JP2001045384A - テレビジョンカメラ - Google Patents

テレビジョンカメラ

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JP2001045384A
JP2001045384A JP11217406A JP21740699A JP2001045384A JP 2001045384 A JP2001045384 A JP 2001045384A JP 11217406 A JP11217406 A JP 11217406A JP 21740699 A JP21740699 A JP 21740699A JP 2001045384 A JP2001045384 A JP 2001045384A
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electronic shutter
pulse signal
overflow drain
vertical overflow
drive pulse
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Kazuhiko Nakamura
和彦 中村
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Hitachi Denshi KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 縦型オーバーフロードレインによる電子シャ
ッタ動作を水平帰線期間に行うテレビジョンカメラにお
いて、オーバーフロードレインに印加する電子シャッタ
駆動パルス信号の所定の立ち上がり特性の確保と、電子
シャッタにより映像信号が変動して偽信号が発生する事
の防止とを両立させる。 【解決手段】 電子シャッタ出力波形の立ち上がりを定
電圧駆動で行ない、電子シャッタ出力波形の立ち下がり
を定電流駆動で行ない、電子シャッタ出力回路の電源電
圧まで電子シャッタ出力波形の振幅を駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビジョンカメ
ラの電子シャッタ動作時の映像品質の改善に関すると共
に、消費電力をより低減するようにしたテレビジョンカ
メラの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、固体撮像素子を有し、その固体
撮像素子における電荷蓄積時間を電子的に制御する電子
シャッタ動作を行うテレビジョンカメラがある。従来、
このようなテレビジョンカメラにおいては、例えば、電
荷結合型固体撮像素子(CCD)がよく用いられる。ま
た、近年は、MOSトランジスタを有する増幅型固体撮
像素子も用いられる。それらCCDや増幅型固体撮像素
子のなかには縦型オーバーフロードレイン構造を有する
ものがあり、このような固体撮像素子では、縦型オーバ
ーフロードレイン構造を用いてpウェル層と半導体基板
間に所定の期間、所定の高電圧の電子シャッタ駆動パル
ス信号を印加することにより、フォトダイオードやMO
Sトランジスタに蓄積された信号電荷が半導体基板に掃
き出されるようにする。このように、所定のタイミング
で信号電荷を掃き出すようにすることで、1映像期間よ
りも短い、掃き出し後の所望の長さの蓄積期間でもって
蓄積された信号電荷が得られるようにする。そのように
して電子シャッタ動作を行うことで、その1映像期間に
固体撮像素子から出力される映像信号の実効感度を可変
し、その映像信号の垂直解像度の向上を行うようにし、
また、フリッカの増減を調整できるようにしている。
【0003】なお、管径1/2インチ撮像管相当の対角
8mm以下の撮像面を持つCCDエリアセンサや、管径
2/3インチ撮像管相当の対角11mmの撮像面を持
ち、縦型オーバーフロードレインの容量が比較的少ない
CCDエリアセンサであっては、垂直転送駆動ICでも
って、縦型オーバーフロードレインによる電子シャッタ
動作を駆動するようにもしている。
【0004】また、消費電力や回路規模の増大が比較的
許容され得るスタジオカメラ等では、より高感度で低ス
メア動作となるようにしたテレビジョンカメラ仕様を満
足するため、縦型オーバーフロードレイン容量が比較的
大きいCCDエリアセンサを使用する。そして、そのC
CDエリアセンサのサブストレート電圧調整回路のため
の正電圧電源に比べ、倍程度の電圧の正電圧電源を用い
