JP2001054083A - ケーブルモデム用アッテネータ - Google Patents

ケーブルモデム用アッテネータ

Info

Publication number
JP2001054083A
JP2001054083A JP11223780A JP22378099A JP2001054083A JP 2001054083 A JP2001054083 A JP 2001054083A JP 11223780 A JP11223780 A JP 11223780A JP 22378099 A JP22378099 A JP 22378099A JP 2001054083 A JP2001054083 A JP 2001054083A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
attenuator
cable modem
cable
pass filter
plug
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11223780A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuji Osawa
雄二 大澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Antenna Co Ltd
Original Assignee
Nippon Antenna Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Antenna Co Ltd filed Critical Nippon Antenna Co Ltd
Priority to JP11223780A priority Critical patent/JP2001054083A/ja
Publication of JP2001054083A publication Critical patent/JP2001054083A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)
  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)
  • Filters And Equalizers (AREA)
  • Attenuators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ケーブルモデムに規定の受信レベルで受信さ
せると共に、その送信信号を減衰しないようにする。 【解決手段】 ケーブルモデム用アッテネータ10にお
ける本体部10aの一端に同軸コネクタに接続可能なプ
ラグ部10bを、他端に同軸プラグが接続可能なコネク
タ部10cを設け、本体部10aの内部の空間部にアッ
テネータ回路が組み込まれたプリント基板30を収納す
る。このケーブルモデム用アッテネータ10をケーブル
モデムに取り付けることにより、ネットワークからの受
信信号を減衰させて規定のレベルとできる。この場合
に、ケーブルモデムからの送信信号はケーブルモデム用
アッテネータ10により減衰されることなく送出され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CATVシステム
におけるケーブルモデムが適切なレベルで送受信するこ
とができるケーブルモデム用アッテネータに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】最近のCATVシステムにおいては、ケ
ーブルテレビネットワークにケーブルモデムを接続し
て、このケーブルモデムを介してパソコンをケーブルテ
レビネットワークに接続することにより、各種ネットワ
ークサービスを利用することが行われている。このよう
なCATVシステムの一例を図7に示す。図7に示すC
ATVシステム200における、CATVセンター51
に設けられたヘッドエンド51aからは、複数本のケー
ブルテレビネットワークを構成する幹線に各種番組信号
や各種データが送出される。幹線に送出された各種番組
信号や各種データは幹線を伝播しながら、所定距離毎に
設けられた双方向幹線増幅器(AMP)52a,52b
で増幅されると共に周波数特性が等化されて伝播されて
いく。
【0003】この幹線は所々で分岐増幅器や分岐器で分
岐されて分岐幹線を伝播していき、さらに分配器により
分配されてタップオフ53a,53bを介すると共に、
保安器54a,54bを介して各施設や各家庭に引き込
まれるようになる。これにより、各施設や各家庭は各種
