JP2001048045A - 農作業機 - Google Patents

農作業機

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JP2001048045A
JP2001048045A JP11225835A JP22583599A JP2001048045A JP 2001048045 A JP2001048045 A JP 2001048045A JP 11225835 A JP11225835 A JP 11225835A JP 22583599 A JP22583599 A JP 22583599A JP 2001048045 A JP2001048045 A JP 2001048045A
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JP
Japan
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steering
continuously variable
variable transmission
connecting rod
arm
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Application number
JP11225835A
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English (en)
Inventor
Yoshitaka Shinpo
喜崇 新保
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Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機体の振動に起因する操向・変速兼用無段変
速機の誤作動を防止した農作業機を提供すること。 【解決手段】 本発明では、操向・変速兼用無段変速機
に、基端側操作アーム構成体と先端側操作アーム構成体
とからなる一対の操作アームを回動自在に配設し、各操
作アームの基端側操作アーム構成体に操向用の無段変速
機構の作動アームと変速用の無段変速機構の作動アーム
とをそれぞれ連動連結する一方、各操作アームの先端側
操作アーム構成体に、略水平状に伸延させた連結ロッド
の一端部をそれぞれ連動連結し、各連結ロッドの他端部
に操向・変速操作部を連動連結し、しかも、操作アーム
は、先端側操作アーム構成体の長さを基端側操作アーム
構成体の長さの2倍以上とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、農作業機に関する
ものであり、特に操作部と変速機との連動連結部の構造
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の農作業機としては、左右一対の走
行部に、操向用の無段変速機構と変速用の無段変速機構
とからなる操向・変速兼用無段変速機を連動連結し、同
操向・変速兼用無段変速機に、操向操作と変速操作とを
それぞれ行うための操向・変速操作部を連動連結したも
のが知られている。
【0003】かかる農作業機においては、走行用の無段
変速機構の作動アームと変速用の無段変速機構の作動ア
ームに操向・変速操作部を連結ロッドを介して連動連結
していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
農作業機にあっては、走行時の機体の振動の影響によっ
て連結ロッドが振動し、かかる連結ロッドの振動に起因
して、走行用又は変速用の無段変速機構の作動アームが
誤操作されてしまい、その結果、無段変速機構が誤動作
して、機体が運転者の意に反した走行をしてしまうおそ
れがあった。
【0005】また、連結ロッドの張り具合を調節するこ
とによって操作部材の操作感覚を調節することができる
が、従来の農作業機にあっては、連結ロッドがキャビン
の床の下側位置に配設されていたため、連結ロッドの張
り具合を容易に調節することができず、操作部材の操作
感覚を容易に調節することは困難であった。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、左
右一対の走行部に、操向用の無段変速機構と変速用の無
段変速機構とからなる操向・変速兼用無段変速機を連動
連結し、同操向・変速兼用無段変速機に、操向操作と変
速操作とをそれぞれ行うための操向・変速操作部を連動
連結してなる農作業機において、操向・変速兼用無段変
速機に、基端側操作アーム構成体と先端側操作アーム構
成体とからなる一対の操作アームを回動自在に配設し、
各操作アームの基端側操作アーム構成体に操向用の無段
変速機構の作動アームと変速用の無段変速機構の作動ア
ームとをそれぞれ連動連結する一方、各操作アームの先
端側操作アーム構成体に、略水平状に伸延させた連結ロ
ッドの一端部をそれぞれ連動連結し、各連結ロッドの他
端部に操向・変速操作部を連動連結し、しかも、操作ア
ームは、先端側操作アーム構成体の長さを基端側操作ア
ーム構成体の長さの2倍以上とした。
【0007】また、連結ロッドは、基端側連結ロッド構
成体と先端側連結ロッド構成体とをターンバックルを介
して連結して、長さ調節自在に構成した。
【0008】また、操向・変速操作部を配設したキャビ
ンの床にメンテナンス窓を形成し、同メンテナンス窓の
直下方位置にターンバックルを位置させた。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明に係る農作業機は、左右一
対の走行部に、操向用の無段変速機構と変速用の無段変
速機構とからなる操向・変速兼用無段変速機を連動連結
し、同操向・変速兼用無段変速機に、操向操作と変速操
作とをそれぞれ行うための操向・変速操作部を連動連結
したものである。
【0010】しかも、操向・変速兼用無段変速機に、基
端側操作アーム構成体と先端側操作アーム構成体とから
略L字状に形成した一対の操作アームを屈曲部を中心に
して回動自在に配設し、各操作アームの基端側操作アー
ム構成体の先端部に操向用の無段変速機構の作動アーム
の先端部と変速用の無段変速機構の作動アームの先端部
とをそれぞれ連動連結する一方、各操作アームの先端側
