JP2001054524A - レーザ切削装置 - Google Patents

レーザ切削装置

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JP2001054524A
JP2001054524A JP11231320A JP23132099A JP2001054524A JP 2001054524 A JP2001054524 A JP 2001054524A JP 11231320 A JP11231320 A JP 11231320A JP 23132099 A JP23132099 A JP 23132099A JP 2001054524 A JP2001054524 A JP 2001054524A
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laser
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Michizo Yamanaka
通三 山中
Yoshiaki Hirae
喜章 平柄
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、レーザ光照射時にできるスラッジ
や炭化層等をレーザ光照射点近傍に設けた除去チップに
よって除去し、後加工の手間を省きつつレーザ光を患部
に効率的に照射することができるレーザ切削装置を提供
する。 【解決手段】 操作用ホルダ2と、この操作用ホルダ2
に対して脱着可能な除去チップ4と、除去チップ4の先
端部近傍へレーザ光を照射するレーザ光照射部3とを有
するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医療、歯科分野に
用いられるレーザ切削装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年レーザ機器の応用は多方面に渡って
いる。レーザ機器が普及するにつれてレーザ光の波長に
より加工対象物が適しているか不適切であるかが議論さ
れている。ある波長のレーザ光と被加工物との関係が不
適切とされる原因の一つに上げられているのが、レーザ
光の作用により被加工物が生成するスラッジや炭化層等
である。
【0003】スラッジや炭化層等によりレーザの光路が
遮断され、被加工物に十分にレーザ光が届かずエネルギ
ーロスが生じて加工効率が極端に落ちる。
【0004】このため、レーザ光の波長と相性の良い被
加工物が選ばれてスラッジや炭化層等の生じない組み合
わせが行われている。
【0005】しかし、レーザ装置は高価であり、一種類
のレーザ装置で多くの種類の被加工物が加工できること
が要請されている。
【0006】また、医療分野でも筋肉等の軟組織の切開
用と、骨等の硬組織切削用とでレーザ装置を使い分ける
必要があった。
【0007】例えば、軟組織用には炭酸ガスレーザ手術
装置が使用され、骨や歯等の硬組織用にはエルビウムー
ヤグレーザ手術装置が使用されている。
【0008】レーザ手術装置の医療での応用を例にとる
と、近年炭酸ガスレーザの普及は目を見張るものがあ
る。それは炭酸ガスレーザの発振効率が良いために相対
的に電力コストが安いためと、炭酸ガスレーザが発振す
る10.6μmの波長の光が水に吸収され易いために軟
組織の奥深くまでに浸透せずに安全であるためである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の炭酸ガスレーザ装置は筋肉等の軟組織の切開、
気化蒸散、焼灼等には向いているが、硬組織である骨や
歯にレーザ光を照射すると熱により炭化層ができてしま
う。 一旦、炭化層が生成されると、炭化層に阻まれて
それ以上レーザ光が骨の中へ進行しない。そのため切削
がほとんど不可能となり、このため従来においては、骨
等への応用は不適とされていた。
【0010】また、歯の治療においても、ウ蝕部にレー
ザ光を照射して、ウ蝕部を蒸散させられれば、従来の様
にエアータービンで切削するよりも患者にとって苦痛が
ないことが知られている。
【0011】しかし、ウ蝕部に炭酸ガスレーザを照射す
ると炭化層が形成される。従って、術者は、一旦レーザ
