JP2001052206A - モデルとして表現されるオブジェクトを彫塑する方法 - Google Patents

モデルとして表現されるオブジェクトを彫塑する方法

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    • G05B2219/35154Convert 2-D workpiece in rectilinear polygon, simplified skeleton

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 モデルとして表現されるオブジェクトを
彫塑する方法。階層距離フィールドは、生成パラメータ
にしたがって該モデルから生成される。階層距離フィー
ルドは、編集パラメータにしたがって編集され、階層距
離フィールドは、編集中にレンダリングされる。階層距
離フィールドを生成するために、オブジェクト距離フィ
ールドは、オブジェクト文字枠で囲まれる。囲まれたオ
ブジェクト距離フィールドは、複数のセルに分割され
る。各セルは、オブジェクト距離フィールドのディテー
ルと対応するサイズとオブジェクト文字枠に対する位置
を有する。囲まれたオブジェクト距離フィールドの1組
の値は、セルごとにサンプリングされる。 【効果】 サイズ、位置、上記組の値、およびセルごと
の再構築方法はメモリに記憶され、セルの再構築方法を
値に適用することによってオブジェクト距離フィールド
の再構築が可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、グラフィカルオ
ブジェクトの彫塑一般に関し、特に、距離フィールドと
して表されたグラフィカルオブジェクトの彫塑に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】サーフェイス表現 オブジェクトまたはモデルの「形状」の表現は、コンピ
ュータ支援の設計および操作、数理物理学、物理的モデ
リング、コンピュータグラフィックス等の多くの分野で
必要とされている。形状表現は、一般に、パラメトリッ
クサーフェイスモデル、暗示的(implicit)サーフェイ
ス、サンプリングされたボリュームデータの3つが一般
的である。
【0003】パラメトリックサーフェイスモデル パラメトリックサーフェイスモデルは、オブジェクトの
サーフェイスを、ポリゴン、スプラインパッチ、または
パラメトリック的に定義される細分化(subdivision)サ
ーフェイス等のプリミティブの集合として定義する。ほ
とんどのグラフィックスシステムは、パラメトリック表
現を使用している。Alyn Rockwoodが「“ソリッドモデ
ルにおける暗示的混合(blending)サーフェイスの変位方
法(The displacement method for implicit blending s
urfaces in solid models)", ACMTransactions on Grap
hics, Vol. 8, No. 4, 1989」で述べたように、「パラ
メトリックサーフェイスは、通常、描画、モザイク化(t
essellate)、細分化しやすく、境界を引きやすく、また
は、サーフェイスの‘どの部分’の知識を必要とする点
でどのオペレーションも実行しやすい。」しかしなが
ら、パラメトリックサーフェイスモデルは、組み合わ
せ、塑造または変形が困難である。さらに、パラメトリ
ックサーフェイスモデルは、オブジェクトの内面を表現
できないことからソリッドオブジェクトには使用できな
い。
【0004】暗示的サーフェイス 暗示的サーフェイスは、陰関数f(x)により表され
る。該関数は、サーフェイスを含む空間に亘って定義さ
れる。オブジェクトサーフェイスは、陰関数の同一(iso
-)サーフェイス、すなわち、f(x)=cとして表現さ
れる。Implicitサーフェイスは、オブジェクトの内面を
表現することが可能であり、オブジェクト形状同士をモ
ーフィングすることが可能であり、オブジェクトにCS
G(constructive solid geom
etry)オペレーションを施すことが可能である。ま
た、Implicitサーフェイスは、オブジェクトの内部と(v
ersus)外部を検出することも可能であるが、Bloomentha
lがIntroduction to ImplicitSurfaces, Morgan Kaufma
n Publishers, 1997で述べているように、「サーフェイ
スのパラメトリック(2D)空間からオブジェクトのジ
オメトリック(3D)空間への自然変換は、基本的に便
利であり、パラメトリックサーフェイスの普及を部分的
に支えているが、…暗示的サーフェイスのメカニズムに
匹敵するものではない。」言い換えれば、暗示的サーフ
ェイスを定義する式において、オブジェクト空間におけ
るサーフェイスに点を置きにくく、さらに、任意のいく
つかのオブジェクトの陰関数を求めることは困難となる
可能性がある。
【0005】サンプリングされたボリュームデータ サンプリングされたボリュームデータは、均一または不
均一なグリッドのサンプリングされた強度値のアレイで
オブジェクトおよびモデルを表現する。ボリュームデー
タは、通常、3D画像データまたは数値シミュレーショ
ンから生成される。Implicitサーフェイスと同様に、サ
ンプリングされたボリュームデータは、オブジェクト内
面を表現し、暗示的サーフェイスが使用される同様の多
数の方法でサンプリングされたボリュームデータを使用
し得る。しかしながら、オブジェクト表現の精度は、サ
ンプリングの解像度により制限される。サンプリングさ
れたデータは、通常、強度ベースであるため、オブジェ
クトが、サンプリングされた強度値により背景と、さら
に他のオブジェクトと区別される。これは、一般に、サ
ンプリングされた強度がオブジェクトサーフェイスで急
激に変化することで、高空間数端数をデータに導入する
ことを意味する。レンダリングされた画像においてアー
チファクトのエイリアシングおよびエッジのギザギザを
回避するためには、高速サンプリングレートが必要とさ
れる。高速サンプリングレートはメモリ要件を増大させ
るとともにレンダリング時間がかかることから、表現さ
れたサーフェイスの品質は、メモリ要件およびレンダリ
ング速度と相殺せざるを得ない。
【0006】距離フィールドおよび距離マップ スカラーフィールドは、所与の領域に亘って定義される
一価N次元関数である。距離フィールドは、オブジェク
ト“S”のサーフェイス“.S”までの「距離」を表現
する。「距離」とは、サーフェイス“.S”上のすべて
の点“q”について、D(p,S)=minabus
{‖p−q‖}により、フィールドのどメインに格納さ
れる“p”ごとに定義される。ここで、minabus
{A}は、最小絶対量を有する集合Aの符号付き要素を
求め、“‖〜‖”は、以下の特性を有する距離メトリッ
クを表す、すなわち、距離メトリックは、“.S”上の
いずれにおいてもゼロ値を有し、該メトリックは、Sの
内部と外部とで区別が可能なように符号がつけられてい
る。距離フィールドのゼロ以外の同一サーフェイスのサ
ーフェイスは、スカラーオフセットを距離フィールドに
加えることによって容易に特定される。
【0007】サンプリングされた距離フィールドは、サ
ンプリング位置の暗示的または明示的表現のいずかにし
たがう距離フィールドからサンプリングされた1組の値
である。サンプリングされた値は、距離フィールドの勾
配および/または距離フィールドの他の空間導関数等の
距離値と関連する距離計算を含んでもよい。
【0008】距離メトリックの一例は、ユークリッド距
離であり、この場合、任意の点“p”の距離フィールド
は、“p”からオブジェクトサーフェイス上の最も近い
点までの符号付きユークリッド距離となる。距離マップ
は、サンプル位置が均一グリッド上にあるサンプリング
されたユークリッド距離フィールドであると定義され
る。距離マップは、いくつかの用途に利用されてきた。
【0009】たとえば、Lengyelらは、「“ラスタ化コ
ンピュータグラフィックスハードウェアを用いたリアル
タイムロボット動き計画(Real-time robot motion plan
ningusing rasterizing computer graphics hardwar
e)", SIGGRAPH, pp. 327-335,1990」においてロボット
の経路計画の距離マップを使用した。他にも。2つのオ
ブジェクト間をモーフィングする距離マップを使用して
いる。たとえば、「“サーフェイスモデルの距離フィー
ルド操作(Distance field manipulation of surface mo
dels)", Payneら, IEEE Computer Graphics and Applic
ations, 1992年1月」を参照されたい。また、距離
マップは、Breenらが「“CSGモデルの距離ボリュー
ムへの3Dスキャン変換(3D scan conversion of CSG m
odels intodistance volumes)", IEEE Volume Visualiz
ation Symposium議事録、1998」で論じているよう
に、オフセットサーフェイスを生成するためにも使用さ
れてきた。Gibsonは、「“サンプリングされたボリュー
ムでの平滑面表現に距離マップを使用する (Using dist
ance map for smooth surface representation in samp
led volumes)", IEEE Volume Visualization Symposium
議事録、1998」において、ボリュームレンダリング
の精巧なサーフェイスを表すために距離マップを使用し
た。「“二進数セグメントデータからの距離マップの算
出(Calculatingdistance maps from binary segmented
data)", MERL Technical Report TR99-26, 1999年
4月」においてGibsonにより、二進数のサンプリングさ
れたボリュームデータから距離マップを生成する4つの
方法が比較されている。
【0010】ユークリッド距離フィールドがサーフェイ
ス上でゆっくりと変化しているため、距離マップは、サ
ンプリングされた強度値のエイリアシングの問題を被ら
ない。平滑面は、該面が低曲率を有する限り、比較的粗
雑な距離マップから精巧に再構築され得る。しかしなが
ら、距離マップは定期的にサンプルされるため、サンプ
ルされたボリュームと同一の問題の一部を被る。たとえ
ば、距離マップのサイズは、オブジェクトのボリューム
と表されるべき最も精密なディテールの組み合わせによ
り決定される。このため、精密なディテールのサーフェ
イスをいくつか有するボリュームには、ボリュームのご
く僅か一部が精密なディテールサーフェイスに占められ
ていても大きな距離マップが必要である。さらに、距離
マップは、典型的には、ボリュームレンダリング技術を
用いることでレンダリングされる。ボリュームレンダリ
ング技術は、非常に遅いことがあり、相当サイズのボリ
ュームを高品質でレンダリングするのに1コマあたり数
秒乃至数分間要することがある。
【0011】階層オブジェクト表現の空間データ構造 メモリを効率よく使用するために空間データを階層的に
編成し、レンダリングし、物理的モデリングを行う多数
の方法が周知である。空間データ構造の例が、ともに1
989年にAddison-Wesleyから出版されたSametによる
2冊の書籍「空間データ構造の設計および分析(The Des
ign and Analysis of Spatial Data Structures)」およ
び「空間データ構造の応用(Applications of Spatial D
ata Structures)」に提示されている。
【0012】オクトリにより、三次元空間を8等分サイ
ズのオクタントまたはノードに再帰的に分解してデータ
を階層編成する。領域オクトリは、ボリューム画像の均
一な領域に対応するノードにデータを分割する。画像デ
ータが二値である場合、得られたツリーは、内部ノード
と外部ノードの2種類のノードを有する。三色オクトリ
により、ノードを内部ノード、外部ノード、またはオブ
ジェクトサーフェイスと交差する境界ノードに色分けす
る。境界ノードは、最高解像度のボリュームデータに再
帰的に細分化される。オブジェクトサーフェイスは、境
界リーフノードを描画することによりレンダリングされ
る。
【0013】三色オクトリは、内部および外部領域に要
する記憶容量を縮小するため、またレンダリングおよび
衝突検出を高速化する効率のよい構造を提供するために
ボリュームデータに応用されてきた。しかしながら、均
一のグリッド上の境界ノードによりサーフェイスを表現
した結果、サンプリングされたボリュームに見られるも
のと同様の問題が生じる。レンダリングされた画像は、