操作アーム構成体の先端部に、略水平状に伸延させた連
結ロッドの基端部をそれぞれ連動連結し、各連結ロッド
の先端部に操向・変速操作部を連動連結したものであ
る。
【0011】そのため、機体が上下方向あるいは左右幅
方向に振動しても、連結ロッドも上下方向あるいは左右
幅方向に振動するだけで、連結ロッドが前後方向に振動
することはなく、従って、機体の振動が連結ロッドを介
して無段変速機構の作動アームに伝達されることがな
く、無段変速機の誤作動を防止することができるもので
ある。
【0012】しかも、操作アームは、先端側操作アーム
構成体の長さを基端側操作アーム構成体の長さの2倍以
上としているため、無段変速機構の作動アームに連動連
結した基端側操作アーム構成体の操作範囲よりも、先端
側操作アーム構成体の操作範囲を大きくすることがで
き、これにより、連結ロッドが機体の振動に起因して前
後方向に振動して、先端側操作アーム構成体が振動して
も、基端側操作アーム構成体の振動幅を小さくすること
ができ、これによってより一層、機体の振動が連結ロッ
ドを介して無段変速機構の作動アームに伝達されること
がなく、無段変速機の誤作動を防止することができるも
のである。
【0013】また、連結ロッドを、基端側連結ロッド構
成体と先端側連結ロッド構成体とをターンバックルを介
して連結して、長さ調節自在に構成することにより、オ
ペレータが連結ロッドの長さを適宜調節でき、操向・変
速操作部による操作感を良好なものとすることができる
ものである。
【0014】操向・変速操作部を配設したキャビンの床
にメンテナンス窓を形成し、同メンテナンス窓の直下方
位置にターンバックルを位置させることにより、連結ロ
ッドの長さ調節をする際に、オペレーターは、キャビン
内で操向・変速操作部を操作しながら、メンテナンス窓
からターンバックルを操作して連結ロッドの長さを調節
することができ、連結ロッドの長さ調節を容易なものと
することができるものである。
【0015】
【実施例】以下に、本発明の実施の形態について図面を
参照しながら説明する。
【0016】図1は、本発明に係る農作業機1としての
汎用コンバインを示しており、同農作業機1は、機体フ
レーム2の下部に左右一対のクローラ式の走行部3,3 を
配設するとともに、機体フレーム2の前端部に刈取部4
を昇降自在に配設し、同刈取部4の直後方位置に搬送部
5を配設し、同搬送部5の直後方位置に脱穀部6を配設
し、同脱穀部6の直下方位置に揺動選別部7を配設する
一方、同揺動選別部7の後方上部であって、脱穀部6の
直後方位置に排藁処理部8を配設している。
【0017】また、農作業機1は、機体フレーム2の前
端部であって、搬送部5の直上方位置に運転部9を配設
し、同運転部9の直後方位置であって、脱穀部6の直上
方位置に穀粒貯留部10を配設し、更には、同穀粒貯留部
10の直後方位置であって、揺動選別部7の後端部及び排
藁処理部8の直上方位置に原動機部11を配設している。
【0018】走行部3は、機体フレーム2の下部に走行
フレーム12を取付け、同走行フレーム12の前端部に、原
動機部11に連動連結したミッションケース13を配設し、
同ミッションケース13に駆動輪14を連動連結する一方、
走行フレーム12の後端部に遊動輪15を回動自在に軸支
し、駆動輪14と遊動輪15との間に履帯16を巻回してい
る。図中、17は転動輪である。
【0019】刈取部4は、搬送部5の先端部にプラット
ホーム18を連設し、同プラットホーム18の先端上部に掻
き込みリール19を回動可能に横架するとともに、プラッ
トホーム18の下端部に刈刃装置20を横架し、同刈刃装置
20の後方に横送りオーガ21を回動可能に横架している。
図中、22はディバイダー、23は伝動機構である。
【0020】そして、圃場に植立した穀桿を掻き込みリ
ール19によって掻き込みながら刈刃装置20で穀桿の根本
部分を刈り取り、その後、横送りオーガ21で機体の中央
部に刈り取った穀桿を寄せ集めて、後方の搬送部5へ受
け渡すようにしている。
【0021】搬送部5は、機体フレーム2の前端部にフ
ィーダハウス24を上下回動自在に取付け、同フィーダハ
ウス24の内部に搬送コンベア25を配設する一方、機体フ
レーム2の前端上部に搬送ビータ26を回動可能に横架し
ている。図中、27はフィーダハウス24を昇降させるため
の油圧シリンダーである。
【0022】そして、刈取部4で刈り取った穀桿を搬送
コンベア25と搬送ビータ26とで後方の脱穀部6へ搬送す
るようにしている。
【0023】脱穀部6は、第1 ロータ28と第2 ロータ29
とを軸線を左右幅方向に向けて前後に間隔を開けて配設
し、各ロータ28,29の直下方位置に受網30,31を配設し
ている。図中、32,33は各ロータ28,29の外周部に形成
したスクリュー羽根、34は扱歯、35,36は上部壁、37は
第1 ロータ28の右側端部と第2 ロータ29の右側端部とを
連通連結する連通路である。
【0024】そして、搬送部5によって搬送された穀桿
は、第1 ロータ28の作用によって第1 ロータ28の左側端
部から右側端部へ移動しながら脱穀処理された後、第2
ロータ29の作用によって第2 ロータ29の右側端部から左
側端部へ移動しながら脱穀処理され、穀粒は受網30,31
を通過して下方の揺動選別部7へと移動する一方、排藁
は後方の排藁処理部8へと移動するようにしている。
【0025】揺動選別部7は、第1 ロータ28と第2 ロー
タ29の直下方位置に、フィードパン38とチャフシーブ39
とグレンシーブ40とから一体的に形成された揺動体41を
上下方向に揺動可能に配設し、同揺動体41の前側下部に
唐箕42を軸線を左右幅方向に向けて回動可能に配設し、
同唐箕42と揺動体41の中途下部とを送風路43によって連
通連結し、更には、揺動体41の後方下部に穀粒受樋44を
配設している。
【0026】そして、揺動体41を揺動させることによっ
て、フィードパン38で穀層を均平化して選別の効率化を
図るとともに、比重選別を行った後、チャフシーブ39に
よって穀粒と排藁とを粗選別し、その後、グレンシーブ
40と唐箕42からの唐箕風とによって穀粒と排藁とを精選
別し、穀粒を穀粒受樋44に移動させる一方、排藁を排藁
処理部8へと移動させて、穀粒と排藁とを選別するよう
にしている。
