JP2001052144A - 画像処理装置および画像処理方法、並びに媒体 - Google Patents

画像処理装置および画像処理方法、並びに媒体

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JP2001052144A
JP2001052144A JP22614699A JP22614699A JP2001052144A JP 2001052144 A JP2001052144 A JP 2001052144A JP 22614699 A JP22614699 A JP 22614699A JP 22614699 A JP22614699 A JP 22614699A JP 2001052144 A JP2001052144 A JP 2001052144A
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Rui Yamada
類 山田
Mitsuharu Oki
光晴 大木
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 3次元物体が表示された画像の色の変更を、
容易に、かつ自然な画像となるように行う。 【解決手段】 演算処理回路11において、画像を構成
する画素の画素値が、ダイクロマティックリフレクショ
ンモデルに基づいて、表面反射光成分と拡散反射光成分
とに分離される。さらに、演算処理回路11では、表面
反射光成分または拡散反射光成分が、それぞれをフォー
ンイルミネーションモデルまたはランベルシャンリフレ
クションモデルによって表現することで変更され、その
変更後の表面反射光成分または拡散反射光成分に基づい
て、画素値が変更される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像処理装置およ
び画像処理方法、並びに媒体に関し、特に、3次元物体
が表示された画像の色の変更を、容易かつ自然に行うこ
とができるようにする画像処理装置および画像処理方
法、並びに媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年においては、高速なプロセッサが安
価で提供されており、これにより、データ量の多い画像
についても、ソフトウェアで、比較的高速に処理するこ
とが可能となってきている。
【0003】このような画像処理用のソフトウェアとし
ては、例えば、ビデオカメラ等の撮影装置を使用して撮
影した画像の色を変化させる画像処理を行うもの等があ
る。このような画像処理によれば、例えば、赤色のボー
ルを含む画像のボールの部分のみを青く変えたり、ある
いは、そのボールを照明する光源の色を変えたりするこ
とができる。
【0004】即ち、図1(A)は、同一の光沢の赤色に
塗布されたボールを撮影した画像が表示された画面を示
している。
【0005】図1(A)において、画面には、3次元物
体であるボールの画像が表示されている。このボール
は、例えば、全体が赤色に塗布されているが、その画像
は、部分ごとに色が異なっている。即ち、光源に近い、
または撮影装置および光源に対して所定の角度を有する
領域R1は、明るい赤になっている。そして、光源から
遠ざかるにつれて、または撮影装置および光源に対する
角度が変化するにつれて、徐々に、暗い赤に変化してい
る。図1(A)において、領域R2は、領域R1の色よ
り暗い色に、領域R3は、領域R2の色より暗い色に、
光源がボール自身の影になる領域R4は、最も暗い色
に、それぞれなっている。なお、図1(A)では、ボー
ルの画像を、4つの領域に分割して説明したが、実際に
撮影装置を用いて得た画像においては、色は、連続的に
変化する。
【0006】図1(A)に示したボールの画像を、あた
かも青色に塗布されたボールを撮影した画像に変換する
とき、ユーザは、画面内のボールの画像が表示された領
域を選択し、その画素に、青色を設定する。この場合、
図1(B)に示すように、全て同一の青色に塗られたボ
ールの画像が得られる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図1(B)
に示したボールの画像は、色が連続的に変化していない
ため、図1(A)のボールの画像のように、立体的に見
えず、不自然なものとなる。
【0008】即ち、画像を自然なものとするためには、
画素に表示された物体の面の向き、光源の位置、および
撮像装置の位置(視点)の関係を考慮して、塗る色を段
階的に変化させる必要がある。
【0009】しかしながら、特に、ボールのように塗る
面が曲面である場合においては、連続的に色を変化させ
る必要があり、従って、例えば、画素ごとに、塗る色を
選択しなおさなければならず、その作業は熟練を要し、
さらに、その作業量も膨大なものとなる。
【0010】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、3次元物体が表示された画像の色の変更
を、容易に、かつ自然な画像となるように行うことがで
きるようにするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の画像処理装置
は、画像を構成する画素の画素値を、3次元物体におけ
る表面反射による表面反射光成分と、拡散反射による拡
散反射光成分とに分離する分離手段と、表面反射光成分
または拡散反射光成分のうちの少なくとも一方を変更す
る成分変更手段と、変更後の表面反射光成分または拡散
反射光成分に基づいて、画像を構成する画素の画素値を
変更する画素値変更手段とを含むことを特徴とする。
【0012】成分変更手段には、拡散反射光成分に影響
する要素のうち、3次元物体に固有の要素の値を変更す
ることで、拡散反射光成分を変更させることができる。
また、成分変更手段には、拡散反射光成分を、ランベル
シャンリフレクションモデル(Lambertian Reflection M
odel)によって表現することにより、3次元物体に固有
の要素の値を変更させることができる。
【0013】成分変更手段には、表面反射光成分に影響
する要素のうち、3次元物体による表面反射の強度、ま
たは3次元物体の表面粗度に関する要素の値を変更する
ことで、表面反射光成分を変更させることができる。ま
た、成分変更手段には、表面反射光成分を、フォーンイ
ルミネーションモデル(Phong Illumination Model)によ
って表現することにより、3次元物体による表面反射の
強度、または3次元物体の表面粗度に関する要素の値を
変更させることができる。
【0014】成分変更手段には、拡散反射光成分および
表面反射光成分に影響する要素のうち、3次元物体を照
明する光源からの光に関する要素の値を変更すること
で、拡散反射光成分および表面反射光成分の両方を変更
させることができる。また、成分変更手段には、拡散反
射光成分を、ランベルシャンリフレクションモデル(Lam
bertian Reflection Model)によって表現するととも
に、表面反射光成分を、フォーンイルミネーションモデ
ル(Phong Illumination Model)によって表現することに
より、3次元物体を照明する光源からの光に関する要素
