JP2001043599A - 記憶媒体ライブラリアレイ装置 - Google Patents

記憶媒体ライブラリアレイ装置

Info

Publication number
JP2001043599A
JP2001043599A JP11214093A JP21409399A JP2001043599A JP 2001043599 A JP2001043599 A JP 2001043599A JP 11214093 A JP11214093 A JP 11214093A JP 21409399 A JP21409399 A JP 21409399A JP 2001043599 A JP2001043599 A JP 2001043599A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
storage medium
storage
array device
writing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11214093A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadashi Matsumoto
忠 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi High Tech Corp
Original Assignee
Hitachi Electronics Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Electronics Engineering Co Ltd filed Critical Hitachi Electronics Engineering Co Ltd
Priority to JP11214093A priority Critical patent/JP2001043599A/ja
Publication of JP2001043599A publication Critical patent/JP2001043599A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 一時記憶手段にあふれが生じた場合にデータ
の書き込みを継続して行うことのできる記憶媒体ライブ
ラリアレイ装置の提供。 【解決手段】 記憶媒体に対してデータを書き込む際に
データを一時的に保持する一時記憶手段と、同一のボリ
ュームを構成する記憶媒体を装填した複数ドライブのう
ち所定のドライブを切り離して縮退運転を行うことので
きる制御手段とを具備する。データ書き込みの際に記憶
媒体に障害が発生してデータ書き込みできない場合、制
御手段は書き込まれなかったデータを一時記憶手段に保
持する。一時記憶手段に所定容量以上のデータが保持さ
れると、メディアの切り離し許可に従って一時記憶手段
に保持されているデータを消去して縮退運転を開始す
る。こうして、一時記憶手段に所定のデータ容量以上の
データが保持されあふれを生じた場合であっても、保持
したデータを消去して縮退運転を行うのでデータ書き込
みを継続して行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータシス
テムの記憶装置として用いられる、複数の可搬な記憶媒
体および記憶媒体に対してデータの読み出し/書き込み
を行うドライブ装置をアレイ状に配置して構成した記憶
媒体ライブラリアレイ装置に関し、特に記憶媒体に障害
が発生し記憶媒体に対してデータを書き込むことができ
ない場合に、当該装置の継続運用を可能として装置の運
用効率を高めようとするものである。
【0002】
【従来の技術】コンピュータシステムにおいて、大容量
かつ高性能を実現する外部記憶装置の1つとして、ディ
スクアレイ装置がある。例えば、複数の磁気ディスク装
置をアレイ状に構成し、前記各磁気ディスク装置を並列
に動作させることによって、前記各磁気ディスク装置に
分割格納されるデータの読み出し/書き込みを高速に行
うディスクアレイ装置(すなわち、RAID)が従来か
ら知られている。ディスクアレイ装置では、複数の磁気
ディスク(データ用ディスク)装置上のデータの排他的
論理和(XOR)の計算結果(パリティデータ)を、前
記複数の磁気ディスク(データ用ディスク)装置以外の
磁気ディスク(パリティ用ディスク)装置に格納するこ
とによって、データ障害に対する高信頼性を獲得してい
る。例えば、複数の磁気ディスク装置のうちの1台に障
害が発生した場合、残りの正常な磁気ディスク装置に各
