JP2001051882A - スナップショット参照方法、及び記憶装置 - Google Patents

スナップショット参照方法、及び記憶装置

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JP2001051882A
JP2001051882A JP11221669A JP22166999A JP2001051882A JP 2001051882 A JP2001051882 A JP 2001051882A JP 11221669 A JP11221669 A JP 11221669A JP 22166999 A JP22166999 A JP 22166999A JP 2001051882 A JP2001051882 A JP 2001051882A
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Katsuya Ozawa
勝也 小澤
Yoshihiro Takeuchi
良宏 竹内
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ディスクレベルのスナップショットにおいてフ
ァイル毎の参照が可能なスナップショット参照方法を提
供する。 【解決手段】ディスク制御装置15は、データ管理テー
ブルをスナップショットによりコピーしたスナップショ
ットテーブルに対して仮想ディスクを作成した。この仮
想ディスクは、スナップショットにより作成したスナッ
プショットデータに対応する。ホストコンピュータ12
は、仮想ディスクによりスナップショットデータをファ
イル毎に参照する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はログ構造ファイルシ
ステムによりデータを記憶する記憶装置においてディス
クレベルのバックアップとして作成されるスナップショ
ットの参照方法に関するものである。
【0002】コンピュータシステムに用いられる磁気デ
ィスク装置等の記憶装置は、ユーザがそのシステムを利
用する際に必要とする大量のデータを記憶するため、そ
の記憶容量をますます増大させている。そのため、デー
タのバックアップを作成する時間の短縮を図ると共に、
バックアップデータの参照を容易に行うことが要求され
ている。
【0003】近年、記憶装置は、高速なバックアップの
ためにスナップショット機能を備えている。スナップシ
ョット機能は,『ログ構造ファイルシステム(Log-Stru
ctured File System、以下、LSFSという)』に基づ
いて提供される。
【0004】LSFSは,”The Design and Implement
ation of a Log-Structured File System ”という論文
(ACM Transactions on Computer System, Vol.10, No.
1, 1992年2月, pp.26-52)において、M.Rosenblum 及び
John K.Ousterhout によって説明/発表されている。
【0005】要約すると、LSFSは、データの更新処
理をする時に、元のデータを物理的に書き換えず(上書
きせず)、ディスク上の他のあいている領域へ更新デー
タを記録する。これにより、書き込み処理がシーケンシ
ャルに行われ、書き込み性能が改善される。
【0006】そして、スナップショットは、ディスク上
のデータを管理しているテーブルのコピーを作成する。
テーブルのデータが指し示す領域のデータは、更新処理
により他の領域に書き込まれ、元のテーブルはその新た
な領域を指し示す。
【0007】このように作成するテーブルの容量は、テ
ーブルにより指し示される領域に記憶され従来のバック
アップによりコピーされるデータの容量よりかなり少な
い。従って、このようなスナップショットコピーの作成
に要する時間は、データのコピーを作成する従来方法の
バックアップに要する時間に比べて短く、高速なバック
アップが提供される。
【0008】
【従来の技術】従来のスナップショットは、ファイルレ
ベル又はディスクレベルで実施される。ファイルレベル
のスナップショットは、ファイル単位でスナップショッ
トコピーを作成する。このように作成されたコピーは、
特別なファイルシステム上の特別なディレクトリ(フォ
ルダ)上のファイルとして参照することができる。
【0009】これに対し、ディスクレベルのスナップシ
ョットは、ディスクボリューム単位でスナップショット
コピーを作成する。このようなスナップショットは、多
くのファイルを扱うコンピュータシステムにおいて、扱
う全てのファイルを一括してバックアップできるため、
