強制急冷却運転の停止判定は、時間以外に、方向
判定センサまたは冷蔵室センサの各到達温度で行うこと
も可能である。また、各センサの温度および連続運転時
間の両方の判定ファクターを持ち、いずれかが到達また
は両方とも到達という判定STEPを持つことにより、
より精度の高い急冷却運転を行うことが可能である。
【0076】次に、本発明の冷蔵庫の急冷却制御におけ
る各部の動作について図8を用いて説明する。図8は本
発明の冷蔵庫の急冷却制御における各部の動作を説明す
るタイミングチャート図である。
【0077】図8に示すように、冷蔵室ダンパは、冷蔵
室センサの温度によって開閉を制御するが、冷蔵室内循
環ファン駆動中には冷蔵室センサのダンパ開閉閾値をシ
フトしてより効率よい冷却運転を得るようにしている。
これは、冷蔵室センサの温度が、冷蔵室内の代表温度の
1点であり、冷蔵室の棚中央の温度と線形性を確立して
いるが、冷蔵室内循環ファンを駆動していない場合と、
駆動している場合では、係数に差が生じるためである。
そのため、冷蔵室センサのダンパ開閉閾値をシフトし、
冷蔵室内循環ファンの駆動に係わらず、冷蔵室内温度を
均一に保つようにしている。
【0078】また、急冷却運転のために冷蔵室内循環フ
ァンを駆動した場合には、圧縮機の運転停止に係わら
ず、冷蔵室センサのダンパ開閉閾値によってダンパを開
閉し、ダンパ開状態の場合は送風ファンを運転する。こ
の急冷却運転は、自動、強制に係わらず、冷蔵室内に品
温の高い食品が投入されたと考えられ、送風ファンを運
転することによって、冷蔵室内を循環した空気は、湿り
気を帯びた高温になって冷却器に戻る。送風ファンによ
って、冷却器から冷凍室、冷蔵室に分配送風される。送
風された空気を、冷凍室のセンサ(図示せず)が感知
し、高温に至れば、圧縮機を運転する。圧縮機の運転に
より、冷却器が冷却され、冷蔵室に十分な冷気を供給す
ることができる。
【0079】また、圧縮機が一定時間運転されると、冷
却器に空気中の水分が凝縮し、着霜する。着霜量が増加
すると、冷却器を通過する空気の量が減るので、ヒータ
により霜取りを行う。このとき、ヒータの熱により、空
気が加熱されるので、暖気が循環しないように、一定時
間冷蔵室ダンパを閉じている。冷蔵室ダンパが閉じたま
ま、冷蔵室内循環ファンを駆動すると、冷蔵室内に温か
い食品が投入された場合など、暖気が循環し、冷蔵室内
に貯蔵されて十分冷却されている食品の品温を上昇させ
るので、冷蔵室センサが設定値を超えた場合、霜取動作
が終了するまで、冷蔵室内循環ファンの駆動および、吐
出方向制御筒の回転動作を停止する。
【0080】次に、本発明の冷蔵庫における強制急冷却
制御の異なる動作、具体的には強制急冷却スイッチを所
定時間内に2度押した場合の動作を図9を用いて説明す
る。図9は本発明の冷蔵庫の強制急冷却制御の異なる動
作フローチャート図である。
【0081】図9において、強制急冷却スイッチを使用
者が1度押すことにより、強制急冷却制御が起動する
(STEP201)。この起動直後のSTEP202、
STEP217、STEP203、STEP215及び
STEP216は、図7で説明したSTEP101、S
TEP112、STEP102、STEP113及びS
TEP114と同様であるので説明を省略する。
【0082】前記STEP203において、冷蔵室内循
環ファンの積算値が所定時間txx2時間以下である場
合は、 強制急冷却スイッチが所定時間以内に連続して
2回押されたかどうかが判定される(STEP20
4)。この所定時間は3秒程度が適当である。
【0083】このSTEP204の判定において、強制
急冷却スイッチが所定時間以内に2回押されていない場
合は、各方向でのステッピングモータの停止時間tal
1、tal2、tal3を同数値とする(STEP20
5B)。また、STEP204の判定において、強制急
冷却スイッチが所定時間以内に2回押されたと判断され
た場合、tal1及びtal3を短く、例えば10秒程