【0027】排藁処理部8は、第2ロータ29の直後方位
置に略円筒状の搬送ビータ62を軸線を左右幅方向に向け
て回動可能に配設し、同搬送ビータ62の後方位置に吸引
ファン46を軸線を左右幅方向に向けて回動可能に配設
し、同吸引ファン46の後方位置に略円筒状のカッター45
を配設している。図中、47はカッター刃である。
【0028】そして、脱穀部6で脱穀処理された後の排
藁を搬送ビータ62の作用によってカッター45へ搬送し、
同カッター45によって破砕した後に、機体の外部へ排出
し、一方、吸引ファン46の作用によって揺動選別部7で
選別された排藁を機体の外部に排出するようにしてい
る。
【0029】穀粒貯留部10は、第1 ロータ28と第2 ロー
タ29の直上方位置にグレンタンク58を配設し、同グレン
タンク58に穀粒受樋44を揚穀コンベア59を介して連通連
結するとともに、グレンタンク58に排出オーガ60を連通
連結している。
【0030】そして、揺動選別部7によって選別された
穀粒をグレンタンク58の内部に貯留するとともに、排出
オーガ60によって機体の外部に排出できるようにしてい
る。
【0031】原動機部11は、機体の右側後部に略矩形箱
型状のエンジンルーム63を形成し、同エンジンルーム63
の内部にエンジン61を配設し、同エンジン61を刈刃装置
20やミッションケース13等の各動力機構部に伝動機構
(図示省略)を介して連動連結している。図中、64はロ
ータリースクリーンである。
【0032】そして、エンジン61を駆動させることによ
って、各動力機構部が連動して作動するようにしてい
る。
【0033】また、原動機部11は、図11に示すように、
エンジン61にミッションケース13を連動連結しており、
同ミッションケース13は、1対の第1油圧ポンプ65及び
第1油圧モータ66を備えた変速用の無段変速機構151
と、1対の第2油圧ポンプ68及び第2油圧モータ69を備
えた操向用の無段変速機構150 とからなる操向・変速兼
用無段変速機152 を備え、前記エンジン61の出力軸71に
第1及び第2油圧ポンプ65,68 の入力軸72,73 を伝達ベ
ルト74,75 によって連結させ、前記各油圧ポンプ65,68
を駆動するように構成している。
【0034】第1油圧モータ66は、出力軸76に左右走行
部3の各駆動輪14を副変速機構77及び差動機構77' を介
して連動連結している。
【0035】変速用の無段変速機構151 は、第1油圧ポ
ンプ65の回転斜板の角度変更調節により第1油圧モータ
66の正逆回転と回転数の制御を行うものである。
【0036】副変速機構77は、副変速軸78と駐車ブレー
キ軸79とを備え、副変速軸78と駐車ブレーキ軸79間に各
1対の低速用ギヤ80,81 ・中速用ギヤ82,83 ・高速用ギ
ヤ84,85 を設けて、低中速スライダ86及び高速スライダ
87のスライド操作によって副変速の低速・中速・高速の
切換を行うように構成している。なお低速・中速間及び
中速・高速間には中立を有する。
【0037】操向用の無段変速機構150 は、第2油圧ポ
ンプ68の回転斜板の角度変更調節により第2油圧モータ
69の正逆回転と回転数の制御を行うものであり、操向出
力ブレーキ94を有するブレーキ軸95と、操向出力クラッ
チ96を有するクラッチ軸97と、左右リングギヤ67の外歯
67' に常時噛合させる左右入力ギヤ99,99'を設け、第2
油圧モータ69の出力軸98にブレーキ軸95及び操向出力ク
ラッチ96を介してクラッチ軸97を連結させ、クラッチ軸
97に右入力ギヤ99' を連結させ、一方、クラッチ軸97に
左入力ギヤ99を連結させている。そして、副変速スライ
ダ86,87 の中立によってブレーキ94を入にしかつクラッ
チ96を切にする一方、中立以外の副変速出力時にブレー
キ94を切にしかつクラッチ96を入にし、リングギヤ67の
外歯67'に第2油圧モータ69の回転力を伝え、第2油圧
モータ69を正転(逆転)時に左右同一回転数で左リング
ギヤ67を逆転(正転)させ、かつ、右リングギヤ67を正
転(逆転)させるように構成している。
【0038】そして、旋回用の第2油圧モータ69を停止
させて左右リングギヤ88を静止固定させた状態で、走行
用の第1油圧モータ66を駆動すると、第1油圧モータ66
からの回転出力はセンタギヤ89から左右のサンギヤ90に
同一回転数で伝達され、左右遊星ギヤ機構91のプラネタ
リギヤ92・キャリヤ93を介して左右の走行部3が左右同
一回転方向で同一回転数によって駆動され、機体の前後
方向直進走行が行われる。
【0039】一方、走行用の第1油圧モータ66を停止さ
せて左右のサンギヤ90を静止固定させた状態で、旋回用
の第2油圧モータ69を正逆回転駆動すると、左側の遊星
ギヤ機構91が正或いは逆回転、また右側の遊星ギヤ機構
91が逆或いは正回転し、左右走行部3を逆方向に駆動
し、機体を左或いは右に旋回させる。
【0040】また、走行用の第1油圧モータ66を駆動さ
せながら、旋回用の第2油圧モータ69を駆動することに
より、機体が左右に旋回して進路が修正されるもので、
機体の旋回半径は第2油圧モータ69の出力回転数によっ
て決定される。
【0041】運転部9は、図1〜図4に示すように、機
体フレーム2の前端中央上部に略矩形箱型状のキャビン
48を配設し、同キャビン48の平面視中央後部に座席49を
配設し、同座席49の前方位置にステアリングコラム50を
配設し、同ステアリングコラム50の上端部に操向ハンド
ル51を設ける一方、座席49の左側部にサイドコラム53を
配設し、同サイドコラム53の上端部に主変速レバー52や
各種の操作スイッチ54を設けている。図中、55はフロン
トガラス、56は天井壁、57は開閉扉である。
【0042】ステアリングコラム50は、図5及び図6に
示すように、上部にチルト台188 を一体形成し、チルト
台188 に支点ボルト189 を介してチルトブラケット190
を回転自在に軸支させ、チルトレバー191 によってチル
トブラケット190 を角度調節自在に固定させる。前記チ
ルトブラケット190 に軸ケース192 下部を一体固定さ
せ、ステアリングコラム50上面に固定させる上面カバー
193 上方に軸ケース192を延設させ、軸ケース192
内部に上ハンドル軸194 を回転自在に軸支させ、上ハ