個々のファイルをスナップショットする場合に比べてバ
ックアップのための手間が少ない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ディスクレ
ベルにてスナップショットが作成された後、更新された
ファイルについて、元のファイルの内容を参照する場合
がある。しかしながら、ディスクレベルのスナップショ
ットで作成されたコピーは、ディスクボリュームのイメ
ージを持つため、個々のファイルを参照することができ
なかった。
【0011】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的はディスクレベルのスナッ
プショットにおいて個々のファイルを参照することので
きるスナップショット参照方法、及びその方法を用いた
記憶装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、ログ構造ファイルシステ
ムを管理する第1テーブルをスナップショットによりコ
ピーしてディスクレベルの第2テーブルを作成し、該第
2テーブルに対して仮想的なボリュームを作成し、該仮
想的なボリュームを介して前記第2テーブルが指し示す
データを参照可能にした。
【0013】請求項2に記載の発明は、前記第2テーブ
ルが指し示すデータに対する更新要求を受け取り、前記
第2テーブルをコピーした第3テーブルを作成し、該第
3テーブルを前記仮想的なボリュームにマウントする。
これにより、通常のボリュームと同様に、仮想的なボリ
ュームと前記第3テーブルを介して前記データの更新を
行うことができる。
【0014】請求項3に記載の発明は、前記仮想的なボ
リュームに対するマウントの解除要求を受け取り、前記
第3テーブル及び前記仮想的なボリュームを削除する。
即ち、仮想的なボリュームと第3テーブルを一時的に作
成する。
【0015】請求項4に記載の発明によれば、記憶装置
は、ログ構造ファイルシステムを管理する第1テーブル
と、スナップショットにより前記第1テーブルをコピー
してディスクレベルの第2テーブルを作成する手段と、
前記第2テーブルに対して仮想的なボリュームを作成す
る手段と、を備える。これにより、ホストコンピュータ
から前記仮想的なボリュームを介して前記第2テーブル
が指し示すデータが参照できるようになる。
【0016】請求項5に記載の発明によれば、記憶装置
は、前記第2テーブルが指し示すデータに対する更新要
求を受け取り、前記第2テーブルをコピーした第3テー
ブルを作成する手段と、前記第3テーブルを前記仮想的
なボリュームにマウントする手段と、を備え、これによ
り前記仮想的なボリュームと前記第3テーブルを介して
前記データが更新可能になる。
【0017】請求項6に記載の発明によれば、記憶装置
は、前記仮想的なボリュームに対するマウントの解除要
求を受け取り、前記第3テーブル及び前記仮想的なボリ
ュームを削除する手段を備える。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
の形態を図1〜図8に従って説明する。図1は、一実施
の形態のコンピュータ・システムの一部ブロック回路図
である。コンピュータ・システム11は、ホストコンピ
ュータ12を含み、それは、それにバス13を介して記
憶装置としてのディスク装置14を接続された状態で有
している。当業者にとって既知であるように、バス13
は、ファイバーー・チャンネルや、SCSIや、イーサ
ネットなどの幾つかの標準インターフェースに従うこと
ができる。
【0019】ホストコンピュータ12は、ディスク装置
14又は図示しない記憶装置に記憶されたオペレーティ
ングシステムやアプリケーションプログラム等のプログ
ラムデータを実行し、該ディスク装置14にファイルの
記憶/参照/更新、ディスクレベルのバックアップデー
タの作成、バックアップデータの参照/更新、等の要求
を行う。
【0020】ディスク装置14は、バス13に接続され
たディスク制御装置15と、それによってデータを格納
するポインタが制御されるディスクドライブ16を含
む。ディスクドライブ16は、フォーマットされた複数
のブロック161,162,163,164,…,16
n(nはブロック数)を持つ。各ブロック161〜16
nは所定のデータ格納容量を持ち、そのデータ格納容量
とディスクドライブ16の容量とから決定されたn個の
ブロックを有する。ホストコンピュータ12が扱うファ
イルは、その容量に応じてディスクドライブ16の1又
は複数のブロックを使用して記憶される。
【0021】ディスク制御装置15は、仮想ディスク機
能、バックアップ機能、バックアップ参照機能を持つ。
仮想ディスク機能は、ログ構造ファイルシステム(Log-