度に設定すると共に、tal2を長く、例えば10分程
度に設定する(STEP205A)。
【0084】前記STEP205A、STEP205B
に続くSTEP206からSTEP214及びSTEP
218は、図7で説明したSTEP104からSTEP
111及びSTEP115と同様であるので、説明を省
略する。
【0085】このように、強制急冷却スイッチを2度連
続的に押すことにより、左の方向に循環空気を長時間吐
出することができるので、左方向を集中的に冷却するこ
とができる。従って、例えば冷蔵室内の左側に高温の食
品等を収納して強制急冷却スイッチを2度連続的に押す
ことにより、収納した高温の食品等を集中的に冷却する
ことができる。
【0086】なお、原価低減のために、本実施例では一
つの強制急冷却スイッチの場合の集中冷却方法を説明し
たが、方向別に強制急冷却スイッチを設けることによ
り、より使い勝手を良好にすることができる。さらに
は、急冷却運転表示のLEDを方向別に点灯することに
より、使用者が選択した方向の急冷却運転状態を表示す
ることが可能である。これにより、使用者が意識的に、
冷蔵室内循環空気の吐出方向を、制御することが可能と
なる。
【0087】次に、本発明の冷蔵庫における強制急冷却
スイッチ及び急冷凍スイッチの動作と各部の動作の関係
を図10を用いて説明する。図10は本発明の強制急冷
却スイッチ及び急冷凍スイッチの動作と各部の動作の関
係を説明するタイムチャート図である。
【0088】図10に示すように、強制急冷却スイッチ
が使用者によって押された後に、急冷凍スイッチが押さ
れると、急冷凍スイッチが単独で押された状態と同じ
に、圧縮機の回転数をHIに移行し、送風ファン回転数
をHIにする。冷蔵室内循環ファンの制御とダンパ開閉
制御は、通常の強制急冷却運転モードと同様である。急
冷凍スイッチが使用者によって押された時は、圧縮機の
回転数をHIにし、送風ファン回転数をHIにする。冷
蔵室ダンパは、より多くの冷却された空気が、冷凍室に
循環するように一定時間閉状態とする。このとき、急冷
却スイッチが押された場合、圧縮機の回転数と送風ファ
ンの回転数はHIのまま、冷蔵室センサのダンパ開閉閾
値に基づいて、ダンパを開閉する。強制急冷却スイッチ
が押された場合は、冷蔵室内に品温が高いものが使用者
によって、投入される場合が多いので、以上の制御によ
って冷蔵室へも冷却された冷気を十分に循環することが
できる。
【0089】なお、使用者が、自動急冷却運転機能を必
要としないとき、例えば庫内に入っている食品が常に少
量であったり、冬場等で急冷却を欲しないときには、強
制入切スイッチを“切”にすることによって、扉開閉毎
の急冷却の各動作を停止することができ、省エネルギー
に努めることが可能である。必要に応じて、強制急冷却
スイッチを押すことにより、所定時間、冷蔵室内循環フ
ァンが駆動し、急冷却効果を得ることができる。
【0090】本発明の冷蔵庫の実施例においては、強制
急冷却運転モードを選択する強制急冷却スイッチと、前
記強制急冷却スイッチを押すことにより強制急冷却運転
モードとして冷蔵室内循環ファンを所定時間駆動し、こ
れに連動して風向変更手段を左右方向に回転動作を反復
しながら駆動する機能を有す制御装置とを備えているの
で、冷蔵室への冷気の吐出方向を変更する急冷却運転を
使用者が強制的に開始させて冷蔵室内の温度分布を短時
間に均一化することができる。
【0091】また、扉開閉した際に自動急冷却を選択す
る強制入切スイッチと、強制急冷却運転モードを選択す
る強制急冷却スイッチと、前記冷却冷気通風手段、前記
冷蔵室内循環ファン及び風向変更手段をそれぞれ制御す
る手段を有する制御装置とを備えているので、使用者
が、自動急冷却運転機能を必要としないとき、例えば庫
内に入っている食品が常に少量であったり、冬場等で急
冷却を欲しないときには、強制入切スイッチを“切”に
することによって、扉開閉毎の急冷却の各動作を停止す
ることができ、省エネルギーに努めることが可能であ