の値を変更させることができる。
【0015】本発明の画像処理装置には、変更後の画素
値をクリッピングするクリッピング手段をさらに設ける
ことができる。
【0016】分離手段には、ダイクロマティックリフレ
クションモデル(Dichromatic Reflection Model)に基づ
いて、画像を構成する画素の画素値を、表面反射光成分
と拡散反射光成分とに分離させることができる。
【0017】本発明の画像処理方法は、画像を構成する
画素の画素値を、3次元物体における表面反射による表
面反射光成分と、拡散反射による拡散反射光成分とに分
離する分離ステップと、表面反射光成分または拡散反射
光成分のうちの少なくとも一方を変更する成分変更ステ
ップと、変更後の表面反射光成分または拡散反射光成分
に基づいて、画像を構成する画素の画素値を変更する画
素値変更ステップとを含むことを特徴とする。
【0018】本発明の媒体がコンピュータに実行させる
プログラムは、画像を構成する画素の画素値を、3次元
物体における表面反射による表面反射光成分と、拡散反
射による拡散反射光成分とに分離する分離ステップと、
表面反射光成分または拡散反射光成分のうちの少なくと
も一方を変更する成分変更ステップと、変更後の表面反
射光成分または拡散反射光成分に基づいて、画像を構成
する画素の画素値を変更する画素値変更ステップとを含
むことを特徴とする。
【0019】本発明の画像処理装置および画像処理方
法、並びに媒体においては、画像を構成する画素の画素
値が、3次元物体における表面反射による表面反射光成
分と、拡散反射による拡散反射光成分とに分離され、そ
のうちの少なくとも一方が変更される。そして、その変
更後の表面反射光成分または拡散反射光成分に基づい
て、画像を構成する画素の画素値が変更される。
【0020】
【発明の実施の形態】図2は、本発明を適用した画像処
理装置の一実施の形態の構成例を示している。この画像
処理装置は、コンピュータをベースに構成されており、
画像を構成する画素の色の編集などを容易に行うことが
できるようになされている。
【0021】すなわち、演算処理回路11は、例えば、
CPU(Central Processing Unit)などから構成され、プロ
グラムメモリ12に記憶されたOS(Operating System)の
制御の下、同じくプログラムメモリ12に記憶されたア
プリケーションプログラムを実行することで、画像に対
して、後述するような処理を施すようになされている。
プログラムメモリ12は、例えば、RAM(Random Access
Memory)などでなり、外部記憶装置17に記憶(記録)
されているOSやアプリケーションプログラムを一時記憶
するようになされている。
【0022】データメモリ13は、例えば、RAMなどで
なり、演算処理回路11の処理上必要なデータを一時記
憶するようになされている。フレームメモリ14は、例
えば、RAMなどでなり、画像表示装置15に表示させる
画像データを記憶するようになされている。画像表示装
置15は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)や液晶ディ
スプレイなどでなり、フレームメモリ14に記憶された
画像データを表示するようになされている。入力装置1
6は、例えば、マウスや、ペンおよびタブレットの組み
合わせ、キーボードなどでなり、必要なコマンドやデー
タを入力するとき、あるいは画像表示装置15の画面上
の所定の位置を指示するときなどに操作される。
【0023】外部記憶装置17は、例えば、ハードディ
スク、フロッピーディスク、CD-ROM(Compact Disc Read
Only Memory)、光磁気ディスクなどでなり、OSやアプ
リケーションプログラムを記憶している。また、外部記
憶装置17は、演算処理回路11の動作上必要なデータ
や、処理の対象となる画像(デジタルデータ)も記憶す
るようになされている。外部インターフェイス18は、
例えば、カメラ(ビデオカメラ)19などが出力する画
像や、図示せぬ通信回線を介して送信されてくるデータ
など、外部から供給されるデータを取り込むためのイン
ターフェイスとして機能するようになされている。
【0024】なお、演算処理回路11、プログラムメモ
リ12、データメモリ13、フレームメモリ14、入力
装置16、外部記憶装置17、および外部インターフェ
ース18は、相互にバスを介して接続されており、プロ
グラムやデータ等は、このバスを介して、各ブロックの
間でやりとりされる。
【0025】以上のように構成される画像処理装置で
は、電源が投入されると、外部記憶装置17に記憶され
たOSが読み出され、プログラムメモリ12上に展開され
る。そして、ユーザが、アプリケーションプログラムを
実行するように、入力装置16を操作すると、演算処理
回路11において、OSの制御の下、外部記憶装置17か
らアプリケーションプログラムが読み出され、プログラ
ムメモリ12に展開されて実行される。これにより、例
えば、カメラ19によって撮影された画像に対して、そ
の色を変換する画像処理が施される。
【0026】次に、図2の画像処理装置において行われ
る、画像の色を変換する画像処理の原理について説明す
る。
【0027】本実施の形態では、画像を構成する画素の
画素値(色)は、ダイクロマティックリフレクションモ
デル(Dichromatic Reflection Model)により表現するこ
とができることを前提としている。ダイクロマティック
リフレクションモデルによれば、画素値(色)は、画素
に投影された物体固有の色と、光源の発する光の色に分
離される。
【0028】即ち、図3は、ダイクロマティックリフレ
クションモデルに基づく物体の見え方を示している。
【0029】塗料、プラスティック、紙、焼き物など大
部分の物体は、媒質および媒質中に分散された顔料から
なる。物体に入射する光の一部は、物体の表面21で反
射され、表面反射光(surface reflection)となり、残り
は、物体の内部に入射する。物体の内部に入射した光
は、媒質中を通り顔料22に入射する。顔料22は、所
定の波長の光を吸収しながら、光を散乱させる。1以上
の顔料22により散乱された光は、物体の表面から、拡
散反射光(body reflection)として射出される。
【0030】ここで、拡散反射光は、顔料22により、
所定の波長の光が吸収されるため、その物体固有の色を
呈する。拡散反射光は、表面反射光と比べると、入射す
る光の入射角度に対して、広い角度の範囲で所定値以上
の強度を有する。
【0031】一方、物体の表面21で反射する表面反射
光は、物体固有の色が反映されず、光源の光の色をその
まま反映している。また、その強度は、入射する光の入
射角度に対応して、大きく変化する。さらに、表面反射
光の強度は、物体表面の粗さに依存する。
【0032】このように、ダイクロマティックリフレク
ションモデルでは、物体上に観測される色は、表面反射
光と拡散反射光とで決定される。
【0033】即ち、いま、図4に示すように、物体上の
ある点Oにおける法線ベクトルをベクトルNと(図およ
び後述する式では、ベクトルを表す変数には、その変数
にバーを付して示してある)、光源から点Oに入射する