た電子シャッタ駆動パルス信号発生回路を用いる。そし
て、その電子シャッタ駆動パルス信号発生回路では電子
シャッタ駆動パルス信号をNPNエミッタフォロワ回路
で出力する。さらに、その電子シャッタ駆動パルス信号
波形に所定の急峻さを有する立ち上がり特性を持たせた
上で、その電子シャッタ駆動パルス信号波形の立ち下が
りをCR積分等でなまらせることで、CCDエリアセン
サの映像信号出力に不要なノイズ成分の信号が飛び込む
のを防止している。
【0005】ここで、スタジオカメラ等において高感度
低スメアを実現するためには、縦型オーバーフロードレ
インの容量が比較的大きいCCDエリアセンサを使用す
るとした。一方、消費電力の増大が許容されない、小形
のテレビジョンカメラであっては、例えば、図4に示す
ような電子シャッタ駆動パルス信号発生回路(縦型オー
バーフロードレイン駆動回路)が用いられる。この電子
シャッタ駆動パルス信号発生回路において電子シャッタ
駆動パルス信号がトランジスタQ1,Q2によって構成
される相補型エミッタ(またはソース)接地回路でもっ
て出力され、その出力段に47オームから330オーム
の出力直列抵抗R0と47PFから470PFの出力並
列容量C0が設けられることで、電子シャッタ駆動パル
ス信号の立ち上がり立ち下がりをそれらでなまらせるこ
とで、CCDエリアセンサの映像信号出力にノイズが飛
び込むのを防止している。そのような小形のテレビジョ
ンカメラでは、電子シャッタパルス駆動パルス信号波形
に所定の急峻さを有する立ち上がり特性を持たせるた
め、電子シャッタ駆動パルス信号発生回路の電源電圧を
CCDエリアセンサのサブストレート電圧調整回路の正
電源等とCCDエリアセンサの保護バイアスの負電源等
とからなる比較的高い電源電圧を用いている。
【0006】図2は、縦型オーバーフロードレインの容
量が比較的大きいCCDエリアセンサを用いて縦型オー
バーフロードレインによる電子シャッタ動作を1映像期
間内の水平帰線期間、すなわち、H.BL期間に行うテ
レビジョンカメラの、従来技術の電子シャッタ駆動パル
ス信号Vo’を示す図である。
【0007】図2と図4において、Vi(図2(b))
は、電子シャッタ駆動パルス信号発生回路外部の電子シ
ャッタタイミング発生部(図示せず)からの、電子シャ
ッタタイミング信号、Vc’(図2(a)の点線)は電
子シャッタ駆動パルス信号発生回路内部のタイミング信
号、Vo’(図2(a)の実線)は、電子シャッタ駆動
パルス信号である。ここで、電子シャッタ駆動パルス信
号Vo’と縦型オーバーフロードレイン印加信号Vd’
(図2(a)の実線)とは低インピーダンス大容量C1
で結合され、交流的には同一な信号である。
【0008】H.BL(図2(c))は、水平帰線期間
を示すブランキングパルス信号であり、VCC’はCC
Dエリアセンサのサブストレート電圧調整回路の正電源
であり、VEEはCCDエリアセンサの保護バイアスや
水平転送バイアスや相関2重サンプリングのバイアス等
のための負電源である。この正電源VCC’や負電源V
EEに電子シャッタ駆動パルス信号からの漏れ信号が飛
び込むと、それにより映像信号が変動することで、電子
シャッタによる偽信号が発生し映像信号に重畳されて出
力されることになる。
【0009】また、縦型オーバーフロードレインの容量
が比較的大きいので、電子シャッタ駆動パルス信号のた
ち下がり波形の傾斜を緩くしないと、CCDエリアセン
サに印可される過渡電流が大きくなり、CCDエリアセ
ンサ内に有する映像信号出力用アンプ回路にその過渡電
流成分の影響によるノイズ成分が映像信号に飛び込む。
そこで、図2(a)の実線で示した電子シャッタ駆動パ
ルス信号Vo’の様に、出力直列抵抗と出力並列容量で
波形をなまらせている。
【0010】また、容量が大きい縦型オーバーフロード
レイン電圧の立ち上がりを定電圧駆動して、過渡電流が
大きくなる電子シャッタ駆動パルス発生回路の電源供給
デカップリングに約100オームの抵抗R2,R3と、
電解コンデンサC2,C3と、セラミックコンデンサC
4,C5とを挿入し、電源に電子シャッタ駆動パルス信
号からノイズ成分各角電源に飛び込む事を防止してい
た。
【0011】また、特開平7−75024号公報に記載
の技術としては、CCD出力信号がスイッチ回路に入力
され、CCD出力信号の内シャッタパルスの印加されて
いない信号はそのままスイッチ回路を通過させてビデオ
増幅回路に入力し、CCD出力信号の内シャッタパルス
