JP2001044046A - コイル部品及びコイル部品搭載混成集積回路装置 - Google Patents
コイル部品及びコイル部品搭載混成集積回路装置Info
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Abstract
の変換効率の高いコイル部品搭載混成集積回路装置を提
供する。 【構成】 コイル部品30は、巻芯部22(破線)とそ
の両端に延設された鍔23、24からなるフェライト磁
芯25の前記鍔に端子電極26a〜26dを直付けした
磁芯横置型のコイル部品であって、特に前記フェライト
磁芯25の巻芯部22の巻芯幅W2の延長上内の領域M
2にある鍔23、24の上面15、下面16、側面17
の各領域の3/4以上の面積が電極で覆われていない領
域Rとなっており、渦電流損が抑えられる構成であり、
これを搭載した電源回路等のコイル部品搭載混成集積回
路装置では変換効率の向上が実現される。
Description
実装タイプで磁芯横置型のコイル部品(電源トランス、
チョークコイル等)の電極構造及びそのコイル部品を搭
載した混成集積回路装置に関する。
の軽薄短小化に伴い、図6の斜視図に示されるようなD
C−DCコンバータ等の電源回路ブロックを典型とする
コンデンサ、トランジスタ、ICチップやコイル部品
(符号10)、等の各電子部品を一つのプリント基板1
1に高密度に面実装した混成集積回路装置20(所謂、
ハイブリッドICまたは回路/機能モジュールとも称す
る。)が多用されている。
品においては当然ながら小型化・低背化が求められてお
り、比較的高さ寸法が大きいコイル部品10(トラン
ス、チョークコイル等)は低背化の要請が強く、図7の
斜視図に示されるような磁芯横置型のコイル部品10が
考案されるに至っている。
イル部品10は、偏平柱状の巻芯部(破線で示される)
2と、該巻芯部2の長さ方向の両端に巻芯部2と一体に
各々延設された鍔3、4と、を有するフェライト磁芯5
と、前記フェライト磁芯5の前記鍔3、4の両端に直付
けされた端子電極6a、6b・・と、前記フェライト磁
芯5の巻芯部2に捲回されるとともに両端部が各々前記
鍔3、4の端子電極6a、6b・・に熱圧着等によって
導電固着された絶縁被覆導線(ポリウレタン被覆導線や
ポリエステル被覆導線等)からなる巻線8と、を備える
構造である。
磁芯横置型の他に磁芯縦置型が従来よりあるが、低背化
や高周波特性の点で磁芯横置型に一歩譲り、今後は磁芯
横置型が主流になると考えられる。
各鍔3、4の両端に直付けされた端子電極6a、6b及
び6c、6dは少なくとも当該鍔の上面、下面、側面の
一つに形成されているが、その端子電極6a、6b間、
6c、6d間の間隔D1は図5の巻線を省略したコイル
部品10の平面図から判るようにプリント基板への実装
の容易性を高めるため非常に狭いものとなっている。そ
の間隔D1はフェライト磁芯5の巻芯部2の巻芯幅W1
の1/2以下である。換言すれば、鍔3、4の端子電極
6a、6b、6c、6dは鍔3、4の少なくとも上面、
下面、側面における巻芯部2の巻芯幅延長上内の領域M
1に延びていて其処に電極形成領域P1、P2、P3、
P4を占めているのである(例えば鍔3または鍔4の上
面において、P1+P2>M1/2、P3+P4>M1
/2)。
プリント基板11には、アルミナ基板やガラスエポキシ
基板等種々のものがあるが、その一方主面(基板表面)
に電極ランド14及び配線パターン12を設けて前記磁
芯横置タイプのコイル部品10及びその他のチップ部品
を半田リフロー等によって搭載(面実装)する。上記配
線パターン12等の導体パターンの導体材料はアルミニ
ウム、ないし銅箔、銀箔、金箔、銀−パラジウム等であ
る。そして、上記のような混成集積回路装置20では、
図5に示されるように電極ランド14の間隔L1はコイ
ル部品10の端子電極6aと6b、6cと6dの各間隔
に合わせて狭くなっており巻芯部2の巻芯幅W1より狭
く、巻芯部2の直下の領域に電極ランド14の一部が入
っている構造となっている。
20において、DC−DCコンバータ等の電源回路ブロ
ックを例に採れば、電源としての変換効率の向上が至上