サーフェイスが非常に高周波数でサンプリングされない
限り、アーチファクトのエイリアシングを受ける。サン
プリングレートは、境界ノードの解像度に対応し、サー
フェイスに存在するディテールの量よりむしろレンダリ
ングされた画像の要求される最も高い解像度により決定
される。このため、三色オクトリ表現では、比較的平坦
面であっても相当量のメモリ容量が必要となる可能性が
ある。
【0014】サンプリングされたボリュームデータをポ
リゴンモデルに変換する 最初にLorensenとClineにより、「“マーチングキュー
ブ:高解像度3Dサーフェイス構造アルゴリズム(March
ing Cubes: a high resolution 3D surface constructi
on algorithm)", Computer Graphics, 21(4)pp. 163-16
9, 1987」に記載されたマーチングキューブアルゴリズ
ムおよびその後継アルゴリズムは、一定にサンプリング
されたボリュームの同一サーフェイスに三角モデルを当
てはめる際に最も一般的に使用される方法である。同一
サーフェイスを含むセルごとに、ルックアップテーブル
により、該セルの中の同一サーフェイスに近似する三角
形の組を決定する。この方法は、トポロジカルな曖昧さ
を解決するとともに亀裂のないサーフェイスを保証する
ものであることから、直線グリッド上のサンプリングさ
れたボリュームに限定される。
【0015】Gibsonは、「“制約された弾性Surfa
ceNet:二値のセグメントデータから平滑面を生成
する(Constrained Elastic SurfaceNets: generating s
mooth surfaces from binary segmented data)"MICCAI
'98議事録, pp. 888-898, 1998」において、二値のサ
ンプリングされたボリュームを三角モデルに変換する方
法を提示した。該方法は、一定にサンプリングされたボ
リュームにおいて二値オブジェクトのサーフェイスに亘
って、被リンクノード網を張り巡らせる。ノードの位置
は、元のノードの配置により定義される制約においてS
urfaceNetの形状を平滑になるよう調整され
る。該方法は、サーフェイスをグレイスケールデータに
当てはめることができない。
【0016】 点の雲をパラメトリックサーフェイスに変換する Hoppeらは、「“非編成点からのサーフェイス再構築(Su
rface reconstruction from unorganized points)", SI
GGRAPH '92会報, pp.72-78, 1992」および「“区分的な
平滑サーフェイス再構築(Piecewise smooth surface re
construction)",SIGGRAPH '94会報, pp.295-302, 199
4」において、非編成点の集合を三角モデルに変換し、
次いで細分化サーフェイスを出力された三角モデルに当
てはめる方法を記載している。該方法は、点の雲から距
離マップを生成し、次にマーチングキューブを用いて三
角モデルを生成する。本方法は、距離マップの解像度に
よって、さらに非編成点から推測し得る距離マップの精
度によって制限される。
【0017】暗示的サーフェイスを三角形に変換する Bloomenthalは、「“暗示的サーフェイスのポリゴン化
(Polygonization of implicit surfaces)", Technical
Report, Xerox Parc, EDL-88-4, 1988年12月」に
おいて、単一の陰関数として表現されるサーフェイスを
三角形に変換する方法を開示している。中間的一時デー
タ構造において、サーフェイスを交際するセルの頂点に
おいて該関数が評価される。中間表現は、陰関数により
表現される所望の同一サーフェイスにある12個のセル
エッジの点を一緒にすることによりポリゴン化される。
彼は、「サーフェイスを交差し、サーフェイスディテー
ルと比較して小さい初期シードセル」から開始するセル
を伝播することによりサーフェイスを追跡している。あ
るいは、彼は、「サーフェイスを交差するこれらの立方
体を細分化する」ことのみによりサーフェイスに収束し
ている。一時データ構造をレンダリングし、編集するこ
とについては記載していない。
【0018】距離マップをレンダリングする 「“サンプリングされたボリュームでの平滑面表現に距
離マップを使用する (Using distance map for smooth
surface representation in sampled volumes)",IEEE V
olume Visualization Symposium議事録、1998」に
おいてGibsonが記載するように、距離マップは、パラメ
トリックモデルに変換せずに直接レンダリングできる。
しかしながら、使用されるボリュームレンダリングアプ
ローチは、相当量のボリュームでは非常に遅い。
【0019】 パラメトリックサーフェイスのためのサーフェイス編集 パラメトリックサーフェイスの編集は、骨の折れる問題
である。光学設計において最も一般的に使用されるパラ
メトリックサーフェイスは、サーフェイス編集がトリミ
ングと呼ばれるプロセスにより実行される、非均一な有
理B―スプライン(NURB:non−uniform
rational B−spline)サーフェイス
である。しかしながら、「“キャラクタアニメーション
における細分化サーフェイス(Subdivision surfaces in
character animation)", SIGGRAPH'98会報, pp.85-94,
1998」においてDeRoseらが述べるように、個のプロセ
スは、「高価であり、数値誤差が生じやすい。」
【0020】他の種類のパラメトリックサーフェイスを
編集する多数の方法が提示されてきたが、一般に、これ
らは複雑であり、直感的ではないため、編集されたサー
フェイスの品質を調節することが困難である。たとえ
ば、Naylorは、「“SCULPT:対話的ソリッドモデ
リングツール(SCULPT: interactive solid modeling to
ol)", Graphics Interface '90会報, pp.138-148, 199
0」において、ソリッドオブジェクトおよびツールを二
値空間区分(BSP:binary spacedpa
rtitioned)ツリーとして表現している。彼
は、ツリーをオブジェクトBSPツリーの中に配置して
オブジェクトツリーを編集することにより、ツールとオ
ブジェクト間に結合(union)、相違および交差オペレー
ションを実行している。彼は、比較的単純なオブジェク
トであってもそのソリッドモデルを塑造することがいか
に困難であるかを示している。提示されている彫塑され
たオブジェクトの例では、彫塑領域の周りのエッジは低
解像度であり、きめが粗くなっている。
【0021】KhodakovskuyとSchroderは、「“細分化サ
ーフェイスのための微細レベルフィーチャ編集(Fine le
vel feature editing for subdivision surfaces)", So
lidModeling and Application会報, pp. 203-211, 199
9」において、細分化サーフェイスを彫塑する方法を提
示した。ここでも、彼らのアプローチは、比較的単純な
オブジェクトモデルに比較的単純な編集オペレーション
を施す場合でもかなり複雑である。この方法を用いて自
由形式の彫塑を行うとは想像がつかない。
【0022】最近、RavivとElberは、任意に配向された
1組の立方体パッチに亘って定義されたスカラー均一三
変量B−スプラインの集合としてオブジェクトを表現す
る方法を示した。B−スプラインは、多数の制御係数
(典型的には、215)により制御され、これらの係数
を変更することによってオブジェクト形状が編集され
る。該方法では、過度のメモリおよび計算回数がなけれ
ば隅、小孔等の精巧なディテールの編集を行うことがで
きない。論文において提示された結果は、サーフェイス
ディテールが乏しいことを示し、報告された編集および
レンダリング時間は非常に遅かった。
【0023】 サンプリングされたボリュームデータを彫塑する ボリューメトリックデータを彫塑するいくつかのシステ
ムが開発されている。これらのシステムは、密度1がオ
ブジェクト内面に対応し、密度ゼロがオブジェクト外面
に対応する密度マップとしてオブジェクトを表現してい
る。これらのシステムは、通常、核オブジェクトの周り
に境界領域を有し、密度がゼロから1に変化することで
レンダリング中のアーチファクトのエイリアシングを回
避している。これらのシステムはいずれも、変形可能で
ないボリュームオブジェクトから素材を加減するボリュ
ーム編集において、一定にサンプリングされたボリュー
ムを使用している。さらに、Barentzenは、密度マップ
を格納し、かつレンダリングする際に三色オクトリを使
用することを論じている。詳細については、「Galyean
とHughesの“彫塑:対話的ボリューメトリックモデリン
グ技法(Sculpting: aninteractive volumetric modelin
g technique)"SIGGRAPH '91会報」「WangとKaufmanの
“ボリューム彫塑(Volume sculpting)"1995 Symposium
on Interactive 3D Graphics議事録」「AvilaとSobiera
jskiの“ボリューム視覚化のための触覚的対話方法(A h
aptic interaction method for volume visualizatio
n)"IEEE Volume Visualization '96会報」および「Baer
entzenの“オクトリベースのボリューム彫塑(Octree-ba
sed volume sculpting)"Late-breaking Hot Topics, IE
EE Visualization '98会報」を参照されたい。
【0024】これらのシステムには、いくつかの制限が
ある。第一に、フィルタリングされた境界領域を使用す
ることで、エイリアシングを減少させるが、平滑化さ
れ、隅およびエッジが丸くなる。平滑化は、データに使
用されるフィルタの結果であり、低域フィルタの代わり
に距離マップを使用することにより減退される可能性が
ある。第二に、オブジェクトは均一グリッドに格納され
るため、オブジェクトサーフェイスの解像度は、グリッ
ド解像度により制限される。このため、密度マップに
は、ボリュームのごく僅か一部が精密なディテールサー
フェイスに占められていても、精密なディテールが存在
する場合には大きなボリュームが必要である。第三に、
ボリュームサイズが大きいことから、密度アップのレン
ダリングは遅い。Barentzenの提案したオクトリベース
の密度マップは、これらの問題を軽減するが、三色オク
トリの問題があてはまる。さらに、編集は、予め定めら
れた最も高解像度のオクトリにより制限される。
【0025】Schroederらは、米国特許第5,542,
036号「掃引されたボリュームおよび掃引されたサー
フェイスの暗示的モデリング(Implicit modeling of sw
eptvolumes and swept surfaces)」において、掃引され
たボリュームのコンピュータモデルを計算する方法を記
載している。合成距離マップは、オブジェクトが空間を
通して掃引される超過時間にオブジェクトまでの最小距
離をサンプル点ごとに割り当てることにより計算され
る。掃引されたボリュームのサーフェイスは、Lorensen
とClineのマーチングキューブアルゴリズムにより三角
形に変換される。距離マップは、固定解像度であり、一
定にサンプリングされるため、距離マップの問題があて
はまる。
【0026】Colburnは、米国特許第4,791,58
3号「コンボリューション積分を用いてコンピュータモ
デル化されたソリッドオブジェクトをグローバルに混合
(blend)する方法(Method for global blending of comp
uter modeled solid objectsusing a convolution inte
gral)」において、ボリュームデータの編集方法と類似
点をいくつか有するソリッドモデルのエッジおよび隅に
突条および丸みを形成する方法を提示している。該方法
では、ソリッドオブジェクトは、オクトリで表現され、
各境界セルには、該オブジェクトが占めるそのボリュー
ムのパーセントにより決定される値が割り当てられる。
丸みは、元のオブジェクトサーフェイスと直角の光線に
沿った各点においてセル値のコンボリューションを球体
ガウスフィルタで評価することにより達成される。丸み
のあるサーフェイスは、コンボリューションを一定の同
一値に評価する各光線上の点を通して再構築される。該