が印加された信号は一定レベルの信号に置き換えられ、
その置き換えられた一定レベル信号がビデオ増幅回路に
入力することで、そのシャッタパルスによる変動がビデ
オ増幅器に影響を与えずに、水平方向のスジが除去され
るというものがある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来技術では、
特に、テレビジョンカメラにおける映像回路の増幅度を
標準の増幅度よりも+18dB(約8倍)以上に高める
場合においては、電子シャッタ動作によって映像信号が
変動するその変動レベルを、映像モニタ時の検知限界以
下のレベルにする事が困難であった。
【0013】より具体的には、電子シャッタ駆動パルス
信号出力波形の立ち下がりの傾斜に比例して、水平映像
期間に比較的長い期間、例えば、1/3H〜1H(Hは
1水平映像期間を表す)くらいの期間の映像が変動する
のを検知限界以下にするために、電子シャッタ駆動パル
ス信号波形を大きくなまらせることが考えられる。しか
しながら、そのように電子シャッタ駆動パルス信号波形
を大きくなまらせると、電子シャッタ駆動パルス信号波
形の立ち下がりの波形が基底レベルになる前に水平映像
期間に入り込む恐れが大となり、それによって、その水
平映像期間の始まりに比較的短期間に映像信号が変動す
ることとなる。
【0014】また、電子シャッタ駆動パルス信号波形を
大きくなまらせると、電子シャッタ駆動パルス信号波形
の、所定の急峻さを有する立ち上がり特性が低減して、
立ち上がりが緩くなってしまう。そのため、正電源VC
C’と負電源VEEとを使用して正電源と負電源間の電
圧値がより大きくなるようにすることで、電子シャッタ
駆動パルス信号の上記特性が保てるようにし、電源デカ
ップリングを強化することとなる。
【0015】また、上述の特開平7−75024号公報
に記載の技術であっては、スイッチ回路に入力されるそ
のスイッチの切り替えパルス信号から、不要なノイズ成
分が映像信号に重畳される可能性が大となるため、映像
品質の改善に対し悪影響を与える恐れがある。
【0016】本発明の第1の目的は、固体撮像素子のオ
ーバーフロードレインに印加する電子シャッタ駆動パル
ス信号波形の所定の急峻さを有する立ち上がり特性を保
つことである。本発明の第2の目的は、電子シャッタ動
作によって映像信号が変動してノイズ成分が映像信号に
漏れ込むことを防ぐことである。本発明の第3の目的
は、消費電力をより低減するとともに回路規模をより削
減することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の課題を
解決するために、縦型オーバーフロードレイン構造を有
する固体撮像素子を用い、1映像期間内の所定の水平帰
線期間に合わせて、縦型オーバーフロードレインによる
電荷掃き出し動作を行うことで電子シャッタ動作を実現
するテレビジョンカメラにおいて、前記縦型オーバーフ
ロードレインによる電荷掃き出し動作のための電子シャ
ッタ駆動パルス信号波形の立ち上がりを定電圧駆動で形
成することで、該形成された電子シャッタ駆動パルス信
号を用いて前記固体撮像素子の前記縦型オーバーフロー
ドレインによる電荷掃き出し動作を行うものである。
【0018】また、本発明は、前記縦型オーバーフロー
ドレインによる電荷掃き出し動作のための電子シャッタ
駆動パルス信号波形の立ち下がりを定電流駆動で形成す
ることで、該形成された電子シャッタ駆動パルス信号を
用いて前記固体撮像素子の前記縦型オーバーフロードレ
インによる電荷掃き出し動作を行うこものである。
【0019】また、本発明は、前記縦型オーバーフロー
ドレインによる電荷掃き出し動作のための電子シャッタ
駆動パルス信号波形の立ち上がりを定電圧駆動で形成す
ると共に、前記電子シャッタ駆動パルス信号波形の立ち
下がりを定電流駆動で形成することで、該形成された電
子シャッタ駆動パルス信号を用いて前記固体撮像素子の
前記縦型オーバーフロードレインによる電荷掃き出し動
作を行うものである。
【0020】本発明は、さらに、前記電子シャッタ駆動
パルス信号を相補型エミッタまたはソース接地回路で出
力し、上記エミッタまたはソース接地回路のNPNトラ
ンジスタのエミッタまたはNchエンハンスモード電界
効果トランジスタのソースを1から10オームの抵抗で
接地し、上記エミッタまたはソース接地回路のPNPト
ランジスタのエミッタまたはPchエンハンスモード電
界効果トランジスタのソースを1オーム以下の抵抗で交