光照射を休止してハンドスケーラー等で炭化層を除去し
てから再びレーザ光を照射することを繰り返す必要があ
った。
【0012】このため、エアータービンによる切削痛は
無くなったものの、治療時間が長くなり、患者だけでな
く術者にとっても負担が増していた。
【0013】さらに、レーザ光の照射により生じたスラ
ッジや炭化層等をレーザ光の照射とほぼ同時に除去する
方策の出現が望まれていた。
【0014】また特許第2670420号公報のレーザ
切削装置においては、レーザ光照射により生成される炭
化層に、粉体をエアーとともに噴射して粉体の衝突エネ
ルギーにより炭化層を除去する手段が開示されている。
【0015】しかし、このレーザ切削装置の欠点として
は、粉体が周りに飛散してその処理に手間が掛かる点が
挙げられており、さらに粉体の消耗コストや圧搾空気流
を必要とする等のコスト面の問題が挙げられている。
【0016】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、レーザ光照射時にできるスラッジや炭化層等を
レーザ光照射点近傍に設けた振動チップ又は回転チップ
からなる除去チップによって除去し、後加工の手間を省
きつつレーザ光を患部に効率的に照射することができる
レーザ切削装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
操作用保持具と、この操作用保持具に対して脱着可能な
除去チップと、除去チップの先端部近傍へレーザ光を照
射するレーザ光照射手段とを有することを特徴とするレ
ーザ切削装置である。
【0018】この発明によれば、レーザ光照射手段によ
るレーザ光照射時にできるスラッジや炭化層等をレーザ
光照射点近傍に位置する除去チップによって除去し、後
加工の手間を省きつつレーザ光を患部に効率的に照射す
ることができる。
【0019】請求項2記載の発明は、請求項1記載のレ
ーザ切削装置において、前記除去チップは、一部又は全
部を中空状に形成し、その内部にレーザ光の通過光路を
設けたことを特徴とするものである。
【0020】この発明によれば、レーザ光照射手段によ
るレーザ光照射時にできるスラッジや炭化層等を、一部
又は全部が中空状で、その内部にレーザ光の通過光路を
設けた構造からなり、レーザ光照射点近傍に配置した除
去チップによって除去し、後加工の手間を省きつつレー
ザ光を患部に効率的に照射することができる。
【0021】請求項3記載の発明は、操作用保持具と、
この操作用保持具に対して脱着可能な除去チップと、除
去チップの先端部近傍へレーザ光を照射するレーザ光照
射手段と、前記除去チップに対して振動を付与する振動
機構とを有することを特徴とするものである。
【0022】この発明によれば、レーザ光照射手段によ
るレーザ光照射時にできるスラッジや炭化層等をレーザ
光照射点近傍に位置し、かつ、振動する除去チップによ
ってより確実に除去し、後加工の手間を省きつつレーザ
光を患部に効率的に照射することができる。
【0023】請求項4記載の発明は、操作用保持具と、
この操作用保持具に対して脱着可能で、一部又は全部を
中空状に形成し、その内部にレーザ光の通過光路を設け
た除去チップと、前記通過光路を経て除去チップの先端
部近傍へレーザ光を照射するレーザ光照射手段と、前記
除去チップを振動させる振動機構とを有することを特徴
とするレーザ切削装置である。
【0024】この発明によれば、請求項3記載の発明の
場合と同様、レーザ光照射手段によるレーザ光照射時に
できるスラッジや炭化層等をレーザ光照射点近傍に位置
し振動する除去チップによってより確実に除去し、後加
工の手間を省きつつレーザ光を患部に効率的に照射する
ことができる。
【0025】請求項5記載の発明は、請求項3記載のレ
ーザ切削装置において、除去チップの振動とレーザ光射
出の発振周期との同期をとり除去チップ先端にレーザ光
が当たらないようにしたことを特徴とするものである。
【0026】この発明によれば、除去チップの振動によ
るスラッジや炭化層等の除去と、患部に対するレーザ光
の照射との相互干渉を招くことなく、患部の連続的なレ
ーザ光照射による切削が可能となる。
【0027】請求項6記載の発明は、操作用保持具と、