ンドル軸194 上端に操向ハンドル51を固定させ、チルト
レバー191 操作により支点ボルト189 回りに操向ハンド
ル51を前後方向に移動調節して一定位置に支持させ、操
向ハンドル51取付け位置を前後方向に調節して作業者が
操作し易い位置に固定させる。
【0043】また、前記上ハンドル軸194 の下端部に自
在継手195 を介して下ハンドル軸196 上端側を連結さ
せ、下ハンドル軸196 をステアリングコラム50上部に回
転自在に軸支させると共に、ステアリングコラム50上部
に操向入力軸197 上端部を回転自在に軸支させ、下ハン
ドル軸196 のギヤ198 と操向入力軸197 のセクタギヤ19
9 を噛合させて各軸196,197 を連結させ、ステアリング
コラム50内部の略中央で上下方向に操向入力軸197 を延
設させる。
【0044】さらに、前記ステアリングコラム50の左側
面で上下幅略中間に軸受部材200 を着脱自在に固定さ
せ、変速入力軸201 の一端部を軸受部材200 にベアリン
グ202を介して回転自在に片持ち支持させ、変速入力軸2
01 を左右方向に略水平に軸支させると共に、操向入力
軸197 下端に自在継手203 を介して入力支点軸204 上端
側を連結させ、入力支点軸204 に操向入力部材205 を固
定させ、変速入力軸201に操向入力部材205 を回転自在
に取付けると共に、操向入力部材205 に入力連結体206
を着脱自在に固定させ、連係ボルト207 によって前記操
向入力部材205 と入力連結体206 を連結させ、また変速
入力軸201 にベアリング205aを介して操向入力部材205
を回転自在に軸支させ、操向入力部材205 を操向入力軸
197 回りに回転自在に支持させる。
【0045】また、前記操向入力軸197 の正逆転によっ
て操向入力部材205 を略垂直な入力軸197 芯線回りに正
逆転させると共に、前記変速入力軸201 の正逆転によっ
て略水平な左右方向の入力軸201 芯線回りに入力支点軸
204 及び操向入力部材205 を前後方向に傾動させるもの
で、垂直方向の操向入力軸197 芯線と左右水平方向の変
速入力軸201 芯線とが直角交叉する交点に自在継手203
を取付け、操向ハンドル51の操向入力軸197 正逆転操作
により操向入力軸197 芯線廻りに操向入力部材205 と入
力連結体206 を正逆転させる。
【0046】さらに、前記ステアリングコラム50の下部
前側に主変速軸209 を回転自在に軸支させ、左右方向に
略水平に横架させる主変速軸209 の左側端をステアリン
グコラム50の左側外方に突設させる。
【0047】さらに、筒軸形の操向出力軸223 を前記主
変速軸209 に回転自在に取付け、リンク形操向出力部材
224 を操向出力軸223 に固定させると共に、ロッド形操
向結合部材225 の上端部を前記入力連結体206 に自在継
手形操向入力連結部226 を介して連結させ、球関継手形
操向出力連結部227 を介して操向結合部材225 の下端部
を操向出力部材224 に連結させ、走行進路を変更させる
操向機構228 を構成している。
【0048】さらに、前記操向出力軸223 の上方で該軸
223 と略平行変速出力軸229 をステアリングコラム50内
部に回転自在に軸支させ、リンク形変速出力部材230 を
変速出力軸229 に固定させると共に、ロッド形変速結合
部材231 の上端部を前記入力連結体206 に自在継手形変
速入力連結部232 を介して連結させ、球関継手形変速出
力連結部233 を介して変速結合部材231 の下端部を変速
出力部材230 に連結させ、走行速度の変更並びに前後進
の切換を行う変速機構234 を構成している。
【0049】さらに、互いに回転自在な二重軸構造の内
側の操向操作軸235 並びに外側の変速操作軸236 をステ
アリングコラム50の下部後側で左右幅中央の軸受部237
に回転自在に取付けるもので、長さ調節自在な球関継手
軸238 及び変速リンク239,240 を介して前記変速出力軸
229 に変速操作軸236 上端部を連結させると共に、長さ
調節自在な球関継手軸241 及び操向リンク242,243 を介
して前記操向出力軸223 に操向操作軸235 上端部を連結
させる。
【0050】また、前記各操作軸235,236 は同一軸芯上
に略垂直にステアリングコラム50底部に立設させ、各操
作軸235,236 上端部をステアリングコラム50内部に延設
させて各出力軸223,229 に連結させると共に、ステアリ
ングコラム50底面下方に各操作軸235,236 下端部を突設
させ、作業者搭乗ステップ244 下面側に各操作軸235,23
6 下端側を延設させている。
【0051】そして、変速操作軸236 の下端に車速リン
ク249 を取付け、同車速リンク249に、変速用の無段変
速機構151 の作動軸180 に取付けた作動アーム158 を連
動連結して、出力制御軸180 の正逆転操作により第1油
圧ポンプ65の斜板角調節を行って第1油圧モータ66の回
転数制御及び正逆転切換を行い、走行速度(車速)の無
段階変更並びに前後進の切換を行うようにしている。
【0052】一方、操向操作軸235 の下端に旋回リンク
254 を取付け、同旋回リンク254 に、操向用の無段変速
機構150 の作動軸179 に取付けた作動アーム159 を連動
連結して、出力制御軸179 の正逆転操作により第2油圧
ポンプ68斜板角調節を行って第2油圧モータ69の回転数
制御及び正逆転制御を行い、操向角度(旋回半径)の無
段階変更並びに左右旋回方向の切替を行うようにしてい
る。
【0053】さらに、前記ステアリングコラム50の右側
外面にアクセルレバー255 を前後方向回転自在に設け、
エンジン61にアクセルレバー255 を連結させるアクセル
ワイヤ256 をステアリングコラム50前面内側に沿わせて
下方から延出させ、アクセルレバー255 によってエンジ
ン61の回転数を手動調節すると共に、前記ステアリング
コラム50後面にメンテナンス窓257 を開設させ、着脱自
在な蓋258 によってメンテナンス窓257 を閉鎖してい
る。
【0054】上記から明らかなように、変速機構234 動
作量に比例させて操向機構228 操向量を変化させるもの
で、高速側走行変速によって操向量を自動的に拡大さ
せ、かつ低速側走行変速によって操向量を自動的に縮少