方法は、特に、ソリッドモデルのエッジおよび隅の丸み
および突条を追加したことに制限される。さらに、オブ
ジェクト表現の解像度は、境界セルのサイズにより制限
されるため、再構築されたサーフェイスの精度が制限さ
れる。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】従来技術の問題の概要 上述した3つの一般的なサーフェイス表現のそれぞれに
は限界がある。パラメトリックサーフェイスモデルは、
内面を表現せず、内部と(vs)外部を検出する容易な手段
を提供する。Implicitサーフェイスには、サーフェイス
の表現から3D空間の点への自然な変換がないため、パ
ラメトリックサーフェイスに比べてレンダリングしづら
い。サンプリングされたボリュームデータは、アーチフ
ァクトを受けやすいため、サーフェイスを精巧に表現す
るためには高周波数でサンプリングしなければならな
い。これらの高速サンプリングレートでは。大量のメモ
リ容量および長時間のレンダリング時間を要する。
【0028】距離マップは、サンプリングされたボリュ
ームにおけるアーチファクトのエイリアシングを低減し
得るが、距離マップは、均一グリッド上でサンプリング
されるため、メモリ要件と、表現可能な最も微細なディ
テールとの相殺が依然として必要である。さらに、距離
マップのボリュームレンダリングは、遅く、リアルタイ
ムの対話性を制限する。レンダリングレートを向上し、
オブジェクト内面および外面に必要な記憶容量を減少す
るために、三色オクトリを距離マップとともに使用して
もよい。
【0029】その解像度を局部サーフェイスディテール
に合わせることが可能な境界リーフノードを許容するこ
とにより、さらに記憶容量を減少することは望ましい。
たとえば、オブジェクト全体のサーフェイスを過度に高
解像度で表現する必要なく、大きな比較的平滑なオブジ
ェクトの精密な局面を表現することが可能であれば望ま
しい。したがって、境界リーフノードの解像度をサーフ
ェイスの局部ディテールに適合するように、ディテール
指向のサンプリングされた距離フィールドを表現する必
要がある。
【0030】上述したように、ボリューメトリック表現
は、グラフィカルオブジェクトを編集および彫塑するの
によく適している。しかしながら、既存の密度マップ方
法は、エッジおよび隅の過度な平滑化、さらにデータ記
憶およびレンダリング要件から、問題がある。さらに、
サンプリングされたデータの解像度は予め定められてい
るため、編集中に達成可能なディテールは編集開始以前
に制限される。
【0031】このため、グラフィカルオブジェクトを彫
塑するディテール指向型ボリューム表現の必要がある。
該表現は、編集中に先鋭の隅を形成または除去しても表
現を解像度要件に局部的に適応することができるように
柔軟性がなくてはならない。オブジェクト表現と同様
に、上記構成により表現されたオブジェクトを編集し、
これと対話し、さらにレンダリングする技法が要求され
る。さらに、新たな表現と標準的な表現とを相互に変換
する方法が要求される。
【0032】
【課題を解決するための手段】モデルとして表現される
オブジェクトを彫塑する方法が提供される。階層距離フ
ィールドは、生成パラメータにしたがって該モデルから
生成される。前記階層距離フィールドは、編集パラメー
タにしたがって編集され、階層距離フィールドは、編集
中にレンダリングされる。
【0033】前記階層距離フィールドを生成するため
に、オブジェクト距離フィールドは、オブジェクト文字
枠で囲まれる。囲まれた該オブジェクト距離フィールド
は、複数のセルに分割される。各セルは、前記オブジェ
クト距離フィールドのディテールと対応するサイズとオ
ブジェクト文字枠に対する位置を有する。
【0034】囲まれたオブジェクト距離フィールドの1
組の値は、セルごとにサンプリングされる。前記セルに
より囲まれた距離フィールドの部分を再構築する方法
は、セルごとに特定される。該サイズ、位置、上記組の
値、およびセルごとの再構築方法はメモリに記憶され、
前記セルの再構築方法を値に適用することによってオブ
ジェクト距離フィールドの再構築が可能になる。
【0035】一実施態様において、本発明は、距離フィ
ールドが任意の精度をもって表されることを可能としな
がら、メモリーの使用に関して効率的なサンプルされた
距離フィールドの適応するデータ構造表現を提供する。
【0036】特に、階層データ構造は、彫塑によって導
入されるオブジェクトのディテールに動的に適応する。
追加のディテールが導入されたセルはさらに分割、ディ
テールが削除されたセルは結合される。
【0037】
【発明の実施の形態】実施の形態1. 階層距離フィールドへの序論 本発明は、ディテール指向型階層距離フィールド(HD
F)を提供する。以下において、これらの距離フィール
ドをメモリに記憶するために使用されるデータ構造をま
ず説明する。次に、データ構造に適用され得る基本動作
を記載し、次いでデータ構造を生成し、変換し、レンダ
リングし、編集する詳細および方法を説明する。最後
に、ディテール指向型階層距離フィールドにより彫塑お
よび色管理を行うアプリケーションを具体的に挙げる。
【0038】図1は、オブジェクト101と関連づけら
れた距離フィールドの部分を囲む文字枠100を示す。
2Dでは、文字枠100は、原点103および軸104
と105により囲まれる何らかの領域座標空間にある。
文字枠が囲む空間は、領域座標空間の座標の意味で定義
される。文字枠のサイズおよび位置は、その頂点109
により特定される。
【0039】本例において、空間は二次元であり、オブ
ジェクトはグラフィカル要素(三角形)である。本発明
がさらに高次元を有する空間および他のタイプのオブジ
ェクトまたはモデル、たとえば、カラーモデルに拡大し
得ることが理解されるはずである。オブジェクトサーフ
ェイスは、オブジェクトの境界として定義される。二次
元空間では、境界は、オブジェクトの外側エッジであ
る。三次元以上の高次元空間では、境界は、オブジェク
トの三次元以上の高次元サーフェイスである。
【0040】オブジェクト101と関連づけられた印を
付した距離フィールドは、空間107における任意の点
からオブジェクト101のサーフェイス上の最も近接す
る点108間での距離106を表す。距離フィールドの
印は、オブジェクトサーフェイスの内側と外側の点を区
別する。たとえば、正の距離は、サーフェイスの内側の
点と関連づけられ、負の距離は、サーフェイスの外側の
点と関連づけられ、距離ゼロは、サーフェイス上にある
点と関連づけられる。
【0041】コンピュータ上で距離フィールドを表すた
めに、距離フィールドは、文字枠100内の代表的な位
置においてサンプリングされ得る。1つのアプローチ
は、距離フィールドを囲む文字枠をセルに分割し、セル
の頂点で距離フィールドをサンプリングすることであ
る。文字枠が一定の配列の直線状セルに分割される場
合、記憶される距離値は、距離マップを表す。しかしな
がら、セルは、直方体、球体、または任意の多面体を含
むいずれの形状としてもよく、またセルは必ずしも文字
枠に完全居住していなくてもよいことが理解されるはず
である。
【0042】任意の精度で距離フィールドを表現させつ
つ、メモリ使用の観点から効率的であるサンプリングさ
れた距離フィールドのデータ構造表現を提供することを
も特的とする。より詳細には、本明細書中で説明される
階層距離フィールド(HDF)において、距離フィール
ドは、所定の精度で再構築できるような十分に高解像度
でサンプリングされ、サンプリングは、距離フィールド
がよりディテールを有する領域ではより高速のサンプリ
ングレートを使用し、距離フィールドが平滑に変化する
領域ではより低速のサンプリングレートを使用するよう
にディテール指向である。
【0043】したがって、図2に示すように、オブジェ
クト101を表す距離フィールドを囲む文字枠100
は、文字枠に対して各種のサイズおよび位置を有するセ
ル201〜202に分割されている。大きなセル201
は、距離フィールドディテールが比較的ゆっくりと変換
する場合に使用され、小さいセル202は、距離フィー
ルドがよりディテールを有し。かつ高解像度が望まれる
オブジェクトのコーナー付近で使用される。
【0044】距離フィールドを分割するセルは、メモリ
記憶およびアクセスをより効率よくするために空間デー
タ構造に編成され得る。たとえば、図3に示すように、
セルは、2D距離フィールドの4ツリー、3D距離フィ
ールドのオクトリ等のツリー300としてメモリに配列
される。後述するように、被リンクリスト等の他のデー
タ構造を使用して、HDFのセルを記憶してもよい。
【0045】ツリー300は、図1の文字枠(セル)1
00を表す単一のトップレベルルートセル301を含
む。ルートノードを除くすべてのセルには親セルがあ
り、各セルは、葉セル(たとえば、303)であるか、
あるいは4(または8)つの子セルを有する(たとえ
ば、セル302は、親セル301と子セル304を有す
る)。図示のように、ある特定のセルは、外部セル31
1、内部セル312またはサーフェイスセル313とし
てラベル付けされてもよい。図中、塗りつぶされていな
いセルは外部セルを示し、黒く塗りつぶされたセルは内
部セルを示し、線の入ったセルはサーフェイスセルを示
す。外部セルは、図1のオブジェクト101の完全に外
側にあるセルを表す。内部セルは、全体的にオブジェク
トの内側にあるセルを表す。サーフェイスセル313
は、距離フィールドがゼロの値を含む場合にオブジェク
トサーフェイスの一部を含む。
【0046】本発明によれば、各セルには、セルと関連
づけられたサンプリングされた少数の距離値からセル内
の距離フィールドの部分を再構築する方法が関連づけら
れる。再構築された距離フィールドは、オブジェクトサ
ーフェイス、オブジェクトサーフェイスまでの距離、オ
ブジェクトサーフェイスの方向および距離フィールドと
関連づけられたオブジェクトに関する他の特性を再構築
するために使用可能である。
【0047】図2および図3の図は、2つの重要な分野
において従来技術と異なる。
【0048】まず、空間データ構造における従来技術
は、距離フィールド値を記憶しない。代わりに、既知の
三色ツリーは、どのノードがサーフェイスノードである
か、そしてどのノードが内部または外部ノードであるか
を示すにすぎない。サーフェイスは、サーフェイスノー
ドに対応する画素を単に描画することによってレンダリ
ングされる。この結果、画像の解像度は、ツリーが派生
されたグリッドの解像度と単に同じである。本発明に係
る階層距離フィールドにより、各セル内の連続距離フィ
ールドを、セルの距離値および再構築方法から再構築し
得る。サーフェイスをレンダリングまたは処理する際、
これは、サーフェイスセルの解像度が比較的低くてもサ
ーフェイスの再構築をより精度よくおこなうことができ
る。
【0049】第二に、各セルのサイズはディテール指向
である。すべてのセルの解像度が同一である既知の距離
マップと異なり、または、サーフェイスノードがすべて
ツリーの最高解像度レベルにある既知の三色ツリーと異
なり、階層距離フィールドにおけるサーフェイスセルの
サイズは、セルが囲む距離フィールドのディテールによ
り決定される。低解像度(大きい)セルは、平滑面の付
近の平滑に変化するフィールドを表すために使用され、
高解像度(小さい)セルは、コーナー、高曲率面または
高空間周波数成分を有する距離フィールドの部分等のサ
ーフェイスディテールの付近の距離フィールドを表すた
めに使用可能である。子の本発明音口調は、従来の距離
マップに亘ってメモり記憶およびアクセス要件を大幅に
低減する。
【0050】階層距離フィールドデータ構造 図4は、階層距離フィールド(HDF)400を示す。
HDF400は、HDFヘッダ500とセルデータ60
0を含む。上述したように、セルは、HDFのドメイン
の境界を画定された連結領域である。一例として、一定
の直交グリッドは、HDFのドメインを、各セルが距離
フィールドのディテールに対応するサイズと文字枠に対
する位置を有する1組の矩形セルに分割し得る。
【0051】HDFヘッダ 図5に示すように、HDFヘッダ500は、HDFの文
字枠100を囲む文字枠仕様510と、距離メトリック
識別子520と、再構築方法識別子530と、セル形状
識別子540と、空間編成情報550と、セルデータ6
00へのポインタ560と、を含むことができる。
【0052】距離メトリック識別子520により特定さ
れる距離メトリックは、以下521、すなわち、ユーク
リッド距離、平方ユークリッド、マンハッタン距離、チ
ェスボード距離または上記の距離フィールドについて上
述された特性を有する任意の単一値N次関数、の1つと
し得る。
【0053】再構築方法識別子530により特定される
再構築方法は、以下531、すなわち、一次、双一次、
三線、二次、四次、八次(triquadratic)、三次、二立方