この操作用保持具に対して脱着可能で回転駆動される除
去チップと、この除去チップの回転領域近傍へレーザ光
を照射するレーザ光照射手段とを有することを特徴とす
るものである。
【0028】この発明によれば、レーザ光照射手段によ
るレーザ光照射時にできるスラッジや炭化層等をレーザ
光照射点近傍に位置する回転駆動される除去チップによ
って除去し、後加工の手間を省きつつレーザ光を患部に
効率的に照射することができる。
【0029】請求項7記載の発明は、請求項6記載のレ
ーザ切削装置において、除去チップの回転とレーザ光射
出の発振周期との同期をとり除去チップ先端にレーザ光
が当たらないようにしたことを特徴とするものである。
【0030】この発明によれば、除去チップの回転によ
るスラッジや炭化層等の除去と、対象物に対するレーザ
光の照射との相互干渉を招くことなく、患部の連続的な
レーザ光照射による切削が可能となる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を詳
細に説明する。
【0032】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1のレーザ切削装置を示すものであり、手持ち可能
な操作用ホルダ2に、レーザ光射出源1から射出される
レーザ光Lを導いて患部に向けて照射するレーザ光照射
部3と、レーザ光照射に伴って生成される炭化層やスラ
ッジ等を除去する除去チップ4とを近接配置に設け、レ
ーザ光Lを除去チップ4の先端近傍を通過させて患部に
照射する構成としたものである。
【0033】本実施の形態1のレーザ切削装置によれ
ば、レーザ光照射に伴って生成される患部からの炭化層
やスラッジ等を、レーザ光照射部3のレーザ光照射点近
傍に設けている除去チップ4の先端の振動や回転により
除去しながら患部にレーザ光Lを照射することができ、
連続的かつ効率の良いレーザ光照射による切削が可能と
なる。
【0034】(実施の形態2)図2は、本発明の実施の
形態2のレーザ切削装置を示すものであり、操作用ホル
ダ2に屈曲型の除去チップ4Aを設けるとともに、レー
ザ光照射部3からのレーザ光Lを除去チップ4Aの屈曲
部4xに設けた反射面5により反射して前記除去チップ
4Aの先端近傍を通過させて患部に照射する構成とした
ものである。反射面5としては、前記屈曲部4xに反射
鏡を貼り付けるか、屈曲部4x自体を鏡面加工すること
により形成することができる。
【0035】本実施の形態2のレーザ切削装置によれ
ば、レーザ光照射に伴って生成される患部からの炭化層
やスラッジ等を、前記屈曲型の除去チップ4Aの先端の
振動や回転により除去しながらレーザ光照射部3から前
記反射面5を経て患部に対するレーザ光照射を行うこと
ができ、これにより、連続的かつ効率の良いレーザ光照
射による患部の切削が可能となる。
【0036】(実施の形態3)図3は、本発明の実施の
形態3のレーザ切削装置を示すものであり、操作用ホル
ダ2に屈曲型の除去チップ4Bを設けるとともに、レー
ザ光照射部3から光ファイバ6を使用して前記除去チッ
プ4Bの先端近傍を通過させて患部に照射する構成とし
たものである。
【0037】本実施の形態3のレーザ切削装置によれ
ば、レーザ光照射に伴って生成される患部からの炭化層
やスラッジ等を、前記屈曲型の除去チップ4Bの先端の
振動や回転により除去しながらレーザ光照射部3から光
ファイバ6を経て除去チップ4Bの先端近傍を通過させ
る光路で患部にレーザ光Lを照射することができ、これ
により、連続的かつ効率の良いレーザ光照射による患部
の切削が可能となる。
【0038】(実施の形態4)図4は、本発明の実施の
形態4のレーザ切削装置を示すものであり、操作用ホル
ダ2に弧状で空洞の除去チップ4Cを設けるとともに、
この除去チップ4Cの内部に、操作用ホルダ2内を通過
してくるレーザ光Lを導くレーザ光反射層7を形成し
て、レーザ光Lをレーザ光反射層7を経て前記除去チッ
プ4Cの先端位置を通過させて患部に照射する構成とし
たものである。
【0039】本実施の形態4のレーザ切削装置によれ
ば、レーザ光照射に伴って生成される患部からの炭化層
やスラッジ等を、前記除去チップ4Cの先端の振動や回