Structured File System、以下、LSFSという)によ
って実現される仮想ディスクアーキテクチャにより、ホ
ストコンピュータ12から入力されるファイルをディス
クドライブ16に作成/更新する機能をいう。バックア
ップ機能はディスクレベルのスナップショット機能であ
り、LSFSを管理するテーブルを仮想ディスク単位で
コピーする機能をいう。バックアップ参照機能は、バッ
クアップ機能により作成されたディスクレベルのバック
アップデータをファイル毎に参照可能にする機能をい
う。
【0022】ディスク制御装置15は、上記の各機能の
ために、複数の記憶領域15a,15b,15bを有し
ている。第1記憶領域15aには、LSFSを管理する
第1テーブルとしてのデータ管理テーブル(データマッ
ピングテーブル)が格納される。データ管理テーブル
は、ホストコンピュータ12が認識する仮想ディスク上
のファイルのアドレス(仮想アドレス)と、そのファイ
ルが格納されるディスクドライブ16の実アドレス(ブ
ロック番号)を対応付ける。
【0023】ディスク制御装置15は、ホストコンピュ
ータ12に対して、ディスクドライブ16の記憶容量と
同じ容量を持つ仮想ディスク(又は論理ディスクという
場合もある)を示す。ホストコンピュータ12は、プロ
グラムの実行により指定される仮想ディスク上のアドレ
ス(仮想アドレス、論理アドレス、等という)にファイ
ルを格納する作成処理、又はファイルを更新する更新処
理を実施する。
【0024】ディスク制御装置15は、ホストコンピュ
ータ12からファイルの作成/更新要求を受け取ると、
ディスクドライブ16の空きスペース(フリースペー
ス)の実アドレスを仮想アドレスに対応付けてデータ管
理テーブルに格納し、実アドレスのブロックに作成/更
新ファイルを格納する。
【0025】第2記憶領域15bには、データ管理テー
ブルをコピーした第2テーブルとしてのスナップショッ
トテーブルが格納される。ディスク制御装置15は、ス
ナップショット要求を受け取ると、第1記憶領域15a
のデータ管理テーブルの内容を複写して作成したスナッ
プショットテーブルを第2記憶領域15bに格納する。
このテーブルの内容(ポインタ)は、データ管理テーブ
ルが指し示すものと同じブロックを指す。それらブロッ
クのファイルが更新されると、更新後のファイルはフリ
ースペースに格納され、データ管理テーブルはそのブロ
ックを指し示す。これにより、スナップショットテーブ
ルは更新前のブロックを指し示し、そのブロックのファ
イルがバックアップされたファイル(バックアップデー
タ)となる。
【0026】尚、第2記憶領域15bの記憶容量は、複
数回のスナップショット要求に対応するため、複数のデ
ータ管理テーブルを記憶可能な値に設定される。もちろ
ん、1回のスナップショット要求に対応する容量であっ
ても良い。
【0027】第3記憶領域15cには、スナップショッ
トテーブルをコピーした第3テーブルとしてのバックア
ップデータ管理テーブル(スナップショットされたとき
のデータ管理テーブルのコピーのコピー)が格納され
る。
【0028】ディスク制御装置15は、スナップショッ
トデータの参照要求を受け取ると、先ず、第2記憶領域
15bのスナップショットテーブルの内容を複写して作
成したバックアップデータ管理テーブルを第3記憶領域
15cに格納する。このテーブルの内容(ポインタ)
は、スナップショットテーブルが指し示すものと同じブ
ロック、即ちバックアップデータを指す。
【0029】次に、ディスク制御装置15は、仮想ディ
スク制御機能により作成した仮想ボリュームにバックア
ップデータ管理テーブルを対応させ、マウントポイント
(ドライブ名)を付与する(これを、スナップショット
のマウントという)。マウントポイントが付与された仮
想ボリュームは、ホストコンピュータ12から利用可能
なボリューム(仮想ディスク)として認識される。この
仮想ディスクを通常の仮想ディスクと区別するため、バ
ックアップディスクと呼ぶ。
【0030】バックアップデータ管理テーブルは、スナ
ップショットテーブル更にはデータ管理テーブルと実質
的に同一構成を持つ。従って、バックアップディスク
は、通常の仮想ディスクと同じファイル構造を持つ。こ
れにより、バックアップディスクは、通常の仮想ディス
クがホストコンピュータ12に対して提供する通常のデ
ータ(ファイル)に対するアクセスと実質的に同一のア
クセスを、バックアップデータにおいても提供する。即
ち、ホストコンピュータ12は、バックアップデータを
ファイル単位で参照する事ができる。
【0031】そして、バックアップディスクは、プログ
ラムや操作ミス等により発生するバックアップデータの
更新処理(データの削除も含む)からバックアップデー