(bicubic)、三立方(tricubic)、またはサンプリングさ
れた距離フィールドからサンプル値の重み付け和等の任
意の再構築フィルタ、の1つとし得る。
【0054】セル形状識別子540により特定されるセ
ル形状は、以下541、すなわち、可能な形状をほんの
いくつか挙げると、N次直方体、四面体、六面体、N次
多面体、または球体、の1つとし得る。
【0055】空間変性情報550は、HDFを表すため
に使用される空間分割、分割を表すために使用される階
層構造およびHDFの位置を画定する。空間変性の例5
51として、スパース固定グリッド4ツリーまたはオク
トリ、スパース固定グリッドウェーブレット構造4ツリ
ーまたはオクトリ、被リンクセルリストまたは連続セル
リストがある。
【0056】HDFセルデータ560へのポインタは、
スパース固定グリッドツリー300のルートセル301
へのポインタとし得る。各種フィールドの好ましい形式
には、アスタリスク「*」のマークをつけた。
【0057】ツリーセルデータ 図6に示すように、セルデータ600は、セルと関連づ
けられたM個のサンプル点P1,P2...PMのサン
プリングされた値601〜606を含み得る。各サンプ
ル点のサンプル値は、距離フィールドベクトル610、
外観パラメータ620、計算パラメータ630等の属性
を含み得る。さらに、セルデータ600は、セルの子セ
ルへのポインタ、セルの親セルへのポインタ等のツリー
300のポインタ640を含み得る。他のセルデータと
しては、セルタイプ識別子650、階層におけるセルの
レベル、セルのサーフェイス表現誤差等のアプリケーシ
ョン特化セルデータ661へのポインタ660が挙げら
れる。
【0058】距離フィールドベクトル610は、距離フ
ィールドの値、距離フィールドの勾配および距離フィー
ルドの他の一部導関数611を含み得る。外観パラメー
タ620は、所与のサンプル点における色、輝度、透明
度、テクスチャ座標等の値621を含み得る。計算パラ
メータ630は、質量、位置、方位、角速度、質量、弾
性またはヤング率のような物理的特性等物理的モデリン
グ中に使用される値631を含み得る。物理的モデリン
グは、剛体力学および動的変形を含み得る。
【0059】セルタイプ識別子650により特定される
セルタイプは、以下651、すなわち、内部(全体的に
オブジェクト101のサーフェイスの内部にあるセ
ル)、外部(全体的にオブジェクト101のサーフェイ
スの外部にあるセル)およびサーフェイス(オブジェク
ト101のサーフェイスにより交差されるセル)、の1
つとし得る。
【0060】ウェーブレットツリー ウェーブレットスパース固定グリッドツリーは、HDF
の位置を囲む文字枠100と、ルートノードへのポイン
タと、ウェーブレット基識別子と、を含み得る。ウェー
ブレット基識別子により特定されるウェーブレット基
は、以下、すなわち、Haar基、Daubechies基または他の
いずれの任意のウェーブレット基関数、の1つとし得
る。このタイプのツリーのセルベースは、距離フィール
ドベクトル610がウェーブレット距離ディテール係数
で表される以外は図6に示すものと同一である。
【0061】被リンクリスト あるいは、HDFデータ構造は、被リンクリストとして
編成され得る。この場合、該構造は、HDFの位置を囲
む文字枠100と、被リンクリストへのポインタと、を
含む。また、この表現では、セルデータ600のポイン
タ640は、リストの次のセルとリストの前のセルを含
み得る。
【0062】データ構造拡張 好ましいデータ構造への拡張として、HDFは、再構築
方法識別子530を格納し得る。該識別子は、セルごと
に特定され得る。セルが再構築方法識別子も特定する場
合、セルの方法は、HDFヘッダ500において特定さ
れる方法530に優先する。このセルごとの再構築方法
識別子は、そのセル内の距離フィールドにより表される
サーフェイスディテールに特に当てはまる再構築方法を
特定し得る。たとえば、サーフェイス近傍で使用される
再構築方法は、かなり歪曲されたサーフェイスまたはコ
ーナーの近くで使用される方法と異なる。再構築方法
は、先鋭なコーナー、丸みを帯びたコーナーまたはスパ
イク等のセル内の特徴をサーフェイスに形成する、ある
いは、サーフェイス上の隆起、亀裂、溝、リッジ等の特
定の外観を生成するために特殊化される。
【0063】メモリレイアウト 図7は、文字枠100内のHDFの空間区分とメモリに
記憶されたデータ構造710の間の関係を示す。HDF
は、頂点a,b,cおよびdを有するセル700を含
む。さらに、セルは、ディテール指向の子セルe,f,
gおよびhに分割される。データ構造710は、セルタ
イプ識別子711と、サンプル点a,b,cおよびdに
おけるサンプリングされた距離値712と、子セルe,
f,gおよびhへのポインタ713を含む。
【0064】図8は、ルートセル301およびそのセル
データ600を有する4ツリー形式のHDFの可能なメ
モリレイアウト800と、それぞれセルデータを有する
子セルを示す。801で表されるボックスは、メモリア
ドレスを表す。図8において、サブツリー803の黒く
塗りつぶされたセル802は、メモリセルデータ構造と
図3のHDFの関係を示す。
【0065】図9は、被リンクリスト形式910でのH
DFの可能なメモリレイアウト900を示す。901で
表されるボックスは、メモリアドレスを表す。
【0066】基本的方法 本項および図10は、本発明に係る階層距離フィールド
上で実行され得る基本的方法を説明する。以下の表記を
使用する。各方法について、太字の語は、方法1010
の名称であり、方法の主題を括弧1020で示し、本方
法により戻されるデータタイプが1030である。
「*」で表す方法は、列挙された変数へのポインタであ
る。データタイプには以下がある。 Point −領域座標系における(たとえば、x,y,z)位置、 Vector −(たとえば、3D)ベクトル、 Boolean −TRUEまたはFALSE値、 HDF −階層距離フィールドデータ構造、そして Cell −上述したようなHDFデータ構造のセル。 Float −浮動小数点値、 Integer −整数値、 BitVector −1ビットon/off状態変数のベクトル、 Matrix −浮動小数点値の(たとえば、4×4)マトリクス、 ObjDistAndParamFunction −オブジェクトサーフェイスまでの最短距離、そのオブジ ェクトの外観および計算パラメータを主点で算出する関数。
【0067】 クエリおよびHDFにおける点の配置方法(1001) PointInHDF 点pがHDFの文字枠にあるとき、ブーリアンTRUE
を、そうでなければFALSEを戻す。
【0068】PointInHDFCell HDF階層からセルの暗示的空間範囲、あるいは、HD
F階層から計算された空間範囲を使用して、ルートセル
からpを含む葉セルにHDFツリーをトラバースし、p
を含むHDF葉セルを戻す。
【0069】PointInHDFCellAtSom
eFixedLevel 所与のレベルであって、セルが子を有しない場合に低解
像度レベルであるpを含むHDFセルを戻す。ツリーを
ルートセルからpを含む葉セルにトラバースし、所与の
レベルに対するセルレベルをチェックする。葉セルの最
初の直面したものとセルを所与のレベルで戻す。
【0070】PointInHDFCellAtFix
edErrorToleranceそのサーフェイス表
現661が所与の許容誤差より小さいpを含むHDFセ
ルを戻す。ツリーをルートセルからpを含む葉セルにト
ラバースし、所与の許容誤差に対するセルレベルをチェ
ックする。そのサーフェイス表現誤差が所与の許容誤差
より小さい第1のセルを戻す。
【0071】HDFセルのコンテントを変更する方法 HDFのセルのコンテントを変更するために、上述のク
エリ方法で点pを含むセルを決定した後、図5および図
6に示すセルの要素の任意のものに新たなコンテントを
直接割り当てることができる。
【0072】距離およびパラメータを再構築して補間す
る方法(1002) DistanceToSurfaceInSurfac
eCell HDFまたはセルの再構築方法を使用して、所与のサー
フェイスセルにおける点pで距離フィールド値を計算す
る。
【0073】DistanceToSurfaceIn
NonSurfaceCell 所与の許容誤差に対して、非サーフェイスセルにおける
サーフェイス表現誤差をチェックする。サーフェイス表
現誤差が所与の許容誤差より小さい場合、Distan
ceToSurfaceInSurfaceCellを
使用して距離フィールド値を計算する。サーフェイス表
現誤差が所与の許容誤差より大きい場合、Locate
ClosestPoint−OnSurface方法
(以下)を用いて最も近接する点を求め、pからその点
までの距離を計算する。
【0074】PointInsideOject セルがサーフェイスセルである場合、Distance
ToSurfaceInSurfaceCellを使用
してpにおける距離値を計算する。計算された距離の印
を内側/外側テストとして使用する。セルが非サーフェ
イスセルである場合、セルタイプ(内部または外部)を
使用して、pがサーフェイスの内側であるか外側である
かを決定する。pがオブジェクトの内側であればTRU
Eを、そうでなければFALSEを戻す。
【0075】ReconstructAppearan
ceParams HDFまたはセルの再構築方法を使用して、所与のセル
内のpにおいて外観パラメータを再構築する。
【0076】ReconstructComputat
ionalParams HDFまたはセルの再構築方法を使用して、所与のセル
内のpにおいて計算パラメータを再構築する。
【0077】ComputeHDFGradient HDFまたはセルの再構築方法を使用して、pにおいて
距離フィールドの勾配を再構築する。たとえば、三線再
構築方法および中心差勾配フィルタを使用して、コーナ
ー頂点(0,0,0)と(1,1,1)とで画定される
文字枠を有する直方体セル内の(x,y,z)点におけ
る勾配(dx,dy,dz)を、8つのコーナー頂点か
らのサンプリングされた距離値から以下のように計算し
得る。 dx=(d100−d000)(1−y)(1−z)+(d110−d
010)y(1−z)+(d111−d011)yz+(d101−d001)
(1−y)z dy=(d010−d000)(1−x)(1−z)+(d110−d
100)x(1−z)+(d111−d101)xz+(d011−d001)
(1−x)z dz=(d001−d000)(1−x)(1−y)+(d101−d
100)x(1−y)+(d111−d110)xy+(d011−d010)
(1−x)y 式中、dijkは、頂点(i,j,k)におけるサンプリ
ングされた距離である。
【0078】ComputeHDFPartialDe
rivatives HDFまたはセルの再構築方法を使用して、bitVe
ctor“whichpartials”により特定さ
れた距離フィールドの一部導関数を計算する。「whi
chpartial」BitVectorにおける各ビ
ットが、関連する位置武道関するを計算するかどうかを
特定するように、すべての可能なまたは所望の一部導関
数および/または混在型一部導関数計算が列挙される。
【0079】オブジェクトサーフェイス上の最も近接す
る点を求める方法(1003) LocateClosestPointOnSurfa
ce 本方法は、距離フィールドの距離値および勾配を使用し
て、最も近接のサーフェイス点を探索する。該方法は、
最も近接のサーフェイス点の位置を戻す。1つのアプロ
ーチにおいて、勾配の方向の点pから投光して光線がサ
ーフェイスを交差する位置を決定する。このアプローチ
は、pを含むセルにおけるサーフェイス表現誤差が十分
小さい場合によく機能する。子のアプローチが位置許容
誤差epsPositionErrorを満足しない場
合、代替のアプローチにより、所与のサーフェイス−光
線交差点を制約された最適アルゴリズムにおける開始点
として使用する。この最適方法は、pと候補位置qの間
の距離を最小化する。ここで、qは、サーフェイス上に
あると制約される。制約された最適アプローチの必要を
なくすために、HDFは、サーフェイス表現誤差が、本
方法により照会される可能性のあるすべてのセル、たと
えば、外部およびサーフェイスセルについて十分に小さ
くなるように生成される。
【0080】 HDFの分割、結合および切り捨て方法(1004) PointBasedPartitionPredic
ate 「ObjDistAndParamFunction」
を入力とすることで、テスト点における距離およびパラ
メータ値の集合{D1}を計算する。HDFまたはセル
の再構築方法およびセルのデータを使用して、テスト点
における距離およびパラメータ値の集合{D2}を計算
する。集合{D1}と{D2}の差がすべて許容誤差e