転により除去しながらレーザ光反射層7及び前記除去チ
ップ4Cの先端位置を通過させて患部に照射することが
でき、連続的かつ効率の良いレーザ光照射による患部の
切削が可能となる。
【0040】尚、本実施の形態4のレーザ切削装置にお
いて、前記除去チップ4Cの代りに図5に示すように、
前記除去チップ4Cと同様、操作用ホルダ2に弧状で空
洞の除去チップ4Dを設け、除去チップ4Dの空洞内に
光ファイバ8を配置することによっても、実施の形態4
のレーザ切削装置の作用、効果を発揮させることができ
る。
【0041】図6は、本発明の実施の形態4の除去チッ
プ4Dを振動させる振動機構の具体的構成を示すもので
ある。
【0042】この振動機構は、操作用ホルダ2を構成す
る保持カバー体11内の一端に、略筒状で前記除去チッ
プ4Dを保持するチップホルダ15を取り付けるととも
に、このチップホルダ15内に筒状ねじ体12を当接さ
せ、筒状ねじ体12の外周に多数の環状の圧電素子13
を嵌装し、ナット14を筒状ねじ体12に嵌合して締め
付けることで、多数の環状の圧電素子13を保持カバー
体11内に固定する構造となっている。そして、光ファ
イバ8を前記筒状ねじ体12、チップホルダ15を貫通
させてその先端を除去チップ4D内部で先端近傍に臨ま
せている。尚、図6中、16は圧電素子13に駆動電圧
を供給するケーブルである。
【0043】この振動機構を採用し、除去チップ4Dの
先端を例えば患部である歯のエナメル質にあてて振動さ
せ、かつ、レーザ光Lを照射する。このときのレーザ出
力は1乃至2W程度が適している。
【0044】レーザ光Lが照射されると、直ちに歯のエ
ナメル質上にはガラス状生成物が出現しそれ以上のレー
ザ光Lの浸透を妨げる。
【0045】しかし、次の瞬間にはガラス状生成物は除
去チップ4Dの先端の振動により除去され、エナメル質
の新たな表面層にレーザ光Lが照射される。
【0046】このような動作を繰り返すことにより、従
来不向きとされていたレーザ光Lによる歯の切削が可能
となり、除去チップ4Dを歯に接触させている時だけレ
ーザ光Lが浸透するので切削深さのコントロールも容易
になる。
【0047】さらに、副次的効果として、歯の切削表面
に除去チップ4Dでの掻爬による凹凸ができるのでその
部分への充填物の接着力が増すという点も挙げることが
できる。
【0048】また、レーザ光照射により歯の耐酸性が増
し、2次ウ蝕の防止になるという利点も挙げられる。
【0049】図6に示す振動機構は、前記除去チップ4
Dを振動させる場合に適用する他、前記除去チップ4A
乃至4Cを各々振動させる場合にも適用し得ることはも
ちろんである。
【0050】(実施の形態5)図7、図8は、本発明の
実施の形態5のレーザ切削装置を示すものであり、例え
ば基本的には実施の形態1のレーザ切削装置の構成を採
用している。
【0051】そして、除去チップ4Eとして、患部30
に対するレーザ光照射時の焦点を設定するために先端部
に二股状の折曲分岐部20を設け、レーザ光Lを折曲分
岐部20の二股状部分を形成する空間部21を経て患部
30に照射するように構成している。
【0052】このレーザ切削装置において、操作用ホル
ダ2に取り付けた除去チップ4Eを振動させると、レー
ザ光Lが除去チップ4Eの先端部に当たり、除去チップ
4Eが損傷する可能性があるので、除去チップ4Eの振
動とレーザ光Lの射出との同期をとり、除去チップ先端
がレーザ光Lをさける位置にあるときのみにレーザ光L
を照射する。
【0053】レーザ光照射により患部に生成したスラッ
ジや炭化層は、除去チップ4Eの先端がレーザ光Lの焦
点位置近傍に来たときに除去される。このときレーザ光
Lは照射されない。そして、除去チップ4Eの先端がレ
ーザ光Lの照射位置を外れたときにレーザ光Lが照射さ
れる。
【0054】このような動作を繰り返しながら切削加工
を行うことによって、スラッジや炭化層等に遮られるこ
となく、レーザ光Lを患部に到達させことができ、効率
的な切削加工が行える。さらに、例えレーザ光Lがスラ
ッジ等に邪魔されなくても生成されたスラッジ等をレー
ザ光Lによる切削加工時に同時に取り除くことができる
という効果も期待できる。
【0055】(実施の形態6)図9は、本発明の実施の