タを保護する。即ち、バックアップデータを参照可能に
すると、バックアップデータの更新処理が発生する。更
新処理は、バックアップデータを参照するポインタの変
更(ポインタが指し示すアドレスの変更)を発生する。
しかし、この変更はコピーされたバックアップテーブル
に対して行われ、スナップショットテーブルに対して行
われない。従って、スナップショットテーブルのポイン
タは、更新されないバックアップデータのアドレスを指
し示す。
【0032】尚、スナップショットテーブルを仮想ボリ
ュームに対応させる方法では、その仮想ボリューム(仮
想ディスク)に対するホストコンピュータ12の更新処
理を抑止しなければならない。これは、ホストコンピュ
ータ12に対して仮想ディスクに対する特別なアクセス
を提供することになり、ディスク制御装置15において
特別な制御を必要とするため、処理を複雑にする。
【0033】図2は、ディスク制御装置15の機能を示
すブロック図である。ディスク制御装置15は、仮想デ
ィスク制御部21、スナップショット作成部22、スナ
ップショットデータ参照部23の機能を備える。
【0034】制御部21は、LSFSにより実現される
仮想ディスクアーキテクチャを実装し、ホストコンピュ
ータ12に対する仮想ドライブの提示、仮想ドライブの
仮想アドレスとディスクドライブ16の実アドレスの対
応付け、LSFSを管理するデータ管理テーブルの管理
及びそれによるファイルの作成/更新、等の処理を行
う。
【0035】作成部22は、スナップショット要求に応
答し、データ管理テーブルをコピーしたディスクレベル
のスナップショットテーブルを格納する。参照部23
は、スナップショットデータの参照要求又はスナップシ
ョットコピーのマウント要求に応答し、スナップショッ
トデータを参照可能に対応させたバックアップ仮想ディ
スクをホストコンピュータ12に提示する。
【0036】参照部23は、スナップショットコピーマ
ウント部24、スナップショットデータ更新部25、ス
ナップショットコピーアンマウント部26の機能を含
む。マウント部24は、スナップショットデータの参照
要求又はスナップショットコピーのマウント要求に応答
し、スナップショットテーブルをコピーしたバックアッ
プデータ管理テーブルを作成し、それを仮想ディスクに
マウントする(バックアップ仮想ディスクの作成とそれ
に対するドライブ名(マウントポイント)の付与)。
【0037】更新部25は、スナップショットデータの
更新要求に応答し、更新したファイルをディスクドライ
ブ16に格納すると共に、バックアップデータ管理テー
ブルのポインタを、元のファイルを指し示すアドレスか
ら更新後のファイルを指し示すアドレスに変更する。
【0038】アンマウント部26は、スナップショット
コピーのアンマウント(マウントの解除)要求に応答
し、バックアップ仮想ディスクに付与したドライブ名
(マウントポイント)、及びそのバックアップ仮想ドデ
ィスクを削除する。また、アンマウント部26は、バッ
クアップデータ管理テーブルの削除と、更新処理時に使
用したディスクドライブ16のブロックを解放する(フ
リースペースにする)。
【0039】尚、図2は、ディスク制御装置15が持つ
機能を判りやすく示したものである。従って、これらの
機能のいくつかを結合した機能、或いは分割した機能と
して実施しても良い。
【0040】次に、上記のように構成されたディスク装
置14の作用を図3〜図8に従って説明する。図3のド
ライブ「D:」は、図1のホストコンピュータ12からみ
たディスク装置14であり、LSFSにより実現される
仮想ディスクアーキテクチャにより示される仮想ディス
ク上のドライブである。ホストコンピュータ12は、ド
ライブ「D:」上にファイル31を作成する。
【0041】ディスク制御装置15は、仮想ディスク制
御機能により、ディスクドライブ16に対応する仮想デ
ィスク32をホストコンピュータ12に提示する。従っ
て、ファイル31の作成は、ディスク装置14からみ
て、仮想ディスク32のブロック32aに対する書き込
みとなる。尚、本実施形態の説明では、1つのファイル
が、1つのブロックを使用するものとしている。
【0042】ディスク制御装置15は、第1記憶領域1
5aのデータ管理テーブル(以下、各テーブルに記憶領
域の符号を付して説明する)により、ブロック32aの
仮想アドレスをディスクドライブ16のブロック162
の実アドレスにマッピングし、そのブロック162にフ
ァイル31(データ「AAA」)を格納する。尚、デー
タ管理テーブル15a中の[AAA]は、データ「AA
A」を格納したブロック162を指し示すポインタを表
す。
【0043】「スナップショット」ディスク制御装置1