させ、操向ハンドル51の一定量の操作によって走行速度
に関係なく左右走行部3,3 の旋回半径を略一定に維持さ
せ、農作業走行速度の変更並びに作物列などに機体を沿
わせる進路修正などを行わせると共に、逆円錐形の変速
機構234 並びに操作機構228 を形成し、操向操作によっ
て操向入力軸197 を回転させて操向入力部材205 を作動
させ、例えば旋回させ乍ら走行速度を減速させる動作を
行わせ、変速操作によって変速入力軸201を回転させて
操向入力部材205 を作動させ、走行変速による旋回半径
の拡大縮少並びに走行変速中立による旋回出力の中止な
どの操作を行わせる(図10参照)。
【0055】また、操向入力部材205 と操向結合部材22
5 を連結させる操向入力連結部226を変速入力軸201 芯
線上に配設させ、変速入力部材206 と変速結合部材231
を連結させる変速入力連結部232 を、変速入力軸201 芯
線と交叉する直線A上に配設させ、操向入力軸197 及び
変速入力軸201 を中心とする操向入力部材205 の相対的
な運動を容易に設定でき、設計及び組立及び構造の簡略
化並びに動作の信頼性向上などを図れると共に、変速入
力軸201 芯線と操向入力軸197 芯線が交叉する軸芯交点
Bを中心とする円周C上に、変速入力連結部232 並びに
操向入力連結部226 を配設させ、操向入力部材205 など
の構造の簡略化及びコンパクト化などを図るもので、変
速出力部材230 と変速結合部材231 を連結させる変速出
力連結部233 と、操向出力部材224 と操向結合部材225
を連結させる操向出力連結部227を、操向入力軸197 芯
線上に配設させ、前進時と後進時の変速切換による逆ハ
ンドル現象を防止し、変速出力部材230 及び操向出力部
材224 の設計及び組立及び構造の簡略化並びに動作の信
頼性向上などを図ると共に、変速入力軸201 と操向入力
軸197 の軸芯交点Bに対する変速出力連結部233 の距離
と、操向出力連結部227 の距離を異ならせ、変速出力連
結部233 と操向出力連結部227 を同一直線D上で離間さ
せることによって各連結部227,233 の干渉防止並びに移
動範囲の設定などを容易に行え、変速結合部材231 及び
操向結合部材225 を狭少場所に設置できるように構成し
ている。
【0056】また、変速入力連結部232 と、操向入力連
結部226 を、変速入力軸201 と操向入力軸197 の軸芯交
点Bを中心とする円周C上で約90度離間させ、変速入
力軸201 の回転によって操向入力連結部226 を一定位置
に維持させかつ変速入力連結部232 の移動量を最大にし
て走行変速を行わせると共に、前記各入力連結部226,23
2 を移動させる平面上に変速入力軸201 を配置させる構
造で各連結部226,232の移動量を容易に確保し、コンパ
クトで機能的に操向入力部材205 を配置させるもので、
操向入力軸197 回りに約90度の範囲内で変速入力連結
部232 及び操向入力連結部226 を移動させ、前後進切換
による逆ハンドル現象の防止並びに各入力連結部226,23
2 の移動量の確保と共に、操向入力軸197 を回転させる
操向角度に応じて変速入力連結部232 を減速方向に移動
させる動作と、旋回内側の走行部3を中心に方向転換さ
せるスピンターン動作を容易に行わせ、コンパクトな構
造で機能的に構成している。
【0057】サイドコラム53は、図7及び図8に示すよ
うに、キャビン48の床100 に略矩形箱型状のサイドコラ
ム本体101 を立設し、同サイドコラム本体101 の頂部
に、ガイド溝102 を形成したサイドコラムカバー103 を
配設し、サイドコラム本体101の上部に主変速レバー52
をガイド溝102 に沿って前後方向に揺動自在に配設し、
同主変速レバー52に主変速軸209 を変速用連動機構105
を介して連動連結している。
【0058】変速用連動機構105 は、キャビン48の床10
0 に支持枠106 を立設し、同支持枠106 の中途部にレバ
ー支持軸107 を取付け、同レバー支持軸107 にレバー支
持体108 を前後方向に向けて回動自在かつ左右幅方向に
向けて揺動自在に配設し、同レバー支持体108 の上部に
レバー支持ボス109 を軸線を前後方向に向けて取付け、
同レバー支持ボス109 に主変速レバー52の基端部を左右
回動自在に遊嵌している。
【0059】また、変速用連動機構105 は、レバー支持
体108 の前端部に連結ロッド114 の基端部を前後回動自
在に連結し、同連結ロッド114 の先端部に、主変速軸20
9 の左端部に後方に向けて伸延させた状態で取付けた連
結アーム115 の先端部を前後回動自在に連結している。
【0060】そして、変速用連動機構105 は、主変速レ
バー52を前方へ向けて揺動操作(前進操作)すると、レ
バー支持軸107 が前方に向けて回動し、それに伴って、
連結ロッド114 及び連結アーム115 が下方に向けて移動
し、主変速軸209 が後方に向けて回動し、一方、主変速
レバー52を後方へ向けて揺動操作(後進操作)すると、
レバー支持軸107 が後方に向けて回動し、それに伴っ
て、連結ロッド114 及び連結アーム115 が上方に向けて
移動し、主変速軸209 が前方に向けて回動するようにし
ている。
【0061】主変速レバー52は、レバー支持軸107 の中
途部に取付けた右側レバー挟持板110 と、付勢バネ111
によって右側に付勢された左側レバー挟持板112 とでレ
バー支持体108 を挟持しており、主変速レバー52を中立
状態でガイド溝102 に沿って左右幅方向に揺動できるよ
うにしている。図中、113 は抜け止め体である。
【0062】また、主変速レバー52には、前進操作検出
センサー116 を設けており、同前進操作検出センサー11
6 は、レバー支持ボス109 の上部に支持板117 を取付
け、同支持板117 に略L字状のセンサーロッド118'を取
付ける一方、支持枠106 の前側上部にロータリーエンコ
ーダー118 をブラケット119 を介して取付け、同ロータ
リーエンコーダー118 の検出軸120 にセンサーアーム12
1 を取付けており、主変速レバー52を前進側に揺動操作
すると、センサーロッド118'がセンサーアーム121 を押