々記憶されているデータやパリティデータを用いて障害
が発生した磁気ディスク装置に記憶されていた(あるい
は記憶しようとした)データを復元することができる。
【0003】このようなディスクアレイ装置において前
記磁気ディスク装置に代わり、可搬媒体型の記憶装置を
用いることによっても、大容量かつ比較的高性能な記憶
装置を実現することができる。前記可搬媒体型記憶装置
として、磁気テープ装置や光記憶装置等がある。特に最
近では、DVD(Digital Versatile
Diskの略)が注目されている。これらの記憶装置
の特徴は、いずれも可搬な記憶媒体とデータの読み出し
/書き込みを行うドライブ装置とが分離されており、記
憶媒体を任意のドライブ装置に装填し、記憶媒体上のデ
ータを読み書きするという点である。前記可搬な記憶媒
体が安価であれば、前記可搬媒体型記憶装置を用いたデ
ィスクアレイシステムも安価に実現できる。
【0004】また、大規模計算機システムにおいては、
非常に数多くの記憶媒体の管理を容易に実現するため
に、ライブラリが導入される。ライブラリには記憶媒
体、ドライブ装置に加えて、数多くの枚数の記憶媒体を
収納する収納棚(スロット)と、収納棚とドライブ装置
との間で記憶媒体を転送する搬送ホルダ等が含まれる。
計算機システムで扱うデータは、ますます大規模化して
いるため、その信用性の向上性に対するニーズも非常に
高い。したがって、上記のような可搬媒体で構成される
記憶装置システムにおいても、ディスクアレイを適用す
ることにより、高信頼性かつ高性能を実現することは有
効である。可搬媒体にディスクアレイを適用した技術と
して、収納棚、ドライブ装置、搬送ホルダ等から構成さ
れる通常のライブラリを複数組み合わせてアレイ構成と
したRAIL(RedundantArrays of
Inexpensive Libralies)が提
案されている(Alan E.Bell(IBM Re
search Division):DVD Appl
ications,COMDEX96,Nov.20,
1996)。
【0005】上述の可搬媒体型記憶装置を用いたライブ
ラリアレイ装置において前記分割格納されるデータ及び
パリティデータがn枚(nは2以上の整数)の記憶媒体
に分割格納されている場合、前記ライブラリにおいてデ
ータの読み出し/書き込みを行う際には、一般に前記収
納棚に収納されている前記n枚の記憶媒体を取り出して
n台の前記ドライブ装置まで前記搬送ホルダが搬送し前
記n台のドライブ装置に装填してデータの読み出し/書
き込みを行う。そして、可搬媒体型記憶装置を用いたラ
イブラリアレイ装置では、同一処理されるn枚の複数記
憶媒体を1組のボリュームとして一括管理する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、記憶媒体に
データを書き込む際、データは所定の容量単位(例えば
ビット単位やバイト単位、あるいはデータブロック単位
等)の複数の単位データに分割され、所定のキャッシュ
メモリ(例えば、RAM等)を介して複数の記憶媒体に
書き込まれる。すなわち、データは一旦キャッシュメモ
リに保持され、キャッシュメモリから各ドライブ装置に
装填された記憶媒体に対して書き込みが行われる。そし
て、記憶媒体に対してデータの書き込みが正常に行われ
た場合には、当該データはキャッシュメモリから消去さ
れる。反対に、記憶媒体に対してデータの書き込みがで
きなかった場合には(例えば、記憶媒体上のデータ記録
面に障害があってデータの書き込みに失敗した場合
等)、当該データはキャッシュメモリに残存する。こう
して記憶媒体に対して書き込みできなかったデータが次
第に増加していくと、それに伴ってキャッシュメモリに
あふれ(すなわち、残存するデータ量がキャッシュメモ
リの所定の容量を超えること)が生じ、それ以上キャッ
シュメモリに対して新たなデータを追加することができ
なくなる。キャッシュメモリにデータを追加できなけれ
ば、データ書き込みを続行することが全くできない。異
常のある記憶媒体をボリュームから切り離して他の正常
な(n−1)枚の記憶媒体に対してデータ書き込みを続
ける縮退運転を行う場合、切り離した記憶媒体に対する
データはキャッシュメモリに保持されるが、キャッシュ
メモリにあふれが生じると縮退運転を行うことができな
くなり、データ書き込みを途中で終了(エラーとして終
了)していた。すなわち、データの書き込みの際にキャ
ッシュメモリにあふれが生じた場合、従来では必ずデー
タ書き込みを途中で終了していたことから装置の運用効
率が非常に悪かった、という問題点があった。