光の方向を表すベクトルをベクトルRと、光源から点O
に入射する光が表面反射した反射光の方向を表すベクト
ルをベクトルR’と、点Oから視点の方向を表すベクト
ルをベクトルVと、それぞれ表す。
【0034】この場合、ベクトルRと法線ベクトルNと
がなす角度をθと表すと、ベクトルR’と法線ベクトル
Nとがなす角度もθとなる。さらに、この場合、ベクト
ルR’とベクトルVとがなす角度をαと表すと、ダイク
ロマティックリフレクションモデルによれば、点Oにお
ける反射光のうち、視点に入射する、波長がλの光
(色)L(λ,θ,α)は、次式で表すことができる。
【0035】
【数1】 ・・・(1) 但し、式(1)において、Ls(λ,θ,α)またはLb
(λ,θ,α)は、それぞれ表面反射光または拡散反射
光の強度を表す。
【0036】以上のように、ダイクロマティックリフレ
クションモデルによれば、物体上に観測される光L
(λ,θ,α)は、表面反射光Ls(λ,θ,α)と拡
散反射光Lb(λ,θ,α)とで表される。そこで、こ
こでは、光L(λ,θ,α)を、表面反射光Ls(λ,
θ,α)と拡散反射光Lb(λ,θ,α)とに分離す
る。
【0037】光L(λ,θ,α)を、表面反射光L
s(λ,θ,α)と拡散反射光Lb(λ,θ,α)とに分
離する方法としては、例えば、Gudrun J. Klinker, "A
PhysicalApproach to Color Image UnderStanding", AK
Peters, 1993に記載されているクリンカ(Klinker)に
よる拡散反射光成分、表面反射光成分の分離方法(以
下、適宜、クリンカの分離法という)を用いることがで
きる。
【0038】即ち、物体(3次元物体)が表示された画
像を構成する画素の画素値(色)を、RGB(Red, Gree
n, Blue)空間にプロットすると、そのプロット結果は、
一般に、図5に示すようになる。ここで、図5において
は、R,G,Bの各値の最小値は0、最大値は1として
ある(従って、0が、R,G,Bの強度が最も低い場合
で、1がR,G,Bの強度が最も高い場合である)。
【0039】図5において、領域D1は、黒(R,G,
Bがいずれも0、即ち、RGB空間の原点)から、物体
に固有の色に相当する画素値を有する画素を含んでお
り、この領域D1に含まれる画素は、マット画素(Matte
Pixels)と呼ばれる。マット画素の画素値には、表面反
射光に比較して、拡散反射光の影響が、非常に強く現れ
る。
【0040】領域D2は、物体固有の色から、物体の光
沢部分の色に相当する画素値を有する画素を含んでお
り、この領域D2に含まれる画素は、ハイライト画素(H
ighlight Pixels)と呼ばれる。ハイライト画素の画素値
には、物体固有の色と、光源の色との両方の影響が現れ
る。
【0041】領域D3は、物体において、強い光沢が現
れている部分の色に相当する画素値を有する画素を含ん
でおり、この領域D3に含まれる画素は、クリップ画素
(Clipped Pixels)と呼ばれる。クリップ画素は、画像の
撮像時に、その画素値が、撮像装置(ビデオカメラ等)
のダイナミックレンジ(ここでは、0≦R,G,B≦1
の範囲)に入りきらず、従って、画素値が、ダイナミッ
クレンジに入るようにクリッピングされている。
【0042】クリンカの分離法によれば、処理の対象と
なる画像を構成する画素が、図5に示したRGB空間に
おける領域D1に含まれるマット画素、領域D2に含ま
れるハイライト画素、および領域D3に含まれるクリッ
プ画素に分離される。なお、クリップ画素の画素値は、
クリッピングされていない画素を用いて、元の画素値
(クリッピングされる前の画素値)に修復される。
【0043】さらに、マット画素から、物体に固有の色
が推定され、ハイライト画素から、光源の色(正確に
は、色空間における光源の色の方向)が推定される。そ
して、マット画素、ハイライト画素、および修復後のク
リップ画素の各画素の画素値が、物体に固有の色と、光
源の色との線形結合で表され、物体に固有の色の成分が
拡散反射光成分Lbとされ、光源の色の成分が表面反射
光成分Lsとされる。
【0044】ここで、ダイクロマティックリフレクショ
ンモデルによれば、式(1)における表面反射光L
s(λ,θ,α)と拡散反射光Lb(λ,θ,α)は、式
(2)と(3)のように、それぞれ表される。
【0045】
【数2】 ・・・(2)
【0046】
【数3】 ・・・(3) 但し、式(2)のfs(θ,α)または式(3)のf
b(θ,α)は、表面反射光または拡散反射光それぞれ
に関し、光源の位置、視点の位置、法線ベクトルN、注
目している点Oの位置等の幾何学的な要因で決定される
項である。また、式(2)のcs(λ)または式(3)
のcb(λ)は、それぞれ、表面反射光または拡散反射
光のパワースペクトル分布に相当する項である。
【0047】画素値が、R,G,Bの各成分で表される
場合においては、そのR,G,Bの各成分r,g,b
は、式(1)乃至(3)より、次式で表されることにな
る。
【0048】
【数4】 ・・・(4) 但し、式(4)において、csR,csG,csBは、表面反
射光のパワースペクトルのR,G,B成分をそれぞれ表
す。また、cbR,cbG,cbBは、拡散反射光のパワース
ペクトルのR,G,B成分をそれぞれ表す。
【0049】次に、ダイクロマティックリフレクション
モデルにより分離される表面反射光Ls(λ,θ,α)
と拡散反射光Lb(λ,θ,α)をそれぞれモデル化す
る。なお、ここでは、例えば、コンピュータグラフィク
スの分野で用いられているモデルを用いることとする。
【0050】まず、表面反射光Ls(λ,θ,α)は、
例えば、J. D. Foley他、"ComputerGraphics Principle
s and Practice", Addison-Wesley, 1990等に記載され
ているフォーンイルミネーションモデル(Phong Illumin
ation Model)によってモデル化することができ、このフ
ォーンイルミネーションモデルによれば、式(2)の表
面反射光Ls(λ,θ,α)は、例えば、次式で表すこ
とができる。
【0051】
【数5】 ・・・(5) 但し、I(λ)は、光源のパワースペクトル分布を表
し、ksは、表面反射光の強度を表す係数である。ま
た、nは、物体表面の粗度を表すパラメータの1つで、
物体が均質な表面を有する場合には、物体表面の各点に
おいて、同一の値となる。
【0052】ここで、式(2)のfs(θ,α)は、式
(5)のcosnαに相当し、式(2)のcs(λ)は、
式(5)のI(λ)ksに相当する。
【0053】式(5)で表される表面反射光Ls(λ,
θ,α)は、nやksを変更することで変更することが
できる。
【0054】即ち、図6は、式(5)におけるcosn
αとαとの関係を示しており、図から明らかなように、
nが大きくなるほど、cosnαは急峻に変化する(n
が小さくなるほど、cosnαは滑らかに変化する)。
従って、nが大きくなるほど、表面反射光Ls(λ,
θ,α)は、急峻に変化し、その結果、いわば鋭い光沢
が観察される。
【0055】具体的には、nが大きい場合には、視点の
位置を、光沢の強い位置からずらしたときに(図4にお
いて、注目している点Oからの表面反射光の方向を表す