psDistおよびepsParamsより小さい場
合、セルを分割する必要がないことを示すTRUEを戻
す。
【0081】CellBasedPartitionP
redicate 予測点の集合および有効点の集合をセルのサンプル点か
ら選択する。予測点および有効点の結合体は、セルのサ
ンプル点すべてであり、これらの点の2つの集合の交差
はNULL集合となるはずである。セルの再構築方法よ
り低次の再構築方法Rを選択する。予測点に適用される
方法Rを使用して有効点の位置における距離およびパラ
メータ値の集合{D}を計算する。集合{D}と祐子有
頂天における実際の距離およびパラメータ値の差が、す
べて許容誤差epsDistおよびepsParams
より小さい場合、セルを分割する必要がないことを示す
TRUEを戻す。
【0082】GradientBasedPartit
ionPredicate 「ObjDistAndParamFunction」
を入力とすることで、テスト点における距離フィールド
の勾配の集合{G1}を計算する。HDFまたはセルの
ComputeHDFGradient方法およびセル
のデータを使用して、テスト点における距離フィールド
の勾配の集合{G2}を計算する。
【0083】集合{G1}と{G2}の差がすべて許容
誤差epsGradientより小さい場合、セルを分
割する必要がないことを示すTRUEを戻す。
【0084】FeatureBasedPartion
Predicate セルのサイズを計算する。このサイズをそのセル内の距
離フィールドの最小特徴のサイズと比較する。セルがセ
ルのサイズより小さい特徴を含まなければ、セルを分割
する必要がないことを示すTRUEを戻す。
【0085】PartionCell 親セルの子を生成して初期化し、そのポインタを親セル
に追加する・
【0086】CombinePredicate 親セルのすべての子が内部セルであり、サーフェイス表
現誤差および親セルのパラメータ値における予測された
再構築誤差が許容誤差epsDistおよびepsPa
ramsより小さい場合、親セルタイプを内部に設定
し、TRUEを戻す。そうでなく、親セルのすべての子
が外部セルであり、サーフェイス表現誤差および親セル
のパラメータ値における予測された再構築誤差が許容誤
差epsDistおよびepsParamsより小さい
場合、親セルタイプを外部に設定し、TRUEを戻す。
そうでなく、親セルの子の一部が内部であり、一部が外
部であり、サーフェイス表現誤差および親セルのパラメ
ータ値における予測された再構築誤差が許容誤差eps
DistおよびepsParamsより小さい場合、親
セルタイプをサーフェイスに設定し、TRUEを戻す。
【0087】CombineCell 親セルをその子セルからのいずれの必要なデータにより
変形し、親セルの子セルを削除する。
【0088】 BuildLevelOfDetailHDF 所与のHDFの切り捨て部分を戻す。HDFの切り捨て
部分において、所与の許容誤差を満足する誤差セルの下
部にあるツリーの枝を切り捨てる。
【0089】BuildLevelOfDetailS
urfaceCellList 所与の許容誤差にしたがって切り捨てられたHDFから
葉ノードセルのリストを戻す。
【0090】BuildMaxLevelHDF 所与の最大レベルより解像度が大きいツリーの枝を切り
捨てた場合、所与のHDFの切り捨て部分を戻す。
【0091】BuildMaxLevelSurfac
eCellList 所与の最大レベルで切り捨てられたHDFから葉ノード
セルのリストを戻す。
【0092】 BuildViewDependentHDF 本方法は、ビュー依存の許容誤差を満足するために切り
捨てられたHDFを戻す。各セルの許容値は異なり、セ
ルがビューワ、遠近法における突出(perspective proj
ection)等からどれほど離れているかによって異なる。
HDFをトップダウンでトラバースしながら、各セルに
ついて、viewingパラメータ、たとえば、eyePos
itionおよびObjToSampleSpaceT
ransform、およびセルのサーフェイス表現誤差
および外観パラメータにおける予測された再構築誤差を
使用して最大サンプル空間誤差、最大法線誤差、および
外観パラメータの最大誤差を計算する。セルの下部のH
DFツリーの枝は、これらの予測された最大誤差が対応
する許容誤差、たとえば、epssampleSpac
eError;epsNormalおよびepsPar
amsより小さい場合、切り捨てられる。
【0093】レンダリング方法(1005) IsSurfaceCellBackFacing サーフェイスセルのサンプル点におけるサンプリングさ
れた距離値および再構築方法を使用して、サーフェイス
セル内のサーフェイスがすべて光線方向から離れるよう
に対向するかを決定する。本方法は、サーフェイスセル
内のサーフェイスがすべて光線方向から離れるように対
向する場合にTRUEを戻す。この情報は、後面間引き
(culling)に使用され、レンダリング負荷を低減する。
たとえば、セルのサーフェイスが、サンプリングされた
距離値、再構築方法およびセルのサーフェイス表現誤差
の何らかの組み合わせにより決定されるように十分に平
面であれば、セルのサーフェイスがバックフェースして
いるかどうかを、セルの中心の勾配と光線方向のドット
積を計算することにより決定し得る。セルのサーフェイ
スが十分に平面でなければ、セルはさらに分割され、本
方法を再帰的に適用し得る。
【0094】階層距離フィールドを生成する 次の2つの項では、上述した基本的方法を使用してどの
ようにHDFを生成し得るかを説明している。HDF
は、トップダウンまたはボトムアップにより生成され
る。典型的には、HDFをパラメトリック形式またはオ
ブジェクトのサーフェイスの暗示的表現から生成する場
合にトップダウン順が使用され、HDFを画像または距
離マップから生成する場合にボトムアップ順が使用され
得る。
【0095】トップダウン生成は、以下のように要約さ
れる。文字枠100内の空間は、等サイズのセル、たと
えば、2Dでは四分円、3Dでは八分円等に再帰的に分
割される。各レベルの分割において、オブジェクト10
1のサーフェイスがある特定のセルを交差するかを決定
するためのテストがなされる。交差しなければ、セル
に、外部または内部セルのいずれかとしてラベル付けさ
れる。そうでなければ、所定レベルの解像度に達した
か、すなわちセルの再構築方法を使用してセルのサンプ
ル値から再構築されたサーフェイスが実際のサーフェイ
スの許容誤差内にあるかを決定するために、別のテスト
がなされる。なければ分割が繰り返され、そうでなけれ
ば、セルにサーフェイスセルとしてラベル付けされる。
【0096】ボトムアップ生成は、所定レベルの解像度
に達するまで文字枠内の空間を等サイズのセルに再帰的
に分割することにより開始される。セルは、内部、外部
またはサーフェイスセルをほぼラベル付けされる。次
に、隣接するセルをグループ化したものは、組み合わさ
れたセルのサーフェイス表現誤差が指定された許容誤差
より小さい場合に再帰的に組み合わされる。指定された
許容誤差は、アプリケーションによって、さらに組み合
わされたセルが外部、内部またはサーフェイスセルであ
るかによって異なる場合がある。隣接のセルを組み合わ
せることができない場合、セルはツリーに葉セルとして
残留する。
【0097】トップダウン 初期化 図11は、本発明に係るHDFをトップダウン順に生成
する方法1100を示す。方法1100への入力は、オ
ブジェクト記述またはモデル1101である。該モデル
は、たとえば、陰関数、ポリゴン、二立方体パッチ等と
し得る。ステップ1110において、文字枠(B枠)1
111が得られる。文字枠は、モデルから計算されても
よく、あるいは。文字枠は、モデルとともに明示的に記
憶されてもよい。ステップ1120において、距離およ
びパラメータ関数DistAndParamFunc1
121が得られる。この関数は、オブジェクトまたはモ
デルのサーフェイスまでの距離、外観パラメータおよび
計算パラメータを決定するためにHDF生成中に使用さ
れる。ステップ1130は、文字枠ならびに距離および
パラメータ関数を使用してHDFのルートセル1131
を割り当て、計算する。ルートセル1131は、生成方
法1100のメインループ1120の入力である。
【0098】メインループ トップダウン生成方法1100のメインループ1120
は、後述するいずれの入力セルについての他の方法によ
り呼び出されてもよい。たとえば、編集ツールをHDF
に適用する方法が、距離フィールドの一部をツールによ
り編集した後にメインループ1120を呼びだしてもよ
い。
【0099】ステップ1140は、作業リストL114
1に入力セル1131を追加する。ステップ1150
は、現行のセルC1151を作業リストLから削除す
る。リストが空であれば、ステップ1190において生
成が完了する。ステップ1160は、セルCをHDF構
造に追加する。
【0100】ステップ1170は、セルCをテストし
て、分割すべきかを決定する。一般に、該テストは、セ
ルのサンプル値がオブジェクトサーフェイス、外観また
は計算パラメータ、すなわちディテールを特定された許
容誤差であるepsDistおよびepsParams
1172内で特定する化を決定する分割属性(predicat
e)に基づく。HDFを分割し、結合し、切り捨てる基本
的方法(1004)における分割属性のいくつかの例
を、「PointBasedPartitionPre
dicate」「CellBasedPartitio
nPredicate」としてとして図10に示す。こ
れらの分割属性は、予測値を記憶または算出された距離
およびパラメータ値とセルのテスト点において比較す
る。これらの分割属性では、テスト点の仕様、距離許容
誤差(epsDist)およびParam得た許容誤差
(epsParam)1172が入力として必要であ
る。
【0101】テスト1170は、TRUEまたはFAL
SE1171として評価する。テストがFALSEであ
れば(1173)、セルC1151は、十分に分割さ
れ、作業リストLの次のセルを削除することにより、ス
テップ1150において本プロセスは続行される。そう
ではなく、テストがTRUEであれば(1174)、セ
ルC1151はステップ1180において分割されて子
セル1181を生成し、メインループ1120によるさ
らなる処理のために子セルを作業リストLに追加するこ
とにより、ステップ1140において本プロセスは続行
される
【0102】子の生成方法の利点として、距離情報を必
要な場合にのみ算出できるため、メモリおよび計算の節
約になり、HDFは、距離フィールドの最高値がより高
速のサンプリングレートを必要とする場合に任意の深さ
にさらに分割されるため、距離フィールドの表現におい
て任意のディテール指向の精度を提供し得る。
【0103】ボトムアップ 完全居住されたHDFを生成する 図12は、本発明に係るHDFをボトムアップ順に生成
する方法1200を示す。トップダウン方法と同様に、
方法1200への入力は、オブジェクト記述またはモデ
ル1201である。該モデルは、たとえば、陰関数、ポ
リゴン、二立方体パッチ等とし得る。あるいは、オブジ
ェクト記述を画像としてもよい。ステップ1210にお
いて、文字枠(B枠)1211が得られる。文字枠は、
モデルから計算されてもよく、あるいは。文字枠は、モ
デルとともに明示的に記憶されてもよい。ステップ12
20において、距離およびパラメータ関数DistAn
dParamFunc1221が得られる。この関数
は、オブジェクトまたはモデルのサーフェイスまでの距
離、外観パラメータおよび計算パラメータを決定するた
めにHDF生成中に使用される。
【0104】ステップ1230において、文字枠121
1ならびに距離およびパラメータ関数を使用して、ユー
ザ指定の最高解像度レベル1231で完全居住されたH
DFを構築する。この際、高解像度レベルツリー構造の
深さを制限し、入力オブジェクト記述が画像の場合、最
高解像度を入力画像の解像度として選択し得る。HDF
に完全居住するため、文字枠は、HDFの葉セルすえb
てが特定された最高解像度レベルになるまで再帰的に分
割される。セルのデータは、図5および図6に示すとお
りである。
【0105】完全居住のHDFのセルを組み合わせる 完全居住のHDFを生成した後、ある特定の解像度レベ
ルのセルの子を可能な限り組み合わせることができる。
これは、ボトムアップ順で以下のようになされる。
【0106】ステップ1240において、現行の解像度
レベル1241を特定された最高解像度レベル1231
の1つ下のレベルに設定される。
【0107】ステップ1250において、現行レベルの
セルC1251をHDFから選択する。ステップ126
0は、上述したCombinePredicate方法
をセルCの子に適用して、子セルを組み合わせることが