課題であり、該変換効率の向上にコイル部品の電極構造
と実装構造が大きく影響することが本発明者の研究によ
って解明されてきた。
生する磁束はフェライト磁芯5の巻芯部2の中を通って
鍔3、4から大部分が放射されているが、鍔3、4にあ
る端子電極6a・・(金属導体)がこの磁束の磁路に存
在すると端子電極に渦電流が発生して渦電流損が生じて
変換効率が低下するのである。またプリント基板11の
電極ランド14の存在も変換効率に少なからず影響する
ことが判った。コイル部品10の単体としての特性上の
変化は小さくとも、混成集積回路装置20の構成要素と
して実装された場合には結果としての変換効率に大きく
影響しているといえる。
であり、磁芯横置型のコイル部品10の鍔3、4に形成
された端子電極6a・・の構造を見直して渦電流損を小
さくし、延いてはこのコイル部品10を搭載した混成集
積回路装置20の特性(電源回路における変換効率等)
を向上させることを目的とする。
決するために、 (1)巻芯部とその両端に延設された鍔からなるフェラ
イト磁芯の前記鍔に端子電極を直付けした磁芯横置型の
コイル部品において、前記フェライト磁芯の巻芯部の巻
芯幅延長上内にある鍔の上面、下面、側面の各領域の3
/4以上の面積が電極で覆われていない領域であること
を特徴とするコイル部品を提供する。
品の各鍔の両端の端子電極と各々導電接続されるプリン
ト基板側の電極ランドの間隔が前記コイル部品における
フェライト磁芯の巻芯部の幅寸法の3/4以上離間され
るとともにプリント基板に搭載されたコイル部品の巻芯
部の直下に電極ランドが無いことを特徴とするコイル部
品搭載混成集積回路装置を提供する。
イル部品を搭載したコイル部品搭載混成集積回路装置の
実施の形態を図面に基いて説明する。なお、従来の技術
で説明したコイル部品10と混成集積回路装置20と同
等部材は同符号にて示すこととする。また、本発明の対
象とする混成集積回路装置の回路ブロックは磁芯横置タ
イプのコイル部品を搭載しているもの全てが含まれ、D
C−DCコンバータ、パワーアンプ等その適用に制限は
無い。また、搭載されるコイル部品は低背な磁芯横置タ
イプであれば、その品種は任意であって、トランス、チ
ョークコイル、フィルタ等が含まれる。
ある。図2は本発明に係るコイル部品(巻線を省略)と
実装した混成集積回路装置のプリント基板の電極ランド
との関係を示す平面図である。図3は本発明に係るコイ
ル部品の鍔の側面と端子電極との領域関係を説明する側
面図である。図4は本発明に係る図1のコイル部品
(a)及び他の実施の形態3例(b)、(c)、(d)
を示す一部斜視図である。
1に示されるように巻芯部22(破線で示す)とその両
端に延設された鍔23、24からなるフェライト磁芯2
5の前記鍔23、24に端子電極26a、26b、26
c、26dを直付けした磁芯横置型(フェライト磁芯の
巻軸が搭載するプリント基板に対して水平)のコイル部
品であって、特に前記フェライト磁芯25の巻芯部22
の巻芯幅W2の延長上内の領域M2にある鍔23、24
の上面15、下面16の各領域の3/4以上の面積が電
極で覆われていない領域Rであることを特徴とする。
成された端子電極26a,26bの電極形成領域Puの
内で領域M2内の面積(R+p1+p2)に入っている
部分p1、p2について、3(p1+p2)<Rの関係
が設定されるように端子電極26a、26bが形成され
ているのである。端子電極26c、26dについても同
様に、3(p3+p4)<Rの関係が設定されている。
なくとも上面15、下面16の一部に形成された端子電
極26a〜26dの電極形成領域Puについて可及的に
間隔を大きく取り、巻芯部22の巻芯幅W2の延長上内
の領域M2に架かっている電極部分の面積p1〜p4を
少なくしている。
は鍔23の側面17における上記関係を示している。即
ち、端子電極26a、26bは鍔23の側面17に電極
形成領域Pu(ダブルハッチ部分+ハッチ部分)を形成
しているが、その一部分p1、p2(ダブルハッチ部
分)と端子電極26a、26bの間隔領域である電極で
覆われていない領域Rとの関係が、3(p3+p4)<