【0007】この発明は上述の点に鑑みてなされたもの
で、データ書き込み処理の際に同一処理されるn枚の複
数記憶媒体(すなわち、1ボリューム)のうちの1枚に
対してデータの書き込みができずにキャッシュメモリに
あふれが生じた場合には、キャッシュメモリを解放して
縮退運転を行うことによって、データの書き込みを続行
することができるようにした記憶媒体ライブラリアレイ
装置を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係る記憶媒体
ライブラリアレイ装置は、可搬型の記憶媒体を収納部と
ドライブとの間で搬送し、ドライブにおいて記憶媒体に
対するデータの書き込み又は読み出しを行うライブラリ
ユニットを複数系列具備し、該複数系列のライブラリユ
ニットを並列駆動してボリューム毎にデータ読み書きを
行う記憶媒体ライブラリアレイ装置であって、記憶媒体
に対してデータを書き込む際にデータを一時的に保持す
る一時記憶手段と、同一のボリュームを構成する記憶媒
体を装填した複数ドライブのうち所定のドライブを切り
離して縮退運転を行うことのできる制御手段とを備えて
なり、前記制御手段は、前記一時記憶手段に所定のデー
タ容量以上のデータが保持されている場合に、前記デー
タを消去して前記縮退運転によるデータ書き込みを継続
して行うことを特徴とするものである。また、前記制御
手段は前記一時記憶手段に所定データ容量以下のデータ
が保持されている場合に、データ書き込み不可能な記憶
媒体以外の記憶媒体の少なくとも1枚に前記一時記憶手
段に保持されているデータを書き込むことを特徴とする
ものである。
【0009】この構成によれば、ボリュームを構成する
記憶媒体のうちの1枚にデータを書き込むことができ
ず、記憶媒体に対してデータを書き込む際にデータを一
時的に保持する一時記憶手段に所定のデータ容量以上の
データが保持されている場合でも、データ書き込みを継
続して行うことができる。制御手段は、一時記憶手段に
保持されているデータを消去し、同一のボリュームを構
成する記憶媒体を装填した複数ドライブのうちデータを
書き込むことのできなかった記憶媒体を装填している所
定のドライブを切り離して縮退運転を行うことができ
る。記憶媒体に書き込むデータは、一時記憶手段を介し
てから記憶媒体に書き込まれる。そこで、一時記憶手段
に保持されたデータが所定の容量以上になった場合に、
一時記憶手段に保持されているデータを消去することに
より、一時記憶手段に新たなデータを書き込むことがで
きる。すると、RAID技術により縮退運転してデータ
を記憶媒体に書き込むことができる。一方、一時記憶手
段に所定のデータ容量以下のデータが保持されている場
合、制御手段は前記データをデータ書き込み不可能な記
憶媒体以外の記憶媒体の少なくとも1枚に書き込む。こ
の場合、制御手段は記憶媒体に対するデータの書き込み
を続けて行うことができる。つまり、データ書き込み不
可能な記憶媒体以外の記憶媒体には正常にデータが書き
込みされる。制御手段は、データ書き込み不可能な記憶
媒体以外の記憶媒体に記憶されたデータから書き込みで
きなかったデータを復元することができるが、データ書
き込み不可能な記憶媒体以外の記憶媒体からデータを読
み出せない場合にはデータ復元を行うことができない。
そこで、制御手段は一時記憶手段に保持されているデー
タをデータ書き込み不可能な記憶媒体以外の記憶媒体の
少なくとも1枚に書き込むことにより、上述の場合にデ
ータが復元できない不都合を回避することができる。
【0010】この発明の好ましい一実施例として、同一
のボリュームを構成する複数記憶媒体のうちの1枚から
データを読み出すことができなかったために、正常にデ
ータを読み出すことのできた他の記憶媒体から前記読み
出しできなかったデータを復元し、復元したデータを前
記データ読み出しできなかった記憶媒体に書き込みす
る。この際にも、制御手段は上述したようにデータ書き
込みを続けて行うことができる。
【0011】前記記憶媒体は、所定の記憶媒体搭載体に
搭載された状態で、収納系列とドライブ間を搬送される
ものであってもよい。すなわち、DVDやCD(Com
pact Diskの略)のように媒体がディスク状
(すなわち、円板状)の形態をしている媒体には媒体毎
に(すなわち、媒体と1対1に対応して)搬送用トレイ
(記録媒体搭載体)が与えられ、媒体は各々に与えられ
た搬送用トレイ上に搭載されている。このような場合に
は、媒体の受け渡しは当該搬送用トレイと一体的に(す
なわち、搬送用トレイごと)受け渡しされることによっ
て行われる。なお、記録媒体搭載体は搬送用トレイのよ