できるかをテストする。子のテストは、TRUE126
1またはFALSE1262として評価される。
【0108】FALSEの場合、セルCの子は組み合わ
されず、現行レベルの次のセルが選択される。現行レベ
ルで選択されるセルがこれ以上なければ(1252)、
ステップ1270において、現行レベル1241を次に
低い解像度レベルにデクリメントする。デクリメントさ
れたレベルはテストされ、ステップ1275においてツ
リーのルートレベルであるかを決定する。TRUEの場
合(1276)、ステップ1290においてHDF生成
が完了される。そうでなくFALSEの場合(127
7)、デクリメントされたレベルは現行レベルとなり、
子のレベルのセルが処理される(1278)。
【0109】COmbinePredicate方法が
ステップ1269においてTRUEと評価すると(12
61)、セルCの子は、ステップ1280においてCo
mbineCell方法を使用してCに結合される。
【0110】図13および図14は、それぞれ結合前後
の2DオブジェクトのHDFを表すツリーを示す。図3
に示すように、塗りつぶされていないセルは外部セルを
示し、黒く塗りつぶされているセルは内部セルを示し、
線の入ったセルはサーフェイスセルを示す。
【0111】図15(a)、(b)及び(c)は、それ
ぞれ図13および図14のHDFを生成するために使用
された2Dオブジェクト、結合されていないHDFおよ
び結合されたHDFのオブジェクトの文字枠の対応する
分割を示す。ツリー構造の葉セルでもあるサーフェイス
セルが従来技術のようにツリーの最高解像度レベルにあ
るように制限されなず、ここでは葉セルはいずれのレベ
ルにあってもよいことは、図14および図15(c)か
ら明らかとなるはずである。
【0112】ボトムアップ方法は、簡単であるが、完全
居住の階層距離フィールドを記憶するために十分なメモ
リが必要であり、完全居住の階層距離フィールドの生成
が必要であり、最終的な解像度は、完全居住の階層距離
フィールドの予め指定された最高解像度により制限され
る。
【0113】HDFを標準サーフェイス表現に変換する 以下の項では、HDfを表現ジオメトリックサーフェイ
ス表現に変換する4つの方法を説明する。
【0114】HDFをサーフェイス表現に変換する方法 図16は、HDFを所望のサーフェイス表現に変換する
方法1600を示す。所望の表現としては、ポリゴン
(三角形)、二立方体パッチ、ポイントサンプル等が挙
げられる。変換方法1600への入力1601は、HD
F、許容誤差epsDistおよびepsParams
である。
【0115】ステップ1610は、所与の許容誤差es
pDistおよびepsParamsと一致するディテ
ールのレベル(LOD)を満足するサーフェイスセル1
611を選択する。たとえば、これらのセルは、そのサ
ーフェイス表現誤差が所与の許容誤差より小さくなるよ
うに選択される。ステップ1620は、選択されたセル
それぞれにN個の「点」でシードを与え、該セルを点で
注釈する(1621)。シート点は、最終的には所望の
サーフェイス表現のパラメトリックパッチの頂点(たと
えば、三角形)になる。シード点の数は、画像から突出
したときにはセルのサイズから、すなわちセルサイズか
らユーザにより選択される(1615)。シード点の初
期位置は一定またはランダムとし得る。
【0116】ステップ1630は、シード点の位置およ
び数を変更して、サーフェイスエネルギーの総和を減少
する。これは、点が削除可能であり、サーフェイスディ
テールの高い(たとえば、高曲率)の位置で点が追加可
能であり、サーフェイスディテールの低い(たとえば、
低曲率)の位置から点が削除可能であることを意味す
る。サーフェイスエネルギーは、通常、分子間間隔の関
数1632であり、相互作用点からの寄与は通常制限さ
れた力間の作用の領域1631に亘ってのみゼロ以外で
ある。この領域は、エネルギー関数が隣接する点にどの
程度作用するかを決定する。ステップ1630の出力1
633は、新たなシード点の位置およびステップ163
0から生じるサーフェイスエネルギーの変化量であるサ
ーフェイスエネルギーデルタで注釈されたサーフェイス
セルである。
【0117】ステップ1640は、サーフェイスエネル
ギーデルタがサーフェイスエネルギーの所与のしきい値
変化量epsEnergy1641以下であるかを決定
する。FALSEの場合(1642)、ステップ163
0において続行され、TRUEになる(1643)まで
点を変化する。TRUEの場合、出力は、その最終位置
1644での点で注釈されたサーフェイスセルである。
【0118】ステップ1650は、上述した基本的方法
を使用して最終的な点位置で外観パラメータおよび距離
フィールド勾配を再構築する。サーフェイス点、その位
置、外観パラメータおよびサーフェイス法線の集合を仮
定して、所望のサーフェイス表現1690は、ステップ
1660において、サーフェイス再構築方法を使用し
て、属性をつけたサーフェイス点1651から生成され
る。たとえば、所望のサーフェイス表現が三角形であれ
ば、周知のドロネー三角形分割方法1661を使用し得
る。
【0119】 HDFをパラメトリックパッチに変換する方法 図17は、HDFをパラメトリックパッチ1790に変
換する方法1700を示す。変換方法1700への入力
1701は、HDFと許容誤差epsDistおよびe
psParamsである。ステップ1702は、許容誤
差epsPatchInitをユーザ選択または所与の
距離許容誤差epsDistから導出することにより設
定する。許容誤差epsPatchInitは、一般に
epsDistより制限されないため、ステップ171
0により選択されるサーフェイスセルは、所与の許容誤
差epsDistを使用することで選択されたと思われ
る場合より低解像度レベルとなり得る。許容誤差が満た
されない場合サーフェイスパッチを次にさらに分割する
ため、このより大きなサーフェイスパッチによる初期化
は、必ずしも最終的なパラメトリックパッチの精度を制
限しないがepsDistを使用して生成されたと思わ
れるパッチより大きい可能性があり得る。
【0120】ステップ1710は、許容誤差epsPa
tchInitおよびepsParamsと一致するデ
ィテールのレベル(LOD)を満たすサーフェイスセル
1711を選択する。ステップ1720は、各サーフェ
イスセルの中心のパッチコーナー頂点を初期化し、各パ
ッチコーナー頂点にその初期サーフェイスセル1721
で注釈する。
【0121】ステップ1730は、隣接するサーフェイ
スセルからのパッチ頂点をリンクしてベジェ三角サーフ
ェイスパッチまたは二立方体ベジェパッチ1731を形
成する。二立方体ベジェパッチが形成される場合、形成
されるいずれの三角パッチを退化四辺形(degenerate qu
adrilaterals)として表すことができる。ステップ17
30の出力1731は、その対応する初期サーフェイス
セルにより注釈された頂点からなるパラメトリックパッ
チの被リンクメッシュおよびパッチ頂点間のリンクの表
現である。
【0122】ステップ1740は、隣接する頂点部分の
エネルギー寄与、HDF同一サーフェイスからの頂点の
距離および頂点をサーフェイスセルの内側に保持するた
めの制約にしたがってメッシュ1731の総エネルギー
を最小化することによって緩和されたサーフェイスメッ
シュ1741を生成する。サーフェイスメッシュの各頂
点の位置を調整した後、サーフェイスエネルギーの変化
をepsEnergy1742と比較する。サーフェイ
スメッシュエネルギーデルタがepsEnergyより
大きい場合、位置調整を繰り返す。そうでなければ、緩
和されたサーフェイスメッシュ1741を出力する。
【0123】ステップ1750は、HDFの再構築され
た勾配から頂点法線を計算子、パッチ頂点およびその法
線を出力する(1751)。
【0124】ステップ1760は、パッチ頂点および法
線からパラメトリックパッチを生成し、その対応するパ
ッチがHDFにより表されるサーフェイスにどの程度適
合するするかによって良好または不良として頂点をタグ
付けする。各パッチについて、ステップ1760は、ま
ず、パッチ頂点および法線からパッチのパラメトリック
等式を生成する(1751)。次に、パラメトリック等
式とHDF同一サーフェイスとの適合度の程度を計算す
る。パラメトリック表現とHDf同一サーフェイスとの
適合度の誤差が所与の許容誤差epsFitを越える場
合、パッチは、サーフェイスを良好に表現し、さらに分
割される必要がある。この場合、パッチ頂点は不良とし
てタグ付けされ、そうでなければパッチ頂点は良好とし
てタグ付けされる。
【0125】ステップ1770は、不良としてタグ付け
された頂点によりすべてのサーフェイスセルをさらに分
割し、被リンクサーフェイスメッシュ1731を更新し
(1771)、すべてのパッチ頂点が良好としてタグ付
けされ最終的なパラメトリックパッチ1790が出力さ
れるまで、ステップ1740において繰り返す(177
2)。
【0126】 SurfaceNetを使用してHDFを変換する方法 図18は、SurfaceNetを使用してHDFを三
角モデルに変換する方法1800を示す。変換方法18
00への入力1801は、HDFおよび許容誤差eps
DistおよびepsParamsである。
【0127】ステップ1810は、諸四許容誤差eps
DistおよびepsParamsと一致するディテー
ルのレベル(LOD)を満足するサーフェイスセル18
11を選択する。ステップ1820は、その初期サーフ
ェイスセル1821で注釈されたN個のSurface
Netノードで選択された各セルを初期化する。ノード
の数Nは、画像に突出される婆陰はセルのサイズから、
すなわちセルサイズから、ユーザにより選択され得る
(1815)。
【0128】ステップ1850は、隣接するSurfa
ceNetノード同士のリンクを確立することによりS
urfaceNetを打ち立てる(1831)。このス
テップは、三角形の頂点がノードに対応し、かつ三角形
の頂点がSurfaceNetのリンクにより決定され
る場合にはサーフェイス三角リストも生成する。
【0129】ステップ1840は、総サーフェイスエネ
ルギーを減少するようノードの位置を変更する。Sur
faceNetエネルギーにおけるエネルギーへの寄与
は、隣接ノードの間隔によるエネルギー1841、ノー
ドとHDF同一サーフェイスの距離1842、ノードを
その初期サーフェイスセルの内側に保持する制約184
3を含み得る。SurfaceNetのノードをすべて
調整した後のSurfaceNetエネルギーの変更
は、「SurfaceNetエネルギーデルタ」184
1である。
【0130】ステップ1850は、SurfaceNe
tエネルギーデルタが所与の許容値epsEnergy
1851より小さいかをテストする。FALSEの場合
(1852)、ステップ1840において続行され、T
RUE(1853)になるまでノード位置を変更する。
TRUEになると(1853)、SurfaceNet
ノードの最終位置が出力される。
【0131】ステップ1860は、上述した基本的方法
を使用して外観パラメータおよび距離フィールド勾配を
最終ノード位置で再構築して、最終的な三角頂点186
1を生成する。これらの最終頂点をサーフェイス三角リ
スト1832に適用することによって、最終三角モデル
1890が生成される。
【0132】プリミティブルックアップテーブルを使用
してHDFを変換する方法 図25は、四辺形プリミティブにより表されるサーフェ
イスの部分2500を示す。本図は、隣接するプリミテ
ィブの頂点が共有されない場合にパッチされたパラメト
リック表現に現れる可能性のあるサーフェイス「ギャッ
プ」または「亀裂」を示す。たとえば、2502および
2503により共有される頂点2510が2501によ
り共有されないため、プリミティブ2501、2502
および2503の間にはギャップ2504がある。頂点
2510を配置するために使用される同一サーフェイス
の数値的誤差または曲率により、頂点2510は250
1のエッジ2520上にない結果になり、この結果ギャ
ップ2504が生じる。
【0133】HDFをパラメトリック表現に変換する場
合、ギャップは、HDFツリー構造において解像度が異
なる隣接のセルから生成されたプリミティブ間には、ギ
ャップが導入され得る。以下の方法では、プリミティブ
ルックアップテーブルを使用してサーフェイスプリミテ
ィブを生成する際のギャップ問題に取り組む。
【0134】図26は、プリミティブルックアップテー
ブル2630を使用してHDFをジオメトリックプリミ
ティブのリスト2660に変換する方法2600を示
す。変換方法2600への入力2601は、HDFおよ
び許容誤差epsDistおよびepsParamsで
ある。
【0135】ステップ2610は、所与の許容誤差es
pDistおよびepsParams2601と一致す