り、必要に応じて、強制急冷却スイッチを押すことによ
り、所定時間、冷蔵室内循環ファンが駆動し、急冷却効
果を得ることができる。
【0092】さらには、制御装置は、扉開閉手段で扉の
開閉を検出した後に、冷蔵室内循環ファンを運転すると
共に、風向変更手段を全方向に変化するように所定時間
制御する機能を有するので、扉の開閉により温度分布が
不均一になった冷蔵室内を回動する風向制御手段からの
冷気により攪拌し、冷蔵室内の温度を短時間で均一化す
ることができる。
【0093】また、扉開閉手段で扉の開閉を検出して風
向変更手段を所定時間回動するように制御した後、複数
の方向判定センサで冷蔵室の複数箇所の温度を検出して
温度上昇している方向に冷気を吐出するように風向変更
手段を制御するので、扉の開閉後に冷蔵室内の温度を全
体的に均一化した状態で部分的な温度上昇を検出するこ
とができ、これにより温度上昇している部分の集中的な
冷却を確実に行うことができる。
【0094】さらには、冷却器で冷却された冷気を冷蔵
室へ通風させる冷却冷気通風手段と、冷蔵室の冷気を循
環させる冷蔵室内循環ファンと、冷蔵室内循環ファンで
循環される冷蔵室の冷気の吐出方向を変更する風向変更
手段とをそれぞれ制御する手段を有する制御装置を備え
ているので、冷蔵室内の温度状態に対応して、冷蔵室内
を短時間に均一に冷却することができると共に、冷却を
必要とする部分を集中的に冷却することができる。
【0095】また、冷却冷気通風手段により冷却器で冷
却された低温の冷気で冷蔵室を冷却するので、冷蔵室を
確実に冷却することができると共に、冷蔵室の両側壁部
に上下にわたって方向判定センサを複数設けてその検出
結果に基づき風向変更用手段を制御して冷気の吐出方向
を変更するので、冷蔵室内の一部に新たに貯蔵された食
品等による温度上昇も確実に検知して冷蔵室の循環冷気
をその部分に集中させて新たに貯蔵された食品等を短時
間に冷却することができ、しかも冷蔵室内循環ファンに
よる循環冷気により冷蔵室内の温度を平均化することが
できる。
【0096】さらには、方向判定センサを複数の循環用
吐出口の前方にそれぞれ対向するように冷蔵室の両側壁
部に上下にわたって複数設けているので、それぞれの循
環用吐出口から吐出する冷気が貯蔵された食品等に接触
して冷却した後の冷気の温度を検出でき、これにより貯
蔵された食品等の集中的な冷却の必要性を確実に判定す
ることができる。
【0097】
【発明の効果】本発明によれば、冷蔵室への冷気の吐出
方向を変更する急冷却運転を使用者が強制的に開始させ
て冷蔵室内の温度分布を短時間に均一化することができ
る冷蔵庫を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る冷蔵庫の構造の概略を示す縦断面
図である。
【図2】図1に示す冷蔵庫の冷蔵室の構造の概略を示す
正面図である。
【図3】本発明の冷蔵庫における自動急冷却制御の基本
動作フローチャート図である。
【図4】本発明の冷蔵庫における吐出方向制御筒の全方
向吐出動作時の動作を説明する図である。
【図5】本発明の冷蔵庫の冷蔵室内に温かい食品が投入
された時の方向判定センサの温度特性図である。
【図6】本発明の冷蔵庫の冷蔵室扉に装着される表示モ
ニタの正面図である。
【図7】本発明の冷蔵庫の強制急冷却制御の基本動作フ
ローチャート図である。
【図8】本発明の冷蔵庫の急冷却制御における各部の動
作を説明するタイミングチャート図である。
【図9】本発明の冷蔵庫の強制急冷却制御の異なる動作
フローチャート図である。
【図10】本発明の強制急冷却スイッチ及び急冷凍スイ
ッチの動作と各部の動作の関係を説明するタイムチャー
ト図である。
【符号の説明】
1…冷蔵庫本体、2…外箱、3…内箱、4…断熱材、5
…冷蔵室、6…野菜室、7…上部冷凍室、8…下部冷凍
室、9…氷温貯蔵室、10〜13…扉、14…ポケッ
ト、15…断熱仕切壁、16…冷却器、17…送風ファ
ン、18…冷却室、19、19a、19b…冷気通路、