流的に接地し、前記出力に係わる出力抵抗を220オー
ム以下として、前記出力を330PF以下の容量で接地
するものである。
【0021】本発明は、さらに、上記トランジスタの内
のPNPトランジスタのエミッタまたはPch出力トラ
ンジスタのソースを0.047オームから1オームの抵
抗で交流的に接地するものである。
【0022】本発明は、さらに、上記電子シャッタ駆動
パルス信号発生回路の正電源を、上記固体撮像素子のサ
ブストレート電圧調整回路の正電源電圧から47オーム
から220オーム程度の抵抗とデカップリング容量とを
介して供給し、上記電子シャッタ駆動パルス信号発生回
路の負正源を、接地とするものである。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の1実施例を図1、
図3により説明する。ここで、図1は、縦型オーバーフ
ロードレインの容量が比較的大きいCCDエリアセンサ
を用いて、縦型オーバーフロードレインによる電子シャ
ッタ動作を1映像期間内の所定の水平帰線期間H.BL
に行う電子シャッタ波形Voを示す図であり、図3は本
発明の一実施例の電子シャッタ駆動パルス発生回路(縦
型オーバーフロードレイン駆動回路)である。
【0024】図1と図3において、Vi(図1(b))
は電子シャッタ駆動パルス信号発生回路外部の電子シャ
ッタタイミング発生部(図示せず)からの電子シャッタ
タイミング信号、Vc(図1(a)の点線)は電子シャ
ッタ駆動パルス信号発生回路内部のタイミング信号、V
o(図1(a)の実線)は電子シャッタ駆動パルス信号
のそれぞれの波形の例である。Vd(図1(a)の実
線)は縦型オーバーフロードレイン印加信号であり、V
subはサブストレート電圧信号であり、Vccは正電
源であり、H.BL(図1(c))は、水平帰線期間を
示すブランキングパルス信号である。
【0025】Q1はNPNトランジスタ、Q2はPNP
トランジスタであるが、Q1はNchエンハンスモード
電界効果トランジスタ(Field Effect T
ransistor、以下FETと略す)、Q2はPc
hエンハンスモードFETであっても良い。D1,D2
はバイアスダイオードであり、D3はクランプダイオー
ドである。C1,C6,C7は結合容量、C2,C4は
デカップリング容量である。
【0026】以下、この動作について説明する。Q1,
Q2.D1,D2とR0,R2,R4〜R8,C0〜C
2,C6,C7は電子シャッタ駆動パルス信号発生回路
であり、Q3,D3とR1,R9〜R11がCCDエリ
アセンサのサブストレート電圧調整回路である。
【0027】ここで、具体例としては、電子シャッタ駆
動パルス信号波形をQ1,Q2からなる相補型エミッタ
またはソース接地回路で出力し、相補型エミッタまたは
ソース接地回路のNPNトランジスタのエミッタまたは
Nchエンハンスモード電界効果トランジスタ(Fie
ld Effect Transistor以下FET
と略す)のソースを1から10オームの抵抗R5で接地
し、相補型エミッタまたはソース接地回路のPNPトラ
ンジスタのエミッタまたはPchエンハンスモードFE
Tのソースを1オーム以下の抵抗R4で交流的に接地
し、上述の出力信号を330pF以下の容量C0で接地
する。
【0028】電子シャッタタイミング信号Viの立ち下
がりでQ1はエミッタ抵抗R4が1オーム以下であるた
め定電圧駆動となり、図1(a)の点線の様に立ち上が
りの傾斜が急であって、この信号発生回路の電源電圧ま
でこの回路内部のタイミング信号Vcを駆動する。電子
シャッタタイミング信号Viの立ち上がりでQ2はエミ
ッタ抵抗R5が1から10オーム、例えば、約2.2オ
ームであるため定電流駆動となり、図1(a)の点線の
様に立ち下がりの傾斜が一定で接地電圧までこの回路内
部のタイミング信号Vcを駆動する。
【0029】なお、高周波成分を所定量除去してノイズ
成分としてほかの回路に漏れ込まないようにするため
に、出力直列抵抗R0と出力並列容量C0とで、図1
(a)の実線の様に電子シャッタ駆動パルス信号Voの
波形を少しなまらせる。
【0030】また、クランプダイオードD3と結合容量
C1とにより、縦型オーバーフロードレイン印加信号V
dは、サブストレート電圧Vsubに電子シャッタ出力
波形Voが重畳した電圧波形となる。
【0031】ここで、エミッタ抵抗R4が0.2オーム
程度であれば、容量を定電圧駆動する過渡電流が制限さ
れ、この回路に必要とされるデカップリング容量は電界