ベクトルR’と、点Oから視点の方向を表すベクトルV
とがなす角度αを大きくしたときに)、光沢が、急激に
弱くなる。一方、nが小さい場合には、視点の位置を、
光沢の強い位置からずらしたときに、光沢が、緩やかに
弱くなる。
【0056】また、式(5)におけるksを変更した場
合には、物体表面のすべての点における表面反射光Ls
(λ,θ,α)の強さを、一様に変更することができ
る。
【0057】画像として表示された物体の表面粗度は、
表面反射光Ls(λ,θ,α)を変更することで変更す
ることができる。従って、画像として表示された物体の
表面粗度を変更するには、nやksを変更すれば良く、
具体的には、nやksを大きくすれば、物体の表面粗度
を小さくした画像(物体の表面がつるつるした画像)と
なり、nやksを小さくすれば、物体の表面粗度を大き
くした画像(物体の表面がざらざらした画像)となる。
【0058】ここで、図7は、物体が表示された画像を
構成する画素の画素値(色)を、RGB空間にプロット
し、各画素値に相当する点を、拡散反射光の色方向を表
すベクトルと、光源の光の色方向を表すベクトルで規定
される平面上に正射影して得られる分布を示している。
【0059】いま、元の画素値の分布が、図7(A)に
示すようなものであったとした場合に、nを大きくする
と、図6に示したcosnαの形状から、画素値の分布
は、図7(B)に示すように、拡散反射光の色に対応す
る点P1と、表面反射光の最も強い画素(最も明るい画
素)の色に対応する点P2とを通る直線Sを中心に、表
面反射光成分の拡がりが狭まったものとなる(画素値の
分布の密度は密になる)。その結果、画像に表示された
物体における光沢のある部分の範囲が小さくなり、さら
に、光沢のある部分とない部分との境界は鋭くなる(光
沢の変化が急峻になる)。
【0060】また、nを小さくすると、図6に示したc
osnαの形状から、画素値の分布は、図7(C)に示
すように、直線Sを中心に、表面反射光成分が拡がった
ものとなる(画素値の分布の密度は粗になる)。その結
果、画像に表示された物体における光沢のある部分の範
囲が大きくなり、さらに、光沢のある部分とない部分と
の境界は鈍くなる(光沢の変化が緩やかになる)。
【0061】一方、ksを大きくすると、画素値の分布
は、図7(D)に示すように、表面反射光が強くなる方
向に拡がったものとなる。その結果、画像に表示された
物体には、全体として、光沢が強いものとなる。
【0062】また、ksを小さくすると、画素値の分布
は、図7(E)に示すように、表面反射光が弱くなる方
向に狭まったものとなる。その結果、画像に表示された
物体には、全体として、光沢が弱いものとなる。
【0063】以上のように、画像として表示された物体
の表面粗度の変更は、フォーンイルミネーションモデル
を用いて式(5)により表される表面反射光Ls(λ,
θ,α)を規定するnやksを変更することで行うこと
ができるが、物体が表示された画像を構成する各画素に
ついての、式(5)におけるαやI(λ)は、不明であ
るのが一般的である。従って、αやI(λ)が不明で
は、nおよびksを設定しても、式(5)をそのまま用
いて、表面反射光Ls(λ,θ,α)を求めることはで
きない。
【0064】そこで、ここでは、次のようにして、表面
反射光Ls(λ,θ,α)を求めることとする。
【0065】即ち、いま、与えられた画像において、表
面反射光が最も強い画素における角度αをα0とおき、
その画素における表面反射光Ls(λ,θ,α)を、L
so(λ)とする。また、任意の画素における表面反射光
s(λ,θ,α)を、Ls(λ)とおくと、Ls(λ)
/Lso(λ)は、式(5)から、次のように計算するこ
とができる。
【0066】
【数6】 ・・・(6) また、任意の画素における表面反射光Ls(λ,θ,
α)を変更したものを、Ls’(λ)とし、さらに、
x,yを任意の値として、Ls’(λ)を、Ls’(λ)
=yLso(λ)(Ls(λ)/Lso(λ))xとおくと、
s’(λ)は、次式のように計算することができる。
【0067】
【数7】 ・・・(7) 式(5)と(7)とを比較すると、式(5)におけるn
を変更することは、式(7)におけるxを1以外の値に
設定することに相当し、また、式(5)におけるks
変更することは、式(7)におけるyを1以外の値に設
定することに相当する。
【0068】従って、表面反射光が最も強い画素を検出
するとともに、x,yを所定の値にして、式Ls
(λ)=yLso(λ)(Ls(λ)/Lso(λ))xを計
算することにより、xまたはyにそれぞれ相当するnま
たはksを変更した表面反射光Ls’(λ)を得ることが
できる。
【0069】即ち、表面粗度を大きくし(表面を粗く
し)、光沢を鈍く、かつ暗くする場合には、xやyを1
より小さい値に設定して、変更後の表面反射光Ls
(λ)を求めれば良い。逆に、表面粗度を小さくし(表
面を滑らかにし)、光沢を鋭く、かつ明るくする場合に
は、xやyを1より大きい値に設定して、変更後の表面
反射光Ls’(λ)を求めれば良い。
【0070】なお、式(7)から、xを1以外の値とす
ることは、その右辺におけるcos xnαだけでなく、c
os(1-x)nα0も変更することとなり、cos(1-x)α0
の変更は、ksを変更することに相当する。従って、こ
の場合、xを1以外の値とすることは、nを変更するだ
けでなく、ksを変更することにもなる。
【0071】しかしながら、表面反射光Ls(λ,θ,
α)が最も強い画素における角度α、即ち、角度α
0は、一般に0となる。この場合、式(7)におけるc
os(1-x) nα0は、1となるから、xを1以外の値とす
ることによって、ksが受ける影響は、ないことにな
る。従って、xを1以外の値とすることは、物体の表面
粗度を変更することに相当し、yを1以外の値をとする
ことは、物体における表面反射の強度を変更することに
相当すると考えて、問題はない。
【0072】ここで、画素値が、R,G,Bの各成分で
表される場合においては、変更後の表面反射光Ls
は、式(7)に対応する次式で計算されることになる。
【0073】
【数8】 ・・・(8) 但し、psR,psG,psBは、元の画素値における表面反
射光のR,G,B成分をそれぞれ表す。また、psR0
sG0,psB0は、元の画像を構成する画素のうち、角度
αがα0に等しい画素(表面反射光が最も強い画素)の
画素値における表面反射光のR,G,B成分をそれぞれ
表す。さらに、IR,IG,IBは、RGB空間におい
て、光源の色を表すベクトルのR,G,Bの各成分を表
す。なお、光源の色を表すベクトルの方向は、上述した
ように、クリンカの分離法によって、画像から、表面反
射光成分を分離することで求めることができるから、例
えば、IR 2+IG 2+IB 2=1とおくことにより、IR
G,IBは、一意に求めることができる。
【0074】次に、拡散反射光Lb(λ,θ,α)は、
例えば、上述の"Computer GraphicsPrinciples and Pra
ctice"に記載されているランベルシャンリフレクション
モデル(Lanmertian Reflection Model)によってモデル
化することができ、このランベルシャンリフレクション