るディテールのレベル(LOD)を満足するHDFのサ
ーフェイスセル2611を選択する。選択された各セル
には、曖昧性−解像度コード(ACC)がマークされ
る。ACCは、サーフェイスセルの処理中にトポロジカ
ルな曖昧性を解決するために使用される。
【0136】ステップ2620は、プリミティブルック
アップテーブル2630を使用して、各セルの同一サー
フェイスおよびそのARC2621を表すプリミティブ
のリスト2631を生成する。サーフェイスセルおよび
その関連のプリミティブ2640は、次にステップ26
50に渡され、HDFツリーにおいて異なるレベルを有
する隣接するセルの頂点を検証してサーフェイスのギャ
ップを検出する。ギャップが存在する場合、追加のプリ
ミティブを生成してギャップを埋める。これらの追加プ
リミティブをプリミティブのリスト2640に追加する
ことで最終的なプリミティブのリスト2660を形成す
る。
【0137】HDFが大きなセルを有する同一サーフェ
イスの平坦領域を表し、かつすべてのセルがサーフェイ
スの最も微細なディテールの解像度であることを必要と
しないため、本方法は、たとえば三角形のプリミティ
ブ、そして定期的にサンプリングされたボリュームをプ
リミティブに変換するマーチングキューブ(「“マーチ
ングキューブ:高解像度3Dサーフェイス構築アルゴリ
ズム(Marching Cubes: Ahigh Resolution 3D surface C
onstruction Algorithm)", SIGGRAPH 1987会報,Compute
r Graphics, Vol. 21(4): pp. 163-169, 1987」を参照
されたい)等の従来のアルゴリズムの生成を大幅に減ら
すことができる。
【0138】レンダリング 以下の項では、階層距離フィールドをレンダリングする
4つの方法を説明する。
【0139】 分析投光法を使用してHDFをレンダリングする 図19に示すように、HDFをレンダリングする1つの
方法1900は分析投光法を使用する。ステップ191
0は、視点1901および画像面パラメータ1902を
入力として光線1911を生成する。ステップ1920
は、HDFを通して投光する。光線がHDFを通過する
と、サーフェイスセルが検出される。HDFにおいてサ
ーフェイスセルが見られるレベルで、サーフェイスセル
のサイズを決定するために文字枠パラメータが使用され
る。このステップの出力はサーフェイスセル1921お
よび関連の光線1922である。
【0140】ステップ1930は、上述した基本的方法
「DistanceToSurfaceInSurfa
ceCell」を使用する等式発生器を使用して光線に
沿って距離フィールドを再パラメータ化する。ステップ
1940は、光線1922がサーフェイスセルにおいて
距離フィールドの同一サーフェイスを交差する点194
1を識別する。ステップ1950は、上述した基本的方
法のいくつかを使用して、交差線1941においてセル
1921の外観パラメータ、たとえば、距離フィールド
の勾配を生成する。
【0141】分析陰影関数1960は、光線交差点19
41、これらの交差点の外観パラメータ1951および
グラフィックス系により特定される光位置および色19
52等の写景パラメータからのそれぞれの画素について
色および不透明度値1961を生成する。値1961
は、ステップ1970において合成され、ディスプレイ
1980に送信可能な画像1971を生成する。
【0142】被サンプリング投光法を使用してHDFを
レンダリングする 図20に示すように、方法2000は、被サンプリング
投光法を使用してHDFをレンダリングする。ステップ
2010は、視点2001および画像面パラメータ20
02を入力として光線2011を生成する。ステップ2
020は、HDFを通して投光する。光線がHDFを通
過すると、サーフェイスセルが検出される。HDFにお
いてサーフェイスセルが見られるレベルで、サーフェイ
スセルのサイズを決定するために文字枠パラメータが使
用される。このステップの出力はサーフェイスセル20
21および関連の光線2022である。
【0143】ステップ2040は、光線サンプルレート
2041を入力として光線サンプル点2042を生成す
る。ステップ2050は、セル2021を入力とし、か
つ光線サンプル点を入力として上述した基本的方法を使
用して距離および外観パラメータを生成する。
【0144】被サンプリング陰影関数2060は、光線
サンプル点2042、これらのサンプル点の距離および
外観パラメータ2051およびグラフィックス系により
特定される光位置および色2052等の写景パラメータ
からのそれぞれの画素について色および不透明度値20
61を生成する。値2061は、ステップ2070にお
いて合成され、ディスプレイ2080に送信可能な画像
2071を生成する。
【0145】近似ジオメトリプリミティブを使用してH
DFをレンダリングする 図21に示すように、方法2100は、ジオメトリプリ
ミティブを使用してHDFをレンダリングする。ステッ
プ2110は、カメラパラメータ2101、HDFおよ
び許容誤差epsDistおよびepsParamsを
入力として取る。所与の許容誤差とともに任意のビュー
依存の許容誤差を満足するサーフェイスセルは、被リン
クセルリスト2111に記憶される。
【0146】ステップ2120は、被リンクセルリンク
2111のサーフェイスセルをジオメトリプリミティブ
2122のリストに変換する。プリミティブ2122
は、たとえば、頂点が色、法線、テクスチャ座標等で注
釈された三角形とし得る。変換2121の方法は。上述
した変換方法の1つとし得る。
【0147】たとえばOpenGLのレンダリングエン
ジン2170は、レンダリング状態2160を入力とし
て表示(2180)可能な画像2171を生成する。
【0148】階層距離フィールドを編集する 図23は、HDFを編集するツールを適用する方法23
00を示す。ステップ2310は、オブジェクトHDF
2311を入力とし、かつツール2312の記述をHD
F、陰関数またはその他の表現のいずれかとして取り、
オブジェクトHDF2311およびツール表現2312
が交差する領域の編集用文字枠2313を生成する。ス
テップ2320は、この交差領域に対応するオブジェク
トHDFの編集されたサブセットを生成し、2330に
おいてオブジェクトHDF2322の現行の対応サブセ
ットを交換する。
【0149】ステップ2320は、各セル内のサンプル
点の距離値が以下のように計算されるという違いはある
が、上述したトップダウン生成方法1220のメインル
ープ等の生成方法を使用し得る。
【0150】生成中に考察される各セルの各サンプル点
2321は、上述した基本的な方法のいくつかを使用し
て2340および2350により照会され、サンプル点
2321におけるオブジェクト2311およびツール2
312の距離値を求める。次に、ステップ2360の編
集関数にしたがってオブジェクト距離値dO2341お
よびツール距離値dT2351を組み合わせる。編集関
数のいくつかの例として、対応する編集関数dnew=m
in(dO,−dT)として、ツール形状をオブジェクト
形状から差し引いたもの、対応する編集関数dnew=m
in(dO,dT)として、オブジェクト形状とツール形
状を交差したもの、対応する編集関数d new=max
(dO,dT)として、ツール形状をオブジェクト形状に
追加したもの、がある。サーフェイスの平滑性または外
観パラメータに影響を及ぼす他の編集関数も可能であ
る。
【0151】得られた新たな距離値である新たなdO
361は、生成2320において使用されるサンプル点
の編集されたオブジェクトのサンプル値である。
【0152】 階層距離フィールドを彫塑するアプリケーション 図22に示すように、HDFは、編集パラメータ220
1を入力として取り、かつ新たなツール形状を打ち立て
(2211)、現行のツール形状を変更(2212)
し、ツール位置および方位を変更(2213)し、ツー
ル動作を変更(2214)し、ツールをHDFに適用
(2215)するよう要求を出す編集制御関数2210
を含む方法2200にしたがって、ツールを適用するこ
とにより編集可能である。
【0153】新たなツール形状を打ち立てる ステップ2220は、要求されたツール形状をツール形
状データベース2221から読み出す。ツール形状は、
たとえば三角形、二立方体パッチ、陰関数等の標準的な
一般形式としてデータベースに記憶され得る。ツール形
状は、たとえば、ツール2222のHDF表現を生成す
るパラメータとして、またはツール2223の陰関数表
現(IF)を生成するパラメータとして読み出される。
【0154】ステップ2230は、HDFツール223
1をツールパラメータ2222から生成し、ステップ2
240は、HDF陰関数ツール2241をツールパラメ
ータ2223から生成する。いずれの場合においても、
ステップ2250は、データベース2251にツール形
状を記憶する。
【0155】現行のツール形状を変更する 現行のツール形状を変更するために、要求されたツール
は、ツールデータベース2251からメモリマネージャ
2250を介して検索され、ステップ2260は、ツー
ル状態2270の新たな形状タイプおよび表現2259
を背呈する。ツール状態2270として、形状タイプ
(たとえば、HDFタイプかIFタイプか)、ツールの
表現(たとえば、ツールのHDFかIFか)、編集演
算、ツール位置および方位等が挙げられる。
【0156】ツール状態を変更する ツールの位置または方位およびツールの編集演算は、ツ
ール状態2270においてそれぞれステップ2280お
よび2281を介して変更可能である。
【0157】ツールを適用する ステップ2300は、所定の状態2270を有するツー
ルを適用してHDFを編集する。編集されたHDFは、
編集された領域2294の文字枠等の所定のレンダリン
グパラメータにしたがってレンダリング可能である(2
295)。
【0158】階層距離フィールドの彫塑システム 図24は、HDFを彫塑するアプリケーションのシステ
ム2400を示す。2410において、アプリケーショ
ンまたは該アプリケーションのユーザは、アプリケーシ
ョンにより彫塑される初期HDFを生成するパラメータ
2421、レンダリングのパラメータ2423、編集パ
ラメータ2422、編集されたHDFを他の標準形式に
変換するパラメータ2424等の該システムのパラメー
タを設定し得る。また、ステップ2410は、初期HD
Fを生成する、あるいは、レンダリング、編集または標
準形式への変換を実行するよう本システムに要求241
1を開始することも可能である。これらの要求および関
連のパラメータは、ディスパッチャ2420により生成
方法1100、編集方法2200、レンダリング方法1
900および変換方法1500に適宜分配される。これ
らの方法は、アプリケーションの要求に応じてHDFに
作用する。
【0159】色階調を階層距離フィールドで表す コンピュータグラフィックスの一部は、スキャナ、ディ
スプレイモニタ、プリンタ等の入出力装置上でカラー再
生物に対処する。カラーは、たとえば、色合い等のスポ
ットカラー、レンダリングソフトウェアにより生成され
る合成カラー、スキャナから写真のディジタル化された
カラーがあり得る。一般に、入出力装置は、すべての可
視色のサブセットのみを受けて示すことが可能である。
この各色の弓状または円弧状のものを装置の色階調と呼
ぶ。ある特定のレンダリングシステムまたは入力システ
ムにより生成された色は、目的の表示装置の階調に属し
てもよく、またされなくてもよい。色がこの階調に属さ
ない場合、目的の表示装置により正しく再生されず、不
本意な結果を引き起こす。
【0160】この問題に対処するために、色をテストし
て目的のレンダリング装置の階調に属するかどうかを決
定することができることが好ましい。また、アプリケー
ションにより、代替の色を示唆するか、あるいはデバイ
スカラーの階調に適合するよう階調外の色を自動的に修
正することも望ましい。数百万色を含む高解像度ディジ
タル化画像の場合、テストまたは修正プロセスは非常に
高速でなければならない。さらに、色階調に属するよう
に色を変更する場合、元のレンダリングまたは入力シス
テムの元の意図または色の美的感覚と一致するようにな
されなければならない。
【0161】従来技術では、色空間における離散サンプ
ル点における「内側階調」と「外側階調」とのブーリア
ンテスト結果を符号化するデバイスカラーの階調のため
に、三次元ルックアップテーブル(LUT)が生成され
る。LUTの各次元または軸は、RGB、HSV等の三
刺激色のチャネルを表す。LUTを使用して所与の色を
テストする場合、LUTのサンプル点に色がなければ、
補間体系(たとえば、三線補間)を使用してLUTの隣
接するサンプル点からのブーリアンテスト結果が平均さ
れ、所与の色のブーリアンテスト結果を予測する。従来