うなものだけでなく、カートリッジのようなものであっ
てもよい。
【0012】本発明は、装置の発明として構成し、実施
することができるのみならず、方法の発明として構成
し、実施することができる。また、本発明は、コンピュ
ータまたはDSP等のプロセッサのプログラムの形態で
実施することができるし、そのようなプログラムを記憶
した記憶媒体の形態で実施することもできる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながらこ
の発明を詳細に説明する。
【0014】図1は、本発明を適用した記憶媒体ライブ
ラリアレイ装置の全体構成例を示した斜視図である。図
2は、図1におけるライブラリユニットU1〜U6の全
体構成の一実施例を拡大して詳細に示した斜視図であ
る。ただし、ライブラリユニットU1〜U6はすべて同
じ構成であることから、図2ではライブラリユニットU
1単体のみについての全体構成例を示した。なお、以下
の説明で単に「メディア」(記憶媒体)と言う場合、メ
ディアそのものに限らず該メディアを搭載してなるトレ
イをも含むものであってよい。本発明を適用した記憶媒
体ライブラリアレイ装置LAは、アレイコントローラA
Cに対してパネルPや上位制御装置COM(例えば、パ
ーソナルコンピュータ)等からデータ読み書き命令等の
制御命令が制御インタフェース(例えば、SCSIイン
タフェース等)を介して与えられることにより、6台の
ライブラリユニットU1〜U6(以下、単にユニットと
呼ぶ)を並行に動作して、メディアに対するデータの読
み出し/書き込みを高速に行う装置である。前記アレイ
コントローラACは、図示しないMPU、ROM、RA
M等を含むマイクロコンピュータから構成され、メディ
アの搬送制御や複数ドライブの並列駆動によるデータ読
み書き制御等を行う。
【0015】図2に示すように、各ユニットU1(U2
〜U6)ではアレイコントローラACからの制御命令に
基づいて、制御部CTがメディアを収納している収納系
列Tの多数の収納棚Ta(説明を簡略化するために1つ
だけ図示する)から所望のメディアを取りだして、複数
具備しているドライブ10〜13のうちのいずれか1台
へ取り出したメディアを装填(マウント)するように搬
送ホルダHを制御する。そして、メディアをマウントし
たドライブ10〜13を制御してメディアに対するデー
タ読み書きを行う。すなわち、各ユニットU1(U2〜
U6)は、各ユニットU1(U2〜U6)単体でメディ
アに対してデータ読み書きを行うことができるように構
成されている。また、各ユニットU1(U2〜U6)毎
の複数のドライブ10〜13を並行して動作させること
によって、複数のボリューム単位に異なったデータ読み
書きを行うことができる。さらに、各ユニットU1(U
2〜U6)にはマスエントリM1(M2〜M6)が設け
られ、メディアをライブラリアレイ装置LA外部からユ
ニットU1〜U6内部へ導入したり、あるいはユニット
U1〜U6内部からライブラリアレイ装置LA外部へ排
出したりできるようになっている。
【0016】なお、本実施例を適用した記憶媒体ライブ
ラリアレイ装置LAはこれに限られるものでない。例え
ば、ユニットU1〜U6は6台に限らず複数台備えられ
ていればよいし、また、搬送ホルダHを各ユニットU1
〜U6毎に設けることなく、当該ライブラリアレイ装置
LAに少なくとも1台のみ設けて各ユニットU1〜U6
で共用してメディアの搬送を行うことができるように構
成してもよい。更に、各ユニットU1〜U6毎に4台の
ドライブ10〜13を具備した例を示したがこれに限ら
ず、ドライブ10〜13は各ユニットU1〜U6毎に少
なくとも1台具備されていればよい。
【0017】図3は、上述の記憶媒体ライブラリアレイ
装置LAにおいて実行されるデータ書き込み処理の一実
施例を示すフローチャートである。本処理は、アレイコ
ントローラACが上位制御装置COMまたはパネルP等
からメディアに書き込むデータ(ライトデータ)を受信
する等の所定の条件によってスタートする(ステップS
1)。ライトデータを受信すると、アレイコントローラ
ACのキャッシュメモリ(例えば、RAM等)にライト
データを確保できる領域があるか否かを判定する(ステ
ップS2)。すなわち、ユーザが予め設定しておいたキ
ャッシュメモリにおける所定の容量(しきい値)を、キ
ャッシュメモリに残存しているライトデータ(残存ライ
トデータ)の容量の合算値が超えているかいないかを判
定する。所定の容量(しきい値)を残存ライトデータの
合算値が超えていない場合には(ステップS2のYE
S)、新たなライトデータを一時的に確保できる領域が