モデルによれば、式(3)の拡散反射光Lb(λ,θ,
α)は、例えば、次式で表すことができる。
【0075】
【数9】 ・・・(9) 但し、kbは、拡散反射光の強度を表す係数で、O
b(λ)は、波長λの光に対する物体の拡散反射光の反
射強度を表す。即ち、このOb(λ)は、物体に固有の
色によって決定される。また、mb(θ,α)は、上述
したような幾何学的な要因に依存する拡散反射光の反射
強度を表す。
【0076】ここで、ダイクロマティックリフレクショ
ンモデルにおける拡散反射光を表す式(3)のf
b(θ,α)は、式(9)のmb(θ,α)に相当し、式
(3)のc b(λ)は、式(9)のI(λ)kb
b(λ)に相当する。
【0077】なお、ランベルシャンリフレクションモデ
ルによれば、拡散反射光Lb(λ,θ,α)は、正確に
は、式(9)よりも複雑な式で表される。従って、式
(9)は、拡散反射光Lb(λ,θ,α)をランベルシ
ャンリフレクションモデルにより表す近似式であるが、
ここでは、近似式で十分であるため、式(9)を用いる
こととする。但し、拡散反射光Lb(λ,θ,α)は、
ランベルシャンリフレクションモデルに基づく正確な式
で表すようにすることも可能である。
【0078】式(9)で表される拡散反射光Lb(λ,
θ,α)によれば、Ob(λ)を変更することにより、
物体に固有の色を変更することができる。即ち、O
b(λ)を、Ob’(λ)に変更した場合、式(9)か
ら、拡散反射光Lb(λ,θ,α)は、次式で示される
拡散反射光Lb’(λ,θ,α)に変更することができ
る。
【0079】
【数10】 ・・・(10) そこで、物体が表示された画像を構成する画素のうち、
拡散反射光Lb(λ,θ,α)が最大の画素におけるkb
b(θ,α)を、例えば、1とおく。
【0080】物体が表示された画像を構成する各画素に
おけるI(λ)Ob(λ)は共通の値となるから、拡散
反射光Lb(λ,θ,α)が最大の画素におけるkbb
(θ,α)を1とおくことで、式(9)から、I(λ)
b(λ)を求めることができる。そして、I(X)Ob
(λ)が求まれば、式(9)から、各画素のkb
b(θ,α)も求めることができる。
【0081】新たなOb’(λ)を与えて、式(10)
に示した変更後の拡散反射光Lb’(λ,θ,α)を求
めるには、さらに、I(λ)を求める必要があるが、こ
れは、所定の条件を与えることによって求めることがで
きる。
【0082】即ち、例えば、画素値が、R,G,Bの各
成分で表される場合においては、式(10)の拡散反射
光Lb(λ,θ,α)を表すベクトルLbは、次式のよう
に表すことができる。
【0083】
【数11】 ・・・(11) 但し、obR,obG,obBは、R,G,Bの各成分に関
し、物体に固有の色によって決定される値である。ま
た、IR,IG,IBは、RGB空間において、光源の色
を表すベクトルのR,G,Bの各成分を表し、式(8)
で説明したように、クリンカの分離法によって求められ
る光源の色を表すベクトルの方向と、条件式I R 2+IG 2
+IB 2=1とから、一意に求めることができる。
【0084】式(11)におけるobR,obG,obBを、
bR’,obG’,obB’に変更することにより、物体に
固有の色を、obR,obG,obBによって決定される色か
ら、obR’,obG’,obB’によって決定される色に変
更することができる。即ち、拡散反射光は、obR’,o
bG’,obB’を与えることにより、次式のベクトル
b’で表されるものに変更することができる。
【0085】
【数12】 ・・・(12) 以上から、式(7)によって与えられるLs’(λ)、
または式(10)によって与えられるLb’(λ,θ,
α)を、式(1)におけるLs’(λ,θ,α)、また
はLb’(λ,θ,α)として、それぞれ与えて、各画
素における色L(λ,θ,α)を計算することにより、
画像に表示された物体の表面粗度、またはその固有の色
を変更することができる。
【0086】次に、画像に表示された物体を照明する光
源の色の変更は、式(5)で表される表面反射光L
s(λ,θ,α)、および式(9)で表される拡散反射
光Lb(λ,θ,α)におけるI(λ)を変更すること
で行うことができる。
【0087】即ち、例えば、画素値が、R,G,Bの各
成分で表される場合においては、上述したようにして変
更が行われた後の表面反射光または拡散反射光を、それ
ぞれLs’またはLb’とするとともに、変更後の光源の
色のR,G,Bの各成分を、それぞれIR’,IG’,I
B’とすると、光源の色の変更も行われた画素値L’
は、次式で求めることができる。
【0088】
【数13】 ・・・(13) 但し、r’,g’,b’は、画素値L’のR,G,Bの
各成分を表す。
【0089】ここで、本実施の形態では、上述したこと
から、変更後の画素値のR,G,Bの各成分r’,
g’,b’は、0乃至1の範囲の値でなければならない
が、式(13)から求められるr’,g’,b’は、0
乃至1の範囲の値になるとは限らない。そこで、r’,
g’,b’のうちの1以上が、0乃至1の範囲にない場
合には、クリッピングを行い、そのすべてが、0乃至1
の範囲の値になるようにする。
【0090】クリッピングの方法としては、例えば、
r’,g’,b’のうち、1を越えているものについて
は1にし、また、0未満となっているものについては0
にする方法がある。あるいは、例えば、RGB空間にお
いて、点(r’,g’,b’)を通り、式R=G=Bで
規定される直線と直交する線分と、式0≦R,G,B≦
1で規定される立方体との交点(r’’,g’’,
b’’)(交点が複数存在する場合には、点(r’,
g’,b’)に最も近い交点)を求め、r’,g’,
b’を、それぞれr’’,g’’,b’’に変更する方
法等がある。
【0091】次に、図8のフローチャートを参照して、
上述したようにして、画像に表示された物体の表面粗度
や、物体に固有の色、光源の色を変更する、図2の画像
処理装置による画像処理について説明する。
【0092】ステップS1では、カメラ19による撮像
の結果得られた画像データが、外部インターフェイス1
8を介して、データメモリ13に供給されて記憶され
る。あるいは、また、外部記憶装置17に、既に画像デ
ータが記憶されている場合には、ユーザが、入力装置1
6を操作すると、ステップS1において、画像データ
が、外部記憶装置17から読み出され、データメモリ1
3に供給されて記憶される。データメモリ13に記憶さ
れた画像は、フレームメモリ14に転送され、さらに、
画像表示装置15に供給されて表示される。なお、ここ
では、画像は、R,G,Bで表現されているものとす
る。
【0093】その後、ステップS2において、画像表示
装置15に表示された画像について、画像処理の対象と
する領域が指定されたかどうかが判定される。ステップ
S2において、画像処理の対象とする領域が指定されて
いないと判定された場合、即ち、ユーザが、画像処理の
対象とする領域を指定するように、入力装置16の操作
を行わなかった場合、ステップS3に進み、画像表示装
置15に表示された画像全体(従って、ステップS1
で、データメモリ13に記憶された画像全体)が、画像
処理の対象とされ、ステップS5に進む。