番組信号や各種データを受信することができるようにな
る。各施設や各家庭にはホームターミナル55a,55
bが設けられており、ホームターミナル55a,55b
で各種番組信号がデコードされたり選局されるようにな
る。これにより、ホームターミナル55a,55bに接
続されたテレビ57a,57bにより所望の番組を楽し
むことができるようになる。
【0004】さらに、ケーブルテレビネットワークに各
施設や各家庭に設置されたパソコン58a,58bを接
続するには、パソコン58a,58bをケーブルモデム
56a,56bを介してケーブルテレビネットワークに
接続する。この場合、例えばパソコン58a,58bか
らインターネットに接続する際に発信された上り信号
は、ケーブルモデム56a,56b、ケーブルテレビネ
ットワークを介してCATVセンターに51に上ってい
き、CATVセンター51に設けられたルータ51bを
介してインターネットプロバイダ59に送出されるよう
になる。これにより、各施設や各家庭に設置されたパソ
コン58a,58bがインターネットプロバイダ59を
介してインターネットに接続され、インターネットサー
ビスを受けることができるようになる。また、CATV
センター51が他のネットワークサービスを提供するこ
とができる場合は、同様にしてそのネットワークに各施
設や各家庭に設置されたパソコン58a,58bが接続
されるようになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ケーブルテ
レビネットワークにおける上りの周波数帯域はケーブル
モデムにより若干異なるが5〜55MHzとされてお
り、下りの周波数帯域は70〜770MHzとされてい
る。そして、ケーブルモデム56a,56bの送信レベ
ルすなわち上り信号レベルは仕様により68〜118d
BμVとされ、受信信号レベルすなわち下り信号レベル
は仕様により45〜75dBμVとされている。これに
対して、ケーブルテレビネットワークにおける各種番組
信号のレベルは60〜90dBμVとされている。この
各種番組信号は当然のことながら下り信号のレベルであ
り、この下り信号のレベルが確保されるようにケーブル
テレビネットワークに挿入された増幅器は下り信号を増
幅して伝播していくようにしている。
【0006】すると、各施設や各家庭に設置されたパソ
コン58a,58bに向けた下り信号のレベルも各種番
組信号と同様に60〜90dBμVのレベルとされてネ
ットワーク上を伝播されるようになる。このため、ケー
ブルモデム56a,56bで受信されるパソコン58
a,58bに向けた下り信号のレベルも60〜90dB
μVのレベルとされて、ケーブルモデム56a,56b
の受信信号レベルは入力オーバとなってケーブルモデム
56a,56bがデータエラーを起こすおそれが生じる
ようになる。これを防止するには、ケーブルモデム56
a,56bの前にアッテネータを挿入して受信信号レベ
ルを下げるようにすればよいが、アッテネータは全ての
周波数帯域にわたりレベルを低下させるため、ケーブル
モデム56a,56bの送信信号のレベルも低下させて
しまうという問題点がある。
【0007】そこで、本発明は、ケーブルモデムに規定
の受信レベルで受信させると共に、送信信号を減衰させ
ることのないケーブルモデム用アッテネータを提供する
ことを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のケーブルモデム用アッテネータザは、一端
に同軸コネクタに接続可能なプラグ部が設けられ、他端
に同軸プラグが接続可能なコネクタ部が設けられた筒状
の本体部と、該本体部の内部の空間部に収納されるアッ
テネータ回路が組み込まれたプリント基板とを備え、前
記プラグ部における中心導体の端部が、前記プリント基
板に組み込まれた前記アッテネータ回路の一端子に接続
され、前記コネクタ部における中心コンタクトの端部
が、前記プリント基板に組み込まれた前記アッテネータ
回路の他端子に接続されている。
【0009】また、上記本発明のケーブルモデム用アッ
テネータにおいて、ケーブルモデムとネットワークケー
ブルとの間に挿入されて、下り信号の周波数帯域のレベ
ルだけを減衰させるようにしてもよい。さらに、本発明
のケーブルモデム用アッテネータにおいて、前記アッテ
ネータ回路は、下り信号を通過させるハイパスフィルタ
と、該ハイパスフィルタに並列に設けられた上り信号を
通過させるローパスフィルタと、前記ハイパスフィルタ
に後置されたアッテネータ回路とからなり、前記ハイパ
スフィルタと前記ローパスフィルタとがバタワース特性
