JP2001059361A - 免震用マット - Google Patents
免震用マットInfo
- Publication number
- JP2001059361A JP2001059361A JP11238177A JP23817799A JP2001059361A JP 2001059361 A JP2001059361 A JP 2001059361A JP 11238177 A JP11238177 A JP 11238177A JP 23817799 A JP23817799 A JP 23817799A JP 2001059361 A JP2001059361 A JP 2001059361A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sand
- bag
- size
- sealing
- weight
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 中低層建造物に適用するもので、安価にして
簡便に使用できる簡易型の免震用マットを提供すること
にある。 【解決手段】 免震用マット１は袋２の中に砂３を封入
したものであって、この砂を封入したもの、つまり免震
用マット１の全体重量は、人手により容易に運搬できる
ものであって、そのため免震工事の敷設工事が容易にな
る。
簡便に使用できる簡易型の免震用マットを提供すること
にある。 【解決手段】 免震用マット１は袋２の中に砂３を封入
したものであって、この砂を封入したもの、つまり免震
用マット１の全体重量は、人手により容易に運搬できる
ものであって、そのため免震工事の敷設工事が容易にな
る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、中低層建造物、例
えば５階建以下の弾性設計建物用の免震用マットに関す
る。
えば５階建以下の弾性設計建物用の免震用マットに関す
る。
【０００２】
【従来の技術】地震国のわが国では、建造物の耐震構造
に関する技術は高度に発達しているが、それにも拘ら
ず、先の神戸方面の大震災では被害が続出し、免震装置
の有効性が叫ばれている。この免震構造として、従来か
ら天然ゴムアイソレータの構造、鉛入りアイソレータの
構造、さらにはスライド型アイソレータの構造が知られ
ている。
に関する技術は高度に発達しているが、それにも拘ら
ず、先の神戸方面の大震災では被害が続出し、免震装置
の有効性が叫ばれている。この免震構造として、従来か
ら天然ゴムアイソレータの構造、鉛入りアイソレータの
構造、さらにはスライド型アイソレータの構造が知られ
ている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の免震構
造は高層建造物にも適応できるように大型のもので、構
造も複雑であり、そのため高価なものにならざるを得な
い。
造は高層建造物にも適応できるように大型のもので、構
造も複雑であり、そのため高価なものにならざるを得な
い。
【０００４】そこで、本発明の目的は中低層建造物に適
用するもので、安価にして簡便に使用できる簡易型の免
震用マットを提供することにある。
用するもので、安価にして簡便に使用できる簡易型の免
震用マットを提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記の問題点を解決する
ために、本発明に係る免震用マットの特徴は、袋内に砂
を封入したものであって、上記袋の素材は湿気を通さ
ず、耐アルカリ性を有し、上記砂は建材用規格品であ
り、表乾以下の含水率であり、人手により搬送すること
ができる大きさと重量とを有するところにある。
ために、本発明に係る免震用マットの特徴は、袋内に砂
を封入したものであって、上記袋の素材は湿気を通さ
ず、耐アルカリ性を有し、上記砂は建材用規格品であ
り、表乾以下の含水率であり、人手により搬送すること
ができる大きさと重量とを有するところにある。
【０００６】この人手によりとは、通常の作業員レベル
を想定しているものである。
を想定しているものである。
【０００７】
【発明の実施の形態】図面に基づいて本発明の実施例を
説明すると、免震用マット１は図１に示すように、袋２
の中に砂３を封入したものであって、この袋としての条
件は湿気を通さないこと、建物の耐用年数の期間経時的
な変質がないこと、コンクリートのアルカリ性に侵され
ないこと、運搬が容易で、設置工事を容易に行うことが
できる重量と大きさであること、地業及びコンクリート
になじむことなどが要求される。したがって、その素材
としては麻、合成樹脂繊維としては、例えばポリ塩化ビ
ニールなどがある。また、砂３の条件としては、建材規
格品であること、表乾以下の含水率のものであること、
水平抵抗試験により性能が一定以上の品質、つまり合格
品であることなどが要求され、具体的な砂としては市販
のコンクリート用細骨材などが望ましい。そして、袋２
の大きさとしては、砂３を封入した状態において、厚さ
が５cm、縦横は50cmの大きさであって、この袋には砂を
充満させた後に封止する手段として、チャック４が設け
てある。また、砂３を封入した袋２、つまり免震マット
１の全体重量は20〜30kg程度であれば、人手により容易
に運搬したり免震工事での敷設工事が容易になり、便利
である。
説明すると、免震用マット１は図１に示すように、袋２
の中に砂３を封入したものであって、この袋としての条
件は湿気を通さないこと、建物の耐用年数の期間経時的
な変質がないこと、コンクリートのアルカリ性に侵され
ないこと、運搬が容易で、設置工事を容易に行うことが
できる重量と大きさであること、地業及びコンクリート
になじむことなどが要求される。したがって、その素材
としては麻、合成樹脂繊維としては、例えばポリ塩化ビ
ニールなどがある。また、砂３の条件としては、建材規
格品であること、表乾以下の含水率のものであること、
水平抵抗試験により性能が一定以上の品質、つまり合格
品であることなどが要求され、具体的な砂としては市販
のコンクリート用細骨材などが望ましい。そして、袋２
の大きさとしては、砂３を封入した状態において、厚さ
が５cm、縦横は50cmの大きさであって、この袋には砂を
充満させた後に封止する手段として、チャック４が設け
てある。また、砂３を封入した袋２、つまり免震マット
１の全体重量は20〜30kg程度であれば、人手により容易