【0094】また、ステップS2において、画像処理の
対象とする領域が指定されたと判定された場合、即ち、
ユーザが、画像処理の対象とする領域を指定するよう
に、入力装置16の操作を行った場合、ステップS4に
進み、画像表示装置15に表示された画像のうち、ユー
ザによって指定された領域だけが、画像処理の対象とさ
れ、ステップS5に進む。
【0095】ステップS5では、演算処理回路11は、
画像処理の対象とされた領域(以下、処理対象領域とい
う)における各画素の画素値が、クリンカの分離法によ
って、表面反射光成分Lsと拡散反射光成分Lbとに分離
され、データメモリ13に記憶される。
【0096】そして、ステップS6に進み、ユーザによ
って、入力装置16が、物体に固有の色(以下、適宜、
物体色という)を変更するように操作されたか否かが判
定される。ステップS6において、入力装置16が、物
体色を変更するように操作されたと判定された場合、ス
テップS7に進み、変更後の物体色(式(12)におけ
るobR’,obG’,obB’)が設定され、ステップS8
に進む。即ち、ステップS7では、例えば、画像表示装
置15において、変更後の物体色の入力を要求するメッ
セージが表示され、ユーザが、入力装置16を操作し
て、変更後の物体色を指定するのを待って、その指定さ
れた値が、変更後の物体色として設定される。
【0097】なお、ユーザは、変更後の物体色obR’,
bG’,obB’を直接指定する他、入力装置16を操作
することにより、外部記憶装置17に既に記憶されてい
る画像のある領域と、処理対象領域とを対応させ、そ
の、ある領域における色を、変更後の物体色として指定
することも可能である。
【0098】一方、ステップS6において、入力装置1
6が、物体色を変更するように操作されていないと判定
された場合、ステップS7をスキップして、ステップS
8に進み、ユーザによって、入力装置16が、物体の表
面粗度を変更するように操作されたか否かが判定され
る。ステップS8において、入力装置16が、表面粗度
を変更するように操作されたと判定された場合、ステッ
プS9に進み、式(8)におけるxとyが設定され、ス
テップS10に進む。即ち、ステップS9では、例え
ば、式(8)におけるxおよびyの入力を要求するメッ
セージが画像表示装置15に表示され、ユーザが、入力
装置16を操作して、xおよびyを指定するのを待っ
て、その指定された値が、式(8)におけるxおよびy
として設定される。
【0099】また、ステップS8において、入力装置1
6が、表面粗度を変更するように操作されていないと判
定された場合、ステップS9をスキップして、ステップ
S10に進み、ユーザによって、入力装置16が、光源
の色を変更するように操作されたか否かが判定される。
ステップS10において、入力装置16が、光源の色を
変更するように操作されたと判定された場合、ステップ
S11に進み、式(13)におけるIR’,IG’,
B’が設定される。即ち、ステップS11では、例え
ば、式(13)におけるIR’,IG’,IB’の入力を
要求するメッセージが画像表示装置15に表示され、ユ
ーザが、入力装置16を操作して、変更後の光源の色の
R,G,Bの各成分を指定するのを待って、その指定さ
れたR,G,Bの各成分が、式(13)における
R’,IG’,IB’としてそれぞれ設定される。
【0100】一方、ステップS10において、入力装置
16が、光源の色を変更するように操作されていないと
判定された場合、ステップS11をスキップして、ステ
ップS12に進み、演算処理回路11は、ステップS
7,S9、またはS11で設定された値を用い、上述し
た原理に基づいて、処理対象領域を構成する画素の画素
値を変更する画像色変更処理を行い、処理対象領域の画
素の画素値(色)を変更し、その変更後の画素値を、デ
ータメモリ13に書き込む。そして、ステップS13に
進み、データメモリ13の、変更後の画素値が書き込ま
れた画像がフレームメモリ14に転送され、画像表示装
置15に供給されて表示され、画像処理を終了する。
【0101】次に、図9のフローチャートを参照して、
図8のステップS12における画像色変更処理につい
て、さらに説明する。
【0102】画像色変更処理では、ステップS21にお
いて、処理対象領域を構成する画素についての表面反射
光成分Lsの中の最大値Lso、即ち、RGB空間におい
て、原点との距離が最も大きい表面反射光成分Lsoが求
められ、ステップS22に進む。
【0103】ステップS22では、処理対象領域を構成
する画素のうち、まだ、画素値(色)の変更を行ってい
ない画素のうちの1つが、注目画素として選択され、ス
テップS23に進み、その注目画素についての表面反射
光成分Lsおよび拡散反射光成分Lbが、データメモリ1
3から読み出され、ステップS24に進む。
【0104】ステップS24では、処理対象領域に表示
された物体の物体色を変更するかどうかが判定される。
ステップS24において、物体色を変更すると判定され
た場合、即ち、図8のステップS7で、式(12)にお
けるobR’,obG’,obB’が設定されている場合、ス
テップS25に進み、そのobR’,obG’,obB’を用
いて、式(12)を演算することにより、注目画素につ
いて、新たな拡散反射成分Lb’が求められ、ステップ
S27に進む。
【0105】また、ステップS24において、物体色を
変更しないと判定された場合、即ち、図8のステップS
7で、式(12)におけるobR’,obG’,obB’が設
定されていない場合、ステップS26に進み、注目画素
の新たな拡散反射成分Lb’として、元の拡散反射成分
bが設定され、ステップS27に進む。
【0106】ステップS27では、処理対象領域に表示
された物体の表面粗度を変更するかどうかが判定され
る。ステップS27において、表面粗度を変更すると判
定された場合、即ち、図8のステップS9で、式(8)
におけるxとyが設定されている場合、ステップS28
に進み、そのxとyを用いて、式(8)を演算すること
により、注目画素について、新たな表面反射光成分
s’が求められ、ステップS30に進む。
【0107】また、ステップS27において、表面粗度
を変更しないと判定された場合、即ち、図8のステップ
S9で、式(8)におけるxとyが設定されていない場
合、ステップS29に進み、注目画素の新たな表面反射
光成分Ls’として、元の表面反射光成分Lsが設定さ
れ、ステップS30に進む。
【0108】ステップS30では、処理対象領域に表示
された物体を照明する光源の色を変更するかどうかが判
定される。ステップS30において、光源の色を変更す
ると判定された場合、即ち、図8のステップS11で、
式(13)におけるIR’,IG’,IB’が設定されて
いる場合、ステップS31に進み、そのIR’,IG’,
B’、さらには、新たな表面反射光成分Ls’および新
たな拡散反射光成分L b’を用いて、式(13)を演算
することにより、注目画素について、変更後の画素値の
R,G,Bの各成分(r’,g’,b’)が求められ、
ステップS33に進む。
【0109】また、ステップS30において、光源の色
を変更しないと判定された場合、即ち、図8のステップ
S11で、式(13)におけるIR’,IG’,IB’が