形態6のレーザ切削装置を示すものであり、回転型の除
去チップ4Fを採用したことが特徴である。
【0056】この場合、除去チップ4Fの先端の歯車状
の刃先22を回転させることによってスラッジ等を除去
する。
【0057】また、このレーザ切削装置の場合には、除
去チップ4Fの刃先22と刃先22の間をレ−ザ光Lが
通過するように同期を取るか又は除去チップ4Fの各刃
先22に当たらない位置にレーザ光Lを照射する必要が
ある。
【0058】(実施の形態7)図10、図11は、本発
明の実施の形態7におけるレーザ切削装置の操作用ホル
ダ2を示すものであり、操作用ホルダ2に屈曲型の除去
チップ4Eを設け、レーザ光Lを除去チップ4Eの屈曲
部4xに設けた反射面5により反射して前記除去チップ
4Aの先端近傍を通過させて患部に照射する構成とした
ものである。
【0059】前記操作用ホルダ2には、前記除去チップ
4Eを振動させる振動機構を組み込んでいる。
【0060】この振動機構は、操作用ホルダ2を構成す
る保持カバー体11内の一端に、略筒状で前記除去チッ
プ4E及び振動増幅用のホーン17を保持するチップホ
ルダ15を取り付けるとともに、保持カバー体11内に
多数の環状の圧電素子13及び電極18を配置し、さら
に、光ファイバ8を前記保持カバー体11内の圧電素子
13、ホーン17を貫通させて、その先端を除去チップ
4Eの屈曲部4xに設けた反射面5に臨ませている。
【0061】また、前記電極18に対しては接続ケーブ
ルを19a、端子25、接続ケーブルを19bを接続
し、図示しない電源部から圧電素子13に所定の駆動電
力を供給するようにしている。尚、図10、図11にお
いて、26は、保持カバー体11に装着した後部カバー
体、27は、絶縁保護チューブである。
【0062】このような本実施の形態7のレーザ切削装
置における操作用ホルダ2に除去チップ4Eを取り付け
た構成でも、実施の形態4の振動機構を付加した除去チ
ップ4Dの場合と同様に、従来不向きとされていたレー
ザ光Lによる歯の切削が可能となる。
【0063】上述した各実施の形態において、各チップ
又はその近傍からエアー、水等を噴出させ、スラッジや
炭化層等の洗い流しや、被切削部の冷却に供するように
構成することももちろん可能である。
【0064】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、後加工の
手間を省きつつレーザ光を患部に効率的に照射し切削を
実行できるレーザ切削装置を提供できる。
【0065】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明の場合と同様、レーザ光照射手段によるレーザ
光照射時にできるスラッジや炭化層等をレーザ光照射点
近傍に位置するレーザ光が通過可能な中空構造の除去チ
ップを用いて確実に除去できるレーザ切削装置を提供で
きる。
【0066】請求項3記載の発明によれば、レーザ光照
射手段によるレーザ光照射時にできるスラッジや炭化層
等をレーザ光照射点近傍に位置し振動する除去チップに
よってより確実に除去し、後加工の手間を省きつつレー
ザ光を患部に効率的に照射することができるレーザ切削
装置を提供できる。
【0067】請求項4記載の発明によれば、請求項3記
載の発明と同様、レーザ光照射手段によるレーザ光照射
時にできるスラッジや炭化層等をレーザ光照射点近傍に
位置し振動する除去チップによってより確実に除去し、
後加工の手間を省きつつレーザ光を患部に効率的に照射
することができるレーザ切削装置を提供できる。
【0068】請求項5記載の発明によれば、除去チップ
の振動によるスラッジや炭化層等の除去と、患部に対す
るレーザ光の照射との相互干渉を招くことなく、患部の
連続的なレーザ光照射による切削が可能なレーザ切削装
置を提供できる。
【0069】請求項6記載の発明によれば、スラッジや
炭化層等をレーザ光照射点近傍に位置する回転駆動され
る除去チップによって除去し、後加工の手間を省きつつ
レーザ光を患部に効率的に照射し切削を実行できるレー
ザ切削装置を提供できる。
【0070】請求項7記載の発明によれば、除去チップ
の回転によるスラッジや炭化層等の除去と、対象物に対