とされているようにしてもよい。
【0010】このような本発明によれば、一端に同軸コ
ネクタに接続可能なプラグ部が設けられ、他端に同軸プ
ラグが接続可能なコネクタ部が設けられる接栓タイプと
されているため、ケーブルモデムに設けられた同軸コネ
クタ部に直接取り付けることができ、設置場所を必要と
することなく簡易に設置することができる。また、アッ
テネータ回路は下り信号の周波数帯域のレベルだけを減
衰するように構成されているので、送信信号レベルを減
衰させることなく受信信号レベルを規定レベルになるよ
う減衰することができるようになる。
【0011】さらに、下り信号の周波数帯域のレベルだ
けを減衰するためにアッテネータ回路にはフィルタが組
み込まれているが、接栓タイプとされているためアッテ
ネータ回路を小型にする必要からフィルタを構成するコ
イルはチップインダクタを用いる必要がある。しかし、
チップインダクタは回路に組み込んだ後はインダクタン
スの調整をすることができないので、本発明にかかるア
ッテネータ回路のフィルタをバタワース特性として、温
度によりインダクタが変化してもQ(選択度)に与える
影響を軽減してフィルタ特性に影響を与えにくくしてい
る。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態にかかるケー
ブルモデム用アッテネータの構成の一例を図2(a)
(b)(c)に示す。ただし、図2(a)は本発明のケ
ーブルモデム用アッテネータ10の正面図であり、同図
(b)はその側面図であり、同図(c)はその内部構成
を示す断面図である。図2(a)〜(c)に示すように
本発明にかかるケーブルモデム用アッテネータ10は、
導電性の例えば金属製とされた円筒状の本体部10a
と、その一端に設けられた同軸コネクタに接続されるプ
ラグ部10bと、その他端に設けられた同軸プラグが接
続されるコネクタ部10cとから構成されている。金属
製のプラグ部10bは、本体部10aに対して回動自在
に固着されており、その内周面に同軸コネクタに螺着さ
れるネジが形成され、その外周はスパナ等の工具で回動
できるように六角形状とされている。
【0013】また、本体部10aの一端は径が細くされ
て延伸されており、この内部に第1絶縁体10fが嵌着
され、この第1絶縁体10fの中心に中心導体10dが
挿通されている。この中心導体10dはプラグ部10b
内に延伸されてプラグ部10bにおける中心導体10d
とされている。さらに、本体部10aから径が細くされ
て延伸する先端には、プラグ部10bの内周面との間に
嵌着リング10eが嵌着されて、プラグ部10bの位置
決めや回動制御等を行っている。一方、本体部10aの
他端には金属製のコネクタ部10cが嵌着されており、
このコネクタ部10c内には筒状の第2絶縁体10hが
嵌挿されている。この第2絶縁体10hの中心に中心コ
ンタクト10gが配置されている。中心コンタクト10
gは、同軸プラグが接続された際に同軸プラグの中心導
体が挿通されて接続される部位となる。
【0014】さらに、本体部10a内にはアッテネータ
回路が組まれたプリント基板30が収納されており、こ
のプリント基板30の一端子には中心導体10dの後端
がハンダ付け等により接続され、プリント基板30の他
端子には中心コンタクト10gの後端がハンダ付け等に
より接続されている。これにより、中心導体10dと中
心コンタクト10g間にアッテネータ回路が接続される
ようになる。アッテネータ回路は、プリント基板30の
一面に主にチップ部品を用いて組み込まれている。この
ように、本発明にかかるケーブルモデム用アッテネータ
10は、接栓の内部にアッテネータ回路が収納された接
栓タイプとされている。
【0015】このプリント基板30に組み込まれるアッ
テネータ回路の一例を図3に示す。図3に示すアッテネ
ータ回路を入力端子IN側から説明すると、コイルL1
はインピーダンス整合用のコイルであり、このコイルL
1から並列接続された2つの回路に分岐している。一方
の回路は第1ハイパスフィルタ(HPF1)とアッテネ
ータ(ATT)と第2ハイパスフィルタ(HPF2)と
が縦続接続されている。他方の回路はローパスフィルタ
(LPF)とされている。第1ハイパスフィルタ(HP
F1)は、コンデンサC1,C2,C3とコイルL2,
L3からなるT型のフィルタが2段縦続接続されたバタ
ワース特性のフィルタとされている。このフィルタは、
ケーブルモデムの受信信号の周波数帯域である70〜7
70MHzを少なくとも通過できるように、カットオフ
周波数が70MHzとされて設計されている。第2ハイ
パスフィルタ(HPF2)は、コンデンサC4,C5,