設定されていない場合、ステップS32に進み、式(1
3)におけるIR’,IG’,IB’を、それぞれIR,I
G,IBに設定して、式(13)を演算することにより、
注目画素について、変更後の画素値のR,G,Bの各成
分(r’,g’,b’)が求められ、ステップS33に
進む。
【0110】ステップS33では、注目画素の変更後の
画素値(r’,g’,b’)について、そのr’,
g’,b’のうちの1以上が、0乃至1の範囲にない場
合には、上述したようなクリッピングが行われ、データ
メモリ13に書き込まれる。
【0111】そして、ステップS34に進み、処理対象
領域を構成する画素すべてを、注目画素として処理を行
ったかどうかが判定され、まだ、行っていないと判定さ
れた場合、ステップS35に進み、処理対象領域を構成
する画素のうち、まだ注目画素とされていないものの1
つが、新たに注目画素として選択される。そして、ステ
ップS23に戻り、以下、同様の処理が行われる。
【0112】また、ステップS34において、処理対象
領域を構成する画素すべてを、注目画素として処理を行
ったと判定された場合、リターンする。
【0113】次に、図10および図11は、式(8)に
基づいて、表面反射光を変更することにより画素値を変
更したシミュレーション結果を示している。
【0114】図10(A)は、元の画像(表面に模様の
ないもの)で、図10(B)は、式(8)におけるxと
yを0.4と0.1に設定した場合を、図10(C)
は、式(8)におけるxとyを0.57と0.5に設定
した場合を、それぞれ示している。また、図10(D)
は、式(8)におけるxとyを1.75と1.25に設
定した場合を、図10(E)は、式(8)におけるxと
yを4.0と1.5に設定した場合を、それぞれ示して
いる。図11についても、図11(A)は、元の画像
(表面に模様のあるもの)で、図11(B)乃至図11
(E)は、図10(B)乃至図10(E)それぞれにお
ける場合と同様に、xとyを設定した場合を示してい
る。
【0115】図10および図11から、xやyが大きい
ほど、光沢が鋭く、かつ明るくなり、また、xやyが小
さいほど、光沢が鈍く、かつ暗くなることが分かる。
【0116】次に、上述した一連の処理は、それ専用の
ハードウェアにより行うこともできるし、ソフトウェア
により行うこともできる。一連の処理をソフトウェアに
よって行う場合には、そのソフトウェアを構成するプロ
グラムが、コンピュータにインストールされる。
【0117】そこで、図12を参照して、上述した一連
の処理を実行するプログラムをコンピュータにインスト
ールし、コンピュータによって実行可能な状態とするた
めに用いられる媒体について説明する。
【0118】プログラムは、図12(A)に示すよう
に、コンピュータ101に内蔵されている記録媒体とし
てのハードディスク102や半導体メモリ103に予め
インストールした状態でユーザに提供することができ
る。
【0119】あるいはまた、プログラムは、図12
(B)に示すように、フロッピーディスク111、CD-R
OM(Compact Disc Read Only Memory)112,MO(Magnet
o optical)ディスク113,DVD(Digital Versatile Di
sc)114、磁気ディスク115、半導体メモリ116
などの記録媒体に、一時的あるいは永続的に格納し、パ
ッケージソフトウエアとして提供することができる。
【0120】さらに、プログラムは、図12(C)に示
すように、ダウンロードサイト121から、ディジタル
衛星放送用の人工衛星122を介して、コンピュータ1
01に無線で転送したり、LAN(Local Area Network)、
インターネットといったネットワーク131を介して、
コンピュータ123に有線で転送し、コンピュータ10
1において、内蔵するハードディスク102などに格納
させるようにすることができる。
【0121】本明細書における媒体とは、これら全ての
媒体を含む広義の概念を意味するものである。
【0122】また、本明細書において、媒体により提供
されるプログラムを記述するステップは、必ずしもフロ
ーチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理
する必要はなく、並列的あるいは個別に実行される処理
(例えば、並列処理あるいはオブジェクトによる処理)
も含むものである。
【0123】以上のように、画像を構成する画素の画素
値を、ダイクロマティックリフレクションモデルに基づ
いて、表面反射光成分と拡散反射光成分とに分離し、表
面反射光成分または拡散反射光成分を、フォーンイルミ
ネーションモデルまたはランベルシャンリフレクション
モデルによってそれぞれ表現して、表面反射光成分また
は拡散反射光成分を変更し、その変更後の表面反射光成
分または拡散反射光成分に基づいて、画素値を変更する
ようにしたので、例えば、3次元物体が表示された画像
の色の変更を、その変更後の画像が自然なものとなるよ
うに行うことができる。さらに、ユーザは、画像の色の
変更にあたって、式(8)におけるxとyや、式(1
2)におけるobR’,obG’,obB’、式(13)にお
けるIR’,IG’,IB’を指定するだけで済み、従っ
て、画像の色を、容易に変更することができる。
【0124】なお、本実施の形態においては、画素値
を、ダイクロマティックリフレクションモデルに基づい
て、表面反射光成分と拡散反射光成分とに分離するよう
にしたが、画素値は、その他のモデルや手法によって、
表面反射光成分と拡散反射光成分とに分離しても良い。
【0125】また、本実施の形態では、表面反射光成分
をフォーンイルミネーションモデルにより表現し、表面
反射の強度に関する要素xや、物体の表面粗度に関する
要素y、あるいは光源の光に関する要素IR,IG,IB
を変更することで、表面反射光成分を変更するようにし
たが、表面反射光成分は、その他の手法で変更するよう
にしても良い。
【0126】さらに、本実施の形態では、拡散反射光成
分をランベルシャンリフレクションモデルにより表現
し、物体に固有の要素obR,obG,obB、あるいは光源
の光に関する要素IR,IG,IBを変更することで、拡
散反射光成分を変更するようにしたが、表面反射光成分
も、その他の手法で変更するようにしても良い。
【0127】また、本実施の形態では、画素値をRGB
で表現するようにしたが、画素値は、RGB以外の、例
えば、YUV等で表現することも可能である。
【0128】
【発明の効果】本発明の画像処理装置および画像処理方
法、並びに媒体によれば、画像を構成する画素の画素値
が、3次元物体における表面反射による表面反射光成分
と、拡散反射による拡散反射光成分とに分離され、その
うちの少なくとも一方が変更される。そして、その変更
後の表面反射光成分または拡散反射光成分に基づいて、
画像を構成する画素の画素値が変更される。従って、3
次元物体が表示された画像の色の変更を、容易に、かつ
自然な画像となるように行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の画像処理による画像の色変換を説明する
ための図である。
【図2】本発明を適用した画像処理装置の一実施の形態