5は、ホストコンピュータ12からスナップショット要
求を受け取ると、図4に示すように、データ管理テーブ
ル15aをコピーしてスナップショットテーブル15b
を作成する。
【0044】「データ更新」その後、利用者がドライブ
「D:」のファイル31の内容を「AAA」から「BB
B」に更新する。即ち、ホストコンピュータ12は、フ
ァイル31を図5に示すファイル31aに変更する。こ
れにより、仮想ディスク32のブロック32aの内容
は、「AAA」から「BBB」に書き換えられる。
【0045】これに応答して、ディスク制御装置15
は、LSFSにより、ブロック32aの仮想アドレスを
フリースペースのブロック163の実アドレスにマッピ
ングし、そのブロック163にファイル31a(データ
「BBB」)を格納する。
【0046】このとき、スナップショットテーブル15
bは、更新前のデータ「AAA」が格納されたブロック
162を指し示す。このようにして、更新前のデータ
「AAA」がバックアップデータとして保存される。
【0047】「マウント」ディスク制御装置15は、ホ
ストコンピュータ12からスナップショットコピーのマ
ウント要求を受け取ると、図6に示すように、スナップ
ショットテーブル15bをコピーしてバックアップデー
タ管理テーブル15cを作成する。このテーブル15c
は、バックアップデータであるデータ「AAA」(ブロ
ック162)を指し示す。
【0048】次に、ディスク制御装置15は、スナップ
ショット参照専用のバックアップ仮想ディスク34を作
成し、その仮想ディスク34にドライブ名「X:」(マ
ウントポイント)を設定する。これにより、図1のホス
トコンピュータ12は、ドライブ「X:」上に、スナップ
ショットしたときのデータ「AAA」を有するファイル
33を認識する。
【0049】「スナップショットデータの更新」利用者
(ホストコンピュータ12)は、ドライブ「X:」上のフ
ァイル33の内容を、図7に示すように、データ「CC
C」に更新する。即ち、ホストコンピュータ12は、デ
ータ「CCC」を有するファイル33aをバックアップ
仮想ディスク34のブロック34aに格納する。
【0050】ディスク制御装置15は、LSFSによ
り、ブロック34aの仮想アドレスをフリースペースの
ブロック164の実アドレスにマッピングし、そのブロ
ック164にファイル33a(データ「CCC」)を格
納する。このとき、スナップショットテーブル15bは
変更されないため、ブロック162に格納されたバック
アップデータであるデータ「AAA」は保護される。
【0051】このようにして、バックアップデータを保
存すると共に、通常の仮想ディスク32に対するアクセ
スと変わりのないバックアップ仮想ディスク34に対す
るアクセスが、ディスク制御装置15によってホストコ
ンピュータ12に提供される。
【0052】「アンマウント」ディスク制御装置15
は、ホストコンピュータ12からアンマウント要求を受
け取ると、図8に示すように、ドライブ名「X:」及び
バックアップ仮想ディスク34を削除する。更に、ディ
スク制御装置15は、バックアップデータ管理テーブル
15cを削除し、ディスクドライブ16のブロック16
4をフリースペースに設定する。
【0053】次に、再びスナップショットをマウントす
る場合、スナップショットテーブル15bをコピーした
バックアップデータ管理テーブル15cを作成し、これ
をマウントする。このとき、コピーされるスナップショ
ットテーブル15bはバックアップデータであるデータ
「AAA」を指し示すため、ホストコンピュータ12
は、保護されたバックアップデータを参照する。
【0054】以上記述したように、本実施の形態によれ
ば、以下の効果を奏する。 (1)ディスク制御装置15は、データ管理テーブルを
スナップショットによりコピーしたスナップショットテ
ーブルに対して仮想ディスクを作成した。この仮想ディ
スクは、スナップショットにより作成したスナップショ
ットデータに対応する。これにより、ホストコンピュー
タ12は、仮想ディスクによりスナップショットデータ
をファイル毎に参照することができる。
【0055】(2)ディスク制御装置15は、スナップ
ショットデータ対する更新要求を受け取ると、スナップ
ショットテーブルをコピーしたバックアップデータ管理
テーブルを作成し、これを仮想ディスク(バックアップ
ディスク)にマウントした。スナップショットデータに
対する更新は、コピーされたバックアップデータ管理テ
ーブルのポインタを変更する。この結果、ディスク制御
装置15は、通常の仮想ディスクのアクセスと同様のア
クセスをバックアップディスクにおいても提供すること
ができる。
【0056】尚、前記実施形態は、以下の態様に変更し