技術では、ブーリアンテストの結果が「内側階調」であ
る場合、色がそのまま表示される。結果が「外側階調」
である場合、アプリケーションは、手動による補間を行
ってレンダリングカラーを調整する必要があるか、ある
いは、何らかの代わりのアルゴリズムを用いて所与の色
を装置の色階調に含まれる色と交換することをユーザに
警告する。
【0162】上記の従来技術の有する問題の1つは、L
UTが、基本的にサンプリングされた二値のボリューム
として色の色階調を表すことである。ここで、サンプル
値は、「内側階調」または「外側階調」のいずれかとし
得る。上述したように、サンプリングされたボリューム
のサンプル値がオブジェクトサーフェイスで急激に変化
すると、ボリュームが十分に高速のサンプリングレート
でサンプリングされない限り、サーフェイスを厳密に再
構築することができない。実際、従来技術のカラーLU
T等サンプリングされた二値のボリュームは、空間周波
数成分が無限であり、サーフェイスは決して厳密に再構
築されることがない。この結果、ブーリアンLUTテス
トは、装置の色階調のサーフェイス付近の色には色階調
内側と色階調外側の厳正なテストを行うことができず、
表示された画像には色の誤りが顕著である。
【0163】Lindbloomに対して1998年4月14日
付で発行された米国特許題5,740,076号「グラ
フィカルデータ処理システムにおける色階調を記述する
システム(System for describing a color gamut in a
graphical data processingsystem)」において、上述の
問題に一部対処している。ここで、非連続関数ではなく
連続関数のサンプルが居住した三次元LUTを使用する
ことで、色階調が分析される。選び出された関数は、サ
ンプルカラーと色階調のサーフェイスの最も近接カラー
との差を符号化したものである。言い換えれば、LUT
は、装置の色階調のサーフェイスの距離マップを記憶す
る。
【0164】定期的にサンプリングされる距離マップを
使用してデバイスカラーの階調の距離フィールドを表す
ことは、距離マップについて上述した問題にすべて当て
はまる。さらに、本システムにおいて、所与の入力カラ
ーを分析して、グラフィカル処理システムにより使用さ
れる3つの出力、すなわち、階調面からの補間された距
離、「内側階調」と「外側階調」とのブーリアンテスト
結果、そして多数の(少なくとも2つ)の距離範囲の1
つに距離を分類すること、を生成する。これらの出力の
それぞれは、レンダリングシステムにおいてユーザが行
う色の変更をガイドするためにグラフィカルインタフェ
ースにおいて使用される。本システムは、階調の外にあ
る所与の色を階調内の色と交換する方法を含まない。
【0165】図27は、色の階調2701を表すために
どのようにディテール指向型階層距離フィールド270
0を利用し得るかを示す。このアプリケーションでは、
セルの値は、階調面の最も近接する点までの印を付けた
距離を表す。利点として、階調HDFは。従来技術に比
べてはるかに良好なサーフェイスのディテール2702
をメモリ費用を低下して表すことができる。上述した基
本的な方法の一部を使用して、所与のカラーが色の階調
の内側にあるか、あるいは外側にあるかをテストするこ
とが可能であり、所与のカラーが色調の外側にある場
合、色の色調面の最も近接する点を見つけ、これをカラ
ー代用アルゴリズムにより使用して所与のカラーを任意
に交換することができる。
【0166】階層距離フィールドの利点 本発明に係る階層距離フィールドは、パラメトリックサ
ーフェイスと、陰関数と、サンプリングされたボリュー
ムのそれぞれの利点を組み合わせたものである。HDF
は、スパースデータ構造を使用してオブジェクト内部を
所望のレベルの解像度に表すことができる。HDFによ
り、オブジェクトの内側と外側を区別化することが容易
である。HDFは、その空間編成により従来のサーフェ
イス表現への変換が容易かつ自然である。サンプリング
されたボリュームにおけるHDF表現を使用すること
で、従来技術の方法の強度ベースの表現に比べて正確か
つ厳密なサーフェイス表現をより低速のサンプリングレ
ートで行うことが可能である。固定された解像度ではな
く局所的なサーフェイスディテールに適度にサンプリン
グすることによって、HDFは、比較的平坦面付近でも
低速のサンプリングレートとなり、この結果、メモリ要
件が大幅に低減する。HDFデータ構造は、メモリ記憶
およびアクセスを効率よく提供する。HDFは、大きな
オブジェクトの実践的なサンプリング表現を微細なサー
フェイスディテールで可能とする。たとえば、1メート
ル程度の寸法を有する比較的平坦なオブジェクトは、該
オブジェクトがミリメートルの解像度でサーフェイスデ
ィテールをいくらか有する場合であってもHDFにより
効率よく表される。
【0167】具体的な用語および例を用いることで本発
明を説明した。本発明の精神および範囲内で他の様々な
適用および変形がなされることが理解されるはずであ
る。したがって、本発明の真の精神および範囲内に包含
されるものとしてこのような変更および変形をすべて網
羅することを添付の特許請求の範囲の目的とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るディテール指向型階層距離フィ
ールド(HDF)により表現されるオブジェクトを囲む
文字枠である。
【図2】 本発明に係るHDFの分割セルを囲む文字枠
である。
【図3】 好ましい実施形態に係るHDFのツリー図で
ある。
【図4】 HDFのヘッダおよびセルデータのブロック
図である。
【図5】 HDFヘッダのブロック図である。
【図6】 セルデータのブロック図である。
【図7】 HDFセルおよびセルデータをリンクするブ
ロック図である。
【図8】 HDFを格納するメモリのブロック図であ
る。
【図9】 リンクリストとしての、HDFを格納するメ
モリのブロック図である。
【図10】 基本HDF操作のブロック図である。
【図11】 HDFを形成するトップダウン方法のフロ
ー図である。
【図12】 HDFを形成するボトムアップ方法のフロ
ー図である。
【図13】 完全居住のHDFのグラフである。
【図14】 組み合わせた後のHDFのグラフである。
【図15】 組み合わされなかったサーフェイスセルと
組み合わされたサーフェイスセルのブロック図である。
【図16】 シードを与えられた頂点を用いてHDFを
変換する方法のフロー図である。
【図17】 パラメトリックパッチを用いてHDFを変
換する方法のフロー図である。
【図18】 サーフェイス網を用いてHDFを変換する
方法のフロー図である。
【図19】 分析投光法を用いてHDFを変換する方法
のフロー図である。
【図20】 サンプリングされた投光法を用いてHDF
を変換する方法のフロー図である。
【図21】 近似ジオメトリプリミティブを用いてHD
Fを変換する方法のフロー図である。
【図22】 HDFを編集する方法のフロー図である。
【図23】 編集ツールをHDFを適用する方法のフロ
ー図である。
【図24】 HDFを彫塑する方法のフロー図である。
【図25】 異なる解像度における隣接セルの図であ
る。
【図26】 プリミティブルックアップを用いてHDF
を変換する方法のフロー図である。
【図27】 色の階調を表すHDFの分割セルを囲む文
字枠の図である。
【符号の説明】
100 文字枠、101 オブジェクト、500 HD
Fヘッダ、600 セルデータ。
フロントページの続き (71)出願人 597067574 201 BROADWAY, CAMBRI DGE, MASSACHUSETTS 02139, U.S.A. (72)発明者 サラ・エフ・フリスケン アメリカ合衆国、マサチューセッツ州、ア ーリントン、ミスティク・ビュー・テラス 15 (72)発明者 ロナルド・エヌ・ペリー アメリカ合衆国、マサチューセッツ州、ケ ンブリッジ、リナエン・ストリート 32 (72)発明者 トゥイス・アール・ジョーンズ アメリカ合衆国、マサチューセッツ州、ケ ンブリッジ、ボックス・エイチ、エイム ス・ストリート 3

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モデルとして表現されるオブジェクトを
    彫塑する方法であって、 階層距離フィールドを前記モデルから生成パラメータに
    したがって生成するステップと、 前記階層距離フィールドを編集パラメータにしたがって
    編集するステップと、 前記階層距離フィールドを編集中にレンダリングするス
    テップとを含むモデルとして表現されるオブジェクトを
    彫塑する方法。
  2. 【請求項2】 前記階層距離フィールドを最終モデルに
    変換するステップと、 前記最終モデルをレンダリングするステップとをさらに
    含む、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記モデルはポリゴンにより表現され
    る、請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記モデルはパラメトリックパッチによ
    り表現される、請求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記モデルは陰関数により表現される、
    請求項1記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記モデルはボリュームデータセットに
    より表現される、請求項1記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記モデルおよび前記最終モデルは同一
    に表現される、請求項2記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記最終モデルはポリゴンにより表現さ
    れる、請求項2記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記最終モデルはパラメトリックパッチ
    により表現される、請求項2記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記最終モデルはボリュームデータセ
    ットにより表現される、請求項2記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記オブジェクトのモデルをオブジェ
    クト距離フィールドに変換するステップと、 前記オブジェクト距離フィールドをオブジェクト文字枠
    により囲むステップと、 前記画定されたオブジェクト距離フィールドを、各セル
    が前記オブジェクト距離フィールドのディテールと対応
    するサイズと前記オブジェクト文字枠に対する位置を有
    する複数のセルに分割するステップと、 各セルについて、前記画定されたオブジェクト距離フィ
    ールドの1組の値を選択するステップと、 各セルについて、前記セルにより囲まれた前記距離フィ
    ールドを再構築する方法を特定するステップと、 各セルについて、前記サイズ、前記位置、前記組の値、
    および前記再構築方法をメモリに記憶して、前記セルの
    再構築方法を前記値に適用することによって前記オブジ
    ェクトの距離フィールドの再構築を可能とするステップ
    とをさらに含む、請求項1記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記編集ステップは、 前記オブジェクト文字枠に対する位置および方位を有す
    るツール文字枠により囲まれたツール距離フィールドな
    らびに編集演算により表現されるサーフェイスを有する
    編集ツールを特定するステップと、 前記ツール距離フィールドを前記オブジェクト距離フィ
    ールドと交差させて編集用文字枠を決定するステップ
    と、 前記再構築方法を前記編集用文字枠により囲まれた前記
    オブジェクト距離フィールドのセルの値に適用すること
    によって、前記編集用文字枠内の前記オブジェクト距離
    フィールドを再構築するステップと、 前記編集用文字枠により囲まれた前記オブジェクト距離
    フィールドを、前記ツール距離フィールドの位置および
    方位、ならびに編集演算にしたがって、変形するステッ
    プと、 前記変形されたオブジェクト距離フィールドについて前
    記ディテール指向型階層表現を生成するステップとをさ
    らに含む、請求項8記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記分割ステップは前記編集に動的に
    適応する、請求項8記載の方法。
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