20…ファン用モータ、21…冷蔵室ダンパ、22…冷
気通路、23…棚、24…冷気吐出口、25…吐出方向
制御筒(風向変更手段)、26…冷蔵室内循環ファン、
27…冷気吸込口、28…ダクト冷気吐出口(循環用吐
出口)、29…ステッピングモータ、30…風向板、3
1…開口、32…庫内灯、33…カバー、34…背面パ
ネル、35…流入通路、36…冷蔵室センサ、37…方
向判定センサ、51…制御装置、90…圧縮機、161
…表示モニタ、171、181,182,183…表示
部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 英樹 栃木県下都賀郡大平町大字富田800番地株 式会社日立製作所冷熱事業部内 Fターム(参考) 3L045 AA02 BA04 CA05 DA02 EA01 LA06 LA09 LA18 MA02 NA06 NA07 NA16 NA19 NA22 PA01 PA03 PA04

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】冷蔵室及び冷凍室を形成する冷蔵庫本体
    と、圧縮機、冷却器等からなる冷凍サイクルと、前記冷
    蔵室の冷気を循環させる冷蔵室内循環ファンと、前記冷
    蔵室内循環ファンで循環される冷蔵室の冷気の吐出方向
    を変更する風向変更手段と、強制急冷却運転モードを選
    択する強制急冷却スイッチと、前記冷蔵室内循環ファン
    及び風向変更手段をそれぞれ制御する手段を有する制御
    装置とを備え、前記制御装置は、前記強制急冷却スイッ
    チを押すことにより強制急冷却運転モードとして冷蔵室
    内循環ファンを所定時間駆動し、これに連動して風向変
    更手段を左右方向に回転動作を反復しながら駆動する機
    能を有することを特徴とする冷蔵庫。
  2. 【請求項2】冷蔵室及び冷凍室を形成する冷蔵庫本体
    と、圧縮機、冷却器等からなる冷凍サイクルと、前記冷
    却器で冷却された冷気を前記冷蔵室に通風する冷却器フ
    ァン及びこの通風路を開閉する冷蔵室ダンパを有する冷
    却冷気通風手段と、前記冷蔵室の冷気を循環させる冷蔵
    室内循環ファンと、前記冷蔵室内循環ファンで循環され
    る冷蔵室の冷気の吐出方向を変更する風向変更手段と、
    扉開閉した際に自動急冷却を選択する強制入切スイッチ
    と、強制急冷却運転モードを選択する強制急冷却スイッ
    チと、前記冷却冷気通風手段、前記冷蔵室内循環ファン
    及び風向変更手段をそれぞれ制御する手段を有する制御
    装置とを備え、前記制御装置は、前記強制急冷却スイッ
    チを押すことにより、前記強制入切スイッチの入切に係
    わらず強制急冷却運転モードに入り、前記冷蔵室内循環
    ファンを所定時間駆動し、これに連動して風向変更手段
    を左右方向に回転動作を反復しながら駆動する機能を有
    することを特徴とする冷蔵庫。
  3. 【請求項3】冷蔵室及び冷凍室を形成する冷蔵庫本体
    と、圧縮機、冷却器等からなる冷凍サイクルと、前記冷
    却器で冷却された冷気を前記冷蔵室に通風する冷却器フ
    ァン及びこの通風路を開閉する冷蔵室ダンパを有する冷
    却冷気通風手段と、前記冷蔵室の冷気を循環させる冷蔵
    室内循環ファンと、前記冷蔵室内循環ファンで循環され
    る冷蔵室の冷気の吐出方向を変更する風向変更手段と、
    強制急冷却運転モードを選択する強制急冷却スイッチ
    と、前記冷却冷気通風手段、前記冷蔵室内循環ファン及
    び風向変更手段をそれぞれ制御する手段を有する制御装
    置とを備え、前記制御装置は、前記強制急冷却スイッチ
    の入力状態によって前記冷蔵室内循環ファンの駆動と、
    前記風向変更手段の方向制御とを選択可能にしたことを
    特徴とする冷蔵庫。
  4. 【請求項4】冷蔵室及び冷凍室を形成する冷蔵庫本体