するレーザ光の照射との相互干渉を招くことなく、対象
物の連続的なレーザ光照射による切削が可能なレーザ切
削装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1のレーザ切削装置を示す
概略斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態2のレーザ切削装置を示す
概略構成図である。
【図3】本発明の実施の形態3のレーザ切削装置を示す
概略構成図である。
【図4】本発明の実施の形態4のレーザ切削装置を示す
概略構成図である。
【図5】本発明の実施の形態4のレーザ切削装置の変形
例を示す概略構成図である。
【図6】本発明の実施の形態4の振動機構を示す断面図
である。
【図7】本発明の実施の形態5のレーザ切削装置を示す
概略構成図である。
【図8】本発明の実施の形態5のレーザ切削装置の除去
チップ部分の拡大図である。
【図9】実施の形態6のレーザ切削装置の除去チップを
示す概略斜視図である。
【図10】実施の形態7のレーザ切削装置の除去チップ
を示す外観図である。
【図11】実施の形態7のレーザ切削装置の除去チップ
を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1 レーザ光射出源 2 操作用ホルダ 3 レーザ光照射部 4 除去チップ 4A 除去チップ 4B 除去チップ 4C 除去チップ 4D 除去チップ 4E 除去チップ 4F 除去チップ 4x 屈曲部 5 反射面 6 光ファイバ 7 レーザ光反射層 8 光ファイバ 11 保持カバー体 12 筒状ねじ体 13 圧電素子 14 ナット 15 チップホルダ 20 折曲分岐部 21 空間部 22 刃先
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C026 AA02 BB02 FF13 FF17 FF34 FF38 FF39 HH02 HH15 4C052 AA06 BB01 BB06 BB11 CC01 CC19 DD01 GG01 GG02

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操作用保持具と、この操作用保持具に対
    して脱着可能な除去チップと、除去チップの先端部近傍
    へレーザ光を照射するレーザ光照射手段と、を有するこ
    とを特徴とするレーザ切削装置。
  2. 【請求項2】 前記除去チップは、一部又は全部を中空
    状に形成し、その内部にレーザ光の通過光路を設けたこ
    とを特徴とする請求項1記載のレーザ切削装置。
  3. 【請求項3】 操作用保持具と、この操作用保持具に対
    して脱着可能な除去チップと、除去チップの先端部近傍
    へレーザ光を照射するレーザ光照射手段と、前記除去チ
    ップに対して振動を付与する振動機構と、 を有することを特徴とするレーザ切削装置。
  4. 【請求項4】 操作用保持具と、この操作用保持具に対
    して脱着可能で、一部又は全部を中空状に形成し、その
    内部にレーザ光の通過光路を設けた除去チップと、前記
    通過光路を経て除去チップの先端部近傍へレーザ光を照
    射するレーザ光照射手段と、前記除去チップを振動させ
    る振動機構と、 を有することを特徴とするレーザ切削装置。
  5. 【請求項5】 除去チップの振動とレーザ光射出の発振
    周期との同期をとり除去チップ先端にレーザ光が当たら
    ないようにしたことを特徴とする請求項3記載のレーザ
    切削装置。
  6. 【請求項6】 操作用保持具と、この操作用保持具に対
    して脱着可能で回転駆動される除去チップと、この除去
    チップの回転領域近傍へレーザ光を照射するレーザ光照
    射手段と、 を有することを特徴とするレーザ切削装置。
  7. 【請求項7】 除去チップの回転とレーザ光射出の発振
    周期との同期をとり除去チップ先端にレーザ光が当たら
    ないようにしたことを特徴とする請求項6記載のレーザ
    切削装置。
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