圧して検出軸120 が回動するようにしている。
【0063】図12及び図13は、他実施例としてのサイド
コラム53を示しており、同サイドコラム53は、キャビン
48の床100 に略矩形箱型状のサイドコラム本体101 を立
設し、同サイドコラム本体101 の頂部に、ガイド溝102
を形成したサイドコラムカバー103 を配設し、サイドコ
ラム本体101 の上部に主変速レバー52をガイド溝102に
沿って前後方向に揺動自在に配設し、同主変速レバー52
に主変速軸209 を変速用連動機構105 を介して連動連結
している。
【0064】変速用連動機構105 は、キャビン48の床10
0 に支持枠106 を立設し、同支持枠106 の中途部と上部
との間に軸支持体122 を取付け、同軸支持体122 にレバ
ー支持軸107 を軸線を左右幅方向に向けて伸延させた状
態で前後方向に向けて回動自在に取付け、同レバー支持
軸107 にレバー支持体108 を前後方向に向けて回動自在
かつ左右幅方向に向けて揺動自在に配設し、同レバー支
持体108 の上部にレバー支持ボス109 を軸線を前後方向
に向けて取付け、同レバー支持ボス109 に主変速レバー
52の基端部を左右回動自在に遊嵌している。
【0065】また、変速用連動機構105 は、レバー支持
体108 の前端部に連結ロッド114 の基端部を前後回動自
在に連結し、同連結ロッド114 の先端部に、主変速軸20
9 の左端部に後方に向けて伸延させた状態で取付けた連
結アーム115 の先端部を前後回動自在に連結している。
【0066】そして、変速用連動機構105 は、主変速レ
バー52を前方へ向けて揺動操作(前進操作)すると、レ
バー支持軸107 が前方に向けて回動し、それに伴って、
連結ロッド114 及び連結アーム115 が下方に向けて移動
し、主変速軸209 が後方に向けて回動し、一方、主変速
レバー52を後方へ向けて揺動操作(後進操作)すると、
レバー支持軸107 が後方に向けて回動し、それに伴っ
て、連結ロッド114 及び連結アーム115 が上方に向けて
移動し、主変速軸209 が前方に向けて回動するようにし
ている。
【0067】主変速レバー52は、レバー支持軸107 の中
途部に取付けた右側レバー挟持板110 と、付勢バネ111
によって右側に付勢された左側レバー挟持板112 とでレ
バー支持体108 を挟持しており、主変速レバー52を中立
状態でガイド溝102 に沿って左右幅方向に揺動できるよ
うにしている。図中、113 は抜け止め体である。
【0068】また、主変速レバー52には、前記実施例と
同様の構成の前進操作検出センサー116 を設けている。
【0069】また、本実施例においては、サイドコラム
53の内部に、自動的に車速を制御するための車速制御機
構123 を配設している。
【0070】車速制御機構123 は、軸支持体122 の下部
に、制御装置に接続した電動式のモーター124 を取付
け、同モーター124 の駆動軸125 に駆動用平歯車126 を
取付ける一方、レバー支持軸107 の右端部に従動用平歯
車127 を取付け、同従動用平歯車127 と駆動用平歯車12
6 とを噛合しており、モーター124 を駆動することによ
って、レバー支持軸107 が回動し、それに伴って、主変
速レバー52を操作した場合と同様に主変速軸209 が回動
するようにしている。
【0071】このように、車速制御機構123 をサイドコ
ラム53の内部に配設することによって、車速制御機構12
3 の構成を簡単なものとすることができる。
【0072】しかも、レバー支持軸107 の中途部に取付
けた右側レバー挟持板110 と、付勢バネ111 によって右
側に付勢された左側レバー挟持板112 とでレバー支持体
108を挟持することによって、レバー支持軸107 とレバ
ー支持体108 とを接続しているため、車速制御機構123
が作動しているときにオペレーターが主変速レバー52を
手動で操作しても、モーター124 によるレバー支持軸10
7 の回動がレバー支持体108 に伝達されず、レバー支持
体108 は主変速レバー52の回動に伴って回動することと
なり、従って、手動による操作が優先されるようになっ
ている。
【0073】以上のようにして、操向ハンドル51の回動
操作を旋回リンク254 へと伝えるとともに、主変速レバ
ー52の揺動操作を車速リンク249 へと伝えることによ
り、操向操作と変速操作とをそれぞれ行うための操向・
変速操作部149 を構成している。
【0074】本実施例においては、図2〜図4及び図9
に示すように、左右一対の走行部3,3 に、操向用の無段
変速機構150 と変速用の無段変速機構151 とからなる操
向・変速兼用無段変速機152 を連動連結し、同操向・変
速兼用無段変速機152 に、操向操作と変速操作とをそれ
ぞれ行うための操向・変速操作部149 を連動連結してい
る。
【0075】しかも、操向・変速兼用無段変速機152
に、基端側操作アーム構成体153(154)と先端側操作アー
ム構成体155(156)とから略L字状に形成した一対の操作
アーム157(158)を屈曲部を中心にして回動自在に配設
し、各操作アーム157(158)の基端側操作アーム構成体15
3(154)の先端部に操向用の無段変速機構150 の作動アー
ム159 の先端部と変速用の無段変速機構151 の作動アー
ム160 の先端部とをそれぞれ連動連結する一方、各操作
アーム157(158)の先端側操作アーム構成体155(156)の先
端部に、略水平状に伸延させた連結ロッド161(162)の基
端部をそれぞれ連動連結し、各連結ロッド161(162)の先
端部に操向・変速操作部149 を連動連結し、さらに、操
作アーム157(158)は、先端側操作アーム構成体155(156)
の長さを基端側操作アーム構成体153(154)の長さの2倍
以上としている。
【0076】すなわち、矩形箱型状の操向・変速兼用無
段変速機152 の前側上部に左右一対の支持ブラケット17
1,172 の基端部を取付け、同支持ブラケット171,172 の
先端部間に支持軸173 を架設し、同支持軸173 に操向用
の操作アーム157 と変速用の操作アーム158 とを上下回
動自在に取付けている。
【0077】操向用の操作アーム157 は、支持軸173 の