C6とコイルL4,L5からなるT型のフィルタが2段
縦続接続されたバタワース特性のフィルタとされてい
る。このフィルタも同様にケーブルモデムの受信信号の
周波数帯域である70〜770MHzを少なくとも通過
できるように、カットオフ周波数が70MHzとされて
設計されている。
【0016】アッテネータは抵抗R1,R2,R3がπ
型に接続されたπ型減衰回路とされている。そして、第
1ハイパスフィルタ(HPF1)とアッテネータ(AT
T)と第2ハイパスフィルタ(HPF2)とからなる回
路の通過損失特性は、70MHz〜770MHzの周波
数帯域において約13dB減衰する特性とされている。
他方の回路におけるコンデンサC7は直流カット用のコ
ンデンサであり、コイルL6,L7,L8,L9とコン
デンサC8,C9,C10からなるローパスフィルタ
(LPF)は、T型のフィルタが3段縦続接続されたバ
タワース特性のフィルタとされており、ケーブルモデム
の送信信号の周波数帯域である5〜55MHzが減衰す
ることなく通過できる通過帯域とされている。
【0017】また、コンデンサC11は直流カット用コ
ンデンサであり、前記した2つの並列回路が接続されて
コンデンサC11を介して出力端子OUTに接続されて
いる。なお、入力端子INは、入力端子INが接続され
る中心コンタクト10gを備えるコネクタ部10cを介
してケーブルテレビネットワークに接続され、出力端子
OUTは、出力端子OUTが接続される中心導体10d
を備えるプラグ部10bを介してケーブルモデムの同軸
コネクタに接続される。このようなアッテネータ回路と
されたケーブルモデム用アッテネータ10の周波数特性
は、5〜55MHzの周波数帯域の信号はほとんど減衰
することなく通過する特性とされていると共に、70〜
770MHzの周波数帯域の信号は約13dB減衰する
周波数特性となされている。これにより、ケーブルモデ
ム用アッテネータ10をケーブルモデムの直前に挿入す
ると、上り信号であるケーブルモデムの送信信号は減衰
することなく通過され、下り信号は約13dB減衰して
ケーブルモデムに受信されるようになる。
【0018】なお、第1ハイパスフィルタ(HPF1)
と第2ハイパスフィルタ(HPF2)、および、ローパ
スフィルタ(LPF)がバタワース特性とされているの
は次の理由による。ケーブルモデム用アッテネータ10
は、接栓タイプとされているためアッテネータ回路を小
型にしないと本体部10a内に収納できないようにな
る。そこで、アッテネータ回路を主にチップ部品を使用
して小型に構成する必要があり、フィルタを構成するコ
イルはチップインダクタを用いなければならないことに
なる。しかし、チップインダクタは空芯コイルと異なり
回路に組み込んだ後はインダクタンスの調整をすること
ができない。そこで、本発明にかかるアッテネータ回路
のフィルタをバタワース特性として、温度によりチップ
インダクタのインダクタンスが多少変化してもQ(選択
度)に与える影響を軽減してフィルタ特性に影響を与え
にくくしているのである。
【0019】次に、図3に示すアッテネータ回路が組み
込まれるプリント基板30におけるパターンを図4に示
す。プリント基板30は、図2に示す本体部10a内に
収納されることから、本体部10aの内部空間形状に合
うように細長い形状とされている。この内部空間の面積
は小さいことから、図4に示すプリント基板30に組み
込む各素子の占有面積が小さくされるように、主にチッ
プ部品が使用されている。すなわち、コンデンサC1〜
コンデンサC10まではチップコンデンサが用いられて
おり、コイルL2〜コイルL9まではチップインダクタ
が用いられている。ただし、コイルL1は空芯コイルと
されている。
【0020】なお、プリント基板30は、入力端子IN
を形成するパターン31に中心コンタクト10gがハン
ダ付けされ、出力端子OUTを形成するパターン32に
中心導体10dが接続されることにより、本体部10a
内に固着される。さらに、プリント基板30における両
側の突出部30aが、本体部10a内に臨んでいるコネ
クタ部10cの端部にハンダ付けされることにより、プ
リント基板30のアースパターンが本体部10aに接続
されると共に、プリント基板30がより強固に本体部1
0a内に固着される。
【0021】このように構成された図5に示すアッテネ
ータ回路において、コンデンサC1,C6を略20P
F、コンデンサC2,C5を略15PF、コンデンサC
3,C4を略39PF、抵抗R1,R3を略120Ω、
抵抗R2を略160Ω、コイルL2を略0.1μH、コ
イルL3,L4を略0.12μH、コイルL5を略0.