Rとなっている。
覆われていない領域Rを大きく取って、電極形成領域P
uの間隔を大きく空けることで最も磁束密度が高くなっ
ている巻芯部22と鍔23、24との境界領域での磁束
への端子電極26a〜26dの影響を小さくし、渦電流
の発生が抑えられるのである。この点、上記巻芯部22
の巻芯幅W2の延長上内の領域M2における3/4以上
の面積が電極で覆われていない領域Rであるという条件
は、従来のコイル部品搭載混成集積回路装置20に比べ
て有効な変換効率の向上を実現するために必要と考えら
れる目安となる数値である。
領域Puが小さくなることで、混成集積回路装置20の
プリント基板11へのコイル部品30の実装は精度を要
求されることになるが、最近の実装技術の進歩は高精度
実装を可能にしているので本発明の実施の妨げとはなら
ない。
(b)のように、巻芯部22に対して鍔23を長く伸ば
すことにより、端子電極26a、26bの電極形成領域
Puの間隔D2を巻芯部22の巻芯幅W2よりも大きく
取ることができる。このようにフェライト磁芯を設計す
ればコイル部品の外形寸法は増大するが、渦電流損を一
層抑えられ変換効率は向上するであろう(なお、この場
合もp3、p4がゼロとなるので前記条件は満たしてい
る。)。この観点から実装密度の向上と特性向上との兼
ね合いで決まる前述の条件は意義がある。
ル部品30の端子電極26a、26bを示しており、鍔
23の上面15、下面16、側面17、18の各4面に
電極形成領域Pu1〜Pu4がある場合であるが、鍔2
3の形状を変えずに可及的に渦電流損を小さくするに
は、図4の(b)のコイル部品40のように上面15及
び側面17の電極形成領域が無く、側面18の電極形成
領域Pu4と下面16の電極形成領域Pu2のみからな
る端子電極とすると一層効果的であろう。
集積回路装置に上記コイル部品40を搭載した場合に
は、従来品に比して5%の変換効率の向上が実現されて
いる。
ル部品50は鍔の上面15の電極形成領域が無く下面1
6と側面17、18に電極形成領域を設けた場合であ
り、図4の(d)に示されるコイル部品60は鍔の側面
18(巻軸と平行な鍔の側面)のみに電極形成領域を設
けたものであって、端子電極の渦電流損を最も抑えるも
のとなっている。なお、上記何れのコイル部品も前述の
条件を満たしており、また、前述の端子電極の形成は厚
膜法、薄膜法に限らず、金属片の嵌着、接着等でもよ
い。
イル部品搭載混成集積回路装置において、プリント基板
の電極ランドがコイル部品の渦電流損の原因になってい
るので、本発明に係るコイル部品30、40、50、6
0を搭載した場合に、従前のプリント基板11の電極ラ
ンド14のままでは変換効率の向上という目的は達成さ
れない。
イル部品30等の各鍔23、24の両端の端子電極26
a〜26dと各々導電接続されるプリント基板側の電極
ランド34・・の間隔L2が前記コイル部品30におけ
るフェライト磁芯25の巻芯部22の幅寸法W2の3/
4以上離間されるとともにプリント基板に搭載されたコ
イル部品30の巻芯部22の直下に電極ランド34が無
いように基板設計したものを使用する。上記構成のコイ
ル部品搭載混成集積回路装置では電極ランド34、34
の間隔L2が従来よりも空けて配設されているので(図
5比較参照)、磁束による電極ランド34での渦電流の
発生が抑えられ、結果としてコイル部品搭載混成集積回
路装置の効率向上が実現される。
搭載混成集積回路装置は、上記のように構成されている
ため、 (1)鍔に端子電極を直付けした磁芯横置型のコイル部
品の端子電極の渦電流が抑えられて渦電流損が小さくな
る。 (2)プリント基板における電極ランドの間隔を離すこ
とでコイル部品搭載混成集積回路装置におけるコイル部
品の電極ランドにおける渦電流損が抑えられて効率向上
(変換効率等)が実現できる。
した混成集積回路装置のプリント基板の電極ランドとの
関係を示す平面図である。
との領域関係を説明する側面図である。
実施の形態3例(b)、(c)、(d)を示す一部斜視
図である。
る電極ランドと実装された従来のコイル部品との関係を
説明する平面図である。
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 巻芯部とその両端に延設された鍔からな
るフェライト磁芯の前記鍔に端子電極を直付けした磁芯
横置型のコイル部品において、前記フェライト磁芯の巻
芯部の巻芯幅延長上内にある鍔の上面、下面の各領域の
3/4以上の面積が電極で覆われていない領域であるこ
とを特徴とするコイル部品。 - 【請求項2】 請求項1に記載のコイル部品の各鍔の両
端の端子電極と各々導電接続されるプリント基板側の電
極ランドの間隔が前記コイル部品におけるフェライト磁
芯の巻芯部の幅寸法の3/4以上離間されるとともにプ
リント基板に搭載されたコイル部品の巻芯部の直下に電
極ランドが無いことを特徴とするコイル部品搭載混成集
積回路装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11215370A JP2001044046A (ja) | 1999-07-29 | 1999-07-29 | コイル部品及びコイル部品搭載混成集積回路装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11215370A JP2001044046A (ja) | 1999-07-29 | 1999-07-29 | コイル部品及びコイル部品搭載混成集積回路装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001044046A true JP2001044046A (ja) | 2001-02-16 |
Family
ID=16671182
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11215370A Pending JP2001044046A (ja) | 1999-07-29 | 1999-07-29 | コイル部品及びコイル部品搭載混成集積回路装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001044046A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017123365A (ja) * | 2016-01-05 | 2017-07-13 | Tdk株式会社 | コイル部品及びこれを備える回路基板 |
JP2017123366A (ja) * | 2016-01-05 | 2017-07-13 | Tdk株式会社 | コイル部品及びこれを備える回路基板 |
JP6164349B1 (ja) * | 2016-07-28 | 2017-07-19 | ヤマハ株式会社 | プリント配線基板 |
JP2018107305A (ja) * | 2016-12-27 | 2018-07-05 | 株式会社村田製作所 | 電子部品及びパルストランス |
-
1999
- 1999-07-29 JP JP11215370A patent/JP2001044046A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017123365A (ja) * | 2016-01-05 | 2017-07-13 | Tdk株式会社 | コイル部品及びこれを備える回路基板 |
JP2017123366A (ja) * | 2016-01-05 | 2017-07-13 | Tdk株式会社 | コイル部品及びこれを備える回路基板 |
JP6164349B1 (ja) * | 2016-07-28 | 2017-07-19 | ヤマハ株式会社 | プリント配線基板 |
JP2018018987A (ja) * | 2016-07-28 | 2018-02-01 | ヤマハ株式会社 | プリント配線基板 |
JP2018107305A (ja) * | 2016-12-27 | 2018-07-05 | 株式会社村田製作所 | 電子部品及びパルストランス |
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