コンデンサC2だけで済むこととなり、セラミックコン
デンサC4は不要となる。また、それによって、出力直
列抵抗R0と出力並列容量C0とを更に小さくできる。
【0032】
【発明の効果】上述したように、本発明によれば、電子
シャッタ駆動パルス信号の立ち下がりは、定電流駆動で
の傾斜が一定で、水平帰線期間に収束することができる
ようになる。そのため、電子シャッタ駆動パルス信号波
形の急な立ち下がりの傾斜が生じるようなことなく、所
定の傾斜に設定することが出来る。そのため、急な立ち
下がりによって水平映像期間の映像に不要なレベル変動
が生じることを防止できる。また、電子シャッタ出力波
形の立ち下がりの波形がなまりすぎて水平映像期間に入
る様なことが内容に出来る。そのため、水平映像期間の
始まりの映像に不要なレベル変動が生じることも防止で
きる。
【0033】その結果、映像回路の増幅度を+18dB
(約8倍)以上に高めたとしても、電子シャッタ動作で
映像レベルが不要に変動するレベルを検知限界以下にす
る事ができる。
【0034】さらに、定電圧駆動で立ち上がりの傾斜が
急で回路の電源電圧まで電子シャッタ出力波形の振幅を
駆動するため、オーバーフロードレインに印加する電子
シャッタ駆動パルス信号波形の有効成分(立ち上がり成
分)をCCDエリアセンサのサブストレート電圧調整回
路の正電源の片電源で確保できる。このとき、図5に示
すように、所定の傾斜角(図5のγを直角よりも大きい
角度)とすることで、より少ない電流でもって立ち上が
り波形が得られるようにし、不要な輻射の発生を抑える
ことができる。すなわち、過渡電流が大きい場合の電子
シャッタ駆動パルス信号発生回路の正電源にはデカップ
リング抵抗と電界コンデンサとセラミックコンデンサと
を必要としたが、容量が大きい縦型オーバーフロードレ
インを駆動するための電子シャッタ駆動パルス信号の立
ち上がりを定電圧駆動とすることで、電子シャッタ駆動
パルス信号の飛び込みが正電源にないため、CCDエリ
アセンサのサブストレート電圧調整回路の正電源電圧の
デカップリングやサブストレート電圧調整回路の正電源
電圧から発生させる垂直転送出力回路の正電源のデカッ
プリングが簡略化できる。
【0035】さらに、縦型オーバーフロードレイン印加
電圧の立ち上がりの過渡電流を約0.2オームのエミッ
タ抵抗で制限すれば、電子シャッタ出力回路の正電源の
デカップリングも簡略化できる。
【0036】さらに、電子シャッタ出力回路の負電源が
不要で、縦型オーバーフロードレイン印加電圧の立ち下
がりは定電流駆動して過渡電流がすくなく、電子シャッ
タ出力波形の飛び込みが負電源とアースにないため、ア
ースの分離や、CCDエリアセンサの保護バイアスの負
電源のデカップリングや、保護バイアスの負電源から発
生させる垂直転送出力回路の負電源のデカップリングが
簡略化できる。
【0037】さらに、高感度低スメアを実現するため、
縦型オーバーフロードレインの容量が大きいCCDエリ
アセンサを使用し、消費電力を低減し電源を簡略化し
て、小形で高感度、低スメアなENGカメラや監視カメ
ラが実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のテレビジョンカメラに係わる電子シャ
ッタ動作を説明するための信号波形を示す図
【図2】従来例のテレビジョンカメラの電子シャッタ動
作を説明するための信号波形を示す図
【図3】本発明のテレビジョンカメラの電子シャッタ駆
動パルス発生回路の一実施例を示す図
【図4】従来の技術の電子シャッタ駆動パルス発生回路
例を示す図
【図5】図1のA部を説明するための拡大図
【符号の説明】
Vi:電子シャッタタイミング信号 Vc:タイミング信号 Vo:電子シャッタ駆動パルス信号 Vd:縦型オーバーフロードレイン印加信号 Vsub:サブストレート電圧信号 H.BL:ブランキングパルス信号 Q1〜Q3:トランジスタ D1〜D3:ダイオード VCC:正電源 VEE:負電源

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縦型オーバーフロードレイン構造を有す
    る固体撮像素子を用い、1映像期間内の所定の水平帰線
    期間に合わせて、縦型オーバーフロードレインによる電
    荷掃き出し動作を行うことで電子シャッタ動作を実現す
    るテレビジョンカメラにおいて、前記縦型オーバーフロ
    ードレインによる電荷掃き出し動作のための電子シャッ