15μH、コンデンサC7,C11を略1000PF、
コンデンサC8,C10を略47PF、コンデンサC9
を略43PF、コイルL6,L9を略0.33μH、コ
イルL7,L8を略0.48μHとした際のケーブルモ
デム用アッテネータ10の周波数特性を図5に示す。図
5を参照すると、5〜55MHzの上りの周波数帯域に
おいて減衰量は約2dB以下とされ、70〜770MH
zの下りの周波数帯域において減衰量は約13dB以上
とされることから、ケーブルモデム用アッテネータ10
をケーブルモデムの直前に挿入すると、上り信号である
ケーブルモデムの送信信号はほぼ減衰することなく通過
され、下り信号は約13dB減衰されてケーブルモデム
に受信されるようになる。これにより、ケーブルモデム
の送信信号を減衰することなく送出することができると
共に、ケーブルモデムはデータエラーを生じることのな
い受信レベルで受信することができる。
【0022】また、図3に示すアッテネータ回路におい
て、各素子の値を上記した定数とした際のVSWR(電
圧定在波比)特性を図6に示す。図6を参照すると、5
〜55MHzの上りの周波数帯域においてVSWRは約
1.7以下とされ、70〜770MHzの下りの周波数
帯域においてVSWRは約1.3以下の良好なVSWR
特性とされており、ケーブルモデム用アッテネータ10
とケーブルテレビネットワークとが全体域にわたり良好
にマッチングされていることがわかる。なお、インピー
ダンス整合用のコイルL1は、巻径が略1.5mmφ、
線径が略0.4mmφ、ターン数が略1.5ターンとさ
れ、このコイルL1はVSWRが良好となるように調整
されている。
【0023】以上説明した本発明にかかるケーブルモデ
ム用アッテネータ10をCATVシステムに適用した際
のCATVシステムの構成例を図1に示す。図1に示す
CATVシステム100において、CATVセンター1
に設けられたヘッドエンド1aからは、複数本のケーブ
ルテレビネットワークを構成する幹線に各種番組信号や
各種データが送出される。幹線に送出された各種番組信
号や各種データは幹線を伝播しながら、所定距離毎に設
けられた双方向幹線増幅器(AMP)2a,2bで増幅
されると共に周波数特性が等化されて伝播されていく。
【0024】この幹線は所々で分岐増幅器や分岐器で分
岐幹線に分岐されて分岐幹線を伝播していき、さらに分
配器により分配されてタップオフ3a,3bを介すると
共に、保安器4a,4bを介して各施設や各家庭に引き
込まれるようになる。これにより、各施設や各家庭は各
種番組信号や各種データを受信することができるように
なる。各施設や各家庭にはホームターミナル5a,5b
が設けられており、ホームターミナル5a,5bで各種
番組信号がデコードされたり選局されるようになる。こ
れにより、ホームターミナル5a,5bに接続されたテ
レビ7a,7bにより所望の番組を楽しむことができる
ようになる。
【0025】さらに、ケーブルテレビネットワークに各
施設や各家庭に設置されたパソコン8a,8bが接続さ
れており、パソコン8a,8bはケーブルモデム6a,
6bを介して接続されている。なお、保安器4a,4b
から引き出された同軸ケーブルとケーブルモデム6a,
6bの間に本発明にかかるケーブルモデム用アッテネー
タ10,10が挿入されている。具体的には、ケーブル
モデム6a,6bに設けられている同軸ケーブルを接続
する同軸コネクタに、ケーブルモデム用アッテネータ1
0のプラグ部10bを螺着することにより、ケーブルモ
デム用アッテネータ10,10が接続される。
【0026】このように、ケーブルモデム用アッテネー
タ10をケーブルモデム6a,6bに取り付けると、上
り信号であるケーブルモデム6a,6bの送信信号は減
衰することなく通過して送出され、ケーブルテレビネッ
トワークからの下り信号である受信信号は約13dB減
衰されてケーブルモデム6a,6bに受信されるように
なる。このため、ケーブルモデム6a,6bには規定の
レベルで受信信号が受信されるのでケーブルモデム6
a,6bがデータエラーを起こすことが防止される。ま
た、ケーブルモデム6a,6bからの送信信号は減衰さ
れることなく規定の送信レベルで送出されるようにな
る。また、ケーブルモデム6a,6bに設けられた同軸
コネクタ部に、ケーブルモデム用アッテネータ10,1
0を直接取り付けることができるので、設置場所を必要
とすることなく簡易に設置することができる。
【0027】このように構成されたCATVシステム1
00において、例えばパソコン8aをインターネットに
接続する場合にパソコン8aから発信された送信信号
は、ケーブルモデム6a、ケーブルモデム用アッテネー
タ10、保安器4aを介して減衰されることなくケーブ
ルモデム6aから送信された規定の送信レベルでケーブ
ルテレビネットワークを介してCATVセンターに1に
上っていく。そして、CATVセンター1において、設
けられたルータ1bを介してインターネットプロバイダ
9に送出されるようになる。このようにして、施設ある
いは家庭に設置されたパソコン8aがインターネットプ
ロバイダ9を介してインターネットに接続される。
【0028】そして、インターネットプロバイダ9を介
して取り込まれた各種データは、ルータ1bを介してC
ATVセンター1に取り込まれ、ヘッドエンド1aから
幹線に送出される。これにより、ケーブルテレビネット
ワークを介し、さらに、タップオフ3a、保安器4aを
介してケーブルモデム用アッテネータ10により約13
dB減衰されてデータエラーを生じることのない規定の
受信レベルとされてケーブルモデム6aで受信される。
このようにして、パソコン8aはインターネットに接続
されて、インターネットサービスを受けることができる
ようになる。パソコン8bも同様にケーブルモデム6b
およびケーブルモデム用アッテネータ10を介してイン
ターネットに接続することができるようになる。また、
CATVセンター1が他のネットワークサービスを提供