キャッシュメモリ上にあることから、ライトデータをキ
ャッシュメモリに対して書き込む。そして、ライトデー
タはキャッシュメモリを介してメディアに書き込まれ
る。この際に、メディアに対してライトデータが正常に
書きこまれたか否かを判定する(ステップS3)。ライ
トデータが正常にメディアに対して書き込まれたならば
(ステップS3のYES)、処理を終了する。このと
き、メディアに書き込まれたライトデータはキャッシュ
メモリから消去される。ライトデータが正常にメディア
に対して書き込まれなかったならば(ステップS3のN
O)、当該ライトデータをキャッシュメモリ上に保持し
たまま処理を終了する(ステップS4)。なお、以下の
説明では、この書き込みに失敗したライトデータを保持
しているキャッシュメモリの領域を全てまとめて「障害
キャッシュ」と呼んで、一時的にライトデータを保持す
るキャッシュメモリの領域と区別する。
【0018】一方、所定の容量(しきい値)を残存ライ
トデータの合算値が超えている場合には(ステップS2
のNO)、新たなライトデータを一時的に確保できる領
域がキャッシュメモリにない。すなわち、キャッシュメ
モリは既に残存ライトデータで一杯となっており、新た
なライトデータを書き込むことのできる余地が全くな
い。このような多量の残存ライトデータが生じるのは、
メディアになんらかの大きな障害(不良)が生じている
場合である。このような場合、ユーザは縮退運転を行っ
てデータの書き込みを続行することができる。そこで、
ライトデータを書き込むことのできなかったメディアを
当該ボリュームから切り離す許可命令(すなわち、縮退
運転を行う制御命令)を受信したか否かを判定する(ス
テップS5)。メディアの切り離し命令(つまり、縮退
運転命令)を受信していない場合には(ステップS5の
NO)、それ以上当該処理を続行することができず、ま
たデータの書き込みも途中までであることから、「エラ
ー報告」を上位制御装置COM等に送信する(ステップ
S8)。メディアの切り離し命令(つまり、縮退運転命
令)を受信した場合には(ステップS5のYES)、メ
ディアの切り離しを行って障害キャッシュを解放する
(ステップS6及びステップS7)。すなわち、キャッ
シュメモリに残存しているライトデータを全て消去する
ことで、新たに送信されたライトデータをキャッシュメ
モリに書き込むことができるようになる。そこで、縮退
運転を行ってライトデータの書き込みを続けることがで
きるようになる。また、この際に縮退運転される各メデ
ィアの管理情報領域に所定の縮退情報を記憶する。この
ように、メディアを切り離す際に障害メモリを解放する
ことにより、データの書き込みを継続して行うことがで
きる。また、メディアの切り離しを行わない場合には
「エラー報告」を行って処理を終了することから、ユー
ザはこの「エラー報告」を保守の契機として用いること
ができる。なお、本実施例ではアレイコントローラAC
のRAMをキャッシュメモリとして利用しているがこれ
に限られるものでなく、専用のキャッシュメモリを使用
するように構成してもよい。
【0019】残存ライトデータの合算値が所定の容量
(しきい値)を超えていない状態でデータの書き込みが
終了した場合、当該障害キャッシュはボリューム交換
(すなわち、1ボリュームを構成する全てのメディアの
入れ替え)の際に全て解放される。つまり、残存ライト
データは消去される。この場合にも、データを書き込ん
だ他のメディアを使用して書き込みに失敗したデータを
復元することができる。しかし、データを復元するのに
必要な他のメディアに異常がありデータを読み出すこと
ができないと、データ復元を行うことができない。そこ
で、残存ライトデータの合算値が所定の容量(しきい
値)を超えていない状態でデータの書き込みを終了した
場合は、全ての残存ライトデータを各メディアに書き込
む。すなわち、各メディアに障害キャッシュを専用に保
持するための退避エリアを構成し、全て(あるいは少な
くとも1枚)のメディアに同一内容の障害キャッシュを
データとして記憶する。こうすることにより、メディア
に異常があってデータ復元を行うことができない場合で
も、データを復元することができる。また、直接復元デ
ータを読み出すことができることから、他のメディアか
らデータを読み出してデータを復元するよりも時間が係
ることがない。
【0020】図4は、上述の記憶媒体ライブラリアレイ
装置LAにおいて実行されるデータ読み出し処理の一実
施例を示すフローチャートである。本処理は、アレイコ
ントローラACが上位制御装置COMまたはパネルP等
からデータ読み出し命令(リード命令)を受信する等の