てもよい。 ○本実施形態のスナップショット機能、スナップショッ
トデータ参照機能を、複数のディスクドライブ16を1
つの仮想ディスクとして提供する、または、1つ又は複
数のディスクドライブ16を複数の仮想ディスクとして
提供するディスク装置に用いて実施してもよい。
【0057】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1乃至6に
記載の発明によれば、ディスクレベルのスナップショッ
トにおいてファイル毎の参照が可能なスナップショット
参照方法及び記憶装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一実施形態のコンピュータシステムの概略構
成図である。
【図2】 ディスク制御装置の機能を示すブロック図で
ある。
【図3】 データの記録/更新の説明図である。
【図4】 スナップショットコピー作成の説明図であ
る。
【図5】 スナップショット後のデータ更新の説明図で
ある。
【図6】 スナップショットコピーのマウントの説明図
である。
【図7】 バックアップデータに対するデータ更新の説
明図である。
【図8】 スナップショットコピーのアンマウントの説
明図である。
【符号の説明】
14 記憶装置としてのディスク装置 15 ディスク制御装置 15a 第1記憶領域(第1テーブル:データ管理テー
ブル) 15b 第2記憶領域(第2テーブル:スナップショッ
トテーブル) 15c 第3記憶領域(第3テーブル:バックアップデ
ータ管理テーブル)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ログ構造ファイルシステムを管理する第
    1テーブルをスナップショットによりコピーしてディス
    クレベルの第2テーブルを作成し、該第2テーブルに対
    して仮想的なボリュームを作成し、該仮想的なボリュー
    ムを介して前記第2テーブルが指し示すデータを参照可
    能にした、ことを特徴とするディスクレベルのスナップ
    ショット参照方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のスナップショット参照
    方法において、 前記第2テーブルが指し示すデータに対する更新要求を
    受け取り、前記第2テーブルをコピーした第3テーブル
    を作成し、該第3テーブルを前記仮想的なボリュームに
    マウントし、該仮想的なボリュームと前記第3テーブル
    を介して前記データの更新を行う、ことを特徴とするス
    ナップショット参照方法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のスナップショット参照
    方法において、 前記仮想的なボリュームに対するマウントの解除要求を
    受け取り、前記第3テーブル及び前記仮想的なボリュー
    ムを削除する、ことを特徴とするスナップショット参照
    方法。
  4. 【請求項4】 ログ構造ファイルシステムを管理する第
    1テーブルと、 スナップショットにより前記第1テーブルをコピーして
    ディスクレベルの第2テーブルを作成する手段と、 前記第2テーブルに対して仮想的なボリュームを作成す
    る手段と、を備え、前記仮想的なボリュームを介して前
    記第2テーブルが指し示すデータを参照可能にした、こ
    とを特徴とする記憶装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の記憶装置において、 前記第2テーブルが指し示すデータに対する更新要求を
    受け取り、前記第2テーブルをコピーした第3テーブル
    を作成する手段と、 前記第3テーブルを前記仮想的なボリュームにマウント
    する手段と、を備え、前記仮想的なボリュームと前記第
    3テーブルを介して前記データを更新可能にする、こと
    を特徴とする記憶装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の記憶装置において、 前記仮想的なボリュームに対するマウントの解除要求を
    受け取り、前記第3テーブル及び前記仮想的なボリュー
    ムを削除する手段を備えた、ことを特徴とする記憶装
    置。
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Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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