することができる場合は、同様にしてそのネットワーク
に各施設や各家庭に設置されたパソコン8a,8bを接
続することができるようになる。
【0029】
【発明の効果】本発明は以上説明したように、一端に同
軸コネクタに接続可能なプラグ部が設けられ、他端に同
軸プラグが接続可能なコネクタ部が設けられる接栓タイ
プとされているため、ケーブルモデムに設けられた同軸
コネクタ部に直接取り付けることができ、設置場所を必
要とすることなく簡易に設置することができる。また、
アッテネータ回路は下り信号の周波数帯域のレベルだけ
を減衰するように構成されているので、送信信号レベル
を減衰させることなく受信信号レベルを規定レベルにな
るよう減衰することができるようになる。
【0030】さらに、下り信号の周波数帯域のレベルだ
けを減衰するためにアッテネータ回路にはフィルタが組
み込まれているが、接栓タイプとされているためアッテ
ネータ回路を小型にする必要からフィルタを構成するコ
イルはチップインダクタを用いる必要がある。しかし、
チップインダクタは回路に組み込んだ後はインダクタン
スの調整をすることができないので、本発明にかかるア
ッテネータ回路のフィルタをバタワース特性として、温
度によりインダクタが変化してもQ(選択度)に与える
影響を軽減してフィルタ特性に影響を与えにくくしてい
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるケーブルモデム用アッテネータ
をCATVシステムに適用した際のCATVシステムの
構成例を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態にかかるケーブルモデム用
アッテネータの構成の一例を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態にかかるケーブルモデム用
アッテネータのプリント基板上に組まれたアッテネータ
回路を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態にかかるケーブルモデム用
アッテネータのプリント基板のパターンを示す図であ
る。
【図5】本発明の実施の形態にかかるケーブルモデム用
アッテネータの減衰特性を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態にかかるケーブルモデム用
アッテネータのVSWR特性を示す図である。
【図7】CATVシステムの従来の構成例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 センター 1a ヘッドエンド 1b ルータ 3a,3b タップオフ 4a,4b 保安器 5a,5b ホームターミナル 6a,6b ケーブルモデム 7a,7b テレビ 8a,8b パソコン 9 インターネットプロバイダ 10 ケーブルモデム用アッテネータ 10a 本体部 10b プラグ部 10c コネクタ部 10d 中心導体 10e 嵌着リング 10f 第1絶縁体 10g 中心コンタクト 10h 第2絶縁体 30 プリント基板 30a 突出部 31,32 パターン 51 CATVセンター 51a ヘッドエンド 51b ルータ 59 インターネットプロバイダ 100 CATVシステム 53a,53b タップオフ 54a,54b 保安器 55a,55b ホームターミナル 56a,56b ケーブルモデム 57a,57b テレビ 58a,58b パソコン 200 CATVシステム C1,C2,C3,C4,C5,C6C7,C8,C
9,C10,C11 コンデンサ L1,L2,L3,L4,L5,L6,L7,L8,L
9 コイル IN 入力端子 OUT 出力端子 R1,R2,R3 抵抗

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端に同軸コネクタに接続可能なプラグ
    部が設けられ、他端に同軸プラグが接続可能なコネクタ
    部が設けられた筒状の本体部と、 該本体部の内部の空間部に収納されるアッテネータ回路
    が組み込まれたプリント基板とを備え、 前記プラグ部における中心導体の端部が、前記プリント
    基板に組み込まれた前記アッテネータ回路の一端子に接
    続され、前記コネクタ部における中心コンタクトの端部
    が、前記プリント基板に組み込まれた前記アッテネータ
    回路の他端子に接続されていることを特徴とするケーブ
    ルモデム用アッテネータ。
  2. 【請求項2】 ケーブルモデムとネットワークケーブル
    との間に挿入されて、下り信号の周波数帯域のレベルだ
    けを減衰させるようにしたことを特徴とする請求項1記
    載のケーブルモデム用アッテネータ。
  3. 【請求項3】 前記アッテネータ回路は、下り信号を通
    過させるハイパスフィルタと、該ハイパスフィルタに並
    列に設けられた上り信号を通過させるローパスフィルタ
    と、前記ハイパスフィルタに後置されたアッテネータ回
    路とからなり、前記ハイパスフィルタと前記ローパスフ
    ィルタとがバタワース特性とされていることを特徴とす
    る請求項1記載のケーブルモデム用アッテネータ。
JP11223780A 1999-08-06 1999-08-06 ケーブルモデム用アッテネータ Pending JP2001054083A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11223780A JP2001054083A (ja) 1999-08-06 1999-08-06 ケーブルモデム用アッテネータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11223780A JP2001054083A (ja) 1999-08-06 1999-08-06 ケーブルモデム用アッテネータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001054083A true JP2001054083A (ja) 2001-02-23