所定の条件によってスタートする(ステップS11)。
リード命令を受信すると、各ユニットU1〜U6のドラ
イブ10〜13に各々装填されている1ボリュームを構
成する複数枚のメディアからデータの読み出しを開始す
る。この際に、ドライブ10〜13が正常に動作してい
るにも関わらず、複数枚のメディアの1枚のみからデー
タを読み出すことができずに「リードエラー」となって
いないかをチェックする(ステップS12)。すなわ
ち、データを読み出すことのできなかったメディアが1
枚もないか、あるいはデータを読み出すことのできなか
ったメディアが複数枚あるかをチェックする。全てのメ
ディアからデータを読み出すことができた場合、あるい
は複数枚のメディアからデータを読み出すことができな
かった場合には(ステップS12のYES)、上位制御
装置COMに対して「リードデータ報告」を行う(ステ
ップS16)。この「リードデータ報告」では、全ての
メディアからデータを読み出すことができた場合には読
み出したデータそのものを送信するし、複数枚のメディ
アからデータを読み出すことができなかった場合にはリ
ードエラーを送信する。
【0021】各ユニットU1〜U6のドライブ10〜1
3に搭載されているメディアの1枚からのみデータを読
み出すことができなかった場合(ステップS12のN
O)、RAID技術によるデータ復元を行う(ステップ
S13)。つまり、データを読み出すことのできなかっ
たメディア以外のメディアからデータを読み出して所定
の処理を行い、データを読み出すことのできなかったメ
ディアのデータを復元する。 次に、復元したデータを
データ読み出しに失敗したメディアに書き戻す「書き戻
し許可」命令を受信したか否かを判定する(ステップS
14)。「書き戻し許可」命令を受信している場合(ス
テップS14のYES)は復元したデータを当該メディ
アに書き戻して(ステップS15)、上位制御装置CO
Mに対して「リードデータ報告」を行う(ステップS1
6)。「書き戻し許可」命令を受信していない場合(ス
テップS14のNO)は当該メディアに書き戻すことな
く、上位制御装置COMに対して「リードデータ報告」
を行う(ステップS16)。この場合における「リード
データ報告」は、メディアから読み出したデータと共に
復元したデータを送信する。このように、復元データの
メディアへの書き戻しの許可/不許可を指定でき(ステ
ップS14参照)、書き戻し不許可時(つまり、リード
オンリー運用時)に各メディアの管理情報に所定の縮退
情報を記憶しないことから、リードオンリー運用終了後
に任意に行われる所定のデータ復元処理を行う対象とな
ることがない。
【0022】また、復元したデータを所定のメディアに
書き戻す際にも(ステップS15参照)、キャッシュメ
モリを介して復元データの書き込みを行っている。すな
わち、復元データをライトデータとして、上述のデータ
書き込み処理(図3参照)を行っている。したがって、
復元データをメディアに書き戻しすることができなかっ
た場合には、キャッシュメモリ上に復元データが残存す
ることになる。このキャッシュメモリ上の復元データ
(つまり、障害キャッシュ)が所定の容量(しきい値)
を超えていると、障害キャッシュを解放して、メディア
をボリュームから切り離して(縮退運転に切り替えて)
復元データの書き込みを続行する。
【0023】
【発明の効果】以上のように、この発明においては、デ
ータ書き込み処理の際に同一処理されるn枚の複数記憶
媒体(すなわち、1ボリューム)のうちの1枚に対して
データの書き込みができずにキャッシュメモリにあふれ
が生じた場合であっても、キャッシュメモリを解放して
縮退運転を行ってデータの書き込みを続行することがで
きるようになる。また、記憶媒体に書き込むことができ
なかったデータ、あるいは復元したデータを記憶媒体に
書き込んで記憶しておくことができるので、データ復元
時に他の記憶媒体から復元に必要なデータを読み出すこ
とができない障害が生じた場合でも、データを復元する
ことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用した記憶媒体ライブラリアレイ
装置の全体構成例を示した斜視図である。
【図2】 図1におけるライブラリユニットU1〜U6
の全体構成例を拡大して詳細に示した斜視図である。
【図3】 データ書き込み処理の一実施例を示すフロー
チャートである。
【図4】 データ読み出し処理の一実施例を示すフロー
チャートである。
【符号の説明】
AC…アレイコントローラ、P…パネル、U1〜U6…
ライブラリユニット、M1〜M6…マスエントリ、T…