    と、圧縮機、冷却器等からなる冷凍サイクルと、前記冷
    却器で冷却された冷気を前記冷蔵室に通風する冷却器フ
    ァン及びこの通風路を開閉する冷蔵室ダンパを有する冷
    却冷気通風手段と、前記冷蔵室の冷気を循環させる冷蔵
    室内循環ファンと、前記冷蔵室内循環ファンで循環され
    る冷蔵室の冷気の吐出方向を変更する風向変更手段と、
    強制急冷却運転モードを選択する強制急冷却スイッチ
    と、前記冷却冷気通風手段、前記冷蔵室内循環ファン及
    び風向変更手段をそれぞれ制御する手段を有する制御装
    置とを備え、前記制御装置は、前記圧縮機の高速運転及
    び冷却器ファンの高速運転を行う急冷凍運転と、前記冷
    蔵室内循環ファンの駆動及び吐出方向制御筒の制御動作
    を行う強制急冷却運転とが重なった場合に、前記冷蔵室
    内循環ファン、前記風向変更手段及び前記冷蔵室ダンパ
    の動作は、前記強制急冷却運転モードを優先すると共
    に、前記圧縮機及び前記冷却器ファンの動作は、前記急
    冷凍運転モードを優先する機能を有することを特徴とす
    る冷蔵庫。
  5. 【請求項5】冷蔵室及び冷凍室を形成する冷蔵庫本体
    と、圧縮機、冷却器等からなる冷凍サイクルと、前記冷
    蔵室の冷気を循環させる冷蔵室内循環ファンと、前記冷
    蔵室内循環ファンで循環される冷蔵室の冷気の吐出方向
    を変更する風向変更手段と、強制急冷却運転モードを選
    択する強制急冷却スイッチと、強制急冷却運転状態を表
    示する複数の表示部を有する表示モニタと、前記冷蔵室
    内循環ファン及び風向変更手段をそれぞれ制御する手段
    を有する制御装置とを備え、前記制御装置は、前記強制
    急冷却スイッチを押すことにより強制急冷却運転モード
    として冷蔵室内循環ファンを所定時間駆動し、これに連
    動して風向変更手段を左右方向に回転動作を反復しなが
    ら駆動する機能を有し、前記表示モニタは前記強制冷却
    運転中に前記表示部のインジケータガが順々に移動する
    機能を有することを特徴とする冷蔵庫。
  6. 【請求項6】冷蔵室及び冷凍室を形成する冷蔵庫本体
    と、圧縮機、冷却器等からなる冷凍サイクルと、前記冷
    蔵室の冷気を循環させる冷蔵室内循環ファンと、前記冷
    蔵室内循環ファンで循環される冷蔵室の冷気の吐出方向
    を変更する風向変更手段と、強制急冷却運転モードを選
    択する強制急冷却スイッチと、前記冷蔵室内循環ファン
    及び風向変更手段をそれぞれ制御する手段を有する制御
    装置とを備え、前記制御装置は、前記強制急冷却スイッ
    チを押すことにより強制急冷却運転モードとして冷蔵室
    内循環ファンを所定時間駆動し、これに連動して風向変
    更手段を左右方向に回転動作を反復しながら駆動する機
    能を有し、前記表示モニタは前記強制冷却運転中に前記
    表示部のインジケータガがその方向に点灯する機能を有
    することを特徴とする冷蔵庫。
JP23441299A 1999-08-20 1999-08-20 冷蔵庫 Pending JP2001059669A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2394112A2 (de) * 2009-02-06 2011-12-14 BSH Bosch und Siemens Hausgeräte GmbH Kältegerät, insbesondere haushaltskältegerät, sowie verfahren zur regelung eines kältegeräts
JP7083363B2 (ja) 2020-01-16 2022-06-10 生活協同組合コープさっぽろ 冷却システム

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