Family

ID=16803602

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11223780A Pending JP2001054083A (ja) 1999-08-06 1999-08-06 ケーブルモデム用アッテネータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001054083A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2373405A (en) * 2001-01-23 2002-09-18 Ntl Group Ltd Determining an attenuator code for a receiver's geographical region and selecting an attenuator using the attenuator code
JP2007174586A (ja) * 2005-12-26 2007-07-05 Yagi Antenna Co Ltd 定減衰量フィルタ
JP2009055116A (ja) * 2007-08-23 2009-03-12 Sanyo Electric Co Ltd ローパスフィルタ及びオーディオアンプ
JP2009277656A (ja) * 2008-05-12 2009-11-26 Andrew Llc 同軸インピーダンス整合アダプタ及び製造方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2373405A (en) * 2001-01-23 2002-09-18 Ntl Group Ltd Determining an attenuator code for a receiver's geographical region and selecting an attenuator using the attenuator code
GB2373405B (en) * 2001-01-23 2004-05-05 Ntl Group Ltd Communications setup systems
JP2007174586A (ja) * 2005-12-26 2007-07-05 Yagi Antenna Co Ltd 定減衰量フィルタ
JP2009055116A (ja) * 2007-08-23 2009-03-12 Sanyo Electric Co Ltd ローパスフィルタ及びオーディオアンプ
JP2009277656A (ja) * 2008-05-12 2009-11-26 Andrew Llc 同軸インピーダンス整合アダプタ及び製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10790793B2 (en) Filter circuit
US5745838A (en) Return path filter
US5805053A (en) Appliance adapted for power line communications
EP0799525A1 (en) Coupling device connecting an unbalanced signal line to a balanced signal line
WO2008082787A1 (en) Low-pass step attenuator
US9124091B2 (en) Surge protector for a transmission line connector
US6404179B1 (en) Noise eliminating apparatus of high-frequency transmission system
US6784760B2 (en) Step attenuator using frequency dependent components and method of effecting signal attenuation
JP2001054083A (ja) ケーブルモデム用アッテネータ
US5999796A (en) Return path attenuation filter
US10931067B2 (en) Common mode choke
JP2001145083A (ja) 上り周波数帯域用アッテネータ
US4112394A (en) Method and means of link coupling with separate control of link reactance and coupling coefficient
US20050099754A1 (en) Impedance matched surge protected coupling loop assembly
JPS61199336A (ja) 通信用保安器
JP3649584B2 (ja) 高周波電子機器
JPS6029231Y2 (ja) 濾波器
JPS5869106A (ja) 分波器
WO2007143147A2 (en) Apparatus for transferring digital packet-based data
JP2000278860A (ja) 高周波伝送システム用保安器
JPS6326924B2 (ja)
JP2002057633A (ja) 外来雑音混入防止装置及び信号増幅器,保安器,アンテナプラグ
TWM479542U (zh) 具有MoCA截止功能之分歧器

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20020528