収納系列、Ta…収納棚、CT…制御部、H…搬送ホル
ダ、10〜13…ドライブ、LA…記憶媒体ライブラリ
アレイ装置、COM…上位制御装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可搬型の記憶媒体を収納部とドライブと
    の間で搬送し、ドライブにおいて記憶媒体に対するデー
    タの書き込み又は読み出しを行うライブラリユニットを
    複数系列具備し、該複数系列のライブラリユニットを並
    列駆動してボリューム毎にデータ読み書きを行う記憶媒
    体ライブラリアレイ装置であって、 記憶媒体に対してデータを書き込む際にデータを一時的
    に保持する一時記憶手段と、 同一のボリュームを構成する記憶媒体を装填した複数ド
    ライブのうち所定のドライブを切り離して縮退運転を行
    うことのできる制御手段とを備えてなり、 前記制御手段は、前記一時記憶手段に所定のデータ容量
    以上のデータが保持されている場合に、前記データを消
    去して前記縮退運転によるデータ書き込みを継続して行
    うことを特徴とする記憶媒体ライブラリアレイ装置。
  2. 【請求項2】 可搬型の記憶媒体を収納部とドライブと
    の間で搬送し、ドライブにおいて記憶媒体に対するデー
    タの書き込み又は読み出しを行うライブラリユニットを
    複数系列具備し、該複数系列のライブラリユニットを並
    列駆動してボリューム毎にデータ読み書きを行う記憶媒
    体ライブラリアレイ装置であって、 記憶媒体に対してデータを書き込む際にデータを一時的
    に保持する一時記憶手段と、 同一のボリュームを構成する記憶媒体を装填した複数ド
    ライブのうち所定のドライブを切り離して縮退運転を行
    うことのできる制御手段とを備えてなり、 前記制御手段は、前記一時記憶手段に所定データ容量以
    下のデータが保持されている場合に、データ書き込み不
    可能な記憶媒体以外の記憶媒体の少なくとも1枚に前記
    一時記憶手段に保持されているデータを書き込むことを
    特徴とする記憶媒体ライブラリアレイ装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、同一のボリュームを構
    成する複数記憶媒体のうちの1枚からデータを読み出す
    ことができなかった場合に、正常にデータを読み出すこ
    とのできた他の記憶媒体から前記読み出しできなかった
    データを復元し、復元したデータを前記データ読み出し
    できなかった記憶媒体に書き込みすることを特徴とする
    請求項1又は2に記載の記憶媒体ライブラリアレイ装
    置。
  4. 【請求項4】 前記記憶媒体は前記一時記憶手段に保持
    されているデータを記憶するための専用の退避領域を備
    えてなり、 前記制御手段は前記退避領域に前記保持データを書き込
    むことを特徴とする請求項2又は3に記載の記憶媒体ラ
    イブラリアレイ装置。
  5. 【請求項5】 前記記憶媒体ライブラリアレイ装置は所
    定のドライブを切り離すか否かを選択するための切り離
    し許可手段を備えてなり、 前記制御手段は、前記切り離し許可手段の選択に従って
    縮退運転を行うか否かを決定することを特徴とする請求
    項1乃至4のいずれかに記載の記憶媒体ライブラリアレ
    イ装置。
  6. 【請求項6】 前記記憶媒体ライブラリアレイ装置は復
    元したデータを所定の記憶媒体に書き込みするか否かを
    選択するための書き戻し選択手段を備えてなり、 前記制御手段は、前記書き戻し選択手段の選択に従って
    復元データを前記データ読み出しできなかった記憶媒体
    に書き込みするか否かを決定することを特徴とする請求
    項1乃至5のいずれかに記載の記憶媒体ライブラリアレ
    イ装置。
JP11214093A 1999-07-28 1999-07-28 記憶媒体ライブラリアレイ装置 Pending JP2001043599A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11214093A JP2001043599A (ja) 1999-07-28 1999-07-28 記憶媒体ライブラリアレイ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11214093A JP2001043599A (ja) 1999-07-28 1999-07-28 記憶媒体ライブラリアレイ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001043599A true JP2001043599A (ja) 2001-02-16