左側部に回動自在に遊嵌した回動ボス174 と、同回動ボ
ス174 の左側端部に前方に向けて突設した基端側操作ア
ーム構成体153 と、回動ボス174 の右側端部に上方に向
けて突設した先端側操作アーム構成体155 とから側面視
で略L字状に形成しており、回動ボス174 が屈曲部を形
成している。
【0078】また、操向用の操作アーム157 は、先端側
操作アーム構成体155 の長さL2を基端側操作アーム構成
体153 の長さL1の約3倍として、先端側操作アーム構成
体155 の中立位置からの操作長さL3が長くなるようにし
ている。
【0079】変速用の操作アーム158 は、支持軸173 の
右側部に回動自在に遊嵌した回動ボス175 と、同回動ボ
ス175 に前方に向けて突設した基端側操作アーム構成体
154と、回動ボス175 に上方に向けて突設した先
端側操作アーム構成体156 とから側面視で略L字状に形
成しており、回動ボス175 が屈曲部を形成している。
【0080】また、変速用の操作アーム158 は、先端側
操作アーム構成体156 の長さL2を基端側操作アーム構成
体154 の長さL1の約3倍として、先端側操作アーム構成
体156 の中立位置からの操作長さL3が長くなるようにし
ている。
【0081】そして、操向用の操作アーム157 の基端側
操作アーム構成体153 の先端部に操向用の無段変速機構
150 の作動アーム159 の先端部を連動ロッド176 を介し
て連動連結するとともに、操向用の操作アーム157 の先
端側操作アーム構成体155 の先端部に、略水平状に伸延
させた操向用の連結ロッド161 の基端部をそれぞれ連動
連結し、連結ロッド161 の先端部に操向・変速操作部14
9 の旋回リンク144 の先端部を連動連結している。
【0082】一方、変速用の操作アーム158 の基端側操
作アーム構成体154 の先端部に変速用の無段変速機構15
1 の作動アーム160 の先端部を連動ロッド177 を介して
連動連結するとともに、変速用の操作アーム158 の先端
側操作アーム構成体156 の先端部に、略水平状に伸延さ
せた変速用の連結ロッド162 の基端部をそれぞれ連動連
結し、連結ロッド162 の先端部に操向・変速操作部149
の車速リンク139 の先端部を連動連結している。
【0083】図中、178,178 は無段変速機構150,151 の
作動軸179,180 に取付けたディテント板、181,182 は操
向・変速兼用無段変速機152 の前側部に回動自在に取付
けたディテントローラー支持板、183,184 はディテント
ローラー支持板181,182 の先端に回動自在に取付けたデ
ィテントローラー、185,186 は枢軸、187 は付勢スプリ
ングである。
【0084】このように、本実施例では、操向・変速操
作部149 と操向・変速兼用無段変速機152 とを略水平状
に伸延させた連結ロッド161,162 によって連動連結して
いるため、機体が上下方向あるいは左右幅方向に振動し
ても、連結ロッド161,162 も上下方向あるいは左右幅方
向に振動するだけで、連結ロッド161,162 が前後方向に
振動することはなく、従って、機体の振動が連結ロッド
161,162 を介して無段変速機構150,151 の作動アーム15
7,158 に伝達されることがなく、無段変速機構150,151
の誤作動を防止することができる。
【0085】しかも、操作アーム157,158 は、先端側操
作アーム構成体155,156 の長さを基端側操作アーム構成
体153,154 の長さの2倍以上としているため、無段変速
機構150151の作動アーム157,158 に連動連結した基端側
操作アーム構成体153,154 の操作範囲よりも、先端側操
作アーム構成体155,156 の操作範囲を大きくすることが
でき、これにより、連結ロッド161,162 が機体の振動に
起因して前後方向に振動して、先端側操作アーム構成体
155,156 が振動しても、基端側操作アーム構成体153,15
4 の振動幅を小さくすることができ、これによってより
一層、機体の振動が連結ロッド161,162 を介して無段変
速機構150,151 の作動アーム157,158 に伝達されること
がなく、無段変速機構150,151 の誤作動を防止すること
ができる。
【0086】連結ロッド161(162)は、基端側連結ロッド
構成体153'(154')と先端側連結ロッド構成体155'(156')
とをターンバックル163(164)を介して連結して、長さ調
節自在に構成している。
【0087】そのため、オペレータが連結ロッド161,16
2 の長さを適宜調節することにより、操向・変速操作部
149 による操作感を良好なものとすることができる。
【0088】しかも、操向・変速操作部149 を配設した
キャビン48の床100 にメンテナンス窓165 を形成し、同
メンテナンス窓165 の直下方位置にターンバックル163
(164)を位置させている。
【0089】そのため、連結ロッド161,162 の長さ調節
をする際に、オペレーターは、キャビン48内で操向・変
速操作部149 を操作しながら、メンテナンス窓165 から
ターンバックル163,164 を操作して連結ロッド161,162
の長さを調節することができ、連結ロッド161,162 の長
さ調節を容易なものとすることができる。
【0090】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0091】(1)本発明では、操向・変速兼用無段変
速機に、基端側操作アーム構成体と先端側操作アーム構
成体とから略L字状に形成した一対の操作アームを屈曲
部を中心にして回動自在に配設し、各操作アームの基端
側操作アーム構成体の先端部に操向用の無段変速機構の
作動アームの先端部と変速用の無段変速機構の作動アー
ムの先端部とをそれぞれ連動連結する一方、各操作アー
ムの先端側操作アーム構成体の先端部に、略水平状に伸
延させた連結ロッドの基端部をそれぞれ連動連結し、各
連結ロッドの先端部に操向・変速操作部を連動連結して
いるため、機体が上下方向あるいは左右幅方向に振動し
ても、連結ロッドも上下方向あるいは左右幅方向に振動
するだけで、連結ロッドが前後方向に振動することはな
く、従って、機体の振動が連結ロッドを介して無段変速