    タ駆動パルス信号波形の立ち上がりを定電圧駆動で形成
    することで、該形成された電子シャッタ駆動パルス信号
    を用いて前記固体撮像素子の前記縦型オーバーフロード
    レインによる電荷掃き出し動作を行うことを特徴とする
    テレビジョンカメラ。
  2. 【請求項2】 縦型オーバーフロードレイン構造を有す
    る固体撮像素子を用い、1映像期間内の所定の水平帰線
    期間に合わせて、縦型オーバーフロードレインによる電
    荷掃き出し動作を行うことで電子シャッタ動作を実現す
    るテレビジョンカメラにおいて、前記縦型オーバーフロ
    ードレインによる電荷掃き出し動作のための電子シャッ
    タ駆動パルス信号波形の立ち下がりを定電流駆動で形成
    することで、該形成された電子シャッタ駆動パルス信号
    を用いて前記固体撮像素子の前記縦型オーバーフロード
    レインによる電荷掃き出し動作を行うことを特徴とする
    テレビジョンカメラ。
  3. 【請求項3】 縦型オーバーフロードレイン構造を有す
    る固体撮像素子を用い、1映像期間内の所定の水平帰線
    期間に合わせて、縦型オーバーフロードレインによる電
    荷掃き出し動作を行うことで電子シャッタ動作を実現す
    るテレビジョンカメラにおいて、前記縦型オーバーフロ
    ードレインによる電荷掃き出し動作のための電子シャッ
    タ駆動パルス信号波形の立ち上がりを定電圧駆動で形成
    すると共に、前記電子シャッタ駆動パルス信号波形の立
    ち下がりを定電流駆動で形成することで、該形成された
    電子シャッタ駆動パルス信号を用いて前記固体撮像素子
    の前記縦型オーバーフロードレインによる電荷掃き出し
    動作を行うことを特徴とするテレビジョンカメラ。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のテレビジョンカメラに
    おいて、前記電子シャッタ駆動パルス信号を相補型エミ
    ッタまたはソース接地回路で出力し、上記エミッタまた
    はソース接地回路のNPNトランジスタのエミッタまた
    はNchエンハンスモード電界効果トランジスタのソー
    スを1から10オームの抵抗で接地し、上記エミッタま
    たはソース接地回路のPNPトランジスタのエミッタま
    たはPchエンハンスモード電界効果トランジスタのソ
    ースを1オーム以下の抵抗で交流的に接地し、前記出力
    に係わる出力抵抗を220オーム以下として、前記出力
    を330PF以下の容量で接地することを特徴とするテ
    レビジョンカメラ。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のテレビジョンカメラに
    おいて、上記トランジスタの内のPNPトランジスタの
    エミッタまたはPch出力トランジスタのソースを0.
    047オームから1オームの抵抗で交流的に接地するこ
    とを特徴とするテレビジョンカメラ。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載のテレビジョンカメラに
    おいて、上記電子シャッタ駆動パルス信号発生回路の正
    電源を、上記固体撮像素子のサブストレート電圧調整回
    路の正電源電圧から47オームから220オーム程度の
    抵抗とデカップリング容量とを介して供給し、上記電子
    シャッタ駆動パルス信号発生回路の負正源を、接地とす
    ることを特徴とするテレビジョンカメラ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007324873A (ja) * 2006-05-31 2007-12-13 Matsushita Electric Ind Co Ltd 固体撮像装置及びその駆動方法
US8405445B2 (en) 2008-05-30 2013-03-26 Hitachi Kokusai Electric Inc. Switching circuit and imaging apparatus utilizing the same
KR101624233B1 (ko) 2009-12-21 2016-05-25 엘지이노텍 주식회사 카메라 모듈

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