の構成例を示すブロック図である。
【図3】表面反射と拡散反射とを説明するための図であ
る。
【図4】ダイクロマティックリフレクションモデルによ
る物体の見え方を説明するための図である。
【図5】物体が表示された画像の画素の画素値を、RG
B空間にプロットしたものを示す図である。
【図6】αとcosnαとの関係を示す図である。
【図7】物体が表示された画像の画素の画素値を、RG
B空間にプロットしたものの分布の変化を説明するため
の図である。
【図8】図2の画像処理装置による画像処理を説明する
ためのフローチャートである。
【図9】図8のステップS12の処理の詳細を説明する
ためのフローチャートである。
【図10】表面反射光を変更することにより画素値を変
更したシミュレーション結果を示すディスプレイ上に表
示された中間階調の写真である。
【図11】表面反射光を変更することにより画素値を変
更したシミュレーション結果を示すディスプレイ上に表
示された中間階調の写真である。
【図12】本発明を適用した媒体を説明するための図で
ある。
【符号の説明】
11 演算処理回路, 12 プログラムメモリ, 1
3 データメモリ,14 フレームメモリ, 15 画
像表示装置, 16 入力装置, 17 外部記憶装
置, 18 外部インターフェイス, 19 ビデオカ
メラ, 101コンピュータ, 102 ハードディス
ク, 103 半導体メモリ, 111 フロッピーデ
ィスク, 112 CD-ROM, 113 MOディスク,
114DVD, 115 磁気ディスク, 116 半導
体メモリ, 121 ダウンロードサイト, 122
衛星, 131 ネットワーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B057 BA02 BA25 CA01 CA08 CA13 CA16 CB01 CB08 CB13 CB16 CE17 CH01 CH11 DA20 DB03 DB06 DB09

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3次元物体が表示された画像の色を変更
    する画像処理装置であって、 前記画像を構成する画素の画素値を、前記3次元物体に
    おける表面反射による表面反射光成分と、拡散反射によ
    る拡散反射光成分とに分離する分離手段と、 前記表面反射光成分または拡散反射光成分のうちの少な
    くとも一方を変更する成分変更手段と、 変更後の前記表面反射光成分または拡散反射光成分に基
    づいて、前記画像を構成する画素の画素値を変更する画
    素値変更手段とを含むことを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記成分変更手段は、前記拡散反射光成
    分に影響する要素のうち、前記3次元物体に固有の要素
    の値を変更することで、前記拡散反射光成分を変更する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記成分変更手段は、前記拡散反射光成
    分を、ランベルシャンリフレクションモデル(Lambertia
    n Reflection Model)によって表現することにより、前
    記3次元物体に固有の要素の値を変更することを特徴と
    する請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記成分変更手段は、前記表面反射光成
    分に影響する要素のうち、前記3次元物体による表面反
    射の強度、または前記3次元物体の表面粗度に関する要
    素の値を変更することで、前記表面反射光成分を変更す
    ることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記成分変更手段は、前記表面反射光成
    分を、フォーンイルミネーションモデル(Phong Illumin
    ation Model)によって表現することにより、前記3次元
    物体による表面反射の強度、または前記3次元物体の表
    面粗度に関する要素の値を変更することを特徴とする請
    求項4に記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記成分変更手段は、前記拡散反射光成
    分および表面反射光成分に影響する要素のうち、前記3
    次元物体を照明する光源からの光に関する要素の値を変
    更することで、前記拡散反射光成分および表面反射光成
    分の両方を変更することを特徴とする請求項1に記載の
    画像処理装置。
  7. 【請求項7】 前記成分変更手段は、前記拡散反射光成
    分を、ランベルシャンリフレクションモデル(Lambertia
    n Reflection Model)によって表現するとともに、前記
    表面反射光成分を、フォーンイルミネーションモデル(P
    hong Illumination Model)によって表現することによ
    り、前記3次元物体を照明する光源からの光に関する要
    素の値を変更することを特徴とする請求項6に記載の画
    像処理装置。
  8. 【請求項8】 変更後の前記画素値をクリッピングする
    クリッピング手段をさらに含むことを特徴とする請求項
    1に記載の画像処理装置。
  9. 【請求項9】 前記分離手段は、ダイクロマティックリ
    フレクションモデル(Dichromatic Reflection Model)に
    基づいて、前記画像を構成する画素の画素値を、前記表
    面反射光成分と拡散反射光成分とに分離することを特徴
    とする請求項1に記載の画像処理装置。
  10. 【請求項10】 3次元物体が表示された画像の色を変
    更する画像処理方法であって、 前記画像を構成する画素の画素値を、前記3次元物体に
    おける表面反射による表面反射光成分と、拡散反射によ
    る拡散反射光成分とに分離する分離ステップと、 前記表面反射光成分または拡散反射光成分のうちの少な
    くとも一方を変更する成分変更ステップと、 変更後の前記表面反射光成分または拡散反射光成分に基
    づいて、前記画像を構成する画素の画素値を変更する画
    素値変更ステップとを含むことを特徴とする画像処理方
    法。
  11. 【請求項11】 3次元物体が表示された画像の色を変
    更する画像処理を行うプログラムを、コンピュータに実
    行させる媒体であって、 前記画像を構成する画素の画素値を、前記3次元物体に
    おける表面反射による表面反射光成分と、拡散反射によ
    る拡散反射光成分とに分離する分離ステップと、 前記表面反射光成分または拡散反射光成分のうちの少な
    くとも一方を変更する成分変更ステップと、 変更後の前記表面反射光成分または拡散反射光成分に基
    づいて、前記画像を構成する画素の画素値を変更する画
    素値変更ステップとを含むことを特徴とするプログラム
    を、前記コンピュータに実行させる媒体。
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