機構の作動アームに伝達されることがなく、無段変速機
の誤作動を防止することができる。
【0092】しかも、操作アームは、先端側操作アーム
構成体の長さを基端側操作アーム構成体の長さの2倍以
上としているため、無段変速機構の作動アームに連動連
結した基端側操作アーム構成体の操作範囲よりも、先端
側操作アーム構成体の操作範囲を大きくすることがで
き、これにより、連結ロッドが機体の振動に起因して前
後方向に振動して、先端側操作アーム構成体が振動して
も、基端側操作アーム構成体の振動幅を小さくすること
ができ、これによってより一層、機体の振動が連結ロッ
ドを介して無段変速機構の作動アームに伝達されること
がなく、無段変速機の誤作動を防止することができる。
【0093】(2)本発明では、連結ロッドを、基端側
連結ロッド構成体と先端側連結ロッド構成体とをターン
バックルを介して連結して、長さ調節自在に構成してい
るため、オペレータが連結ロッドの長さを適宜調節する
ことにより、操向・変速操作部による操作感を良好なも
のとすることができる。
【0094】(3)本発明では、操向・変速操作部を配
設したキャビンの床にメンテナンス窓を形成し、同メン
テナンス窓の直下方位置にターンバックルを位置させて
いるため、連結ロッドの長さ調節をする際に、オペレー
ターは、キャビン内で操向・変速操作部を操作しなが
ら、メンテナンス窓からターンバックルを操作して連結
ロッドの長さを調節することができ、連結ロッドの長さ
調節を容易なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る農作業機の左側面図。
【図2】操向・変速操作部と操向・変速兼用無段変速機
との連動機構を示す正面図。
【図3】同側面図。
【図4】同平面図。
【図5】ステアリングコラムを示す側面図。
【図6】同正面図。
【図7】サイドコラムを示す正面図。
【図8】同側面図。
【図9】操作アームを示す側面図。
【図10】操向・変速操作部の動作を示す説明図。
【図11】動力伝達を示す説明図。
【図12】他実施例としてのサイドコラムを示す正面
図。
【図13】同側面図。
【符号の説明】
1 農作業機 2 機体フレーム 3 走行部 4 刈取部 5 搬送部 6 脱穀部 7 揺動選別部 8 排藁処理部 9 運転部 10 穀粒貯留部 11 原動機部 61 エンジン 149 操向・変速操作部 150 無段変速機構 151 無段変速機構 152 操向・変速兼用無段変速機 153,154 基端側操作アーム構成体 155,156 先端側操作アーム構成体 157,158 操作アーム 159 作動アーム 160 作動アーム 161,162 連結ロッド 163,164 ターンバックル 165 メンテナンス窓
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2B043 AA03 AB11 AB15 AB19 BA02 BA05 BB14 DA03 DA05 DA13 DB02 DB18 ED12 2B076 AA04 DA03 DA15 DB08 DC01 DC03 DD02 3D052 AA05 AA16 BB08 DD03 EE01 FF01 GG03 HH01 JJ00 JJ03 JJ10 JJ21 JJ31

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右一対の走行部(3,3) に、操向用の無
    段変速機構(150) と変速用の無段変速機構(151) とから
    なる操向・変速兼用無段変速機(152) を連動連結し、同
    操向・変速兼用無段変速機(152) に、操向操作と変速操
    作とをそれぞれ行うための操向・変速操作部 (149)を連
    動連結してなる農作業機において、 操向・変速兼用無段変速機(152) に、基端側操作アーム
    構成体(153(154))と先端側操作アーム構成体(155(156))
    とからなる一対の操作アーム(157,158) を回動自在に配
    設し、各操作アーム(157(158))の基端側操作アーム構成
    体(153(154))に操向用の無段変速機構(150) の作動アー
    ム(159) と変速用の無段変速機構(151)の作動アーム(16
    0) とをそれぞれ連動連結する一方、各操作アーム(157
    (158))の先端側操作アーム構成体(155(156))に、略水平
    状に伸延させた連結ロッド(161(162))の一端部をそれぞ
    れ連動連結し、各連結ロッド(161(162))の他端部に操向
    ・変速操作部(149) を連動連結し、 しかも、操作アーム(157,158) は、先端側操作アーム構
    成体(155(156))の長さを基端側操作アーム構成体(153(1
    54))の長さの2倍以上としたことを特徴とする農作業
    機。
  2. 【請求項2】 連結ロッド(161(162))は、基端側連結ロ
    ッド構成体(153'(154'))と先端側連結ロッド構成体(15
    5'(156'))とをターンバックル(163(164))を介して連結
    して、長さ調節自在に構成したことを特徴とする請求項
    1記載の農作業機。
  3. 【請求項3】 操向・変速操作部(149) を配設したキャ
    ビン(48)の床(100)にメンテナンス窓(165) を形成し、
    同メンテナンス窓(165) の直下方位置にターンバックル
    (163(164))を位置させたことを特徴とする請求項2記載
    の農作業機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014178599A1 (ko) * 2013-04-29 2014-11-06 대동공업 주식회사 유압식 조향장치가 적용된 캐빈형 농작업차

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2014178599A1 (ko) * 2013-04-29 2014-11-06 대동공업 주식회사 유압식 조향장치가 적용된 캐빈형 농작업차

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