Family

ID=16650121

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11214093A Pending JP2001043599A (ja) 1999-07-28 1999-07-28 記憶媒体ライブラリアレイ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001043599A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8074112B1 (en) Memory backup used in a raid system
US20090006904A1 (en) Apparatus and method to check data integrity when handling data
JPH10254648A (ja) 可搬メディアを収納する記憶装置
Tanabe et al. Redundant optical storage system using DVD-RAM library
JPH10254631A (ja) コンピューターシステム
US6546458B2 (en) Method and apparatus for arbitrarily large capacity removable media
US6041421A (en) Storage apparatus system
JP2001043599A (ja) 記憶媒体ライブラリアレイ装置
JP2013178696A (ja) アーカイブシステムおよび処理方法
JPH0736632A (ja) ディスク装置
US6233697B1 (en) Storage apparatus system having redundancy in a rail configuration
JPH10254634A (ja) 記憶装置および記憶装置の復旧手段
JP2021117772A (ja) ストレージシステム,管理装置およびデータ管理プログラム
JP2000339103A (ja) 記憶媒体ライブラリアレイ装置
JP3584665B2 (ja) 可搬媒体を用いたライブラリ記憶装置
US9390745B2 (en) Data archive system
JP3412442B2 (ja) 可搬メディアを用いた記憶装置
JP4218636B2 (ja) 可搬メディアを収納する記憶装置
JP2000163223A (ja) 記録媒体raidライブラリ装置
JP2001006332A (ja) 記憶媒体ライブラリアレイ装置
JP2001006257A (ja) 記憶媒体ライブラリアレイ装置
JP3518232B2 (ja) 可搬媒体ライブラリ装置
JP2002093056A (ja) 記憶媒体ライブラリアレイ装置におけるデータアクセス制御方法
JP2003067143A (ja) 記憶媒体ライブラリアレイ装置
JP2001014777A (ja) 記憶媒体ライブラリアレイ装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Effective date: 20040121

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Effective date: 20040929

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20041001

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071015

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 4

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081015

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081015

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091015

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees