JP2001046635A - 遊技機の制御装置 - Google Patents

遊技機の制御装置

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JP2001046635A
JP2001046635A JP11225774A JP22577499A JP2001046635A JP 2001046635 A JP2001046635 A JP 2001046635A JP 11225774 A JP11225774 A JP 11225774A JP 22577499 A JP22577499 A JP 22577499A JP 2001046635 A JP2001046635 A JP 2001046635A
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誠 保谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 変動表示の開始後に停止図柄の指定を行って
も、その指定した停止図柄で変動表示を終了することが
できる遊技機の制御装置を提供すること。 【解決手段】 変動表示の終了タイミングの到来後、停
止図柄が該当する表示領域に表示されるまで仮想図柄リ
ールのスクロールを継続する。図柄停止コマンドは、仮
想図柄リールの略一周分のスクロール時間の経過後に表
示用制御基板へ送信されるので、そのスクロールの最中
に停止図柄は必ず該当する表示領域に表示される。停止
図柄が表示されると、図柄停止コマンドを受信するまで
停止図柄をその表示領域内で移動表示をする。そして、
図柄停止コマンドを受信すると、停止図柄をその表示領
域の中央に停止表示して変動表示を終了する。このよう
に、停止図柄を該当する表示領域に表示しつつ変動表示
を継続して図柄停止コマンドを受信することができるの
で、遊技者に違和感を与えることなくスムースに変動表
示を終了することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、パチンコ機など
に代表される遊技機の制御装置に関し、特に、変動表示
が開始された後に停止図柄の指定を行っても、その指定
した停止図柄で変動表示を終了させることができる遊技
機の制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】 パチンコ機の遊技の制御を行う主制御
基板には、賞球や貸し球の払い出し制御を行う払出制御
基板や、効果音の出力制御を行う効果音制御基板、図柄
の変動表示等の表示制御を行う表示用制御基板などが接
続されている。これら各基板のうち、特に表示用制御基
板の制御は、主制御基板から表示用制御基板へ送信され
る制御用コマンドにより行われる。この制御用コマンド
は、同一の変動部分については同一の制御用コマンドで
制御できるようにするために細分化されている。
【0003】図柄の変動表示を行う表示装置が上段・中
段・下段の3行で構成され、その3行の各行毎に右から
左へ横方向にスクロールしながら変動表示が行われる場
合には、例えば、図23に示すように、主制御基板から
表示用制御基板へ制御用コマンド(1)〜(10)が送
信され、一連の図柄の変動表示が行われる。
【0004】まず、制御用コマンド(1)により、上段
・中段・下段の全3行について図柄の変動表示が開始さ
れる。次に、図柄の差し替えが、制御用コマンド(2)
により上段の図柄ついて、制御用コマンド(3)により
中段の図柄ついて、制御用コマンド(4)により下段の
図柄について、それぞれ行われる。制御用コマンド
(5)によって、高速変動されている全3行の変動表示
がそれぞれ減速され、制御用コマンド(6)により、上
段及び下段の表示が左右に行きつ戻りつ繰り返し変動さ
れると共に、中段の変動表示が中速変動とされる。更
に、制御用コマンド(7)により、中段の変動表示が低
速変動とされ、その後、制御用コマンド(8)により上
段の変動表示が停止され、制御用コマンド(9)により
下段の変動表示が停止され、制御用コマンド(10)に
より中段の変動表示が停止される。これにより3行すべ
ての変動表示が停止し、一連の変動表示が終了する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】 このように変動表示
を制御する制御用コマンドは、変動表示の状態が変化す
る各ポイント毎に主制御基板から表示用制御基板へ送信
されるので、変動表示の殆どの制御を主制御基板で行う
ことになってしまう。このため主制御基板の制御負担が
大きくなって、主制御基板で実行される他の制御に支障
を来したり、或いは、変動表示の制御のために、容量に
制限のある主制御基板のプログラム容量やデータ容量を
増大させて、主制御基板のプログラム開発を困難にさせ
てしまう。
【0006】そこで、本願出願人は、特願平11−16
4210号(未公知)において、主制御基板から送信さ
れる制御用コマンドを最小3種類で構成して、変動表示
を制御する遊技機の制御装置を発明した。最小3種類の
制御用コマンドは、変動表示を開始させると共に、その
変動表示の一連の変動パターンを指定する変動パターン
指定コマンドと、変動表示の終了時にLCDディスプレ
イへ停止表示される停止図柄を指定する停止図柄指定コ
マンドと、変動表示の終了タイミングを指定する図柄停
止コマンドとよって構成される。
【0007】かかる発明によれば、変動パターン指定コ
マンドによって一連の変動パターンを一度に指定するこ
とができるので、変動表示の状態が変化する各ポイント
毎に主制御基板から制御用コマンドを送信する必要がな
く、主制御基板による変動表示の制御負担を軽減するこ
とができる。よって、変動表示の制御のために主制御基
板に搭載されるプログラム容量やデータ容量を減少させ
て、主制御基板のプログラム開発を容易にすることがで
きるのである。
【0008】ここで、停止図柄の指定を変動表示の開始
後に行うためには、変動パターン指定コマンドを送信し
た後で、停止図柄指定コマンドを送信しなければならな
い。かかる場合には、変動パターン指定コマンドによっ
て、一連の変動パターンが指定され、その指定された変
動パターンで変動表示が行われている最中に、停止図柄
指定コマンドによって停止図柄が指定される。よって、
そのままの状態で変動表示を継続させても、停止図柄指
定コマンドで指定した停止図柄で変動表示を終了させる
ことができないという問題点がある。
【0009】本発明は上述した問題点を解決するために
なされたものであり、停止図柄の指定を変動表示が開始
された後に行っても、その指定した停止図柄で変動表示
を終了させることができる遊技機の制御装置を提供する
ことを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】 この目的を達成するた
めに請求項1記載の遊技機の制御装置は、図柄等を表示
する表示装置と、遊技の制御を行う主制御基板と、その
主制御基板から送信される制御用コマンドに基づいて複
数の図柄をリール状に配列した図柄リールを前記表示装
置上でスクロールして図柄の変動表示を行わせる表示用
制御基板とを備えており、前記主制御基板から送信され
る制御用コマンドは、前記変動表示の一連の変動パター
ンを指定する変動パターン指定コマンドと、前記変動表
示の終了時に前記表示装置に停止表示される停止図柄を
指定する停止図柄指定コマンドと、その停止図柄指定コ
マンドにより指定された停止図柄を前記表示装置へ停止
表示させて前記変動表示を終了させる図柄停止コマンド
とにより少なくとも構成され、前記主制御基板は、前記
制御用コマンドを前記表示用制御基板へ送信するコマン
ド送信手段を備えており、そのコマンド送信手段は、前
記変動パターン指定コマンドにより指定された一連の変
動パターンにおける変動表示の終了タイミングから前記
図柄リールの略一周分のスクロール時間の経過後に、前
記図柄停止コマンドを送信するものであり、前記表示用
制御基板は、前記変動パターン指定コマンドにより指定
された変動表示の終了タイミングが到来してから前記図
柄停止コマンドを受信するまで前記変動表示を継続させ
る継続手段を備えており、その継続手段は、前記変動表
示の終了タイミングが到来しても前記図柄リールのスク
ロールを継続する第1継続手段と、その第1継続手段に
よる前記図柄リールのスクロールにより前記停止図柄指
定コマンドにより指定された停止図柄が前記表示装置に
表示された場合に、その停止図柄を前記表示装置に表示
しつつ前記変動表示を継続させる第2継続手段とを備え
ている。
【0011】この請求項1記載の遊技機の制御装置によ
れば、主制御基板から送信される変動パターン指定コマ
ンドによって、表示装置で行われる変動表示の一連の変
動パターンが指定され、停止図柄指定コマンドによっ
て、変動パターン指定コマンドにより指定された変動表
示の終了時に表示装置に停止表示される停止図柄が指定
される。これら制御用コマンドによる指定に基づいて、
表示用制御基板により、複数の図柄をリール状に配列し
た図柄リールを表示装置上でスクロールして図柄の変動
表示が行われる。
【0012】この変動表示の開始図柄は不定であるの
で、変動表示の終了タイミングが到来しても、停止図柄
指定コマンドにより指定された停止図柄が表示装置上に
表示されるとは限らない。しかし、変動表示を終了させ
る図柄停止コマンドは、コマンド送信手段によって、変
動表示の終了タイミングが到来してから図柄リールの略
一周分のスクロール時間の経過後に送信されると共に、
その図柄停止コマンドを受信するまでは、継続手段よっ
て変動表示が継続される。
【0013】詳細には、変動表示の終了タイミングが到
来しても図柄停止コマンドを受信するまで、第1継続手
段によって図柄リールのスクロールが継続される。かか
るスクロールは最大で図柄リールの一周分行われるの
で、そのスクロールの最中に停止図柄指定コマンドによ
り指定された停止図柄が表示装置上に表示される。停止
図柄が表示装置上に表示されると、第2継続手段によっ
てその停止図柄を表示装置に表示した状態で変動表示が
継続される。よって、表示用制御基板は、停止図柄が表
示装置に表示された状態で図柄停止コマンドを受信する
ことができるので、その停止図柄で変動パターン指定コ
マンドにより指定された一連の変動パターンの変動表示
を違和感なくスムースに終了させることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】 以下、本発明の好ましい実施例
について、添付図面を参照して説明する。本実施例で
は、遊技機の一例として弾球遊技機の一種であるパチン
コ機、特に、第1種パチンコ遊技機を用いて説明する。
なお、本発明を第3種パチンコ遊技機や他の遊技機に用
いることは、当然に可能である。
【0015】図1は、第1実施例のパチンコ機Pの遊技
盤の正面図である。遊技盤1の周囲には、打球が入賞す
ることにより5個から15個の球が払い出される複数の
入賞口2が設けられている。また、遊技盤1の中央に
は、複数種類の識別情報としての図柄などを表示する液
晶(LCD)ディスプレイ3が設けられている。このL
CDディスプレイ3の表示画面は横方向に3分割されて
おり、3分割された各表示領域において、それぞれ右か
ら左へ横方向にスクロールしながら図柄の変動表示が行
われる。
【0016】LCDディスプレイ3の下方には、図柄作
動口(第1種始動口)4が設けられ、打球がこの図柄作
動口4を通過することにより、前記したLCDディスプ
レイ3の変動表示が開始される。図柄作動口4の下方に
は、特定入賞口(大入賞口)5が設けられている。この
特定入賞口5は、LCDディスプレイ3の変動後の表示
結果が予め定められた図柄の組み合わせの1つと一致す
る場合に、大当たりとなって、打球が入賞しやすいよう
に所定時間(例えば、30秒経過するまで、あるいは、
打球が10個入賞するまで)開放される入賞口である。
この特定入賞口5内には、Vゾーン5aが設けられてお
り、特定入賞口5の開放中に、打球がVゾーン5a内を
通過すると、継続権が成立して、特定入賞口5の閉鎖
後、再度、その特定入賞口5が所定時間(又は、特定入
賞口5に打球が所定個数入賞するまで)開放される。こ
の特定入賞口5の開閉動作は、最高で16回(16ラウ
ンド)繰り返し可能にされており、開閉動作の行われ得
る状態が、いわゆる所定の遊技価値の付与された状態
(特別遊技状態)である。
【0017】図2は、かかるパチンコ機Pの電気的構成
を示したブロック図である。パチンコ機Pの主制御基板
Cには、演算装置であるMPU11と、そのMPU11
により実行される各種の制御プログラムや固定値データ
を記憶したROM12と、各種のデータ等を一時的に記
憶するためのメモリであるRAM13とが搭載されてい
る。図9及び図10に示すフローチャートのプログラム
は、制御プログラムの一部としてROM12内に記憶さ
れている。
【0018】RAM13は、送信バッファ13aと、コ
マンドカウンタ13bとを備えている。送信バッファ1
3aは、LCDディスプレイ3の変動表示の制御のため
に、主制御基板Cから表示用制御基板Dへ送信される制
御用コマンドを記憶するためのバッファである。制御用
コマンドは2バイトで構成されるので、この送信バッフ
ァ13aも2バイトで構成される。送信バッファ13a
へセット(書き込み)された制御用コマンドは、タイマ
割込処理によって、1バイトずつ表示用制御基板Dへ送
信される。
【0019】図3は、LCDディスプレイ3の表示画面
を9つの表示領域に分割した様子を示した図である。前
記した通り、本実施例の変動表示は、横方向に3分割さ
れた3つの表示領域3a,3b,3cにおいて、それぞ
れ矢印A方向へ横方向にスクロールしながら行われる。
この横方向に3分割された3つの表示領域3a,3b,
3cを、縦方向に更に3分割して9つの表示領域3a
1,・・・,3c3とし、その9つの表示領域3a1,
・・・,3c3に表示される図柄に対して、図3に示す
ように、それぞれ表示される「図柄1〜図柄9」の9つ
の図柄番号32aが付されている。
【0020】図2に示すコマンドカウンタ13bは、制
御用コマンドの一種である停止図柄指定コマンド32
(図5参照)が指定するLCDディスプレイ3の表示領
域3a1〜3c3を示すためのカウンタであり、「1〜
10」の範囲で「1」ずつ更新される。コマンドカウン
タ13bの値が「1〜9」の範囲内にある場合には、そ
のコマンドカウンタ13bの値に対応する図柄番号32
a(図5参照)の表示領域3a1〜3c3が指定され
る。また、コマンドカウンタ13bの値が「10」であ
る場合には、いずれの表示領域も指定されない。
【0021】図2に示すように、これらMPU11、R
OM12、RAM13は、バスライン14を介して互い
に接続されており、バスライン14は、また、入出力ポ
ート15にも接続されている。この入出力ポート15は
表示用制御基板Dや他の入出力装置16と接続されてい
る。主制御基板Cは、入出力ポート15を介して、表示
用制御基板Dや他の入出力装置16へ各種コマンドを送
り、それら各装置を制御する。なお、主制御基板Cと表
示用制御基板Dとの接続は、入力および出力が固定的な
2つのバッファ(インバータゲート)17,28を介し
て行われている。よって、主制御基板Cと表示用制御基
板Dとの間における制御用コマンドの送受信は、主制御
基板Cから表示用制御基板Dへの一方向にのみ行われ、
表示用制御基板Dから主制御基板Cへ制御用コマンド等
を送信することはできない。
【0022】表示用制御基板Dは、MPU21と、プロ
グラムROM22と、ワークRAM23と、ビデオRA
M24と、キャラクタROM25と、画像コントローラ
26と、入力ポート29と、出力ポート27とを備えて
いる。入力ポート29の入力にはインバータゲート28
の出力が接続され、その入力ポート29の出力は、MP
U21、プログラムROM22、ワークRAM23を接
続するバスラインと接続されている。また、出力ポート
27の入力には画像コントローラ26が接続され、その
出力ポート27の出力にはLCDディスプレイ3が接続
されている。
【0023】表示用制御基板DのMPU21は、主制御
基板Cから送信される制御用コマンドに基づいて、LC
Dディスプレイ3の(変動)表示を制御するためのもの
であり、プログラムROM22には、このMPU21に
より実行される各種の制御プログラムが記憶されてい
る。図11から図15に示すフローチャートのプログラ
ムは、制御プログラムの一部としてプログラムROM2
2内に記憶されている。また、図7に示すディフォルト
図柄のデータも、このプログラムROM22内に記憶さ
れている。
【0024】ワークRAM23は、MPU21による各
種プログラムの実行時に使用されるワークデータやフラ
グを記憶するメモリであり、受信バッファ23aと、コ
マンド受信フラグ23bと、9つの停止図柄1〜9メモ
リ23c〜23kと、上段・中段・下段の各停止図柄決
定済フラグ23u〜23wとを備えている。
【0025】受信バッファ23aは、主制御基板Cから
送信される制御用コマンドを受信するためのバッファで
ある。制御用コマンドは2バイトで構成されるので、受
信バッファ23aも同様に2バイトで構成される。コマ
ンド受信フラグ23bは、新たな制御用コマンドが受信
バッファ23aへ記憶された場合にオンされるフラグで
ある。コマンド受信フラグ23bがオンされていると、
受信バッファ23aに記憶される制御用コマンドが読み
出され、その読み出された制御用コマンドに基づいて、
LCDディスプレイ3の変動表示の制御が行われる。一
旦オンされたコマンド受信フラグ23bは、受信バッフ
ァ23aから制御用コマンドを読み出す際にオフされ
る。
【0026】停止図柄1〜9メモリ23c〜23kは、
制御用コマンドの一種である停止図柄指定コマンド32
によって送信される停止図柄の図柄コード32b(図5
参照)を記憶するためのメモリであり、LCDディスプ
レイ3の9つの表示領域3a1〜3c3(図3参照)に
対応してそれぞれ1つ、合計9つの停止図柄1〜9メモ
リ23c〜23kが設けられている。なお、停止図柄1
〜9メモリ23c〜23kの詳細については後述する。
【0027】上段停止図柄決定済フラグ23uは、図1
3に示す上段停止図柄決定処理(S310)によって、
LCDディスプレイ3の上段の表示領域3aに停止表示
される停止図柄を確定(決定)した場合にオンされるフ
ラグである。同様に、中段停止図柄決定済フラグ23v
は、中段停止図柄決定処理(S311)によって、中段
の表示領域3bに停止表示される停止図柄を確定(決
定)した場合にオンされるフラグであり、下段停止図柄
決定済フラグ23wは、下段停止図柄決定処理(S31
2)によって、下段の表示領域3cに停止表示される停
止図柄を確定(決定)した場合にオンされるフラグで
る。9つ全ての停止図柄が決定した場合には、上段・中
段・下段の各停止図柄決定済フラグ23u〜23wがす
べてオンされる。なお、上段・中段・下段の各停止図柄
決定処理(S310〜S312)において、未指定又は
誤指定の停止図柄がある場合には、図14に示すディフ
ォルト図柄設定処理(S322)が実行されるが、かか
る場合には、そのディフォルト図柄設定処理(S32
2)の中で、上段・中段・下段の各停止図柄決定済フラ
グ23u〜23wがすべてオンされる。一旦オンされた
上段・中段・下段の各停止図柄決定済フラグ23u〜2
3wは、図12に示す変動表示処理において、変動表示
の開始時に一斉にオフされる。
【0028】ビデオRAM24は、LCDディスプレイ
3に表示される表示データを記憶するメモリであり、こ
のビデオRAM24の内容が書き換えられると、LCD
ディスプレイ3の表示内容が変更される。即ち、各表示
領域3a1〜3c3における図柄の変動表示は、ビデオ
RAM24の内容が書き換えられることにより行われ
る。キャラクタROM25は、LCDディスプレイ3に
表示される図柄などのキャラクタデータを記憶するため
のメモリである。画像コントローラ26は、MPU2
1、ビデオRAM24、出力ポート27のそれぞれのタ
イミングを調整して、データの読み書きを介在するとと
もに、ビデオRAM24に記憶される表示データをキャ
ラクタROM25を参照して所定のタイミングでLCD
ディスプレイ3に表示させるものである。
【0029】次に、図4から図8を参照して、変動表示
の制御のために主制御基板Cから表示用制御基板Dへ送
信される制御用コマンドについて説明する。制御用コマ
ンドは、変動パターン指定コマンド31と、停止図柄指
定コマンド32と、図柄停止コマンド33との3種類の
コマンドによって構成される。なお、制御用コマンドは
2バイトで構成されるので、その1バイト目と2バイト
目のコマンドコードを区別するために、1バイト目のコ
マンドコードは最上位ビットがセットされ、2バイト目
のコマンドコードは最上位ビットがリセットされてい
る。
【0030】図4は、変動パターン指定コマンド31の
コマンドコードと、そのコマンド内容とを示した図であ
る。変動パターン指定コマンド31は、変動表示を開始
させると共に、変動表示の開始から終了までの一連の変
動パターンを指定するためのコマンドである。1バイト
目のコマンドコードはC0HまたはC1Hとされてお
り、合計56種類の変動パターンが用意されている。
【0031】なお、変動パターン指定コマンド31によ
って指定される変動表示の制御は、その変動パターン指
定コマンド31を受信した表示用制御基板Dによって行
われるので、表示用制御基板Dの制御プログラムの内容
を変更することにより、同一コードの変動パターン指定
コマンド31に対する変動表示の内容を変更することが
できる。即ち、主制御基板Cの制御プログラムを変更す
ることなく、表示用制御基板Dの制御プログラムを変更
するだけで、変動表示の内容を変更することができるの
である。
【0032】図5(a)は、停止図柄指定コマンド32
のコマンドコードと、そのコマンドコードによって指定
される図柄番号32aとの対応関係を示した図である。
前記した通り、各図柄番号32aには、図3に示す各表
示領域3a1〜3c3がそれぞれ対応付けされている。
また、図5(b)は、20種類の図柄コード32bと図
柄名32cとの対応関係を示した図である。
【0033】停止図柄指定コマンド32は、変動パター
ン指定コマンド31で指定された変動パターンの変動表
示の終了時に、LCDディスプレイ3の各表示領域3a
1〜3c3にそれぞれ停止表示される図柄を指定するた
めのコマンドである。停止図柄指定コマンド32は、変
動パターン指定コマンド31が送信され変動表示が開始
された後に、LCDディスプレイ3の9つの表示領域3
a1〜3c3のそれぞれに対して、主制御基板Cから表
示用制御基板Dへ送信される。
【0034】この停止図柄指定コマンド32は、変動パ
ターン指定コマンド31と同様に2バイトで構成されて
いる。停止図柄指定コマンド32の1バイト目には、図
柄1〜9の表示領域3a1〜3c3を指定するコマンド
コードがセットされる。図5(a)に示すように、停止
図柄指定コマンド32の1バイト目のコマンドコードが
「90H」であれば図柄1の表示領域3a1が、「A0
H」であれば図柄2の表示領域3b1が、・・・、「B
2H」であれば図柄9の表示領域3c3が、それぞれ指
定される。停止図柄指定コマンド32の2バイト目に
は、1バイト目のコマンドコードで指定した図柄1〜9
の表示領域3a1〜3c3に停止表示される図柄の図柄
コード32bがセットされる。即ち、図5(b)に示す
ように、停止表示される図柄が「タコ」である場合には
「10H」が、「ハリセンボン」である場合には「11
H」が、・・・、「サメ(2)」である場合には「23
H」が、それぞれ停止図柄指定コマンド32の2バイト
目のコードとしてセットされる。
【0035】図5(b)に示すように、各図柄にはすべ
て異なった図柄コード32bが付与されている。特に、
図柄名32c「サメ(1)」と「サメ(2)」とは、L
CDディスプレイ3に全く同じ図柄として表示される
が、図5(b)に示すように、両図柄には「13H」と
「23H」との異なった図柄コード32bが付与されて
いる。同様に、図柄名32c「貝(1)」〜「貝(1
0)」も、LCDディスプレイ3に全く同じ図柄として
表示されるが、図5(b)に示すように、「19H」〜
「22H」の異なった図柄コード32bが付与されてい
る。
【0036】図6は、かかる上段・中段・下段の各段の
仮想図柄リール41〜43の構成を模式的に示した図で
ある。図6(a)には、LCDディスプレイ3の上段の
表示領域3aで変動表示される上段の仮想図柄リール4
1の構成が模式的に図示されている。図6(a)に示す
ように、上段の仮想図柄リール41には、18種類の図
柄が「貝(9)」,「カニ」,「貝(8)」,・・・,
「タコ」の順に配列されており、最終の「タコ」の図柄
の次には、先頭の図柄に戻って「貝(9)」,「カ
ニ」,「貝(8)」,・・・の各図柄が配列される。上
段の仮想図柄リール41は、かかる図柄の配列順に、L
CDディスプレイ3の上段の表示領域3aで変動表示さ
れる。
【0037】同様に、図6(c)には、LCDディスプ
レイ3の下段の表示領域3cで変動表示される下段の仮
想図柄リール43の構成が模式的に図示されている。図
6(c)に示すように、下段の仮想図柄リール43に
は、上段の仮想図柄リール41の配列と全く逆の配列
で、18種類の図柄が「タコ」,「貝(1)」,「ハリ
センボン」,・・・,「貝(9)」の順に配列されてい
る。最終の「貝(9)」の図柄の次には、先頭の図柄に
戻って「タコ」,「貝(1)」,「ハリセンボン」,・
・・の各図柄が配列される。下段の仮想図柄リール43
は、かかる図柄の配列順に、LCDディスプレイ3の下
段の表示領域3cで変動表示される。
【0038】図6(b)には、LCDディスプレイ3の
中段の表示領域3bで変動表示される中段の仮想図柄リ
ール42の構成が模式的に図示されている。図6(b)
に示すように、中段の仮想図柄リール42には、下段の
仮想図柄リール43の配列の最後尾に「サメ(2)」,
「貝(10)」の2種類の図柄を加えた合計20種類の
図柄が順に配列されている。上段および下段の仮想図柄
リール41,43の場合と同様に、最終の「貝(1
0)」の図柄の次には、先頭の図柄に戻って「タコ」,
「貝(1)」,「ハリセンボン」,・・・の各図柄が配
列される。中段の仮想図柄リール42は、かかる図柄の
配列順に、LCDディスプレイ3の中段の表示領域3b
で変動表示される。
【0039】従って、9つの表示領域3a1〜3c3の
それぞれに対して、主制御基板Cから表示用制御基板D
へ送信される停止図柄指定コマンド32に一部の欠落が
あっても、各段(上段・中段・下段)について、それぞ
れ1以上の停止図柄指定コマンド32が正常に受信でき
ていれば、欠落した停止図柄指定コマンド32の図柄コ
ード32bを算出することができる。即ち、すべての図
柄について異なった図柄コード32bを付与すると共
に、仮想図柄リール41〜43(図6参照)の配列を固
定することにより、主制御基板Cから表示用制御基板D
へ送信される停止図柄指定コマンド32に一部の欠落が
あっても、その欠落した停止図柄指定コマンド32の図
柄コード32bを算出して、正常な変動表示(および変
動表示終了時における停止表示)を行わせることができ
るのである。図7は、第1実施例で使用されるディフォ
ルト図柄を模式的に示した図である。ディフォルト図柄
とは、停止図柄指定コマンド32によって停止図柄を指
定することができない場合に、本来の停止図柄に代わっ
て停止図柄として使用される図柄である。例えば、停止
図柄指定コマンド32の送受信時に何らかのエラーが発
生して、停止図柄を全く指定することができない場合な
どに使用される。
【0040】前記したように、仮想図柄リール41〜4
3の配列は固定されており、その各仮想図柄リール41
〜43を構成する図柄には、それぞれ異なった図柄コー
ド32bが付与されている(図6参照)。よって、停止
図柄指定コマンド32の送受信時に何らかのエラーが発
生しても、上段・中段・下段の各表示領域3a,3b,
3cのそれぞれにおいて、少なくとも1つの停止図柄を
正常に受信できれば、その段の他の停止図柄をすべて算
出することができるのである。
【0041】しかしながら、1の段の3つの停止図柄の
すべてを受信できない場合や、1の段の2つ又は3つの
停止図柄を受信できてもその図柄の配列が仮想図柄リー
ル41〜43の配列と一致しない場合には、1の停止図
柄の図柄コード32bからその段の他の停止図柄の図柄
コード32bを算出することはできない。このように、
停止図柄指定コマンド32により指定されない停止図柄
(未指定の停止図柄)や、誤って指定された停止図柄
(誤指定の停止図柄)がある場合であって、その未指定
又は誤指定の停止図柄の算出が不可能である場合に、未
指定又は誤指定の停止図柄に代わって停止図柄として使
用されるのがディフォルト図柄である。
【0042】このディフォルト図柄は、9つの図柄のセ
ット(組み合わせ)で構成されており、その9つの図柄
はLCDディスプレイ3の9つの表示領域3a1〜3c
3にそれぞれ対応付けられている。具体的には、LCD
ディスプレイ3の上段の表示領域3aには左から順に
「貝(3)」,「カメ」,「貝(2)」のディフォルト
図柄が、中段の表示領域3bには「貝(3)」,「サメ
(1)」,「貝(4)」のディフォルト図柄が、下段の
表示領域3cには「貝(9)」,「タコ」,「貝
(1)」のディフォルト図柄が、それぞれ対応付けられ
ている。
【0043】ディフォルト図柄は、大入賞口5の開放を
伴う大当たり表示ではなく、ハズレ表示を構成する図柄
の組み合わせとされている。よって、停止図柄指定コマ
ンド32の送受信時に何らかのエラーが発生し、本来の
停止図柄に代えてディフォルト図柄を使用する場合、変
動表示の終了時にLCDディスプレイ3に停止表示され
るのはハズレ表示となり、大当たり表示にはならない。
【0044】大当たりの判定は主制御基板Cの制御上で
行われるが、かかる主制御基板Cの制御上でハズレと判
定されている場合には、ディフォルト図柄によるLCD
ディスプレイ3のハズレ表示は、主制御基板Cの制御上
の判定結果と一致する。よって、本来の停止図柄に代え
てディフォルト図柄を使用しても、遊技の進行に関して
問題は生じない。
【0045】一方、主制御基板Cの制御上で大当たりと
判定されている場合には、ディフォルト図柄によるLC
Dディスプレイ3のハズレ表示は、主制御基板Cの制御
上の判定結果と不一致となるが、かかる場合には、変動
表示がハズレ表示で終了したにも拘わらず、大当たりと
なって大入賞口5の開放などが行われるので、遊技者は
不満を抱くどころか、むしろ満足する。なお、本来は大
当たりが発生したのであるから、主制御基板Cにより大
当たりの制御が行われても問題はない。
【0046】このようにディフォルト図柄をハズレ図柄
(ハズレ表示となる図柄)で構成することにより、停止
図柄指定コマンド32の送受信時において何らかのエラ
ーが発生しても、遊技者を満足させつつ、遊技を継続す
ることができるのである。
【0047】図8は、図柄停止コマンド33のコマンド
コードと、そのコマンド内容とを示した図である。図柄
停止コマンド33は、指定した図柄番号32aの表示領
域3a1〜3c3で変動表示されている図柄を停止表示
(確定)させるためのコマンドである。表示用制御基板
Dが図柄停止コマンド33を受信すると、その図柄停止
コマンド33によって指定される表示領域3a1〜3c
3に停止図柄指定コマンド32によって既に指定されて
いる停止図柄が停止表示され、その表示領域3a1〜3
c3の図柄が確定する。即ち、図柄停止コマンド33で
指定された表示領域3a1〜3c3の変動表示が終了す
る。図柄停止コマンド33によって、9つすべての表示
領域3a1〜3c3の図柄が確定すると、変動パターン
指定コマンド31によって開始された一連の変動表示が
終了する。
【0048】この図柄停止コマンド33は、変動パター
ン指定コマンド31で指定された一連の変動パターンの
終了タイミングが到来してから、該当する表示領域3a
〜3cの仮想図柄リール41〜43が略一周分スクロー
ルする時間の経過後に、コマンド設定処理(図10)に
よって主制御基板Cから表示用制御基板Dへ送信され
る。即ち、図柄停止コマンド33は、変動パターンの終
了タイミングの到来後、仮想図柄リール41〜43の略
一周分のスクロール時間の経過後に、表示用制御基板D
で受信される。
【0049】表示用制御基板Dでは、変動パターンの終
了タイミングが到来してから図柄停止コマンド33を受
信するまでの間、変動表示継続処理(S313,図1
5)によって変動表示が継続される。詳細には、変動パ
ターンの終了タイミングが到来してから該当する表示領
域3a1〜3c3の停止図柄がその表示領域3a1〜3
c3にすべて表示されるまでの間は、今まで通りの仮想
図柄リール41〜43のスクロールを継続する。図柄停
止コマンド33は、仮想図柄リール41〜43の略一周
分のスクロール時間の経過後に表示用制御基板Dへ送信
されるので、そのスクロールの最中に、停止図柄が該当
する表示領域3a1〜3c3に表示されるタイミングが
必ずある。停止図柄が該当する表示領域3a1〜3c3
に表示されると、その停止図柄を該当する表示領域3a
1〜3c3内で行きつ戻りつさせた表示、いわゆる左右
にブラブラさせた表示を、図柄停止コマンド33を受信
するまで継続する(図16参照)。そして、図柄停止コ
マンド33を受信すると、かかる停止図柄を該当する表
示領域3a1〜3c3の中央に停止表示し、その表示領
域3a1〜3c3の図柄を確定するのである。
【0050】このように表示用制御基板Dでは、停止図
柄を該当する表示領域3a1〜3c3に表示しつつ変動
表示を継続し、その状態で図柄停止コマンド33を受信
することができるので、図柄停止コマンド33を受信す
ることにより直ちに、該当する表示領域3a1〜3c3
の変動表示を遊技者に違和感を与えることなくスムース
に終了させることができる。
【0051】なお、主制御基板Cからの図柄停止コマン
ド33の送信タイミングが速まった結果、変動パターン
指定コマンド31で指定した変動パターンの終了前であ
るにも拘わらず、表示用制御基板Dが図柄停止コマンド
33を受信した場合には、表示用制御基板Dは、変動パ
ターンの終了前であっても、既に停止図柄指定コマンド
32で指定されている停止図柄を該当する表示領域3a
1〜3c3の中央に停止表示し、その表示領域3a1〜
3c3の図柄を確定する。
【0052】図柄停止コマンド33には、9つの表示領
域3a1〜3c3の図柄を個別に確定させる9種類のコ
マンドと、9つの表示領域3a1〜3c3の図柄をすべ
て一度に確定させる1種類のコマンドと、上段・中段・
下段の3段に分かれた3つの表示領域3a,3b,3c
の図柄を各段毎に個別に確定させる3種類のコマンドと
があり、合計13種類のコマンドが用意されている。こ
のうち、スクロールの単位となる上段・中段・下段の各
段毎に、3つずつの図柄を一度に確定させる図柄停止コ
マンド33(「80H,0BH」,「80H,0C
H」,「80H,0DH」)を用いれば、制御によっ
てLCDディスプレイ3の表示上に表される仮想図柄リ
ール41〜43のスクロールを、実際の図柄リールのス
クロールと同じように行わせるができ、遊技者の興趣を
一層向上させることができる。
【0053】次に、上記のように構成されたパチンコ機
Pで実行される各処理を、図9から図15のフローチャ
ートを参照して説明する。図9は、パチンコ機Pの主制
御基板Cにおいて、4ms毎に実行されるリセット割込
処理のフローチャートである。パチンコ機Pの主な制御
は、このリセット割込処理によって実行される。
【0054】リセット割込処理では、まず、スタックポ
インタを設定し(S1)、RAM13の所定エリアに書
き込まれているパターンのチェックを行う(S2)。チ
ェックの結果、所定エリアに所定のパターンが書き込ま
れていれば、RAM13に異常はなく正常であるので
(S2:正常)、処理をS3へ移行する。一方、S2の
チェックの結果、所定エリアに所定のパターンが書き込
まれていなければ、電源投入後最初に実行されたリセッ
ト割込処理であるか、或いは、RAM13に異常がある
ので(S2:異常)、この場合には処理をS21へ移行
して、一旦、RAM13の内容をクリアした後、RAM
13内へ初期値を書き込んで(S21)、次のリセット
割込処理の発生を待機する。なお、このS21の処理で
RAM13に書き込まれる初期値の中には、S2の処理
でチェックされる所定のパターンが含まれている。
【0055】S3の処理ではタイマ割込の設定を行う
(S3)。ここで設定されるタイマ割込としては、LC
Dディスプレイ3の変動表示を制御する制御用コマンド
を表示用制御基板Dへ送信するためのストローブ信号を
発生させるタイマ割込などがある。タイマ割込の設定後
は、各割込を許可状態とする(S4)。割込の許可後
は、特別図柄変動処理(S15)や、表示データ作成処
理(S17)、ランプ・情報処理(S18)などによ
り、前回のリセット割込処理において更新された出力デ
ータを一度に各ポートへ出力するポート出力処理を実行
する(S5)。
【0056】更に、大当たりを決定するための乱数カウ
ンタの値を「+1」更新する乱数更新処理(S6)を実
行し、記憶タイマ減算処理を実行する(S7)。記憶タ
イマ減算処理は、大当たり判定の保留球が所定数以上あ
り、且つ、LCDディスプレイ3において図柄の変動表
示中である場合に、図柄の変動表示の時間短縮を行うも
のである。
【0057】スイッチ読込処理(S8)は、各スイッチ
の値を読み込んで、遊技領域1へ打ち込まれた打球の入
賞口2や大入賞口5(Vゾーン5aを含む)への入賞、
図柄作動口4の通過、更には賞球や貸球を検出するため
の処理である。カウント異常監視処理(S9)は、S8
のスイッチ読込処理によって読み込まれたスイッチデー
タに異常があるか否かを監視するための処理である。例
えば、大入賞口5が開放され、打球のVゾーン5aの通
過を検出するVカウントスイッチで打球が検出されたに
も拘わらず、Vゾーン5a以外の大入賞口5への入賞を
検出する10カウントスイッチで1球の打球も検出でき
ない場合には、10カウントスイッチが抜き取られるな
どして、10カウントスイッチに何らかの異常が発生し
ている。また、賞球を払い出すモータを駆動したにも拘
わらず、1球の賞球も払い出されない場合には、賞球の
払出装置に何らかの異常が発生している。このようにカ
ウント異常監視処理(S9)では、スイッチ読込処理
(S8)によって読み込まれたスイッチデータに基づい
て、上記のような異常の有無を監視している。
【0058】図柄カウンタ更新処理(S10)では、L
CDディスプレイ3で行われる変動表示の結果、停止表
示される図柄を決定するためのカウンタの更新処理が行
われる。また、図柄チェック処理(S11)では、図柄
カウンタ更新処理(S10)で更新されたカウンタの値
に基づいて、特別図柄変動処理(S15)で使用される
大当たり図柄や、はずれ図柄、更にはリーチ図柄などが
決定される。
【0059】S3からS11までの処理において、エラ
ーが発生していなければ(S12:正常)、普通図柄変
動処理(S13)によって、7セグメントLED(図示
せず)の変動表示を行うと共に、その変動表示の結果、
当たりが発生した場合には普通電動役物(図示せず)を
所定時間開放する当たり処理を実行する。その後、状態
フラグをチェックし(S14)、LCDディスプレイ3
において図柄の変動開始または変動表示中であれば(S
14:図柄変動中)、特別図柄変動処理(S15)によ
って、打球が図柄作動口4を通過するタイミングで読み
取った乱数カウンタの値に基づいて、大当たりか否かの
判定が行われると共に、LCDディスプレイ3において
図柄の変動処理を実行する。一方、状態フラグをチェッ
クした結果、大当たり中であれば(S14:大当り
中)、大入賞口5を開放するなどの大当たり処理(S1
6)を実行する。更に、状態フラグをチェックした結
果、図柄の変動中でも大当たり中でもなければ(S1
4:その他)、S15及びS16の処理をスキップし
て、S17の表示データ作成処理へ移行する。なお、S
12の処理において、エラーが確認された場合には(S
12:エラー)、S13〜S16の各処理をスキップし
て、S17の表示データ作成処理へ移行する。
【0060】表示データ作成処理(S17)では、図柄
の変動表示以外にLCDディスプレイ3に表示されるデ
モデータや、7セグメントLEDの表示データなどが作
成され、ランプ・情報処理(S18)では、保留球のラ
ンプデータをはじめ、各種のランプデータが作成され
る。効果音処理(S19)では、遊技の状況に応じた効
果音データが作成される。なお、これらの表示データお
よび効果音データは、前記したポート出力処理(S5)
やタイマ割込処理によって各装置へ出力される。
【0061】効果音処理(S19)の終了後は、次のリ
セット割込処理が発生するまでの残余時間の間、S10
と同一の処理である図柄カウンタ更新処理(S20)が
繰り返し実行される。S1〜S19の各処理の実行時間
は遊技の状態に応じて変化するので、次のリセット割込
処理が発生するまでの残余時間は、一定の時間ではな
い。よって、かかる残余時間を使用して図柄カウンタ更
新処理(S20)を繰り返し実行することにより、停止
図柄をランダムに変更することができる。
【0062】図10は、図9におけるリセット割込処理
の特別図柄変動処理(S15)内で実行されるコマンド
設定処理を示したフローチャートである。このコマンド
設定処理は、LCDディスプレイ3の変動表示を制御す
る制御用コマンドである変動パターン指定コマンド3
1、停止図柄指定コマンド32、図柄停止コマンド33
を、主制御基板Cから表示用制御基板Dへ送信するため
に、各コマンド31〜33を送信バッファ13aへ書き
込む(セットする)ための処理である。
【0063】コマンド設定処理では、まず、変動表示の
状態が状態チェックフラグによってチェックされる(S
31)。チェックの結果、変動表示の開始であれば(S
31:変動開始)、変動パターン指定コマンド31を送
信バッファ13aへ書き込み(S32)、コマンドカウ
ンタ13bの値を「1」として(S33)、この処理を
終了する。送信バッファ13aへ書き込まれた変動パタ
ーン指定コマンド31は、前記した通り、S3の処理で
設定されるタイマ割込処理によって、1バイトずつ表示
用制御基板Dへ送信される。
【0064】S31の処理において、状態フラグをチェ
ックした結果、図柄の変動表示中であれば(S31:変
動表示中)、コマンドカウンタ13bの値が「9」以下
であるか否かを調べる(S34)。コマンドカウンタ1
3bの値が「9」以下であれば(S34:Yes)、そ
のコマンドカウンタ13bの値に対応する停止図柄指定
コマンド32の1バイト目を送信バッファ13aの上位
バイトへ書き込む(S35)。図5(a)に示す対応関
係に基づいて、例えば、コマンドカウンタ13bの値が
「1」であれば「90H」が、コマンドカウンタ13b
の値が「2」であれば「A0H」が、・・・、コマンド
カウンタ13bの値が「9」であれば「B2H」が、そ
れぞれ送信バッファ13aの上位バイトへ書き込まれ
る。
【0065】更に、コマンドカウンタ13bの値に対応
する停止図柄の図柄コード32bを送信バッファ13a
の下位バイトへ書き込む(S36)。例えば、コマンド
カウンタ13bの値が「1」であれば図柄1(3a1)
の表示領域に停止表示される図柄の図柄コード32b
が、コマンドカウンタ13bの値が「2」であれば図柄
2(3b1)の表示領域に停止表示される図柄の図柄コ
ード32bが、・・・、コマンドカウンタ13bの値が
「9」であれば図柄9(3c3)の表示領域に停止表示
される図柄の図柄コード32bが、それぞれ図5(b)
に示す対応関係に基づいて、送信バッファ13aの下位
バイトへ書き込まれる。ここで、停止図柄として「タ
コ」の図柄が指定される場合には「10H」の図柄コー
ド32bが、「ハリセンボン」の図柄が指定される場合
には「11H」の図柄コード32bが、・・・、「サメ
(2)」の図柄が指定される場合には「23H」の図柄
コード32bが、それぞれ指定される。
【0066】S35およびS36の処理によって、2バ
イトの停止図柄指定コマンド32を送信バッファ13a
へ書き込んだ後は、コマンドカウンタ13bの値を
「1」加算して(S37)、この処理を終了する。な
お、送信バッファ13aへ書き込まれた停止図柄指定コ
マンド32は、変動パターン指定コマンド31の場合と
同様に、S3の処理で設定されるタイマ割込処理によっ
て、1バイトずつ表示用制御基板Dへ送信される。
【0067】一方、コマンドカウンタ13bの値が「1
0」以上であれば(S34:No)、9つ全ての表示領
域3a1〜3c3について停止図柄指定コマンド32を
送信したということである。よって、かかる場合には、
S35からS37の各処理をスキップして、この処理を
終了する。
【0068】S31の処理において、状態フラグをチェ
ックした結果、上段の3つの図柄1,4,7(3a)の
確定タイミング、即ち、上段の表示領域3aにおける変
動パターンの終了タイミングから上段の仮想図柄リール
41の略一周分のスクロール時間が経過するタイミング
であれば(S31:上段図柄停止)、その3つの図柄
1,4,7を一度に確定させる図柄停止コマンド33
(80H,0BH)を送信バッファ13aへ書き込み
(S38)、この処理を終了する。また、下段の3つの
図柄3,6,9(3c)の確定タイミング、即ち、下段
の表示領域3cにおける変動パターンの終了タイミング
から下段の仮想図柄リール43の略一周分のスクロール
時間が経過するタイミングであれば(S31:下段図柄
停止)、その3つの図柄3,6,9を一度に確定させる
図柄停止コマンド33(80H,0DH)を送信バッフ
ァ13aへ書き込み(S39)、この処理を終了する。
更に、中段の3つの図柄2,5,8(3b)の確定タイ
ミング、即ち、中段の表示領域3bにおける変動パター
ンの終了タイミングから中段の仮想図柄リール42の略
一周分のスクロール時間が経過するタイミングであれば
(S31:中段図柄停止)、その3つの図柄2,5,8
を一度に確定させる図柄停止コマンド33(80H,0
CH)を送信バッファ13aへ書き込み(S40)、こ
の処理を終了する。
【0069】送信バッファ13aへ書き込まれた図柄停
止コマンド33は、変動パターン指定コマンド31の場
合と同様に、S3の処理で設定されるタイマ割込処理に
より、1バイトずつ表示用制御基板Dへ送信される。3
つ目の図柄停止コマンド33が表示用制御基板Dへ送信
されることにより、変動パターン指定コマンド31によ
って開始された一連の変動表示が終了する。なお、図柄
停止コマンド33による図柄の停止表示(確定)では、
9つすべての図柄を一度に確定させたり、或いは、9つ
の図柄をそれぞれ別々に確定させるようにしても良いの
である。
【0070】図11は、表示用制御基板Dの受信割込処
理で実行されるコマンド受信処理のフローチャートであ
る。このコマンド受信処理は、主制御基板Cから表示用
制御基板Dへ制御用コマンドが送信されると実行され
る。まず、主制御基板Cから送信され表示用制御基板D
で受信した制御用コマンドを受信バッファ23aへ書き
込み(S41)、更に、コマンド受信フラグ23bをオ
ンして(S42)、新たな制御用コマンドが受信バッフ
ァ23aに記憶されていることを示して、この処理を終
了する。
【0071】図12は、表示用制御基板Dのメイン処理
の中で実行される変動表示処理のフローチャートであ
る。変動表示処理では、主制御基板Cから受信した制御
用コマンドに基づいて、変動表示の制御が行われる。
【0072】まず、コマンド受信フラグ23bがオンさ
れているか否かを確認する(S201)。コマンド受信
フラグ23bがオンされていれば(S201:Ye
s)、これをオフした後に(S202)、受信バッファ
23aの上位バイトに記憶されているデータにより制御
用コマンドの種類を確認する(S203)。受信バッフ
ァ23aに記憶される制御用コマンドの上位バイトが
「C0H」または「C1H」であれば、その制御用コマ
ンドは変動パターン指定コマンド31である。よって、
かかる場合には(S203:変動パターン指定コマン
ド)、全ての停止図柄1〜9メモリ23c〜23kの内
容を0クリアし(S204)、上段・中段・下段の各停
止図柄決定済フラグ23u〜23wをオフにした後(S
205)、その変動パターン指定コマンド31に応じた
変動表示をLCDディスプレイ3上で開始する(S20
6)。
【0073】一方、S203の処理において、受信バッ
ファ23aに記憶される制御用コマンドの上位バイトが
「90H〜92H」,「A0H〜A2H」または「B0
H〜B2H」のいずれかであれば、その制御用コマンド
は停止図柄指定コマンド32である。よって、かかる場
合には(S203:停止図柄指定コマンド)、その停止
図柄指定コマンド32の2バイト目のコマンドである図
柄コード32bを対応する停止図柄1〜9メモリ23c
〜23kへ書き込む(S207)。図5(a)(b)に
示すように、例えば、受信バッファ23aに記憶される
停止図柄指定コマンド32が「90H,14H」であれ
ば、「90H」に対応する停止図柄1メモリ23cに、
「14H(エビの図柄)」の図柄コード32bが書き込
まれる。また、受信バッファ23aに記憶される停止図
柄指定コマンド32が「B2H,21H」であれば、
「B2H」に対応する停止図柄9メモリ23kに、「2
1H(貝の図柄)」の図柄コード32bが書き込まれ
る。
【0074】S203の処理において、受信バッファ2
3aに記憶される制御用コマンドの上位バイトが「80
H」であれば、その制御用コマンドは図柄停止コマンド
33である。よって、かかる場合には(S203:図柄
停止コマンド)、その図柄停止コマンド33で指定され
た図柄番号32aの表示領域3a1〜3c3の図柄を確
定し(S208)、その表示領域3a1〜3c3へ該当
する図柄を停止表示する。例えば、「80H,0AH」
の図柄停止コマンド33が受信バッファ23aに記憶さ
れていれば、9つすべての表示領域3a1〜3c3の図
柄を一度に確定し、停止表示する。また、「80H,0
CH」の図柄停止コマンド33が受信バッファ23aに
記憶されていれば、中段の表示領域3bに表示される3
つの図柄2,5,8を一度に確定し、停止表示する。
【0075】なお、変動表示の終了タイミングの到来前
であっても、図柄停止コマンド33を受信した場合に
は、その図柄停止コマンド33により指示された表示領
域3a1〜3c3の変動表示を即座に停止(確定)す
る。よって、図柄停止コマンド33を受信するタイミン
グで、変動表示を実際に終了させることができる。
【0076】S201の処理においてコマンド受信フラ
グ23bがオフされている場合や(S201:No)、
S206,S207,S208の各処理の実行後は、変
動表示の状況に応じて、上段・中段・下段の各停止図柄
決定処理(S310〜S312)、変動表示継続処理
(S313)および変動表示の制御のための他の各処理
を実行し(S213)、その後、この変動表示処理を終
了する。
【0077】図13は、図12の変動表示処理の中で実
行される上段停止図柄決定処理のフローチャートであ
る。上段停止図柄決定処理(S310)は、変動表示の
終了時に、LCDディスプレイ3の上段の表示領域3a
に停止表示される停止図柄を決定(確定)するための処
理である。
【0078】本来、停止図柄は、停止図柄指定コマンド
31により指定されるが、その停止図柄指定コマンド3
2の送受信時に何らかのエラーが発生して、停止図柄指
定コマンド32を表示用制御基板Dで正常に受信できな
い場合がある。即ち、停止図柄指定コマンド32により
指定されない停止図柄(未指定の停止図柄)や、誤って
指定された停止図柄(誤指定の停止図柄)が生じる場合
がある。上段停止図柄決定処理(S310)は、上段の
表示領域3aに停止表示される図柄について、停止図柄
指定コマンド32により指定された図柄を停止図柄とし
て確定(決定)するだけでなく、未指定又は誤指定の停
止図柄がある場合には、その未指定又は誤指定の停止図
柄に対応する正規の停止図柄の図柄コード32bを算出
し、その算出した図柄コード32bを未指定又は誤指定
の停止図柄の図柄コード32bとして確定(決定)する
ものである。
【0079】上段停止図柄決定処理では、上段停止図柄
決定済フラグ23uによって、既に、上段の表示領域3
aに停止表示される図柄が決定(確定)しているか否か
をチェックする(S220)。上段停止図柄決定済フラ
グ23uがオンであれば(S220:Yes)、既に、
上段の停止図柄は決定されているので、そのまま上段停
止図柄決定処理を終了する。一方、上段停止図柄決定済
フラグ23uがオフであれば(S220:No)、未
だ、上段の停止図柄は決定されていないので、S221
からS232の各処理によって、上段の停止図柄を確定
(決定)する。
【0080】まず、変動表示の終了時に上段の表示領域
3aに停止表示される3つの停止図柄の図柄コード32
bを記憶する3つの停止図柄1,4,7メモリ23c,
23f,23iのうちに、「0」を記憶するものがある
かどうかを調べる(S221)。「0」を記憶するもの
がある場合には(S221:Yes)、未だ停止図柄指
定コマンド32により指定されていない停止図柄(未指
定の停止図柄)が存在するので、さらに、上段の変動表
示の演出開始前Xms(ms:ミリ秒)以内かどうかを
調べる(S222)。上段の変動表示の演出開始前Xm
s以内でなければ(S222:No)、未だ受信されて
いない停止図柄指定コマンド32を待機するために、そ
のままこの処理を終了する。
【0081】一方、上段の変動表示の演出開始前Xms
以内であれば(S222:Yes)、停止図柄1,4,
7メモリ23c,23f,23iのうち「0」を記憶す
るものが(未指定の停止図柄が)、いくつあるかを調べ
る(S223)。「0」を記憶するものが2個ある場合
には(S223:2個)、「0」以外を記憶する1つの
停止図柄メモリの図柄コード32bから、「0」を記憶
する2つの停止図柄メモリの図柄コード32bを算出し
(S224)、その算出した図柄コード32bを「0」
を記憶する2つの停止図柄メモリへそれぞれ書き込んで
(S225)、上段の表示領域3a1〜3a3の3つの
停止図柄1,4,7メモリ23c,23f,23iの内
容を確定(決定)する。停止図柄1,4,7メモリ23
c,23f,23iの決定後は、その決定を示すべく、
上段停止図柄決定済フラグ23uをオンして(S23
3)、この処理を終了する。
【0082】ここで、図柄コード32bの算出は、図6
(a)に示す上段の仮想図柄リール41の配列に基づい
て行われる。例えば、停止図柄1メモリ23cに記憶さ
れる図柄コード32bが「16H(ジュゴン)」であれ
ば、その図柄コード32bに基づいて、未指定の停止図
柄4メモリ23fの図柄コード32bとして「1EH
(貝(6))」が、未指定の停止図柄7メモリ23iの
図柄コード32bとして「15H(アンコウ)」が、そ
れぞれ算出される。
【0083】S223の処理において、停止図柄1,
4,7メモリ23c,23f,23iのうち「0」を記
憶するものが1個の場合(S223:1個)、「0」以
外を記憶する2つの停止図柄メモリに記憶される図柄コ
ード32bの配列が正しいか否かを調べる(S22
6)。2つの停止図柄メモリの図柄コード32bの配列
が正しければ(S226:Yes)、この2つの図柄コ
ード32bから、「0」を記憶する停止図柄メモリの図
柄コード32bを算出し(S227)、その算出した図
柄コード32bを、「0」を記憶する停止図柄メモリへ
書き込んで(S228)、上段の表示領域3a1〜3a
3の3つの停止図柄1,4,7メモリ23c,23f,
23iの内容を確定(決定)する。停止図柄1,4,7
メモリ23c,23f,23iの決定後は、上段停止図
柄決定済フラグ23uをオンして(S233)、この処
理を終了する。なお、図柄コード32bの配列の確認お
よび未指定の図柄コード32bの算出は、図6(a)に
示す上段の仮想図柄リール41の配列に基づいて行われ
る。
【0084】一方、S226の処理において、「0」以
外を記憶する2つの停止図柄メモリに記憶される図柄コ
ード32bの配列が誤っている場合(誤指定の停止図柄
がある場合)(S226:No)、或いは、S223の
処理において、停止図柄1,4,7メモリ23c,23
f,23iのすべてが「0」を記憶する場合、即ち、停
止図柄1,4,7メモリ23c,23f,23iのすべ
ての停止図柄の図柄コード32bが未指定である場合に
は(S223:3個)、正規の図柄コード32bを算出
することができない。よって、これらの場合には、ディ
フォルト図柄設定処理を実行し(S322)、LCDデ
ィスプレイ3の9つの表示領域3a1〜3c3に停止表
示されるすべての停止図柄を、図7に示すディフォルト
図柄に変更する。なお、ディフォルト図柄設定処理(S
322)の詳細については後述する。
【0085】S221の処理において、いずれの停止図
柄1,4,7メモリ23c,23f,23iにも「0」
を記憶するものがない場合には(S221:No)、未
指定の停止図柄は存在しない。よって、この場合には、
図6(a)に示す上段の仮想図柄リール41の配列に基
づいて、停止図柄1,4,7メモリ23c,23f,2
3iに記憶される図柄コード32bの配列が正しいか否
かを調べる(S229)。図柄コード32bの配列が正
しい場合には(S229:Yes)、上段の3つの表示
領域3a1〜3a3に対する3つの停止図柄指定コマン
ド32がすべて正常に受信されているので、かかる場合
には上段停止図柄決定済フラグ23uをオンして(S2
33)、この処理を終了する。
【0086】一方、停止図柄1,4,7メモリ23c,
23f,23iに記憶される図柄コード32bの配列が
誤っている場合には(S229:No)、停止図柄1,
4,7メモリ23c,23f,23iに記憶される3つ
の図柄コード32bのうち、いずれか2つの図柄コード
32bの配列が正しいかどうかを調べる(S230)。
2つの図柄コード32bの配列が正しければ(S23
0:Yes)、その配列の正しい2つの図柄コード32
bから、残りの1つの誤指定の図柄コード32bを算出
し(S231)、算出した図柄コード32bを対応する
停止図柄メモリへ書き込んで(S232)、上段の表示
領域3a1〜3a3の3つの停止図柄1,4,7メモリ
23c,23f,23iの内容を確定(決定)する。停
止図柄1,4,7メモリ23c,23f,23iの決定
後は、上段停止図柄決定済フラグ23uをオンして(S
233)、この処理を終了する。
【0087】S230の処理において、停止図柄1,
4,7メモリ23c,23f,23iに記憶される3つ
の図柄コード32bのうち、いずれの2つの図柄コード
32bの配列も誤っていれば(誤指定の停止図柄が2以
上あれば)(S230:No)、正規の図柄コード32
bを算出することができない。よって、かかる場合に
は、ディフォルト図柄設定処理を実行し(S322)、
LCDディスプレイ3の9つの表示領域3a1〜3c3
に停止表示されるすべての停止図柄を、図7に示すディ
フォルト図柄に変更する。ディフォルト図柄設定処理
(S322)の実行後は、この処理を終了する。
【0088】中段停止図柄決定処理(S311)は、上
記した上段停止図柄決定処理(S310)に対して、停
止図柄1,4,7メモリ23c,23f,23iが停止
図柄2,5,8メモリ23d,23g,23jに、上段
停止図柄決定済フラグ23uが中段停止図柄決定済フラ
グ23vに、図柄コード32bの算出時などに参照され
る上段の仮想図柄リール41が中段の仮想図柄リール4
2(図6(b)参照)に、それぞれ変更される点を除い
て同様であるので、その説明は省略する。また、下段停
止図柄決定処理(S312)も、上記した上段停止図柄
決定処理(S310)に対して、停止図柄1,4,7メ
モリ23c,23f,23iが停止図柄3,6,9メモ
リ23e,23h,23kに、上段停止図柄決定済フラ
グ23uが下段停止図柄決定済フラグ23wに、図柄コ
ード32bの算出時などに参照される上段の仮想図柄リ
ール41が下段の仮想図柄リール43(図6(c)参
照)に、それぞれ変更される点を除いて同様であるの
で、その説明は省略する。
【0089】図14は、上段・中段・下段の各停止図柄
決定処理(S310〜S312)の中で必要に応じて実
行されるディフォルト図柄設定処理のフローチャートで
ある。このディフォルト図柄設定処理は(S322)、
停止図柄メモリに記憶されている図柄コード32bから
は、停止図柄指定コマンド32による未指定又は誤指定
の停止図柄の図柄コード32bを算出できない場合に実
行される処理である。ディフォルト図柄設定処理では、
まず、上段の表示領域3aの停止図柄がディフォルト図
柄に変更され(S330)、次に、中段の表示領域3b
について(S340)、最後に、下段の表示領域3cに
ついて(S350)、それぞれ停止図柄がディフォルト
図柄に変更される。
【0090】上段の表示領域3aについては(S33
0)、まず、図7に示すディフォルト図柄に基づいて、
停止図柄1メモリ23cへ「貝(3)」の図柄コード3
2b「1BH」を書き込み(S331)、ついで停止図
柄4メモリ23fへ「カメ」の図柄コード32b「12
H」を書き込み(S332)、更に停止図柄7メモリ2
3iへ「貝(2)」の図柄コード32b「1AH」を書
き込んで(S333)、停止図柄1,4,7メモリ23
c,23f,23iの内容をディフォルト図柄に変更す
る。停止図柄1,4,7メモリ23c,23f,23i
の内容を決定した後は、上段停止図柄決定済フラグ23
uをオンして(S334)、上段の表示領域3aについ
てのディフォルト図柄の設定を終了する。
【0091】中段の表示領域3bについては(S34
0)、同様に図7に示すディフォルト図柄に基づいて、
まず、停止図柄2メモリ23dへ「貝(3)」の図柄コ
ード32b「1BH」を書き込み(S341)、停止図
柄5メモリ23gへ「サメ(1)」の図柄コード32b
「13H」を書き込み(S342)、停止図柄8メモリ
23jへ「貝(4)」の図柄コード32b「1CH」を
書き込んで(S343)、停止図柄2,5,8メモリ2
3d,23g,23jの内容をディフォルト図柄に変更
する。停止図柄2,5,8メモリ23d,23g,23
jの内容を決定した後は、中段停止図柄決定済フラグ2
3vをオンして(S344)、中段の表示領域3bにつ
いてのディフォルト図柄の設定を終了する。
【0092】下段の表示領域3cについては(S35
0)、図7に示すディフォルト図柄に基づいて、停止図
柄3メモリ23eへ「貝(9)」の図柄コード32b
「21H」を書き込み(S351)、停止図柄6メモリ
23hへ「タコ」の図柄コード32b「10H」を書き
込み(S352)、停止図柄9メモリ23kへ「貝
(1)」の図柄コード32b「19H」を書き込んで
(S353)、停止図柄3,6,9メモリ23e,23
h,23kの内容をディフォルト図柄に変更する。停止
図柄3,6,9メモリ23e,23h,23kの内容を
決定した後は、下段停止図柄決定済フラグ23wをオン
して(S354)、下段の表示領域3cについてのディ
フォルト図柄の設定を終了する。
【0093】このように、ディフォルト図柄設定処理を
実行することにより、LCDディスプレイ3の9つの表
示領域3a1〜3c3に停止表示されるすべての停止図
柄が、図7に示すディフォルト図柄に変更され、上段・
中段・下段のすべての停止図柄決定済フラグ23u〜2
3wがオンされる。
【0094】図15は、図12に示す変動表示処理の中
で実行される変動表示継続処理のフローチャートであ
る。図柄停止コマンド33は、変動パターン指定コマン
ド31により指定された変動表示(変動パターン)の終
了タイミングの到来後、該当する仮想図柄リール41〜
43の略一周分のスクロール時間の経過後に、主制御基
板Cから表示用制御基板Dへ送信される。よって、その
図柄停止コマンド33が表示用制御基板Dで受信される
までの間、変動表示を継続させるための処理が変動表示
継続処理(S313)である。この変動表示継続処理で
は、第1に、停止図柄が該当する表示領域3a1〜3c
3に表示されるまで仮想図柄リール41〜43のスクロ
ールが継続される。第2に、該当する表示領域3a1〜
3c3に表示された停止図柄を行きつ戻りつさせた移動
表示を行って、図柄停止コマンド33を受信するまでの
間、変動表示が継続される。なお、この変動表示継続処
理による変動表示の継続は、上段の表示領域3a,中段
の表示領域3b,下段の表示領域3cについて、それぞ
れ別々に行われる。
【0095】変動表示継続処理では、まず、上段の表示
領域3aについて、変動表示の継続処理が行われる(S
160)。上段の表示領域3aについて、変動表示の終
了タイミングが到来したにも拘わらず(S161:Ye
s)、変動表示が終了していなければ(S162:N
o)、その上段の表示領域3aに停止表示されるはずの
停止図柄、即ち、停止図柄指定コマンド32によって指
定された停止図柄がすべて表示されているか否かを確認
する(S163)。上段の表示領域3aに停止表示され
る3つの停止図柄がすべて表示されていなければ(S1
63:No)、今まで通り、上段の仮想図柄リール41
のスクロールを続けて、変動表示を継続する(S16
4)。
【0096】ここで、図柄停止コマンド33は、変動表
示(変動パターン)の終了タイミングの到来後、仮想図
柄リール41の略一周分のスクロール時間の経過後に送
信されるので、図柄停止コマンド33が受信されるまで
には、S164の処理により、必ず、停止図柄が該当す
る表示領域3a1〜3a3に表示される。停止図柄が該
当する表示領域3a1〜3a3に表示されると(S16
3:Yes)、その停止図柄を、図柄の変動方向(図柄
のスクロール方向、即ち、図3の矢印A方向及び反矢印
A方向)に対して行きつ戻りつさせた移動表示を上段の
表示領域3a1〜3a3において行って、変動表示を継
続する(S165)。
【0097】なお、上段の表示領域3aについて、変動
表示の終了タイミングが到来していなかったり(S16
1:No)、或いは、変動表示の終了タイミングが到来
していても(S161:Yes)、既に変動表示が終了
していれば(S162:Yes)、S164およびS1
65の処理をスキップする。
【0098】次に、中段の表示領域3bについて、変動
表示の継続処理が行われる(S170)。中段の表示領
域3bについて、変動表示の終了タイミングが到来した
にも拘わらず(S171:Yes)、変動表示が終了し
ていなければ(S172:No)、その中段の表示領域
3bに停止表示されるはずの停止図柄、即ち、停止図柄
指定コマンド32によって指定された停止図柄がすべて
表示されているか否かを確認する(S173)。中段の
表示領域3bに停止表示される3つの停止図柄がすべて
表示されていなければ(S173:No)、今まで通
り、中段の仮想図柄リール42のスクロールを続けて、
変動表示を継続する(S174)。
【0099】前記した通り、図柄停止コマンド33は、
変動表示の終了タイミングの到来後、仮想図柄リール4
2の略一周分のスクロール時間の経過後に送信されるの
で、図柄停止コマンド33が受信されるまでには、S1
74の処理により、必ず、停止図柄が該当する表示領域
3b1〜3b3に表示される。停止図柄が該当する表示
領域3b1〜3b3に表示されると(S173:Ye
s)、その停止図柄を、図柄の変動方向(図柄のスクロ
ール方向、即ち、図3の矢印A方向及び反矢印A方向)
に対して行きつ戻りつさせた移動表示を中段の表示領域
3bにおいて行って、変動表示を継続する(S17
5)。
【0100】なお、中段の表示領域3bについて、変動
表示の終了タイミングが到来していなかったり(S17
1:No)、或いは、変動表示の終了タイミングが到来
していても(S171:Yes)、既に変動表示が終了
していれば(S172:Yes)、S174およびS1
75の処理をスキップする。
【0101】更に、下段の表示領域3cについて、変動
表示の継続処理が行われる(S180)。下段の表示領
域3cについて、変動表示の終了タイミングが到来した
にも拘わらず(S181:Yes)、変動表示が終了し
ていなければ(S182:No)、その下段の表示領域
3cに停止表示されるはずの停止図柄、即ち、停止図柄
指定コマンド32によって指定された停止図柄がすべて
表示されているか否かを確認する(S183)。下段の
表示領域3cに停止表示される3つの停止図柄がすべて
表示されていなければ(S183:No)、今まで通
り、下段の仮想図柄リール43のスクロールを続けて、
変動表示を継続する(S184)。
【0102】前記した通り、図柄停止コマンド33は、
変動表示の終了タイミングの到来後、仮想図柄リール4
3の略一周分のスクロール時間の経過後に送信されるの
で、図柄停止コマンド33が受信されるまでには、S1
84の処理により、必ず、停止図柄が該当する表示領域
3c1〜3c3に表示される。停止図柄が該当する表示
領域3c1〜3c3に表示されると(S183:Ye
s)、その停止図柄を、図柄の変動方向(図柄のスクロ
ール方向、即ち、図3の矢印A方向及び反矢印A方向)
に対して行きつ戻りつさせた移動表示を下段の表示領域
3cにおいて行って、変動表示を継続する(S18
5)。
【0103】なお、下段の表示領域3cについて、変動
表示の終了タイミングが到来していなかったり(S18
1:No)、或いは、変動表示の終了タイミングが到来
していても(S181:Yes)、既に変動表示が終了
していれば(S182:Yes)、S184およびS1
85の処理をスキップする。
【0104】図16は、中段の表示領域3b1〜3b3
においてのみ停止図柄を行きつ戻りつさせた移動表示が
行われている状態を示した図である。即ち、上段及び下
段の表示領域3a1〜3a3,3c1〜3c3について
は変動表示が終了しており、中段の表示領域3b1〜3
b3については、変動表示の終了タイミングが到来した
にも拘わらず、表示用制御基板Dが図柄停止コマンド3
3を受信できないために、その中段の表示領域3b1〜
3b3においてのみ移動表示が行われている状態を示し
た図である。
【0105】移動表示は、まず、図16(a)に示すよ
うに、図柄のスクロール方向に若干行き過ぎた状態まで
行われ、次に、図16(b)に示すように、本来の停止
表示の位置へ戻される。更に、図16(c)に示すよう
に、図柄のスクロール方向とは反対方向へ若干行き過ぎ
た状態まで行われ、また、図16(b)に示すように、
本来の停止表示の位置へ戻される。即ち、図16の
(a),(b),(c),(b),(a),・・・の順
にスムースに移動しつつ行われる。
【0106】このように移動表示が行われている間は、
常に、停止図柄が該当する表示領域3a1〜3c3の付
近に表示されている。よって、図柄停止コマンド33を
受信することにより、即座に、移動表示を止めて、停止
図柄を該当する表示領域3a1〜3c3に停止表示させ
ても、遊技者には図柄がスムースに移動したように見
え、移動表示から停止表示へ違和感無く移行することが
できるのである。
【0107】次に、図17及び図18のタイミングチャ
ートを参照して、上述の説明に基づく変動表示のタイミ
ングについて説明する。まず、図17を参照して、上
段、下段、中段の順に、9つの図柄を3図柄ずつ停止表
示(確定)させる場合のタイミングについて説明する。
主制御基板Cから表示用制御基板Dへ変動パターン指定
コマンド31が送信されると、図柄1(3a1)〜図柄
9(3c3)の全ての図柄について変動表示が開始され
る。この変動パターン指定コマンド31に続いて、停止
図柄指定コマンド32が9つの表示領域3a1〜3c3
に対して順に送信される。
【0108】その後、変動パターン指定コマンド31で
指定された変動パターンで、表示用制御基板Dによって
変動表示が継続される。上段の表示領域3aにおける変
動表示(変動パターン)の終了タイミングから上段の仮
想図柄リール41の略一周分のスクロール時間が経過す
ると、主制御基板Cから表示用制御基板Dへ、上段の表
示領域3aに表示される図柄を停止表示させる図柄停止
コマンド33が送信される(80H,0BH(図8参
照))。この図柄停止コマンド33が表示用制御基板D
により受信されると、上段の図柄1,4,7が停止表示
されて確定する(図3参照)。
【0109】次に、下段の表示領域3cにおける変動表
示の終了タイミングから下段の仮想図柄リール43の略
一周分のスクロール時間が経過すると、下段の表示領域
3cに表示される図柄を停止表示させる図柄停止コマン
ド33が送信され(80H,0DH(図8参照))、下
段の図柄3,6,9が停止表示されて確定する(図3参
照)。更に、中段の表示領域3bにおける変動表示の終
了タイミングから中段の仮想図柄リール42の略一周分
のスクロール時間が経過すると、中段の表示領域3bに
表示される図柄を停止表示させる図柄停止コマンド33
が送信され(80H,0CH(図8参照))、中段の図
柄2,5,8が停止表示されて確定する(図3参照)。
【0110】以上3つの図柄停止コマンド33により、
変動パターン指定コマンド31によって開始された一連
の変動表示が終了する。変動表示の終了後は、所定時間
の経過により、各表示領域3a1〜3c3に停止表示さ
れている停止図柄指定コマンド32で指定した停止図柄
の表示が別の表示に切り替えられる。
【0111】このように図柄のスクロール方向に合わせ
て、上段、下段、中段の順に図柄を停止表示(確定)さ
せることにより、制御によって表示上に表される仮想図
柄リール41〜43を、実際の図柄リールのように表現
することができる。なお、図柄のスクロール方向が縦方
向の場合には、図柄の停止表示(確定)は、例えば、
左、右、中の順に行われる。
【0112】また、変動表示の終了タイミングが到来す
る前に、表示用制御基板Dが図柄停止コマンド33を受
信した場合には、変動パターン指定コマンド31で指定
された変動表示の終了タイミングが到来していなくて
も、停止図柄指定コマンド32により指定された停止図
柄を、指定された表示領域3a1〜3c3へ、即座に、
停止表示する。かかる制御により、図柄停止コマンド3
3の送信(受信)タイミングに合わせて、変動表示を終
了させることができるのである。
【0113】次に、図18のタイミングチャートを参照
して、9つ全ての図柄を一度に停止表示(確定)させる
場合のタイミングについて説明する。停止図柄指定コマ
ンド32の送信までは、図17のタイミングと同様に行
われ、変動パターン指定コマンド31で指定された変動
パターンで、表示用制御基板Dによって変動表示が継続
される。
【0114】9つの全図柄の変動表示の終了タイミング
が到来してから最も長い中段の仮想図柄リール42の略
一周分のスクロール時間の経過後に、主制御基板Cから
表示用制御基板Dへ、9つの全図柄を一度に停止表示さ
せる図柄停止コマンド33(80H,0AH(図8参
照))が送信される。この図柄停止コマンド33が表示
用制御基板Dにより受信されると、変動パターン指定コ
マンド31によって開始された一連の変動表示が終了す
る。変動表示の終了後は、所定時間の経過により、各表
示領域3a1〜3c3に停止表示されている停止図柄指
定コマンド32で指定した停止図柄の表示が別の表示に
切り替えられる。
【0115】以上説明したように、第1実施例のパチン
コ機Pによれば、変動パターン指定コマンド31によっ
て一連の変動パターンを一度に指定することができるの
で、変動表示の状態が変化する各ポイント毎に主制御基
板Cから制御用コマンドを送信する必要がない。よっ
て、主制御基板Cによる変動表示の制御負担を軽減する
ことができると共に、変動表示の制御のために主制御基
板Cに搭載されるプログラム容量やデータ容量を減少さ
せて、主制御基板Cのプログラム開発を容易にすること
ができる。
【0116】また、表示用制御基板D側で、変動パター
ン指定コマンド31に対応する変動表示の制御を変更す
れば、主制御基板Cのプログラムをそのままにして変動
パターンを変更することができる。よって、主制御基板
Cを共通化しつつ、単に表示用制御基板Dを取り替える
だけで、LCDディスプレイ3上に異なった変動表示を
行わせることができる。
【0117】更に、変動表示の終了タイミングが到来し
ても図柄停止コマンド33を受信するまで、仮想図柄リ
ール41〜43のスクロールが継続される。かかるスク
ロールは最大で仮想図柄リール41〜43の略一周分行
われるので、そのスクロールの最中に停止図柄指定コマ
ンド32により指定された停止図柄が、LCDディスプ
レイ3の該当する表示領域3a1〜3c3に必ず表示さ
れる。停止図柄が該当する表示領域3a1〜3c3に表
示されると、その停止図柄を表示した状態で、その停止
図柄を正逆のスクロール方向に行きつ戻りつさせた移動
表示が行われ、変動表示が継続される。よって、表示用
制御基板Dは、停止図柄が該当する表示領域3a1〜3
c3の付近に表示された状態で図柄停止コマンド33を
受信することができるので、変動表示を開始した後に停
止図柄指定コマンド32を送信して停止図柄の指定を行
っても、その停止図柄指定コマンド32で指定した停止
図柄で変動パターン指定コマンド31により指定された
一連の変動パターンの変動表示を違和感なくスムースに
終了させることができる。
【0118】次に、図19から図21を参照して第2実
施例について説明する。第2実施例では、前記した第1
実施例に対して、次の2点が変更されている。
【0119】第1に、制御用コマンドの中に「変動開始
コマンド30」を新たに加えて、この変動開始コマンド
30により変動表示を開始させ、変動パターン指定コマ
ンド31では変動表示の変動パターンのみを指定するよ
うに構成している。かかる変動開始コマンド30は「D
0H,01H」で構成される。
【0120】第2に、停止図柄指定コマンド32を上段
の表示領域3a(図柄1,4,7)、中段の表示領域3
b(図柄2,5,8)、下段の表示領域3c(図柄3,
6,9)の順に送信するように構成して、上段・中段・
下段の各停止図柄決定処理(S310〜S312)の実
行タイミングを分散し、処理の効率を向上させている。
停止図柄の決定は、上段・中段・下段の各表示領域3a
〜3cの単位で行われるので、各表示領域3a〜3cに
ついて、その段の停止図柄がすべて指定されなければ行
うことはできない。即ち、第1実施例のように、停止図
柄指定コマンド32により停止図柄を図柄1(3a
1)、図柄2(3b1)、・・・、図柄9(3c3)の
順に送信すると、表示用制御基板Dでは、主制御基板C
から7番目に送信される図柄7(3a3)の停止図柄を
受信して上段の停止図柄を決定し、8番目に送信される
図柄8(3b3)の停止図柄を受信して中段の停止図柄
を決定し、9番目に送信される図柄9(3c3)の停止
図柄を受信して下段の停止図柄を決定することになる。
よって、停止図柄の決定処理を短い間隔に連続して行う
ことになり、その間の制御負担が大きくなって処理の効
率が悪い。そこで、第2実施例では、停止図柄指定コマ
ンド32を、LCDディスプレイ3の上段の表示領域3
a(図柄1,4,7)、中段の表示領域3b(図柄2,
5,8)、下段の表示領域3c(図柄3,6,9)の順
に送信するように構成している。
【0121】なお、他の部分は前記した第1実施例と同
様であるので、第1実施例と同一の部分には同一の符号
を付し、その説明は省略する。
【0122】図19は、図9におけるリセット割込処理
の特別図柄変動処理(S15)内で実行される第2実施
例のコマンド設定処理を示したフローチャートである。
このコマンド設定処理は、LCDディスプレイ3の変動
表示を制御する制御用コマンドである変動開始コマンド
30、変動パターン指定コマンド31、停止図柄指定コ
マンド32、図柄停止コマンド33を、主制御基板Cか
ら表示用制御基板Dへ送信するために、各コマンド30
〜33を送信バッファ13aへ書き込む(セットする)
ための処理である。
【0123】コマンド設定処理では、まず、変動表示の
状態が状態チェックフラグによってチェックされる(S
130)。チェックの結果、変動表示の開始であれば
(S130:変動開始)、変動開始コマンド30を送信
バッファ13aへ書き込み(S131)、コマンドカウ
ンタ13bの値を「0」として(S132)、この処理
を終了する。送信バッファ13aへ書き込まれた変動開
始コマンド30は、図9のS3の処理で設定されるタイ
マ割込処理によって、1バイトずつ表示用制御基板Dへ
送信される。
【0124】S130の処理において、状態フラグをチ
ェックした結果、図柄の変動表示中であれば(S13
0:変動表示中)、コマンドカウンタ13bの値が
「0」である否かを調べる(S133)。コマンドカウ
ンタ13bの値が「0」であれば(S133:Ye
s)、変動表示の変動パターンを指定する変動パターン
指定コマンド31を送信バッファ13aへ書き込み(S
134)、コマンドカウンタ13bの値を「1」として
(S135)、この処理を終了する。送信バッファ13
aへ書き込まれた変動パターン指定コマンド31は、図
9のS3の処理で設定されるタイマ割込処理によって、
1バイトずつ表示用制御基板Dへ送信される。
【0125】S133の処理において、コマンドカウン
タ13bの値が「0」でなければ(S133:No)、
更に、コマンドカウンタ13bの値が「9」以下である
否かを調べる(S136)。コマンドカウンタ13bの
値が「9」以下であれば(S136:Yes)、そのコ
マンドカウンタ13bの値に対応する停止図柄指定コマ
ンド32の1バイト目を送信バッファ13aの上位バイ
トへ書き込み(S137)、コマンドカウンタ13bの
値に対応する停止図柄の図柄コード32bを送信バッフ
ァ13aの下位バイトへ書き込んで(S138)、表示
用制御基板Dへ送信する停止図柄指定コマンド32をセ
ットする。
【0126】その後は、コマンドカウンタ13bの値に
「3」を加算し(S139)、加算後の値が「9」以下
であれば(S140:Yes)、この処理を終了する。
一方、加算後の値が「9」以下でなければ(S140:
No)、更にその加算後の値が「11」以下であるか否
かを調べる(S141)。S139の処理による加算後
の値が「11」以下であれば(S141:Yes)、コ
マンドカウンタ13bの値から「8」を減算して(S1
42)、この処理を終了する。一方、S139の処理に
よる加算後の値が「11」以下でなければ(S141:
No)、そのまま、この処理を終了する。
【0127】なお、S141の処理でNoに分岐される
場合のコマンドカウンタ13bの値は「12」である。
よって、かかる場合には、次回以降のコマンド設定処理
において、図柄の変動表示が継続される間、S130:
変動表示中,S133:No,S136:Noの分岐を
経由して、このコマンド設定処理を終了する。
【0128】S136からS142の各処理により、停
止図柄指定コマンド32は、図柄1(3a1)、図柄4
(3a2)、図柄7(3a3)、図柄2(3b1)、図
柄5(3b2)、・・・、図柄9(3c3)の順に送信
バッファ13aへセットされ、図9のS3の処理で設定
されるタイマ割込処理によって、1バイトずつ表示用制
御基板Dへ送信される。停止図柄指定コマンド32の送
信後は、変動表示されている図柄の確定タイミング(停
止表示のタイミング)が到来するまで制御用コマンドの
送信を待機する。
【0129】S130の処理において、状態フラグをチ
ェックした結果、上段の3つの図柄1,4,7(3a)
の確定タイミング、即ち、上段の表示領域3aにおける
変動パターン(変動表示)の終了タイミングから上段の
仮想図柄リール41の略一周分のスクロール時間が経過
するタイミングであれば(S130:上段図柄停止)、
その3つの図柄1,4,7を一度に確定させる図柄停止
コマンド33(80H,0BH)を送信バッファ13a
へ書き込み(S143)、この処理を終了する。また、
下段の3つの図柄3,6,9(3c)の確定タイミン
グ、即ち、下段の表示領域3cにおける変動パターンの
終了タイミングから下段の仮想図柄リール43の略一周
分のスクロール時間が経過するタイミングであれば(S
130:下段図柄停止)、その3つの図柄3,6,9を
一度に確定させる図柄停止コマンド33(80H,0D
H)を送信バッファ13aへ書き込み(S144)、こ
の処理を終了する。更に、中段の3つの図柄2,5,8
(3b)の確定タイミング、即ち、中段の表示領域3b
における変動パターンの終了タイミングから中段の仮想
図柄リール42の略一周分のスクロール時間が経過する
タイミングであれば(S130:中段図柄停止)、その
3つの図柄2,5,8を一度に確定させる図柄停止コマ
ンド33(80H,0CH)を送信バッファ13aへ書
き込み(S145)、この処理を終了する。
【0130】送信バッファ13aへ書き込まれた図柄停
止コマンド33は、変動開始コマンド30の場合と同様
に、S3の処理で設定されるタイマ割込処理により、1
バイトずつ表示用制御基板Dへ送信される。3つ目の図
柄停止コマンド33が表示用制御基板Dへ送信されるこ
とにより、変動開始コマンド30によって開始された一
連の変動表示が終了する。なお、図柄停止コマンド33
による図柄の停止表示(確定)では、9つすべての図柄
を一度に確定させたり、或いは、9つの図柄をそれぞれ
別々に確定させるようにしても良い。
【0131】図20は、表示用制御基板Dのメイン処理
の中で実行される第2実施例の変動表示処理のフローチ
ャートである。変動表示処理では、主制御基板Cから受
信した制御用コマンドに基づいて、変動表示の制御が行
われる。なお、図20のステップ符号のうち、第1実施
例の変動表示処理を示した図12のステップ符号と同一
の符号が付されているステップについては、図12のも
のと同一内容であるので、その説明を省略する。
【0132】S203の処理において、受信バッファ2
3aに記憶される制御用コマンドの上位バイトが「D0
H」であれば、その制御用コマンドは変動開始コマンド
30である。よって、かかる場合には(S203:変動
開始コマンド)、全ての停止図柄1〜9メモリ23c〜
23kの内容を0クリアし(S281)、上段・中段・
下段の各停止図柄決定済フラグ23u〜23wをオフに
した後(S282)、LCDディスプレイ3上で変動表
示を開始する(S283)。
【0133】S203の処理において、受信バッファ2
3aに記憶される制御用コマンドの上位バイトが「C0
H」または「C1H」であれば、その制御用コマンドは
変動パターン指定コマンド31である。よって、かかる
場合には(S203:変動パターン指定コマンド)、そ
の変動パターン指定コマンド31によって指定された変
動表示のパターンを設定する(S284)。
【0134】S203の処理において、受信バッファ2
3aに記憶される制御用コマンドの上位バイトが「90
H〜92H」,「A0H〜A2H」または「B0H〜B
2H」のいずれかであれば、その制御用コマンドは停止
図柄指定コマンド32である。よって、かかる場合には
(S203:停止図柄指定コマンド)、その停止図柄指
定コマンド32の2バイト目のコマンドである図柄コー
ド32bを対応する停止図柄1〜9メモリ23c〜23
kへ書き込む(S285)。
【0135】前記した通り、停止図柄指定コマンド32
は、LCDディスプレイ3の上段の表示領域3aに対応
する図柄1,4,7、中段の表示領域3bに対応する図
柄2,5,8、下段の表示領域3cに対応する図柄3,
6,9の順に送信されるので、上段・中段・下段の各停
止図柄決定処理(S310〜S312)によって、停止
図柄の決定が効率よく行われる。
【0136】S203の処理において、受信バッファ2
3aに記憶される制御用コマンドの上位バイトが「80
H」であれば、その制御用コマンドは図柄停止コマンド
33である。よって、かかる場合には(S203:図柄
停止コマンド)、その図柄停止コマンド33で指定され
る図柄番号32aの表示領域3a1〜3c3の図柄を確
定し(S286)、その表示領域3a1〜3c3に該当
する図柄を停止表示する。すべての表示領域3a1〜3
c3の図柄を確定すると、変動表示処理が終了する。
【0137】なお、変動表示の終了タイミングの到来前
に、図柄停止コマンド33を受信した場合には、その図
柄停止コマンド33により指示された表示領域3a1〜
3c3の変動表示を即座に停止(確定)する。よって、
図柄停止コマンド33を受信するタイミングで、変動表
示を実際に終了させることができる。
【0138】次に、図21のタイミングチャートを参照
して、上述の説明に基づく第2実施例の変動表示のタイ
ミングについて説明する。主制御基板Cから表示用制御
基板Dへ変動開始コマンド30が送信されると、図柄1
(3a1)〜図柄9(3c3)の全ての図柄について変
動表示が開始される。この変動開始コマンド30に続い
て、変動パターン指定コマンド31が送信され、更に、
LCDディスプレイ3の9つの表示領域3a1〜3c3
に対して、停止図柄指定コマンド32が、図柄1(3a
1)、図柄4(3a2)、図柄7(3a3)、図柄2
(3b1)、図柄5(3b2)、・・・、図柄9(3c
3)の順に送信される。
【0139】図柄1(3a1)、図柄4(3a2)、図
柄7(3a3)の停止図柄指定コマンド32が受信され
た段階で、上段の表示領域3aの停止図柄が決定され
る。次に、図柄2(3b1)、図柄5(3b2)、図柄
8(3b3)の停止図柄指定コマンド32が受信された
段階で、中段の表示領域3bの停止図柄が決定される。
更に、図柄3(3c1)、図柄6(3c2)、図柄9
(3c3)の停止図柄指定コマンド32が受信された段
階で、下段の表示領域3cの停止図柄が決定される。
【0140】その後、変動パターン指定コマンド31で
指定された変動パターンで、表示用制御基板Dによって
変動表示が継続される。上段の表示領域3aにおける変
動表示(変動パターン)の終了タイミングから上段の仮
想図柄リール41の略一周分のスクロール時間が経過す
ると、主制御基板Cから表示用制御基板Dへ、上段の表
示領域3aに表示される図柄を停止表示させる図柄停止
コマンド33が送信される(80H,0BH(図8参
照))。この図柄停止コマンド33が表示用制御基板D
により受信されると、上段の図柄1,4,7が停止表示
されて確定する(図3参照)。
【0141】次に、下段の表示領域3cにおける変動表
示の終了タイミングから下段の仮想図柄リール43の略
一周分のスクロール時間が経過すると、下段の表示領域
3cに表示される図柄を停止表示させる図柄停止コマン
ド33が送信され(80H,0DH(図8参照))、下
段の図柄3,6,9が停止表示されて確定する(図3参
照)。更に、中段の表示領域3bにおける変動表示の終
了タイミングから中段の仮想図柄リール42の略一周分
のスクロール時間が経過すると、中段の表示領域3bに
表示される図柄を停止表示させる図柄停止コマンド33
が送信され(80H,0CH(図8参照))、中段の図
柄2,5,8が停止表示されて確定する(図3参照)。
【0142】以上3つの図柄停止コマンド33により、
変動開始コマンド30によって開始された一連の変動表
示が終了する。変動表示の終了後は、所定時間の経過に
より、各表示領域3a1〜3c3に停止表示されている
停止図柄指定コマンド32で指定した停止図柄の表示が
別の表示に切り替えられる。なお、この第2実施例にお
いて、変動パターン指定コマンド31を停止図柄指定コ
マンド32の送信後に主制御基板Cから送信したり、或
いは、変動パターン指定コマンド31をいくつかの停止
図柄指定コマンド32の送信後に送信するようにしても
良いのである。
【0143】次に、図22を参照して第3実施例につい
て説明する。前記した第1実施例では、未指定又は誤指
定の停止図柄がある場合、正常に受信された停止図柄の
図柄コード32bから未指定又は誤指定の停止図柄の図
柄コード32bを算出する一方、かかる算出が不可能な
場合に限って、すべての停止図柄を図7に示すディフォ
ルト図柄に変更した。これに対し、第3実施例では、正
常に受信された停止図柄の図柄コード32bから未指定
又は誤指定の停止図柄の図柄コード32bを算出するこ
とはせずに、未指定又は誤指定の停止図柄がある場合に
は、その未指定又は誤指定の停止図柄のみをディフォル
ト図柄に変更している。
【0144】また、第1実施例のディフォルト図柄とし
ては、すべて仮想図柄リール41〜43上の図柄、即
ち、通常の図柄が用いられたが、第3実施例のディフォ
ルト図柄としては、仮想図柄リール41〜43上にない
図柄が用いられる。具体的には、第3実施例では、未指
定の停止図柄に対しては図柄コード32bが「30H」
の無図柄(絵柄の無いもの、即ち、ブランク表示)が、
誤指定の停止図柄に対しては図柄コード32bが「31
H」の「?」マークの図柄が、それぞれディフォルト図
柄として使用される。
【0145】なお、未指定の停止図柄のディフォルト図
柄と、誤指定の停止図柄のディフォルト図柄とを、同様
の図柄で構成しても良い。例えば、未指定および誤指定
の停止図柄のディフォルト図柄として、図柄コード32
bが「30H」の無図柄(絵柄の無いもの、即ち、ブラ
ンク表示)や、図柄コード32bが「31H」の「?」
マークの図柄を用いるようにしても良いのである。
【0146】このように、ディフォルト図柄を仮想図柄
リール41〜43上にある通常の図柄とは異なった図柄
で構成することにより、停止図柄指定コマンド32の送
受信時に何らかのエラーが発生して未指定又は誤指定の
停止図柄が生じると、かかる通常の図柄とは異なった図
柄がLCDディスプレイ3に表示される。よって、LC
Dディスプレイ3の表示を確認するだけで、何らかのエ
ラーが発生したことを容易に認識することができるので
ある。なお、その他の部分は前記した第1実施例と同様
であるので、第1実施例と同一の部分には同一の符号を
付し、その説明は省略する。
【0147】図22は、図12の変動表示処理の中で実
行される第3実施例の上段停止図柄決定処理のフローチ
ャートである。上段停止図柄決定処理(S310)は、
変動表示の終了時に、LCDディスプレイ3の上段の表
示領域3aに停止表示される停止図柄を決定(確定)す
るための処理である。
【0148】上段停止図柄決定済フラグ23uがオフで
(S220:No)、3つの停止図柄1,4,7メモリ
23c,23f,23iのうちに「0」を記憶するもの
が1つでもあり(S221:Yes)、且つ、上段図柄
の演出開始前Xms以内であれば(S222:Ye
s)、停止図柄1,4,7メモリ23c,23f,23
iのうち「0」を記憶するものが(未指定の停止図柄
が)、いくつあるかを調べる(S223)。
【0149】「0」を記憶するものが1個の場合には
(S223:1個)、図6(a)に示す上段の仮想図柄
リール41の配列に基づいて、「0」以外を記憶する2
つの停止図柄メモリに記憶される図柄コード32bの配
列が正しいか否かを調べる(S226)。2つの停止図
柄メモリの図柄コード32bの配列が誤っていれば(誤
指定の停止図柄であれば)(S226:No)、その
「0」以外を記憶する2つの停止図柄メモリへ誤指定で
あることを示す「?」マークのディフォルト図柄の図柄
コード32b「31H」を書き込み(S290)、更
に、「0」を記憶する1つの停止図柄メモリへ未指定の
停止図柄であることを示す「無図柄(ブランク図柄)」
のディフォルト図柄の図柄コード32b「30H」を書
き込んで(S291)、上段の表示領域3a1〜3a3
の3つの停止図柄1,4,7メモリ23c,23f,2
3iの内容を確定(決定)する。
【0150】一方、「0」以外を記憶する2つの停止図
柄メモリの図柄コード32bの配列が正しければ(S2
26:Yes)、S290の処理をスキップし、「0」
を記憶する1つの停止図柄メモリへのみ、未指定の停止
図柄であることを示す「無図柄(ブランク図柄)」のデ
ィフォルト図柄の図柄コード32b「30H」を書き込
んで(S291)、上段の表示領域3a1〜3a3の3
つの停止図柄1,4,7メモリ23c,23f,23i
の内容を確定(決定)する。
【0151】S223の処理において、停止図柄1,
4,7メモリ23c,23f,23iのうち「0」を記
憶するものが2又は3個の場合には(S223:2又は
3個)、その「0」を記憶する停止図柄メモリへ、未指
定の停止図柄であることを示す「無図柄(ブランク図
柄)」のディフォルト図柄の図柄コード32b「30
H」を書き込み(S291)、上段の表示領域3a1〜
3a3の3つの停止図柄1,4,7メモリ23c,23
f,23iの内容を確定(決定)する。
【0152】一方、S221の処理において、いずれの
停止図柄1,4,7メモリ23c,23f,23iにも
「0」を記憶するものがない場合には(S221:N
o)、未指定の停止図柄は存在しない。よって、この場
合には、図6(a)に示す上段の仮想図柄リール41の
配列に基づいて、停止図柄1,4,7メモリ23c,2
3f,23iに記憶される図柄コード32bの配列が正
しいか否かを調べ(S229)、その配列が誤っている
場合には(S229:No)、更に、停止図柄1,4,
7メモリ23c,23f,23iに記憶される3つの図
柄コード32bのうち、いずれか2つの図柄コード32
bの配列が正しいかどうかを調べる(S230)。
【0153】2つの図柄コード32bの配列が正しけれ
ば(S230:Yes)、その2つの図柄コード32b
は正規の図柄コード32bであると判断できるので、配
列が誤っている図柄コード32bを記憶する残りの1つ
の停止図柄メモリへ、誤指定であることを示す「?」マ
ークのディフォルト図柄の図柄コード32b「31H」
を書き込み(S293)、上段の表示領域3a1〜3a
3の3つの停止図柄1,4,7メモリ23c,23f,
23iの内容を確定(決定)する。
【0154】また、S230の処理において、停止図柄
1,4,7メモリ23c,23f,23iに記憶される
3つの図柄コード32bのうち、いずれの2つの図柄コ
ード32bの配列も誤っていれば(誤指定の停止図柄が
2以上あれば)(S230:No)、どれが正規の図柄
コード32bであるか判断できない。よって、かかる場
合には、すべての停止図柄1,4,7メモリ23c,2
3f,23iへ、誤指定であることを示す「?」マーク
のディフォルト図柄の図柄コード32b「31H」を書
き込み(S292)、上段の表示領域3a1〜3a3の
3つの停止図柄1,4,7メモリ23c,23f,23
iの内容を確定(決定)する。
【0155】上段の表示領域3a1〜3a3の3つの停
止図柄1,4,7メモリ23c,23f,23iを決定
した後は、その決定を示すべく、上段停止図柄決定済フ
ラグ23uをオンして(S233)、この上段図柄決定
処理を終了する。
【0156】なお、第3実施例の中段停止図柄決定処理
(S311)は、上記した第3実施例の上段停止図柄決
定処理(S310)に対して、停止図柄1,4,7メモ
リ23c,23f,23iが停止図柄2,5,8メモリ
23d,23g,23jに、上段停止図柄決定済フラグ
23uが中段停止図柄決定済フラグ23vに、上段の仮
想図柄リール41が中段の仮想図柄リール42に、それ
ぞれ変更される点を除いて同様であるので、その説明は
省略する。また、第3実施例の下段停止図柄決定処理
(S312)も、上記した第3実施例の上段停止図柄決
定処理(S310)に対して、停止図柄1,4,7メモ
リ23c,23f,23iが停止図柄3,6,9メモリ
23e,23h,23kに、上段停止図柄決定済フラグ
23uが下段停止図柄決定済フラグ23wに、上段の仮
想図柄リール41が下段の仮想図柄リール43に、それ
ぞれ変更される点を除いて同様であるので、その説明は
省略する。図22を参照すれば明確であるように、第3
実施例では、ディフォルト図柄設定処理(S322)は
存在しない。
【0157】上記各実施例において、請求項1記載のコ
マンド設定手段としては、図10及び図19に示すコマ
ンド設定処理が該当する。継続手段としては、図15に
示す変動表示継続処理(S313)が該当し、特に、第
1継続手段としてはS164,S174,S184の各
処理が、第2継続手段としてはS165,S175,S
185の各処理が、それぞれ該当する。
【0158】以上、実施例に基づき本発明を説明した
が、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではな
く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形
が可能であることは容易に推察できるものである。
【0159】例えば、上記各実施例では、本発明の制御
用コマンドを主制御基板Cから変動表示の制御を行う表
示用制御基板Dへ直接送信した。しかし、これに代え
て、主制御基板Cから一旦、表示用制御基板D以外の他
のサブ基板へ制御用コマンドを送信し、そのサブ基板か
ら表示用制御基板Dへ制御用コマンドを送信して変動表
示を制御したり、或いは、そのサブ基板によって制御用
コマンドを変動表示が変化するポイント毎に詳細に展開
し、その展開されたコマンドをサブ基板から表示用制御
基板Dへ送信して、変動表示を制御するようにしても良
い。なお、後者の構成にすれば、主制御基板Cおよび表
示用制御基板Dでの変動表示の制御負担を軽減すること
ができる。また、後者のように構成する場合には、表示
用制御基板Dおよびサブ基板の全体が請求項1記載の表
示用制御基板に該当する。
【0160】また、本発明の制御用コマンドは、LCD
ディスプレイ3の変動表示の制御のために用いられた
が、かかる制御用コマンド又はそのコマンド体系を用い
て、効果音を発する効果音基板や、各種のランプを点滅
させるランプ基板を制御するようにしても良い。
【0161】更に、上記各実施例では、ディフォルト図
柄として、予め定められた図7に示すものや、図柄コー
ド32bが「30H」の無図柄(絵柄の無いもの、即
ち、ブランク表示)のものや、図柄コード32bが「3
1H」の「?」マークの図柄が使用された。しかし、こ
れに代えて、未指定又は誤指定の停止図柄がある場合に
は、停止図柄指定コマンド32によって指定された停止
図柄に基づいて、ハズレ表示となる図柄を算出し、その
算出されたハズレ表示となる図柄をディフォルト図柄と
して使用するようにしても良いのである。
【0162】また、変動表示の継続は、停止図柄指定コ
マンド32により指定された停止図柄を、その停止図柄
が停止表示される表示領域3a1〜3c3において、行
きつ戻りつさせた移動表示により行った。しかし、かか
る移動表示以外の他の表示方式により、変動表示を継続
するようにしても良いのである。例えば、停止図柄を、
その停止図柄が停止表示される表示領域3a1〜3c3
において、拡大したり縮小したりして変動表示を継続さ
せても良いし、また、停止図柄をアニメーション的に動
かし続けて変動表示を継続させても良いのである。アニ
メーション的に動かし続けるものの例としては、停止図
柄が「魚」の図柄である場合に、その「魚」の図柄を泳
がせ続けて、変動表示を継続させるものがある。
【0163】更に、図柄停止コマンド33の送信は、少
なくとも該当する仮想図柄リール41〜43の一周分以
上のスクロール時間の経過後に行えば良い。よって、例
えば、図柄停止コマンド33を、該当する仮想図柄リー
ル41〜43の二周分或いは三周分以上のスクロール時
間の経過後に送信するように構成しても良いのである。
なお、変動表示を見た目に違和感なく終了させることが
できれば、該当する仮想図柄リール41〜43の一周分
未満のスクロール時間の経過後に図柄停止コマンド33
を送信するように構成しても良い。例えば、該当する仮
想図柄リール41〜43の0.8周分のスクロール時間
の経過後に図柄停止コマンド33を送信すれば、0.8
周のスクロールが余分に行われるので、停止図柄が80
%の確率で該当する表示領域3a1〜3c3に表示され
る。かかる変動表示が見た目に違和感なく終了できるも
のであれば、該当する仮想図柄リール41〜43の略一
周分未満のスクロール時間の経過後であっても図柄停止
コマンド33を送信するように構成しても良いのであ
る。
【0164】以下に本発明の変形例を示す。請求項1記
載の遊技機の制御装置において、前記第2継続手段は、
前記表示装置上において前記停止図柄指定コマンドによ
り指定された停止図柄を前記変動表示の正方向又は逆方
向に行きつ戻りつさせた移動表示を行って前記変動表示
を継続することを特徴とする遊技機の制御装置1。
【0165】請求項1記載の遊技機の制御装置におい
て、前記第2継続手段は、前記表示装置上において前記
停止図柄指定コマンドにより指定された停止図柄の表示
形態を変化させる表示を行って前記変動表示を継続する
ことを特徴とする遊技機の制御装置2。
【0166】請求項1記載の遊技機の制御装置、又は、
遊技機の制御装置1若しくは2において、前記変動表示
は前記表示装置を数行(又は数列)に分けた各行(又は
各列)毎に行われ、前記コマンド送信手段は、その表示
装置の各行(又は各列)毎に適したタイミングで、その
各行(又は各列)毎にそれぞれ前記図柄停止コマンドを
送信すると共に、前記継続手段は、その各行(又は各
列)毎にそれぞれ前記変動表示を継続させることを特徴
とする遊技機の制御装置3。
【0167】請求項1記載の遊技機の制御装置、また
は、遊技機の制御装置1から3のいずれかにおいて、前
記継続手段により継続されている変動表示を前記図柄停
止コマンドを受信した場合に即座に終了させる終了手段
を備えていることを特徴とする遊技機の制御装置4。
【0168】請求項1記載の遊技機の制御装置、また
は、遊技機の制御装置1から4のいずれかにおいて、前
記変動表示を開始させる変動表示開始コマンドを前記制
御用コマンドの一種として備えていることを特徴とする
遊技機の制御装置5。
【0169】請求項1記載の遊技機の制御装置、また
は、遊技機の制御装置1から5のいずれかにおいて、前
記停止図柄指定コマンドは、前記変動表示が開始された
後に、前記コマンド送信手段によって前記主制御基板か
ら前記表示用制御基板へ送信されることを特徴とする遊
技機の制御装置6。
【0170】請求項1記載の遊技機の制御装置、また
は、遊技機の制御装置1から6のいずれかにおいて、前
記制御用コマンドを前記主制御基板から一方向にのみ送
信する一方向手段を備えていることを特徴とする遊技機
の制御装置7。
【0171】請求項1記載の遊技機の制御装置、又は、
遊技機の制御装置1から7のいずれかにおいて、前記主
制御基板から送信される制御用コマンドは、前記表示用
制御基板へ直接送信されることを特徴とする遊技機の制
御装置8。
【0172】
【発明の効果】 本発明の遊技機の制御装置によれば、
変動パターン指定コマンドによって一連の変動パターン
を一度に指定することができるので、変動表示の状態が
変化する各ポイント毎に主制御基板から制御用コマンド
を送信する必要がない。よって、主制御基板による変動
表示の制御負担を軽減することができると共に、変動表
示の制御のために主制御基板に搭載されるプログラム容
量やデータ容量を減少させて、主制御基板のプログラム
開発を容易にすることができるという効果がある。ま
た、変動パターン指定コマンドを受信してその変動パタ
ーン指定コマンドに対応する変動表示の制御を行う表示
用制御基板側で、かかる変動表示の制御を変更すること
により、主制御基板の制御をそのままにして変動表示の
内容(パターン)を変更することができる。よって、主
制御基板(のプログラム)を共通化しつつ、単に主制御
基板に接続される表示用制御基板を取り替えるだけで、
表示装置に異なった変動表示を行わせることができると
いう効果がある。
【0173】更に、変動表示の終了タイミングが到来し
ても図柄停止コマンドを受信するまで、図柄リールのス
クロールが継続される。かかるスクロールは最大で図柄
リールの一周分行われるので、そのスクロールの最中に
停止図柄指定コマンドにより指定された停止図柄が表示
装置上に必ず表示される。停止図柄が表示装置上に表示
されると、その停止図柄を表示装置に表示した状態で変
動表示が継続される。よって、表示用制御基板は、停止
図柄が表示装置に表示された状態で図柄停止コマンドを
受信することができるので、変動表示を開始した後に停
止図柄指定コマンドを送信して停止図柄の指定を行って
も、その停止図柄指定コマンドで指定した停止図柄で変
動パターン指定コマンドにより指定された一連の変動パ
ターンの変動表示を違和感なくスムースに終了させるこ
とができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例であるパチンコ機の遊技
盤の正面図である。
【図2】 パチンコ機の電気的構成を示したブロック図
である。
【図3】 液晶ディスプレイの表示画面を9つの表示領
域に分割した様子を示した図である。
【図4】 変動パターン指定コマンドのコマンドコード
と、そのコマンド内容とを示した図である。
【図5】 (a)は、停止図柄指定コマンドのコマンド
コードと、そのコマンドコードによって指定される図柄
番号との対応関係を示した図である。(b)は、20種
類の図柄コードと図柄名との対応関係を示した図であ
る。
【図6】 (a)は、上段の表示領域で変動表示される
仮想図柄リールの構成を模式的に示した図であり、
(b)は、中段の表示領域で変動表示される仮想図柄リ
ールの構成を模式的に示した図であり、(c)は、下段
の表示領域で変動表示される仮想図柄リールの構成を模
式的に示した図である。
【図7】 ディフォルト図柄の構成を模式的に示した図
である。
【図8】 図柄停止コマンドのコマンドコードと、その
コマンド内容とを示した図である。
【図9】 主制御基板で実行されるリセット割込処理を
示したフローチャートである。
【図10】 リセット割込処理の中で実行されるコマン
ド設定処理を示したフローチャートである。
【図11】 表示用制御基板の割込処理で実行されるコ
マンド受信処理を示したフローチャートである。
【図12】 表示用制御基板のメイン処理で実行される
変動表示処理を示したフローチャートである。
【図13】 表示用制御基板の変動表示処理の中で実行
される上段停止図柄決定処理を示したフローチャートで
ある。
【図14】 表示用制御基板の上段・中段・下段の各停
止図柄決定処理の中で実行されるディフォルト図柄設定
処理を示したフローチャートである。
【図15】 表示用制御基板の変動表示処理の中で実行
される変動表示継続処理を示したフローチャートであ
る。
【図16】 変動表示継続処理によりLCDディスプレ
イの中段の表示領域において、停止図柄を行きつ戻りつ
させた移動表示の状態を示した図である。(a)は、本
来の停止表示の位置よりも行き過ぎた表示状態を図示し
ており、(b)は、本来の停止表示の位置に戻った表示
状態を図示しており、(c)は、本来の停止表示の位置
から戻り過ぎた表示状態を図示している。
【図17】 9つの図柄を3図柄ずつ確定させる変動表
示のタイミングチャートである。
【図18】 全図柄を一度に確定させる変動表示のタイ
ミングチャートである。
【図19】 リセット割込処理の中で実行される第2実
施例のコマンド設定処理を示したフローチャートであ
る。
【図20】 表示用制御基板のメイン処理で実行される
第2実施例の変動表示処理を示したフローチャートであ
る。
【図21】 9つの図柄を3図柄ずつ確定させる第2実
施例の変動表示のタイミングチャートである。
【図22】 表示用制御基板の変動表示処理の中で実行
される第3実施例の上段停止図柄決定処理を示したフロ
ーチャートである。
【図23】 従来技術における変動表示のタイミングを
示したチャートである。
【符号の説明】
3 液晶(LCD)ディスプレイ(表示装
置) 3a 上段の表示領域 3b 中段の表示領域 3c 下段の表示領域 3a1〜3c3 各図柄の表示領域 30 変動開始コマンド(制御用コマンドの
一部) 31 変動パターン指定コマンド(制御用コ
マンドの一部) 32 停止図柄指定コマンド(制御用コマン
ドの一部) 32a 図柄番号 32b 図柄コード 32c 図柄名 33 図柄停止コマンド(制御用コマンドの
一部) 41〜43 仮想図柄リール(図柄リール) C 主制御基板 D 表示用制御基板 P パチンコ機(遊技機)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 図柄等を表示する表示装置と、遊技の制
    御を行う主制御基板と、その主制御基板から送信される
    制御用コマンドに基づいて複数の図柄をリール状に配列
    した図柄リールを前記表示装置上でスクロールして図柄
    の変動表示を行わせる表示用制御基板とを備えた遊技機
    の制御装置において、 前記主制御基板から送信される制御用コマンドは、前記
    変動表示の一連の変動パターンを指定する変動パターン
    指定コマンドと、前記変動表示の終了時に前記表示装置
    に停止表示される停止図柄を指定する停止図柄指定コマ
    ンドと、その停止図柄指定コマンドにより指定された停
    止図柄を前記表示装置へ停止表示させて前記変動表示を
    終了させる図柄停止コマンドとにより少なくとも構成さ
    れ、 前記主制御基板は、前記制御用コマンドを前記表示用制
    御基板へ送信するコマンド送信手段を備えており、その
    コマンド送信手段は、前記変動パターン指定コマンドに
    より指定された一連の変動パターンにおける変動表示の
    終了タイミングから前記図柄リールの略一周分のスクロ
    ール時間の経過後に、前記図柄停止コマンドを送信する
    ものであり、 前記表示用制御基板は、前記変動パターン指定コマンド
    により指定された変動表示の終了タイミングが到来して
    から前記図柄停止コマンドを受信するまで前記変動表示
    を継続させる継続手段を備えており、 その継続手段は、前記変動表示の終了タイミングが到来
    しても前記図柄リールのスクロールを継続する第1継続
    手段と、その第1継続手段による前記図柄リールのスク
    ロールにより前記停止図柄指定コマンドにより指定され
    た停止図柄が前記表示装置に表示された場合に、その停
    止図柄を前記表示装置に表示しつつ前記変動表示を継続
    させる第2継続手段とを備えていることを特徴とする遊
    技機の制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013066577A (ja) * 2011-09-22 2013-04-18 Fujishoji Co Ltd 遊技機
JP2013116394A (ja) * 2013-03-19 2013-06-13 Sanyo Product Co Ltd 遊技機

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