に運搬したり免震工事での敷設工事が容易になり、便利
である。
【０００８】次に、免震用マット１を使用した免震構造
の一例を図２により説明すると、建造物を構築する場所
ＧＬには、所定深さの溝Ｇを堀削し、この溝の底面には
割栗、砕砂を敷いた後捨てコンを打設して地業Ｆを行
う。この地業の上面を水平にした後、本発明に係る免震
用マット１…を所定数敷設し、この免震用マットの上面
には従来から知られているコンクリート基礎Ｃの工事を
し、５階建ての建物を建築するために柱Ｐなどの工事を
行うものである。
の一例を図２により説明すると、建造物を構築する場所
ＧＬには、所定深さの溝Ｇを堀削し、この溝の底面には
割栗、砕砂を敷いた後捨てコンを打設して地業Ｆを行
う。この地業の上面を水平にした後、本発明に係る免震
用マット１…を所定数敷設し、この免震用マットの上面
には従来から知られているコンクリート基礎Ｃの工事を
し、５階建ての建物を建築するために柱Ｐなどの工事を
行うものである。
【０００９】次に、免震用マットの機能について実験と
理論によって説明を加える。図３にに示すような実験装
置において、市販の良く乾燥している状態であれば、圧
縮応力度０〜20tf／m 2 の範囲内においては砂摩擦係数
μ0.4 〜0.5 の間の一定の値を保持することが明かにさ
れた。最大級の地震によって地盤は速度υが最大50cm/s
ecに至るという。この地震の振動波の一波の衝撃に対し
て免震マットの移動距離χはμ＝0.45、υ＝50cm/secと
して建物の質量をｍとすると、
理論によって説明を加える。図３にに示すような実験装
置において、市販の良く乾燥している状態であれば、圧
縮応力度０〜20tf／m 2 の範囲内においては砂摩擦係数
μ0.4 〜0.5 の間の一定の値を保持することが明かにさ
れた。最大級の地震によって地盤は速度υが最大50cm/s
ecに至るという。この地震の振動波の一波の衝撃に対し
て免震マットの移動距離χはμ＝0.45、υ＝50cm/secと
して建物の質量をｍとすると、
【００１０】
【数１】 と算出される。すなわち最大級の地震動の一波に対して
わずか数センチの基礎の移動によって衝撃エネルギーは
免震用マットによって吸収され得るのである。主要な地
震動は数波の正負の衝撃であるといわれており、この数
波の正負の衝撃を和らげるためには、10cm程度の正負移
動距離を可能にしておけば十分である。
わずか数センチの基礎の移動によって衝撃エネルギーは
免震用マットによって吸収され得るのである。主要な地
震動は数波の正負の衝撃であるといわれており、この数
波の正負の衝撃を和らげるためには、10cm程度の正負移
動距離を可能にしておけば十分である。
【００１１】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。即ち、
５階建程度の中低層の建物などの建造物のための免震構
造に使用でき、人手により運搬や設置作業が簡単で免震
構造が安価に構築することができ、実用的に優れたもの
である。
施され、以下に記載されるような効果を奏する。即ち、
５階建程度の中低層の建物などの建造物のための免震構
造に使用でき、人手により運搬や設置作業が簡単で免震
構造が安価に構築することができ、実用的に優れたもの
である。
【図１】免震用マットの斜視図である。
【図２】免震用マットを使用した免震構造の断面図であ
る。
る。
【図３】実験装置を示す立面図である。
１ 免震用マット ２ 袋 ３ 砂
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 博 千葉県千葉市中央区弁天３丁目３番２号 東五建設株式会社内
Claims (1)
- 【請求項１】 袋内に砂を封入したものであって、上記
袋の素材は湿気を通さず、耐アルカリ性を有し、上記砂
は建材用規格品であり、表乾以下の含水率であり、人手
により搬送することができる大きさと重量とを有するも
のであることを特徴とする免震用マット。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11238177A JP2001059361A (ja) | 1999-08-25 | 1999-08-25 | 免震用マット |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11238177A JP2001059361A (ja) | 1999-08-25 | 1999-08-25 | 免震用マット |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001059361A true JP2001059361A (ja) | 2001-03-06 |
Family
ID=17026330
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11238177A Pending JP2001059361A (ja) | 1999-08-25 | 1999-08-25 | 免震用マット |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001059361A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011157775A (ja) * | 2010-02-03 | 2011-08-18 | Kazuhiro Hamaguchi | 建物の免震基礎構造 |
| JP5196059B1 (ja) * | 2012-06-29 | 2013-05-15 | 株式会社タケウチ建設 | 減震基礎構造体及びそれを用いた減震工法 |
-
1999
- 1999-08-25 JP JP11238177A patent/JP2001059361A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011157775A (ja) * | 2010-02-03 | 2011-08-18 | Kazuhiro Hamaguchi | 建物の免震基礎構造 |
| JP5196059B1 (ja) * | 2012-06-29 | 2013-05-15 | 株式会社タケウチ建設 | 減震基礎構造体及びそれを用いた減震工法 |
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